JP3523095B2 - 3次関数発生回路 - Google Patents

3次関数発生回路

Info

Publication number
JP3523095B2
JP3523095B2 JP36268998A JP36268998A JP3523095B2 JP 3523095 B2 JP3523095 B2 JP 3523095B2 JP 36268998 A JP36268998 A JP 36268998A JP 36268998 A JP36268998 A JP 36268998A JP 3523095 B2 JP3523095 B2 JP 3523095B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transistor
emitter
collector
base
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP36268998A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000188514A (ja
Inventor
祥文 三木
修寿 渋谷
久人 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP36268998A priority Critical patent/JP3523095B2/ja
Publication of JP2000188514A publication Critical patent/JP2000188514A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3523095B2 publication Critical patent/JP3523095B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路で
構成される3次関数発生回路および、この3次関数発生
回路を用いた温度補償水晶発振器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体集積回路において、温度を
変数とする3次関数を発生させるためには、図2の3次
関数発生回路が用いられていた。図2において、D21
〜D25はダイオード、Q21は第1導電型(NPN
型)のトランジスタ、Q22は第2導電型(PNP型)
のトランジスタ、amp21は差動アンプ、22は温度
に対して略一定の電流Ioを流す固定電流源、23は温
度に対して比例する電流Itを流す電流源、21は電源
電圧端子である。
【0003】以上のような構成の3次関数発生回路にお
いて、固定電流源22からダイオードD21,D22に
流れる電流Ioは、温度に対して略一定の固定電流であ
り、電流源23からダイオードD23,D24,D25
に流れる電流Itは、絶対温度に比例し、
【0004】
【数1】It=Io(T−Ta) で表される。ここで、Tは絶対温度を表し、Taは、あ
る基準温度を表す。
【0005】ダイオードD25のカソードの電位V1
は、電源電圧をVcc、Kをボルツマン定数、Tを絶対
温度、qをクーロン定数、Isを飽和電流とすると、
【0006】
【数2】 V1=Vcc−3KT/q×ln(It/Is) で表される。また、ダイオードD22のカソードの電位
V2は、
【0007】
【数3】 V2=Vcc−2KT/q×ln(Io/Is) で表される。トランジスタQ22のエミッタの電位V3
は、トランジスタQ22のエミッタに流れる電流をIと
すると、
【0008】
【数4】 となる。ただし、Vbe22はトランジスタQ22のベ
ース・エミッタ間電圧である。
【0009】ここで、差動アンプamp21のゲインが
高いと、負帰還がかかっているので、正入力端子の電圧
V2と負入力端子の電圧V3は等しいとみなせる。よっ
て、V2=V3より
【0010】
【数5】Vcc−2KT/q×ln(Io/Is)=V
cc−3KT/q×ln(It/Is)+KT/q×l
n(I/Is) となる。上式の両辺からVccを引くと、
【0011】
【数6】−2KT/q×ln(Io/Is)=−3KT
/q×ln(It/Is)+KT/q×ln(I/I
s) となる。さらに、上式の両辺をKT/qで割ると、
【0012】
【数7】−2ln(Io/Is)=−3ln(It/I
s)+ln(I/Is) となる。さらに、上式を変形すると、
【0013】
【数8】−2(lnIo−lnIs)=−3(lnIt
−lnIs)+lnI−lnIs となる。故に、
【0014】
【数9】−2lnIo=−3lnIt+lnI となる。上式から、
【0015】
【数10】I=It3 /Io2 が得られる。ここで、上式に(数1)を代入すると、
【0016】
【数11】I=Io(T−Ta)3 が得られる。したがって、出力電流Iは、絶対温度の3
乗に比例し、3次関数発生回路を実現できる。
【0017】(数2)より
【0018】
【数12】 Vcc=V1+3KT/q×ln(It/Is) となる。また、電流Itを構成するために、電位V1が
0.3V以上必要と考えると、第2項は、約2.1Vな
ので、
【0019】
【数13】Vcc≧0.3V+2.1V=2.4V が成り立ち、電源電圧が2.4V以上で、この回路は動
作可能となる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の3次関数発生回路は、電源電圧を低くすると、(数
2)より、特に低温において、電位V1が負になり、絶
対温度に比例する電流Itが得られなくなるという問題
があった。
【0021】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
であり、低い電源電圧で、動作可能な3次関数発生回路
を提供することを目的とする。
【0022】また、本発明は、上記の3次関数発生回路
を用いて低い電源電圧で高精度の温度補償を可能とする
温度補償水晶発振器を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載の3次関数発生回路は、一端
が電源に接続された抵抗と、抵抗の他端にアノードが接
続された第1のダイオードと、第1のダイオードのカソ
ードに接続され、温度に対して略一定の電流を流す第1
の固定電流源と、第1のダイオードのカソードと第1の
固定電流源との接続点に正入力端子が接続された差動ア
ンプと、第1のダイオードのアノードにベースが接続さ
れ、コレクタが電源に接続された第1導電型の第1のト
ランジスタと、第1のトランジスタのエミッタにアノー
ドが接続された第2のダイオードと、第2のダイオード
のカソードに接続され、温度に対して比例する電流を流
す第1の電流源と、第2のダイオードのカソードと第1
の電流源との接続点にベースが接続され、コレクタが接
地された第2導電型の第2のトランジスタと、一端が電
源に接続され、他端が第2のトランジスタのエミッタに
接続され、温度に対して略一定の電流を流す第2の固定
電流源と、第2のトランジスタのエミッタと第2の固定
電流源との接続点にベースが接続され、コレクタが電源
に接続された第1導電型の第3のトランジスタと、第3
のトランジスタのエミッタに接続され、温度に対して比
例する電流を流す第2の電流源と、第3のトランジスタ
のエミッタと第2の電流源との接続点にベースが接続さ
れ、差動アンプの負入力端子にエミッタが接続され、コ
レクタが接地された第2導電型の第4のトランジスタ
と、第4のトランジスタのエミッタにエミッタが接続さ
れ、差動アンプの出力端にベースが接続された第1導電
型の第5のトランジスタと、第5のトランジスタのコレ
クタにベースおよびコレクタが接続され、エミッタが電
源に接続された第2導電型の第6のトランジスタと、第
5のトランジスタのコレクタにベースが接続され、エミ
ッタが電源に接続された第2導電型の第7のトランジス
タとを備え、第7のトランジスタのコレクタより出力電
流を取り出すことを特徴とする。
【0024】この構成によれば、抵抗の電圧降下とトラ
ンジスタのベース・エミッタ間電圧とダイオードの順方
向電圧降下とを利用して絶対温度の3乗に比例する電流
を生成しており、抵抗の電圧降下はダイオードの順方向
電圧降下より小さく設定することが可能であるので、3
個のダイオードを利用して絶対温度の3乗に比例する電
流を生成する場合と比べて低い電圧で動作可能である。
【0025】本発明の請求項2記載の3次関数発生回路
は、一端を電源に接続した抵抗と、抵抗の他端にアノー
ドが接続された第1のダイオードと、第1のダイオード
のカソードにアノードが接続された第2のダイオード
と、第2のダイオードのカソードに接続され、温度に対
して略一定の電流を流す固定電流源と、第2のダイオー
ドのカソードと固定電流源との接続点にベースが接続さ
れ、コレクタが接地された第2導電型の第1のトランジ
スタと、第1のトランジスタのエミッタにコレクタが接
続され、エミッタが電源に接続された第2導電型の第2
のトランジスタと、第1のトランジスタのエミッタに正
入力端子が接続された差動アンプと、第1のダイオード
のアノードにベースが接続された第1導電型の第3のト
ランジスタと、第3のトランジスタのエミッタにアノー
ドが接続された第3のダイオードと、第3のダイオード
のカソードに接続され、温度に対して比例する電流を流
す電流源と、第3のダイオードのカソードと電流源との
接続点にベースが接続され、コレクタが接地された第2
導電型の第4のトランジスタと、第4のトランジスタの
エミッタにコレクタが接続され、エミッタが電源に接続
された第2導電型の第5のトランジスタと、第4のトラ
ンジスタのエミッタにベースが接続され、コレクタが電
源に接続された第1導電型の第6のトランジスタと、第
3のトランジスタのコレクタにコレクタおよびベースが
接続され、エミッタが電源に接続された第2導電型の第
7のトランジスタと、第3のトランジスタのコレクタに
ベースが接続され、エミッタが電源に接続された第2導
電型の第8のトランジスタと、第8のトランジスタのコ
レクタにコレクタおよびベースが接続され、エミッタが
接地された第1導電型の第9のトランジスタと、第8の
トランジスタのコレクタにベースが接続され、第6のト
ランジスタのエミッタにコレクタが接続され、エミッタ
が接地された第1導電型の第10のトランジスタと、第
10のトランジスタのコレクタにベースが接続され、差
動アンプの負入力端子にエミッタが接続され、コレクタ
が接地された第2導電型の第11のトランジスタと、第
11のトランジスタのエミッタにエミッタが接続され、
差動アンプの出力端にベースが接続され、第2のトラン
ジスタのベースにコレクタが接続され、第5のトランジ
スタのベースにコレクタが接続された第1導電型の第1
2のトランジスタと、第12のトランジスタのコレクタ
にベースおよびコレクタが接続され、エミッタが電源に
接続された第2導電型の第13のトランジスタと、第1
2のトランジスタのコレクタにベースが接続され、エミ
ッタが電源に接続された第2導電型の第14のトランジ
スタとを備え、第14のトランジスタのコレクタより出
力電流を取り出すことを特徴とする。
【0026】この構成によれば、抵抗の電圧降下とトラ
ンジスタのベース・エミッタ間電圧とダイオードの順方
向電圧降下とを利用して絶対温度の3乗に比例する電流
を生成しており、抵抗の電圧降下はダイオードの順方向
電圧降下より小さく設定することが可能であるので、3
個のダイオードを利用して絶対温度の3乗に比例する電
流を生成する場合と比べて低い電圧で動作可能である。
【0027】本発明の請求項3記載の3次関数発生回路
は、一端を接地した抵抗と、抵抗の他端にカソードが接
続された第1のダイオードと、第1のダイオードのアノ
ードに接続され、温度に対して略一定の電流を流す第1
の固定電流源と、第1のダイオードのアノードと第1の
