JP3523272B2 - 染料基を有するオルガノポリシロキサン - Google Patents

染料基を有するオルガノポリシロキサン

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、付加的に呈色する分子が共有結合してい
る、官能化されたシリコーン化合物、該化合物の製造法
およびこの着色したシリコーン化合物の使用に関する。
シリコーン化合物と染料との同時使用は、シリコーン
化合物中での大抵の染料が非混合性もしくは不溶性であ
るために問題である。したがって、この問題を解決する
ために、染料と、例えば米国特許第5281240号明細書中
に記載されているようなシランもしくはシロキサンとの
特殊な混合物が使用される。この非相容性を回避するも
う1つの方法は、例えばJ.Soc.Dyers and Col.85,1969,
Nr.9,401〜4中に記載されているようなシランへの染料
の共有結合である。米国特許第2925313号および同第440
3099号明細書中には、染料を有するシロキサンが記載さ
れている。しかし、これらの化合物は、その製造法、例
えばアゾカップリングまたは塩基性エポキシ開環に基づ
き、専ら1つの染料の種類、例えばアニリン含有アゾ化
合物、ニトロ置換基を有する芳香族化合物もしくはエポ
キシ官能化されたシロキサンだけに限定されている。さ
らに、これらのシロキサンはポリマー鎖中に他の官能基
を有しない。
本発明の対象は、一般式: R1 a(RO)bAcR2 dSiO(4−a−b−c−d)/2 (I) [式中、 Rは同一か、または異なっていてよく、かつ水素原子、
または1価の、場合によっては置換された炭化水素基を
表わし、 R1は同一か、または異なっていてよく、かつ水素原子、
または1価の、SiC結合した炭化水素基を表わし、 R2は同一か、または異なっていてよく、かつ置換された
1価の、SiC結合した炭化水素基を表わし、 Aは同一か、または異なっていてよく、かつスルホン酸
基含有および/またはスルホネート基含有で、水溶性の
有機染料基および/または金属との錯化合物を表わし、 aは0、1、2または3であり、 bは0、1、2または3であり、 dは0、1、2または3であり、好ましくは0または 1であり、および cは0、1または2であり、好ましくは0または1であ
り、 但し、a、b、cおよびdからなる合計は3以下であ
り、オルガノポリシロキサンは1分子当たり少なくとも
1個の基Aを有し、かつ0以外のcを有する式(I)の
単位の場合、dは0であることを条件とする]で示され
る単位を含有する、染料基を有するオルガノポリシロキ
サンである。
オルガノポリシロキサンの概念には、本発明の範囲内
では、ポリマーシロキサンならびに二量体シロキサンお
よびオリゴマーシロキサンが含まれるべきである。
基R1は、好ましくは水素原子および炭素原子1〜18個
を有する炭化水素基、特に好ましくは炭素原子1〜6個
を有する炭化水素基、殊にメチル基である。
基R1の例は、アルキル基、例えばメチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
イソブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、イソペ
ンチル基、ネオペンチル基、および第3ペンチル基、ヘ
キシル基、例えばn−ヘキシル基、ヘプチル基、例えば
n−ヘプチル基、オクチル基、例えばn−オクチル基お
よびイソオクチル基、例えば2,2,4−トリメチルペンチ
ル基および2−エチルヘキシル基、ノニル基、例えばn
−ノニル基、デシル基、例えばn−デシル基、ドデシル
基、例えばn−ドデシル基、テトラデシル基、例えばn
−テトラデシル基、ヘキサデシル基、例えばn−ヘキサ
デシル基およびオクタデシル基、例えばn−オクタデシ
ル基、シクロアルキル基、例えばシクロペンチル基、シ
クロヘキシル基および4−エチルシクロヘキシル基、シ
クロヘプチル基、ノルボニル基およびメチルシクロヘキ
シル基、アルケニル基、例えばビニル基、アリル基、3
−ブテニル基、4−ペンテニル基および5−ヘキセニル
基、アリール基、例えばフェニル基、ビフェニル基、ナ
フチル基およびアントリル基およびフェナントリル基;
アルカリール基、例えばo−トリル基、m−トリル基、
p−トリル基、キシリル基およびエチルフェニル基;ア
ラルキル基、例えばベンジル基、ならびにα−フェニル
エチル基およびβ−フェニルエチル基である。
基Rは、好ましくは水素原子、または場合によっては
置換された、炭素原子1〜12個を有し、酸素原子で中断
されていてもよいアルキル基であり、特に好ましくは水
素原子、メチル基およびエチル基である。
基Rの例は、R1に挙げられた例である。
基R2は、好ましくは置換された、炭素原子1〜18個を
有する炭化水素基、特に好ましくは、アミノ基および/
またはその誘導体、メルカプト基ならびにカルボン酸基
および/またはその誘導体で置換された、炭素原子1〜
18個を有する炭化水素基である。
基R2の例は、アミノ基およびその誘導体を用いて置換
された炭化水素基、例えばアミノプロピル基、アミノプ
ロピルアミノエチル基、シクロヘキシルアミノプロピル
