JP3513619B2 - バッチ式クラフトパルプの製造方法 - Google Patents
バッチ式クラフトパルプの製造方法Info
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- D—TEXTILES; PAPER
- D21—PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
- D21C—PRODUCTION OF CELLULOSE BY REMOVING NON-CELLULOSE SUBSTANCES FROM CELLULOSE-CONTAINING MATERIALS; REGENERATION OF PULPING LIQUORS; APPARATUS THEREFOR
- D21C3/00—Pulping cellulose-containing materials
- D21C3/22—Other features of pulping processes
- D21C3/26—Multistage processes
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- D—TEXTILES; PAPER
- D21—PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
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- D21C—PRODUCTION OF CELLULOSE BY REMOVING NON-CELLULOSE SUBSTANCES FROM CELLULOSE-CONTAINING MATERIALS; REGENERATION OF PULPING LIQUORS; APPARATUS THEREFOR
- D21C9/00—After-treatment of cellulose pulp, e.g. of wood pulp, or cotton linters ; Treatment of dilute or dewatered pulp or process improvement taking place after obtaining the raw cellulosic material and not provided for elsewhere
- D21C9/02—Washing ; Displacing cooking or pulp-treating liquors contained in the pulp by fluids, e.g. wash water or other pulp-treating agents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセルローズ物質をリサイ
クル式パルピングプロセスの液体と新たなホワイトリカ
ーとで処理してその中のリグニンを分解し、とくにバッ
チクラフトクッキングからすでに使用したクッキングリ
カーを回収し、その中の活力ある乾燥固形物と熱を有効
に回収し、そこから分離する有害なソープを除去するよ
うにしたバッチ式クラフトパルプの製造方法に関する。
クル式パルピングプロセスの液体と新たなホワイトリカ
ーとで処理してその中のリグニンを分解し、とくにバッ
チクラフトクッキングからすでに使用したクッキングリ
カーを回収し、その中の活力ある乾燥固形物と熱を有効
に回収し、そこから分離する有害なソープを除去するよ
うにしたバッチ式クラフトパルプの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】クラフトクッキングプロセスにおいて、
チップ形をしたもっとも都合のよいセルローズ物質は水
酸化ナトリウムと硫化水素ナトリウムとを含むアルカリ
クッキングリカーで高温状態で処理される。この新たな
無機クッキングリカーはホワイトリカーと呼ばれ、分解
されたウッド材を含む使用済リカーはブラックリカーと
呼ばれる。
チップ形をしたもっとも都合のよいセルローズ物質は水
酸化ナトリウムと硫化水素ナトリウムとを含むアルカリ
クッキングリカーで高温状態で処理される。この新たな
無機クッキングリカーはホワイトリカーと呼ばれ、分解
されたウッド材を含む使用済リカーはブラックリカーと
呼ばれる。
【0003】クラフトクッキング工程を開始してから今
日まで、なかでもっとも重要な目的の1つは、チップと
化学物質とを加熱するために必要とされるエネルギーの
消費を減らそうとする試みであった。
日まで、なかでもっとも重要な目的の1つは、チップと
化学物質とを加熱するために必要とされるエネルギーの
消費を減らそうとする試みであった。
【0004】一般に使用される方法は、チップと化学物
質とが一緒に処理されるとき、この工程の最後に熱エネ
ルギーを回収し、それをその工程のはじめに使用するこ
とであった。連続クッキング工程において、これは熱い
ブラックリカーを放出することによって得られる第2ス
チームでチップ材を加熱することによって行われる。
質とが一緒に処理されるとき、この工程の最後に熱エネ
ルギーを回収し、それをその工程のはじめに使用するこ
とであった。連続クッキング工程において、これは熱い
ブラックリカーを放出することによって得られる第2ス
チームでチップ材を加熱することによって行われる。
【0005】しかしながら不連続すなわちバッチ式のク
ッキング工程ではもっとも有効とされる方法は、回収し
た熱いブラックリカーを、 1) ダイジェスターに吐出
される直接加熱媒体として使用し、 2) 熱交換器によ
ってホワイトリカーを加熱することである。
ッキング工程ではもっとも有効とされる方法は、回収し
た熱いブラックリカーを、 1) ダイジェスターに吐出
される直接加熱媒体として使用し、 2) 熱交換器によ
ってホワイトリカーを加熱することである。
【0006】この種の低エネルギーのバッチ式クッキン
グに関連して、従来、いくつかのエネルギー回収方法が
提案されてきた。これらの開発のあるものは工業界の規
模で実施された。今日までもっとも有用とされている従
来の方法は、B.K.ファガーランドによる米国特許第
4,578,149号明細書に記載された方法である。
グに関連して、従来、いくつかのエネルギー回収方法が
提案されてきた。これらの開発のあるものは工業界の規
模で実施された。今日までもっとも有用とされている従
来の方法は、B.K.ファガーランドによる米国特許第
4,578,149号明細書に記載された方法である。
【0007】この明細書には、ウォッシュ濾過液をダイ
ジェスターの底部へ吐出することにより、熱いブラック
リカーがバッチダイジェスターの頂部から特定の熱いブ
ラックリカーアキュムレーターに移されることに関す
る。アキュムレーターにのこのような移動は、熱移動が
明かな温度低下を示すまで続けられ、その後、このリカ
ーはより低温のブラックリカー用の別のタンクへ導入さ
れる。
ジェスターの底部へ吐出することにより、熱いブラック
リカーがバッチダイジェスターの頂部から特定の熱いブ
ラックリカーアキュムレーターに移されることに関す
る。アキュムレーターにのこのような移動は、熱移動が
明かな温度低下を示すまで続けられ、その後、このリカ
ーはより低温のブラックリカー用の別のタンクへ導入さ
れる。
【0008】熱の回収は、はじめに一層低温のブラック
リカーをつぎのバッチへ吐出し、それから熱いブラック
リカーアキュムレーターから熱いブラックリカーを吐出