固定電流源との接続点に正入力端子が接続された差動ア
ンプと、第1のダイオードのカソードにベースが接続さ
れ、コレクタが接地された第2導電型の第1のトランジ
スタと、第1のトランジスタのエミッタにカソードが接
続された第2のダイオードと、第2のダイオードのアノ
ードに接続され、温度に対して比例する電流を流す第1
の電流源と、第2のダイオードのアノードと第1の電流
源の接続点にベースが接続され、コレクタが電源に接続
された第1導電型の第2のトランジスタと、第2のトラ
ンジスタのエミッタに接続され、温度に対して略一定の
電流を流す第2の固定電流源と、第2のトランジスタの
エミッタと第2の固定電流源の接続点にベースが接続さ
れ、コレクタが接地された第2導電型の第3のトランジ
スタと、第2導電型の第3のトランジスタのエミッタに
接続され、温度に対して比例する電流を流す第2の電流
源と、第3のトランジスタのエミッタと第2の電流源と
の接続点にベースが接続され、差動アンプの負入力端子
にエミッタが接続され、コレクタが電源に接続された第
1導電型の第4のトランジスタと、第4のトランジスタ
のエミッタにエミッタが接続され、差動アンプの出力端
にベースが接続された第2導電型の第5のトランジスタ
と、第5のトランジスタのコレクタにベースおよびコレ
クタが接続され、エミッタが接地された第1導電型の第
6のトランジスタと、第5のトランジスタのコレクタに
ベースが接続され、エミッタが接地された第1導電型の
第7のトランジスタとを備え、第7のトランジスタのコ
レクタより出力電流を取り出すことを特徴とする。
【0028】この構成によれば、抵抗の電圧降下とトラ
ンジスタのベース・エミッタ間電圧とダイオードの順方
向電圧降下とを利用して絶対温度の3乗に比例する電流
を生成しており、抵抗の電圧降下はダイオードの順方向
電圧降下より小さく設定することが可能であるので、3
個のダイオードを利用して絶対温度の3乗に比例する電
流を生成する場合と比べて低い電圧で動作可能である。
【0029】本発明の請求項4記載の3次関数発生回路
は、一端を接地した抵抗と、抵抗の他端にカソードが接
続された第1のダイオードと、第1のダイオードのアノ
ードにカソードが接続された第2のダイオードと、第2
のダイオードのアノードに接続され、温度に対して略一
定の電流を流す固定電流源と、第2のダイオードのアノ
ードと固定電流源との接続点にベースが接続され、コレ
クタが電源に接続された第1導電型の第1のトランジス
タと、第1のトランジスタのエミッタにコレクタが接続
され、エミッタが接地された第1導電型の第2のトラン
ジスタと、第1のトランジスタのエミッタに正入力端子
が接続された差動アンプと、第1のダイオードのカソー
ドにベースが接続された第2導電型の第3のトランジス
タと、第3のトランジスタのエミッタにカソードが接続
された第3のダイオードと、第3のダイオードのアノー
ドに接続され、温度に対して比例する電流を流す電流源
と、第3のダイオードのアノードと電流源との接続点に
ベースが接続され、コレクタが電源に接続された第1導
電型の第4のトランジスタと、第4のトランジスタのエ
ミッタにコレクタが接続され、エミッタが接地された第
1導電型の第5のトランジスタと、第4のトランジスタ
のエミッタにベースが接続され、コレクタが接地された
第2導電型の第6のトランジスタと、第3のトランジス
タのコレクタにコレクタおよびベースが接続され、エミ
ッタが接地された第1導電型の第7のトランジスタと、
第3のトランジスタのコレクタにベースが接続され、エ
ミッタが接地された第1導電型の第8のトランジスタ
と、第8のトランジスタのコレクタにコレクタおよびベ
ースが接続され、エミッタが電源に接続された第2導電
型の第9のトランジスタと、第8のトランジスタのコレ
クタにベースが接続され、第6のトランジスタのエミッ
タにコレクタが接続され、エミッタが電源に接続された
第2導電型の第10のトランジスタと、第10のトラン
ジスタのコレクタにベースが接続され、差動アンプの負
入力端子にエミッタが接続され、コレクタが電源に接続
された第2導電型の第11のトランジスタと、第11の
トランジスタのエミッタにエミッタが接続され、差動ア
ンプの出力端にベースが接続され、第2のトランジスタ
のベースにコレクタが接続され、第5のトランジスタの
ベースにコレクタが接続された第2導電型の第12のト
ランジスタと、第12のトランジスタのコレクタにベー
スおよびコレクタが接続され、エミッタが接地された第
1導電型の第13のトランジスタと、第12のトランジ
スタのコレクタにベースが接続され、エミッタが接地さ
れた第1導電型の第14のトランジスタとを備え、第1
4のトランジスタのコレクタより出力電流を取り出すこ
とを特徴とする。
【0030】この構成によれば、抵抗の電圧降下とトラ
ンジスタのベース・エミッタ間電圧とダイオードの順方
向電圧降下とを利用して絶対温度の3乗に比例する電流
を生成しており、抵抗の電圧降下はダイオードの順方向
電圧降下より小さく設定することが可能であるので、3
個のダイオードを利用して絶対温度の3乗に比例する電
流を生成する場合と比べて低い電圧で動作可能である。
【0031】本発明の請求項5記載の温度補償水晶発振
器は、温度に対して比例する電流を生成する1次関数発
生回路と、温度に対して略一定の電流を生成する0次関
数発生回路と、温度に対して比例する電流より、温度に
対して3次の特性を持つ電流を生成する請求項1、2、
3または4に記載の3次関数発生回路と、0次関数発生
回路、1次関数発生回路および3次関数発生回路の出力
電流をデータ端子、クロック端子の入力によって、調整
して書込みを行うコントローラと、0次関数発生回路、
1次関数発生回路および3次関数発生回路の3つの出力
電流を電圧に変換する電流−電圧変換抵抗とを備え、電
流−電圧変換抵抗の電圧によって電圧制御型水晶発振回
路の発振周波数を制御するようにしたことを特徴とす
る。
【0032】この構成によれば、低い電圧で動作可能な
3次関数発生回路を用いて温度補償水晶発振器を構成し
ているので、低い電源電圧で高精度の温度補償を可能と
する。
【0033】
【発明の実施の形態】〔第1の実施の形態〕以下、本発
明の請求項1に記載の3次関数発生回路に対応した第1
の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0034】図1は、請求項1に記載の第1の実施形態
における3次関数発生回路で、低い電源電圧で動作可能
な回路を示すものである。
【0035】この3次関数発生回路は、図1に示すよう
に、一端を電源電圧端子1に接続した抵抗R1の他端を
第1のダイオードD1のアノードに接続している。この
抵抗R1としては、温度に係わらず略一定の抵抗値を示
すものが選ばれる。
【0036】また、第1のダイオードD1のカソード
を、温度に対して略一定の電流Ioを流す第1の固定電
流源2の一端に接続している。第1の固定電流源2の他
端は接地している。
【0037】また、第1のダイオードD1のカソードと
第1の固定電流源2との接続点を差動アンプamp1の
正入力端子に接続している。
【0038】また、第1のダイオードD1のアノード
を、コレクタが電源電圧端子1に接続された第1導電型
(NPN型)の第1のトランジスタQ1のベースに接続
している。
【0039】また、第1のトランジスタQ1のエミッタ
を第2のダイオードD2のアノードに接続している。
【0040】また、第2のダイオードD2のカソード
を、温度に対して比例する電流Itを流す第1の電流源
3の一端に接続している。第1の電流源3の他端は接地
している。
【0041】また、第2のダイオードD2のカソードと
第1の電流源3との接続点を、コレクタが接地された第
2導電型(PNP型)の第2のトランジスタQ2のベー
スに接続している。
【0042】また、第2のトランジスタQ2のエミッタ
を、一端が電源に接続された温度に対して略一定の電流
Ioを流す第2の固定電流源4の他端に接続している。
【0043】また、第2のトランジスタQ2のエミッタ
と第2の固定電流源4との接続点を、コレクタが電源電
圧端子1に接続された第1導電型の第3のトランジスタ
Q3のベースに接続している。
【0044】また、第3のトランジスタQ3のエミッタ
を、温度に対して比例する電流Itを流す第2の電流源
5の一端に接続している。第2の電流源5の他端は接地
している。
【0045】また、第3のトランジスタQ3のエミッタ
と第2の電流源5との接続点を、コレクタが接地された
第2導電型の第4のトランジスタQ4のベースに接続し
ている。
【0046】また、第4のトランジスタQ4のエミッタ
を差動アンプamp1の負入力端子に接続している。
【0047】また、第4のトランジスタQ4のエミッタ
を、差動アンプamp1の出力端がベースに接続された
第1導電型の第5のトランジスタQ5のエミッタに接続
している。
【0048】第5のトランジスタQ5のコレクタを、エ
ミッタが電源電圧端子1に接続された第2導電型の第6
のトランジスタQ6のベースおよびコレクタと接続して
いる。
【0049】また、第5のトランジスタQ5のコレクタ
を、エミッタが電源電圧端子1に接続された第2導電型
の第7のトランジスタQ7のベースに接続している。
【0050】そして、第7のトランジスタQ7のコレク
タより出力電流Iを取り出すようにしている。
【0051】上記の図1の構成において、ダイオードD
1に流れる電流IoおよびトランジスタQ2に流れる電
流Ioは、同一値で、温度に対して略一定の固定電流で
あり、ダイオードD2に流れる電流Itおよびトランジ
スタQ3のエミッタに流れる電流Itは、同一値で、絶
対温度に比例し、
【0052】
【数14】It=Io(T−Ta) で表される。ここで、Tは絶対温度を表し、Taはある
基準温度を表す。
【0053】ダイオードD1のカソードの電位V4は、
電源電圧をVcc、Kをボルツマン定数、Tを絶対温
度、qをクーロン定数、Isを飽和電流とすると、
【0054】
【数15】V4=Vcc−Io×R1−KT/q×ln
(Io/Is) で表される。また、ダイオードD2のカソードの電位V
5は、
【0055】
【数16】V5=Vcc−Io×R1−2KT/q×l
n(It/Is) と表される。トランジスタQ2のエミッタの電位V6
は、
【0056】
【数17】 V6=V5+Vbe2 =Vcc−Io×R1−2KT/q×ln(It/Is) +KT/q×ln(Io/Is) となる。ただし、Vbe2はトランジスタQ2のベース
・エミッタ間電圧である。
【0057】トランジスタQ3のエミッタの電位V7
は、
【0058】
【数18】 V7=V6−Vbe3 =Vcc−Io×R1−3KT/q×ln(It/Is) +KT/q×ln(Io/Is) となる。ただし、Vbe3はトランジスタQ3のベース
・エミッタ間電圧である。
【0059】トランジスタQ4のエミッタに流れる電流
は、トランジスタQ6のコレクタに流れる電流に等し
く、この電流は、トランジスタQ7のコレクタに流れる
電流Iに等しいので、トランジスタQ4のエミッタの電
位V8は、
【0060】
【数19】 V8=V7+Vbe4 =Vcc−Io×R1−3KT/q×ln(It/Is) +KT/q×ln(Io/Is)+KT/q×ln(I/Is) となる。ただし、Vbe4はトランジスタQ4のベース
・エミッタ間電圧である。
【0061】ここで、差動アンプamp1のゲインが高
いと、負帰還がかかっているので、正入力端子の電圧V
4と負入力端子の電圧V8は、等しいとみなせる。よっ
て、V4=V8より
【0062】
【数20】 Vcc−Io×R1−KT/q×ln(Io/Is) =Vcc−Io×R1−3KT/q×ln(It/Is) +KT/q×ln(Io/Is)+KT/q×ln(I/Is) となる。ここで、上式を整理すると、
【0063】
【数21】 となる。上式を変形すると、
【0064】