基またはアセチル化されたアミノプロピル基、 メルカプト基を用いて置換された炭化水素基、例えばメ
ルカプト−n−プロピル基、 エポキシ基を用いて置換された炭化水素基、例えばプロ
ピルグリシドエーテル基、 アクリレートもしくはメタクリレート基を用いて置換さ
れた炭化水素基、例えばn−プロピルアクリル酸−エス
テル基およびn−プロピル−メタクリル酸−エステル
基、 カルボン酸基もしくはその誘導体を用いて置換された炭
化水素基、例えばアルカン酸基、例えば酢酸基、酪酸
基、ウンデセン酸基を用いて置換された炭化水素基、酸
無水物基、例えばコハク酸無水物基を用いて置換された
炭化水素基、エステル、例えばウンデセンシリルエステ
ル基を用いて置換された炭化水素基、 アルデヒド基を用いて置換された炭化水素基、例えばプ
ロピオンアルデヒド基、 ヒドロキシル基を用いて置換された炭化水素基、例えば
第一アルコール基、第二アルコール基および第三アルコ
ール基、例えばプロパノール基、ブタノール基、または
芳香族ヒドロキシ基を有する炭化水素基、例えばフェノ
ール基およびオイゲノール基、 ポリグリコール基を用いて置換された炭化水素基、例え
ばアルキルポリグリコール基、例えばプロピルポリグリ
コール基、 ホスホナート基を用いて置換された炭化水素基、例えば
ホスホナートアルキル基、 シララクトン基を用いて置換された炭化水素基、 グリコシド基を用いて置換された炭化水素基、例えば
式:Z−R3−(但し、Zはモノサッカリド単位1〜10個か
ら構成されているグリコシド基を表わし、およびR3はア
ルキレン基またはオキシアルキレン基、ならびに欧州特
許出願公開第612759号明細書2貢、11行〜3貢53行中に
挙げられた基である。
好ましくは、基Aはアゾ基またはキノン基を有する、
スルホン酸基含有またはスルホネート基含有の、水溶性
有機染料基および/またはその、金属との錯化合物であ
る。
基Aは1価または多価の基であってよく、したがって
基Aはまた複数のシル(オキサン)イル基を互いに結合
させることができる。
基Aの例は、 であり、この場合Xは式:−YR4−の2価の基を表わ
し、この場合、Yは基−O−、−S−、−NH−または−
NR5−を表わし、R4は2価の、場合によっては置換され
た炭化水素基を表わし、およびR5は1価の、場合によっ
ては置換された炭化水素基を表わし、この場合、本発明
による化合物中ではYは染料基と結合されており、かつ
R4は該当する珪素原子と結合されている。
有利に基R4は、ヘテロ原子、例えば窒素、硫黄または
酸素によって中断されていてもよい、炭素原子1〜30個
を有する、2価の、場合によっては置換された線状炭化
水素基であり、この場合、場合によっては炭素原子1〜
10個を用いて置換されたアルキレン基、例えばメチレン
基、エチレン基、プロピレン基およびブチレン基、アミ
ノプロピルアミノエチル基、酸化エチレン基ならびに最
大で4個の糖基を用いて置換されたアルキレン基が特に
好ましい。
好ましくは、基R5は1価の、場合によっては置換され
た炭化水素基であり、この場合、場合によっては炭素原
子1〜10個を用いて置換されたアルキル基が特に好まし
い。
R5の例は、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、シクロヘキシル基、フェニル基およびベンジル基で
ある。
本発明によるオルガノポリシロキサンの製造のため好
ましくは、1つまたは複数の、同一または異なった反応
基を有するアゾ染料またはキノリン染料が使用される。
染料分子には結合されていてよい、このような反応基
の例は、式: −SO2−(CH2−V [式中、Vはハロゲン基、スルファート基またはチオス
ルファート基を表わす]で示される基、またはトリアジ
ン基、例えば式(III): [式中、X'はハロゲン基、例えばフッ素基、塩素基また
は臭素基、殊に塩素基を表わし、およびR6は水素原子ま
たは有機基を表わす]で示されるようなものである。
本発明により使用される染料分子の例は、次のもので
ある: 本発明により使用される染料は、市販品であるかもし
くは、有機化学での常法により製造可能である。例えば
具体的な例として挙げられる染料は、DYEスターズ社(F
irma DYE Stars)、ダルムシュタット(レマゾール
((Remazol)登録商標)系列)またはレアクタシル社
(Firma Reactasil)で商業的に得られる。
好ましくは、本発明によるオルガノポリシロキサンは
式(I)からなる単位であり、この場合、全てのシロキ
サン単位の好ましくは少なくとも50%、特に好ましくは
少なくとも80%、殊に少なくとも90%において、a+b
+c+dからなる合計が2であり、それぞれ1分子当た
り少なくとも1つの基Aが存在し、かつcが0以外の式
(I)の単位の場合、dが0であるという条件である。
特に好ましくは、本発明によるオルガノポリシロキサ
ンは、式(II): R1 3SiO(SiA2O)(SiR1 fR2 2-fO)(R2 mR1 2-mSiO)
(R1 jAR2 1-jSiO)kSiR1 3 [式中、R1、R2およびAは前記の意味を表わし、 fは0または1、好ましくは1であり、 jは0または1、好ましくは1であり、 mは0、1または2、好ましくは0であり、 eは0または1〜100までの整数であり、 gは0または1〜100までの整数であり、 hは0または1〜1000までの整数であり、および kは1〜100までの整数であり、 この場合、(e+g)は(h+k)/10を下回り、かつ
