JP3513865B2 - シャンプー組成物 - Google Patents

シャンプー組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はシャンプー組成物に
関し、更に詳しくは、洗浄中は指通りが良く十分な洗浄
効果が得られ、すすぎ時にはきしみ感がなく毛髪に柔ら
かな感触を与え、タオルドライ後にも毛髪に滑らかさ、
しっとり感を与える優れたコンディショニング効果を有
するシャンプー組成物に関するものである。 【0002】 【従来の技術】近年、シャンプーに対しては毛髪や地肌
の汚れを落として清潔にする洗浄機能のみならず、すす
ぎ時および仕上がり時に毛髪に良好な感触を与えるコン
ディショニング効果が要求されてきており、そのために
各種ヘアコンディショニング剤などがシャンプー基剤に
配合されている。また一方では、シャンプー基剤に用い
られる洗浄剤自体に対しても各種検討がなされ、良好な
泡立ちや洗浄機能を有しながらも自ら優れたコンディシ
ョニング効果を発揮し、なおかつ、目や頭皮に対する刺
激が少ない洗浄剤が開発されている。このような特徴を
有する洗浄剤の1つとして、タンパク加水分解物のアシ
ル化誘導体が使用されている。このタンパク加水分解物
のアシル化誘導体を基剤として配合したシャンプーは、
構造中のポリペプチド部分が毛髪に高い親和性を有して
毛髪を保護するため、シャンプー時に毛髪を傷めること
が少なく、さらには毛髪を補強することが知られてい
る。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなタンパク加水分解物のアシル化誘導体は、毛髪への
高い親和性ゆえにそれ自身が有する特徴的な感触があら
われやすく、使用者の髪質によってはすすぎ時のきしみ
感や硬さ、タオルドライ後の硬さやべたつき感が感じら
れる場合があった。そこで、タンパク加水分解物のアシ
ル化誘導体を洗浄基剤として配合しつつも、使用者の髪
質を問わず、きしみ感がなく、優れたコンディショニン
グ効果を発揮するシャンプーの開発が望まれていた。 【0004】 【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者は上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、
特定量の動物タンパク加水分解物のアシル化物またはそ
の塩を洗浄基剤として使用するシャンプーにおいて、特
定量のカチオン化ラノリンを配合することにより、洗浄
中に十分な洗浄効果が得られて指通りも良く、すすぎ時
にはきしみ感がなく、タオルドライ後にも毛髪に滑らか
さ、しっとり感を与える、優れたコンディショニング効
果を有するシャンプー組成物が得られることを見出し、
本発明を完成するに至った。 【0005】すなわち本発明は、次の成分(A)および
(B)、 (A)動物タンパク加水分解物のアシル化物またはその
塩1〜50重量% (B)カチオン化ラノリン0.01〜10重量%を含有
することを特徴とするシャンプー組成物である。 【0006】【発明の実施の形態】 以下、本発明について詳述する。
本発明に用いられる(A)成分の動物タンパク加水分解
物のアシル化物またはその塩は、アニオン性のタンパク
系界面活性剤であり、タンパク変性を起こしにくく、ま
た皮膚、粘膜等への浸透が少ないため、低刺激性の洗浄
性アニオン界面活性剤として用いられる。本発明のシャ
ンプー組成物においては、毛髪を傷めることが少なく、
頭皮に対しても刺激の少ない洗浄成分および起泡成分と
して必須の成分である。 【0007】(A)成分の動物タンパク加水分解物のア
シル化物またはその塩は、動物タンパク質を加水分解し
て得られるポリペプタイドと脂肪酸との縮合物、または
その塩であり、一般式(1) 【0008】 【化1】 【0009】(式中、Rは炭素数7〜21の長鎖アル
キル基またはアルケニル基であり、Rはタンパク加水
分解物の構成アミノ酸の側鎖である。nは3〜20の整