【数22】 −2KT/q×ln(Io/Is)=−3KT/q×ln(It/Is) +KT/q×ln(I/Is) となる。上式の両辺をKT/qで割ると、
【0065】
【数23】−2ln(Io/Is)=−3ln(It/
Is)+ln(I/Is) となる。さらに、上式を変形すると、
【0066】
【数24】−2lnIo=−3lnIt+lnI となる。故に、
【0067】
【数25】I=It3 /Io2 となる。ここで、上式に(数14)を代入すると、
【0068】
【数26】I=Io(T−Ta)3 が得られる。したがって、出力電流Iは、絶対温度の3
乗に比例し、3次関数発生回路を実現できる。
【0069】上記図1の構成をとることにより、(数1
6)の電位V5と(数2)の電位V1の差は、
【0070】
【数27】V5−V1=KT/q×ln(It/Is)
−Io×R1 となり、第1項は、約0.7Vなので、第2項のIo×
R1をこの値(約0.7V)以下で、図1のトランジス
タQ5が飽和しないように設定すると、従来例の図2の
回路と比較して、V5−V1の値だけ低い電源電圧で動
作可能となる。例えば、Io×R1=0.4Vになるよ
うに、抵抗R1を設定すると、
【0071】
【数28】V5−V1=0.7V−0.4V=0.3V となり、従来の3次関数発生回路における電源電圧の最
小値の2.4Vを約0.3V低くして、2.1Vの電源
電圧で動作可能となる。
【0072】〔第2の実施の形態〕以下、本発明の請求
項2に記載の3次関数発生回路に対応した第2の実施の
形態について、図面を参照しながら説明する。
【0073】図3は、請求項2に記載の第1の実施の形
態における3次関数発生回路で、低い電源電圧で動作可
能な回路を示すものである。
【0074】この3次関数発生回路は、図3に示すよう
に、一端を電源電圧端子31に接続した抵抗R31の他
端を第1のダイオードD31のアノードに接続し、第1
のダイオードD31のカソードに第2のダイオードD3
2のアノードを接続している。この抵抗R31として
は、温度に係わらず略一定の抵抗値を示すものが選ばれ
る。
【0075】また、第2のダイオードD32のカソード
を温度に対して略一定の電流Ioを流す固定電流源32
の一端に接続している。固定電流源32の他端は接地し
ている。
【0076】また、第2のダイオードD32のカソード
と固定電流源32との接続点をコレクタが接地された第
2導電型(PNP型)の第1のトランジスタQ40のベ
ースに接続している。
【0077】また、第1のトランジスタQ40のエミッ
タをエミッタが電源電圧端子31に接続された第2導電
型の第2のトランジスタQ41のコレクタに接続してい
る。
【0078】また、第1のトランジスタQ40のエミッ
タを差動アンプamp31の正入力端子に接続してい
る。
【0079】また、第1のダイオードD31のアノード
を第1導電型(NPN型)の第3のトランジスタQ31
のベースに接続している。
【0080】また、第3のトランジスタQ31のエミッ
タを第3のダイオードD33のアノードに接続してい
る。
【0081】また、第3のダイオードD33のカソード
を、温度に対して比例する電流Itを流す電流源33の
一端に接続している。電流源33の他端は接地してい
る。
【0082】また、第3のダイオードD33のカソード
と電流源33との接続点をコレクタが接地された第2導
電型の第4のトランジスタQ32のベースに接続してい
る。
【0083】また、第4のトランジスタQ32のエミッ
タを、エミッタが電源電圧端子31に接続された第2導
電型の第5のトランジスタQ33のコレクタに接続して
いる。
【0084】また、第4のトランジスタQ32のエミッ
タを、コレクタが電源電圧端子31に接続された第1導
電型の第6のトランジスタQ34のベースに接続してい
る。
【0085】また、第3のトランジスタQ31のコレク
タをエミッタが電源電圧端子31に接続された第2導電
型の第7のトランジスタQ35のコレクタおよびベース
に接続している。
【0086】また、第3のトランジスタQ31のコレク
タをエミッタが電源電圧端子31に接続された第2導電
型の第8のトランジスタQ36のベースに接続してい
る。
【0087】また、第8のトランジスタQ36のコレク
タをエミッタが接地された第1導電型の第9のトランジ
スタQ37のコレクタおよびベースに接続している。
【0088】また、第8のトランジスタQ36のコレク
タをエミッタが接地された第1導電型の第10のトラン
ジスタQ38のベースに接続している。
【0089】また、第10のトランジスタQ38のコレ
クタを第6のトランジスタQ34のエミッタに接続して
いる。
【0090】また、第10のトランジスタQ38のコレ
クタをコレクタが接地された第2導電型の第11のトラ
ンジスタQ39のベースに接続している。
【0091】また、第11のトランジスタQ39のエミ
ッタを差動アンプamp31の負入力端子に接続してい
る。
【0092】また、第11のトランジスタQ39のエミ
ッタをベースが差動アンプamp31の出力端に接続さ
れた第1導電型の第12のトランジスタQ42のエミッ
タに接続している。
【0093】また、第12のトランジスタQ42のコレ
クタを、エミッタが電源電圧端子31に接続された第2
導電型の第13のトランジスタQ43のベースおよびコ
レクタと接続している。
【0094】また、第12のトランジスタQ42のコレ
クタを、第2のトランジスタQ41のベースと接続して
いる。
【0095】また、第12のトランジスタQ42のコレ
クタを、第5のトランジスタQ33のベースに接続して
いる。
【0096】また、第12のトランジスタQ42のコレ
クタを、エミッタが電源電圧端子31に接続された第2
導電型の第14のトランジスタQ44のベースに接続し
ている。
【0097】そして、第14のトランジスタQ44のコ
レクタより、出力電流Iを取り出すようにしている。
【0098】上記の図3の構成において、ダイオードD
31,D32に流れる電流Ioは、温度に対して略一定
の固定電流であり、ダイオードD33に流れる電流It
は、絶対温度に比例し、
【0099】
【数29】It=Io(T−Ta) で表される。ここで、Tは絶対温度を表し、Taはある
基準温度を表す。
【0100】ダイオードD32のカソードの電位V9
は、電源電圧をVcc、Kをボルツマン定数、Tを絶対
温度、qをクーロン定数、Isを飽和電流とすると、
【0101】
【数30】V9=Vcc−Io×R31−2KT/q×
ln(Io/Is) で表される。トランジスタQ40のエミッタに流れる電
流は、トランジスタQ41のコレクタに流れる電流と等
しく、この電流はトランジスタQ44のコレクタに流れ
る電流Iに等しいので、トランジスタQ40のエミッタ
の電位V91は、
【0102】
【数31】 V91=V9+Vbe40 =Vcc−Io×R31−2KT/q×ln(Io/Is) +KT/q×ln(I/Is) となる。ただし、Vbe40はトランジスタQ40のベ
ース・エミッタ間電圧である。また、ダイオードD33
のカソードの電位V10は、
【0103】
【数32】V10=Vcc−Io×R31−2KT/q
×ln(It/Is) で表される。トランジスタQ32のエミッタに流れる電
流は、トランジスタQ33のコレクタに流れる電流と等
しく、この電流は、トランジスタQ44のコレクタに流
れる電流Iに等しいので、トランジスタQ32のエミッ
タの電位V11は、
【0104】
【数33】 V11=V10+Vbe32 =Vcc−Io×R31−2KT/q×ln(It/Is) +KT/q×ln(I/Is) となる。ただし、Vbe32はトランジスタQ32のベ
ース・エミッタ間電圧である。
【0105】トランジスタQ34のエミッタに流れる電
流は、トランジスタQ38のコレクタに流れる電流に等
しく、この電流は、トランジスタQ37のコレクタに流
れる電流に等しく、この電流は、トランジスタQ35の
コレクタに流れる電流に等しく、この電流は、ダイオー
ドD33に流れる電流Itに等しいので、トランジスタ
Q34のエミッタの電位V12は、
【0106】
【数34】 V12=V11−Vbe34 =Vcc−Io×R31−3KT/q×ln(It/Is) +KT/q×ln(I/Is) となる。ただし、Vbe34はトランジスタQ34のベ
ース・エミッタ間電圧である。
【0107】トランジスタQ39のエミッタに流れる電
流は、トランジスタQ43のコレクタに流れる電流に等
しく、この電流は、トランジスタQ44のコレクタに流
れる電流Iに等しいので、トランジスタQ39のエミッ
タの電位V13は、
【0108】
【数35】 V13=V12+Vbe39 =Vcc−Io×R31−3KT/q×ln(It/Is) +2KT/q×ln(I/Is) となる。
【0109】ここで、差動アンプamp31のゲインが
高いと、負帰還がかかっているので、正入力端子の電圧
V91と負入力端子の電圧V13は、等しいとみなせ
る。よって、V91=V13より
【0110】
【数36】Vcc−Io×R31−2KT/q×ln
(Io/Is)+KT/q×ln(I/Is)=Vcc
−Io×R31−3KT/q×ln(It/Is)+2
KT/q×ln(I/Is) となる。ここで、上式を整理すると、
【0111】
【数37】−2KT/q×ln(Io/Is)=−3K
T/q×ln(It/Is)+KT/q×ln(I/I
s) となる。上式の両辺をKT/qで割ると、
【0112】
【数38】−2ln(Io/Is)=−3ln(It/
Is)+ln(I/Is) となる。故に、
【0113】
【数39】I=It3 /Io2 が得られる。ここで、上式に(数29)を代入すると、
【0114】
【数40】I=Io(T−Ta)3 が得られる。したがって、出力電流Iは、絶対温度の3
乗に比例し、3次関数発生回路を実現できる。
【0115】上記図3の構成をとることにより、(数3
2)の電位V10と(数2)の電位V1の差は、
【0116】
【数41】V10−V1=KT/q×ln(It/I
s)−Io×R31 となり、第1項は、約0.7Vなので、第2項のIo×
R31をこの値(約0.7V)以下で、図3のトランジ
スタQ42が飽和しないように設定すると、従来の図2
の回路と比較して、V10−V1の値だけ低い電源電圧
で動作可能となる。例えば、Io×R31=0.4Vに
なるように、抵抗R31を設定すると、
【0117】
【数42】 V10−V1=0.7V−0.4V=0.3V となり、従来の3次関数発生回路における電源電圧の最
小値の2.4Vを約0.3V低くして、2.1Vの電源
電圧で動作可能となる。
【0118】〔第3の実施の形態〕以下、本発明の請求
項3に記載の3次関数発生回路に対応した第3の実施の
形態について、図面を参照しながら説明する。
【0119】図4は、請求項3に記載の第1の実施形態
における3次関数発生回路で、低い電源電圧で動作可能
な回路を示すものである。
【0120】この3次関数発生回路は、図4に示すよう
に、一端を接地した抵抗R51の他端を第1のダイオー
ドD51のカソードに接続している。この抵抗R51と
しては、温度に係わらず略一定の抵抗値を示すものが選
ばれる。
【0121】また、第1のダイオードD51のアノード
を、温度に対して略一定の電流Ioを流す第1の固定電
流源52の一端に接続している。第1の固定電流源52
の他端は電源電圧端子51に接続している。
【0122】また、第1のダイオードD51のアノード
と第1の固定電流源52との接続点を差動アンプamp
51の正入力端子に接続している。
【0123】また、第1のダイオードD51のカソード
をコレクタが接地された第2導電型(PNP型)の第1
のトランジスタQ51のベースに接続している。
【0124】また、第1のトランジスタQ51のエミッ
タを第2のダイオードD52のカソードに接続してい
る。
【0125】また、第2のダイオードD52のアノード
