JP3517873B2 - 天井面取付け型スピーカ - Google Patents

天井面取付け型スピーカ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は天井面取付け型スピ
ーカに係り、特に天井・壁等にて複数個のスピーカを相
互に連結して使用するに際して好適な構造の天井面取付
け型スピーカに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にホール、イベント会場、スーパー
マーケット等の所定の広さを有する区画された空間には
館内放送装置が設置されて、BGM及び各種の一般アナ
ウンス等の通常放送と、更には災害時等の非常用放送が
天井に取り付けられた複数個のスピーカより拡声され
る。この種の装置に使用されているスピーカとしては天
井に取り付けられる所謂天井取付け型スピーカと呼ばれ
ているのが一般的であるが、その取り付け形態として
は、例えば実公昭63−45109号公報、及び実開昭
62−89891号公報に示されているように、振動板
とアクチュエータよりなる音声出力手段であるスピーカ
ユニットを直接天井に固定する方法があり、これらの方
法は少なくともスピーカユニットの外径形状にほぼ対応
した孔を天井板に形成し、天井板の上面(天井裏)にス
ピーカユニットその他を配置する取付け方法であり、天
井埋め込み型スピーカとも呼ばれる。
【0003】また、他の取り付け方法として、天井に大
きな孔を開けずに、スピーカユニットを含んだスピーカ
装置本体を天井板の下面(天井の表面)に直接取付ける
ような取付け方法がある。このようなスピーカ装置の一
般的な構造は、天井板の下面に固定される板金形成した
基台とプラスチック製のカバーとの分割構造となってい
る。
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うな各種の従来技術に係る天井取付け型スピーカ装置に
あっては、種々の課題が存在する。例えば、前記のスピ
ーカユニットその他を天井裏に固定する、天井埋め込み
型スピーカの例では、天井にスピーカユニットに対応し
た形状の大きな孔を形成する必要があり、工事が大掛か
りになるばかりか、修理等において別のスピーカを取付
けようとすると、同じ孔に対応した形状のスピーカ装置
を準備しなければならず、スピーカ装置としての互換性
が悪い、という問題が生じる。
【0004】また、前記の、天井に大きな孔を開けない
でスピーカ装置本体を天井の表面に直接取付けるような
例においては、スピーカ装置の天井への取付けは、予め
天井面に基台をねじ止め等の手段で固定しておき、その
後で、音声出力手段であるスピーカユニット及び信号線
が接続するターミナル等の各種部品を内部に配置したカ
バーを、作業者が下方から上昇させて天井に固定された
基台に押し当て、基台とカバーとを上下方向に連結する
トーションスプリング等の連結手段の反発力を利用して
固定する構造が多い。トーションスプリングによる取付
け構造とは、「く」の字形状のトーションスプリングの
一端をカバーの上部端面に複数個固定しておき、その際
「く」の字の凸部分を装置の外側を向く方向としてお
く。そしてカバーを基台に向けて下から押し付けていく
と凸部分が基台の下側端面を乗り越えた後に外側方向に
反発伸張する空間があり、結局凸部分が基台の内壁を外
側へ押し付ける力によりカバーが落下せず基台に固定さ
れる構造となっている。その固定方法としては単純にば
ね作用を利用するものであるから、重量の大きい部材や
分離する方向に反発しようとする部材を固定しようとす
ると、必ずしも安定的に固定されるとは言い難い。
【0005】またこの種のスピーカ装置は取付け及び修
理等では脚立などに乗って高所での作業が伴うものであ
るから、前者のトーションスプリングの弾性復帰力によ
り取付ける方法では、スプリング力が強すぎると取付け
作業時、脚立等に乗っている作業者に反発力が作用する
ので甚だ危険である。また、この種の固定形態ではスプ
リング力が弱すぎると、取付け力が弱くなりカバーが外
れ易くなる。また更に、これらのスピーカ装置では、カ
バー側にはスピーカユニット、トランス及びターミナル
端子等のすべての部品が予め固定されているのが一般的
であるため、カバーが重くなる欠点がある。それと同時
に、外部のアンプから音声信号が入力した第1番目のス
ピーカ装置から他のスピーカ装置へ信号を分岐して出力
しようとして、第1番目のスピーカ装置のカバーに設け
られたターミナル端子に、他に分岐するスピーカ装置数
に応じた信号線を接続する場合に、カバーを基台に取り
付ける前に予め高所でカバーのターミナル端子に信号線
を接続する必要があるため、これまた取付け作業に大き
な危険が伴い効果的ではない。
【0006】更にまた、ターミナル(ワンタッチターミ
ナル…押し込むことによって接続する端子)に接続され
る信号線は通常放送用と非常放送用と共通接地線との3
線で、しかも作業性を考慮した単線(φ0.8〜φ1.
