JP3513559B2 - Cad/camシステム - Google Patents

Cad/camシステム

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JP3513559B2
JP3513559B2 JP20996595A JP20996595A JP3513559B2 JP 3513559 B2 JP3513559 B2 JP 3513559B2 JP 20996595 A JP20996595 A JP 20996595A JP 20996595 A JP20996595 A JP 20996595A JP 3513559 B2 JP3513559 B2 JP 3513559B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CAD/CAMシステ
ム、特に、設計におけるCADデータと製造におけるN
Cデータを作成するCAD/CAMシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種CAD/CAMシステムと
して、設計側でCAD装置のCADデータを活用して設
計図面を作成し、製造側でこの設計図面をCAM装置に
より読み取ると共に、形状データ(APT(オートマチ
カル プログラミング ツール)データ)を入力して、
NCデータを作成するシステムが採用されている。従来
のCAD/CAMシステムによる一連の処理フローを図
17に示す。まず、設計側において、図面データの記憶
手段と図面表示装置とを備えたCAD装置を使って設計
・製図者がCAD図データを作成する(1a)。ここで
作成されるCADデータは、様々な省略図法或いは表現
法を駆使して書き記される。ここで書かれたCAD図
は、プロッタなどの出力装置で図面用紙に印刷出力され
る(17a)。そして、その出力された図面は、設計管
理担当者が直接検図し、設計管理担当者による判定を受
ける(17b)。図面に不具合があった場合は、再度C
AD装置の操作をやり直し(17c)、不具合がなかっ
た場合は、この図面を承認図とする(17d)。次に、
製造側において、完成した設計図面は製造側のNCデー
タ作成担当者に渡される。NCデータ作成担当者は、設
計図面を確認しながら読み取り(17e)、CAM装置
を利用してNCデータを作成、編集し(1i)、NCデ
ータを保存する(1j)。そして、作成されたNCデー
タをNC工作機械に転送し、NCデータに従って材料を
加工し(1k)、製品を完成する(1l)。ここで、図
18に、製造側であるCAM装置のデータの処理フロー
を示す。設計側から送られた設計図面(17d)をNC
データ作成者が読み取り(17e)、形状データ入力処
理をNCデータ作成者が行うことにより、APT形状デ
ータが入力される(18a)。そして、NCデータ作成
者が設計図面(17d)を見ながら、誤りを探し、入力
したAPT形状データが正しいか否かを判断する(18
b)。APT形状データが正しい場合には、そのAPT
形状データを利用してNCデータ作成部によりNCデー
タが作成され(2b)、NCデータとして保存される
(1j)。ところで、CAD装置を活用した図面作成、
つまり、CADデータの作成は、人による手書き図面作
成の手法、つまりペンや鉛筆、ドラフターや定規などの
道具をコンピュータに置き換えただけのものであり、図
形の書き方、図形の配置、寸法の記入方法などは、所定
の規格に基づいて設計・製図者が自分自身の判断で任意
に作成している。このため、CADデータは、プロッタ
ーにより出力された図面のみが有効であり、CAD装置
内に記憶されているCADデータの有効活用はなされて
いない。また、CADデータの作成においては、図象を
構成する形状データの要素間の接続不良や重複、要素自
身の形状不良(冗長部分、不足部分)が発生している場
合が多々ある。このため、設計・製図者が作成したCA
D図データについて設計管理担当者が直接検図し、不具
合があれば、修正する必要がある。また、CAM装置用
データの誤りやチェックについてもNCデータ作成者に
よって行われ、同様に、不具合があれば、修正する必要
がある。このように、従来技術では、CAD図面の検図
・修正及びCAM装置用データの不具合の判定・修正を
いわゆる人手によって行っている。
【0003】また、今日知られているCAD図面検図シ
ステムとしては、1994年8月刊行の「日経コンピュ
ーターグラフィック誌」68頁掲載の”Profess
ional CADAMの検図専用モジュール”がある
が、この検図モジュールは、管理者向けに開発されたも
のであり、管理者がCADシステム上でCADデータを