を、温度に対して比例する電流Itを流す第1の電流源
53の一端に接続している。第1の電流源53の他端は
電源電圧端子51に接続している。
【0126】また、第2のダイオードD52のアノード
と第1の電流源53の接続点をコレクタが電源電圧端子
51に接続された第1導電型(NPN型)の第2のトラ
ンジスタQ52のベースに接続している。
【0127】また、第2のトランジスタQ52のエミッ
タを温度に対して略一定の電流Ioを流す第2の固定電
流源54の一端に接続している。第2の固定電流源54
の他端は接地している。
【0128】また、第2のトランジスタQ52のエミッ
タと第2の固定電流源54の接続点をコレクタが接地さ
れた第2導電型の第3のトランジスタQ53のベースに
接続している。
【0129】また、第2導電型の第3のトランジスタQ
53のエミッタを、温度に対して比例する電流Itを流
す第2の電流源55の一端に接続している。第2の電流
源55の他端は電源電圧端子51に接続されている。
【0130】また、第3のトランジスタQ53のエミッ
タと第2の電流源55との接続点を、コレクタが電源電
圧端子51に接続された第1導電型の第4のトランジス
タQ54のベースに接続している。
【0131】また、第4のトランジスタQ54のエミッ
タを、差動アンプamp51の負入力端子に接続してい
る。
【0132】また、第4のトランジスタQ54のエミッ
タを、差動アンプamp51の出力端がベースに接続さ
れた第2導電型の第5のトランジスタQ55のエミッタ
に接続している。
【0133】また、第5のトランジスタQ55のコレク
タを、エミッタが接地された第1導電型の第6のトラン
ジスタQ56のベースおよびコレクタと接続している。
【0134】また、第5のトランジスタQ55のコレク
タを、エミッタが接地された第1導電型の第7のトラン
ジスタQ57のベースに接続している。
【0135】そして、第7のトランジスタQ57のコレ
クタより出力電流Iを取り出すようにしている。
【0136】上記の図4の構成において、ダイオードD
51に流れる電流IoおよびトランジスタQ52に流れ
る電流Ioは、同一値で、温度に対して略一定の固定電
流であり、ダイオードD52に流れる電流Itおよびト
ランジスタQ53のエミッタに流れる電流Itは、同一
値で、絶対温度に比例し、
【0137】
【数43】It=Io(T−Ta) で表される。ここで、Tは絶対温度を表し、Taはある
基準温度を表す。
【0138】ダイオードD51のアノードの電位V14
は、Kをボルツマン定数、Tを絶対温度、qをクーロン
定数、Isを飽和電流とすると、
【0139】
【数44】 V14=Io×R51+KT/q×ln(Io/Is) で表される。また、ダイオードD52のアノードの電位
V15は、
【0140】
【数45】V15=Io×R51+2KT/q×ln
(It/Is) で表される。トランジスタQ52のエミッタの電位V1
6は、
【0141】
【数46】 V16=V15−Vbe52 =Io×R51+2KT/q×ln(It/Is) −KT/q×ln(Io/Is) となる。ただし、Vbe52はトランジスタQ52のベ
ース・エミッタ間電圧である。
【0142】トランジスタQ53のエミッタの電位V1
7は、
【0143】
【数47】 V17=V16+Vbe53 =Io×R51+3KT/q×ln(It/Is) −KT/q×ln(Io/Is) となる。ただし、Vbe53はトランジスタQ53のベ
ース・エミッタ間電圧である。
【0144】トランジスタQ54のエミッタに流れる電
流は、トランジスタQ56のコレクタに流れる電流に等
しく、この電流は、トランジスタQ57のコレクタに流
れる電流Iに等しいので、トランジスタQ54のエミッ
タの電位V18は、
【0145】
【数48】 V18=V7−Vbe54 =Io×R51+3KT/q×ln(It/Is) −KT/q×ln(Io/Is)−KT/q×ln(I/Is) となる。ただし、Vbe54はトランジスタQ54のベ
ース・エミッタ間電圧である。
【0146】ここで、差動アンプamp51のゲインが
高いと、負帰還がかかっているので、正入力端子の電圧
V14と負入力端子の電圧V18は、等しいとみなせ
る。よって、V14=V18より
【0147】
【数49】Io×R51+KT/q×ln(Io/I
s)=Io×R51+3KT/q×ln(It/Is)
−KT/q×ln(Io/Is)−KT/q×ln(I
/Is) となる。上式を整理すると、
【0148】
【数50】2KT/q×ln(Io/Is)=3KT/
q×ln(It/Is)−KT/q×ln(I/Is) となる。上式の両辺をKT/qで割ると、
【0149】
【数51】2ln(Io/Is)=3ln(It/I
s)−ln(I/Is) となる。故に、
【0150】
【数52】I=It3 /Io2 となる。ここで、上式に(数43)を代入すると、
【0151】
【数53】I=Io(T−Ta)3 が得られる。したがって、出力電流Iは、絶対温度の3
乗に比例し、3次関数発生回路を実現できる。
【0152】上記の図4の構成をとることにより、(数
45)の電位V15は、第2項が約1.4Vなので、第
1項のIo×R51を、図4のトランジスタQ55が飽
和しないように、0.4Vに設定すると、
【0153】
【数54】V15=0.4V+1.4V=1.8V となる。電源電圧をVcc、電流Itを構成するために
必要な最小電圧をVitとすると、
【0154】
【数55】Vcc≧V15+Vit が成り立つ。Vitを0.3Vと考えると、
【0155】
【数56】Vcc≧2.1V となる。したがって、図4の3次関数発生回路は、図2
の従来の回路と比較して、0.3V低い電源電圧で動作
可能となる。
【0156】〔第4の実施の形態〕以下、本発明の請求
項4に記載の3次関数発生回路に対応した第4の実施の
形態について、図面を参照しながら説明する。
【0157】図5は、請求項4に記載の第1の実施の形
態における3次関数発生回路で、低い電源電圧で動作可
能な回路を示すものである。
【0158】この3次関数発生回路は、図5に示すよう
に、一端を接地した抵抗R61の他端を第1のダイオー
ドD61のカソードに接続し、第1のダイオードD61
のアノードに第2のダイオードD62のカソードを接続
している。この抵抗R61としては、温度に係わらず略
一定の抵抗値を示すものが選ばれる。
【0159】また、第2のダイオードD62のアノード
を温度に対して略一定の電流Ioを流す固定電流源62
の一端に接続している。固定電流源62の他端は接地し
ている。
【0160】また、第2のダイオードD62のアノード
と固定電流源62との接続点をコレクタが電源電圧端子
61に接続された第1導電型(NPN型)の第1のトラ
ンジスタQ70のベースに接続している。
【0161】また、第1のトランジスタQ70のエミッ
タをエミッタが接地された第1導電型の第2のトランジ
スタQ71のコレクタに接続している。
【0162】また、第1のトランジスタQ70のエミッ
タを差動アンプamp61の正入力端子に接続してい
る。
【0163】また、第1のダイオードD61のカソード
を第2導電型(PNP型)の第3のトランジスタQ61
のベースに接続している。
【0164】また、第3のトランジスタQ61のエミッ
タを第3のダイオードD63のカソードに接続してい
る。
【0165】また、第3のダイオードD63のアノード
を、温度に対して比例する電流Itを流す電流源63の
一端に接続している。電流源63の他端は電源電圧端子
61に接続している。
【0166】また、第3のダイオードD63のアノード
と電流源63との接続点をコレクタが電源電圧端子61
に接続された第1導電型の第4のトランジスタQ62の
ベースに接続している。
【0167】また、第4のトランジスタQ62のエミッ
タを、エミッタが接地された第1導電型の第5のトラン
ジスタQ63のコレクタに接続している。
【0168】また、第4のトランジスタQ62のエミッ
タを、コレクタが接地された第2導電型の第6のトラン
ジスタQ64のベースに接続している。
【0169】また、第3のトランジスタQ61のコレク
タをエミッタが接地された第1導電型の第7のトランジ
スタQ65のコレクタおよびベースに接続している。
【0170】また、第3のトランジスタQ61のコレク
タをエミッタが接地された第1導電型の第8のトランジ
スタQ66のベースに接続している。
【0171】また、第8のトランジスタQ66のコレク
タをエミッタが電源電圧端子61に接続された第2導電
型の第9のトランジスタQ67のコレクタおよびベース
に接続している。
【0172】また、第8のトランジスタQ66のコレク
タを、エミッタが電源電圧端子61に接続された第2導
電型の第10のトランジスタQ68のベースに接続して
いる。
【0173】また、第10のトランジスタQ68のコレ
クタを第6のトランジスタQ64のエミッタに接続して
いる。
【0174】また、第10のトランジスタQ68のコレ
クタをコレクタが電源電圧端子61に接続された第2導
電型の第11のトランジスタQ69のベースに接続して
いる。
【0175】また、第11のトランジスタQ69のエミ
ッタを差動アンプamp61の負入力端子に接続してい
る。
【0176】また、第11のトランジスタQ69のエミ
ッタをベースが差動アンプamp61の出力端に接続さ
れた第2導電型の第12のトランジスタQ72のエミッ
タに接続している。
【0177】また、第12のトランジスタQ72のコレ
クタを、エミッタが接地された第1導電型の第13のト
ランジスタQ73のベースおよびコレクタと接続してい
る。
【0178】また、第12のトランジスタQ72のコレ
クタを、第2のトランジスタQ71のベースと接続して
いる。
【0179】また、第12のトランジスタQ72のコレ
クタを、第5のトランジスタQ63のベースに接続して
いる。
【0180】また、第12のトランジスタQ72のコレ
クタを、エミッタが接地された第1導電型の第14のト
ランジスタQ74のベースに接続している。
【0181】そして、第14のトランジスタQ74のコ
レクタより、出力電流Iを取り出すようにしている。
【0182】上記の図5の構成において、ダイオードD
61,D62に流れる電流Ioは、温度に対して略一定
の固定電流であり、ダイオードD63に流れる電流It
は、絶対温度に比例し、
【0183】
【数57】It=Io(T−Ta) で表される。ここで、Tは絶対温度を表し、Taはある
基準温度を表す。
【0184】ダイオードD62のアノードの電位V19
は、Kをボルツマン定数、Tを絶対温度、qをクーロン
定数、Isを飽和電流とすると、
【0185】
【数58】V19=Io×R61+2KT/q×ln
(Io/Is) で表される。トランジスタQ70のエミッタに流れる電
流は、トランジスタQ71のコレクタに流れる電流と等
しく、この電流はトランジスタQ74のコレクタに流れ
る電流Iに等しいので、トランジスタQ70のエミッタ
電位V191は、
【0186】
【数59】 V191=V19+Vbe70 =Io×R61+2KT/q×ln(Io/Is) −KT/q×ln(I/Is) となる。ただし、Vbe70はトランジスタQ70のベ
ース・エミッタ間電圧である。また、ダイオードD63
のアノードの電位V20は、
【0187】
【数60】V20=Io×R61+2KT/q×ln
(It/Is) で表される。トランジスタQ62のエミッタに流れる電
流は、トランジスタQ63のコレクタに流れる電流と等
しく、この電流は、トランジスタQ74のコレクタに流
れる電流Iに等しいので、トランジスタQ62のエミッ
タの電位V21は、
【0188】
【数61】 V21=V20−Vbe62 =Io×R61+2KT/q×ln(It/Is) −KT/q×ln(I/Is) となる。ただし、Vbe62はトランジスタQ62のベ
ース・エミッタ間電圧である。
【0189】トランジスタQ64のエミッタに流れる電
