JP3511532B2 - 緊急救出用マットシート - Google Patents

緊急救出用マットシート

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JP3511532B2
JP3511532B2 JP33405994A JP33405994A JP3511532B2 JP 3511532 B2 JP3511532 B2 JP 3511532B2 JP 33405994 A JP33405994 A JP 33405994A JP 33405994 A JP33405994 A JP 33405994A JP 3511532 B2 JP3511532 B2 JP 3511532B2
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韶二 岡田
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藤倉航装株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の技術分野】本発明は緊急救出用マットシート、
さらに詳細には身体不自由者、寝たきり老人などの対象
者を、特にシュータによって安全に滑降して救出可能な
緊急救出用マットシートに関する。 【0002】 【従来技術および問題点】従来、身体不自由者、寝たき
り老人などの対象者を緊急時に救出するためのマットは
特になく、身体不自由者、寝たきり老人を緊急に避難さ
せるためには、その都度、対象者の自由難度に合わせて
適時調整し、担ぎ方を決定することが行なわれている。
このため緊急時には焦りもあり、その手段の選定に時間
がかかって間に合わなかったり、適当な手段が採用され
ないために対象者に無理をさせる結果となる傾向があっ
た。 【0003】さらに、特に高所建造物から避難する場合
に、非常用シュータで脱出降下することも考えられる
が、シュータ内における降下状態は、避難者の姿勢が意
識的に整えられることが必要である。しかしながら、上
述のような身体不自由者、寝たきり老人など、身の不自
由な人は、このような姿勢をとることができず、シュー
タによる避難は困難であるという欠点があった。 【0004】本発明は上述の問題点に鑑みなされたもの
であり、特に、シュータによる避難が可能な緊急救出用
マットシートを提供することを目的とする。 【0005】 【問題点を解決するための手段】上述の問題点を解決す
るため、本発明による緊急救出用マットシートは、マッ
トシート本体と、前記マット本体の両側端に設けられ、
胴および足を包み込むための胴部包布と前記マット本体
の上端に設けられ、頭部を包み込むための頭部包布と、
同様に両側端に担ぎ棒を挿通可能なループを有するまく
れ部と、前記マットシート本体の両側端方向から伸長
し、対象者の胴部を緊締する胴部緊締バンドと、前記マ
ットシート本体背面に、建物などの固定物に固定可能な
頭部牽引調帯を接続可能な牽引用ループと案内錘が設け
られた足部案内調帯を接続可能な牽引用ループと、前記
マットシート本体を背負うための背負いバンドとを設け
ことを特徴とする。 【0006】 【実施例】図1は本発明の一実施例の平面図であるが、
この緊急救出用マットシートは、マットシート本体1を
有し、このマットシート本体1の両側端Sから下端Bに
かけて胴部包布2が設けられており、この胴部包布2の
縁部には、上縁部を除いてスライドファスナー21が設
けられている。このため、スライドファスナー21をス
ライダー22によって閉塞することによって袋状にな
り、対象者Pの胴部および足部を包み込み可能になって
いる。 【0007】さらに前記マットシート本体1の上端Uに
は、前面および背面方向に屈折可能な、頭部を包み込む
ための頭部包布3が設けられている。そしてこの頭部包
布3の上縁部にもスライドファスナー31が形成されて
おり、マットシート本体1の前方方向に折り込み、スラ
イダー32をスライドさせ、ファスナー31を閉鎖する
ことにより、頭部を包み込み可能になっている。 【0008】そして前記マットシート本体1の両側端S
には、背面側に折り畳まれることが可能なまくれ部4を
有しており、このまくれ部4は担ぎ棒挿入ループ41を
有しており、担ぎ棒が挿通可能なようになっている(図
3参照)。 【0009】さらに本発明による緊急救出用マットシー
トは、マットシート本体1の両側端Sに前記両側端Sよ
り伸長する胴部緊締バンド5を有している。この実施例
においては、前記胴部緊締バンド5は前記両側端Sより
マットシート本体1の背面に回り込み、ループを形成す
るようになっている。前記胴部緊締バンド5の先端部に
はそれぞれ雄バックル51および雌バックル52が備え
られており、前記雄バックル51および雌バックル52
を係止させることによって、対象者Pの胴部を緊締可能
になっている。 【0010】さらに、背負いバンド6は二つの開放端6
1を有しており、前記一方の開放端61より、前記側端
Sに設けられた折り返しループ62によって折り返えさ
れて下方に伸長し、対象者Pの臀部付近において、マッ
トシート本体1の背面に潜り込み、反対端Sにいたっ
て、マットシート本体1の表面に突出して上方に伸長す
るとともに、折り返しループ62によって折り返され、
他方の開放端61にいたっている。このため、両開放端
61を相互に結ぶとともに(図4参照)、前記折り返し
ループ62とマットシート本体1の背面に潜り込む箇所
との間の背負いバンド6に救助者が両腕を通すことによ
って緊急救出用マットシートを背負えるようになってい
る。 【0011】さらにマットシート本体1の背面低部に頭
部牽引用ループ7の一端が取付けられ、マットシート本
体1の上方に伸長し、折り返して同様に背面低部に伸長
し、他端が取付けられている。足部牽引用ループ8は、
同様に背面低部に一端が取付けられ、下方に伸長し、折
り返し上方に伸長して、背面低部に他端が取付けられて
いる。 【0012】このような緊急救出用マットシートを使用
するにあたっては、平時においては胴部包布2および頭
部包布3を背面方向に折り込んでおく。同様に、まくれ
部4も背面方向に折り込んでおく。このように前記胴部
包布2、頭部包布3、まくれ部4を背面方向に折り込む
と、マットシート本体1のみが表面に露出するようにな
る。このため、図2に示すような面ファスナー101を
有する上敷き用マット10を前記マットシート本体1に
敷置し、前記ファスナー101とマットシート本体1
ファスナー9を接続することによって、寝具が構成
できる。このため、身体不自由者、寝たきり老人など
は、前記構成された寝具上に、平常において横臥してい
ることが可能である。 【0013】本発明による緊急救出用マットシートを担
架として使用する場合、緊急救出用マットシートの胴部
緊締バンド5をバックル51、52で緊締して対象者P
を固定すると共に、前記まくれ部4をまくり、前記まく
れ部4に設けられた担ぎ棒挿入ループ41に担ぎ棒11
を挿通することによって担架方式で対象者を運び出すこ
とができる(図3参照)。このとき、建物よりその状態
で脱出する場合もあるが、シュータで脱出せざるえない
場合は、前記シュータ位置まで、この状態で対象者を搬
送する。 【0014】図4、図5は、対象者を背負って緊急救出
を行なう場合の説明図である。この場合、対象者Pが寝
ているマットシート本体1背面に折り畳まれた胴部包布
2および頭部包布3(従ってまくれ部4も)を背面より
折り返して広げる。次いで、胴部緊締バンド5を使用し
てしっかりと閉め、雄バックル51および雌バックル5
2で止める。さらにマットシート本体1の胴部包布2を
スライダー22をスライドさせることによりファスナー
21を途中まで閉鎖状態にして、対象者Pの足部から胴
部付近までを覆うようにする。次いで前記背負いバンド
6の開放端61を前記対象者Pの胸の辺りで固縛し、前
記対象者Pを緊急救出用マットシートにしっかりと固定
する。その後、前記折り返しループ62とマットシート
本体1の背面に潜り込む箇所との間の背負いバンド6を
救出者Rの両腕を通し、両肩で対象者Pを担ぎ上げる。
この状態で、建物から脱出するか、シュータ設置場所ま
で搬送する。 【0015】シュータで脱出する場合、図6に示すよう
に、足部牽引用ループ8に足部案内調帯12をナス環1
3を介して取付け、さらに前記足部案内調帯12の他方
の端に案内錘14を取付ける。そして、この案内錘14
をシュータ内に投下し、完全にシュター出口と連絡がつ
いたことを確認した後、胴部緊締バンド5を締め、前記
胴部包布2および前記頭部包布3をスライドファスナー
21、31によって閉鎖し、外部に邪魔な引っ掛かりが
ないように準備する。次いで、頭部牽引用ループ7にナ
ス環15を介して頭部牽引調帯16を取付け、この頭部
牽引調帯16を、例えば建物の一部に連結して、対象者
の降下速度などの調整をするとともに、万一の落下を防
止するようになっている。このように準備を整えた後、
対象者をシュータ入り口より投入し脱出せしめる。 【0016】 【発明の効果】以上説明したように、本発明による緊急
救出用マットシートによれば、胴および足を包み込むた
めの胴部包布と頭部を包み込むための頭部包布と、さら
に牽引用ループを備えているので、対象者を外部に邪魔
がないように容易に包込むことが可能になり、さらに前
記牽引用ループによってシュータからの落下をコントロ
ール可能になるため、身体不自由者、寝たきり老人など
を安全に、かつ迅速にシュータで救出可能になる。ま
た、まくれ部および背負い用バンドを設けることによっ
て、シュータの設置位置まで容易に対象者を搬送可能に
なるとともに、場合によっては、シュータを使用せず
に、担架として、又は背負って、そのまま救出可能であ
り、極めて実用的である。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明による緊急救出用マットシートの一実施
例の平面図。 【図2】前記緊急救出用マットシートの上敷き用マット
の平面図。 【図3】対象者を担架方式で救出するときの状態を示す
説明図。 【図4】対象者を背負って救出するときの状態を示す説
明図。 【図5】対象者を背負って救出するときの状態を示す説
明図。 【図6】対象者をシュータで救出するときの状態を示す
説明図。 【符号の説明】 1 マットシート本体 2 胴部包布 21 スライドファスナー 3 頭部包布 31 スライドファスナー 4 まくれ部 41 担ぎ棒挿入ループ 5 胴部緊締バンド 6 背負いバンド 7 頭部牽引用ループ 8 足部牽引用ループ 9 面ファスナー 10 上敷き用マット 11 担ぎ棒 12 足部案内調帯 13 ナス環 14 案内錘 16 頭部牽引調帯

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 マットシート本体と、前記マット本体の
    両側端に設けられ、胴および足を包み込むための胴部包
    布と前記マット本体の上端に設けられ、頭部を包み込む
    ための頭部包布と、同様に両側端に担ぎ棒を挿通可能な
    ループを有するまくれ部と、前記マットシート本体の両
    側端方向から伸長し、対象者の胴部を緊締する胴部緊締
    バンドと、前記マットシート本体背面に、建物などの固
    定物に固定可能な頭部牽引調帯を接続可能な牽引用ルー
    プと案内錘が設けられた足部案内調帯を接続可能な牽引
    用ループと、前記マットシート本体を背負うための背負
    いバンドとを設けたことを特徴とする緊急救出用マット
    シート。
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