JP3512257B2 - 画像読取り装置 - Google Patents

画像読取り装置

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JP3512257B2
JP3512257B2 JP33383394A JP33383394A JP3512257B2 JP 3512257 B2 JP3512257 B2 JP 3512257B2 JP 33383394 A JP33383394 A JP 33383394A JP 33383394 A JP33383394 A JP 33383394A JP 3512257 B2 JP3512257 B2 JP 3512257B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ装置やデ
ィジタル複写機あるいはイメージスキャナ等に用いられ
る画像読取り装置に係り、特にそのシェーディング補正
に関するものである。 【0002】 【従来の技術】図15は、一般的なファクシミリ装置の
基本構成を示すブロック図である。図において、1は装
置各部の制御処理、及びファクシミリ伝送制御手順の処
理を行うシステム制御部であり、CPU(中央処理装
置)によって実現されている。2はシステム制御部1が
実行する制御処理プログラム及び当該制御処理プログラ
ムを実行するときに必要な各種データなどを記憶すると
ともに、システム制御部1のワークエリアを構成するシ
ステムメモリ、3はG3ファクシミリ装置に固有な各種
の情報を記憶するためのパラメータメモリ、4は所定の
解像度で原稿を走査して画像を読み取り、この読取り画
像に所定の各種画像処理を施すスキャナ(画像読取り装
置)、5は前記画像処理された画像データまたは他のフ
ァクシミリ装置から受信した画像データを所定の解像度
で記録するプロッタ、6は本装置を操作するための操作
パネルで、各種操作キーや各種表示器から成る。 【0003】7は読み取った画像データを符号化圧縮し
たり、符号化圧縮されている画像データを元の画像デー
タに復号化する符号化復号化部、8は符号化圧縮された
状態の画像データを記憶するための画像蓄積装置、9は
G3ファクシミリ装置のモデム機能を実現するためのも
のであり、伝送手順信号をやり取りするための低速モデ
ム機能(V.21モデム)、および主に画像データをや
り取りするための高速モデム機能(V.29モデム、
V.27terモデム)を備えたモデム、10は本ファ
クシミリ装置を公衆回線に接続するためのもので、自動
発着信機能を備えた網制御装置(NCU;Network Cont
roll Unit)である。 【0004】これらのシステム制御部1、システムメモ
リ2、パラメータメモリ3、スキャナ4、プロッタ5、
操作パネル6、符号化復号化部7、画像蓄積装置8、モ
デム9、及び網制御装置10はシステムバス11に接続
されており、これらの各要素間でのデータのやり取りは
主として当該システムバス11を介して行われるが、モ
デム9と網制御装置10との間のデータのやり取りは直
接行われている。 【0005】図16に、このようなファクシミリ等にお
ける画像読取り装置の構成例を示す。図において、12
は読み取るべき原稿、13はこの原稿12の搬送をガイ
ドし、光学系への塵等の混入を防止するコンタクトガラ
ス、14は原稿12を照明する光源、15は光学系に起
因するシェーディング歪みの補正用に参照する白色基準
部材、16は原稿12又は白色基準部材15からの反射
光を所定光路長分導びくミラー群(図ではまとめて1個
のミラーで表わしている)、17はミラー群16により
導かれた原稿像を所定の縮小率で結像するレンズ、18
はレンズ17により結像された光情報を電気信号に光電
変換するイメージセンサである。 【0006】19はイメージセンサ18からのアナログ
信号を所定の倍率で増幅する演算増幅器(オペアン
プ)、20はオペアンプ19により増幅された画信号1
ラインの最大値を検出し保持するピーク検出器、21は
ピーク検出器20が保持するピークレベルを基準に画信
号の量子化を行うA/D(アナログ/ディジタル)変換
器、22はA/D変換器21により量子化された画像デ
ータに対し、光学系の特性に起因するシェーディング歪
みを補正するシェーディング補正部、23はシェーディ
ング補正部22により歪みの取り除かれた画像データに
種々の画像処理を施すディジタル画像処理部、24はシ
ェーディング補正部22及びディジタル画像処理部23
で参照する各種データを格納するラインバッファであ
る。シェーディング補正部22及びディジタル画像処理
部23はそれぞれシステム制御部1により制御されてい
る。 【0007】以上の構成において、原稿12の読取りに
先立ち、システム制御部1は光源14を点灯する。光源
14からの照射光はコンタクトガラス13を透過し、白
色基準部材15に到達する。照射光の一部は白色基準部
材15の反射率に応じて反射し、一部は透過(吸収)す
る。反射光は正反射光および乱反射光の2種類に分類さ
れるが、このうち乱反射光の一部をミラー群16を介し
て導き、レンズ17でイメージセンサ18に結像する。
この際のイメージセンサ出力がオペアンプ19を介して
A/D変換器21により量子化され、シェーディング補
正部22を介して白基準データ(シェーディング歪みデ
ータ)としてラインバッファ24に格納される。 【0008】原稿読取り時には、原稿12が光路上に進
入して来るため、照射光は原稿面で反射,透過して、そ
の乱反射成分が同様にイメージセンサ18に結像され