数であり、Mは水素;ナトリウム、カリウムなどのアル
カリ金属;アンモニウム;モノエタノールアミン、ジエ
タノールアミン、トリエタノールアミン、2−アミノ−
2−メチル−1−プロパノール、2−アミノ−2−メチ
ル−1、3−プロパンジオールなど有機アルカノールア
ミンのオニウムなどである)で表されるものが好ましい
例として挙げられる。 【0010】また、その起源となるタンパクとしてコラ
ーゲン、エラスチン、ケラチン、絹蛋白質などが挙げら
れるが、これら動物タンパクは植物タンパクに比し使用
し易く、とりわけコラーゲン、絹蛋白質が好ましい。具
体的な例としてヤシ油脂肪酸加水分解コラーゲンカリウ
ム、ヤシ油脂肪酸加水分解コラーゲンナトリウム、ヤシ
油脂肪酸加水分解コラーゲントリエタノールアミン、ラ
ウリン酸加水分解コラーゲンカリウム、ラウリン酸加水
分解コラーゲンナトリウム、ウンデシレン酸加水分解コ
ラーゲンカリウム、ラウリン酸加水分解シルクナトリウ
ムなどが挙げられる。これらは、プロモイスEシリーズ
(成和化成社製)、ニッコールCCKシリーズ(日光ケ
ミカルズ社製)などとして市販されている。 【0011】本発明において、(A)成分の動物タンパ
ク加水分解物のアシル化物またはその塩は、必要に応じ
て1種または2種以上を併用して用いることができ、そ
の配合量は全組成中1〜50重量%(以下、単に%で示
す)であり、より好ましくは5〜30%である。1%未
満では十分な泡量、泡質、洗浄効果が得られず、また5
0%を超えると本成分の毛髪への吸着が増大し、コンデ
ィショニング効果が過剰となって、使用感触上、毛髪の
ごわつきやべたつきを感じてしまうことがある。 【0012】本発明に用いられる(B)成分のカチオン
化ラノリンは、毛髪用化粧料において主にコンディショ
ニング剤として知られているものであるが、本発明にお
いては、(A)成分の動物タンパク加水分解物のアシル
化物またはその塩を配合したシャンプー組成物にこれら
を組み合わせて配合すると、良好な泡量、泡質、洗浄効
果や毛髪や頭皮へのやさしさを損なうことなく、これら
タンパク系界面活性剤を用いたシャンプー組成物の特
徴であるすすぎ時の毛髪のきしみ感や硬さ、タオルドラ
イ後の硬さ、べたつき感を抑制することができ、様々な
髪質の使用者に対して望ましいコンディショニング効果
を付与できることが本発明者によって見出だされた。 【0013】本発明に用いられる(B)成分のカチオン
化ラノリンは、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピ
ルエチルジメチルアンモニウムなどが好ましく、これは
カチオンLQ(三洋化成社製)などの市販品を使用する
ことができる。 【0017】本発明において、(B)成分のカチオン化
ラノリンは、必要に応じて1種または2種以上を併用す
ることができる。その配合量は全組成中0.01〜10
%、より好ましくは0.05〜5%である。0.01%
未満では本発明の効果であるコンディショニング効果が
十分に得られず、10%を超えると十分な泡量、泡質、
洗浄効果が得られなかったり、さらに系の安定性の低下
をまねく場合がある。 【0018】本発明のシャンプー組成物は、上記必須成
分に加え、目的に応じて本発明の効果を損なわない量
的、質的範囲で、(A)成分以外のイオン性界面活性
剤、ノニオン性界面活性剤、(B)成分以外の水溶性高
分子、増泡剤、増粘剤、パール剤、(B)成分以外の油
剤、粉体、スクラブ剤、湿潤剤、紫外線吸収剤、抗フケ
剤、酸化防止剤、防腐剤、キレート剤、pH調整剤、電
解質、着色剤、香料、ヘアケア用の美容成分など、シャ
ンプー等において汎用である他の成分の配合が可能であ
る。 【0019】本発明のシャンプー組成物は、上記必須成
分である動物タンパク加水分解物のアシル化物またはそ
の塩、カチオン化ラノリンの各々特定量を攪拌混合し、
場合によっては加熱、冷却処理を行い、必要に応じて上
記任意成分を適宜配合することにより、毛髪用シャンプ
ーとして製造することができる。この場合、製造におい
