JP3512376B2 - 非線型チューニング規則推定量を有する制御ループ自動チューナ - Google Patents

非線型チューニング規則推定量を有する制御ループ自動チューナ

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JP3512376B2
JP3512376B2 JP2000252805A JP2000252805A JP3512376B2 JP 3512376 B2 JP3512376 B2 JP 3512376B2 JP 2000252805 A JP2000252805 A JP 2000252805A JP 2000252805 A JP2000252805 A JP 2000252805A JP 3512376 B2 JP3512376 B2 JP 3512376B2
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controller
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tuning
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ウィルヘルム ケー. ウォズニス,
テレンス エル. ブレビンス,
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フィッシャー−ローズマウント システムズ, インコーポレイテッド
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    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B13/00Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion
    • G05B13/02Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric
    • G05B13/0265Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric the criterion being a learning criterion
    • G05B13/0285Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric the criterion being a learning criterion using neural networks and fuzzy logic

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、神経回路網及びフ
ァジー論理を包含する非線型チューニング規則推定量を
使用するプロセスコントローラのためのシステム及び方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】比例、積分、微分(PID)コントロー
ラは、コンピュータ制御された産業プロセスを含む産業
プロセスで一般的に使用されている。例えばP、PI、
PDのようなPIDコントローラ並びにそれらの変形及
び組合せは、産業プロセスの制御に於いて広範囲の用途
を有している。典型的な産業プロセスは、PIDコント
ローラに組み込まれた一又はそれ以上のフィードバック
ループによって制御されている。
【0003】ファジー論理コントローラ(FLC)もま
た、所望の設定ポイント値に関連するパラメータ内のプ
ロセス変数を維持することによりプロセスパラメータを
制御するのに使用される公知のプロセスコントローラで
ある。FLCは非線型コントローラであり、産業の環境
で広く使用されるようになりつつある。
【0004】PIDコントローラのパラメータチューニ
ングのための公知の方法の一つのタイプは、Ziegler-Ni
chols法である。リレー−オシレーション(Relay-oscill
ation)オートチューニングは、プロセスの極限利得(Ult
imate Gain)及び極限周期(Ultimate Period)を識別す
る。PIDコントローラの設定は、Ziegler-Nicholsの
規則及び変形を使用するこれらのパラメータから決定さ
れ得る。極限利得及び極限周期を超えるリレー−オシレ
ーションチューニング技術は、Wilhelm K. Wojsznis及
びTerrance L. Blevins、(以後「Wojsznis」と称す
る)による米国特許第5,453,925号、9月、1995年の「S
ystem and Method for Automatically Tuninga Process
Controller」に提供されており、これはここに完全に
組み入れられる。
【0005】近年、モデルに基づくチューニングが著し
く進歩しており、特に内部モデル制御(IMC)及びラ
ムダチューニングが著しく進歩している。何れのアプロ
ーチも、セットポイントの変化に対する一次の閉ループ
応答を生ずる。応答速度に関連するチューニングパラメ
ータが、性能と強健さとのトレードオフを変化させるの
に使用される。何れの方法も、プロセスの極性をキャン
セルするためにPIDコントローラのリセット(又はリ
セット及び速度)を行ない、そして、好ましい閉ループ
応答を達成するためにコントローラの利得の調整を行な
う。IMC及びラムダチューニングは、オシレーション
及びオーバーシュートを避け、制御性能が閉ループの時
定数を介して直感的な方法で特定されるのを可能にする
ので、評判が良くなってきている。
【0006】モデルに基づくチューニングの制限の一つ
は、プロセスモデルの識別が必要なことである。静的利
得のパラメータ、見かけの不感時間、及び見かけの時定
数を有する等価な一次元プラス不感時間プロセスモデル
が、通常、自動調節プロセスのために識別される。積分
プロセスについては、プロセス積分利得及び不感時間の
モデルパラメータが決定される。モデルの識別は、開ル
ープステップテストによって典型的に行なわれる。リレ
