JP3517511B2 - 駆動力伝達装置、エレベータ、クレーン、索道、ケーブルカー - Google Patents

駆動力伝達装置、エレベータ、クレーン、索道、ケーブルカー

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JP3517511B2
JP3517511B2 JP05765696A JP5765696A JP3517511B2 JP 3517511 B2 JP3517511 B2 JP 3517511B2 JP 05765696 A JP05765696 A JP 05765696A JP 5765696 A JP5765696 A JP 5765696A JP 3517511 B2 JP3517511 B2 JP 3517511B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、負荷に接続される
ものであって少なくとも外周面にワイヤ部を有するロー
プが回転可能に支持されたシーブに巻掛けされ、前記シ
ーブを回転させることにより、前記負荷を所定方向に移
動させる駆動力伝達装置、およびこれを用いたエレベー
タ、クレーン、索道、ケーブルカーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、つるべ式エレベータにあっては、
ワイヤーロープと主シーブは長期間使用すると、両者が
摩耗することから、平均すると7〜8年毎に、新品と交
換するようにしていた。これは、全てのワイヤーロープ
を交換するということではなく、交換基準があり、規定
の摩耗量になると交換するということである。このよう
なことは、各種クレーン、各種策道、ケーブルカーにあ
っても同様に、各種ロープを交換する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、例えばエレ
ベータにおいて、ワイヤロープと主シーブの交換は、非
常に面倒であり、それらの交換時は、エレベータの動作
を停止させる必要があり、利用者に迷惑をかけることに
なる。
【0004】このようなことから、ワイヤーロープと主
シーブの摩耗が少ないものの開発が切に望まれている。
本発明の目的は、このような要望を満足するためになさ
れたもので、エレベータのシーブ、クレーンの巻上げ用
ドラム、索道の原動滑車、ケーブルカーの原動滑車のご
ときシーブ、およびエレベータのロープ、クレーンのロ
ープ、索道のロープ、ケーブルカーのロープのごときロ
ープの摩耗を大幅に低減できる駆動力伝達装置、エレベ
ータ、クレーン、索道、ケーブルカーを提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に対応する発明は、負荷に接続されるもの
であって少なくとも外周面にワイヤ部を有するロープが
回転可能に支持された綱車に巻掛けされ、前記綱車を回
転させることにより、前記負荷を所定方向に移動させる
駆動力伝達装置において、前記ロープが接触する前記綱
車外周部から両側面の一部を覆い磁路を形成するC形状
のヨークと、このヨークを介して配置する磁石とを備
え、前記綱車と前記ロープの摺動部に磁界をかける磁界
発生手段を設けたことを特徴とする駆動力伝達装置であ
る。請求項2に対応する発明は、負荷に接続されるもの
であって少なくとも外周面にワイヤ部を有するロープが
回転可能に支持された綱車に巻掛けされ、前記綱車を回
転させることにより、前記負荷を所定方向に移動させる
駆動力伝達装置において、前記ロープが接触する前記綱
車外周部から両側面の一部を覆い磁路を形成するC形状
のヨークと、このヨークの内周の前記綱車に対向する面
に配置する磁石とを備え、前記綱車と前記ロープの摺動
部に磁界をかける磁界発生手段を設けたことを特徴とす
る駆動力伝達装置である。
【0006】請求項1〜請求項15のいずれかに記載の
発明によれば、エレベータのシーブ、クレーンの巻上げ
用ドラム、索道の原動滑車、ケーブルカーの原動滑車の
ごときシーブ、およびエレベータのロープ、クレーンの
ロープ、索道のロープ、ケーブルカーのロープのごとき
ロープの摩耗を大幅に低減できる駆動力伝達装置、エレ
ベータ、クレーン、索道、ケーブルカーを提供できる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。請求項1に記載されている
綱車は、以下に述べるエレベータのシーブ、クレーンの
巻上げ用ドラム、索道の原動滑車、ケーブルカーの原動
滑車の全てを含むものである。また請求項1に記載され
ているロープは、エレベータのロープ、クレーンのロー
プ、索道の支索とえい索、ケーブルカーのロープの全て
を含むものである。
【0008】[第1の実施形態]図1は、本発明の第1
の実施の形態を示すもので、図1(a)はエレベータの
概略構成を示す図であり、かご1を吊り下げるワイヤー
ロープ2の一端を、巻上機3に有する主シーブ4の外周
面に形成された図1(b)に示すロープ溝の4a,4b
およびこれと所定間隔を存して配設されたそらせシーブ
5に形成されたロープ溝(図示せず)にそれぞれ2回巻
回し、つり合おもり6を吊り下げるように構成し、巻上
機3により主シーブ4を回転させることによりワイヤー
ロープ2を上下させてかご1を上下動させるように構成
されている。なお、つり合おもり6とかご1の底面間に
つり合ロープ7が接続されている。
【0009】そして、図1(b)に示すように、磁性材
料からなる断面変形C形状のリターンヨーク10が、主
シーブ4の外周面に形成されているロープ溝4a,4b
および主シーブ4のロープ溝4a,4bと直交する側面
先端に近接するように配設されている。リターンヨーク
10には、ロープ溝4a,4bおよびワイヤロープ2の
対向する面に永久磁石11が固定され、永久磁石11か
らの磁束が主シーブ4と、ワイヤロープ2を介して主シ
ーブ4を通り、さらにリターンヨーク10を通り、永久
磁石11に戻るようになっている。
【0010】この場合、永久磁石11とワイヤロープ2
の最短の空隙がδ1、主シーブ4の側面とこれと対向す
るリターンヨーク10の先端面の間の最短の空隙がδ
2、永久磁石11の肉厚寸法がδ3となるようになって
いる。
【0011】主シーブ4は、ねずみ鋳鉄(FC300、
FC350のいずれか)、球状黒鉛鋳鉄(FCD40
0、FCD500、FCD600、FCD700のいず
れか)、オーステンパ球状黒鉛鋳鉄(FCD1000
A、FCD1200Aのいずれか)により製作されてい
る。
【0012】ワイヤーロープ2は、A種、B種、E種お
よびG種があり、硬鋼線材(SWRH37〜SWRH8
2)により製作される。永久磁石11として、例えば酸
化物磁石(フェライト磁石)であって残留磁束密度B0
が2000G(200mT)のものを使用し、永久磁石1
1とワイヤロープ2間の磁束密度Bが40〜100mT
(400〜1000G)となるようにする。このように
するには、空隙δ1,δ2を6〜1.5cmとすればよ
い。これは、次のようにして求めたものである。
【0013】永久磁石11を流れる電流Iは、 I=B0×δ3÷0.4π (A) =2000×3÷0.4π =4770 このとき、磁束密度Bは、 B≒0.4πI÷(δ1+δ2+δ3) δ1+δ2=0.4πI÷B−δ3 =12〜3cm δ1=δ2とすると、δ1=δ2=6〜1.5cmとな
る。
【0014】このように、ワイヤーロープ2と主シーブ
4の摺動面近傍の磁束密度を所望の値になるように構成
することにより、両者の摩耗を大幅に低減することがで
き、この結果、ワイヤーロープ2の交換は約15年(従
来の2倍)に1回となり、また主シーブ4はほとんど交
換を必要としなくなる。
【0015】このような作用効果が得られることは、以
下に述べる原理ならびに実験結果から明らかである。こ
れについて説明するが、始めに磁気による摩耗低減の原
理について図2を参照して説明する。摺動面に磁気を作
用させると、気体の吸着、特に酸素の吸着が活発にな
り、酸化膜が生成される。この酸化膜が、摺動面に介在
することにより、新生面同士の接触・凝着が少なくな
り、摩耗粉が微細化して摩耗が低減する現象が確認され
ている。その効果は、摺動材料の化学成分あるいは磁気
特性により異なる。すなわち、材料(あるいは材料の含
有化学成分)により酸素に対する反応や温度等の環境に
対する敏感性の違いがあるので、その効果は個々の材料
で異なる。電子軌道に空孔がある遷移金属あるいは遷移
金属が主成分である強磁性材、例えば鉄鋼材料は化学的
に非平衡状態にあり、他の元素と結合しやすい状態にあ
る。そのような材料からなる摺動体に磁気を作用させる
と、他の元素と結合(イオン結合あるいは共有結合)作
用を活発化させ、酸素吸着が促進され、それにより摩耗
が低減すると言われている。
【0016】強磁性材料に磁気を作用させると、磁束密
度の2乗に比例した吸引力が発生する。吸引力が増大す
ると、摺動面間の摩擦力も増大する。次に、以上述べた
原理(磁気による摩擦・摩耗特性)を確認するために使
用する試験装置について、図3を用いて説明する。
【0017】図3(a)は電磁コイルを用いたピン・オ
ン・ディスク型試験装置20であり、回転軸21は垂直
方向に回転可能に配置され、回転軸21の上端部は電動
機(M)22からの回転力が伝達されるように構成され
ている。回転軸21の下端部にはピン試験片挿入穴を有
する回転板23が貫挿され、回転軸21の下端部に螺合
される2つのナット24により回転板23が回転軸21
に着脱可能に支持されている。回転軸21の外周側に
は、円筒状の試験片支持体が図示しない固定部に支持さ
れ、これは磁性材料からなる円筒部材25と、この円筒
部材25の下端部にボルト、ナットにより着脱可能に支
持され、磁性材料からなる円形リング状の押え板26か
らなっている。円筒部材25と押え板26の間に、図4
(b)に示す円形リング状であって後述する材料からな
るディスク試験片27が挟み込まれ、また回転板23の
ピン試験片挿入穴には、図4(a)に示す後述材料から
なるピン試験片28の下端部が挿入され、ピン試験片2
8の上端部がディスク試験片27の下面に所定の荷重が
印加されるとともに、回転板23の回転に伴ってピン試
験片28がディスク試験片27の下面に摺動するように
構成されている。そして、円筒部材25と、押え板26
と、ディスク試験片27と、ピン試験片28の外周側に
は、円筒状の電磁コイル29が配設され、ディスク試験
片27とピン試験片28の摺動面に所望の磁束密度の磁
界が印加できるようになっている。また、ピン試験片2
8の外周側には、ディスク試験片27とピン試験片28
の摺動面に印加される磁束密度を測定するためのサーチ
コイル31が配設されている。
【0018】図3(b)は永久磁石を用いたピン・オン
・ディスク型試験装置30であり、これは図3(a)と
異なる点は、電磁コイル29を設けない代りに、所定磁
界を発生する永久磁石32と、この永久磁石32から発
生する磁束の磁気回路を形成するためのリターンヨーク
33を配設したものである。
【0019】以上のような試験装置を用いて試験した際
の試験条件は次の通りである。すべり速度が10(cm/
s)、荷重が20(N )または100(N)、面圧が1.
