JP3514621B2 - 顕像剤帯電器および画像形成装置 - Google Patents

顕像剤帯電器および画像形成装置

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JP3514621B2
JP3514621B2 JP06898398A JP6898398A JP3514621B2 JP 3514621 B2 JP3514621 B2 JP 3514621B2 JP 06898398 A JP06898398 A JP 06898398A JP 6898398 A JP6898398 A JP 6898398A JP 3514621 B2 JP3514621 B2 JP 3514621B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ装置
の印字部、デジタル複写機、デジタルプリンタおよびプ
ロッタなどに適用され、顕像剤によって記録シート上に
画像を形成するために顕像剤を帯電させる顕像剤帯電
器、およびこれを用いた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】顕像剤としてトナーを用いる画像形成装
置には、主に電子写真方式および直接記録方式の2つの
タイプがある。
【0003】電子写真方式の画像形成装置では、一般
に、画像情報が光に変換され、その光は予め均一に帯電
された感光ドラムに照射される。これによって、感光ド
ラム上に静電潜像が形成される。次に、トナーを担持し
た担持ローラを感光ドラムに接触させるか、または担持
ローラのトナーを感光ドラムに向けて飛翔させることに
よって、現像が行われる。感光ドラム上のトナーによる
画像は、記録紙に転写され、定着される。
【0004】たとえば特公平6−16210は、電子写
真方式の先行技術であり、図14に示すように、感光ド
ラム108に対して担持ローラ101を接触配置し、担
持ローラ101に対して供給ローラ105を接触配置し
ている。供給ローラ105は、スポンジから成り、担持
ローラ101と同一方向に回転して担持ローラ101に
トナーを供給する。規制部材106は、担持ローラ10
1のトナーの層厚を規制する。
【0005】また特開平2−101485も、電子写真
方式の先行技術であり、図15(a)に示すように、供
給ローラ120は、担持ローラ121に対して側方に非
接触に配置され担持ローラ121にトナーを供給する。
掻き出し部材123は、供給ローラ120の上方の支持
部122に固定され、供給ローラ120を圧接する。供
給ローラ120の形状は、凹部と凸部とを交互に配置さ
せたものとなっている。また図15(b)に示すよう
に、供給ローラ131は、外周部をスポンジなどの発泡
部材130で覆って成り、担持ローラ121に対して側
方に非接触に配置され、担持ローラ121にトナーを供
給する。掻き出し部材132は、供給ローラ131に接
触配置され、発泡部材130に詰まったトナーを掻き出
している。また図15(c)に示すように、供給ローラ
141は、その外周部にブラシ140を植設して成り、
担持ローラ121に対して側方に非接触に配置され、担
持ローラ121にトナーを供給する。掻き出し部材14
2は、供給ローラ141に接触配置され、ブラシ140
に詰まったトナーを掻き出している。
【0006】さらに特開平8−179608も、電子写
真方式の先行技術であり、図16に示すように、供給ロ
ーラ163は担持ローラ161にトナーを供給する。供
給ローラ163は、正多角柱を成し、担持ローラ161
に対して側方に非接触に配置される。トナー塗布部材1
64は、担持ローラ161の上方に固定され、供給ロー
ラ163に当接する。規制部材162は、担持ローラ1
61のトナーの層厚を規制する。
【0007】また直接記録方式の画像形成装置では、一
般に、担持ローラと記録紙との間に制御電極を配置さ
せ、記録紙を介して制御電極に対向して対向電極を配置
させており、均一帯電したトナーを担持する担持ローラ
から記録紙へ向かってトナーを飛翔させ、直接記録紙に
画像を形成している。
【0008】直接記録方式においては、特開平4−46
359および特開平5−254173にて、供給ローラ
を担持ローラに対して接触配置したもの非接触配置した
例が示されている。が、前者はアパチヤ電極、後者はト
ナーの材料に関するものであり、本発明との関連が薄い
のでその説明は省略する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】電子写真方式の画像形
成装置は、放電現象を用いるので、オゾンの発生など環
境に悪影響を与えることがある。また、画像形成のプロ
セスが複雑であり、装置が大型化するという問題もあ
る。さらに、顕像剤としてトナーを用いて画像形成を行
うプロセスにおいては、安定したトナーの特性、すなわ
ちトナーの帯電量、トナーの搬送量、トナーの層厚など
を均一に確保する必要があるが、上記の従来技術におい
ては、以下に示す問題点を有している。
【0010】特公平6−16210は、供給ローラ10
5を現像ローラ101に接触させているので、現像領域
を通過した後の現像ローラ101上に残存するトナー層
が両者の接触領域にて除去されてしまう。よって、現像
ローラ101は、供給ローラ105に接触した後にしか
トナーの供給を受けることができない。このように、現
像ローラ101の表面は、供給ローラ101に接触した
後、層厚規制部材106に到達するまでの間に、充分な
量のトナーを補給する必要があるが、トナーの補給量が
不充分である場合、層厚規制部材106を通過してもト
ナー層厚が規制されない。その結果、画像濃度の均一性
が損なわれることがあり、好ましくない。また、供給ロ
ーラ105は、円筒状を成すので、回転させてもトナー
を搬送する能力は低く、充分な量のトナーを供給するこ
とができない。
【0011】特開平2−101485は、供給ローラの
形状に起因する下記の問題を有している。図15(a)
では、掻き出し部材123は、ローラ120が回転する
ときに、ローラ120表面の凹凸に合わせて変形するの
で、ローラ120にかかる負荷が変動し、トルクも変動
しやすくなってしまう。その結果、トナーの供給量にば
らつきを生じ、画像ムラを発生するという問題がある。
図15(b)では、発泡部材130にトナーが詰まり、
詰まったトナーを掻き出すために掻き出し部材132を
発泡部材130に強く押し付ける必要がある。したがっ
て、図15(a)と同様にトルク変動があり、画像ムラ
を発生する。図15(c)では、ブラシ140からトナ
ーを掻き出すために掻き出し部材142をブラシ140
に強く接触させる必要があり、やはりトルク変動によっ
て画像ムラを発生する。また、ブラシ特有の問題とし
て、抜け毛が挙げられる。抜け毛が生じると、長期間安
定してトナーを供給することが困難になる。あるいは、
抜け毛が異物としてトナー中に混入し、均一なトナー供
給を阻害してしまう。よって、画像ムラ、または画像中
に規則的に現れる白スジであるホワイトラインノイズが
現れ、好ましくない。
【0012】特開平8−179608は、トナー収容槽
を備えておらず、トナーは上方から供給ローラ163に
よって、現像ローラ161に導かれる。トナー塗布部材
164は、供給ローラ163に対して上方から当接する
ので、トナーは供給ローラ163と側壁との狭い空間を
通って供給されるため、トナー供給が不足する場合があ
り、画像品位を劣化させる要因となってしまう。
【0013】本発明の目的は、安定してトナーを供給で
きる顕像剤帯電器、および小型で簡易なプロセスによる
画像形成が可能な画像形成装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、記録シートに
付着させるための顕像剤を収容する収容槽と、収容槽に
対して水平方向に隣合って軸支され、収容槽から顕像剤
を供給する多角柱状の供給ローラと、供給ローラに対し
て収容槽の反対側に隣合って非接触に軸支され、供給さ
れた顕像剤を担持して供給ローラと逆回転する担持ロー
ラと、供給ローラの回転軸および担持ローラの回転軸の
間の下方に支持され、顕像剤を摩擦帯電させて、担持ロ
ーラ上の顕像剤の層厚を規制する規制部材と、供給ロー
ラ付近に支持され、供給ローラを押圧する可撓性の押圧
部材とを備え、押圧部材が、規制部材の支持位置と同一
の位置に支持され、担持ローラ、供給ローラ、規制部材
および押圧部材に囲まれて内部空間が形成されることを
特徴とする顕像剤帯電器である。
【0015】本発明に従えば、収容槽、供給ローラおよ
び担持ローラを水平方向に並べて配置することによっ
て、顕像剤の搬送領域を広く確保することができ、充分
な量の顕像剤を供給することができる。これによって、
本発明の顕像剤帯電器を様々な方式、たとえば電子写真
方式、直接記録方式またはイオンフロー方式などに適用
することができ、非常に汎用的な顕像剤帯電器を提供す
ることができる。また、供給ローラの形状を多角柱と
し、供給ローラを担持ローラに対して非接触に配置し、
供給ローラの回転方向を担持ローラの回転方向と逆方向
とすることによって、担持ローラに充分な量の顕像剤を
供給することが可能である。さらに、可撓性の押圧部材
で供給ローラを押圧することによって、印字によって顕
像剤が消費された領域に顕像剤を補給する能力、すなわ
ち追従性を向上させることができ、ホワイトラインノイ
ズ、画像ムラのない良好な画像を得ることができる。
【0016】
【0017】さらに、担持ローラ、供給ローラ、規制部
材および押圧部材によって、これらに取囲まれる内部空
間が構成され、内部空間内に充分な粉体圧を付与するこ
とができるので、担持ローラに充分な量の顕像剤を供給
することができ、画像品位を向上することができる。
【0018】また本発明は、前記供給ローラおよび担持
ローラは、金属材料からなり、前記顕像剤は、スチレン
アクリル系樹脂およびシリカを含み、平均粒子径が10
μmであり、供給ローラと担持ローラとの最近接距離
は、0.5mm以下であることを特徴とする。
【0019】本発明に従えば、金属材料からなる供給ロ
ーラおよび担持ローラと、スチレンアクリル系樹脂およ
びシリカを含み、平均粒子径が10μmである顕像剤と
を用い、担持ローラと供給ローラとの間の最近接距離を
0.5mm以下とすることによって、内部空間を安定し
て形成することができ、充分な量の顕像剤を供給でき、
追従性に優れた顕像剤帯電器を提供することができる。
【0020】また本発明は、前記規制部材は、ゴム材料
からなり、前記規制部材が担持ローラに接触する点と、
供給ローラとの最近接距離は、担持ローラの半径以下で
あることを特徴とする。
【0021】本発明に従えば、ゴム材料からなる規制部
材を用い、担持ローラと規制部材との接点と供給ローラ
との間の最近接距離を担持ローラの半径以下とすること
で、内部空間をさらに安定して形成することができ、充
分な量の顕像剤を供給でき、追従性に優れた顕像剤帯電
器を提供することができる。
【0022】また本発明は、前記供給ローラの回転速度
は、担持ローラの回転速度の0.75〜1.25倍の範
囲にあることを特徴とする。
【0023】本発明に従えば、適度の速度比を持たせる
ことで、顕像剤の供給量を充分に確保することができ、
確実に顕像剤を供給して、高品位の画像形成が可能とな
る。
【0024】また本発明は、記録シートに付着させるた
めの顕像剤を収容する収容槽と、収容槽に対して水平方
向に隣合って軸支され、収容槽から顕像剤を供給する多
角柱状の供給ローラと、供給ローラに対して収容槽の反
対側に隣合って非接触に軸支され、供給された顕像剤を
担持して供給ローラと逆回転する担持ローラと、供給ロ
ーラの回転軸および担持ローラの回転軸の間の下方に支
持され、顕像剤を摩擦帯電させて、担持ローラ上の顕像
剤の層厚を規制する規制部材と、供給ローラ付近に支持
され、供給ローラを押圧する可撓性の押圧部材と、担持
ローラと、その上方に設けられる記録シートの搬送路と
の間に配置され、記録シートに画像を形成するために顕
像剤粒子の通過が可能な複数の貫通孔を有し、顕像剤の
飛翔を制御する制御電極と、担持ローラに対向して搬送
路の上方に配置され、電圧印加が可能な対向電極とを備
え、押圧部材が、規制部材の支持位置と同一の位置に支
持され、担持ローラ、供給ローラ、規制部材および押圧
部材に囲まれて内部空間の形成されることを特徴とする
画像形成装置である。
【0025】本発明に従えば、直接記録方式により電子
写真方式と同等の高品位の画像を得ることができ、さら
に、電子写真方式に比べて、光学系および感光体などが
不要となり、装置規模を小型化することが可能で、コス
トを低減化することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態である
画像形成装置10を簡略化して示す断面図であり、図2
は画像形成装置10の一部を拡大して示す断面図であ
る。画像形成装置10は、シート供給部4、印字部1、
定着部6およびコントローラ部7を備え、直接記録方式
によって記録シートPに画像を記録する装置である。な
お、以下の説明においては、負電荷のトナーに対する画
像形成装置について詳述するが、正帯電のトナーを使用
する場合には、それに応じて各部材の印加電圧の極性を
設定すればよい。
【0027】シート供給部4は、画像形成装置10本体
の側部に設けられ、記録シートPを収容するシート収容
部40、ピックアップローラ41、レジストローラ4
2、記録シートガイド板43および記録シート押さえ板
44、さらに図示しない記録シート感知センサおよび駆
動回路を備える。ピックアップローラ41は、シート収
容部40から記録シートPを送り出す。レジストローラ
42は、一対のローラであり、送り出された記録シート
Pを印字のタイミングに合わせて印字部1へ搬送する。
記録シートガイド板43および記録シート押さえ板44
は、搬送される記録シートPを印字部1に案内する。記
録シート感知センサは、記録シートPが供給されたこと
を検出する。駆動回路は、ピックアップローラ41およ
びレジストローラ42を回転駆動する。
【0028】印字部1は、鉛直方向の下方から上方に向
かって並ぶトナー帯電器3、飛翔制御部材2および対向
電極11を備える。トナー帯電器3は、顕像剤であるト
ナーTを所定の極性および帯電量に帯電させ、所定量の
トナー供給を行う。飛翔制御部材2は、トナー帯電器3
によって供給されたトナーTの飛翔制御を行う。対向電
極11は、飛翔制御部材2を介してトナー帯電器3と対
向配置される。これによって、印字部1は、鉛直方向の
下方から上方に向かって、トナーTを飛翔させることが
できる。
【0029】定着部6は、印字部1に対して、記録シー
トPの搬送方向下流側に設けられ、ヒータ61を内包し
たヒートローラ62、圧力ローラ63および温度センサ
64を備え、記録シートPを加熱および加圧することに
よって、印字部1にて記録シートP上に形成されたトナ
ー像を記録シートPに定着させる。ヒートローラ62お
よび圧力ローラ63は、互いに対向配置され、それぞれ
の軸の端部同士を図示しないコイルスプリングで連結さ
れる。コイルスプリングには、たとえば2kgの荷重が
加えられる。これによって、ヒートローラ62および圧
力ローラ63は、記録シートPを挟んで加圧することが
できる。温度センサ64は、ヒートローラ62に対向配
置され、ヒートローラ62の表面温度を測定する。
【0030】また、定着部6は図示しない排出センサ、
排出ローラおよび排出トレイを備えている。排出センサ
は、記録シートPが排出されたことを検知する。排出ロ
ーラは、定着部6の下流側に設けられ、定着処理後の記
録シートPを機外に排出する。排出トレイは、排出され
た記録シートPを受けるトレイである。上記のヒートロ
ーラ62、圧力ローラ63、および排出ローラは、図示
しない駆動装置によって回転駆動される。
【0031】ヒータ61、ヒートローラ62、圧力ロー
ラ63などの材質およびヒートローラ62の表面温度
は、トナーTの材質などの物性によって適宜決められ
る。たとえば、ヒートローラ62は厚さ2mmのアルミ
ニウム管から成り、ヒータ61はハロゲンランプから成
り、圧力ローラ63はシリコン樹脂などから成り、ヒー
トローラ62の表面温度は150℃である。なお、定着
部6は、記録シートPを加熱のみ、もしくは加圧のみの
作用によってトナー像を定着させる構成としてもかまわ
ない。
【0032】コントローラ部7は、ピックアップローラ
41、レジストローラ42、ヒートローラ62、圧力ロ
ーラ63および排出ローラの駆動回路を制御する。ま
た、コントローラ部7は、温度センサ64からの測定値
を受けて、この測定結果に基づいて、ヒータ61のオン
/オフなどを制御し、ヒートローラ62の表面温度を例
えば、150℃に保持する。なお、これ以降に説明する
駆動回路も、コントローラ部7によって制御される。
【0033】図3は、トナー帯電器3の構成を示す断面
図である。トナー帯電器3は、収容槽39、撹拌ローラ
37、供給ローラ33、押圧部材34、規制部材32、
担持ローラ31、筺体36および図示しない攪拌ローラ
37の駆動回路を備える。収容槽39は、記録シートに
付着させるトナーを収容している。撹拌ローラ37は、
収容槽39内に設けられ、方向Ω1に回転駆動され、適
宜、収容槽39内のトナーTを撹拌する。撹拌ローラ3
7の撹拌によって、収容槽39内でのトナーTの偏在を
防ぐことができる。供給ローラ33は、収容槽39に対
して、パーティション38を介して水平方向に隣合って
配置される。パーティション38は、収容槽39の一部
であり、撹拌ローラ37および供給ローラ33の間に配
置する。担持ローラ31は、供給ローラ33に対して収
容槽39の反対側に、かつ供給ローラ33に非接触に軸
支される円筒状のローラである。筺体36は、担持ロー
ラ31および供給ローラ33を収容する。
【0034】規制部材32は、供給ローラ33の回転軸
および担持ローラ31の回転軸の間の下方で、かつ筺体
36の内壁に、その下部が支持される板状の部材であ
り、担持ローラ31に圧接されトナーTに所定の電荷を
付与するとともに担持ローラ31の外周面に担持される
トナー層の厚さを規制するものである。押圧部材34
は、規制部材32と同じく、供給ローラ33の回転軸お
よび担持ローラ31の回転軸の間の下方でかつ筺体36
の内壁に、支持される。押圧部材34の上部は、供給ロ
ーラ33を押圧する。
【0035】内部空間35は、担持ローラ31、供給ロ
ーラ33、規制部材32、押圧部材34に囲まれて形成
され、規制部材32に対して、適度な粉体圧を与えるよ
うに構成されている。
【0036】以上述べたように、トナー帯電器3は、収
容槽39、供給ローラ33、担持ローラ31が水平方向
に並べて配置されており、トナーの搬送領域をA〜Bと
し、従来技術(図14、図16のC〜Dの領域)と比較
して広く確保できるよう構成されている。
【0037】担持ローラ31の表面には、数μm〜十数
μmの凹凸が形成されており、トナーTは規制部材32
によって担持ローラ31の凹凸面に圧接され、摩擦帯電
によって所定の電荷が付与されるとともに、層厚規制さ
れ、印字領域に搬送される。担持ローラ31としては、
アルミニウムなどの金属材料、ウレタン、シリコン、E
PDM(エチレンプロピレン)などのゴム材料またはこ
のゴム材料にカーボンブラック、イオンなどの導電剤を
添加したものなどが用いられる。担持ローラ31は、図
示しない駆動回路によって、方向Ω2に、たとえば速度
60mm/sで回転駆動される。なお、担持ローラ31
は、トナーTの飛翔性を制御する上で必要に応じて、接
地もしくは所定電位に設定される。
【0038】規制部材32は弾性タイプの部材であり、
SUS(ステンレス)、リン青銅、ニッケルコートした
鉄などの金属、ウレタン、シリコーン、EDPM(エチ
レンプロピレン)などのゴム材料およびこのゴム材料に
カーボンブラック、イオンなどの導電剤を添加したもの
が使用できる。また、弾性タイプに限らず、剛性タイプ
を用いてもかまわない。
【0039】供給ローラ33は、正六角柱状のローラで
あり、担持ローラ31と連動して方向Ω2とは逆の方向
Ω3に回転駆動される。供給ローラ33の材料として
は、SUS、アルミニウムなどの金属、またはポリアセ
タールなどの樹脂材料が用いられる。
【0040】トナーTは、スチレンアクリル、ポリエス
テルなどより成る主樹脂に着色剤、帯電制御剤、離型剤
を含有し、シリカ、チタニアなどの外添剤が添加された
非磁性1成分トナーである。または、さらに磁性粉が添
加された磁性トナーが用いられる。
【0041】担持ローラ31の表面の凹凸、すなわち表
面の粗さ、規制部材32の線圧およびこれら部材の材料
は必要とされるトナーTの帯電量、搬送量、層厚に応じ
て決定すればよい。
【0042】図4(a)は図1の飛翔制御部材2を詳し
く示す平面図であり、図4(b)はその断面斜視図であ
る。飛翔制御部材2は、複数の制御電極23、絶縁層2
5、複数のレンズ電極26およびカバーレイヤ27を備
え、担持ローラ31の上方の取付台21に取り付けられ
て担持ローラ31に対向配置され、担持ローラ31にて
搬送されるトナーTの飛翔制御を行う。
【0043】制御電極23は、絶縁層25の表面に形成
され、貫通孔23aを有するリング状の電極であり、カ
バーレイヤ27に覆われる。レンズ電極26は、絶縁層
25の裏面に形成され、貫通孔26aを有するリング状
の電極であり、カバーレイヤ27に覆われる。絶縁層2
5およびカバーレイヤ27は、たとえばポリイミド樹脂
から成り、厚さ25μmに形成される。制御電極23
は、たとえば厚さ18μmの銅箔から成り、所定の配列
に従って配置されている。レンズ電極26は、制御電極
23と同様に18μmの銅箔より成り、制御電極23に
対し全面均一配置、あるいは、各行(図4(a)のL方
向)ごとに分割配置してもよい。制御電極23およびレ
ンズ電極26の電極径は、たとえば230μm、280
μmである。絶縁層25およびカバーレイヤ27も、そ
れぞれ貫通孔25a,27aを有し、貫通孔25a,2
7aは、担持ローラ31から対向電極11へ飛翔するト
ナーTを通過させるゲート22を構成する。各ゲート2
2は、その中心が制御電極23、レンズ電極26の中心
と一致するように構成され、ゲート22の開口径はたと
えば160μmとされる。
【0044】飛翔制御部材2は、制御電極23に画像情
報に応じた電圧を印加することによって、ゲート22を
電気的に開閉し、担持ローラ31から対向電極11へ向
かうトナーTの通過量を選択的に制御する。
【0045】なお上記の各電極の径、ゲート22の開口
径、絶縁層25および電極の材質や厚さなどは、特に限
定されるものではない。レンズ電極26は、トナー流の
収束、電界に対するシールド効果などを目的として配し
たものであり、必要に応じて設ければよい。また、飛翔
制御部材2として、制御電極23上にカバーレイヤ27
を介してシールド電極を設けた構成としてもかまわな
い。
【0046】図5は、印字部1の電気的な構成を示す図
である。制御電極23は、給電線24を介して電源72
に接続されている。制御電極23上には、上記のように
カバーレイヤ27が形成されており、制御電極23およ
び給電線24の間、および制御電極23と給電線24と
の間の絶縁性ならびに担持ローラ31、対向電極11と
の絶縁性が確保されている。制御電極23には、電源7
2により画像情報に応じてパルス形状の電圧が印加され
る。電源72は、担持ローラ31に担持されたトナーT