式(II)中に記載された単位は、シロキサン分子中に統
計的に分布されていてよいことを条件とする]で示され
るようなものである。
本発明によるオルガノポリシロキサンの粘度は、好ま
しくは100mm2/sないし室温で固体のワックス状物質に及
ぶ。この場合、特に好ましくは1000mm2/s〜20000mm2/s
の粘度範囲、ならびに室温でワックス状の固体オルガノ
ポリシロキサンの範囲である。
本発明によるオルガノポリシロキサンの染料含分は、
(全体量に対して)好ましくは0.1〜80重量%、特に好
ましくは1〜15重量%、殊に5〜10重量%である。
Meがメチル基である場合の本発明によるオルガノポリ
シロキサンの例は次のものである: 例I:x=1;y=55;z=2〜3; 例II: 例III:x=x'=2;y=55、z=1〜2 例IV:x=2;y=100、z=1〜2 例V:x=3、y=150 本発明による着色したオルガノポリシロキサンは、オ
ルガノポリシロキサンが、共有結合した染料基以外にな
お、色彩に加えて、さらに他の性質、例えば直接染着性
および疎水性を化合物に与えることができる他の官能基
を有していてよいという利点を有する。
さらに本発明による着色したオルガノポリシロキサン
は、安定性であるという利点、すなわち室温で、および
周囲雰囲気の圧力下で少なくとも1年間安定性であると
いう利点を有する。
本発明による着色したオルガノポリシロキサンのもう
1つの利点は、疎水性系、例えばシリコーン弾性ゴム材
料が、極めて簡単な方法で着色されうることにある。
また、一般式(I)の単位を含有する、本発明により
着色したオルガノポリシロキサンは、それぞれ染料分子
の官能基に依存して、種々の方法で製造されることがで
きる。
本発明による着色したオルガノポリシロキサンの合成
は殊に、次のもの:ハロゲン化したトリアジン基、例え
ば式(III)のようなもの、またはVが前述の意味を表
わす、式:−SO2−(CH2−Vの基、からなる群から
選択される、染料分子に共有結合した反応基、ならびに
反応中に場合によっては生じる中間生成物、例えば−SO
2−CH=CH2と、反応に適当な、本発明により使用される
オルガノポリシロキサンの官能基、例えばアミノアルキ
ル基、カルボン酸基またはメルカプタン基との反応に依
存している。
さらに本発明の対象は、スルホン酸基および/または
スルホネート基を含有する、水溶性の有機染料および/
または、それらの金属との錯化合物と、次のもの:ハロ
ゲン化したトリアジン基、またはVが前述の意味を表わ
す式:−SO2−(CH2−Vの基、からなる群から選択
される、染料分子に共有結合した反応基、ならびに反応
中に場合によっては生じるそれらの中間生成物と、アミ
ノ基、カルボキシル基、メルカプト基、無水物基、第1
カルビノール基、第2カルビノール基、第3カルビノー
ル基、グリコシド基、フェノール基、エポキシ基、アル
デヒド基、ポリグリコール基、ホスホナート基、シララ
クトン基、アクリレート基および/またはメタクリレー
ト基を有するオルガノポリシロキサンとが反応すること
によって特徴付けられる、染料基を有するオルガノポリ
シロキサンを製造するための方法である。
本発明による方法で使用される染料の例は、既に前記
されている。
本発明により使用されるオルガノポリシロキサンは、
任意の、または従来公知のオルガノポリシロキサン、例
えば式: R1 a(RO)bR'c'R2 dSiO(4−a−b−c−d)/2(I') [式中、 R、R1、R2、a、bおよびdは前記の意味を表わし、R'
は同一かまたは異なっていてよく、およびアミノ基、カ
ルボキシル基、メルカプト基、無水物基、第1カルビノ
ール基、第2カルビノール基、第3カルビノール基、グ
リコシド基、フェノール基、エポキシ基、アルデヒド
基、ポリグリコール基、ホスホナート基、シララクトン
基、アクリレート基またはメタクリレート基を表わし、
およびC′は前記Cの意味を表し、この場合、a、b、
c'とdとからなる合計が3未満であり、オルガノポリシ
ロキサンが1分子当たり少なくとも1個の基R'を有し、
かつc'が0以外である式(I')の単位の場合、dが0で
ある]で示される単位からなるようなものであってよ
い。
基R'の例は、基R2に挙げられた基であり、この場合、
アミノ基を用いて置換された炭化水素基およびその誘導
体、例えば、アミノプロピル基、アミノプロピルアミノ
エチル基およびシクロヘキシルアミノプロピル基、なら
びにカルボン酸基もしくはその誘導体、例えばアルカン
酸基、例えば酢酸基、酪酸基、ウンデセン酸基、酸無水
物基、例えばコハク酸無水物基、およびエステル、例え
ばウンデセンシリルエステル基を用いて置換された炭化
水素基が好ましく、およびアミノ基およびその誘導体、
例えばアミノプロピル基、アミノプロピルアミノエチル
基およびシクロヘキシルアミノプロピル基を用いて置換
された炭化水素基が特に好ましい。
本発明により使用されるオルガノポリシロキサンの好
ましい種類および特に好ましい種類は、もちろん本発明
