JP3521827B2 - 情報再生制御装置 - Google Patents

情報再生制御装置

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JP3521827B2
JP3521827B2 JP2000001992A JP2000001992A JP3521827B2 JP 3521827 B2 JP3521827 B2 JP 3521827B2 JP 2000001992 A JP2000001992 A JP 2000001992A JP 2000001992 A JP2000001992 A JP 2000001992A JP 3521827 B2 JP3521827 B2 JP 3521827B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハードディスク,
CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DV
D−RAM,DVD−ROMその他の記録媒体におい
て、不連続な領域に対するデータ再生処理を迅速に実行
する情報再生制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の情報再生制御装置は、接続される
ホストコンピュータから受けるコマンドが再生要求コマ
ンドであるときに、前記ホストコンピュータから指示さ
れた領域に記録されているデータを、光ディスク,磁気
ディスクその他の記録媒体から読み取ることで再生処理
を実行し、前記ホストコンピュータヘその読み取ったデ
ータを転送するという処理を行っている。
【0003】係る従来の情報再生制御装置では、読取り
時における前記記録媒体へのアクセス動作に所要の時間
を要する。例えば、読取りヘッドの移動距離にも依存す
るが、前記記録媒体上の目標トラックを探し出す,いわ
ゆるシーク動作のために、数10ミリ秒乃至数100ミ
リ秒程度を要する。
【0004】したがって、前記ホストコンピュータの動
作速度や、前記ホストコンピュータと前記情報再生制御
装置との間におけるデータ転送速度に比べて、記録媒体
からのデータ読出し速度はかなり遅くなる。その結果、
再生処理の実行時には、ホストコンピュータが前記情報
再生制御装置の実行完了を待つ結果になる。
【0005】そこで、前記ホストコンピュータの待ち時
間を少なくしつつ、且つ再生処理の実行を速くするため
に、記録媒体から読み出したデータを、キャッシュメモ
リ等の一時記憶媒体(再生バッファ)に一時記憶する。
これにより、情報再生制御装置がデータの再生要求コマ
ンドを受信したときに、その要求されたデータが、再生
バッファ上に一時記憶されている場合、記録媒体の読出
しのためのアクセスを行う必要はなく、前記一時記憶媒
体から前記ホストコンピュータヘ直接データを転送す
る。その結果、データの再生処理の実行に要する時間を
短縮することができる。
【0006】ここで、上述のような再生バッファを用い
るデータ読取り方式として、ホストコンピュータからの
再生要求コマンドに対する再生処理の実行時に、前記記
録媒体上から、再生要求された領域に後続する一定の領
域を共に読出して再生バッファに蓄えておく、いわゆる
データ先読み方式が存在する。
【0007】該データ先読み方式では、再生要求コマン
ドが、先行する再生要求コマンド(その直前の回におけ
る再生要求コマンド)にて指示された領域に後続する領
域に対して行われる。その結果、再生バッファ上に一時
記憶されたデータを有効に活用することで、データの再
生処理の実行に要する時間の短縮を図っている。
【0008】例えば、特開平8−320826号公報に
は、このような先読み方式による情報再生装置の一例が
開示されている。この情報再生装置は、ホストコンピュ
ータからの再生要求コマンドを受信すると、記録媒体に
アクセスし、要求されたデータが記録されている領域に
後続する「先読み領域」を含めたデータの読出しを実行
する。
【0009】そして、読み出されたデータを再生バッフ
ァに一時記憶し、且つそのデータの再生位置(再生アド
レス)等を記憶する。再生要求されたデータが再生バッ
ファ上に一時記憶されている場合は、該当するデータを
再生バッファから読み出してホストコンピュータヘ転送
する。更に、再生要求されたデータの記録されている領
域が、先読み処理方式によって先読みされたデータの領
域外であって,且つ直前に再生要求されたデータの領域
に後続(連続)していない領域である場合に、ホストコ
ンピュータからの再生要求コマンドに対して先読み処理
を禁止する制御を行う。
【0010】また、特開平2−122345号公報に
も、先読みした記録データをキャッシュメモリ等に一時
記憶し、再生要求コマンドに合致するデータが前記キャ
ッシュメモリ等に記憶されている場合はそのデータを読
み取る記憶制御装置を開示している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
情報再生制御装置では、連続領域に対するアクセス(シ
ーケンシャルアクセス)である場合には再生バッファに
格納したデータのヒット率が高まり、全体的な再生速度
を向上させることができるが、一方、不連続な領域への
アクセスが行われる場合には、先読みしたデータに対す
るヒット率が低下するため、再生バッファの容量に応じ
た再生速度の高速化を期待することができなくなってし
まう、という不都合があった。
【0012】また、不連続領域に対するアクセスであっ
て、例えばプログラムファイルやテンプレートファイル
などアクセス頻度の高いデータについて統計的に再生バ
ッファへ格納しておく優先度を高める処理も考えられる
が、統計的処理は多数回アクセスがあった後に有効であ
るため、初めて再生を行う場合に応用することができな
い。
【0013】初めて再生を行うデータで、且つ、不連続
領域へのアクセスがある例としては、DVDなどに格納
された映像データの早送り処理がある。映像や音声の早
送り処理では、厳密に特定の領域のデータではなく、略
一定の間隔で格納されているデータを不連続に読み出し
て再生できれば良い。このため、早送りを行う前に、不
連続領域のデータを予め再生バッファに格納できれば、
早送り処理を応答性よく行うことができる。また、プロ
グラムファイルの読み出しと比較して、映像データは同
一の状態で多数回読み出されることは想定しづらい。し
かしながら、上記従来例では、このようなアクセス回数
の比較的少ない記憶媒体に対する不連続領域の先読みを
効率的に行う手法は、なんら開示されていない。すなわ
ち、再生バッファの記憶容量を有効利用して不連続領域
の先読みを行うことができない、という不都合があっ
た。
【0014】
【発明の目的】本発明は、係る従来例の有する不都合を
改善し、特に、不連続領域へのアクセスが行われる場合
であっても再生バッファを活用して再生速度を向上させ
ることのできる情報再生制御装置を提供することを、そ
の目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の発明者は、映像
データの早送りをスムーズに行うことを具体的な課題と
しつつ、不連続領域に対するアクセス一般についてどの
ように再生バッファへデータを格納させるかについて考
案した。このとき、不連続領域への先読みがどのような
タイミングで必要とされるのかは、情報再生制御装置側
では判定しづらいことを考慮して、ホストコンピュータ
等から、不連続領域の先読み命令を発行してもらい、こ
の不連続領域に対する先読み命令に基づいて不連続領域
の各データを再生バッファに格納する枠組みを考えた。
不連続領域への先読み命令を、ここでは、一括再生要求
コマンドという。この一括再生要求コマンドを発行した
後、実際にこの一括再生要求コマンドによる各データが
再生バッファに格納されるか否かは、情報再生制御装置
の性能に依存する。従って、どのようなディスクドライ
ブが装備されるのかが不明な状態では、ホストコンピュ
ータ側では一括再生要求コマンドが完了する時期を予測
することが不可能である。すると、一括再生要求コマン
ドを発行すべきか否かをホストコンピュータ側で精度良
く定めることができない。本発明者は、この実際の再生
速度をホストコンピュータ側で予測することが困難であ
ることを考慮して、一括再生要求コマンドが発行された
後の後処理は、情報再生制御装置側で行うことが望まし
いとの結論を得た。すなわち、ホストコンピュータ側で
は、例えば映像の早送り等の一括再生(不連続領域の再
生)が要求されそうな段階で、他のことを考慮せずに一
括再生要求コマンドを発行し、情報再生制御装置側でこ
の一括再生要求コマンドのによる一括再生処理の継続又
は中止を判定する枠組みを提案する。この構成による
と、ホストコンピュータのプログラム開発者は、一括再
生要求コマンドの発行によって再生速度が低下してしま
う可能性を考慮せずに、不連続領域をアクセスする可能
性がある場合には一括再生要求コマンドを発行させるプ
ログラムを作成することができる。
【0016】このような分析結果に基づき、本発明で
は、ホストコンピュータ等のコンピュータ制御手段から
の制御コマンドを受けるホストインタフェースと、記録
媒体から再生されるデータを一時的に記憶する再生バッ
ファと、ホストインタフェースを介して入力される制御
コマンドに従って記録媒体又は再生バッファに格納され
たデータをホストインタフェースに出力する再生処理手
段とを備えている。そして、再生処理手段が、ホストイ
ンタフェースから記録媒体に格納されたデータの一括再
生を要求する一括再生要求コマンドが制御コマンドとし
て入力された場合には、当該一括再生要求コマンドから
一括再生の対象となる不連続な複数の再生領域の指示が
定義された一括再生領域リストデータを抽出する一括再
生領域抽出部と、この一括再生領域抽出部によって抽出
された一括再生領域リストデータを一時的に記憶する一
括再生領域リストデータ記憶部と、この一括再生領域リ
ストデータ記憶部に格納された一括再生領域リストデー
タに基づいて記録媒体中の複数の再生領域からそれぞれ
データを読み出すと共に当該読み出したデータを再生バ
ッファ部に格納する一括再生処理を制御する一括再生処
理制御部とを備えた、という構成を採っている。これに
より前述した目的を達成しようとするものである。
【0017】ここでは、一括再生領域抽出部が、ホスト
インタフェースを介して受信する種々の制御コマンドの
うち、特に一括再生要求コマンドを特定し、この一括再
生要求コマンドを受信した場合には、その要求について
のリストを抽出する。すなわち、一括再生要求コマンド
から一括再生の対象となる複数の一括再生領域の指示が
定義された一括再生領域リストデータを抽出する。この
一括再生領域リストデータは直ちに実行されるのではな
く、一旦一括再生領域リストデータ記憶部に格納され
る。従って、ホストコンピュータを長時間拘束すること
がない。さらに、一括再生処理制御部は、一括再生領域
リストデータが一括再生領域リストデータ記憶部に格納
されると同時に、または、他のコマンドの終了を待って
