JP3510113B2 - 円筒壁用シャッタ装置 - Google Patents

円筒壁用シャッタ装置

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JP3510113B2 JP19343498A JP19343498A JP3510113B2 JP 3510113 B2 JP3510113 B2 JP 3510113B2 JP 19343498 A JP19343498 A JP 19343498A JP 19343498 A JP19343498 A JP 19343498A JP 3510113 B2 JP3510113 B2 JP 3510113B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、透明部材を有する
内部観察用窓が設けられた円筒壁の内側に配置されて前
記内部観察用窓の内側面を開閉する円筒壁用シャッタに
関する。前記円筒壁用シャッタは、前記内部観察用窓の
透明部材の内側面に異物が付着するのを防止するために
使用される。 【0002】 【従来の技術】円筒壁で囲まれたチャンバまたは真空チ
ャンバ内で種々の作業(イオンビームにより、ワイヤの
影になった部分を残して試料表面を削りとばすことによ
って電子顕微鏡用の観察試料断面を作成するイオンミリ
ング作業またはスパッタリング作業等)を行う際、チャ
ンバの外側からチャンバ内部の様子を観察する必要があ
る。このため、前記円筒壁の外部から内部を観察可能に
前記円筒壁に設けられた透明部材を有する内部観察用窓
が設けられる。この場合、前記イオンミリング作業また
はスパッタリング作業ではじき飛ばされた粒子が前記内
部観察用窓の透明部材内面に付着して透明度を損ねてし
まうという問題がある。前記内部観察用窓の透明部材内
面に前記粒子が付着するのを防ぐ目的で、観察時以外は
シャッタを用いて前記内部観察用窓の内面を閉塞するの
が一般的である。前記シャッタの開閉機構としては回転
式、スライド式等が採用されている。 【0003】前記円筒壁に設けた内部観察用窓のシャッ
タを開閉する回転式のシャッタ装置(円筒壁用シャッタ
装置)として次の技術(J01)が考えられる。 (J01)図5に示す技術 図5は従来の回転式の円筒壁用シャッタ装置の説明図
で、図5Aは要部の円筒壁の軸に垂直な断面図、図5B
は前記図5Aの矢印VBから見た図である。図5におい
て、円筒壁01の内部には真空チャンバAが形成されて
おり、円筒壁01の上部にはイオンガン装着孔02が形
成されている。なお、図5ではイオンガンは図示してい
ない。前記円筒壁01には透明部材03aにより内外が
遮断された内部観察用窓03が設けられている。円筒壁
01の前記内部観察用窓03に隣接した部分には円筒壁
01を内外に貫通するシャッタ作動軸04が回転可能に
支持されている。前記シャッタ作動軸04の内端には板
金製のシャッタ06が固定されている。前記シャッタ0
6は、前記シャッタ作動軸04の回転に応じて、前記内
部観察用窓03の内面を閉塞する閉塞位置P1と前記内
面を開放する開放位置P2との間で移動可能な開閉シャ
ッタである。 【0004】図5の実線に示すように前記閉塞位置P1
において、前記シャッタ06の回転中心部06aは前記
円筒壁01を内側面に近接しており、前記回転中心部0
6aから先端側の折れ曲った部分である閉塞部分06bも
前記内側面に近接して前記内部観察用窓03の内面を閉
塞する。前記シャッタ06が前記開放位置P2(図5の
2点鎖線参照)に回動すると、前記回転中心部06aが
前記円筒壁01の内側面に近接したままであるが、前記
閉塞部分06bは前記内側面から内側へ離れた状態とな
る。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】(前記図5に示す技術
の問題点)前記図5に示す技術は、前記開放位置P2に
おいて、前記シャッタ06の閉塞部06bが、前記円筒
壁01の前記内側面から内側へ離れた状態となる。した
がって、前記閉塞部06bが移動する空間(図5Aの点
を付けた空間)は利用できないデッドスペースになると
いう問題がある。装置を小型化するため、前記真空チャ
ンバA自体は小さく設計されることが望ましいので、前
記シャッタ06の開閉のために取られてしまうスペース
は小さいほうがよい。また、スライド式のシャッタを設
けた場合でもスライドさせるためのスペースや前記スラ
イド式のシャッタを前記真空チャンバA外から操作する
