JP3510111B2 - 釣銭作成装置 - Google Patents

釣銭作成装置

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JP3510111B2 JP17417298A JP17417298A JP3510111B2 JP 3510111 B2 JP3510111 B2 JP 3510111B2 JP 17417298 A JP17417298 A JP 17417298A JP 17417298 A JP17417298 A JP 17417298A JP 3510111 B2 JP3510111 B2 JP 3510111B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所望の金種および
数量の釣銭を準備する際に用いられて好適な釣銭作成装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、貨幣を取り扱う店舗においては、
その日の売上金を銀行に預け、銀行はこの売上金の精算
処理を行うようになっていたが、近年では、大規模店舗
が銀行に預ける貨幣量が膨大となり、また夜間金庫に売
上金を預けるような場合のセキュリティの問題等から、
これら店舗の売上金を銀行のビジネスサービス会社ある
いは警備保障会社等が回収して、集中処理センターで集
中的に精算処理を行うようにしている。近年、このよう
な精算処理を行う集中処理センターにおいては、各取引
先が次の日に釣銭に使用するための現金(以下単に釣銭
と称す)を用意することが要望され、このような釣銭を
作成する釣銭作成装置が既に開示されている(特開平9
−147184号公報)。この釣銭作成装置は、コンベ
アで搬送される釣銭箱に向けて現金繰出手段で現金を繰
り出し、必要な現金が釣銭箱に投入されると、この釣銭
箱から人手により釣銭としての現金を袋に移し換えるよ
うになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記釣
銭作成装置では、釣銭箱から現金を袋に移し換える作業
に人手が必要であるため、人員コストが高くなってしま
うという問題があった。このため、現金を釣銭箱に投入
するのではなく直接パック詰めすることにより人員コス
トを低減することを考えた。ところで、上記のように現
金をパック詰めした釣銭パックを作成した場合に、釣銭
パックをそのまま運送することはセキュリティ上問題が
あるため、釣銭パックを供給先毎に設けられたバッグに
詰めることになる。このときにバッグと釣銭パックとの
対応をとらずにバッグ詰めを行ってしまうと、バッグに
該バッグと対応していない釣銭パックを入れてしまうと
いう事態の発生が予想された。したがって、本発明の目
的は、作成された釣銭パックを対応するバッグに確実に
詰めさせることができる釣銭作成装置を提供することで
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載の釣銭作成装置は、現金をパ
ック部材に詰めた釣銭パックを作成するものであって、
釣銭データが所定の単位グループ毎に入力されるデータ
入力手段と、該データ入力手段で入力された釣銭データ
に基づき釣銭パックを単位グループ毎に単数または複数
作成する釣銭パック作成手段と、準備すべき単位グルー
プ用のバッグのデータを表示するデータ表示手段と、準
備されたバッグの単位グループを認識するとともに該バ
ッグの単位グループと前記データ表示手段に表示された
単位グループとの一致を確認するバッグ確認手段と、前
記釣銭パック作成手段で作成された釣銭パックの単位グ
ループを認識するとともに、該釣銭パックの単位グルー
プと前記バッグ確認手段で認識されたバッグの単位グル
ープとの一致を確認する釣銭パック確認手段と、を有す
ることを特徴としている。これにより、準備すべき単位
グループ用のバッグのデータをデータ表示手段で表示す
ると、作業者はこれを見て対応するバッグを準備する。
そして、このバッグについてバッグ確認手段が単位グル
ープを認識するとともに該バッグの単位グループとデー
タ表示手段に表示された単位グループとの一致を確認す
る。よって、バッグの単位グループがデータ表示手段に
表示された単位グループと一致していなければ、アラー
ム等を発生させることで作業者にその旨を認識させるこ
とができる。一方、バッグ確認手段でバッグの単位グル
ープとデータ表示手段に表示された単位グループとの一
致が確認されると、作業者はこのバッグと一致する単位
グループの釣銭パックを準備する。そして、この釣銭パ
ックについて釣銭パック確認手段が単位グループを認識
するとともに該釣銭パックの単位グループとバッグ確認
手段で認識されたバッグの単位グループとの一致を確認
する。よって、釣銭パックの単位グループがバッグ確認
手段で認識されたバッグの単位グループと一致していな
ければ、アラーム等を発生させることで作業者にその旨
を認識させることができる。
【0005】本発明の請求項2記載の釣銭作成装置は、
請求項1記載のものに関して、前記バッグ確認手段は、
バッグ毎に発行され、単位グループを示すデータを含む
バーコードデータが記された第1票体と、該第1票体の
バーコードデータを読み取る第1スキャナと、該第1ス
キャナで読み取られた第1票体のバーコードデータから
単位グループを認識するとともに該単位グループと前記
データ表示手段に表示された単位グループとの一致を確
認する第1確認手段と、を有することを特徴としてい
る。これにより、バッグに第1票体を予め添付しておく
ことで、作業者が、準備したバッグの第1票体のバーコ
ードを第1スキャナで読み取ると、第1確認手段が、該
バーコードデータから単位グループを認識するとともに
該単位グループとデータ表示手段に表示された単位グル
ープとの一致を確認することになる。
【0006】本発明の請求項3記載の釣銭作成装置は、
請求項2記載のものに関して、前記釣銭パック確認手段
は、釣銭パック毎に発行され、単位グループを示すデー
タを含むバーコードデータが記された第2票体と、該第
2票体のバーコードデータを読み取る第2スキャナと、
該第2スキャナで読み取られた第2票体のバーコードデ
ータから単位グループを認識するとともに該単位グルー
プと前記第1確認手段で認識された単位グループとの一
致を確認する第2確認手段と、を有することを特徴とし
ている。これにより、釣銭パックに第2票体を予め添付
しておくことで、作業者が、準備した釣銭パックの第2
票体のバーコードを第2スキャナで読み取ると、第2確
認手段が、該バーコードデータから単位グループを認識
するとともに該単位グループと第1確認手段で認識され
た単位グループとの一致を確認することになる。
【0007】本発明の請求項4記載の釣銭作成装置は、
請求項3記載のものに関して、前記第1スキャナと前記
第2スキャナとが一つのスキャナで共用されていること
を特徴としている。このように、第1スキャナと第2ス
キャナとが一つのスキャナで共用されているため、コス
トを低減できる上、対応しないスキャナで読み取りを行
おうとするミスの発生を防止することができる。
【0008】本発明の請求項5記載の釣銭作成装置は、
請求項3または4記載のものに関して、前記第1確認手
段と第2確認手段とが一つの確認手段で共用されている
ことを特徴としている。このように、第1確認手段と第
2確認手段とが一つの確認手段で共用されているため、
コストを低減することができる。
【0009】本発明の請求項6記載の釣銭作成装置は、
請求項1乃至5のいずれか一項記載のものに関して、前
記データ入力手段で入力された釣銭データに基づいて、
前記バッグ確認手段で認識されたバッグの単位グループ
と一致する単位グループのすべての釣銭パックを釣銭パ
ック確認手段が認識すると、表示を行う完了表示手段を
有することを特徴としている。これにより、バッグ確認
手段で認識されたバッグの単位グループと一致する単位
グループのすべての釣銭パックを釣銭パック確認手段が
認識すると、完了表示手段が表示を行うことになるた
め、バッグに入れるべき釣銭パックが複数存在する場合
にも、入れ忘れを防止できる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の釣銭作成装置の第1の実
施の形態を図1〜図54を参照して以下に説明する。こ
の釣銭作成装置は、入力された釣銭データに基づいて釣
銭をパック詰めするもので、具体的には、入力された釣
銭データをさらに量的にパック可能となるよう適宜分割
したパックデータ(後述)に基づいて釣銭をパック詰め
する。
【0011】この釣銭作成装置は、図1,図2に示すよ
うに、水平一方向に延在する無端状のメインコンベア1
1と、該メインコンベア11に等ピッチで取り付けられ
た多数の同一形状のコンテナ12とを有しており、現金
をパック詰めした釣銭パックを各コンテナ12毎に作成
する。なお、以下の説明において用いる上流側および下
流側は、メインコンベア11による上側のコンテナ12
の移動方向におけるものであり、図1および図2におい
ては右側が上流側で左側が下流側である。また、X方向
は上側のコンテナ12の移動方向に平行な方向(図1に
おける左右方向)を、Y方向は上側のコンテナ12の移
動方向に直交する水平方向(図1における上下方向)に
平行な方向を示すものとする。
【0012】釣銭作成装置をメインコンベア11の停止
状態をもって説明すると、この釣銭作成装置は、図1,
図2に示すように、最上流側に配置されたベースシート
供給装置(釣銭パック作成手段)14およびベースシー
ト配置装置15と、これらベースシート供給装置14お
よびベースシート配置装置15より下流側の所定位置に
停止しているコンテナ12(12b)に対し設けられた
棒金硬貨繰出装置(釣銭パック作成手段)16と、該コ
ンテナ12(12b)より下流側の所定位置に停止して
いるコンテナ12(12c)に対し設けられた棒金硬貨
繰出装置(釣銭パック作成手段)17とを有している。
【0013】加えて、釣銭作成装置は、コンテナ12
(12c)より下流側の所定位置に停止しているコンテ
ナ12(12d)に対し設けられた棒金硬貨繰出装置
(釣銭パック作成手段)18と、該コンテナ12(12
d)より下流側の所定位置に停止しているコンテナ12
(12e)に対し設けられた棒金硬貨繰出装置(釣銭パ
ック作成手段)19と、該コンテナ12(12e)より
下流側の所定位置に停止しているコンテナ12(12
f)に対し設けられた棒金硬貨繰出装置(釣銭パック作
成手段)20と、該コンテナ12(12f)より下流側
の所定位置に停止しているコンテナ12(12g)に対
し設けられた棒金硬貨繰出装置(釣銭パック作成手段)
21とを有している。
【0014】さらに、釣銭作成装置は、該コンテナ12
(12g)より下流側の所定位置に停止しているコンテ
ナ12(12h)に対し設けられた小束紙幣繰出装置
(釣銭パック作成手段)22と、該コンテナ12(12
h)より下流側の所定位置に停止しているコンテナ12
(12i)に対し設けられた棒金硬貨繰出装置(釣銭パ
ック作成手段)23と、該コンテナ12(12i)より
下流側の所定位置に停止しているコンテナ12(12
k)に対し設けられた装填整え装置24と、該コンテナ
12(12k)より下流側の所定位置に停止しているコ
ンテナ12(12m,12n)に対し設けられたトップ
シート供給装置(釣銭パック作成手段)25、ラベル印
字貼付装置26および接着装置(釣銭パック作成手段)