る。この際、シェーディング補正部22は先に記憶した
白基準データを対応する画素毎に読み出し、所定の補正
演算を行う。この歪み補正後の画像データがディジタル
画像処理部23に入力され、各種画像処理が行われる。 【0009】これら一連の動作は、システム制御部1に
よりソフトウエアでその制御が行われている。システム
制御部1は主走査の1ライン毎に発生する割り込みをト
リガーとして、シェーディング補正及び画像処理に係る
各種ライン単位制御を実行する。 【0010】図17は原稿読取り時の画像データ取り込
み制御例を示すフローチャートである。原稿の読取りを
開始すると、システム制御部1はライン毎割り込みに応
じて該当ラインデータの有効/無効を判断する(判断1
01,102)。有効であれば、データ取り込み信号N
DRQに“1”を設定し(処理103)、無効であれば
“0”を設定する(処理104)。シェーディング制御
部22及びディジタル画像処理部23では、データ取り
込み信号NDRQの設定値に従って、該当ラインのデー
タが処理される。システム制御部1では、原稿の読取り
が終了するまでシェーディング補正部22及び画像処理
部23へのライン単位の介在が繰り返される(判断10
5→判断101)。 【0011】以上のように、ファクシミリ等に用いられ
る画像読取り装置においては、通常、原稿の読取りに先
立ち、基準の白色部材を走査して、光学系の光伝達特性
に起因するシェーディング歪み補正用のデータを採取
し、原稿読取り時には該データに基づいて歪み補正を行
った後、各種画像処理が施される。上記シェーディング
歪みデータの採取は原稿の読取り前にソフトウエアが介
在してライン単位に一連の動作を制御するのが一般的で
ある。 【0012】図18はこのようなシェーディング歪みデ
ータ採取の動作例を示すフローチャートである。システ
ム制御部1は、まず光源14を点灯するとともに(処理
201)、原稿の搬送を開始する(処理202)。原稿
が所定位置に到達すると(判断203)、原稿を停止さ
せ(処理204)、ライン同期信号LNSYCに同期し
て(判断205,207,209)、ピーク値リセット
(処理206),ピーク値検出(処理208),白基準
データ採取(処理210)の各動作をソフトウエアが制
御して行っている。 【0013】図19にシェーディング補正の従来構成例
を示す。なお、図のシェーディング補正部22はA/D
変換等も含むものとする。システム制御部1は上記図1
8のフローチャートに基づいて、シェーディング補正部
22に対し、ピーク値リセット,ピーク値検出,白基準
データ採取それぞれの制御信号を出力し、シェーディン
グ補正部22はこれらの制御信号に従って所定の動作を
行い、白基準データがラインバッファ24に順次格納さ
れる。 【0014】図20に本動作の概要を示す。ピーク値リ
セットモードにおいては、ピーク値(白基準データ採取
時の量子化リファレンスレベル)Vpを白色基準部材走
査信号Vwに対して十分低い値に設定(リセット)す
る。ピーク値検出モードにおいては、ピーク値Vpを白
色基準部材走査信号Vwよりも十分大きい値に設定して
白色基準部材走査信号Vwを量子化し、その際の最大値
を検出し保持する。そして、白基準データ採取モードに
おいては、ピーク値Vpを先に検出した白色基準部材走
査信号Vwの最大値に設定し、再度、白色基準部材走査
信号Vwを量子化する。量子化データは、白基準データ
としてラインバッファ24に順次格納される。 【0015】 【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
画像読取り装置において、シェーディング補正を含む画
像処理に係るソフトウエアの介在は、主走査の1ライン
単位に行うのが一般的であった。しかしながら、近年、
機器の高速化に伴うライン周期の短縮化に伴い、このよ
うなライン毎のソフトウエアの介在はシステム制御部側
への負荷が非常に大きく、高速化を妨げる一因となって
いる。さらに、従来装置においては、シェーディング歪
みを補正する際に、原稿を所定位置まで搬送し、該位置
で原稿を待機させるとともに、シェーディング歪みデー
タ採取に係る一連の動作をシステム制御部によりソフト
ウエアが介在して行っていたが、機器の高速化に伴い、
ソフトウエアでの制御は負荷が重くなってきている等の
問題があった。 【0016】 【0017】本発明はこのような問題点を解決するため
になされたものであり、制御部によるソフトウエアの介
在を少なくして制御部の負荷を軽減し、機器の高速化を
図ることができる画像読取り装置を提供することを目的
とするものである。 【0018】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、読み取るべき原稿を照射する光源と、この光源にて
照射された原稿からの反射光を光学系を介して受光し、
画素毎に走査して電気信号に変換するイメージセンサ
と、原稿の読取りに先立ち、白色基準部材を走査して光
学系に起因するシェーディング歪みデータを画素毎に採
取し、原稿読取り時には前記歪みデータに基づいて読取
り画像データの歪みを補正するシェーディング補正部
と、シェーディング補正された画像データに各種画像処
理を施す画像処理部と、前記シェーディング補正部及び
画像処理部をソフトウエア制御する制御部とを備えた画
像読取り装置において、主走査の複数ライン分の制御デ
ータが一括設定され、設定された制御データをライン単
位に前記シェーディング補正部及び画像処理部へ順次出
力するハードウエア制御のライン単位制御手段と、前記