部材を設けるためのスペースを確保する必要があるの
で、前記真空チャンバA自体を小さく設計できない。 【0006】本発明は、前述の事情に鑑み、下記の記載
内容を課題とする。 (O01)円筒壁に設けられた内部観察用窓を内側で開閉
するシャッタを設置するための空間または前記シャッタ
の開閉に必要な空間を小さくすること。 【0007】 【課題を解決するための手段】次に、前記課題を解決し
た本発明を説明するが、本発明の説明において本発明の
構成要素の後に付記したカッコ内の符号は、本発明の構
成要素に対応する後述の実施例の構成要素の符号であ
る。なお、本発明を後述の実施例の構成要素の符号と対
応させて説明する理由は、本発明の理解を容易にするた
めであり、本発明の範囲を実施例に限定するためではな
い。 【0008】(本発明)前記課題を解決するために、本
発明の円筒壁用シャッタ装置は、下記の要件を備えたこ
とを特徴とする、(A01)円筒壁(2)の外部から内部
を観察可能に前記円筒壁(2)に設けられた透明部材
(41)を有する内部観察用窓(2b)、(A02)前記
内部観察用窓(2b)に隣接した円筒壁(2)部分を内
外に貫通して配置されたシャッタ作動軸(42;4
2′)であって、内端部にシャッタ連結部(44;4
4′)が設けられ、外端部に前記シャッタ作動軸(4
2;42′)を回転させるための作動軸操作部(43;
43′)が設けられた前記シャッタ作動軸(42;4
2′)、(A03)前記シャッタ連結部(44;44′)
に連結され且つ前記円筒壁(2)の内側面の形状に倣っ
て変形する弾性薄板により構成されるとともに、前記シ
ャッタ作動軸(42;42′)の回転に伴って前記内部
観察用窓(2b)の内側面を閉塞する閉塞位置(P1)と
開放する開放位置(P2)との間で回転可能な薄板状シ
ャッタ(48)。 【0009】(本発明の作用)前述の特徴を備えた本発
明の円筒壁用シャッタ装置では、シャッタ作動軸(4
2;42′)は、前記内部観察用窓(2b)に隣接した
円筒壁(2)部分を内外に貫通して配置される。前記シ
ャッタ作動軸(42;42′)の外端に設けられた作動
軸操作部(43;43′)により前記シャッタ作動軸
(42;42′)を回転させると、前記シャッタ作動軸
(42;42′)の内端部のシャッタ連結部(44;4
4′)に連結され且つ弾性薄板により構成された薄板状
シャッタ(48)は、前記シャッタ作動軸(42;4
2′)の回転に伴って閉塞位置(P1)と開放位置(P
2)との間で回転する。このとき、前記薄板状シャッタ
(48)は前記円筒壁(2)の内側面の形状に倣って変
形する。前記閉塞位置(P1)において、前記薄板状シ
ャッタ(48)は前記内部観察用窓(2b)の内側面を
閉塞する。前記開放位置(P2)において、前記薄板状
シャッタ(48)は前記内部観察用窓(2b)の内側面
を開放し、前記内部観察用窓(2b)の透明部材(4
1)を通して前記円筒壁(2)の外部から内部の観察が
可能となる。したがって、前記薄板状シャッタ(48)
は前記円筒壁(2)の内側面の形状に倣って変形する弾
性薄板により構成されているので、前記薄板状シャッタ
(48)は前記閉塞位置(P1)または開放位置(P2)
で前記円筒壁(2)の内側面から内側へ離れることがな
い。このため、前記シャッタが前記閉塞位置(P1)と
開放位置(P2)との間を回転しても前記円筒壁(2)
の内側で利用することのできない空間(デッドスペー
ス)が形成されない。また、前記薄板状シャッタ(4
8)が前記内部観察用窓(2b)を開閉する際、前記円
筒壁(2)の内側面の形状に倣って変形しながら回転す
るので、スライド式のシャッタに比べてスライドのため
のスペースが小さくてすみ、シャッタを設置するための
空間が小さくてすむ。 【0010】 【実施例】次に図面を参照しながら、本発明の実施例の
円筒壁用シャッタ装置を説明するが、本発明は以下の実
施例に限定されるものではない。なお、以後の説明の理
解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸
方向、右左方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、
矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示
す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下