流は、トランジスタQ68のコレクタに流れる電流に等
しく、この電流は、トランジスタQ67のコレクタに流
れる電流に等しく、この電流は、トランジスタQ65の
コレクタに流れる電流に等しく、この電流は、ダイオー
ドD63に流れる電流Itに等しいので、トランジスタ
Q64のエミッタの電位22は、
【0190】
【数62】 V22=V21+Vbe64 =Io×R61+3KT/q×ln(It/Is) −KT/q×ln(I/Is) となる。ただし、Vbe64はトランジスタQ64のベ
ース・エミッタ間電圧である。
【0191】トランジスタQ69のエミッタに流れる電
流は、トランジスタQ63のコレクタに流れる電流に等
しく、この電流は、トランジスタQ74のコレクタに流
れる電流Iに等しいので、トランジスタQ69のエミッ
タの電位23は、
【0192】
【数63】 V23=V22−Vbe69 =Io×R61+3KT/q×ln(It/Is) −2KT/q×ln(I/Is) となる。ただし、Vbe69はトランジスタ69のベー
ス・エミッタ間電圧である。
【0193】ここで、差動アンプamp61のゲインが
十分高いと、負帰還がかかっているので、正入力端子の
電圧V191と負入力端子の電圧V23は、等しいとみ
なせる。よって、V191=V23より
【0194】
【数64】Io×R61+2KT/q×ln(Io/I
s)−KT/q×ln(I/Is)=Io×R61+3
KT/q×ln(It/Is)−2KT/q×ln(I
/Is) となる。上式を整理すると、
【0195】
【数65】2KT/q×ln(Io/Is)=3KT/
q×ln(It/Is)−KT/q×ln(I/Is) となる。上式の両辺をKT/qで割ると、
【0196】
【数66】2ln(Io/Is)=3ln(It/I
s)−ln(I/Is) となる。上式を整理すると、
【0197】
【数67】I=It3 /Io2 となる。ここで、上式に(数57)を代入すると、
【0198】
【数68】I=Io(T−Ta)3 となり、出力電流Iは、絶対温度の3乗に比例し、3次
関数発生回路を実現できる。
【0199】上記構成をとることにより、(数60)の
電位V20は、第2項が約1.4Vなので、第1項のI
o×R61を、図5のトランジスタQ72が飽和しない
ように、0.4Vに設定すると、
【0200】
【数69】V20=0.4V+1.4V=1.8V となる。電源電圧をVcc、電流Itを構成するために
必要な最小電圧をVitとすると、
【0201】
【数70】Vcc≧V20+Vit が成り立つ。Vitを0.3Vと考えると、
【0202】
【数71】Vcc≧2.1V となる。したがって、図5の3次関数発生回路は、図2
の従来の回路と比較して、0.3V低い電源電圧で動作
可能となる。
【0203】〔第5の実施の形態〕以下、本発明の請求
項5に記載の温度補償水晶発振器に対応した第5の実施
の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0204】図6は、請求項5に記載の第1の実施の形
態における温度補償水晶発振器のブロック図である。こ
の温度補償水晶発振器は、温度に対して比例する電流
生成する1次関数発生回路100と、温度に対して略一
定の電流を生成する0次関数発生回路200と、温度に
対して比例する電流より、温度に対して3次の特性を持
つ電流を生成する3次関数発生回路300と、0次関数
発生回路200、1次関数発生回路100および3次関
数発生回路300の出力電流をデータ端子DATA、ク
ロック端子CLKの入力によって、調整して書込みを行
うコントローラ(調整回路)500と、0次関数発生回
路200、1次関数発生回路100および3次関数発生
回路300の3つの出力電流を電圧に変換する電流−電
圧変換抵抗111とを備え、この電流−電圧変換抵抗1
11の電圧によって電圧制御型水晶発振回路400の発
振周波数を制御するようにしている。出力端子103か
らは発振出力OSCOUTが出力される。
【0205】上記の3次関数発生回路300としては、
先に説明した図1、図3、図4および図5の3次関数発
生回路の何れか一つ、または複数の組み合わせで構成さ
れる。
【0206】この構成によって、低い電源電圧で電圧制
御型水晶発振回路400の発振周波数の高精度の温度補
償が可能となる。
【0207】以下、温度補償水晶発振器の各ブロックに
ついて具体的に説明する。
【0208】1次関数発生回路100は、図7に示すよ
うに、4つのブロック、つまりバンドギャップ型電流電
圧発生回路250、第1の電流供給回路260、第2の
電流供給回路280および第3の電流供給回路290よ
り構成される。
【0209】バンドギャップ型電流電圧発生回路250
は、図8に示す構成を持ち、温度に対して略一定なロー
ノイズの出力電圧Vtを出力し、この電圧Vtを第1,
第2および第3の電流供給回路260,280,290
へ与える。以下、バンドギャップ型電流電圧発生回路2
50について詳しく説明する。
【0210】このバンドギャップ型電流電圧発生回路2
50は、ベースが共通接続されたNPN型のトランジス
タ253,254と、同じくベースが共通接続されたP
NP型のトランジスタ251,252を有しており、ト
ランジスタ253のコレクタにトランジスタ251のコ
レクタおよびベースを接続し、トランジスタ252のコ
レクタにトランジスタ254のコレクタおよびベースを
接続する。
【0211】ここで、トランジスタ253とトランジス
タ254のエミッタ間には抵抗255が接続されてお
り、さらにトランジスタ254のエミッタには、トラン
ジスタ256のコレクタとベースが接続され、トランジ
スタ256のエミッタに抵抗257の一端が接続され、
抵抗257の他端が接地端子に接続される。トランジス
タ253のエミッタは、標準のトランジスタのエミッタ
のN倍(Nは任意の正値)、例えば4倍の大きさを有し
ている。この構成において、トランジスタ254のエミ
ッタに温度に対して一定の電圧を出力することができ
る。
【0212】このときに、回路を構成する各定数につい
て、抵抗257の抵抗値をR2とし、抵抗257に流れ
る電流をI2、絶対温度をT、トランジスタのベース・
エミッタ間の電圧の絶対温度Tに対する比を1.8mV
/K、自然対数をlnとすると、
【0213】
【数72】R2×I2=1.8×T(mV) の関係が満たされ、また、抵抗255の抵抗値をR2と
すると、
【0214】
【数73】R2/R1=1.8/(2k/q×lnN) の関係が満たされる。
【0215】電源電圧端子258から供給される電流を
Iccとすると、電流I2と電流Iccは等しい値を有
するので、
【0216】
【数74】R2×Icc=1.8×T(mV) となる。
【0217】ここで、Bを半導体のバンド幅として出力
端子259に発生するノイズ電圧Vnr1を求めると、
【0218】
【数75】Vnr1=(4kT×r2×B)(1/2) となる。
【0219】第1の電流供給回路260は、図9に示す
構成を有している。図9において、261は差動アンプ
である。262はNPN型のトランジスタである。26
3は電圧−電流変換用の抵抗である。264はトランジ
スタ262と直列接続されたトランジスタである。26
5はトランジスタ264に対してカレントミラー構成に
なっているトランジスタ群である。266はトランジス
タ群265の各トランジスタに直列接続されたトランジ
スタからなるトランジスタ群である。277はトランジ
スタ群265の各トランジスタに直列接続されたトラン
ジスタからなるトランジスタ群である。268はトラン
ジスタ264に対してカレントミラー構成になっている
トランジスタである。269はトランジスタ264に対
してカレントミラー構成になっているトランジスタであ
る。270はトランジスタ268に直列接続されたトラ
ンジスタである。271はトランジスタ270に対して
カレントミラー構成になっているトランジスタである。
【0220】以上のような構成の第1の電流供給回路2
60においては、上記バンドギャップ型電流電圧発生回
路250の出力電圧Vtを抵抗263で電圧−電流変換
する。この電流I262は、抵抗263の抵抗値をR2
63とすると、
【0221】
【数76】I262=Vt/R263 となる。抵抗263が温度に対して略一定な温度特性を
もつ抵抗の場合、電流I262は、温度に対して略一定
の電流となる。
【0222】また、電流I206は、トランジスタ26
9のコレクタの電流に等しく、この電流I206は、ト
ランジスタ264のコレクタの電流すなわち電流I26
2に等しい。また、電流I216は、電流I206に等
しい電流のトランジスタ268のコレクタの電流をカレ
ントミラー回路により、引き込み電流に反転させたもの
であり、
【0223】
【数77】I216=−I206 が成り立つ。
【0224】また、トランジスタ群266を通して流れ
る電流I272は、温度に対して略一定の電流で、コン
トローラ500の出力端105から与えられるTo調整
ビット(図9の場合、4ビット)の状態によって、電流
の大きさが決まり、トランジスタ群267の4つのトラ
ンジスタのべース電圧が全てハイレベルならば最小とな
り、全てロウレベルならば最大となる。
【0225】ここで、電圧Vbcは、図9の回路内で生
成され、
【0226】
【数78】 となる。ただし、Vbe264はトランジスタ264の
ベース・エミッタ間電圧である。
【0227】第2の電流供給回路280は、図10に示
す構成を有している。図10において、281はトラン
ジスタ群である。282はトランジスタ群281の各ト
ランジスタと直列に接続されたトランジスタからなるト
ランジスタ群である。283はトランジスタ群281の
各トランジスタと直列に接続されたトランジスタからな
るトランジスタ群である。284はトランジスタ群28
2の各トランジスタに直列に接続されたトランジスタで
ある。285,286はそれぞれトランジスタ284に
対してカレントミラー構成になっているトランジスタで
ある。287はトランジスタ285に直列接続されたト
ランジスタである。288はトランジスタ287に対し
てカレントミラー構成になりかつトランジスタ286と
直列接続されたトランジスタである。289はトランジ
スタ284のエミッタに一端が接続され他端が接地され
た抵抗である。291はトランジスタ285のエミッタ
に一端が接続され他端が接地された抵抗である。292
はトランジスタ286のエミッタに一端が接続され他端
が接地された抵抗である。293,294はトランジス
タ286のエミッタに一端が接続された抵抗である。2
95,296は抵抗293,294の他端にカソードが
接続されアノードが接地されたツェナーダイオードであ
る。297は抵抗293,294,ツェナーダイオード
295,296からなる抵抗値調整回路である。P1,
P2,P3はそれぞれ電極端子である。
【0228】以上のような構成の第2の電流供給回路2
80は、上記第1の電流供給回路260におけるトラン
ジスタ264のべース電圧Vbcを入力して、温度に対
して比例する電流I210を生成する。
【0229】具体的に説明すると、トランジスタ284
のコレクタに流れ込む電流I284は、上記図9の第1
の電流供給回路260の電流I272と同様に、温度に
対して略一定の電流であり、コントローラ500の端子
104から与えられるA調整ビット(図10の場合、4
ビット)の状態によって決まり、トランジスタ群283
の4つのトランジスタのべース電圧が全てハイレベルな
らば最小となり、全てロウレベルならば最大となる。
【0230】この電流I284を、トランジスタ28
5,286,287,289,抵抗291,292およ
び抵抗値調整回路297からなる電流発生回路に入力
し、温度に比例する電流I210を出力する。
【0231】以下、図面を参照しながら詳しく説明す
る。抵抗289に流れる電流は電流I284に等しいの