6mm)が使用されるのが一般的である。このため、第
1番目のスピーカ装置から例えば他の2個のスピーカ装
置に信号を分岐するようにパラレルに接続したとする
と、第1番目のスピーカ装置のターミナル端子には、外
部のアンプを発し天井を経由して接続する入力信号用の
前記の3線のリード線と、分岐出力する前記2個分のス
ピーカの出力信号線(6本)の合計9本の信号線が接続
されることになる。これらの信号線が接続されたカバー
を基台に取り付けて固定しようとすると、カバーを閉じ
る際に9本の信号線の合計の弾性復帰力がカバーに作用
してカバーを閉じようとする力に反発し、カバーの取付
け作業が非常に困難となるばかりか、反発力による変形
を防ぐためにカバーの強度を上げる必要も生じ、成形肉
厚を大きくしたり成形材料を変形力に対して強靭なもの
に厳選するなど、コスト高の要因となる。
【0007】さらに、カバーと基台とをトーションスプ
リングにて連結するような上記した従来の機構では、リ
ード線が全てカバー側につけられているため、カバーを
閉めようとする時、カバーが信号線の合計の弾性反発力
によって跳ね返って開いてしまって、カバーの取付けが
困難になる、という問題が生じる。しかもカバーに前記
の多数のリード線がつながっているので、カバーを閉じ
るときにはリード線をまとめて(整理して)カバー内部
に収納することができないために、まとめられていない
リード線がカバーと基台との隙間から装置の外部にはみ
出したり、リード線どうしあるいはリード線と他の構成
物が絡み合って、カバーを閉めるのが困難になる、とい
った作業上の問題点が生じる。さらにまとめられていな
いリード線がカバーと他の構成物との間に挟まってリー
ド線の皮膜が破れるなど事故が生じたり、トランスや電
気抵抗など熱を有する可能性があるので本来離反して配
置すべき部品に近接してリード線が配置されたまま組み
立てられるなどして、性能上及び安全上の問題も生じ
る、という課題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本願発明は、天井面に取り付けられた基台(2)
と、前記基台(2)に対して着脱可能なカバー(3)と
より構成された天井面取付け型スピーカ(1)におい
て、前記カバー(3)の基台(2)に対向する内面にス
ピーカユニット(sp1)を備え、前記基台(2)には
入力信号用のリード線および他の天井面取付け型スピー
カへの信号分配用のリード線を接続するターミナル端子
(4)と、前記リード線の導出孔(2A)と、前記スピ
ーカユニット(sp1)へ出力する信号を変圧する変圧
手段(6)とを備えたことを特徴とする天井面取付け型
スピーカ(1)を提供する。更に上記の課題を解決する
ために、本願発明は、前記ターミナル端子(4)に接続
するリード線は、通常入力用、非常入力用および共通接
地線よりなる3本の単線である請求項1に記載の天井面
取付け型スピーカ(1)を提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】次に図1ないし図5を用いて、本
発明の一実施の形態を説明する。図1は本発明の天井面
取付け型スピーカ(1)の一実施の形態を示す模式図、
図2は基台及びカバーの展開図である。図3は基台
(2)の外観図、図4はカバー(3)の外観図である。
図5は基台(2)にリード線を接続した状態の外観図で
ある。本実施の形態の天井面取付け型スピーカ(1)
(以下スピーカ装置ともいう)によれば、動作するため
の基本的な構成部品は上記従来に係る装置と同様であ
る。即ち、図1において、スピーカ装置(1)は基台
(2)とカバー(3)とより筐体部が形成され、上下に
蓋が合わさるような状態で一体化されて天井に取付けら
れる。基台(2)はモールド成形などで、円形に形成さ
れて予め天井面に取付けられる。基台(2)の中央部に
は天井裏(天井面)より導かれる信号線を導入するため
の配線孔(2A)が中央に形成されている。カバー
(3)は同様にモールド成形等により椀型に成形されて
おり、後で説明するようにその板厚はスピーカユニット
(sp1)を保持できる程度の強度を備える厚さでよ
い。
【0010】基台(2)とカバー(3)とは、相対する
位置に固定用の回転クリック止め機構を有し、予め天井
面に固定された基台(2)に対し下からカバー(3)を
押し付けた後、カバー(3)を所定量回転させ、前記回
