JP3516991B2 - ブロック符号化或はトレリス符号化変調を用いた伝送システム、そのようなシステムのための受信器及び復号化器 - Google Patents
ブロック符号化或はトレリス符号化変調を用いた伝送システム、そのようなシステムのための受信器及び復号化器Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サブセットに分割され
た2次元QAM配置に基づくブロック符号化或はトレリ
ス符号化変調を用い、送信器とその変調を復号化するた
めの復号化器を備える受信器よりなり、この復号化器は
付加的に、各受信サンプルと、これに最も近い2次元配
置の各サブセット内の点との間の距離を計算可能なモジ
ュールよりなる伝送システムに関する。
た2次元QAM配置に基づくブロック符号化或はトレリ
ス符号化変調を用い、送信器とその変調を復号化するた
めの復号化器を備える受信器よりなり、この復号化器は
付加的に、各受信サンプルと、これに最も近い2次元配
置の各サブセット内の点との間の距離を計算可能なモジ
ュールよりなる伝送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】そのような復号化器は、雑音のあるチャ
ンネルを通して受信され、そして伝達されるべき情報内
容のシーケンスの畳み込み符号化やブロック符号化の結
果であるサンプルシーケンスを復号化することが可能で
ある。畳み込み符号化器の動作は、2状態間の各遷移
が、あるサブセット内の2点間の距離が原配置の2点を
隔てる距離より大きいようにサブセットに分割された配
置の一点の伝達に対応するトレリスによって説明され
る。
ンネルを通して受信され、そして伝達されるべき情報内
容のシーケンスの畳み込み符号化やブロック符号化の結
果であるサンプルシーケンスを復号化することが可能で
ある。畳み込み符号化器の動作は、2状態間の各遷移
が、あるサブセット内の2点間の距離が原配置の2点を
隔てる距離より大きいようにサブセットに分割された配
置の一点の伝達に対応するトレリスによって説明され
る。
【0003】ビテルビアルゴリズムは、畳み込み符号化
に対する最適復号化方法として知られる。ビテルビ復号
化器の原理は、「Proceedings of the IEEE 」1973年3
月に掲載された、David Forneyによる「Viterbi Algori
thm 」に説明されている。簡単に、ビテルビ復号化器に
よる復号化は以下の3段階を含むことが注目される。−
受信された2次元信号の各サンプルに対して、それに最
も近い2次元配置の各サブセット内の点が見つけられ
る。各2N次元サンプルと関連する枝の長さは、従って
それらのN個の距離を基に計算される。 −次に、受信されたサンプルシーケンスに最も近い許可
されたシーケンス、即ち、経路長(この経路を形成する
枝の長さの総和に等しい)が最も短いシーケンス、が見
つけられる。 −最後に、この最短経路に対応するビットの元のシーケ
ンスがトレリス手段によって見つけられる。
に対する最適復号化方法として知られる。ビテルビ復号
化器の原理は、「Proceedings of the IEEE 」1973年3
月に掲載された、David Forneyによる「Viterbi Algori
thm 」に説明されている。簡単に、ビテルビ復号化器に
よる復号化は以下の3段階を含むことが注目される。−
受信された2次元信号の各サンプルに対して、それに最
も近い2次元配置の各サブセット内の点が見つけられ
る。各2N次元サンプルと関連する枝の長さは、従って
それらのN個の距離を基に計算される。 −次に、受信されたサンプルシーケンスに最も近い許可
されたシーケンス、即ち、経路長(この経路を形成する
枝の長さの総和に等しい)が最も短いシーケンス、が見
つけられる。 −最後に、この最短経路に対応するビットの元のシーケ
ンスがトレリス手段によって見つけられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】原理的に、枝の長さの
計算は2乗ユークリッド距離を用いる。2乗値の計算は
複雑であり、その表現のために数多くのビット数を必要
とする。ある種の応用、特にデータレートが非常に高い
ヘルツビームの分野においては、十分に高速なメモリが
存在しない。従って、ビテルビアルゴリズム用メモリを
使わない構成を可能とするように枝の長さの計算を単純
化する必要がある。例えば、1991年12月17日から20日に
かけてパリで開催された第3回ECRR(Europiean Confer
ence on Radio Relay systems )のTerje Roste とJonn
y Normann Skalvik によって編集されたプロシーディン
グスに説明されるように、2乗和を絶対値の和で置き換
えるマンハッタン距離を使用することが知られている。
しかしながら、このマンハッタン距離は以下の欠点を有
する。即ち、受信された点が配置の境界に位置すると
き、得られた距離は誤差を受ける。
計算は2乗ユークリッド距離を用いる。2乗値の計算は
複雑であり、その表現のために数多くのビット数を必要
とする。ある種の応用、特にデータレートが非常に高い
ヘルツビームの分野においては、十分に高速なメモリが
存在しない。従って、ビテルビアルゴリズム用メモリを
使わない構成を可能とするように枝の長さの計算を単純
化する必要がある。例えば、1991年12月17日から20日に
かけてパリで開催された第3回ECRR(Europiean Confer
ence on Radio Relay systems )のTerje Roste とJonn
y Normann Skalvik によって編集されたプロシーディン
グスに説明されるように、2乗和を絶対値の和で置き換
えるマンハッタン距離を使用することが知られている。
しかしながら、このマンハッタン距離は以下の欠点を有
する。即ち、受信された点が配置の境界に位置すると
き、得られた距離は誤差を受ける。
【0005】本発明は、近似無しに、必要な最小数のビ
ットで枝の長さを計算する単純な手段を提供することを
目的とし、従ってメモリレスなビテルビ復号化器の構成
を可能にする。
ットで枝の長さを計算する単純な手段を提供することを
目的とし、従ってメモリレスなビテルビ復号化器の構成
を可能にする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明による、導入段落で説明されたごとくの伝送
システムは、用いられる距離
に、本発明による、導入段落で説明されたごとくの伝送
システムは、用いられる距離
【0007】
【数8】
【0008】が以下の関数
【0009】
【数9】
【0010】
【数10】
【0011】で与えられる相対距離であり、ここで
−インデックスiは、これが指示される量の横軸(i=
x)或は縦軸(i=y)であることを示し、 −|△i |は配置の2点間の隔たりの大きさを表し、 −Ei は受信された点を、それに最も近い2次元配置内
の点から隔てる誤差であり、 −sgn()は符号関数を示す。
x)或は縦軸(i=y)であることを示し、 −|△i |は配置の2点間の隔たりの大きさを表し、 −Ei は受信された点を、それに最も近い2次元配置内
の点から隔てる誤差であり、 −sgn()は符号関数を示す。
【0012】特に有利な実現において、用いられる相対
距離
距離
【0013】
【数11】
【0014】は以下の型の表現から計算される。
【0015】
【数12】
【0016】第1の実施例において、相対距離
【0017】
【数13】
【0018】は以下の型の表現から得られる。
n.(n±|Ei |)
ここで、nは自然数であり、使用される配置のサブ分割
に関連するその値は小さい。故に全ての2乗演算は、近
似することなくここで除去され、小さい値の自然数によ
る積算によって置き換えられ、これは非常に単純に達成
される。
に関連するその値は小さい。故に全ての2乗演算は、近
似することなくここで除去され、小さい値の自然数によ
る積算によって置き換えられ、これは非常に単純に達成
される。
【0019】原配置が最大8つのサブセットにサブ分割
される第2の実施例において、相対距離
される第2の実施例において、相対距離
【0020】
【数14】
【0021】は、|△i |が1に等しいとき以下の型の
表現の計算、 (1±|Ei |) によって得られ、また|△i |が2に等しいとき、以下
の型の表現の計算、 (2±|Ei |) に続いて最も大きな重みのビットに向かって結果をシフ
トすることによって得られる。
表現の計算、 (1±|Ei |) によって得られ、また|△i |が2に等しいとき、以下
の型の表現の計算、 (2±|Ei |) に続いて最も大きな重みのビットに向かって結果をシフ
トすることによって得られる。
【0022】従ってこの計算段階のために、積算器或は
加算器でさえも用いる必要がない。本発明はまた、上述
のような伝送システム用の受信器、及びそのような受信
器用に設計された復号化器に関する。本発明の他の特
徴、詳細、及び利点は、添付の図面に参照した以下の説
明から明らかになり、全てが、限定的ではない例によっ
て与えられる。
加算器でさえも用いる必要がない。本発明はまた、上述
のような伝送システム用の受信器、及びそのような受信
器用に設計された復号化器に関する。本発明の他の特
徴、詳細、及び利点は、添付の図面に参照した以下の説
明から明らかになり、全てが、限定的ではない例によっ
て与えられる。
【0023】
【実施例】以下の説明においては、4次元配置が取り扱
われる。この配置A0×A0は、配置A0×A0の一点
の伝送が配置A0の連続する2点の伝送に対応するよう
な、2次元配置A0に各々属する点のペアの集合体であ
る(積集合体A×Bは集合体Aの集合体Bによるデカル
ト積によって定義され、即ち、x∈Aでy∈Bであるよ
うなペア(x、y)の集合体である)。従って、配置A
0×A0のサブ分割は配置A0のサブ分割に基づく。
われる。この配置A0×A0は、配置A0×A0の一点
の伝送が配置A0の連続する2点の伝送に対応するよう
な、2次元配置A0に各々属する点のペアの集合体であ
る(積集合体A×Bは集合体Aの集合体Bによるデカル
ト積によって定義され、即ち、x∈Aでy∈Bであるよ
うなペア(x、y)の集合体である)。従って、配置A
0×A0のサブ分割は配置A0のサブ分割に基づく。
【0024】図1は、2次元QAM16配置の様々な可
能なサブ分割A、B、C、D、及びEを示す。原配置A
0は距離d0 によって隔てられた点によって形成され
る。第1段階において、それは、点が距離d1 =√2d
0 によって隔てられた2つのサブセットB0及びB1に
分割される。第2段階において、次に、各サブセットB
0及びB1は、サブセットCの2点がd2 =2d0 によ
って隔てられるように、一方で2つのサブセットC0と
C2に、他方でC1とC3とに分割される。サブセット
Cは更に各々2つのサブセットに分割され、従って、2
点からなる8つのサブセットによって形成されるサブ分
割Dを形成する。最後に、各サブセットDはサブ分割E
を形成する2つのサブセットに分割され、サブ分割Eは
各々一つの単一な点を含む16のサブセットよりなる。
能なサブ分割A、B、C、D、及びEを示す。原配置A
0は距離d0 によって隔てられた点によって形成され
る。第1段階において、それは、点が距離d1 =√2d
0 によって隔てられた2つのサブセットB0及びB1に
分割される。第2段階において、次に、各サブセットB
0及びB1は、サブセットCの2点がd2 =2d0 によ
って隔てられるように、一方で2つのサブセットC0と
C2に、他方でC1とC3とに分割される。サブセット
Cは更に各々2つのサブセットに分割され、従って、2
点からなる8つのサブセットによって形成されるサブ分
割Dを形成する。最後に、各サブセットDはサブ分割E
を形成する2つのサブセットに分割され、サブ分割Eは
各々一つの単一な点を含む16のサブセットよりなる。
【0025】以下の説明はサブ分割Cに関する。図2
は、4つの2次元配置QAM16、31、64、128
の正の象限を示し、4つのサブセットC0、C1、C
2、及びC3のいずれに各点が属するかを示す。QAM
16配置の4点によって形成される窓を考えたとき、座
標(1,1)、(3,1)、(3,3)、及び(1,
3)がそれぞれ、C0、C1、C2、およびC3に属す
る。この窓が横軸或は縦軸に平行に距離2d0 だけ広げ
たとき、同じダイアグラムが他の配置に関して見つけら
れる。システムの他の象限は、現在のものからπ/2の
倍数回転することによって容易に得ることができる。
は、4つの2次元配置QAM16、31、64、128
の正の象限を示し、4つのサブセットC0、C1、C
2、及びC3のいずれに各点が属するかを示す。QAM
16配置の4点によって形成される窓を考えたとき、座
標(1,1)、(3,1)、(3,3)、及び(1,
3)がそれぞれ、C0、C1、C2、およびC3に属す
る。この窓が横軸或は縦軸に平行に距離2d0 だけ広げ
たとき、同じダイアグラムが他の配置に関して見つけら
れる。システムの他の象限は、現在のものからπ/2の
倍数回転することによって容易に得ることができる。
【0026】L0からL7に番号付けられた8つのサブ
セットへの配置A0×A0のサブ分割は、以下のような
配置A0のサブ分割から帰結する。 L0=C0×C0∪C2×C2 L4=C0×C2∪C2×C0 L2=C1×C1∪C3×C3 L6=C1×C3∪C3×C1 L1=C0×C3∪C2×C1 L5=C0×C1∪C2×C3 L3=C1×C0∪C3×C2 L7=C1×C2∪C3×C0 ここで、記号×と∪は、各々デカルト積と2つのセット
の和集合を表す。
セットへの配置A0×A0のサブ分割は、以下のような
配置A0のサブ分割から帰結する。 L0=C0×C0∪C2×C2 L4=C0×C2∪C2×C0 L2=C1×C1∪C3×C3 L6=C1×C3∪C3×C1 L1=C0×C3∪C2×C1 L5=C0×C1∪C2×C3 L3=C1×C0∪C3×C2 L7=C1×C2∪C3×C0 ここで、記号×と∪は、各々デカルト積と2つのセット
の和集合を表す。
【0027】図3は、以下の説明で用いられるトレリス
を示す。これはS0からS7に番号付けられた8状態ト
レリスであり、図において矢印で表される各状態からの
4つの遷移を可能にする。ある状態から次への推移は、
8つのサブセットL0からL7の一つに属する4次元の
一点の伝送に対応する。従って、状態S0、S1、S
4、及びS5からは、サブセットL0、L4、L2、或
はL6;L6、L2、L4、或はL0;L2、L4、L
0、或はL6;及びL4、L0、L6、或はL2;の各
点を伝送することで状態S0、S1、S2、S3を達成
することができる。同様に、状態S2、S3、S6、及
びS7からは、サブセットL1、L5、L3、或はL
7;L7、L3、L5、或はL1;L3、L7、L1、
或はL5;及びL5、L1、L7、或はL3;の各点を
伝送することで状態S4、S5、S6、S7を達成する
ことができる。
を示す。これはS0からS7に番号付けられた8状態ト
レリスであり、図において矢印で表される各状態からの
4つの遷移を可能にする。ある状態から次への推移は、
8つのサブセットL0からL7の一つに属する4次元の
一点の伝送に対応する。従って、状態S0、S1、S
4、及びS5からは、サブセットL0、L4、L2、或
はL6;L6、L2、L4、或はL0;L2、L4、L
0、或はL6;及びL4、L0、L6、或はL2;の各
点を伝送することで状態S0、S1、S2、S3を達成
することができる。同様に、状態S2、S3、S6、及
びS7からは、サブセットL1、L5、L3、或はL
7;L7、L3、L5、或はL1;L3、L7、L1、
或はL5;及びL5、L1、L7、或はL3;の各点を
伝送することで状態S4、S5、S6、S7を達成する
ことができる。
【0028】図4は、本発明に従って、そのようなトレ
リスによって説明される畳み込み積分を最適復号化可能
な復号化器の例のブロックダイアグラムである。この復
号化器は、2つのブロック10A及び10Bから構成さ
れる第1のブロック10よりなる。ブロック10Aは、
受信された2つの2次元の点のそれぞれに関連付けられ
た4つの距離を計算することが可能である。それより結
果として得られる4つの距離の2つのセットは、対応す
る4次元の点に関連付けられた8つの枝経路Λo からΛ
7 を得るようにブロック10Bによって相互結合され
る。
リスによって説明される畳み込み積分を最適復号化可能
な復号化器の例のブロックダイアグラムである。この復
号化器は、2つのブロック10A及び10Bから構成さ
れる第1のブロック10よりなる。ブロック10Aは、
受信された2つの2次元の点のそれぞれに関連付けられ
た4つの距離を計算することが可能である。それより結
果として得られる4つの距離の2つのセットは、対応す
る4次元の点に関連付けられた8つの枝経路Λo からΛ
7 を得るようにブロック10Bによって相互結合され
る。
【0029】λn,j を、受信されたnth点とそれに最も
近いサブセットCj 内の点との間の距離としよう(nは
1から2の値をとり、それが受信された第1或は第2の
2次元の点に関連することを示し、一方jは0、1、
2、及び3の値をとり、それぞれそれがサブセットC
0、C1、C2、或はC3に関連する距離に関すること
を示す)。8つの4次元の枝経路Λ0 からΛ7 は、以下
の式から得られる。
近いサブセットCj 内の点との間の距離としよう(nは
1から2の値をとり、それが受信された第1或は第2の
2次元の点に関連することを示し、一方jは0、1、
2、及び3の値をとり、それぞれそれがサブセットC
0、C1、C2、或はC3に関連する距離に関すること
を示す)。8つの4次元の枝経路Λ0 からΛ7 は、以下
の式から得られる。
【0030】
Λ0 =min(λ1,0 +λ2,0 ;λ1,2 +λ2,2 )
Λ1 =min(λ1,0 +λ2,3 ;λ1,2 +λ2,1 )
Λ2 =min(λ1,1 +λ2,1 ;λ1,3 +λ2,3 )
Λ3 =min(λ1,1 +λ2,0 ;λ1,3 +λ2,2 )
Λ4 =min(λ1,2 +λ2,2 ;λ1,2 +λ2,0 )
Λ5 =min(λ1,2 +λ2,1 ;λ1,2 +λ2,3 )
Λ6 =min(λ1,3 +λ2,1 ;λ1,3 +λ2,1 )
Λ7 =min(λ1,3 +λ2,2 ;λ1,3 +λ2,0 )
ブロック11は、次に、(図3のトレリスによって定義
される)8つの可能な状態の各々に対して、2つの状態
間の許可される遷移に対応する4つの経路長を計算す
る。それらの経路長の最短のもののみが保持され、これ
は時間t+1における8つの可能な状態の各々に対し
て、それが最ももっともらしい結果である時間tにおけ
る状態の選択を含む。例えば、時間t+1において状態
「0」にあるための4つの可能性は以下のようである。
される)8つの可能な状態の各々に対して、2つの状態
間の許可される遷移に対応する4つの経路長を計算す
る。それらの経路長の最短のもののみが保持され、これ
は時間t+1における8つの可能な状態の各々に対し
て、それが最ももっともらしい結果である時間tにおけ
る状態の選択を含む。例えば、時間t+1において状態
「0」にあるための4つの可能性は以下のようである。
【0031】−時間tにおいて状態「0」にあり、サブ
セットL0の点を伝送した、 −時間tにおいて状態「1」にあり、サブセットL6の
点を伝送した、 −時間tにおいて状態「4」にあり、サブセットL2の
点を伝送した、 −時間tにおいて状態「5」にあり、サブセットL4の
点を伝送した。 従って保持される経路長は以下のようである。
セットL0の点を伝送した、 −時間tにおいて状態「1」にあり、サブセットL6の
点を伝送した、 −時間tにおいて状態「4」にあり、サブセットL2の
点を伝送した、 −時間tにおいて状態「5」にあり、サブセットL4の
点を伝送した。 従って保持される経路長は以下のようである。
【0032】Γ0 (t+1)=min〔Γ0 (t)+Λ
0 ;Γ1 (t)+Λ6 ;Γ4 (t)+Λ2 ;Γ5 (t)
+Λ4 〕 次に、ブロック12は、計算された8つのうちから最短
経路長を選択することを可能にし、ブロック13は最後
に、トレリスを用いて、この最短経路に対応する初期ビ
ットシーケンスを見つけ出し、従ってその出力に、送信
器から発する最も確からしいビットシーケンスを供給す
る。
0 ;Γ1 (t)+Λ6 ;Γ4 (t)+Λ2 ;Γ5 (t)
+Λ4 〕 次に、ブロック12は、計算された8つのうちから最短
経路長を選択することを可能にし、ブロック13は最後
に、トレリスを用いて、この最短経路に対応する初期ビ
ットシーケンスを見つけ出し、従ってその出力に、送信
器から発する最も確からしいビットシーケンスを供給す
る。
【0033】図5は、本発明による計算モジュール10
Aを詳細に示す。このモジュールは、処理される2次元
の点の座標X及びYと、使用される配置(16、21、
64、或は128)のフォーマットを示す2ビットに符
号化された変数Qとを、その入力で受け取る限定ブロッ
ク20よりなる。この限定ブロックは、配置の境界にお
いて、その外にある受信された点を収集することを可能
にし、その配置の一点Rに対応する修正された可能性の
ある座標X’及びY’をその出力に供給する。それらの
座標はブロック21、23、25、及び26の入力に供
給される。ブロック21は受信された点Rに最も近い配
置の点P0 の座標を計算する。結果はブロック24と2
5に伝送される。 −ブロック24は、この点P0 がどのサブセットCi に
属するかを決定し、それより、以下の説明で定義される
変数Ik X とIk y の値を導く、 −ブロック25は、受信された点Rを最も近い点P0 か
ら隔てる誤差Eを計算する。
Aを詳細に示す。このモジュールは、処理される2次元
の点の座標X及びYと、使用される配置(16、21、
64、或は128)のフォーマットを示す2ビットに符
号化された変数Qとを、その入力で受け取る限定ブロッ
ク20よりなる。この限定ブロックは、配置の境界にお
いて、その外にある受信された点を収集することを可能
にし、その配置の一点Rに対応する修正された可能性の
ある座標X’及びY’をその出力に供給する。それらの
座標はブロック21、23、25、及び26の入力に供
給される。ブロック21は受信された点Rに最も近い配
置の点P0 の座標を計算する。結果はブロック24と2
5に伝送される。 −ブロック24は、この点P0 がどのサブセットCi に
属するかを決定し、それより、以下の説明で定義される
変数Ik X とIk y の値を導く、 −ブロック25は、受信された点Rを最も近い点P0 か
ら隔てる誤差Eを計算する。
【0034】ブロック23、26、及び28は、点P0
から開始して、配置の他の3つのサブセットの各々にお
ける、受信点Rの他の3つの近隣点Pk を決定すること
を可能にする3つの隔たりベクトル△k (kは1、2、
或は3)の計算に必要な中間変数(各々、以下に定義さ
れるgk 、δx 及びδy 、Wk )を計算する。ブロック
26はその入力において、座標X’及びY’だけではな
く、変数Q及びそれが符号を決定する誤差Eもまた受け
取る。
から開始して、配置の他の3つのサブセットの各々にお
ける、受信点Rの他の3つの近隣点Pk を決定すること
を可能にする3つの隔たりベクトル△k (kは1、2、
或は3)の計算に必要な中間変数(各々、以下に定義さ
れるgk 、δx 及びδy 、Wk )を計算する。ブロック
26はその入力において、座標X’及びY’だけではな
く、変数Q及びそれが符号を決定する誤差Eもまた受け
取る。
【0035】変数Qと同様にブロック20、21、2
3、24、25、及び26から入来するデータは第1の
レジスタ27に格納され、そこから、一方でブロック2
1、23、24、26、及び変数Qの出力データがブロ
ック28の入力に提供され、他方では、ブロック20、
24、25、26、及び28から入来するデータが第2
のレジスタ29に格納される。レジスタ29に格納され
ているブロック20、24、26、及び28から入来す
るデータは、後に、3つの隔たりベクトル△K を計算す
るブロック30の入力に提供される。ブロック30の出
力は、ブロック31の入力に結合され、このブロック3
1はまた、レジスタ29に格納されているブロック25
からの誤差Eを受け取り、受信点と原配置の4つの最も
近い点との間の距離を計算する。結果は第3のレジスタ
32に格納される。
3、24、25、及び26から入来するデータは第1の
レジスタ27に格納され、そこから、一方でブロック2
1、23、24、26、及び変数Qの出力データがブロ
ック28の入力に提供され、他方では、ブロック20、
24、25、26、及び28から入来するデータが第2
のレジスタ29に格納される。レジスタ29に格納され
ているブロック20、24、26、及び28から入来す
るデータは、後に、3つの隔たりベクトル△K を計算す
るブロック30の入力に提供される。ブロック30の出
力は、ブロック31の入力に結合され、このブロック3
1はまた、レジスタ29に格納されているブロック25
からの誤差Eを受け取り、受信点と原配置の4つの最も
近い点との間の距離を計算する。結果は第3のレジスタ
32に格納される。
【0036】隔たりベクトル△k の計算原理は以下に説
明される。最も近い点P0 が属するサブセットCiが決
定されると、サブセットCj(j=0、1、2、或は3
で、j≠i)の受信点Rに最も近い点Pk を得ることを
可能にする隔たりが探される。この目的のために、ソー
ス(Ci)とデスティネーション(Cj)サブセットの
関数として、どの座標(横軸或は/又は縦軸)が増加さ
れるべきかを知る必要がある。例えば、ソースサブセッ
トC0からデスティネーションサブセットC1、C2、
及びC3へ移るためには、各々、最も近い点P0 の横
軸、横軸と縦軸、及び縦軸を増加する必要がある。従っ
て2つのビットIk x 及びIk y が定義され、各々、点
P0 の横軸と縦軸が、点P0 から3つの点Pk の各々に
移るために増加されるべきかどうかを示す。それらの2
つのビットはブロック24によって以下のようにして決
定される。
明される。最も近い点P0 が属するサブセットCiが決
定されると、サブセットCj(j=0、1、2、或は3
で、j≠i)の受信点Rに最も近い点Pk を得ることを
可能にする隔たりが探される。この目的のために、ソー
ス(Ci)とデスティネーション(Cj)サブセットの
関数として、どの座標(横軸或は/又は縦軸)が増加さ
れるべきかを知る必要がある。例えば、ソースサブセッ
トC0からデスティネーションサブセットC1、C2、
及びC3へ移るためには、各々、最も近い点P0 の横
軸、横軸と縦軸、及び縦軸を増加する必要がある。従っ
て2つのビットIk x 及びIk y が定義され、各々、点
P0 の横軸と縦軸が、点P0 から3つの点Pk の各々に
移るために増加されるべきかどうかを示す。それらの2
つのビットはブロック24によって以下のようにして決
定される。
【0037】
【数15】
【数16】
【0038】ここで(b1s,b0s)及び(b1d,b0d)
は、ソースサブセット及びkth次元のサブセットのイン
デクス(0、1、2、或は3)の対応する2値であり、
記号
は、ソースサブセット及びkth次元のサブセットのイン
デクス(0、1、2、或は3)の対応する2値であり、
記号
【0039】
【数17】
【0040】は「排他的論理和」演算を示す。隔たりベ
クトル△k の計算は、次に、配置の形状と受信点Rが置
かれる配置の領域とに依存する幾つかの場合同士の区別
を必要とする。実際、隔たりベクトル△k を計算する一
般的原理は、隔たりが誤差Eの方向に行われるというこ
とによる。しかしながら、2つの例外が考慮されるべき
である。第1に、配置の端の点に対して、隔たりの方向
は配置の外にでないように逆転されるべきである。第2
に、配置32と128は正方形ではなく、隔たりを推定
する一般的原理により、ある仮想的な点が最も近い点と
して得られるべきである。この場合、初期推定は変更さ
れる必要がある。
クトル△k の計算は、次に、配置の形状と受信点Rが置
かれる配置の領域とに依存する幾つかの場合同士の区別
を必要とする。実際、隔たりベクトル△k を計算する一
般的原理は、隔たりが誤差Eの方向に行われるというこ
とによる。しかしながら、2つの例外が考慮されるべき
である。第1に、配置の端の点に対して、隔たりの方向
は配置の外にでないように逆転されるべきである。第2
に、配置32と128は正方形ではなく、隔たりを推定
する一般的原理により、ある仮想的な点が最も近い点と
して得られるべきである。この場合、初期推定は変更さ
れる必要がある。
【0041】考慮されるべき様々な場合が、平面の正の
象限に対して図6に示される。クロス配置のCCの場合
には、3つの領域が区別されるべきである。第3の領域
Z3は、クロス配置を延長しそれを正方形にするような
ものである。第2の領域Z2は、この正方形の境界にあ
るほかの全ての点よりなる。この配置の残りの点は第1
の領域Z1を形成する。正方形配置SCの場合、従っ
て、配置は最初の2つの領域Z1とZ2のみによって形
成される。
象限に対して図6に示される。クロス配置のCCの場合
には、3つの領域が区別されるべきである。第3の領域
Z3は、クロス配置を延長しそれを正方形にするような
ものである。第2の領域Z2は、この正方形の境界にあ
るほかの全ての点よりなる。この配置の残りの点は第1
の領域Z1を形成する。正方形配置SCの場合、従っ
て、配置は最初の2つの領域Z1とZ2のみによって形
成される。
【0042】この図において、2つの新たな量が同様に
定義される:それらは配置の点の横軸と縦軸の上限であ
るlmax (配置の境界はしたがってX=lmax +1とY
=lmax +1によって定義される直線によって決定され
る)と、配置の正方形部分の点の横軸と縦軸の上限であ
るkmax である。正方形配置に対して、量lmax とkma
x は従って同一である。 受信点Rが第1の領域Z1に
属するとき、隔たり△ k は、誤差Eの方向に等しい方向
を有し、 △k x =Ik x ・sgn(Ex ) △k y =Ik y ・sgn(Ey ) 受信点Rが第2の領域Z2に属するとき、隔たり△k の
方向は、前の場合と比較して逆転されており、 △k x =−I k x・sgn(Ex ) △k y =−Ik y ・sgn(Ey ) これらの2つの場合は従って、以下の式で一緒にされて
もよい。
定義される:それらは配置の点の横軸と縦軸の上限であ
るlmax (配置の境界はしたがってX=lmax +1とY
=lmax +1によって定義される直線によって決定され
る)と、配置の正方形部分の点の横軸と縦軸の上限であ
るkmax である。正方形配置に対して、量lmax とkma
x は従って同一である。 受信点Rが第1の領域Z1に
属するとき、隔たり△ k は、誤差Eの方向に等しい方向
を有し、 △k x =Ik x ・sgn(Ex ) △k y =Ik y ・sgn(Ey ) 受信点Rが第2の領域Z2に属するとき、隔たり△k の
方向は、前の場合と比較して逆転されており、 △k x =−I k x・sgn(Ex ) △k y =−Ik y ・sgn(Ey ) これらの2つの場合は従って、以下の式で一緒にされて
もよい。
【0043】△k x =hx ・I k x・sgn(Ex )
△k y =hy ・Ik y ・sgn(Ey )
ここでhx 及びhy は、次の式(I)で定義される変数
である。 hx = −1 |X|>lmax 1 それ以外 hy = −1 |Y|>lmax 1 それ以外 そのような隔たり(I)によって得られた配置の点は以
下の説明において、
である。 hx = −1 |X|>lmax 1 それ以外 hy = −1 |Y|>lmax 1 それ以外 そのような隔たり(I)によって得られた配置の点は以
下の説明において、
【0044】
【数18】
【0045】と書かれる。しかしながら、受信点Rが第
3の領域Z3に属するときには、式(I)によって得ら
れた隔たりは、単に第1の推定であり、点Pk を得るた
めに以下の式(II)に従って変更されるべきである。
3の領域Z3に属するときには、式(I)によって得ら
れた隔たりは、単に第1の推定であり、点Pk を得るた
めに以下の式(II)に従って変更されるべきである。
【0046】
【数19】
【0047】
【数20】
【0048】ここで関数fと変数gk は次のように定義
される。
される。
【0049】
【数21】
【0050】g0 = 1 |X+1|>|Y+1|
0 それ以外
g1 = 1 |X−1|>|Y+1|
0 それ以外
g2 = 1 |X−1|>|Y−1|
0 それ以外
g3 = 1 |X+1|>|Y−1|
0 それ以外
それらの変数gk は、2次元サブセットC0、C1、C
2、C3の対称軸に関しての受信点Rの位置を示し、そ
れ故、可能性のある2点(第1の推定
2、C3の対称軸に関しての受信点Rの位置を示し、そ
れ故、可能性のある2点(第1の推定
【0051】
【数22】
【0052】に関して水平隔たりか或は垂直隔たりによ
って得られる点)のうちで、Rに最も近い点に関する決
定を可能にする。前の式で用いられるファクターsgn
(X)或はsgn(Y)は、平面の4つの象限への一般
的な適用を可能にする。隔たり△k の2値形式での一般
的な表現は以下のようである。 △k x=Ik x・(1−2δx )−2Wk x・(1−2Sx ) △k y=Ik y・(1−2δy )−2Wk y・(1−2Sy ) ここで 1−2Sx =sgn(X) 1−2Sy =sgn(Y) 1−2δx =hx ・sgn(Ex ) 1−2δy =hy ・sgn(Ey )
って得られる点)のうちで、Rに最も近い点に関する決
定を可能にする。前の式で用いられるファクターsgn
(X)或はsgn(Y)は、平面の4つの象限への一般
的な適用を可能にする。隔たり△k の2値形式での一般
的な表現は以下のようである。 △k x=Ik x・(1−2δx )−2Wk x・(1−2Sx ) △k y=Ik y・(1−2δy )−2Wk y・(1−2Sy ) ここで 1−2Sx =sgn(X) 1−2Sy =sgn(Y) 1−2δx =hx ・sgn(Ex ) 1−2δy =hy ・sgn(Ey )
【0053】
【数23】
【0054】これは以下に示されるように得られる3つ
のビット△2、△1、及び△0によって隔たり△k を符
号化することを可能にする。
のビット△2、△1、及び△0によって隔たり△k を符
号化することを可能にする。
【0055】
【数24】
【0056】
【数25】
【0057】△0=I
δは、受信された点Rの座標、用いられる配置に対する
lmax の値、及び誤差Eからブロック26によって計算
される。Wは、以下のようにしてクロス配置に対する
lmax の値、及び誤差Eからブロック26によって計算
される。Wは、以下のようにしてクロス配置に対する
【0058】
【数26】
【0059】の値を予め評価するブロック28によって
計算される:(b3、b2、b1、b0)を点P0 の成
分の2値とし、次にQAM32配置に対する
計算される:(b3、b2、b1、b0)を点P0 の成
分の2値とし、次にQAM32配置に対する
【0060】
【数27】
【0061】の値は以下の計算によって得られる:
【0062】
【数28】
【0063】そしてQAM128配置に対しては以下の
計算によって与えられ:
計算によって与えられ:
【0064】
【数29】
【0065】ここで
【0066】
【数30】
【0067】
【数31】
【0068】
【数32】
【0069】
【数33】
【0070】である。ブロック31によって実行される
以下の段階は、それらの隔たりベクトル△kによる4つ
の距離の計算による。前の段落で説明されたように、最
も近い点は: Pk =P0 +2(△k x ,△k y ) であり、ここで△k x と△k y は、サブ分割Cの場合に
は0、±1、±2の値をとる。 受信された点Rとサブ
セットCjの点Pk との間のユークリッド距離μ k は、
従って: μk =|R−Pk |2 μk =|R−P0 −2(△k x ,△k y )|2 μk =|(Ex ,Ey )−2(△k x ,△k y )|2
以下の段階は、それらの隔たりベクトル△kによる4つ
の距離の計算による。前の段落で説明されたように、最
も近い点は: Pk =P0 +2(△k x ,△k y ) であり、ここで△k x と△k y は、サブ分割Cの場合に
は0、±1、±2の値をとる。 受信された点Rとサブ
セットCjの点Pk との間のユークリッド距離μ k は、
従って: μk =|R−Pk |2 μk =|R−P0 −2(△k x ,△k y )|2 μk =|(Ex ,Ey )−2(△k x ,△k y )|2
【0071】
【数34】
【0072】と書かれ、ここで
【0073】
【数35】
【0074】である。本発明により計算モジュールで用
いられるのはこの相対距離
いられるのはこの相対距離
【0075】
【数36】
【0076】である。それは代わりに以下のように書か
れることもでき:
れることもでき:
【0077】
【数37】
【0078】これは、強い重みに向かうビットのシフト
操作が続く もし|△k |=1の場合、項1±|E|の計算で十分
である、 もし|△k |=2の場合、項2±|E|の計算で十分
である の2つの場合を区別することを可能にする。従って積算
器或は加算器でさえ、これらの操作を実行するのに必要
とされない。
操作が続く もし|△k |=1の場合、項1±|E|の計算で十分
である、 もし|△k |=2の場合、項2±|E|の計算で十分
である の2つの場合を区別することを可能にする。従って積算
器或は加算器でさえ、これらの操作を実行するのに必要
とされない。
【0079】本発明による復号化器の実際の実施例にお
いて、誤差Ex とEy は3つのビットによって符号化さ
れ、従って極値として±7/8を有し、また正方形配置
(QAM16、64、・・・)が用いられる。従って、
値±2はクロス配置の仮想点に対してのみ得られるの
で、隔たり△k は0及び±1の値のみをとることができ
る。すると相対距離
いて、誤差Ex とEy は3つのビットによって符号化さ
れ、従って極値として±7/8を有し、また正方形配置
(QAM16、64、・・・)が用いられる。従って、
値±2はクロス配置の仮想点に対してのみ得られるの
で、隔たり△k は0及び±1の値のみをとることができ
る。すると相対距離
【0080】
【数38】
【0081】は、以下の不等式に従い、
【0082】
【数39】
【0083】従って5つのビットによって符号化され、
一方、同一のパラメータを用いて、2乗ユークリッド距
離は9つのビットによって符号化される(μ≦265/
16<512/16)。経路長従って枝の長さを表現す
るのに必要なビット数に強く依存するそのような復号化
器の複雑性は、従って計算精度に悪影響を与えることな
く軽減され、復号化器の性能は保持される。
一方、同一のパラメータを用いて、2乗ユークリッド距
離は9つのビットによって符号化される(μ≦265/
16<512/16)。経路長従って枝の長さを表現す
るのに必要なビット数に強く依存するそのような復号化
器の複雑性は、従って計算精度に悪影響を与えることな
く軽減され、復号化器の性能は保持される。
【0084】図7は、本発明による伝送システムの原理
を示すダイアグラムである。そのようなシステムは、2
つの同一な送信器/受信器100と200よりなり、図
においては送信器/受信器回路100のみが詳細に示さ
れる。この送信器/受信器回路100は送信器110と
受信器120よりなる。受信器120は、ミキサー回路
122の第1の入力に結合された受信アンテナ121よ
りなり、ミキサー回路122の第2の入力は局部発振器
123の出力に結合される。ミキサー回路の出力は、図
4を参照して説明されたように復号化器125に更に結
合される復調回路124に結合される。この復号化器1
25の出力に得られる受信された情報は、ユーザー12
6に供給される。
を示すダイアグラムである。そのようなシステムは、2
つの同一な送信器/受信器100と200よりなり、図
においては送信器/受信器回路100のみが詳細に示さ
れる。この送信器/受信器回路100は送信器110と
受信器120よりなる。受信器120は、ミキサー回路
122の第1の入力に結合された受信アンテナ121よ
りなり、ミキサー回路122の第2の入力は局部発振器
123の出力に結合される。ミキサー回路の出力は、図
4を参照して説明されたように復号化器125に更に結
合される復調回路124に結合される。この復号化器1
25の出力に得られる受信された情報は、ユーザー12
6に供給される。
【0085】このユーザー126は、送信されるべき情
報を送る送信器110にもまた結合され、送信器110
は、送信アンテナ111に結合される。本発明の範囲か
らでることなく、特に等価な技術手段の置き換えなど、
上述の実施例に対する変更が可能なことは明らかであ
る。特に、選択されるサブ分割、原配置の次元、及び使
用されるトレリスは異なり得る。選択されるサブ分割が
サブ分割Cでないときは、隔たり△k x 及び△k y の計
算はそれに従って変更されなければならず、それらの隔
たりは絶対値で2を越えるより高いサブ分割に対しては
整数値を有することができるが、それらは複合器の複雑
性に対して何等影響をもたらさないよう低く保たれるだ
ろう。
報を送る送信器110にもまた結合され、送信器110
は、送信アンテナ111に結合される。本発明の範囲か
らでることなく、特に等価な技術手段の置き換えなど、
上述の実施例に対する変更が可能なことは明らかであ
る。特に、選択されるサブ分割、原配置の次元、及び使
用されるトレリスは異なり得る。選択されるサブ分割が
サブ分割Cでないときは、隔たり△k x 及び△k y の計
算はそれに従って変更されなければならず、それらの隔
たりは絶対値で2を越えるより高いサブ分割に対しては
整数値を有することができるが、それらは複合器の複雑
性に対して何等影響をもたらさないよう低く保たれるだ
ろう。
【図1】2次元のQAM16配置の異なった可能なサブ
分割を示す図である。
分割を示す図である。
【図2】4つの配置QAM16、32、64、及び12
8の正の象限を示す図である。
8の正の象限を示す図である。
【図3】後続の説明において用いられる8状態のトレリ
スの一例を示す図である。
スの一例を示す図である。
【図4】本発明による伝送システムの受信器で用いられ
る復号化器の一例の動作のブロックダイアグラムであ
る。
る復号化器の一例の動作のブロックダイアグラムであ
る。
【図5】そのような復号化器の計算モジュールの一例の
動作のブロックダイアグラムである。
動作のブロックダイアグラムである。
【図6】隔たりベクトルの計算に用いられるクロス配置
と正方形配置の異なった領域を示す系統図である。
と正方形配置の異なった領域を示す系統図である。
【図7】本発明による伝送システムを表す図である。
10、10A、10B、11、12、13、20、2
1、23、24、25、26、28、30、31 ブ
ロック 27 第1のレジスタ 29 第2のレジスタ 32 第3のレジスタ 100、200 送信器/受信器 110 送信器 111 送信アンテナ 120 受信器 121 受信アンテナ 122 ミキサー回路 123 局部発振器 124 復調回路 125 復号化器 126 ユーザー
1、23、24、25、26、28、30、31 ブ
ロック 27 第1のレジスタ 29 第2のレジスタ 32 第3のレジスタ 100、200 送信器/受信器 110 送信器 111 送信アンテナ 120 受信器 121 受信アンテナ 122 ミキサー回路 123 局部発振器 124 復調回路 125 復号化器 126 ユーザー
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 セド モリディ
フランス国 75014 パリ リュ・ダレ
シア 135
(72)発明者 ジョルジュ マルティネ
フランス国 91560 クロン リュ・ジ
ョルジュ ・ビゼ 5
(56)参考文献 Ezio Biglieri,Par
allel Demodulation
of Multidimension
al Signals,IEEE TR
ANSACTIONS ON COMM
UNICATION,米国,1992年10
月,VOL.40 NO.10,pp.1581
−1587
GREGORY J. POTTI
E, DESMOND P. TAYL
OR,A Comparison of
Reduced Complexit
y Decoding Algorit
hms for Trellis Co
des,IEEE JOURNAL O
N SELECTED AREAS I
N COMMUNICATIONS,米
国,1989年12月,VOL.7 NO.
9,pp.1369−1380
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H04L 27/00
H03M 13/00
Claims (6)
- 【請求項1】サブセットに分割された2N次元AM配置
に基づくブロック符号化或はトレリス符号化変調を用
い、送信器と該変調を復号化するための復号化器を備え
た受信器とよりなり、この復号化器は付加的に、各受信
サンプルとこれに最も近い2次元配置の各サブセット内
の点との間の距離を計算しうるモジュールよりなる伝送
システムであって、用いられる距離 【数1】 が以下の関数 【数2】 【数3】 で与えられる相対距離であり、ここで インデックスiは、これが指示される量の横軸(i=
x)或は縦軸(i=y)であることを示し、△ i は 前記配置の2点間の隔たりを表し、 Ei は受信された点を、それに最も近い前記2次元配置
内の点から隔てる誤差であり、 sgn()は符号関数を示すことを特徴とする伝送シス
テム。 - 【請求項2】用いられる前記相対距離 【数4】 は 【数5】 の型の表現から計算されることを特徴とする請求項1記
載の伝送システム。 - 【請求項3】原配置が最大8つのサブセットにサブ分割
され、相対距離 【数7】 は、|△ i |が1に等しいとき、 (1±|E i |) の型の表現の計算によって得られ、また|△ i |が2に
等しいとき、 (2±|E i |) の型の表現の計算に続いて最も大きな重みのビットに向
かって結果をシフトすることによって得られることを特
徴とする請求項1又は2に記載の伝送システム。 - 【請求項4】誤差Eの座標の各々は3ビットで符号化さ
れることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一
項記載の伝送システム。 - 【請求項5】請求項1乃至4のうちいずれか一項記載の
伝送システムに用いられるよう設計されたことを特徴と
する受信器。 - 【請求項6】請求項5記載の受信器で用いられるよう設
計されたことを特徴とする復号化器。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
FR9309610 | 1993-08-04 | ||
FR9309610A FR2708812A1 (fr) | 1993-08-04 | 1993-08-04 | Décodeur pour modulations codées en blocs ou en treillis. |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07177193A JPH07177193A (ja) | 1995-07-14 |
JP3516991B2 true JP3516991B2 (ja) | 2004-04-05 |
Family
ID=9449937
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18166394A Expired - Fee Related JP3516991B2 (ja) | 1993-08-04 | 1994-08-02 | ブロック符号化或はトレリス符号化変調を用いた伝送システム、そのようなシステムのための受信器及び復号化器 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5619540A (ja) |
EP (1) | EP0645894B1 (ja) |
JP (1) | JP3516991B2 (ja) |
DE (1) | DE69418807T2 (ja) |
FR (1) | FR2708812A1 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2783112A1 (fr) * | 1998-09-08 | 2000-03-10 | Koninkl Philips Electronics Nv | Procede de recherche du point le plus proche d'une caracteristique d'un signal recu dans un ensemble de points repartis non uniformement |
US7263141B1 (en) * | 1999-06-09 | 2007-08-28 | Thomson Licensing | Code mapping in a trellis decoder |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5384810A (en) * | 1992-02-05 | 1995-01-24 | At&T Bell Laboratories | Modulo decoder |
-
1993
- 1993-08-04 FR FR9309610A patent/FR2708812A1/fr active Pending
-
1994
- 1994-08-01 US US08/283,456 patent/US5619540A/en not_active Expired - Lifetime
- 1994-08-02 DE DE69418807T patent/DE69418807T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1994-08-02 EP EP94202233A patent/EP0645894B1/fr not_active Expired - Lifetime
- 1994-08-02 JP JP18166394A patent/JP3516991B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
Ezio Biglieri,Parallel Demodulation of Multidimensional Signals,IEEE TRANSACTIONS ON COMMUNICATION,米国,1992年10月,VOL.40 NO.10,pp.1581−1587 |
GREGORY J. POTTIE, DESMOND P. TAYLOR,A Comparison of Reduced Complexity Decoding Algorithms for Trellis Codes,IEEE JOURNAL ON SELECTED AREAS IN COMMUNICATIONS,米国,1989年12月,VOL.7 NO.9,pp.1369−1380 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0645894A1 (fr) | 1995-03-29 |
JPH07177193A (ja) | 1995-07-14 |
FR2708812A1 (fr) | 1995-02-10 |
DE69418807D1 (de) | 1999-07-08 |
EP0645894B1 (fr) | 1999-06-02 |
DE69418807T2 (de) | 1999-12-16 |
US5619540A (en) | 1997-04-08 |
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