JP3522969B2 - Btl増幅器装置 - Google Patents

Btl増幅器装置

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JP3522969B2 JP13102396A JP13102396A JP3522969B2 JP 3522969 B2 JP3522969 B2 JP 3522969B2 JP 13102396 A JP13102396 A JP 13102396A JP 13102396 A JP13102396 A JP 13102396A JP 3522969 B2 JP3522969 B2 JP 3522969B2
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    • HELECTRICITY
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    • H03F3/30Single-ended push-pull [SEPP] amplifiers; Phase-splitters therefor
    • H03F3/3081Duplicated single-ended push-pull arrangements, i.e. bridge circuits

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  • Power Engineering (AREA)
  • Amplifiers (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、BTL増幅器装置に関
し、特に電源電圧が入力信号レベルに追従するように構
成されたBTL増幅器装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりBTL(Balanced T
ransformer Less)増幅器装置は、トラ
ンジスタ・パワーアンプの出力回路として一般に採用さ
れている。このBTL増幅器装置は、普通のSEPP方
式のアンプと比較した場合、使用する電源電圧が同一で
あれば、出力が4倍得られることから、12Vの電池
(バッテリ)を搭載しているカーステレオ用や通常の電
池を使用したポータブルステレオ用のパワーアンプとし
て特に注目されている。しかし、近年、改造カーマニア
等によって、動くオーディオルームの高出力化の需要が
高まり、12Vの電源電圧を昇圧する例えば、DC−D
Cコンバータを内蔵したパワーアンプ等が提案されてい
る。図26は、DC−DCコンバータを搭載したBTL
増幅器装置の一例をブロック図で示した。
【0003】図26において、符号31は、電圧が12
V(Vb)の電池である。符号90は、DC−DCコン
バータであり、電池31の電圧を例えば、24V(Vc
を電源電圧と呼ぶことにする。)に変換している。符号
71は、パワーアンプ部の入力端子であり、入力端子7
1からアースに対してマッチング用抵抗72が挿入され
ている。入力端子71に供給されるオーディオ信号は直
流阻止用コンデンサ73を介して増幅器Aの入力端子間
に接続されている。また、増幅器Aの出力端子には、ト
ランジスタ(PNP型)Q1及びトランジスタ(NPN
型)Q2のベース端子が夫々接続されている。このトラ
ンジスタQ1、Q2のエミッタ端子は互いに接続され、
負荷抵抗RLの一方に接続されている。また、トランジ
スタQ2のコレクター端子は、電源電圧に接続され、ト
ランジスタQ1のコレクター端子は、アースに接続され
ている。
【0004】一方、増幅器Aの入力端子に供給されるオ
ーディオ信号は、反転アンプ76で反転された信号とし
て、増幅器Bの入力端子に供給されている。また、増幅
器Bの出力端子には、トランジスタ(NPN型)Q3及
びトランジスタ(PNP型)Q4のベース端子が夫々接
続されている。このトランジスタQ3、Q4のエミッタ
端子は互いに接続され、負荷抵抗RLの他方に接続され
ている。また、トランジスタQ3のコレクター端子は電
源電圧に接続され、トランジスタQ4のコレクター端子
はアースに接続されている。ここで、図26を用いて、
BTL増幅器の動作を簡単に説明する。BTL増幅器装
置の入力端子71に供給されたオーディオ信号としての
正弦波信号は、増幅器Aの入力端子に供給されると共
に、反転アンプ76で位相が反転された信号として、増
幅器Bの入力端子に供給される。
【0005】先ず、正弦波信号の正極側の半サイクル
(図中斜線部分)だけを考えると、増幅器Aの出力電圧
によって、トランジスタQ2はON(導通)状態にな
り、トランジスタQ1はOFF(遮断)状態になる。一
方、反転アンプ76で反転された信号が増幅器Bに供給
されると、トランジスタQ3はOFFになり、トランジ
スタQ4はONになる。よって、DC−DCコンバータ
90より供給される回路電流は、トランジスタQ2のエ
ミッタ端子、負荷抵抗RL及びトランジスタQ4のエミ
ッタ端子からアースに至る経路で負荷抵抗RLに電流が
流れる(図中矢印方向)。一方、負極側の半サイクルを
考えると、増幅器Aの出力電圧によってトランジスタQ
2はOFFし、トランジスタQ1はONとなる。また、
増幅器Bの出力電圧によってトランジスタQ3はON
し、トランジスタQ4はOFFとなる。
【0006】よって、DC−DCコンバータ90より供
給される回路電流は、トランジスタQ3のエミッタ端
子、負荷抵抗RL及びトランジスタQ1のエミッタ端子
からアースにいたる経路で負荷抵抗RLに電流が流れる
(図中点線矢印方向)。BTL増幅器装置の出力電力
は、概略(Vc)^2/2×RLの式で求められるの
で、負荷抵抗RLを8Ωとして、例えばVc=12Vと
すれば、9W(ワット)の出力電力が得られる。また、
DC−DCコンバータ90で電圧を昇圧して、例えばV
c=24Vとすれば、出力電力は36Wとなり、高出力
のパワーアンプとすることが出来る。ここで、トランジ
スタQ2、Q3に加わる電源電圧をVcとすると、図2
(b)は出力電圧がお[V]とVc[V]間にあるよ
うな波形を示し、この場合には出力電圧波形は入力電圧
波形と相似となる。図26(c)は出力電圧がVc
[V]以上となるような波形を示し、この場合には出力
電圧波形はクリップされ、入力電圧波形との相似性がな
くなり、歪みが発生する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、BT
L増幅器装置をカーステレオやポータブルステレオのパ
ワーアンプとして用いる場合は、DC−DCコンバータ
によって電圧を昇圧すれば、高出力のパワーアンプとす
ることが出来る。しかし、高出力を得るためにDC−D
Cコンバータを搭載すると、低出力で音楽を聴取してい
る時でも、DC−DCコンバータは常に動作状態にあ
り、電力損失が生じている。つまり、電力損失は出力に
ほぼ比例して生じる。また、BTL増幅器装置は印加さ
れる電源電圧に最適なバイアス電流が供給されているの
で、低出力時においても必要以上の電力損失があり、特
にポータブルステレオにおいて電池の寿命が短くなると
いう問題があった。本発明は上述の課題に着目してなさ
れたもので、低消費で効率の良いBTL増幅器装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した課題に
着目してなされたもので、請求項1記載のBTL増幅器
装置は、入力信号と該入力信号を反転した信号がそれぞ
れ供給されるBTL構成の第1、第2増幅器と、制御信
号に応じた出力電圧を発生し、該出力電圧を第1、第2
増幅器に対し電源電圧として供給する電源電圧供給回路
と、第1、第2増幅器の出力間に接続された負荷と、負
荷の両端の電圧を検出する負荷電圧検出回路と、負荷電
圧検出回路よりの出力電圧を入力信号側に負帰還する負
帰還回路と、負帰還回路の出力電圧の絶対値を出力する
絶対値回路と、絶対値回路よりの出力電圧と電源電圧供
給回路よりの出力電圧との差電圧に基づき制御信号を発
生する制御信号発生回路とを備えたことを特徴とする。
【0009】また、請求項2に記載のBTL増幅器装置
は、請求項1において、電源電圧供給回路は昇圧型チョ
ッパ回路より構成され、該チョッパ回路は、直流電圧源
と、一端が直流電圧源の一端に接続されたコイルと、コ
イルの他端と直流電圧源の他端との間に接続された開閉
手段と、コイルの他端の出力電圧が導出される出力端子
間に直列接続されたダイオードと、出力端子と直流電圧
源の他端に接続されコイルに発生した逆起電力を蓄える
コンデンサを備え、制御信号発生回路は、制御信号とし
て絶対値回路よりの出力電圧と電源供給回路よりの出力
電圧との差電圧に応じたパルス幅の制御信号を発生し、
開閉手段はパルス幅制御信号のパルス幅に応じた時間で
開閉することによりコンデンサに蓄えられた電圧に逆起
電力を重畳した電圧を出力することを特徴とする。
【0010】また、請求項3に記載のBTL増幅器装置
は、請求項1において、電源電圧供給回路は降圧型チョ
ッパ回路より楕成され、該チョッパ回路は、直流電圧源
と、直流電圧源の一端と出力電圧が導出される出力端子
間に直列接続された開閉手段およびコイルと、開閉手段
とコイルの接続点と直流電圧源の他端との間に接続され
たダイオードと、出力端子と直流電圧源の他端との間に
接続されコイルに発生した逆起電力を蓄えるコンデンサ
を備え、制御信号発生回路は、絶対値回路よりの出力電
圧と電源電圧供給回路よりの出力電圧との差電圧に応じ
たパルス幅の制御信号を発生し、開閉手段は前記バルス
幅制御信号のバルス幅に応じた時間で開閉することによ
りコンデンサに蓄えられた電圧を出力することを特徴と
する。
【0011】そして、請求項4に記載のBTL増幅器装
置は、請求項1において、負帰還回路は演算増幅器を有
し、該演算増幅器の非反転入力に入力信号が印加され、
反転入力に負荷電圧検出回路の電圧が印加されることを
特徴とする。
【0012】また、請求項5に記載のBTL増幅器装置
は、請求項1における電源電圧供給回路が、第1電源電
圧を発生し、前記第1電源電圧を前記第1、第2増幅器
に対して常時供給する第1電源電圧発生回路及び第2電
源電圧を発生し、前記制御信号に応じて前記第1電源電
圧に前記第2電源電圧を加算した電圧を前記第1、第2
増幅器に電源電圧として供給する第2電源電圧発生回路
とを有することを特徴とする。
【0013】また、請求項6記載のBTL増幅器装置
は、請求項5において、電源電圧供給回路は、極性を異
に直列接続された第1、第2電池と、第1、第2電池の
共通接続点に一端が接続されたダイオードと、第2電池
の共通接続点と反対側の他端とダイオードの他端都の間
に接続された半導体スイッチとを備え、第1電池を第1
電源電圧発生回路とし、第2電池と半導体スイッチによ
り第2電源電圧発生回路を構成し、絶対値回路よりの出
力電圧と第1電池よりの出力電圧との差電圧に基づき制
御される制御信号発生回路の出力電圧によって半導体ス
イッチを開閉するようにしたことを特徴とする。
【0014】また、請求項7記載のBTL増幅器装置
は、請求項5において、電源電圧供給回路は、第1電池
と、第1電池の電圧を入力電圧とするDC−DCコンバ
ータと、第1電池の一端に接続されたダイオードと、D
C−DCコンバータの出力端とダイオードの他端間に接
続された半導体スイッチとを備え、第1電池を第1電源
電圧発生回路とし、第1電池、DC−DCコンバータ、
半導体スイッチにより第2電源電圧発生回路を構成し、
絶対値回路よりの出力電圧と第1電池よりの出力電圧と
