JP3515433B2 - 回転バルブの未排気位置設定方法 - Google Patents

回転バルブの未排気位置設定方法

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JP3515433B2
JP3515433B2 JP19494199A JP19494199A JP3515433B2 JP 3515433 B2 JP3515433 B2 JP 3515433B2 JP 19494199 A JP19494199 A JP 19494199A JP 19494199 A JP19494199 A JP 19494199A JP 3515433 B2 JP3515433 B2 JP 3515433B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転バルブの未排
気位置の設定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の介護用ベットは、患者が食事をす
る際にベットの背の部分を起こすいわゆるギャッチアッ
プ機能を備えたものが多く、介護用ベットの上に敷く床
擦れ防止エアーマットもこれに対応したものが要求され
てきた。
【0003】通常使用時には、患者はマットの上に横に
なった状態で、複数系統(通常は2〜3系統)のエアー
セルを順次に膨張(加圧)・収縮(減圧)させるいわゆ
る波動動作で患者さんにかかる体圧を分散、除圧し、床
擦れを防止している。
【0004】この波動動作は、回転バルブの切り替わり
に応じて各系統のエアセル内の圧力を圧力センサで監視
し、設定圧以下であればエアーポンプを作動させて送気
・加圧し、設定圧以上になればエアーポンプを停止して
内圧を保持し、回転バルブが排気位置にくれば排気口よ
りマット内のエアを排気してマットを減圧させるといっ
た圧力制御を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この波動動作
のままでベットを起こすと背上げ角度が高い時にはマッ
トにかかる体重は臀部に集中し、また、排気系統の減圧
の影響もあって、底つき(ボトムミング)が発生すると
いった問題(臀部の圧迫と圧型エアセル使用時の極端な
沈み込みによる不安定感)があった。
【0006】そこで、通常使用時(通常モード)とは違
ったギャッチアップモード時にはマット内のエアが排出
されないようにする必要があった。このため、回転バル
ブの排出口に電磁バルブを接続し、ギャッチアップ時に
はマット内のエアが排気されないようにすればよかっ
た。しかし、電磁バルブの稼働音がうるさい等の問題も
あり、回転バルブを未排気位置に止めマット内のエアが
排出されないようにする方法が提案されている。回転バ
ルブを未排気位置に止める為には回転バルブの位置を知
る必要があり、この為回転バルブに凸部を設け、リミッ
トスイッチで未排気位置を検出する方法や、つば、スリ
ット、磁石の埋込等によりフォトセンサ、ホールセンサ
等を回転バルブの外側に設け、つば、スリット、磁石な
どを検出することにより未排気位置を検出する方法があ
った。これらの方法では回転バルブの周囲にセンサやス
イッチ、リード線が存在することになりリード線の巻き
込み、センサの位置ずれ、センサの故障等さまざまな問
題の発生が予測された。
【0007】本発明は上記問題点を解消し、回転バルブ
の回転位置を検出する検出手段を特別に設けることな
く、回転バルブの未排気位置を設定することができる信
頼性の高い回転バルブの未排気位置検出方法を提供する
ことをその課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1の発明に係る回転バルブの未排気位置設定
方法は、並設された多数のエアーセルと、該エアーセル
にエアーを送り込むエアーポンプとを有するとともに、
上記エアーセルとエアーポンプとの間に配設され、上記
エアーセルを複数の系統に分類し系統ごとに設けたセル
連結口に送気口に連通する連通部と排気口に連通する連
通部とを順次連通してエアーセルを膨張収縮させる波動
