JP3512330B2 - 津波計測用ブイ - Google Patents

津波計測用ブイ

Info

Publication number
JP3512330B2
JP3512330B2 JP08236598A JP8236598A JP3512330B2 JP 3512330 B2 JP3512330 B2 JP 3512330B2 JP 08236598 A JP08236598 A JP 08236598A JP 8236598 A JP8236598 A JP 8236598A JP 3512330 B2 JP3512330 B2 JP 3512330B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
buoy
wave height
tsunami
frame body
height detecting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP08236598A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11281759A (ja
Inventor
英樹 遠藤
正生 木下
幸博 寺田
誠一 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Zosen Corp filed Critical Hitachi Zosen Corp
Priority to JP08236598A priority Critical patent/JP3512330B2/ja
Publication of JPH11281759A publication Critical patent/JPH11281759A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3512330B2 publication Critical patent/JP3512330B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Or Calibration Of Command Recording Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、津波を計測するた
めに海上に浮遊され、津波予測に使用される津波計測用
ブイに関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記従来の津波計測用ブイは、図4に示
すように、浮力を有する箱状の本体1の下部中央に棒状
の部材2を垂設し、この部材2の下端(水面下)にバラ
ンスウェイト3を固定して、本体1が垂直な姿勢を維持
するように構成されている。また本体1に、上下方向の
変化、すなわち波の高さの変化を検出するセンサ、およ
び波高の検出に必要な波高検出用機材(たとえば、セン
サにより検出された高さの変化信号を処理する信号処理
装置、この信号処理装置により処理された波の高さの変
化信号を発信する発信機、電源装置など)からなる検出
部4が内蔵されている。また本体1は、海底に設けた係
留アンカー5に係留ワイヤー6にて係留されている。
【0003】上記構成により、水面に浮遊し、水面の上
下方向(垂直方向)の変動に追従して本体1が上下する
ことにより、ブイに搭載された検出部4により波の高さ
の変化が検出され、その検出信号が発信される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の津
波計測用ブイの構成では、検出部4としてセンサと波高
検出用機材が一体化して本体1に設けられているため
に、波高検出性能を自由に設計することが困難で、充分
な検出特性を得ることができない場合があった。たとえ
ば、波高検出用機材の信号処理装置の精度を高精度しよ
うとすると、また電源装置の動作を長くし保守の間隔を
延ばそうとすると、検出部4が大きくなり、本体1その
ものが大型化されてしまい、その結果、ブイ(本体1)
の運動特性がゆっくりした変化にしか追従できないもの
となってしまい、変化の速い細かな運動に対応できなく
なり、充分な検出特性を得られなくなる。
【0005】そこで、本発明は、波高検出部の運動特性
の設計自由度が向上し、波高検出性能、特性を改善でき
る津波計測用ブイを提供することを目的としたものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうち請求項1記載の発明は、津波を計
測するために海上に浮遊される津波計測用ブイであっ
て、波の高さの変化を検出する波高検出部と、前記波高
検出部とは分離して設けられ、波高の検出に必要な機材
が搭載された機材搭載部と、前記波高検出部を上下運動
自在に支持し、前記機材搭載部に連結された結合部を備
えた特徴とするものである。
【0007】上記構成により、波高検出部と機材搭載部
が分離され、波高検出部は結合部により上下運動自在に
支持されて、機材搭載部によりその運動が制限されない
ことにより、波高検出部の運動特性の設計自由度が向上
し、必要な特性を有すブイを構成することが可能とな
る。また、波高検出部の形状を最適な形状に維持したま
ま、機材搭載部を大型化することが可能となり、高精度
化、長寿命化(動作時間の延長)を図ることができる。
【0008】また請求項2記載の発明は、上記請求項1
記載の発明であって、機材搭載部と結合部を一体化した
ことを特徴とするものである。上記構成により、ブイの
製作を簡略化できる。
【0009】さらに請求項3記載の発明は、上記請求項
1または請求項2記載の発明であって、前記結合部は、
枠体と、この枠体内部に各2本づつ直交して張られた索
体から構成され、前記波高検出部は、前記結合部の索体
により形成された支持隙間に配置されることを特徴とす
るものである。
【0010】上記構成により、結合部の索体により形成
された支持隙間に波高検出部が上下運動自在に支持され
る。また請求項4記載の発明は、上記請求項1または請
求項2記載の発明であって、前記結合部は、前記結合部
は、外部枠体と、前記外部枠体の内部に配置され、前記
波高検出部を上下運動自在に支持する内部枠体と、前記
外部枠体と内部枠体を連結する索体から形成されたこと
を特徴とするものである。
【0011】上記構成により、結合部の内部枠体内に波
高検出部が上下運動自在に支持される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1に本発明の実施の形態におけ
る津波計測用ブイの構成を示す。
【0013】図1において、11は、浮力を有する棒状の
ブイ本体であり、ブイ本体11の下端(水面下)にバラン
スウェイト12が固定されてブイ本体11の姿勢を垂直に維
持しており、さらにブイ本体11の上端部に、上下方向の
変化、すなわち波の高さの変化を検出するセンサ13が内
蔵されている。上記ブイ本体11とバランスウェイト12と
センサ13により、波高検出部Aが形成される。
【0014】また21は、浮力を有する箱体であり、この
箱体21は、海底に設けた係留アンカー22に係留ワイヤー
23にて係留されている。また箱体21の内部に、波高の検
出に必要な波高検出用機材24(たとえば、センサ13によ
り検出された高さの変化信号を処理する信号処理装置、
この信号処理装置により処理された波の高さの変化信号
を発信する発信機、電源装置など)が設けられている。
上記箱体21と波高検出用機材24により機材搭載部Bが形
成される。
【0015】また31は浮力を有する枠体であり、この枠
体31は上記箱体21と揺動自在に複数のリング32により連
結されている。またこの枠体31の内部には、図2(a)