し、かつ、そのバッチ内で熱いブラックリカーの一部と
熱交換することにより、温められた熱いホワイトリカー
を吐出することによって行われる。
リカーをつぎのバッチへ吐出し、それから熱いブラック
リカーアキュムレーターから熱いブラックリカーを吐出
し、かつ、そのバッチ内で熱いブラックリカーの一部と
熱交換することにより、温められた熱いホワイトリカー
を吐出することによって行われる。
【0009】この工程において、ダイジェスターは最終
クッキング温度より約20度C低い温度に達するので、
このようにして通常のバッチ式クッキング工程でリカー
を加熱するため新たなスチームの形で必要とされるエネ
ルギーの大部分を供給することができる。一般にこの技
術は「2個のタンク」概念として分類されるすなわち一
方のブラックリカーアキュムレーターは「熱い」リカー
用であり、他方は「低温」リカー用である。
クッキング温度より約20度C低い温度に達するので、
このようにして通常のバッチ式クッキング工程でリカー
を加熱するため新たなスチームの形で必要とされるエネ
ルギーの大部分を供給することができる。一般にこの技
術は「2個のタンク」概念として分類されるすなわち一
方のブラックリカーアキュムレーターは「熱い」リカー
用であり、他方は「低温」リカー用である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】バッチ式クッキング技
術の開発は、かくしてエネルギー節約に関する改良を特
徴としてきた。しかしながら他の重要なクッキング技術
の問題たとえば回収されたブラックリカーの特性の効果
と変化、均等なパルプの品質およびその中の妨害に対す
るこれらの操作の感度に関してほとんど関心が払われて
いない。
術の開発は、かくしてエネルギー節約に関する改良を特
徴としてきた。しかしながら他の重要なクッキング技術
の問題たとえば回収されたブラックリカーの特性の効果
と変化、均等なパルプの品質およびその中の妨害に対す
るこれらの操作の感度に関してほとんど関心が払われて
いない。
【0011】一例として、ブラックリカーから分離する
ソープの除去といった重要な操作上の必要性は従来の低
エネルギーのバッチ文献には言及されていない。しかし
ながらこれらの問題を考えないで済ますことは、いくつ
かの低エネルギーのバッチ式ダイジェスターの始動が冗
長で厄介で、しかも最適状態以下の状態でしか操作され
ないことの大きな理由となっており、その結果、乱れお
よび生産の損失が生じたり、クッキングの程度やパルプ
の品質に変化が生じたりする。
ソープの除去といった重要な操作上の必要性は従来の低
エネルギーのバッチ文献には言及されていない。しかし
ながらこれらの問題を考えないで済ますことは、いくつ
かの低エネルギーのバッチ式ダイジェスターの始動が冗
長で厄介で、しかも最適状態以下の状態でしか操作され
ないことの大きな理由となっており、その結果、乱れお
よび生産の損失が生じたり、クッキングの程度やパルプ
の品質に変化が生じたりする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、これら
の目的やその他の目的は所定温度と所定乾燥固形物含有
量とを有する使用済クッキングリカー中のクック処理さ
れたリグノセルローズ含有材を含むバッチダイジェスタ
ーから使用済クッキングリカーを排出する方法を見い出
すことによって実現される。
の目的やその他の目的は所定温度と所定乾燥固形物含有
量とを有する使用済クッキングリカー中のクック処理さ
れたリグノセルローズ含有材を含むバッチダイジェスタ
ーから使用済クッキングリカーを排出する方法を見い出
すことによって実現される。
【0013】この方法は使用済クッキングリカーの第1
部分をダイジェスターから排出させるために、洗浄液の
第1部分をそのダイジェスターに供給し、前記使用済ク
ッキングリカーの第1部分はクック処理終了時の前記所
定温度と所定乾燥固形物含有量とを有することと、前記
ダイジェスターから使用済クッキングリカーの第2部分
を排出させるため洗浄液の第2部分をダイジェスターに
供給し、前記使用済クッキングリカーの第2部分はクッ
ク処理終了時の前記所定温度から所定の低い温度となる
までの範囲の温度で、且つ、クック処理終了時よりも低
い乾燥固形物含有量を有することと、そして使用済クッ
キングリカーの第1部分と第2部分とを分離して保存す
る工程からなる。
部分をダイジェスターから排出させるために、洗浄液の
第1部分をそのダイジェスターに供給し、前記使用済ク
ッキングリカーの第1部分はクック処理終了時の前記所
定温度と所定乾燥固形物含有量とを有することと、前記
ダイジェスターから使用済クッキングリカーの第2部分
を排出させるため洗浄液の第2部分をダイジェスターに
供給し、前記使用済クッキングリカーの第2部分はクッ
ク処理終了時の前記所定温度から所定の低い温度となる
までの範囲の温度で、且つ、クック処理終了時よりも低
い乾燥固形物含有量を有することと、そして使用済クッ
キングリカーの第1部分と第2部分とを分離して保存す
る工程からなる。
【0014】本発明の方法によれば、所定温度はバッチ
ダイジェスター用クッキング温度からなり、前記所定の
低い温度は大気圧でクッキングリカーの沸点に相当する
温度からなる。
ダイジェスター用クッキング温度からなり、前記所定の
低い温度は大気圧でクッキングリカーの沸点に相当する
温度からなる。
【0015】本発明の方法によれば、この方法は使用済
クッキングリカーの第1部分がいつ得られたかを決定す
るため使用済クッキングリカーの乾燥固形物の含有量を
モニタする工程を含む。
クッキングリカーの第1部分がいつ得られたかを決定す
るため使用済クッキングリカーの乾燥固形物の含有量を
モニタする工程を含む。
【0016】本発明の方法のもうひとつの実施例によれ
ば、この方法は使用済クッキングリカーの第2部分がい
つ得られたかを決定するため使用済クッキングリカーの
温度をモニタする工程を含む。
ば、この方法は使用済クッキングリカーの第2部分がい
つ得られたかを決定するため使用済クッキングリカーの
温度をモニタする工程を含む。
【0017】本発明の方法のさらにもうひとつの実施例
によれば、この方法はリグノセルローズ含有材を含む次
のバッチをクック処理するための加熱リカーとして使用
済クッキングリカーの第1部分を使用する工程を含む。
によれば、この方法はリグノセルローズ含有材を含む次
のバッチをクック処理するための加熱リカーとして使用
済クッキングリカーの第1部分を使用する工程を含む。
【0018】もうひとつの実施例において、本発明の方
法はリグノセルローズ含有材を含む次のバッチをクック
処理するために加熱用リカーの加熱源として使用済クッ
キングリカーの第2部分を使用する工程を含む。好まし
い実施例において、この方法は大気圧に保持されたリカ
ータンクへ使用済クッキングリカーの第2部分を移送す
る工程を含む。
法はリグノセルローズ含有材を含む次のバッチをクック
処理するために加熱用リカーの加熱源として使用済クッ
キングリカーの第2部分を使用する工程を含む。好まし
い実施例において、この方法は大気圧に保持されたリカ
ータンクへ使用済クッキングリカーの第2部分を移送す
る工程を含む。
【0019】本発明の方法によれば、この方法は使用済
クッキングリカーの第3部分をダイジェスターから排出
するために洗浄液の第3部分をダイジェスターに供給す
る工程を有し、前記使用済クッキングリカーの第3部分
