JP3522626B2 - 車両用車輪交換具 - Google Patents

車両用車輪交換具

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JP3522626B2
JP3522626B2 JP2000050216A JP2000050216A JP3522626B2 JP 3522626 B2 JP3522626 B2 JP 3522626B2 JP 2000050216 A JP2000050216 A JP 2000050216A JP 2000050216 A JP2000050216 A JP 2000050216A JP 3522626 B2 JP3522626 B2 JP 3522626B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用の車輪を容
易に交換することができる車両用車輪交換具に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】車両用
の車輪の交換作業は、およそ、下記のような手順で行わ
れる。
【0003】(1)車両をジャッキアップする。
【0004】(2)ホイールナットを取り外して車輪を
取り外す。
【0005】(3)交換用の車輪を作業者が両手で抱え
て持ち上げ、車輪取付部の取付ボルトにホイールのボル
ト通し穴を位置合わせして差し込む。
【0006】(4)取付ボルトにホイールナットを螺着
して車輪を固定する。
【0007】(5)車輪を接地した後、ホイールナット
を増し締めする。
【0008】しかしながら、このような車輪交換作業に
際しては、車両をジャッキアップした状態で車輪を脱着
するめに、作業者が交換用の重い車輪を両手で抱えて車
輪取付部にまで持ち上げなければならない上、この重い
車輪を抱えたままでボルト通し穴と取付ボルトとの位置
合わせを行って取り付けしなければならないためにこの
作業が容易でなく、大変な労力を要するものであった。
【0009】本発明は、このような車輪交換作業の問題
点に着目し、この問題点を解決して車輪交換作業を容易
に行うことができる画期的な車両用車輪交換具を提供す
るものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0011】所定長さの棒状本体1の径寸法を、車輪2
のホイール3のボルト通し穴4に挿通し得る径寸法に設
定構成し、この棒状本体1の一端部に,車両Aの車輪取
付部5に設けられる取付ボルト6に係止可能な係止部7
として取付ボルト6に螺着するナット筒部7Aを設け、
この棒状本体1と前記ナット筒部7Aとを分離形成し、
この棒状本体1の一端部にフック 12 を設けると共に、こ
のフック 12 が係止し得る係止杆 13 を前記ナット筒部7A
の基部に設けて、このフック 12 と係止杆 13 との係止部分
を支点にしてナット筒部7Aは前記棒状本体1に対して
起伏動可能となるように構成し、この棒状本体1の他端
部に握持部8を設けたことを特徴とする車両用車輪交換
具に係るものである。
【0012】また、所定長さの棒状本体1の径寸法を、
車輪2のホイール3のボルト通し穴4に挿通し得る径寸
法に設定構成し、この棒状本体1の一端部に,車両Aの
車輪取付部5に設けられる取付ボルト6に係止可能な係
止部7として取付ボルト6に引っ掛け係止する掛止部7
Bを設け、この掛止部7Bは、前記棒状本体1の一端部
を半筒状に形成し、この半筒部 14 の内面に、前記取付ボ
ルト6に上方から引っ掛け螺合し得るネジ部 15 を形成し
て構成し、この棒状本体1の他端部に握持部8を設けた
ことを特徴とする車両用車輪交換具に係るものである。
【0013】また、少なくとも前記棒状本体1と前記係
止部7との周面が略面一状態となるように構成したこと
を特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の車両
用車輪交換具に係るものである。
【0014】
【発明の実施の形態】好適と考える本発明の実施の形態
(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてそ
の作用効果を示して簡単に説明する。
【0015】先ず、車両Aをジャッキアップし、ホイー
ルナットを取り外して車輪2を車輪取付部5から取り外
す。
【0016】例えば、本発明品を一体だけ使用する場合
を説明すると、交換する別の車輪2の表側から、ボルト
通し穴4に棒状本体1の一端部の係止部7を挿通し、車
輪2の裏側に突出させたこの係止部7を前記車輪取付部
5の取付ボルト6に係止する。
【0017】この棒状本体1の他端の握持部8を握り、
係止部7を係止した取付ボルト6よりも上方へこの握持
部8を持ち上げると、棒状本体1に沿って車輪2が自重
によりボルト通し穴4を介して滑り移動し、車輪取付部
5へと移送されることになる。
【0018】そして、少なくともひとつの取付ボルト6
にはひとつのボルト通し穴4が自動的に案内されること
になるため、これを基準にして他の取付ボルト6とボル
ト通し穴4との位置合わせも容易に行うことができ、容
易にして車輪取付部5に車輪2を取り付けできることに
なる。また、この際、最も上方に位置している取付ボル
ト6に係止部7を係止しておくと、車輪2を少し動かす
だけの操作で他のボルト通し穴4と他の取付ボルト6と
を楽に位置合わせできることになる。
【0019】従って、従来のように、作業者が交換用の
重い車輪を両手で抱えて車輪取付部にまで持ち上げた
り、この重い車輪を抱えたままでボルト通し穴と取付ボ
ルトとの位置合わせを行う必要がなく、上記したよう
に、単にホイール3のボルト通し穴4に棒状本体1を通
して差し込み先端の係止部7を車輪取付部5の取付ボル
ト6に係止した上、握持部8を握って上方へ持ち上げる
だけで車輪取付部5に車輪2を移送でき、更にボルト通
し穴4と取付ボルト6との位置合わせも容易に行うこと
ができることになるので極めて車輪交換作業性に秀れ、
実用性に秀れた画期的な車両用車輪交換具となる。
【0020】続いて、係止部7を取付ボルト6から外
し、全ての取付ボルト6にホイールナットを螺着して車
輪取付部5に車輪2を固定し、車輪2を接地した後ホイ
ールナットを増し締めして作業終了となる。
【0021】また、二体以上の本発明品を使用する場合
には、各ボルト通し穴4と各取付ボルト6との位置が合
う状態のままで車輪取付部5に車輪2が移送されること
になるので、ボルト通し穴4と取付ボルト6との位置合
わせがほとんど不要となり、一層作業性が良好となる。
【0022】
【実施例】本発明の具体的な実施例について図面に基づ
いて説明する。
【0023】図1,図2は第一実施例、図3,図4は第
二実施例、図5〜図7は第三構成例を示している。
【0024】第一実施例について説明する。
【0025】本実施例は、所定長さの棒状本体1の径寸
法を、車輪2のホイール3のボルト通し穴4に挿通し得
る径寸法に設定構成し、この棒状本体1の一端部に,車
両Aの車輪取付部5に設けられる取付ボルト6に係止可
能な係止部7として前記取付ボルト6に螺着するナット
筒部7Aを設けると共に、このナット筒部7Aは前記棒
状本体1に対して起伏動自在に設け、この棒状本体1の
他端部に握持部8を設けている。
【0026】また、本実施例では、この棒状本体1と前
記ナット筒部7Aとを分離形成している。
【0027】具体的に説明すると、棒状本体1は、丸棒
状体に構成し、更にこの棒状本体1の一端部にフック12
を突設した構成としている。
【0028】ナット筒部7Aは、その周面が前記棒状本
体1の周面と略面一状態となる径寸法の筒状体により構
成している。また、このナット筒部7Aは、図1,図2
に示すように一端側にだけ雌ネジ17を形成し、他端側
(基部側)は二股形状に形成してこの二股端部間に前記
棒状本体1のフック12を引っ掛け係止し得る係止杆13を
架設している。
【0029】従って、この棒状本体1のフック12をナッ
ト筒部7A基部の係止杆13に上方から引っ掛け係止する
と、この係止杆13を支点にしてナット筒部7Aは前記棒
状本体1に対して起伏動可能となるように構成してい
る。
【0030】尚、メーカー毎に、取付ボルト6のネジ山
のピッチは異なるため(例えば、トヨタ系はM12×1.
5、日産系はM12×1.25)、これらに対応できるナット
筒部7Aを備えたものを数種用意しておくと良い。
【0031】握持部8は、棒状本体1よりも径大な筒状
体により構成し、この握持部8を棒状本体1の他端部に
被嵌固定している。
【0032】尚、本実施例では、棒状本体1よりも握持
部8が径大となるように構成した場合を示したが、握持
部8と棒状本体1とが略面一状態となるように構成して
も良く、このようにすると、ナット筒部7Aを取付ボル
ト6に螺着してからでも棒状本体1(握持部8)をボル
ト通し穴4に通すことが可能となる。
【0033】次に、本実施例の具体的な使用方法を説明
する。
【0034】先ず、車両Aをジャッキアップし、ホイー
ルナットを取り外して車輪2を車輪取付部5から取り外
す。
【0035】例えば、本実施例の車両用車輪交換具を一
体だけ使用する場合を説明すると、交換する別の車輪2
の表側から、ボルト通し穴4に棒状本体1の一端部のナ
ット筒部7Aを挿通し、図2に示すように車輪2の裏側
に突出させたこのナット筒部7Aを前記車輪取付部5の
取付ボルト6に螺着する。
【0036】また、予めナット筒部7Aを取付ボルト6
に螺着しておいて、このナット筒部7Aの係止杆13に、
ボルト通し穴4から車輪2の裏側に突出させた棒状本体
1のフック12を引っ掛け係止するようにしても良い。
【0037】この棒状本体1の他端の握持部8を握り、
ナット筒部7Aを螺着した取付ボルト6よりも上方へこ
の握持部8を持ち上げると、この棒状本体1とナット筒
部7Aとの係止部分を支点にして棒状本体1が傾斜し、
取付ボルト6に向かって下降傾斜したこの棒状本体1に
沿って車輪2が自重によりボルト通し穴4を介して滑り
移動し、車輪取付部5へと移送されることになる。ま
た、この際、棒状本体1周面とナット筒部7A周面とが
略面一状態となっているため、ホイール3のボルト通し
穴4が棒状本体1とナット筒部7Aとの継ぎ目に引っ掛
かったりしにくく、スムーズにボルト通し穴4が取付ボ
ルト6に案内されることになる。
【0038】そして、少なくともひとつの取付ボルト6
にはひとつのボルト通し穴4が自動的に案内されること
になるため、これを基準にして他の取付ボルト6とボル
ト通し穴4との位置合わせも容易に行うことができ、容
易にして車輪取付部5に車輪2を取り付けできることに
なる。また、この際、最も上方に位置している取付ボル
ト6にナット筒部7Aを螺着しておくと、車輪2を少し
動かすだけの操作で他のボルト通し穴4と他の取付ボル
ト6とを楽に位置合わせできるので、作業を一層容易に
行えることになる。また、できるようであれば、ナット
筒部7Aを螺着する取付ボルト6を車輪取付部5の頂点
に位置させておくと、他のボルト通し穴4と他の取付ボ
ルト6との位置合わせをほとんど行う必要がなく、一層
作業性が良好となる。
【0039】また、二体以上の本交換具を使用して作業
を行っても良く、この場合には、各ボルト通し穴4と各
取付ボルト6との位置が合う状態のままで車輪取付部5
に車輪2が移送されることになるので、ボルト通し穴4
と取付ボルト6との位置合わせがほとんど不要となり一
層作業性が良好となる。
【0040】続いて、ナット筒部7Aを取付ボルト6か
ら外し、全ての取付ボルト6にホイールナットを螺着し
て車輪取付部5に車輪2を固定し、車輪2を接地した
後、最後にホイールナットを増し締めして作業終了とな
る。
【0041】本実施例においては、棒状本体1が単なる
一本の棒体であるため、後述する第三実施例に比して簡
易構成であって容易に製作可能な構成となり、量産性に
秀れ安価な製品を提供できることになる。
【0042】第二実施例について説明する。
【0043】本実施例は、軽自動車などに使用されてい
る重量が軽く小径サイズの車輪2用に構成してある。
【0044】具体的に説明すると、所定長さの棒状本体
1の径寸法を、車輪2のホイール3のボルト通し穴4に
挿通し得る径寸法に設定構成し、この棒状本体1の一端
部に,前記係止部7として前記取付ボルト6に引っ掛け
係止する掛止部7Bを設け、この棒状本体1の他端部に
握持部8を設けている。
【0045】本実施例の棒状本体1は、円筒状体に構成
している。
【0046】そして、単に、この円筒状の棒状本体1の
一端部を図3に示すような半筒状に形成し、この半筒部
14の内面に、前記取付ボルト6に上方から引っ掛け螺合
し得るネジ部15を形成して前記掛止部7Bを構成してい
る。
【0047】また、本実施例においても、メーカー毎に
異なる取付ボルト6のネジ山のピッチに対応させて、ネ
ジ部15のピッチの異なる掛止部7Bを備えたものを数種
用意しておくと良い。
【0048】握持部8の構造は第一実施例と同様であ
る。
【0049】次に、本実施例の具体的な使用方法を説明
する。尚、第一実施例と説明が重複する部分は説明を省
略若しくは簡略化してある。
【0050】交換する別の車輪2の表側から、ボルト通
し穴4に棒状本体1の一端部の掛止部7Bを挿通し、車
輪2の裏側に突出させたこの掛止部7Bを、図4に示す
ように内面のネジ部15を下に向けて前記車輪取付部5の
取付ボルト6に上方から引っ掛け係止し、この掛止部7
B内面のネジ部15を取付ボルト6の上面に螺合係止す
る。
【0051】この棒状本体1の他端の握持部8を握り、
ナット筒部7Aを螺着した取付ボルト6よりも上方へこ
の握持部8を持ち上げると棒状本体1が傾斜し、取付ボ
ルト6に向かって下降傾斜したこの棒状本体1に沿って
車輪2が自重によりボルト通し穴4を介して滑り移動
し、車輪取付部5へと移送されることになる。また、こ
の際、棒状本体1と掛止部7Bとが一体に形成されてい
るため、棒状本体1に対してナット筒部7Aが傾動する
ことになる前記第一実施例に比して、スムーズにボルト
通し穴4が取付ボルト6に案内されることになる。
【0052】そして、取付ボルト6とボルト通し穴4と
の位置を合わせ、車輪取付部5に車輪2を取り付けして
掛止部7Bを取付ボルトから外し、全ての取付ボルト6
にホイールナットを螺着して車輪取付部5に車輪2を固
定し、車輪2を接地した後、最後にホイールナットを増
し締めして作業終了となる。
【0053】本実施例においても、前記第一実施例と同
様に簡易構成であるため、容易に製作可能な構成とな
り、量産性に秀れ安価な製品を提供できることになる。
【0054】尚、本実施例の車両用車輪交換具を、重い
大径車輪2の交換に使用すると、引っ掛け係止した掛止
部7Bが取付ボルト6から外れてしまう可能性があるの
で、大径車輪2の交換には、前記第一実施例若しくは後
述の第三実施例の交換具を使用することが好ましい。
【0055】第三構成例について説明する。
【0056】本構成例は、湾曲状に撓み変形可能な所定
長さの棒状本体1の径寸法を、車輪2のホイール3のボ
ルト通し穴4に挿通し得る径寸法に設定構成し、この棒
状本体1の一端部に車両Aの車輪取付部5に設けられる
取付ボルト6に螺着可能なナット筒部7Aを設け、この
棒状本体1の他端部に握持部8を設けている。
【0057】具体的に説明すると、棒状本体1は、図5
に示すように、湾曲状に撓み変形可能なワイヤーロープ
9の外周面に撓み変形可能な扁平板状の被覆体10を被覆
形成して成る構成としている。
【0058】また、更に説明すると、被覆体10は、平板
状の板バネをコイル状に形成した平スプリングにより構
成し、この平スプリングを前記ワイヤーロープ9の一端
部を除いた外周面に巻回して棒状本体1を構成してい
る。従って、この棒状本体1の構成は、簡易に設計実現
可能な構成であり、量産性に秀れ安価に構成できる。
【0059】ナット筒部7Aは、前記ワイヤーロープ9
よりも径大な筒状体により構成している。また、このナ
ット筒部7Aは、図6に示すように一端側にだけ雌ネジ
17を形成し、他端側には棒状本体1の端部を嵌挿し得る
取付筒16を形成した構成としている。
【0060】また、このナット筒部7Aの棒状本体1へ
の取付構造は、このナット筒部7Aの他端側の取付筒16
に棒状本体1の一端部の剥き出しのワイヤーロープ9を
嵌挿した上で、このナット筒部7A他端側の周面数箇所
を内方へ押圧接することにより棒状本体1の一端部にナ
ット筒部7Aを圧着固定した構成としている。従って、
この取付構造は、簡易に設計実現可能な構成であり、量
産性に秀れ安価に構成可能となる。
【0061】また、本構成例では、ナット筒部7Aの外
周面と前記被覆体10(平スプリング)の外周面とが略面
一状態となるように、ナット筒部7Aの外径寸法と、被
覆体10の厚さ寸法とを設定構成している。
【0062】尚、メーカー毎に異なるネジ山のピッチに
対応するナット筒部7Aを数種用意しておくことが望ま
しく、このナット筒部7Aを例えば螺着構造などの着脱
手段によって棒状本体1から着脱可能に設けて、ピッチ
の異なるナット筒部7Aを使い分けできるような構成と
しても良い。
【0063】握持部8は、前記第一実施例と同様の構成
としている。
【0064】次に、本構成例の具体的な使用方法を説明
する。尚、本構成例においても第一実施例と説明が重複
する部分は説明を省略若しくは簡略化してある。
【0065】交換する別の車輪2の表側から、ボルト通
し穴4に棒状本体1の一端のナット筒部7Aを挿通し、
車輪2の裏側に突出させたこのナット筒部7Aを前記車
輪取付部5の取付ボルト6に螺着する。
【0066】この棒状本体1の他端の握持部8を握り、
このナット筒部7Aを螺着した取付ボルト6よりも上方
へ持ち上げると、棒状本体1が折れ曲がったりすること
なく緩やかな湾曲状に撓み変形することになり、この湾
曲した棒状本体1を車輪2が自重によりボルト通し穴4
を介して滑り移動し、車輪取付部5へと移送されること
になる。また、この際、ナット筒部7Aと棒状本体1の
外周面の被覆体10とが略面一状態となっているため、ボ
ルト通し穴4が棒状本体1とナット筒部7Aとの継目の
ナット筒部7Aの取付側端部に引っ掛かったりすること
なく、スムーズに滑り移動して、ボルト通し穴4が取付
ボルト6に案内されることになる。
【0067】そして、取付ボルト6とボルト通し穴4と
の位置を合わせ、車輪取付部5に車輪2を取り付けして
ナット筒部7Aを取付ボルトから外し、全ての取付ボル
ト6にホイールナットを螺着して車輪取付部5に車輪2
を固定し、車輪2を接地した後、最後にホイールナット
を増し締めして作業終了となる。
【0068】尚、図中符号11はタイヤである。
【0069】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、従
来の車輪交換作業は、作業者が交換用の重い車輪を両手
で抱えて車輪取付部にまで持ち上げたり、この重い車輪
を抱えたままでボルト通し穴と取付ボルトとの位置合わ
せを行う必要があったためにこの作業が非常に大変な作
業であったが、本発明では、単に車輪のホイールのボル
ト通し穴に棒状本体を通して差し込み先端の係止部を車
輪取付部の取付ボルトに係止した上、握持部を握って上
方へ持ち上げるだけの操作で車輪取付部に車輪を容易に
移送でき、更にボルト通し穴と取付ボルトとの位置合わ
せも非常に容易に行えるので極めて作業性に秀れ、実用
性に秀れた画期的な車両用車輪交換具となる。
【0070】また、特に請求項記載の発明において
は、車輪取付部の取付ボルトに螺着する係止部を簡易構
成にして容易に設計実現可能となり、しかも、このナッ
ト筒部は棒状本体に対して起伏動自在であるため、ホイ
ールのボルト通し孔に通した棒状本体を持ち上げたりす
る際に無理なく操作できるし、このナット筒部が棒状本
体に対して起伏動自在となる構成を簡易構成にして容易
に設計実現可能となり、その上、ナット筒部は棒状本体
から分離しているので、予めナット筒部を取付ボルトに
螺着しておいてから、ナット筒部の係止杆にホイールの
ボルト通し穴から車輪の裏側に突出させた棒状本体のフ
ックを引っ掛け係止することもできるし、この係止連結
作業も容易に行われるなど極めて秀れた作業性を発揮す
る実用的な車両用車輪交換具となる。
【0071】また、特に請求項記載の発明において
は、車輪取付部の取付ボルトに引っ掛け係止する係止部
(掛止部)を簡易構成にして容易に設計実現可能とな
り、しかも単に、車輪取付部の取付ボルトに棒状本体
の掛止部を引っ掛けるだけで係止でき、その上、この掛
止部たる半筒部の内面にはネジ部を形成して取付ボルト
に螺合し得るように構成しているから、取付ボルトに対
して掛止部(半筒部)が位置ずれしにくく、一層作業性
に秀れることとなるなど極めて実用性に秀れた車両用車
輪交換具となる。
【0072】また、請求項記載の発明においては、係
止部と棒状本体の外周面とが略面一状態となっているた
め、この棒状本体と係止部との継目でボルト通し穴が引
っ掛かったりすることなく極めてスムーズに滑り移動で
きることになる一層実用性に秀れた車両用車輪交換具と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施例を示す説明図である。
【図2】第一実施例の使用状態を示す説明図である。
【図3】第二実施例の掛止部を示す部分拡大説明図であ
る。
【図4】第二実施例を使用状態を示す部分拡大説明図で
ある。
【図5】第三構成例を示す一部を省略した説明斜視図で
ある。
【図6】第三構成例の棒状本体とナット筒部との連結構
造を示す部分拡大断面図である。
【図7】第三構成例の使用状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 棒状本体 2 車輪 3 ホイール 4 ボルト通し穴 5 車輪取付部 6 取付ボルト 7 係止部 7A ナット筒部 7B 掛止部 8 握持部 12 フック 13 係止杆 14 半筒部 15 ネジ部 A 車両

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定長さの棒状本体の径寸法を、車輪の
    ホイールのボルト通し穴に挿通し得る径寸法に設定構成
    し、この棒状本体の一端部に,車両の車輪取付部に設け
    られる取付ボルトに係止可能な係止部として取付ボルト
    に螺着するナット筒部を設け、この棒状本体と前記ナッ
    ト筒部とを分離形成し、この棒状本体の一端部にフック
    を設けると共に、このフックが係止し得る係止杆を前記
    ナット筒部の基部に設けて、このフックと係止杆との係
    止部分を支点にしてナット筒部は前記棒状本体に対して
    起伏動可能となるように構成し、この棒状本体の他端部
    に握持部を設けたことを特徴とする車両用車輪交換具。
  2. 【請求項2】 所定長さの棒状本体の径寸法を、車輪の
    ホイールのボルト通し穴に挿通し得る径寸法に設定構成
    し、この棒状本体の一端部に,車両の車輪取付部に設け
    られる取付ボルトに係止可能な係止部として取付ボルト
    に引っ掛け係止する掛止部を設け、この掛止部は、前記
    棒状本体の一端部を半筒状に形成し、この半筒部の内面
    に、前記取付ボルトに上方から引っ掛け螺合し得るネジ
    部を形成して構成し、この棒状本体の他端部に握持部を
    設けたことを特徴とする車両用車輪交換具。
  3. 【請求項3】 少なくとも前記棒状本体と前記係止部と
    の周面が略面一状態となるように構成したことを特徴と
    する請求項1,2のいずれか1項に記載の車両用車輪交
    換具。
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