ー−オシレーションの方法に比較して、開ループ法は自
動化するのは容易ではない。開ループ法では、プロセス
の非線型性、バルブヒステリシス及び負荷の外乱による
正確なモデルを保証するために、人間とのインターフェ
イスがしばしば必要とされる。自動調節及び積分プロセ
スに、異なる技術が必要とされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】必要とされているの
は、モデルパラメータのすべての範囲に亘る必要なPI
Dチューニングパラメータを提供し、プロセスパラメー
タモデルを識別するリレーオシレーション環境に於ける
チューニングのためのシステム及び方法である。
【0008】
【課題を解決するための手段】従って、プロセス制御ル
ープをチューニングするためのシステム及び方法が提供
される。このシステムは、設定ポイントとプロセス変数
との差を表す誤差信号を受領するためのチューナモジュ
ールと、プロセスを制御するための第1のプロセス制御
信号を発生するモジュールとを有している。更に、この
システムは、誤差信号及びパラメータ信号を非線型モジ
ュールから受け取ってそのプロセスを制御するための第
2のプロセス制御信号を生成するコントローラモジュー
ルを有し、前記非線型モジュールは、非線型手法を適用
してパラメータ信号を生成する。このシステムは、更
に、プロセスを制御するための適当なプロセス制御信号
を選択するために、チューナモジュール及びコントロー
ラモジュールに接続されたスイッチング手段を含んでい
る。
【0009】提供されるシステムは、所望のコントロー
ラチューニングパラメータを概算するために非線型モジ
ュール内で非線型アプローチを使用する。非線型アプロ
ーチは、神経回路網チューニング、ファジー論理チュー
ニング及び非線型関数を含み、S字状チューニングを含
んでいる。
【0010】システムはまた、非線型モジュールが所望
のプロセスモデルパラメータを概算するために非線型ア
プローチを使用することを提供する。本発明の一実施形
態によれば、プロセスモデル識別は、従来のリレーオシ
レーション識別のための公知の分析式より良好なモデル
パラメータを有利に与える、S字状チューニングを含
む、神経回路網、ファジー論理及び非線型関数を使用し
て得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】添付の図面を参照することによ
り、本発明はよりよく理解され、その多くの目的、特徴
及び利点は当業者に明らかとなるであろう。
【0012】異なる図に於ける同じ参照符号の使用は、
同様又は同じ項目を示している。
【0013】
【実施例】図1を参照すれば、リレー−オシレーション
チューナシステム100の図式的ブロックダイヤグラム
が示されており、これは、新規な非線型アプローチに従
って制御され得る。プロセス190は、どのような制御
可能なプロセスをも含み得る。プロセス変数(PV)1
30として示されている出力信号がプロセス190によ
って供給されて加算器120に加えられ、ここでPVは
設定ポイント(SP)110と比較される。PVとSP
との差は、リレー−オシレーションチューナシステム1
00がプロセスの極限利得Ku及び極限周期Tuを供給す
ることを決定するのに使用される。図示したとおり、リ
レー−オシレーションチューナシステム100は、加算
器120、リレー150、チューニング規則160を包
含している。この設定ポイント(SP)110はプロセ
ス変数(PV)130と共に加算器120に供給され
る。加算器120は、SPからPVを引き算し、その結
果をリレー150、チューニング規則160及びコント
ローラ170に供給する。プロセスのチューニングは、
自動的に又はユーザの制御の下に行なわれる。プロセス
190のチューニングは、Wojsznisに記載されている手
法のような自動制御された自己オシレーションチューニ
ング手法(an automatic controlled self-oscillation
tuning procedure)を任意的に含み得る。自己オシレー
ションチューニング手法は、コントローラ170をプロ
セス190に接続するか、又はリレー150の出力をプ
ロセス190に接続する制御スイッチ180を含んでい
る。一実施形態では、リレー150は自己オシレーショ
ン手法を実行し、チューニング規則160はスイッチ1
80を制御する。スイッチ180は、コントローラ14
0をプロセス190に接続するか、又はチューニング規
則160及びリレー150をプロセス190に接続す
る。この手法は、時間遅延、極限利得及び極限周期を決
定するオシレーティング手法である。
【0014】見かけの不感時間Tdがチューニングの初
期化で決定される。見かけの不感時間Tdは、チューニ
ングの初期化の間のプロセス出力130の傾きからタン
ジェントを適用することにより決定される。タンジェン
トは外挿されて設定ポイントSPを横切るか又はチュー
ニングの前のプロセス出力の平均値ラインである。最初
のリレーステップと、この切片との間の時間が見かけの
不感時間である。Tdを決定する他の方法も、本発明の
範囲である。このような他の方法は、Wojsznisに於いて
提供されるものを含んでいる。
【0015】図2は、オシレーション手法の間のプロセ
ス入力及びプロセス出力信号のグラフを表している。リ
レー150のスイッチングの時間t1(10)とプロセ
ス出力が最大に達する時間t2(20)との間の時間期
間が、おおよその見かけの無駄時間である。不感時間
は、別の方法では(SP−PV)の絶対値の増加の時間
と(SP−PV)の絶対値の減少の時間との差として計
算される。このアプローチの評価時間は、一又はそれ以
上の極限周期(Tu)を必要とする。見かけの不感時間
は、2つ又は3つの結果の平均として計算され得る。
【0016】不感時間、極限利得及び極限周期は、一次
元プラス不感時間プロセスモデルを計算するのに十分で
ある。一次元プラス不感時間を計算するための式(1)
及び(2)は以下のようである。
【0017】
【数1】
【0018】
【数2】
【0019】ここで、Tc=プロセス時定数 Tu=極限時間 Td=プロセスの見かけの不感時間 Ks=プロセスの静的利得 Ku=極限利得 数1の式(1)に於けるプロセス時定数は、不感時間が
時定数に対して比較的大きいとき、π/3より小さい変
数に対して良好な近似を与えるタンジェント関数によっ
て表される。小さな不感時間のプロセスについては、た
とえ不感時間の識別に於ける小さい誤差でも、大きな誤
差が時定数の計算に生ずる(タンジェントの引数がπ/
2に近く、引数に於ける小さい誤差がタンジェントの値
に於ける大きな誤差を与える)。π/3より大きい引数
に対して、幾つかの改良が式(3)に示す線形関数を用
いることによって為された。
【0020】
【数3】
【0021】PIDコントローラチューニングのための
Zieier-Nichols (ZN)規則 リレーオシレーションチューニングはZN規則に適合
し、極限利得Ku及び極限周期Tuを提供する。PIコン
トローラのオリジナルのZN式は以下の式によって表さ
れる。
【0022】K=0.4Ku 及び Ti=0.8Tu これらの式は、プロセス時定数Tに対するプロセス不感
時間Lの比率τに依存して、約20゜から90゜まで大
きく変化する位相マージンを与える。その結果、性能
は、0.1に近い比率のプロセスの極端に揺動する応答
から、1.0に近い比率のプロセスの緩慢な応答まで、
大きく変化する。
【0023】オリジナルのZN規則を用いてチューニン
グされたPIDコントローラは、 K=0.6Ku、Ti=0.5Tu 及び Td=0.12
5Tu 同様の挙動を経験する。オリジナルの式の種々の変形
が、この問題に取り組むために提案されている。一つの
傾向は、以下の式のように、利得を小さくして積分時間
をより短くすることである。
【0024】K=0.4Ku、Ti=(1/3)Tu 及
び Td=(1/12)Tu 上記の変形は、0.5に近いτを有するループについて
の性能を改善するが、τの小さな値を有するループはよ
り揺動するようになる。
【0025】他のより柔軟な式(4)、(5)及び
(6)が位相/利得マージン設計のために提供されてい
る。
【0026】
【数4】
【0027】
【数5】
【0028】
【数6】
【0029】ここで、αは、比率Td:Tiの設計上の選
択であり、デフォルト値0.15である。Gmは、所望
の利得マージンであり、デフォルト値2.0である。φ
は位相マージンである。K、Td及びTiは、コントロー
ラパラメータである。
【0030】特定の位相及び利得マージンについては、
式(7)はTi、Td及びKをTu及びKuから計算するの
に定数の係数を提供する。φ=45゜の典型的な設計
は、以下の係数を与える。
【0031】
【数7】
【0032】この設計は、小さいτに対しては適切であ
るが、しかし、0.2より大きいτに対しては極端に緩
慢な応答を与える。
【0033】位相マージンφ=33゜及び利得マージン
=3.0とすれば、以下の(8)の係数が結果として得
られる。
【0034】
【数8】
【0035】これらの係数は、0.25近傍のτの狭い
範囲の値についての設計に適している。
【0036】他の公知の変形は、規格化された不感時間
L/(L+T)又は規格化された利得κ=1/(Kp・
Ku)の関数としてのコントローラパラメータを定義す
ることを含んでおり、ここで、Kpは、プロセスの静的
利得である。しかしながら、上記のアプローチは不感時
間と時定数の両方、又はプロセスの静的利得を使用す
る。従って、リレー−オシレーションチューニングと共
に直接には使用することはできない。
【0037】非線型チューニング規則推定量 チューニング規則推定量の発生に於いて、或る仮定と配
慮が考慮される。第1に、全ての入力パラメータがリレ
ー−オシレーションテストの間に得られる(即ち、極限
利得、極限周期及び不感時間である)。第2に、Ziegle
r-Nichols規則の主要な欠陥は、小さな不感時間を有す
るプロセスに対する不十分なコントローラ積分時間と、
著しい不感時間を有するプロセスに対する過剰な積分時
間である。第3に、チューニング規則は、コントローラ
チューニングパラメータ及びモデルに基づくチューニン
グ(IMC及びラムダ)に近い応答を与えるべきであ
る。
【0038】図1及び図2に例示され並びに対応する議
論に記載されているリレー−オシレーションチューニン
グテストは、極限利得Ku及び極限周期Tuを与える。Z
N規則の欠陥を解消するために、非線型推定量がチュー
ニングパラメータの定義に於ける改良となることが見出
された。
【0039】S字状の表現は、2つの異なる値の間の滑
らかな遷移を提供し、非線型推定量の発生に使用され
る。次の式が上記の要求を満足させる。
【0040】
【数9】
【0041】
【数10】
【0042】
【数11】
【0043】ここで、a1,a2,b1,b2,c1,c2
は、発見的係数であり、a1は、0.3から0.4の範
囲にあり、a2は、0.25から0.4の範囲にあり、
b1≒0.6,b2≒1.0,c1≒7.0,c2≒4.
0,d1≒0.125,d2≒1.0である。
【0044】式(10)は、Tiの計算に使用される係
数の値を与え、これは、図3に示されているように、a
1の最小値からa1+b1の最大値まで変化する。式(1
1)は、[a2+(b2−a1−b1),a2+(b2−a1)]
の範囲でKの計算のための係数の調整を提供する。
【0045】このアプローチは、著しく改良されたチュ
ーニング応答を結果としてもたらし、これは、(ZN4
分の1振幅減衰(ZN quarter amplitude decay)よりも)
IMC又はラムダチューニングに近い。種々のL/Tに
対する幾つかの典型的なステップ応答を図4から図8に
示した。ループチューニングの例と、利得=1、T1=
10秒、T2=3秒、L=2秒の二次プロセスに対する
ループステップ応答とが、図4に示されている。
【0046】リレー−オシレーションチューナシステム
100は、以下のコントローラの設定を生成した。即
ち、K=1.65、Ti=12.36、及びTd=1.9
7であり、比較としてIMC計算では、K=1.0、T
i=12.5、及びTd=1.97である。図5は、Lが