の差電圧に基づき制御される制御信号発生回路の出力電
圧によって半導体スイッチを開閉するようにしたことを
特徴とする。
【0015】また、請求項8記載のBTL増幅器装置
は、請求項5において、電源電圧供給回路は、極性を異
に直列接続された第1、第2電池と、第1、第2電池の
共通接続点に一端が接続されたダイオードと、第2電池
の共通接続点と反対側の他端とダイオードの他端との間
に接続された半導体可変抵抗素子とを備え、第1電池を
第1電源電圧発生回路とし、第2電池と半導体可変抵抗
素子により第2電源電圧発生回路を構成し、絶対値回路
よりの出力電圧と第1電池よりの出力電圧との差電圧に
基づき制御される制御信号発生回路の出力電圧によって
半導体可変抵抗素子の抵抗値を制御するようにしたこと
を特徴とする。
【0016】また、請求項9記載のBTL増幅器装置
は、請求項5において、電源電圧供給回路は、第1電池
と、第1電池の電圧を入力電圧とするDC−DCコンバ
ータと、第1電池の一端に接続されたダイオードと、D
C−DCコンバータの出力端とダイオードの他端間に接
続された半導体可変抵抗素子とを備え、第1電池を第1
電源電圧発生回路とし、第1電池、DC−DCコンバー
タ、半導体可変抵抗素子により第2電源電圧発生回路を
構成し、絶対値回路よりの出力電圧と第1電池よりの出
力電圧との差電圧に基づき制御される制御信号発生回路
の出力電圧によって半導体可変抵抗素子の抵抗値を制御
するようにしたことを特徴とする。
【0017】そして、請求項10記載のBTL増幅器装
置は、請求項1または5において、負帰還回路の出力と
絶対値回路との間または絶対値回路と制御信号発生回路
との間に接続され負帰還回路の出力電圧における高域成
分を上昇せしめる周波数特性制御回路を備えたことを特
徴とする。
【0018】また、請求項11記載のBTL増幅器装置
は、請求項1または5において、絶対値回路よりの出力
電圧におけるリカバリタイムをアタックタイムより遅く
して出力する波形整形回路を備えたことを特徴とする。
【0019】また、請求項12記載のBTL増幅器装置
は、電源電圧供給回路は昇降圧型チョッパ回路より構成
され、該チョッパ回路は、直流電圧源と、直流電圧源の
一端と出力電圧が導出される出力端子間に直列接続され
た開閉手段およびダイオードと、開閉手段とダイオード
の接続点と直流電圧源の他端との間に接続されたコイル
と、出力端子と直流電圧源の他端との間に接続されコイ
ルに発生した逆起電力を蓄えるコンデンサを備え、制御
信号発生回路は、絶対値回路よりの出力電圧と電源電圧
供給回路よりの出力電圧との差電圧に応じたパルス幅の
制御信号を発生し、開閉手段は前記パルス幅制御信号の
パルス幅に応じた時間で開閉することにより前記コンデ
ンサに蓄えられた電圧を出力することを特徴とする。
【0020】また、請求項13記載のBTL増幅器装置
は、入力信号と該入力信号を反転した信号がそれぞれ供
給されるBTL構成の第1、第2増幅器と、第1、第2
増幅器の出力間に接続された負荷より構成されるBTL
増幅器を複数備えたBTL増幅器装置であって、制御信
号に応じた出力電圧を発生し、該出力電圧を複数の第
1、第2増幅器に対し電源電圧として供給する電源電圧
供給回路と、複数のBTL増幅器のそれぞれの負荷の両
端電圧を検出する複数の負荷電圧検出回路と、複数の負
荷電圧検出回路よりの各電圧を対応するBTL増幅器の
前記入力信号側にそれぞれ負帰還する複数の負帰還回路
と、複数の負帰還回路の各出力電圧の絶対値を出力する
複数の絶対値回路と、複数の絶対値回路よりの各出力電
圧の中で最も大きな電圧を選択して出力する最大電圧検
出回路と、最大電圧検出回路よりの出力電圧と電源電圧
供給回路よりの出力電圧との差電圧に基づき制御信号を
発生する制御信号発生回路とを備えたことを特徴とす
る。
【0021】また、請求項14記載のBTL増幅器装置
は、入力信号と該入力信号を反転した信号がそれぞれ供
給されるBTL構成の第1、第2増幅器と、第1、第2
増幅器の出力間に接続された負荷より構成されるBTL
増幅器を複数備えたBTL増幅器装置であって、第1電
源電圧を発生し該第1電源電圧を複数の第1、第2増幅
器に対して常時供給する第1電源電圧発生回路および制
御信号に応じて第2電源電圧を発生し該第2電源電圧に
第1電源電圧を加算した電圧を複数の第1、第2増幅器
に電源電圧として供給する第2電源電圧発生回路よりな
る電源電圧供給回路と、複数のBTL増幅器のそれぞれ
の負荷の両端電圧を検出する複数の負荷電圧検出回路
と、複数の負荷電圧検出回路よりの各出力電圧を対応す
るBTL増幅器の前記入力信号側にそれぞれ負帰還する
複数の負帰還回路と、複数の負帰還回路の出力電圧の絶
対値を出力する複数の絶対値回路と、複数の絶対値回路
よりの各出力電圧の中で最も大きな電圧を選択して出力
する最大電圧検出回路と、最大電圧検出回路よりの出力
電圧と電源電圧供給回路よりの出力電圧との差電圧に基
づき制御信号を発生する制御信号発生回路とを備えたこ
とを特徴とする。
【0022】また、請求項15記載のBTL増幅器装置
は、請求項13および14記載のBTL増幅器装置にお
いて、最大電圧検出回路は、複数の絶対値回路よりの各
出力電圧を入力とするOR回路であることを特徴とす
る。
【0023】
【作用】本発明のBTL増幅器装置は、第1、第2増幅
器の出力間に接続された負荷の両端の電圧を負荷電圧検
出回路で監視し、この負荷電圧を負帰還回路により入力
信号側に帰還し、その入力信号と帰還信号を比較し、差
電圧に基づいた制御信号を発生させ、この制御信号を電
源電圧供給回路に供給する事によって、得ようとする出
力電圧に必要となる最適な電源電圧が供給されるので、
低消費で効率の良いBTL増幅器装置を提供することす
る事が可能である。
【0024】
【実施例】図1は、本発明によるBTL増幅器装置の第
1実施例のブロック図である。尚、従来例と同一部分に
ついては同一の符号を付してある。図1において、BT
L増幅器装置の入力端子71に供給されたオーディオ信
号はコンデンサ73を経て、負帰還回路としてのオペア
ンプ74の非反転入力(+)に供給される。オペアンプ
74の電源端子は電池(Vb)31に接続されている。
そして、オペアンプ74の非反転入力(+)は抵抗81
を経てツェナーダイオード84のカソード端子に、また
反転入力(−)は抵抗82を経てツェナーダイオード8
4のカソード端子に夫々接続されている。
【0025】ツェナーダイオード84のカソード端子は
電池31から抵抗85を経て電流が供給され、電池31
電圧の略半分(略Vb/2を中点電圧と呼ぶ)の電圧を
作り出している。また、ツェナーダイオード84のカソ
ード端子はコンデンサ83で交流的にアースされてい
る。オペアンプ74の反転入力(−)には負荷電圧検出
回路としての差動NFB回路60の出力信号が供給され
ている。オペアンプ74の出力信号は第1増幅器として
の増幅器Aの入力端子に供給されると共に、反転アンプ
76で反転された後、第2増幅器としての増幅器Bの入
力端子に供給される。増幅器A、Bに供給された信号は
夫々の増幅器で増幅されトランジスタQ1〜Q4に供給
される。(ここで、増幅器A及び増幅器Bの利得は共に
等しく、Gで表し、この利得値を仮に5倍と仮定す
る。)
【0026】トランジスタQ1、Q2の共通エミッタ端
子及びトランジスタQ3、Q4の共通エミッタ端子間に
は負荷としての負荷抵抗RLが接続されており、負荷抵
抗RLの両端の出力信号は差動NFB回路60の夫々の
入力端子に供給されている。また、増幅器A、Bの電源
端子及びトランジスタQ2、Q3のコレクタ端子は夫々
電源電圧に接続されている。一方、オペアンプ74の出
力信号は絶対値回路10に供給され、波形変換された
後、電圧シフト回路24で絶対値信号に必要となる直流
電圧を重畳する。この電圧シフト回路24の出力電圧に
直流電圧(Vth/G)100を加算して制御信号発生
回路としてのバルス幅制御回路50の一方の制御入力端
子に供給される。また、パルス幅制御回路50の他方の
比較入力端子には電源電圧を増幅器A、Bの利得分の1
(Vc/G)に分圧するために設けられた分圧器80の
出力電圧が供給されている。
【0027】また、パルス幅制御回路50には三角波発
振器79が接続され、直流電圧が重畳された三角波信号
が印加されている。そして、パルス幅制御回路50の出
力電圧は電源電圧供給回路としての昇圧チョッパ回路3
0に供給される。昇圧チョッパ回路30の入力端子には
電池31が接続され、昇圧チョッパ回路30の出力電圧
はBTL増幅器の電源電圧として出力される。ここでB
TL増幅器装置の動作を説明する前に、本発明の実施例
で用いられる主要ブロックについて個別に動作を説明す
る。
【0028】(1)絶対値回路及び電圧シフト回路 図2に絶対値回路10のブロック図を示した。図2にお
いて、符号11は入力端子であり、オーディオ信号が供
給される。入力端子11に供給されたオーディオ信号は
抵抗12を介してオペアンプ13の反転入力(−)に供
給される。この反転入力(−)と出力端子間にはダイオ
ード16が接続され、反転入力(−)側にダイオード1
6のカソード端子を配置している。また、オペアンプ1
3の出力端子にはダイオード17のカソード端子が接続
され、ダイオード17のアノード端子は抵抗18を介し
てオペアンプ15の反転入力(−)に接続されている。
このダイオード17のアノード端子と抵抗18の接続点
(E点)に抵抗19が接続され、他方端がオペアンプ1
3の反転入力(−)に接続されている。
【0029】一方、入力端子11に供給されたオーディ
オ信号は抵抗14を介して、オペアンプ15の反転入力
(−)に供給される。オペアンプ15の出力信号は抵抗
20を介して反転入力(−)に帰還される。オペアンプ
13及びオペアンブ15の非反転入力(+)は抵抗22
及び抵抗23で夫々ツェナーダイオード84のカソード
端子に接続され、電池31電圧の1/2、即ち、6V
(中点電圧)の電圧が供給されている。また、オペアン
プ15の出力には電圧シフト回路24が接続されてい
る。この電圧シフト回路24はトランジスタ25及び3
本の抵抗で成成され、トランジスタ25のコレクタ端子
とベース端子間に抵抗26が、また、ベース端子とエミ
ッタ端子間に抵抗27が夫々接続され、更にエミッタ端
子から抵抗28を介してアースされている。オペアンプ
15の出力信号は電圧シフト回路24のコレクタ端子を
介してエミッタ端子から抽出する事によって、電圧のシ
フトが行われる。従って、電圧シフト回路24の出力信
号はエミッタ端子に接続された出力端子21から出力さ
れる。
【0030】尚、絶対値回路10で用いる抵抗12、1
4、19及び20は同一の抵抗値であり、例えばRとす
る。また、抵抗18はR/2とする。また、電圧シフト
回路24で用いる抵抗26及び抵抗27の抵抗値の比を
抵抗26:抵抗27=nR:1の関係にあるものとす
る。オペアンプ13及びオペアンプ15の電源端子は電
源電圧に接続されている。ここで、絶対値回路10の動
作を説明をする。絶対値回路10の入力端子11に供給
されるオーディオ信号は、例えば最大振幅が中点電圧に
対して±1Vの正弦波であると仮定する。そして、先ず
オーディオ信号の正側振幅の信号(図2(b)の斜線部
分)を考える。
【0031】入力端子11に7V(1V+中点電圧)の
正側振幅が印加されると、オペアンプ13の反転入力
(−)の電圧は、一瞬7Vに成ろうとするが、非反転入
力(+)が中点電圧になっているので、オペアンプ13
の出力電圧は瞬間的に低い電圧(OV)に引張られ、ダ
イオード16はOFFする。この時、オペアンプ13は
抵抗12によって流入する電流と同一の電流を抵抗19