で、トランジスタ285のコレクタに流れる電流I28
5は、抵抗289,291の抵抗値をR289,R29
1とし、トランジスタ284,285のベース・エミッ
タ間電圧Vbeの差を無視して考えると、
【0232】
【数79】I285=I284×R289/R291 となる。
【0233】抵抗289,291と抵抗292,29
3,294は、温度特性の異なる抵抗であり、前者の抵
抗289,291の一次の温度係数をα1、2次の温度
係数をβ1とし、後者の抵抗292,293,294の
1次の温度係数をα2、2次の温度係数をβ2とし、基
準温度Taでの抵抗289,291,292,293,
294の各抵抗値をR0289,R0291,R029
2,R0293,R0294と表すと、
【0234】
【数80】 I285=I284 ×R0289(1+α1(T−Ta)+β1(T−Ta)2 ) /R0291(1+α1(T−Ta)+β1(T−Ta)2 ) =I284×R0289/R0291 となる。また、トランジスタ286のコレクタに流れる
電流I286は、
【0235】
【数81】 I286=I284×R289/R292 =I284 ×R0289(1+α1(T−Ta)+β1(T−Ta)2 ) /R0292(1+α2(T−Ta)+β2(T−Ta)2 ) と表される。温度係数α1,β1が小さく、また温度係
数β2が無視できる場合、電流I286は、
【0236】
【数82】I286=I284×R0289/R029
2(1+α2(T−Ta)) となる。
【0237】ここで、抵抗値調整回路297について説
明する。半導体集積回路上に第1の温度特性の抵抗と第
2の温度特性の抵抗を拡散形成するとき、第1の温度特
性の抵抗と第2の温度特性の抵抗の製法は通常異なり、
同一のマスクパターンであっても両抵抗の基準温度での
抵抗値は異なることがある。
【0238】そこで、第2の温度特性の抵抗292,2
93,294を用意し、これらの抵抗292,293,
294を並列に接続する。また、抵抗292,293,
294の接続部に電極端子P3を設け、抵抗293,2
94の他端に電極端子P1,P2を個々に設ける。
【0239】電極端子P3と接地間の抵抗値は、外部に
接続された測定装置で測定することができる。抵抗29
3および294にはスイッチ動作をさせるツェナーダイ
オード295,296が接続されており、初期状態では
各抵抗293,294と接地間の経路は遮断されてい
る。
【0240】抵抗292に対して抵抗293または抵抗
294を並列接続することで合成された抵抗の抵抗値が
抵抗291の抵抗値に概略一致させる必要があるときに
は、電極端子P1またはP2と接地間に電圧を加えるか
もしくは電流を流してツェナーダイオード295,29
6に短絡経路を設ける。つまり、ツェナーダイオード2
95,296を選択的に導通状態にすることで、抵抗2
91の抵抗値と抵抗292〜294の選択的な合成抵抗
値をほぼ等しくする。
【0241】このようにツェナーダイオード295,2
96を選択的に導通状態にすることで、温度特性は異な
るが、概略等しい抵抗値(基準温度時)を有する2種類
の抵抗を半導体集積回路上に備えることができる。
【0242】上記抵抗値調整回路297を用いると、
【0243】
【数83】R0291=R0292 と考えることができ、トランジスタ288のコレクタの
電流I288は、トランジスタ287のコレクタの電流
I285に等しいので、α2が十分に小さい時、
【0244】
【数84】 I210=I288−I286 =I284×R0289 /R0291×(1−1/(1+α2(T−Ta)) ≒I284×R0289/R0291×α2(T−Ta) となり、電流I210は絶対温度Tに比例する。
【0245】第3の電流供給回路は、図11に示す構成
を有している。図11において、501はトランジスタ
群である。502はトランジスタ群501の各トランジ
スタと直列に接続されたトランジスタからなるトランジ
スタ群である。503はトランジスタ群501の各トラ
ンジスタと直列に接続されたトランジスタからなるトラ
ンジスタ群である。504はトランジスタ群502の各
トランジスタに直列に接続されたトランジスタである。
505,506はそれぞれトランジスタ504に対して
カレントミラー構成になっているトランジスタである。
【0246】507はトランジスタ505に直列接続さ
れたトランジスタである。508はトランジスタ507
に対してカレントミラー構成になりかつトランジスタ5
06と直列接続されたトランジスタである。509はト
ランジスタ504のエミッタに一端が接続され他端が接
地された抵抗である。510はトランジスタ505のエ
ミッタに一端が接続され他端が接地された抵抗である。
511はトランジスタ506のエミッタに一端が接続さ
れ他端が接地された抵抗である。512,513はトラ
ンジスタ506のエミッタに一端が接続された抵抗であ
る。514,515は抵抗512,513の他端にカソ
ードが接続されアノードが接地されたツェナーダイオー
ドである。516は抵抗512,513,ツェナーダイ
オード514,514からなる抵抗値調整回路である。
P4,P4,P6はそれぞれ電極端子である。
【0247】以上のような構成の第3の電流供給回路2
90は、図10の第2の電流供給回路280と同様の構
成であり、同様の動作をし、上記第1の電流供給回路2
60におけるトランジスタ264のべース電圧Vbcを
入力して、温度に対して比例する電流I210aを生成
する。
【0248】この場合において、トランジスタ504の
コレクタに流れ込む電流I504は、温度に対して略一
定の電流であり、コントローラ500の端子106から
与えられるB調整ビット(図11の場合、4ビット)の
状態によって決まり、トランジスタ群503の4つのト
ランジスタのべース電圧が全てハイレベルならば最小と
なり、全てロウレベルならば最大となる。
【0249】また、抵抗509,510と、抵抗51
1,512,513は、温度特性の異なる抵抗であり、
電流I504から、絶対温度に対して比例する電流I2
10aを生成する。その生成の仕方は図10に関して説
明したとおりである。
【0250】つぎに、図6における0次関数発生回路2
00は、図12に示す構成を有している。図12におい
て、201はトランジスタ群、202はトランジスタ群
201の各トランジスタに直列に接続されたトランジス
タからなるトランジスタ群、203はトランジスタ群2
01の各トランジスタに直列に接続されたトランジスタ
からなるトランジスタ群である。
【0251】以上のような構成の0次関数発生回路20
0においては、上記第1の電流供給回路260における
トランジスタ264のべース電圧Vbcを入力して、温
度に対して略一定の電流I206aを生成する。
【0252】この場合において、電流I206aは、温
度に対して略一定の電流で、コントローラ500の端子
107から与えられるC調整ビット(図12の場合、4
ビット)の状態によって決まり、トランジスタ群203
の4つのトランジスタのべース電圧が全てハイレベルな
らば最小となり、全てロウレベルならば最大となる。
【0253】つぎに、図6における3次関数発生回路3
00は、図13に示す構成を有し、図3と図5の3次関
数発生回路を組み合わせた構成であり、低い電源電圧で
動作可能なものである。図13において、600は図3
に示した構成を有する3次関数発生回路(請求項2に対
応)で、700は図5に示した構成を有する3次関数発
生回路(請求項4に対応)である。
【0254】以上のようの構成の3次関数発生回路30
0は、温度に対して略一定な電流I216,I206お
よび温度に対して比例する電流I210を入力して、上
記に説明したように、温度に対して3次関数の特性を持
つ電流I120を出力する。
【0255】以上述べたように、温度に対して略一定の
電流I206a、温度に対して比例する電流I210
a、温度に対して3次関数の特性を持つ電流I120
は、抵抗R111によって電流−電圧変換され、制御電
圧Vinとなり、電圧制御型水晶発振回路400に入力
される。
【0256】つぎに、図6に記載のコントローラ(調整
回路)500は、図16に示すように、複数個(この例
では16個)のDフリップフロップ501〜516およ
びPROM(プログラマブルリードオンリメモリ)51
7より構成される。そして、データ端子DATAより、
A,B,C,Toの各調整ビットのハイ/ロウを決める
シリアルのデータ信号を入力し、PROM517にその
状態を書き込み、各調整ビットの状態を決めることがで
きる。このとき、図17に示すように、データ信号(D
ATA)はクロック信号(CLK)の立ち下がりのタイ
ミングで検出され、Dフリップフロップ501〜516
に入力される。入力するデータ信号に応じてA,B,
C,Toの各調整ビットの状態が決まり、上記電流I2
06a,I120,I210aが変化し、所望の3次関
数の特性をもつ制御電圧Vinを生成できる。なお、図
17は、D2のビットにロウ、その他のビットにハイを
入力する場合のシリアルのデータ信号とクロックとを示
している。
【0257】この時、制御電圧Vinは、
【0258】
【数85】Vin=−α(T−Ti)3 +β(T−T
i)+γ と表され、A、B、C、To調整ビットがα、β、γ、
Tiにそれぞれ対応する。
【0259】上記制御電圧Vinによって制御される電
圧制御型水晶発振回路400は、図14に示す構成を有
するコルピッツ型の発振回路である。図14において、
401はバリキャップダイオード、402は水晶発振
子、403,404は抵抗,405,406はコンデン
サ、407はトランジスタ、408,409は抵抗、4
10はコンデンサ、411は直流電源である。
【0260】以上のような構成の電圧制御型水晶発振回
路400においては、制御電圧Vinに応じてバリキャ
ップダイオード401の容量が変化し、発振周波数が変
化する。この際、電圧制御型水晶発振回路400の温度
特性を打ち消すように、制御電圧Vinを与えることに
よって、低い電源電圧で高精度の温度補償を可能とする
温度補償水晶発振器を実現できる。
【0261】図15は、図6および図7における各ノー
ドの電流I206,I206a,I216,I210,
I210a,I120と電圧Vinの温度特性を示す。
上記の電圧Vinが電圧制御型水晶発振回路(VCX
O)に制御電圧として加えられることになる。
【0262】
【発明の効果】以上のように、本発明の3次関数発生回
路によれば、抵抗の電圧降下とトランジスタのベース・
エミッタ間電圧とダイオードの順方向電圧降下とを利用
して絶対温度の3乗に比例する電流を生成しており、抵
抗の電圧降下はダイオードの順方向電圧降下より小さく
設定することが可能であるので、3個のダイオードを利
用して絶対温度の3乗に比例する電流を生成する場合と
比べて低い電圧で動作可能である。
【0263】また、本発明の温度補償水晶発振器によれ
ば、低い電圧で動作可能な3次関数発生回路を用いて構
成しているので、低い電源電圧で高精度の温度補償を可
能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の3次関数発生回路
の構成を示す回路図である。
【図2】従来の3次関数発生回路の構成を示す回路であ
る。
【図3】本発明の第2の実施の形態の3次関数発生回路
の構成を示す回路図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態の3次関数発生回路
の構成を示す回路図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態の3次関数発生回路
の構成を示す回路図である。
【図6】本発明の第5の実施の形態の温度補償水晶発振
器の構成を示すブロック図である。
【図7】図6の温度補償水晶発振器における1次関数発
生回路の具体構成を示すブロック図である。