一括再生処理を実行する。一般的には、他のコマンドの
処理が終了した後のホストコマンドの待機中にバックグ
ラウンドで実行すると良い。一括再生処理は、一括再生
領域リストデータに基づいて記録媒体中の複数の一括再
生領域からそれぞれデータを読み出すと共に当該読み出
したデータを再生バッファ部に格納する処理である。ホ
ストコンピュータからは、一括再生要求コマンドと、こ
の一括再生領域リストデータとを送信しておけば、不連
続領域に対する読み込みが自動的に行われることとな
る。
【0018】また、好ましい実施形態では、例えば、一
括再生処理制御部が、一括再生処理中にホストインタフ
ェースを介して通常再生要求コマンドを制御コマンドと
して受信したときには一括再生処理を中止させる通常再
生要求時中止制御機能を備えると良い。このような一括
再生処理を中止制御する機能を情報再生制御装置側で備
えることで、一括再生要求コマンドがその後のユーザの
操作によって不要となった場合でも再生処理を遅らせる
ことがない。すなわち、ホストコンピュータは、通常処
理を遅らせる可能性がない前提で、一括再生要求コマン
ドを発行することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明による情報再生制御
装置の一実施形態の構成例を示すブロック図である。図
1に示すように、本実施形態による情報再生制御装置
は、ホストコンピュータ等のコンピュータ制御手段10
0からの制御コマンドを受けるホストインタフェース2
01と、記録媒体400から再生されるデータを一時的
に記憶する再生バッファ203と、ホストインタフェー
ス201を介して入力される制御コマンドに従って記録
媒体400又は再生バッファ203に格納されたデータ
をホストインタフェースに出力する再生処理手段200
aとを備えている。
【0020】しかも、図1に示す例では、再生処理手段
200aが、ホストインタフェース201から記録媒体
400に格納されたデータの一括再生を要求する一括再
生要求コマンドが制御コマンドとして入力された場合に
は、当該一括再生要求コマンドから一括再生の対象とな
る不連続な複数の再生領域の指示が定義された一括再生
領域リストデータを抽出する一括再生領域抽出部210
と、この一括再生領域抽出部210によって抽出された
一括再生領域リストデータを一時的に記憶する一括再生
領域リストデータ記憶部212と、この一括再生領域リ
ストデータ記憶部212に格納された一括再生領域リス
トデータに基づいて記録媒体400中の複数の再生領域
からそれぞれデータを読み出すと共に当該読み出したデ
ータを再生バッファ部203に格納する一括再生処理を
制御する一括再生処理制御部216とを備えている。
【0021】再生バッファ203は、記録媒体400か
らのデータの読み出し速度よりも読み出し速度の速い媒
体を使用する。一般的には、RAMを用いる。また、制
御コマンドは、例えばSCSIインタフェースに基づい
てホストコンピュータとデータ転送する場合には、SC
SI規格に基づいた種々の制御コマンドとなる。一括再
生要求コマンドは、本実施形態に特有の制御コマンドで
あるため、SCSIやIDE規格にてユーザ定義用に留
保されているコードをこの一括再生要求コマンドに割り
当てるようにするとよい。
【0022】図1に示す例では、コンピュータ制御手段
100は一括再生要求コマンドを一括再生領域リストデ
ータと共に本実施形態による情報再生制御装置に出力す
るのみで、一括再生処理が情報再生制御装置側にて行わ
れる。このとき、一括再生領域リストデータ記憶部21
2に一旦リストデータを格納した後に一括再生処理を行
う構成としたことから、一括再生処理中にコンピュータ
制御手段100を拘束することなく、また、情報再生制
御装置の待機時間に一括再生処理を行うことが容易とな
る。また、リストデータの全体を一括再生領域リストデ
ータ記憶部212に格納したため、一括再生要求コマン
ドを受けた後、通常再生要求コマンドを受信した場合
や、再度一括再生要求コマンドを受信した場合などに、
先行する一括再生処理の継続処理や中止処理を簡単な処
理で実現することができる。
【0023】図1に示す例では、一括再生処理制御部2
16は、一括再生処理中にホストインタフェースを介し
て通常再生要求コマンドを制御コマンドとして受信した
ときには一括再生処理を中止させる通常再生要求時中止
制御機能226を備えている。この通常再生要求時中止
制御機能226を有することで、先行する一括再生処理
によって予期せずに必要となった通常再生を遅らせるこ
とがない。このため、コンピュータ制御手段100は、
厳格な予測に基づいて一括再生要求を行わなくとも、そ
の後に生じる通常再生のレスポンスを悪化させることが
ない。従って、通常再生を遅らせることなく、一括再生
要求に応じて不連続領域の先読みを行うことで、全体的
な再生速度を向上させることができる。
【0024】また、実施形態によっては、通常再生要求
時中止制御機能226に代えて、通常再生要求時待機制
御機能228を備えるようにしても良い。通常再生要求
時待機制御機能228は、一括再生処理中にホストイン
タフェース201を介して通常再生要求コマンドを制御
コマンドとして受信したときには、当該通常再生要求を
一括再生処理の完了まで待機させる。この通常再生要求
時待機制御機能228は、例えば、映像データに対し
て、再生と早送りのみでランダムアクセスを行わない環
境の場合などに適している。
【0025】一括再生処理中には、通常再生要求のみな
らず、再度一括再生要求がなされる場合がある。図1に
示す例では、一括再生処理制御部216は、一括再生処
理中にホストインタフェース201を介して新たな一括
再生要求コマンドを受信したときには先行する一括再生
要求コマンドによる一括再生処理を中止して新たな一括
再生要求コマンドによる一括再生処理を実行する再一括
再生要求時中止制御機能236を備えている。これによ
り、コンピュータ制御手段100にて予期しない操作が
加えられた場合であっても新たな不連続領域の先読みを
良好に行うことができる。
【0026】また、実施の形態によっては、再一括再生
要求時中止制御機能236に代えて、連続一括再生制御
機能234を備えるようにしても良い。連続一括再生制
御機能234は、一括再生処理中に前ホストインタフェ
ース201を介して新たな一括再生要求コマンドを受信
したときには先行する一括再生要求コマンドによる一括
再生領域リストデータに続けて当該新たな一括再生要求
コマンドによる一括再生領域リストデータを一括再生領
域リストデータ記憶部に格納する。この連続一括再生制
御機能234は、一括再生領域リストデータにて指定す
る領域数が限られている場合や、また、映像データに対
して、再生と早送りのみでランダムアクセスを行わない
環境の場合などに適している。
【0027】図1に示す例では、一括再生処理中に他の
制御コマンドを受信した時の処理を1つに定めていた。
これに対し、図2に示す構成では、先行する一括再生処
理の中止又は継続を所定の基準に基づいて選択する。
【0028】通常再生要求があった場合については、図
2に示す例では、一括再生処理制御部216は、一括再
生処理中にホストインタフェースを介して通常再生要求
を制御コマンドとして受信した場合に当該通常再生要求
の優先度を判定する通常再生要求時優先度判定機能22
2と、この通常再生要求時優先度判定機能222によっ
て一括再生処理の優先度が高いと判定された場合には当
該実行中の一括再生処理の完了まで通常再生要求コマン
ドを待機させる通常再生要求待機制御機能228と、通
常再生要求時優先度判定機能222によって通常再生要
求の優先度が高いと判定された場合には一括再生処理を
中止させて通常再生要求コマンドを実行させる通常再生
要求時中止制御機能226とを備えている。
【0029】この通常再生要求時優先度判定機能222
によって先行する一括再生処理又は新たに要求された通
常再生の優先度が判定されるため、この優先度に応じて
先行する一括再生処理の破棄又は維持を行うことで、デ
ータ再生の環境や状態に応じた最適なレスポンスを提供
することができる。
【0030】図2に示す例では、再一括再生要求があっ
た場合についても、一括再生処理制御部216が、一括
再生処理中にホストインタフェース201を介して再度
別の一括再生要求を制御コマンドとして受信した場合に
当該新たな一括再生要求の先行する一括再生要求に対す
る優先度を判定する再一括再生要求時優先度判定機能2
30を備えている。そして、一括再生処理制御部216
は、この再一括再生要求時優先度判定機能230によっ
て先行する一括再生処理の優先度が高いと判定された場
合には当該実行中の一括再生処理による一括再生領域リ
ストデータに続いて新たな一括再生要求による一括再生
領域リストデータを一括再生領域リストデータ記憶部2
12に格納する連続一括再生制御機能234と、再一括
再生要求時優先度判定機能230によって新たな一括再
生処理の優先度が高いと判定された場合には当該実行中
の一括再生処理を中止させて新たな一括再生要求による
一括再生処理を実行する再一括再生要求時中止制御機能
236とを備えている。
【0031】この再一括再生要求時優先度判定機能23
0が、先行する一括再生要求の優先度を判定するため、
記憶媒体に格納されたファイルの種別やデータを再生す
る環境などに応じて最適なレスポンスを提供することが
できる。
【0032】図3は、図2に示した構成での動作例を示
すフローチャートである。図3に示すように、一括再生
領域リストデータ記憶部212に一括再生リストデータ
が格納されていると(S1)、このリストデータに基づ
いて一括再生処理を行う(S2)。一括再生処理は、一
括再生領域リストデータに記述されている複数の再生領
域について順次再生コマンドを発行することにより行
う。
【0033】この一括再生処理中に、通常再生要求コマ
ンドを受信した場合には(S3)、通常再生要求の優先
度が高いか否かを判定する。通常再生要求の優先度が高
い場合には(S4)、一括再生処理を中止して通常再生
処理を行う(S5)、続いて、中止した一括再生処理に
ついての一括再生領域リストデータを破棄するか、また
は、中止した位置を再開始位置に設定するなどのリスト
データの再設定処理を行う(S6)。このとき、通常再
生要求によるデータが一括再生処理対象のデータに含ま
れていた場合には、この通常再生要求によるデータの位
置までの一括再生領域リストデータを破棄し、通常再生
要求された以後の一括再生領域について一括再生処理を
再開するようにしても良い。
【0034】ステップS4にて、新たに受信した通常再
生要求よりも、先行する一括再生要求の優先度が高いと
判定された場合には、一括再生処理を継続し(S7)、
この一括再生処理が完了した後に通常再生処理を行う
(S8)。
【0035】ステップS3にて、通常再生要求コマンド
を受信していない場合には、続いて、一括再生要求コマ
ンドを受信したか否かを判定する(S9)。一括再生要
求コマンドも受信していない場合には、ステップS1へ