5秒まで増加したグラフを表しており、図6はLが8秒
まで増加したグラフを表している。図5及び図6の何れ
に於いても、積分動作はIMC応答に必要とされる(チ
ューナは、IMC計算に従うと、Ti=14.0及び1
5.5に比較してTi=15.7及び18.37を与え
た)より幾分弱いけれども、ステップ応答はモデルに基
づくチューニングと同様である。
【0047】本発明による新たな非線型アプローチに従
うチューナの設計は、低速、通常及び高速の応答の選択
によるチューニング性能への調整をユーザが行なうこと
を可能とする。例えば、図7は、高速応答のL/T≒
0.7のプロセスに対するループステップ応答を表して
いる。速度の選択の使用は、特定の条件と要求へのチュ
ーニング応答をより適合させることにより、設計の一般
的な柔軟性を増加させる。当業者の或るものは、Win
dows NT(登録商標)のアプリケーションプログ
ラム又は他の適当なプログラムに実装されるフィッシャ
ーローズマウントシステムズ社のDeltaVTMシステ
ムが、新たな調整可能な応答の選択を実装し得ることを
評価するであろう。
【0048】図8を参照すれば、本発明の一実施形態に
従う新たな非線型アプローチを任意に使用するオシレー
ションチューナブロックが図式的に示されている。示さ
れている制御ループシステムは、非線型チューニングと
非線型プロセスモデリング技術の何れをも含み得る。任
意には、このシステムは、線型チューニング及び非線型
プロセスモデリング技術、又は非線型チューニング及び
線型プロセスモデリング技術を含み得る。
【0049】図8の実施形態に示されているように、プ
ロセス630はスイッチ670を介してリレー−オシレ
ーションチューナ600又はコントローラ610の何れ
かに接続されている。コントローラ610は、コントロ
ーラ設計650からの第1のパラメータ信号651又は
分析的コントローラ設計620及びプロセスモデル64
0から出力される第2のパラメータ信号641を受領す
るために、第2のスイッチ690を介して接続されてい
る。コントローラ610は、プロセス630にスイッチ
可能に接続されたとき、出力を提供する。オシレーショ
ンチューナ600、プロセスモデル640、コントロー
ラ設計650、コントローラ610、プロセス630及
び分析的コントローラ設計620のそれぞれは、ソフト
ウエアモジュール、ハードウエア又はこれらの組合せと
して提供され得る。
【0050】後述するように、スイッチ670は、プロ
セス630を制御するために適当なプロセス制御信号を
設定する。リレー−オシレーションチューナ600もま
た、信号を供給するために、プロセスモデル640及び
コントローラ設計650を有する非線型モジュール66
0に接続されている。コントローラ設計650及びプロ
セスモデル640の両方とも、以下に更に記述する神経
回路網、ファジー論理、非線型関数又は他の非線型若し
くは線型の技術を使用する。リレー−オシレーションチ
ューナ600及びコントローラ610は、設定ポイント
とプロセス変数との差を表わす誤差信号680を受け取
り、プロセス630を制御するための第1のプロセス制
御信号を生成する。リレー−オシレーションチューナ6
00はまた、非線型モジュール660への信号を供給す
る。
【0051】第1のパラメータ信号及び第2のパラメー
タ信号は、コントローラ610にスイッチ690を介し
て接続されている。プロセスモデル640からの出力
は、分析的コントローラ設計620に接続されて示され
ている。パラメータ信号641は、プロセスモデルモジ
ュール640内で非線型技術を使用して計算されたパラ
メータ信号642に含まれているプロセスモデルパラメ
ータを含んでいる。好ましい実施形態では、パラメータ
信号641は、プロセスモデルモジュール640内で決
定されたプロセスモデルパラメータと信号642に於け
る出力とを使用して分析的コントローラ設計620で計
算されたコントローラパラメータを更に含んでいる。当
業者の或るものは、コントローラパラメータがプロセス
モデルパラメータから生成されることを評価するであろ
う。従って、分析的コントローラ設計620は、コント
ローラパラメータを決定するために、線型技術を任意的
に適用する。
【0052】コントローラ設計650から出力されるパ
ラメータ信号651は、非線型技術を使用して計算され
るコントローラパラメータを含んでいる。コントローラ
610に接続されているスイッチ690は、選ぶべき選
択肢(1)分析的コントローラ設計620に於いて、プ
ロセスモデル640で非線型技術を使用して生成される
プロセスモデルパラメータに従って計算されたコントロ
ーラパラメータ、又は(2)コントローラ設計650で
非線型技術を使用して計算されたコントローラパラメー
タ、を提供する。
【0053】上記に代えて、一実施形態では、分析的コ
ントローラ設計620は、システムの実装から除かれ
る。分析的コントローラ設計620を除いた状態では、
スイッチ690はパラメータ信号651及びパラメータ
信号642の両方に接続され得る。従って、この実施形
態では、スイッチ690は必要ではない。従って、コン
トローラ610はパラメータ信号651に於けるコント
ローラパラメータと、パラメータ信号642に於けるプ
ロセスモデルパラメータとの両方を受け取る。パラメー
タ信号651及びパラメータ信号642の両方が、非線
型モジュール660に於いて、以下に述べるような神経
回路網、ファジー論理、非線型関数、又は他の非線型若
しくは線型技術を用いて生成される。
【0054】神経回路網により補助されたチューニング 図8を参照すれば、コントローラ設計650に於いて、
コントローラパラメータが、神経回路網モデリングアプ
ローチを使用して、任意的に決定される。このような神
経回路網モデリングアプローチは、3つのPIDコント
ローラパラメータをモデルパラメータ変化の広い範囲に
亘る適合を改良する。神経回路網制御スキームは、一般
的には2つの大きいカテゴリーに分けられる。一つのア
プローチは、コントローラを神経回路網を使用して置き
換えることである。神経回路網は、コントローラ又は人