【図8】図7の1次関数発生回路におけるバンドギャッ
プ型電流電圧発生回路の具体構成を示す回路図である。
【図9】図7の1次関数発生回路における第1の電流供
給回路の具体構成を示す回路図である。
【図10】図7の1次関数発生回路における第2の電流
供給回路の具体構成を示す回路図である。
【図11】図7の1次関数発生回路における第3の電流
供給回路の具体構成を示す回路図である。
【図12】図6の温度補償水晶発振器における0次関数
発生回路の具体構成を示すブロック図である。
【図13】図6の温度補償水晶発振器における3次関数
発生回路の具体構成を示すブロック図である。
【図14】図6の温度補償水晶発振器における電圧制御
型水晶発振回路の具体構成を示す回路図である。
【図15】図6および図7における各ノードの電圧、電
流の温度特性を示す特性図である。
【図16】コントローラの具体構成を示すブロック図で
ある。
【図17】コントローラの動作を示すタイムチャートで
ある。
【符号の説明】
1,21,31,51,61 電源電圧端子 2,4,22,32,52,54,62 固定電流源 3,5,23,33,53,55,63 電流源 D1,D2,D21〜25 ダイオード D31〜33 ダイオード D51,D52,D61〜63 ダイオード Io,I206,I216,I206a 電流 It,I210,I210a 電流 I120 電流 Q2,Q4,Q6,Q7,Q22 第2導電型の
トランジスタ Q32,Q33,Q35,Q36 第2導電型の
トランジスタ Q39〜41,Q44,Q51 第2導電型の
トランジスタ Q53,Q61,Q64,Q67 第2導電型の
トランジスタ Q68,Q72 第2導電型の
トランジスタ 201,202,251,252 第2導電型の
トランジスタ 264〜266,268,269 第2導電型の
トランジスタ 281,282,287,288 第2導電型の
トランジスタ 501,502,507,508 第2導電型の
トランジスタ Q1,Q3,Q5,Q21,Q31 第1導電型の
トランジスタ Q34,Q37,Q38,Q42 第1導電型の
トランジスタ Q52,Q54,Q56,Q57 第1導電型の
トランジスタ Q62,Q63,Q65,Q66 第1導電型の
トランジスタ Q69,Q70,Q71,Q73 第1導電型の
トランジスタ Q74 第1導電型の
トランジスタ 203,253,254,256 第1導電型の
トランジスタ 262,267,270,271 第1導電型の
トランジスタ 283〜286,503〜506 第1導電型の
トランジスタ 407 第1導電型の
トランジスタ R1,R31,R51,R61 抵抗 111,255,257,263 抵抗 289,291〜294 抵抗 509〜513 抵抗 403,404,408,409 抵抗 405,406 コンデンサ amp1,amp21,amp31 差動アンプ amp51,amp61 差動アンプ 295,296,514,515 ツェナーダイ
オード 402 水晶振動子 297,516 抵抗値調整回
路 P1〜P6 電極端子 100 1次関数発生
回路 200 0次関数発生
回路 300 3次関数発生
回路 400 電圧制御型水
晶発振回路 500 コントローラ 250 バンドギャッ
プ型電流電圧発生回路 260 第1の電流供
給回路 280 第2の電流供
給回路 290 第3の電流供
給回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−153104(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03B 5/30 - 5/42 G06G 1/00 - 7/80

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が電源に接続された抵抗(R1)
    と、 前記抵抗(R1)の他端にアノードが接続された第1の
    ダイオード(D1)と、 前記第1のダイオード(D1)のカソードに接続され、
    温度に対して略一定の電流(Io)を流す第1の固定電
    流源(2)と、 前記第1のダイオード(D1)のカソードと前記第1の
    固定電流源(2)との接続点に正入力端子が接続された
    差動アンプ(amp1)と、 前記第1のダイオード(D1)のアノードにベースが接
    続され、コレクタが前記電源に接続された第1導電型の
    第1のトランジスタ(Q1)と、 前記第1のトランジスタ(Q1)のエミッタにアノード
    が接続された第2のダイオード(D2)と、 前記第2のダイオード(D2)のカソードに接続され、
    温度に対して比例する電流(It)を流す第1の電流源
    (3)と、 前記第2のダイオード(D2)のカソードと前記第1の
    電流源(3)との接続点にベースが接続され、コレクタ
    が接地された第2導電型の第2のトランジスタ(Q2)
    と、 一端が前記電源に接続され、他端が前記第2のトランジ
    スタ(Q2)のエミッタに接続され、温度に対して略一
    定の電流(Io)を流す第2の固定電流源(4)と、 前記第2のトランジスタ(Q2)のエミッタと前記第2
    の固定電流源(4)との接続点にベースが接続され、コ
    レクタが前記電源に接続された第1導電型の第3のトラ
    ンジスタ(Q3)と、 前記第3のトランジスタ(Q3)のエミッタに接続さ
    れ、温度に対して比例する電流(It)を流す第2の電
    流源(5)と、 前記第3のトランジスタ(Q3)のエミッタと前記第2
    の電流源(5)との接続点にベースが接続され、前記差
    動アンプ(amp1)の負入力端子にエミッタが接続さ
    れ、コレクタが接地された第2導電型の第4のトランジ
    スタ(Q4)と、 前記第4のトランジスタ(Q4)のエミッタにエミッタ
    が接続され、前記差動アンプ(amp1)の出力端にベ
    ースが接続された第1導電型の第5のトランジスタ(Q
    5)と、 前記第5のトランジスタ(Q5)のコレクタにベースお
    よびコレクタが接続され、エミッタが前記電源に接続さ
    れた第2導電型の第6のトランジスタ(Q6)と、 前記第5のトランジスタ(Q5)のコレクタにベースが
    接続され、エミッタが前記電源に接続された第2導電型
    の第7のトランジスタ(Q7)とを備え、 前記第7のトランジスタ(Q7)のコレクタより出力電
    流(I)を取り出すことを特徴とする3次関数発生回
    路。
  2. 【請求項2】 一端を電源に接続した抵抗(R31)
    と、 前記抵抗(R31)の他端にアノードが接続された第1
    のダイオード(D31)と、 前記第1のダイオード(D31)のカソードにアノード
    が接続された第2のダイオード(D32)と、 前記第2のダイオード(D32)のカソードに接続さ
    れ、温度に対して略一定の電流(Io)を流す固定電流
    源(32)と、 第2のダイオード(D32)のカソードと前記固定電流
    源(32)との接続点にベースが接続され、コレクタが
    接地された第2導電型の第1のトランジスタ(Q40)
    と、 前記第1のトランジスタ(Q40)のエミッタにコレク
    タが接続され、エミッタが前記電源に接続された第2導
    電型の第2のトランジスタ(Q41)と、 前記第1のトランジスタ(Q40)のエミッタに正入力
    端子が接続された差動アンプ(amp31)と、 第1のダイオード(D31)のアノードにベースが接続
    された第1導電型の第3のトランジスタ(Q31)と、 前記第3のトランジスタ(Q31)のエミッタにアノー
    ドが接続された第3のダイオード(D33)と、 前記第3のダイオード(D33)のカソードに接続さ
    れ、温度に対して比例する電流(It)を流す電流源
    (33)と、 前記第3のダイオード(D33)のカソードと前記電流
    源(33)との接続点にベースが接続され、コレクタが
    接地された第2導電型の第4のトランジスタ(Q32)
    と、 前記第4のトランジスタ(Q32)のエミッタにコレク
    タが接続され、エミッタが前記電源に接続された第2導
    電型の第5のトランジスタ(Q33)と、 前記第4のトランジスタ(Q32)のエミッタにベース
    が接続され、コレクタが前記電源に接続された第1導電
    型の第6のトランジスタ(Q34)と、 前記第3のトランジスタ(Q31)のコレクタにコレク
    タおよびベースが接続され、エミッタが前記電源に接続
    された第2導電型の第7のトランジスタ(Q35)と、 前記第3のトランジスタ(Q31)のコレクタにベース
    が接続され、エミッタが前記電源に接続された第2導電
    型の第8のトランジスタ(Q36)と、 前記第8のトランジスタ(Q36)のコレクタにコレク
    タおよびベースが接続され、エミッタが接地された第1
    導電型の第9のトランジスタ(Q37)と、 前記第8のトランジスタ(Q36)のコレクタにベース
    が接続され、前記第6のトランジスタ(Q34)のエミ
    ッタにコレクタが接続され、エミッタが接地された第1
    導電型の第10のトランジスタ(Q38)と、 前記第10のトランジスタ(Q38)のコレクタにベー
    スが接続され、前記差動アンプ(amp31)の負入力
    端子にエミッタが接続され、コレクタが接地された第2
    導電型の第11のトランジスタ(Q39)と、 前記第11のトランジスタ(Q39)のエミッタにエミ
    ッタが接続され、前記差動アンプ(amp31)の出力
    端にベースが接続され、前記第2のトランジスタ(Q4
    1)のベースにコレクタが接続され、前記第5のトラン
    ジスタ(Q33)のベースにコレクタが接続された第1
    導電型の第12のトランジスタ(Q42)と、 前記第12のトランジスタ(Q42)のコレクタにベー
    スおよびコレクタが接続され、エミッタが前記電源に接
    続された第2導電型の第13のトランジスタ(Q43)
    と、 前記第12のトランジスタ(Q42)のコレクタにベー
    スが接続され、エミッタが前記電源に接続された第2導
    電型の第14のトランジスタ(Q44)とを備え、 前記第14のトランジスタ(Q44)のコレクタより出
    力電流(I)を取り出すことを特徴とする3次関数発生
    回路。
  3. 【請求項3】 一端を接地した抵抗(R51)と、 前記抵抗(R51)の他端にカソードが接続された第1
    のダイオード(D51)と、 前記第1のダイオード(D51)のアノードに接続さ
    れ、温度に対して略一定の電流(Io)を流す第1の固
    定電流源(52)と、 前記第1のダイオード(D51)のアノードと前記第1
    の固定電流源(52)との接続点に正入力端子が接続さ
    れた差動アンプ(amp51)と、 前記第1のダイオード(D51)のカソードにベースが
    接続され、コレクタが接地された第2導電型の第1のト
    ランジスタ(Q51)と、 前記第1のトランジスタ(Q51)のエミッタにカソー
    ドが接続された第2のダイオード(D52)と、 前記第2のダイオード(D52)のアノードに接続さ
    れ、温度に対して比例する電流(It)を流す第1の電
    流源(53)と、 前記第2のダイオード(D52)のアノードと前記第1
    の電流源(53)の接続点にベースが接続され、コレク
    タが電源に接続された第1導電型の第2のトランジスタ
    (Q52)と、 前記第2のトランジスタ(Q52)のエミッタに接続さ
    れ、温度に対して略一定の電流(Io)を流す第2の固
    定電流源(54)と、 前記第2のトランジスタ(Q52)のエミッタと前記第