27とを有している。
【0015】加えて、釣銭作成装置は、コンテナ12
(12n)より下流側の所定位置に停止しているコンテ
ナ12(12o)に対し設けられた持上装置28と、該
持上装置28の上側に設けられた移載装置29と、メイ
ンコンベア11の最下流側に対しこれと平行に並設され
たチェック装置30と、チェック装置30の下流側に設
けられたバッグ詰チェック装置31と、コンテナ12
(12i)とコンテナ12(12k)との間の所定位置
に停止しているコンテナ12(12j)の近傍に設けら
れたバラ紙幣繰出装置32と、該バラ紙幣繰出装置32
に隣接して設けられた制御装置33とを有している。制
御装置33には、図3に示すように、釣銭作成装置の全
体的な制御を行うパック作成総合制御部35と、釣銭パ
ックのデータ等が入力されるデータ入力装置(データ入
力手段)36とが設けられている。
【0016】コンテナ12は、図4,図5に示すよう
に、メインコンベア11に連結されたコンテナ本体(釣
銭パック作成手段)38と、該コンテナ本体38に取り
付けられた押さえ部39とを有している。なお、以下
は、コンテナ12がメインコンベア11の上側に位置す
る状態をもって説明する。コンテナ本体38は、メイン
コンベア11の延在方向であるX方向に沿うとともに鉛
直立設された互いに平行な一対の壁部40,40と、両
壁部40のX方向において同側となる各端部同士を連結
させるようY方向に沿って鉛直立設された、壁部40よ
りも長い一対の壁部41,41と、両壁部40および両
壁部41で囲まれた空間部の下部を閉塞させるよう水平
延在する平板状の底面部42とを有しており、これによ
り、コンテナ本体38は、中央に上方開口で平面視長方
形状の凹部44が形成された箱型形状をなしている。
【0017】そして、コンテナ本体38の四隅にはそれ
ぞれ鉛直方向に貫通孔43が形成されている。また、コ
ンテナ本体38の底面部42には、その略全範囲に、鉛
直方向に貫通する貫通孔45が、X方向に沿う多数の等
ピッチの仮想線とY方向に沿う多数の等ピッチの仮想線
とで形成される格子の各交点位置に配置されるよう多数
形成されている。
【0018】加えて、両壁部40の水平延在する上面の
凹部44側にはそれぞれ耐熱性のシール受け部材46が
固定されており、両壁部41の水平延在する上面の凹部
44側には耐熱性のシール受け部材47が固定されてい
る。両シール受け部材46および両シール受け部材47
はこれら全体として長方形枠状をなしている。押さえ部
39は、コンテナ本体38の四隅の貫通孔43に上下摺
動自在にそれぞれ挿通される軸部49と、水平延在状態
ですべての軸部49の上端部に固定された長方形枠状を
なす押さえ部材50と、水平延在状態ですべての軸部4
9の下端部に固定された長方形枠状をなす作動部材51
とを有している。
【0019】ここで、押さえ部材50は、コンテナ本体
38の両壁部40および両壁部41の両シール受け部材
46および両シール受け部材47より外側の上面である
挾持面52上に、シール受け部材46,47の外側を囲
むように設けられており、軸部49が貫通孔43よりも
長くされていることでコンテナ本体38の挾持面52に
対し接離可能とされている。なお、後述するように、ベ
ースシートBSを押さえ部材50と挾持面52との間に
挟んだ状態での、押さえ部材50の上面の高さはシール
受け部材46,47の上面の高さより低くされている。
以上のような構造のコンテナ12が、水平方向に移動す
るメインコンベア11に等ピッチで配置されている。な
お、メインコンベア11には、コンテナ12をコンテナ
12の配置ピッチと等しいピッチで一ピッチずつ断続的
(移動と停止とを繰り返す)に移動させるエアシリンダ
等の駆動装置53(図2参照)が設けられており、該駆
動装置53にはその駆動を制御するコンベア駆動制御部
54(図3参照)が電気的に接続されている。
【0020】次に、ベースシート供給装置14について
説明する。ベースシート供給装置は、図6〜図8に示す
ように、所定のベースシート供給位置に停止しているコ
ンテナ12(12a)の上流側かつ上側に配置された支
持部56にロール状に巻かれた状態で支持された長尺状
の透明または半透明の合成樹脂からなるベースシートB
Sを引き出して、これをコンテナ12(12a)に対し
てその上側に配置するよう供給するもので、ベースシー
ト(パック部材)BSをコンテナ12の移動方向に沿っ
て引き出すベースシート引出装置57と、引き出された
ベースシートBSを係止するベースシート係止装置58
と、引出されたベースシートBSを切断するベースシー
ト切断装置59とを有しており、これらには、これらの
駆動を制御するベースシート供給配置制御部(釣銭パッ
ク作成手段)60(図3参照)が電気的に接続されてい
る。
【0021】ベースシート引出装置57は、ベースシー
ト供給位置に位置するコンテナ12(12a)の下側に
Y方向に配置された支持軸62と、該支持軸62の両端
にそれぞれ下端側が支持された一対の引出アーム63
と、支持軸62より上側にX方向に沿って配置されると
ともに対応する引出アーム63の中間部分に連結された
一対のエアシリンダ等の駆動装置64とを有しており、
両引出アーム63の上端部間には、ベースシートBSを
挾持する挾持部65がコンテナ12(12a)を跨ぐよ
うに設けられている。ここで、駆動装置64は、引出ア
ーム63を揺動させることにより挾持部65をコンテナ
12(12a)の上流側の基本位置と下流側の引出位置
との間で移動させる。
【0022】引出アーム63の上端部に設けられた挾持
部65は、Y方向に延在配置された挾持ベース66と、
該挾持ベース66の両側に配置された一対のエアシリン
ダ等の駆動装置67と、これら駆動装置67に連結され
るとともに挾持ベース66の上側にこれと平行に配置さ
れた挾持体68とを有しており、駆動装置67の作動に
より挾持体68を挾持ベース66に近接させることでこ
れら挾持体68および挾持ベース66でベースシートB
Sを挾持する一方、駆動装置67の作動により挾持体6
8を挾持ベース66から離間させることでベースシート
BSの挾持を解除する。なお、挾持体68および挾持ベ
ース66には、これらが下流側の引出位置に位置すると
きに鉛直方向に沿う複数具体的には四つの溝部69が下
流側部分に形成されている。
【0023】ベースシート係止装置58は、下流側の引
出位置に位置する挾持部65の上側に配置されるもの
で、上下に移動軸体70を配置した複数具体的には二つ
のエアシリンダ等の駆動装置71と、各駆動装置71の
移動軸体70の下側にそれぞれ二つずつ固定されたピン
72とを有している。そして、駆動装置71で下降させ
られたピン72は、引出位置に位置する挾持部65の溝
部69に挿通されるとともに、ピン52の下端面は、前
記コンテナ12(12a)の下流側の押さえ部材50の
上面にほぼ接する位置まで下降される。
【0024】ベースシート切断装置59は、ベースシー
ト供給位置に位置するコンテナ12(12a)の上流か
つ上側にY方向に延在するとともに、その上面に同方向
に延在する図示せぬ溝部が形成されたカッタレール74
と、該カッタレール74の上側に該カッタレール74と
平行に延在するガイドレール75および該ガイドレール
75に沿って移動する移動体76を有するエア駆動式等
の駆動装置77と、カッタレール74の溝部に下端部を
入り込ませるように移動体76の下端に回転自在に設け
られた円板状のカッタ78とを有している。そして、駆
動装置77で移動体76が移動させられると、カッタ7
8がカッタレール74上をY方向に移動し、その結果、
カッタレール74上に敷かれたベースシートBSを切断
する。
【0025】次に、ベースシート配置装置15について
説明する。ベースシート配置装置15は、ベースシート
供給位置に位置するコンテナ12(12a)の上側に配
置されており、ベースシート押込部80と、ベースシー
ト入込部81と、これらを昇降させる互いに平行な一対
のエアシリンダ等の駆動装置82と、ベースシート供給
位置に位置するコンテナ12(12a)の押さえ部39
を昇降させるエアシリンダ等の複数の駆動装置83(図
7参照)とを有している。駆動装置82は、鉛直方向に
延在する昇降軸体84を昇降させるもので、両昇降軸体
84の下端部にベースシート押込部80が、該ベースシ
ート押込部80より上側位置にベースシート入込部81
が取り付けられている。
【0026】ベースシート押込部80は、ベースシート
供給位置に位置するコンテナ12(12a)の凹部44
の若干内側範囲に広がる平面視形状をなす略平板状のも
ので、その周縁部の下部が円弧状に面取りされており、
駆動装置82の駆動で前記コンテナ12(12a)の凹
部44に対し進退可能とされている。
【0027】ベースシート入込部81は、両昇降軸体8
4に固定されたベースプレート86と、図9に示すよう
に、X方向(図9における左右方向)にそれぞれの移動
軸体87A,87Bを配置しかつそれぞれの移動軸体8
7A,87Bを反対方向に向けた状態でベースプレート
86に取り付けられた一対のエアシリンダ等の駆動装置
88A,88Bと、Y方向(図9における上下方向)に
それぞれの移動軸体89A,89Bを配置しかつそれぞ
れの移動軸体89A,89Bを反対方向に向けた状態で
ベースプレート86に取り付けられた一対のエアシリン
ダ等の駆動装置90A,90Bと、各駆動装置88A,
88Bの移動軸体87A,87Bにそれぞれ固定された
水平延在する一対の羽根部91A,91Bと、各駆動装
置90A,90Bの移動軸体89A,89Bに固定され
た水平延在する一対の羽根部92A,92Bとを有して
いる。
【0028】なお、駆動装置82,83,88A,88
B,90A,90Bは、上記したベースシート供給配置
制御部60に電気的に接続されている。駆動装置88A
がその移動軸体87Aを上流側に、駆動装置88Bがそ
の移動軸体87Bを下流側に、駆動装置90Aがその移
動軸体89Aをコンテナ12の移動方向に向って右方
に、駆動装置90Bがその移動軸体89Bをコンテナ1
2の移動方向に向って左方に、それぞれ突出させると、
図9(a)に示すように、すべての羽根部91A,91
B,92A,92Bが互いに離間する方向に水平移動し
た拡開状態となる。
【0029】他方、駆動装置88Aがその移動軸体87
Aを下流側に、駆動装置88Bがその移動軸体87Bを
上流側に、駆動装置90Aがその移動軸体89Aをコン
テナ12の移動方向に向って左方に、駆動装置90Bが
その移動軸体89Bをコンテナ12の移動方向に向って
右方に、それぞれ引き込むと、図9(b)に示すよう
に、羽根部91A,91B,92A,92Bが互いに近
接する方向に水平移動した縮閉状態となる。
【0030】ここで、縮閉状態にあるとき、すべての羽
根部91A,91B,92A,92Bの外側端縁部の平
面視の位置は、ベースシート供給位置に位置するコンテ
ナ12(12a)の押さえ部材50の若干内側範囲に配
置される。他方、拡開状態にあるとき、すべての羽根部
91A,91B,92A,92Bの外側端縁部の平面視
の位置は、ベースシート供給位置に位置するコンテナ1
2(12a)の押さえ部材50よりも外側に配置され
る。
【0031】以上の構成のベースシート供給装置14お
よびベースシート配置装置15のベースシート供給配置
制御部60により制御される作動内容を説明する。ベー
スシート引出装置57の挾持部65が基本位置にあって
ベースシートBSの先端部を挾持体68および挾持ベー
ス66で挾持し、またベースシート係止装置58がすべ
てのピン72を上昇させ、さらにベースシート配置装置
15がベースシート押込部80およびベースシート入込
部81を上昇させ、加えてベースシート入込部81が羽
根部91A,91B,92A,92Bを縮閉状態とした
状態から(図10参照)、まず、ベースシート供給配置
制御部60は、ベースシート引出装置57の駆動装置6
4の作動で引出アーム63を下流側に揺動させ、挾持部
65をベースシート供給位置に位置するコンテナ12
(12a)の上流側(一端側)である基本位置から下流
側(他端側)の引出位置まで移動させる(図11参
照)。これにより、コンテナ12(12a)の上側にベ
ースシートBSを引き出させる。ここで、引き出された
ベースシートBSの先端位置は、コンテナ12(12
a)の押さえ部材50よりも下流側に位置することにな
る。また、引き出されたベースシートBSは、後述する
ように、コンテナ12(12a)の凹部44の形状に合
った状態で敷設された状態で、なお、コンテナ12(1
2a)の押さえ部材50よりもY方向における両外側ま
で延在するようにそのY方向の巾を有している。
【0032】このようにベースシートBSを引き出した
状態で、ベースシート供給配置制御部60は、ベースシ
ート係止装置58の駆動装置71によりピン72を下降
させ、これらを挾持部65の溝部69に挿入させる(図
12参照)。その結果、ピン72が挾持体68および挾
持ベース66で挾持されたベースシートBSの、前記コ
ンテナ12(12a)における下流側部分を突き刺し係
止する。次に、ベースシート供給配置制御部60は、ベ
ースシート引出装置57の駆動装置67の作動により挾
持体68および挾持ベース66を離間させこれらによる
ベースシートBSの挾持を解除させて、その後、駆動装
置64の作動で引出アーム63を上流側に揺動させるこ
とにより、挾持部65を上流側の基本位置に戻す(図1
3参照)。
【0033】続いて、ベースシート供給配置制御部60
は、ベースシート配置装置15の駆動装置82によりベ
ースシート押込部80およびベースシート入込部81を
下降させる(図14参照)。すると、ベースシート係止
装置58がベースシートBSの下流側を係止し、かつベ
ースシート引出装置57の挾持部65がベースシートB
Sの挾持を解除しているため、ベースシート供給位置に
位置するコンテナ12(12a)の凹部44上に延在す
るベースシートBSがロール状に巻かれた側からさらに
引き出されながらベースシート押込部80で前記凹部4
4に押し込まれる。これにより、ベースシートBSは凹
部44の形状に合わせられる。次に、ベースシート供給
配置制御部60は、ベースシート引出装置57の基本位
置に戻してあった挾持部65の挾持体68および挾持ベ
ース66を近接させてこれらでベースシートBSを挾持
させる。
【0034】そして、ベースシート供給配置制御部60
は、ベースシート切断装置59のガイドレール75に沿
って移動体76を移動させることで、カッタ78を転動
させながらカッタレール74の図示せぬ溝部に沿って移
動させ、その結果、カッタ78が、ベースシート引出装
置57で引き出されてその一部がカッタレール74上に
配置されたベースシートBSを切断する(図15参
照)。それとともに、ベースシート係止装置58のピン
72を駆動装置71により上昇させてベースシートBS
への係止を解除させる。ここで、カッタ78によるベー
スシートBSの切断位置は、ベースシート供給位置に位
置するコンテナ12(12a)における上流側であっ
て、ベースシートBSのベースシート押込部80で押し
込まれている部分と挾持部65で挾持されている部分の
間位置となる。
【0035】なお、ベースシート引出装置57の挾持部
65の上流側の戻り位置である基本位置は、カッタレー
ル74の上流側の近傍である。このため、上記のよう
に、ベースシート切断装置59によるベースシートBS
の切断前に、ベースシート引出装置57の挾持部65
を、ベースシートBSへの挾持を解除させて上流側の基
本位置に戻しさらに該基本位置でベースシートBSを挾
持させることにより、シート引出装置57がベースシー
トBSの形状を保持し捲れ上がり等を防止してベースシ
ート切断装置59による切断を良好にする。次に、ベー
スシート供給配置制御部60は、ベースシート供給位置
に位置するコンテナ12(12a)の押さえ部39の作
動部材51を駆動装置83により下側から押圧させて、
その押さえ部材50を上昇させてコンテナ本体38の挾
持面52から離間させる(図16参照)。
【0036】そして、ベースシート供給配置制御部60
は、ベースシート入込部81の駆動装置88A,88
B,90A,90Bにより羽根部91A,91B,92
A,92Bを拡開状態とする(図17参照)。すると、
これら羽根部91A,91B,92A,92Bは、押さ
え部材50とコンテナ本体38との間を内側から外側に
広がる。その結果、ベースシート押込部80で凹部44
に押し込まれたベースシートBSの凹部44から突出す
る側の端縁部が、拡開前の羽根部91A,91B,92
A,92Bの外側にあったことから該羽根部91A,9
1B,92A,92Bの拡開で押さえ部材50とコンテ
ナ本体38との間に入れ込まれる。このとき、ベースシ
ートBSは四方すべての端縁部が押さえ部材50とコン
テナ本体38との間に入れ込まれる。
【0037】この後、ベースシート供給配置制御部60
は、ベースシート配置装置15の駆動装置88A,88
B,90A,90Bにより羽根部91A,91B,92
A,92Bを縮閉させた後、駆動装置83で押さえ部3
9を下降させることで、押さえ部材50をコンテナ本体
38の挾持面52に近接させ、ベースシートBSの端縁
部を押さえ部材50とコンテナ本体38とで挾持させ
る。その結果、ベースシートBSが凹部44の形状に合
った状態でコンテナ本体38に敷設され、かつ外周側が
押さえ部材50により保持された状態となる(図18参
照)。そして、ベースシート供給配置制御部60は、駆
動装置82でベースシート押込部80およびベースシー
ト入込部81を上昇させて、コンテナ本体38の凹部4
4から抜け出させる。
【0038】ここで、ベースシートBSは、ベースシー
ト供給位置に位置するコンテナ12(12a)にセット
された状態で、コンテナ12(12a)の押さえ部材5
0よりも、X方向における両外側およびY方向における
両外側まで延在するようになっている。なお、、ベース
シートBSが少なくとも全体として押さえ部材50の下
側まで延在していれば押さえ部材50による保持が可能
である。以上により、ベースシート供給位置に位置する
一台のコンテナ12(12a)へのベースシートBSの
セットが完了することになり、この完了に伴ってベース
シート供給配置制御部60は、パック作成総合制御部3
5に対し移動許容信号を出力する。
【0039】次に、棒金硬貨繰出装置16〜19,2
1,23について説明する。6台の棒金硬貨繰出装置1
6〜19,21,23は、ほぼ同様の構成のもので、そ
れぞれ、図19,図20に示すように、バラ硬貨から円
柱状の棒金硬貨Cを作成する硬貨包装機94と、該硬貨
包装機94で作成された棒金硬貨Cをコンテナ12に向
け移動させる棒金硬貨コンベア95と、該棒金硬貨コン
ベア95に設けられたガイド部材96と、棒金硬貨コン
ベア95で送られた棒金硬貨Cをパックデータに基づい
て計数しつつ対応するコンテナ12に繰り出す計数繰出
装置97とを有している。そして、棒金硬貨繰出装置1
6〜19,21,23は、それぞれ、棒金硬貨繰出制御
部(釣銭パック作成手段)98〜101,103,10
4の対応するものに電気的に接続されている。
【0040】硬貨包装機94は、バラ硬貨が投入される
ホッパ105と、該ホッパ105に投入されたバラ硬貨
を所定枚数集積させて包装紙を巻き付けることにより円
柱状の棒金硬貨を作成する包装機本体106と、該包装
機本体106で作成された棒金硬貨Cを放出させる放出
部107とを有するもので、放出部107は、棒金硬貨
CをX方向に平行させた状態で放出させるようになって
いる。
【0041】棒金硬貨コンベア95は、移動する無端ベ
ルト108を有するもので、略水平でY方向に延在して
いる。そして、硬貨包装機94の放出部107から無端
ベルト108の上面上に放出された棒金硬貨CをX方向
に平行させた状態のまま、該棒金硬貨Cの軸線方向に直
交する方向に移動させる。
【0042】ガイド部材96は、無端ベルト108の側
部からコンテナ12側へ向うほど内側に位置するよう傾
斜する傾斜部109と、該傾斜部109のコンテナ12
側の端部から無端ベルト108の移動方向に平行に延在
する直進部110とを有する折曲形状の棒部材からなる
もので、無端ベルト108の上面の若干上側に該上面に
平行に配置されており、無端ベルト108で搬送される
棒金硬貨Cの軸線方向における一端部に接触してこれを
案内し、該軸線方向の位置を所定の位置に位置決めす
る。
【0043】計数繰出装置97は、棒金硬貨コンベア9
5の先端部に設けられるもので、棒金硬貨コンベア95
側に配置されたガイド部111と、該ガイド部111の
棒金硬貨コンベア95に対し反対側に回転可能に配置さ
れた繰出部材112と、該繰出部材112をその回転量
を制御しつつ回転させる駆動部113とで構成されてい
る。ここで、ガイド部材96の直進部110はガイド部
111内まで延びており、これにより、ガイド部111
は、棒金硬貨コンベア95で搬送されガイド部材96で
軸線方向の位置決めがなされた棒金硬貨Cを軸線方向の
位置決めをした状態で案内する。繰出部材112は、X
方向に延在する軸114を中心に回転可能とされてお
り、X方向に延在する溝部115が外周部に等ピッチで
複数具体的には四カ所形成されている。
【0044】そして、繰出部材112は、駆動部113
による回転中に、溝部115がガイド部111側に位置
することで、該ガイド部111から棒金硬貨Cを一つ、
軸線方向の位置をずらすことなく該溝部115に受け入
れさせるとともに、該溝部115が下方に向くことで、
棒金硬貨Cをその軸線方向の位置が決められた状態のま
ま下方に繰り出させる。そして、駆動部113が繰出部
材112の回転量を制御することで、計数しながらの繰
り出しが可能となる。ここで、繰出部材112の棒金硬
貨Cの繰出位置は常に一定で、対応するコンベア12の
凹部44の上側所定位置とされており、棒金硬貨Cをそ
の軸線方向をX方向に平行させた状態で凹部11のベー
スシートBS上に繰り出す。
【0045】そして、棒金硬貨繰出制御部98は、図1
に示すように、所定の棒金装填第一位置に停止している
コンテナ12(12b)に対し棒金硬貨繰出装置16で
100円硬貨50枚の棒金硬貨をパックデータに基づい
て必要数だけ繰り出させることになり、同様に、棒金硬
貨繰出制御部99は、所定の棒金装填第二位置に停止し
ているコンテナ12(12c)に対し棒金硬貨繰出装置
17で50円硬貨50枚の棒金硬貨を、棒金硬貨繰出制
御部100は所定の棒金装填第三位置に停止しているコ
ンテナ12(12d)に対し棒金硬貨繰出装置18で1
0円硬貨50枚の棒金硬貨を、棒金硬貨繰出制御部10
1は所定の棒金装填第四位置に停止しているコンテナ1
2(12e)に対し棒金硬貨繰出装置19で500円硬
貨50枚の棒金硬貨を、棒金硬貨繰出制御部103は所
定の棒金装填第六位置に停止しているコンテナ12(1
2g)に対し棒金硬貨繰出装置21で5円硬貨50枚の
棒金硬貨を、棒金硬貨繰出制御部104は所定の棒金装
填第七位置に停止しているコンテナ12(12i)に対
し棒金硬貨繰出装置23で1円硬貨50枚の棒金硬貨
を、それぞれ必要数だけ繰り出させることになる。
【0046】以上により、硬貨包装機94、棒金硬貨コ
ンベア95、ガイド部材96および計数繰出装置97を
有する棒金硬貨繰出装置が一金種に対し一台設けられ、
このような棒金硬貨繰出装置16〜19,21,23が
複数具体的にはすべての金種分設けられていることにな
る。
【0047】残りの棒金硬貨繰出装置20は、棒金硬貨
繰出制御部(釣銭パック作成手段)102で制御される
ことにより、パックデータに基づいて所定の棒金装填第
五位置に停止しているコンテナ12(12f)に対して
500円硬貨20枚の棒金硬貨を繰り出すもので、上記
と同様のホッパ105、包装機本体106および放出部
107を有する硬貨包装機94と、該硬貨包装機94で
作成された棒金硬貨を計数しつつ対応するコンテナ12
(12f)に繰り出す計数繰出装置97とを有してい
る。なお、この棒金硬貨繰出装置20の硬貨包装機94
の放出部107は、棒金硬貨をY方向に向けた状態で放
出させるようになっており、計数繰出装置97はこの姿
勢のまま硬貨を計数しつつ一定の繰出位置から対応する
コンテナ12(12f)に落下させる。
【0048】なお、棒金硬貨繰出装置20が他の棒金硬
貨繰出装置16〜19,21,23と異なって棒金硬貨
をY方向に向けた状態で放出させるのは、500円硬貨
の20枚巻きという軸線方向における長さが短い棒金硬
貨を放出させるため、その方向を他のものと異ならせて
もよいからである。しかしながら、棒金硬貨繰出装置2
0を他の棒金硬貨繰出装置16〜19,21,23と同
様の構成にしてもよい。また、これら棒金硬貨繰出装置
16〜23は、停止状態のコンテナ12のそれぞれ異な
るものに対して棒金硬貨を繰り出すようになっている。
さらに、棒金硬貨繰出制御部98〜104は、それぞ
れ、対応するコンテナ12に必要な棒金をすべて繰り出
した後、パック作成総合制御部35に対し移動許容信号
を出力する。
【0049】次に、小束紙幣繰出装置22について説明
する。小束紙幣繰出装置22は、図21,図22に示す
ように、100枚の紙幣を一つに束ねた多数の小束紙幣
S1を整列状態で収納可能な各金種別の収納部133〜
136を有する収納箱体118と、各金種別の収納部1
33〜136にそれぞれ設けられ、所定の小束紙幣装填
位置に停止しているコンテナ12(12h)に対し装填
させるべき小束紙幣S1を一束ずつパックデータに基づ
いて繰り出す繰出装置119と、各繰出装置119から
繰り出された小束紙幣S1をそれぞれ略所定の位置に載
置させる載置台120と、該載置台120上の小束紙幣
S1の位置を揃える整列装置121と、載置台120上
で整列された小束紙幣S1を、パックデータに基づいて
一束ずつ把持し所定の小束紙幣装填位置に停止している
コンテナ12(12h)に装填させる把持搬送装置12
2とを有しており、繰出装置119、整列装置121お
よび把持搬送装置122は、これらの作動を制御する小
束紙幣繰出制御部(釣銭パック作成手段)123(図3
参照)に電気的に接続されている。
【0050】収納箱体118は、コンテナ12側が下側
に位置するように傾斜配置された底板部125と、底板
部125のコンテナ12側の端縁部から底板部125に
垂直に立設された板部126と、底板部125のコンテ
ナ12に対し反対側の端縁部から底板部125に垂直に
立設された板部127と、底面部125のX方向におけ
る両端縁部から底板部125に垂直に立設された一対の
板部128,129と、これら板部128,129の間
にこれらに平行に配置された仕切板部130〜132と
を有している。これにより、収納箱体118には、板部
128と仕切板部130との間、仕切板部130と仕切
板部131との間、仕切板部131と仕切板部132と
の間および仕切板部132と板部129との間に、上方
開口する四つの収納部133〜136が画成されてい
る。ここで、収納部133〜136は、各金種別とされ
ており、具体的には、収納部133および収納部134
は千券用、収納部135は五千券用、収納部136は将
来的に使用される万券用とされている。ここで、将来的
に使用されるケースとしては、例えば、金融自由化に伴
い、一般店舗でも外貨両替が可能となるので、そのよう
な場合には、一般店舗でも、万券を支払う準備が必要と
なるケースである。勿論、収納部133〜136をいず
れの金種用とすることも任意に可能である。
【0051】各収納部133〜136には、自重により
板部126の方向に移動可能な押圧体137がそれぞれ
設けられている。すなわち、各収納部133〜136に
は、小束紙幣S1が板部126に平行をなしかつ長手方
向をX方向に沿わせた状態で底板部125の傾斜に沿っ
て下から上へ積み上げられることになり、その最も上側
の小束紙幣S1のさらに上側に押圧体137が配置され
ることで、該押圧体137が小束紙幣S1を板部126
の方向に押圧する。
【0052】各収納部133〜136の底板部125の
板部126側には、図示せぬ貫通孔が各収納部133〜
136毎に形成されており、繰出装置119は、対応す
る貫通孔に挿通可能な繰出ピン139と、該繰出ピン1
39を底板部125に対し上側に突出および下側に引込
ませるように駆動するエアシリンダ等の駆動装置140
とを有している。この繰出装置119は、駆動装置14
0で繰出ピン139を底板部125から突出させること
で、板部126に当接していた最下の小束紙幣S1を板
部126に沿って放出させ、その後、繰出ピン139を
底板部125から引込むことで次の小束紙幣S1を板部
126に当接させる。
【0053】載置台120は、収納箱体118の板部1
26の上端とほぼ同じ高さでそのコンテナ12側に水平
配置されており、X方向に収納箱体118と略同じ範囲
に延在していて、繰出装置119で収納箱体118から
放出された小束紙幣S1を載置させる。載置台120に
は、図23に示すように、コンテナ12側およびコンテ
ナ12に対し反対側の両端縁部に多数の溝部141が形
成されている。なお、小束紙幣繰出制御部123がパッ
クデータに基づいて繰出装置119により収納箱体11
8から放出させた小束紙幣S1は、X方向においては収
納部133〜136のうち収納されていたものと位置を
合わせて載置台120上に載置される。言い換えれば、
各金種別に異なる位置に載置される。
【0054】整列装置121は、図23,図24に示す
ように、載置台120の上方の収納箱体118側(図2
3における上側)にX方向に沿って設けられた角棒状の
整列部材143と、該整列部材143の両端部にそれぞ
れ連結され、該整列部材143をX方向に沿わせた状態
のままY方向に移動させるエアシリンダ等の駆動装置1
44とを有している。この整列装置121は、整列部材
143を最もコンテナ12から離間させた状態とするこ
とで、収納箱体118から放出された小束紙幣S1をそ
の上方を通過させることになり、その結果、収納箱体1
18から放出された小束紙幣S1が載置台120上に載
置される。そして、この状態で小束紙幣繰出制御部12
3が駆動装置144により整列部材143をコンテナ1
2の方向に移動させると、該整列部材143が載置台1
20上の小束紙幣S1の収納箱体118側に当接し、こ
れを押圧してその姿勢を整列部材143に沿わせかつそ
のY方向の位置を所定の位置に位置させる。ここで、こ
の位置は具体的には載置台120の両側の溝部141の
中央位置である。
【0055】把持搬送装置122は、小束紙幣繰出制御
部123で制御されるもので、載置台120の各金種別
に異なる位置に放出され整列させられるすべての小束紙
幣S1に対し一台で共用される。把持搬送装置122
は、図21,図22に示すように、収納箱体118の上
側にX方向に延在するガイドレール146、該ガイドレ
ール146に沿って移動する移動体147、該移動体1
47にY方向に延在するよう固定されたガイドレール1
48および該ガイドレール148に沿って移動する移動
体149を有するエア駆動式等の搬送駆動装置150
と、該搬送駆動装置150の移動体149に取り付けら
れた、鉛直延在するガイド軸151および該ガイド軸1
51に沿って昇降する移動体152を有するエア駆動式
等の昇降駆動装置153と、移動体152に取り付けら
れた把持部154とを有している。
【0056】把持部154は、移動体152に固定され
たベース156と、両側に移動軸体157を有し、これ
ら移動軸体157をY方向に沿わせた状態でベース15
6に取り付けられたエアシリンダ等の把持駆動装置15
8と、把持駆動装置158の両側の移動軸体157に互
いに鏡面対称をなすように取り付けられるとともに把持
駆動装置158で互いに近接および離間させられる一対
の爪部159と、把持駆動装置158の下側にこれに対
し昇降自在に設けられるとともに下降方向にバネ等で付
勢された押付部材160とを有している。爪部159
は、鏡面対称をなす他の爪部159の方向に延出すると
ともに載置台120の溝部141を上下に通過可能な下
板部161をそれぞれ有しており、該下板部161より
上側に押付部材160は配置されている。
【0057】以上の構成の小束紙幣繰出装置22の小束
紙幣繰出制御部123により制御される作動内容を説明
する。小束紙幣繰出制御部123は、繰出装置119の
繰出ピン139を収納箱体118から引込み、把持搬送
装置122の把持部154を載置台120の上方から退
避させ、整列装置121の整列部材143を収納箱体1
18側に位置させた状態(図25参照)から、パックデ
ータに基づいて収納箱体118の所定の収納部133〜
136の繰出装置119の繰出ピン139を収納箱体1
18内に突出させることにより、対応する小束紙幣S1
を整列部材143を越えさせて載置台120上に載置さ
せる(図26参照)。ここで、小束紙幣S1はX方向に
おいては各金種別の放出位置に放出される。なお、繰出
ピン139は、その後、即座に収納箱体118から退避
させられる。
【0058】次に、小束紙幣繰出制御部123は、整列
部材143をコンテナ12の方向に移動させ(図27参
照)、小束紙幣S1のY方向の整列および位置決めを行
った後、整列部材143を収納箱体118側に戻すとと
もに、この小束紙幣S1の真上である所定の把持位置に
同じパックデータに基づいて搬送駆動装置150で把持
部154を移動させる(図28参照)。このとき、小束
紙幣繰出制御部123は、昇降駆動装置153により把
持部154を上昇状態としかつ把持駆動装置158で爪
部159同士を離間状態としている。
【0059】次いで、把持位置にある該把持部154を
昇降駆動装置153で下降させる。そして、爪部159
の下板部161が載置台120より下側に位置する所定
高さまで把持部154を下降させた後、把持駆動装置1
58で対向する爪部159同士を近接させて小束紙幣S
1の真下まで移動させる(図29参照)。ここで、この
把持部154の下降で、押付部材160が小束紙幣S1
に当接し付勢力に抗して上昇する。
【0060】次に、小束紙幣繰出制御部123は、昇降
駆動装置153で把持部154を上昇させる。すると、
把持部154は、爪部159を載置台120の溝部14
1を通過させつつ載置台120より上側に位置させ、そ
の際に、押付部材160の付勢力で小束紙幣S1を対向
する両側の爪部159の下板部161に押し付けさせ
る。そして、小束紙幣繰出制御部123は、このように
両側の爪部159と押圧部材160とに小束紙幣S1を
挾持させた状態で、搬送駆動装置150を駆動し所定の
小束紙幣装填位置に停止しているコンテナ12(12
h)の上方位置に把持部154を移動させる(図30参
照)。そして、把持部154を昇降駆動装置153で下
降させた後、把持部154の両側の爪部159を把持駆
動装置158で離間させて、把持していた小束紙幣S1
を落下させ、小束紙幣装填位置に位置するコンテナ12
(12h)の凹部44のベースシートBS上に装填させ
る。
【0061】ここで、小束紙幣繰出制御部123は、所
定の小束紙幣装填位置に停止しているコンテナ12(1
2h)に対する把持部154すなわち小束紙幣S1のY
方向の位置を、パックデータに基づいて同コンテナ12
(12h)に装填される他の現金の内容等に応じた最適
な位置に位置させることになる。すなわち、他の現金と
の関係等から、図31に実線で示すように、凹部44の
最も収納箱体118側に装填させたり、図31に二点鎖
線で示すように、凹部44の最も収納箱体118に対し
反対側に装填させたり、図31に一点鎖線で示すよう
に、凹部44のこれらの間位置に装填させたりするよう
になっている。
【0062】以上のようにして、小束紙幣装填位置に位
置するコンテナ12(12h)に対し必要な小束紙幣S
1をすべて装填させると、小束紙幣繰出制御部123
は、パック作成総合制御部35に対し移動許容信号を出
力する。なお、把持部154を移動体152に対し鉛直
軸回りに90度回転可能とすることで、所定の小束紙幣
装填位置に停止しているコンテナ12(12h)に対す
る把持部154すなわち小束紙幣S1の向きを、パック
データに基づいて同コンテナ12(12h)に装填され
る他の現金の内容等に応じた最適な姿勢に設定すること
ができる。すなわち、図32(a)に示すように、棒金
硬貨C等の他の現金との関係等から、上述と同様にX方
向に小束紙幣S1の長手方向を平行させたり、図32
(b)に示すように、Y方向に小束紙幣S1の長手方向
を平行させたりすることができる。勿論、この場合、把
持部154の位置と姿勢とを組み合わせて制御すること
になる。
【0063】次に、バラ紙幣繰出装置32について説明
する。図1に示すバラ紙幣繰出装置32は、バラ紙幣繰
出制御部163(図3参照)により制御されるもので、
パックデータに基づいて、所定のバラ紙幣装填位置に停
止しているコンテナ12(12j)に対するバラ紙幣を
集積状態で繰り出す。すなわち、後述するように、店舗
単位またはレジ単位で入力される釣銭データからパック
データが作成されるわけであるが、準備すべき金種別の
紙幣の枚数(金額)が100枚単位であれば、前記した
小束紙幣S1を準備すればよいが、場合により、金種別
に30枚、50枚などのように、100枚に満たない紙
幣を準備する必要があるとき、このバラ紙幣繰出装置3
2によってバラ紙幣を繰り出すものである。
【0064】ここで、バラ紙幣繰出装置32では、一度
の繰り出しで繰り出しが可能な限度枚数(紙幣量)が予
め決められており、バラ紙幣繰出制御部163では、所
定のバラ紙幣装填位置に位置したコンテナ12(12
j)に対し繰り出すバラ紙幣の総繰出枚数(総紙幣量)
がこの限度枚数を越える場合には、一度の繰り出しの繰
出枚数が限度枚数以内に納まるように複数回に分割して
繰り出しを行うようになっている。他方、総繰出枚数が
限度枚数を越えない場合には、すべての金種を一度に繰
り出すことになるが、勿論、各金種毎に分類した状態で
集積させて繰り出させることになる。そして、上記分割
が必要な場合、バラ紙幣繰出制御部163は、金種別に
分割を行うようになっている。勿論、同じ金種について
も分割が必要な場合は、最も繰り出しの回数が少なくな
るように分割して繰り出しを行う。
【0065】ここで、コンテナ12の近傍には、コンテ
ナ12が所定のバラ紙幣装填位置に停止すると、これを
視覚的および聴覚的の少なくともいずれか一方で報知す
る装填報知装置164と、作業者による押圧操作(外部
操作)が入力される確認ボタン165と、分割で繰り出
しが行われる場合に、これを視覚的および聴覚的の少な
くともいずれか一方で報知する分割報知装置166とが
設けられており、これらはバラ紙幣繰出制御部163に
接続されている。
【0066】そして、一のコンテナ12が所定のバラ紙
幣装填位置に停止すると、バラ紙幣繰出制御部163
は、装填報知装置164によりこれを報知させるととも
に、当該コンテナ12(12j)に対するパックデータ
に基づいてバラ紙幣繰出装置32でバラ紙幣を繰り出さ
せることになる。ここで、バラ紙幣を一度で繰り出す場
合、バラ紙幣繰出制御部163は、当該バラ紙幣をバラ
紙幣繰出装置163で繰り出させるとともに、その後、
確認ボタン165が一度操作されると、パック作成総合
制御部35に対し移動許容信号を出力する。
【0067】他方、バラ紙幣を複数回に分割して繰り出
す場合、バラ紙幣繰出制御部163は、分割報知装置1
66により報知を行わせるとともに、バラ紙幣の一度目
の繰り出しをバラ紙幣繰出装置32に行わせて、その
後、作業者により確認ボタン165が操作されるまでバ
ラ紙幣繰出装置32の次の繰り出しを規制する。他方、
作業者により確認ボタン165が操作されると、次の繰
り出しをバラ紙幣繰出装置32に行わせる。このように
して、前回の繰り出しに対する確認ボタン165の操作
入力を前提として順次繰り出しを行わせ、分割された最
後の繰り出しが行われた後、確認ボタン165が操作さ
れると、パック作成総合制御部35に対し移動許容信号
を出力する。
【0068】なお、パック作成総合制御部35では、こ
の移動許容信号がバラ紙幣繰出制御部163から出力さ
れるまでコンテナ12(12j)の次の一ピッチ分の移
動を規制する。他方、この移動許容信号が出力される
と、これを条件の一つとしてコンテナ12(12j)を
一ピッチ分移動させる。
【0069】次に、装填整え装置24について説明す
る。この装填整え装置24は、コンテナ12内に繰り出
された棒金硬貨等の装填状態を整えるもので、図33に
示すように、バラ紙幣装填位置の下流側の所定の整え位
置に位置するコンテナ12(12k)の上側に配置され
ており、装填整え制御部168(図3参照)でその作動
が制御される。
【0070】装填整え装置24は、整え位置に位置する
コンテナ12(12k)の上方に、上下方向に配置され
るガイドレール167および該ガイドレール167に沿
って移動する移動体169を有するエア駆動式等の駆動
装置170と、該駆動装置170の移動体169の下端
部に固定された整え部材171と、整え位置に位置する
コンテナ12(12k)の若干上方に配置されて該コン
テナ12(12k)における棒金硬貨Cの装填状態を監
視するセンサ172とを有している。
【0071】整え部材171は、Y方向における中央部
173が最も下側に位置し、その両側が外側に位置する
ほど上側に位置するよう傾斜する傾斜面174とされて
いる。なお、中央部173の配置位置は、棒金硬貨繰出
装置16〜21,23の棒金硬貨Cの繰出落下位置と一
致されている。センサ172は、棒金硬貨Cの積み上げ
高さがコンテナ12(12k)より上側所定位置に達す
るとこれを検出するもので、具体的には、該棒金硬貨C
で光路が遮断されることによりこれを検出する光学式の
ものが用いられている。
【0072】装填整え制御部168は、センサ172で
棒金硬貨Cが検出されると、棒金硬貨Cの装填状態が不
良であると判定して、駆動装置170により整え部材1
71を下降させる(図34参照)。すると、該整え部材
171が積み上げられた棒金硬貨Cに上側から当接して
これを側方に移動させるように押圧し積み上げ状態を崩
して装填状態を整える。なお、センサ172を設けず
に、整え位置に位置したコンテナ12(12k)に対し
て必ず整え部材171を少なくとも一度下降させて棒金
硬貨Cの装填状態を整えるようにしてもよい。また、こ
の装填整え装置24を、バラ紙幣装填位置の下流側の所
定の整え位置に加えて、さらに、上流側に位置する、一
つまたは複数のコンテナ12の上側に配置しても良い。
【0073】次に、トップシート供給装置25について
説明する。トップシート供給装置25は、図35〜図3
7に示すように、整え位置より下流側の所定のトップシ
ート供給位置に停止しているコンテナ12(12m)の
上側に透明または半透明の合成樹脂からなるトップシー
ト(パック部材)TSを配置させるもので、トップシー
ト供給位置に停止しているコンテナ12(12m)より
上流側かつ上側に配置された支持部176を有してお
り、該支持部176にロール状に巻かれた状態で支持さ
れた長尺状のトップシートTSを引き出して、これをコ
ンテナ12(12m)に対して凹部44内に充填された
現金を覆うように配置させる。
【0074】トップシート供給装置25は、トップシー
トTSをコンテナ12の搬送方向にほぼ沿って引き出す
トップシート引出装置177と、引き出されたトップシ
ートTSを係止するトップシート係止装置178と、引
き出されたトップシートTSを切断するトップシート切
断装置179とを有しており、これらには、これらの駆
動を制御するトップシート供給接着制御部(釣銭パック
作成手段)180(図3参照)が電気的に接続されてい
る。
【0075】トップシート引出装置177は、トップシ
ート供給位置に位置するコンテナ12(12m)の下側
にY方向に配置された支持軸182と、該支持軸182
の両端にそれぞれ下端側が支持された一対の引出アーム
183と、支持軸182より上側にX方向に沿って配置
されるとともに対応する引出アーム183の中間部分に
連結された一対のエアシリンダ等の駆動装置184とを
有しており、両引出アーム183の上端部間には、トッ
プシートTSを挾持する挾持部185が、コンテナ12
(12m)をY方向に跨ぐように設けられている。駆動
装置184は、引出アーム183を揺動させることによ
り挾持部185を上流側の基本位置と下流側の引出位置
との間で移動させる。
【0076】引出アーム183の上端部に設けられた挾
持部185は、Y方向に配置された挾持ベース186
と、該挾持ベース186の両側に配置された一対のエア
シリンダ等の駆動装置187と、これら駆動装置187
に連結されるとともに挾持ベース186の上側にこれと
平行に配置された挾持体188とを有しており、駆動装
置187の作動で挾持体188を挾持ベース186に近
接させることでこれら挾持体188および挾持ベース1
86でトップシートTSを挾持する一方、駆動装置18
7の作動で挾持体188を挾持ベース186から離間さ
せることでトップシートTSの挾持を解除する。なお、
挾持体188および挾持ベース186には、これらが下
流側の引出位置に位置する状態で鉛直方向に沿う複数具
体的には四つの溝部189が下流側部分形成されてい
る。
【0077】トップシート係止装置178は、下流側の
引出位置に位置する挾持部185の上側に配置されるも
ので、複数具体的には二つのエアシリンダ等の駆動装置
190と、各駆動装置190の下側にそれぞれ二つずつ
設けられて各駆動装置190で上下に移動させられるピ
ン191とを有している。ここで、駆動装置190で下
降させられたピン191は、引出位置に位置する挾持体
188および挾持ベース186の溝部189に挿通され
る。
【0078】トップシート切断装置179は、トップシ
ート供給位置に位置するコンテナ12(12m)の上流
かつ上側にY方向に延在するよう配置されるとともにそ