白色基準部材を走査して画素毎に採取される白基準デー
タから成るシェーディング歪みデータ採取に係る一連の
処理を行うハードウエア制御のシェーディング歪みデー
タ採取手段とを備え、前記制御部は、所定の複数ライン
分の制御データを前記ハードウエア制御のライン単位制
御手段に一括設定して、前記シェーディング補正部及び
画像処理部に対するソフトウエア制御を複数ラインを単
位とするブロック単位制御とし、前記白基準データから
成るシェーディング歪みデータ採取の実行は前記ブロッ
ク内の所定ラインを指定して、前記ハードウエア制御の
シェーディング歪みデータ採取手段により行うようにし
たものである。 【0019】 【0020】 【0021】 【0022】 【0023】 【0024】 【0025】 【作用】請求項1記載の構成によれば、ソフトウエア制
御の制御部とは別にハードウエア制御のライン単位制御
手段を設けたことにより、制御部はシェーディング補正
および画像処理に係るソフトウエア制御を、所定の複数
ラインを1ブロックとするブロック単位に行えば良くな
り、制御部によるソフトウエアの介在頻度が少なくな
る。また、ハードウエア制御のシェーディング歪みデー
タ採取手段を設け、一連のシェーディング歪みデータ採
取動作をハードウエアで制御することにより、制御部に
よるソフトウエアの介在頻度が少なくなる。さらに、こ
れらを関連付けて、シェーディング歪みデータの採取タ
イミングをブロック内の所定ラインで指定することによ
り、制御部によるソフトウエアの介在頻度をさらに少な
くすることができる。 【0026】 【0027】 【0028】 【0029】 【0030】 【0031】 【0032】 【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1は、本発明の一実施例に係る画像読取り装
置におけるブロック単位制御関連の構成を示すブロック
図であり、前記図16と同一符号は同一又は相当部分を
示している。図において、25は一括設定される複数ラ
イン分の制御データをライン単位に順次出力するライン
単位制御部である。 【0033】システム制御部1は、所定の複数ライン分
の制御データをライン単位制御部25に一括設定する。
これに伴い、システム制御部1からのソフトウエア介在
は従来のライン毎から設定ライン数間隔毎に減少する。
ライン単位制御部25では、該制御データを一括保持
し、ライン同期信号LNSYCに同期してライン単位に
順次、シェーディング補正部22やディジタル画像処理
部23に出力する。すなわち、従来、システム制御部1
がライン毎に行っていた制御データ設定動作をライン単
位制御部25がハードウエアで実行することにより、シ
ステム制御部1は従来のライン単位制御を複数ラインを
単位とするブロック単位制御とすることができ、ソフト
ウエアの介在頻度が少なくなって、システム制御部1側
の負荷を低減することができるとともに、機器の高速化
を実現することができる。 【0034】図2にライン単位制御部25の構成例を示
す。図において、25aはブロック単位で設定される制
御データを格納し、ライン毎データに変換して出力する
制御データ保持レジスタ、25bはライン同期信号LN
SYCを計数し、ブロック内でのライン管理を行うライ
ン数カウンタ、25cはライン数カウンタ25bからの
信号に基づき、制御データ保持レジスタ25aからライ
ン毎の制御データを順次選択してシェーディング補正部
22やディジタル画像処理部23に出力するマルチプレ
クサである。 【0035】シェーディング補正や画像処理に係る各種
制御データは、複数ラインを1ブロックとした単位で制
御データ保持レジスタ25aに一括設定される。この制
御データは、レジスタ内部でライン順次に置換され、次
段のマルチプレクサ25cに出力される。ライン数カウ
ンタ25bではライン同期信号LNSYCを計数し、該
計数値をマルチプレクサ25cに出力する。マルチプレ
クサ25cでは、ブロック内の該当ラインに対応するラ
イン制御データを選択してシェーディング補正部22や
ディジタル画像処理部23に出力する。上記のようなラ
イン単位制御部25を設けることによりブロック単位の
ソフトウエア介在でライン単位の制御を行うことができ
る。 【0036】図3は、本発明の一実施例に係る画像読取
り装置におけるシェーディング補正関連の構成を示すブ
ロック図であり、前記図19と同一符号は同一又は相当
部分を示している。図において、26は入力画信号のピ
ーク値をディジタルコードで保持するピーク値レジス
タ、27は該ピーク値レジスタ26の保持値を白色基準
部材走査時の画信号レベルよりも十分低いレベル(0レ
ベル又は所定のオフセットレベル)に設定するピーク値
リセット部、28は白色基準部材走査時における画信号
レベルの最大値を検出し、保持するピーク値検出部、2
9は前記ピーク値検出部28の保持するピーク値を基準
として、白色基準部材走査信号Vwを量子化し、量子化
データを歪み補正部22aを介してラインバッファ24
に格納する白基準データ採取部、30は前記ピーク値リ
セット部27,ピーク値検出部28,及び白基準データ
採取部29をシステム制御部1からの制御信号によりシ
ーケンシャルに動作させるシーケンスコントローラ、3
1はピーク値レジスタ26の保持するディジタルピーク
コードをアナログ信号に変換するD/A変換器である。
ここで、前記ピーク値レジスタ26,ピーク値リセット
部27,ピーク値検出部28,白基準データ採取部29
及びシーケンスコントローラ30により、シェーディン