転クリック止め機構によって固定する構造となってい
る。次にスピーカ装置(1)の構成を、図3に示す基台
(2)外観図と、図4に示すカバー(3)の外観図を用
いて説明する。図3の基台(2)の外観図において、信
号を入出力するためのリード線を接続するターミナル
(ワンタッチターミナル)(4)は、後で説明するN,
R,COMと呼ぶ、3種類の領域に別れており、それぞ
れの領域には、リード線の先端を差し込んで固定するタ
ーミナル端子が複数(例えば各3個)配置され、一つの
領域内のターミナル端子は互いに導通している。
【0011】スピーカ装置(1)の外部にある図示しな
いアンプから天井裏を経由して、それぞれがφ0.8〜
1.6mmの単線である3本の入力信号用のリード線が
スピーカ装置(1)まで配線されている。前記3本のリ
ード線は、基台(2)中央の配線孔(2A)を通り、前
記ターミナル(4)中の前記3種類の領域N,R,CO
Mに1本づつ配線されている。前記Nの領域に至るリー
ド線は通常放送用の信号ライン、Rの領域に至るリード
線は非常放送用として利用するラインであり、COMの
領域に至るリード線は共通接地線(コモングランド)で
ある。通常時はR,COM線をアンプ側で短絡してい
る。災害発生時等の非常放送をする際には、R,COM
間をアンプ側で切ってRラインに信号を送信するように
なっている。図5はターミナル(4)へ3本の入力信号
用リード線が接続された状況を示している。
【0012】ターミナル(4)に入力した信号は、アッ
テネータ(5)、トランス(6)およびリード線(L
1)(L2)を介して、スピーカ装置(1)を構成する
もう一方の部品であるカバー(3)側に固定される第1
のスピーカユニット(Sp1)に入力するよう構成され
る。前記アッテネータ(5)は外部のアンプから入力し
た信号を減衰させ、スピーカ装置(1)が出力する音量
を適量に調節する機能を有し、そのために付属するアッ
テネータ切り換えスイッチ(5A)によって減衰量を切
り換え、最適な音量を選択できるようになっている。ト
ランス(6)はアッテネータ(5)が出力する減衰した
信号の電圧を変換し、スピーカユニット(sp1)入力
に最適な電圧とする機能を有する。スピーカユニット
(sp1)は、振動板と、入力信号に応じて振動板を振
動させるアクチュエータとを含み、入力信号を音声出力
に変換する機能を有し、外部から入力した通常放送、あ
るいは非常放送の信号に応じて、音声を外部に出力す
る。なお、スピーカユニット(sp1)がカバー(3)
に設けられているので、スピーカを交換する必要が生じ
たときはカバー(3)ごと交換すればよく、スピーカユ
ニット(sp1)単体をスピーカ装置(1)から外した
り取付けたりする作業と比較して、迅速、容易に作業が
行える。また基台(2)に配設されたアッテネータ
(5)等の部品調整やリード線の接続等の保守作業が必
要となったときには、カバー(3)を取り外すことで、
カバー(3)と一体になったスピーカユニット(sp
1)を容易に取り外すことが出来、基台(2)内部の部
品取付け面が作業者にあらわになるので、迅速、容易に
保守作業を行うことが出来る。
【0013】更に図4において、カバー(3)には、一
端をカバー(3)に固定した落下防止ワイヤ(8)が付
属し、その他端には開閉自在なフックが固定されてお
り、基台(2)には前記フックを固定するための落下防
止ワイヤ取付け環(7)が設けられている。これらの構
成の用途は後で説明を行う。更に、このスピーカ装置
(1)から、他の図示しない例えば2つのスピーカ装置
に信号を分岐して出力し、それぞれのスピーカ装置に含
まれる図示しないスピーカユニット(Sp2)(Sp
3)から音声を出力させることが可能である。そのため
に、ターミナル(4)のN,R,COM各領域には、入
力信号線と同様のφ0.8〜1.6mmの単線リード線
が2本ずつ接続され、合計6本のリード線は基台(2)
の中央に設けられた配線孔(2A)を通って天井裏に至
り、前記の他のスピーカ装置には、N、R,COMのラ
インが1本ずつ接続される。他のスピーカ装置は、先に
説明したスピーカ装置(1)と同一の構成であり、また
先に説明した配線方法により前記の3本ずつのリード線
が入力信号線として各スピーカ装置に接続されるので、
他のスピーカ装置に含まれるスピーカユニット(sp