を介して流出させようとする。ダイオード17はオペア
ンプ13の出力端子に向かって電流を流入しようとする
ので、ダイオード17のアノード側(図中E点)は中点
電圧よりも低くなる。そして、E点の電圧が5Vに到達
すると、抵抗19を介して流出する電流値(電位差が1
V)と抵抗12による流入電流値(電位差が1V)が一
致し、オペアンブ13の動作が安定する。この時、オペ
アンプ13の反転入力(−)の電圧は6Vに成る。
【0032】一方、抵抗14を介してオペアンプ15の
反転入力(−)に供給された7Vの電圧は、上述したオ
ペアンプ13の動作と同様に、オペアンプ15は反転入
力(−)の電圧を6Vにしようと動作する。抵抗14に
よる流入電流(電位差が1V)は+1/Rであり、抵抗
18による流出電流(電位差が1V)は−1/R/2=
−2/Rであるから、抵抗14と抵抗18による電流の
総和は−1/Rと成る。そして、この不足電流分を抵抗
20による負帰還電流で補うように動作する。この不足
電流分はオペアンプ15の出力電圧が7Vの時に抵抗2
0を介して流入させることができる。即ち、オペアンブ
15の動作が安定した時の出力電圧は7Vと成り、入力
信号の振幅に等しい7Vの正側振幅が出力端子21から
出力される。
【0033】次に、負側振幅の信号を考える。オペアン
プ13の反転入力(−)に5V(6V−1V)が印加さ
れるとオペアンプ13の出力電圧は瞬間的に高い電圧に
引張られ、ダイオード16はONする。この結果、反転
入力(−)にはダイオード16からの負帰還電流が流入
し抵抗12による流出電流と等しい流入電流が供給され
るのでオペアンプ13の動作は安定する。この時、オペ
アンプ13の反転入力(−)の電圧は6Vになる。抵抗
19による帰還電流が不要となることから抵抗19には
電流が流れず、E点の電圧は反転入力(−)と同一電位
の6Vとなる。また、5Vの電圧が抵抗14を介してオ
ペアンブ15の反転入力(−)に供給されると、前述の
如くオペアンプ15の反転入力(−)の電圧は一瞬5V
に成ろうとするが非反転入力(+)が中点電圧になって
いるのでオペアンプ15の出力電圧は瞬間的に高い電圧
に引張られ、抵抗20を介して帰還電流が流出する。
【0034】E点電圧は6Vなので、抵抗18による電
流の流入又は、流出が生じない。よって、オペアンプ1
5の反転入力(−)に対し、抵抗14による流出電流
(−1/R)に等しい電流が抵抗20による負帰還電流
で補正されると、オペアンプ15の動作は安定する。こ
の時、反転入力(−)の電圧は6Vになる。そして、オ
ペアンプ15の出力電圧は7Vと成り、入力信号に等し
い出力電圧が出力され、且つ正極振幅の電圧として出力
される。上述したように、絶対値回路10において、入
力端子11に加えられた正弦波は、正側半サイクル部分
はそのまま出力端子に現れ、負側半サイクル部分は反転
され正側出力、即ち絶対値信号(絶対値信号の最大振幅
をVaと呼ぶ)の形態で出力される。この出力信号は図
2(c)に示したように、中点電圧に絶対値信号が重畳
されている。
【0035】次に、電圧シフト回路24の動作を説明す
る。この回路は抵抗26と抵抗27の比をnとすれば、
トランジスタ25のコレクターエミッタ間電圧(Vc
e)をベースーエミッタ間電圧(Vbe=0.6V)の
ほぼ(n+1)倍にする回路である。例えば、トランジ
スタ25のコレクタ電圧を2.4Vにする場合は、抵抗
26/抵抗27=n=3、とすると、3×0.6V=
1.8Vとなる。ここで、エミッタの電圧が0.6Vと
なるように抵抗28の抵抗値を設定すれば、トランジス
タ25のコレクタ電圧は2.4Vとなる。即ち、電圧シ
フト回路24を絶対値回路10の出力端子21に接続す
ると、直流電圧が重畳された絶対値信号の内、直流電圧
だけが電圧シフト回路24で設定したシフト電圧(V
s)に抑えられので、直流電圧をシフトすることが出来
る。そして、トランジスタ25のエミッタより、このシ
フトされた直流電圧が得られ、更に直流電圧100によ
り直流電圧(Vth/G)が加算される。
【0036】(2)昇圧チョッパ回路 図3(a)は、昇圧チョッパ回路30のブロック図であ
る。図3に示すように、電池31にはコイル32が接続
され、コイル32の他方端には、NMOS型FET33
のドレイン端子(d)が接続されている。また、ソース
端子(s)はアースされている。FET33のゲート端
子(g)は抵抗34を介してアースされると共に、パル
ス入力端子35に接続されている。また、FET33の
ドレイン端子とコイル32の接続点にはダイオード36
のアノード端子が接続されている。このダイオード36
のカソード端子は出力端子39に接続されると共に、コ
ンデンサ37及び負荷抵抗38を介してアースされてい
る。
【0037】ここで、昇圧チョッパ回路30の動作を説
明する。NMOS型FET33は、パルス入力端子35
に印加される0から数Vに至るパルス電圧によってON
−OFFする電子スイッチとして作用する。ここで、昇
圧チョッパ回路30の動作を判り易くするため、図3
(b)及び(c)に示したコイル32とスイッチによる
模式図で説明する。図3(b)に示すように、スイッチ
がONの時、電池31から供給される電流はコイル32
に流入し、蓄えられる。コイル32に蓄えられる電流I
btの大きさは、電池31が供給される時間(t)に比
例して大きく成る。次に、時間tだけ経過した後にスイ
ッチをOFFした時の出力電圧Vbtを様子を図3
(c)に示した。
【0038】コイル32の一端がスイッチによって開放
されると、コイル32に蓄えられた電流はコイルが持つ
逆起電力作用により、蓄えられた電流に略等しい電流を
コイル32の開放端から放出する。時間tの間に蓄えら
れた電流によってコイル32が発生する電圧をVbtと
すると、コイル32が開放された時に発生する電圧は、
略Vb+Vbtとなる。この放出された電流は、ダイオ
ード36を経てコンデンサ37に充電されると共に負荷
抵抗38で消費される。この結果、放出された電流は徐
々に低下するが、再びバルス電圧によってスイッチがO
Nになり、コイル32に電流が蓄えられる。スイッチ即
ち、FET33のゲート端子にパルス電圧が印加される
毎に上述の動作を繰返す。
【0039】この繰返し動作の様子を図4に示した。図
4(a)はパルス電圧波形であり、図4(b)はコンデ
ンサ37が無いときのコイル32の開放端から放出され
る放出電流波形である。また、図4(c)は放出電流が
コンデンサ37で平滑された時の波形で、昇圧チョッパ
回路の出力電圧波形(Vc)となる。上述したように昇
圧チョッパ回路30は、FET33のゲート端子に印加
されるパルス幅(印加時間tを長く)を広くすればより
高い電圧が出力され、パルス幅(印加時間tを短く)を
狭くすればより低い電圧(略電池の電圧)に制御するこ
とができる。この昇圧チョッパ回路30は、接続される
電池電圧の略2〜3倍に昇圧した電圧を得ることができ
る。
【0040】(3)降圧チョッパ回路 図5(a)は降圧チョッパ回路40のブロック図であ
る。図5において、電池31にPMOS型FET41の
ソース端子(s)が接続されている。また、ドレイン端
子(d)にはダイオード42のカソード側及びコイル3
2が接続され、ダイオード42のアノード側はアースに
接続されている。また、コイル32の他方端は出力端子
39に接続されると共に、コンデンサ37及び負荷抵抗
38を介してアースされている。FET41のゲート端
子(g)にはトランジスタ44のコレクタ端子が接続さ
れ、エミッタ端子はアースに接続されている。FET4
1のゲート端子とソース端子間にはバイアス抵抗45が
接続されている。
【0041】また、トランジスタ44のベース端子は、
抵抗46を介してアースされると共に、抵抗47を介し
て入力端子35に接続されている。ここで、降圧チョッ
パ回路40の動作を説明する。降圧チョッパ回路40で
用いられるPMOS型FET41は、電池31からの電
流供給をON−OFFするためのスイッチであり、トラ
ンジスタ44及び抵抗45、46はFET41を駆動す
るための駆動回路である。即ち、パルス入力端子35に
数Vのパルス電圧が印加されると、トランジスタ44は
ONする。トランジスタ44がONするとコレクタ端子
は略0Vに引張られ、FET41のゲート端子電位がソ
ース電位に対してマイナス電位となるので、FET41
はONする。FET41がONすると電池31の電流は
コイル32及び負荷抵抗38を通して供給される。そし
て、コイル32に電流が蓄えられる。
【0042】次に、FET41が遮断状態になると、電
池31が開放され、コイル32に蓄えられた電流は負荷
抵抗38及びダイオード42の経路で放出される。この
コイル32の逆起電力によって発生する放出電流はダイ
オード42の順方向電圧がないものと仮定すれば、アー
ス電位に対して放出され、コンデンサ37で平滑され出
力端子39に出力される。コイル32に蓄えられる電流
の大きさと供給時間(t)との関係は、昇圧チョッパ回
路20で説明した内容と同一であり、説明を省略する。
図5(b)は、降圧チョッパ回路40の入力端子35に
印加されるパルス電圧である。また、図5(c)はコン
デンサ37が無いときのコイル32の放出電流の波形を
示した。また、図5(d)はコンデンサ37で平滑され
た時の出力電圧波形である。
【0043】上述したよに、降圧チョッパ回路40はト
ランジスタ44のベース端子に印加するパルス電圧のパ
ルス幅によって出力電圧を降圧することができる。即
ち、パルス幅を広くすれば電池31の電圧に近くなり、
パルス幅を狭くすれば略0Vまで電圧を降下することが
できる。
【0044】(4)パルス幅制御回路 図6は、パルス幅制御回路50及びその駆動回路のブロ
ック図である。図6において、符号51は制御入力端子
であり、オペアンプ53の非反転入力(+)に接続され
ている。この制御入力端子51には、電圧シフト回路2
4の出力信号が入力される。また、符号52は比較入力
端子であり、オペアンプ53の反転入力(−)に接続さ
れている。比較入力端子52には、分圧器80の出力電
圧が印加される。オペアンプ53の反転入力(−)と出
力端子間の抵抗54はオペアンプ53の利得を低く抑え
るために設けている。また、オペアンプ53の出力信号
は抵抗55を介してオペアンプ56の非反転入力(+)
に供給される。オペアンプ56の出力信号は出力端子5
8から出力される。
【0045】また、オペアンプ56の反転入力(−)に
は三角波入力端子57が接続され、三角波入力端子57
に接続された三角波発振器79から、出力信号に直流電
圧が重畳された信号が供給されている。オペアンプ5
3、56の電源端子はVbに接続されている。ここで、
パルス幅制御回路60の動作の説明をする。先ず、比較
入力端子52に印加される電圧はBTL増幅器の電源端
子の電圧を分圧器80で1/Gに分圧された電圧であ
る。即ち、電源電圧Vc=12V、G=5と仮定すれ
ば、比較電圧は12/5=2.4Vとなる。
【0046】一方、制御入力端子51に印加される電圧
は、昇圧チョッパ回路30を動作させ、電源電圧を昇圧
させる時の動作電圧を決めるために設けられた制御電圧
であり、この制御電圧は直流電圧が重畳された絶対値信
号の最大振幅電圧となる。即ち、制御電圧として最大振
幅電圧が2.4V必要となるので、制御入力端子51に
印加される電圧は、直流電圧を1.2Vとし、絶対値信
号の最大振幅を1.2Vとした電圧と仮定する(図中F
点に示した波形)。先ず、オペアンプ53の非反転入力
(+)には、制御電圧として最大振幅電圧が2.4Vよ
り僅かに低い電圧が供給され、反転入力(−)には2.
