JP3522309B2 - 吸収体 - Google Patents

吸収体

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JP3522309B2
JP3522309B2 JP20698593A JP20698593A JP3522309B2 JP 3522309 B2 JP3522309 B2 JP 3522309B2 JP 20698593 A JP20698593 A JP 20698593A JP 20698593 A JP20698593 A JP 20698593A JP 3522309 B2 JP3522309 B2 JP 3522309B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】本発明は治癒過程の創傷から出る液体を吸
収するための吸収体に関するものである。 【0002】創傷滲出液のような液体を吸収するために
種々の吸収体が用いられているが、それらは繊維性であ
ることが多く、そのため創傷に付着し、創傷に少し残る
傾向がある。 【0003】本発明の吸収体を用いることによってこの
ような困難は克服される。この吸収体は1本の糸を含
み、その糸に沿ってアルギン酸塩の小片(bit )が数珠
つなぎになっている。これを傷の周辺に適用すると創傷
滲出液を吸収することができる。 【0004】その少片は種々の形をとることができる。
例えば顆粒、ペレット、球又は特殊な形ではビーズ、す
なわち数珠つなぎにできるように孔をあけたビーズであ
る。概して、少片というのは、糸を通すことができる分
離された小部分であって、形が規則的である必要はな
く、この重量は普通は 0.1g 以下である。 【0005】アルギン酸又はその塩(以後は“アルギン
酸塩”と呼ぶ)は海草から抽出され、線状多糖類から成
り、そのなかのモノマー単位はマヌロン酸とグルロン酸
である。用いられるアルギン酸塩は例えばアルギン酸カ
ルシウム、アルギン酸アンモニウム又はそれらの混合物
である。アルギン酸カルシウムは特に好適であり、アル
ギン酸ナトリウムと塩化カルシウムとのイオン交換反応
によって作られる。 【0006】しかしながらアルギン酸塩は、概ね 0.01
ないし 2.0 mm 厚さのゲル状である。このようなゲル
は、適したカチオン(例えばカルシウム)を水溶性アル
ギン酸塩、例えばアルギン酸ナトリウムの溶液に、好適
には例えばグルコノデルタラクトンのようなpH調節剤
の存在下で、コントロール下で導入することによって好
都合に作られる。アルギン酸塩濃度は例えば2重量%か
ら 20 重量%までであり、最終的カチオン濃度は 0.2
ないし 10 重量%であるのが適している。生成ゲルは普
通は 30 ないし 99 重量%の水を含み、所望ならばそれ
を一部又は完全に乾燥する、例えば 15 ないし 50 重量
%の水分含量、より好適には 20 ないし 40 重量%の水
分含量にする。 【0007】本発明の好適な形は、アルギン酸塩ビーズ
が数珠状に並んだひもから成る。適した長さのそのひも
を創傷の近くに置き、滲出液がビーズに吸収されると
き、そのビーズは膨潤する。 【0008】いかなる場合でも、小片を含むそのひもは
無菌的に包装されているのが好ましい。そのひもは細い
コード、糸、トワイン、繊維又はその種の材料であり、
天然物質でも合成物質でもよい。したがってナイロン糸
でもよい。 【0009】ビーズがひもに沿ってとびとびに置かれる
場合、ビーズの孔の直径は、ビーズが間隔を置いて保持
されるように、ビーズがひもに沿ってあまりに自由に滑
り過ぎないような直径であることが好ましい。かなり粗
い表面をもつひも又はかなりざらざらしたトワインも、
この点では役立つ。ビーズが間隔を置いて置かれている
場合、平均間隔は大体ビーズの直径に等しく、例えば約
3mmである。 【0010】所望ならば、そのビーズひもは薄い多孔性
材料から成る外被中に含まれる。この外被はシリンダ状
であるのが好ましく、ビーズひも全体がほとんど入るこ
とが好ましい。 【0011】その外被を作る物質は最大厚さ1mmで、よ
り好適には 0.5 mm 以下でなければならない。 【0012】その外被は好適にはフィルムから作られ
る、すなわち厚さ 300 マイクロメーター以下、例えば
厚さ 20 ないし 100 マイクロメーター、より好適には
厚さ 30 ないし 70 マイクロメーター、例えば約 60 マ
イクロメーターの適切な材料から作られる。 【0013】外被の孔は創傷滲出液が侵入できるように
十分な大きさのものでなければならない。典型的な孔
は、辺の長さが 0.5 ないし 1.00 mm、例えば 0.8 mm
である正方形である。 【0014】外被は創傷にはほとんど付着しない物質、
すなわち本質的には疎水性の物質から成る。種々のプラ
スチック物質を用いることができるが、好適プラスチッ
クはエチレン/メチルアクリレートコポリマーから成る
ものであり、好適には低密度ポリエチレンを含む。一つ
の好適な形は、16重量%エチレン/メチルアクリレート
コポリマー、83 重量%低密度ポリエチレン及び1%加
工添加剤から成る。 【0015】その他の適したプラスチック材料には水不
透過性ポリマー、例えばポリオレフィンなどがある。ポ
リエチレン及びポリプロピレンはこの群の代表的例であ
るが、より高次のオレフィンのポリマー、例えば2つ以
上のオレフィンのコポリマー、又はオレフィンと1つ以
上のモノマーとのコポリマーも用いられる。 【0016】繊維性プラスチック材料は創傷に部分的に
付着する危険性があるため好ましくないとはいえ、繊維
が互いに完全に接着しており、ゆるんだ繊維がない場合
には、このような物質も使用することができる。 【0017】使用し得るこのような繊維性材料の例は、
ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリブチレンホモポ
リマー及びコポリマーなどのポリオレフィン類、ポリ塩
化ビニルなどのビニルポリマー類、ナイロンなどのポリ
アミド類、そしてポリエステル類である。その他の繊維
としてはレーヨン及びアクリル繊維がある。特に、約25
0℃という比較的高い融点をもつポリエステル繊維を用
いることができる。 【0018】その他の実施態様では、アルギン酸塩の小
片、例えばアルギン酸塩ビーズは活性な創傷治療剤、例
えば成長因子、コラーゲン、グリコサミノグリカン、ビ
タミン、殺菌剤及び酵素鮮傷剤(debrider)を含むこと
ができる。 【0019】本発明の吸収体の利点は、それが完全に除
去されること、および非接着性であることである。先行
技術の吸収体は繊維性で、したがって付着し、少量の繊
維を創傷に残す傾向がある。 【0020】図1を参照すると、直径約3mmのアルギン
酸塩ビーズ(1 )をひも(2 )で、約4mmの間隔を置い
て数珠つなぎにする。 【0021】図2を参照すると、図1に示されるビーズ
ひもを、孔(4 )をもつ多孔性シリンダ(3 )のなかに
入れる。シリンダはエチレン/メチルアクリレートコポ
リマー及び低密度ポリエチレンから成るプラスチックフ
ィルムから作られ、各外被には孔があいている。その孔
(4 )は辺の長さが約2mmの正方形である。 【0022】創傷に接して置かれるとき、図1に示され
るひものビーズ、又は図2に示される、収納されたひも
のビーズは滲出液を吸収して膨潤する。 【0023】次に、この発明の実施態様について説明す
る。 (1)アルギン酸塩がアルギン酸カルシウムである請求
項1に記載の吸収体。 (2)小片がビーズである請求項1又は実施態様第
(1)項に記載の吸収体。 (孔性材料がエチレン/メチルアクリレートコポ
リマーと低密度ポリエチレンとから成る請求項1に記載
の吸収体。 (孔性材料が最大厚さ1mmをもち、創傷にはほと
んど付着しない請求項1又は実施態様第()項に記載
の吸収体。 ()上記材料がフィルムである実施態様第()項に
記載の吸収体。 ()アルギン酸又はその塩の小片が活性な創傷治療剤
を含む請求項1及び実施態様第(1)項ないし第(
項のいずれかの項に記載の吸収体。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の1実施態様を示す図である。 【図2】図1に示された発明の改良を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ピーター・ジョン・スティーブンス イギリス国、ビーディー 18 4 エイ チエックス、ウェスト・ヨークシャー、 シプレイ、ナブ・ウッド、ナブ・ウッ ド・クレセント42 (56)参考文献 特開 平2−26559(JP,A) 米国特許3095877(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61L 15/00 - 15/64 A61F 13/00 - 13/84

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】傷滲出液の吸収に適した吸収体であっ
    て、アルギン酸又はその塩の小片を数珠つなぎにしたひも
    と、 前記ひもを含む、多孔性材料から成る外皮とを備えた
    収体。
JP20698593A 1992-07-31 1993-07-30 吸収体 Expired - Fee Related JP3522309B2 (ja)

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GB9216285.8 1992-07-31

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