    2の固定電流源(54)の接続点にベースが接続され、
    コレクタが接地された第2導電型の第3のトランジスタ
    (Q53)と、 前記第2導電型の第3のトランジスタ(Q53)のエミ
    ッタに接続され、温度に対して比例する電流(It)を
    流す第2の電流源(55)と、 前記第3のトランジスタ(Q53)のエミッタと前記第
    2の電流源(55)との接続点にベースが接続され、前
    記差動アンプ(amp51)の負入力端子にエミッタが
    接続され、コレクタが前記電源に接続された第1導電型
    の第4のトランジスタ(Q54)と、 前記第4のトランジスタ(Q54)のエミッタにエミッ
    タが接続され、前記差動アンプ(amp51)の出力端
    にベースが接続された第2導電型の第5のトランジスタ
    (Q55)と、 前記第5のトランジスタ(Q55)のコレクタにベース
    およびコレクタが接続され、エミッタが接地された第1
    導電型の第6のトランジスタ(Q56)と、 前記第5のトランジスタ(Q55)のコレクタにベース
    が接続され、エミッタが接地された第1導電型の第7の
    トランジスタ(Q57)とを備え、 前記第7のトランジスタ(Q57)のコレクタより出力
    電流(I)を取り出すことを特徴とする3次関数発生回
    路。
  4. 【請求項4】 一端を接地した抵抗(R61)と、 前記抵抗(R61)の他端にカソードが接続された第1
    のダイオード(D61)と、 前記第1のダイオード(D61)のアノードにカソード
    が接続された第2のダイオード(D62)と、 前記第2のダイオード(D62)のアノードに接続さ
    れ、温度に対して略一定の電流(It)を流す固定電流
    源(62)と、 前記第2のダイオード(D62)のアノードと前記固定
    電流源(62)との接続点にベースが接続され、コレク
    タが前記電源に接続された第1導電型の第1のトランジ
    スタ(Q70)と、 前記第1のトランジスタ(Q70)のエミッタにコレク
    タが接続され、エミッタが接地された第1導電型の第2
    のトランジスタ(Q71)と、 前記第1のトランジスタ(Q70)のエミッタに正入力
    端子が接続された差動アンプ(amp61)と、 第1のダイオード(D61)のカソードにベースが接続
    された第2導電型の第3のトランジスタ(Q61)と、 前記第3のトランジスタ(Q61)のエミッタにカソー
    ドが接続された第3のダイオード(D63)と、 前記第3のダイオード(D63)のアノードに接続さ
    れ、温度に対して比例する電流(It)を流す電流源
    (63)と、 前記第3のダイオード(D63)のアノードと前記電流
    源(63)との接続点にベースが接続され、コレクタが
    前記電源に接続された第1導電型の第4のトランジスタ
    (Q62)と、 前記第4のトランジスタ(Q62)のエミッタにコレク
    タが接続され、エミッタが接地された第1導電型の第5
    のトランジスタ(Q63)と、 前記第4のトランジスタ(Q62)のエミッタにベース
    が接続され、コレクタが接地された第2導電型の第6の
    トランジスタ(Q64)と、 前記第3のトランジスタ(Q61)のコレクタにコレク
    タおよびベースが接続され、エミッタが接地された第1
    導電型の第7のトランジスタ(Q65)と、 前記第3のトランジスタ(Q61)のコレクタにベース
    が接続され、エミッタが接地された第1導電型の第8の
    トランジスタ(Q66)と、 前記第8のトランジスタ(Q66)のコレクタにコレク
    タおよびベースが接続され、エミッタが前記電源に接続
    された第2導電型の第9のトランジスタ(Q67)と、 前記第8のトランジスタ(Q66)のコレクタにベース
    が接続され、前記第6のトランジスタ(Q64)のエミ
    ッタにコレクタが接続され、エミッタが前記電源に接続
    された第2導電型の第10のトランジスタ(Q68)
    と、 前記第10のトランジスタ(Q68)のコレクタにベー
    スが接続され、前記差動アンプ(amp61)の負入力
    端子にエミッタが接続され、コレクタが前記電源に接続
    された第2導電型の第11のトランジスタ(Q69)
    と、 前記第11のトランジスタ(Q69)のエミッタにエミ
    ッタが接続され、前記差動アンプ(amp61)の出力
    端にベースが接続され、前記第2のトランジスタ(Q7
    1)のベースにコレクタが接続され、前記第5のトラン
    ジスタ(Q63)のベースにコレクタが接続された第2
    導電型の第12のトランジスタ(Q72)と、 前記第12のトランジスタ(Q72)のコレクタにベー
    スおよびコレクタが接続され、エミッタが接地された第
    1導電型の第13のトランジスタ(Q73)と、 前記第12のトランジスタ(Q72)のコレクタにベー
    スが接続され、エミッタが接地された第1導電型の第1
    4のトランジスタ(Q74)とを備え、 前記第14のトランジスタ(Q74)のコレクタより出
    力電流(I)を取り出すことを特徴とする3次関数発生
    回路。
  5. 【請求項5】 温度に対して比例する電流を生成する1
    次関数発生回路(100)と、温度に対して略一定の電
    流を生成する0次関数発生回路(200)と、前記温度
    に対して比例する電流より、前記温度に対して3次の特
    性を持つ電流を生成する請求項1、2、3または4に記
    載の3次関数発生回路(300)と、前記0次関数発生
    回路(200)、前記1次関数発生回路(100)およ
    び前記3次関数発生回路(300)の出力電流をデータ
    端子、クロック端子の入力によって、調整して書込みを
    行うコントローラ(500)と、前記0次関数発生回路
    (200)、前記1次関数発生回路(100)および前
    記3次関数発生回路(300)の3つの出力電流を電圧
    に変換する電流−電圧変換抵抗(111)とを備え、前
    記電流−電圧変換抵抗(111)の電圧によって電圧制
    御型水晶発振回路(400)の発振周波数を制御するよ
    うにしたことを特徴とする温度補償水晶発振器。
JP36268998A 1998-12-21 1998-12-21 3次関数発生回路 Expired - Fee Related JP3523095B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36268998A JP3523095B2 (ja) 1998-12-21 1998-12-21 3次関数発生回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36268998A JP3523095B2 (ja) 1998-12-21 1998-12-21 3次関数発生回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000188514A JP2000188514A (ja) 2000-07-04
JP3523095B2 true JP3523095B2 (ja) 2004-04-26

Family

ID=18477504

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36268998A Expired - Fee Related JP3523095B2 (ja) 1998-12-21 1998-12-21 3次関数発生回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3523095B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4538913B2 (ja) * 2000-07-03 2010-09-08 エプソントヨコム株式会社 温度補償圧電発振器
KR100817954B1 (ko) * 2000-08-31 2008-03-31 시티즌 홀딩스 가부시키가이샤 온도보상형 발진기

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000188514A (ja) 2000-07-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7514987B2 (en) Bandgap reference circuits
US6836160B2 (en) Modified Brokaw cell-based circuit for generating output current that varies linearly with temperature
US4560959A (en) Temperature controlled crystal oscillator arrangement
US20070296392A1 (en) Bandgap reference circuits
CN112987836B (zh) 一种高性能的带隙基准电路
US7755416B2 (en) Temperature-sensor circuit, and temperature compensated piezoelectric oscillator
CN107017844B (zh) 一种rc振荡器
US4119869A (en) Constant current circuit
CN114356014B (zh) 低压基准电压产生电路及芯片
CN113489460B (zh) Rc振荡电路及rc振荡器
JP3523095B2 (ja) 3次関数発生回路
US6819093B1 (en) Generating multiple currents from one reference resistor
CN114185388A (zh) 温度特性可调电流模块、振荡器及电路
US7015767B2 (en) Function generator and temperature compensated crystal oscillator
JP2004362335A (ja) 基準電圧発生回路
CN210297639U (zh) 一种压控可调多谐振荡器
CN114690829A (zh) 温度补偿电路、电压参考电路及产生参考电压的方法
JP2001244743A (ja) 2次関数発生器及びそれを用いたtcxo制御装置
CN215679168U (zh) 一种基准源电路及芯片
KR102054965B1 (ko) 해상도가 개선된 타임 도메인의 온도 센서 회로
JP2005124022A (ja) 関数発生回路
JP2003298349A (ja) 電圧制御型発振回路
JPH0720960A (ja) 電流発生装置
CN114815950B (zh) 电流产生电路、芯片及电子设备
CN113467567A (zh) 一种基准源电路及芯片

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20031127

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040205

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080220

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090220

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100220

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees