JP3516141B2 - 陰極線管用電子銃及び陰極線管 - Google Patents

陰極線管用電子銃及び陰極線管

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    • H01J29/00Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
    • H01J29/46Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the ray or beam, e.g. electron-optical arrangement
    • H01J29/48Electron guns
    • H01J29/50Electron guns two or more guns in a single vacuum space, e.g. for plural-ray tube
    • H01J29/503Three or more guns, the axes of which lay in a common plane
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2229/00Details of cathode ray tubes or electron beam tubes
    • H01J2229/48Electron guns
    • H01J2229/50Plurality of guns or beams
    • H01J2229/507Multi-beam groups, e.g. number of beams greater than number of cathodes

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陰極線管の同一色
の蛍光体に対して複数の電子ビームを出射させて蛍光面
に照射する複数ビーム電子銃を構成する陰極線管用電子
銃、及びこの電子銃を備えた陰極線管に係わる。
【0002】
【従来の技術】陰極線管において、近年高精細、高輝度
及び低駆動電圧の需要が高まってきている。そして、高
精細化のために、例えば電子銃の第1電極と第2電極の
電子ビーム通過孔の径を小さくしてスポットサイズを小
さくすることが試みられてきた。しかし、電子銃の第1
電極と第2電極の電子ビーム通過孔の径を小さくする
と、表示に必要な輝度を得るために充分な電流量を確保
するためには、ドライブ電圧(駆動電圧)を大きくする
必要がある。ドライブ電圧が大きくなると、高周波駆動
において信号の追随性が悪くなる。
【0003】そこで、ドライブ電圧を増大することな
く、第1電極と第2電極の電子ビーム通過孔を小さくし
てスポットサイズを小さくすることを目的として、いわ
ゆる複数ビーム電子銃が提案されている。従来の電子銃
ではカソード1つに対して電子ビーム通過孔が1つ形成
されていた。これに対しカソード1つに対して第1電極
と第2電極の電子ビーム通過孔が例えば2つ形成され
る。これにより、陰極線管の同一色の蛍光体に対して2
つの電子ビームを出射させて各色の表示を行うことがで
きる。尚、上述の構成では、2つの電子ビーム通過孔に
対して共通のカソードが取り付けられた構造となる。し
かし、各電子ビーム通過孔にそれぞれ独立のカソードを
取り付けた構造としてもよい。いずれの構造において
も、同一色の表示用に複数の電子ビームを出射させるこ
とが可能である。
【0004】このように陰極線管の同一色の蛍光体の表
示用に電子ビーム通過孔を2つずつ形成することによ
り、同一のドライブ電圧・電子ビーム通過孔の大きさの
条件で、電流量を2倍に増やすことができる。これによ
り、電子ビーム通過孔を小さくして各電子ビーム通過孔
を通る電流量が半減しても、トータルでは従来と同等の
電流量が得られるため、ドライブ電圧を上げなくても表
示を行うに充分な輝度が得られる。
【0005】従って、電子ビーム通過孔を小さくするこ
とにより、画面上における電子ビームのスポットサイズ
を小さくすることが可能になる。また、ドライブ電圧を
上げなくてすむため、高周波駆動においても信号波形の
追随性が良好になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の複数
ビーム電子銃の構成としては、第1電極及び第2電極の
み各カソード当たり2つの電子ビーム通過孔を形成し、
その他の電極は2つの電子ビームに共通な電子ビーム通
過孔とする構造と、その他の電極も各カソード当たり2
つの電子ビーム通過孔を(独立して)形成した構造との
2種類が考えられる。
【0007】このうち、その他の電極(第3電極以降)
も2つの電子ビームに対して独立した電子ビーム通過孔
とした複数ビーム電子銃では、第1電極及び第2電極の
複数個の電子ビーム通過孔の位置が、その他の電極によ
る前段レンズ及び主レンズの中心軸とほぼ一致するよう
になる。しかしながら、この場合には、前段レンズ及び
主レンズを構成する電極の電子ビーム通過孔が2つの電
子ビームに対して独立して2つ形成されるため、前段レ
ンズの径及び主レンズの径が小さくなり、電子ビームが
レンズの収差を受けやすくなる。このようにレンズの収
差を受けることにより、スポットサイズが大きくなって
しまうことがある。
【0008】一方、その他の電極(第3電極以降)は2
つの電子ビームに対して共通の1つの電子ビーム通過孔
とした複数ビーム電子銃では、レンズ径を大きくするこ
とができるため、レンズによる収差を受けにくくなる。
しかしながら、この場合は、第1電極及び第2電極の複
数個の電子ビーム通過孔の位置と、前段レンズ及び主レ
ンズの中心軸とがずれているため、前段レンズ及び主レ
ンズにおいて、電子ビームが中心軸に向かう力を受ける
ことによりスポット形状にハロー(コマ収差)が出て、
スポットサイズが大きくなってしまうことがある。
【0009】複数ビーム電子銃は、前述したようにスポ
ットサイズを小さくすることを目的としているため、こ
のようにスポットサイズが大きくなることは好ましくな
い。
【0010】また、複数ビーム電子銃に、画面コーナー
部でのフォーカス特性をよくするための4重極レンズを
設ける場合には、以下のような問題を生じる。上述のよ
うに前段レンズと主レンズが複数の電子ビームのそれぞ
れについて独立であるときには、4重極レンズも複数の
電子ビームに対して独立して設けられるため、4重極レ
ンズの径も小さくなり、4重極レンズでもレンズの収差
を受けてスポットサイズが大きくなる。また、前段レン
ズと主レンズが複数の電子ビームに共通であるときに
は、R,G,B各色の複数個の電子ビームが4重極レン
ズの中心からずれているため、電子ビームに上下左右ア
ンバランスに4重極作用を受けるため画面コーナー部で
のスポットサイズが大きくなってしまうという問題があ
る。