表示し、図象や寸法値などを検図した上でチェックマー
クをCADシステムを利用して記入するものである。こ
の検図システムでは、図面自体を人間がチェックしてい
るため、従来技術による検図の方式と何等変わりはな
く、チェックマークの記入が人の手からコンピュータの
操作に変っただけであり、所詮、肝心な形状データや寸
法データの不具合の判定・修正は全て人間まかせであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のような理由か
ら、従来のCADデータから製品形状を正確に表す形状
データを取り出すことは不可能である。また、設計・製
図者により、個人差のあるCADデータが作成されるた
め、管理者による検図は困難である。特に、正確な形状
データの取り出しが不可能であることにより、製品の正
確な形状数値データが要求される加工・製造過程には、
このCADデータを有効に活用することができない。
【0005】本発明の目的は、CADデータの不良を自
動的に判定、修正すると共に、製品形状を表す形状デー
タを自動的にかつ正確に作成するに好適なCAD/CA
Mシステムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、CAD図面に基づいてCADデータを作成する手段
と、CADデータの図形要素と設計規格データベースの
設計条件とを比較し、CADデータの図形不良を自動的
に検出し、CADデータに前記不良があるとき、形状デ
ータからなるCADデータの図形線より構造線を作り出
し、前記設計条件に従い、構造線と形状データとの対応
関係により正しい形状データを抽出し、CADデータを
自動修正する検図手段と、検図済みCADデータを元に
加工形状要素の数値データを抽出してAPT形状データ
を作成する生産準備情報作成手段を備える。ここで、検
図手段は、CADデータの寸法不良を自動的に検出し、
CADデータに前記不良があるとき、CADデータの形
状に付加されている寸法データから構造線を作り出し、
この構造線と形状データからなるCADデータの図形線
及びその図形線に付加されている寸法線とを比較し、寸
法が付加されていない部分の構造線を作り出し、この構
造線と寸法データより作り出された構造線により、寸法
が欠落した部分の形状の寸法データを付加し、CADデ
ータを自動修正する。ここで、検図手段は、CADデー
タの図形要素及び寸法要素の整合性不良を自動的に検出
し、CADデータに前記不良があるとき、関連する複数
の画面について、CADデータの形状に付加されている
寸法データから構造線を作り出し、この構造線と形状デ
ータからなるCADデータの図形線及びその図形線に付
加されている寸法線とを比較し、画面間で整合性がとれ
ていない部分の構造線と関連する複数画面の形状要素に
より、不良部分の要素を付加し、CADデータを自動修
正する。また、生産準備情報作成手段は、検図済みCA
Dデータから加工に必要な形状要素を抽出し、表示する
手段と、前記抽出された複数の形状要素がどの形状要素
を原点として定義されるかを決定づける手段と、前記抽
出されたCADデータの形状要素の非比例尺度を比例尺
度に変換処理して実形状生成データを作成し、その形状
要素を実寸法化するオンスケール化手段と、加工に必要
な実際の製品形状に合致した加工形状要素を抽出する手
段と、前記加工形状要素の数値データを抽出し、APT
形状データを作成する手段を有する。なお、本発明にお
ける「構造線」は、図7の7c1〜7c6、図8の8b
1〜8b5、図9の9b1〜9b8に示す直線、図7の
7c7に示す円等の図形を意味する。また、「図形線」
は、図7の7aに示す各直線、図8の8aに示す各直
線、図9の9a1,9a2に示す各直線、図7の7aに
示す円弧、図8の8aに示す円弧、図9の9a1に示す
円弧等の図形を意味する。また、「形状データ」は、図
形線の組合せで表す形状の輪郭を表す計算機内のデータ
(図7の7a、図8の8a、図9の9a1,9a2)で
ある
【0007】
【作用】本発明において、CAD図面の検図手段は、規
格にあったCAD図面の作成を容易に行うことを可能と
し、また、人手による検図を自動化し、ヒューマンエラ
ーを大幅に削減する。また、生産準備情報作成手段は、
CAM装置で利用可能なAPT形状データを作成するの
で、電子媒体だけのデータ転送が可能となり、設計デー
タの有効活用とNCデータ作成のスピードアップを達成
すると共に、NCデータ作成担当者が図面を読み取る手
間を省き、ヒューマンエラーを減少させる。また、本発
明では、CADデータで示された製品形状に対し、その
形状を構成している図形不良の存在、その形状を表現す