0(N/mm2 )または10(N/mm2 )、雰囲気は大気中、
温度は室温、磁場の種類は交流(50HZ)と直流のいず
れか、または永久磁石、磁束密度は0〜100(mT)で
ある。
【0020】図5(a)は以上のような試験条件で、硬
鋼線材(SWRH60A)からなるピン試験片の摩耗特
性図(すべり距離l(m )と摩耗量w(mg)の関係を示
す図)、図5(b)は球状黒鉛鋳鉄(FCD700)か
らなるディスク試験片について摩耗特性図(すべり距離
l(m )と摩耗量w(mg)の関係を示す図)である。
【0021】図5の特性図において、摩耗の少ないB=
40,60,80,100(mT)の摩耗特性を拡大する
と、図6のようになる。この図から明らかなように、す
べり距離lが100〜200(mm)を境に摩耗量が大き
く変っている。この図において、所期の摩耗の多い領域
の摩耗を「シビア摩耗」と定義し、摩耗が少なくなる領
域の摩耗を「マイルド摩耗」と定義することができる。
このようになるのは、磁界を印加することにより、気体
吸着を促進させ、シビア摩耗からマイルド摩耗への遷移
を早めるからである。
【0022】図7は磁束密度と摩耗量比(比摩耗量)の
関係を示す図で、この図から明らかなように、磁束密度
が40〜100(mT)の間では、磁束密度が0の場合に
比べてロープ材(硬鋼線材SWRH69A)で1/2、
シーブ材(球状黒鉛鋳鉄FCD700)で1/100程
度となっている。
【0023】図8はディスク試験片(FCD700)の
試験後の断面プロファイルを示すもので、荷重が100
(N )で、磁束密度B=40〜100(mT)のときが、
B=0,20(mT)の比べて摩耗が少ないことがわか
る。
【0024】また、磁束密度と摩擦力比の関係が図9の
ようになり、摩擦力が増加するので、滑りがより少なく
なる。前述の実施の形態において磁界発生手段として、
永久磁石11を使用した場合について説明したが、永久
磁石11の代りに電磁コイルを使用したものであっても
同様に実施できる。永久磁石11を使用した装置では、
次のような利点を有するが、磁束密度を細かく変えるこ
とができないという欠点がある。
【0025】<永久磁石11を使用した装置の利点> (1)電源が不要 (2)構成がシンプルで安価 (3)ワイヤロープ、主シーブが大形で形状が複雑であ
っても、永久磁石11の配置が比較的楽 (4)局部的磁場を作りやすい (5)停電でも使用可能 電磁コイルを使用した装置では、逆に磁束密度を細く変
えられ、円筒状のため全体を磁場条件にしやすいという
利点を有する。
【0026】<変形例>前述の実施の形態で説明した特
性図(図5〜図8)は、いずれも実施例の代表例にすき
ず、これが他の材料であっても同様な傾向を示している
ので、その図の添付ならびにその説明を省略する。
【0027】前述の実施の形態では、永久磁石として酸
化物磁石で残留磁束密度が100 mT のものを使用した
場合を例に上げたが、これに限らず金属磁石で残留磁束
密度が0.5〜1.45 T のもの、希土類磁石で0.
65〜1.20 T のもの、酸化物磁石で残留磁束密度
が0.20〜0.45 T のもの、ボンド磁石で残留磁
束密度が0.065〜0.90 Tのもののいずれかであ
ってもよい。
【0028】また前述の実施の形態では、永久磁石11
をリターンヨーク10の内周の主シーブ4に対向する面
に配置した例を示したが、永久磁石11の配置位置はこ
れに限らず、永久磁石11からの磁束がリターンヨーク
10を介してワイヤーロープ2と主シーブ4の摺動部に
与えれる位置であればいかなる位置であってもよく、リ
ターンヨーク10の表面位置、あるいはリターンヨーク
10と近接する位置であってもよい。
【0029】さらに、前述の実施の形態では、図1の空
隙としてδ1=δ2=6〜1.5 cm の場合について説
明したが、前述のような永久磁石を使用すると、残留磁
束密度範囲が0.065〜52.5 cm となる。
【0030】また、前述の実施の形態では、ワイヤロー
プ2と主シーブ4の摺動面に、永久磁石11により磁界
を印加するようにした例について説明したが、永久磁石
11を設けず、主シーブ4自体を磁性材料を使用し、こ
れを着磁するようにしても同様な効果が得られる。具体
的には、前述した材料からなる主シーブ4の外周に、例
えばオーステンパ球状黒鉛鋳鉄FCD1000A,FC
D1200Aからなるロープ溝を有するシーブ筒を焼き
嵌めし、その後シーブ筒を着磁すればよい。
【0031】[第2の実施形態]図10はジブ付きクレ
ーンの概略構成を示す斜視図であり、ジブ40、荷物吊
り部41、巻上げ用ドラム42、起伏用ドラム43、ロ
ープ車44、ロープ45を備えている。
【0032】このような構成のクレーンにおいて、所定
期間使用すると、巻上げ用ドラム42、ロープ車44お
よびロープ(巻上げロープ)45が摩耗するので、点検
を定期的に実施し、規定の摩耗寸法になると、交換しな
ければならない。巻上げ用ドラム42、ロープ車44お
よびロープ45の交換は、非常に面倒であり、時間がか
かると共に、交換時には荷物の運搬を停止する必要があ
る。しかも、摩耗部を起点としてロープが破断し、荷物
を落下させて破壊する恐れがある。
【0033】本実施形態はこれを防止するため、以下の
ように構成したものである。前記ロープ車44と前記ロ
ープ45、前記巻上げ用ドラム42と前記ロープ45の
摺動部近傍の少なくとも一方に、該摺動部に磁界をかけ
る磁界発生手段を設けたものである。
【0034】具体的には、図11および図12に示すよ
うに、構成されている。図11(a),図11(b)は
それぞれ図10の巻上げ用ドラム42とロープ車44の
部分示す正面図および側面図であり、図12(a)は図
11(b)のAーA線に沿って切断した断面図であり、
図12(b)は図11(b)のBーB線に沿って切断し
た断面図である。
【0035】図12(a)に示すように、磁性材料から
なる断面変形C形状のリターンヨーク46が、巻上げ用
ドラム42の外周面に形成されているロープ溝42aお
よび巻上げ用ドラム42のロープ溝42aと直交する側
面先端に近接するように配設されている。この場合、図
示しない駆動源に直結されている巻上げ用ドラム42と
ロープ45の接触開始部近傍に永久磁石47を配置する
(この位置は、巻上げ用ドラム42とロープ45が滑
り、他の位置は接触だけでほとんど滑ることがないから
である)。
【0036】そして、リターンヨーク46には、ロープ
溝42aおよびロープ45の対向する面に永久磁石47
が固定され、永久磁石47からの磁束が巻上げ用ドラム
42と、ロープ45を介して巻上げ用ドラム42を通
り、さらにリターンヨーク46を通り、永久磁石47に
戻るようになっている。
【0037】図12(b)に示すように、磁性材料から
なる断面変形C形状のリターンヨーク48が、ロープ車
44の外周面に形成されているロープ溝44aおよびロ
ープ車44のロープ溝44aと直交する側面先端に近接
するように配設されている。リターンヨーク48には、
ロープ溝44aおよびロープ45の対向する面に永久磁
石49が固定されている。この場合、ロープ車44とロ
ープ45の接触部近傍に永久磁石49を配置する(ロー
プ45の偏角でロープ車44とロープ45の接触部の摩
擦が大きくなるためである)。
【0038】そして、永久磁石49からの磁束が巻上げ
用ドラム42と、ロープ45を介してロープ車44を通
り、さらにリターンヨーク48を通り、永久磁石49に
戻るようになっている。
【0039】ロープ車44および巻上げ用ドラム42
は、いずれもS20C,S35CまたはSS400と、
鋼板あるいは形鋼の溶接構造となっており、または鋳物
(FC材、FCD材)からなり、丸形の溝形状となって
いる。
【0040】ロープ45は、素線の強度として、177
0N/mm2 級(B種)の麻心または合成繊維心の外周
面にワイヤ部が形成された可とう性に富んだもの、ある
いは共心ロープからなり、例えば平行よりフィラー形、
複合平行ウォーリントンシール形のものを使用する。
【0041】このような材料からなる巻上げ用ドラム4
2、ロープ車44の交換基準は、公称径の7%減となっ
たときと定められ、またロープ45の断線に伴う交換基
準は、1ロープピッチにおいて総素線数の10%となっ
たときと定められている。
【0042】永久磁石47,49としては、前述の第1
の実施形態の永久磁石11とほぼ同一のものを使用し、
巻上げ用ドラム42、ロープ車44とロープ45の摺動
面近傍の磁束密度が所望例えば第1の実施形態と同様な
値とすることにより、前述の第1の実施形態と同様に、
巻上げ用ドラム42、ロープ車44とロープ45相互間
の摩耗を大幅に低減することができる。
【0043】この結果、巻上げ用ドラム42、ロープ車
44の寿命が増大し、荷の上げ下ろし性能が安定する。
さらに、巻上げ用ドラム42、ロープ車44の交換が不
要または交換のインターバルが長くなり、省力、低コス
ト化が図れる。
【0044】<第2の実施形態の変形例>以上述べた実
施形態には、限定されず次のように種々変形して実施で
きる。 (1)第2の実施形態とは異なり、永久磁石47,49
はいずれも、巻上げ用ドラム42、ロープ車44のそれ
ぞれの溝42a、44aの近傍に貼り付けてもよい。
【0045】(2)磁界発生手段として、永久磁石に限
らず、電磁石、巻上げ用ドラム42自体を着磁したも
の、ロープ車44自体を着磁したもの、ロープ45の少
なくとも外周面自体を着磁したものを利用するようにし
てもよい。電磁石の場合には、巻上げ用ドラム42とロ
ープ45、ロープ車44とロープ45の接触個所に磁界
が作用するように配置する。また、巻上げ用ドラム42
自体、ロープ車44自体を着磁する場合には、各溝部近
傍のみを着磁すればよい。
【0046】(3)前述したジブ付きクレーンに限ら
ず、これ以外の天井クレーン、特殊クレーン、橋形クレ
ーン、コンテナクレーン、ケーブルクレーンのいずれに
も適用できる。
【0047】[第3の実施形態]図13は索道の一例で
あるロープウェイの場合であり、支柱50、支索51、
えい索52、搬器53、原動滑車54、支索誘導滑車5
5、緊張滑車56、支索引留装置57、握索装置58、
受索輪59、支索用シュー60、緊張用索条61、緊張
索誘導滑車61、搬送滑車62、支索緊張用おもり6
3、えい索緊張用おもり64、場内レール65,66か
ら構成されている。
【0048】このような構成のロープウェイにおいて、
原動滑車54が図示しない駆動装置により回転駆動さ
れ、所定期間運転が実施されると、原動滑車54と支索
51、原動滑車54とえい索52、また搬送滑車62と
支索51がそれぞれ摩耗し、所定期間経過後、交換する
必要が生ずる。
【0049】ここで、これらの交換基準について説明す
る。支索51の交換基準は、次に該当する場合であり、
(1)索条の直径が、新品時の直径の3%減の値、また
は公称径の2%減の値より小さくなったとき。(2)索
条の素線断線が短時間の間に増加する傾向にあるとき。
(3)使用開始してから3年を経過したとき、または索
条の運転回数が5万回を越えたとき。
【0050】えい索52の交換基準は、次に該当する場
合であり、(1)えい索52の摩耗、内部腐食または素
線切断による断面積が新品として当該えい索52を使用
開始したときの断面積の80%以下に減じたとき。
(2)素線の表面摩耗によって、外側素線の50%以上
のものの直径が使用開始時の直径の2/3以下になった
とき。
【0051】図14(a),(b)は、それぞれ原動滑
車54の正面図および断面図を示すもので、磁性材料か
らなる断面変形C形状のリターンヨーク67が、原動滑
車54の外周面に形成されているロープ溝54aと直交
する側面先端に近接するように配設されている。そし
て、リターンヨーク67には、ロープ溝54aおよびえ
い索52の対向する面に永久磁石68が固定され、永久
磁石68からの磁束が原動滑車54と、支索51を介し
て原動滑車54を通り、さらにリターンヨーク67を通
り、永久磁石68に戻るようになっている。
【0052】図15(a),(b)は、それぞれ搬送滑
車62の部分断面図および正面図を示すもので、磁性材
料からなる断面変形C形状のリターンヨーク70が、搬
送滑車62の外周面に形成されているロープ溝62aと
直交する側面先端に近接するように配設されている。そ
して、リターンヨーク70には、ロープ溝62aおよび
支索51の対向する面に永久磁石71が固定され、永久
磁石71からの磁束が搬送滑車62と、支索51を介し
て搬送滑車62を通り、さらにリターンヨーク70を通
り、永久磁石71に戻るようになっている。
【0053】原動滑車54および搬送滑車62は、いず
れもS20C,S35CまたはSS400と、鋼板ある
いは形鋼の溶接構造となっており、または鋳物(FC
材、FCD材)からなり、丸形の溝形状となっている。
【0054】えい索52は、線径が20〜40mmで素
線の強度として、1910N/mm2 以下の麻心または
合成繊維心の外周面にワイヤ部が形成された可とう性に
富んだもの、例えばシール形、フィラー形、ウォーリン
トンシール形の丸ストランドロープおよび異形線ストラ
ンドロープを使用する。
【0055】支索51は、線径が40〜70mmで素線
の強度として、1960N/mm2以下の麻心または合
成繊維心がなく線路の途中で継ぎ合わせていないもの
で、例えばロックドコイルロープ形を使用する。
【0056】支えい索は、線径が20〜70mmで素線
の強度として、1910N/mm2以下の合成繊維心を
有し外周面にワイヤ部が形成され、例えばウォーリント