は大気圧でクッキングリカーの沸点よりも低い温度を有
する。
クッキングリカーの第3部分をダイジェスターから排出
するために洗浄液の第3部分をダイジェスターに供給す
る工程を有し、前記使用済クッキングリカーの第3部分
は大気圧でクッキングリカーの沸点よりも低い温度を有
する。
【0020】本発明によれば、バッチ式蒸解工程でクラ
フトパルプを製造する方法が発見された。この方法はリ
グノセルローズ材をバッチダイジェスターに注入し、そ
のバッチダイジェスターに、使用済クッキングリカーお
よびまたは新たなアルカリ性クッキングリカーを追加す
ることによって前記リグノセルローズ含有材に含浸さ
せ、それを事前処理し、そして加熱し、クック処理され
たリグノセルローズ含有材に所定温度と所定乾燥固形物
含有量とをもたせるように、所定のクッキング温度で前
記リグノセルローズ含有材をクック処理し、使用済クッ
キングリカーの第1部分をダイジェスターから排出させ
るように、洗浄液の第1部分をそのダイジェスターに供
給することによってバッチダイジェスターから使用済ク
ッキングリカーを排出し、前記使用済クッキングリカー
の第1部分は所定温度に相当する温度と所定乾燥固形物
含有量に相当する乾燥固形物含有量とを有することと、
使用済クッキングリカーの第2部分をダイジェスターか
ら排出させるように、洗浄液の第2部分をダイジェスタ
ーに供給し、前記使用済クッキングリカーの第2部分は
所定温度から所定の低い温度となるまでの範囲の温度と
前記所定乾燥固形物含有量よりも低い乾燥固形物含有量
とを有することと、前記使用済クッキングリカーの第1
部分と第2部分とを分離して保存し、次のバッチのリグ
ノセルローズ含有材を事前処理し、加熱するため使用済
クッキングリカーの第1部分を利用し、次のバッチのリ
グノセルローズ含有材に熱を供給するため使用済クッキ
ングリカーの第2部分を利用することからなる。
フトパルプを製造する方法が発見された。この方法はリ
グノセルローズ材をバッチダイジェスターに注入し、そ
のバッチダイジェスターに、使用済クッキングリカーお
よびまたは新たなアルカリ性クッキングリカーを追加す
ることによって前記リグノセルローズ含有材に含浸さ
せ、それを事前処理し、そして加熱し、クック処理され
たリグノセルローズ含有材に所定温度と所定乾燥固形物
含有量とをもたせるように、所定のクッキング温度で前
記リグノセルローズ含有材をクック処理し、使用済クッ
キングリカーの第1部分をダイジェスターから排出させ
るように、洗浄液の第1部分をそのダイジェスターに供
給することによってバッチダイジェスターから使用済ク
ッキングリカーを排出し、前記使用済クッキングリカー
の第1部分は所定温度に相当する温度と所定乾燥固形物
含有量に相当する乾燥固形物含有量とを有することと、
使用済クッキングリカーの第2部分をダイジェスターか
ら排出させるように、洗浄液の第2部分をダイジェスタ
ーに供給し、前記使用済クッキングリカーの第2部分は
所定温度から所定の低い温度となるまでの範囲の温度と
前記所定乾燥固形物含有量よりも低い乾燥固形物含有量
とを有することと、前記使用済クッキングリカーの第1
部分と第2部分とを分離して保存し、次のバッチのリグ
ノセルローズ含有材を事前処理し、加熱するため使用済
クッキングリカーの第1部分を利用し、次のバッチのリ
グノセルローズ含有材に熱を供給するため使用済クッキ
ングリカーの第2部分を利用することからなる。
【0021】本発明のこの方法の好ましい実施例におい
て、この方法は、次のバッチのリグノセルローズ含有材
に熱を供給した後、大気圧に保持されたリカータンクへ
使用済クッキングリカーの第2部分を移送する工程を含
む。
て、この方法は、次のバッチのリグノセルローズ含有材
に熱を供給した後、大気圧に保持されたリカータンクへ
使用済クッキングリカーの第2部分を移送する工程を含
む。
【0022】好ましくは、この方法は、リカータンク内
で使用済クッキングリカーの第2部分に含まれるソープ
を分離し、除去する工程を含む。とくにリカータンクは
互いの流体が接触する第1隔室と第2隔室とを有し、こ
の方法は使用済クッキングリカーの第2部分をリカータ
ンク内の第2隔室に移送する工程を含む。もっと好まし
くは、この方法はリカータンクの第2隔室内の使用済ク
ッキングリカーの第2部分からソープを分離し、除去す
る工程を含む。
で使用済クッキングリカーの第2部分に含まれるソープ
を分離し、除去する工程を含む。とくにリカータンクは
互いの流体が接触する第1隔室と第2隔室とを有し、こ
の方法は使用済クッキングリカーの第2部分をリカータ
ンク内の第2隔室に移送する工程を含む。もっと好まし
くは、この方法はリカータンクの第2隔室内の使用済ク
ッキングリカーの第2部分からソープを分離し、除去す
る工程を含む。
【0023】本発明のこの方法は、次のバッチのリグノ
セルローズ含有材の含浸のため使用済クッキングリカー
の第2部分を利用する工程を含む。好ましい実施例にお
いて、この方法は、次のバッチのリグノセルローズ含有
材の含浸のためリカータンクの第2隔室から使用済クッ
キングリカーの第2部分を利用する工程を含む。
セルローズ含有材の含浸のため使用済クッキングリカー
の第2部分を利用する工程を含む。好ましい実施例にお
いて、この方法は、次のバッチのリグノセルローズ含有
材の含浸のためリカータンクの第2隔室から使用済クッ
キングリカーの第2部分を利用する工程を含む。
【0024】本発明のこの方法のもうひとつの実施例に
よれば、この方法は、次のバッチにおいてダイジェスタ
ーに供給される新たなアルカリ性クッキングリカーを予
加熱するため使用済クッキングリカーの第2部分を利用
する工程を含む。
よれば、この方法は、次のバッチにおいてダイジェスタ
ーに供給される新たなアルカリ性クッキングリカーを予
加熱するため使用済クッキングリカーの第2部分を利用
する工程を含む。
【0025】もうひとつの実施例において、この方法は
使用済クッキングリカーの第3部分をダイジェスターか
ら排出するために、そのダイジェスターに洗浄液の第3
部分を供給する工程を含み、前記使用済クッキングリカ
ーの第3部分は大気圧でクッキングリカーの沸点よりも
低い温度を有する。好ましい実施例において、洗浄液は
クラフトパルプを洗浄する洗浄プラントからの濾過液か
らなる。
使用済クッキングリカーの第3部分をダイジェスターか
ら排出するために、そのダイジェスターに洗浄液の第3
部分を供給する工程を含み、前記使用済クッキングリカ
ーの第3部分は大気圧でクッキングリカーの沸点よりも
低い温度を有する。好ましい実施例において、洗浄液は
クラフトパルプを洗浄する洗浄プラントからの濾過液か
らなる。
【0026】
【作用】本発明はかくして特定のブラックリカーに指定
された3個のタンクと、新たなリカーリサイクルシーケ
ンスと、その工程の最適位置でソープを除去することを
含む、クラフトパルプの製造工程によって従来の低エネ
ルギーのバッチ式クラフトクッキング工程の弱点を克服
することができる。
された3個のタンクと、新たなリカーリサイクルシーケ
ンスと、その工程の最適位置でソープを除去することを
含む、クラフトパルプの製造工程によって従来の低エネ
ルギーのバッチ式クラフトクッキング工程の弱点を克服
することができる。
【0027】
【実施例】つぎに本発明の一実施例を適切に説明し、そ
れを先行技術の技術状態に比較するために、ダイジェス
ターの底部へ吐出される洗浄濾過液を使用することによ
ってクラフトバッチダイジェスターの頂部から最終的に