る寸法の過不足の有無、図形と寸法の整合性(矛盾)を
自動的に判定し、修正するので、CADデータから実際
の製品形状の正確な数値データの採取が可能となり、そ
の数値データを加工・製造過程に利用することにより、
CADデータの有効活用が可能となる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図5は、本発明の一実施例を示すCAD/C
AMシステムであり、CADデータを活用した設計から
NCデータを用いて製品を製造するまでの装置構成を示
す。図5において、設計側は、既存のCAD装置1a、
CADデータなどを格納する設計データベース1c、本
発明によるCAD図面検図システム1dからなり、製造
側は、本発明による生産準備情報作成システム1f、N
Cデータなどの生産準備データを格納する製造データベ
ース1h、既存のNCデータ作成装置1i、NC工作機
械1kからなる。5aはこれらの装置を結ぶネットワー
クを示す。
【0009】図1は、本実施例におけるCADデータを
活用した設計から製造・製品に至るまでの一連の処理フ
ローを示す。図1において、まず、図面データの記憶手
段と図面表示手段とを備えたCAD装置を使って設計・
製図者がCAD図の作成、編集を行う(1a)。このC
AD図作成、編集に基づいてCADデータを作成する
(1b)。ここで作成されるCADデータは、様々な省
略図法或いは表現法を駆使して書き記され、設計データ
ベースに電子媒体として保存される(1c)。次に、電
子媒体として保存されたCADデータは検図システムへ
転送され、この検図システムにおいて、CADデータの
図形誤り、寸法誤り、図象間整合性の誤りなどを自動的
に検出し、修正する(1d)。その後、検図が終了した
として、検図済みCADデータを作成し(1e)、検図
済みCADデータは電子媒体として設計データベースに
保存される(1c)。ここで、検図済みCADデータ
(1e)は、検図システム(1d)により図形修正、寸
法修正、図象間整合性の修正などが行われているため、
生産準備情報作成システム(1f)に直接利用する。そ
して、生産準備情報作成システム(1f)において、C
AM装置が読み込み可能なAPT形状データが作成され
(1g)、製造データベースに保存される(1h)。C
AM装置は、このAPT形状データを製造データベース
より取り込み(1i)、このAPT形状データを利用し
てNCデータを作成する(1j)。つまり、NCデータ
は、間接的ではあるが、検図済みCADデータ(1e)
を利用して電子媒体レベルで作成される。続いて、NC
データはNC工作機械に送られ、素材を機械加工した後
(1k)、目的の製品が作成される(1l)。
【0010】図2は、製造側であるCAM装置(1i)
のデータの処理フローを示す。NCデータ作成部は、製
造データベース(1h)からAPT形状データ(2a)
を電子媒体として取り込み(2b)、NCデータを作成
する(1j)。
【0011】図3は、本実施例における検図システム
(1d)のデータ処理のフローを示す。まず、設計デー
タベース(1c)から検図されていないCADデータを
取り込み、図形チェックを行う(3b)。そして、設計
規格データベース(3j)から設計条件を呼び出し、図
形と設計条件を比較し、図形は正しいか否か(図形の冗
長部分や微少な不連続部分などの不具合)を判定する
(3c)。図形に不具合があれば、図形の不具合を表示
し、設計規格データベース(3j)の設計条件に従い、
CADデータに対して自動修正の処理を施す(3d)。
この処理により、図形の不具合がなくなったCADデー
タに対して、次に寸法チェック処理を施す(3e)。こ
こでは、設計規格データベース(3j)から設計条件を
呼び出し、この設計条件に従い、寸法の過不足チェック
を施し、寸法の過不足を判定する(3f)。寸法の過不
足があれば、寸法の不具合を表示し、設計規格データベ
ース(3j)の設計条件に従い、CADデータに対して
自動修正の処理を行う(3d)。そして、図形チェッ
ク、寸法チェックが終ったCADデータは、CADデー
タの図形要素と寸法要素との関係を判断する整合性チェ
ックを受ける(3g)。ここでは、設計規格データベー
ス(3j)から設計条件を呼び出し、この設計条件に従
い、図形要素と寸法要素との整合性を判定する(3
h)。整合性が保たれていないCADデータであれば、
整合性の不具合(矛盾)を表示し、設計規格データベー
ス(3j)の設計条件に従い、CADデータに対して自
動修正の処理を行う(3d)。上記3つの判定、修正処
理を受けたCADデータは検図済みCADデータとして
(1e)、電子媒体の形で設計データベースに保存され
る(1c)。