【0011】また、複数ビーム電子銃に限らず電子銃に
おいて、電流量を増やすようにドライブ電圧を変化させ
ると、ドライブ電圧の変化により電子にかかる加速度が
変化するため、電子ビームの軌道がずれてしまい、隣接
のスクリーンを電子ビームがたたいて、輝度ずれ、色ズ
レが起こってしまうという問題もある。
【0012】ところで、複数ビーム電子銃の応用とし
て、テレビジョン放送を受信した映像等輝度の高い表示
を行う高輝度モード(TVモード)と、パーソナルコン
ピューター等のディスプレイとして低輝度で精細度の高
い表示を行う低輝度・高精細モード(PCモード)とを
有して、これらを画面切り替えて表示する或いは画面の
領域をそれぞれのモードに分けて表示することが考えら
れている。
【0013】そして、このような2つの表示モードを有
する陰極線管を実現するためには、複数ビーム電子銃か
ら出射する同一色の蛍光体に対する複数の電子ビーム
を、それぞれ2つの表示モードに振り分けるようにすれ
ばよい。
【0014】しかしながら、従来の複数ビーム電子銃の
構成では、上述のスポットサイズが大きくなる問題や、
電流量を増やすようにドライブ電圧を変化させると輝度
ずれや色ズレが起こってしまうという問題、並びに4重
極レンズを設けると画面コーナー部でのスポットサイズ
が大きくなってしまう問題があるため、2つの表示モー
ドを有する陰極線管を実現することが難しくなってい
た。
【0015】上述した問題の解決のために、本発明にお
いては、複数ビーム電子銃においてスポットサイズを小
さくすることができると共に、ドライブ電圧の変化によ
っても電子ビームの軌道のずれがなく、良好な画像が得
られる高精細の陰極線管を実現することができる陰極線
管用電子銃及びこの電子銃を備えた陰極線管を提供する
ものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の陰極線管用電子
銃は、陰極線管の同一色の蛍光体に対して複数の電子ビ
ームが出射され、前段レンズと主レンズにそれぞれ複数
の電子ビームに共通の電子ビーム通過孔が形成され、複
数の電子ビーム前段レンズと主レンズとの間で交差す
る点或いは交差する点の近傍に4重極レンズを配置して
成るものである。
【0017】本発明の陰極線管は、陰極線管の同一色の
蛍光体に対して複数の電子ビームが出射され、前段レン
ズと主レンズにそれぞれ複数の電子ビームに共通の電子
ビーム通過孔が形成され、複数の電子ビーム前段レン
ズと主レンズとの間で交差する点或いは交差する点の近
傍に4重極レンズを配置して成る電子銃を備えたもので
ある。
【0018】上述の本発明の陰極線管用電子銃の構成に
よれば、前段レンズと主レンズにそれぞれ複数の電子ビ
ームに共通の電子ビーム通過孔が形成され、複数の電子
ビームを前段レンズと主レンズとの間で交差させること
により、複数の電子ビームがそれぞれ前段レンズで受け
る作用(例えばコマ収差や電子ビームの軌道の変化)
と、主レンズで受ける作用とが反対向きになるため、こ
れらの作用を互いに打ち消すことが可能になる。
【0019】上述の本発明の陰極線管の構成によれば、
上述の本発明の陰極線管用電子銃を備えたことにより、
前段レンズにより電子ビームが受ける作用及び主レンズ
により電子ビームが受ける作用による蛍光面におけるス
ポットの変化が加算されず打ち消されるので、スポット
の変化が大幅に低減される。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明は、陰極線管の同一色の蛍
光体に対して複数の電子ビームが出射される電子銃であ
って、前段レンズと主レンズにそれぞれ複数の電子ビー
ムに共通の電子ビーム通過孔が形成され、複数の電子ビ
ーム前段レンズと主レンズとの間で交差する点或いは
交差する点の近傍に4重極レンズを配置して成る陰極線
管用電子銃である。
【0021】
【0022】また本発明は、上記陰極線管用電子銃にお
いて、同一色の蛍光体に対して2つの電子ビームが出射
され、カソードに対向する第1電極及びこの第1電極の
蛍光面側に設けられる第2電極において、2つの電子ビ
ームのうち一方が通過する電子ビーム通過孔が大きい径
とされ、2つの電子ビームのうち他方が通過する電子ビ
ーム通過孔が小さい径とされ、一方の電子ビームと他方
の電子ビームとが互いに切り替えられて出射される構成
とする。
【0023】また本発明は、上記陰極線管用電子銃にお
いて、第1電極が、出射される各電子ビーム毎に独立す
るように分割されている構成とする。
【0024】また本発明は、上記陰極線管用電子銃にお
いて、第1電極が、2つの電子ビームの一方と他方とが
独立するように2分割されている構成とする。
【0025】本発明は、陰極線管の同一色の蛍光体に対
して複数の電子ビームが出射され、前段レンズと主レン
ズにそれぞれ複数の電子ビームに共通の電子ビーム通過
孔が形成され、複数の電子ビーム前段レンズと主レン
ズとの間で交差する点或いは交差する点の近傍に4重極
レンズを配置して成る電子銃を備えた陰極線管である。
【0026】
【0027】また本発明は、上記陰極線管において、同
一色の蛍光体に対して2つの電子ビームが出射され、カ
ソードに対向する第1電極及びこの第1電極の蛍光面側
に設けられる第2電極において、2つの電子ビームのう
ち一方が通過する電子ビーム通過孔が大きい径とされ、
2つの電子ビームのうち他方が通過する電子ビーム通過
孔が小さい径とされ、一方の電子ビームと他方の電子ビ
ームとが互いに切り替えられて出射される構成とする。
【0028】また本発明は、上記陰極線管において、第
1電極が、出射される各電子ビーム毎に独立するように
分割されている構成とする。
【0029】また本発明は、上記陰極線管において、第
1電極が、2つの電子ビームの一方と他方とが独立する
ように2分割されている構成とする。
【0030】図1は本発明の一実施の形態のカラー陰極
線管用電子銃の側面図を示す。また、図2は、図1のカ
ラー陰極線管用電子銃の各電極の要部を抽出した斜視図
を示す。このカラー陰極線管用電子銃10は、インライ
ン配列された赤、緑及び青に対応する3つのカソードK
(KR ,KG ,KB )と、第1電極11、第2電極1
2、第3電極13、第4電極14、第5電極15、第6
電極16、第7電極17、第8電極18を有して成る。
第5電極15は、第5−1電極51、第5−2電極5
2、第5−3電極53に3分割されている。第8電極1
8の後段にはこれと一体のコンバーカップ20が設けら
れている。尚、図1中22は、電子銃10の電極に電圧
を供給するためのステムを示す。
【0031】第1電極11は、各カソードKR ,KG
B 毎に分離され、さらに垂直方向に2分割されて全部
で6個に分割されている。この6分割された第1電極1
1(11R1 ,11R2 ,11G1 ,11G2 ,11B
1 ,11B2 )のそれぞれには、小さい円形の電子ビー
ム通過孔が1つずつ形成されている。第2電極12は、
一体の板状の電極に、各カソードKR ,KG ,KB に対
してそれぞれ2つずつ合計6つの小さい円形の電子ビー
ム通過孔が形成されている。
【0032】このように第1電極11と第2電極に各カ
ソードKR ,KG ,KB に対してそれぞれ2つずつ電子
ビーム通過孔が形成されていることにより、1つのカソ
ードから2つの電子ビームを出射させることができる。
【0033】また、第1電極11を6分割していること
により、6分割された各電極にそれぞれ独立にドライブ
信号を入れることが可能となっており、カソードK、第
2電極12とこれら各第1電極との電位差により電子ビ
ームの出射量を制御する駆動方式(いわゆるG1ドライ
ブ方式)となっている。
【0034】第1電極11を6分割していることによ
り、垂直方向Vに2分割された上下の第1電極の電子ビ
ーム通過孔の間隔を開ける一方で、各第1電極の電子ビ
ーム通過孔が前段レンズ及び主レンズの中心軸からなる
べく近い位置となるように配置することが可能になって
いる。尚、第2電極12の電子ビーム通過孔は、第1電
極11の電子ビーム通過孔と同じピッチで配置されてい
る。
【0035】第3電極13、第4電極14、並びに第5
−1電極51により、前段レンズPLが形成される。第
5−1電極51のカソードK側には、3つの電子ビーム
通過孔が設けられ、一方アノード側は共通の大きい孔と
なっている。
【0036】また、第5−2電極52及び第5−3電極
53により4重極レンズQLが形成される。第5−3電
極53は、図2に示すように、縦長の矩形の電子ビーム
通過孔に上下に第5−2電極52側に張り出したひさし
53Aを設けた構成となっている。第5−2電極52の
電子ビーム通過孔は、細長い縦長の矩形の上下に第5−
3電極のひさし53Aに対応した横方向の孔が設けられ
I字状になっている。尚、第5−3電極53は第6電極
16に取り付けられて同じ電位が供給される構成となっ
ている。
【0037】第6電極16、第7電極17、並びに第8
電極18により、主レンズMLが形成される。この主レ
ンズMLは、R,G,Bの3色の電子ビームを集束させ
て陰極線管の蛍光面の所定位置に照射させるものであ
る。これら第6電極16、第7電極17、並びに第8電
極18は、各カソードに対応して3つの電子ビーム通過
孔が設けられた電極板16B,17B,18Bをそれぞ
れ有し、その前後に筒状の部品16A及び16C,17
A及び17C,18Aが取り付けられている。
【0038】また、第7電極17には、図示しない端子
等を通じて、ビードガラス21に取り付けられた抵抗体
23から、アノード電圧を分圧した中間電圧が供給され
る。即ち第7電極17は中間電極が供給されるいわゆる
中間電極となるものである。そして、第7電極17に中
間電圧を供給し、第6電極16にフォーカス電圧を供給
し、第8電極18にアノード電圧を供給することによ
り、バイポテンシャル型の大口径主レンズMLを構成す
ることができる。
【0039】前段レンズPLを構成する各電極13,1
4,51、4重極レンズQLを構成する各電極52,5
3、主レンズMLを構成する各電極16,17,18に
おいて、レンズ径を大きくするため同一カソードから出
射された上下2本の電子ビームに対して電子ビーム通過
孔が共有となっている。
【0040】また、本実施の形態では、第2電極12を
通過した後の電子ビームが前段レンズPL及び主レンズ
MLへ入射する位置を調整して、前段レンズPL及び主
レンズMLのコマ収差をキャンセルすることを目的とし
て、第2電極12−第3電極13間の凸レンズの強度を
調節するように、第2電極12に対してR,G,B各色
毎に円筒状の孔が形成された電極板12Aを溶接してい
る。この電極板12Aの拡大図を図3に示す。この電極
板12Aの厚さDにより、第2電極12−第3電極13
間の凸レンズの強度を調節することができる。
【0041】ところで、前段レンズPLのレンズ強度に
よるコマ収差は、垂直方向の上側の電子ビームでは、前
段レンズPLの中心軸に対して上側を通るため、ハロー
を下側に引く。垂直方向の下側の電子ビームでは、ハロ
ーを上側に引く。
【0042】そこで、本実施の形態では、前段レンズP
Lにおいて垂直方向の上側にあった電子ビームについ
て、主レンズMLでは前段レンズPLで受けたコマ収差
とは反対方向のコマ収差を受けるように、主レンズML
の中心軸に対して電子ビームが下側に入射するように調
節する。同様に、前段レンズPLにおいて垂直方向の下
側にあった電子ビームについて、主レンズMLの中心軸
に対して電子ビームが上側に入射するように調節する。
さらに、前段レンズPLと主レンズMLのコマ収差量を
キャンセルするように、前段レンズPLのレンズ強度を
調節する。即ち上下の電子ビームが、後述する図4Aに
示すように、前段レンズPLと主レンズMLの間で交差
している構造となっている。
【0043】図4に陰極線管の画面中央部における各レ
ンズの配置とレンズを通過する電子ビームの軌道の模式
図を示す。図4Aは垂直方向を示し、図4Bは水平方向
を示している。図4Aに示すように、同じカソードに対
して、第1電極11の2つの電子ビーム通過孔がピッチ
Pで配置され、上下に2つの電子ビームSB1,SB2
が出射する。2つの電子ビームSB1,SB2は、第2
電極12−第3電極13間の凸レンズLの作用により軌
道が修正されて、図4Aでは鎖線で示すレンズ系の中心
軸側に向かうようになって、前段レンズPLに入射して
いる。前段レンズPLを通過した後、2つの電子ビーム
SB1,SB2は互いに交差して、主レンズMLではレ
ンズ系の中心軸の反対側を通過する。
【0044】このように構成することにより、各電子ビ
ームSB1,SB2が前段レンズPLにおいて受ける作
用と、主レンズMLにおいて受ける作用とが互いに反対
の向きになるため、ハローを生じるようなコマ収差が相
殺されると共に、電流量の変化に伴い電子ビームの軌道
を変化させる作用も相殺される。従って、コマ収差によ
りハローが発生してスポットサイズが大きくなったり、
電流量の変化に伴って電子ビームの軌道が変化してスポ
ット位置がずれたりする現象を防止することが可能にな
る。
【0045】尚、一般的な複数ビーム電子銃では、同一
カソードからの複数の電子ビームを主レンズMLによっ
て集束させて蛍光面に照射させるようにしているのに対
して、この図4の場合は特に主レンズMLを通過した2
つの電子ビームSB1,SB2をそれぞれ蛍光面の異な
る位置に照射させるようにしている。ただし、R,G,
Bの3色の電子ビームは主レンズMLにより集束させる
ので、主レンズMLにより6本の電子ビームが2カ所に
まとめられる。
【0046】このように構成した場合には、画像処理に
より2カ所の信号を処理するようにすれば、同時に2カ
所を走査することができるため、2倍速で走査を行うこ
とができる。
【0047】また、本実施の形態のカラー陰極線管10