処理を戻す。一方、一括再生要求コマンドを新たに受信
した場合には、先行する一括再生要求コマンドの優先度
を判定する。先行する一括再生要求の優先度が高い場合
には、先行するリストデータの後ろに新たなリストデー
タを追加する(S11)。すなわち、一括再生領域リス
トデータ記憶部212に、新たに受信した一括再生要求
コマンドに付随した一括再生要求リストデータを追加格
納する。
【0036】ステップS10にて、先行する一括再生要
求の優先度よりも、新たに受信した一括再生要求の優先
度が高い場合には、先行するリストデータを破棄して新
たなリストデータを追加する。すなわち、一括再生領域
リストデータ記憶部212に格納されていたリストデー
タを削除して、新たに一括再生領域抽出部210によっ
て抽出された一括再生領域リストデータを一括再生領域
リストデータ記憶部212に格納する。
【0037】ステップS11,S12,S6またはS8
の処理が完了すると、ステップS1に戻り、一括再生領
域リストデータ記憶部212に一括再生領域リストデー
タが格納されているか否かを判定する。各工程の処理結
果は一括再生領域リストデータ記憶部212に反映され
ているため、前回の状態に続いて一括再生処理または他
の制御コマンドの処理が行われる。
【0038】次に、優先度の判定手法を説明する。通常
再生要求時優先度判定機能は、例えば、通常再生要求コ
マンドによって指定されたデータが一括再生処理の一括
再生領域リストデータによって指定されたデータに含ま
れている場合には一括再生処理の優先度を高く設定する
機能を備える。すなわち、一括再生処理によって既に再
生バッファ203に格納されているデータに対して通常
再生要求がなされたのであれば、再生バッファ203に
格納されたデータをホストインタフェース201を介し
てホストコンピュータ100に出力する。また、一括再
生処理が未完了である場合に、通常再生要求を受信した
ときには、その通常再生を行うデータが一括再生処理の
対象である場合には一括再生処理の完了を待機して通常
再生の対象であるデータを再生バッファ203に格納し
た後にこの再生バッファから対象となるデータをホスト
コンピュータ100へ送信する。このように通常再生要
求が一括再生要求によるデータにヒットしている場合に
は、その後の通常再生要求もヒットする確率が高いた
め、全体的な再生速度及び応答性の向上を期待できる。
【0039】また、通常再生要求時優先度判定機能22
2は、通常再生要求コマンドによって指定されたデータ
が一括再生処理の一括再生領域リストデータによって指
定されたデータに含まれている場合には当該通常再生要
求の優先度を高く設定する機能と、実行中であった一括
再生処理による一括再生領域リストデータのうち通常再
生要求された位置に基づいて一括再生領域リストデータ
中の再開始位置を設定する機能とを備える構成としても
良い。この例では、一括再生処理中に受信した通常再生
要求によるデータを直ちに再生しホストコンピュータ1
00へ出力する。このため、一括再生処理によってその
後の通常再生が遅れることがない。そして、一括再生要
求された後にその範囲内で通常再生要求がなされた場合
には、映像データなどの場合には直近の再生位置以後の
映像を早送りすることが想定されるため、この例では、
一括再生領域リストデータを通常再生要求された位置ま
で進める。これにより、早送りされる可能性が低くなっ
たデータについての一括再生処理を破棄し、より早送り
される可能性が高い直後の不連続領域について先読みを
行う。
【0040】また、優先度の判定は、データ種別に基づ
いて行うようにしても良い。この場合、通常再生要求時
優先度判定機能222は、一括再生領域リストデータに
含まれるデータのデータ種別を判定する機能と、このデ
ータ種別に応じて一括再生処理及び通常再生処理の優先
度が予め定められた通常再生要求時用優先度テーブル2
24を参照して一括再生処理又は通常再生要求の優先度
を特定する機能とを備えると良い。データ種別に応じた
優先度は、例えば、映像データ、音声データや読取専用
の文書データなど早送り処理が行われる可能性があるデ
ータ種別の場合には一般的に先行する一括再生処理を優
先させると良い。一方、プログラムファイルデータや、
リレーショナルデータベースのデータなどは、一括再生
処理は例外的に行われることが想定されるため、一般に
先行する一括再生要求よりも通常再生要求の優先度を高
めるようにすると良い。
【0041】また、優先度テーブル224,232に
は、データ種別毎の優先度のみならず、一括再生処理が
何パーセント完了したときに先行する一括再生処理の優
先度を高めるかという定義情報を格納するようにしても
良い。
【0042】この例では、通常再生要求時優先度判定機
能は、通常再生要求コマンドを受信した時に一括再生領
域リストデータに指定された複数のデータの内予め定め
られた比率以上の量のデータを再生バッファに格納した
場合に当該一括再生処理の優先度を高く設定する機能を
備える。これにより、全体的な再生速度を維持しつつ一
括再生処理により不連続領域の先読みを実現する。
【0043】また、通常再生要求時優先度判定機能は、
通常再生要求コマンドの属性に基づいて当該通常再生要
求の優先度を特定する機能を備えるようにしても良い。
例えば、映像データの再生にて、早送り再生とマークし
た部分を10秒程度再生する動作を繰り返すインデック
ス再生コマンドでは、再生要求されたデータは出力しな
ければならないが、続けてすぐに連続領域をとばしなが
ら再生することになるため、先行する一括再生処理の優
先度を高く設定し、一括再生処理中に通常再生要求がな
された場合であっても一括再生処理が完了した後に通常
再生を行うようにするとよい。その他、静止画ファイル
データ中の不連続領域から読み出すことで低解像度の画
像を生成するようなコマンドの場合には、低解像度画像
の使用頻度が高いことが想定されるため、先行する一括
再生処理の優先度を高く設定すると良い。
【0044】また、優先度の基準は、上記アドレス、デ
ータ種別、コマンド種別などの他、再生バッファの容量
や記録媒体の再生速度とホストインタフェース201の
転送速度との比率などに応じて情報再生装置側で定める
と良い。すると、ホストコンピュータ100は情報再生
制御装置のハードウエア資源の構成に依存せずに一括再
生要求コマンドを発行することができる。すなわち、ホ
ストコンピュータ100でのアプリケーションソフトウ
エアの開発者は、使用するディスク装置の種別にかかわ
らず、一括再生要求コマンドを発行する開発を行うこと
ができる。
【0045】一括再生処理中に、再度一括再生要求コマ
ンドを受信した場合には、新たな一括再生要求コマンド
が、先行する一括再生処理と連続している場合には、先
行する一括再生処理の優先度を高く設定すると良い。一
方、不連続の場合には、先行する一括再生要求は不要と
なった可能性が高いため、新たな一括再生要求の優先度
を高めるようにすると良い。この例では、再一括再生要
求時優先度判定機能は、先行する一括再生要求による一
括再生データの格納位置と新たな一括再生要求による一
括再生データの格納位置との関係に基づいて新たな一括
再生要求及び先行する一括再生要求の優先度を判定する
機能を備えている。
【0046】また、通常再生要求があった場合と同様
に、再一括再生要求時用優先度テーブルを備え、リスト
データに指定されるデータ種別に基づいて優先度を判定
するようにしても良い。また、先行する一括再生処理の
完了比率に基づいて、完了比率が高い場合には先行する
一括再生要求の優先度を高く設定するようにしても良
い。そして、通常再生要求があった場合と同様に、一括
再生要求がなされた原因となるコマンドの種別に基づい
て優先度を判定するようにしても良い。
【0047】図4は、記録媒体からの再生速度が比較的
速く、再生バッファの容量が比較的小さい場合の優先度
の設定の一例を示す図表である。図4に示す例では、デ
ータ種別(記録データタイプ)と、アドレスとに基づい
て優先度を判定している。記録データタイプは、CD―
ROMやDVD―ROMなどの媒体に格納されているデ
ータの種別であり、ユーザからデータ種別の入力を受け
付けるようにしても良いし、また、ファイルの拡張子や
属性などから自動的に判定するようにしても良い。
【0048】図4に示す例では、一括再生処理中に、通
常再生要求があった場合に、記録データタイプが映像デ
ータや音声データである場合には、先行する一括再生要
求による再生対象のアドレスと、新たに受信した通常再
生要求のアドレスの関係に依存させる。一方、文書デー
タや数値データの場合には、通常再生要求の優先度を高
め、一括再生処理を中止させる。また、一括再生処理中
に、新たに一括再生要求を受信した場合には、映像デー
タや音声データであればアドレスに依存させて決定し、
文書データ、数値データ、プログラムデータであれば新
たな一括再生要求の優先度を高める。
【0049】アドレスで判定する場合、新たに受信した
通常再生要求によるデータが先行する一括再生の対象に
含まれている場合、すなわち、一括再生のアドレス範囲
内である場合には、先行する一括再生処理の優先度を高
く設定し、一括再生処理を継続させる。一方、新たな通
常再生要求によるデータが先行する一括再生のアドレス
範囲外である場合には、通常再生処理の優先度を高め、
一括再生処理を中止させる。
【0050】一括再生処理中に一括再生要求を受けた場
合には、アドレスの連続性が問題となる。先行する一括
再生要求の不連続領域である各領域間の間隔と、最終ア
ドレスとから、新たに受信した一括再生要求が連続した
ものであるか否かを判定することができる。先行する一
括再生要求と新たな一括再生要求とが連続している場合
には、先行する一括再生処理の優先度を高め、継続させ
る。一方、不連続の場合には、先行する一括再生要求の
優先度を低く設定し、破棄させる。
【0051】この図4に示す優先度設定例は本実施形態
の一例を説明するための簡略化した一例であり、実際に
は多数の要素を関連させて優先度を定めている。本実施
形態で重要なのは、優先度決定の具体例ではなく、一括
再生要求を行うのがホストコンピュータであり、一括再
生要求がなされた後に他の制御コマンドを受信した場合
に先行する一括再生要求をどのように扱うかを決定する
のが情報再生制御装置であるという枠組みである。この
枠組みによって、例えばガーベッジコレクションの機能
を有する開発環境がプログラマをメモリ管理の義務から
解放するように、情報再生制御装置側で既に受信した一
括再生要求の扱いを管理することで、不連続領域の先読
みを効率的に行うことを図っている。
【0052】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
説明する。本実施例では、SCSI規格に適したリスト
データを用いる。そして、一括再生処理にリストポイン
タを使用する。
【0053】図5は、リストポインタを用いて一括再生
処理を行う本実施例による情報再生制御装置の特徴的部
分の構成例を示すブロック図である。図5に示す例で