【0012】ここで、図6〜図9を用いてCAD図面の
検図システム(1d)の主な機能を説明する。図6に
は、CAD図データに対して検出される不具合な形状要
素を列挙する。6a1〜6g2はそれぞれ不具合点を示
す。即ち、6a1と6a2は本来直線要素の単一要素で
あるべき形状要素であるが、二つの要素6a1と6a2
に分かれ、切れ線となっている。6b1と6b2は本来
ある形状要素同士の接続要素であるべき形状要素である
が、二つの要素6b1と6b2が接続部で重なっている
重なり線となっている。6c1と6c2は同じ形状要素
同士が重なり、外見からは1つの要素に見えるべき形状
要素であるが、二つの要素6c1と6c2が外見から二
重線となっている。6d1と6d2は直線要素の単一要
素であるべき形状要素であるが、二つの要素6d1と6
d2が二つの要素に分かれ、微少な角度差が起っていた
り、ある形状要素同士がなめらかに接続できず微少な角
度が付いている場合などに発生する折れ線となってい
る。また、6e1と6e2はある形状要素同士の接続や
幾何属性の不具合形状要素を示し、本来接続されている
べき形状要素同士6e1と6e2が接続されていない非
接続線となっている。6f1と6f2は本来平行線であ
るべき二つの要素であるが、二つの要素6f1と6f2
が微少な誤差で平行線となっていない半平行線となって
いる。6g1と6g2は本来垂直であるべき二つの要素
であるが、二つの要素6g1と6g2が微少な誤差で垂
直になっていない半垂直線となっている。
【0013】本実施例による検図システム(1d)の処
理では、これらの不具合な形状要素群を自動検出し、自
動修正することが特徴の1つである。図7に、検図シス
テム(1d)における図形チェック(3b)の概要を示
す。図7において、7aは設計・製図者が作成したCA
Dデータを表す。このCADデータはA、B、C、D、
Rで示す形状データからなる。検図システム(1d)
は、このCADデータを図形チェックし、7b1、7b
2(7b3で拡大表示)に示されるような不具合要素を
検出する。そして、このような不具合を解消するため
に、不具合表示し、図形線より7c1〜7c7のような
構造線を作り出し、この構造線と7aに示される形状デ
ータとの対応関係により、正しい形状データを抽出し、
最終的な形状データである7dに自動修正する。図8
に、検図システム(1d)における寸法チェック(3
e)の概要を示す。図8において、8aは図形チェック
(3b)が終了したCADデータを示す。このCADデ
ータは形状を表す寸法値が欠落しているデータである。
検図システム(1d)は、このCADデータを寸法チェ
ックし、寸法値の欠落を検出する。そして、寸法値の欠
落を解消するために、不具合表示し、形状に付加されて
いる寸法データA、B、Cから図示される8b1〜8b
5の構造線を作る。続いて、この構造線と8aで示され
る図形線及びその図形線に付加されている寸法線とを比
較し、8c1〜8c2で表される寸法が付加されていな
い部分の構造線を作り出す。この構造線と寸法データよ
り作り出された8b1〜8b5の構造線により、8d1
〜8d2で示される寸法が欠落した部分の形状の寸法デ
ータD,Rを付加し、自動修正する。図9に、検図シス
テム(1d)における整合性チェック(3g)の概要を
示す。図9において、9a1〜9a2は図形チェック及
び寸法チェックが終了したCADデータであり、9a1
は正面図、9a2は側面図を示す。このCADデータで
は、画面間で形状データが欠落しいるのが分かる。検図
システム(1d)は、画面間の形状データの欠落、つま
り画面間の整合性をチェックし、修正する。その方法と
して、形状に付加されている寸法データA、B、C、D
から図示の9b1〜9b8の構造線を作る。そして、こ
の構造線と9a1〜9a2で示される図形線及びその図
形線に付加されている寸法線とを比較し、9bで示され
るような画面間で整合性がとれていない部分を検知す
る。続いて、検知された部分の構造線と9a1〜9a2
で示される形状要素により、9cで示される不具合のあ
った部分の要素を付加する。これにより、9dで示され
る整合性のとれたCADデータが作成される。
【0014】このように、本実施例の検図システム(1
d)では、設計・製図者が作成したCADデータに対し
て、統一された図面形式を生成する設計規格データベー
スの設計条件を用いて、図形チェック、寸法チェック、
図形と寸法の整合性チェックを行って、不具合要素を自
動的に検出し、自動修正するので、規格にあった図面の
作成が容易になり、また、人手による検図が自動化され
ることにより、ヒューマンエラーが大幅に削減される。
さらに、CAD図データを電子媒体によるデータ転送が