を対向電極11に向けて飛翔させる場合には、制御電極
23にオン電圧たとえば+300Vを印加し、飛翔を阻
止する場合には、オフ電圧たとえば0Vを印加する。ま
た対向電極11には、対向電極用電源71によって、印
字動作時にたとえば2kVの電圧が印加される。
【0047】一般に、対向電極11と担持ローラ31と
の間の電界としては、担持ローラ31から飛翔したトナ
ーTが飛翔制御部材2に付着して目詰まりを生じさせな
いこと、飛翔制御部材2を通過したトナーTの軌道が拡
がらないこと、記録シートP上に付着したトナーTの飛
散を抑制することが要求される。一方、担持ローラ31
の外周面と制御電極23との間の距離は、たとえば10
0μmとなるように設けられている。このような条件下
において、電源72によって画像情報に応じた電圧が制
御電極23に印加されると、担持ローラ31上のトナー
層に作用する電界が変化し、トナーTの飛翔が制御され
る。なお、制御電極23と対向電極11および担持ロー
ラ31の間の距離は、上記に示した数値に特に限定され
るものではない。
【0048】なお、コントローラ部7は、電源72およ
び対向電極用電源71の他に、画像形成装置全体を制御
する主制御部、得られた画像データを印字すべき画像デ
ータの形式に変換する画像処理部、変換された該画像デ
ータを記憶する画像メモリ、画像処理部から得られた画
像データを飛翔制御部材2に与えるべき画像データに変
換する画像形成制御ユニット7aなどを備えている。
【0049】次に、画像形成装置10の動作について、
説明する。まず、図示されないホストコンピュータから
の画像信号がコントローラ部7に送られると、コントロ
ーラ部7では、画像信号をプリント開始信号や記録媒体
サイズなどの制御信号と画像情報とに分離し、プリント
開始信号によりピックアップローラ41を回転させ、シ
ート収容部40に収容されている記録シートPをレジス
トローラ42に当接するまで送り出す。このときに、シ
ート収容部40に設けられたシート検出センサによっ
て、記録シートPがあることが確認された上で、ピック
アップローラ41の動作が開始される。次に、レジスト
ローラ42が等速回転し、記録シートPは、一定速度
で、記録シート押さえ板44によって記録シートガイド
板43に押し付けられながら、印字部1へ搬送される。
レジストローラ42の回転動作の開始に同期して、コン
トローラ部7の画像形成制御ユニットにおいて、画像情
報の処理が開始される。記録シートPはレジストローラ
42に当接した状態から搬送されるため、画像形成制御
ユニット7a内で計算された所定の位置から印字が開始
される。
【0050】次に、印字部1での動作について説明す
る。撹拌ローラ37により偏りなく均一に撹拌されたト
ナーTは、筐体36に供給され、供給ローラ33により
内部空間35に送り込まれる。内部空間35のトナーT
は、適度な粉体圧で担持ローラ31に供給される。トナ
ーTは、担持ローラ31および規制部材32によって、
圧接、摺擦されて所定の極性に帯電される。極性は、負
極性でも正極性でもよい。担持ローラ31の回転によっ
て、担持されたトナーは飛翔制御部材2のゲート22に
対向する位置まで搬送される。ここで、制御電極23に
オン電圧が印加されると、担持ローラ31上のトナー層
には、担持ローラ31に対して凸となる電位分布が形成
される。トナー層内の電界強度に応じて、トナーTは、
担持ローラ31からゲート22に向かって飛翔し、ゲー
ト22を通過する。さらに対向電極11に向かって飛翔
するトナーは、記録シートPに付着する。印字部1を通
過した記録シートPは、開口部51を通して吸引保持さ
れて定着部6に搬送され、加熱、圧着によって記録シー
トP上に安定した像を得る。
【0051】図6は、L1,L2の定義を説明する図で
ある。図6に示すように、 L1:供給ローラ33と担持ローラ31との最近接距離 L2:供給ローラ33の外接円と、担持ローラ31およ
び規制部材32の接点との間の最近接距離 と定義する。以下に、担持ローラ31、ブレード32お
よび供給ローラ33の材料、形状を、下記の表1に示す
とおりとし、距離L1、距離L2、供給ローラ33の回
転方向および回転速度、押圧部材34の取付位置を変更
し、供給されるトナーTの追従性および画像形成装置1
0によって形成される画像の評価を行った。追従性は、
担持ローラ31上のトナー層を除去し、除去した領域の
トナー層が初期状態に回復するまでの担持ローラの回転
数で評価した。トナー層の状態は、主としてトナー層の
表面電位をモニタすることによって評価し、トナーTの
搬送量、トナーTの帯電量および電界2kV/mmでの
トナーTの飛翔性の確認を行った。なお、用いたトナー
Tは、主樹脂としてスチレンアクリル系樹脂、外添剤と
してシリカ、平均粒子径が10μmである。飛翔性の観
点から、低抵抗の外添剤の添加処理が施されている。
【0052】
【表1】
【0053】図7は、押圧部材32の取付位置を説明す
る図である。押圧部材34の取付位置は、図7に示すよ
うに、1)担持ローラ31と規制部材32とが接する接
点cと、供給ローラ33の回転中心aとを結ぶ直線が供
給ローラ33の外接円を二分する円弧de上において、
ブレード32が配される側の円周上の点fで押圧部材3
4が供給ローラ33に接する位置、2)逆に規制部材3
2が配されない側の円周上の点gで押圧部材34が供給
ローラ33に接する位置、3)押圧部材34なし、のい
ずれかとし、以上の3条件についてトナーTの追従性を
調べた。なお、供給ローラ33の回転方向は、担持ロー
ラ31のものとは逆方向とし、回転速度は同速度とし
た。
【0054】図8は、押圧部材32とトナーTの追従性
との関係を示すグラフであり、上記各条件での評価結果
を示している。押圧部材34の取付位置がf点で押圧す
るような位置の場合には、担持ローラ31が1回転する
ことで、トナー層は初期状態に回復し、理想的であるこ
とがわかる。一方、押圧部材34の取付位置がg点で押
圧するような位置の場合、また押圧部材34を設けない
場合、トナー層が回復するまでに2回転以上を要し、好
ましくない。押圧部材34がg点で供給ローラ33に接
するためには、押圧部材34を供給ローラ33の上方に
配置しなければならないので、1)押圧部材34がトナ
ー収容槽39から供給ローラ33へ向かうトナーを遮断
し、トナーが押圧部材34上に堆積するので、供給ロー
ラ33の供給能力が低下すること、2)内部空間35が
広くなり、内部空間35内で充分な粉体圧を与えること
ができないので、供給ローラ33の供給能力が低下する
こと、などが考えられる。また、押圧部材34を配しな
い場合も、やや粉体圧が低下していると考えられ、除去
したトナー量と同量のトナーTを直ちに補給するのは困
難である。
【0055】上記3条件の押圧部材34の位置につい
て、画像形成装置10で印字評価を行ったところ、押圧
部材34がf点で供給ローラ33に接する場合には、画
像濃度も充分であり、かつ濃度ムラもない良好な画像が
得られた。一方、押圧部材34がg点で供給ローラ33
に接する場合には、画像濃度が低く、濃度ムラも見ら
れ、画像としては著しく劣化したものであった。また、
押圧部材34を取付けない場合、担持ローラ31の1回
転目に相当する画像領域では、比較的濃度の高い画像が
得られているものの、次第に濃度低下が現れた。したが
って、押圧部材34がf点で供給ローラ33に接するよ
うに押圧部材34を配置すること、すなわち図7に示す
ように配置するのが最適である。
【0056】図9は、供給ローラ33の回転方向とトナ
ーTの追従性との関係を示すグラフである。図9では、
供給ローラ33の回転方向に関して、トナーTの追従性
を確かめた。すなわち、供給ローラ33の回転方向を担
持ローラ31の回転方向と同方向とした場合と、逆方向
とした場合とで、トナーTの追従性を確かめた。
【0057】図9によれば、同方向の場合、追従性は著
しく低下しており、トナー供給量も不充分なものである
のに対して、逆方向の場合、追従性は良好で、トナー供
給量は充分である。これは、同方向の場合、供給ローラ
33によって供給されたトナーTが押圧部材34との接
触部で除去されるので、トナー供給量が低下し追従性が
悪化するのに対し、逆方向の場合、押圧部材34によっ
てトナーTが除去されない、または除去されても担持ロ
ーラ31に供給されるので、トナー供給量が充分である
ため、と考えられる。よって、供給ローラ33の回転方
向は、担持ローラ31と逆方向とするのが好ましい。
【0058】図10は、L1とトナーTの追従性との関
係を示すグラフである。L1を0.3mm〜1mmの範
囲で変化させたときに、トナーの追従性を確かめ、L1
と追従性との関係を図10に記した。図10によれば、
L1が大きくなるにつれて、追従性が低下する傾向が見
られる。このときトナー供給量が低下することも観測さ
れており、これはL1が大きくなると、内部空間35の
開放部が大きくなり、内部空間35内の粉体圧が低下す
ることによるもの、と考えられる。L1を0.3mmよ
りも小さく設定すると、供給ローラ33と担持ローラ3
1とが接触する確率が高くなり、担持ローラ31に付着
するトナー層が乱され、安定したトナー供給が行われな
くなるため、好ましくない。
【0059】この点に関しては、担持ローラ31の振れ
を小さくする、あるいは、供給ローラ33の加工精度を
向上するという方策も挙げられるが、コスト高となり得
策ではない。L1の値として、0.5mmおよび1mm
の2条件を採用し、画像形成装置10によって形成され
る画像の評価を行ったところ、前者の場合は、均一な画
像が得られていたが、後者に関しては濃度低下、濃度ム
ラが発生し、前者と比較すると劣化したものであった。
よって、L1の値は、0.5mm以下とするのが良く、
さらに0.3mm〜0.5mmの範囲内に設定するのが
好ましい。
【0060】図11は、L2とトナーTの追従性との関
係を示すグラフである。担持ローラ31に対する規制部
材32の配置を変えることでL2を変更して、トナー追
従性に対する影響を測定した結果を図11に記した。追
従性は、L2が5〜12mmの範囲では良好であるが、
15mmまで拡げると不良になる。なお、L2が5〜1
2mmの範囲にあるということは、L2は、ほぼ担持ロ
ーラ31の半径と同一であることを示している。
【0061】よって、L2を担持ローラ31の半径以上
に設定すると、図7内において、規制部材32と担持ロ
ーラ31との接点が担持ローラ31の鉛直方向の垂線よ
りも左側に位置することとなり、内部空間35内の粉体
圧が低下し、規制部材32と担持ローラ31との接点へ
のトナー供給が充分に行われないことに起因すると考え
られる。L2の最小値については、各部材間の接触の有
無を含めた物理的配置、規制部材32の線圧と内部空間
35内の粉体圧との関係によって制限され、少なくとも
3mm以上は必要である。
【0062】またL2の値として、8mm、12mm、
15mmの3条件を設定し、画像形成装置10によって
形成される画像の評価を行った。L2=8mm、12m
mにおいては、良好な画像が得られていたが、L2=1
5mmの条件では、トナー濃度が薄く、記録シートPの
搬送方向にムラの見られる不良なものであった。よっ
て、L2の値としては、5〜12mmの範囲内に設定す
るのが好ましい。L2が5〜12mmの範囲内にあると
いうことは、L2が担持ローラ31の半径以下であるこ
とを示している。
【0063】図12は、担持ローラ31に対する供給ロ
ーラ33の回転速度比とトナーTの追従性との関係を示
すグラフである。供給ローラ33の担持ローラ31に対
する回転速度の比(以下、周速比と記す)を0.5〜
1.5の間で変化させたときの追従性の結果を図12に
記した。
【0064】図12によれば、周速比が0.75〜1.
25の範囲においては、担持ローラ31がほぼ1回転す
ることによって、トナー層は初期状態に戻りやすく、周
速比が0.75以下および1.25以上では追従性が著
しく低下している。周速比0.75以下では、供給ロー
ラ33の回転速度を遅くしたことによって、トナーTの
供給能力が低下し、周速比1.25以上では、供給ロー
ラ33の周囲でトナーがブリッジ状となり、同様に供給
能力が低下して、追従性を悪くしていると考えられる。
画像形成装置10での画像評価においても、周速比を
0.75〜1.25の範囲で設定した場合は、画像濃
度、濃度ムラとも許容範囲内のものが得られているが、
上記範囲外では濃度、ムラともに劣ったものであった。
よって、供給ローラ33の担持ローラ31に対する回転
速度の比を、0.75〜1.25の範囲に設定するのが
好ましい。
【0065】図13は、供給ローラ33の形状と供給ロ
ーラ33と担持ローラ31との位置関係、すなわち、非
接触に配置した場合と接触配置した場合におけるトナー
Tの追従性を示したグラフである。当図は、トナーの除
去後、担持ローラ31が1回転した時のトナーの供給
量、帯電量および電界強度2kV/mmでの飛翔濃度を
初期値に対する比率で表している。供給ローラ33を非
接触配置した場合は、上記の結果を基に、押圧部材34
の供給ローラ33への押圧位置はf点、供給ローラ33
の回転方向は担持ローラ31と逆方向、供給ローラ33
の回転速度を担持ローラ31と同一とし、L1=0.3
mm、L2=8mmとした。接触配置した場合は、L1
=0mmとした以外は上記と同条件であり、材質として
ポリウレタンフォームのものを用い、φ10mmの円筒
形状とした。
【0066】図13によれば、正六角形、非接触型の供
給ローラを用いた場合では、帯電量の回復は悪いものの
搬送量、飛翔濃度ともほぼ初期値と同等であるのに対
し、接触円筒型のものでは、帯電量は初期値に回復して
いるが搬送量の低下が著しく、また、飛翔濃度も低下し
ている。担持ローラ31が1回転したときの帯電量の値
は、 正六角柱、非接触型のとき:−3.7μC/g 接触円筒型のとき:−5.2μC/g であり、両者の差は小さく、飛翔性に影響を及ぼさない
範囲内にある。したがって、飛翔濃度の差は搬送量の差
が支配的であり、正六角形、非接触型供給ローラの方
が、接触円筒型のものより追従性に優れていることがわ
かる。
【0067】また、画像形成装置10で実際に印字を行
ってみたところ、正六角形、非接触型の場合は均一な画
像が得られたものの、接触円筒型においては、画像に濃
度ムラが生じ、著しく劣化したものとなった。よって、
接触円筒型よりも、非接触で正六角柱の供給ローラ33
とするのが好ましい。
【0068】なお、図3のトナー帯電器3は、図1の直
接記録方式の画像形成装置10に限らず、電子写真方
式、イオンフロー方式、または他の直接記録方式、たと
えば飛翔制御部材2を除去して対向電極をセグメント形
式とし、所定のセグメントに画像信号を入力する方式な
どにも使用可能である。その際には、担持ローラ31上
でのトナーの飛翔方向、あるいは接触領域と他の部材配
置より装置全体の構成を考えればよい。
【0069】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、収容槽、
供給ローラおよび担持ローラを水平方向に並べて配置
し、供給ローラの形状を多角柱とし、供給ローラを担持
ローラに対して非接触に配置し、供給ローラの回転方向
を担持ローラの回転方向と逆方向とし、可撓性の押圧部
材で供給ローラを押圧することすることで、担持ローラ
に充分な量の顕像剤を供給でき、汎用的な顕像剤帯電器
を提供でき、追従性を向上させることができ、画像ムラ
のない良好な画像を得ることができる。
【0070】さらに、担持ローラ、供給ローラ、規制部
材および押圧部材によって、これらに取囲まれる内部空
間が構成されて、担持ローラに充分な量の顕像剤を供給
することができ、画像品位を向上することができる。
【0071】また本発明によれば、金属材料からなる供
給ローラおよび担持ローラと、スチレンアクリル系樹脂
およびシリカを含み、平均粒子径が10μmである顕像
剤とを用い、担持ローラと供給ローラとの間の最近接距
離を0.5mm以下とすることによって、内部空間を安
定して形成することができ、充分な量の顕像剤を供給で
き、追従性に優れた顕像剤帯電器を提供することができ
る。
【0072】また本発明によれば、ゴム材料からなる規
制部材を用い、担持ローラと規制部材との接点と供給ロ
ーラとの間の最近接距離を担持ローラの半径以下とする
ことで、内部空間をさらに安定して形成することがで
き、充分な量の顕像剤を供給でき、追従性に優れた顕像
剤帯電器を提供することができる。
【0073】また本発明によれば、速度比を0.75〜
1.25とすることで、高品位の画像形成が可能であ
る。
【0074】また本発明によれば、直接記録方式によっ
て、高品位の印字が可能となり、電子写真方式に比べ
て、装置規模を小型化することが可能で、コストを低減
化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である画像形成装置10を
簡略化して示す断面図である。
【図2】画像形成装置10の一部を拡大して示す断面図
