JP3516094B2 - データ管理方法および装置 - Google Patents

データ管理方法および装置

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JP3516094B2 JP00312394A JP312394A JP3516094B2 JP 3516094 B2 JP3516094 B2 JP 3516094B2 JP 00312394 A JP00312394 A JP 00312394A JP 312394 A JP312394 A JP 312394A JP 3516094 B2 JP3516094 B2 JP 3516094B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オリジナルデータから
複製された複製データを管理するデータ管理方法および
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】所定のオリジナルデータをメインのファ
イリングシステムに記憶しておき、このオリジナルデー
タを複製して他のシステムに出力し、この複製されたデ
ータを他のシステムに記憶することが種々の分野で行わ
れている。例えば撮影された画像データをオプティカル
ディスクを用いたファイリングシステムにオリジナルデ
ータとして記憶しておき、このオリジナルデータを複製
してファイリングシステムにネットワークとして接続さ
れている他のファイリングシステムに出力し、この複製
データを他のファイリングシステムに記憶して保存する
ことが行われている。この際オリジナルデータはデジタ
ルデータとして保存されているため、複製データはオリ
ジナルデータと略同一のデータとなる。このようにオリ
ジナルデータを複製することによりメインのファイリン
グシステムとは別の場所で画像を観察することができ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、オリジ
ナルデータを複製した場合その複製したデータが複製デ
ータである旨の付加的要素は何等付されていないため、
複製を複数回行った場合、どのデータがオリジナルデー
タであるのか複製データであるのかが分からなくなって
しまうことがあった。とくに医療用画像データの場合
は、医師の誤診等があったときにオリジナルデータによ
る画像を見たか複製データによる画像を見たかが法律上
問題になることがある。したがって、オリジナルデータ
の唯一性を保つことが重要になってくる。さらに、一旦
観察された複製データはその後再度観察されることはご
く希である。
【0004】本発明は上記事情に鑑み、オリジナルデー
タの唯一性を保持することができるデータ管理方法およ
び装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によるデータ管理
方法は、オリジナルデータを保存する記憶媒体から複製
された複製データに複製時または出力時の日時に関する
情報を付加して該複製データを送り側から出力し、受け
る側において該出力された複製データを記憶し、該記憶
された前記複製データから前記日時に関する情報を読み
出し、該情報に基づいて前記複製時または出力時から所
定時間経過した前記複製データを消去またはアクセス不
可能にするようにしたことを特徴とするものである。
【0006】また、本発明による第1のデータ管理装置
はオリジナルデータを保存する記憶媒体から該オリジナ
ルデータを複製し、該複製された複製データに複製時ま
たは出力時の日時に関する情報を付加して該複製データ
を出力する複製手段と、該複製手段より出力された複製
データを記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶された
前記複製データから前記日時に関する情報を読み出し、
該情報に基づいて前記複製時または出力時から所定時間
経過した前記複製データを消去する消去手段とからなる
ことを特徴とするものである。
【0007】さらに、本発明による第2のデータ管理装
置は、オリジナルデータを保存する記憶媒体から該オリ
ジナルデータを複製し、該複製された複製データに複製
時または出力時の日時に関する情報を付加して該複製デ
ータを出力する複製手段と、該複製手段より出力された
複製データを記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶さ
れた前記複製データから前記日時に関する情報を読み出
し、該情報に基づいて前記複製時または出力時から所定
時間経過した前記複製データに所定の情報を付加し、該
所定の情報に該当する場合には該複製データにアクセス
不可能とする制御手段を設けたことを特徴とするもので
ある。
【0008】
【作用】本発明によるデータ管理方法および装置は、オ
リジナルデータを保存する記憶媒体から複製された複製
データに、複製時または出力時の日時に関する情報を付
加して出力し、受ける側において記憶された複製データ
から日時に関する情報を読み出し、この情報に基づいて
複製データの複製時または出力時から所定時間経過した
複製データを消去またはアクセス不可能にするようにし
たものである。このため、所定時間経過した複製データ
はこの複製データを受ける側において自動的に消去され
あるいはアクセス不可能となり、これにより複製された
データの管理が不要となりオリジナルデータの唯一性を
保持することができる。また、アクセス不可能とした場
合には、特定人のみにアクセス可能とすることもできる
ため、そのデータを複製した後に使用することが必要で
ある者にのみそのデータを再度利用することができるよ
うにすることができる。
【0009】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例について
説明する。
【0010】図1は本発明の実施例によるデータ管理方
法を実施するためのデータ管理装置を表す図である。な
お本実施例においては、データとして放射線画像の画像
データを用いるものとする。図1に示すように本発明の
実施例によるデータ管理装置1は画像読取手段2より出
力されたオリジナル画像データを保存する記憶媒体であ
るオプティカルディスク3と、このオプティカルディス
ク3に記憶された画像データを複製して出力するための
出力手段4とからなる送り側であるファイリングシステ
ム10および、この送り側10の出力手段4にケーブル5に
よって接続されたメモリ6と、このメモリ6に記憶され
たデータを読み出すためのCPU7と、読み出されたデ
ータを可視像として再生するためのCRTからなる再生
装置8と、CPU7に種々の情報を入力してCPU7を
操作するためのキーボードからなる入力手段9とからな
る受け側である他のファイリングシステム20からなるも
のである。
【0011】まず図示しない放射線画像撮影装置におい
て被写体の放射線画像が撮影され、この放射線画像の画
像データが画像読取手段2において読み出され、読み出
された画像データはオプティカルディスク3にファイル
として記憶される。このようにしてオプティカルディス
ク3には複数の画像データが記憶される。
【0012】次いで、受け側のファイリングシステム20
において、このようにして記憶された複数の画像データ
のうちから、所望とする画像データの読み出しが行われ
る。すなわち、入力手段9より所望とする画像データを
呼び出してメモリ6に記憶する情報が入力されると、そ
の情報はケーブル5を介して送り側のファイリングシス
テム10の出力手段4に入力される。出力手段4は、入力
された情報に基づいてオプティカルディスク3に記憶さ
れた画像データを複製し、この複製データを出力する。
出力された複製データは受け側ファイリングシステム20
のメモリ6に入力され、記憶される。そして、画像デー
タに基づく放射線画像の観察を行う場合には、入力手段
9よりその旨の情報をCPU7に入力する。CPU7は
入力された情報に基づいてメモリ6から複製データを読
み出し、再生手段8にそのデータを入力する。これによ
り、所望とする放射線画像が再生手段8において再生さ
れる。
【0013】ここで、出力手段4において複製され出力
される複製データは、図2に示すように複製データが記
憶されたファイル領域30と、データが複製または出力さ
れた時間に関する情報を記憶した時間領域31と、このデ
ータの存否を示すフラグ(「0」が存在を示す)を立て
る領域32を有するものであり、ファイル領域30にデータ
が複製または出力された時間に関する情報が記憶されて
いる。そして、図3に示すように受け側ファイリングシ
ステム20のメモリ6には複数の複製データが記憶されて
いる。ここでCPU7は、1日に1度メモリ6に記憶さ
れたすべての複製データの時間領域31から時間に関する
情報を読み出す。そして、この時間に関する情報に基づ
いて、データの複製時または出力時から所定時間経過
(例えば1週間)した複製データの領域32におけるフラ
グを「1」とする。これにより、フラグが「1」とされ
た画像データは、メモリ6に存在しないものとされて、
消去されたこととなる。例えば図3においては、ファイ
ル1、ファイル2、ファイルi、ファイルi+2の領域
32のフラグは「1」となっており、これらのファイルに
関する画像データは消去されたこととなる。
【0014】このように、複製時または記憶時から所定
時間経過した複製データは、メモリ6から消去されたこ
ととなり、これによりオリジナルデータの唯一性を保つ
ことができる。
【0015】なお、上記実施例においては、複製時また
は記憶時から所定時間経過した複製データを消去するよ
うにしているが、この複製データに対してアクセス不可
能とするようにしてもよい。例えば、図4に示すよう
に、複製データにファイル領域30と時間領域31とファイ
ルアクセスに関する情報を書き込む領域33を設け、この
領域33を図5に示すように個人、団体およびデータの管
理者(例えば医局長)のそれぞれについて読み書きが可
能か否かを示すフラグを立てるものとする(「0」が
可、「1」が不可)。そして、上述したようにCPU7
はメモリ6に記憶されたすべての複製データの時間領域
31から時間に関する情報を読み出し、複製時または記憶
時から所定時間経過した複製データについての領域33の
個人の読み書きに関するフラグを「1」とする。そして
さらに所定時間経過後には、団体の読みについてのフラ
グを「1」とする。これによりCPU7はこの受け側フ
ァイリングシステム20にアクセスする者のパスワード等
の情報から、その者が個人であるのか団体であるのかま
たは管理者であるのかを判断し、図5に示すような領域
33のフラグの状態の場合には、この複製データについて
は、個人は読み書き不可能で、団体は読みだけが可能で
あり、管理者のみが読み書き可能となる。このように特
定の者についてはファイルにアクセスできないものとす
ることにより、例えば個人についてはその複製データに
アクセスできないが、管理者に依頼すればその複製デー
タに基づく放射線画像を観察でき、再度送り側ファリン
グシステム10にアクセスして複製データを送ってもらう
必要がなくなる。
【0016】また、上記実施例においては、CPU7が
1日に1度メモリ6に記憶された複製データの時間領域
31が時間に関する情報を読み出すようにしているが、半
日おき、3時間おき、1時間おき、あるいは1分、1秒
おきに時間領域31から時間に関する情報を読み出すよう
にしてもよい。
【0017】さらに、上記実施例においては、データ複
製時または出力時から1週間経過した複製データについ