可能なデータとして作成するため、CAM装置でこのC
AD図データを利用するとき、余計な図面用紙の出力を
削減することができる。また、CADデータで示された
製品形状に対し、その形状を構成している図形要素の冗
長部分や微少な不連続部分などの図形不良の存在、その
形状を表現する寸法要素の寸法値の過不足の有無、図形
要素と寸法要素の整合性(矛盾)を自動的に判定し、修
正するので、以下に述べるCADデータから実際の製品
形状の正確な数値データの採取が可能となり、その数値
データを加工・製造過程へ利用することにより、CAD
データの有効活用が可能となる。
【0015】図4は、本実施例における生産準備情報作
成システム(1f)のデータ処理のフローを示す。設計
データベースには、検図システム(1d)によって修正
された検図済みCADデータが電子媒体として保存され
ている(1c)。この検図済みCADデータから、加工
形状要素つまり加工に必要な数値データを有する部位を
選択、抽出し、その部位を表示する(4a)。ステップ
4aにおいて選択、抽出された複数の部位がどの形状デ
ータ(形状要素)を基準として構成されるか、つまり加
工に必要とされる数値データがどの形状要素を原点とし
て定義されるかを決定づける(4b)。その後、選択さ
れた形状要素に非比例尺度で表現された要素がある場
合、その形状要素に付加された寸法値に基づいて比例尺
度化、つまり実寸法化するオンスケール処理を施し(4
c)、加工に必要な実際の製品形状に合致した加工形状
要素を抽出する(4d)。そして、ステップ4dにおい
て抽出された加工形状要素から数値データ抽出部により
加工形状の数値データを抽出し(4e)、計算処理する
ことにより、APT形状データを作成し(1g)、製造
データベースに電子媒体として保存する(1h)。
【0016】ここで、図10〜図15に、オンスケール
化処理(4c)によってCADデータが実形状生成デー
タに変換処理される形状変換処理の概要を示す。図10
は、長物が破断線で省略図示されている場合のCADデ
ータを実寸法の形状に変換処理して復元する例を示す。
図10において、10aは長物を省略図法で表現したC
ADデータの図面であり、10a1は省略記号である破
断線を表す。ここで、10bは、10aで表された省略
図を10a2の寸法値Bに着目して、実際の寸法に変換
処理し、実形状に復元して表現した図を表す。図11
は、対象形状物が簡略図法で図示されている場合のCA
Dデータを実形状に変換処理して復元する例を示す。図
11において、11aは11a1で示される中心線に対
し対象形状の図形を省略して表現したCADデータの図
面である。ここで、11bは、省略部分の形状を11a
で表現された形状から実際の形状に復元して表現した図
を表す。図12は、同一円周上に同一形状の要素が一定
間隔で並んでいる物が省略図法で図示されている場合の
CADデータを実形状に変換処理して復元する例を示
す。図12において、12aは図11における省略図法
と円周上に同一形状が連続して配置している図形の省略
図法を使って表現されたCADデータの図面である。1
2a1は連続して配置される形状12a2の仮想の外形
線、12a3は穴形状の省略記号を示す。ここで、12
bは、12a1や12a3の省略図形に基づいて実際の
形状に復元して表現した図を表す。図13は、同一直線
あるいは格子点上に同一形状の要素が並んでいる物が省
略図法で図示されている場合のCADデータを実形状に
変換処理して復元する例を示す。図13において、13
aは同一直線上に同じ間隔で同一形状が配置される図或
いは格子点上に同一形状が配置される図形の省略図法を
使ったCADデータの図面であり、13a1は穴形状の
省略記号を示す。ここで、13bは、13a1の省略記
号に基づいて実際の形状に復元して表現した図を表す。
図14は、面取り部が省略図法で図示されている場合の
CADデータを実形状に変換処理して復元する例を示
す。図14において、14aは面取り部を寸法記号14
a1のみで表現したCADデータの図面である。ここ
で、14bは、14a1に基いて実際の面取り部の形状
に復元した図を表す。図15は、スミR部が省略図法で
図示されている場合のCADデータを実形状に変換処理
して復元する例を示す。図15において、15aは角R
部を寸法記号15a1のみで表現したCADデータの図
面である。ここで、15bは、15a1に基づいて実際
の角R部の形状に復元した図を表す。
【0017】このように、生産準備情報作成システムで
は、設計側で作成する様々な表現法あるいは省略図法を
使って書き記され、CAD図面検図システムにより検図
された検図済みCADデータから加工形状を抽出し、製