方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とす
る。また、図中、「○」の中に「・」が記載されたもの
は紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に
「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印
を意味するものとする。 【0011】(実施例1)図1は本発明の実施例1の円
筒壁用シャッタ装置を備えたイオンミリング装置の説明
図で、図1Aは前記イオンミリング装置の縦断面図、図
1Bは前記図1AのIB−IB線から見た図である。図
2は前記図1のII−II線断面図である。図3は本発明の
実施例1の円筒壁用シャッタ装置の説明図で、図3Aは
要部の円筒壁の軸に垂直な断面図、図3Bは前記図3A
の矢印IIIBから見た図である。図1、図2において、
イオンミリング装置Iのベースプレート1上面には、円
筒壁2が支持されており、前記円筒壁2の右左には右側
壁3、左側壁4がそれぞれ連結されている。前記円筒壁
2、右側壁3、および左側壁4の内側には真空試料室A
が形成されており、図示しない真空ポンプにより真空に
保持されるようになっている。 【0012】前記円筒壁2の上側の部分にはフランジ部
材装着孔2aが形成されており、前記フランジ部材装着
孔2aには固定フランジ部材6が装着されて固定されて
いる。前記フランジ部材装着孔2aの内周面と前記固定
フランジ部材6の外周面とはオーリングにより前記真空
試料室A内外を気密にシールしている。前記フランジ部
材6の中央部には上下方向に延びて貫通するガン支持部
材装着孔6aが形成されている。前記ガン支持部材装着
孔6aには略円筒状のガン支持部材7の下端部が装着さ
れて、鉛直軸線L1回りに360°回転可能に支持され
ている。前記ガン支持部材7の内側にはガン装着孔7a
が形成されている。前記ガン支持部材7の下端部の外周
面と前記ガン支持部材装着孔6aの内周面との間はオー
リング8が配置されており、前記ガン支持部材7の鉛直
軸線L1回りの回転により前記真空チャンバA内が真空
リークしないように構成されている。 【0013】前記ガン支持部材7のガン装着孔7aには
円筒状のイオンガン9が装着されている。前記ガン装着
孔7a内周面と前記イオンガン9の外周面との間は前記
イオンガン9の軸方向中央部に装着されたオーリング1
0により、前記真空チャンバA内外を気密にシールして
いる。前記ガン支持部材7は前記円筒状のイオンガン9
の中心軸線L2が前記鉛直軸線L1に対して角度θで傾斜
した状態で且つ前記中心軸線L2および前記鉛直軸線L1
の交点Pが形成されるように前記イオンガン9を支持す
る。なお、この実施例1では前記角度θは5°に設定さ
れた値である。前記円筒状のイオンガン9の下端部から
は前記中心軸線L2を沿ってイオンビームBが出射され
る。 【0014】図1Aにおいて、前記イオンガン9の下方
位置には、傾斜台11が前記左側壁4に傾斜可能に支持
されている。前記傾斜台11は、右側壁部12、左側壁
部13および底壁部14とにより構成されている。傾斜
台11の左側壁部13は筒状の内側軸部材16に連結さ
れており、内側軸部材16の外端部は外側軸部材17に
連結されている。前記内側軸部材16は、軸受18によ
り前記左側壁4に回転自在に支持されている。前記軸受
18および内側軸部材16は、前記左側壁4に固定され
た内側リング状プレート19および外側リング状プレー
ト21により位置決めされている。前記外側軸部材17
にはギヤ17aが設けられており、このギヤ17aはモー
タ22の出力軸に装着されたウォーム23によって回転
駆動されるように構成されている。 【0015】前述のように、前記左側の外側軸部材1
7、内側軸部材16、傾斜台11等は、一体的に連結さ
れており、それらは軸受18により回転自在(傾斜可
能)に支持されている。したがって、前記モータ22に
より前記左側の外側軸部材17を回転させると、前記軸
受18の中心線(すなわち、傾斜用軸線)T回りに傾斜
台11が傾斜するように構成されている。前記傾斜用軸
線Tは水平に配置され且つ前記交点Pを通るように配置
されている 【0016】前記傾斜台11の底壁材14上面には試料
ステージSTが支持されている。前記試料ステージST
は、その下部にY軸テーブル31を有している。前記Y
軸テーブル31にはスクリューシャフト32およびガイ