制御を行うとともにギャッチアップ時には上記セル連結
口と排気口とが連通しない未排気位置に停止してエアー
セル内のエアーが排出されないようにする回転バルブ
と、該回転バルブを回転駆動するステッピングモータ
と、上記エアーポンプと回転バルブとの間に配置されエ
アーポンプから送気されるエアーの圧力を測定する圧力
センサと、上記ステッピングモータを駆動するパルスを
カウントするとともに回転バルブを1回転させるパルス
数をカウントするとリセットするカウンタとを備えたエ
アーマット装置において、上記エアーポンプを動作させ
た状態で上記回転バルブを連続回転させ、上記圧力セン
サが所定値を越える高いエアーの圧力を検出した時に、
上記回転バルブがいずれのセル連結口にも排気口を連通
させない位置と判断してカウンタをリセットするリセッ
トタイミングとし、該カウンタが所定値をカウントした
時の回転バルブの回転位置を未排気位置と設定すること
を特徴とする。
【0009】請求項2の発明に係る回転バルブの未排気
位置設定方法は、並設された多数のエアーセルと、該エ
アーセルにエアーを送り込むエアーポンプとを有すると
ともに、上記エアーセルとエアーポンプとの間に配設さ
れ上記エアーセルを複数の系統に分類し系統ごとに設け
たセル連結口に送気口に連通する連通部と排気口に連通
する連通部とを順次連通してエアーセルを膨張収縮させ
る波動制御を行うとともに、ギャッチアップ時には上記
セル連結口と排気口とが連通しない未排気位置に停止し
て排気しないようにする回転バルブと、該回転バルブを
回転駆動するステッピングモータと、該ステッピングモ
ータの駆動パルスをカウントするとともに回転バルブを
1回転させるパルス数をカウントするとリセットするカ
ウンタと、エアーポンプの作動時間を計測するタイマー
とを備えたエアーマット装置において、上記回転バルブ
が波動制御をしている時にエアーポンプの作動時間を計
測し、作動時間が所定時間以上連続したときは、回転バ
ルブがセル連結口を送気口に連通し、排気口には連通し
ていない位置と判断してカウンタをリセットするリセッ
トタイミングとし、該カウンタが所定値をカウントした
時の回転バルブの回転位置を未排気位置と設定すること
を特徴とする。
【0010】なお、前記回転バルブの未排気停止位置を
前記エアーセルの系統数と同数設定し、前記排気口に連
通する連通部がセル連結口とセル連結口との間になるよ
うに前記カウンタに設定する設定値を前記エアーセルの
系統数と同数定めギャッチアップ後、回転バルブを回転
方向直近の未排気位置に停止できるようにすることが好
ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る回転バルブ
の未排気位置設定方法を適用したエアーマット装置の構
成図を示し、このエアーマット装置は多数のエアーセル
1を複数の系統別に連結してエアーマット2を構成し、
エアーポンプ3とエアーセル1との間に回転バルブ4を
配置して圧力センサ12の検出するエアー圧によってエ
アーポンプ3の作動制御を行うとともに回転バルブ4の
回転制御を制御装置9によってエアーセル1へのエアー
の送気及び、エアーセル1のエアーの排気を交互に行う
ことによりエアーセル1の膨張収縮を系統別に繰り返す
いわゆる波動動作をするように構成されているものであ
る。
【0012】回転バルブ4は、エアーポンプ3に接続さ
れる送気口5と、エアーセル1内のエアを排気する排気
口6と、エアーセル1に系統(本発明では3つ系統)別
に接続される3つのセル連結口7a、7b、7cを備え
た5方弁8に回転自在に重合し、セル連結口7a、7
b、7cを順番に送気口5と排気口6とに連通させてエ
アーセル1内へのエアーの送気及び、エアーセル1内の
エアーの排気を交互に行い、エアーセル1の膨張収縮を
繰り返すいわゆる波動動作を制御できるように形成され
ているものである。なお、エアーポンプ3から送気され
るエアー圧は圧力センサ12で計測され、マイコンで構
成された制御装置9はエアー圧が所定の圧になった時、
エアーポンプ3の作動を停止するように制御している。
【0013】なお、図1では、説明上エアーポンプや回
転バルブをエアーセルに対して大きく表現してある。
【0014】そして、回転バルブ4はステッピングモー
タ10によって回転駆動されるが、本発明では96パル
スで1回転するステッピングモータ10に減速機(本発
明では減速比1/100)11を介して連結され、96
00パルスで回転バルブ4が1回転し、すべての系統の
エアーセル1に対する送気と排気とを1回ずつ行うよう
に構成されているものである。
【0015】回転バルブ4は図2(a)に示すように、
底面側4aに同心円上に2つの溝が周設され、外側の溝
は後述する5方弁8の排気孔21に常時連通する排気溝
15を構成し、内側の溝は5方弁8の送気孔20に常時
連通する送気溝16を構成している。そして、排気溝1
5と送気溝16との中間には同一円周上に排気溝15に
連続するとともに5方弁8のセル連結口に選択的に連通
する略扇状の第1の連通溝(連通部)17と、送気溝1
6に連続するとともに5方弁8のセル連結孔22に選択
的に連通する略扇状の第2の連通溝(連通部)18とが
形成されている。上記第1の連通溝17は拡開度30度
で第2の連通溝18は拡開度105度になるように形成
され、第1の連通溝17から第2の連通溝18までの間
は拡開30度に形成された排気から送気に切り替わる波
動切替区間(排気後保持)となり、第2の連通溝18か
ら第1の連通溝17までの間は拡開195度に形成され
た送気から排気に切り替わる波動切替区間(送気後保
持)となるように形成されている。なお、符号19は回
転バルブ4を回転する減速機の出力軸11aを嵌め合わ
せる嵌合孔である。
【0016】5方弁8は図2(b)に示すように、一方
の側方にエアーポンプ3に接続される送気口5とエアー
マット2内のエアーを排気する排気口6とが突出して形
成され、他方の側方には3つのセル連結口7a、7b、
7cが並接して突出形成されている。そして送気口5は
上記回転バルブ4の送気溝16に常時連通する送気孔2
0に連通し、排気口6は上記回転バルブ4の排気溝15
に常時連通する排気孔21に連通し、セル連結口7a、
7b、7cは上記回転バルブ4の第1の連通溝17と第
2の連通溝18に選択的に連通する連通孔22a、22
b、22cにそれぞれ連通するように形成されている。
なお、符号23は回転バルブ4を回転する減速機の出力
軸11aを挿通する為の貫通孔である。
【0017】5方弁8に回転バルブ4を重合し、図示し
ないスプリングで5方弁8に回転バルブ4を圧接し、回
転バルブ4を回転させると、各系統A、B、Cには、図
3に示すようなタイミングで送気と排気とが行われ、排
気時にはエアーセルが収縮し、送気時にはエアーセルが
膨張し、収縮、膨張を繰り返すいわゆる波動動作を行わ
せることができる。
【0018】そして、背中部分を起こす背上げ動作(ギ
ャッチアップ)時には第1の連通溝17がすべての連通
孔22に連通しない位置で、しかも第2の連通溝18が
連通孔22の何れか1か所に連通し、第2の連通溝18
に連通しない残りの2か所の連通孔22が送気後保持と
なる位置(未排気位置)に回転バルブ4を停止させれば
よいことになる。この回転バルブの未排気位置は、図3
のタイムチャート図のT1、T2、T3(1つの系統が
送気の位置で残りの2つの系統が送気後保持の位置)の
角度になる。したがって、回転バルブ4をT1、T2、
T3の角度内に止まるように制御すればよいことにな
る。
【0019】なお、ギャッチアップの判断は、図示しな
いベッド装置が使用者によってギャッチアップされた
時、ベッド装置から送信されるギャッチアップ信号で判
断すればよい。
【0020】ところで、図3のタイムチャート図は第1
の連通溝17がセル連結口7の連通孔22に連通する角
度と、第2の連通溝18がセル連結口7の連通孔22に
連通する角度とを表示したもので、実際に送気・排気に
よるエアー圧の変化は圧力センサ12で検出しなければ
ならない。エアー圧の変化は第2の連通溝18がどのセ
ル連結口7の連通孔22にも対応せず、エアーポンプ3
からのエアーがどこにも送気できない位置がエアー圧の
最も高くなる位置なり、この位置は図3のタイムチャー
ト図の1つの系統が排気後保持で残りの2つの系統が送
気後保持となるP1、P2、P3の角度になる。
【0021】次に、図4のフローチャート図に基づいて
エアーマット装置の作動態様について説明する。電源を
ONすると初期化を行う(ステップST1)。初期化で
は制御装置9は、カウンタのカウント値を0にセット
し、エアーポンプを連続運転するとともに回転バルブを
高速(2rpm)で回転させ(ステップST101)、
回転バルブ1回転中の圧力センサ12が計測するエアー
圧と、そのカウンタのカウント値(=位置)をチェック
する(ステップST102)。
【0022】なお、回転バルブを回転させる為にステッ
ピングモータを駆動するパルスが出力されると、カウン
タ割り込み処理が行われる。このカウンタ割り込み処理
はステッピングモータが1ステップ回転するとカウンタ
がカウントアップ(+1)され、カウント値が9600
になったかどうか(回転バルブが1回転)判断し、96
00になっていなければカウントを継続し、9600に
なっていれば回転バルブが1回転したと判断されカウン
タはリセットされてカウント値は0に戻るようになって
いる。
【0023】圧力センサ12が所定値を越える高いエア
ーの圧力(エアー圧のピーク)Pmax を検出すると、そ
のエアー圧(Pmax )と、そのエアー圧を検出した時の
カウンタ値Amax (=位置)とをマイコン9のメモリに
記憶する(ステップST102)。なお、予めエアー圧
の変化を実測し、未排気位置を通過する時のエアー圧か
ら基準値(所定値)を設定し、基準値を越える圧力にな
った時のカウンタ値をAmax としてもよいし、エアー圧
をサンプリング(例えば0.5秒毎)し、圧力の変化量
と変化率との変化からエアー圧のピークを越えたことを
判断し所定時間さかのぼった時間に対応するカウンタ値
をAmax としてもよい。
【0024】カウンタが9600をカウントするとカウ
ンタはリセットされ、回転バルブは継続して回転させら
れカウンタが再びパルス数をカウントアップし、カウン
タのカウント値がAmax になると(ステップST10
5)、ステップST106に進んで圧力センサ12が計
測するエアー圧を検出する。検出したエアー圧P2 が許
容範囲でなければ(本発明では、前回計測の圧力Pmax
より3mmHg以上低ければ)、ステップST101に
戻ってエアー圧Pmax とカウンタ値Amax とを再びチェ
ックする(ステップST107)。検出したエアー圧P
2 が許容範囲であれば(前回計測の圧力Pmax より3m
mHg以上低くなければ)、このタイミングをカウンタ
のリセットタイミングとし、ステップST108に進ん
でカウンタのカウント値を0にし、カウンタが600パ
ルスをカウントした時の回転バルブの位置を第1の未排
気位置s1、カウンタが3800パルスをカウントした
時の回転バルブの位置(第1の未排気位置から回転角度
で120度進んだ位置)を第2の未排気位置s2、カウ
ンタが7000パルスをカウントした時の回転バルブの
位置(第2の未排気位置から回転角度で120度進んだ
位置)を第3の未排気位置s3と設定してメインルーチ
ンに戻る。
【0025】これらの未排気位置は、物理的な位置とし
てはカウンタがパルスのカウントを始める位置s0から
回転角度で22.5度進んだ位置が第1の未排気位置s
1、142.5度進んだ位置が第2の未排気位置s2、
262.5度進んだ位置が第3の未排気位置s3とな
る。
【0026】初期化が終わると、ステップST2に戻
り、使用者がギャッチアップ状態にしたかどうか(図示
しないベッド装置から送信されるギャッチアップ信号の
有無)を判断し、ギャッチアップ状態でなければステッ
プST3に進み波動動作を行う。波動動作では回転バル
ブの回転を低速回転(1/15rpm)にし、送気口と
排気口とをセル連結口に順番に連通させ、エアーセル1
a、1b、1cを順番に膨張、収縮させる。
【0027】ギャッチアップ状態(図示しないベッド装
置からギャッチアップが行われたことを知らせるギャッ
チアップ信号が送信された)であれば、ステップST4
に進んでカウンタの値をチェックする。カウンタ値が6
00になると回転バルブが第1の未排気位置s1に到達
したと判断し、ステップST7に進んでステッピングモ
ータを一時停止する。この状態では図3で明らかなよう
に送気状態なのでエアーセル1aのエアー圧が低ければ
エアーポンプが作動してエアーセル1aを膨張させる。
所定時間(本発明では90秒)経過すると(ステップS
T8)、ステップST9に進んで回転バルブを高速(2
rpm)で回転し排気口を素早く通過させステップST
2に戻る。
【0028】カウント値が3800になると回転バルブ
が第2の未排気位置s2に到達したと判断し(ステップ
ST5)、ステップST7に進んでステッピングモータ
を一時停止し、エアーセル1bに送気する。90秒経過
すると回転バルブを高速(2rpm)で回転し排気口を
素早く通過させステップST2に戻る。
【0029】カウント値が7000になると回転バルブ
が第3の未排気位置s3に到達したと判断し(ステップ
ST6)、ステップST7に進んでステッピングモータ
を一時停止しエアーセル1cに送気する。同様にして、
ギャッチアップ状態が継続している間、エアーセルの膨
張状態を維持する。
【0030】上述の未排気位置設定方法によれば、回転
バルブ4の未排気位置がカウンタのカウント値から特定
することができるので、ギャッチアップ時には、カウン
タのカウント値が所定値(600、3800、700
0)になった時、回転バルブ4が未排気位置に到達した
と判断し、ステッピングモータ10を停止して回転バル
ブ4を停止し、ギャッチアップ時の底付き(ボトミン
グ)が発生しないようにすることができる。
【0031】なお、未排気位置を設定する時は、電源投
入時に初期化でエアーポンプ3を連続回転させるととも
に、回転バルブ4を連続回転させて圧力センサ12が所
定値を越える高いエアーの圧力(エアー圧のピーク)を
検出できるようにし、未排気位置の設定が完了すれば通
常の動作に戻せばよい。
【0032】図5は、回転バルブの制御方法の他の例の
作動状態の一例を説明するフローチャート図を示し、ギ
ャッチアップした時から最初の未排気位置で回転バルブ
が停止し、ギャッチアップが解除されるまで回転バルブ
を停止させるようにしたものである。
【0033】図6は、未排気位置設定方法の他の例を適
用したエアーマット装置を示し、このエアーマット装置
は複数の系統別に連結された複数のエアーセル1でエア
ーマット2を構成し、エアーポンプ3とエアーセル1と
の間に回転バルブ4を配置して制御装置25で回転バル
ブ4の回転を制御するとともにエアーポンプ3を制御
し、エアーセル1内へのエアーの送気及び、エアーセル
1内のエアーの排気を交互に行い、エアーセル1の膨張
収縮を繰り返すいわゆる波動動作をするようにエアーの
制御を行うものである。
【0034】ところで、制御装置25には上記エアーポ
ンプ3の作動時間を計測するタイマー26が設けられて
いる。制御装置25はエアーポンプ3を作動させると同
時にタイマー26をスタートさせ、エアーポンプの停止
とともにリセットするようにタイマーを制御し、タイマ
ーの計測時間が長い時は回転バルブ4が排気口6から送
気口5に切り替わり、収縮したエアーセル1を膨張させ
る為にエアーを連続的に送気する為にエアーポンプが作
動していると判断し、この時間帯は回転バルブ4は送気
口5に連通し、排気口6には連通していないと判断でき
るようにしたものである。
【0035】通常動作時(波動動作時)、制御装置25
はエアーポンプ3を動作させるとともにタイマー26を
スタートさせ、タイマー26の計測する時間をチェック
する。
【0036】波動動作時は、回転バルブ4の回転速度は
1/15rpm(15分で1回転)で回転しているが、
回転バルブ4がセル連結口7に排気口6を連通させてエ
アーセル1を収縮させた後は、回転バルブ4がセル連結
口7に送気口5を連通させてエアーセル1にエアーを送
り込み膨張させることになる。回転バルブ4がセル連結
口7に送気口5を連通させている時間は図7のタイムチ
ャート図のSP1、SP2、SP3になるが連通時間内
であってもエアーセル1内のエアー圧が設定値になれば
制御装置25はエアーポンプ3の作動を停止する。この
時間は約50秒程度で、所定値になってもエアー圧が変
動した場合は制御装置25はエアーポンプ3を作動させ
るがこの作動時間は短いものである。
【0037】したがって、本発明ではエアーポンプ3が
30秒以上作動したら回転バルブ4がセル連結口7に送
気口5を連通させ、排気口6には連通させていない時間
帯(t1、t2、t3)であると判断する。そして、判
断した時のタイミングをステッピングモータのパルスを
カウントするカウンタのリセットタイミングとし、前述
の設定方法と同様にカウンタが所定値をカウントした時
の回転バルブの回転位置を未排気位置s1、s2、s3
と設定する。
【0038】上述した何れの未排気位置設定方法も、回
転バルブの回転位置を検出するスイッチやセンサ等を設
ける必要がなく、その為の配線、回路等が不要になると
ともにスペースも不要となり省コスト、省スペースのエ
アーマット装置の実現に寄与することができる。
【0039】また、回転バルブの回転位置を検出するス
イッチやセンサ、配線、回路などが不要になる為、それ
らに起因する故障、誤動作を回避することができ信頼性
の向上も望むことができる。
【0040】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、回転バルブと
エアーポンプとの間にエアーポンプが送気するエアーの
エアー圧を計測する圧力センサを設けたので、回転バル
ブがエアーセルに送気口、排気口のいずれにも連通しな
い位置になると、エアー圧が急激に上昇するため、この
エアー圧が高くなる回転バルブの位置を検出し、この位
置を未排気位置の設定基準とし、この基準位置から回転
バルブが所定量回転した位置を未排気位置と設定したの
で、スイッチやセンサ等で回転バルブの回転位置を検出
し、その検出結果から未排気位置を検出する方法に比
べ、回転バルブの周囲にセンサやスイッチ、リード線等
が存在しないのでリード線の巻き込み、センサの位置ず
れ、センサの故障等さまざまな問題の発生を回避するこ
とができ、コストの低減を図ることができるとともに信
頼性の高いエアーマット装置の実現に寄与することがで
きる。
【0041】請求項2の発明によれば、エアーポンプの
作動する時間を計測するタイマーを設けたので、エアー
ポンプが作動してから所定時間経過してもエアーポンプ
が作動している時は回転バルブがエアーセルのセル連結
口に送気口を連通している時と判断し、この判断した時
間を未排気位置の設定基準とし、この基準位置から回転
バルブが所定量回転した位置を未排気位置と設定したの
で、スイッチやセンサ等で回転バルブの回転位置を検出
する検出手段を設けることなく回転バルブの未排気位置
を設定することができる。
【0042】請求項3の発明によれば、ギャッチアップ
後、回転バルブを回転方向直近の未排気位置に停止させ
ることができるとともに、ギャッチアップ時でも回転バ
ルブを回転させてエアーセルに発生するエアー圧の低下
を修正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回転バルブの未排気位置設定方法
を適用したエアーマット装置の構成図
【図2】(a)(b)は回転バルブの底面図及びXーX
線断面図と、5方弁の平面図及びYーY線断面図
【図3】タイミングチャート図
【図4】上記エアーマット装置の作動態様を説明するフ
ローチャート図
【図5】上記エアーマット装置の他の作動態様を説明す
るフローチャート図
【図6】未排気位置設定方法の他の例を適用したエアー
マット装置の構成図
【図7】上記他の例のタイミングチャート図
【符号の説明】
1 エアーセル 2 エアーマット 3 エアーポンプ 4 回転バルブ 5 送気口 6 排気口 7 セル連結口 8 5方弁 9 制御装置 10 ステッピングモータ 12 圧力センサ 17 第1の連通溝(連通部) 18 第2の連通溝(連通部)
フロントページの続き (72)発明者 小林 信弘 東京都文京区本郷2丁目16番13号 日本 パルスモーター株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−5288(JP,A) 特開 平11−46934(JP,A) 実開 平6−439(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61G 7/02 A47C 27/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並設された多数のエアーセルと、該エア
    ーセルにエアーを送り込むエアーポンプとを有するとと
    もに、上記エアーセルとエアーポンプとの間に配設さ
    れ、上記エアーセルを複数の系統に分類し系統ごとに設
    けたセル連結口に送気口に連通する連通部と排気口に連
    通する連通部とを順次連通してエアーセルを膨張収縮さ
    せる波動制御を行うとともにギャッチアップ時には上記
    セル連結口と排気口とが連通しない未排気位置に停止し
    てエアーセル内のエアーが排出されないようにする回転
    バルブと、該回転バルブを回転駆動するステッピングモ
    ータと、上記エアーポンプと回転バルブとの間に配置さ
    れエアーポンプから送気されるエアーの圧力を測定する
    圧力センサと、上記ステッピングモータを駆動するパル
    スをカウントするとともに回転バルブを1回転させるパ
    ルス数をカウントするとリセットするカウンタとを備え
    たエアーマット装置において、 上記エアーポンプを動作させた状態で上記回転バルブを
    連続回転させ、上記圧力センサが所定値を越える高いエ
    アーの圧力を検出した時に、上記回転バルブがいずれの
    セル連結口にも排気口を連通させない位置と判断してカ
    ウンタをリセットするリセットタイミングとし、該カウ
    ンタが所定値をカウントした時の回転バルブの回転位置
    を未排気位置と設定することを特徴とする回転バルブの
    未排気位置設定方法。
  2. 【請求項2】 並設された多数のエアーセルと、該エア
    ーセルにエアーを送り込むエアーポンプとを有するとと
    もに、上記エアーセルとエアーポンプとの間に配設され
    上記エアーセルを複数の系統に分類し系統ごとに設けた
    セル連結口に送気口に連通する連通部と排気口に連通す
    る連通部とを順次連通してエアーセルを膨張収縮させる
    波動制御を行うとともに、ギャッチアップ時には上記セ
    ル連結口と排気口とが連通しない未排気位置に停止して
    排気しないようにする回転バルブと、該回転バルブを回
    転駆動するステッピングモータと、該ステッピングモー
    タの駆動パルスをカウントするとともに回転バルブを1
    回転させるパルス数をカウントするとリセットするカウ
    ンタと、エアーポンプの作動時間を計測するタイマーと
    を備えたエアーマット装置において、 上記回転バルブが波動制御をしている時にエアーポンプ
    の作動時間を計測し、作動時間が所定時間以上連続した
    ときは、回転バルブがセル連結口を送気口に連通し、排
    気口には連通していない位置と判断してカウンタをリセ
    ットするリセットタイミングとし、該カウンタが所定値
    をカウントした時の回転バルブの回転位置を未排気位置
    と設定することを特徴とする回転バルブの未排気位置設
    定方法。
  3. 【請求項3】 前記回転バルブの未排気停止位置を前記
    エアーセルの系統数と同数設定し、前記排気口に連通す
    る連通部がセル連結口とセル連結口との間になるように
    前記カウンタに設定する設定値を前記エアーセルの系統
    数と同数定めた請求項1又は2記載の回転バルブの未排
    気位置設定方法。
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