グ歪みデータ採取に係る一連の処理を行うシェーディン
グ歪みデータ採取手段22bが構成されている。なお、
歪み補正部22aは、画像読取り時にシェーディング歪
みの補正を行うものであり、この歪み補正部22aと前
記シェーディング歪みデータ採取手段22bによりシェ
ーディング補正部22が構成されている。 【0037】システム制御部1より白基準データ採取が
指示されると、シーケンスコントローラ30がまずピー
ク値リセット部27によりピーク値レジスタ26の保持
値を所定レベルにリセットする。次に、ピーク値検出部
28はピーク値レジスタ26のデータを例えばフルスケ
ールに設定するとともに白色基準部材走査信号Vwを量
子化し、該量子化データの最大値を検出し保持する。 【0038】その後、白基準データ採取部29により白
色基準部材走査信号Vwのピーク値をリファレンスとし
て、白色基準部材走査信号Vwの量子化が行われ、ピー
ク値に正規化された白基準データとして歪み補正部22
aを経由してラインバッファ24に格納される。原稿の
読取りを開始すると、歪み補正部22aはラインバッフ
ァ24より白基準データを読み出し、入力画像データに
所定の補正演算を施した後、各種画像処理が行われる。
このように、一連のシェーディング歪みデータ採取動作
をハードウエアで制御することにより、システム制御部
1によるソフトウエアの介在頻度が少なくなって、負荷
を低減することができるとともに、機器の高速化を図る
ことができる。 【0039】なお、シーケンスコントローラ30は、ラ
イン同期信号LNSYCに同期してピーク値リセット部
27,ピーク値検出部28,白基準データ採取部29の
各部の動作を切り換えるとともに、各部の動作ライン数
を任意に設定可能とすることで、ソフトウエア制御と等
価な制御をハードウエアで行うことができる。 【0040】図3の画像読取り装置によれば、シェーデ
ィング歪みデータの採取はシステム制御部1からシーケ
ンスコントローラ30への制御信号のみで行われるた
め、従来のようにライン単位の制御を行う必要はない。
従って、前記図1,図2に示したようにブロック単位制
御を行う場合には、シェーディング歪みデータの採取を
行うラインのみを設定することによりシーケンシャルに
歪みデータの採取が行われ、システム制御部1によるソ
フトウエアの介在頻度をさらに少なくすることができ
る。従って、システム制御部1の負荷が大幅に低減する
とともに、機器の高速化を十分に図ることができる。な
お、この場合、図3のシステム制御部1とシーケンスコ
ントローラ30の間にライン単位制御部25が設けられ
る。また、システム制御部1とディジタル画像処理部2
3との接続は図示を省略している。 【0041】上述した図3の構成でブロック単位制御を
行う画像読取り装置(請求項1対応)の動作フローチャ
ートを図4に示す。すなわち、動作を開始すると、先ず
ブロック内ライン数(LN=n)を設定し(処理30
1)、設定したライン数分のブロック制御データを制御
データ保持レジスタ25aにセットしてから(処理30
2)、原稿の搬送を開始する(処理303)。原稿の搬
送が開始されると、ライン同期信号LNSYCに同期し
て(判断304)、当該ラインが所定の白基準データ採
取ラインか否かを判定する(判断305)。白基準デー
タ採取ラインでなければ、ブロック内ライン数LNをイ
ンクリメントし(処理306)、ブロック内ライン数L
Nが0になったか否かを判定し、0でなければ前記処理
304に戻って以降の処理を繰り返す。また、0になれ
ば最初の処理301に戻って以降の処理を繰り返す。一
方、判断305で白基準データ採取ラインと判定される
と、処理308に進んで原稿搬送を停止し、白基準デー
タ採取をシーケンスコントローラ30に指示して(処理
309)、システム制御部1は上記一連の処理を終了す
る。以降、シーケンスコントローラ30がシェーディン
グ歪みデータ採取に係る一連の処理実行を制御する。 【0042】さて、上述した画像読取り装置において、
原稿の搬送をステッピングモータの回動を伝達して行う
場合、白基準データの採取を行う際に相励磁を行ったま
まモータを停止させると、励磁電流に起因する誘導ノイ
ズが白基準データに重畳する不具合が予想される。そこ
で、図5にフローチャートで示す実施例においては、こ
のような不具合を防止するために、白基準データ採取時
にはステッピングモータを停止するとともに、相励磁も
停止し、その所定時間経過後に白基準データを採取する
ことで、白基準データへの誘導ノイズの重畳を防止して
いる。すなわち、図5において、前記図4のフローと同
様にして処理408の原稿搬送停止処理によてステッピ
ングモータを停止すると、次の処理409において相励
磁も停止する。そして、相励磁停止から所定時間経過す
るのを待って(判断410)、白基準データの採取を行
う(処理411)。 【0043】上記各画像読取り装置においては、所定の
歪みデータ採取位置で一意的に歪みデータの採取を行う
ため、走査ライン上に付着したゴミ等の異物による異常
データが存在する場合にも、これを識別できずに補正デ
ータとして取り込んでしまう。このような異物が原稿読
取り時に例えば原稿の搬送自体により走査ラインから外
れた場合、異常データを取り込んだ画素に対しては正常
な歪み補正が行われず、画質の劣化を招くことになる。
このような不具合を防止するようにした画像読取り装置
について以下に説明する。 【0044】図6は、走査ライン上に付着する異物によ
る異常データを歪み補正データとして取り込んだ際の不
具合例を示す。図6(a)は正常動作時の基準白波形お
よびシェーディング補正後白波形であり、補正後の白波
形は均一レベルとなり、ピークレベルVpも画信号のピ
ーク値に追従している。一方、図6(b)は白基準デー
タ採取時の走査ライン上に異物が付着し、原稿読取り時
には異物が除去された際の歪み補正前後の波形である。
異物付着部位の白基準データは低レベルとして記憶され
るため、原稿読取り時には他画素よりもレベルを上げる
ように補正される。しかしながら、原稿読取り時に異物
が走査ラインを外れると現信号のレベル低下はなくなる
ため、補正後の画像データは該当部分が過補正となって
突出してしまう。ピーク値Vpがこの突出画素に追従す
るとピーク値の過上昇を招き、地肌汚れ等の画像劣化が
発生する。 【0045】図7は、画像読取り装置におけるシェーデ
ィング補正関連の他の構成例を示すブロック図であり、
前記図3と同一符号は同一又は相当部分を示している。
図に示すように、白基準データ採取部29は異物補償手
段29aを有しており、歪み補正部22aを経由してラ
インバッファ24に格納される白基準データは、この異
物補償手段29aによって異物の検出,補間を受けた
後、ラインバッファ24に格納される。このような異物
補償手段29aを備えることにより、前記図3の実施例
の効果に加えて、走査ライン上に付着した異物による異
常画素データを補間することができ、良好な画像読取り
を行うことができる。 【0046】図8は、上記異物補償手段29aの構成例
を示すブロック図である。図において、32はA/D変
換器21からのディジタルデータを所定のタイミングで
保持するフリップフロップ(F/F1)、33はマルチ
プレクサ36の出力データを所定のタイミングで保持す
るフリップフロップ(F/F2)、34はフリップフロ
ップ(F/F2)33の保持値からフリップフロップ
(F/F1)32の保持値を減算する減算器、35は減
算器34の出力をシステム制御部1からの閾値THと比
較する比較器、36は比較器35の出力に基づいてフリ
ップフロップ(F/F1)32又はフリップフロップ
(F/F2)33の保持値を選択して出力するマルチプ
レクサである。ここで、上記減算器34と比較器35に
より異物検出手段37が構成され、フリップフロップ
(F/F1)32,フリップフロップ(F/F2)33
及びマルチプレクサ36により補間選択実施手段38が
構成されている。 【0047】白基準データ採取モードにおいて、A/D
変換器21から出力されたディジタルデータはフリップ
フロップ(F/F1)32およびフリップフロップ(F
/F2)33に順次保持される。ここでは便宜上、フリ
ップフロップ(F/F1)32およびフリップフロップ
(F/F2)33の保持データをそれぞれan,an-1と
する。これらのデータは、減算器34にて差分(an-1
−an)が演算され、演算結果は比較器35に入力され
る。比較器35では、減算器34からの差分値と予め設
定されている閾値THとを比較し、差分値の方が大きい
時に例えばHレベルを出力する。この出力信号はマルチ
プレクサ36の信号選択端子に接続されており、信号の
レベルがHの時にはan-1を選択してフリップフロップ
(F/F2)33に出力する。このように構成すること
により、白基準データ(シェーディング歪みデータ)の
採取に先立って、走査ライン上に付着した異物による異
常画素が検出され、必要に応じて異物による異常画素デ
ータの補間が行われるので、良好な白基準データの採取
を行うことができる。 【0048】すなわち、前画素の白基準データan-1に
対して現画素の白基準データanの方が所定レベル以上
低いときには、現画素の白基準データを前画素の白基準
データに置換してラインバッファ24に格納すること
で、異物の付着等により部分的にレベルの低下した白基
準データの補間を行っている。図8の例では、隣り合う
2画素の白基準データを判定対象としているが、アプリ
ケーションに応じて対象画素数,判定アルゴリズム等を
変更することが可能である。また、判定閾値THはシス
テム制御部1から設定しても良いし、ハードウエアで発
生しても良い。 【0049】図9に、上記異物補償の動作フローチャー
トを示す。ここでは、2048画素/ラインの読取りを
行う場合を例に説明する。まず、処理501で、画素番
号n,差分Δnを初期化し、異物判定閾値THに所望の
値を設定する。次に、シーケンスコントローラ30を介
してピーク値リセット部27,ピーク値検出部28,白
基準データ採取部29を順次制御することにより、ピー
ク値リセット(処理502),ピーク値検出(処理50
3),白基準データ採取(処理504)の各処理が順次
実行される。白基準データの採取が行われると、今回採
取したデータanをフリップフロップ(F/F1)32
に保持し(処理505)、前回採取したデータan-1を
フリップフロップ(F/F2)33に保持する(処理5
06)。次に、前回と今回の差分Δn=an-1 −anを
減算器34により演算し(処理507)、得られた差分
Δnが異物判定閾値THより大きいか否かが比較器35
によって判定される(判断508)。差分Δnが異物判
定閾値THより大きければ、異物が検出されたことにな
り今回の採取データanは異物によるデータであるの
で、比較器35の出力によりマルチプレクサ36を制御
して今回のデータanを前回のデータan-1で置き換える
処理509を行う。その後、フリップフロップ(F/F
2)33に保持されているデータan-1をラインバッフ
ァ24に格納する(処理510)。差分Δnが異物判定
閾値THより大きくなければ異物は検出されないことに