リカーを排出させるとき、何が起こるかを正確に理解す
ることが重要である。これを理解するには、図面に関連
して説明したつぎの詳細な記載を読むことにより、一層
容易に理解が得られる。
れを先行技術の技術状態に比較するために、ダイジェス
ターの底部へ吐出される洗浄濾過液を使用することによ
ってクラフトバッチダイジェスターの頂部から最終的に
リカーを排出させるとき、何が起こるかを正確に理解す
ることが重要である。これを理解するには、図面に関連
して説明したつぎの詳細な記載を読むことにより、一層
容易に理解が得られる。
【0028】はじめに図2を参照すれば、この図面はダ
イジェスターを出て排出されるブラックリカーの温度と
乾燥固形物濃度との展開を明らかに示す。ダイジェスタ
ーを充填する液量の種々の側面を説明する種々異なる特
徴的量的パーセンテージを限定することは本発明を理解
する上でとくに重要である。
イジェスターを出て排出されるブラックリカーの温度と
乾燥固形物濃度との展開を明らかに示す。ダイジェスタ
ーを充填する液量の種々の側面を説明する種々異なる特
徴的量的パーセンテージを限定することは本発明を理解
する上でとくに重要である。
【0029】かくして再度図2を参照すれば、Vtot す
なわちダイジェスターの総容積は空のダイジェスター容
器の総容積を意味し、Vvoidすなわちダイジェスターの
フリー容積、つまり空の容積は、チップによって充填さ
れないダイジェスターの容積を意味する。
なわちダイジェスターの総容積は空のダイジェスター容
器の総容積を意味し、Vvoidすなわちダイジェスターの
フリー容積、つまり空の容積は、チップによって充填さ
れないダイジェスターの容積を意味する。
【0030】したがってVvoid = Vtot − Vchip 容
積である。Vliq すなわちダイジェスターの液体支持容
量はダイジェスターの空部の液体容積とチップ材料中の
液量との合計を意味するすなわちVliq = Vtot − V
solid 位相である。
積である。Vliq すなわちダイジェスターの液体支持容
量はダイジェスターの空部の液体容積とチップ材料中の
液量との合計を意味するすなわちVliq = Vtot − V
solid 位相である。
【0031】図2において、ダイジェスターの総容積す
なわちVtot は100%として印づけされている。この
図2では、ダイジェスターの液体支持容量はVtot から
固形物位相すなわち繊維材料の容積を差し引いたもので
あるすなわち典型的には90%である(90%の液体支
持容量値すなわちダイジェスター内の液体の総量は、液
圧的に完全なバッチダイジェスターの最終的パルプ濃度
が約10%であるという事実から誘導される、かくして
90%は液体である)。
なわちVtot は100%として印づけされている。この
図2では、ダイジェスターの液体支持容量はVtot から
固形物位相すなわち繊維材料の容積を差し引いたもので
あるすなわち典型的には90%である(90%の液体支
持容量値すなわちダイジェスター内の液体の総量は、液
圧的に完全なバッチダイジェスターの最終的パルプ濃度
が約10%であるという事実から誘導される、かくして
90%は液体である)。
【0032】図2において、ダイジェスターの空(フリ
ー)容積すなわちVvoidはチップによって充填されない
スペースであり、Vtot からチップ容積を差し引いたも
のであって、それは典型的には60%である。
ー)容積すなわちVvoidはチップによって充填されない
スペースであり、Vtot からチップ容積を差し引いたも
のであって、それは典型的には60%である。
【0033】この60%の液体のない容積値は、バッチ
ダイジェスターを充填するソフトウッドチップが典型的
には、ダイジェスターの1立方米当たり約160Kg絶
対的乾燥ウッド固形物を充填するという事実から誘導さ
れる。
ダイジェスターを充填するソフトウッドチップが典型的
には、ダイジェスターの1立方米当たり約160Kg絶
対的乾燥ウッド固形物を充填するという事実から誘導さ
れる。
【0034】さらにソフトウッドの比密度はウッド材1
リットル当たり約0.4Kgである。かくしてダイジェ
スター1立方メートル当たり約0.4立方メートルのウ
ッドスペースが与えられるので、その0.6立方メート
ルが液体のないスペースとして残される。勿論、この数
字はチップの詰め度合いやウッドの比密度によって幾
分、変化する。
リットル当たり約0.4Kgである。かくしてダイジェ
スター1立方メートル当たり約0.4立方メートルのウ
ッドスペースが与えられるので、その0.6立方メート
ルが液体のないスペースとして残される。勿論、この数
字はチップの詰め度合いやウッドの比密度によって幾
分、変化する。
【0035】基本的に沸点以下の温度すなわち約80〜
90度Cの温度で、ダイジェスター底部へ向かって、1
2%の乾燥固形物含有量を有するような一層冷えた洗浄
濾過液を吐出するとき、ダイジェスターの頂部から出る
ブラックリカーはそのダイジェスターに吐出される濾過
液の量にしたがって種々変化するような特性を有する。
90度Cの温度で、ダイジェスター底部へ向かって、1
2%の乾燥固形物含有量を有するような一層冷えた洗浄
濾過液を吐出するとき、ダイジェスターの頂部から出る
ブラックリカーはそのダイジェスターに吐出される濾過
液の量にしたがって種々変化するような特性を有する。
【0036】Vtot の約60%まで吐出されると、ダイ
ジェスターの空容積はまさに洗浄濾過液によって完全に
置きかえられんとする位置にあり、この濾過液はその
後、ダイジェスターから流出し始める。この時点(移行
点1)が図2に示す「乾燥固形物移動曲線」(DS)に
見られる。
ジェスターの空容積はまさに洗浄濾過液によって完全に
置きかえられんとする位置にあり、この濾過液はその
後、ダイジェスターから流出し始める。この時点(移行
点1)が図2に示す「乾燥固形物移動曲線」(DS)に
見られる。
【0037】この曲線はそれから急速に降下し、洗浄濾
過液の乾燥固形物濃度へ向かって降下する。なぜならチ
ップの内部容積から空部液体への乾燥固形物の拡散は遅
速工程だからである。洗浄濾過液の濃度レベルにはじめ
て達するのは排出容積が拡大した後である。
過液の乾燥固形物濃度へ向かって降下する。なぜならチ
ップの内部容積から空部液体への乾燥固形物の拡散は遅
速工程だからである。洗浄濾過液の濃度レベルにはじめ
て達するのは排出容積が拡大した後である。
【0038】すなわちダイジェスターの総容積の130
〜140%になった時である。しかしながら移行位置1
では、ダイジェスターから出るリカーの温度はまだ、ク
ッキング温度に近い。なぜならほとんど動かない液体を
含むチップの内部容積から空部容積の可動リカーまで熱
移動が迅速に生じるからである。
〜140%になった時である。しかしながら移行位置1
では、ダイジェスターから出るリカーの温度はまだ、ク
ッキング温度に近い。なぜならほとんど動かない液体を
含むチップの内部容積から空部容積の可動リカーまで熱
移動が迅速に生じるからである。
【0039】Vtot の約90%まで吐出された後、その
排出された量はダイジェスターの液体支持容量の約10
0%に等しい。そしてチップの内部の熱含有量はその後
加熱される洗浄濾過液へほとんど完全に伝達される。こ
の時点(移行点2)が図2に示す「熱移動曲線」(TE
MP)に示されており、この曲線は急速に洗浄濾過液の
温度へ向かって降下する。
排出された量はダイジェスターの液体支持容量の約10
0%に等しい。そしてチップの内部の熱含有量はその後
加熱される洗浄濾過液へほとんど完全に伝達される。こ
の時点(移行点2)が図2に示す「熱移動曲線」(TE
MP)に示されており、この曲線は急速に洗浄濾過液の
温度へ向かって降下する。
【0040】図3はダイジェスターのVtot のパーセン
テージとして吐出される洗浄液の容積の関数としてクラ
フトバッチダイジェスターで熱移動が生じる間のソープ
濃度の作用を示す。
テージとして吐出される洗浄液の容積の関数としてクラ
フトバッチダイジェスターで熱移動が生じる間のソープ
濃度の作用を示す。
【0041】そして洗浄液が流入し始めるとき、ソープ
濃度が逆に上昇することに留意することは重要なことで
ある。というのは、洗浄液はクック処理が終わる時のブ
ラックリカーのソープ濃度すなわち約2g/lより高い
ソープ濃度すなわち約8g/lを有するという事実によ
る。洗浄濾過液部分は排出が進むにしたがって増大する
ので、この濃度は洗浄濾過液の濃度に接近する。
濃度が逆に上昇することに留意することは重要なことで
ある。というのは、洗浄液はクック処理が終わる時のブ
ラックリカーのソープ濃度すなわち約2g/lより高い
ソープ濃度すなわち約8g/lを有するという事実によ
る。洗浄濾過液部分は排出が進むにしたがって増大する
ので、この濃度は洗浄濾過液の濃度に接近する。
【0042】たとえば米国特許第4,578,149号
明細書に示すような先行技術によれば、排出されたリカ
ーは熱移動にしたがって熱いブラックリカーのアキュム
レーターに回収されるすなわち低温アキュムレーターに
の遮断が移行点2にしたがって決定される。
明細書に示すような先行技術によれば、排出されたリカ
ーは熱移動にしたがって熱いブラックリカーのアキュム
レーターに回収されるすなわち低温アキュムレーターに
の遮断が移行点2にしたがって決定される。
【0043】この方法は明らかに有効に熱を回収する
が、ブラックリカーの品質を一定に保持することができ
ない。排出がVtot の60%以上に進むと、乾燥固形物
曲線は急激に降下する。排出量が90%に近づくと、乾
燥固形物濃度は低下して、洗浄濾過液の濃度に近づく。
その結果、有用なクッキング化学物質の濃度、基本的に
は残留アルカリおよび硫黄の濃度は、熱いブラックリカ
ーの回収端では非常に低くなる。
が、ブラックリカーの品質を一定に保持することができ
ない。排出がVtot の60%以上に進むと、乾燥固形物
曲線は急激に降下する。排出量が90%に近づくと、乾
燥固形物濃度は低下して、洗浄濾過液の濃度に近づく。
その結果、有用なクッキング化学物質の濃度、基本的に
は残留アルカリおよび硫黄の濃度は、熱いブラックリカ
ーの回収端では非常に低くなる。
【0044】しかしながらこの希釈されたリカーは熱い
ブラックリカーアキュムレーターに流入し、その熱いブ
ラックリカーがつぎのクック処理のために使用されると
き、化学成分を変化させるブラックリカーが流入する。
ブラックリカーアキュムレーターに流入し、その熱いブ
ラックリカーがつぎのクック処理のために使用されると
き、化学成分を変化させるブラックリカーが流入する。
【0045】その結果、クッキング状態が変化するの
で、クッキングの程度やパルプの品質に避け難い変化が
生じる。また多量の好ましくないソープも同様に、熱い
ブラックリカーアキュムレーターに回収される。
で、クッキングの程度やパルプの品質に避け難い変化が
生じる。また多量の好ましくないソープも同様に、熱い
ブラックリカーアキュムレーターに回収される。
【0046】図4は米国特許第4,578,149号明
細書に記載の方法にしたがって操作されるダイジェスタ
ーハウス内で工業用クラフトバッチダイジェスターに流
入する熱いブラックリカーから測定した残留アルカリ濃
度を示す。
細書に記載の方法にしたがって操作されるダイジェスタ
ーハウス内で工業用クラフトバッチダイジェスターに流
入する熱いブラックリカーから測定した残留アルカリ濃
度を示す。
【0047】かくして残留アルカリ濃度は、正確には図
2から予測されるように、1リットル当たり有効アルカ
リが約10〜17gの間でランダムに変化することがわ
かる。すなわち乾燥固形物濃度が約12.5〜21%の
間で変化することがわかる。
2から予測されるように、1リットル当たり有効アルカ
リが約10〜17gの間でランダムに変化することがわ
かる。すなわち乾燥固形物濃度が約12.5〜21%の
間で変化することがわかる。
【0048】つぎに図1を参照すれば、本発明のタンク
と、リカー移送シーケンスが示されている。本発明によ
れば、クラフトバッチクックの終わりに、洗浄濾過液E
をダイジェスターの底部へ吐出することによってダイジ
ェスターのリカーの最終的排出は第1移行点(図2参
照)まではじめに行われ、基本的には使用済の回収可能
なリカーを全部除去し、液体のない容積から圧力を除去
する。
と、リカー移送シーケンスが示されている。本発明によ
れば、クラフトバッチクックの終わりに、洗浄濾過液E
をダイジェスターの底部へ吐出することによってダイジ
ェスターのリカーの最終的排出は第1移行点(図2参
照)まではじめに行われ、基本的には使用済の回収可能
なリカーを全部除去し、液体のない容積から圧力を除去
する。
【0049】この排出されたリカーはB1として蒸解さ
れ、点Bの位置でブラックリカータンク1へ移される。
回収される正確な量は通常の乾燥固形物アナライザーに
より、ダイジェスターの頂部から出る排出されたリカー
中の乾燥固形物濃度をモニタすることによってもっとも
適切にコントロールされる。
れ、点Bの位置でブラックリカータンク1へ移される。
回収される正確な量は通常の乾燥固形物アナライザーに
より、ダイジェスターの頂部から出る排出されたリカー
中の乾燥固形物濃度をモニタすることによってもっとも
適切にコントロールされる。
【0050】乾燥固形物の濃度の明かな低下が検出され
ると、その大気での沸点に近い温度になるまで、排出リ
カーはブラックリカータンク2へ流入するために切りか
えられる。この排出されたリカーはD1と呼ばれ、かく
して回収される。
ると、その大気での沸点に近い温度になるまで、排出リ
カーはブラックリカータンク2へ流入するために切りか
えられる。この排出されたリカーはD1と呼ばれ、かく
して回収される。
【0051】この最終点は明らかに移行点2(図2参
照)より遠い地点であって、それは液体支持容量の容積
の熱含有量が排出する洗浄濾過液中で回収されるところ
の排出容積に対応する、これは熱の回収が完全に行われ
たことを意味する。
照)より遠い地点であって、それは液体支持容量の容積
の熱含有量が排出する洗浄濾過液中で回収されるところ
の排出容積に対応する、これは熱の回収が完全に行われ
たことを意味する。
【0052】パルプをさらに洗浄するために、そこで洗
浄濾過液の吐出が続けられ、それに対応して排出される
リカーA1は点ABの位置で大気圧のブラックリカータ
ンク3へ送られる。
浄濾過液の吐出が続けられ、それに対応して排出される
リカーA1は点ABの位置で大気圧のブラックリカータ
ンク3へ送られる。
【0053】このような方法で処理するとき、第1ブラ
ックリカー部分B1は、 1) 基本的にクッキング温度
と、 2) クッキングの最終時点で乾燥固形物濃度との
両方の状態にある。従来の方法では、専用タンクに位置
する単一のリカーの純度に対してこれら2つの重要な要
件を達成することはできない。
ックリカー部分B1は、 1) 基本的にクッキング温度
と、 2) クッキングの最終時点で乾燥固形物濃度との