ンシール形、シール形、フィラー形、ウォーリントンシ
ール形の丸ストランドロープおよび異形線ストランドロ
ープを使用する。
【0057】永久磁石68,71としては、前述の第1
の実施形態の永久磁石11とほぼ同一のものを使用し、
原動滑車54、搬送滑車62と支索51、えい索52の
摺動面近傍の磁束密度が所望例えば第1の実施形態と同
様な値とすることにより、前述の第1の実施形態と同様
に、原動滑車54、搬送滑車62と支索51、えい索5
2ロープ相互間の摩耗を大幅に低減することができる。
【0058】この結果、原動滑車54、搬送滑車62の
寿命が増大し、乗降車の搬送性能が安定する。さらに、
原動滑車54、搬送滑車62の交換が不要または交換の
インターバルが長くなり、省力、低コスト化が図れる。
【0059】<第3の実施形態の変形例>第3の実施形
態ではロープウェイについて説明したが、ゴンドラ、リ
フトも同様に実施できる。
【0060】[第4の実施形態]図16はケーブルカー
の概略構成を示す図であり、図17は図16のDーD線
に沿って見た断面図である。なお、図16では図17の
リターンヨークは省略されている。
【0061】地面にループ状に敷設されたレール80上
に、車両81が移動自在に配設され、車両81にはロー
プ82の端部が接続され、かつ途中が原動滑車83に巻
き掛けされ、原動滑車83を図示しない駆動装置により
駆動することにより、ロープ82引っ張られることから
車両81がレール80に沿って移動するようになってい
る。
【0062】図16,図17に示すように、磁性材料か
らなる断面変形C形状のリターンヨーク85が、原動滑
車83の外周面に形成されているロープ溝83aおよび
ロープ溝83aと直交する側面先端に近接するように配
設されている。この場合、図示しない駆動装置に直結さ
れている原動滑車83とロープ82の接触開始部近傍に
永久磁石84を配置する(この位置は、原動滑車83と
ロープ82が滑り、他の位置は接触だけでほとんど滑る
ことがないからである)。
【0063】そして、リターンヨーク85には、ロープ
溝83aおよびロープ82の対向する面に永久磁石84
が固定され、永久磁石84からの磁束が原動滑車83
と、ロープ82を介して原動滑車83を通り、さらにリ
ターンヨーク85を通り、永久磁石84に戻るようにな
っている。
【0064】原動滑車83は、S20C,S35Cまた
はSS400と、鋼板あるいは形鋼の溶接構造となって
おり、または鋳物(FC材、FCD材)からなり、丸形
の溝形状となっている。
【0065】ロープ82は、素線の強度として、152
0〜1720N/mm2 以下の麻心または合成繊維心の
外周面にワイヤ部が形成された可とう性に富んだもの、
例えばフラットロープを使用する。
【0066】このような材料からなるロープ82の交換
基準は、次のようになっている。(1)ロープ82の摩
耗、内部腐食または素線切断による断面積が新品として
当該ロープ82を使用開始したときの断面積の80%以
下に減じたとき。(2)素線の表面摩耗によって、外側
素線の50%以上のものの直径が使用開始時の直径の2
/3以下になったとき。
【0067】永久磁石84としては、前述の第1の実施
形態の永久磁石11とほぼ同一のものを使用し、原動滑
車83とロープ82の摺動面近傍の磁束密度が所望例え
ば第1の実施形態と同様な値とすることにより、前述の
第1の実施形態と同様に、原動滑車83とロープ82相
互間の摩耗を大幅に低減することができる。
【0068】この結果、ロープ82の寿命が増大し、原
動滑車83の交換が不要または交換のインターバルが長
くなり、省力、低コスト化が図れる。 <第4の実施形態の変形例>以上述べた実施形態には、
限定されず次のように種々変形して実施できる。
【0069】(1)第4の実施形態とは異なり、永久磁
石84は原動滑車83の溝83aの近傍に貼り付けても
よい。 (2)磁界発生手段として、永久磁石に限らず、電磁
石、原動滑車83自体を着磁したもの、ロープ82自体
を着磁したもの、ロープ82の少なくとも外周面自体を
着磁したものを利用するようにしてもよい。電磁石の場
合には、原動滑車83とロープ82の接触個所に磁界が
作用するように配置する。また、原動滑車83自体を着
磁する場合には、溝部83a近傍のみを着磁すればよ
い。
【0070】
【発明の効果】以上述べた本発明によれば、エレベータ
のシーブ、クレーンの巻上げ用ドラム、索道の原動滑
車、ケーブルカーの原動滑車のごときシーブ、およびエ
レベータのロープ、クレーンのロープ、索道のロープ、
ケーブルカーのロープのごときロープの摩耗を大幅に低
減できる駆動力伝達装置、エレベータ、クレーン、索
道、ケーブルカーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1の実施形態を説明するための
エレベータの概略構成図。
【図2】図1の実施形態の原理を説明するための図。
【図3】図2の原理に基づき試験片を試験するための試
験装置の概略構成を示す図。
【図4】図3の試験片を示す図。
【図5】図3の試験装置により試験した摩耗特性におよ
ぼす磁束密度の影響を説明するための摩耗特性図。
【図6】図5の摩耗特性図の一部を拡大した特性図。
【図7】図3の試験装置により試験した磁束密度と摩耗
量比の関係を示す特性図。
【図8】図3の試験装置により試験した試験後の試験片
の断面プロファイルを示す図。
【図9】図1の実施の形態の作用効果を説明するための
磁気ー摩擦力特性を示す図。
【図10】本発明による第2の実施形態を説明するため
のクレーンの概略構成図。
【図11】図10の巻上げ用ドラムおよびロープ車を説
明するための図。
【図12】図11の巻上げ用ドラムおよびロープ車を説
明するための断面図。
【図13】本発明による第3の実施形態を説明するため
のロープウェイの概略構成図。
【図14】図13の原動滑車とえい索の関係を説明する
ための図。
【図15】図13の搬送滑車と支索の関係を説明するた
めの図。
【図16】本発明による第4の実施形態を説明するため
のケーブルカーの概略構成図。
【図17】図16の原動滑車とロープの関係を説明する
ための図。
【符号の説明】
1…かご、2…ワイヤロープ、3…巻上機、4…主シー
ブ、5…そらせシーブ、6…つり合おもり、10…リタ
ーンヨーク、11…永久磁石。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F16H 7/04 F16H 7/04 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 7/00 - 7/24 F16H 9/00 - 9/26 F16G 1/00 - 17/00 F16H 55/00 - 55/56 F16H 19/00 - 37/16 B61B 1/00 - 10/04 B66B 11/00 - 11/08 B66C 19/00 - 23/94 B66D 1/00 - 5/34

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷に接続されるものであって少なくと
    も外周面にワイヤ部を有するロープが回転可能に支持さ
    れた綱車に巻掛けされ、前記綱車を回転させることによ
    り、前記負荷を所定方向に移動させる駆動力伝達装置に
    おいて、前記ロープが接触する前記綱車外周部から両側面の一部
    を覆い磁路を形成するC形状のヨークと、このヨークを
    介して配置する磁石とを備え、 前記綱車と前記ロープの
    摺動部に磁界をかける磁界発生手段を設けたことを特徴
    とする駆動力伝達装置。
  2. 【請求項2】 負荷に接続されるものであって少なくと
    も外周面にワイヤ部を有するロープが回転可能に支持さ
    れた綱車に巻掛けされ、前記綱車を回転させることによ
    り、前記負荷を所定方向に移動させる駆動力伝達装置に
    おいて、 前記ロープが接触する前記綱車外周部から両側面の一部
    を覆い磁路を形成するC形状のヨークと、このヨークの
    内周の前記綱車に対向する面に配置する磁石とを備え、
    前記綱車と前記ロープの摺動部に磁界をかける磁界発生
    手段を設けたことを特徴とする駆動力伝達装置。
  3. 【請求項3】 前記磁石の残留磁束密度と、前記磁界発
    生手段と前記ロープまたは前記綱車との空隙との関係
    を、前記綱車と前記ロープとの摺動部にかかる磁束密度
    が40mT以上となるように設定することを特徴とする請
    求項1又は2記載の駆動力伝達装置。
  4. 【請求項4】 かごを吊り下げるロープを、巻上機に有
    する主シーブの外周面に巻回し、前記主シーブを回転さ
    せることにより前記ロープを介して前記かごを上下動さ
    せるようにしたエレベータにおいて、 記ロープが接触する前記主シーブ外周部から両側面の
    一部を覆い磁路を形成するC形状のヨークと、このヨー
    クを介して配置する磁石とを備え、前記主シーブと前記
    ロープとの摺動部に磁界をかける磁界発生手段を設けた
    ことを特徴とするエレベータ。
  5. 【請求項5】 かごを吊り下げるロープを、巻上機に有
    する主シーブの外周面に巻回し、前記主シーブを回転さ
    せることにより前記ロープを介して前記かごを上下動さ
    せるようにしたエレベータにおいて、 記ロープが接触する前記主シーブ外周部から両側面の
    一部を覆い磁路を形成するC形状のヨークと、このヨー
    クの内周の前記主シーブに対向する面に配置する磁石と
    を備え、前記主シーブと前記ロープとの摺動部に磁界を
    かける磁界発生手段を設けたことを特徴とするエレベー
    タ。
  6. 【請求項6】 前記磁石の残留磁束密度と、前記磁界発
    生手段と前記ロープまたは前記主シーブとの空隙との関
    係を、前記主シーブと前記ロープとの摺動部にかかる磁
    束密度が40mT以上となるように設定することを特徴と
    する請求項4又は5に記載のエレベータ。
  7. 【請求項7】 荷物吊り部を吊り下げるものであって少
    なくとも外周面にワイヤ部を有するロープを、ロープ車
    を介して駆動源により駆動される巻上げ用ドラムに巻き
    付けることにより、前記荷物吊り部を上下動させるクレ
    ーンにおいて、 前記ロープが接触する前記ロープ車、前記巻上げ用ドラ
    ムのいずれか一方の外周部から両側面の一部を覆い磁路
    を形成するC形状のヨークと、このヨークを介して配置
    する磁石とを備え、前記ロープ車、前記巻上げ用ドラム
    と前記ロープとの摺動部に磁界をかける前記磁界発生手
    段を設けたことを特徴とするクレーン。
  8. 【請求項8】 荷物吊り部を吊り下げるものであって少
    なくとも外周面にワイヤ部を有するロープを、ロープ車
    を介して駆動源により駆動される巻上げ用ドラムに巻き
    付けることにより、前記荷物吊り部を上下動させるクレ
    ーンにおいて、前記ロープが接触する前記ロープ車、前記巻上げ用ドラ
    ムのいずれか一方の外周部から両側面の一部を覆い磁路
    を形成するC形状のヨークと、このヨークの内周の前記
    ロープ車、前記巻上げ用ドラムに対向する面に配置する
    磁石とを備え、前記ロープ車、前記巻上げ用ドラムと前
    記ロープ との摺動部に磁界をかける磁界発生手段を設け
    たことを特徴とするクレーン。
  9. 【請求項9】 前記磁石の残留磁束密度と、前記磁界発
    生手段と前記ロープまたは前記ロープ車、前記巻上げ用
    ドラムとの空隙との関係を、前記ロープ車、前記巻上げ
    用ドラムと前記ロープとの摺動部にかかる磁束密度が4
    0mT以上となるように設定することを特徴とする請求項
    7又は8に記載のクレーン。
  10. 【請求項10】 支柱によりループを形成するように配
    設された支索に、搬器に有する搬送滑車を吊るし、前記
    搬器に接続されたえい索が原動滑車に巻掛けられ、前記
    原動滑車を駆動装置により回転駆動させることにより、
    前記搬器を前記支索に沿って移動させるようにした索道
    において、 前記えい索が接触する前記原動滑車外周部および前記支
    索が接触する前記搬送滑車の外周部からそれぞれ両側面
    の一部を覆い磁路を形成するC形状のヨークと、このヨ
    ークを介して配置する磁石とを備え、前記主索と前記ロ
    ープの摺動部および前記えい索と前記ロープの摺動部に
    磁界をかける磁界発生手段を設けたことを特徴とする索
    道。
  11. 【請求項11】 支柱によりループを形成するように配
    設された支索に、搬器に有する搬送滑車を吊るし、前記
    搬器に接続されたえい索が原動滑車に巻掛けられ、前記
    原動滑車を駆動装置により回転駆動させることにより、
    前記搬器を前記支索に沿って移動させるようにした索道
    において、 前記えい索が接触する前記原動滑車外周部および前記支
    索が接触する前記搬送滑車の外周部からそれぞれ両側面
    の一部を覆い磁路を形成するC形状のヨークと、この各
    ヨークの内周の前記原動滑車および搬送滑車にそれぞれ
    対向する面に配置する磁石とを備え、前記主索と前記ロ
    ープの摺動部および前記えい索と前記ロープの摺動部に
    磁界をかける前記磁界発生手段を設けたことを特徴とす
    る索道。
  12. 【請求項12】 前記磁石の残留磁束密度と、前記磁界
    発生手段と前記えい索および支索または前記原動滑車お
    よび前記搬送滑との空隙との関係を、前記主索と前記ロ
    ープの摺動部および前記えい索と前記ロープの摺動部に
    かかる磁束密度が40mT以上となるように設定すること
    を特徴とする請求項10又は11に記載の索道。
  13. 【請求項13】 地上にループ状に配設されたレール上
    に移動可能に設けられた車両にロープを接続し、該ロー
    プを駆動源により駆動される原動滑車に巻き掛け、前記
    原動滑車を回転させることにより、前記車両を前記レー
    ルに沿って移動させるケーブルカーにおいて、 前記ロープが接触する前記原動滑車の外周部から両側面
    の一部を覆い磁路を形成するC形状のヨークと、このヨ
    ークを介して配置する磁石とを備え、前記原動 滑車と前
    記ロープとの摺動部に磁界をかける磁界発生手段を設け
    たことを特徴とするケーブルカー。
  14. 【請求項14】 地上にループ状に配設されたレール上
    に移動可能に設けられた車両にロープを接続し、該ロー
    プを駆動源により駆動される原動滑車に巻き掛け、前記
    原動滑車を回転させることにより、前記車両を前記レー
    ルに沿って移動させるケーブルカーにおいて、 前記ロープが接触する前記原動滑車の外周部から両側面
    の一部を覆い磁路を形成するC形状のヨークと、このヨ
    ークの内周の前記原動滑車に対向する面に配置する磁石
    とを備え、前記原動滑車と前記ロープとの摺動部に磁界
    をかける磁界発生手段を設けたことを特徴とするケーブ
    ルカー。
  15. 【請求項15】 前記磁石の残留磁束密度と、前記磁界
    発生手段と前記ロープまたは前記原動滑車との空隙との
    関係を、前記原動滑車と前記ロープとの摺動部にかかる
    磁束密度が40mT以上となるように設定することを特徴
    とする請求項12又は13に記載のケーブルカー
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