によるオルガノポリシロキサンと関連して既に前記され
たような、同様の構造体である。
本発明により使用されたオルガノポリシロキサンは、
それぞれ25℃で、有利に50〜50000mm2/s、特に好ましく
は200〜15000mm2/sの粘度を有する。
本発明により特に好ましくは使用されるオルガノポリ
シロキサンは、殊に0.01〜10.0のアミン価を有するよう
なものであり、この場合、アミン価は物質1gを中和させ
るために必要とされる1N−HClのml値に相応する。
本発明により使用されるオルガノ珪素化合物は、市販
品であるか、もしくは珪素化学で常用の方法により製造
されることができる。
原則的に本発明による反応は、求核付加反応、芳香族
複素環の求核置換、およびスルホイミド形成であり、こ
のことは次の例に付き具体化されるはずである: 1)求核付加反応 この場合、A'は呈色分子部分を表わし、およびMeはメチ
ル基を表わす。
2)芳香族複素環の求核置換 この場合、A'は呈色分子部分を表わし、R6は前記の意味
を表わし、およびMeはメチル基を表わす。
3)スルホイミド形成 この場合、A'は前記の意味を表わし、Meはメチル基を表
わす。
本発明による反応の場合、染料は使用されるオルガノ
ポリシロキサンの全量に対して、有利に0.1〜80重量
%、特に好ましくは0.1〜10重量%、殊に2〜5重量%
の量で使用され、この場合、染料のモル量は、本発明に
より使用されるオルガノポリシロキサン中の前記官能基
最大で95モル%であってよい。
本発明による反応は、触媒の存在下または不在下に実
施されてよく、この場合、触媒存在下での実施が好まし
い。
触媒が使用される場合、これは酸性触媒ならびに塩基
性触媒であり、この場合、酸性触媒が好ましい。
本発明による反応の際に触媒として使用されてよい塩
基の例は、第一アミンおよび第二アミン、水溶液中のア
ルカリ金属アルコキシドおよび水溶液中のアルカリ土類
金属水酸化物およびアルカリ土類金属酸化物である。
本発明による反応の際に触媒として使用されてよい酸
の例は、鉱酸およびカルボン酸、好ましくはC0〜C6−ア
ルキル基を有するカルボン酸、特に好ましくはアミン酸
および酢酸である。
酸は物質中または溶液中で使用されてよい。酸が溶液
中で使用される場合、溶剤としては水が特に好ましい。
触媒は本発明により使用されるオルガノポリシロキサ
ンに共有結合されていてもよく、これらは例えばカルボ
ン酸または無水カルボン酸であり、この場合、無水コハ
ク酸が特に好ましい。オルガノポリシロキサンに共有結
合している酸性触媒は、同時に反応染料の反応成分であ
ってもよく、これらは例えば、カルボン酸またはカルボ
ン酸の無水物、例えば無水コハク酸である。
本発明による反応の際に触媒が使用される場合には、
生成物の全重量に対して好ましくは0.1〜1重量%の量
である。
さて、本発明による反応は、一相反応または二相反応
として実施され、この場合、二相反応は乳濁液であって
よい。
方法 A: 均質化するための、機械的エネルギー供給を用いた二相
反応 この場合、染料とオルガノポリシロキサンとの反応
は、二つの相が生じるように、一方の反応成分または二
つの反応成分に対して非混合性溶剤の使用下に、触媒を
用いないか、または塩基性触媒または酸性触媒、特に好
ましくは酸性触媒を用いた適当な混和法を用いて行われ
る。
方法Aによる本発明の反応は、好ましくは0〜200
℃、特に好ましくは50〜160℃、殊に80〜130℃の温度、
および好ましくは周囲大気の圧力、すなわち900〜1100h
Paで実施される。反応時間は好ましくは5分〜2時間、
特に好ましくは5分〜15分である。
本発明により使用される染料に適当な、染料の反応基
に対して不活性である溶剤は、有機非プロトン性溶剤、
水、電解質水溶液、苛性アルカリ水溶液、酸水溶液、ま
たは前記の非プロトン性有機溶剤と水性系とからなる有
機水性混合物である。
好ましい非プロトン性有機溶剤は、ジメチルホルムア
ミドおよびジメチルスルホキシドである。
好ましい水性系は、苛性アルカリ水溶液、酸水溶液で
あり、この場合、特に好ましくは酸水溶液である。
本発明により使用される染料が溶解されている溶剤
は、好ましくは水、苛性アルカリ水溶液および酸水溶液
であり、この場合、酸水溶液、例えば1〜30重量%のギ
酸水溶液は特に好ましい。
本発明により使用されるオルガノポリシロキサンに適
当な溶剤は、反応成分に対して不活性な、有機非プロト
ン性溶剤、例えばトルオール、ヘキサン、シクロヘキサ
ン、または二量体シロキサン、オリゴマーシロキサンま
たはポリマーシロキサン、例えばヘキサメチルジシロキ
サンであり、この化合物は溶剤、または本発明により使
用される反応性染料の溶剤混合物とは混合不可能であ
る。
本発明の範囲内では、溶剤の非混合性の概念とは、25
℃および周囲大気の圧力下で最大1重量%までの混合性
であると理解されるべきである。
本発明による方法Aの場合、二つの混合不可能な相を
できるだけ均質化し、その結果大きな内部反応面を生じ
させる、全ての公知かつ連続的な混合法が使用されてよ
い。この場合、相の分散に適当な方法は、あらゆる種類
の攪拌装置、好ましくは超音波ゾンデまたは超音波浴お
よび高速攪拌装置であり、この場合、高速攪拌装置、例