造側で利用できる形状要素データを作成するとき、図1
0〜図15に示したような形状変換処理を行う。この形
状変換処理により、CADデータから形状要素数値デー
タを抽出することが容易となる。
【0018】図16は、生産準備情報作成システムを用
いてCADデータから抽出・計算され、出力されたCA
M装置用データであるAPT形状データ1gのリストを
示す。図16において、1行目から3行目まではコメン
ト行、4行目から12行目までは形状データ、13行目
から21行目までは加工部位と加工順序、形状データに
おいてSは直線、Cは円、Pは点、加工順序においてC
Vは加工部位の始まり、ENDは加工部位の最後を表
す。CVとENDの間に示されるAPT形状データの順
序に加工が行われる。また、22行目はAPT形状デー
タの終わりを示す。本実施例では、APT形状データ
(1g)のリストを生産準備情報作成システムを用いて
自動的に作成することができる。これにより、NCデー
タ作成担当者が図面を読み取る手間が省け、ヒューマン
エラーを減少させることができる。因に、従来は、これ
らのデータをNCデータ作成者が図面を見ながら、NC
データ作成装置に直接入力していた。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
CAD図面検図システムは、元のCADデータから構造
線を作成し、その構造線を利用してCADデータの図形
不良、寸法不良、整合性不良を検知、修正するので、こ
の検図システムを利用することにより、規格にあったC
AD図面の作成を容易に行うことができ、また、人手に
よる検図が自動化され、ヒューマンエラーを大幅に削減
することができる。また、本発明によれば、生産準備情
報作成システムによって、CAM装置で利用可能なAP
T形状データが作成されるので、電子媒体だけのデータ
転送が可能となり、設計データの有効活用とNCデータ
作成のスピードアップが達成できるとともに、NCデー
タ作成担当者が図面を読み取る手間が省け、ヒューマン
エラーを減少させることができる。また、本発明によれ
ば、CADデータで示された製品形状に対し、その形状
を構成している図形要素の冗長部分や微少な不連続部分
などの図形不良の存在、その形状を表現する寸法要素の
寸法値の過不足の有無、図形要素と寸法要素の整合性
(矛盾)を自動的に判定し、修正するので、CADデー
タから実際の製品形状の正確な数値データの採取が可能
となり、その数値データを加工・製造過程に利用するこ
とにより、CADデータの有効活用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すCAD/CAMシステ
ムによる一連の処理フローを示す図。
【図2】CAM装置のデータの処理フローを示す図。
【図3】本実施例における検図システムのデータ処理の
フローを示す図。
【図4】本実施例における生産準備情報作成システムの
データ処理のフローを示す図。
【図5】本発明の一実施例を示すCAD/CAMシステ
ムによる装置構成図。
【図6】CAD図データの不具合な形状要素を説明する
図。
【図7】CAD図面の検図システムの主な機能を説明す
る図。
【図8】CAD図面の検図システムの主な機能を説明す
る図。
【図9】CAD図面の検図システムの主な機能を説明す
る図。
【図10】CADデータを実形状生成データに変換処理
する説明図。
【図11】CADデータを実形状生成データに変換処理
する説明図。
【図12】CADデータを実形状生成データに変換処理
する説明図。
【図13】CADデータを実形状生成データに変換処理
する説明図。
【図14】CADデータを実形状生成データに変換処理
する説明図。
【図15】CADデータを実形状生成データに変換処理
する説明図。
【図16】APT形状データのリストを示す図。
【図17】従来のCAD/CAMシステムによる一連の
処理フローを示す図。
【図18】従来のCAM装置のデータの処理フローを示
す図。
【符号の説明】
1a CAD図作成・編集部(CAD) 1b CAD図データ 1c 設計データベース 1d 検図システム 1e 検図済みCAD図データ 1f 生産準備情報作成システム 1g APT形状データ 1h 製造データベース 1i CAM装置(NCデータ作成装置) 1j NCデータ 1k NC工作機械 1l 製品 2b NCデータ作成部 3b 図形チェック部 3e 寸法チェック部 3g 整合性チェック部 3j 設計規格データベース(設計条件) 4c オンスケール化