ドシャフト33(図1、図2参照)が右左方向(Y軸方
向)に貫通しており、前記スクリューシャフト32の左
端部にはギヤG1が固着されている。前記ギヤG1はモー
タユニットMyにより駆動されるギヤG2に噛み合ってお
り、前記モータユニットMyによりギヤG2およびG1を
介してスクリューシャフト32を回転させると、Y軸テ
ーブル31は右左方向(Y軸方向)に移動するように構
成されている。 【0017】前記Y軸テーブル31の上面には、X軸テ
ーブル34が配置されている。前記X軸テーブル34に
もスクリューシャフト36およびガイドシャフト37が
前後方向に貫通しており、前記スクリューシャフト36
が、その後端に配置されているモータユニットMx(図
2参照)の駆動により回転して前記X軸テーブル34を
前後方向(X軸方向)に移動させるように構成されてい
る。前記X軸テーブル34の上面には、前記上下方向
(Z軸方向)軸回りに回転する回転テーブル38が配置
されており、前記回転テーブル38の上面には、試料保
持部材39が固定されている。前記傾斜用軸線Tと前記
交点P近傍で垂直に交差するようにワイヤW(イオンミ
リング用ワイヤ)が配置されている。前記ワイヤWの両
端部は、前後方向(X軸方向)に延びており、この実施
例1では前記X軸テーブル34に支持されている。前記
試料保持部材39には試料Sが保持されており、前記試
料S表面は前記交点Pに近接して配置されている。ま
た、前記試料ステージSTは前記真空チャンバA内を大
気圧に戻すことにより前記円筒壁2の左側に連結されて
いる左側壁4とともに前記真空チャンバA内から引っ張
り出すことができるようになっている。 【0018】図1Aに示すように前記ワイヤWの延びる
方向、すなわち前後方向(X軸方向)から見た前記鉛直
軸線L1と前記イオンガン9の中心軸線L2(イオンビー
ムB)との角度(X軸方向から見たビームの照射角度)
θ1は、イオンガン9を前記鉛直軸線L1回りに回転させ
ると−θ≦θ1≦θの範囲で変化する。したがって、前
記イオンガン9を前記鉛直軸線L1回りに回転させるこ
とにより前記X軸方向から見たビームの照射角度θ1が
調節できる。 【0019】図2、図3において、前記円筒壁2の上側
部分に形成されたフランジ部材装着2aから円周方向に
沿って前側に45°の部分には内部観察用窓2bが形成
されている。前記内部観察用窓2bは透明部材41によ
り前記真空チャンバA内外が遮断されている。前記内部
観察用窓2bの外には観察用顕微鏡(図示せず)が取り
付けてある。前記円筒壁2の内部観察用窓2bから円周
方向に沿って下側の隣接した部分には、作動軸貫通孔2
cが形成されている。前記作動軸貫通孔2cの外端部の外
周には、前記作動軸貫通孔2cの内径より大きな径の操
作部当接凹部2dが形成されている。 【0020】前記作動軸貫通孔2cにはシャッタ作動軸
42が回転可能に貫通している。前記シャッタ作動軸4
2は、外端側の作動軸操作部43と前記作動軸操作部4
3の外径より小さな径を有する内端側のシャッタ連結部
44とを有しており、前記作動軸貫通孔2cを貫通す
る。前記シャッタ連結部44の内端にはネジ螺合孔44
aが形成されている。前記シャッタ作動軸42が前記作
動軸貫通孔2cに貫通した状態では、前記作動軸操作部
43のリング状の内端面と前記操作部当接凹部2d底面
との間には摩擦低減用のリング部材46が配置されてい
る。前記リング部材46は、ジュラコンで形成されてい
るが、フッ素樹脂などの他の低摩擦材で形成することも
可能である。 【0021】前記作動軸貫通孔2cの内周面と前記作動
軸貫通孔2cに回転可能に支持されているシャッタ連結
部44外周面との間にはオーリング47が配置されてお
り、前記真空チャンバA内外を気密にシールしている。
前記シャッタ作動軸42のシャッタ連結部44の内端で
前記円筒壁2の内側面には薄板状シャッタ48が配置さ
れている。この実施例1において、前記薄板状シャッタ
48は、略長方形の弾性を有する薄い金属板(ベリリウ
ム銅製)で形成されており、厚さ0.2〜0.3mmで
形成されている。 【0022】図3において、前記略長方形状の薄板状シ
ャッタ48の一端部は、連結用ネジ49およびワッシャ
51により前記薄板状シャッタ48が前記シャッタ連結
部44の内端に連結される。前記作動軸42を回転させ
ると前記薄板状シャッタ48が回転して、前記内部観察
用窓2bの内面を閉塞する閉塞位置P1と前記内面を開放
する開放位置P2との間で回転するようになっている。
なお、前記薄板状シャッタ48の表面は薄く樹脂コーテ
ィングしてもよく、その場合、前記薄板状シャッタ48
の回転により発生する前記薄板状シャッタ48の表面と
前記円筒壁2の内側面との摩耗を防止することが可能で
ある。また、前記符号42〜51で示された要素からこ
の実施例1の円筒壁用シャッタ装置(42〜51)が構
成される。 【0023】(実施例1の作用)図1〜図3において、
前記試料ステージSTを引出して前記試料ステージST
の試料保持部材39に前記試料Sを装着する。次に図3
Aにおいて、前記薄板状シャッタ48が前記開放位置P
2に回転していた場合には、前記シャッタ作動軸42の
外端側に設けられた作動軸操作部43を回転させて、前
記開放位置P2に回転していた前記シャッタ作動軸42
の内端に連結された薄板状シャッタ48を閉塞位置P1
に回転させる。このとき、前記薄板状シャッタ48は前
記円筒壁2の内側面の形状に倣って変形し、前記内部観
察用窓2bの内側面を閉塞する。前記傾斜台11を前記
傾斜用軸線T回りに揺動させながら前記イオンビームB
を前記試料S表面に垂直に照射し、前記試料S表面の前
記ワイヤWの影となった部分以外を削り飛ばす。はじき
飛ばされた粒子が前記内部観察用窓2bへ飛んでも、前
記内部観察用窓2bの透明部材41内面が前記薄板状シ
ャッタ48により閉塞されているので、前記透明部材4
1内面に前記粒子が付着せず透明度を損なうことがな
い。 【0024】また、イオンミリング中、どの程度ミリン
グが進んでいるか確認したいときには、イオンビームB
の照射や前記傾斜台11の揺動を一旦停止させる。そし
て、前記シャッタ作動軸42を回転させて、前記薄板状
シャッタ48を開放位置P2に回転させる。前記開放位
置P2では前記薄板状シャッタ48が前記内部観察用窓
2bの内側面を開放し、前記内部観察用窓2bの透明部材
41を通して前記円筒壁2の外部から内部の観察が可能
となる。この状態で、前記内部観察用窓2bの外に取付
けてある観察用顕微鏡(図示せず)によってミリング状
況を観察する。観察後に、前記薄板状シャッタ48を閉
塞位置P1に回転させて、イオンミリングを再開する。 【0025】前記薄板状シャッタ48は前記円筒壁2の
内側面の形状に倣って変形する弾性薄板により構成され
ているので、前記薄板状シャッタ48は前記閉塞位置P
1または開放位置P2で前記円筒壁2の内側面から内側へ
離れることがない。このため、前記傾斜台11が揺動す
る際、前記傾斜台11が前記円筒壁2の内側面に接近し
ても前記薄板状シャッタ48に接触することがない。し
たがって、前記薄板状シャッタ48の開閉のために取ら
れてしまうスペースは小さくてすみ、この実施例1の真
空チャンバAは従来の真空チャンバより小さくできる。 【0026】(実施例2)図4は本発明の実施例2の円
筒壁用シャッタ装置の説明図である。なお、この実施例
2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する
構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省
略する。この実施例2は、下記の点で前記実施例1と相
違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成さ
れている。この実施例2では、シャッタ作動軸42′は
別々に構成された作動軸操作部43′とシャッタ連結部
44′とを有している。前記シャッタ連結部44′の外
端部は前記作動軸操作部43′に形成された連結用孔4
3a′に嵌合し、固定ネジ52により固定されている。 【0027】前記薄板状シャッタ48には、前記シャッ
タ連結部44′の内端部に形成されている凸部が嵌合す
る穴が形成されており、前記薄板状シャッタ48の穴と
前記凸部とは嵌合した状態で溶接により連結されてい
る。また、前記凸部を前記薄板状シャッタ48に圧入し
て連結することも可能である。なお、前記薄板状シャッ
タ48の穴および前記シャッタ連結部44′の凸部の形
状をD型にし、嵌合した状態では回転不能に構成するこ
とが可能である。また、前記符号42′〜52で示され
た要素からこの実施例2の円筒壁用シャッタ装置(4
2′〜52)が構成される。 【0028】この実施例2においても前記実施例1と同
様、前記薄板状シャッタ48が閉塞位置P1または開放
位置P2に回転すると、前記円筒壁2の内側面の形状に
倣って変形し、前記円筒壁2の内側面から内側へ離れる