4Vの比較電圧が供給された場合を考えると、オペアン
プ53の出力電圧は略0Vになる。そして、この出力電
圧がオペアンプ56の非反転入力(+)に供給される。
【0047】また、オペアンプ56の反転入力(−)に
印加される三角波電圧は図6(b)に示すように例えば
+6Vから+9Vまで変化する直流電圧が重畳された三
角波電圧と仮定すると、オペアンプ56の非反転入力
(+)が略0Vなので、出力電圧は略0Vになる。次
に、制御入力端子51に印加する電圧が+2.4Vより
僅か大きくなると、オペアンプ53の出力電圧は図6
(b)に示した(イ)の電圧を出力すると、オペアンプ
56の非反転入力(+)の電圧と、反転入力(−)の三
角波電圧とを比較して、非反転入力(+)の電圧の方が
高い期間は高い電圧(Vb)を出力し、反転入力(−)
の電圧の方が高い期間は低い電圧(0V)を出力する。
この時のオペアンプ56の出力波形の様子を図6(c)
に示した。
【0048】また、制御入力端子51に印加する電圧が
より高くなり、オペアンプ53の出力電圧が図6(b)
に示した(ロ)の電圧を出力すると、オペアンプ56の
出力電圧は図6(d)に示したようにパルス幅が(c)
の時よりも広くなって出力される。即ち、パルス幅制御
回路50は制御入力端子51及び比較入力端子52に印
加される電圧の差に応じてパルス幅を変化させ出力ずる
回路である。
【0049】(5)差動NFB回路 図7は差動NFB回路60及び周辺回路を含めたブロッ
ク図である。図7において、符号61は差動NFB回路
60の一方の入力端子で、負荷抵抗RLのA点の信号が
供給される。また符号62は差動NFB回路60の他方
の入力端子で、負荷抵抗RLのB点の信号が供給され
る。入力端子61に供給された信号は抵抗64を介して
オペアンプ63の非反転入力(+)に供給される。この
非反転入力(+)端子とアース間には抵抗65が接続さ
れている。また、入力端子62に供給された信号は抵抗
66を介してオペアンプ63の反転入力(−)に供給さ
れる。この反転入力(−)端子と出力端子間には抵抗6
7が接続されている。そして、オペアンプ63の出力信
号は出力端子68から出力される。
【0050】ここで、差動NFB回路60の動作を説明
する。先ず、BTL増幅器装置の入力端子71に例えば
±0.12Vのオーディオ信号が供給され、このオーデ
ィオ信号がオペアンプ74で増幅され、最大振幅が±
1.2Vで出力(C点)されたものとする。このオペア
ンプ74の出力信号は増幅器Aに供給されると共に、反
転アンプ76で反転された後、増幅器Bに供給される。
増幅器A、Bに入力信号が無い(無信号)場合、Vb=
Vc=12Vと仮定sるうと、負荷抵抗RLの両端(A
点及びB点)の電圧は、夫々Vcの半分の電圧(中点電
圧)、即ち6Vになっている。
【0051】いま、C点において、±1.2Vの正弦波
の正極(図中斜線)部分だけを考えると、増幅器Aで増
幅された出力信号(1.2V×G=6V)によって、A
点の電圧は中点電圧6Vを加えた電圧、即ち出力電圧の
振幅分を加えた電圧として+12Vに変位する。一方、
反転アンプ6によって反転された信号が増幅器Bに供給
されると、増幅器Bの出力電圧によってB点の電圧は中
点電圧から6Vを引いた電圧、即ち出力電圧の振幅分を
減じた電圧として0Vに変位する。この結果、正弦波の
正極の入力電圧に対して、負荷抵抗RLの両端の電圧は
12V変位したことになる。また、同様に−1.2V
の正弦波の負極部分だけを考えると、A点の電圧は中点
電圧から6Vを減じた電圧、即ち、0Vに変位し、B点
の電圧は中点電圧に6Vを加えた電圧、即ち12Vに変
位する。
【0052】この結果A点−B点間出力には、増幅器
A、Bの入力端子に供給された信号に対し、10(2×
G)倍されて出力される。A点及びB点の電圧は差動N
FB回路60の夫々の入力端子61、62に供給され
る。この供給された信号は、抵抗64及び抵抗65で分
圧された後にオペアンプ63の非反転入力(+)に供給
される。また、同様に入力端子62に供給された信号は
抵抗66及び抵抗67で分圧された後にオペアンプ63
の反転入力(−)に供給され、非反転入力(+)に供給
された信号と加算され、出力される。この抵抗64、6
5による分圧量及び抵抗66、67による分圧量は共に
同一に設定され、且つ、BTL増幅器装置で必要とする
総合利得(Gt)の逆数に等しく設定される。
【0053】即ち、抵抗65/抵抗64=抵抗67/抵
抗66=1/Gtの関係に各抵抗値を設定する。ここで
示された1/Gtの値は、BTL増幅器装置全体の帰還
率である。オペアンプ63の出力電圧は、1/Gt倍さ
れて出力されるので、オペアンプ74の反転入力(−)
に帰還される信号の大きさは非反転入力(+)に入力さ
れたオーディオ信号と同一振幅の信号となる。上述した
ように、オペアンプ74の非反転入力(+)には、±
0.12Vのオーディオ信号が供給され、オペアンプ7
4の反転入力(−)には最大振幅が±0.12Vの差動
NFB回路60の出力信号が供給されている。即ち、B
TL増幅器の電源電圧に対して増幅器A、Bの最大出力
振幅が低い間は、オペアンプ74の2つの入力端子に供
給される信号の大きさは、常に1対1の関係に維持され
る。
【0054】しかし、BTL増幅器装置の入力端子71
に±0.12V以上のオーディオ信号が入力されると、
正弦波の正極部分は電源電圧で制限され、負極部分はア
ース電位(0V)で制限を受ける。この結果、増幅器
A、Bの出力波形は、図8(a)に示すように正弦波の
正負両極対称にクリップされた状態になる。このクリッ
プされた出力信号は、差動NFB回路60に入力され、
オペアンプ63の出力電圧としてオペアンプ74の反転
入力(−)に供給される。次に、出力電力を更に大きく
するため、BTL増幅器の電源電圧を+12Vから、例
えば+24Vに切替えた場合について説明する。
【0055】増幅器A、Bの中点電圧は無信号時のオペ
アンプ74の出力電圧で固定されているので、電源電圧
Vcを+24Vに切替えても、無信号時のA点及びB点
の中点電圧は共に+6Vである。そして、入力端子71
に供給されたオーディオ信号が増加し、増幅器A,Bの
出力振幅が例えば±8Vとなった場合は、正弦波の正極
の半サイクルに対して、A点の電圧は中点電圧に8Vを
加えた電圧、即ち出力電圧の振幅分を加えた電圧として
14Vに変位する。ここで増幅器A側に表れる出力電圧
について考えると、A点の電圧は電源電圧が+24Vに
設定しているので、電源電圧で出力電圧が制限されるこ
とはない。一方、B点の電圧は中点電圧に8Vを減じた
電圧として−2Vに変位しようとするが、B点の電圧は
0V(図8(b)図中(イ)部)で制限される。
【0056】一方、増幅器Bの出力電圧は増幅器Aの出
力電圧と逆相となるので、図8(C)に示すような波形
となる。ここで、負荷抵抗RLの両端電圧は差動NFB
回路60を経てオペアンプ74の反転入力(−)に帰還
され、入力信号が加わっている非反転入力(+)の信号
と比較される。オペアンプ74は両入力信号の差の信号
を出力して増幅器A、Bに入力され、この入力信号によ
り増幅器A、B及びトランジスタQ1〜Q4が駆動され
る。つまり、オペアンプ74による負帰還回路によっ
て、差動NFB回路60で検出された負荷抵抗RLの両
端電圧が入力信号側に負帰還されることにより、負荷抵
抗RLの両端電圧波形が入力信号波形と相似となるよう
に作用するので、増幅器Aの出力電圧が制限された部分
(図8(b)のイの部分)に対応する増幅器Bの出力電
圧が図8(c)のロ部分のように伸長する。
【0057】また、増幅器Bの出力電圧が制限された部
分(図8(c)のイの部分)に対応する増幅器Aの出力
電圧が図8(b)のロ部分のように伸長する。このよう
に増幅器AとBが互いにその出力電圧が制限された部分
を補うように作用し、図8(b)と図8(c)を合成し
た出力信号はクリップされることなく入力信号と相似波
形となる。
【0058】ここで、図1を用いてBTL増幅器装置の
動作を説明する。本発明による実施例ではBTL増幅器
装置の入力端子に供給されるオーディオ信号の最大振幅
電圧が±0.12Vを越えた場合、パルス幅制御回路5
0から昇圧チョッパ回路30に制御信号を出力し、電源
電圧を変化させるように設定している。即ち、昇圧チョ
ッパ回路30が動作する以前の電源電圧はVc=12V
であるとして、説明する。BTL増幅器装置の入力端子
71に最大振幅が士0.12Vオーディオ信号が供給さ
れ、オペアンプ74の出力端子(C点)に、例えば
(1.2V−Vth/G)Vの信号を出力したと仮定す
る。
【0059】オペアンプ74の出力信号は増幅器Aに供
給されると共に、反転アンプ76で反転された後、増幅
器Bに夫々供給される。この信号は、増幅器A及び増幅
器Bで夫々増幅され、±6Vの信号として出力される。
また、オペアンプ74の出力信号は絶対値回路10に供
給され、絶対値信号に変換される。そして、絶対値回路
10の出力信号は電圧シフト回路24に供給される。絶
対値信号には6V(中点電位)の直流電圧が重畳されて
いるので、電圧シフト回路24で4.8V(補正電圧
分)の電圧シフトを行い、更に電源電圧供給分として直
流電圧100を加算してパルス幅制御回路50の制御入
力端子51に供給する。一方、電源電圧の電圧を分圧器
80で減じた電圧として、2.4Vがパルス幅制御回路
50の比較入力端子52に供給される。
【0060】パルス幅制御回路50の制御入力端子51
及び比較入力端子52に供給された電圧は最大振幅電圧
において共に同一電位となるように訂正しており、パル
ス幅制御回路50の出力電圧は略0Vが出力されてい
る。このため、昇圧チョッパ回路30からの出力電圧は
略電池31の電圧が電源電圧として供給されている。次
に、BTL増幅器装置の入力端子71に±0.12V以
上のオーディオ信号が供給された場合について説明す
る。入力端子71に供給された信号はオペアンプ74で
増幅され、更に増幅器A及び増幅器Bで増幅され、増幅
器A、Bの出力端子に±8Vの信号が出力されたものと
する。増幅器A、Bの利得はともにG=5としているか
ら、オペアンプ74の出力端子、即ち、図1中C点の電
圧は±1.6Vとなっている。
【0061】C点の電圧は絶対値回路10で中点電圧に
最大振幅1.6Vの絶対値信号が重畳された信号として
出力される。この信号は、電圧シフト回路24で4.8
Vの補正電圧で補正され、更に直流電圧100(Vth
/G)が加算されて最大振幅が(2.8+Vth/G)
Vの電圧がパルス幅制御回路50の制御入力端子51に
供給される。つまり、制御入力端子51にはオペアンプ
74の出力信号電圧の絶対値を4.8Vレベルシフト
し、更に直流電圧(Vth/G)を加算した電圧が印加
される。この時、比較入力端子52に印加されている電
圧は2.4Vで有るから、パルス幅制御回路50は制御
入力端子51と比較入力端子52に印加された電圧に応
じたパルス幅を有する電圧を出力する。昇圧チョッパ回
路30はパルス幅制御回路50から供給されるパルス電
圧によって、FET33をON−OFFし、電池31電
圧を昇圧し出力する。
【0062】その結果、増幅器A,BとトランジスタQ
1〜Q4に供給される電源電圧は図10(a)、(b)
に示すように、負荷抵抗RLの一端であるA点とB点に
おける出力電圧に直流電圧Vthだけ昇圧された電圧△
Vcとなる。一方、前述したように、オペアンプ74は
非反転入力(+)に加えられた入力信号と反転入力
(−)に加えられた負荷抵抗RLの両端電圧の差に応じ
た信号を出力して増幅器A、Bに入力するように負帰還
回路が構成されているので、負荷抵抗RLの両端電圧波
形が入力信号波形と相似となるように作用する。従っ
て、オペアンプ74の出力電圧は図9(a)のように、
増幅器A(B)の出力電圧が制限された部分に対応する
増幅器B(A)の出力電圧が伸長されるような波形とな
る。
【0063】そこで、このようなオペアンプ74の出力
電圧を絶対値回路10で絶対値を取り、電圧シフト回路
24にてレベルシフトをすると図9(b)に示す波形と
なる。この絶対値電圧に電源電圧供給分として直流電圧
(Vth/G)を加算してパルス幅制御回路50の制御
入力端子51に供給することにより、図10(a)に示
すように、増幅器Bの出力電圧が制限された部分に対応
する期間において電源電圧Vcは増幅器Aの出力電圧に
Vth分昇圧された電圧が供給され、この増幅器Aの出
力電圧は伸長された波形となる。また、図10(b)に
示すように、増幅器Aの出力電圧が制限された部分に対
応する期間において電源電圧Vcは増幅器Bの出力電圧
にVth分昇圧された電圧が供給され、この増幅器Bの
出力電圧は伸長された波形となる。
【0064】そこで、この両者の電圧を合成することに
より負荷抵抗RLの端子電圧は図10(c)に示すよう
に増幅器A或いはBによる出力電圧の2倍で、且つ入力
信号と相似する波形の電圧となる。また、昇圧チョッパ
回跨30に供給されるパルス電圧は、オーディオ信号の
10〜20倍の三角波信号から作り出された信号なの
で、昇圧チョッパ回路30が制御される動作速度はオー
ディオ周波数よりも数倍早い。よって、オーディオ信号
の変化に追従して電源電圧を変化させることができる。
【0065】図11は、本発明による第2実施例のブロ
ック図であり、BTL増幅器装置の電源電圧供給回路に
降圧チョッパ回路40を用いた場合の例で示した。図1
に示した第1実施例と異なる点は昇圧チョッパ回路30
の代わりに降圧チョッパ回路40を用いた点である。降
圧チョッパ回路40の動作については既に説明してある
ので、重複を避けるため説明を省略する。また、図12
は、降圧チョッパ回路40を自励式で構成した場合の自
励式降圧チョッパ回路49のブロック図である。この自
励式降圧チョッパ回路49と図5に示した降圧チョッパ
回路40と異なる点は、図5の降圧チョッパ回路40が
図6に示したパルス幅制御回路50からのパルス幅によ
って電池31の電圧を昇圧するのに対して、コイル3
2、コンデンサ37及び負荷抵抗によって決まる自励発
振周波数を用いている点である。
【0066】即ち、自励発振周波数でFET41をスイ
ッチし、コンデンサ37に充電し、充電電圧を出力す
る。また、この出力電圧を分圧器80で分圧させた電圧
と、絶対値回路から供給される電圧とをオペアンプ59
で比較し、出力電圧をFET41を駆動するトランジス
タ44に供給する。この自励式降圧チョッパ回路49は
部品点数が少ないことから、図5の降圧チョッパ回路4
0よりも一般に採用されている。即ち、本発明によるB
TL増幅器装置の第2実施例で図5に示す降圧チョッパ
回路を用いて説明したが、図12に示した自励式降圧チ
ョッパ回路49を用いて構成しても同一の効果が得られ
る。
【0067】図13は本発明によるBTL増幅器装置の
第3実施例のブロック図である。第3実施例が第1、第
2実施例と大きく異なる点は電源電圧供給回路部分であ
り、第1、第2実施例と同一部分については同一の符号
を付し、重複を避けるため同一部分に対する説明を省略
する。図13において、符号31は第1電源電圧として
の電池であり、この電池31の正極端子に第2電源電圧
としての電池116の負極端子が接続されている。ま
た、電池31と電池116の接続点から第1電源電圧発
生回路としてのダイオード115を介してBTL増幅器
の電源電圧端子に対して電池31の電圧が供給されてい
る。電池116の正極端子とダイオード115のカソー
ド端子との間に第1電源電圧発生回路としての半導体ス
イッチ回路110が挿入されている。
【0068】この半導体スイッチ回路110はPMOS
型FET111で構成され、ゲート端子とソース端子間
にバイアス抵抗113が接続され、ゲート端子には抵抗
114を介して、オペアンプ117の出力電圧が供給さ
れる。また、FET111のソース端子は電池116の
正極端子に接続され、ドレイン端子はBTL増幅器の電
源電圧端子に接続されている。また、電池31の正極端
子には新たに設けられた分圧器118が接続されてお
り、分圧器118の出力電圧は制御信号発生回路として
のオペアンプ117の非反転入力端子(+)に供給され
ている。また、オペアンプ117の反転入力端子(−)
には直流電圧100の電圧が供給されている。尚。電池
31の略半分の電圧を発生させるためのツェナーダイオ
ード84に対する電流供給用抵抗85は電池116の正
極側に接続されている。
【0069】ここで、図13を用いて本発明による第3
実施例の動作を説明する。先ず、オペアンプ117の非
反転入力(+)に供給される電圧は電池31の電圧を分
圧器118で1/Gに分圧された電圧である。即ち、電
池電圧Vb=12V、G=5と仮定しているので、オペ
アンプ117の非反転入力(+)に供給される電圧は1
2/5=2.4Vとなる。一方、オペアンプ117の反
転入力(−)に印加される電圧は、絶対値回路10の出
力電圧を電圧シフト回路24で電圧シフトし、直流電圧
100で補正した電圧を供給することになるが、先にパ
ルス幅制御回路の項で説明した条件と同一に設定すれば
良いので、図6図中F点に示した波形の電圧、即ち最大
振幅電圧2.4Vの電圧がオペアンプ117の反転入力
(−)に印加される。
【0070】先ず、オペアンプ117の反転入力(−)
の電圧が2.4Vより僅かに低い電圧が供給されている
場合、オペアンプ117の出力電圧は高い電圧(Vb)
になるので、抵抗114を経てFET111のゲート端
子に印加された高い電圧によってFET111はOFF
する。即ち、半導体スイッチ回路110は非導通状態に
なるので、BTL増幅器の電源電圧端子は、電池31の
電圧がダイオード115を介して供給されている。ダイ
オード115を理想的なものと仮定すれば、BTL増幅
器の電源電圧VcはVbとなる。次に、オペアンプ11
7の反転入力(−)に供給される電圧が2.4Vより僅
かに高くなると、オペアンプ117の出力電圧は低い電
圧(0V)になり、FET111のゲート端子に印加さ
れた低い電圧によってFET111はONする。
【0071】半導体スイッチ回路110は導通状態にな
り、電池116の電圧がFET111のソースードレイ
ン間を経て出力されるので、電池31の電圧(Vb)に
電池117の電圧(Ve)が加算された電圧がBTL増
幅器の電源電圧(Vc)になる。例えば電池116の電
圧をVe=12Vとすれば、Vc=Vb+Ve=12V
+12V=24Vとなる。この時、ダイオード115の
カソード端子の電圧は24Vに成っているので、ダイオ
ード115はOFF状態になり、BTL増幅器の電源電
圧は電池31、電池116及び半導体スイッチ回路11
0の経路で24Vが供給される。
【0072】図14は本発明によるBTL増幅器装置の
第4実施例のブロック図である。第4実施例が第3実施
例と異なる点は電池116の代わりにDC−DCコンバ
ータ90を用いた点であり、動作については第3実施例
と同一である。図14において、電池31の正極側にD
C−DCコンバータ90の入力端子が接続され、DC−
DCコンバータ90の出力端子は半導体スイッチ回路1
10のソース端子に接続されている。DC−DCコンバ
ータ90の出力電圧をVf(24V)とすれば、Vc=
Vb+Vf=12V+24V=36Vとなる。
【0073】本発明の第3、第4実施例によるBTL増
幅器装置の電源電圧の変化の様子を図15に示した。図
15(a)及び(b)は図中A点及びB点とVcとの関
係を示し、また、図15(c)はA−B間の出力電圧の
関係を示した。図15に示すように増幅器A、Bの出力
電圧が第1電源電圧としての電池31の電圧を越える瞬
間に半導体スイッチ回路110がONして、第2電源電
圧としての電池116の電圧を加算し、BTL増幅器装
置の電源電圧を高い電圧に切替えている。即ち、増幅器
A、Bの出力電圧が電池31の電圧(Vb)を越えてい
る間は、BTL増幅器装置の電源電圧はVb+Ve=2
4V或いはVb+Vf=36Vとする高い電圧が継続出
力される。この様子を示したものが、図15(a)及び
(b)である。
【0074】図16は本発明によるBTL増幅器装置の
第5実施例のブロック図である。図16に示す第5実施
例は第3実施例と大きく異なる点は半導体スイッチ回路
110の代わりに半導体可変素子回路120を用いたこ
とである。図16において、半導体可変素子回路120
はPMOS型FET121とトランジスタ124とで構
成されている。FET121のゲート端子とソース端子
間には抵抗122が接続され、ゲート端子には抵抗12
3を介して、トランジスタ124のコレクタ端子が接続
されている。トランジスタ124のエミッタ端子はアー
スされ、ベース端子はオペアンプ117の出力端子に接
続されている。そして、FET121のソース端子は電
池116の正極端子に接続され、FET121のドレイ
ン端子はBTL増幅器の電源電圧端子に接続されてい
る。また、電池31と電池116の接続点からダイオー
ド115によってダイオード115を介してBTL増幅
器の電源電圧端子に対して電池31の電圧が供給されて
いる。
【0075】BTL増幅器の電源電圧端子に接続されて
いる分圧器80の出力電圧はオペアンプ117の反転入
力(−)に供給される。また、オペアンプ117の非反
転入力端子には直流電圧100の電圧が供給されてい
る。ここで、本発明によるBTL増幅器装置の第5実施
例の動作を説明する。オペアンプ117の反転入力
(−)及び非反転入力(+)に供給される電圧の関係
は、上述した他の実施例の動作条件と同じであるが、説
明を分かり易くするため、半導体可変素子回路120が
OFFしており、BTL増幅器の電源電圧が電池31か
らダイオード115を経て供給されているものと仮定す
る。また、ダイオード115を理想的なものと仮定して
説明しているので、BTL増幅器の電源電圧は電池31
の電圧(Vb)が供給される。
【0076】オペアンプ117の反転入力(−)に供給
される電圧は分圧器80によって1/Gに分圧された電
圧である。即ち、12V/5=2.4Vである。そし
て、オペアンプ117の非反転入力(+)の電圧が2.
4Vより僅かに低い電圧が供給されている場合、オペア
ンプ117の出力電圧は低い電圧(0V)になるので、
トランジスタ124はOFFし、FET121のゲート
端子の電圧が高い電圧(Vb)に成ることにより、FE
T121はOFFする。FET121がOFFすること
によって、電池116の電圧がBTL増幅器の電源電圧
端子側に供給されることはない。即ち、BTL増幅器の
電源電圧端子には電池31の電圧がダイオード115を
介して供給されている。
【0077】次に、オペアンプ117の非反転入力
(+)に供給される電圧が2.4Vより僅かに高くなる
と、オペアンプ117の出力電圧は高い電圧(Vb)に
なり、トランジスタ124はONする。この結果、FE
T121のゲート端子の電圧はソース電圧よりも低くな
り、FET121はON状態になり、FET121のソ
ース・ドレイン間のインピーダンス(抵抗値)が小さく
なる。FET121のソース・ドレイン間の抵抗値が小
さくなることにより、電池116の電流は、ソース・ド
レイン間の抵抗値に応じて、BTL増幅器の電源電圧端
子側に流入する。すると、BTL増幅器の電源電圧は電
池31の電圧より高く成る。この電源電圧は分圧器80
によってオペアンプ117の入力端子に負帰還されるの
で、電源電圧の増加を監視することになる。
【0078】より具体的な事例として、オペアンプ11
7の非反転入力(+)に供給される電圧が例えば3.0
Vになった場合について考えると、オペアンプ117の
出力電圧が高い電圧になり、トランジスタ124及びF
ET121はONになる。そして、半導体可変素子回路
120の抵抗値が小さく成ることによって、電池116
の電流がBTL増幅器の電源電圧端子側に流入し、電源
電圧端子の電圧を高くする。そして、電源電圧端子の電
圧が15Vに至る時、即ち、分圧器80の出力電圧が1
5/5=3.0Vとなった時、オペアンプ117、半導
体可変素子回路120及び分圧器80とで構成される負
帰還回路は安定状態になる。
【0079】即ち、BTL増幅器の電源電圧は12Vか
ら15Vに高められたことになる。また、オペアンプ1
17の非反転入力(+)に供給される電圧が例えば4.
0Vになった場合について考えると、前述の動作と同様
にトランジスタ124及びFET121をON状態にな
り、半導体可変素子回路120の出力電圧が20Vに至
る時、即ち、分圧器80の出力電圧が20/5=4.0
Vとなった時、オぺアンプ117、半導体可変素子回路
120及び分圧器80とで構成される負帰還回路は安定
状態になる。
【0080】図17は本発明によるBTL増幅器装置の
第6実施例のブロック図である。第6実施例が第5実施
例と大きく異なる点は電池116の代わりにDC−DC
コンバータ90を用いた点であり、その他の動作は第5
実施例と同一であり説明を省略する。上述したように、
本発明の第5及び第6実施例によるBTL増幅器装置に
おいて、オペアンプ74の出力電圧を絶対値回路10で
絶対値を取り、電圧シフト回路24にてレベルシフトを
する。そして、電源電圧供給分として直流電圧(Vth
/G)を加算した電圧をオペアンプ117の非反転入力
端子(+)に供給し、これを電源供給回路の制御電圧に
することにより、増幅器A、Bの出力端子に出力される
出力信号に応じて、BTL増幅器の電源電圧端子の電圧
をVbからVe(Vf)まで直線的に可変し、供給する
ことができる。そして、この時、増幅器A、Bの出力端
子A点及びB点と電源電圧(Vc)との関係は前述した
第1実施例で説明した図10に示した動作をする。
【0081】図20は本発明によるBTL増幅器装置の
第7実施例のブロック図である。第7実施例が第1又は
第2実施例と大きく異なる点は、BTL増幅器装置の電
源電圧供給回路に昇降圧チョッパ回路150を用いたこ
とである。本発明によるBTL増幅器装置の第7実施例
の動作を説明する前に、昇降圧チョッパ回路150の動
作を図21を用いて説明する。図21(a)に示すよう
に、電池31がPMOS型FET41のソース端子に接
続され、ドレイン端子とアース間にはコイル32が接続
されている。また、ドレイン端子には、ダイオード42
のカソード側が接続され、アノード側は出力端子39に
接続されると共に、コンデンサ37及び負荷抵抗38を
介してアースされている。
【0082】FET41のゲート端子にはトランジスタ
44のコレクタ端子が接続され、ゲート端子とソース端
子間にはバイアス抵抗45が接続されている。また、ト
ランジスタ44のエミッタ端子はアースに接続され、ベ
ース端子は抵抗46を介してアースされると共に、抵抗
47を介して入力端子35に接続されている。ここで、
図21(a)を用いて昇降圧チョッパ回路150の動作
を説明するが、昇圧チョッパ回路30又は降圧チョッパ
回路40で説明した部分については重複を避けるため説
明を省略する。図21(b)は、パルス幅制御回路50
で作られたパルス信号であり、昇降圧チョッパ回路15
0の入力端子35に供給される。トランジスタ44が導
通している間、FET41がONし、電池31の電流が
コイル32に供給され、蓄えられる。
【0083】その後、トランジスタ44がOFFし、F
ET41が遮断されると、コイル32に蓄えられた電流
はコイル32の逆起電力となって抵抗38を介し、図中
矢印の方向に流れるので、出力端子38には電池31の
極性に対して負電圧が発生する。図21(c)はコンデ
ンサ37が無いときの出力端子38に生じた出力電圧の
様子を示し、(d)はコンデンサ37によって平滑され
た時の出力電圧の波形を示している。昇降圧チョッパ回
路150は、FET41が遮断されると電池31がコイ
ル32が切離されるので、コイル32の逆起電力の大き
さは、コイル32に供給される時間が長ければ、電池3
1の電圧の略2〜3倍程度の逆起電力(−2〜−3V
b)が発生するが、時間が短い場合やパルス電圧が供給
されない場合は、略0Vの出力電圧となる。このため、
増幅器に供給する電源電圧(−Vc)の最小電圧(−V
cmin)を設定し、この−Vcminを得るために必
要となるパルス幅を有するパルス電圧を常に供給する必
要がある。
【0084】では、本発明によるBTL増幅器装置の第
7実施例の動作を図20を用いて説明する。図20に示
すように、昇降圧チョッパ回路150の電源として電池
31の正電圧を供給する場合は、昇降圧チョッパ回路1
50の出力電圧は負電圧が発生するので、回路全体を負
電圧にするためツェナーダイオード84を他の実施例と
は逆向きにし、且つツェナーダイオード84に対し抵抗
85を介して昇降圧チョッパ回路150の出力端子39
から負電圧を供給している。ここで得られたツェナー電
圧を仮に−Vzとする。また、上述したように昇降圧チ
ョッパ回路150は常にパルス電圧が必要であることか
ら、図20に示すようにパルス幅制御回路50の制御入
力端子51(図6に示す。)にダイオード151及び電
池152からなる固定電圧回路を設けている。
【0085】この固定電圧回路の電圧は図6(b)に示
す、例えば図中に示す(イ)電圧に相当する電圧値に設
定する。即ち、パルス幅制御回路50の制御入力端子5
1は入力信号により変動する電圧が絶対値回路10、電
圧シフト回路24及び直流電圧100から供給される
が、上述した(イ)電圧に相当する電圧値に達するまで
は固定電圧凹路の電圧に固定されているため、パルス幅
制御回路50の出力は図6(c)に示すパルス幅の信号
が出力される。そして、入力信号が大きくなり、絶対値
回路10、電圧シフト回路24及び直流電圧100によ
る電圧値が固定電圧回路の電圧値以上になると、この電
圧に従って(イ)から(ロ)電圧に至る電圧変化が生
じ、パルス幅が変化したパルス信号が出力される。
【0086】図22はBTL増幅器装置の出力信号と電
源電圧(−Vc)の関係を示したもので、電源電圧が制
御される最小電圧(−Vcmin)を例えば−6Vとす
ればツェナーダイオード84のツェナー電圧は略−3V
に設定されている。そして、出力信号が大きくなると、
電源電圧(−Vc)は制御され、電池31の電圧値(V
b)の略2〜3倍に相当する電圧まで、出力信号に追従
して制御される。
【0087】図23は本発明の第8実施例のブロック図
である。第1乃至第7実施例では、1つの増幅器に1種
類の電源電圧供給回路を用いた場合として説明している
が、第8実施例では、第1実施例の図1を例にすれば、
絶対値回路10と電圧シフト回路24との間に最大値検
出回路200を追加挿入し、1つの電源電圧供給回路で
複数の増幅器に対応させるように構成している。即ち、
図23は、電源電圧供給回路として共通に用いられる昇
圧チョッパ回路30、電池31、パルス幅制御回路5
0、三角波発振器79、分圧器80等の回路ブロック
や、電池31から抵抗85を介してツェナーダイオード
84に電流を供給して得たオペアンプ等の固定電源(コ
ンデンサ83を含む)回路に、BTL基本回路300を
2つ設けた2チャネルの場合の事例を示している。
【0088】第1実施例の動作説明で述べたように、負
荷抵抗RLに発生した最大振幅が、供給されている電源
電圧Vcを越えた場合は、オペアンプ74の出力電圧は
図9に示したように最大振幅が電源電圧を越えない場合
の出力電圧よりも大きく伸長される。図23に示すよう
に、図中上部に配置したBTL基本回路300aを例え
ばRチャネルに、下部に配置したBTL基本回路300
bをLチャネルとした場合、片方のチャネルの最大振幅
が電源電圧を越えた場合は、BTL基本回路300に設
けられた絶対値回路10a又は10bの出力電圧に差が
生じる。即ち、負荷抵抗RLに発生した最大振幅が電源
電圧を越えた側のチャネルは、歪みを発生しており、よ
り大きな電源電圧を必要としている。しかも、歪みが発
生しているチャネル側の絶対値回路10の出力電圧は、
歪みが発生していない反対チャネルの絶対値回路10の
出力電圧よりも大きくなっている。
【0089】各BTL基本回路300にもけられた2つ
の絶対値回路10a、10bの出力電圧を本発明に実施
例で新たに設けた最大値検出回路200に供給し、各絶
対値回路10a、10bの出力電圧の内、値が大きい方
の出力電圧値で電圧シフト回路24を制御するが第8実
施例である。この最大値検出回路200の回路構成を図
24に示した。図24に示すように最大値検出回路20
0は、例えば複数のダイオードと抵抗によって構成され
るOR回路である。図24に示すように、最大値検出回
路200には、複数のダイオード203〜20Nと抵抗
202が設けられていて、例えば絶対値回路10aから
供給された電圧が、他の各絶対値回路10b〜10nか
ら供給された電圧の中で最大値を示した場合は、ダイオ
ード203のカソード端子、即ち最大値検出回路200
の出力端子201の出力電圧は、他の絶対値回路10b
〜10nから各ダイオード203〜20Nのカソード端
子に発生する電圧よりも高くなるので、各ダーイオード
203〜20NはOFF状態になり、検出回路200の
出力端子201の出力電圧は、絶対値回路10aから供
給された電圧となる。尚、最大検出回路200はトラン
ジスタやIC等によりアナログOR回路で構成しても良
い。
【0090】図23において、上述したように例えば,
音楽信号としてRチャネル用BTL基本回路300aの
入力端子71aよりもLチャネル用BTL基本回路30
0bの入力端子71b側に大きな信号が入力され、BT
L基本回路300bの負荷抵抗RLbの両端に発生した
出力振幅の最大値が電源電圧Vcの越える場合は、仮に
Rチャネル用BTL基本回路300a側の負荷抵抗RL
aの両端に発生した出力振幅が小さい場合であっても、
BTL基本回路300bに設けられたオペアンプ74b
の出力電圧は図9(a)のように、増幅器Ab(Bb)
の出力電圧が制限された部分に対応する増幅器Bb(A
b)の出力電圧が伸長されたような波形となる。そこ
で、このようなオペアンプ74bの出力電圧を絶対値回
路10bで絶対値を取り、電圧シフト回路24にてレベ
ルシフトすると図9(b)に示す波形となる。
【0091】そして、絶対値回路10bの出力電圧は、
新たに設けられた最大値検出回路200に供給される。
また、Rチャネル用BTL基本回路300a側の絶対値
回路10aからも出力電圧が最大値検出回路200に供
給されるが、絶対値回路10aの出力電圧よりも絶対値
回路10bの出力電圧が高くなり、最大値検出回路20
0の動作により、絶対値回路10bの出力電圧値が、電
圧シフト回路24に供給され、更に直流電圧100を加
算して、パルス幅制御回路50に供給することによっ
て、Lチャネル用BTL基本回路300bが必要とする
電源電圧Vcになるように、BTL増幅器装置全体の電
源電圧が制御される。本発明による第8実施例は、2チ
ャネルの場合で説明したが、2チャネルに限らず、4チ
ャネル等、その他の多チャネルBTL増幅器にも適用で
きることは勿論である。また、かかる第8実施例による
多チャネルBTL増幅器を図13、図14、図16、図
17に示す実施例に適用しても良い。図25は図13の
構成に適用した第9実施例を示している。
【0092】本発明のBTL増幅器装置の第1から第8
実施例において、各回路素子が理想状態で動作している
ものと仮定して説明した。実際には、例えばトランジス
タのコレクターエミッタ間電圧、即ち、トランジスタが
導通状態の時に生じるコレクターエミッタ間電圧Vce
は、電源電圧に対して無効となる電圧である。例えば、
Vce=1Vとすれば、正弦波の正極の半サイクル時の
Q2とQ4がONするので、無効電圧は2Vになり、電
源電圧が12Vの時は最大出力振幅は10Vしか出力す
ることが出来ない。このため、直流電圧100で用いる
補正電圧(Vth/G)は、この無効電圧を含んだ電圧
で設定する必要がある。即ち、直流電圧100で作り出
す補正電圧(Vth/G)は、出力される最大振幅が何
Vから、電源電圧の制限を受けるかを決める電圧なの
で、絶対値回路10の入力信号の最大振幅と、電源電圧
の制限を受ける時の最大出力電圧との関係で設定され
る。
【0093】また、昇圧チョッパ回路30において、入
力端子にパルス電圧が供給されない時は、ダイオード3
6が導通状態になっているので、ダイオード36の順方
向電圧(Vd=0.6V)だけ出力電圧が低下してい
る。この電圧は昇圧チョッパ回路30における無効電圧
となる。また、第3実施例から第6実施例に用いた電源
供給用ダイオード115においても同様に、ダイオード
115の順方向電圧(Vd=0.6V)だけ出力電圧が
低下している。即ち、電源電圧は12V−0.6V=1
1.4Vである。そして、この電圧が利得分の1(1/
G)されるので、分圧器80或いは分圧器118の出力
電圧は2.4Vではなく、2.28Vである。そして、
これらの電圧の差分として0.12Vを半導体スイッチ
回路110及び半導体可変素子回路120における補正
電圧として設定する必要がある。本発明の実施例で用い
た直流電圧100は上述したように、回路素子が有する
全ての無効電圧を考慮して設定するものである。
【0094】また、本発明によるBTL増幅器装置の第
1、第2及び第7、第8実施例で図2に示す絶対値回路
で説明したが、絶対値回路の代わりにダイオードブリッ
ジ等による両波整流回路を用いて構成しても良いし、C
点側及び反転アンプ76側(D点)に夫々ダイオードに
よる半波整流回路を設け、夫々の出力電圧を合成して得
られる信号を用いて構成してもほぼ同一の効果が得られ
る。この時の出力信号は、直流電圧が重畳されていない
ので、電圧シフト回路で新たな補正電圧を設定する必要
がある。
【0095】また、本発明によるBTL増幅器装置の第
2実施例で図5に示す降圧チョッパ回路を用いて説明し
たが、図12に示した自励式降圧チョッパ回路を用いて
構成しても同一の効果が得られる。
【0096】また、本発明によるBTL増幅器装置の第
1、第2及び第7、第8実施例において電池を用いた例
で説明したがVbとして直流が供給されるものであれ
ば、電池に限定されるものではない。また、1電源によ
る回路構成で説明したが、±2電源によって回路を構成
しても本発明の効果を失うものではない。
【0097】本発明によるBTL増幅器装置において、
第1、第2及び第7、第8実施例ではパルス幅制御回路
50による昇圧チョッパ回路30及び降圧チョッパ回路
40の応答速度、また、第3から第6実施例ではオペア
ンプ117による半導体スイッチ110及び半導体可変
素子回路120の応答速度は高速に応答するよう回路定
数を設定しているが、高域周波数領域において上記応答
速度が遅れ、電源電圧の変化が出力信号の変化に追従し
ない場合は、高域周波数領域における応答動作を変更す
る回路を設けることで対応することが出来る。図18
(a)はオペアンプを用いた周波数特性コントロール回
路130を示した。周波数特性コントロール回路130
はオペアンプ131の出力端子から反転入力端子への帰
還抵抗132とコンデンサ133及び抵抗134とでラ
グリードフィルタを構成している。
【0098】周波数特性コントロール回路130の周波
数特性を図18(b)に示した。図18(b)は縦軸に
周波数特性コントロール回路130の利得を、また、横
軸に周波数を示している。図18(b)に示すように、
例えば10kHz以上の周波数に対して、必要とする利
得を持たせている。この周波数特性コントロール回路1
30を絶対値回路10の入力側(オペアンプ74の出力
と絶対値回路10の入力間)に挿入することによって、
低域周波数領域では上述したように動作するが、高域周
波数領域においては増幅器A、Bの入力信号よりも利得
が高く設定されているため、当初設定した制御電圧
(2.4V)よりも早い時期に電源電圧の制御が開始さ
れることになる。即ち、高域周波数領域における動作時
期の遅れを補正することが可能と成る。尚、周波数特性
コントロール回路130は絶対値回路10の出力側(絶
対値回路10の出力と電圧シフト回路24の入力間)に
接続しても同様の効果が得られる。
【0099】また、図19(a)は波形整形回路140
を示している。この波形整形回路140は、ダイオード
141によって半波整流した信号をコンデンサ143に
充電すると共に、抵抗142で放電させるもので、波形
整形回路140の入力端子に供給された信号が図19
(b)に示すように低域周波数の場合は、図19(c)
に示すように入力信号と略同一の出力信号が得られる。
しかし、入力信号として図19(d)に示すような高域
周波数が供給されると、波形整形回路140のコンデン
サ143及び抵抗142の定数によって図19(e)の
ように放電特性が遅れる。即ち、ダイオード141によ
って半波整流するときのアタックタイムよりも、抵抗1
42を経て放電する際のリカバリタイムを大きく設定す
ることにより、高域周波数領域での出力電圧波形の追従
が遅れ、平均振幅電圧が低域周波数領域に比べて高く成
る。このため、波形整形回路140を直流電圧100の
出力端子側に挿入することによって、高域周波数領域に
おいて放電特性の遅れが生じているので、電源電圧の偏
位を出力信号のピーク値に近い状態に常に維持させるの
で高域周波数領域の信号に対し、電源電圧の制御が遅れ
て出力波形を欠落させることがない。
【0100】
【発明の効果】本発明の第1実施例のBTL増幅器装置
によれば、出力電圧が電源電圧で制限を受ける以上の入
力信号に対してだけ、電源電圧を昇圧チョッパ回路によ
って昇圧して供給するようにしたので、低出力時は昇圧
チョッパ回路の消費電力が少ない、低消費で効率の良い
BTL増幅器装置を提供することができる。また、本発
明の第2実施例のBTL増幅器装置によれば、低出力時
には電源電圧を下げる様に構成したので、低消費で効率
の良いBTL増幅器装置を提供することができる。
【0101】また、本発明の第3、第4実施例のBTL
増幅器装置によれば、出力電圧が第1電源電圧の電圧で
制限を受ける以上の入力信号に対してだけ、第2電源電
圧を供給するようにしたので、低出力時は第1電源電圧
だけで動作し、第2電源電圧による消費電力が少ない、
低消費で効率の良いBTL増幅器装置を提供することが
できる。
【0102】また、本発明の第5、第6実施例のBTL
増幅器装置によれば、出力電圧が第1電源電圧の電圧で
制限を受ける以上の入力信号に対して、出力電圧に追従
するように必要とする電源電圧を第2電源電圧から供給
するようにしたので、低消費で効率の良いBTL増幅器
装置を提供することができる。
【0103】また、本発明の第7実施例のBTL増幅器
装置によれば、電源電圧を電池電圧以下の電圧に設定
し、出力電圧が電源電圧で制限を受けた場合には、電池
電圧以下の電圧から電池電圧以上の電圧まで連続的に電
源電圧を変化させ供給することが可能となり、低出力時
の消費電力を低く抑え、且つ高出力時においても低消費
で効率の良いBTL増幅器装置を提供することができ
る。
【0104】また、本発明の第8、9実施例のBTL増
幅器装置によれば、最大値検出回路200を設けること
によって、複数の増幅器に対して1つの電源電圧制御回
路を設ければ良く、回路構成が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるBTL増幅器装置の
ブロック図。
【図2】本発明に用いた絶対値回路及び電圧シフト回路
のブロック図。
【図3】本発明に用いた昇圧チョッパ回路のブロック
図。
【図4】昇圧チョッパ回路の出力波形図。
【図5】本発明に用いた降圧チョッパ回路のブロック
図。
【図6】本発明に用いたパルス幅制御回路のブロック
図。
【図7】本発明に用いた差動NFB回路のブロック図。
【図8】BTL増幅器装置の電源電圧を変化させた時の
出力電圧波形図。
【図9】出力信号がクリップした時に入力側に帰還され
る信号波形図。
【図10】本発明の第1実施例によるBTL増幅器装置
の電源電圧変動と出力電圧の関係を示した図。
【図11】本発明の第2実施例によるBTL増幅器装置
のブロック図。
【図12】自励式降圧チョッパ回路のブロック図。
【図13】本発明の第3実施例によるBTL増幅器装置
のブロック図。
【図14】本発明の第4実施例によるBTL増幅器装置
のブロック図。
【図15】本発明の第3実施例によるBTL増幅器装置
の電源電圧変動と出力電圧の関係を示した図。
【図16】本発明の第5実施例によるBTL増幅器装置
のブロック図。
【図17】本発明の第6実施例によるBTL増幅器装置
のブロック図。
【図18】周波数特性コントロール回路及び周波数特性
図。
【図19】波形整形回路及び周波数領域における入・出
力信号の関係図。
【図20】本発明の第7実施例によるBTL増幅器装置
のブロック図。
【図21】本発明に用いた昇降圧チョッパ回路のブロッ
ク図。
【図22】本発明の第7実施例によるBTL増幅器装置
の電源電圧変動と出力電圧の関係を示した図。
【図23】本発明の第8実施例によるBTL増幅器装置
のブロック図。
【図24】本発明の第8実施例によるBTL増幅器装置
に用いられる、最大値検出回路のブロック図。
【図25】本発明の第9実施例によるBTL増幅器装置
のブロック図。
【図26】従来例におけるBTL増幅器装置のブロック
図。
【符号の説明】
10・・・絶対値回路 24・・・電圧シフト回路 30・・・昇圧チョッパ回路 31、152・・・電池 40・・・降圧チョッパ回路 49・・・自励式降圧チョッパ回路 50・・・パルス幅制御回路 60・・・差動NFB回路 71・・・入力端子 72、81、82、85・・・抵抗 73、83・・・コンデンサ 74・・・オペアンプ 76・・・反転アンプ 79・・・三角波発振回路 80・・・分圧器 84・・・ツェナーダイオード 90・・・DC−DCコンバータ 100・・直流電圧 110・・半導体スイッチ回路 120・・半導体可変素子回路 130・・周波数特性コントロール回路 140・・波形整形回路 150・・昇降圧チョッパ回路 151・・ダイオード 200・・最大値検出回路 300・・BTL基本回路300 Q1、2、3、4・・・トランジスタ A、B・・・増幅器 RL・・・負荷抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03F 1/00 - 3/72 H02M 3/155 H02M 7/5387

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号と前記入力信号を反転した信号
    がそれぞれ供給されるBTL構成の第1、第2増幅器
    と、制御信号を発生する制御信号発生回路と、 前記 制御信号に応じた出力電圧を発生し、前記出力電圧
    を前記第1、第2増幅器に対して電源電圧として供給す
    る電源電圧供給回路と、前記電源電圧に応じた出力電圧を前記制御信号発生回路
    に帰還させる帰還回路と、 前記第1、第2増幅器の出力間に接続された負荷と、 前記負荷の両端の電圧を検出する負荷電圧検出回路と、 前記負荷電圧検出回路よりの出力電圧を前記入力信号側
    に負帰還する負帰還回路と、 前記負帰還回路の出力電圧の絶対値を出力する絶対値回
    路とを備え、前記制御信号発生回路は、前記絶対値回路よりの出力電
    圧と前記帰還回路よりの出力電圧との差電圧に基づき前
    記制御信号を発生することを特徴とするBTL増幅器装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のBTL増幅器装置におい
    て、前記電源電圧供給回路は昇圧型チョッパ回路より構
    成され、前記昇圧型チョッパ回路は、 直流電圧源と、 一端が前記直流電圧源の一端に接続されたコイルと、 前記コイルの他端と前記直流電圧源の他端との間に接続
    された開閉手段と、 前記コイルの他端の前記出力電圧が導出される出力端子
    間に直列接続されたダイオードと、 前記出力端子と前記直流電圧源の他端に接続され前記コ
    イルに発生した逆起電力を蓄えるコンデンサとを備え、 前記制御信号発生回路は、前記制御信号として絶対値回
    路よりの出力電圧と前記帰還回路よりの出力電圧との
    電圧に応じたパルス幅の制御信号を発生し、前記開閉手
    段は、前記パルス幅制御信号のパルス幅に応じた時間で
    開閉することにより前記コンデンサに蓄えられた電圧に
    前記逆起電力を重畳した電圧を出力することを特徴とす
    るBTL増幅器装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のBTL増幅器装置におい
    て、前記電源電圧供給回路は降圧型チョッパ回路より構
    成され、前記降圧型チョッパ回路は、 直流電圧源と、 前記直流電圧源の一端と前記電源電圧が導出される出力
    端子間に直列接続された開閉手段およびコイルと、 前記開閉手段とコイルの接続点と前記直流電圧源の他端
    との間に接続されたダイオードと、 前記出力端子と前記直流電圧源の他端との間に接続され
    前記コイルに発生した逆起電力を蓄えるコンデンサとを
    備え、 前記制御信号発生回路は、絶対値回路よりの出力電圧と
    前記帰還回路よりの出力電圧との差電圧に応じたパルス
    幅の制御信号を発生し、前記開閉手段は前記パルス幅制
    御信号のパルス幅に応じた時間で開閉することにより前
    記コンデンサに蓄えられた電圧を出力することを特徴と
    するBTL増幅器装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のBTL増幅器装置におい
    て、前記負帰還回路は演算増幅器を有し、前記演算増幅
    器の非反転入力に入力信号が印加され、反転入力に前記
    負荷電圧検出回路の電圧が印加されることを特徴とする
    BTL増幅器装置。
  5. 【請求項5】 前記電源電圧供給回路は、第1電源電圧
    を発生し前記第1電源電圧を前記第1、第2増幅器に対
    して常時供給する第1電源電圧発生回路および第2電源
    電圧を発生し、前記制御信号に応じて前記第1電源電圧
    に前記第2電源電圧を加算した電圧を前記第1、第2増
    幅器に電源電圧として供給する第2電源電圧発生回路と
    を有することを特徴とする請求項1に記載のBTL増幅
    器装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のBTL増幅器装置におい
    て、前記電源電圧供給回路は、 極性を異に直列接続された第1、第2電池と、 前記第1、第2電池の共通接続点に一端が接続されたダ
    イオードと、 前記第2電池の前記共通接続点と反対側の他端と前記ダ
    イオードの他端との間に接続された半導体可変抵抗素子
    とを備え、 前記第1電池を前記第1電源電圧発生回路とし、前記第
    2電池と半導体可変抵抗素子により前記第2電源電圧発
    生回路を構成し、前記絶対値回路よりの出力電圧と前記
    帰還回路よりの出力電圧との差電圧に基づき前記制御信
    号発生回路によって発生される前記制御信号の出力電圧
    によって前記半導体可変抵抗素子の抵抗値を制御するよ
    うにしたことを特徴とするBTL増幅器装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載のBTL増幅器装置におい
    て、前記電源電圧供給回路は、前記第1電源電圧発生回路である 第1電池と、 前記第1電池の電圧を入力電圧とするDC−DCコンバ
    ータと、 前記第1電池の一端に接続されたダイオードと、 前記DC−DCコンバータの出力端と前記ダイオードの
    他端間に接続された半導体可変抵抗素子とを備え、 前記第1電池、DC−DCコンバータ、半導体可変抵抗
    素子により前記第2電源電圧発生回路を構成し、前記絶
    対値回路よりの出力電圧と前記帰還回路よりの出力電圧
    との差電圧に基づき前記制御信号発生回路によって発生
    される前記制御信号の出力電圧によって前記半導体可変
    抵抗素子の抵抗値を制御するようにしたことを特徴とす
    るBTL増幅器装置。
  8. 【請求項8】 請求項1または5において、前記負帰還
    回路の出力と前記絶対値回路との間または前記絶対値回
    路と前記制御信号発生回路との間に接続され前記負帰還
    回路の出力電圧における高域成分を上昇せしめる周波数
    特性制御回路を備えたことを特徴とするBTL増幅器装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項1または5において、前記絶対値
    回路よりの出力電圧におけるリカバリタイムをアタック
    タイムより遅くして出力する波形整形回路を備えたこと
    を特徴とするBTL増幅器装置。
  10. 【請求項10】 請求項1記載のBTL増幅器装置にお
    いて、前記電源電圧供給回路は昇降圧型チョッパ回路よ
    り構成され、前記昇降圧型チョッパ回路は、 直流電圧源と、 前記直流電圧源の一端と前記電源電圧が導出される出力
    端子間に直列接続された開閉手段およびダイオードと、 前記開閉手段と前記ダイオードとの接続点と直流電圧源
    の他端との間に接続されたコイルと、 前記出力端子と前記直流電圧源の他端との間に接続され
    前記コイルに発生した逆起電力を蓄えるコンデンサとを
    備え、 前記制御信号発生回路は、前記絶対値回路よりの出力電
    圧と前記帰還回路よりの出力電圧との差電圧に応じたパ
    ルス幅の制御信号を発生し、前記開閉手段は前記パルス
    幅制御信号のパルス幅に応じた時間で開閉することによ
    り前記コンデンサに蓄えられた電圧を出力することを特
    徴とするBTL増幅器装置。
  11. 【請求項11】 入力信号と前記入力信号を反転した信
    号がそれぞれ供給されるBTL構成の第1、第2増幅器
    と、前記第1、第2増幅器の出力間に接続された負荷よ
    り構成されるBTL増幅器を複数備えたBTL増幅器装
    置において、制御信号を発生する制御信号発生回路と、 前記 制御信号に応じた出力電圧を発生し、前記出力電圧
    を前記複数のBTL増幅器の第1、第2増幅器に対し電
    源電圧として供給する電源電圧供給回路と、前記電源電圧に応じた出力電圧を前記制御信号発生回路
    に帰還させる帰還回路と、 前記複数のBTL増幅器のそれぞれの負荷の両端電圧を
    検出する複数の負荷電圧検出回路と、 前記複数の負荷電圧検出回路よりの各電圧を対応するB
    TL増幅器の前記入力信号側にそれぞれ負帰還する複数
    の負帰還回路と、 前記複数の負帰還回路の各出力電圧の絶対値を出力する
    複数の絶対値回路と、 前記複数の絶対値回路よりの各出力電圧の中で最も大き
    な電圧を選択して出力する最大電圧検出回路とを備え、 前記制御信号発生回路は、前記最大電圧検出回路よりの
    出力電圧と前記帰還回路よりの出力電圧との差電圧に基
    づき前記制御信号を発生することを特徴とするBTL増
    幅器装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載のBTL増幅器装置に
    おいて、前記最大電圧検出回路は、前記複数の絶対値回
    路よりの各出力電圧を入力とするOR回路であることを
    特徴とするBTL増幅器装置。
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