である。
【図3】トナー帯電器3の構成を示す断面図である。
【図4】図4(a)は図1の飛翔制御部材2を詳しく示
す平面図であり、図4(b)は飛翔制御部材2の断面斜
視図である。
【図5】印字部1の電気的な構成を示す図である。
【図6】L1,L2の定義を説明する図である。
【図7】押圧部材32の取付位置を説明する図である。
【図8】押圧部材32の取付位置とトナーTの追従性と
の関係を示すグラフである。
【図9】供給ローラ33の回転方向とトナーTの追従性
との関係を示すグラフである。
【図10】L1とトナーTの追従性との関係を示すグラ
フである。
【図11】L2とトナーTの追従性との関係を示すグラ
フである。
【図12】担持ローラ31に対する供給ローラ33の回
転速度比とトナーTの追従性との関係を示すグラフであ
る。
【図13】供給ローラ33の形状とトナーTの追従性と
の関係を示すグラフである。
【図14】特公平6−16210の現像装置の一部を示
す図である。
【図15】特開平2−101485のトナー供給装置の
一部を示す図である。
【図16】特開平8−179608の画像形成装置の一
部を示す図である。
【符号の説明】
2 飛翔制御部 10 画像形成装置 11 対向電極 23 制御電極 23a 貫通孔 31 担持ローラ 32 規制部材 33 供給ローラ 34 押圧部材 35 内部空間 36 筺体 37 撹拌ローラ 39 トナー収容槽 L1,L2 最近接距離 P 記録シート T トナー Ω1,Ω2,Ω3 方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 泉 英志 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 塚本 公秀 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−72732(JP,A) 特開 平8−179608(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/385 G03G 15/05 G03G 15/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録シートに付着させるための顕像剤を
    収容する収容槽と、 収容槽に対して水平方向に隣合って軸支され、収容槽か
    ら顕像剤を供給する多角柱状の供給ローラと、 供給ローラに対して収容槽の反対側に隣合って非接触に
    軸支され、供給された顕像剤を担持して供給ローラと逆
    回転する担持ローラと、 供給ローラの回転軸および担持ローラの回転軸の間の下
    方に支持され、顕像剤を摩擦帯電させて、担持ローラ上
    の顕像剤の層厚を規制する規制部材と、 供給ローラ付近に支持され、供給ローラを押圧する可撓
    性の押圧部材とを備え、 押圧部材が、規制部材の支持位置と同一の位置に支持さ
    れ、 担持ローラ、供給ローラ、規制部材および押圧部材に囲
    まれて内部空間が形成されることを特徴とする顕像剤帯
    電器。
  2. 【請求項2】 前記供給ローラおよび担持ローラは、金
    属材料からなり、 前記顕像剤は、スチレンアクリル系樹脂およびシリカを
    含み、平均粒子径が10μmであり、 供給ローラと担持ローラとの最近接距離は、0.5mm
    以下であることを特徴とする請求項1記載の顕像剤帯電
    器。
  3. 【請求項3】 前記規制部材は、ゴム材料からなり、 前記規制部材が担持ローラに接触する点と、供給ローラ
    との最近接距離は、担持ローラの半径以下であることを
    特徴とする請求項2記載の顕像剤帯電器。
  4. 【請求項4】 前記供給ローラの回転速度は、担持ロー
    ラの回転速度の0.75〜1.25倍の範囲にあること
    を特徴とする請求項2または3記載の顕像剤帯電器。
  5. 【請求項5】 記録シートに付着させるための顕像剤を
    収容する収容槽と、 収容槽に対して水平方向に隣合って軸支され、収容槽か
    ら顕像剤を供給する多角柱状の供給ローラと、 供給ローラに対して収容槽の反対側に隣合って非接触に
    軸支され、供給された顕像剤を担持して供給ローラと逆
    回転する担持ローラと、 供給ローラの回転軸および担持ローラの回転軸の間の下
    方に支持され、顕像剤を摩擦帯電させて、担持ローラ上
    の顕像剤の層厚を規制する規制部材と、 供給ローラ付近に支持され、供給ローラを押圧する可撓
    性の押圧部材と、 担持ローラと、その上方に設けられる記録シートの搬送
    路との間に配置され、記録シートに画像を形成するため
    に顕像剤粒子の通過が可能な複数の貫通孔を有し、顕像
    剤の飛翔を制御する制御電極と、 担持ローラに対向して搬送路の上方に配置され、電圧印
    加が可能な対向電極とを備え、 押圧部材が、規制部材の支持位置と同一の位置に支持さ
    れ、 担持ローラ、供給ローラ、規制部材および押圧部材に囲
    まれて内部空間が形成されることを特徴とする画像形成
    装置。
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