間の専門家を模倣することにより訓練される。このアプ
ローチは、全てのループについて別々の訓練を使用し、
従ってチューナの設計に於いて良好な候補ではなく、単
純で標準的なチューニング手法でのチューニングの結果
が必要とされる。もう一つのアプローチは、神経回路網
を、モデリング、制御規則の実装、スーパーバイザーの
動作の補助として使用する。特定のチューナの設計は、
図8に示されている。このチューナは、プロセスモデル
及びPIDコントローラパラメータを計算するために、
以下に記載する神経回路網又は他の非線型技術を任意的
に使用する。
【0055】図1に関連して記述された自己−オシレー
ション手法と同様に、図8のチューナ設計も、自己−オ
シレーション手法を採用する。自己−オシレーション手
法は、コントローラ610の出力をプロセス630に接
続するか、又はオシレーションチューナ600の出力を
プロセス630に接続するために、スイッチ670を制
御することを含んでいる。一実施形態に従えば、コント
ローラ610は、コントローラ設計650又は分析的コ
ントローラ設計620の何れかからコントローラパラメ
ータをスイッチ690を介して受領する。この実施形態
では、分析的コントローラ設計620はプロセスモデル
640からプロセスモデル識別パラメータを受領する。
他の実施形態では、分析的コントローラ設計620は、
プロセス制御ループから除かれる。従って、コントロー
ラ610は、プロセスモデル640からプロセスモデル
識別パラメータと、分析的コントローラ設計620から
のコントローラパラメータと受領する。スイッチ670
は、コントローラ610をプロセス630に接続する
か、又はリレー−オシレーションチューナ600をプロ
セス630に接続する。コントローラ設計650は、コ
ントローラパラメータを決定するために、非線型技術を
採用する。以下に記述される一つの技術は、神経回路網
の使用を含んでいる。
【0056】神経回路網の技術を展開する手法は、図9
に示す幾つかの基本的なステップを含んでいる。図9は
神経回路網ステップを実証するフローダイヤグラムであ
る。ステップ700は、将来のチューナの使用を予測す
るシュミレートされた制御ループ構成を発生させる第1
のステップを示す。通常は、二次又は三次元プラス不感
時間プロセスモデルが使用される。ステップ710は、
モデルパラメータの変化の想定される範囲を特定する。
ステップ720は、デベロッパーが、モデルパラメータ
の全てのセットに対して、IMC規則、ラムダチューニ
ング又は他の好ましいコントローラ設計の何れかを使用
して、PIDコントローラ設定を計算することを特定す
る。ステップ730は、デベロッパーが、モデルパラメ
ータの同じセットに対してオートチューナを実行し、チ
ューニングの結果−Tu、Ku及びLを記録することを提
供する。ステップ740は、デベロッパーが、制御ルー
プの性能を計算されたパラメータを用いて確認し、必要
に応じてパラメータを調整することを提供する。ステッ
プ750は、デベロッパーが、神経回路網の入力及びモ
デルパラメータとしてシュミレーションチューニングの
結果と神経回路網の出力としてのコントローラパラメー
タを使用して、神経回路網を訓練することを提供する。
ステップ760は、デベロッパーが、訓練された神経回
路網をチューナに実装することを提供する。
【0057】図8に関連して上述し、図9で記述した神
経回路網は、どのようなタイプ(S字状又は放射状を基
本とする関数)であってもよい。本発明の一つの好まし
い実施形態では、神経回路網は、神経回路の入力とし
て、以下に与えられる神経回路の伝達関数と共に使用さ
れる。
【0058】Out=(1−e-In)/(1+e-In) Inは、外部入力の重み付けられた合計である。
【0059】In=ΣwiIni神経回路網には、多重の
出力(出力Kとコントローラ神経回路網に対する出力K
及びTi、並びにモデル神経回路網に対するKp及び
T)、又は幾つかの単独の出力神経回路網が選択的に適
用される。単独の出力神経回路網を使用する利点は、よ
り速い訓練である。従って、一実施形態では単独の出力
神経回路網を実装する。例示的なチューナの設計では、
以下の神経回路網入力と出力とが定義される。
【0060】入力:Tu、Ku、L、ノイズレベル、リレ
ーヒステリシス、及びスキャン速度 Tu、Ku、L及びノイズレベルは、チューニングテスト
中に定義される。
【0061】リレーヒステリシス及びスキャン速度は、
チューナパラメータである。
【0062】出力:K、Ti、Td、Kp、及びT K、Ti及びTdは、PIDコントローラパラメータを構
成する。
【0063】Lと連携するKp及びTは、一次元プラス
不感時間プロセスモデルパラメータである。
【0064】実装発行及びテスト結果 新たな非線型法の一実施形態では、神経回路網モデル
は、拡張可能な産業用制御システムに於けるリレー−オ
シレーションオートチューナの性能を高めるために実行
される。オートチューナは、2つの部分を含んでいる。
即ち、コントローラに実装されるチューナ関数ブロック
と、チューナアプリケーションである。チューナアプリ
ケーションは、WINDOWS NT(登録商標)のコ
ンソール又は他の適当なコンソールに実装される。神経
回路網モデルは、一実施形態では、チューナアプリケー
ションに加えられ、神経回路網モデルは、選択やその神
経回路網モデルに関連する設定を有していないチューナ
によりそのチューナのユーザにその存在が意識されな
い。
【0065】ここに記載した方法によれば、神経回路網
は、二次元プラス不感時間プロセスモデルのために訓練
される。以下の詳述は、神経回路網の訓練のための利用
可能な入力及び出力データを定義する。
【0066】プロセス神経回路網モデル: 入力:極限利得Ku、極限周期Tu、及び不感時間Lは、
リレーチューニング実験の間に定義される。
【0067】出力:プロセス利得0.5、1.0,1.
5、秒によるプロセス時定数1は、1.0,2.0,
5.0,10.0,20.0,50.0,100.0,
200.0;秒によるプロセス時定数2は、1.0,
2.0,5.0,10.0;秒による不感時間は、1.
0,2.0,5.0,10.0,20.0,50.0,
100.0,200.0である。
【0068】コントローラ神経回路網モデル: 入力:プロセス神経回路網モデルと同様である。
【0069】出力:出力に対するプロセスモデルパラメ
ータから計算されるPIDコントローラ利得K、積分時
間Ti、及び不感時間Td;秒によるプロセス時定数1
は、1.0,2.0,5.0,10.0,20.0,5
0.0,100.0,200.0;秒によるプロセス時
定数2は、1.0,2.0,5.0,10.0;秒によ
る不感時間は、1.0,2.0,5.0,10.0,2
0.0,50.0,100.0,200.0である。
【0070】実験的テスト:実験的シュミレーションチ
ューニングテストを142回行なった。この回数は、当
業者による単純な神経回路網の訓練に適したサンプルの
大体の最小数である。このサンプルは、良好な相関係数
を与え、そして、一般的には、必要とされる出力に近い
予測出力の値に近い。TIの結果のグラフは、図10及
び図11に与えられている。
【0071】予測されたパラメータの範囲の幾つかのイ
ンターバルでは、予測誤差は許容できない。この影響の
2つの特定のケースがある。一つのケースは、(予測誤
差に比較し)予測されたコントローラパラメータの小さ
い値に関係している。このケースでは、最大値の1%の
小ささの予測されたパラメータ誤差でさえ、許容し得な
いパラメータを与える。特に、図10を参照されるよう
に、実際の値が予測誤差に近いときは、Tiはゼロ又は
負であることもあり得る。
【0072】もう一つの誤差の状況は、幾つかのサンプ
ルがサブレンジに含まれるときである。例えば、ユーザ
が神経回路網モデリングの範囲を超えて、たった幾つか
のシミュレーションを拡張されたサブレンジ、例えば図
10の>50.0の範囲に対して行なうことを希望した
時、誤差が起こり得る。
【0073】神経回路網チューニング規則:異常を避け
るために、例証となる非線型技術に従って、神経回路網
チューニングは以下のステップ/規則を使用する。第1
に、できる限り多くのサンプルを集める。少なくとも、
サンプルモデルに必要な最小限の数のサンプルを集め
る。第2に、パラメータの値が数倍(約5倍)以上とな
らない範囲内となるように、予測パラメータの範囲を設
定する。もし、予測値の範囲が数倍(約15倍)以上な
ら、パラメータ変化の範囲を幾つかのサブレンジに分割
し、幾つかの神経回路網モデルを発生させる。第3に、
小さな予測値に特に注意を払う。もし、予測される値が
予測誤差とサイズに於いて比較可能なら、その小さな値
に対する別の神経回路網を作成する。
【0074】例えば、15から33(全範囲1〜320
に代えて)というTi値の狭められたサブレンジを有す
るモデルが発生する。サンプルの最小数より少ないにも
拘わらず、全範囲に対する最初のモデルによって達成さ
れるより予測はより良好である。Tiのサブレンジに対
する神経回路網モデル予測のグラフは、図12に与えら
れている。IMCパラメータに関連する予測誤差は5%
より小さく、一方、このテストケースL/T>0.5に
対する非線型関数推定量の誤差は、12.0%を超え
る。
【0075】プロセスモデル識別のための線型及び非線
型補正関数(corrective function) 図8に戻ると、式(1)と(3)の組合せに於いて、プ
ロセスモデル識別のための線型及び非線型補正関数の使
用が記載されている。上述のように、プロセスモデル6
40は、線型及び非線型補正関数を使用して、プロセス
モデルパラメータが任意的に提供される。以下の記述の
技術は、線型、非線型関数、神経回路網、及びファジー
論理に、プロセスモデル640に於いて実行されるプロ
セスモデル識別のための補正関数として適用される。
【0076】式(1)と(3)とによって生成されるプ
ロセス時定数(Tc)は、極限利得に対するプロセスの
見かけの不感時間の比率(Td/Tu)の小さいものに対
しては非常に短く、極限周期に対するプロセスの見かけ
の不感時間の比率(Td/Tu)に対する過大な時定数
(Tc)は、表1及び表2に示すように0.25より大
きい。
【0077】 Tc(補正済み)=Tc(識別)f(Tu/Td) は、小さな(Td/Tu)に対しては1より大きいf(T
u/Td)の値を有し、0.25より大きい(Td/Tu)
に対しては1より小さい値を有している。
【0078】シミュレートされたテストから得られる係
数を有する単純な線型関数は、式(12)に従ってプロ
セス時定数を補正する。
【0079】
【数12】
【0080】線形関数に関しては、S字状の表現は、2
つの異なる値の間の滑らかな遷移を提供する。S字状の
補正関数は、最小値と最大値とを知ることにより、合理
的に良好に定義される。プロセス時定数の見積もりに対
する次の式(13)は、シミュレートされたデータの小
さいセットに基づいて得られる。
【0081】
【数13】
【0082】式(12)はTcの計算に使用される係数
の値を与え、この値は0.8の最小値から2.2の最大
値まで変化する。時定数を補正した後、プロセスの静的
利得が式(2)を使用して再計算される。静的利得1.
