JP3519790B2 - 付着またはエッチング工程用プラズマ反応装置 - Google Patents

付着またはエッチング工程用プラズマ反応装置

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JP3519790B2
JP3519790B2 JP20241094A JP20241094A JP3519790B2 JP 3519790 B2 JP3519790 B2 JP 3519790B2 JP 20241094 A JP20241094 A JP 20241094A JP 20241094 A JP20241094 A JP 20241094A JP 3519790 B2 JP3519790 B2 JP 3519790B2
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    • H01J37/321Radio frequency generated discharge the radio frequency energy being inductively coupled to the plasma
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は付着またはエッチング工
程用のプラズマ反応装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような機械では、プラズマ誘導励
起式のものが、容量励起式のものより100倍も高い電
離密度が得られることが知られている。
【0003】例えば国際特許W086/06923号か
らは、励起アンテナが無線周波数のエネルギーを円筒形
ボリュームに、200mm以上の長さに結合する、一種の
誘導励起式の機械が知られる。
【0004】この装置は、その励起源に関しては低圧の
高い電離密度を保証するが、この密度の半径方向の輪郭
は、励起源中またはプラズマ形成帯の近くでは均一では
ない。
【0005】処理すべき基板に均一な電離密度の輪郭を
生成するには、基板を拡散プラズマ領域内で励起源から
離れた所に置く。プラズマは低い電離密度を有し、さら
に(数10-3mbar以下の)圧力及び励起源と基板の分離
間隔に応じて電離密度が急激に低下するSF6 、C2
6 またはCl2 などの電気陰性ガスでは、電離密度が非
常に低くなる。したがって、このようなガスは一般に1
-2mbar以上の圧力で、深い高速のエッチングやPEC
VD(プラズマ強化化学蒸着)による付着に使用され
る。
【0006】また、欧州特許EP0431282号から
は、励起アンテナが平らであり渦巻き状の螺旋形状を有
する、誘導励起式の機械が知られる。
【0007】この装置は、その励起源に関しては良好な
電離密度の均一性を保証する。他の既知の励起源に比べ
て、これは(10-2mbar以上の)高い圧力でよりすぐれ
た均一性を保証する。これはまた他の既知の誘導源に比
べて、上記のSF6 、C2 6 、Cl2 などの電気陰性
ガスを使用するとき、よりすぐれた電離密度を保証す
る。
【0008】しかし、このようなアンテナをプラズマ励
起源として使用する場合、電磁界がアンテナから遠い距
離で比較的高く電離粒子に強いエネルギーを与え、その
ためエッチングの場合、エッチングすべき基板に損傷を
与える可能性がある。
【0009】また欧州特許EP0403418号は、励
起アンテナが、互いに上下に重なりかつ処理すべき基板
に平行な2つの環状ループから成る、高密度プラズマ下
の付着・エッチング装置を開示している。
【0010】この2つのループは導体によって結合さ
れ、この組立品は無線周波数出力発生装置によって給電
される。アンテナは石英誘電管の周りに配置される。
【0011】しかし、このような装置では、導体が2つ
のループを結合する管に強い腐食が起こることが確認さ
れている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、既存
装置の上述の不都合を除去することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、処理すべき基
板を受け取るための真空囲壁を含み、電離すべきガスを
導入する手段を含み、容器内で生成されるプラズマが無
線周波数出力発生装置によって給電されるアンテナによ
って励起される、付着またはエッチング工程用のプラズ
マ反応装置において、前記のアンテナが、直径方向に対
向する2つの点で給電導体に接続された、単一の環状ル
ープを構成する電気導体から成ることを特徴とするプラ
ズマ反応装置である。
【0014】他の特徴によれば、前記の無線周波数出力
発生装置は、第1可変コンデンサを含む適合回路を介し
て前記のアンテナに給電し、前記の第1可変コンデンサ
は前記のアンテナの端子に並列に取り付けられた第2の
可変コンデンサに直列に接続されている。
【0015】本発明のその他の特徴は、添付の図面に関
する以下の本発明の実施例の説明から明らかになろう。
【0016】
【実施例】図1を参照すると、プラズマ反応装置は本質
的にポンプ群2によってポンプされる真空囲壁1を含
む。穴3から、たとえば、SF6 、C2 6 、Cl2
どの電離すべきガスが導入できる。
【0017】囲壁はその下部で、ポンプ群2と連結する
ための開口27を含む下部区画4によって閉じられてい
る。この下部区画4は基板受け台25を備えており、こ
の基板受け台25は意図する処理方法(付着またはエッ
チング)に応じて、基板5に対して分極、加熱または冷
却、並びにその垂直位置決めを可能にする。
【0018】囲壁は、その上部で、石英または処理が整
合する他の誘電材料製の「山高帽」形の容器6によって
閉じられている。囲壁1の側壁7は非磁性材料で作られ
ている。
【0019】囲壁1中でプラズマを発生させるための励
起源は、プラズマ容器6の半球部分30を取り囲むアン
テナ8によって構成される。
【0020】このアンテナ8は、単一の環状ループを構
成する電気導体9から成り、この環状ループは、直径方
向に対向する2つの点10、11で給電導体12、13
に接続され、したがってこれらの給電導体12、13は
環状ループ9の2つの半部分9a、9bに並列に給電す
る。
【0021】給電導体12、13はインピーダンス適合
回路を介して13.56MHzの無線周波数出力発生装
置14に接続され、この適合回路は第1可変コンデンサ
15を含み、この第1可変コンデンサ15は無線周波数
出力発生装置14に直接接続され、かつ第2可変コンデ
ンサ16の端子に直列に接続され、この第2可変コンデ
ンサ16はアンテナ8の端子に並列に取り付けられ、そ
の第2端子は、アースを形成するフレーム17に電気的
に接続された無線周波数出力発生装置14の帰路26に
電気的に接続されている。可変コンデンサ15、16
は、自動または手動の適合回路によって制御されるモー
タ18、19によって調節される。アンテナ8は水冷式
であることが望ましい。
【0022】アンテナ8の平面に垂直に磁界を発生させ
るように、アンテナ8の周りに第1の電気コイル20が
配置される。
【0023】またプラズマ用の「多極」閉込め磁界を形
成するように、囲壁1の周り全体にさらに複数の永久磁
石21が配置され、これらの永久磁石21は放射状に、
かつ順次互いに逆方向に分極される。
【0024】アンテナ8と基板5との間の基板5と平行
な平面に垂直な磁界を発生させるために、第2の電気コ
イル22も囲壁1の周りに配置されている。このコイル
22の位置決めは、図の両方向矢印23のように調節可
能である。コイル20、22は直流を給電され、プラズ
マ及びプロセスの強度と均一性を基板5のレベルで最適
化する働きをする。
【0025】本発明の励起源(アンテナ8)では、プラ
ズマがその中で発生する容器6の容積は、導入部で述べ
た従来技術の最初の特許に記載された円筒形の励起源に
比べて小さいので、無線周波数出力とプラズマの結合は
より効果的であり、従ってワット当たりの全電離磁束で
表した収率はそれらの励起源に比べて高い。
【0026】アンテナ8の半円状の2つの半部分9a、
9bが並列に給電されるため、アンテナのインダクタン
スは、導入部で述べた従来技術の特許に記載のアンテナ
に比べて顕著に低下している。その結果、一方ではプラ
ズマ中でより弱い電界が誘導され、したがって基板5の
レベルでの荷電粒子のエネルギーが最小限になり、他方
では無線周波数発生装置出力のプラズマへの変換の効率
がよくなる。
【0027】コイル20、22によって発生する静磁界
が存在するため、プラズマ中に定常共振波が発生し、そ
のため無線周波数エネルギーのプラズマ電子への結合の
収率と効率が向上する。熱せられた電子のエネルギーは
衝突によってプラズマに移り、それから高い電離密度が
もたらされる。
【0028】本発明のプラズマ反応装置によって発生す
るプラズマは、反応的及び選択的イオン・エッチング、
スプレー清浄化、または基板上に薄層が付着されるPE
CVD(プラズマ強化化学蒸着)に使用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるプラズマ反応装置の概略図であ
る。
【図2】本発明による励起アンテナの拡大図である。
【符号の説明】
1 囲壁 2 ポンプ群 3 ガス導入手段 4 下部区画 5 基板 6 プラズマ容器 7 囲壁の側壁 8 アンテナ 9 電気導体 12 給電導体 13 給電導体 14 無線周波数出力発生装置 15 第1可変コンデンサ 16 第2可変コンデンサ 17 フレーム 18 モータ 19 モータ 20 第1電気コイル 21 永久磁石 22 第2電気コイル22 25 基板受け台 26 帰路 27 開口 30 半球部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/205 C23F 4/00 H01L 21/3065

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理すべき基板(5)を受け取るための
    真空囲壁(1)を含み、電離すべきガスを導入する手段
    (3)を含み、容器(6)内で生成されるプラズマが無
    線周波数出力発生装置(14)によって給電されるアン
    テナ(8)によって励起される、付着またはエッチング
    工程用のプラズマ反応装置において、前記のアンテナが
    直径方向に対向する2つの点(10、11)で給電導体
    (12、13)に接続された、単一の環状ループを構成
    する電導体(9)から成ることを特徴とするプラズマ反
    応装置。
  2. 【請求項2】 前記の無線周波数出力発生装置(14)
    が、第1可変コンデンサ(15)を含むインピーダンス
    適合回路を介して前記のアンテナ(8)に給電し、前記
    の第1可変コンデンサ(15)が前記のアンテナ(8)
    の端子に並列に取り付けられた第2可変コンデンサ(1
    6)に直列に接続されることを特徴とする、請求項1に
    記載のプラズマ反応装置。
  3. 【請求項3】 前記の真空囲壁(1)の周りに複数の永
    久磁石(21)が配置され、これらの永久磁石(21)
    が放射状に、かつ順次互いに逆方向に分極されることを
    特徴とする、請求項1または2に記載のプラズマ反応装
    置。
  4. 【請求項4】 前記の囲壁(1)の周りに、直流を給電
    される電気コイル(22)が配置され、前記コイルの軸
    が前記アンテナ(8)の平面に垂直であり、前記のコイ
    ルの位置が前記軸に沿って調節可能であることを特徴と
    する、請求項1から3のいずれか一項に記載のプラズマ
    反応装置。
  5. 【請求項5】 前記アンテナ(8)の周りに、直流を給
    電される電気コイル(20)が配置され、前記コイル
    (20)の軸が前記アンテナ(8)の平面に垂直である
    ことを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記
    載のプラズマ反応装置。
JP20241094A 1993-08-27 1994-08-26 付着またはエッチング工程用プラズマ反応装置 Expired - Lifetime JP3519790B2 (ja)

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EP (1) EP0641014B1 (ja)
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DE69402139T2 (de) 1997-07-03
DE69402139D1 (de) 1997-04-24
FR2709397B1 (fr) 1995-09-22
EP0641014A1 (fr) 1995-03-01
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