両方の状態にある。従来の方法では、専用タンクに位置
する単一のリカーの純度に対してこれら2つの重要な要
件を達成することはできない。
【0054】他方、第2の回収されたブラックリカーD
1は移行点1の所で突破し始める希釈用洗浄濾過液を含
む。そのブラックリカーD1は種々変化するブラックリ
カー特性を有し、またソープをほとんど含んでいること
に留意することは重要なことである。なぜなら濾過液が
移行点1の後、ブラックリカーに突入するとき、図3に
示すように、ソープの濃度がはじめに上昇するからであ
る。
1は移行点1の所で突破し始める希釈用洗浄濾過液を含
む。そのブラックリカーD1は種々変化するブラックリ
カー特性を有し、またソープをほとんど含んでいること
に留意することは重要なことである。なぜなら濾過液が
移行点1の後、ブラックリカーに突入するとき、図3に
示すように、ソープの濃度がはじめに上昇するからであ
る。
【0055】従来の方法では乾燥固形物含有量及温度の
変化および選択的に高くなるソープ濃度を含むような専
用タンクにおいて、ブラックリカーの単一部分を回収さ
せることはできない。ブラックリカータンク2内の混合
リカーは専ら、ホワイトリカーと熱交換器内の温水とを
加熱するために使用されそれから、ブラックリカータン
ク3の隔室Sにおいて、含浸ブラックリカーAAとして
遂にはさらに使用されることになる。
変化および選択的に高くなるソープ濃度を含むような専
用タンクにおいて、ブラックリカーの単一部分を回収さ
せることはできない。ブラックリカータンク2内の混合
リカーは専ら、ホワイトリカーと熱交換器内の温水とを
加熱するために使用されそれから、ブラックリカータン
ク3の隔室Sにおいて、含浸ブラックリカーAAとして
遂にはさらに使用されることになる。
【0056】ブラックリカータンク3とその隔室Sはこ
こで、クラフトクッキングにおいて重要な新たな役割を
有する。すなわち受容隔室Sの機能は冷却され、減圧さ
れた、ブラックリカータンク2からのブラックリカーか
ら分離されたソープを除去し、含浸の目的でソープ含有
量の少ないブラックリカーを隔離することである。
こで、クラフトクッキングにおいて重要な新たな役割を
有する。すなわち受容隔室Sの機能は冷却され、減圧さ
れた、ブラックリカータンク2からのブラックリカーか
ら分離されたソープを除去し、含浸の目的でソープ含有
量の少ないブラックリカーを隔離することである。
【0057】隔室Sはソープが外側から、又はその隔室
から流入しないようにするためその底部近くから伸長す
る管によってブラックリカータンク3の主貯槽に接続さ
れる。従来の技術では、ソープを回収されたブラックリ
カーから分離し、ソープ含有量の低いブラックリカーを
その工程へ選択的に戻すことはできない。
から流入しないようにするためその底部近くから伸長す
る管によってブラックリカータンク3の主貯槽に接続さ
れる。従来の技術では、ソープを回収されたブラックリ
カーから分離し、ソープ含有量の低いブラックリカーを
その工程へ選択的に戻すことはできない。
【0058】産業界の工程で実際に体験した結果、ブラ
ックリカーの移送シーケンスのこの位置におけるソープ
の除去は非常に重要であることがわかった。たとえば米
国特許第4,579,149号明細書に記載されるよう
な方法は、ソープ問題を認識さえしておらず、当然、そ
の解決法も提供していない。
ックリカーの移送シーケンスのこの位置におけるソープ
の除去は非常に重要であることがわかった。たとえば米
国特許第4,579,149号明細書に記載されるよう
な方法は、ソープ問題を認識さえしておらず、当然、そ
の解決法も提供していない。
【0059】さらにこの形式の2個のタンクによる熱回
収の考えは、その性質によってプレッシャーがかけられ
ねばならず、したがって分離されたソープがそこから除
去されるのを妨げてしまう。
収の考えは、その性質によってプレッシャーがかけられ
ねばならず、したがって分離されたソープがそこから除
去されるのを妨げてしまう。
【0060】その結果、この従来の方法は、ブラックリ
カータンク内にたまったソープがダイジェスターにゆっ
くりと送られるとき、操作上の問題が反復することによ
って使用できなくなり、そしてダイジェスターの循環を
保持する上で難しい問題を生じさせ、有効な液体排出操
作を妨げてしまう。
カータンク内にたまったソープがダイジェスターにゆっ
くりと送られるとき、操作上の問題が反復することによ
って使用できなくなり、そしてダイジェスターの循環を
保持する上で難しい問題を生じさせ、有効な液体排出操
作を妨げてしまう。
【0061】本発明によれば、クラフトバッチクックは
ダイジェスターをチップで充填し、チップ材にブラック
リカーを完全に含浸させるため、ブラックリカータンク
3の受容隔室Sからのソープ含有量の少ないブラックリ
カーAAをチップに浸み込ませることによって行われ
る。
ダイジェスターをチップで充填し、チップ材にブラック
リカーを完全に含浸させるため、ブラックリカータンク
3の受容隔室Sからのソープ含有量の少ないブラックリ
カーAAをチップに浸み込ませることによって行われ
る。
【0062】点ABの所で、ブラックリカータンク3へ
戻されるオーバーフローA2を使用することはエアや第
1希釈材を除去するために好ましいことである。含浸中
は、沸点以下のかなり低い温度が好ましい。
戻されるオーバーフローA2を使用することはエアや第
1希釈材を除去するために好ましいことである。含浸中
は、沸点以下のかなり低い温度が好ましい。
【0063】なぜなら一段と高い温度での含浸は残留ア
ルカリ物質をあまりにも速く消費してしまうので残留ア
ルカリ物質を含まないブラックリカーによる含浸が生
じ、順次、これは不合格品を多く生じさせ、不均等なク
ッキングを生じさせる。これは事実、本発明のもうひと
つの効果的特徴に当たる部分である。
ルカリ物質をあまりにも速く消費してしまうので残留ア
ルカリ物質を含まないブラックリカーによる含浸が生
じ、順次、これは不合格品を多く生じさせ、不均等なク
ッキングを生じさせる。これは事実、本発明のもうひと
つの効果的特徴に当たる部分である。
【0064】なぜなら沸点よりかなり高い温度で含浸す
るためブラックリカーに与えられる従来の方法とは違っ
て、ブラックリカーAAは本質的に、所望の温度にする
ことができるからである。
るためブラックリカーに与えられる従来の方法とは違っ
て、ブラックリカーAAは本質的に、所望の温度にする
ことができるからである。
【0065】ブラックリカーの含浸工程は、もっと高温
のリカーを使用して、つぎの工程で行うフラッシングを
回避するためにダイジェスターを加圧することによって
終了する。本発明によれば、クラフトクッキング工程は
それから、ブラックリカータンク1から熱いブラックリ
カーB中へ吐出することにより、継続する。
のリカーを使用して、つぎの工程で行うフラッシングを
回避するためにダイジェスターを加圧することによって
終了する。本発明によれば、クラフトクッキング工程は
それから、ブラックリカータンク1から熱いブラックリ
カーB中へ吐出することにより、継続する。
【0066】従来の方法とは異なり、タンク1からのブ
ラックリカーは一定の温度と一定の乾燥固形物濃度とを
有するので、同一の熱いブラックリカーの注入をクック
からクックへ正確に反復することが非常に容易となる。
ラックリカーは一定の温度と一定の乾燥固形物濃度とを
有するので、同一の熱いブラックリカーの注入をクック
