JP3511048B2 - 炭素繊維混抄シート発熱体及びその製造方法 - Google Patents

炭素繊維混抄シート発熱体及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炭素繊維を植物パ
ルプ、特に笹パルプとともに混抄することにより製造す
る炭素繊維混抄シート発熱体及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】暖房器具等の加熱装置として、石油、ガ
ス燃焼器具及び電熱器具等が広く用いられているが、特
に局部的な加熱を行う器具としては、たとえはパネルヒ
ータ等の電熱による面状ヒータが用いられている。この
ような電熱による面状ヒータにおいては、近年、遠赤外
線を放射するヒータが、被服等の貫通力が大きく加熱効
率が高いことで注目されている。
【0003】遠赤外線を放射するヒータの熱源として
は、主としてニクロム線等の電気抵抗値の高い金属発熱
体を用い、表面にカーボンパウダー、セラミック等を設
け、これを加熱することによって、カーボンやセラミッ
クスから遠赤外線を放射させることが行われている。
【0004】一方、遠赤外線を放射する面状発熱体にお
いては、面状発熱体の全面にわたってできる限り均一な
温度分布が得られることが好ましいが、面状発熱体の熱
源として、上記のようなニクロム線を用いたものにおい
ては、ニクロム線をできる限り細かい区分で区切って各
区分ごとにサーモスタット等の温度調節部材を設けなけ
ればならない。
【0005】その対策として、炭素繊維混抄紙を用いる
面状発熱体が提案されている。即ち、図4に示すよう
に、この面状発熱体10は、コウゾ、マニラ麻、ミツマ
タ等からなる和紙用靭皮繊維11と、炭素繊維12とを
混合し抄紙して形成されている。炭素繊維としては、フ
イラメント径6.8μ、比抵抗20μΩ程度のPAN系
炭素繊維を約5〜15%程度混合したものが用いられ
る。このような靭皮繊維を混合して抄出する際には、例
えば、トロロアオイの根から抽出した粘液を混合する。
トロロアオイの根の粘液は、和紙の「ねり」として使用
されているものである。
【0006】このようにして形成された面状発熱体に対
して、例えば図5に示す矩形の炭素繊維面状発熱体10
の相対抗する長辺側の側縁14,15に沿って電極1
6,17を設け、電極に設けた端子から各々リード線1
8を導出している。このようにして形成される面状発熱
体は、例えば両電極間に100Vの交流電圧を印加した
とき、その面状発熱体に直接触れても人体に重大な危険
を及ぼすことはないが、実際上の電気製品とするには、
防水、防湿のため、また安全性の見地から、あるいは発
熱体の損傷防止の点から、更には面状発熱体が他の材料
との接着性が悪いため、発熱体の部分及び電極を含め、
図6に示すように、たとえは合成樹脂製シート19でラ
ミネートするか、あるいは適宜の合成樹脂の薄板をその
表面及び裏面に貼り、更には、それらの表面にアルミシ
ートを積層することが行われる。
【0007】この面状発熱体は、混抄されている炭素繊
維に通電することによりその抵抗により発熱するもので
あるが、その炭素繊維は細かく裁断され、トロロアオイ
の根等から抽出した粘液によって相互に直接、あるいは
微妙な間隙をもって電気的に接続されているので、この
部分で温度上昇に応じた高抵抗作用を生じ、発熱の暴走
の発生を防止することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、公知の
面状発熱体は、依然として炭素繊維とパルプ繊維との混
抄を均一にすることが困難であり、面状発熱体の全面に
わたって自動的に均一な温度分布とすることができな
い。また、その表面に発熱体の保護のために設けている
合成樹脂製シートや合成樹脂製の薄板は、炭素繊維を混
抄した面状発熱体に長期間通電して使用していると、次
第に変色したり劣化することがあり、面状発熱体として
の寿命がこの点で決められてしまう欠点がある。
【0009】したがって、本発明は、炭素繊維混抄紙発
熱体シートの上昇温度は高く均一な温度分布が得られる
とともに、その表面の部材が変色等の変質をせず、かつ
安価な炭素繊維混抄シート発熱体及びその製造方法を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、繊維長5〜15mmの炭素繊維5〜15重
量%と繊維長約3mmの笹パルプ95〜85重量%とを
混抄した炭素繊維混抄シートの一部にサイズ剤が被覆さ
れ、厚さ150μm以下、坪量60g/m以下である