に示すように、各2本づつ直交して支持ワイヤー(索体
の一例)33が張られており、これら支持ワイヤー33によ
りできた支持隙間34に上記ブイ本体11が配置され、上下
運動自在に支持される。上記枠体31とリング32と支持ワ
イヤー33により結合部Cが形成される。
【0016】上記構成により、ブイ本体11は、支持ワイ
ヤー33によりできた支持隙間34に上下運動自在に支持さ
れ、このブイ本体11の上下方向の運動が、すなわち波の
変化がセンサ13において検出され、この検出信号が箱体
21の波高検出用機材24において処理され、発信される。
このとき、箱体21は係留されることによりある程度拘束
されるが、この拘束がブイ本体11に及ぶことはない。
【0017】このように、ブイ本体11は箱体21と分離さ
れ、支持ワイヤー33によりできた支持隙間34に上下運動
自在に支持されて、箱体21(機材搭載部B)によりその
運動が制限されないことにより、ブイ本体11(波高検出
部A)の運動特性の設計自由度が向上し、必要な特性を
有すブイを構成することができる。たとえば、ブイ本体
11を、波の変化の速い細かな変動に対応できる特性とす
るとき、小型化し、また波浪の影響を受けにくい断面積
の小さい形状に設計することができる。また箱体21は、
ブイ本体11の運動を制限することがないことから、大型
化することができ、したがって波高検出用機材24を構成
する装置の高精度化、長寿命化(動作時間の延長)を図
ることができる。
【0018】また、箱体21は係留されることによりある
程度拘束されるが、この拘束がブイ本体11に及ぶことは
ないことから、ブイ本体11の運動特性の低下を防ぐこと
ができる。
【0019】以上のように、ブイ本体11を波の特性に合
わせて自由に最適な形状に設計でき、またブイ本体11の
最適な形状を維持したまま、高精度化、長寿命化(動作
時間の延長)を図ることができることから、波高検出性
能、特性を改善することができる。
【0020】なお、上記実施の形態では、結合部Cを、
枠体31の内部に、各2本づつ直交して支持ワイヤー(索
体)33が張って形成しているが、図2(b)に示すよう
に、枠体(外部枠体)31の内部に、ブイ本体11を上下運
動自在に支持する保持リング(内部枠体)35を配置し、
枠体31と保持リング35を複数(図では4本)の支持ワイ
ヤー36により連結して形成してもよい。このとき、ブイ
本体11は保持リング36に上下運動自在に支持される。
【0021】また上記実施の形態では、機材搭載部Bと
結合部Cを別に設けてリング32により連結しているが、
図3に示すように、機材搭載部Bと結合部Cを一体化し
て、これらの機能を有する枠および箱体37を設けてもよ
い。このとき、箱体21と枠体31を同時に製作することが
でき、製作を簡略化できる。
【0022】また枠体31の内部に張られる支持ワイヤー
33、あるいは36に代えて、ロープを使用することもでき
る。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、波高
検出部を波の特性に合わせて自由に最適な形状に設計で
き、また波高検出部の最適な形状を維持したまま、高精
度化、長寿命化(動作時間の延長)を図ることができ、
波高検出性能、特性を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における津波計測用ブイの
側面図である。
【図2】同津波計測用ブイの結合部の平面図である。
【図3】他の実施の形態における津波計測用ブイの側面
図である。
【図4】従来の津波計測用ブイの側面図である。
【符号の説明】
11 ブイ本体 12 バランスウェイト 13 センサ 21 箱体 22 係留アンカー 23 係留ワイヤー 24 波高検出用機材 31 枠体(外部枠体) 32 リング 33,36 ワイヤー(索体) 35 保持リング(内部枠体) 37 枠および箱体 A 波高検出部 B 機材搭載部 C 結合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 誠一 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目7番 89号 日立造船株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−27093(JP,A) 特開 平2−38823(JP,A) 特開 昭50−62084(JP,A) 特開 平7−144683(JP,A) 特開 平7−33076(JP,A) 特開 平9−281235(JP,A) 特開 昭59−221611(JP,A) 特開 平10−160461(JP,A) 特開 平11−281758(JP,A) 実開 平6−47883(JP,U) 実開 昭58−92633(JP,U) 特公 平1−40924(JP,B2) 特公 平6−97173(JP,B2) 特公 昭52−25640(JP,B2) 特公 昭60−4037(JP,B2) 実公 平5−11117(JP,Y2) “人工衛星使い津波精密観測−東大地 震研など開発 沖合に送受信ブイ 割安 で設置”,読売新聞夕刊,日本,読売新 聞社,1997年 8月14日,第2面 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01W 1/00 - 1/18 G01C 13/00 G01H 3/00 - 3/14 B63B 22/00 - 22/28 JICSTファイル(JOIS)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 津波を計測するために海上に浮遊される
    津波計測用ブイであって、 波の高さの変化を検出する波高検出部と、 前記波高検出部とは分離して設けられ、波高の検出に必
    要な機材が搭載された機材搭載部と、 前記波高検出部を上下運動自在に支持し、前記機材搭載
    部に連結された結合部を備えた特徴とする津波計測用ブ
    イ。
  2. 【請求項2】 前記機材搭載部と結合部を一体化したこ
    とを特徴とする請求項1記載の津波計測用ブイ。
  3. 【請求項3】 前記結合部は、枠体と、この枠体内部に
    各2本づつ直交して張られた索体から構成され、 前記波高検出部は、前記結合部の索体により形成された
    支持隙間に配置されることを特徴とする請求項1または
    請求項2記載の津波計測用ブイ。
  4. 【請求項4】 前記結合部は、外部枠体と、前記外部枠
    体の内部に配置され、前記波高検出部を上下運動自在に
    支持する内部枠体と、前記外部枠体と内部枠体を連結す
    る索体から形成されたことを特徴とする請求項1または
    請求項2記載の津波計測用ブイ。
JP08236598A 1998-03-30 1998-03-30 津波計測用ブイ Expired - Fee Related JP3512330B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08236598A JP3512330B2 (ja) 1998-03-30 1998-03-30 津波計測用ブイ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08236598A JP3512330B2 (ja) 1998-03-30 1998-03-30 津波計測用ブイ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11281759A JPH11281759A (ja) 1999-10-15
JP3512330B2 true JP3512330B2 (ja) 2004-03-29

