JP3521865B2 - ガラス微粒子堆積体の製造方法 - Google Patents

ガラス微粒子堆積体の製造方法

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宏 加藤
佐藤  進
健一 麻生
久尚 赤間
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  • Manufacture, Treatment Of Glass Fibers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はOVD法によるガラ
ス微粒子堆積体の製造方法、特に外径変動が少ないガラ
ス微粒子堆積体の製造が可能なガラス微粒子堆積体の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】大型の光ファイバプリフォームを高速で
製造する方法として、出発ロッドに対向させて複数のガ
ラス微粒子合成用バーナーを一定間隔で配置し、回転す
る出発ロッドと前記バーナー列を相対的に往復移動さ
せ、出発ロッド表面にガラス微粒子(スス)を層状に堆
積させる方法(多層スス付け)がある。このような方法
によるスス付けの状態と得られるガラス微粒子堆積体
(スス体)の外径変化の状況の1例を図4に示す。この
ようなガラス微粒子を堆積させる方法(スス付け方法)
においては、図4左側の(スス付け位置境目での外径変
動)に示すようにバーナー11で合成されるガラス微粒
子(スス)を出発ロッド3の周囲に堆積させてガラス微
粒子堆積体(スス体)を製造する。通常の場合、各バー
ナー11の移動距離は各バーナーの間隔分程度であり、
各バーナー11ごとにスス付けの受持ち範囲が決まって
いるので、隣接バーナーとのスス付け位置の境目で外径
変動9が生じやすい。また、各バーナーに個体差がある
場合には、図4右側の(バーナー個体差による堆積量変
動)に示すように堆積量変動ぶ10が生じ外径変動が大
きくなる。良好な品質の光ファイバプリフォームを得る
ためには長手方向での外径変動をできるだけ少なくする
ことが重要であり、そのための方法が種々提案されてい
る。
【0003】前記の複数本バーナーを使用した多層スス
付けにおいて、スス体の外径変動要因の一つは、バーナ
ーのトラバースの折り返し位置(以後、トラバース端部
と呼ぶ。)でトラバース速度が零になるために、定常速
度でトラバースされている部分より実質のスス付け時間
が長くなることやバーナー火炎のスス体への当たり方な
どが異なることである。このため一定間隔でトラバース
が行われるとトラバース端部のみススの堆積量が変化し
外径変動を引き起こす結果となる。この問題を解決する
方法として、トラバースごとにトラバースの開始位置を
移動させていき、所定の位置まで移動した後は逆方向へ
移動させて最初のトラバース位置に戻す(この最初の位
置に戻るまでのトラバース回数を平均化ターン数と呼
ぶ)ことで実質的にスス付け時間が長くなっているトラ
バース端部やバーナー火炎等のスス体への当たり方の変
動をスス体全体に分散し、スス体全体の実質スス付け時
間や雰囲気を平均的に一致させることでススの堆積量を
長手方向に等しくし、外径変動を低減する方法が提案さ
れている(特開平3−228845号公報)。
【0004】前記特開平3−228845号公報の方法
によれば、常に同じ位置でトラバースを繰り返す方法に
比較して外径変動をかなり小さくすることができるが、
さらに光ファイバプリフォームの高品質化が要求される
ようになり、より外径変動の少ないスス体の製造方法が
望まれている。また、光ファイバプリフォームの高品質
化のためには、外径変動の少ないことに加えてスス付け
(J付けともいう)後、焼結透明化した母材での出発ロ
ッド部の径と焼結体の径との比(以後、J倍率と呼ぶ)
が目標とするJ倍率に正確に制御できることが必要であ
るが、前記方法の場合、ススの外径変動を最も少なくす
るためには、トラバース回数が平均化ターン数の整数倍
となった時点でスス付けを終了するのが望ましいので、
その場合には堆積したススの量が目標とするススの量か
らずれてしまう(目標とするJ倍率が得られない)とい
うという問題がある。
【0005】また、図7に示したようにそれぞれ個別に
移動可能な複数本のバーナー11を、回転する出発ロッ
ド3に対向させた直線状のトラバースレール14上を1
方向に移動させながらスス付けを行い、出発ロッド3の
端部に達したバーナー11はバーナー移動経路15を経
てスス付け開始位置に戻す方法も提案されている(特開
平2−307839号公報)。この方法の場合、平均堆
積速度が向上しススの外径変動も低減され、J倍率制御
も容易となるが、バーナーの動作機構が複雑となり、か
つ、マッフル内の気密を維持するのが難しくなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの問
題を鑑みてなされたものであり、比較的簡単な構成の装
置により、長手方向の外径変動が少なく、かつ微小なJ
倍率調整が可能で、品質良好な光ファイバプリフォーム
が得られるガラス微粒子体堆積体の製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は次の(1)〜
(3)の構成を採ることにより前記課題を解決するもの
である (1) 回転する出発ロッドに対向させて複数のガラス微
粒子合成用バーナーを1列に設けたバーナーアレイを配
置し、該バーナーアレイを出発ロッドと平行に往復運動
させながらバーナーで合成されるガラス微粒子を出発ロ
ッドの表面に堆積させるガラス微粒子堆積体の製造方法
において、前記バーナーアレイを複数本使用し、往復運
動の片方向に移動するバーナーアレイのみでガラス微粒
子の堆積を行い、堆積を行う方向に移動している第1の
バーナーアレイのバーナーのうち出発ロッドのガラス微
粒子堆積開始位置にきたバーナーから順次原料の供給を
開始し、出発ロッドのガラス微粒子堆積終了位置にきた
バーナーから順次原料の供給を停止し、第2以降のバー
ナーアレイはその最初にガラス微粒子堆積開始位置に到
達し原料の供給を開始するバーナーと直前のバーナーア
レイの最後に原料供給を開始したバーナーとの間に火炎
の干渉が起きない間隔を保持しながら移動させ、いずれ
のバーナーアレイについてもガラス微粒子堆積開始位置
にきたバーナーから順次原料の供給を開始し、ガラス微
粒子堆積終了位置にきたバーナーから順次原料の供給を
停止するようにし、全てのバーナーへの原料供給が停止
したバーナーアレイは、バーナーへの原料の供給を停止
した状態で移動方向を反転させてバーナーへの原料の供
給を開始する前の位置に戻し、以下、原料の供給を開始
するバーナーと直前のバーナーアレイの最後に原料供給
を開始したバーナーとの間に火炎の干渉が起きない間隔
を保持しながら堆積を行う方向に移動させ、ガラス微粒
子の堆積を行う操作を繰り返すことを特徴とするガラス
微粒子堆積体の製造方法。(2) 2〜4本のバーナーアレイを使用することを特徴
とする前記(1)のガラス微粒子堆積体の製造方法。(3) 各バーナーアレイにおけるバーナー間隔が150
〜350mmであることを特徴とする前記(1)又は
(2)のガラス微粒子堆積体の製造方法。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の方法においては、複数の
ガラス微粒子合成用バーナーを1列に設けたバーナーア
レイを複数本使用し、該バーナーアレイの長手方向が回
転する出発ロッドと平行になるように、また、各バーナ
ーが出発ロッドに対向するように配置する。各バーナー
アレイは出発ロッドと平行に往復運動可能で、また、各
バーナーは必要によりバーナー先端と出発ロッド又はス
ス体との距離を常に適切な間隔に保持できるよう前後に
移動可能な機能を備えている。また、各バーナーはそれ
ぞれ原料の供給、停止を個別に行えるようになってい
る。
【0009】ガラス微粒子の堆積を行うバーナーアレイ
は常に往復運動の一方の方向に移動するようにし、該バ
ーナーアレイに設けられているバーナーが出発ロッドの
ガラス微粒子堆積開始位置(スス付け開始位置)にきた
ら該バーナーへの原料供給を開始し、スス付け開始位置
からガラス微粒子堆積終了位置(スス付け終了位置)ま
での部分(スス付け領域)に対向している間はバーナー
へ原料を供給してスス付けを継続する。さらにバーナー
アレイが移動しスス付け領域を外れたバーナーへは原料
の供給を停止する。全部のバーナーへの原料供給が停止
したバーナーアレイは移動方向を反転させてスス付け開
始前の位置に戻し、前のバーナーアレイとの間にガラス
微粒子の堆積領域が重ならないように間隔を保持しなが
ら、再度スス付けを行う方向に移動させる。以下、順次
この操作を繰り返すことによって1層ずつのガラス微粒
子堆積を行わせるのが本発明の最大の特徴点である。
【0010】以下、本発明の方法を、その1実施態様を
示す図面を参照して具体的に説明する。なお、この実施
態様では、バーナーアレイは下から上に移動させながら
スス付けを行うように記載しているが、これは上から下
に移動させる形式であってもよく、また、回転する出発
ロッドが水平に位置し、バーナーアレイが水平方向に移
動する構成も本発明に含まれる。図1にそれぞれ3本の
バーナー4を有する第1バーナーアレイ1と第2バーナ
ーアレイ2を使用して本発明の方法により出発ロッド3
の周囲にスス付けを行う例における出発ロッド3と各バ
ーナーアレイ1及び2との位置関係を模式的に示す。こ
の例は出発ロッドの長さXが900mm、バーナーの間
隔dが300mmの場合を想定している。
【0011】図1において太い矢印の付いたバーナーは
原料が供給されており、ススを合成中のバーナーを示
し、矢印のないバーナーは原料供給停止中のバーナーを
示しており、各バーナーアレイは出発位置に戻るとき以
外は下から上に一定速度で移動している。図1の(1) 、
(2) 、・・・(7) は出発ロッド3と各バーナーアレイ1
及び2との位置関係の時系列変化を示しており、(1) で
は第2バーナーアレイ2のバーナー4が全て稼働中(ス
スの合成中)で、第1バーナーアレイ1は出発ロッド3
の下方に位置し、第2バーナーアレイ2の下端のバーナ
ーと第1バーナーアレイ1の上端のバーナーとの間隔
(横方向から見た高さの差)がバーナー4との間に火炎
の干渉が生じない間隔分となるように保持しながら上方
に移動するように待機し又は移動している状態である。
【0012】第2バーナーアレイ2が上方に移動し、第
1バーナーアレイ1の上端のバーナーが出発ロッド3の
下端の位置(スス付け開始位置)にきたら、該バーナー
への原料の供給を開始する(図の(2)の状態)。第2
バーナーレイ2の上端のバーナーが出発ロッド3の上
端の位置(スス付け終了位置)を外れたら該バーナーへ
の原料の供給を停止し、以下、順次出発ロッド3の下端
の位置にきたバーナーには原料の供給を開始し、出発ロ
ッド3の上端の位置を外れたバーナーへは原料の供給を
停止するようにする(図の(3)及び(4))。
【0013】さらにスス付けが進行し、第2バーナーア
レイ2の下端のバーナーが出発ロッド3の上端の位置を
外れ、第2バーナーアレイ2の全てのバーナーへの原料
供給が停止したら、原料供給を停止したままの状態で第
2バーナーアレイ2の移動方向を反転し下方に移動させ
る(図の(5) 及び(6) )。これにより、各バーナーアレ
イの相対位置関係はほぼ(1) の状態に戻る。その後、第
1バーナーアレイ1が上方に移動し、第2バーナーアレ
イ2の上端のバーナーが出発ロッド3の下端の位置にき
たら、該バーナーへの原料の供給を開始し(図の(7) の
状態)、以下目標のスス重量に達するまで順次この操作
を繰り返すことによりスス付けを行う。
【0014】この例における、バーナーアレイ1及び2
と出発ロッド3(周囲にススが堆積したスス体5)との
位置関係を図2に示す。図2は上方から見た概略断面図
である。バーナーアレイ1及び2は、通常の場合、前後
に移動可能な構造となっており、適宜必要によりスス体
の径が大きくなるに応じて後退させ、スス体表面とバー
ナーの先端部とが適正な間隔を保持できるようになって
いる。
【0015】図1に示した本発明の方法と、複数本のバ
ーナーを直線状に等間隔に並べて、バーナー間隔分だけ
をトラバースさせることによりスス付けを行う従来法の
概念図を図6に示す。図6の上段に示した従来法の場
合、バーナーアレイ13に取付けられた各バーナー11
の折り返し点近傍での外径変動やバーナー11の体差
による外径変動があり、また、トラバース回数を平均化
ターン数の整数倍とすることにより、堆積スス量が目標
スス量からずれる(J倍率のずれが大きくなる)などの
問題が生じやすい。これに対し図6の下段に示した本発
明の方法では、バーナーアレイ1及び2に取付けられた
各バーナーが出発ロッド3の全長にわたってスス付けを
行いながら一方向に通り抜けるため、各バーナー毎に1
層ずつのスス層が形成されるので、図5に示すような均
一なスス層12が形成される。しかも、各スス層12は
1本のバーナーの1回の走行で形成され、厚みは非常に
薄いので、目標スス量への調整(J倍率調整)が容易で
ある。
【0016】本発明の方法において、常に適正な間隔で
バーナーが一方向に移動できるように構成されていれ
ば、各バーナーアレイに設置するバーナーの本数につい
ては特に制限はなく、バーナー本数が多いほど堆積効率
は向上するが、装置構成上の制約、適正なバーナーの稼
働率等を勘案して適宜設定すればよい。
【0017】バーナーアレイにおけるバーナー設置間隔
は150〜350mm程度とするのが好ましい。150
mm未満では隣接バーナーの火炎との干渉が起き、堆積
効率の低下及び外径変動の原因となり、350mmを超
えると配置できるバーナーの本数が少なくなり、堆積効
率の低下、ススの表面温度の低下によるスス割れの発生
率の増加などの問題を生じる。なお、各バーナーアレイ
間の間隔も、隣接するバーナーどうしの間隔がこれに準
じた大きさとなるようにすればよい。
【0018】図1及び2の例では、バーナーアレイを2
本使用する態様を示したが、本発明の方法においては、
条件によっては、さらにバーナーアレイの本数を増やす
ことにより必要なバーナーの本数を減らすことが可能で
ある。ただし、無限にバーナーアレイの本数を増やすこ
とは排気効率面で実用的ではなく、バーナーアレイの本
数は2〜4本となるようにするのが好ましい。
【0019】例として出発ロッドの長さが1200m
m、バーナー間隔が300mmの場合を想定すると、バ
ーナーアレイが2本の場合にはバーナーアレイ1本当た
りのバーナー数は4本必要であり、全体の必要バーナー
数は8本となる。これに対し、図3に示すように第1〜
第3バーナーアレイ6、7及び8の3本のバーナーアレ
イを使用すれば、各バーナーアレイのバーナー数は2本
でよいことになり、全体としては6本のバーナーで同様
のスス付けが可能である。
【0020】
【実施例】以下、実施例により本発明の効果を実証する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。 (実施例1)図8に示すように、マッフル16内の出発
ロッド3(ロッド径37mm)に、300mm間隔にバ
ーナーを3本配置したバーナーアレイを2本(第1バー
ナーアレイ1及び第2バーナーアレイ2)使用してスス
付けを行った。出発ロッド3上に1560層のガラス微
粒子堆積層を形成した時点でスス付けを終了した(各バ
ーナーアレイが260回出発ロッド上を通過、バーナー
数が3本でバーナーアレイが2本なので260×3×2
=1560となる)。得られたガラス微粒子堆積体(ス
ス体)の外径は230±1.38mmであり、外径変動
は±0.6%であった。
【0021】(実施例2)実施例1と同じ出発ロッドを
使用し、300mm間隔に2本のバーナーを配置したバ
ーナーアレイを3本使用し、実施例1と同条件でスス付
けを行った。1560層形成した時点で煤付けを終了
(各バーナーアレイが260回出発ロッド上を通過、バ
ーナー数が2本のバーナーアレイが3本なので260×
2×3=1560となる)した結果、実施例1と同様の
スス体を得ることができた。
【0022】(比較例1)バーナー間隔300mmで5
本のバーナーを配置し、特開平3−228845号公報
に記載の方法に準じてスス付けを行った。バーナーはバ
ーナーの間隔分だけトラバースさせ、トラバースのスタ
ート位置が30mmずつずれるようにし、バーナー間隔
分だけずれた位置でトラバースのスタート位置が逆方向
にずれるようにし順次これを繰り返してスス付けを行っ
た。トラバース回数780回でスス付けを終了(堆積層
数は1560層)した結果、有効部のスス外径は220
±4.4mmであり、外径変動は±2%であった。
【0023】
【発明の効果】出発ロッドに対向させて複数のガラス微
粒子合成用バーナーを1列に配置し、回転する出発ロッ
ドと前記バーナー列とを、移動距離がほぼバーナーの間
隔分となるように相対的に往復移動させ、出発ロッド表
面にススを層状に堆積させるスス付け方法の場合、図4
に示したように外径変動が生じやすい。この方法の場
合、前記特開平3−228845号公報に記載されてい
る方法のようにバーナー列のトラバースごとにトラバー
スの開始位置を移動させことによって外径変動を低減
することが可能である。本発明者らの実験結果によれ
ば、特開平3−228845号公報の方法によってスス
体の外径変動を±2%程度とすることが可能であるが、
本発明の方法によれば、出発ロッドの長さ、バーナー間
隔、バーナーの移動速度、各バーナーにおける原料供給
量等の条件を同じにした場合、スス体の外径変動を±
0.6%程度とすることができる。また、特開平3−2
28845号公報の方法に比較して、J倍率の精密な制
御が可能であり、より目標スス重量に近いスス体を製造
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法によるスス付けの1実施態様にお
ける出発ロッドと各バーナーアレイとの位置関係を模式
的に示す図。
【図2】図1におけるバーナーアレイ1及び2と出発ロ
ッド3(周囲にススが堆積したスス体5)との位置関係
を示す概略断面図。
【図3】本発明の方法によるスス付けの他の実施態様に
おける出発ロッドと各バーナーアレイとの位置関係を模
式的に示す図。
【図4】従来法によるスス付けの状態と得られるガラス
微粒子堆積体(スス体)の外径変化の状況の1例を示す
説明図。
【図5】本発明の方法による1層ごとにスス付けされた
スス層の状況を示す説明図。
【図6】本発明の方法と、複数本のバーナーを直線状に
等間隔に並べて、バーナー間隔分だけトラバースさせる
ことによりスス付けを行う従来法の概念を示す図。
【図7】個別に移動可能なバーナーを使用し、1層ごと
にスス付けを行う従来技術の説明図。
【図8】実施例で使用した装置の構造を示す概略断面
図。
【符号の説明】
1 第1バーナーアレイ 2 第2バーナーアレイ
3 出発ロッド 4 バーナー 5 スス体 6 第1バーナーアレ
イ 7 第2バーナーアレイ 8 第3バーナーアレイ 9 外径変動部 10 堆積量変動部 11 バー
ナー 12 スス層 13 バーナーアレイ 14 トラ
バースレール 15 バーナー移動経路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 麻生 健一 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友 電気工業株式会社 横浜製作所内 (72)発明者 赤間 久尚 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友 電気工業株式会社 横浜製作所内 (56)参考文献 特開 平4−12032(JP,A) 特開 平5−58652(JP,A) 特開 昭64−18929(JP,A) 特開 平6−92669(JP,A) 特開 平4−170336(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C03B 8/04 C03B 20/00 C03B 37/00 - 37/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転する出発ロッドに対向させて複数のガ
    ラス微粒子合成用バーナーを1列に設けたバーナーアレ
    イを配置し、該バーナーアレイを出発ロッドと平行に往
    復運動させながらバーナーで合成されるガラス微粒子を
    出発ロッドの表面に堆積させるガラス微粒子堆積体の製
    造方法において、前記バーナーアレイを複数本使用し、
    往復運動の片方向に移動するバーナーアレイのみでガラ
    ス微粒子の堆積を行い、堆積を行う方向に移動している
    第1のバーナーアレイのバーナーのうち出発ロッドのガ
    ラス微粒子堆積開始位置にきたバーナーから順次原料の
    供給を開始し、出発ロッドのガラス微粒子堆積終了位置
    にきたバーナーから順次原料の供給を停止し、第2以降
    のバーナーアレイはその最初にガラス微粒子堆積開始位
    置に到達し原料の供給を開始するバーナーと直前のバー
    ナーアレイの最後に原料供給を開始したバーナーとの間
    に火炎の干渉が起きない間隔を保持しながら移動させ、
    いずれのバーナーアレイについてもガラス微粒子堆積開
    始位置にきたバーナーから順次原料の供給を開始し、ガ
    ラス微粒子堆積終了位置にきたバーナーから順次原料の
    供給を停止するようにし、全てのバーナーへの原料供給
    が停止したバーナーアレイは、バーナーへの原料の供給
    を停止した状態で移動方向を反転させてバーナーへの原
    料の供給を開始する前の位置に戻し、以下、原料の供給
    を開始するバーナーと直前のバーナーアレイの最後に原
    料供給を開始したバーナーとの間に火炎の干渉が起きな
    い間隔を保持しながら堆積を行う方向に移動させ、ガラ
    ス微粒子の堆積を行う操作を繰り返すことを特徴とする
    ガラス微粒子堆積体の製造方法。
  2. 【請求項2】2〜4本のバーナーアレイを使用すること
    を特徴とする請求項に記載のガラス微粒子堆積体の製
    造方法。
  3. 【請求項3】各バーナーアレイにおけるバーナー間隔が
    150〜350mmであることを特徴とする請求項1又
    は2に記載のガラス微粒子堆積体の製造方法。
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