えばウルトラ−ターラックス(Ultra−Turrax)混合器
(ヤンケ&クンケル(Janke Kunkel)、IKA(登録商
標)ラボアテヒニク(Labortechnik)、ウルトラ−ター
ラックス(Ultra−Turrax)T50(1100ワット10000mi
n-1)は特に好ましい。
本発明による方法Aは、本発明により得られる着色し
たオルガノポリシロキサンが、それ以上加工されなくて
よいという利点を有する。さらに方法Aは、溶媒助剤、
例えば第1アルコールなしで、および表面活性物質、例
えば界面活性剤なしで実施されることができる。
方法B 分散液、例えば乳濁液または微粒乳濁液の反応を用いた
二相反応 本発明によるオルガノポリシロキサンへの出発化合物
の変換は、乳濁液または微粒乳濁液中でも実施されてよ
く、この場合、本発明により使用されるオルガノポリシ
ロキサンは水性浸液中に分散された相であり、かつ公知
の方法で、例えば適当な乳化剤によって安定化される。
本発明により使用される反応染料は、適当な溶剤、好ま
しくは水または希釈された電解質水溶液中に溶解され、
かつ分散液になるか、またはその逆である。同様に反応
は選択的に触媒なしで進行するか、または塩基性触媒ま
たは酸性触媒下に進行する。触媒には、前述されたもの
が当てはまる。
本発明による方法Bの反応は、好ましくは0〜100
℃、特に好ましくは10〜50℃、殊に20〜35℃の温度、お
よび好ましくは周囲大気の圧力、すなわち900〜1100hPa
で実施される。反応時間は好ましくは200時間であり、
この場合、分散液は混合されてよい。
本発明により使用されるオルガノポリシロキサンを含
有する分散液は、任意かつ従来公知の方法で製造されて
よい。この場合、例えば従来も分散液の製造に使用され
てきた全ての乳化剤、例えば非イオン乳化剤、アニオン
乳化剤、カチオン乳化剤または両性乳化剤が使用されて
よい。
本発明により使用される分散液は、好ましくは1〜30
重量%のシロキサン含分を有する。分散されたシロキサ
ン相としては、殊に本発明により使用されるアミノアル
キル基を有する、100〜10000mm2/sの粘度および0.2〜2
のアミン価を有するオルガノシロキサン油が適当であ
る。
反応の終了後、本発明によるオルガノポリシロキサン
を含有する分散液の加工が、自体公知の方法、例えば濃
縮電解質溶液を用いた分散液の粉砕、または水溶性の極
性溶剤、例えばアセトンの添加により行われる。次に有
利には油相が分離され、引続き、濃縮電解質溶液、例え
ば20重量%の塩化ナトリウム溶液を用いて数回振とう抽
出することによって浄化される。次にこのようにして得
られた本発明によるオルガノポリシロキサンは、好まし
くは乾燥される。
しかし本発明による分散液が直接後使用される場合、
加工はもちろん不用であってよい。
本発明による多様に着色された分散液を簡単に混合す
ることによって、極めて簡単に任意の色が調節されるこ
とができる。
本発明による方法Bは、本発明により製造された着色
したオルガノポリシロキサンが直接乳濁液の形で沈殿
し、かつそのようなものとして直接、使用目的に応じて
使用されることができるという利点がある。
方法C 一相反応 本発明による着色したオルガノポリシロキサンへの出
発化合物の本発明による変換は、均質に処理されること
もできる。この場合、本発明により使用される反応染料
および本発明により使用されるオルガノポリシロキサン
は、共通の、反応成分に対して不活性の、非プロトン有
機溶剤中、または水性有機溶剤混合物中で、好ましくは
ジメチルホルムアミドおよびジメチルスルホキシド中、
特に好ましくはジメチルスルホキシド中に溶解される。
同様に反応は、選択的に触媒なしで、または塩基性触媒
または酸性触媒下に、前述されたように進行する。
本発明による方法Cの反応は、好ましくは5〜100
℃、特に好ましくは60〜80℃の温度、および好ましくは
周囲大気の圧力、すなわち900〜1100hPaで実施される。
反応時間は好ましくは15〜300分間である。
次に、本発明による着色されたオルガノポリシロキサ
ンは、例えば溶剤または溶剤混合物を簡単に留去するこ
とによって単離されることができる。
本発明による方法Cは、簡単な装置を用いた簡単な方
法で実施されることができるという利点を有する。
本発明による全ての方法は、本発明によるオルガノポ
リシロキサンが簡単な方法で再生可能であり、かつ、有
利に90〜99%の極めて良好な収率で製造されることがで
きるという利点を有する。
本発明によるオルガノポリシロキサンは、好ましくは
方法AまたはBにより、特に好ましくは方法Aにより、
それぞれ場合によっては平衡化工程との組合せで実施さ
れる。
所望の場合には、本発明による方法により得られた染
料基を有するオルガノシロキサンは、好ましくは線状
で、トリオルガノシロキシ末端基を有するオルガノポリ
シロキサン、線状で、ヒドロキシル末端基を有するオル
ガノポリシロキサン、環状オルガノポリシロキサン、お
よびジオルガノシロキサン単位とモノオルガノシロキサ
ン単位とからなる混合ポリマーの群から選択されるオル
ガノポリシロキサン(1)を用いて平衡化されてよく、
それによって例えば所望の分子量の調節、ならびに意図