炭素繊維混抄シート発熱体及び繊維長5〜15mmの
素繊維5〜15重量%と繊維長約3mmの笹パルプ95
〜85重量%とサイズ剤とを炭素繊維混抄シートの一部
にサイズ剤が被覆されるように添加しながら混抄し、厚
さ150μm以下、坪量60g/m 以下になるよう
に形成することを特徴とする炭素繊維混抄シート発熱体
の製造方法を構成したものである。
【0011】本発明は、上記のように構成したので、炭
素繊維混抄紙は面全体にわたって自動的に均一な温度分
布を形成され、長期間の使用によっても変色あるいは変
質することがなく、しかも安価なものとなる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図面に沿って説
明する。本発明による炭素繊維混抄紙を有する発熱体
は、前記公知のものを更に研究開発の結果、炭素繊維を
混抄するパルプとしては笹パルプ、特に、ササ属のチシ
マザサからのパルプがより適切なことが判明した。勿
論、同類のいね科に属するオカメザサ属(オカメザ
サ)、マダケ属(モウソウチク等)、シホウチク属(シ
ホウチク)、ナリヒラダケ属(ナリヒラダケ等)、トウ
チク属(トウチク)、カンチク属(カンチク)、ホウラ
イチク属(ホウライチク)、メダケ属(カンザンチク
等)、アズマザサ属(アズマザサ等)、ササ属のミヤコ
ザサ、クマザサ等、スズダケ属(スズダケ)、ヤダケ属
(ヤダケ等)、インヨウチク属(インヨウチク)等の笹
から得られるパルプも包含される。
【0013】その笹パルプの製造に際しては、図1に示
すように、7月中旬から8月上旬に太さ6mm程度のそ
の年の幼幹を採取し、カッターにより約5cmに裁断
し、乾燥機により乾燥して黒変を防いだ状態で保存す
る。これを取り出しカセイソーダ20%を加えた水で1
〜2時間煮沸する。これを水洗し廃液を洗い流して洗浄
し、次いでこれを手で揉むか、またはビーターを用いて
解繊する。これをフラットスクリーンにより粗大パルプ
を除去し、繊維長3mm程度の精選パルプとする。な
お、必要に応じてこの精選パルプを亜塩素酸ソーダ20
%を加えて加熱漂白し精選パルプを純白とする本晒を行
うか、あるいは市販の漂白剤を用い常温で漂白し精選パ
ルプを淡黄色となる程度の中晒を行う。その後、精選パ
ルプを脱水機で含有水分80%程度になるまで脱水す
る。このパルプを保存するにはこの状態のものを摂氏0
度のもとで1年程度保存することが可能である。また、
これをさらに、水分が20%程度になるまで乾燥させ、
所望の工場等に発送しても良い。
【0014】一方炭素繊維等の繊維の相互固定を行うた
めのサイズ剤としては、澱粉、CMC、ポリビニールア
ルコール等の公知のサイズ剤の他ノリウツギ(サビタ)
を使用することができる。そのノリウツギサイズ剤の製
造に際しては、上記ノリウツギの幹と枝を採取し、皮を
はいで外皮を除き、内皮を裁断する。この裁断内皮を布
袋に入れ一夜水に浸漬し、これを袋に入れ、揉み、粘液
を絞り出して粘液採取を行う。このサイズ剤は、上記の
原料を炭素繊維とともに混合するに際し、上記パルプ液
2リットルに対して10cc程度の混合比で混合させ
る。なお、ポリビニール系親水性合成粘剤又はポリエス
テル系あるいはポリオレフィン系疎水系合成粘剤を用い
て同様の混合比で混合させてもよい。
【0015】精選パルプを抄紙するに際しては、図2に
示すように、上記のように精選パルプを所定濃度に調製
しリファイナで叩解する。次いでこのパルプに6mm程
度に切断した繊維長さを有する炭素繊維を5〜15重量
%、好ましくは7重量%程度配合しチェストで撹拌す
る。抄紙する原料は、全体として炭素繊維は直径5〜1
5μm、繊維長5〜15mm、好ましくは6mmカット
のものを8.1kg、濃度は5kg/m3 、笹パルプは
121kg程度である。その後、炭素繊維及びパルプに
白水、ノリウツギ又は合成粘剤を混合してなる炭素繊維
混合笹パルプは、50メッシュの抄紙ワイヤを有する抄
紙機において抄紙した。その後公知のプレス工程、乾燥
工程を経て厚さ150μm以下、好ましくは紙厚60μ
m程度、坪量60g/m2 以下、好ましくは坪量30g
程度の炭素繊維が混抄された和紙風の笹紙が抄きあが
る。このようにして得られた炭素繊維混抄紙は、前記従
来のものと同様にその側部に電極が形成される。この電
極としては、従来のものと同様に、ニッケルメッキ銅の
箔を極板とし、これを炭素繊維混抄紙の両面に張り、ニ
ードルパンチにより内部の炭素繊維とこの極板とを電気
的に一体化する。この電極にニッケルメッキ銅等からな
る端子をリベットあるいはカシメにより固定し、ここか
