JP3516468B2 - ハードディスクドライブの取り付け装置 - Google Patents

ハードディスクドライブの取り付け装置

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JP3516468B2
JP3516468B2 JP24415293A JP24415293A JP3516468B2 JP 3516468 B2 JP3516468 B2 JP 3516468B2 JP 24415293 A JP24415293 A JP 24415293A JP 24415293 A JP24415293 A JP 24415293A JP 3516468 B2 JP3516468 B2 JP 3516468B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は数値制御装置等の制御装
置ユニット内にHDD(ハード・ディスク・ドライブ)
を取り付けるためのHDDの取り付け装置に関し、特に
防振構造を有するHDDの取り付け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パソコンやワークステーション等
で使用されるHDD(ハード・ディスク・ドライブ)
は、装置本体もしくはHDD用ケース内に固定されてい
る。パソコン等の卓上の装置では、外部から慢性的に大
きな振動を受けることがないため、特別な処置を行う必
要はない。しかし、数値制御装置やロボットコントロー
ラ等は、工作機械やロボットに近接して設置されるた
め、それらから大きな振動を受けやすい。したがって、
各装置に内蔵されるHDDも常に大きな振動を受ける状
態にある。HDDは、大きな振動を受けるとヘッドの位
置決め精度が悪くなるので、データの正確な読み取りが
できなくなる。
【0003】このため、従来、数値制御装置等に搭載さ
れるHDDでは、固定具とHDD本体との間に防振用の
ゴムを取り付け、外部からの振動の影響を減少させるよ
うにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように防
振用のゴムを使用した取り付け方式では、外部からの振
動は防止できるが、ディスクの回転やヘッドの移動時等
に伴うHDD本体の起こす振動に対しては、保持力が小
さいためにかえってその振動を受けやすくなるという問
題点があった。
【0005】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、制御装置ユニット内に取り付けられるHDD
の内外からの振動を確実に防止することのできるHDD
の取り付け装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、数値制御装置やロボットコントローラの
制御装置ユニット内に取り付けるハードディスクドライ
ブにおいて、前記制御装置ユニット内に固定具を取り付
け、前記固定具に防振部材を取り付け、前記ハードディ
スクドライブの本体ケースに重りを含ませるとともに、
前記ハードディスクドライブの本体ケースを前記防振部
材に取り付けた、ことを特徴とするハードディスクドラ
イブの取り付け装置が提供される。
【0007】
【作用】制御装置ユニット内の一部に、HDDを取り付
けるための固定具が取り付けられ、固定具には防振ゴム
を介してHDDが取り付けられる。そして、HDD本体
ケースには重り部材が取り付けられる。この重り部材に
よってHDD本体の重量が増すため、HDDの発生する
振動が防止される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図2は本実施例のHDD(ハード・ディスク。
ドライブ)が搭載されるCNCユニットの外観図であ
る。CNCユニット1は、ラック2に電源ユニット3お
よびプリント板ユニット4が挿入されてなる。ここで
は、プリント板ユニット4が1個の例を示したが、シス
テムの規模に応じて複数個設けられることもある。
【0009】図3はプリント板ユニット4の構成を示す
外観図である。プリント板ユニット4は、主に、プリン
ト基板7と、前面部のフェースプレート5とから構成さ
れている。プリント基板7上には、多数のコネクタ6お
よび回路部品7aが取り付けられている。コネクタ6
は、フェースプレート5のコネクタ用開口部5a,5b
を介して前面部側に露出しており、ケーブルを介して外
部の装置と接続される。また、プリント基板7上には、
HDDユニット8が取り付けられている。
【0010】図1はHDDユニット8の取り付け方式を
説明する図である。HDDユニット8は、主に、ディス
ク、ヘッドおよび駆動装置等が収納されたHDD本体8
1と、重り82と、固定具83と、防振ゴム84とから
構成される。重り82は、金属等で形成された板状の部
材であり、例えばHDD本体81の下面部にネジ等によ
り取り付けられる。
【0011】固定具83は、例えば一枚の板状部材の両
端部が立ち上げられ、それぞれ取り付け部831,83
2が形成されている。取り付け部831,832には、
それぞれ取り付け穴831aおよび831b、取り付け
穴832aおよび832bが形成されている。このよう
な形状の固定部83は、プリント基板7上にネジ等で取
り付けられている。
【0012】固定部83には、防振ゴム84a,84
b,84c,84dを介して、重り82の取り付けられ
たHDD本体81が取り付けられる。すなわち、取り付
け穴832a,832b,832a,832bにそれぞ
れ防振ゴム84a,84b,84c,84dが挿入さ
れ、接着等の公知の技術によって固定され、さらにこの
防振ゴム84a,84b,84c,84dの先端部にH
DD本体81が固定される。
【0013】このように、防振ゴム84a,84b,8
4c,84dを介してHDD本体81を固定具83に取
り付けることにより、従来通り、外部からの振動の影響
を防止することができる。また、HDD本体81に重り
82を取り付けて全体の重量を増加させることにより、
ヘッドの移動やディスクの回転等に伴うHDD本体81
の振動を防止することができる。
【0014】図4はHDDユニット8の取り付け状態を
示す平面図である。HDD本体81は、固定部83に取
り付けられるとともに、ケーブル86を介してコネクタ
85と接続される。このとき、ケーブル86にも防振ゴ
ム84a等と同様に弾性力が働いている。このため、防
振ゴム84a等の材質や取り付け方法等を工夫しない限
りは、HDD本体81の外部がら受ける振動のバランス
が偏ることになる。すなわち、ケーブル86の弾性力が
加わることにより、HDD本体81のケーブル86側の
部分が反対側よりも高周波数の振動に対して共振しやす
くなる。
【0015】これを防止するため、本実施例では、重り
82の重心バランスを調整する。図5は図4のA−A線
に沿う断面図である。図に示すように、重り82は、基
盤となる大型の重り82aと重心位置調節用の小型の重
り82bとから構成される。重り82aおよび82b
は、ともにネジ等によってHDD本体81に取り付けら
れている。小型の重り82bは、HDD本体81の中心
位置よりもケーブル86側に取り付けられている。これ
により、重り82全体の重心位置をケーブル86側に置
くことができる。したがって、HDD本体81の振動の
バランスをとることができる。
【0016】なお、本実施例では、重り82として金属
等の部材を使用したが、プリント基板7上に必要な部品
等を使用してもよい。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、制御装
置ユニット内の一部に防振ゴムを介してHDD本体ケー
スを取り付け、そのHDD本体ケースに重り部材を取り
付けるようにしたので、外部からの振動を防止するとと
もに、HDD本体の重量の増加によりHDD本体の発生
する振動を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】HDDユニットの取り付け装置を説明する図で
ある。
【図2】本実施例のHDD(ハード・ディスク。ドライ
ブ)が搭載されるCNCユニットの外観図である。
【図3】プリント板ユニットの構成を示す外観図であ
る。
【図4】HDDユニットの取り付け状態を示す平面図で
ある。
【図5】図4のA−A線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 CNCユニット 2 ラック 3 電源ユニット 4 プリント基板ユニット 7 プリント基板 8 HDDユニット 81 HDD本体 82 重り 83 固定具 84 防振ゴム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 7/12 F16F 15/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 数値制御装置やロボットコントローラの
    制御装置ユニット内に取り付けるハードディスクドライ
    ブにおいて、 前記制御装置ユニット内に固定具を取り付け、 前記固定具に防振部材を取り付け、 前記ハードディスクドライブの本体ケースに重りを含ま
    せるとともに、 前記ハードディスクドライブの本体ケースを前記防振部
    材に取り付けた、 ことを特徴とするハードディスクドライブの取り付け装
    置。
  2. 【請求項2】 前記重りは重り部材として構成し、該
    り部材は、前記ハードディスクドライブの受ける振動の
    配分に応じて重心位置が調節されて取り付けられること
    を特徴とする請求項1記載のハードディスクドライブの
    取り付け装置。
  3. 【請求項3】 前記重り部材の重心位置は、前記ハード
    ディスクドライブの受ける振動の大きい部分に位置する
    ように調節されることを特徴とする請求項2記載のハー
    ドディスクドライブの取り付け装置。
  4. 【請求項4】 前記重り部材の重心位置は、前記防振ゴ
    ムの弾性力の大きい部分に位置するように調節されるこ
    とを特徴とする請求項2記載のハードディスクドライブ
    の取り付け装置。
  5. 【請求項5】 前記ハードディスクドライブは、プリン
    ト板ユニットのプリント基板上に取り付けられることを
    特徴とする請求項2記載のハードディスクドライブの取
    り付け装置。
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