からクックへ正確に反復することが非常に容易となる。
【0067】これは非常に重要なことである。なぜなら
熱いブラックリカーの工程がウッドに対して重要な化学
的影響を与え、それがホワイトリカーによる主要なクッ
キング位相でのクッキングの反応速度や選択に関するこ
と柄をコントロールするからである。
熱いブラックリカーの工程がウッドに対して重要な化学
的影響を与え、それがホワイトリカーによる主要なクッ
キング位相でのクッキングの反応速度や選択に関するこ
と柄をコントロールするからである。
【0068】従来の方法では、熱いブラックリカーの効
果は無視されており、反応の度合いやパルプ特性の変化
のすぐれた部分だけがブラックリカーの品質特性に関係
しているだけであって、しかもその特性は管理されてい
ないものである。
果は無視されており、反応の度合いやパルプ特性の変化
のすぐれた部分だけがブラックリカーの品質特性に関係
しているだけであって、しかもその特性は管理されてい
ないものである。
【0069】したがって低エネルギーで、排出式のクラ
フトバッチクッキングの場合、本発明を、米国特許出願
第563,438号明細書とフィンランド特許出願第9
0,0663号明細書に記載の新規なクラフトクッキン
グ法に組合わせるとすれば、それはとくに効果的であ
る。
フトバッチクッキングの場合、本発明を、米国特許出願
第563,438号明細書とフィンランド特許出願第9
0,0663号明細書に記載の新規なクラフトクッキン
グ法に組合わせるとすれば、それはとくに効果的であ
る。
【0070】それらの特許出願の開示をここに参考とし
て記載しており、それは一層有効なクッキングと一層改
善されたパルプ特性とに関してブラックリカーの処理が
うまくコントロールされるという効果を有する。
て記載しており、それは一層有効なクッキングと一層改
善されたパルプ特性とに関してブラックリカーの処理が
うまくコントロールされるという効果を有する。
【0071】熱いブラックリカーにより、置換されたも
ので、それより冷えたブラックリカーA3はAB点の所
でブラックリカータンク3へ送られ、そして蒸発プラン
トへの排出され、またクッキング用化学物質を回収させ
るようになっている。
ので、それより冷えたブラックリカーA3はAB点の所
でブラックリカータンク3へ送られ、そして蒸発プラン
トへの排出され、またクッキング用化学物質を回収させ
るようになっている。
【0072】クッキングシーケンスは、熱いホワイトリ
カー保管タンクCから熱いホワイトリカーを吐出し、そ
してできるだけ多くの熱を回収するために、さらに、新
たなホワイトリカーの非常に高いアルカリ濃度を希釈す
るために、1) 前記熱いホワイトリカーと同時に、少量
の熱いブラックリカーBを、またそのラインをダイジェ
スターに放出させるためには、2) ホワイトリカーを吐
出した後に、前記少量の熱いブラックリカーBを吐出す
ることによって連続する。
カー保管タンクCから熱いホワイトリカーを吐出し、そ
してできるだけ多くの熱を回収するために、さらに、新
たなホワイトリカーの非常に高いアルカリ濃度を希釈す
るために、1) 前記熱いホワイトリカーと同時に、少量
の熱いブラックリカーBを、またそのラインをダイジェ
スターに放出させるためには、2) ホワイトリカーを吐
出した後に、前記少量の熱いブラックリカーBを吐出す
ることによって連続する。
【0073】このシーケンスで考えられている熱いブラ
ックリカーBの総量は、その前のバッチから回収した熱
いブラックリカーB1の量に対応する。大気中における
沸点以上の温度で排出されたリカーDは、熱いブラック
リカータンク2へ送られる。
ックリカーBの総量は、その前のバッチから回収した熱
いブラックリカーB1の量に対応する。大気中における
沸点以上の温度で排出されたリカーDは、熱いブラック
リカータンク2へ送られる。
【0074】前述の充填工程の後、ダイジェスターの温
度は最終的クッキング温度に比較的接近する。その最終
的加熱は直接的、又は間接的加熱を使用することによっ
て従来の方法で行われる。
度は最終的クッキング温度に比較的接近する。その最終
的加熱は直接的、又は間接的加熱を使用することによっ
て従来の方法で行われる。
【0075】クッキング反応が所望の反応程度まで処理
された後、そのバッチはこの詳細な説明のはじめの部分
に記載したように、洗浄濾過液によって排出が行われる
用意が整う。それから、そのシーケンスが反復される。
された後、そのバッチはこの詳細な説明のはじめの部分
に記載したように、洗浄濾過液によって排出が行われる
用意が整う。それから、そのシーケンスが反復される。
【0076】これまで本発明を特定の実施例に関連して
説明してきたけれども、これらの実施例は本発明の原理
と応用を単に示しているに過ぎないことは理解されるべ
きである。したがって図示の実施例に対して多くの変形
をなることができ、請求項によって限定される本発明の
本旨と範囲から逸脱することなしに、その他の配置を生
じさせることができることも理解されるであろう。
説明してきたけれども、これらの実施例は本発明の原理
と応用を単に示しているに過ぎないことは理解されるべ
きである。したがって図示の実施例に対して多くの変形
をなることができ、請求項によって限定される本発明の
本旨と範囲から逸脱することなしに、その他の配置を生
じさせることができることも理解されるであろう。
【0077】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したものなの
で、使用済クッキングリカーの第1部分をダイジェスタ
ーから排出させるために洗浄液の第1部分をそのダイジ
ェスターに供給し、前記ダイジェスターから使用済クッ
キングリカーの第2部分を排出させるため洗浄液の第2
部分をダイジェスターに供給し、そして使用済クッキン
グリカーの第1部分と第2部分とを分離して保存するこ
とによって、バッチダイジェスターから使用済クッキン
グリカーを排出できるので、バッチ式ダイジェスターの
始動を良好、かつ、容易に操作でき、パルプの乱れおよ
び生産性低下が抑止されるために品質および生産性を向
上させる。
で、使用済クッキングリカーの第1部分をダイジェスタ
ーから排出させるために洗浄液の第1部分をそのダイジ
ェスターに供給し、前記ダイジェスターから使用済クッ
キングリカーの第2部分を排出させるため洗浄液の第2
部分をダイジェスターに供給し、そして使用済クッキン
グリカーの第1部分と第2部分とを分離して保存するこ
とによって、バッチダイジェスターから使用済クッキン
グリカーを排出できるので、バッチ式ダイジェスターの
始動を良好、かつ、容易に操作でき、パルプの乱れおよ
び生産性低下が抑止されるために品質および生産性を向
上させる。
【図1】本発明の方法にしたがったタンクおよびリカー
移送シーケンスの概略図である。
移送シーケンスの概略図である。
【図2】ダイジェスターを出て排出されるブラックリカ
ーの温度と乾燥固形物濃度との展開を示す図である。
ーの温度と乾燥固形物濃度との展開を示す図である。
【図3】ダイジェスターの容積のパーセンテージとして
吐出される洗浄濾過液の量の関数としてクラフトバッチ
ダイジェスターの熱移動中のソープ濃度を表す図であ
る。
吐出される洗浄濾過液の量の関数としてクラフトバッチ
ダイジェスターの熱移動中のソープ濃度を表す図であ
る。
【図4】熱いブラックダイジェスターにの供給物の残留
アルカリ濃度を表す図である。
アルカリ濃度を表す図である。
1〜3 ブラックリカータンク
D1 排出されたリカー