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江尻 一彦 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式 会社日立製作所日立工場内 (72)発明者 佐々木 勤 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式 会社日立製作所日立工場内 (72)発明者 伊藤 泰生 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式 会社日立製作所日立工場内 (56)参考文献 特開 昭63−316178(JP,A) 特開 平7−93013(JP,A) 特開 平6−314308(JP,A) 特開 平5−233738(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 19/18 - 19/46 G06F 17/50

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CAD装置を使ってCAD図面を作成、
    編集し、前記CAD図面に基づいてCAM装置を使って
    NCデータを作成、編集するCAD/CAMシステムに
    おいて、 前記CAD図面に基づいてCADデータを作成する手段
    と、前記CADデータの図形要素と設計規格データベー
    スの設計条件とを比較し、前記CADデータの図形不良
    を自動的に検出し、前記CADデータに前記不良がある
    とき、形状データからなるCADデータの図形線より構
    造線を作り出し、前記設計条件に従い、前記構造線と前
    記形状データとの対応関係により正しい形状データを抽
    出し、前記CADデータを自動修正する検図手段と、検
    図済みCADデータを元に加工形状要素の数値データを
    抽出してAPT形状データを作成する生産準備情報作成
    手段を備えることを特徴とするCAD/CAMシステ
    ム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記検図手段は、前
    記CADデータの寸法要素と設計規格データベースの設
    計条件とを比較し、前記CADデータの寸法不良を自動
    的に検出し、前記CADデータに前記不良があるとき、
    CADデータの形状に付加されている寸法データから構
    造線を作り出し、この構造線と形状データからなるCA
    Dデータの図形線及びその図形線に付加されている寸法
    線とを比較し、寸法が付加されていない部分の構造線を
    作り出し、この構造線と寸法データより作り出された構
    造線により、寸法が欠落した部分の形状の寸法データを
    付加し、前記CADデータを自動修正することを特徴と
    するCAD/CAMシステム。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、前記
    検図手段は、前記CADデータの図形要素及び寸法要素
    の整合性と設計規格データベースの設計条件とを比較
    し、前記CADデータの整合性不良を自動的に検出し、
    前記CADデータに前記不良があるとき、関連する複数
    の画面について、CADデータの形状に付加されている
    寸法データから構造線を作り出し、この構造線と形状デ
    ータからなるCADデータの図形線及びその図形線に付
    加されている寸法線とを比較し、画面間で整合性がとれ
    ていない部分の構造線と関連する複数画面の形状要素に
    より、不良部分の要素を付加し、前記CADデータを自
    動修正することを特徴とするCAD/CAMシステム。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかにおい
    て、前記生産準備情報作成手段は、検図済みCADデー
    タから加工に必要な形状要素を抽出し、表示する手段
    と、前記抽出された複数の形状要素がどの形状要素を原
    点として定義されるかを決定づける手段と、前記抽出さ
    れたCADデータの形状要素の非比例尺度を比例尺度に
    変換処理して実形状生成データを作成し、その形状要素
    を実寸法化するオンスケール化手段と、加工に必要な実
    際の製品形状に合致した加工形状要素を抽出する手段
    と、前記加工形状要素の数値データを抽出し、APT形
    状データを作成する手段を有することを特徴とするCA
    D/CAMシステム。
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