2)(sp3)からもアンプが出力する信号に応じた音
声が出力する。
【0014】ところで基台(2)に配置されたトランス
(6)に一端が固定された上記リード線(L1)(L
2)は、基台(2)から離した状態のカバー(3)側の
スピーカユニット(Sp1)に接続する際の作業のしや
すさを考慮すると、30cm程度の長さが必要である。
前記のスピーカユニット(sp1)へのリード線の接続
作業は、脚立などの上に乗って行う高所での作業である
ため、簡単に接続できるように、スピーカユニット(s
p1)側はコネクタ端子(ワンタッチターミナル)(s
p1A)(sp1B)でリード線(L1)(L2)を受
けるように構成されている。また、カバー(3)には前
記のように、落下防止ワイヤ(8)が付属し、その一端
に付属したフックを基台(2)に設けられた落下防止ワ
イヤ取付け環(7)に引っかけて固定する構造となって
いるので、作業中誤ってカバー(3)を落下させてしま
うの防止出来るとともに、カバー(3)を落下防止ワイ
ヤ(8)を用いて基台(2)からぶら下げた状態で接続
作業を行うことも可能になる。図2に示すスピーカ装置
(1)の展開図はその接続作業を示している。
【0015】一方、天井に予め取り付けられている基台
(2)のターミナル(4)には、前記のように外部から
の入力信号線(3本)と、他のスピーカユニット(Sp
2)(Sp3)から音声を出力するための出力信号用リ
ード線(前記の例では6本)を同じく高所での作業によ
り取り付ける必要があるが、その作業はターミナル
(4)が天井に固定された基台(2)に設けられている
ため、容易かつ安全に遂行が可能である。すなわち脚立
等を用いて天井近くの高所に登った作業者は、片手は天
井に押し付けて姿勢を安定させつつ、もう一方の手でそ
れぞれのリード線をターミナル(4)に挿入接合するだ
けの操作で接続作業を行うことが出来、従来技術に係る
装置の接続作業のように両手を使ってリード線を接続し
た場合に作業者の姿勢が不安定になることによって起こ
る労働災害を未然に防止できるとともに、接続作業を迅
速、確実に完了することが可能である。
【0016】前記に説明した本実施の形態に係るスピー
カ装置(1)の優位性を、従来技術に係る装置との対比
にも触れながら、さらに具体的に説明する。従来技術に
係る装置のように、カバー側にスピーカユニットをはじ
めとしてターミナル端子、及びトランス等の主要部品を
集中させる構成とすると、システムとしての構成(組立
性)はすっきりするものの、上記したカバーの基台への
取り付け作業に際し、カバー側が重くなり、高所での作
業に危険が伴うものとなり、天井スピーカ装置として作
業の安全性からみての大きな欠点となる。しかも、信号
入力用及び信号出力用の、天井の孔から引き出した多数
のリード線を、高所でカバーを持ちながら手元の操作で
カバーに設けられたターミナル端子に接続する作業とな
るため、接続作業だけで両手が塞がれてしまうので、作
業者の姿勢が安定を欠くことにもなり、危険な作業とな
る。
【0017】更に従来技術に係る装置において、カバー
側に配置されたターミナルへ接続する入出力信号用のリ
ード線の長さは、先に説明したように接続作業のし易さ
を考慮すると、φ0.8〜1.6mmの単線である6の
本リード線は夫々30cmの長さとする必要がある。こ
のため、カバーを閉鎖して取り付ける際には、30cm
のリード線をすべてカバー内に折り重なるように収納せ
ざるを得ない。これにより、前記複数のリード線の弾性
反発力が直接カバー内面を押圧するため、取付作業者は
前記の弾性反発力にまさる力でカバー取付け作業を行わ
ねばならず、甚だ危険な作業となってしまう。これに対
して本実施の形態の構成によれば、ターミナル端子
(4)、及びトランス(6)等が天井側の固定体である
基台(2)に付けられるため、カバー(3)が軽量であ
ることからカバー(3)にリード線(L1)(L2)を
接続しカバー(3)を基台(2)に取り付ける作業にお
いて作業性が良好なことは勿論のこと、外部のアンプ、
他のスピーカ装置につながるリード線をスピーカ装置
(1)に接続する作業も先に説明したように作業性が良
好である。
【0018】更にターミナル(4)に接続しているリー
ド線はカバー(3)を閉鎖するまえに予め基台(2)の
内部で整理屈曲収納しておくことが出来るので、作業者
はリード線のまとめに関し特別な注意を払う必要も無
く、容易にカバー(3)を基台(2)に取り付けること
ができる。また、リード線の弾性反発力を考慮してカバ
ー(3)の物理的強度を増加させる必要がないので、カ
バー(3)の成形肉厚を増す必要も無く成形材料の節約
ともなり、環境に対する配慮も良好となる。
【0019】同様にリード線の弾性反発力を考慮する必
要が無いことと重量が比較的軽いことから、カバー
(3)は従来のようにトーションスプリングによる取り
付け形態を採用することもでき、また、先に本実施の形
態で説明した回転クリック方式でもよく設計の自由度が
大幅に向上するものとなり、デザインに変化を持たせる
ことも容易になる。また、カバー(3)にはスピーカユ
ニット(sp1)以外の性能部品が含まれていないので
カバー(3)全体のコストも比較的低廉であり、スピー
カの交換が必要になった場合に、カバー(3)ごと交換
をすることも可能となり、スピーカユニット(sp1)
交換に伴うアッテネータ(5)の調整作業も、アッテネ
ータ(5)が基台(2)に設けられたことから作業性が
良好となり、交換及び調整に際しては部品コストと作業
コストが低く押さえられ、ユーザの負担を低減できる。
【0020】
【発明の効果】以上述べてきたように、本発明の天井面
取付け型スピーカ(1)では、ターミナル(4)、トラ
ンス(6)が基台(2)側にあるため、カバー(3)の
取付けに先立ってリード線を予め整理折曲状態で収納で
きるので、カバー(3)にはリード線の折り曲げによる
弾性反発力が作用すること無く、高所でのカバー(3)
取付けが極めて容易となる、という効果がある。またカ
バー(3)に作用する弾性反発力が少ないためカバー
(3)の強度を小とすることが可能となるので、カバー
(3)を薄く成形することができたり、機械的強度の大
きい材料を使う必要がなくなるなど、装置のコストを下
げる効果がある。またカバー(3)が変形するようなこ
とがなくなる効果も加わる。更にターミナル(4)が基
台(2)に設けられたことから、外部との入出力に用い
る信号線を装置に接続するに際して作業性が向上する、
という効果もある。更に、ターミナル(4)に接続する
信号入出力用のリード線として単線を用いたので、複数
の分離した芯線を有する一体型構成のフラットワイヤ等
と比較して弾性反発力が小さく、また複数の単線を撚っ
て一体とした撚り線と比較して接続すべきリード線の端
面が分離しているのでターミナル(4)への接続作業が
し易いことから、上記に述べた、作業性の向上とカバー
の軽量化等の効果を更に増す効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る天井面取付け型スピーカの外観
図である。
【図2】本願発明に係る天井面取付け型スピーカの展開
図である。
【図3】本願発明に係る装置の基台の外観図である。
【図4】本願発明に係る装置のカバーの外観図である。
【図5】本願発明に係る装置の基台にリード線を接続し
た状態を説明する外観図である。
【符号の説明】
1 スピーカ装置 2 基台 2A 配線孔 3 カバー 4 ターミナル 5 アッテネータ 5A アッテネータ切り換えスイッチ 6 トランス 7 落下防止ワイヤ取付け環 8 落下防止ワイヤ L1 リード線 L2 リード線 sp1 スピーカユニット sp1A コネクタ端子 sp1B コネクタ端子

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】天井面に取り付けられた基台と、前記基台
    に対して着脱可能なカバーとより構成された天井面取付
    け型スピーカにおいて、 前記カバーの基台に対向する内面にスピーカユニットを
    備え、 前記基台には入力信号用のリード線および他の天井面取
    付け型スピーカへの信号分配用のリード線を接続するタ
    ーミナル端子と、前記リード線の導出孔と、前記スピー
    カユニットへ出力する信号を変圧する変圧手段とを備え
    たことを特徴とする天井面取付け型スピーカ。
  2. 【請求項2】前記ターミナル端子に接続するリード線
    は、通常入力用、非常入力用および共通接地線よりなる
    3本の単線である請求項1に記載の天井面取付け型スピ
    ーカ。
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