B1 第1ブラックリカー部分
S 隔室
AA 含浸ブラックリカー
A2 オーバーフロー
B 熱いブラックリカー
A3 冷えたブラックリカー
C 熱いホワイトリカー保管タンク
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭57−176282(JP,A)
特開 昭58−197390(JP,A)
特開 昭61−152892(JP,A)
特開 昭62−90389(JP,A)
国際公開91/06702(WO,A1)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
D21C 3/02
Claims (18)
- 【請求項1】 バッチ式クラフトパルプの製造方法にお
いて、クック処理されたリグノセルローズ含有材を含み
クック処理終了時の所定温度と所定乾燥固形物含有量と
を有する使用済クッキングリカーが入ったバッチダイジ
ェスターから、クック処理終了時の前記所定温度から所
定の低い温度となるまでの使用済クッキングリカーを排
出するにあたり、 前記ダイジェスターへ洗浄液の第1部分を供給して、前
記使用済クッキングリカーのクック処理終了時の前記所
定温度を維持しており、且つ、クック処理終了時の所定
乾燥固形物含有量を有する第1部分を前記ダイジェスタ
ーから置換して排出させ、 前記ダイジェスターへ洗浄液の第2部分を供給して、前
記使用済クッキングリカーの、クック処理終了時の前記
所定温度から所定の低い温度となるまでの範囲の温度
で、且つ、クック処理終了時よりも低い乾燥固形物含有
量を有する第2部分を前記ダイジェスターから置換して
排出させ、 前記使用済クッキングリカーの前記第1部分と第2部分
とを分離して保存する、ことからなるバッチ式クラフト
パルプの製造方法。 - 【請求項2】 前記所定温度はバッチダイジェスターの
クッキング温度であり、前記使用済クッキングリカーの
第2部分の所定の低い温度は、大気圧でのクッキングリ
カーの沸点に相当する温度である、請求項1に記載のバ
ッチ式クラフトパルプの製造方法。 - 【請求項3】 前記使用済クッキングリカーの乾燥固形
物含有量をモニタして、その結果に基づいて前記ダイジ
ェスターから排出される使用済クッキングリカーのうち
の第1部分を判定して、分離・保存する、請求項1に記
載のバッチ式クラフトパルプの製造方法。 - 【請求項4】 前記使用済クッキングリカーの温度をモ
ニタして、その結果に基づいて、前記ダイジェスタ−か
ら排出される使用済クッキングリカーのうちの第2部分
を判定して、分離・保存する、請求項1に記載のバッチ
式クラフトパルプの製造方法。 - 【請求項5】 リグノセルローズ含有物質を含む次のバ
ッチをクック処理するための加熱リカーとして使用済ク
ッキングリカーの前記第1部分を使用する工程を含むこ
とを特徴とする請求項1に記載のバッチ式クラフトパル
プの製造方法。 - 【請求項6】 リグノセルローズ含有物質を含む次のバ
ッチをクック処理するためのリカーを加熱する熱源とし
て使用済クッキングリカーの第2部分を使用する工程を
含むことを特徴とする請求項1に記載のバッチ式クラフ
トパルプの製造方法。 - 【請求項7】 前記使用済クッキングリカーの前記第2
部分を、大気圧に保持されたリカータンクに移送する、
請求項6に記載のバッチ式クラフトパルプの製造方法。 - 【請求項8】 前記ダイジェスターへ洗浄液の第3部分
を供給して、大気圧でのクッキングリカーの沸点よりも
低い温度を有する使用済クッキングリカーの第3部分を
前記ダイジェスターから置換して排出させる、請求項2
に記載のバッチ式クラフトパルプの製造方法。 - 【請求項9】 バッチ式ダイジェストプロセスが、 リグノセルローズ含有材をバッチダイジェスターに供給
する工程と、 使用済クッキングリカーと新たなアルカリ性クッキング
リカーとにより構成されたグループから選択されたクッ
キングリカーを加えることによって前記リグノセルロー
ズ含有材の含浸、事前処理、および加熱を行う工程と、 前記リグノセルローズ含有材を所定のクッキング温度で
クック処理して、所定温度と所定乾燥固形物含有量とを
有するクック処理されたリグノセルローズ含有材を生産
する工程と、 前記ダイジェスターに洗浄液の第1の部分を供給するこ
とによって前記使用済クッキングリカーを前記ダイジェ
スターから排出させて、使用済クッキングリカーの前記
所定温度に相当する温度と前記所定乾燥固形物含有量に
相当する乾燥固形物含有量とを有する第1部分を前記ダ
イジェスターから置換する工程と、 前記ダイジェスターに洗浄液の第2部分を供給して、前
記使用済クッキングリカーの前記所定温度から所定の低
い温度となるまでの範囲の温度と前記所定乾燥固形物含
有量よりも低い乾燥固形物含有量とを有する第2部分を
前記ダイジェスターから置換する工程と、 前記使用済クッキングリカーの前記第1部分と第2部分
とを分離して保存する工程と、 前記使用済クッキングリカーの前記第1部分を利用し
て、次のバッチのリグノセルローズ含有材の前記事前処
理および前記加熱を行う工程と、 前記使用済クッキングリカーの前記第2部分を利用し
て、次のバッチのリグノセルローズ含有材に熱を供給す
る工程と、からなるバッチ式クラフトパルプの製造方
法。 - 【請求項10】 次のバッチに熱を供給した後の使用済
クッキングリカーの第2部分を大気圧に保持されたリカ
ータンクに移送する工程を含む、請求項9に記載のバッ
チ式クラフトパルプの製造方法。 - 【請求項11】 前記リカータンク内の前記使用済クッ
キングリカーの前記第2部分に含まれるソープを分離
し、除去する工程を含む、請求項10に記載のバッチ式
クラフトパルプの製造方法。 - 【請求項12】 前記リカータンクは、互いの流体が接
触する第1隔室と第2隔室とを有しており、前記使用済
クッキングリカーの前記第2部分を前記リカータンクの
前記第2隔室に移送する工程を含む、請求項11に記載
のバッチ式クラフトパルプの製造方法。 - 【請求項13】 前記リカータンクの第2隔室内の使用
済クッキングリカーの第2部分からソープを分離し、除
去する工程を含む、請求項12に記載のバッチ式クラフ
トパルプの製造方法。 - 【請求項14】 前記使用済クッキングリカーの前記第
2部分を使用して、次のバッチのリグノセルローズ含有
材への含浸を行う工程を含む、請求項10に記載のバッ
チ式クラフトパルプの製造方法。 - 【請求項15】 前記リカータンクの前記第2隔室から
の前記使用済クッキングリカーの前記第2部分を使用し
て、次のバッチのリグノセルローズ含有材への含浸を行
う工程を含む、請求項13に記載のバッチ式クラフトパ
ルプの製造方法。 - 【請求項16】 前記使用済クッキングリカーの前記第
2部分を使用して、次のバッチで前記ダイジェスタ−に
供給される新たなアルカリ性クッキングリカーを予加熱
する工程を含む、請求項9に記載のバッチ式クラフトパ
ルプの製造方法。 - 【請求項17】 前記ダイジェスターへ洗浄液の第3部
分を供給して、大気圧でのクッキングリカーの沸点より
も低い温度を有する使用済クッキングリカーの第3部分
をダイジェスターから置換して排出させる工程を含む、
請求項9に記載のバッチ式クラフトパルプの製造方法。 - 【請求項18】 洗浄液は、クラフトパルプを洗浄する
洗浄プラントからの濾過液からなる、請求項9に記載の
バッチ式クラフトパルプの製造方法。
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