JP3510735B2 - ロータ露出型モータのステータ - Google Patents

ロータ露出型モータのステータ

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JP3510735B2
JP3510735B2 JP19149196A JP19149196A JP3510735B2 JP 3510735 B2 JP3510735 B2 JP 3510735B2 JP 19149196 A JP19149196 A JP 19149196A JP 19149196 A JP19149196 A JP 19149196A JP 3510735 B2 JP3510735 B2 JP 3510735B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ロータ露出型モ
ータのステータの改良に係り、特にCDーROMスピン
ドルモータなどに用いて好適なもので、簡単な構成で磁
気回路空隙に異物の侵入を防止できるようにしたものに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、CDーROMスピンドルモー
タとして、ロータ部分を外方に露出させないように外側
ハウジングで覆うようにしたものがある。しかしなが
ら、最近の薄型化志向に伴い、厚みが問題となる外側ハ
ウジングを削除した、ロータ露出型スピンドルモータに
せざるを得ない。このロータ露出型モータとしては、図
5に示すようなアウターロータ型のものが一般的であ
る。すなわち、ステータベース11に黄銅製のロータホ
ルダ66を一体化し、このロータホルダ66に複数個の
電機子コイル8aを巻回してなるステータコア8を取り
付け、ステータベース11に配した印刷配線回路基板2
2に端末を結線し、界磁マグネットMを一体化したヨー
クYYを軸Sを介して前記ロータホルダ66に配した軸
受44に回転自在に支承させてなるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
構造のモータは、ロータが外方に直接露出しているため
に鉄粉などの磁性粉を吸引しやすく、この鉄粉などの異
物が空隙に侵入してロックしてしまうおそれがある。
【0004】この発明の目的は、ロータ露出型モータの
ステータにおいて、簡単な構成で別に部材を用いること
なく、また姿勢を犠牲にすることなく磁気回路を構成す
る空隙に異物が侵入するのを防止するラビリンス構造を
得ようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するに
は、前記空隙の磁気回路を構成する空隙より外方にステ
ータを構成する部材の一部を用いて異物侵入防止させる
構成にすればよい。
【0006】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態としては、
印刷配線回路を有するステータベースにロータホルダと
ともにこのロータホルダから放射状に延ばした複数個の
連結片を介してリング状のラビリンス部材を樹脂で一体
成形してなるものがよい。このようにすると、別に部材
を用意しなくてもラビリンス構造が容易に得られる。別
の実施の形態としては、前記連結片の間に少なくとも磁
気検知素子を配してなるものがよい。このようにする
と、連結片の厚みを無視できることになる。
【0007】
【実施例】次にこの発明のロータ露出型モータのステー
タの実施例の構成を図1に示す要部縦断面図で説明す
る。同図において、1は珪素鋼板からなるステータベー
スで、中央に複数個の補強用支骨片1a‥‥を立ち上げ
ると共に上面にフレキシブル基板からなる薄手の回路基
板2を貼着してあり、さらに前記支骨片1a・・・・を内側
になるように補強させた樹脂3によってロータホルダ4
が立設されている。このロータホルダ4は中空軸受5を
一体化するとともに、図2の平面図に示すように、外方
に放射状に延ばした複数個の連結片6・・・・を介してリン
グ状のラビリンス部材7を一体成形してなるものであ
る。ロータホルダ4の外周には複数個の電機子コイル8
a・・・・を巻回したステータコア8が固着されステータS
を構成している。このようなステータSに組み合わせる
ロータRは、前記中空軸受5に回動自在に支承された軸
9と、この軸9に固着したヨークを兼ねるマグネットケ
ース10と、このマグネットケース10に固定され前記
ステータコア8に所定の空隙Aを介して臨ませた界磁マ
グネットMからなる。前記マグネットケース10の開口
縁は前記リング状のラビリンス部材7と組み合わされて
ここにラビリンス構造が得られる。このように一体成形
すると、ステータベース1に対する中空軸受5の軸直度
および前記リング状のラビリンス部材の軸に対する同心
度は成形金型で極めて高精度に仕上げることができる。
【0008】前記連結片6の間には磁気検知素子Hなど
を配してしまうものがよい。また、この連結片6は図3
に示すように複数個の電機子コイル8a・・・・同士の間に
納めるのがよい。このようにすると、連結片6の配置空
間を無視できることになり、低姿勢のものにすることが
できる。また、この連結片6は前記ロータホルダ4の径
方向の補強ともなる。
【0009】図4は第2の実施例の要部断面図であっ
て、複数個の空心電機子コイル88・・・・を前記連結片6
の間に磁気検知素子Hとともに配置した、いわゆる軸方
向空隙型にしたものである。このようなステータSSに
組み合わせるロータRRは、前記中空軸受5に回動自在
に支承された軸9と、この軸9に固着したターンテーブ
ルTを一体化したヨークYとこのヨークYに固定され、
前記空心電機子コイル88・・・・に所定の空隙Aを介して
臨ませた界磁マグネットMMからなる。前記ターンテー
ブルTの裾は例の前記リング状のラビリンス部材7と組
み合わされてラビリンス構造が得られるようになってい
る。このようにすると、空隙Aはラビリンス部材7とタ
ーンテーブルTによって径方向から見えなくなり、鉄粉
などが界磁マグネットMの漏洩磁束に吸い寄せられて空
隙Aには入りこまなくなる。
【0010】
【発明の効果】この発明は、上記のように簡単な構成で
別に部材を用いることなく、また姿勢を犠牲にすること
なく磁気回路を構成する空隙に鉄粉などの異物が侵入す
るを防止できるラビリンス構造が得られ、したがって外
側ハウジングなどの部材が不要となるため、低姿勢のロ
ータ露出型モータを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロータ露出型モータのステータの一実
施例の要部断面図である。
【図2】同ステータの平面図である。
【図3】同ステータの概略要部側面図である。
【図4】同モータのステータの他の実施例の要部断面図
である。
【図5】従来のロータ露出型モータの要部断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ステータベース 1a 補強用支骨 2 回路基板 3 樹脂 4 ロータホルダ 5 中空軸受 6 連結片 7 リング状のラビリンス部材 8 ステータコア S、SS ステータ R、RR ロータ 9 マグネットケース M、MM マグネット A 空隙 T ターンテーブル H 磁気検知素子 88 空心電機子コイル Y ヨーク

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、一部が露出されているロー
    タを、空隙を介して回転自在に支えてなるロータ露出型
    モータの印刷配線回路を有するステータベースを備えた
    ステータにおいて、 前記 ステータベースにロータホルダとともにこのロータ
    ホルダから放射状に延ばした複数個の連結片と、その連
    結片を介しリング状のラビリンス部材前記印刷配
    線回路上に樹脂で一体成形してなるロータ露出型モータ
    のステータ。
  2. 【請求項2】 前記連結片の間に少なくとも磁気検知素
    子を配した請求項1に記載のロータ露出型モータのステ
    ータ。
  3. 【請求項3】 前記連結片は複数個の電機子コイル同士
    の間に納められている請求項1または請求項2に記載の
    ロータ露出型モータのステータ。
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