なるので、前記処理509は行わずに処理510に進
む。次に、画素番号nをインクリメントし(処理51
1)、画素番号nが2048になったか否かを判定する
(判断512)。まだ、n=2048になっていなけれ
ば、処理504に戻って白基準データ採取からの処理を
繰り返す。n=2048になっていれば、ラインの全画
素をチェックしたことになるので一連の処理を終了す
る。 【0050】ところで、上記の異物には紙粉,塵など種
々の要因が考えられる。また、異物の付着位置もコンタ
クトがラス13上,白色基準部材15上,ミラー16上
などがある。これらのうち、前述したような不具合が生
じるのは原稿通過位置近傍,すなわちコンタクトガラス
13上や白色基準部材15上に付着した場合である。コ
ンタクトガラス13上に付着した異物は原稿の搬入によ
るクリーニング効果により除去されやすい。また、白色
基準部材15に付着した異物は原稿に遮られるため、読
取り光路を外れることになる。一方、ミラー16に付着
した異物は特にクリーニング動作を行わない限り移動す
ることはない。従って、異物の補間はミラー以外に付着
したものを対象にして行うのが好ましい。異物の付着に
よる白基準データのレベル変動には、以下のような特徴
がある。 【0051】コンタクトガラス13上などに付着した異
物は、原稿の読取り位置近傍に位置するためイメージセ
ンサ18に焦点がほぼ合っている。従って、異物の像は
イメージセンサ18上に鮮明に投影され、その結果、セ
ンサ出力のレベル変化は急峻となる。一方、ミラー17
上などに付着した異物は、焦点を外れているためイメー
ジセンサ18にはボケて投影され、レベル変化はなだら
かなものとなる。 【0052】上記実施例の画像読取り装置においては、
前記判定閾値THを可変としているため、上記特徴を利
用して異物付着位置の推定を行うことができる。例え
ば、2種類の判定閾値THH,THL(THH>THL)で
異物検出を行い、THH,THLともに異物を検出した画
素に対してはコンタクトガラス13,白色基準部材15
等に異物が付着していると判断し、データの補間を行
う。THLのみで異物を検出した画素に対してはミラー
17に異物が付着していると判断し、データの補間は行
わない。また、ミラー17上の異物は清掃を要するた
め、操作者に対してその旨のメッセージを発生すること
により機器のメンテナンス性を高めることができる。 【0053】図10は上述した異物付着位置の推定を行
う動作フローチャートを示す。図10において、処理6
05までは前記図9のフローチャートの処理507まで
とほぼ同様であるが、最初の処理601において、異物
判定閾値として、THH,THL(THH>THL)の大小
2種の閾値を設定している。そして、処理605で差分
Δnが得られると、まず得られた差分Δnが小さい方の
判定閾値THLよりも大きいか否かが判定され(判断6
06)、大きければその判定結果を示すフラグFLGL
を“1”にセットする(処理607)。次に、上記差分
Δnが大きい方の判定閾値THHよりも大きいか否かが
判定され(判断608)、大きければその判定結果を示
すフラグFLGHを“1”セットする(処理609)。
次の判断610では、フラグFLGHが“0”で、かつ
FLGLが“1”か否かが判定され、この条件が満たさ
れれば上述した特徴からミラー17に異物が付着してい
ると推定され、清掃を要するため、処理611に移行し
て操作者に対しその旨のメッセージを発生する。判断6
10で上記条件が満たされなければ、次の判断612に
進む。この判断612では、フラグFLGHが“1”
で、かつFLGLが“1”か否かが判定され、この条件
が満たされれば上述した特徴からコンタクトガラス13
等に異物が付着していると推定され、補間を要するの
で、前記図9のフローチャートと同様にして、今回のデ
ータanを前回のデータan-1で置き換える処理613を
行った後、データan-1をラインバッファ24に格納す
る(処理614)。上記いずれの条件も満たされなけれ
ば、異物は検出されないことになるので、前記処理61
3は行わずに処理614に進む。以下同様にして、画素
番号nをインクリメントし(処理615)、画素番号n
が2048になるまで処理603〜判断616を繰り返
す。 【0054】ところで、上記のような画像読取り装置に
おいて、主走査の読取り線密度が可変であるような場
合、複数種類の線密度に対して同一の方式で異物検出を
行うと、検出能力に差が出てしまう。すなわち、読取り
線密度が高い場合には隣接画素間のレベル差は小さくな
る(図11参照)。図11は、読取り線密度が2倍にな
ったときの例を示しているが、この際、画素間のレベル
差は理論的に1/2となる。このような白基準データに
対して例えばTH=3と設定すると、通常画素密度時に
は補間が行われるが、画素密度2倍時には補間は行われ
ない。 【0055】このような問題を改善するために、読取り
線密度に応じて異物判定閾値を変えること、詳しくは読
取り線密度が大きいほど判定閾値を小さくすることによ
り、読取り線密度が変わった際にも良好なデータ補間が
行えるようにすることができる。判定閾値の切り換えは
線密度の切り換えに連動してシステム制御部1が行って
も良いし、ハードウエアで切り換えても良い。システム
制御部1で行う場合は当該システム制御部1により判定
閾値切換手段が実現され、可変抵抗器等の新たなハード
ウエアを設けて切り換える場合には、新たに設けた可変
抵抗器等のハードウエアにより判定閾値切換手段が実現
される。 【0056】また、前記不具合を改善するために、異物