的な分子中の染料基分布、および場合によってはさらに
官能価の導入が可能にされる。
有利には、線状で、トリオルガノシロキシ末端基を有
するオルガノポリシロキサンとして、式: R7 3SiO(SiR7 2O)uSiR7 3 (III)、 で示されるような化合物、線状で、ヒドロキシル末端基
を有するオルガノポリシロキサンとして、式: HO(SiR7 2O)vH (IV)、 で示されるような化合物、環状オルガノポリシロキサン
として、式: (SiR7 2O) (V)、 で示されるような化合物、および混合ポリマーとして、
式: R7 3SiO1/2、R7 2SiOおよびR7SiO3/2、 で示される単位からなる化合物が使用され、この場合、 R7はそれぞれ同一かまたは異なっていてよく、Rに記載
のものを表し、 uは0または1〜1500の整数であり、 vは1〜1500の整数であり、および tは3〜12の数値での整数である。
場合によっては実施される平衡化の際に使用されるオ
ルガノポリシロキサン(1)と、本発明により製造され
る染料基を有するオルガノポリシロキサンの量比は、任
意に、場合によっては実施される平衡化の際に製造され
るオルガノポリシロキサン中の染料基の所望の含分によ
って、および所望の平均鎖長によって決定される。
場合によっては実施される平衡化の場合、有利には、
平衡化を促進する塩基性触媒が使用される。このような
触媒の例は、水酸化ベンジルトリメチルアンモニウム、
水酸化テトラメチルアンモニウム、メタノール溶液中に
アルカリ金属水酸化物およびアルカリ土類金属水酸化物
ならびにシラノレートである。この場合、好ましくはア
ルカリ金属水酸化物であり、この化合物はそれぞれ使用
されるオルガノ珪素化合物の全量に対して有利に50〜10
000重量ppm(1000000に対する部)、殊に500〜2000重量
ppmが使用される。
場合によっては実施される平衡化は、有利に50〜150
℃、特に好ましくは70〜120℃、殊に80〜100℃、および
好ましくは、周囲大気の圧力、すなわち900〜1100hPaで
実施される。しかし、より高い圧力または低い圧力で実
施されてもよい。
平衡化は、所望の場合には、水と混合不可能な溶剤、
例えばトリオール中で実施されてもよいが、しかし好ま
しくはない。しかし、このような有機溶剤が使用される
場合には、使用されるオルガノ珪素化合物の全重量に対
して、5〜20重量%の量が好ましい。
本発明による平衡化の際に得られた混合物を加工する
前に、触媒は不活性にされてよい。
物質、液体または分散液の形で、共有結合した染料分
子を有する本発明によるオルガノポリシロキサンは、同
時にオルガノポリシロキサンの性質、例えば疎水性化、
汚染物拒絶、保護、柔軟な感触等が、呈色と組み合わさ
れることが要求されるいずれのところでも、例えば、化
粧用の使用範囲で、殊に整髪の場合、繊維織物の仕上
げ、着色および手入れの場合、例えば自動車用塗料のた
めの塗料手入れの場合に使用されることができる。
さらに、本発明によるオルガノポリシロキサンはあら
ゆる種類のオルガノ珪素化合物の着色に使用される。そ
れというのも、染料のシロキサン分子への共有結合によ
って、他のオルガノ珪素化合物に対する非相容性は生じ
ないからである。すなわち、シリコーン油、架橋性シリ
コーンゴムは、それ以上抽出不可能な、均質に分布され
た分子状で存在する染料を用いて着色されてよい。
下記の例中では、他に記載されない限り、全ての部お
よびパーセントの記載は重量に関するものである。他に
記載されない限り、次の例は周囲大気の圧力、すなわち
約1000hPa、および室温、すなわち約20℃、もしくは付
加的な加熱または冷却なしの室温で反応成分を一緒にす
る場合に調節される温度で実施される。例中に挙げられ
た粘度の全ての記載は、25℃の温度に関するものであ
る。
例1 アミノプロピルアミノエチル官能化された、トリメチ
ルシリル基を末端に有する第1表中に記載された種類の
シリコーン油85gを、ビーカー中に装入する。85%のギ
酸1.5gを5分間、ウルトラ−ターラックス(Ulatra−Tu
rrax)を用いて分散混入する。その後、それぞれ水5g中
に溶解した染料の第1表中に記載された量を添加し、か
つこれを、ウルトラ−ターラックス(Janke & Kunke
l、IKA Labortechnik Ultra−Turrax T50 1100W 10000r
pm)を用いて15分間混入する。残った残留水を留去した
後、染料のフロキュレーションまたは沈殿を数ヵ月以上
に亘って全く示さない、着色したシリコーン油が得られ
る。
a)抽出可能な染料含分を確定するため、それぞれ反応
生成物1gをオリゴマーシロキサン25g中に溶解し、かつ2
0重量%の塩化ナトリウム溶液42gで振出す。全ての試験
体の場合、水相中で2回目の振出しの場合、洗浄除去可
能な含分は、UV分光器検査によれば検出不可能であり、
すなわち、抽出可能な染料含分は0.1mg/l未満である。
b)水10g中に溶解 c)水を用いた抽出試験なし d)トルオール中に10%の溶液 例1a、1f、1gおよび1h中では染料として、 が使用され、この染料は商標名レマゾール(Remazol)
黒(Schwarz)GF(登録商標)の下にダイ・スターズ社
(Fa.Dye Stars),ダルムシュタットで商業的に入手で
きる。
レマゾール黄色を使用する、例1b、1c、1e、1fおよび
1iは参考例である。
例1dおよび1j中では染料として、 が使用され、この染料は商標名レバフィックス(Levafi
x)鮮紅色(brill.Rot)(登録商標)の下にダイ・スタ
ーズ社(Fa.Dye Stars),ダルムシュタットで商業的に
入手できる。
例2 下記に詳説する種類の、トリメチルシリル基を末端に
有する官能化されたシリコーン油85gを、ビーカー中に
装入する。例1中に記載されたウルトラ−ターラックス
(Ultra−Turrax)を用いて、例2a、2bおよび2e中では
触媒を約5分間分散混入する。その後、それぞれ水5g中
に溶解された染料の第2表中に記載された量を添加し、
かつこれを、ウルトラ−ターラックス(Ultra−Turra
x)を用いて15分間混入する。残った残留水を留去した
後、染料のフロキュレーションまたは沈殿を数ヵ月以上
に亘って全く示さない着色したシリコーン油が得られ
る。
a)抽出可能な染料含分を確定するため、それぞれ反応
生成物1gをオリゴマーシロキサン25g中に溶解し、かつ2
0重量%の塩化ナトリウム溶液42gで振出す。全ての試験
体の場合、着色したシリコーン油の2回目の振出しの場
合、洗浄除去可能な含分は、UV分光器検査によれば検出
不可能であり、すなわわち、抽出可能な染料含分は0.1m
g/l未満である。
b)触媒として85%のギ酸1.5gを用いる c)水中に50%の溶液 第2表中に記載された染料は、例1中に記載されてお
り、かつシロキサンA〜Eは次に記載されており、この
場合、Meはメチル基を表わす。
例3 使用される、4.5のpH値を有する酸性分散液100gは、
ギ酸2重量%、トリメチルシリル末端基を有し、かつ約
150の平均鎖長ならびに第3表中に記載されたアミン価
を有するアミノエチルアミノプロピル官能化されたオル
ガノシロキサン17重量%およびC原子12〜18個の鎖長分
布を有するエトキシル化された脂肪酸約10重量%を含有
する。この分散液に、室温でそれぞれ水5g中に溶解され
た染料の第3表中に記載された量を攪拌下に添加する。
次に、それぞれ得られた分散液を、室温で7日間貯蔵
し、引続き、20%の塩化ナトリウム溶液を用いて中断す
る。このようにして得られ、単離し、着色したシリコー
ン油を、それぞれ20%のNaCl溶液100gを用いてさらに10
回後洗浄する。次に、それ以上洗浄除去不可能なシリコ
ーン油の残留染料含分を、UV−ビス(Vis)−測定を用
いて測定する。次の表中レマゾール黄色を使用する、例
3c、3fは参考例である。
例3中に使用される染料は、例1中に記載されてい
る。
例4 商標名レバフィックス(Levafix)鮮紅色(Brill.−R
ot)(登録商標)の下に商業的に入手できる、例1中に
記載された染料1gを、ジメチルスルホキシド9g中に装入
する。この溶液に、ジメチルスルホキシド16g中、11.58
のアミン価および3440mm2/sの粘度を有し、トリメチル
シリル基を末端に有するアミノプロピルアミノエチル官
能化されたシリコーン油8.5gの溶液を入れる。触媒とし
て、85%のギ酸水溶液0.128gを供給する。
反応混合物を80℃に1時間加熱する。引続き、80℃お
よび完全真空で溶剤を留去する。水溶性の、12300mm2/s
の粘度を有する赤いシリコーン油9.2gが得られる。
例5 2リットルの3口フラスコ中で、室温で35の平均鎖長
を有するα,ω−ジヒドロキシポリジメチルシロキサン
1122g、同様に35の平均鎖長を有する、トリメチルシリ
ル基を末端に有するポリジメチルシロキサン78g、およ
び第4表中に挙げた例中に製造を記載した、7のpH値に
調節された着色したシリコーン油18.2gを混合する。そ
れぞれ第4表中に挙げた平衡化触媒の添加後、反応を80
℃で4時間実施する。中和によって触媒が失活した後、
個々の反応混合物をそれぞれ完全真空中、80℃で2時
間、十分に加熱する。このようにして得られた着色した
シロキサンの粘度を、第4表中にまとめた。
抽出可能な染料含分を確定するため、それぞれ反応生
成物1gをオリゴマーシロキサン25g中に溶解し、かつ20
重量%の塩化ナトリウム溶液42gで振出す。
全ての試験体の場合、洗浄除去可能な含分は、UV分光
器検査によればもはや検出不可能であり、すなわち、抽
出可能な染料含分は0.1mg/l未満である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ベルンヴァルト ドイプツァー ドイツ連邦共和国 ブルクハウゼン ヴ ィルチョフシュトラーセ 14 (56)参考文献 特開 平4−119350(JP,A) 特開 平4−202530(JP,A) 特開 昭54−148023(JP,A) 特開 昭54−148819(JP,A) 特開 昭54−148820(JP,A) 特開 平10−147589(JP,A) 特開 平9−328624(JP,A) 特開 昭62−42994(JP,A) 特開 平3−181490(JP,A) 特開 平4−227729(JP,A) 特開 平5−279964(JP,A) 特開 昭54−148022(JP,A) 特開 平2−11662(JP,A) 特開 平6−128377(JP,A) 特開 平5−178995(JP,A) 特開 平4−224509(JP,A) 特開 昭54−147286(JP,A) 特開 平10−316881(JP,A) 米国特許4381260(US,A) 米国特許2925313(US,A) 米国特許2963338(US,A) 米国特許3741932(US,A) 米国特許3888891(US,A) 米国特許4801659(US,A) 米国特許4712865(US,A) 米国特許2934459(US,A) 米国特許2957744(US,A) 国際公開97/34904(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 77/00 - 77/62 C09B 1/00 - 69/10 WPI/L(QUESTEL) CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式: R1 a(RO)bAcR2 dSiO(4−a−b−c−d)/2 (I) [式中、 Rは同一か、または異なっていてよく、かつ水素原子、
    または1価の、場合によっては置換された炭化水素基を
    表わし、 R1は同一か、または異なっていてよく、かつ水素原子、
    または1価の、SiC結合した炭化水素基を表わし、 R2は同一か、または異なっていてよく、かつ置換された
    1価の、SiC結合した炭化水素基を表わし、 Aは同一か、または異なっていてよく、連結基を介して
    ケイ素原子に結合した水溶性のスルホン酸基および/ま
    たはスルホネート基を有する有機染料基であり、この連
    結基はオルガノポリシロキサンのSiに二価の炭化水素基
    を介して結合しているアミノ基、カルボキシル基、メル
    カプト基、無水物基、第1カルビノール基、第2カルビ
    ノール基、第3カルビノール基、グリコシド基、フェノ
    ール基、エポキシ基、アルデヒド基、ポリグリコール
    基、ホスホナート基、シララクトン基、アクリレート基
    および/またはメタクリレート基と有機染料が持つ−SO
    2−(CH2−V(式中、Vはハロゲン基、スルファー
    ト基またはチオスルファート基を表す)とが反応するこ
    とで形成された二価の基である、 aは0、1、2または3であり、 bは0、1、2または3であり、 dは0、1、2または3であり、および cは0、1または2であり、 但し、a、b、cおよびdからなる合計は3以下であ
    り、オルガノポリシロキサンは1分子当たり少なくとも
    1個の基Aを有し、かつ0以外のcを有する式(I)の
    単位の場合、dは0であることを条件とする]で示され
    る単位からなる、染料基を有するオルガノポリシロキサ
    ン。
  2. 【請求項2】オルガノポリシロキサンが式(II): R1 3SiO(SiA2O)(SiR1 fR2 2-fO)(R2 mR1 2-mSiO)
    (R1 jAR2 1-jSiO)kSiR1 3 [式中、R1、R2およびAは前記の意味を表わし、 fは0または1であり、 jは1であり、 mは0、1または2であり、 eは0または1〜100までの整数であり、 gは0または1〜100までの整数であり、 hは0または1〜1000までの整数であり、および kは1〜100までの整数であり、 この場合、(e+g)は(h+k)/10を下回り、かつ
    式(II)中に記載された単位は、シロキサン分子中に統
    計的に分布されていてよいことを条件とする]で示され
    るような化合物である、請求項1記載の染料基を有する
    オルガノポリシロキサン。
  3. 【請求項3】染料含分が全重量に対して、0.1〜80重量
    %である、請求項1または2記載の染料基を有するオル
    ガノポリシロキサン。
  4. 【請求項4】請求項1から3までのいずれか1項記載の
    染料基を有するオルガノポリシロキサンを製造するため
    の方法において、式:−SO2−(CH2−V(式中、V
    はハロゲン、スルファート基またはチオスルファート基
    を表す)の基からなる群から選択される、染料分子に共
    有結合する反応基を有する、スルホン酸基および/また
    はスルホネート基を含有する、水溶性の有機染料および
    /またはそれらの金属との錯化合物、および反応中に場
    合によっては生じるそれらの中間生成物と、アミノ基、
    カルボキシル基、メルカプト基、無水物基、第1カルビ
    ノール基、第2カルビノール基、第3カルビノール基、
    グリコシド基、フェノール基、エポキシ基、アルデヒド
    基、ポリグリコール基、ホスホナート基、シララクトン
    基、アクリレート基および/またはメタクリレート基で
    置換された炭化水素基を有するオルガノポリシロキサン
    とを反応させることを特徴とする、染料基を有するオル
    ガノポリシロキサンを製造するための方法。
  5. 【請求項5】一相反応である、請求項4記載の方法。
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