Family

ID=13772569

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08236598A Expired - Fee Related JP3512330B2 (ja) 1998-03-30 1998-03-30 津波計測用ブイ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3512330B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9544748B2 (en) 2013-05-31 2017-01-10 Mitsubishi Electric Corporation Tsunami monitoring radar system including transmitting antenna for radiating transmission signal for detecting tsunami as radio wave toward sea

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2427172B (en) * 2005-06-18 2010-05-05 Terence Halliwell Tsunami early warning device
JP4974666B2 (ja) * 2006-12-21 2012-07-11 日立造船株式会社 津波・波浪観測用ブイ
CN102324169A (zh) * 2011-06-08 2012-01-18 无锡同春新能源科技有限公司 太阳能光伏发电系统向图像传感器供电的海啸报警装置
CN102324168A (zh) * 2011-06-11 2012-01-18 无锡同春新能源科技有限公司 风力发电系统向图像传感器供电的海啸报警装置

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
"人工衛星使い津波精密観測−東大地震研など開発 沖合に送受信ブイ 割安で設置",読売新聞夕刊,日本,読売新聞社,1997年 8月14日,第2面

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9544748B2 (en) 2013-05-31 2017-01-10 Mitsubishi Electric Corporation Tsunami monitoring radar system including transmitting antenna for radiating transmission signal for detecting tsunami as radio wave toward sea

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11281759A (ja) 1999-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4974666B2 (ja) 津波・波浪観測用ブイ
US20090269709A1 (en) Communication float
ES2326283T3 (es) Flotador.
US8085622B2 (en) Ultra low frequency acoustic vector sensor
JP3512330B2 (ja) 津波計測用ブイ
JP4610435B2 (ja) 波高値測定用ブイの構造
US11408961B2 (en) Floating base vector sensor
JP2007253752A (ja) 杭式係留装置
JPH11281758A (ja) 津波計測用ブイ
JP3803901B2 (ja) 海面変位計測装置
KR200432985Y1 (ko) 파고 계측용 부이
KR20190023422A (ko) 해양관측장비
CA2629951C (en) Communication float
JPH1179079A (ja) 揚収ブイ格納型水中センサ装置
CA1166342A (en) Sonobuoy having a neutrally buoyant sensor
US20140090365A1 (en) Apparatus and Method for Converting Movement into Energy
US20020141681A1 (en) High sensitivity, high bandwidth accelerometer with fiber optic sensing
JP2018004528A (ja) ブイ式波高計測装置
JP3114380U (ja) 計測システム
EP2699941A1 (en) Annular seismic sensor node
JP2514454B2 (ja) スパ―ブイの減揺装置
KR102189038B1 (ko) 가변형 운동 안정기구가 구비된 부이형 수중음향 측정장비
JP2904096B2 (ja) 海底中継器
JP2597210B2 (ja) 洋上ヘリポート
JP2695673B2 (ja) 浅水域用緊張係留装置

Legal Events

Date Code Title Description
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040106

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090116

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090116

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100116

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110116

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110116

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120116

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130116

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees