JP3517031B2 - 生物学的活性物質の分析法 - Google Patents

生物学的活性物質の分析法

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JP3517031B2 JP14371595A JP14371595A JP3517031B2 JP 3517031 B2 JP3517031 B2 JP 3517031B2 JP 14371595 A JP14371595 A JP 14371595A JP 14371595 A JP14371595 A JP 14371595A JP 3517031 B2 JP3517031 B2 JP 3517031B2
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    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/53Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
    • G01N33/543Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor with an insoluble carrier for immobilising immunochemicals
    • G01N33/54353Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor with an insoluble carrier for immobilising immunochemicals with ligand attached to the carrier via a chemical coupling agent

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、核酸、抗体、抗原など
生物学的に活性な物質を検出するための材料及びそのた
めの方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】臨床検査、食品検査、法医学検査などの
分野において、検体中に存在する核酸、抗体、抗原など
生物学的に活性な物質を検出、同定する方法として、目
的物質に応じて核酸プローブ法、酵素免疫測定法などが
用いられている。
【0003】核酸を検出する分野としては、病原微生物
などの菌種同定、法医学におけるDNA鑑定などがあ
る。核酸の検出においては、通常、標的となる核酸と相
補的な配列を有する核酸を用い、このものを酵素などで
直接、またはハプテンなどを介して間接的に標識する。
この標識核酸と標的となる核酸をハイブリダイズさせ
る。ハイブリダイズしなかった標識核酸を除くかまたは
標識部分を不活性化したのちに、標識部分を検出する事
により標的核酸の存在及び量を確認できる。
【0004】また、抗原、抗体などを検出する分野とし
ては、核酸と同様に病原微生物などの菌種同定の他、種
々の臨床検査などがある。抗原、抗体の検出に用いられ
る酵素免疫測定法の1態様である競合的酵素免疫測定法
は、次のようにして行われる。ポリスチレンビーズ、マ
イクロタイタープレート、チューブなどの固相表面に抗
体または抗原を固定化し、固相表面に一定量の検体溶液
を添加した後、抗原酵素複合体または抗体酵素複合体を
加える。固相表面に抗体を固定化した場合には、検体中
の抗原と抗原酵素複合体とが固相表面に固定化された抗
体との結合反応において競合し、固相表面に抗原を固定
化した場合には、検体中の抗原と固相表面に固定化され
た抗原とが抗体酵素複合体と結合反応で競合させる。
【0005】一定時間経過後に、抗体を固定化した場合
には、固定化抗体に結合していない抗原および抗原酵素
複合体を洗浄し除去する。また、抗原を固定化した場合
には、未反応の検体中の抗原、抗体酵素複合体および検
体中の抗原と抗体−酵素複合体との結合物を洗浄し除去
する。このときの洗浄は、洗浄液を固相部に満たしたの
ち、洗浄液を捨て、再び固相部に洗浄液を満たして捨て
るという洗浄操作を通常数回から十回程度繰り返す。こ
の操作を一般にB/F分離と呼び、酵素免疫測定法を原
理とする検査では必須の操作である。
【0006】最後に、抗原又は抗体の標識に用いた酵素
に対する発色基質液を固相部に加えて、残存する酵素に
より発色させる。このとき用いる酵素はペルオキシダー
ゼ、β−ガラクトシダーゼ、アルカリフォスファターゼ
などが一般的である。発色に用いる基質はそれぞれの酵
素に適したものを用いる。検体液中に標的となる抗原が
多く存在すれば残存する抗原酵素複合体あるいは抗体酵
素複合体の量が減り、結果として発色強度が弱くなる。
発色強度は一般的に比色計を用いて測定する。
【0007】また、酵素免疫測定法の他の態様であるサ
ンドイッチ酵素免疫測定法では、抗体を固相表面に固定
化し、固相表面に検体液を加える。一定時間経過後、固
相表面の抗体に結合していない抗原を洗浄し除去する。
次いで抗体酵素複合体を一定量加える。一定時間経過
後、固相表面の抗原に結合していない抗体酵素複合体を
洗浄除去したのち、固相表面に発色基質を加えて発色さ
せる。この発色強度を測定することにより、検体液中の
抗原濃度を定量することが可能になる。
【0008】上述のように従来の核酸の検出法、競合的
酵素免疫法、サンドイッチ酵素免疫法などにおいては、
チューブ、マイクロタイタープレート、メンブランフィ
ルター、ビーズなどの固相表面に抗体、抗原、酵素、核
酸などを固定化することが非常に重要である。そのた
め、生物学的活性物質を固定化する種々の方法が公表さ
れている。たとえば、タンパク質では、 ジアゾ法、ペプチド法、アルキル化法、架橋試薬によ
る基材結合法やUgi反応による基材結合法などのよう
な、タンパク質を架橋剤や縮合剤等を用いて基剤に化学
結合させる方法(「固定化酵素」[千畑一郎 編、講談
社サイエンティフィク(1986)]第9−41ページ
参照)、 イオン結合により基剤に固定する方法(「固定化酵
素」第41−43ページ参照)、 物理吸着により基剤に固定する方法(「固定化酵素」
第43−45ページ参照)、 などが知られている。
【0009】また核酸では、 5’末端にチオール基を有する核酸とチオール基を含
むビーズ状基材間のジスルフィド結合による固定 (P.
J.R.Day, P.S.Flora, J.E.Fox, M.R.Walker, Biochm.
J., 278, 735-740 (1991)参照)などのような修飾基を
導入した核酸を化学結合させる方法(尚、この範疇に属
する他の方法については、Soren R.R., Mette R.L., Sv
end E.R., Anal. Biochm., 198, 138-142 (1991), Jona
than N.K.,Joseph L.W., Joseph P.D., Rachel E.M., M
ary C., Eugene L.B., Nucleic Acids Res..15, 2891-2
909 (1987), Allan J.M., Jeffrey R.B., Terence W.
P., Biochem. J., 191, 855-858 (1980), J.A.Running,
M.S.Urdea, BioTechniques,8, 276-279 (1990)などに
記載されている。)、 核酸を、UV照射あるいは加熱処理によりニトロセル
ロースまたはナイロン膜上に吸着固定(J.Sambrok, E.
F.Fritsch and T.Maniatis, Molecular Cloning, Cold
Spring Harbor Laboratory Pres, Second Edition, pag
e 2.109-2.113 and page 9.34-9.46)したり、マイクロ
プレート上に物理吸着させ固定(G.C.N.Parry and A.D.
B.Malcolm, Biochm. Soc. Trans., 17, 230-231 (198
9))するなどの物理吸着で固定する方法、 などが知られている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来方法には難点のあることが指摘されていた。
例えば、化学結合による方法では、特殊試薬が必要でそ
れらの中には例えばアジド、イソシアナートやNaBH
3CN などのような有毒物質が含まれるばかりか、例え
ばペプチド結合を介して固定化しようとする場合は、活
性物質あるいは基材のどちらか一方にアミノ基を、残る
片方にはカルボキシル基を導入する必要があり、さら
に、導入された官能基同士を縮合試薬で処理して固定化
する工程を経なければならないというように、操作が複
雑となることを避けられない。
【0011】また化学結合では、例えばグルタルアルデ
ヒドを架橋剤として使用するには、基材と活性物質の双
方にアミノ基が存在せねばならないというように、基材
自体に官能基が必要なために基材の選択が必要となる結
果、固定に適した基材の選択が困難になり、加えて、た
とえば天然のDNAや修飾基を持たない合成DNAなど
の反応性の乏しい官能基(末端リン酸基、末端ヒドロキ
シル基等)しか有しないものについては化学反応による
方法を用いることが困難であるというように、活性物質
に活性官能基が無い場合は固定できないという難点があ
る。
【0012】一方、物理吸着には、基材の吸着性能に固
定化量が左右されたり、吸着した活性物質が脱離しやす
く、活性物質が低分子(オリゴマー)の場合、基材との
相互作用が弱いため、吸着しにくいという難点がある。
【0013】以上のようにタンパク質、核酸などの活性
物質の検出において重要な固定化には多くの問題点を残
している。本発明は、簡便、効率的にかつ強固に生物学
的に活性な物質を固定できるカルボジイミド基を有する
高分子化合物よりなる材料を用いて、生物学的に活性な
化合物を検出する方法を提供するためになされたもので
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明が採用した生物学的に活性な物質を固定するた
めの材料の構成は、基材と、該基材上に担持されたカル
ボジイミド基を有する高分子化合物よりなることを特徴
とするものであり、上記目標を達成するために本発明が
採用した生物学的に活性な物質を固定するための方法の
構成は、基材および該基材上に担持されたカルボジイミ
ド基を有する高分子化合物より成る固定用の材料と、カ
ルボジイミド基との反応性を有する生物学的に活性な物
質を接触させることを特徴とするものである。
【0015】低分子カルボジイミド誘導体、例えば、ジ
シクロヘキシルカルボジイミドやジ−p−トルオイルカ
ルボジイミドは、エステルおよびペプチドなどの合成に
おける脱水縮合剤として従来より広く使用されていて、
これらカルボジイミド誘導体は、以下の反応式に示すよ
うに容易にカルボン酸と付加体を形成し(一般式
(I))、さらにこの付加体がアルコール、アミン、カル
ボン酸等と尿素誘導体を放出しつつ縮合し、それぞれ相
当するエステル、アミド、酸無水物を生成する(一般式
(II))ので、このような低分子カルボジイミド誘導体を
活性物質の固定に使用することも考えられた。
【0016】
【化1】 R'CO2H + RN=C=NR → R'C(=O)OC(NHR)=NR ・・・(I) R'C(=O)OC(NHR)=NR + R"OH → R'C(=O)OR" + RNHCONHR ・・・(II) R"NH2 → R'C(=O)NHR" + RNHCONHR ・・・(II') R"CO2H → R'C(=O)OC(=O)R" + RNHCONHR ・・・(II")
【0017】しかしながら、これら低分子カルボジイミ
ド誘導体は、縮合剤として開発されてきた試薬であっ
て、溶剤に対する溶解性が付与されており、基材に適用
し、該基材表面に担持させる使用目的に関しては、脱離
しやすく、実用上使用できないことが判明した。そこ
で、本発明の発明者らは、カルボジイミド基を分子内に
含む高分子量カルボジイミド化合物に着目し、鋭意研究
を続けた結果、このようなカルボジイミド化合物が、活
性物質との反応性を有しているばかりでなく、様々な種
類の基材との接着性がよく、固定した物質を利用する種
々の生物学的に重要な化合物の検出に適用できることを
見いだし本発明の完成に至った。
【0018】すなわち本発明は、担体に固定化された生
物学的に活性な第1の物質と、この第1の物質に特異的
に結合し得る第2の物質とを反応させ、前記第1の物質
と第2の物質との結合を介して担体に間接的に結合した
第2の物質又は結合しない第2の物質を検出することに
より、試料中の第1の物質又は第2の物質を分析する方
法において、前記担体はカルボジイミド基を2〜100
個有する化合物を含み、前記第1の物質はカルボジイミ
ド基を介して担体に固定化されることを特徴とする、生
物学的に活性な物質の分析法である。
【0019】以下に本発明を詳細に説明する。
【0020】<1>担体 本発明に用いられる担体は、生物学的に活性な物質を固
相化するためのものであり、カルボジイミド基を有する
高分子化合物を含む。通常は、基剤にカルボジイミド基
を有する高分子化合物を担持させたものである。
【0021】(1)基剤 本発明で使用される基材としては、生物学的に活性な物
質を固定化するための支持体としての役割を果たすもの
であって、基本的には、水あるいは溶剤またはそのどち
らにも不溶性であり、かつ常温もしくはその付近の温度
範囲内(0〜100℃)で固体又はゲル状であるもの、
たとえば、プラスチック、無機高分子、金属、天然高分
子、セラミックが挙げられる。
【0022】プラスチックとして具体的には、ポリエチ
レン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリプロピレ
ン、ポリアミド、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリ
カルボジイミド樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニ
リデン、ポリフッ化エチレン、ポリイミドおよびアクリ
ル樹脂などが、無機高分子としては、ガラス、水晶、カ
ーボン、シリカゲル、およびグラファイト等が、金属と
しては、金、白金、銀、銅、鉄、アルミニウム、磁石、
パラマグネットおよびアパタイト等の常温固体金属が、
天然高分子としては、セルロース、セルロース誘導体、
キチン、キトサン、アルギン酸およびアルギン酸塩等
が、セラミックとしては、アルミナ、シリカ、炭化ケイ
素、窒化ケイ素および炭化ホウ素等などを例示すること
が出来る。
【0023】上記基材の形状としては、たとえば、フィ
ルム、平板、粒子、成型品(ビーズ、ストリップ、マル
チウェルプレートのウェルまたはストリップ、チュー
ブ、メッシュ、連続発砲フォーム、膜、紙、針、ファイ
バー、プレート、スライドおよび細胞培養容器)、ラテ
ックスを挙げることが出来、またその大きさについて
は、当然であるが特に制限はない。
【0024】(2)カルボジイミド基を有する高分子化
合物 一方、本発明で使用するカルボジイミド基を有する高分
子化合物(以下、単に「カルボジイミド化合物」という
ことがある)としては、例えば、特開昭51−6159
9号公報に開示されている方法や L. M. Alberino らの
方法(J. Appl.Polym. Sci., 21, 190 (1990) あるいは
特開平2−292316号公報に開示されている方法な
どによって製造することができるポリカルボジイミドを
挙げることができる。すなわち、有機ポリイソシアネー
ト化合物からイソシアネートのカルボジイミド化を促進
する触媒(例えば3−メチル−1−フェニル−2−ホス
ホレン−1−オキシド)の存在下に製造することができ
るものである。
【0025】上記の有機ポリイソシアネート化合物とし
ては、例えば、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイ
ソシアネート、m−テトラメチルキシリレンジイソシア
ネート、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−
トリレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシ
アネートと2,6−トリレンジイソシアネートの混合
物、粗トリレンジイソシアネート、粗メチレンジフェニ
ルジイソシアネート、4,4’,4”−トリフェニルメ
チレントリイソシアネート、キシレンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレン−1,6−ジイソシアネート、リジ
ンジイソシアネート、水添メチレンジフェニルジイソシ
アネート、m−フェニルジイソシアネート、ナフチレン
−1,5−ジイソシアネート、4,4’−ビフェニレン
ジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソ
シアネート、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ビフェ
ニルジイソシアネート、3,3’−ジメチルジフェニル
メタン−4,4’−ジイソシアネート、イソホロンジイ
ソシアネートやこれらの任意の混合物を挙げることがで
きる。
【0026】上記ポリイソシアネート化合物又はそれら
の混合物のイソシアネート基をカルボジイミド化するこ
とによって重縮合が起こる。その際、適当な段階でモノ
イソシアネートの一種または2種以上を適当量加え、カ
ルボジイミド化合物の末端を封止することにより、分子
量(重合度)を調整することができる。また、モノイソ
シアネートは、重縮合反応の初めから適当量加えてもよ
い。このようなモノイソシアネートとしては、フェニル
イソシアネート、(オルト、メタ、パラ)−トリルイソ
シアネート、ジメチルフェニルイソシアネート、n−ブ
チルイソシアネート、シクロヘキシルイソシアネート、
メチルイソシアネート等を例示することができる。重合
度は、ポリイソシアネート化合物等の濃度や反応時間に
よっても調整することができる。
【0027】又、容易に類推されることであるが、この
他にも末端封止剤としては、−OH、−NH2、−CO
OH、−SH、−NH等の官能基を末端に有するアルキ
ル基を有する化合物約1モルと、芳香族ジイソシアネー
ト2モルとの反応によって簡便に製造できるイソシアネ
ート末端化合物から誘導されるものでもよい。
【0028】上記有機イソシアネートのカルボジイミド
化を促進する触媒としては、種々のものを例示すること
ができるが、1−フェニル−2−ホスホレン−1−オキ
シド、3−メチル−1−フェニル−2−ホスホレン−1
−オキシド、1−エチル−2−ホスホレン−1−オキシ
ドやこれらの3−ホスホレン異性体などが収率その他の
面で好適である。
【0029】上記ポリカルボジイミドの製造は、無溶媒
又は非反応性の有機溶媒中で行うものであり、本発明で
はこれらにより製造したワニス状あるいは固体状(粉
末)のポリカルボジイミドの一種又は混合物をカルボジ
イミド化合物の一例として用いることができる。なお、
これらのポリカルボジイミドは、基材との結合性を増加
させるために、部分的に架橋するようにしてもよい。
【0030】他のカルボジイミド化合物、例えば特開昭
63−172718号公報及び特開昭63−26412
8号公報に記載されるような、分子構造内にポリオキシ
エチレン鎖を付加して成る親水性を付与されたタイプの
カルボジイミド化合物も本発明で使用することができ
る。
【0031】いずれのタイプであっても、本発明で使用
するカルボジイミド高分子化合物は、その分子中に2以
上100以下のカルボジイミド基を有しているものが好
ましく、このカルボジイミド高分子化合物においてカル
ボジイミド基の数が2未満、すなわち1の場合は生物学
的に活性な物質を固定する能力に欠け、また逆にカルボ
ジイミド基の数が101以上の場合は性能面では問題は
ないが、粘度が高すぎたり、溶液とすることが出来ない
場合があり、基材上に担持させる際の取り扱い性が悪化
することがある。
【0032】また、本発明で使用するカルボジイミド高
分子化合物の分子量の範囲としては、1000以上であ
り、100000以下であることが好ましい。なお、た
とえば、前記有機ポリイソシアネート化合物からイソシ
アネートのカルボジイミド化を促進する触媒の存在下に
製造されたポリカルボジイミドの中には、分子量が10
00に満たないものも存在するが、このようなポリカル
ボジイミドについては、ポリカルボジイミドの両末端
に、ウレア結合またはウレタン結合を介して、ポリアル
キレン、ポリオキシアルキレン、ポリウレタン、ポリア
ミドなどを導入し、分子量を前記範囲に調整すればよ
い。
【0033】すでに説明したように、上記カルボジイミ
ド高分子化合物におけるカルボジイミド基の反応性は高
く、アルコール、アミン、チオール、フェノール、カル
ボン酸等の有するほとんどの活性水素基と反応するので
あり、前記カルボジイミド誘導体とカルボン酸との反応
以外の反応を示せば、例えば、アルコールとは、下記(I
II)式のように進行し、アミノ基とは(IV)式のように進
行する(Frederick Kurzer, K. Douraghi-Zadeh, Chemi
cal Reviews, 67, 117-135, (1967) および Andrew Wil
liams, Ibrahim T. Ibrahim, Chemical Reviews, 81, 5
99-606, (1981)参照)ので、本発明は、このような反応
性を利用して活性物質を基剤に固定するのである。
【0034】
【化2】 C2H5OH + C6H5N=C=NC6H5 → C6H5NHC(=NC6H5)OC2H5 ・・・(III) RN=C=NR + R'NH2 → RNHC(=NR')NHR ・・・(IV)
【0035】(3)担体の調製 本発明に用いる生物学的に活性な物質を固相化するため
の担体は、上記基剤と、該基材上に担持された、上記カ
ルボジイミド化合物よりなる。該カルボジイミド化合物
の前記基材に対する高い接着性を利用して、基剤にカル
ボジイミド化合物を担持させたものである。なお、ここ
でいう「担持」とは、水あるいは溶媒中で、基剤からカ
ルボジイミド化合物が脱離しないことを意味する。
【0036】カルボジイミド化合物は、必要に応じ、基
材上の全面において担持されても、また、その一部にお
いて担持されてもよく、その代表的な形態は皮膜であ
る。前記基材上に前記カルボジイミド化合物を担持させ
る方法としては、スプレー、浸漬、ブラッシング、スタ
ンプ、蒸着、フィルムコーターを用いたコーティング等
の公知の手段を採用することができる。
【0037】このようにして得られた本発明の活性物質
を固相化するための担体は、カルボジイミド化合物の反
応性を利用して、様々な活性物質を固定することができ
るものである。
【0038】<2>生物学的に活性な物質 担体に固定化する生物学的に活性な第1の物質として
は、タンパク質、ペプチド若しくはその他の抗体結合性
物質、核酸などの生体高分子等を挙げることができる。
【0039】具体的には、タンパク質、ペプチドとして
は、インシュリン、ACTH(副腎皮質刺激ホルモ
ン)、オキシトシン等のタンパク質ホルモンもしくはペ
プチドホルモン、コリンエステラーゼ、アミラーゼ、ペ
プシン等の酵素又はその前駆体、HBs抗原、HIV抗
原等のタンパク質抗原、プロテインAのような抗体結合
性タンパク質などが、抗体結合性物質としては低分子量
のハプテンが、核酸としては天然又は合成のDNA(オ
リゴヌクレオチドを含む)もしくはRNA(オリゴヌク
レオチドを含む)が挙げられる。
【0040】具体的には、次のような化合物を例示でき
る。抗菌性を有する生理活性物質、例えばペニシリン、
アンピシリン、セファロスポリン、カナマイシン、スト
レプトマイシン、フラジオマイシン、デストマイシン、
カスガマイシン、タイロシン、エリスロマイシン、オレ
アンドマイシン、スピラマイシン、リンコマイシン、コ
リスチン、バシトラシン、サリノマイシン、モネンシ
ン、ラサロシド、テトラサイクリンおよびその類縁物
質、クロラムフェニコール、バージニアマイシンなど。
合成抗菌剤としてはサルファ剤、オキソリン酸、ピロミ
ド酸、フラゾリドン、ジフラゾンなどが挙げられ、天然
毒素全般としてはアフラトキシン、T2トキシン、ゼア
ラレノン、デオキシニバレノール、パツリン、フモニシ
ン、HT−2、オクラトキシン、テトロドトキシン、オ
カダ酸、サキシトシン、ゴニオトキシン、ボツリヌス毒
素などが挙げられ、合成化学品としては農薬全般、例え
ばダイオキシン、2,4−D、ベミノル、アルディカル
ブ、カルボフラン、メソミル、DDVP、マラソン、パ
ラコート、ダイアジノン、フェニトロチオン、エンドリ
ン、アルドリン、ヘプタクロルなどが挙げられる。ま
た、生体化学物質全般としてはヘモグロビン、α−フェ
トプロテイン、免疫グロブリン、アルブミン、アンチト
ロンビン、トロンビン、プラスミノーゲン、フェリチ
ン、チログロブリン、ゼラチン、コレステロール、テス
トステロン、コルチコステロン、プロゲステロン、エル
ゴステロール、エストラジオール、チトクロムC、アド
レナリン、各種ビタミン等が挙げられる。
【0041】さらに、上記タンパク質、ペプチド、その
他の生物学的に活性な物質に結合し得る抗体が挙げられ
る。該抗体は、例えば上述の物質又は免疫用担体との結
合物を、免疫動物例えばラット、モルモット、ウサギ、
マウス、ヤギ、ヒツジ、馬、牛などの哺乳類に免疫して
得るか、マウスに免疫後そのリンパ球とマウスミエロー
マ細胞とのハイブリドーマが生産するモノクローナル抗
体として得られる。
【0042】一方、生物学的に活性な第2の物質は、上
記のような第1の物質と同様のタンパク質、ペプチド、
抗原性物質、核酸、その他の生理活性物質であって、第
1の物質に特異的に結合するものである。すなわち、例
えば、第1の物質と第2の物質の一方がタンパク質、核
酸又はその他の生理活性物質である場合には、他方はそ
れに対する抗体であり、一方の物質が核酸である場合に
は、他方はその核酸の塩基配列に実質的に相補的な塩基
配列を有する核酸である。ここで実質的に相補的とは、
1又は2以上のミスマッチがあっても、各々の核酸が水
素結合によってハイブリダイズし、2本鎖を形成するこ
とができることをいう。
【0043】尚、分析対象は、第1の物質であっても、
第2の物質であってもよい。
【0044】<4>生物学的に活性な物質の分析 本発明による生物学的に活性な物質の分析法は、上記の
ようなた生物学的に活性な第1の物質を前記担体に結合
させ、これと第2の物質とを反応させ、第1の物質と第
2の物質との結合を介して担体に間接的に結合した第2
の物質又は結合しない第2の物質を検出することによ
り、行われる。
【0045】第1の物質を担体に固定するには、当該材
料と活性物質とを接触させれば良く、担体に担持された
カルボジイミド高分子化合物のカルボジイミド基と、第
1の物質が有する水酸基、アミノ基、チオール基、カル
ボキシル基等との反応により、第1の物質はカルボジイ
ミド高分子化合物と共有結合する。その結果、第1の物
質は担体に固定化される。
【0046】第1の物質と担体との接触は、第1の物質
の生物学的活性が維持されるように、水あるいはバッフ
ァー中で行うことが好ましく、また、接触の際の温度と
しては、やはり活性物質の活性が損なわれないように、
0〜100℃とすることが好ましい。
【0047】尚、担体へ第2の物質等が非特異的に結合
することを防ぐために、第1の物質を担体に固定化した
後に、過剰量のウシ血清アルブミン(BSA)、カゼイ
ン、サケ精子DNA等を担体に接触させ、フリーのカル
ボジイミド基をブロックしておくことが好ましい。
【0048】このようにして得られた固相化された生物
学的活性物質は、該物質が担体に対して非常に強固に固
定されたものであり、イムノアッセイの分野で広く使わ
れている洗浄法(例えば界面活性剤を用いた洗浄法)に
よっても担体から脱離することがなく、抗体あるいは抗
原を固定した担体の免疫学的利用、核酸固定担体の診断
薬としての利用分野を有している。
【0049】担体に固定化された第1の物質と第2の物
質とを反応させた後、担体に結合した第2の物質を検出
するには、通常の固相のイムノアッセイ、核酸のハイブ
リダイゼーション法と同様に行えばよい。例えば、第1
の物質が測定対象である場合には、標識物質で標識して
おいた第2の物質を固定化された第1の物質と反応さ
せ、担体に固定化された標識物質を検出又は定量するこ
とにより、結合した第2の物質を検出又は定量すること
ができる。その結果、第1の物質を検出又は定量するこ
とができる。第1の物質に結合した第2の物質のかわり
に、結合しなかって第2の物質を検出、定量してもよ
い。
【0050】また、第2の物質が測定対象である場合に
は、第1の物質と第2の物質とを反応させる際に、反応
系に標識物質で標識された第2の物質をさらに加え、第
1の物質に結合した標識された第2の物質の結合量によ
り、間接的に試料中の第2の物質の量を定量することが
できる(阻害法)。
【0051】さらに、担体に結合した第2の物質の検出
は、第2の物質に特異的に結合し得る、第3の物質を反
応させることによっても行うことができる。例えば、第
2の物質が抗原であり、第1の物質がこの抗原に対する
ポリクローナル抗体又はモノクローナル抗体(第1抗
体)である場合、担体−抗体−抗原複合体に、ポリクロ
ーナル抗体又は前記モノクローナル抗体とエピトープが
異なる他のモノクローナル抗体(第2抗体)を反応さ
せ、担体−抗体−抗原−抗体複合体を形成させ、複合体
中の第3の物質を検出することにより、第2の物質を検
出することができる(サンドイッチ法)。このとき、第
3の物質が標識されている場合にはその標識を検出すれ
ばよく、標識されていない場合であっても、さらに第3
の物質に結合する物質を用い、これを標識しておいても
よい。例えば、上記の例では第1抗体と第2抗体とを別
の動物で調製し、第2抗体の調製に用いた動物のイムノ
グロブリンに対する抗体を第3の物質とする。また、核
酸の場合も同様に、担体に固定化した第1の核酸にこれ
に特異性を有する第2の核酸を結合させ、さらに第2の
核酸に特異性を有し第1の核酸に特異性を有しない第3
の核酸を結合させ、担体に結合した第3の核酸の量から
第2の核酸を定量することができる。
【0052】また乳濁状の担体を用いて、一般的な凝集
法により、第2の物質を検出することもできる。標識物
質としては、放射性物質、蛍光物質、酵素、色素、化学
発光物質、ジゴキシゲニン等が挙げられる。放射性物
質、蛍光物質、色素で標識した場合には、標識はシンチ
レーションカウンターによる測定、フィルムへの露光あ
るいは肉眼観察により、直接検出することができる。酵
素を用いた場合には、酵素反応により発色する基質色素
を用い、その発色を検出すればよい。このような酵素
は、ペルオキシダーゼ、β−D−ガラクトシダーゼ、ア
ルカリフォスファターゼ、リゾチームなど一般的に用い
られるものでよい。
【0053】また、必ずしも標識物質自体が検出するこ
とができないものであってもよい。例えば標識物質とし
てビオチンを用いた場合には、これに特異的に結合する
アビジン又はストレプトアビジンを結合させた酵素等を
用いることにより、間接的に検出することができる。
【0054】第1の物質と第2の物質、さらに必要に応
じて第3の物質又はその他の物質を反応させた後に未反
応の物質を除去、すなわちB/F分離するには、通常の
固相イムノアッセイ、ハイブリダイゼーション法と同様
に行えばよい。すなわち、担体が容器状である場合に
は、担体に洗浄液を満たしたのち、洗浄液を捨てるとい
う操作を度繰り返す。担体が粒子である場合には、洗浄
液に担体を懸濁する操作を繰り返せばよい。
【0055】
【実施例】以下実施例を挙げて本発明をさらに具体的に
説明する。
【0056】
【製造例1】カルボジイミド化合物溶液の製造(1) 4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート1
17.9gとシクロヘキシルイソシアネート12.5g
をカルボジイミド化触媒(3−メチル−1−フェニル−
2−ホスホレン−1−オキシド)1.3gと共に窒素雰
囲気下、180℃で4日間反応させ、室温で粉末状のカ
ルボジイミド化合物(重合度10、数平均分子量240
0)を得た。これを10g取りメタノール100mlに
溶解させ、カルボジイミド化合物溶液1を得た。
【0057】
【製造例2】カルボジイミド化合物溶液の製造(2) イソホロンジイソシアネート19.9gとn−ブチルイ
ソシアネート2.0gをカルボジイミド化触媒(3−メ
チル−1−フェニル−2−ホスホレン−1−オキシド)
0.2gと共に窒素雰囲気下、180℃で3日間反応さ
せ、室温で粉末状のカルボジイミド化合物(重合度1
0、数平均分子量1900)を得た。これを10g取り
ジクロロメタン100mlに溶解し、カルボジイミド化
合物溶液2を得た。
【0058】
【製造例3】カルボジイミド化合物溶液の製造(3) 2,4−トリレンジイソシアネート/2,6−トリレン
ジイソシアネート混合物(混合割合=80:20)7
8.4gとフェニルイソシアネート11.9gとをテト
ラクロロエチレン615g中で、カルボジイミド化触媒
(3−メチル−1−フェニルホスホレン−1−オキシ
ド)0.9gと共に窒素雰囲気下、75℃で24時間反
応させ、カルボジイミド化合物溶液3(重合度10、数
平均分子量1500)を得た。
【0059】
【製造例4】カルボジイミド化合物溶液の製造(4) 4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート112.
6gとフェニルイソシアネート11.9gとをテトラヒ
ドロフラン922.7g中でカルボジイミド化触媒(3
−メチル−1−フェニルホスホレン−1−オキシド)
1.2gと共に窒素雰囲気下、75℃で16時間反応さ
せ、カルボジイミド化合物溶液4(重合度10、数平均
分子量2300)を得た。
【0060】
【製造例5】カルボジイミド化合物溶液の製造(5) m−テトラメチルキシリレンジイソシアネート700g
とカルボジイミド化触媒(3−メチル−1−フェニルホ
スホレン−1−オキシド)14gを窒素雰囲気下、18
0℃で12時間反応させ、イソシアネート末端テトラメ
チルキシリレンカルボジイミド(重合度=3)を得た。
次いで、得られたカルボジイミド74.6gと重合度6
のポリ(オキシエチレン)モノメチルエーテル63.6
gを100℃で48時間反応させた。これを10g取
り、50℃で蒸留水90gを徐々に加えることでカルボ
ジイミド化合物溶液5(数平均分子量1400)を得
た。
【0061】
【製造例6】カルボジイミド化合物溶液の製造(6) 4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート162g
をテトラヒドロフラン886g中でカルボジイミド化触
媒(3−メチル−1−フェニルホスホレン−1−オキシ
ド)0.33gと共に窒素雰囲気下、還流下で7時間反
応させ、カルボジイミド化合物溶液6(重合度60、数
平均分子量13000、ポリマー濃度15重量%)を得
た。
【0062】
【製造例7】カルボジイミド化合物溶液の製造(7) m−テトラメチルキシリレンジイソシアネート700g
とカルボジイミド化触媒(3−メチル−1−フェニルホ
スホレン−1−オキシド)14gを窒素雰囲気下、18
0℃で18時間反応させ、イソシアネート末端テトラメ
チルキシリレンカルボジイミド(重合度=4)を得た。
次いで、得られたカルボジイミド50.2gと2−ジメ
チルアミノエタノール8.9gを80℃で24時間反応
させた後、p−トルエンスルホン酸メチル18.6gを
加え1時間反応させた。これに蒸留水699.3gを徐
々に加えることでカルボジイミド化合物溶液7(数平均
分子量1600、ポリマー濃度10重量%)を得た。
【0063】
【製造例8】カルボジイミド化合物溶液の製造(8) イソホロンジイソシアネート20gとカルボジイミド化
触媒(3−メチル−1−フェニル−2−ホスホレン−1
−オキシド)0.2gを窒素雰囲気下、180℃で18
時間反応させ、イソシアネート末端イソホロンカルボジ
イミド(重合度=4)を得た。次いで、得られたカルボ
ジイミド7.56gと3−ジメチルアミノプロピルアミ
ン2.04gを80℃で1時間反応させた後、p−トル
エンスルホン酸メチル3.72gを加え1時間反応させ
た。これに蒸留水120gを徐々に加えることでカルボ
ジイミド化合物溶液8(数平均分子量1400、ポリマ
ー濃度10重量%)を得た。
【0064】
【製造例9】カルボジイミド化合物溶液の製造(9) 4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート1
17.9gとカルボジイミド化触媒(3−メチル−1−
フェニル−2−ホスホレン−1−オキシド)1.2gを
窒素雰囲気下、180℃で8時間反応させ、イソシアネ
ート末端ジシクロヘキシルカルボジイミド(平均重合度
=2.4)を得た。次いで、得られたカルボジイミド
7.85gと重合度約6のポリ(オキシエチレン)モノ
メチルエーテル5.92gを100℃で48時間反応さ
せた。これに蒸留水124gを徐々に加えることでカル
ボジイミド化合物溶液9(数平均分子量1300、ポリ
マー濃度10重量%)を得た。
【0065】
【製造例10】カルボジイミド化合物溶液の製造(1
0) 4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート1
5gとカルボジイミド化触媒(3−メチル−1−フェニ
ル−2−ホスホレン−1−オキシド)0.1gをテトラ
ヒドロフラン145g中、窒素雰囲気下、75℃で8時
間反応させ、イソシアネート末端ジフェニルメタンカル
ボジイミド(重合度=5)を得た。次いで、得られたカ
ルボジイミド溶液に重合度約10のポリ(オキシエチレ
ン)モノメチルエーテル9.44gを加え、75℃で4
8時間反応させ、カルボジイミド化合物溶液10(数平
均分子量2100、ポリマー濃度10重量%)を得た。
【0066】
【製造例11】カルボジイミド化合物溶液の製造(1
1) 2,4−トリレンジイソシアネート/2,6−トリレン
ジイソシアネートの混合物(混合割合=80:20)1
3.9gとカルボジイミド化触媒(3−メチル−1−フ
ェニルホスホレン−1−オキシド)0.1gをテトラヒ
ドロフラン150g中、窒素雰囲気下、75℃で8時間
反応させ、イソシアネート末端トリレンカルボジイミド
(重合度=4)を得た。次いで、得られたカルボジイミ
ド溶液にヒドロキシプロパンスルホン酸ナトリウム1.
62gを加え、75℃で24時間反応させ、カルボジイ
ミド化合物溶液11(数平均分子量1000、ポリマー
濃度10重量%)を得た。
【0067】
【製造例12】カルボジイミド化合物溶液の製造(1
2) 4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート24gと
平均分子量400のポリエチレングリコール20gをテ
トラヒドロフラン440gに加え反応させた。次に、カ
ルボジイミド化触媒(3−メチル−1−フェニルホスホ
レン−1−オキシド)0.2gを、窒素雰囲気下、75
℃で48時間反応させ、カルボジイミド化合物溶液12
(数平均分子量5300、ポリマー濃度10重量%)を
得た。
【0068】
【製造例13】カルボジイミド化合物溶液の製造(1
3) 4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート5
2.4gと1,4−ジアミノブタン8.8gをテトラヒ
ドロフラン620gに加え反応させた。次に、カルボジ
イミド化触媒(3−メチル−1−フェニルホスホレン−
1−オキシド)0.5gを、窒素雰囲気下、75℃で4
8時間反応させ、カルボジイミド化合物溶液13(数平
均分子量3700、ポリマー濃度10重量%)を得た。
【0069】
【実施例1】カルボコートマイクロプレートに固定した
DNAの標識DNAによる検出 (1)マイクロプレート上へのDNAオリゴマーの固定 DNA合成機(ミリポア社製、サイクロンプラス DN
A/RNAシンセサイザー)によりキャプチャーDNA
オリゴマー(配列番号1)及びビオチン化プローブDN
Aオリゴマー(配列番号2)を合成した。プローブは、
DNAオリゴマー合成の際にビオチンフォスフォルアミ
ダイト(ミリポア社製)を用いて、ビオチンを5’末端
に導入した。
【0070】ポリスチレン製の96穴マイクロプレート
の各ウェルにカルボジイミド化合物溶液1を0.1ml
ずつ分注し、60℃で1時間インキュベートした。溶液
を抜き取った後、各ウェルをエタノールでよく洗浄し
た。60℃で30分乾燥した後各ウェルにキャプチャー
30mer水溶液(10pmol/100μl)を10
0μl加えプレートをシールをした。37℃のインキュ
ベーター中で1時間固定化させた。
【0071】一方、コントロールとして上記プローブと
全く相補性を示さないオリゴヌクレオチド(配列番号
3)も同様に固定化した。
【0072】(2)ハイブリダイゼーションによるキャ
プチャーオリゴヌクレオチドの検出 キャプチャーオリゴヌクレオチド(配列番号1)又はコ
ントロールDNAオリゴマーを固定したプレートにプレ
ハイブリダイゼーション溶液(100μl/ウェル)を
加えプレートをシールをし、42℃のインキュベーター
中で2時間放置した。プレハイブリダイゼーション溶液
の組成は、5×SSC(0.75M NaCl,0.0
75M クエン酸ナトリウム)、5× Denhard
t’ssolution(0.02% フィコール,
0.02% BSAフラクションV,0.02% ポリ
ビニルピロリドン)、25mM リン酸ナトリウム(p
H6.6)、50%フォルムアミド、0.5mg/ml
変性サケ精子DNAである。
【0073】各ウェルの溶液をディスペンサーで吸い取
り、プローブを加えたハイブリダイゼーション溶液(1
00μl/ウェル)を加えプレートをシールをした。4
2℃のインキュベーター中で15時間反応させた。ハイ
ブリダイゼーション溶液の組成は、5×SSC、1×D
enhardt’s solution、25mMリン
酸ナトリウム(pH6.6)、45%フォルムアミド、
0.2mg/ml変性サケ精子DNA、10%デキスト
ラン硫酸である。
【0074】プローブは、1,10,100pmol/
ウェルになるように70℃、5分間処理後、氷中で5分
間急冷し、ハイブリダイゼーション溶液に加えた。ハイ
ブリダイゼーション後、ウェルの溶液を吸い取り1×S
SC(300μl/ウェル)を加え、室温下で5分間放
置した。この操作をあと2回行い非特異的に吸着したプ
ローブを除去した。
【0075】(3)検出 ウェル中のSSCを吸い取り、3%BSAを含む緩衝液
A(0.2M塩化ナトリウム、0.1Mトリス塩酸,p
H7.5,0.05%トライトンX−100)を300
μl/ウェル加え、室温下30分間ブロッキングを行な
った。ウェル中の溶液を吸い取り、ストレプトアビジン
−アルカリフォスファターゼコンジュゲート溶液(ギブ
コBRL社製、緩衝液Aで原液を5000倍希釈したも
の)を100μl/ウェル加え、室温下30分間反応さ
せた。コンジュゲート溶液を吸い取り、緩衝液Aを30
0μl/ウェル加え、室温下5分間放置した。この操作
をあと2回行い、ビオチンと結合しなかったコンジュゲ
ートを除去した。pNpp溶液を100μl/ウェル加
え、30℃30分間反応させた。pNpp溶液の組成
は、50mM 四ほう酸ナトリウム(pH10.0)、
5mM塩化マグネシウム、5mM p−ニトロフェニル
リン酸2ナトリウムである。
【0076】反応後、0.1N水酸化ナトリウム水溶液
を加えて酵素反応を停止させた。マイクロプレートリー
ダーで各ウェルの405nmの吸収を計測した。計測の
結果、相補性のないオリゴマー(配列番号3)を固定し
たプレートの吸収値はバックグラウンドに等しく、キャ
プチャーを固定したプレートではバックグラウンドと有
意な差を示す吸収値を得た。表1に結果を示す。
【0077】
【表1】
【0078】
【実施例2】カルボコートポリスチレンビーズに固定し
たM13DNAの標識M13DNAによる検出 (1)ビーズ上へのキャプチャーDNA固定 ポリスチレンビーズ5gをカルボジイミド化合物溶液2
(100ml)に30分間浸漬した後、60℃で3時間
乾燥し、カルボジイミド被膜ビーズを得た。
【0079】カルボジイミド被膜ビーズ1gを滅菌蒸留
水10mlに懸濁した。この懸濁液中に熱変性させたM
13RFDNA又はpBR322DNAを100ng/
mlになるように加え、振盪させながら37℃で2時間
固定化させた。ビーズをフィルターを用いて蒸留水50
0mlで洗浄し、風乾させた。
【0080】(2)ハイブリダイゼーション 風乾したビーズ100mgを1.5ml容ディスポーザ
ブルチューブに秤取り、実施例1で用いたプレハイブリ
ダイゼーション溶液を1ml加え、42℃中で2時間放
置した。遠心操作によりビーズを分離し、実施例1のハ
イブリダイゼーション溶液を1ml加えよく懸濁させ
た。あと2回同一の操作を行なった。ハイブリダイゼー
ション溶液1mlを加え、ビーズをよく懸濁させた。フ
ォトビオチン(VECTOR社製)を用いてビオチン標
識したM13ssDNAを熱変性後1μg/mlになる
ように加えた(尚、コントロールとして同標識方法でビ
オチンを導入したpBR322を用いた。)。42℃で
振盪させながら、15時間反応させた。
【0081】遠心操作によりビーズを分離し、上清を除
去し2×SSCを1ml加えてよく懸濁させ、5分間室
温下放置した。この操作をあと2回繰り返した。遠心操
作により上清を除去し、0.2×SSC1mlを加えビ
ーズをよく懸濁させ、室温下5分間放置した。この操作
をあと2回行なった。遠心操作によって上清を除去し、
50℃に予め温めた0.16×SSCを1ml加えよく
懸濁させ、50℃で10分間放置した。この操作をあと
1回行なった。
【0082】上清を遠心操作によって除去し、実施例1
の3%BSAを含む緩衝液Aを1ml加え、振盪させな
がら室温下30分間放置した。遠心操作により上清を除
去し、緩衝液Aで1000倍希釈したストレプトアビジ
ン−アルカリフォスファターゼ(ギブコBRL社製)を
1ml加え、ビーズをよく懸濁させ室温下30分間振盪
させながら放置した。遠心操作により上清を除去したの
ち、緩衝液Aを1ml加えてビーズをよく懸濁させ室温
下5分間放置した。あと2回同操作を行なった。