判定閾値は同一とし、異物検出対象画素間隔を変えるこ
と、詳しくは読取り線密度が大きいほど検出対象画素間
隔を広くすることで、読取り線密度が変わった際にも良
好なデータ補間が行えるようにすることができる。この
際、異物を検出した画素に対しては、該画素近傍の所定
領域の検出未対象画素の補正を合わせて行うことで、良
好なデータ補間を行うことができる。 【0057】上述した一連の画像読取り装置において
は、定常的に走査ライン上に付着した異物の影響をハー
ドウエアで良好に除去することができる。しかしなが
ら、実際の機器においては、各種ノイズ等の一過性レベ
ル変動が混入しやすい。このようなノイズを異物として
認識してしまうと、前記データ補間部がノイズに追従し
てしまい、画像劣化を引き起こす可能性もある。以下に
説明する実施例はこれらの不具合を防止するためになさ
れたものである。 【0058】図12に本実施例のシェーディング補正関
連の構成例を示す。白基準データの採取に際し、異物補
償手段29bの構成要素である異物検出手段37(図8
参照)が異物を検出すると、該当画素を記憶するととも
に検出動作を続ける。検出動作を1ライン終了した時点
で異物を検出した画素が存在する場合には、再度異物検
出動作を行う。次ラインの検出動作で前ラインと同一画
素に異物を認めた際には、該当画素に異物が付着してい
ると判断して所定の補間動作を行う。次ラインの同一画
素で異物が検出されない場合には、先に検出した異物は
ノイズ等の一過性のものであると判断してデータの補間
は行わない。異物付着と判定するライン数は任意の値を
設定することができる。このようにすることによって、
突発的なノイズ等に追従することなく、良好な異常画素
データの補間を行うことができる。 【0059】図12の実施例おいて、異物検出結果の格
納はラインバッファ24のシェーディング補正データ格
納領域を兼用している。シェーディング補正データの格
納は異物判定モードの後で行われるため、異物検出モー
ド時には自由にアクセスすることができ、記憶手段の増
加を伴うことなく異物の判定が行える。この場合、異物
検出結果を各画素に対応する2値データで表現すること
により、格納できる検出結果のライン数はシェーディン
グ補正データの精度(ビット数)分となる。例えば、6
ビットのシェーディング補正精度であれば6ライン分格
納できる。図13にこの様子を示す。このように、異物
検出結果をシェーディング補正データ格納領域に補正精
度(補正データビット数)に相当するライン数分格納す
ることにより、記憶手段の増加を伴うことなく、異常検
出結果の履歴を管理することができ、突発的なノイズ等
に追従することなく、良好な異常画素データの補間を行
うことができる。 【0060】また、シェーディング補正データ採取毎に
異物検出画素を記憶し、該履歴より同一画素または所定
画素数からなる領域内で連続して異常画素の検出を行っ
た際には、光学系等に定常的な異常(汚れや劣化)があ
ると判断し、操作者に警告するためその旨のメッセージ
を発生することにより、機器のメンテナンス性を高める
ことができる。 【0061】図14に上記実施例の動作フローチャート
を示す。異物検出を開始すると、まず処理701で異物
検出データ格納ライン数LNを設定するとともに、処理
702で異物検出フラグDT及び画素番号nを初期化
し、次の判断703で異物が検出されたか否かを判定す
る。異物が検出されれば、処理704に移行して検出結
果をラインバッファ24におけるシェーディング補正デ
ータ格納領域に格納するとともに、処理705で異物検
出フラグDTを異物検出を示す“1”にセットし、処理
706に進む。一方、異物が検出されなければ、上記処
理704,705は行わずに、判断703から処理70
6に進む。処理706では、画素番号nをインクリメン
トし、次の判断707で画素番号nが2048になった
か否かを判定することにより、当該ラインにおける全画
素の異物検出が終了するまで、上記判断703〜判断7
07を繰り返す。全画素の異物検出が終了すると、判断
708に進んで異物検出フラグDTが“1”になってい
るか否かを判定する。異物検出フラグDTが“1”にな
っていなければ、異物がないことになるので、処理71
4に移行して、白基準データをラインバッファ24に格
納する。 【0062】一方、異物検出フラグDTが“1”になっ
ていれば、上記走査によって異物が検出されたことにな
り、次の処理709に進んで、異物検出データ格納ライ
ン数LNをデクリメントする。そして、次の判断710
で異物検出データ格納ライン数LNが0になったか否か
を判定し、0になっていなければ、上記処理702に戻
って異物検出フラグDTと画素番号nを初期化してから
上記処理を繰り返す。この繰り返し処理において、異物
が検出されなくなると、異物検出フラグDTが“0”の
ままとなるので、判断708から処理714に移行して
白基準データ格納処理が行われる。一方、異物検出デー
タ格納ライン数LNが0になるまで異物検出フラグDT
=1の状態が続いた場合、処理711において異物が付
着していると判定し、処理712において所定の異物補
間処理を行う。そして、処理713において、操作者に
対して光学系等に汚れや劣化等の異常がある旨のメッセ
ージを発生し、処理714で白基準データ格納処理を行
って一連の処理を終了する。なお、上記の処理フローは
システム制御部1によって制御されるものである。 【0063】 【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ソフト
ウエア制御の制御部とは別にハードウエア制御のライン
単位制御手段を設けたことにより、制御部はシェーディ
ング補正および画像処理に係るソフトウエア制御を、所
定の複数ラインを1ブロックとするブロック単位に行え
ば良くなり、制御部によるソフトウエアの介在頻度が少
なくなって、制御部の負荷が低減するとともに、機器の
高速化を図ることができる。また、ハードウエア制御の
シェーディング歪みデータ採取手段を設け、一連のシェ
ーディング歪みデータ採取動作をハードウエアで制御す
ることにより、制御部によるソフトウエアの介在頻度が
少なくなって、制御部の負荷が低減するとともに、機器
の高速化を図ることができる。さらに、これらを関連付
けて、シェーディング歪みデータの採取タイミングをブ
ロック内の所定ラインで指定することにより、制御部に
よるソフトウエアの介在頻度をさらに少なくすることが
でき、上記との協働作用により、制御部の負荷が大幅に
低減するとともに、機器の高速化を十分に図ることがで
きる効果がある。 【0064】 【0065】 【0066】 【0067】 【0068】 【0069】
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例に係る画像読取り装置におけ
るブロック単位制御関連の構成を示すブロック図。 【図2】上記図1のライン単位制御部の構成例を示すブ
ロック図。 【図3】本発明の一実施例に係る画像読取り装置におけ
るシェーディング補正関連の構成を示すブロック図。 【図4】上記図3の構成でブロック単位制御を行う画像
読取り装置の動作フローチャート。 【図5】白基準データ採取時に原稿搬送用ステッピング
モータの相励磁も停止する実施例の動作フローチャー
ト。 【図6】異物付着によるシェーディング補正不良の例を
示す図。 【図7】シェーディング補正関連の他の構成例を示すブ
ロック図。 【図8】上記図7の異物補償手段の構成例を示すブロッ
ク図。 【図9】上記図8の異物補償手段による異物付着データ
補間の動作例を示すフローチャート。 【図10】上記図8の異物補償手段による異物付着デー
タ補間の他の動作例で、異物付着位置の推定を行う動作
フローチャート。 【図11】読取り線密度による隣接画素間のレベル差の
変化例を示す図。 【図12】シェーディング補正関連のさらに他の構成例
を示すブロック図。 【図13】異常画素データの格納と判定の様子を示す
図。 【図14】突発的なノイズ等に対応した実施例の動作フ
ローチャート。 【図15】ファクシミリ装置の基本構成図。 【図16】従来の画像読取り装置の構成例を示すブロッ
ク図。 【図17】従来の画像読取りデータ取り込みの制御例を
示すフローチャート。 【図18】従来のシェーディング歪みデータ(白基準デ
ータ)採取動作を示すフローチャート。 【図19】従来のシェーディング補正関連の構成例を示
すブロック図。 【図20】白基準データ採取時の動作概要を示す図。 【符号の説明】 1 システム制御部 4 スキャナ 12 原稿 13 コンタクトガラス 14 光源 15 白色基準部材 16 ミラー群 17 レンズ 18 イメージセンサ 21 A/D変換器 22 シェーディング補正部 22a 歪み補正部 22b シェーディング歪みデータ採取手段 23 ディジタル画像処理部 24 ラインバッファ 25 ライン単位制御部 26 ピーク値レジスタ 27 ピーク値リセット部 28 ピーク値検出部 29 白基準データ採取部 29a,29b 異物補償手段 30 シーケンスコントローラ 31 D/A変換器 37 異物検出手段 38 補間選択実施手段

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 読み取るべき原稿を照射する光源と、こ
    の光源にて照射された原稿からの反射光を光学系を介し
    て受光し、画素毎に走査して電気信号に変換するイメー
    ジセンサと、原稿の読取りに先立ち、白色基準部材を走
    査して光学系に起因するシェーディング歪みデータを画
    素毎に採取し、原稿読取り時には前記歪みデータに基づ
    いて読取り画像データの歪みを補正するシェーディング
    補正部と、シェーディング補正された画像データに各種
    画像処理を施す画像処理部と、前記シェーディング補正
    部及び画像処理部をソフトウエア制御する制御部とを備
    えた画像読取り装置において、 主走査の複数ライン分の制御データが一括設定され、設
    定された制御データをライン単位に前記シェーディング
    補正部及び画像処理部へ順次出力するハードウエア制御
    ライン単位制御手段と、前記白色基準部材を走査して
    画素毎に採取される白基準データから成るシェーディン
    グ歪みデータ採取に係る一連の処理を行うハードウエア
    制御のシェーディング歪みデータ採取手段とを備え、 前記制御部は、所定の複数ライン分の制御データを前記
    ハードウエア制御のライン単位制御手段に一括設定し
    て、前記シェーディング補正部及び画像処理部に対する
    ソフトウエア制御を複数ラインを単位とするブロック単
    位制御とし、前記白基準データから成るシェーディング
    歪みデータ採取の実行は前記ブロック内の所定ラインを
    指定して、前記ハードウエア制御のシェーディング歪み
    データ採取手段により行うことを特徴とする画像読取り
    装置。
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