てこれらの必須成分がイオン的に相互作用を起こす場合
があるので、添加に際してはその順序や添加速度などに
若干の注意を要する。また、本発明のシャンプー組成物
は、他の成分との併用や容器の機構により、低粘度〜高
粘度の液状、乳液状、クリーム状、ジェル状等、種々の
形態にて実施することができる。 【0020】 【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明を更に説明す
る。なお、これらは本発明を何ら限定するものではな
い。 【0021】実施例1〜11および比較例1〜8 シャ
ンプー(マイルドタイプ) 表1および表2に示す組成および下記製法にて液状のシ
ャンプーを調製し、使用試験により洗浄効果、洗浄中の
指通り、すすぎ時の毛髪のきしみ感や柔らかさ、タオル
ドライ後の毛髪の滑らかさやしっとり感について評価し
た。表1および表2に結果を併せて示す。 【0022】 【表1】 【0023】 【表2】【0024】注1:プロモイスECP−C(36%)
(成和化成社製)(配合量は純界面活性剤成分の量とし
て記載) 注2:プロモイスEFLS(20%)(成和化成社製)
(配合量は純界面活性剤成分の量として記載) 注3:YofcoFG−1(吉川製油社製) 注4:カチオンLQ(三洋化成工業社製) 注5:マーコート550(8%)(カルゴン社製)(配
合量は純ポリマー成分の量として記載) 注6:ポリマーJR400(ユニオンカーバイド社製) 注7:GAFQUAT734(50%)(GAF社製)
(配合量は純ポリマー成分の量として記載) 【0025】(製法) A.成分(1)〜(13)および(15)を均一に混合
溶解する。 B.Aに成分(14)を添加し、均一に混合する。 C.Bを容器に充填して、シャンプーを得る。 【0026】(評価方法) 10名の専門パネルに実施例1〜11および比較例1〜
8の各試料を分配して使用してもらい、各々に対して洗
浄効果、洗浄中の指通り、すすぎ時の髪の感触(きしみ
感のなさ、柔らかさ)、タオルドライ後の髪の感触(滑
らかさ、しっとり感)の各評価項目について、下記
(イ)絶対評価基準を用いて7段階評価してもらった。
その後、各試料の評点の平均値を(ロ)4段階評価基準
を用いて評価した。 評価項目 〈1〉洗浄効果 〈2〉洗浄中の指通り 〈3〉すすぎ時の髪の感触(きしみ感のなさ、柔らか
さ) 〈4〉タオルドライ後の髪の感触(滑らかさ、しっとり
感) (イ)絶対評価基準 (評点):(評価) 6 : 非常に良い 5 : 良い 4 : やや良い 3 : 普通 2 : やや悪い 1 : 悪い 0 : 非常に悪い (ロ)4段階評価基準 (評点) : (評価) 5.0以上 : ◎ (非常に良好) 3.0以上、5.0未満 : ○ (良好) 1.0以上、3.0未満 : △ (やや不良) 1.0未満 : × (不良) 【0027】表1および表2の結果から明らかなよう
に、本発明のシャンプー組成物は比較例1〜8のものと
比較して、洗浄中の洗浄効果に優れて指通りも良く、す
すぎ時の髪は柔らかできしみ感がなく、タオルドライ後
も髪が滑らかでしっとり感を有する優れた効果を示すも
のであることが実証された。 【0028】 【発明の効果】以上詳述した如く、本発明のシャンプー
組成物は洗浄中の指通りが良く十分な洗浄効果が得ら
れ、すすぎ時にはきしみ感がなく毛髪に柔らかな感触を
与え、タオルドライ後にも毛髪に滑らかさ、しっとり感
を与える優れたコンディショニング効果を有するもので
あり、シャンプー組成物として優れた品質を有する。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】次の成分(A)および(B)、 (A)動物タンパク加水分解物のアシル化物またはその
    塩1〜50重量% (B)カチオン化ラノリン0.01〜10重量%を含有
    することを特徴とするシャンプー組成物。
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