【0083】遠心操作により上清を除去し、ほう酸緩衝
液(50mM四ほう酸ナトリウム、pH10.0、5m
M塩化マグネシウム)を1ml加え、ビーズを懸濁させ
た。この操作をあと2回行なった。遠心操作により上清
を除去し実施例1のpNpp溶液を400μl加え、ビ
ーズをよく懸濁させた。30℃で30分間反応させた後
0.1N水酸化ナトリウム水溶液を800μl加え、反
応を停止させた。吸光光度計を用いて405nmの吸収
を測定した。
【0084】その結果pBR322を固定したビーズに
は吸収が認められず、M13DNAを固定したビーズに
はバックグラウンドと有意な差を示す値が得られた。表
2に結果を示す。
【0085】
【表2】
【0086】
【実施例3】カルボコート変性セルロースメンブレンに
固定したDNAオリゴマーの標識M13DNAによる検
出 (1)DNAオリゴマーの固定 変性セルロースフィルターをカルボジイミド溶液3に1
0秒間浸した後、60℃で30分間乾燥させた。このフ
ィルターを濾紙上に置き、実施例1と同様にして合成し
たM13DNAのマルチクローニングサイトと相補的な
配列を有するDNAオリゴマー(40mer)(配列番
号4)の水溶液とM13DNAと相補性を示さないDN
Aオリゴマー(40mer)(配列番号5)の水溶液を
それぞれ1ngから10fgまでの10段階希釈溶液を
1μlずつスポットした。37℃中で15分間放置し、
DNAオリゴマーを固定化させた。
【0087】(2)ハイブリダイゼーション オリゴマーを固定化させたカルボコート変性セルロース
メンブレンをハイブリダイゼーションバッグ(ベセスダ
・リサーチ・ラボラトリー製)に入れ、実施例1のプレ
ハイブリダイゼーション溶液を加えて(0.08ml/
cm2 メンブレン)、ヒートシーラーで封入した。42
℃中で2時間放置した。ハイブリダイゼーションバッグ
からメンブレンを取り出し、新しいハイブリダイゼーシ
ョンバッグに入れた。このバッグに熱変性したフォトビ
オチン(VECTOR社製)でビオチン標識したM13
RFDNA(100ng/ml)を含む実施例1のハイ
ブリダイゼーション溶液を加え(0.03ml/cm
2 )、ヒートシーラーで封入し、42℃で15時間置い
た。ハイブリダイゼーションバッグからメンブレンを取
り出し、メンブレンが充分浸る量の2×SSCが入った
トレイに入れた。ゆっくりと室温下で5分間振盪させ
た。この操作を再度行なった。次に40℃に予め温めた
充分量の0.2×SSCの入ったトレイにメンブレンを
入れ、40℃でゆっくりと5分間振盪させた。この操作
をあと2回行なった。2×SSCの入ったトレイにメン
ブレンを移し、よく洗浄した。
【0088】(3)検出 新しいハイブリダイゼーションバッグにメンブレンを入
れ、3%BSAを含む緩衝液Aを加えて(1ml/cm
2 )ヒートシーラーで封入した。室温下で30分間置い
た。ハイブリダイゼーションバッグからメンブレンを取
り出し新しいハイブリダイゼーションバッグに移しスト
レプトアビジン−アルカリフォスファターゼコンジュゲ
ート溶液(ギブコBRL社製、緩衝液Aで1000倍に
希釈したもの)を加え(0.1ml/cm2 )、ヒート
シーラーで封入し、室温下で30分間放置した。ハイブ
リダイゼーションバッグからメンブレンを取り出し、充
分量の緩衝液Aの入ったトレイに移し、室温下で5分間
振盪しながら洗浄した。この操作をあと2回行なった。
【0089】新しいハイブリダイゼーションバッグにメ
ンブレンを入れ、発色基質溶液を加え(0.1ml/c
2 )ヒートシーラーで封入した。室温下で適度のシグ
ナルが得られるまで放置した。発色基質の組成は、0.
1Mトリス塩酸緩衝液、pH9.5、0.1M NaC
l、50mM塩化マグネシウムの溶液1mlにBCIP
溶液(50mg 5−ブロモ−4−クロロ−3−インド
リルフォスフェート/900mlジメチルフォルムアミ
ド)3.2μlとNBT溶液(50mgニトロブルーテ
トラゾリウム/1.8ml 70%エタノール)6.4
μlを加えたものである。
【0090】充分なシグナルが得られた後、メンブレン
を0.2M EDTA緩衝液(pH8.0)で洗浄し発
色反応を停止させた。その結果、M13DNAに相補性
を持つオリゴマーを固定した位置にのみシグナルを得
た。結果を表3に示す。
【0091】
【表3】 表3 ───────────────────────────── 固定したDNAオリコ゛マー シ グ ナ ル ───────────────────────────── 配列番号4 ○ ○ ○ ○ △ × 配列番号5 × × × × × × オリゴマー使用量 1ng 100pg 10pg 1pg 100fg 10fg ───────────────────────────── ○:はっきり見える △:見える ×:見えない
【0092】
【実施例4】カルボコートマイクロプレートに固定した
DNAオリゴマーの2段階のハイブリダイゼーションに
よる検出 (1)DNAオリゴマーの固定 実施例1に従ってM13ssDNAに相補的なキャプチ
ャーDNAオリゴマー(40mer)(配列番号4)を
固定化させた。
【0093】(2)ハイブリダイゼーション 各ウェルに100μlのプレハイブリダイゼーションを
加え、プレートをシールをして42℃中で2時間置い
た。各ウェルの溶液をディスペンサーで吸い取り、熱変
性させたM13ssDNAを100ng/ml(コント
ロールの系にはpBR322を加えた)と、実施例1と
同様の方法で合成し5’末端をビオチン標識し、熱変性
させたM13ssDNAと相補的なビオチン化DNAオ
リゴマー(40mer)(プレートに固定したキャプチ
ャーオリゴマーとは相補性を示さない:配列番号6)を
含む実施例1のハイブリダイゼーション溶液を(1μg
/ml、100μl/ウェル)加えた。プレートをシー
ルをし、42℃中で15時間置いた。
【0094】各ウェルの溶液を吸い取り、1×SSCを
加え(200μl/ウェル)、室温下5分間放置した。
この操作をあと2回行なった。
【0095】(3)検出 実施例1(3)と同じ方法で行なった。その結果、M1
3ssDNAを用いた系ではバックグラウンドと有意な
差を示す吸収値を得たがコントールであるpBR322
を用いた系ではバックグラウンドと有意な差は認められ
なかった。(結果を表4に示す。)
【0096】
【表4】
【0097】
【実施例5】カルボコートアルミニウム蒸着膜に固定し
たIgGの標識抗IgGによる検出 (1)金属板上へのIgGの固定 ガラス基板上にアルミニウムを2000Å蒸着した。こ
の蒸着膜上にカルボジイミド化合物溶液1〜4、6、1
0〜13の各々0.5mlをスピンコーターで被膜した
ものと、カルボジイミド化合物で被膜していないアルミ
ニウム蒸着膜の各々に、ウサギIgG溶液(1%ゼラチ
ン,20mMトリス塩酸緩衝液 pH7.5,0.5M
NaCl)を3ドットずつスポットし、室温で10分
間固定した。これらのアルミニウム蒸着膜を洗浄液1
(20mMトリス塩酸緩衝液 pH7.5,0.5M
NaCl,0.05% Tween20)で10分間ず
つ3回洗浄した。
【0098】(2)抗原抗体反応によるウサギIgGの
検出 (a)ブロッキング ブロッキング溶液(3%ゼラチン,20mMトリス塩酸
緩衝液 pH7.5,0.5M NaCl)中で30分
間、25℃でブロッキングした。
【0099】(b)抗原抗体反応 アルカリファスファターゼ標識した抗ウサギ−ヤギIg
G溶液(1%ゼラチン,20mMトリス塩酸緩衝液 p
H7.5,0.5M NaCl,0.05%Tween
20)中で2時間、37℃でインキュベートした。未反
応の抗体を、洗浄液1で10分間ずつ3回洗浄して除去
した後、洗浄液2(20mMトリス塩酸緩衝液 pH
7.5,0.5M NaCl)で置換した。
【0100】(c)発色操作 基質用緩衝液(0.1Mトリス塩酸緩衝液 pH9.
5,0.1M NaCl,50mM MgCl2)1m
lにBCIP溶液(50mg 5−ブロモ−4−クロロ
−3−インドリルフォスフェート,900ml ジメチ
ルフォルムアミド)3.2μlとNBT溶液(50mg
ニトロブルーテトラゾリウム,1.8ml 70%
ethanol)6.4μlを混合した溶液を加え、室
温で3時間発色させた。結果は表5に示した。
【0101】
【表5】 ○:発色した ×:発色しない
【0102】
【実施例6】カルボコートプレートを使ったサンドイッ
チELISA (1)マイクロプレート上へのIFNγの固定 実施例1と同様の方法でカルボジイミド化合物を被膜さ
せたポリスチレン製96穴マイクロタイタープレート
に、1μg/μl抗ヒトインターフェロン(IFN)γ
抗体溶液(10mMリン酸ナトリウム緩衝液 pH7.
4,150mMNaCl)を1ウェルにつき100μl
ずつ分注し、4℃で一晩放置した。吸着されなかった抗
体は、洗浄溶液1(リン酸ナトリウム緩衝液 pH7.
4,0.05% Tween20)で5分間ずつ5回洗
浄して除いた。
【0103】(2)ブロッキング ブロッキング溶液(3%スキムミルク,20mMリン酸
ナトリウム緩衝液 pH7.4,0.5M NaCl)
を1ウェルにつき300μlずつ分注し、25℃で30
分間ブロッキングした。
【0104】(3)抗原抗体反応 IFNγを緩衝液(1%スキムミルク、10mMリン酸
ナトリウム緩衝液 pH7.4,150mM NaC
l)で400pg、200pg、100pg、50p
g、25pg、12.5pgとなるように調製した標準
液を、(1)で抗ヒトIFNγ抗体を固定化したマイク
ロタイタープレートに100μlずつ加えた。このプレ
ートをシールした後、37℃で2時間インキュベートし
た。未反応の抗原は、洗浄液1で5分間ずつ5回洗浄し
て除いた。
【0105】次にアルカリフォスファターゼ標識抗IF
Nγ抗体溶液(1%スキムミルク,10mMリン酸ナト
リウム緩衝液 pH7.4,150mM NaCl)を
1ウェルにつき100μlずつ加え、プレートをシール
した後、37℃で2時間インキュベートした。反応しな
かった抗体は、洗浄液1で5分間ずつ5回洗浄し除い
た。
【0106】(4)発色操作 実施例1と同様にpNpp溶液を調製し、1ウェルにつ
き100μlずつ加えた。30℃で25分間反応させた
後、0.1N NaOHを100μlずつ加えて発色を
停止させ、生じた色の濃さを吸収波長405nmに調節
したマイクロプレートリーダーで測定した。結果を表6
に示した。
【0107】
【表6】
【0108】
【実施例7】乳濁状のカルボコートポリスチレンラテッ
クスを使った凝集法によるヒトプラスミノーゲンの検出
(1)(1)カルボコートポリスチレンラテックス上へ
の抗ヒトプラスミノーゲン抗体の固定 カルボジイミド化合物溶液3で被膜した直径0.15μ
mのポリスチレンラテックスを50mMホウ酸緩衝液
pH8.5で1重量%に調製した。この溶液を1mlと
り、37℃に保温した後、抗ヒトプラスミノーゲン抗体
300μgを加え、37℃で1時間振盪した。この溶液
を4℃、18,000rpm、1時間の条件で遠心分離
し、上清を除いた。
【0109】(2)ブロッキング 沈澱物を、3%牛血清アルブミン,50mMホウ酸緩衝
液 pH8.5に懸濁し、37℃、1時間振盪した。こ
の溶液を4℃、18,000rpm、1時間の条件で遠
心分離し、上清を除いた。沈澱物は10mMリン酸ナト
リウム緩衝液pH7.4に懸濁し、0.5重量%溶液と
した。
【0110】(3)凝集反応による吸光度変化の測定 10mg/mlヒトプラスミノーゲン溶液(3%牛血清
アルブミン、10mMリン酸ナトリウム緩衝液 pH
7.4,150mM NaCl)50μlと(1)及び
(2)で調製した抗ヒトプラスミノーゲン抗体を固定し
たラテックス溶液50μlを10mMリン酸ナトリウム
緩衝液 pH7.4、150mM NaCl 400μ
lに加え、混合した。この溶液の波長660nmにおけ
る吸光度の変化を反応後30秒から120秒測定した。
又、コントロールとして、10mg/mlヒトトランス
フェリン溶液(3%牛血清アルブミン、10mMリン酸
ナトリウム緩衝液pH 7.4,150mM NaC
l)についても同様の試験を行なった。結果は、表7に
示した。
【0111】
【表7】
【0112】
【実施例8】乳濁状のカルボコートポリスチレンラテッ
クスを使った凝集法によるヒトプラスミノーゲンの検出
(2)(1)カルボコートC−タイプポリスチレンラテ
ックス上への抗ヒトプラスミノーゲン抗体の固定 カルボジイミド化合物溶液9で被膜した直径0.15μ
mのカルボキシル基含有ポリスチレンラテックスを50
mMホウ酸緩衝液(pH8.5)で1重量%に調製し
た。この溶液を1mlとり、37℃に保温した後、抗ヒ
トプラスミノーゲン抗体300μgを加え、37℃で1
時間振盪した。この溶液を4℃、18,000rpm、
1時間の条件で遠心分離し、上清を除いた。
【0113】(2)ブロッキング 沈澱物は、3%牛血清アルブミン,50mMホウ酸緩衝
液(pH8.5)に懸濁し、37℃、1時間振盪した。
この溶液を4℃、18,000rpm、1時間の条件で
遠心分離し、上清を除いた。沈澱物は10mMリン酸ナ
トリウム緩衝液(pH7.4)に懸濁し、0.5重量%
溶液とした。
【0114】(3)凝集反応による吸光度変化の測定 10mg/mlヒトプラスミノーゲン溶液(3%牛血清
アルブミン、10mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH
7.4),150mM NaCl)50μlと(1)及
び(2)で調製した抗ヒトプラスミノーゲン抗体を固定
したラテックス溶液50μlを10mMリン酸ナトリウ
ム緩衝液(pH7.4)、150mM NaCl 40
0μlに加え、混合した。この溶液の波長660nmに
おける吸光度の変化を反応後30秒から120秒測定し
た。又、コントロールとして、10mg/mlヒトトラ
ンスフェリン溶液(3%牛血清アルブミン、10mMリ
ン酸ナトリウム緩衝液pH 7.4,150mM Na
Cl)についても同様の試験を行なった。結果は、表8
に示した。
【0115】
【表8】
【0116】
【実施例9】乳濁状のカルボコートカルボキシルタイプ
ポリスチレンラテックスを使った凝集法によるDNAの
検出 (1)カルボコートラテックス上へのM13mp18s
sの固定 カルボジイミド化合物溶液11で被膜した直径0.15
μmのカルボキシル基含有ポリスチレンラテックスを5
0mMホウ酸緩衝液(pH8.5)で1重量%に調製し
た。この溶液を0.5mlとり、37℃に保温した後、
20μg/mlM13mp18ss溶液0.5mlを加
え、37℃で2時間振盪した。この溶液を4℃、18,
000rpm、1時間の条件で遠心分離し、上清を除い
た。
【0117】(2)プレハイブリダイゼーション 沈澱物を、プレハイブリダイゼーション溶液(5×SS
C,5×Denhardt’s溶液,25mMリン酸緩
衝液(pH6.6),50%ホルムアミド,0.5mg
/ml変性サケ精子DNA)に懸濁し、42℃、1時間
振盪した。この溶液を4℃、18,000rpm、1時
間の条件で遠心分離し、上清を除いた。沈澱物は10m
Mリン酸ナトリウム緩衝液(pH7.4)に懸濁し、
0.5重量%溶液とした。
【0118】(3)ハイブリダイゼーション (1)、(2)で調製したラテックス溶液200μlに
ハイブリダイゼーション溶液(5×SSC,1×Den
hardt’s溶液,25mMリン酸緩衝液(pH6.
6),45%ホルムアミド,0.2mg/ml変性サケ
精子DNA,20ng/ml M13mp18 RF)
200μlを加えて混合し、42℃,2時間振盪した。
又、ハイブリダイゼーション溶液中の20ng/ml
M13mp18 RFをpBR322に置き換えたもの
をコントロールとして、同様に反応させた。
【0119】(4)凝集反応による吸光度変化の測定 この溶液の波長550nmにおける吸光度の変化を調べ
るため、反応直後、及び反応から2時間後の吸光度を測
定した。結果は、表9に示した。
【0120】
【表9】
【0121】
【実施例10】乳濁状のカルボコートラテックスを使っ
た凝集法によるヒトプラスミノーゲンの検出 (1)カルボコートラテックス上への抗ヒトプラスミノ
ーゲン抗体の固定 カルボジイミド化合物溶液3で被膜した直径0.15μ
mのポリスチレンラテックスを50mMホウ酸緩衝液
(pH8.5)で1重量%に調製した。この溶液を1m
lとり、37℃に保温した後、抗ヒトプラスミノーゲン
抗体300μgを加え、37℃で1時間振盪した。この
溶液を4℃、18,000rpm、1時間の条件で遠心
分離し、上清を除いた。
【0122】(2)ブロッキング 沈澱物は、3%牛血清アルブミン,50mMホウ酸緩衝
液(pH8.5)に懸濁し、37℃、1時間振盪した。
この溶液を4℃、18,000rpm、1時間の条件で
遠心分離し、上清を除いた。沈澱物は10mMリン酸ナ
トリウム緩衝液(pH7.4)に懸濁し、0.5重量%
溶液とした。
【0123】(3)凝集反応による吸光度変化の測定 10mg/mlヒトプラスミノーゲン溶液(3%牛血清
アルブミン、10mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH
7.4),150mM NaCl)50μlと(1)及
び(2)で調製した抗ヒトプラスミノーゲン抗体を固定
したラテックス溶液50μlを10mMリン酸ナトリウ
ム緩衝液(pH7.4)、150mM NaCl 40
0μlに加え、混合した。この溶液の波長660nmに
おける吸光度の変化を反応後30秒から120秒測定し
た。又、コントロールとして、10mg/mlヒトトラ
ンスフェリン溶液(3%牛血清アルブミン、10mMリ
ン酸ナトリウム緩衝液(pH7.4),150mM N
aCl)についても同様の試験を行なった。結果は、表
10に示した。
【0124】
【表10】
【0125】
【実施例11】乳濁状のカルボコートラテックスを使っ
た凝集法によるDNAの検出 (1)カルボコートラテックス上へのM13mp18s
sの固定 カルボジイミド化合物溶液3で被膜した直径0.15μ
mのポリスチレンラテックスを50mMホウ酸緩衝液
(pH8.5)で2重量%に調製した。この溶液を0.
5mlとり、37℃に保温した後、20μg/ml M
13mp18ss溶液0.5mlを加え、37℃で2時
間振盪した。この溶液を4℃、18,000rpm、1
時間の条件で遠心分離し、上清を除いた。
【0126】(2)プレハイブリダイゼーション 沈澱物を、プレハイブリダイゼーション溶液(5×SS
C,5×Denhardt’s溶液,25mMリン酸緩
衝液(pH6.6),50%ホルムアミド,0.5mg
/ml変性サケ精子DNA)に懸濁し、42℃、1時間
振盪した。この溶液を4℃、18,000rpm、1時
間の条件で遠心分離し、上清を除いた。沈澱物は10m
Mリン酸ナトリウム緩衝液(pH7.4)に懸濁し、
0.5重量%溶液とした。
【0127】(3)ハイブリダイゼーション (1)、(2)で調製したラテックス溶液200μlに
ハイブリダイゼーション溶液(5×SSC,1×Den
hardt’s溶液,25mMリン酸緩衝液(pH6.
6),45%ホルムアミド,0.2mg/ml変性サケ
精子DNA,20ng/ml M13mp18RF)2
00μlを加えて混合し、42℃,2時間振盪した。
又、ハイブリダイゼーション溶液中の20ng/ml
M13mp18RFをpBR322に置き換えたものを
コントロールとして、同様に反応させた。
【0128】(4)凝集反応による吸光度変化の測定 この溶液の波長550nmにおける吸光度の変化を調べ
るため、反応直後、及び反応から2時間後の吸光度を測
定した。結果は、表11に示した。
【0129】
【表11】
【0130】
【実施例12】カルボコートPETフィルムに固定した
オリゴペプチドのELISA検出 (1)カルボコートPETフィルム上へのヒトACTH
の固定 カルボジイミド化合物溶液1〜4、6、10〜13で被
膜したPETフィルムと被膜していないPETフィルム
にヒトACTH溶液(10mM HEPES(pH7.
0))をそれぞれ3ドットずつスポットし、室温で10
分間固定した。
【0131】(2)抗原抗体反応によるヒトACTHの
検出 (a)ブロッキング ブロッキング溶液(3% ゼラチン,20mMトリス塩
酸緩衝液(pH7.5),0.5M NaCl)中で3
0分間、25℃でブロッキングした。
【0132】(b)抗原抗体反応 アルカリファスファターゼ標識した抗ACTH―ヤギI
gG溶液(1%ゼラチン,20mMトリス塩酸緩衝液
(pH7.5),0.5M NaCl,0.05% T
ween20)中で2時間、37℃でインキュベートし
た。未反応の抗体を、洗浄液1で10分間ずつ3回洗浄
して除去した後、洗浄液2(20mMトリス塩酸緩衝液
(pH7.5),0.5M NaCl)で置換した。
【0133】(c)発色操作 基質用緩衝液(0.1Mトリス塩酸緩衝液(pH9.
5),0.1M NaCl,50mM MgCl2)1
mlにBCIP溶液(50mg 5−ブロモ−4−クロ
ロ−3−インドリルフォスフェート,900mlジチル
フォルムアミド)3.2μlとNBT溶液(50mgニ
トロブルーテトラゾリウム,1.8ml70%エタノー
ル)6.4μlを混合した溶液を加え、室温で3時間発
色させた。結果は表12に示した。
【0134】
【表12】 ○:発色した ×:発色しない
【0135】
【発明の効果】本発明により、タンパク質、核酸などの
活性物質の検出において重要な担体への固定化を、簡
便、効率的にかつ強固に行うことができる。
【0136】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:30 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA GAATTCGAGG GTACCCGGGG ATCCTCTAGA
【0137】配列番号:2 配列の長さ:29 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA CTAGAGGATC CCCGGGTACC CTCGAATTC
【0138】配列番号:3 配列の長さ:29 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA AGCTAGCTAG CTAGCTAGCT AGCTAGCTAG
【0139】配列番号:4 配列の長さ:40 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA CAAGCTTGCA TGCCTGCAGG TCGACTCTAG AGGATCCCCT
【0140】配列番号:5 配列の長さ:40 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA CTGACTGACT GACTGACTGA CTGACTGACT GACTGACTGA
【0141】配列番号:6 配列の長さ:39 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA ACCTCCGGCT TAGGTTGGGT TATATAACTA TATGTAAAT
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 小苗 東京都足立区西新井栄町1−18−1日清 紡績株式会社東京研究センター内 (56)参考文献 特開 昭53−62824(JP,A) 特開 平4−21637(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 33/543 501

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 担体に固定化された生物学的に活性な第
    1の物質と、この第1の物質に特異的に結合し得る第2
    の物質とを反応させ、 前記第1の物質と第2の物質との結合を介して担体に間
    接的に結合した第2の物質又は結合しない第2の物質を
    検出することにより、試料中の第1の物質又は第2の物
    質を分析する方法において、 前記担体はカルボジイミド基を2〜100個有する化合
    物を含み、前記第1の物質はカルボジイミド基を介して
    担体に固定化されることを特徴とする、生物学的に活性
    な物質の分析法。
  2. 【請求項2】 前記第1の物質と第2の物質とを反応さ
    せる際に、さらに標識物質で標識された第2の物質を反
    応系に加えることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の物質と第2の物質とを反応さ
    せた後に、第2の物質に特異的に結合し得る第3の物質
    を反応させることを特徴とする請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記第3の物質が標識物質で標識された
    請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記第1の物質は核酸であり、第2の物
    質はこの核酸の塩基配列に実質的に相補的な塩基配列を
    有する核酸である請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記第1の物質は、タンパク質、ペプチ
    ドまたはその他の抗体結合性物質であり、第2の物質は
    これに特異的に結合し得るタンパク質、ペプチドまたは
    その他の抗体結合性物質である請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記担体が乳濁状である請求項1記載の
    方法。
  8. 【請求項8】 カルボジイミド基を有する化合物の分子
    量が、1000以上、100,000以下である請求項
    1記載の方法。
  9. 【請求項9】 標識物質が、放射性物質、蛍光物質、酵
    素、色素、化学発光物質、ビオチン、アビジン、ストレ
    プトアビジン及びジゴキシゲニンから選ばれる請求項2
    又は4記載の方法。
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