の上面に同方向に延在する図示せぬ溝部が形成されたカ
ッタレール192と、該カッタレール192の上側に該
カッタレール192と平行に延在するガイドレール19
3および該ガイドレール193に沿って移動する移動体
194を有するエア駆動式等の駆動装置195と、カッ
タレール192の溝部に下端部が入り込むように移動体
195の下端に回転自在に設けられた円板状のカッタ1
96とを有している。そして、駆動装置195の移動体
194が移動させられると、カッタ196がカッタレー
ル192上を移動し、その結果、カッタレール192上
に敷かれたトップシートTSを切断する。
【0079】次に、ラベル印字貼付装置26について説
明する。ラベル印字貼付装置26は、トップシートTS
をロール状に支持する支持部176とトップシート引出
装置177との間に配置されるもので、一面が接着面と
されたラベル(釣銭パック確認手段,第2票体)Lを接
着面側で保持するラベルシートLSをロール状に支持す
る支持部198と、ラベルシートLSを搬送するととも
にパックデータに基づいてラベルシートLSの各ラベル
に所定の内容を印字する印字部199と、該印字部19
9で印字が行われたラベルシートLSを下側に180゜
折り曲げることにより、ラベルシートLSからラベルL
を一部剥がして突出させるローラ等の折曲部200と、
該折曲部200で一部剥がされたラベルLを上側から負
圧で吸着して保持する昇降自在の保持部201と、ラベ
ルLが剥がされたラベルシートLSを巻き取る巻取部2
02と、保持部201の下降でこれに保持されたラベル
LをトップシートTSに上側から貼付させる際にトップ
シートTSを下側で支持する貼付台203とを有してお
り、印字部199、保持部201および巻取部202に
は、これらの作動を制御するラベル印字貼付制御部20
4が電気的に接続されている。ラベルLは各コンテナ1
2毎すなわち各釣銭パックP毎に印字されて作成される
ことになり、貼付される釣銭パックP内に充填される現
金の種類毎の数およびバーコードデータ等が印字され
る。
【0080】次に、接着装置27について説明する。接
着装置27は、トップシート供給位置に停止しているコ
ンテナ12(12m)の上側に昇降自在に設けられた横
方向接着部206と、トップシート供給位置より一ピッ
チ下流側の縦接着位置に停止しているコンテナ12(1
2n)の上側に昇降自在に設けられた縦方向接着部20
7とを有している。
【0081】横方向接着部206は、一対の移動軸体2
10(図42参照)を上下方向に配したエアシリンダ等
の駆動装置211と、各移動軸体210に固定されると
ともに高さおよびY方向の位置を互いに合わせた状態で
Y方向に延在する一対のシール部208とを有してお
り、これらシール部208は、加熱状態に維持されると
ともに、駆動装置211により下降させられると、トッ
プシート供給位置に停止しているコンテナ12(12
m)のY方向に延在する一対のシール受け部材47にそ
れぞれ全面的に接触する。
【0082】縦方向接着部207は、一対の移動軸体2
12(図42参照)を上下方向に配したエアシリンダ等
の駆動装置213と、移動軸体212に固定されるとと
もに高さおよびX方向の位置を互いに合わせた状態でX
方向に沿って延在する一対のシール部209とを有して
おり、これらシール部209は、加熱状態に維持される
とともに、駆動装置213で下降させられると、トップ
シート供給位置より一ピッチ下流側に位置を異ならせて
停止しているコンテナ12(12n)のX方向に延在す
る一対のシール受け部材46に全面的に接触する。
【0083】なお、縦方向接着部207をコンテナ12
の一ピッチ分上流側に移動させた仮想状態を平面視する
と仮定すると、縦方向接着部207の両シール部209
と横方向接着部206の両シール部208は、それぞれ
の端部が隣り合うものの端部と重なり合う全体として長
方形枠状になる。ここで、横方向接着部206と縦方向
接着部207とは、駆動装置211,213が同時に駆
動されることで、一体的に昇降させられるようになって
おり、その昇降は上述したトップシート供給接着制御部
180で制御される。
【0084】以上の構成のトップシート供給装置25、
ラベル印字貼付装置26および接着装置27の作動内容
を説明する。まず、ラベル印字貼付制御部204では、
パックデータに基づいて、ラベル印字貼付装置26によ
り各コンテナ12毎のデータをコンテナ12の順番にし
たがってラベルLに印字している。また、このようなラ
ベルLのうち、トップシート供給位置に位置するコンテ
ナ12(12m)に対するものを保持部201でラベル
シートLSから受け取り、トップシートTSに、該コン
テナ12(12m)上へのトップシートTSの引き出し
前に予め貼付させている。
【0085】このようにラベルLの貼付が完了した状態
において、挾持部65が基本位置にあってトップシート
TSの先端部を近接する挾持体188および挾持ベース
186で挾持し、トップシート係止装置178がピン1
91を上昇させ、さらに横方向接着部206と縦方向接
着部207とを上昇させた状態(図38参照)から、ま
ず、トップシート供給接着制御部180は、トップシー
ト引出装置177の駆動装置184の作動で引出アーム
183を下流側に揺動させ、挾持部185をトップシー
ト供給位置に位置するコンテナ12(12m)の上流側
(一端側)である基本位置から下流側(他端側)の引出
位置まで移動させる。これにより、コンテナ12(12
m)の上側にトップシートTSを引き出させる(図39
参照)。ここで、引き出されたトップシートTSの先端
位置は、コンテナ12(12m)の押さえ部材50より
も下流側に位置することになる。また、引き出されたト
ップシートTSは、コンテナ12(12m)の押さえ部
材50よりもY方向における両外側まで延在するような
巾を有している。なお、トップシートTSは少なくとも
全体としてシール受け部材46,47より外側まで延在
していればよい。
【0086】引き出されたトップシートTSには、トッ
プシート供給位置に停止しているコンテナ12(12
m)に対するラベルLがその凹部44の略中央位置とな
る位置に貼付されている。この状態で、トップシート供
給接着制御部180は、トップシート係止装置178の
駆動装置190によりピン191を下降させ、挾持体1
88および挾持ベース186の溝部189に挿入させ
る。その結果、ピン191が挾持体188および挾持ベ
ース186で挾持されたトップシートTSの、トップシ
ート供給位置に位置するコンテナ12(12m)におけ
る下流側部分を突き刺し係止する(図40参照)。
【0087】次に、トップシート供給接着制御部180
は、トップシート引出装置177の駆動装置187の作
動により挾持体188および挾持ベース186によるト
ップシートTSの挾持を解除させ、その後、駆動装置1
84の作動で引出アーム183を上流側に揺動させるこ
とにより、挾持部185を上流側の基本位置に戻す(図
41参照)。続いて、トップシート供給接着制御部18
0は、駆動装置211,213により横方向接着部20
6と縦方向接着部207とを同時に下降させ、トップシ
ートTSとベースシートBSとの重なり部分を、横方向
接着部206の前後のシール部208とトップシート供
給位置に位置するコンテナ12(12m)の前後のシー
ル受け部材47との間で挾む。これと同時に、トップシ
ートTSとベースシートBSとの重なり部分を、縦方向
接着部207の左右のシール部209とトップシート供
給位置より一ピッチ下流側の縦接着位置に位置するコン
テナ12(12n)の左右のシール受け部材46との間
で挾むことになる(図42参照)。
【0088】すると、トップシート供給位置に位置する
コンテナ12(12m)においては、トップシートTS
およびベースシートBSが凹部44に対し前後となる二
カ所で直線状に熱接着され、縦接着位置に位置するコン
テナ12(12n)においては、トップシートTSおよ
びベースシートBSが凹部44に対し左右となる二カ所
で直線状に熱接着される。ここで、シール部208,2
09およびシール受け部材46,47は、その配置によ
り、トップシートTSおよびベースシートBSを、コン
テナ12の凹部44の外側かつ押さえ部材50の内側で
接着させることになる。シール部208,209がシー
ル受け部材46,47に接触する以降のタイミングで、
トップシート供給接着制御部180は、シート引出装置
177の上記基本位置に戻してあった挾持部185でト
ップシートTSを挾持させる。
【0089】そして、トップシート供給接着制御部18
0は、トップシート切断装置179の移動体194をガ
イドレール193に沿って移動させることで、カッタ1
96を転動させながらカッタレール192の図示せぬ溝
部に沿って移動させ、その結果、該カッタ196が、ト
ップシート引出装置177で引き出されてその一部がカ
ッタレール192上に敷かれたトップシートTSを切断
する(図43参照)。なお、カッタ196による切断位
置は、トップシートTSのコンテナ12(12m)にお
ける上流側であって横方向接着部206で接着されてい
る部分と挾持部185で挾持されている部分との間位置
となる。
【0090】ここで、トップシート引出装置177の挾
持部185の上流側の戻り位置である基本位置は、カッ
タレール192の上流側の近傍である。このため、トッ
プシート切断装置179によるトップシートTSの切断
前に、上記したように、トップシート引出装置177の
挾持部185を、トップシートTSへの挾持を解除させ
て上流側の基本位置に戻し該基本位置でトップシートT
Sを挾持させることにより、トップシート引出装置17
7がトップシートTSの形状を保持し捲れ上がり等を防
止してトップシート切断装置179による切断を良好に
する。
【0091】なお、縦接着位置に位置するコンテナ12
(12n)においては、一ピッチ前のトップシート供給
位置に位置した状態で横方向接着部206によりトップ
シートTSおよびベースシートBSの前後の熱接着が行
われトップシートTSの切断も行われている状態にある
ため、該縦接着位置で縦方向接着部207によりトップ
シートTSおよびベースシートBSの左右の熱接着が行
われることより、トップシートTSおよびベースシート
BSはこれらの間に現金を介在させた状態で現金より外
側の四方が接着された状態の釣銭パックPとなる。そし
て、ラベルLは釣銭パックPの上面のほぼ中央に貼付さ
れた状態となる。そして、トップシート供給接着制御部
180は、横方向接着部206および縦方向接着部20
7を接着に必要な所定時間下降させた後、これらを上昇
させると(図44参照)、パック作成総合制御部35に
移動許容信号を出力する。なお、このタイミングは、コ
ンテナ12(12m)におけるトップシートTSの切断
よりも後のタイミングとされている。
【0092】次に、持上装置28について説明する。持
上装置28は、移載制御部215(図3参照)で制御さ
れるもので、図45〜図47に示すように、縦接着位置
より下流側の所定の移載位置に停止しているコンテナ1
2(12o)の下側に配置されて当該コンテナ12(1
2o)から釣銭パックPを持ち上げる。持上装置28
は、コンテナ12(12o)の下側に配置されたベース
216と、コンテナ12(12o)の多数の貫通孔45
と水平方向における位置を合わせてベース216上に多
数鉛直立設されたピン部材217と、ベース216を昇
降させることによりピン部材217を昇降させるエア駆
動式等の一対の駆動装置218とを有している。