においては、4重極レンズQLが設けられていることに
より、4重極レンズQLによって偏向ヨークでのレンズ
作用とは逆のレンズ作用をかけて、画面コーナー部での
スポットサイズの縦横比を改善し、画面コーナー部のス
ポット特性を良くするようにしている。
【0048】図5に陰極線管の画面コーナー部における
各レンズの配置とレンズを通過する電子ビームの軌道の
模式図を示す。図5Aは垂直方向を示し、図5Bは水平
方向を示している。本実施の形態では、図5Aに示すよ
うに、2つの電子ビームSB1,SB2が交差する点に
4重極レンズQLを配置する。画面コーナー部では、4
重極レンズQLにより、図5Aに示す垂直方向Vで凹レ
ンズ作用、図5Bに示す水平方向Hで凸レンズ作用がは
たらく。
【0049】本実施の形態では、図5Aに示すように、
前段レンズPLと主レンズMLの間にある、垂直方向V
の上下の電子ビームSB1,SB2の交差する点に4重
極レンズQLを配置したことにより、4重極レンズQL
を通過するときには2つの電子ビームSB1,SB2は
レンズ系の中心軸を通るので、4重極レンズQLから収
差を受けないようにすることができる。そして、4重極
レンズQLにより垂直方向V及び水平方向Hに4重極作
用をかけることができ、画面コーナー部で良好なスポッ
ト特性を実現できる。尚、4重極レンズQLの位置は、
必ずしも上下の電子ビームSB1,SB2の交差点に一
致していなくてもよく、交差点の近傍に配置すれば、同
様に4重極レンズQLから収差を受けないようにするこ
とができる。
【0050】一方、画面中央部では4重極レンズQLは
作動しないため、4重極レンズQLを設けていても、画
面中央部で電子ビームSB1,SB2に対してレンズ作
用を生じるのは図4に示した3つのレンズL,PL,M
Lのみである。
【0051】上述の本実施の形態によれば、前段レンズ
PLと主レンズMLとの間で2つのビームSB1,SB
2を交差させることにより、前段レンズPLからのコマ
収差の作用と主レンズMLからのコマ収差の作用を打ち
消すようにすることができる。
【0052】さらに、第1電極11及び第2電極12に
おいて、前段レンズPLと主レンズMLに入射する2つ
のビームSB1,SB2の軌道を調整することにより、
前段レンズPLと主レンズMLのコマ収差を相殺させ
て、コマ収差フリーの構造にすることができる。
【0053】そして、2つのビームSB1,SB2に対
応するそれぞれの電子ビーム通過孔は、前段レンズPL
と主レンズMLの中心からずれているが、従来の単ビー
ム電子銃のように前段レンズPLと主レンズMLの中心
に第1電極11の電子ビーム通過孔が一致している電子
銃と同様に、良好なスポットサイズとすることができ
る。
【0054】また、ドライブ電圧の変化により電子ビー
ム軌道がずれないので、蛍光面(スクリーン)の隣の蛍
光体を電子ビームがたたく等の輝度ずれ、色ズレが起こ
らない。
【0055】さらに、2つのビームSB1,SB2の交
差点又はその近傍に4重極レンズQLを配置しているの
で、2つのビームSB1,SB2が4重極レンズQLの
中心付近を通過し、画面コーナー部においてバランスよ
く4重極作用がかかる。従って、画面コーナー部におい
て4重極レンズQLによりスポットサイズが大きくなる
フォーカス劣化を起こらないようにすることができる。
【0056】そして、本実施の形態のカラー陰極線管用
電子銃10を備えてカラー陰極線管を構成することによ
り、スポットサイズが小さく良好な画像が得られると共
に、倍速での走査が可能で、寿命も倍になる。例えば2
つの電子ビームにより表示される画像を信号処理により
重ねあわせれば、各電子ビームの電流量が従来と同じで
あっても、表示される画像の輝度を倍とすることができ
る。また、例えば、画像の輝度が従来と同様であるよう
にすれば、各電子ビームの電流量は半分となり、高精細
の表示が可能となる。従って、本実施の形態のカラー陰
極線管用電子銃10を用いることにより、ディスプレー
やテレビ受像機等において、高精細の表示を実現するこ
とができる。
【0057】ここで、本実施の形態のカラー陰極線管用
電子銃10を実際に作製して、特性を調べた。まず、本
実施の形態のカラー陰極線管用電子銃10で前段レンズ
PLの電子ビーム通過孔の径を5mmとした場合におい
て、第2電極12の電極板12Aの厚さDを変化させた
ときのコマ収差との関係を図6に示す。図6より、この
場合は第2電極12の電極板12Aの厚さDが0.65
mmのときに、コマ収差がゼロとなることがわかる。
尚、コマ収差の許容量は例えば±0.05kVとされ
る。
【0058】また、本発明の複数ビーム電子銃(図1の
実施の形態のカラー陰極線管用電子銃10)と、従来の
単ビーム電子銃と、比較例として同一カソードの複数の
電子ビームを交差させない構成の複数ビーム電子銃とに
ついて、電流量とスポットサイズの関係を比較した結果
を図7に示す。図7より、本発明による複数ビーム電子
銃のスポットサイズは、従来の単ビーム電子銃のスポッ
トサイズと比較してほぼ同等であることがわかる。一
方、図中破線で示す比較例の複数ビーム電子銃では、ス
ポットサイズが大きくなってしまっている。即ち本発明
の複数ビーム電子銃は、良好なスポットサイズとするこ
とができることがわかる。
【0059】また、本発明の複数ビーム電子銃(図1の
実施の形態のカラー陰極線管用電子銃10)と、比較例
として同一カソードの複数の電子ビームを交差させない
構成の複数ビーム電子銃について、第1電極11及び第
2電極12の垂直方向下側に位置する電子ビーム通過孔
を通過する電流量と蛍光面におけるスポット位置の関係
を比較した結果を図8に示す。図8より、本発明による
複数ビーム電子銃は、電流量が変化してもスポット位置
が変化していないことがわかる。一方、図中破線で示す
比較例の複数ビーム電子銃では、スポット位置が変化し
てしまっている。即ち本発明の複数ビーム電子銃は、電
流量が変化してもスポット位置が変化しないため、色ズ
レや輝度ズレを発生しないことがわかる。
【0060】続いて、本発明の他の実施の形態について
説明する。図1及び図2に示した先の実施の形態では、
第1電極11を6分割して第1電極の電位を調節して駆
動を行うG1ドライブ方式の構成であったが、本発明の
陰極線管用電子銃ではカソードKの電位を調整して駆動
を行うカソードドライブ方式を採用することもできる。
その場合を次に示す。
【0061】図9は、本発明の他の実施の形態として、
カラー陰極線管用電子銃の要部の電極構成を抽出して示
した斜視図である。図9では、カソードK、第1電極1
1、第2電極12及びその電極板12Aを示している。
本実施の形態は、カソードドライブ方式を採用している
ことにより、第1電極11が1枚の電極で構成されてい
る。そして、各カソードKR ,KG ,KB に対して、そ
れぞれ縦に2つずつ電子ビーム通過孔が形成されてい
る。尚、図示しない第3電極以降は図2に示した先の実
施の形態と同様として、前段レンズPLと主レンズML
との間で同一カソードからの2本の電子ビームを交差さ
せる。
【0062】本実施の形態のカソードドライブ方式の場
合においても、先の実施の形態のG1ドライブ方式の場
合と同様に、第2電極−第3電極間の凸レンズの強度を
調節することにより、前段レンズPL及び主レンズML
のコマ収差をキャンセルすることが可能であり、また電
流量が変化しても電子ビームの軌道は変化しないように
することが可能である。
【0063】図10は、本発明のさらに他の実施の形態
として、カラー陰極線管用電子銃の要部の電極構成を抽
出して示した斜視図である。図10においても、カソー
ドK、第1電極11、第2電極12及びその電極板12
Aを示している。本実施の形態も、カソードドライブ方
式を採用していることにより、第1電極11が1枚の電
極で構成されている。そして、各カソードKR ,KG
B に対して、それぞれ横に2つずつ電子ビーム通過孔
が形成されている。これにより、第1電極11及び第2
電極12では6つの電子ビーム通過孔が横に並んで形成
されている。尚、図示しない第3電極以降は図2に示し
た先の実施の形態と同様として、前段レンズPLと主レ
ンズMLとの間で同一カソードからの2本の電子ビーム
を交差させる。
【0064】本実施の形態では、6つの電子ビームが横
に並ぶことになるが、図示しない第3電極以降は図2に
示した先の実施の形態と同様として、各カソードKR
G,KB に対して1つずつの3つの電子ビーム通過孔
を設ける。これにより、6つの電子ビーム通過孔を設け
る場合のように各電子ビーム通過孔によるレンズが小さ
くなることがなく、電子ビームに及ぼすレンズの収差の
影響が低減される。従って、良好なスポットサイズとす
ることができる。
【0065】上述の各実施の形態では、R,G,Bの3
色に対してそれぞれカソードを設けたカラー陰極線管用
電子銃に本発明を適用したが、本発明は、1つのカソー
ドに対して複数の電子ビームを出射させる複数ビーム電
子銃であれば、その他の構成の陰極線管用電子銃及び陰
極線管にも適用することができる。
【0066】例えば単色の陰極線管(白黒や1色、プロ
ジェクタ用の各色の陰極線管等)にも本発明を適用する
ことが可能であり、前段レンズと主レンズとの間に複数
の電子ビームを交差させて複数ビーム電子銃を構成する
ことができる。この場合は4重極レンズは必要としない
ため、画面コーナー部でも図4に示した構成となる。
【0067】また、上述の各実施の形態では、1つのカ
ソードに対して2つの電子ビームを出射させる構成とな
っているが、本発明では1つのカソードに対して3つ以
上の電子ビームを出射させる構成としてもよく、その場
合は3つ以上の電子ビームを前段レンズと主レンズとの
間で交差させる。さらに、本発明は、1つのカソードか
ら複数の電子ビームを出射させるものに限られず、陰極
線管の同一色の蛍光体に対して複数の電子ビームを出射
させる構成であれば適用可能であり、電極の各電子ビー
ム通過孔に対応してそれぞれ独立のカソードを設けた構
成にも当然適用することができる。
【0068】また、本発明は、前述した高輝度モード
と、低輝度・高精細モードの2つの表示モードを備え
て、テレビジョン放送の映像と、コンピュータディスプ
レイ用の画像とを表示することが可能なカラー陰極線管
及びその電子銃にも適用することができる。その場合の
実施の形態を次に示す。
【0069】図11は、本発明の別の実施の形態とし
て、カラー陰極線管用電子銃の要部の電極構成を抽出し
た斜視図である。図11では、カソードK、第1電極1
1、第2電極12及びその電極板12Aを示している。
本実施の形態では、図2に示したカラー陰極線管用電子
銃と同様に、第1電極11が6個(11R1 ,11
2 ,11G1 ,11G2 ,11B1 ,11B2 )に分
割されている。第1電極11を6分割していることによ
り、図2のカラー陰極線管用電子銃と同様に、カソード
K、第2電極12とこれら各第1電極との電位差により
電子ビームの出射量を制御する駆動方式(いわゆるG1
ドライブ方式)となっている。これは、上下の電子ビー
ム通過孔の間隔を開ける一方で、各第1電極の電子ビー
ム通過孔が前段レンズPL及び主レンズMLの中心軸か
らなるべく近い位置となるようにするためである。
【0070】ただし、本実施の形態では、6分割された
第1電極のうち、上側の電極(11R1 ,11G1 ,1
1B1 の3個)の電子ビーム通過孔が大きい円形、下側
の電極(11R2 ,11G2 ,11B2 の3個)の電子
ビーム通過孔が小さい円形となっている。また、第2電
極12の電子ビーム通過孔も、対向する第1電極の電子
ビーム通過孔に対応して、上側の3つの電子ビーム通過
孔が大きい円形、下側の3つの電子ビーム通過孔が小さ
い円形となっている。
【0071】この点が、6分割された第1電極11の6
個の各電極の電子ビーム通過孔の大きさ及び第2電極1
2の6つの電子ビーム通過孔の大きさが同一である図2
の電子銃とは異なっている。その他の電子銃の構成は図
2と同様であるため、重複説明を省略する。
【0072】本実施の形態では、第1電極11及び第2
電極12において、上側の電子ビーム通過孔が大きい円
形となっているため、通過する電子ビームの量即ち電流
量を大きくして(例えば通常電流を1mAとする)輝度
を高くすることができる。従って、上側の径の大きい電
子ビーム通過孔により、大電流に対応することができ高
輝度モードの表示を行うことができる。
【0073】一方、第1電極11及び第2電極12にお
いて、下側の電子ビーム通過孔が小さい円形となってい
るため、通過する電子ビームの量即ち電流量を小さくし
て(例えば通常電流を0.3mAとする)輝度を抑える
と共に、蛍光面における電子ビームのスポットサイズを
小さくして高精細な画像表示を行うことができる。従っ
て、下側の径の小さい電子ビーム通過孔により、スポッ
トサイズを小さくすることができ、低輝度・高精細モー
ドの表示を行うことができる。
【0074】即ち本実施の形態の構成は、同一色の蛍光
体に対して上下に2つの電子ビームが出射され、カソー
ドKに対向する第1電極11及びこの第1電極11の蛍
光面側に設けられる第2電極12において、2つの電子
ビームのうち一方の上側の電子ビームが通過する電子ビ
ーム通過孔が大きい径とされ、2つの電子ビームのうち
他方の下側の電子ビームが通過する電子ビーム通過孔が
小さい径とされているものである。そして、特に第1電
極11が、出射される6つの電子ビームの各電子ビーム
毎に独立するように6分割されている。
【0075】高輝度モードと低輝度・高精細モードの2
つの表示モードは、各表示モードの画面をそれぞれ形成
して画面を切り替える構成(画面切り替え表示)、又は
画面を各表示モード用の領域に区切って走査しながら領
域ごとに2つの表示モードを切り替える構成(領域切り
替え表示)により、切り替えを行うように構成される。
【0076】さらに、上述のいずれの切り替え表示の場
合も、同一色の蛍光体に対する上下2つの電子ビームの
うち、一方の電子ビームのみを出射させて蛍光面に照射
させ、他方の電子ビームは出射させないようにする。そ
して、表示モードを切り替える際には、出射させる電子
ビームと出射させない電子ビームとを互いに切り替える
即ち交換するように構成する。
【0077】具体的には、本実施の形態ではG1ドライ
ブ方式を採用しているので、高輝度モード用の上側にあ
る3つの第1電極11R1 ,11G1 ,11B1 にそれ
ぞれ供給する電圧と、低輝度・高精細モード用の下側に
ある3つの第1電極11R2,11G2 ,11B2 にそ
れぞれ供給する電圧とを、表示する一方のモード用では
電子ビームが出射される電圧として、他方のモード用で
は電子ビームが出射されない電圧(例えばカソード電圧
に近い−250V)とする。そして、表示モードを切り
替える際には、出射される電子ビームが切り替わるよう
に各第1電極に供給される電圧を変更する。
【0078】このように本実施の形態では、第1電極1
1が6分割されていて、高輝度モード用と低輝度・高精
細モード用とに対して、それぞれ独立に駆動系を有する
ため、1画面で2つの表示モードの表示を同時に行う上
述の領域切り替え表示を行うことが可能になっている。
【0079】また、本実施の形態のカラー陰極線管用電
子銃を備えて陰極線管を構成した場合においても、陰極
線管の画面中央部における各レンズの配置とレンズを通
過する電子ビームの軌道の模式図は、先の実施の形態の
カラー陰極線管用電子銃の図4に示した模式図と同様に
なる。即ち前段レンズPLと主レンズMLとの間で2つ
のビームSB1,SB2を交差させる。
【0080】従って、先の各実施の形態と同様に、コマ
収差によりハローが発生してスポットサイズが大きくな
ったり、電流量の変化に伴って電子ビームの軌道が変化
してスポット位置がずれたりする現象を防止することが
可能になる。
【0081】尚、図4の場合は特に主レンズMLを通過
した2つの電子ビームSB1,SB2をそれぞれ蛍光面
の異なる位置に照射させるようにしている。そして、例
えば画像処理により2カ所の信号を処理して同時に2カ
所を走査することが可能になっている。
【0082】これに対して、本実施の形態では、2つの
電子ビームSB1,SB2を高輝度モードと低輝度・高
精細モードとに振り分けて2つの表示モードを切り替え
るため、画像処理により2カ所の信号を処理して同時に
2カ所を走査することはできないため、2つの電子ビー
ムSB1,SB2を蛍光面の同一位置に照射させる必要
がある。
【0083】そこで、陰極線管体のネック部の外側の偏
向ヨークよりカソードK側にコイル(図示せず)を設け
て、このコイルによって外部4重極レンズを形成し、こ
の外部4重極レンズにより上下2つの電子ビームSB
1,SB2を蛍光面の同一位置に照射させるように構成
する。これにより、照射位置が同一になるように揃え
る。即ちR,G,Bの3色の電子ビームは主レンズML
により集束させるので、主レンズMLにより6本の電子
ビームが1カ所にまとめられる。
【0084】また、本実施の形態においても、陰極線管
の画面コーナー部における各レンズの配置とレンズを通
過する電子ビームの軌道の模式図も図5と同様として、
2つの電子ビームSB1,SB2が交差する点或いは交
差する点の近傍に4重極レンズQLを配置するように構
成する。従って、4重極レンズQLを通過するときには
2つの電子ビームSB1,SB2が4重極レンズQLか
ら収差を受けないようにして、かつ4重極作用をかけて
画面コーナー部で良好なスポット特性を実現できる。
【0085】上述の本実施の形態によれば、先の各実施
の形態と同様に、前段レンズPLと主レンズMLとの間
で2つのビームSB1,SB2を交差させることによ
り、前段レンズPLからのコマ収差の作用と主レンズM
Lからのコマ収差の作用を打ち消すようにすることがで
きる。
【0086】さらに、第1電極11及び第2電極12に
おいて、前段レンズPLと主レンズMLに入射する2つ
のビームSB1,SB2の軌道を調整することにより、
前段レンズPLと主レンズMLのコマ収差を相殺させ
て、コマ収差フリーの構造にすることができる。
【0087】そして、2つのビームSB1,SB2に対
応するそれぞれの電子ビーム通過孔は、前段レンズPL
と主レンズMLの中心からずれているが、従来の単ビー
ム電子銃のように前段レンズPLと主レンズMLの中心
に第1電極11の電子ビーム通過孔が一致している電子
銃と同様に、良好なスポットサイズとすることができ
る。
【0088】また、ドライブ電圧の変化により電子ビー
ム軌道がずれないので、蛍光面(スクリーン)の隣の蛍
光体を電子ビームがたたく等の輝度ずれ、色ズレが起こ
らない。
【0089】さらに、2つのビームSB1,SB2の交
差点又はその近傍に4重極レンズQLを配置しているの
で、2つのビームSB1,SB2が4重極レンズQLの
中心付近を通過し、画面コーナー部においてバランスよ
く4重極作用がかかる。従って、画面コーナー部におい
て4重極レンズQLによりスポットサイズが大きくなる
フォーカス劣化を起こらないようにすることができる。
【0090】そして、本実施の形態のカラー陰極線管用
電子銃を備えてカラー陰極線管を構成することにより、
スポットサイズが小さく良好な画像が得られると共に、
高輝度モードの表示と低輝度・高精細モードの表示を行
うことが可能になる。また、第1電極11が6分割され
てG1ドライブ方式により駆動されるため、出射する電
子ビームを上下で切り替えて、画面上の区切られた領域
によって2つの表示モードの表示を切り替えることがで
きる。即ち画面上に2つの表示モードを共存させること
が容易にできる。
【0091】尚、本実施の形態では、第1電極11及び
第2電極12において、上側の電子ビーム通過孔を大き
くして、下側の電子ビーム通過孔を小さくしている。こ
の上下を逆にして、上側の電子ビーム通過孔を小さくし
て、下側の電子ビーム通過孔を大きくしてもよい。
【0092】ここで、本実施の形態のカラー陰極線管用
電子銃を実際に作製して、特性を調べた。まず、本実施
の形態のカラー陰極線管用電子銃で前段レンズPLの電
子ビーム通過孔の径を5mmとした場合において、第2
電極12の電極板12Aの厚さDを変化させたときのコ
マ収差との関係を調べた。この場合も図6に示した図2
のカラー陰極線管用電子銃と同様に、第2電極12の電
極板12Aの厚さDが0.65mmのときに、コマ収差
がゼロとなった。尚、この電子銃の場合も、コマ収差の
許容量は例えば±0.05kVとされる。
【0093】また、本実施の形態のカラー陰極線管用電
子銃と、従来の単ビーム電子銃(従来例)とについて、
電流量とスポットサイズの関係を比較した。高輝度モー
ド(TVモード)に対応して電流量を大きくした場合に
おける結果を図12に示し、低輝度・高精細モード(P
Cモード)に対応して電流量を小さくした場合における
結果を図13に示す。図12及び図13より、いずれの
電流量の場合においても、本実施の形態のカラー陰極線
管用電子銃のスポットサイズは、従来の単ビーム電子銃
のスポットサイズと比較してほぼ同等であることがわか
る。即ち本実施の形態のカラー陰極線管用電子銃は、良
好なスポットサイズとすることができることがわかる。
【0094】また、本実施の形態のカラー陰極線管用電
子銃について、第1電極11及び第2電極12の垂直方
向下側に位置する電子ビーム通過孔を通過する電流量と
蛍光面におけるスポット位置の関係を図14に示す。た
だし、この図14は、前述したネック部の外部に設けた
コイルによる4重極作用(外部4重極レンズ)がない状
態におけるスポット位置を示している。図14より、本
実施の形態のカラー陰極線管用電子銃は、電流量が変化
してもスポット位置が変化していないことがわかり、色
ズレや輝度ズレを発生しないことがわかる。
【0095】尚、外部4重極レンズを作用させた状態で
は、電流量に関わらず、スポット位置は0即ち2つの電
子ビームの中心軸に一致する。
【0096】続いて、本発明のさらに別の実施の形態と
して、カラー陰極線管用電子銃の要部の電極構成を抽出
して示した斜視図を図15に示す。図15では、カソー
ドK、第1電極11、第2電極12及びその電極板12
Aを示している。
【0097】本実施の形態においては、特に第1電極1
1が、R,G,B3色の蛍光体に対応する電子ビームに
対しては共通で、かつ同一色の蛍光体に対応する2つの
電子ビームに対しては互いに独立するように、上下に2
分割されており、2つの電極11U及び11Dとなって
いる。
【0098】2分割されたうちの上側の第1電極11U
の3つの電子ビーム通過孔は大きい径に形成され、下側
の第1電極11Dの3つの電子ビーム通過孔は小さい径
に形成されている。従って、上側の第1電極11Uは高
輝度モードに対応し、下側の第1電極11Dは低輝度・
高精細モードに対応し、2つの表示モードの表示を行う
ことが可能になっている。そして、高輝度モードの通常
電流を例えば1mAとし、低輝度・高精細モードの通常
電流を例えば0.3mAとする。
【0099】また、本実施の形態においても、前段レン
ズPL及び主レンズMLの電子ビーム通過孔は同一色の
蛍光体に対する2つの電子ビームに対して共通として、
かつ2つの電子ビームを前段レンズPLと主レンズML
との間で交差させる。そして、4重極レンズは2つの電
子ビームの交差点又はその近傍に配置する。
【0100】第2電極12等その他の構成は、図11に
示した先の実施の形態と同様であるので重複説明を省略
する。
【0101】本実施の形態では、各第1電極11U,1
1Dが、それぞれR,G,B3色の蛍光体に対応する電
子ビームに対して共通であることから、ドライブ信号が
カソードKに供給されるカソードドライブ方式により駆
動される。
【0102】従って、2つの表示モードの表示の切り替
えは、具体的には例えば次のように行われる。高輝度モ
ードの表示を行う際には、上側の第1電極11Uに0V
を供給し、下側の第1電極11Dに−250Vを供給し
て、カソードKにドライブ信号を供給する。これによ
り、上側の電子ビームが出射されて蛍光面に照射され、
下側の電子ビームは出射されないようにする。低輝度・
高精細モードの表示を行う際には、上側の第1電極11
Uに−250Vを供給し、下側の第1電極11Dに0V
を供給して、カソードKにドライブ信号を供給する。こ
れにより、下側の電子ビームが出射されて蛍光面に照射
され、上側の電子ビームは出射されないようにする。そ
して、表示モードを切り替える際には、同一色の蛍光体
に対応する2つの電子ビームのうち、出射される電子ビ
ームと出射されない電子ビームとが互いに切り替わるよ
うに、各第1電極11U及び11Dに供給される電圧を
切り替えるようにする。このようにして、高輝度モード
の表示と低輝度・高精細モードの表示を行うことが可能
である。
【0103】上述の本実施の形態によれば、前述した各
実施の形態と同様に、良好なスポットサイズとすること
ができ、輝度ずれや色ずれが起こらないようにすること
ができる。
【0104】また本実施の形態によれば、第1電極11
が2分割された上側の電極11Uの電子ビーム通過孔が
大きい径とされ、下側の電極11Dの電子ビーム通過孔
が小さい径とされていることにより、各第1電極11U
及び11Dに供給される電圧を切り替えて、高輝度モー
ドの表示と低輝度・高精細モードの表示とを切り替える
ことが可能になる。
【0105】従って、例えば高輝度モードの表示の画面
と、低輝度・高精細モードの表示の画面とを、各第1電
極11U及び11Dに供給される電圧を切り替えること
により、画面を切り替えて表示することができる。
【0106】そして、本実施の形態のカラー陰極線管用
電子銃を備えてカラー陰極線管を構成することにより、
スポットサイズが小さく良好な画像が得られると共に、
高輝度モードの表示と低輝度・高精細モードの表示を行
うことが可能になる。また、第1電極11が2分割され
てカソードドライブ方式により駆動されるため、出射す
る電子ビームを上下で切り替えて、2つの表示モードの
表示画面を切り替えることができる。
【0107】尚、本実施の形態の構成に対しても、上下
を逆にして、上側の電子ビーム通過孔を小さくして、下
側の電子ビーム通過孔を大きくしてもよい。
【0108】本発明は、上述の実施の形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でその他
様々な構成が取り得る。
【0109】
【発明の効果】上述の本発明によれば、前段レンズと主
レンズにそれぞれ複数の電子ビームに共通の電子ビーム
通過孔が形成され、複数の電子ビームを前段レンズと主
レンズとの間で交差させることにより、複数の電子ビー
ムがそれぞれ前段レンズで受ける作用(例えばコマ収差
や電子ビームの軌道の変化)と、主レンズで受ける作用
とを互いに打ち消すことが可能になるため、電子ビーム
のスポットに及ぼす影響を大幅に低減して良好なスポッ
トサイズとすることができる。
【0110】また、複数の電子ビームを前段レンズと主
レンズとの間で交差させることにより、ドライブ電圧の
変化により電子ビーム軌道がずれることを抑制すること
ができるので、蛍光面(スクリーン)の隣の蛍光体を電
子ビームがたたく等の輝度ずれ、色ズレが起こらない。
【0111】即ち本発明によれば、陰極線管において、
スポットサイズが小さく良好な画像が得られると共に、
複数ビーム電子銃が構成されることにより、倍速での走
査が可能になり、また寿命が倍になり、さらに例えば走
査線の信号処理により複数個の電子ビームを重ねあわせ
れば輝度も倍にすることが可能になる。