ことがない。このため、前記薄板状シャッタ48の開閉
のために取られてしまうスペースは小さくてすみ、この
実施例2の真空チャンバAは従来の真空チャンバより小
さくできる。また、この実施例2では、前記実施例1の
ようにネジで前記薄板状シャッタ48と前記シャッタ作
動軸42′とを連結していないので、ネジの頭部が前記
円筒壁2の内側面から内側に突出せず、より省スペース
となる。 【0029】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求
の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変
更を行うことが可能である。 (H01)前記各実施例の薄板状シャッタ48は、リン青
銅板で形成することも可能である。 (H02)前記各実施例の薄板状シャッタ48は、弾性を
有する金属板で構成された場合を例示したが、前記薄板
状シャッタ48は前記円筒壁2の内側面の形状に倣って
変形する弾性を有した樹脂の薄板で形成することも可能
である。 (H03)前記各実施例では円筒壁用シャッタ装置がイオ
ンミリング装置に備えられた場合を例示したが、前記円
筒壁用シャッタ装置は前記イオンミリング装置以外の円
筒壁を有する装置に設置可能である。 【0030】 【発明の効果】前述の本発明の円筒壁用シャッタ装置
は、下記の効果を奏することができる。 (E01)円筒壁に設けられた内部観察用窓を内側で開閉
するシャッタを設置するための空間または前記シャッタ
の開閉に必要な空間を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 図1は本発明の実施例1の円筒壁用シャッタ
装置を備えたイオンミリング装置の説明図で、図1Aは
前記イオンミリング装置の縦断面図、図1Bは前記図1
AのIB−IB線から見た図である。 【図2】 図2は前記図1のII−II線断面図である。 【図3】 図3は本発明の実施例1の円筒壁用シャッタ
装置の説明図で、図3Aは要部の円筒壁の軸に垂直な断
面図、図3Bは前記図3Aの矢印IIIBから見た図であ
る。 【図4】 図4は本発明の実施例2の円筒壁用シャッタ
装置の説明図である。 【図5】 図5は従来の回転式の円筒壁用シャッタ装置
の説明図で、図5Aは要部の円筒壁の軸に垂直な断面
図、図5Bは前記図5Aの矢印VBから見た図である。 【符号の説明】 P1…閉塞位置、P2…開放位置、2…円筒壁、2b…内
部観察用窓、41…透明部材、42;42′…シャッタ
作動軸、43;43′…作動軸操作部、44;44′…
シャッタ連結部、48…薄板状シャッタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−64239(JP,A) 特開 平7−86258(JP,A) 特開 平7−97684(JP,A) 実開 昭59−83969(JP,U) 実開 平1−137530(JP,U) 実開 昭58−38775(JP,U) 実開 平6−42958(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 37/16 H01J 37/20 H01J 37/22 H01J 37/09 H05H 1/46 C23C 14/52 H01J 37/30 - 37/317 B23K 15/00 508

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 下記の要件(A01)〜(A03)を備え
    たことを特徴とする円筒壁用シャッタ装置、(A01)円
    筒壁の外部から内部を観察可能に前記円筒壁に設けられ
    た透明部材を有する内部観察用窓、(A02)前記内部観
    察用窓に隣接した円筒壁部分を内外に貫通して配置され
    たシャッタ作動軸であって、内端部にシャッタ連結部が
    設けられ、外端部に前記シャッタ作動軸を回転させるた
    めの作動軸操作部が設けられた前記シャッタ作動軸、
    (A03)前記シャッタ連結部に連結され且つ前記円筒壁
    の内側面の形状に倣って変形する弾性薄板により構成さ
    れるとともに、前記シャッタ作動軸の回転に伴って前記
    内部観察用窓の内側面を閉塞する閉塞位置と開放する開
    放位置との間で回転可能な薄板状シャッタ。
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