は、再生処理手段200aが、ホストインタフェース2
01から複数の開始アドレスと当該各開始アドレス毎に
定義された読み出しデータ量との組からなるフレーム情
報を複数有するリストデータを受信した場合には当該リ
ストデータを一括再生領域リストデータとして一時的に
記憶する一括再生領域リストデータ記憶部212と、こ
の一括再生領域リストデータ記憶部212に格納された
リストデータの開始アドレスを指標するリストポインタ
を記憶したリストポインタ記憶部219と、このリスト
ポインタ記憶部219に格納されたリストポインタに基
づいて一括再生領域リストデータ記憶部212に格納さ
れたリストデータに指定されたデータを順次再生させる
一括再生処理を制御する一括再生処理制御部216とを
備えている。
【0054】また、好ましい実施例では、一括再生処理
制御部216が、一括再生領域リストデータ記憶部21
2に格納されたリストデータによる一括再生処理の実行
中にホストインタフェース201を介して他の制御コマ
ンドを受信した場合には実行中の一括再生処理を停止さ
せる停止制御機能251と、この停止制御機能251に
よって一括再生処理が停止した後に新たに受信した制御
コマンドを実行させる割り込み制御機能252と、この
割り込み制御機能252によって新たな制御コマンドの
実行が完了した後に一括再生処理を停止した時のリスト
ポインタのフレームから一括再生処理を再開させる第1
の再開制御機能253とを備えている。
【0055】他の制御コマンドとしては、通常の再生要
求コマンドや、再度の一括再生要求コマンドの他、一般
的なSCSI規格による記録再生用のコマンドが含まれ
る。この図5に示す例では、一括再生処理の進行をリス
トポインタで制御している。このため、停止制御機能2
51によって一括再生処理が停止されても、リストポイ
ンタの値を記憶しておくことで、停止位置から再度一括
再生処理を再開することができる。
【0056】また、データ再生の環境やデータ種別によ
っては、第1の再開制御機能253に代えて、または、
第1の再開制御機能253と共存させるように、第2の
再開制御機能254を備えるようにしても良い。第2の
再開制御機能254は、割り込み制御機能252によっ
て新たな制御コマンドの実行が完了した後に実行した再
生コマンドに対応するフレーム近傍のフレームまでリス
トポインタを進行させると共に当該再生コマンドによる
データ位置に続く位置から一括再生処理を再開させる機
能である。
【0057】図6は、図5に示した各部を有する情報再
生制御装置の構成の一例を示すブロック図である。図6
では、情報再生制御装置200は、コンピュータ制御手
段100と、記録媒体駆動手段300との間において独
立して動作する構成として示しているが、ホストコンピ
ュータのCPUと非同期に独立して動作するものであれ
ば、コンピュータ制御手段100と一体形成したり、記
録媒体駆動手段300と一体形成するようにしても良
い。
【0058】情報再生制御装置200は、記録媒体40
0に記録されているデータであって再生処理を要求され
ているデータをホストコンピュータからの制御コマンド
に従って読み出す。そして、本実施例では、記録媒体4
00から該読み出されるデータを一時記憶するキャッシ
ュメモリ等の再生バッファ部203を備えている。
【0059】また、コンピュータ制御手段100は、例
えばコンピュータ,ホストコンピュータ等の電子計算機
端末であって、コンピュータ端末自体である場合と、コ
ンピュータ端末を構成する装置のうちハードディスク装
置,CD−ROMドライブ装置等を除いた部分である場
合とのいずれであっても差し支えない。
【0060】また、記録媒体駆動手段300は、例え
ば、CD−ROM等の記録媒体にアクセスして記録され
ているデータを読み出したり、又はデータを記録媒体4
00に記録する。
【0061】コンピュータ制御手段100が記録媒体4
00に記録されているデータを読み出す場合、まず、コ
ンピュータ制御手段100が、情報再生制御装置200
に対して、データの再生処理を要求する再生要求コマン
ドを送信する。該再生要求コマンドを受信した情報再生
制御装置200は、再生要求コマンドが指定する記録媒
体400の所定の領域に記録されているデータを読み取
るよう、記録媒体駆動手段300に再生コマンドを発行
することで読出制御する。
【0062】コンピュータ制御手段100と情報再生制
御装置200とは、本実施例ではSCSIインターフェ
ースにて接続しているが、IDEインターフェース,U
SBインターフェース,IEEE1394インターフェ
ースその他のあらゆる物理的インターフェースを用いて
接続するようにしても良い。
【0063】ここで、本明細書における「記録媒体40
0」は、CD−ROM,DVD−ROM,DVD−RA
Mその他の光ディスク、ハードディスク,フロッピーデ
ィスクその他の磁気ディスク,MO(Magneto-Optical D
isk)その他の光磁気ディスクなどデータを記録したコン
ピュータ読出し可能な記録媒体をいう。
【0064】情報再生制御装置200は、主に、コンピ
ュータ制御手段100に接続されるホストインタフェー
ス(第1インターフェース部)201と、記録媒体駆動
手段300に接続される第2インターフェース部204
と、記録媒体400から読み出した再生データをコンピ
ュータ制御手段100に転送するまで一時的に記憶して
おくキャッシュメモリ等の再生バッファ部203と、情
報再生制御装置200の各構成要素を一括再生処理制御
プログラムに基づいて適宜に制御する再生処理部(再生
処理手段又はコントローラとも称呼する)200aとを
備える。
【0065】図6に示す例では、情報再生制御装置20
0は、コンピュータ制御手段100から送信される一括
再生要求コマンドT1に含まれる所要のデータが記録さ
れている領域がテーブル構造(リスト構造)にて指定さ
れている一括再生領域リストデータT2を記憶する一括
再生領域リストデータ記憶部212と、一括再生領域リ
ストデータの所定の領域の位置(アドレス,セクタ等)
を指標するリストポインタPの値を記憶するリストポイ
ンタ記憶部219と、リストポインタPの値を再生処理
部200aの指令に基づいて増加させ又は減少させるこ
とで対象とする再生領域を順次指定させるリストポイン
タ制御部220とを備えている。
【0066】再生処理部200aは、図6に示す例で
は、各構成要素を一括再生処理制御プログラムに基づい
て制御する一括再生処理制御部216と、受信される種
々の制御コマンドから特定のコマンドを識別するコマン
ド識別部200bと、再生バッファ部203に対する再
生データの格納等を制御するメモリ制御部200cと、
記録データの再生処理の実行,割込処理の実行,読出制
御の実行等を制御する記録媒体制御部200dと、読取
りエラー等が発生した場合の再生処理を適宜に実行する
誤りデータ処理部(エラー処理部)200eとを備え
る。また、再生処理手段としての再生処理部200a
が、一括再生領域リストデータ記憶部212を備えてい
る。
【0067】図7(A)は、本実施例による情報再生制
御装置200にて受信される一括再生要求コマンドT1
のデータ構造の一例を示す概略図である。また、一括再
生要求コマンドT1は、図7(B)に示すような、一括
再生処理を実行する領域を指定した一括再生領域リスト
データT2を付随させている。即ち、一括再生領域リス
トデータT2が一括再生要求コマンドT1のデータユニッ
トに直接含まれるようにしてもよいし、一括再生要求コ
マンドT1の受信に続いて一括再生領域リストデータT2
を受信するようにしてもよい。
【0068】本実施例では、「一括再生」とは、記録媒
体400において連続する領域に記録されたデータのう
ち、一括再生領域リストデータT2が指定する連続しな
い領域(いくつかの連続する領域が不連続に存在する場
合も含む)を一括に(まとめて)読み出す処理、また
は、連続しない領域(いくつかの連続する領域が不連続
に存在する場合も含む)に記録されているデータのう
ち、一括再生領域リストデータT2が指定する領域を、
一括に(まとめて)読み出す処理をいうものとする。
【0069】一括再生要求コマンドT1のデータフォー
マットは、好ましくはSCSIフォーマットに準拠する
構成とするが、これに限定されず、いかなる伝送フォー
マットについても適用可能である。SCSIに準拠する
場合は、1バイト単位のコマンドコードに、そのコマン
ドの内容を割り当てるデータ構造とすることが好まし
い。
【0070】例えば、コマンドコード「0」に、当該制
御コマンドが一括再生要求コマンドT1である旨の識別
符号を割り当て、一括再生を行う記録領域数n(ブロッ
ク番号,セクタ番号,セグメント番号,論理アドレス
等)に対応する識別符号をコマンドコード「7」,
「8」に割り当てるデータ構造としてもよい。コマンド
内容の識別符号は、好ましくは8ビットとする。
【0071】図3(B)の一括再生領域リストデータT
2は、コンピュータ制御手段100から、一括再生要求
コマンドT1の送信と同時に送信されることがある。こ
こでの「同時に」とは、完全に同時である必要はなく、
ほぼ同時期に送信されてもよいし、後続して送信されて
もよい。
【0072】一括再生領域リストデータT2は、本実施
例では、一括的な再生処理を実行する開始LBA(論理
ブロックアドレス)と、開始LBAから読み出すセクタ
の数とを有するデータ構造としている。また、開始LB
Aと読み出すセクタ数とを一単位として、一括再生要求
コマンドT1中の一括再生を実行する領域数分のデータ
を、一括再生領域リストデータT2に含める構造として
も良い。
【0073】また、一括再生領域リストデータT2は、
コマンドコード「0」から「5」の6バイトでひとつの
データフレームを構成する。本明細書では、このような
一塊のデータフレームを、特に「フレームF」と称する
ことがある。したがって、一括再生領域リストデータT
2は、6バイト周期のフレームF,F,…からなるデー
タ構造とすることがある。リストポインタPは、一括再
生領域リストデータ記憶部212に記憶されている一括
再生領域リストデータT2,T2,…のうち一括再生処理
を実行すべき一括再生領域リストデータT2のデータフ
レームを特定するポインタであり、いずれかのコマンド
コードを指標して、その指標した位置の値を記憶するこ
とによってフレームFを識別し、一括再生領域リストデ
ータT2を特定する。
【0074】情報再生制御装置200は、コンピュータ
制御手段100から送信される一括再生要求コマンドT
1を、第1インターフェース部201を介して受信す
る。ここで、一括再生処理制御部216は、受信した一
括再生要求コマンドT1と一括再生領域リストデータT2
とを、RAM等の一括再生領域リストデータ記憶部21
2に記憶する。
【0075】一括再生処理制御部216は、受信された
一括再生要求コマンドT1が要求するデータを記録媒体
400から読み出すため、記憶された一括再生領域リス
トデータT2の内容を読み出して、記録媒体駆動手段3
00にデータを一括的に読み出す指令制御を実行する。
【0076】具体的には、一括再生処理制御部216
は、一括再生領域リストデータT2の内容を参照し、指
定されている領域が一括的に読み出されるように記録媒
体駆動手段300の記録媒体再生部301を読出制御す
る。このようにして一括的に読み出された記録データ
は、適宜、第2インターフェース部204を介して再生
バッファ部203に転送される。
【0077】図8は、本実施例による情報再生制御装置
200の動作例を示すフローチャートである。図8に示
す例では、コンピュータ制御手段100から送信された
一括再生要求コマンドT1を受信すると(S100)、
一括再生領域リストデータT2を抽出する(S10
1)。この抽出された一括再生領域リストデータT2
は、一括再生処理を実行する複数の不連続な領域が指定
されている。本実施例では、1つの領域について1つの
フレーム情報が対応し、1つのフレーム情報は、開始L
BA(Logical Block Address:論理ブロックアドレ
ス)と、該開始LBAからカウントされる読み出すべき
セクタの数とから構成される。従って、一括再生領域リ
ストデータは、複数のフレーム情報を有する。このリス
トデータは、一括再生領域リストデータ記憶部212に
格納される(S102)。
【0078】次に、リストポインタ制御部220は、一
括再生要求コマンドT1を実行するための事前処理とし
て、リストポインタ記憶部219にある一括再生領域リ
ストデータT2の中で現在再生実行中であるデータに対
応するフレームを指標するリストポインタPをクリアす
る(S103)。
【0079】次に、一括再生要求コマンドT1を実行す
る。具体的には、一括再生処理制御部216の指令によ
り、記録媒体制御部200dが、リストポインタPが特
定する内容(開始LBA,読み出すセクタの数等)を、
一括再生領域リストデータ記憶部212に記録されてい
る一括再生領域リストデータT2から読み出す(S10
4)。
【0080】そして、記録媒体制御部200dは、記録
媒体駆動手段300に対して、一括再生領域リストデー
タT2において指定されている領域を一括再生する内容
の再生コマンドを発行する(S105)。
【0081】該再生コマンドの発行後、リストポインタ
制御部220は、リストポインタPの指標する領域の位
置情報の値を加算して次のフレームに相当する一括再生
領域リストデータを特定する。具体的には、リストポイ
ンタ記憶部219に格納されている一括再生領域リスト
データT2に含まれているデータのうち,現在再生実行
中のデータの位置情報を示すリストポインタPの指標す
る値を加算する(S106)。即ち、加算することによ
って、そのリストポインタPは、以降のフレームF2
3,…に対応する一括再生領域リストデータT2を指標
することができるので、次の一括再生要求リストデータ
2を読み出す準備を整えることができる。
【0082】次に、一括再生処理制御部216は、一括
再生領域リストデータ記憶部212に記憶されている全
ての一括再生領域リストデータT2,T2,…について、
再生コマンドを発行済みか否かの確認を行う(S10
7)。例えば、総フレーム数とリストポインタのカウン
ト数とを比較するようにしても良いし、再生コマンドの
発行を完了する度にビットが「0」から「1」に遷移す
るような再生コマンド発行完了フラグを設け、S107
で全ての完了フラグの値を検索して、依然「0」である
ような一括再生要求コマンドT1が存在するか否かを検
出する構成としてもよい。
【0083】そして、全ての一括再生領域リストデータ
2,T2,…について再生コマンドを発行済みならば、
記録媒体駆動手段300への再生コマンドの発行処理を
終了する。これにより、コンピュータ制御手段100か
らの更なる一括再生要求コマンドT1,T1,…の受信に
備えることができる。
【0084】また、全ての一括再生領域リストデータT
2,T2,…について、再生コマンドが発行されていない
ならば、この段階で一括再生処理の実行に停止制御を行
うか否かを判断する。すなわち、割り込み処理を実行す
るか否かを判断する(S108)。一括再生処理の実行
に停止制御を行わない場合は、S104に戻り、再び再
生コマンドを発行する処理を実行する。
【0085】ステップS108で、割り込みにより停止
制御を実行すると判断される場合は、一括再生処理に対
して停止処理を実行する(S109)。また、本明細書
における「停止処理」又は「中止処理」とは、特定の処
理の実行開始タイミングを一定時間遅延させることや、
他の条件が満たされるまで待機させる処理を含むものと
する。
【0086】停止処理が実行されて一括再生処理が停止
されている間に、優先して実行すべき処理、例えば、後
から受信された再生要求コマンド等を実行する(S11
0)。その優先して実行すべき処理が完了した場合、S
104に戻って一括再生処理の実行に復帰する(S11
1)。なお、ここでS108に戻って、停止制御の実行
を複数回行う構成としてもよい。
【0087】次に、図9は、本発明の情報再生制御装置
200が一括再生要求コマンドT1を実行しているとき
に、コンピュータ制御手段100から、新たな再生要求
コマンドを含む他の制御コマンドを更に受信した場合の
再生処理の流れを示すフローチャートである。
【0088】まず、コンピュータ制御手段100から何
らかの制御コマンドを受信すると(S200)、一括再
生領域抽出部210は、受信した何らかの制御コマンド
の種別が一括再生要求コマンドT1か否かを識別する
(S201)。例えば、当該制御コマンドはビット列と
してのデータであるから、所定位置(所定オクテット,
所定フレーム等)のビットが「0」か「1」かを判定
し、「1」なら一括再生要求コマンドT1であると判断
するように構成してもよいが、これに限定されない。
【0089】そして、受信された制御コマンドが、一括
再生要求コマンドT1であると判断されたならば、それ
まで実行していた一括再生領域リストデータT2(以
下、「先行する一括再生領域リストデータT2」とい
う。)に、受信された一括再生要求コマンドT1に含ま
れる一括再生領域リストデータT2の内容を追加登録す
る(S207)。
【0090】また、受信された制御コマンドが通常の再
生要求コマンド(一括再生せずに、単に後続の領域に記
録されているデータの読出しを要求をするコマンド等;
以下、単に「再生要求コマンド」ということがある。)
であると判断されたときは(S202)、一括再生処理
制御部216は、再生バッファ部203内に、再生要求
コマンドが要求している領域の所要のデータが格納され
ているか否かについて、メモリ制御部200cに問い合
わせる(S203)。
【0091】そして、再生バッファ部203に、再生要
求コマンドが要求しているデータが格納されている場合
は、一括再生処理制御部216は、その格納されている
当該データをコンピュータ制御手段100へ転送する。
すなわち、第1インターフェース部201を介して、コ
ンピュータ制御手段100へ、要求されたデータの転送
を開始する(S208)。
【0092】一方、再生要求コマンドが要求しているデ
ータが再生バッファ部203に格納されていない場合、
一括再生処理制御部216は、一括再生領域リストデー
タ記憶部212に記憶されている一括再生領域リストデ
ータT2の内容を検索する。そして、該一括再生領域リ
ストデータT2内に、要求されている領域に係るデータ
に関する位置情報が存在するか否かの確認を行う(S2
04)。
【0093】その結果、要求されている領域に係るデー
タに関する位置情報が一括再生領域リストデータT2
存在していることが確認できた場合は、要求されている
データが再生バッファ部203に蓄積されるまで、コン
ピュータ制御手段100ヘのデータ転送が待機制御され
る(S209)。
【0094】また、要求されている領域に係るデータに
関する位置情報が一括再生領域リストデータT2に存在
していることが確認できない場合は、受信された再生要
求コマンドが新規の再生要求コマンドとみなされ、一括
再生要求コマンドT1の実行が停止される(S20
5)。そして、新規とみなされた再生要求コマンドを実
行し、所要のデータを記録媒体400から読み出す(S
206)。
【0095】また、受信した何らかの制御コマンドが、
一括再生要求コマンドT1でもなく、通常の再生要求コ
マンドでもない場合(S202)、一括再生処理制御部
216は、新規の制御コマンドによる何らかの処理の要
求指令であると判断して、一括再生要求コマンドT1
実行を停止する(S205)。そして、当該受信された
制御コマンドが指示する処理を実行する(S206)。
【0096】ここで、本実施形態では、一括再生要求コ
マンドT1が実行されているときに、コンピュータ制御
手段100から新たな一括再生要求コマンドT1を受信
した場合、先行する一括再生要求コマンドT1に含まれ
る一括再生領域リストデータT2に、受信された新たな
一括再生要求コマンドT1に含まれる一括再生領域リス
トデータT2を追加登録するよう制御する構成(連続一
括再生制御機能234)としたが、本実施例の第1の変
形例として、先行する一括再生要求コマンドT1の実行
を停止制御する再一括再生要求時中止制御機能を備える
ようにしても良い。この場合、新たな一括再生要求コマ
ンドT1を直ちに実行させる。
【0097】これにより、既に記憶されている一括再生
領域リストデータT2で指定されている領域以外の領域
に係る新たな一括再生領域リストデータT2を受信した
場合でも、新たな一括再生要求コマンドT1の実行に取
りかかることができる。その結果、新しい要求に迅速に
応えることができるので、連続領域に記録されたデータ
に対する不連続な再生処理を実行する場合でも、不連続
な記録領域に対する再生処理を実行する場合でもコンピ
ュータ制御手段100の待ち時間を確実に低減させるこ
とができる。
【0098】更に、本実施例では、情報再生制御装置2
00が一括再生要求コマンドT1を実行中に、コンピュ
ータ制御手段100から通常の再生要求コマンドを受信
した場合であって(S202)、当該通常の再生要求コ
マンドによって要求された領域に係る再生データの位置
情報が、記憶されている一括再生領域リストデータT 2
内に存在しない場合(S204)、一括再生要求コマン
ドT1の実行を停止し(S205)、受信した通常の再
生要求コマンドを実行する構成としたが(S206,通
常再生要求時中止制御機能226の一例)、本実施例の
第2の変形例として、先行するデータの一括再生処理の
実行が完了するまで受信された新たな再生要求コマンド
の実行を待機制御する通常再生要求時待機制御機能22
8を備えるようにしても良い。
【0099】また、本実施形態の第3の変形例として、
一括再生領域リストデータT2が指定する領域以外に記
録されているデータの再生を要求する新たな再生要求コ
マンドを受信した場合に,先行するデータの一括再生処
理の実行を停止制御するか,先行するデータの一括再生
処理の実行が完了するまで第1コマンド制御部が受信さ
れた新たな再生要求コマンドの実行を待機制御するか,
についてリストポインタ記憶部219から読み出される