【0112】従って、本発明により高精細、高輝度、寿
命が倍の陰極線管を実現することができる。即ち、これ
を用いて高精細のディスプレー、テレビ受像機等を実現
することができる。
【0113】さらに、本発明によれば、複数の電子ビー
ムの交差点又はその近傍に4重極レンズを配置したこと
により、複数の電子ビームが4重極レンズの中心付近を
通過し、画面コーナー部においてバランスよく4重極作
用がかかる。従って、画面コーナー部において4重極レ
ンズによりスポットサイズが大きくなるフォーカス劣化
を起こらないようにすることができる。
【0114】また、さらに同一色の蛍光体に対して2つ
の電子ビームが出射され、第1電極及び第2電極におい
て、2つの電子ビームのうち一方が通過する電子ビーム
通過孔が大きい径とされ、他方が通過する電子ビーム通
過孔が小さい径とされた構成としたときには、高輝度モ
ード及び低輝度・高精細モードの各表示モードの表示を
行うことが可能である陰極線管を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のカラー陰極線管用電子
銃の側面図である。
【図2】図1のカラー陰極線管用電子銃の各電極の要部
を抽出した斜視図である。
【図3】図2の第2電極の電極板の拡大図である。
【図4】図1のカラー陰極線管用電子銃の陰極線管の画
面中央部における各レンズの配置とレンズを通過する電
子ビームの軌道の模式図である。 A 垂直方向を示す図である。 B 水平方向を示す図である。
【図5】図1のカラー陰極線管用電子銃の陰極線管の画
面コーナー部における各レンズの配置とレンズを通過す
る電子ビームの軌道の模式図である。 A 垂直方向を示す図である。 B 水平方向を示す図である。
【図6】図1のカラー陰極線管用電子銃で前段レンズの
電子ビーム通過孔の径が5mmとした場合において、第
2電極の電極板の厚さを変化させたときのコマ収差との
関係を示す図である。
【図7】電流量とスポットサイズの関係を比較した結果
を示す図である。
【図8】電流量とスポット位置の関係を比較した結果を
示す図である。
【図9】本発明の他の実施の形態のカラー陰極線管用電
子銃の要部の概略構成図(斜視図)である。
【図10】本発明のさらに他の実施の形態のカラー陰極
線管用電子銃の要部の概略構成図(斜視図)である。
【図11】本発明の別の実施の形態のカラー陰極線管用
電子銃の要部の概略構成図(斜視図)である。
【図12】高輝度モードにおける電流量とスポットサイ
ズの関係を比較した結果を示す図である。
【図13】低輝度・高精細モードにおける電流量とスポ
ットサイズの関係を比較した結果を示す図である。
【図14】図11のカラー陰極線管用電子銃における電
流量とスポット位置の関係を示す図である。
【図15】本発明のさらに別の実施の形態のカラー陰極
線管用電子銃の要部の概略構成図(斜視図)である。
【符号の説明】
10 カラー陰極線管用電子銃、11 第1電極、12
第2電極、12A 電極板、13 第3電極、14
第4電極、15 第5電極、16 第6電極、17 第
7電極、18 第8電極、20 コンバーカップ、21
ビードガラス、22 ステム、23 抵抗体、51
第5−1電極、52 第5−2電極、53第5−3電
極、K,KR ,KG ,KB カソード、PL 前段レン
ズ、QL4重極レンズ、ML 主レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三徳 正孝 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (56)参考文献 特開2000−123757(JP,A) 特開2000−48737(JP,A) 特表 平9−509784(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 29/48 - 29/50

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極線管の同一色の蛍光体に対して複数
    の電子ビームが出射される電子銃であって、 前段レンズと主レンズにそれぞれ上記複数の電子ビーム
    に共通の電子ビーム通過孔が形成され、 上記複数の電子ビーム上記前段レンズと上記主レンズ
    との間で交差する点の近傍に4重極レンズを配置して成
    ことを特徴とする陰極線管用電子銃。
  2. 【請求項2】 上記同一色の蛍光体に対して2つの電子
    ビームが出射され、カソードに対向する第1電極及び該
    第1電極の蛍光面側に設けられた第2電極において、上
    記2つの電子ビームのうち一方が通過する電子ビーム通
    過孔が大きい径とされ、上記2つの電子ビームのうち他
    方が通過する電子ビーム通過孔が小さい径とされ、上記
    一方の電子ビームと上記他方の電子ビームとが互いに切
    り替えられて出射されることを特徴とする請求項1に記
    載の陰極線管用電子銃。
  3. 【請求項3】 上記第1電極が、出射される各電子ビー
    ム毎に独立するように分割されていることを特徴とする
    請求項2に記載の陰極線管用電子銃。
  4. 【請求項4】 上記第1電極が、上記2つの電子ビーム
    の一方と他方とが独立するように2分割されていること
    を特徴とする請求項2に記載の陰極線管用電子銃。
  5. 【請求項5】 陰極線管の同一色の蛍光体に対して複数
    の電子ビームが出射される電子銃を備えた陰極線管であ
    って、上記電子銃が、 前段レンズと主レンズにそれぞれ上記複
    数の電子ビームに共通の電子ビーム通過孔が形成され、 上記複数の電子ビーム上記前段レンズと上記主レンズ
    との間で交差する点の近傍に4重極レンズが配置されて
    いる電子銃を備えたことを特徴とする陰極線管。
  6. 【請求項6】 上記同一色の蛍光体に対して2つの電子
    ビームが出射され、カソードに対向する第1電極及び該
    第1電極の蛍光面側に設けられた第2電極において、上
    記2つの電子ビームのうち一方が通過する電子ビーム通
    過孔が大きい径とされ、上記2つの電子ビームのうち他
    方が通過する電子ビーム通過孔が小さい径とされ、上記
    一方の電子ビームと上記他方の電子ビームとが互いに切
    り替えられて出射されることを特徴とする請求項5に記
    載の陰極線管。
  7. 【請求項7】 上記第1電極が、出射される各電子ビー
    ム毎に独立するように分割されていることを特徴とする
    請求項6に記載の陰極線管。
  8. 【請求項8】 上記第1電極が、上記2つの電子ビーム
    の一方と他方とが独立するように2分割されていること
    を特徴とする請求項6に記載の陰極線管。
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