0を有するプロセスに対するチューニング及び計算の結
果は、表1にまとめられおり、静的利得0.5に対して
は表2にまとめてある。両方の場合に於いて、T1=1
0秒、T2=2秒プラスTdの欄に示されている不感時間
を有する二次としてモデル化されている。識別子は、一
次元プラス不感時間モデルによってモデルを概算する
(識別されたTd)。示されているモデルパラメータは
最初に識別され(Td,Kp及びTc)、そして、線型及
び非線型推定式を使用して補正される(Kp及びTc)。
【0083】
【表1】
【0084】
【表2】
【0085】補正関数の両方の適用は、プロセスモデル
識別を著しく改良する。
【0086】ファジー論理補助された識別 典型的なファジー論理コントローラは、非線型コントロ
ーラのタイプである。ファジー論理コントローラの唯一
の特徴は、コントローラの動作とコントローラの発生で
ある。ファジー制御アルゴリズムは言語規則によって定
義される。コントローラ入力パラメータはファジー集合
(セット)によって表現される。コントローラの動作
は、特に入力パラメータを使用するコントローラに対し
ては、操縦面を使用することによって良好に説明され
る。
【0087】FL補正関数を発生させる手法は、ファジ
ー論理コントローラを発生させる手法と同様である。以
下の方法がFL補正関数を決定するのに使用される。
【0088】第1に、プロセスモデル時定数に対する補
正関数は以下の形式を有すると仮定する。
【0089】
【数14】
【0090】ここで、ΔFはファジー論理補正関数であ
る。関数の値は、増加するファジー論理コントローラの
出力に相当する。通常の非線型関数にファジー論理を使
用することの潜在的な利点は、ファジー論理関数がより
柔軟な関数設計であり、そして、2つ又はそれ以上の引
数を含むのに容易な方法であることである。
【0091】第2に、2つの引数を有する関数を適用
し、第1の引数としてTu/Td比を、第2の引数として
極限利得を使用する。
【0092】
【数15】
【0093】種々の数とタイプのメンバーシップ関数を
使用することができる。実行の容易のために、入力パラ
メータに単純な三角メンバーシップ関数を使用し、出力
信号には別々の関数を使用する。図13及び表3は、フ
ァジー論理補正関数設計の詳細を示している。表3を参
照すれば、Pは正、Nは負を表している。
【0094】
【表3】
【0095】出力信号上の脱ファジー化は別々のメンバ
シップ関数に適用される。
【0096】
【表4】
【0097】ファジー論理シミュレーションの実験的結
ファジー論理補正関数は、線型及び非線型補正関数によ
り得られる推定値に比較し得る時定数及び利得の推定値
を与える。
【0098】表4に従えば、加えられた補正関数を有す
るリレーオシレーション識別子は、一次元プラス不感時
間モデルを提供し、これは、チューニングの計算に基づ
くPIDコントローラモデルに使用され得る。
【0099】非線型関数及び神経回路網モデルの両方と
も、チューニング規則に基づくリレーオシレーションを
著しく改善する。神経回路網チューニングモデルの発生
の特定の原理に固執すれば、神経回路網モデル化は、多
くの利点を提供する。ユーザは、好ましいチューニング
規則(必ずしもラムダ又はIMCである必要はない)を
実行し、そして、神経回路網チューニングモデルを発生
するために同様の方法論を使用することができる。シミ
ュレーションで発生すると、神経回路網モデルはチュー
ニング設計の特定の特性に適応する。コントローラの設
計に影響を与えるスキャン速度とノイズレベルは、予測
のために入力パラメータとして容易に加えられる。
【0100】他の実施形態 ここに記載のシステム及び方法は、情報を発生するため
にプロセスの極限周期及び極限利得を計算するチューナ
を使用しているけれども、開ループチューン及び閉ルー
プチューナを含む、どのようなプロセス特性をも測定す
る他のどのようなタイプのチューナも使用可能である。
更に、決定されるファクター及び記載されているシステ
ム及び方法を使用する制御パラメータは、ユーザにより
又は自動的に入力パラメータとして入力され得る。
【0101】更に、ここに言及している図式的なブロッ
クダイヤグラムに示されている要素は、ハードウエアに
於いて具体化され、又は適切にプログラムされたディジ
タルコンピュータ若しくは別個のプログラム又は共通プ
ログラムのモジュールの何れかとしてソフトウエアによ
りプログラムされたプロセッサに於いて実行される。
【0102】本発明は特定の実施形態に関して記述され
ているけれども、これらは例示であり本発明を限定する
ものではなく、本発明の精神及び範囲から逸脱すること
なく、開示された実施形態に変更、付加及び/又は削除
が成されることが、当業者に明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるリレーオシレーションチューニン
グシステムの概略を表わすブロックダイヤグラムであ
る。
【図2】本発明の実施形態に従うチューニングチューニ
ングプロットである。
【図3】コンピューティングコントローラ積分時間及び
利得のための非線型係数関数を示すグラフである。
【図4】L/T≒0.2及びループスキャン=0.1秒
のプロセスに対するチューニングとステップ応答を示す
グラフである。
【図5】L/T≒0.5及びループスキャン=0.1秒
のプロセスに対するチューニングとステップ応答を示す
グラフである。
【図6】L/T≒0.7及びループスキャン=0.1秒
のプロセスに対するチューニングとステップ応答を示す
グラフである。
【図7】高速応答を有する場合の、L/T≒0.2及び
ループスキャン=0.1秒のプロセスに対するチューニ
ングとステップ応答を示すグラフである。
【図8】チューナによって補助された神経回路網を示す
ダイヤグラムである。
【図9】本発明の一実施形態による神経回路網を発展さ
せるために必要なステップを示すグラフである。
【図10】神経回路網によって予想した結果に対する、
本発明の一実施形態を使用した実際の/必要な積分時間
を示すグラフである。
【図11】神経回路網モデル積分時間によって予想した
結果に対する、本発明の一実施形態を使用した実際の/
必要な積分時間を示すグラフである。
【図12】本発明の一実施形態による、Ti値15から
33のサブレンジに対する神経回路網モデルによって予
想した結果のグラフである。
【図13】本発明の一実施形態に於ける入力メンバシッ
プ関数のグラフである。
【符号の説明】