【0093】そして、駆動装置218を作動させること
で、ピン部材217は、移載位置に停止しているコンテ
ナ12(12o)から完全に下方に退避する退避位置
と、貫通孔45に挿通されることにより凹部44の底面
部42から上方に突出し上端部をコンテナ12(12
o)よりも上側まで突出させる突出位置との間で昇降す
る。その結果、ピン部材217は、退避位置に位置する
状態ではいずれのコンテナ12の移動にも干渉すること
なく退避し、突出位置に位置する状態では移載位置に停
止しているコンテナ12(12o)の凹部44内に収納
されていた釣銭パックPを下側から支持しつつコンテナ
12(12o)より上側まで持ち上げる(図48参
照)。なお、この持ち上げ時に釣銭パックPは、コンテ
ナ12(12o)の押さえ部材50より内側が持ち上げ
られることにより、押さえ部材50とコンテナ本体38
との間に入り込んでいたベースシートBSを押さえ部材
50とコンテナ本体38との間から抜け出させる。
【0094】次に、移載装置29について説明する。移
載装置29は、移載位置に停止しているコンベア12
(12o)の略上側に配置されており、持上装置28で
持ち上げられた釣銭パックPを保持して移載先に搬送さ
せるもので、移載制御部215で制御される。この移載
装置29は、移載位置に位置するコンテナ12(12
o)の上側にY方向に延在するよう設けられたガイドレ
ール220および該ガイドレール220に沿って移動す
る移動体221を有するエア駆動式等の搬送駆動装置2
22と、該搬送駆動装置222の移動体221に上下方
向に移動軸体223を配置した状態で取り付けられるエ
アシリンダ等の昇降駆動装置224と、移動軸体223
の下端に取り付けられた支持部225とを有している。
【0095】支持部225は、移動軸体223の下端に
固定されるベース227と、該ベース227にX方向に
移動軸体228を配置しかつ互いに移動軸体228を反
対に向けた状態で取り付けられる一対のエアシリンダ等
の支持駆動装置229と、各支持駆動装置229の移動
軸体228に互いに鏡面対称をなすよう前後に取り付け
られるとともに両支持駆動装置229で互いに近接およ
び離間させられる支持体230とを有している。支持体
230は、他の支持体230の方向に延出する下板部2
31をそれぞれ有しており、各下板部231の延出先端
側には溝部232が多数形成されて櫛歯状とされてい
る。ここで、溝部232のY方向の位置は、図47に示
すように、持上装置28のピン部材217の位置に合わ
せられており、これにより、両下板部231はピン部材
217の間位置に進入可能とされている。
【0096】移載制御部215は、移載位置に停止して
いるコンテナ12(12o)の真上の所定のすくい上げ
位置に搬送駆動装置222で支持部225を移動させ、
かつ昇降駆動装置224で支持部225を上昇させ、か
つ支持駆動装置229で支持体230同士を離間させた
状態で待機している。そして、持上装置28のピン部材
217で当該コンテナ12(12o)の釣銭パックPが
持ち上げられると(図48参照)、昇降駆動装置224
で支持部225を下降させる(図49参照)。そして、
支持体230の下板部231が釣銭パックPより下側に
位置する所定高さまで支持部225を下降させると、支
持駆動装置229で支持体230同士を近接させて、そ
れぞれの溝部232にピン部材217を通過させること
により、両下板部231をピン部材217の間位置に入
り込ませる(図50参照)。
【0097】次に、移載制御部215は、昇降駆動装置
224で支持部225を上昇させる。すると、支持部2
25は、釣銭パックPを両下板部231で下側からすく
い上げてピン部材217から離間させる。同時に、駆動
装置218を駆動し、持上装置28のピン部材217
を、コンテナ12(12o)の下方の退避位置に退避さ
せる(図51参照)。昇降駆動装置224で支持部22
5を上昇させると、移載制御部215はパック作成総合
制御部35に対し移動許容信号を出力する。そして、移
載制御部215は、このように釣銭パックPをすくい上
げた状態の支持部225を搬送駆動装置222により、
コンテナ12(12o)の側方に並設されたチェック装
置30の上方位置に移動させ、その後、支持部225を
昇降駆動装置224で下降させた後、支持部225の両
支持体230を支持駆動装置229で離間させて、すく
い上げていた釣銭パックPをチェック装置30上に受け
渡す(図52参照)。
【0098】チェック装置30は、メインコンベア11
の側方で、該メインコンベア11と同じ方向に移動する
とともに釣銭パックPがその上に移載されるベルトコン
ベア234と、該ベルトコンベア234の上に移載され
た状態の釣銭パックPの重量を計量する重量計量部23
5とを有しており、該重量計量部235で計量された重
量をチェックするとともにベルトコンベア234の駆動
を制御する釣銭パックチェック制御部236に電気的に
接続されている。
【0099】釣銭パックチェック制御部236には、各
釣銭パックP毎のパックデータの各種別の数量から、各
釣銭パックP毎の重量の基準データが割り出されて記憶
されており、各釣銭パックP毎に基準データと重量計量
部235で検出された計量データとを比較する。そし
て、これらの誤差が予め定められた許容範囲内であれ
ば、その釣銭パックPについては、ベルトコンベア23
4を駆動して下流側のバッグ詰チェック台238(図1
参照)に搬出する。そして、搬出に十分な時間が経過す
ると、パック作成総合制御部35に移動許容信号を出力
する。
【0100】他方、許容範囲になければ、釣銭パックチ
ェック制御部236は、必要に応じて予め定められた所
定回数上記した計量および比較を再試行する。そして、
所定回数の計量および比較でも許容範囲になければ、作
成ミスが生じたと判定して視覚的および聴覚的の少なく
ともいずれか一方で報知を行う。そして、釣銭パックチ
ェック制御部236は、この釣銭パックPについてベル
トコンベア234上から排除されたことが重量計量部2
35で検出されるまで、パック作成総合制御部35に移
動許容信号を出力させずに待機し、ベルトコンベア23
4上から排除されたことが重量計量部235で検出され
るとパック作成総合制御部35に移動許容信号を出力さ
せる。なお、釣銭パックチェック制御部236は、実際
の計量データを表示させる図示せぬ表示装置に接続され
ている。
【0101】次に、バッグ詰チェック装置31(図1参
照)について説明する。図示せぬバッグは、釣銭パック
Pを単位グループで収容させるために用いられるもの
で、各バッグには、それぞれバーコードデータ等が記載
された図示せぬ持出票(釣銭パック確認手段,第1票
体)が予め発行されて添付されることになる。バッグ詰
チェック装置31は、バッグの持出票のバーコードデー
タを読み取るとともに釣銭パックPに貼付されたラベル
Lのバーコードデータを読み取るスキャナ(バッグ確認
手段,釣銭パック確認手段,第1スキャナ,第2スキャ
ナ)239と、作業者に対し表示を行う表示装置(デー
タ表示手段,完了表示手段)240とを有しており、バ
ーコードデータの照合等を行うバッグ詰チェック制御部
(バッグ確認手段,釣銭パック確認手段,第1確認手
段,第2確認手段)241(図3参照)に接続されてい
る。なお、バッグ詰チェック制御部241には、上記し
た持出票を発行させる図示せぬ持出票発行装置が電気的
に接続されている。
【0102】次に、データ入力装置36およびパック作
成総合制御部35について説明する。データ入力装置3
6は、作業者により操作入力がなされるもので、契約
先、店舗およびレジの登録を行う初期登録モードと、釣
銭データを登録する釣銭データ登録モードと、配送日を
基準とした作成日の対応関係を登録する対応関係登録モ
ードと、作成日を入力させることにより該作成日の金種
別貨幣の数量を計算させる準備金計数モードと、釣銭パ
ックを作成させる釣銭パック作成モードとを有してお
り、これらモードから適宜選択される。
【0103】初期登録モードが選択されると、パック作
成総合制御部35は、その制御本体部243が、データ
入力装置36に初期登録モード用のガイドメニューを表
示させて、作業者によりデータ入力装置36に契約先、
店舗、配送ルートおよびレジの入力を行わせ、この入力
にしたがって、契約先登録部244に契約先を登録さ
せ、店舗登録部245に契約先の店舗および配送ルート
を登録させ、レジ登録部246に店舗のレジを登録させ
る。
【0104】すなわち、データ入力装置36で一の契約
先(他の契約先と識別可能な例えば名称)が入力される
と制御本体部243は契約先登録部244にこれを記憶
させ、次に、データ入力装置36で該一の契約先につい
ての各店舗(同じ契約先の他の店舗と識別可能な例えば
名称)が入力されると店舗登録部245にこれらを前記
一の契約先と関連付けして記憶させ、これら各店舗の配
送ルート(他のすべての配送ルートと識別可能な例えば
名称)が入力されると店舗登録部245にこれらを前記
一の契約先と関連付けして記憶させ、データ入力装置3
6で前記各店舗のそれぞれについての各レジ(同じ店舗
の他のレジと識別可能な例えばレジ番号)が入力される
とレジ登録部246に各レジを店舗と関連付けして記憶
させる。このような登録が必要なすべての契約先につい
て行われることになる。
【0105】ここで、契約先、店舗、配送ルートおよび
レジの登録のイメージとしては、図53に示すように、
関連付けされた契約先と店舗とレジとが階層状をなすよ
うになっており、各店舗に並列で配送ルートが設定され
るようになっている(図53における「A社」参照)。
なお、レジは登録しなくてもよく、登録しない場合に
は、契約先と店舗とが階層状をなすようになっている
(図53における「B社」参照)。そして、レジが階層
の最下層となる場合には、レジの一つが単位グループと
され、また、店舗が階層の最下層となる場合には、店舗
の一つが単位グループとされる(図53においては単位
グループを四角枠で囲んで表示している)。勿論、初期
登録モードではすでに記憶されていたデータを読み出し
て修正し記憶し直したりすることが可能である。なお、
同一契約先の複数の店舗であっても、配送手配の効率化
を図るため、配送ルートが別個に設定され、異なる契約
先の複数の店舗であっても、同じ配送ルートを設定する
ことができるようになっている(図53における「αル
ート」「βルート」参照)。
【0106】次に、釣銭データ登録モードが選択される
と、パック作成総合制御部35は、その制御本体部24
3が、データ入力装置36に釣銭データ登録モード用の
ガイドメニューを表示させて、作業者によりデータ入力
装置36に初期登録モードで登録された単位グループ毎
の釣銭データを入力させる。ここで、制御本体部243
は、入力された釣銭データを、図53にイメージを示す
ように、それぞれ単位グループと関連付けして釣銭デー
タ記憶部247に記憶させる。なお、釣銭データとして
は、図53に示すように、釣銭を配送する「配送日」と
現金の「各種類毎の数量」とが入力されるようになって
おり、配送日が異なる釣銭データ同士は、現金の各種類
毎の数量が共通であっても、互いに別の釣銭データとし
て記憶される。このように釣銭データは所定の単位グル
ープ毎に入力され設定されるようになっており、かつ1
日単位で入力され設定されるようになっている。
【0107】勿論、この釣銭データ登録モードでもすで
に記憶されていたデータを読み出して修正し記憶し直し