らリード線を導出する。上記のように形成される電極部
分の厚さは35μm程度である。
【0016】本発明による炭素繊維混抄紙は、その表面
に発熱体の保護のために合成樹脂製シートを積層する。
特に、炭素繊維を混抄した面状発熱体に長期間通電して
使用していると、次第に変色したり劣化することがあ
り、面状発熱体としての寿命がこの点で決められてしま
うので、長期間の使用によっても変色あるいは変質する
ことがないものとして、図3に示すように内部に炭素繊
維混抄紙発熱体1が存在し、その両面に耐熱性樹脂とし
てポリイミド樹脂シート2が積層された炭素繊維混抄シ
ートを有する発熱体3が製作される。この炭素繊維シー
トを有する発熱体におけるポリイミド樹脂シート2の厚
さは、20〜30μm程度とすることが好ましい。その
他、熱分解開始温度が約300℃のエポキシ樹脂、フッ
ソ樹脂、ポリキノリン樹脂等を用いても良い。
【0017】炭素繊維混抄シートを有する発熱体は、上
記のようにして実際に製作した結果、その抵抗値は、縦
方向37Ω/cm2 、横方向70Ω/cm2 であり、抵
抗縦横比は52%となった。またその紙厚は40μmで
あり60μmまで可能であった。上記のようにして製作
される炭素繊維混抄シートを有する発熱体は、一般のパ
ネルヒータとして用いられるほか、例えば床面や壁に埋
め込むことにより、室内全体を暖房する輻射暖房手段、
あるいは結露防止手段として用いることも可能である。
【0018】
【実施例】本発明の好適な実施例について説明する。 実施例1 直径5μm、6mmに切断した繊維長を有する炭素繊維
を7.1kg、笹パルプ121kg、ノリウツギ1kg
を濃度5kg/m2 の割合で原料を調製し、ビータで1
時間叩解し、50メッシュの抄紙ワイヤを有する抄紙機
で12m/分の抄紙速度で抄紙した。その後、プレス、
乾燥工程を経て0.8m×5000mに巻取機で巻き取
った。その結果、炭素繊維配合率5%、笹パルプ95
%、坪量27g、紙厚60μmの炭素繊維混抄シートを
得た。上記炭素繊維混抄シートを300mm×181m
mにカットし、測定機器として温度記録計をポータブル
ハイブリッドYEW、レコーダーHR1300(横河電
機製)、電力計をデジタルマルチメーターWT100Y
EW(横河電機製)を用い、電圧、電力密度(W/cm
2 )を変化させ、飽和温度(雰囲気温度−上昇温度)を
測定した。雰囲気温度は18℃、RH55%であった。
炭素繊維混抄シートの抵抗値は50Ω/□であった。そ
の結果を表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】表1からみられるように、電力密度に比例
して炭素繊維混抄シートの表面温度は上昇することがわ
かった。
【0021】実施例2 直径5μm、6mmに切断した繊維長を有する炭素繊維
を8.1kg、笹パルプ121kg、ポリビニール系親
水性合成サイズ剤1kgを濃度6kg/m2 の割合で原
料を調製し、その他の条件は実施例1と同様であった。
その結果、炭素繊維配合率7%、坪量27g、紙厚60
μmの炭素繊維混抄シートを得た。次いでその両面に2
0μm厚さのポリイミド樹脂シートをポリイミド系接着
剤で積層した炭素繊維混抄シートを有する発熱体を製作
した。炭素繊維混抄シートの抵抗値は60Ω/□であっ
た。
【0022】実施例3 直径10μm、6mmに切断した繊維長を有する炭素繊
維を10.1kg、笹パルプ121kg、ポリビニール
系親水性合成サイズ剤1kgを濃度6kg/m2 の割合
で原料を調製し、その他の条件は実施例1と同様であっ
た。その結果、炭素繊維配合率10%、坪量27g、紙
厚60μmの炭素繊維混抄シートを得た。次いでその両
面に30μm厚さのポリイミド樹脂シートをフェノール
系接着剤で積層した炭素繊維混抄シートを有する発熱体
を製作した。炭素繊維混抄シートの抵抗値は65Ω/□
であった。
【0023】比較例1 直径5μm、6mmに切断した繊維長を有する炭素繊維
5重量%、コウゾ繊維65%、クラフトパルプ30%の
割合でトロロアオイとともに濃度6kg/m2の割合で
原料を調製し、その他の条件は実施例1と同様であっ
た。その結果、坪量60g、紙厚60μmの炭素繊維混
抄シートを得た。
【0024】比較例2 直径10μm、6mmに切断した繊維長を有する炭素繊
維10重量%、マニラ麻繊維65%、クラフトパルプ2
5%の割合でポリビニール系親水性合成サイズ剤ととも
に濃度6kg/m2 の割合で原料を調製し、その他の条
件は実施例1と同様であった。その結果、坪量60g、
紙厚60μmの炭素繊維混抄シートを得た。
【0025】上記各炭素繊維混抄シート発熱体は、上記
のようにして実際に製作した結果、その抵抗値は表2に
示すとおりである。
【0026】
【表2】
【0027】表2からわかるように、実施例においては
抄紙歩留まりが100%であるが、比較例においては9
5%以下であり、生産性が実施例においては比較例に比
べて高く、実施例は比較例より電力密度に対する炭素繊
維混抄シートの上昇温度は高かった。
【0028】
【発明の効果】本発明は、上記のようにしてなるので、
炭素繊維混抄紙発熱体シートの上昇温度は高く消費電力
が低減し、伝料は均一な温度分布が得られるとともに温
度制御が自由であり、表面のポリイミド樹脂シートは変
色等の変質をせず、表面抵抗等の電気的特性に優れてい
る。また、耐熱性樹脂シートを積層することにより、耐
熱性、引張り強度、耐折性等の機械的特性も改善され
る。また、熱形状変化が殆どなく、耐薬品性に優れ、か
つ安価な炭素繊維混抄発熱シートが得られる。
【0029】本発明の炭素繊維混抄紙発熱体シートの使
用により、人体が焦熱感を覚えない人体に適合した遠赤
外線を放射し、無害、無臭、無風、無光なクリーン暖房
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施例の笹パルプ原料パルプ化
工程を示す工程図である。
【図2】本発明の1つの実施例の抄紙工程を示す工程図
である。
【図3】本発明の炭素繊維混抄シートを有する発熱体の
断面図である。
【図4】従来の炭素繊維混抄紙混抄紙の拡大部分断面図
である。
【図5】同炭素繊維混抄紙を有する発熱体の全体構成を
示す平面図である。
【図6】同炭素繊維混抄紙を有する発熱体の構成を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 炭素繊維混抄シート 2 ポリイミド樹脂シート 3 炭素繊維混抄シートを有する発熱体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 3/20 H05B 3/14 H05B 3/34

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維長5〜15mmの炭素繊維5〜15
    重量%と繊維長約3mmの笹パルプ95〜85重量%と
    を混抄した炭素繊維混抄シートの一部にサイズ剤が被覆
    され、厚さ150μm以下、坪量60g/m 以下で
    あることを特徴とする炭素繊維混抄シート発熱体。
  2. 【請求項2】 繊維長5〜15mmの炭素繊維5〜15
    重量%と繊維長約3mmの笹パルプ95〜85重量%と
    を混抄した炭素繊維混抄シートの一部にサイズ剤が被覆
    され、厚さ150μm以下、坪量60g/m 以下に
    形成された炭素繊維混抄シート発熱体に耐熱性樹脂シー
    トを積層したことを特徴とする炭素繊維混抄シート発熱
    体。
  3. 【請求項3】 前記炭素繊維の直径は5〜10μmであ
    る請求項1又は請求項2記載の炭素繊維混抄シート発熱
    体。
  4. 【請求項4】 繊維長5〜15mmの炭素繊維5〜15
    重量%と繊維長約3mmの笹パルプ95〜85重量%と
    サイズ剤とを炭素繊維混抄シートの一部にサイズ剤が被
    覆されるように添加しながら混抄し、厚さ150μm以
    下、坪量60g/m 以下になるように形成すること
    を特徴とする炭素繊維混抄シート発熱体の製造方法。
  5. 【請求項5】 繊維長5〜15mmの炭素繊維5〜15
    重量%と繊維長約3mmの笹パルプ95〜85重量%と
    粘性液とを炭素繊維混抄シートの一部にサイズ剤が被覆
    されるように添加しながら混抄し、厚さ150μm以
    下、坪量60g/m 以下になるように形成された炭
    素繊維混抄シート発熱体に耐熱性樹脂シートを積層した
    ことを特徴とする炭素繊維混抄シート発熱体の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 前記炭素繊維の直径は5〜10μmであ
    る請求項4又は請求項5記載の炭素繊維混抄シート発熱
    体の製造方法。
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JP3009511U (ja) 1994-09-27 1995-04-04 株式会社ダイリン商事 アーチ状ヒータ

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