100 リレー−オシレーションチューナシステム 120 加算器 130 プロセス出力 140 コントローラ 150 リレー 160 チューニング規則 170 コントローラ 180 制御スイッチ 190 プロセス 600 リレー−オシレーションチューナ 610 コントローラ 620 分析的コントローラ設計 630 プロセス 640 プロセスモデル 641 第2のパラメータ信号 642 パラメータ信号 650 コントローラ設計 651 第1のパラメータ信号 660 非線型モジュール 670 スイッチ 680 誤差信号 690 第2のスイッチ
フロントページの続き (72)発明者 ティエル, ダーク アメリカ合衆国 78758 テキサス オ ースティン マウンテン クウェイル ロード 10109 (56)参考文献 特開 平6−28006(JP,A) 特開 昭63−94304(JP,A) 特開 平9−244703(JP,A) 国際公開99/019778(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 13/02 G05B 13/04

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロセス制御ループのチューニングのた
    めのシステムであって、該システムは、 設定ポイントとプロセス変数との差を表わす誤差信号を
    受領して、前記プロセスの制御を行なうための第1のプ
    ロセス制御信号を生成するチューナモジュールと、 非線型手法を適用して、少なくとも一つのパラメータ信
    号を生成する非線型モジュールと、 前記誤差信号と前記非線型モジュールからの前記少なく
    とも一つのパラメータ信号とを受領して、前記プロセス
    を制御するための第2のプロセス制御信号を発生するコ
    ントローラモジュールと、 前記チューナモジュール及びコントローラモジュールの
    一つを前記プロセスに接続して、前記プロセスを制御す
    るための適当なプロセス制御信号を選択するスイッチン
    グ手段とを備えたシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシステムであって、前記
    非線型モジュールは、非線型手法を適用して、プロセス
    モデル識別パラメータを生成する非線型プロセス識別モ
    ジュールを有しているシステム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のシステムであって、前記
    非線型モジュールは、複数のコントローラチューニング
    パラメータの非線型推定値を提供するための非線型プロ
    セス設計モジュールを有しているシステム。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のシステムであって、前記
    コントローラは、前記非線型コントローラ設計モジュー
    ルからコントローラチューニングパラメータの推定値を
    受領するために更に結合されているシステム。
  5. 【請求項5】 請求項3記載のシステムであって、前記
    非線型コントローラ設計モジュールは、前記コントロー
    ラモジュールに対する調整が可能であり、該調整によ
    り、前記コントローラの応答速度が変更されるシステ
    ム。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のシステムであって、 前記非線型モジュールに接続された分析的コントローラ
    設計モジュールを更に有し、該分析的コントローラ設計
    モジュールは、前記非線型モジュールから受領した複数
    のモデル識別パラメータに基づいて、複数のコントロー
    ラパラメータを前記コントローラに提供することができ
    るシステム。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のシステムであって、 前記コントローラは、比例、積分及び微分フィードバッ
    クコントローラであるシステム。
  8. 【請求項8】 請求項1記載のシステムであって、 前記非線型モジュールは、少なくとも一つの神経回路網
    モジュールを包含しているシステム。
  9. 【請求項9】 請求項1記載のシステムであって、 前記非線型モジュールは、非線型プロセス識別モジュー
    ルと、非線型コントローラ設計モジュールとを包含し、
    前記非線型プロセス識別モジュールからの出力と、前記
    非線型コントローラ設計モジュールからの出力とが、前
    記コントローラモジュールに接続されているシステム。
  10. 【請求項10】 請求項8記載のシステムであって、 前記神経回路網モジュールは、S字状関数及び放射状を
    基本とする関数の一つを使用するシステム。
  11. 【請求項11】 請求項8記載のシステムであって、 前記神経回路網モジュールは、伝達関数が、 Out=(1−e-In)/(1+e-In) によって与えられるS字状関数であり、Inは、In=
    ΣwiIniの形式の複数の外部入力の重み付けられた合
    計であるシステム。
  12. 【請求項12】 請求項1記載のシステムであって、 前記非線型モジュールは、ファジー論理モジュールを包
    含しているシステム。
  13. 【請求項13】 請求項1記載のシステムであって、 前記パラメータ信号は、前記プロセス制御ループをチュ
    ーニングするための複数のチューニングパラメータの非
    線型推定量を使用する複数の制御パラメータを包含して
    いるシステム。
  14. 【請求項14】 請求項13記載のシステムであって、 前記非線型モジュールは、非線型関数を使用する非線型
    推定量を使用して複数の制御パラメータを計算し、前記
    複数のチューニングパラメータの非線型推定量を生成す
    るシステム。
  15. 【請求項15】 請求項13記載のシステムであって、 前記非線型モジュールは、神経回路網を使用する非線型
    推定量を使用して複数の制御パラメータを計算し、リレ
    ーオシレーションチューニングパラメータを推定するシ
    ステム。
  16. 【請求項16】 請求項13記載のシステムであって、 前記非線型モジュールは、ファジー論理を使用する非線
    型推定量を使用して複数の制御パラメータを計算し、リ
    レーオシレーションチューニングパラメータを推定する
    システム。
  17. 【請求項17】 請求項14記載のシステムであって、 前記非線型関数はS字状関数であるシステム。
  18. 【請求項18】 請求項17記載のシステムであって、 積分時間、利得及び微分時間を含むパラメータを提供す
    るために、前記S字状関数と共に発見的係数が使用され
    るシステム。
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