一括再生要求コマンドT1の実行状況により判断する機
能を備えても良い。この判断する機能は、先行する一括
再生要求と新たな再生要求コマンドとの優先度を判定す
る機能222として実現できる。
【0100】これにより、一括再生要求コマンドT1
よる一括再生処理が完了に近い場合には一括再生処理を
まず完了させ、一括再生処理に一定時間以上の時間を要
することが見込まれる場合には新たに受信された再生要
求コマンドを優先的に実行するなどの処理が可能とな
る。すると、読出しレスポンスを安定させることができ
る。一括再生処理の進展状況は、領域数nとリストポイ
ンタのポインタ値との比較により判定することができ
る。
【0101】また、本実施形態の第4の変形例として、
一括再生領域リストデータT2が指定するデータの一括
再生を要求する新たな一括再生要求コマンドT1を受信
した場合に、実行中の一括再生処理の進行状況に基づい
て実行中の一括再生処理に続けて新たな一括再生要求コ
マンドT1を実行制御するか、または先行するデータの
一括再生処理の実行を停止制御するか,について判断す
る機能を備えるようにしても良い。これにより、一括再
生要求コマンドT1の実行状況に余裕があるときはその
後の再生処理の実行を順次行い、余裕がないときは新た
に受信された一括再生要求コマンドT1を優先的に実行
することで、確実に読出しレスポンスを早くすることが
できる。また、再生バッファの記憶容量が少ない場合に
は先行する実行中の一括再生処理を中止させるようにし
ても良い。
【0102】また、本実施例では、再生バッファ部20
3に格納済みのデータに係る再生要求コマンドの受信に
応じて,再生バッファ部203内に格納済みのデータを
読み出してコンピュータ制御手段100に転送する機能
を設けている(S208)。これにより、本発明の情報
再生制御装置200においても、再生バッファ部203
に格納済みのデータであれば、記録媒体400から再度
の読出しを行う必要なく、迅速にコンピュータ制御手段
100に転送することができるので、読出しのレスポン
ス速度を格段に向上させることができる。
【0103】また、本実施形態の第5の変形例として、
先行する一括再生要求コマンドT1に係る一括再生領域
リストデータT2が指示する領域であって,且つ再生バ
ッファ部203にまだ格納されていない領域について再
生処理を要求する新たな再生要求コマンドの受信に応じ
て,先行するデータの一括再生処理の実行を中止制御す
る機能と、領域の再生開始位置を指示するリストポイン
タPを新たな再生要求コマンドにて指示される領域に再
生開始位置として設定するリストポインタ制御部220
とを設ける構成としてもよい。これにより、先行する一
括再生要求コマンドT1が指示する領域であって,且つ
再生バッファ部203にまだ格納されていない領域につ
いて再生処理を要求する新たな再生要求コマンドが受信
されても、先行するデータの一括再生処理の実行に優先
して、新たな再生要求コマンドにて指示される領域から
データを読み出すことができるので、読出しのレスポン
ス速度が格段に向上する。
【0104】
【第2実施形態】次に、本発明の第2の実施の形態につ
いて説明する。第2実施形態は、第1の実施の形態にお
けるコンピュータ制御手段100から一括再生要求コマ
ンドT1を受信した場合の処理に、記録媒体駆動手段3
00が再生コマンドを実行しているときに何らかのエラ
ーが発生した場合の処理を加えたものである。
【0105】図10は、本発明の第2実施形態の特徴的
部分の構成を示すブロック図である。図10に示す例で
は、再生処理手段200aが、ホストインタフェース2
01を介して受信した一括再生領域リストデータに基づ
いて不連続な複数の再生領域にそれぞれ格納されたデー
タを順次再生させる一括再生処理を制御する一括再生処
理制御部216と、記録媒体400からのデータ再生の
再生エラーの発生を監視するエラー処理部240とを備
えている。
【0106】そして、エラー処理部240は、制御コマ
ンドとして通常の再生要求が成された場合に再生エラー
が発生した時には当該通常の再生要求によるデータ再生
を予め定められた回数リトライさせる通常再生要求時リ
トライ制御機能241と、一括再生処理中にエラーが発
生した時には当該一括再生要求されたデータ再生のリト
ライ処理を行わなせない一括再生要求時リトライ禁止制
御機能242とを備えている。
【0107】この一括再生要求時リトライ禁止制御機能
242によって、一括再生要求時にエラーが生じても同
一データの再生のためのリトライを行わないため、必要
無くなる可能性もあるデータのリトライで他の処理を遅
らせることがなくなる。
【0108】また、エラー処理部240は、一括再生処
理中に再生エラーが発生した時には当該エラー種別及び
位置等を示すエラー情報を再生バッファ203に格納さ
せるエラー情報格納制御機能243を備えるようにして
も良い。すると、ホストコンピュータ100側ではこの
エラー情報を参照して必要な場合にリトライを行わせる
ようにすることができ、一方、圧縮された画像データや
音声データのようにデータに多少の欠けが生じても再生
できる場合にはリトライを行わせないなどの処理が可能
となる。
【0109】また、エラー処理部240は、一括再生処
理中に再生エラーが発生した時には当該一括再生処理を
中止すると共に当該エラーが発生した以降の一括再生領
域リストデータを破棄させるエラー時一括再生中止制御
機能244を備えるようにしても良い。このようにエラ
ーが発生したときに一括再生処理を中止して、直ちに初
期状態に戻ることで、復帰処理を速く行うことができ
る。
【0110】図11は、一括再生処理中に実行エラー
(例外違反,書込エラー,読出エラー,リトライエラ
ー,格納エラー,ビットレートエラー,CRCエラー,
パリティエラーその他の種々のエラー)が発生した場合
の処理の流れに係るフローチャートである。
【0111】情報再生制御装置200は、記録媒体駆動
手段300へ一括再生領域リストデータT2の内容に基
づく再生コマンドを発行する。該再生コマンドが実行さ
れた結果としてのレスポンスを一括再生処理制御部21
6が受信すると、該一括再生処理制御部216は、受信
したレスポンスの内容を識別し、次の処理を決定する
(S300)。
【0112】即ち、記録媒体駆動手段300からのレス
ポンスが「正常終了」であるならば、一括再生処理制御
部216は、記録媒体駆動手段300から該当するデー
タを再生バッファ部203へ転送制御する指令を出力す
る。そして、再生要求されているデータは、第2インタ
ーフェース部204を介して、記録媒体駆動手段300
から再生バッファ部220に転送制御される(S30
3)。
【0113】一方、記録媒体駆動手段300からのレス
ポンスが「正常終了」でない場合(例えば実行エラーと
なった結果としての「異常終了」等)、一括再生処理制
御部216は、エラーを含んだままの当該データを再生
バッファ部203へ転送制御する。具体的には、エラー
処理手段240のエラー情報格納制御機能243が、一
括再生領域リストデータT2が指定する領域に記録され
ているデータを再生バッファ部203に格納中にエラー
が発生した場合に,格納中のデータにエラー情報を含め
て再生バッファ部203に格納制御する。エラー処理手
段240は、再生要求されているデータを、エラー情報
を含めたままで、記録媒体駆動手段300から再生バッ
ファ部203へ格納制御(読出し開始)する(S30
1)。
【0114】この時、エラー処理部240は、エラーが
発生したセクタの位置情報とエラーが発生した原因コー
ド(以下、「エラー情報」という。)とを、記録媒体駆
動手段300から受信する。そして、コンピュータ制御
手段100から要求があった場合は、受信したエラー情
報をコンピュータ制御手段100へ送信する。
【0115】そして、一括再生処理制御部216は、一
括再生領域リストデータ記憶部212に記憶されている
全ての一括再生要求リストデータT2について、再生コ
マンドを発行済みか否かの確認を行う(S302)。全
ての一括再生領域リストデータT2について再生コマン
ドが発行済みであると判断されたならば、記録媒体駆動
手段300への再生コマンド発行処理の実行を終了す
る。これにより、コンピュータ制御手段100からの新
たな再生要求に備えることができるので、次の再生要求
に迅速且つ確実に応答することができる。
【0116】また、全ての一括再生領域リストデータT
2について再生コマンドが発行済みでない場合(S30
2)、図4のS104に戻り、一括再生領域リストデー
タT 2の内容に基づいて再生コマンドを発行する処理を
実行する。
【0117】本実施形態では、記録媒体駆動手段300
からのレスポンスが「正常終了」でない場合、エラーを
含んだままの再生データを再生バッファ部203へ転送
制御する構成としたが、本実施形態の第1の変形例とし
て、一括再生領域リストデータT2が指定する領域に記
録されているデータを再生バッファ部203に格納中に
エラーが発生した場合に,先行するデータの一括再生処
理の実行を停止制御する機能と、先行するデータの一括
再生処理に係る一括再生領域リストデータT2を初期化
する機能とを備えるようにしても良い。
【0118】これにより、一括再生領域リストデータT
2が指定する領域に記録されているデータを再生バッフ
ァ部203に格納中にエラーが発生しても、先行するデ
ータの一括再生処理に係る一括再生領域リストデータT
2が初期化されるので、その後の処理をコンピュータ制
御手段100が決定することができる結果、エラーが発
生しても、その後のコンピュータからの種々の制御コマ
ンドに柔軟に対応することができるので、データの読出
し速度が格段に向上する。ここで、本発明の第2の実施
の形態及びその変形例は、第1の実施の形態に適用する
こともできる。
【0119】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ので、これによると、一括再生処理制御部が、一括再生
領域リストデータが一括再生領域リストデータ記憶部に
格納されると同時に、または、他のコマンドの終了を待
って一括再生処理を実行するため、ホストコンピュータ
からは、一括再生要求コマンドと、この一括再生領域リ
ストデータとを送信しておけば、連続領域に記録された
データに対する不連続な読み込み処理、または、不連続
領域に記録されたデータに対する読み込み処理が自動的
に行われ、これにより、ホストコンピュータは、必要性
が高いと見込まれるデータについてのみ一括再生領域リ
ストに定義することで、先読みの指令を行うことがで
き、従って、データの読み出しが必要とされる不連続領
域についてのみ先読みを行うことで、不要な先読みデー
タを再生バッファに格納することがなくなり、これによ
り、再生バッファの容量を有効活用してホストコンピュ
ータでの再生処理を高速に行うことができ、再生処理に
要する時間を大幅に短縮することができ、さらに、例え
ば映像データなどを早送り再生や巻き戻し再生するなど
連続したデータを飛ばしながら再生する場合であっても
データ転送レートを確保することができる、という従来
にない優れた情報再生制御装置を提供することができ
る。
【0120】このように、従来の先読み方式で発生して
いた、連続する記録領域に対する再生要求でない場合
に、バッファ,キャッシュメモリ等の再生バッファ部2
03に蓄積したデータを有効活用することができないと
いう問題点について、予め読み出す領域のデータをリス
ト形式による一括再生領域リストデータT2としてホス
トコンピュータ等から受信することにより、ホストコン
ピュータが必要とするデータをバッファ等に準備してお
くことができる。その結果、バッファ等に蓄積したデー
タを従来よりも格段に有効活用することができる。更
に、再生処理時にホストコンピュータの待ち時間を著し
く低減させることができるという極めて優れた効果を有
する。
【0121】更に、本願発明の情報再生制御装置200
が提供する一括再生処理を1回だけでも実行することに
よって、少なくとも、従来の通常の再生処理や先読み方
式による再生処理の場合に比べて、読出し時間を必ず短
縮することができるという極めて優れた利点がある。換
言すれば、読出し時間が従来よりも長くなるという事態
は確実に防止することができる。
【0122】更に、エラーが発生した場合でも、再生処
理の制御を中断することなく継続して再生処理を行うた
め、エラー処理にかかる時間を著しく低減させることが
でき、ホストコンピュータの待ち時間を激減させること
ができるという極めて優れた利点を有する。また、これ
により、記録媒体400におけるエラーセクタに対する
取り扱いについても、ホストコンピュータ側に決定させ
ることが可能になるので、画一的な再生処理にならず、
どのような状況においても柔軟に再生処理に対処できる
という極めて優れた利点もある。
【0123】即ち、一括再生要求コマンドT1によるデ
ィスク装置への再生コマンド実行中にエラーが発生した
場合でも、ディスク装置の制御を中断することなく正常
終了と同じように扱うので、エラー処理にかかる時間は
少なく、ホストコンピュータの待ち時間を激減させるこ
とが可能である。
【0124】また、エラーを含んだデータと,エラーを
起こしたセクタに関する位置情報と,エラー要因に関す
る情報とを付随してホストコンピュータヘ転送できるの
で、エラーセクタに関する取り扱いについて、リトライ
が必要なのか、あるいはエラーを起こしたセクタ以外の
データが必要だったのか等の判断をホストコンピュータ
に決定させることができる。
【0125】特に、ホストコンピュータ等から送信され
る一括再生領域リストデータT2を一括再生領域リスト
データ記憶部212に記憶しておき、該一括再生領域リ
ストデータ記憶部212から適宜読み出して、対応する
領域のデータを読み出すための再生コマンドを発行する
構成としたことで、一括再生領域リストデータT2の指
示する領域のデータを読み出す旨の再生コマンドを適宜
余裕のあるときに発行することもできる。
【0126】また、一括再生処理制御部が、一括再生領
域リストデータT2が指定する領域に記録されているデ
ータを再生中にホストインタフェースから通常の再生要
求があった場合に、所定の条件に応じて一括再生処理を
停止して当該通常の再生要求による再生処理を行わせる
機能を備えた例では、一括再生処理によって通常処理が
遅れることがない。すなわち、ホストコンピュータは今
後の通常再生要求がどのようになるかという厳密な予定
や優先度が定義されていない状態で大量の一括再生要求
(不連続領域に対する先読み指令)を出力しても、所定
の条件で一括再生の停止処理が行われるため、通常処理
が遅れることなく、一方、先読みで再生バッファ(キャ
ッシュ)にデータが予め格納されている確率が高まる。
このため、ホストコンピュータのアプリケーション開発
者は、記録媒体及びその駆動部の構成を詳細に知ること
なく、すなわち、ハードディスクなどの記録装置のハー
ドウエア資源の構成に依存することなく、通常処理を遅
らせずにキャッシュ(再生バッファ)のヒット率を高め
るプログラムを開発することができる。具体的には、記
録媒体駆動手段300の仕様、特に、ディスク回転数,
データ転送速度,機種等に依存することなく、通常処理
の速度を維持しつつ再生バッファのヒット率を高めるこ
とができる。
【0127】また、読み出す領域がリスト形式で予め記
憶されるので、再生要求を受信してからアクセス動作に
移る処理に比べて、再生要求を受ける前に目的の領域に
対するアクセス動作モードに移行できるという極めて優
れた利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報再生制御装置の第1実施形態の構
成例を示すブロック図である。
【図2】図1に示す一括再生処理制御部が優先度判定機
能を備えた構成例を示すブロック図である。
【図3】図2に示す構成での一括再生処理の一例を示す
フローチャートである。
【図4】図2及び図3に示す構成での優先度判定基準の
簡略化した一例を示す図表である。
【図5】本発明の一実施例の主要な構成要素の関係を示
すブロック図である。
【図6】図5に示す実施例の詳細構成を示すブロック図
である。
【図7】図7(A)はホストコンピュータ等のコンピュ
ータ制御手段から受信されることがある一括再生要求コ
マンドのデータ構造の一例を表す構造図であり、図7
(B)はその一括再生要求コマンドに含まれることがあ
る一括再生領域リストデータのデータ構造の一例を表す
構造図である。
【図8】本実施例の情報再生制御装置が一括再生要求コ
マンドを受信した際の動作の一例を示すフローチャート
である。
【図9】一括再生要求コマンドを実行中に、ホストコン
ピュータ等のコンピュータ制御手段から別の制御コマン
ドを受信した際の本実施例の動作の一例を示すフローチ
ャートである。
【図10】本発明の第2実施形態の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図11】再生コマンドを実行中にエラーが発生した際
の本発明の情報再生制御装置の動作の一例を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
100 コンピュータ制御手段 200 情報再生制御装置 200a 再生処理手段(コントローラ又は再生処理
部) 201 ホストインタフェースとしての第1インターフ
ェース 203 再生バッファ 210 一括再生領域抽出部 212 一括再生領域リストデータ記憶部 216 一括再生処理制御部 400 ハードディスク等の記録媒体 P リストポインタ T1 一括再生要求コマンド T2 一括再生領域リストデータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−309798(JP,A) 特開 平5−289822(JP,A) 特開 平10−64164(JP,A) 特開 平8−180599(JP,A) 特開 平5−135483(JP,A) 特開 平11−195277(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 20/10 G11B 27/00

Claims (22)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホストコンピュータ等のコンピュータ制
    御手段からの制御コマンドを受けるホストインタフェー
    スと、記録媒体から再生されるデータを一時的に記憶す
    る再生バッファと、前記ホストインタフェースを介して
    入力される制御コマンドに従って前記記録媒体又は前記
    再生バッファに格納されたデータを前記ホストインタフ
    ェースに出力する再生処理手段とを備えた情報再生制御
    装置において、 前記再生処理手段が、前記ホストインタフェースから前
    記記録媒体に格納されたデータの一括再生を要求する一
    括再生要求コマンドが前記制御コマンドとして入力され
    た場合には、当該一括再生要求コマンドに付随して前記
    ホストコンピュータ制御手段から送信された,一括再生
    の対象となる不連続な複数の再生領域の指示が定義され
    た一括再生領域リストデータを,当該一括再生要求コマ
    ンドから抽出する一括再生領域抽出部と、この一括再生
    領域抽出部によって抽出された一括再生領域リストデー
    タを一時的に記憶する一括再生領域リストデータ記憶部
    と、この一括再生領域リストデータ記憶部に格納された
    一括再生領域リストデータに基づいて前記記録媒体中の
    複数の再生領域からそれぞれデータを読み出すと共に当
    該読み出したデータを前記再生バッファに格納する一括
    再生処理を制御する一括再生処理制御部とを備えたこと
    を特徴とする情報再生制御装置。
  2. 【請求項2】 前記一括再生処理制御部は、前記一括再
    生処理中に前記ホストインタフェースを介して通常再生
    要求コマンドを前記制御コマンドとして受信したときに
    は前記一括再生処理を中止させる通常再生要求時中止制
    御機能を備えたことを特徴とする請求項1記載の情報再
    生制御装置。
  3. 【請求項3】 前記一括再生処理制御部は、前記一括再
    生処理中に前記ホストインタフェースを介して通常再生
    要求コマンドを前記制御コマンドとして受信したときに
    は当該通常再生要求を前記一括再生処理の完了まで待機
    させる通常再生要求待機制御機能を備えたことを特徴と
    する請求項1記載の情報再生制御装置。
  4. 【請求項4】 前記一括再生処理制御部は、前記一括再
    生処理中に前記ホストインタフェースを介して通常再生
    要求コマンドを前記制御コマンドとして受信した場合に
    当該通常再生要求の優先度を判定する通常再生要求時優
    先度判定機能と、この通常再生要求時優先度判定機能に
    よって一括再生処理の優先度が高いと判定された場合に
    は当該実行中の一括再生処理の完了まで前記通常再生要
    求コマンドを待機させる通常再生要求待機制御機能と、
    前記通常再生要求時優先度判定機能によって前記通常再
    生要求の優先度が高いと判定された場合には前記一括再
    生処理を中止させて前記通常再生要求コマンドを実行さ
    せる通常再生要求時中止制御機能とを備えたことを特徴
    とする請求項1記載の情報再生制御装置。
  5. 【請求項5】 前記通常再生要求時優先度判定機能は、
    前記通常再生要求コマンドによって指定されたデータが
    前記一括再生処理の一括再生領域リストデータによって
    指定されたデータに含まれている場合には前記一括再生
    処理の優先度を高く設定する機能を備えたことを特徴と
    する請求項4記載の情報再生制御装置。
  6. 【請求項6】 前記通常再生要求時優先度判定機能は、
    前記通常再生要求コマンドによって指定されたデータが
    前記一括再生処理の一括再生領域リストデータによって
    指定されたデータに含まれている場合には当該通常再生
    要求の優先度を高く設定する機能と、前記実行中であっ
    た一括再生処理による一括再生領域リストデータのうち
    前記通常再生要求された位置に基づいて前記一括再生領
    域リストデータ中の再開始位置を設定する機能とを備え
    たことを特徴とする請求項4記載の情報再生制御装置。
  7. 【請求項7】 前記通常再生要求時優先度判定機能は、
    前記一括再生領域リストデータに含まれるデータのデー
    タ種別を判定する機能と、前記データ種別に応じて前記
    一括再生処理及び通常再生処理の優先度が予め定められ
    た通常再生要求時用優先度テーブルを参照して前記一括
    再生処理又は前記通常再生要求の優先度を特定する機能
    とを備えたことを特徴とする請求項4記載の情報再生制
    御装置。
  8. 【請求項8】 前記通常再生要求時優先度判定機能は、
    前記通常再生要求コマンドを受信した時に前記一括再生
    領域リストデータに指定された複数のデータの内予め定
    められた比率以上の量のデータを前記再生バッファに格
    納した場合に当該一括再生処理の優先度を高く設定する
    機能を備えたことを特徴とする請求項4記載の情報再生
    制御装置。
  9. 【請求項9】 前記通常再生要求時優先度判定機能は、
    前記通常再生要求コマンドの属性に基づいて当該通常再
    生要求の優先度を特定する機能を備えたことを特徴とす
    る請求項4記載の情報再生制御装置。
  10. 【請求項10】 前記一括再生処理制御部は、前記一括
    再生処理中に前記ホストインタフェースを介して新たな
    一括再生要求コマンドを受信したときには先行する一括
    再生要求コマンドによる一括再生領域リストデータに続
    けて当該新たな一括再生要求コマンドによる一括再生領
    域リストデータを前記一括再生領域リストデータ記憶部
    に格納する連続一括再生制御機能を備えたことを特徴と
    する請求項1記載の情報再生制御装置。
  11. 【請求項11】 前記一括再生処理制御部は、前記一括
    再生処理中に前記ホストインタフェースを介して新たな
    一括再生要求コマンドを受信したときには先行する一括
    再生要求コマンドによる一括再生処理を中止して前記新
    たな一括再生要求コマンドによる一括再生処理を実行す
    る再一括再生要求時中止制御機能を備えたことを特徴と
    する請求項1記載の情報再生制御装置。
  12. 【請求項12】 前記一括再生処理制御部は、前記一括
    再生処理中に前記ホストインタフェースを介して再度別
    の一括再生要求を前記制御コマンドとして受信した場合
    に当該新たな一括再生要求の先行する一括再生要求に対
    する優先度を判定する再一括再生要求時優先度判定機能
    と、 この優先度判定機能によって先行する一括再生処理の優
    先度が高いと判定された場合には当該実行中の一括再生
    処理による一括再生領域リストデータに続いて新たな一
    括再生要求による一括再生領域リストデータを前記一括
    再生領域リストデータ記憶部に格納する連続一括再生制
    御機能と、 前記再一括再生要求時優先度判定機能によって新たな一
    括再生処理の優先度が高いと判定された場合には当該実
    行中の一括再生処理を中止させて前記新たな一括再生要
    求による一括再生処理を実行する再一括再生要求時中止
    制御機能とを備えたことを特徴とする請求項1記載の情
    報再生制御装置。
  13. 【請求項13】 前記再一括再生要求時優先度判定機能
    は、前記先行する一括再生要求による一括再生データの
    格納位置と前記新たな一括再生要求による一括再生デー
    タの格納位置との関係に基づいて前記新たな一括再生要
    求及び先行する一括再生要求の優先度を判定する機能を
    備えたことを特徴とする請求項12記載の情報再生制御
    装置。
  14. 【請求項14】 前記再一括再生要求時優先度判定機能
    は、前記新たな及び先行する一括再生要求による各一括
    再生領域リストデータに含まれるデータのデータ種別を
    判定する機能と、前記データ種別に応じて前記先行する
    一括再生処理及び新たな一括再生処理の優先度が予め定
    められた再一括再生要求時用優先度テーブルを参照して
    前記先行する一括再生処理又は前記新たな一括再生処理
    の優先度を特定する機能とを備えたことを特徴とする請
    求項12記載の情報再生制御装置。
  15. 【請求項15】 前記再一括再生要求時優先度判定機能
    は、前記新たな一括再生要求コマンドを受信した時に前
    記先行する一括再生領域リストデータに指定された複数
    のデータの内予め定められた比率以上の量のデータを前
    記再生バッファに格納した場合に当該一括再生処理の優
    先度を高く設定する機能を備えたことを特徴とする請求
    項12記載の情報再生制御装置。
  16. 【請求項16】 前記再一括再生要求時優先度判定機能
    は、前記新たな一括再生要求コマンドの属性に基づいて
    当該新たな一括再生要求の優先度を特定する機能を備え
    たことを特徴とする請求項12記載の情報再生制御装
    置。
  17. 【請求項17】 ホストコンピュータ等のコンピュータ
    制御手段からの制御コマンドを受けるホストインタフェ
    ースと、記録媒体から再生されるデータを一時的に記憶
    する再生バッファと、前記ホストインタフェースを介し
    て入力される制御コマンドに従って前記記録媒体又は前
    記再生バッファに格納されたデータを前記ホストインタ
    フェースに出力する再生処理手段とを備えた情報再生制
    御装置において、 前記再生処理手段が、前記コンピュータ制御部にて送信
    され,前記ホストインタフェースを介して,不連続な
    数の開始アドレスと当該各開始アドレス毎に定義された
    読み出しデータ量との組からなるフレーム情報を複数有
    するリストデータを受信した場合には,当該リストデー
    タを一括再生領域リストデータとして一時的に記憶する
    一括再生領域リストデータ記憶部と、この一括再生領域
    リストデータ記憶部に格納されたリストデータの開始ア
    ドレスを指標するリストポインタを記憶したリストポイ
    ンタ記憶部と、このリストポインタ記憶部に格納された
    リストポインタに基づいて前記一括再生領域リストデー
    タ記憶部に格納されたリストデータに指定されたデータ
    を順次再生させる一括再生処理を制御する一括再生処理
    制御部とを備えたことを特徴とする情報再生制御装置。
  18. 【請求項18】 前記一括再生処理制御部が、前記一括
    再生領域リストデータ記憶部に格納されたリストデータ
    による一括再生処理の実行中に前記ホストインタフェー
    スを介して新たな制御コマンドを受信した場合には実行
    中の一括再生処理を停止させる停止制御機能と、この停
    止制御機能によって一括再生処理が停止した後に前記新
    たに受信した制御コマンドを実行させる割り込み制御機
    能と、この割り込み制御機能によって新たな制御コマン
    ドの実行が完了した後に前記一括再生処理を停止した時
    のリストポインタのフレームから一括再生処理を再開さ
    せる第1の再開制御機能とを備えたことを特徴とする請
    求項17記載の情報再生制御装置。
  19. 【請求項19】 前記一括再生処理制御部が、前記一括
    再生領域リストデータ記憶部に格納されたリストデータ
    による一括再生処理の実行中に前記ホストインタフェー
    スを介して通常の再生コマンドを受信した場合で且つ当
    該再生コマンドによって再生が指示されたデータが前記
    リストデータで指示されるデータに含まれる場合に、実
    行中の一括再生処理を停止させる停止制御機能と、 この停止制御機能によって一括再生処理が停止した後に
    前記新たに受信した再生コマンドを実行させる割り込み
    制御機能と、 この割り込み制御機能によって新たな制御コマンドの実
    行が完了した後に前記実行した再生コマンドに対応する
    フレーム近傍のフレームまで前記リストポインタを進行
    させると共に当該再生コマンドによるデータ位置に続く
    位置から一括再生処理を再開させる第2の再開制御機能
    とを備えたことを特徴とする請求項17記載の情報再生
    制御装置。
  20. 【請求項20】 ホストコンピュータ等のコンピュータ
    制御手段からの制御コマンドを受けるホストインタフェ
    ースと、記録媒体から再生されるデータを一時的に記憶
    する再生バッファと、前記ホストインタフェースを介し
    て入力される制御コマンドに従って前記記録媒体又は前
    記再生バッファに格納されたデータを前記ホストインタ
    フェースに出力する再生処理手段とを備えた情報再生制
    御装置において、 前記再生処理手段が、前記ホストインタフェースを介し
    ,前記コンピュータ制御手段から受信した一括再生の
    対象となる不連続な複数の再生領域の指示が定義された
    一括再生領域リストデータに基づいて不連続な複数の再
    生領域にそれぞれ格納されたデータを順次再生させる一
    括再生処理を制御する一括再生処理制御部と、前記記録
    媒体からのデータ再生の再生エラーの発生を監視するエ
    ラー処理部とを備え、 前記エラー処理部は、前記制御コマンドとして通常の再
    生要求が成された場合に再生エラーが発生した時には当
    該通常の再生要求によるデータ再生を予め定められた回
    数リトライさせる通常再生要求時リトライ制御機能と、
    前記一括再生処理中にエラーが発生した時には当該一括
    再生要求されたデータ再生のリトライ処理を行わなせな
    い一括再生要求時リトライ禁止制御機能とを備えたこと
    を特徴とする情報再生制御装置。
  21. 【請求項21】 前記エラー処理部は、前記一括再生処
    理中に再生エラーが発生した時には当該エラー種別及び
    位置等を示すエラー情報を前記再生バッファに格納させ
    るエラー情報格納制御機能を備えたことを特徴とする請
    求項20記載の情報再生制御装置。
  22. 【請求項22】 前記エラー処理部は、前記一括再生処
    理中に再生エラーが発生した時には当該一括再生処理を
    中止すると共に当該エラーが発生した以降の一括再生領
    域リストデータを破棄させるエラー時一括再生中止制御
    機能を備えたことを特徴とする請求項20記載の情報再
    生制御装置。
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