て消去またはアクセス不可能としているが、これに限定
されるものではなく、複製時または出力時から1月ある
いは1日経過した複製データについて消去またはアクセ
ス不可能としてもよい。
【0018】また、上記実施例においては、画像データ
の管理方法および装置について説明したが、複製されて
フロッピーディスクに記録された文字データ等のデータ
を管理する場合にも本発明が適用できることはもちろん
である。
【0019】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
るデータ管理方法および装置は、データの複製時または
出力時に複製データに付加される時間に間する情報に基
づいて、複製データの複製時または出力時から所定時間
経過した複製データを消去またはアクセス不可能にする
ようにしたものである。このため、所定時間経過した複
製データはこの複製データを受ける側において自動的に
消去されあるいはアクセス不可能となり、これにより複
製されたデータの管理が不要となりオリジナルデータの
唯一性を保持することができる。また、アクセス不可能
とした場合には、特定の人のみにアクセス可能とするこ
ともできるため、そのデータを複製した後に使用するこ
とが必要である者にのみそのデータを再度利用すること
ができるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるデータ管理装置を表す図
【図2】送り側ファイリングシステムにおいて複製され
るデータを表す図
【図3】受け側ファイリングシステムにおいて記憶され
るデータを表す図
【図4】所定時間経過後にファイルにアクセス不可能と
する場合の複製データを表す図
【図5】ファイルにアクセス不可能とするフラグを表す
【符号の説明】
1 データ管理装置 2 画像読取手段 3 オプティカルディスク 4 出力手段 5 ケーブル 6 メモリ 7 CPU 8 再生装置 9 入力手段 10 送り側ファイリングシステム 20 受け側ファイリングシステム 30 ファイル 31 時間領域 32,33 フラグ領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−129378(JP,A) 特開 平2−291766(JP,A) 特開 平3−230671(JP,A) 特開 平4−54529(JP,A) 特開 平4−65716(JP,A) 特開 平4−117548(JP,A) 特開 平4−167673(JP,A) 特開 平5−35562(JP,A) 特開 昭61−243523(JP,A) 特開 昭63−54294(JP,A) 特開 昭63−301390(JP,A) 齊藤明紀, 山口 英,”ニュースシ ステムの管理”,UNIX MAGAZ INE,株式会社アスキー,1989年 9 月 1日,第4巻,第9号,pp.54− 65 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 12/14 320 G06F 12/00 537 G06T 1/00 200

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オリジナル医療用画像データから複製さ
    れた複製データに複製時または出力時の日時に関する情
    報を付加して該複製データを送り側から出力し、 受ける側において該出力された複製データを記憶し、該
    記憶された前記複製データから前記日時に関する情報を
    読み出し、該情報に基づいて前記複製時または出力時か
    ら所定時間経過した前記複製データを消去またはアクセ
    ス不可能にするようにしたことを特徴とするデータ管理
    方法。
  2. 【請求項2】 前記複製画像データは、前記日時に関す
    る情報を記録する領域を有し、 該領域に前記日時に関する情報を記録することにより、
    該日時に関する情報を前記複製データに付加することを
    特徴とする請求項1記載のデータ管理方法。
  3. 【請求項3】 オリジナル医療用画像データから該オリ
    ジナルデータを複製し、該複製された複製データに複製
    時または出力時の日時に関する情報を付加して該複製デ
    ータを出力する複製手段と、 該複製手段より出力された複製データを記憶する記憶手
    段と、 該記憶手段に記憶された前記複製データから前記日時に
    関する情報を読み出し、該情報に基づいて前記複製時ま
    たは出力時から所定時間経過した前記複製データを消去
    する消去手段とを備えたことを特徴とするデータ管理装
  4. 【請求項4】 オリジナル医療用画像データから該オリ
    ジナルデータを複製し、該複製された複製データに複製
    時または出力時の日時に関する情報を付加して該複製デ
    ータを出力する複製手段と、 該複製手段より出力された複製データを記憶する記憶手
    段と、 該記憶手段に記憶された前記複製データから前記日時に
    関する情報を読み出し、該情報に基づいて前記複製時ま
    たは出力時から所定時間経過した前記複製データに所定
    の情報を付加し、該所定の情報に該当する場合には該複
    製データにアクセス不可能とする制御手段とを備えたこ
    とを特徴とするデータ管理装置。
  5. 【請求項5】 前記複製画像データは、前記日時に関す
    る情報を記録する領域を有し、 前記複製手段は、該領域に前記日時に関する情報を記録
    することにより、該日時に関する情報を前記複製データ
    に付加する手段であることを特徴とする請求項3または
    4記載のデータ管理装置。
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