たりすることが可能である。なお、契約先の一つを単位
グループとすることも可能であり、このように構成すれ
ば、契約先単位、契約先の店舗単位および店舗のレジ単
位のいずれでも入力可能となる。ここで、上記した現金
の種類とは、100円硬貨50枚の棒金硬貨、50円硬
貨50枚の棒金硬貨、10円硬貨50枚の棒金硬貨、5
00円硬貨50枚の棒金硬貨、5円硬貨50枚の棒金硬
貨、1円硬貨50枚の棒金硬貨、500円硬貨20枚の
棒金硬貨、万券100枚の小束紙幣、五千券100枚の
小束紙幣、千券100枚の小束紙幣、万券のバラ紙幣、
五千券のバラ紙幣および千券のバラ紙幣のことである。
なお、本発明の釣銭作成装置で自動作成する対象ではな
いが、上記した釣銭データには、手払いで準備する、万
券1000枚(小束紙幣10束)の大束、五千券100
0枚(小束紙幣10束)の大束、千券1000枚(小束
紙幣10束)の大束、500円硬貨2000枚の大袋、
100円硬貨4000枚の大袋、50円硬貨4000枚
の大袋、10円硬貨4000枚の大袋、5円硬貨400
0枚の大袋、1円硬貨5000枚の大袋などの入力も可
能となっている。
【0108】対応関係登録モードが選択されると、パッ
ク作成総合制御部35は、その制御本体部243が、デ
ータ入力装置36に対応関係登録モード用のガイドメニ
ューを表示させて、作業者によりデータ入力装置36に
初期登録モードで登録された各店舗毎に、配送日を基準
とした作成日の対応関係を設定入力させる。この入力さ
れた対応関係を、制御本体部243は、対応関係記憶部
248に店舗と関連付けして記憶させる。ここで、配送
日を基準とした作成日の対応関係は、言い換えれば配送
日に対し何日前を作成日とするかであり、この対応関係
を予め設定しておくことにより釣銭データとして配送日
が入力されると自動的に作成日を設定することになり、
この設定した作成日を、各釣銭データの一部として釣銭
データ記憶部247にそれぞれ配送日と関連付けして記
憶する。すなわち、釣銭データの一部である配送日を入
力すれば自動的に作成日を釣銭データの一部として設定
登録するのである。勿論、この対応関係登録モードでも
すでに記憶されていたデータを読み出して修正し記憶し
直したりすることが可能である。
【0109】準備金計数モードが選択されると、パック
作成総合制御部35は、その制御本体部243がデータ
入力装置36に準備金計数モード用のガイドメニューを
表示させて、作業者によりデータ入力装置36に作成日
を入力させる。そして、制御本体部243は、この入力
された作成日を準備金計算部249に出力する。する
と、該準備金計算部249は、入力された作成日を持つ
釣銭データを釣銭データ記憶部247からすべて読み出
して集計し、該作成日に必要とされる準備すべき金種別
の貨幣の数量を計算する。そして、該金種別の貨幣の数
量を作成日とともに図示せぬ印字装置に印字させる。
【0110】釣銭パック作成モードには、契約先別作成
モードと、配送ルート別作成モードとがあり、釣銭パッ
ク作成モードの契約先別作成モードが選択されると、パ
ック作成総合制御部35は、その制御本体部243がデ
ータ入力装置36に契約先別作成モード用のガイドメニ
ューを表示させて、作業者によりデータ入力装置36に
作成日および契約先を入力させる。そして、作成日およ
び契約先が入力されると、制御本体部243は、この入
力された作成日および契約先を契約先別作成指示部25
0に出力する。すると、契約先別作成指示部250が、
釣銭データ記憶部247から、入力された作成日かつ契
約先の釣銭データのみを読み出して、これら釣銭データ
を制御本体部243に出力する。
【0111】釣銭パック作成モードの配送ルート別作成
モードが選択されると、パック作成総合制御部35は、
その制御本体部243がデータ入力装置36に配送ルー
ト別作成モード用のガイドメニューを表示させて、作業
者によりデータ入力装置36に作成日および配送ルート
を入力させる。そして、作成日および配送ルートが入力
されると、制御本体部243は、この入力された作成日
および配送ルートを配送ルート別作成指示部251に出
力する。すると、配送ルート別作成指示部251は、釣
銭データ記憶部247から、入力された作成日かつ配送
ルートの釣銭データのみを読み出して、これら釣銭デー
タを制御本体部243に出力する。
【0112】ここで、パック作成総合制御部35は、さ
らに釣銭データ分割部(釣銭データ分割手段)252と
パックデータ記憶部253とを有している。釣銭データ
分割部252は、釣銭パック作成モードで読み出された
各単位グループ毎の釣銭データが制御本体部243から
出力されるもので、各単位グループ毎の釣銭データにつ
いて、釣銭データに対応する現金量(数量または重量)
を事前に計算するとともに、該現金量を予め定められた
所定の基準値と比較し、該現金量が基準値を越えた場合
に、現金量が基準値以内に納まるように釣銭データを複
数のパックデータに分割してパックデータ記憶部253
に記憶させる。
【0113】すなわち、釣銭データ分割部252は、一
の単位グループの釣銭データに対応する全現金量を所定
の基準値と比較し、全現金量が基準値を越えない場合
は、該釣銭データを一のパックデータとして前記単位グ
ループと関連付けして記憶させる。一方、全現金量が基
準値を越えた場合には、現金量が基準値以内に納まるよ
うに、かつ同一金種の現金量が基準値を越える場合を除
き同一金種は同一のパックデータに含まれるように、釣
銭データを最も少ない数の複数のパックデータに分割し
て単位グループと関連付けしかつ複数のパックデータに
分割されたことと合わせて記憶させる。
【0114】具体的に、全現金量が基準値を越える場合
を、図54を参照しつつ説明する。なお、図54におい
ては説明の便宜上、棒金硬貨のみの釣銭パックを作成す
る場合とし各棒金硬貨それぞれについて30本を基準値
としている。まず、全現金量が基準値を越える場合は、
各種類毎に現金量を基準値と比較する。そして、同一種
類の現金量が基準値を越える場合は、この同一種類の現
金量が基準値以内に納まるように該種類の釣銭データを
分割して複数の分割データを作成する(図54において
は、釣銭データにおいて10円の棒金硬貨のみが50本
であり基準値30本を越えているため、この10円の棒
金硬貨を30本と20本に分割している)。他方、同一
種類の現金が基準値を越えない種類のものに関しては、
釣銭データを各種類別に分割して複数の分割データを作
成する(図54においては10円以外の棒金硬貨がこれ
に相当している)。そして、このようにして作成された
分割データは、他の種類のものを含まないものとなる。
【0115】そして、データ数が最小となるように分割
データ同士を前記基準値を越えない範囲で組み合わせる
(図54のパックデータ参照)。以上のようにして作成
された分割データと分割データ同士の組み合わせとがす
べてパックデータとして単位グループと関連付けされて
パックデータ記憶部253に記憶される。このとき、同
一単位グループのパックデータにはそれぞれ分割全数と
分割された他との識別用の番号とが付けられる。そし
て、このようなパックデータを、すべての単位グループ
について作成する。
【0116】次に、以上のような構成の釣銭作成装置の
パック作成総合制御部35の制御内容について説明す
る。まず始めに、データ入力装置36で、準備金計数モ
ードが選択されて予め作成日が入力され、該作成日に必
要とされる準備すべき金種別の貨幣の数量が計算されて
印字され、この印字された準備金データに基づいて、棒
金硬貨繰出装置16〜21,23、小束紙幣繰出装置2
2、バラ紙幣繰出装置32に棒金硬貨Cとなるバラ硬
貨、小束紙幣S1が所定位置に予め装填されているもの
とする。この状態で、データ入力装置36で、釣銭パッ
ク作成モードが選択され、契約先別作成モードあるいは
配送ルート別作成モードが選択されて作成日が入力され
ると、パック作成総合制御部35は、モードに合わせて
各単位グループ毎の釣銭データを釣銭データ記憶部24
7から読み出して、釣銭データ分割部252によりパッ
クデータの作成を行わせる。
【0117】その一方で、バッグ詰チェック制御部24
1に指令を出力し、持出票発行装置でバッグに対しての
持出票を印刷させる。ここで、単位グループが店舗であ
る場合、持出票には、契約先と店舗とが印刷され、単位
グループを示すデータを含むバーコードデータも印刷さ
れる。また、単位グループがレジである場合、持出票に
は、契約先と店舗とレジとが印刷され、単位グループを
示すデータを含むバーコードデータも印刷される。
【0118】そして、すべての釣銭データがパックデー
タとされると、パック作成総合制御部35は、まず、ベ
ースシート供給位置に停止しているコンテナ12(12
a)に対して初めのパックデータを対応させる。このよ
うにして、順次ベースシート供給位置に停止するコンテ
ナ12に対し一つずつパックデータを対応させることに
なる。なお、当然のことながら、一のパックデータは、
一のコンテナ12で釣銭パックPが作成されるまでは当
該コンテナ12の位置にかかわらず当該コンテナ12に
対し常に対応させられることになる。また、パックデー
タは、同じ単位グループのものは、まとめられて、付与
された番号順にコンテナ12に対応させられる。
【0119】また、パック作成総合制御部35は、ベー
スシート供給配置制御部60に指令を出力し、ベースシ
ート供給位置に停止しているコンテナ12(12a)に
対してベースシート供給装置14およびベースシート配
置装置15でベースシートBSを供給し配置して保持さ
せる。これにより、対応するパックデータを有するコン
テナ12にはすべてベースシートBSが供給配置される
ことになる。
【0120】加えて、パック作成総合制御部35は、棒
金硬貨繰出制御部98に指令を出力し、棒金硬貨装填第
一位置に停止しているコンテナ12(12b)に対して
棒金硬貨繰出装置16で100円硬貨50枚巻きの棒金
硬貨を該コンテナ12(12b)に対応するパックデー
タに含まれる数だけ装填させる。同様に、棒金硬貨繰出
制御部99に指令を出力し、棒金硬貨装填第二位置に停
止しているコンテナ12(12c)に対して棒金硬貨繰
出装置17で50円硬貨50枚巻きの棒金硬貨を該コン
テナ12(12c)に対応するパックデータに含まれる
数だけ装填させる。
【0121】同様に、棒金硬貨繰出制御部100に指令
を出力し、棒金硬貨装填第三位置に停止しているコンテ
ナ12(12d)に対して棒金硬貨繰出装置18で10
円硬貨50枚巻きの棒金硬貨を該コンテナ12(12
d)に対応するパックデータに含まれる数だけ装填させ
る。同様に、棒金硬貨繰出制御部101に指令を出力
し、棒金硬貨装填第四位置に停止しているコンテナ12
(12e)に対して棒金硬貨繰出装置19で500円硬
貨50枚巻きの棒金硬貨を該コンテナ12(12e)に
対応するパックデータに含まれる数だけ装填させる。同
様に、棒金硬貨繰出制御部102に指令を出力し、棒金
硬貨装填第五位置に停止しているコンテナ12(12
f)に対して棒金硬貨繰出装置20で500円硬貨20
枚巻きの棒金硬貨を該コンテナ12(12f)に対応す
るパックデータに含まれる数だけ装填させる。同様に、
棒金硬貨繰出制御部103に指令を出力し、棒金硬貨装
填第六位置に停止しているコンテナ12(12g)に対
して棒金硬貨繰出装置21で5円硬貨50枚巻きの棒金
硬貨を該コンテナ12(12g)に対応するパックデー
タに含まれる数だけ装填させる。
【0122】また、パック作成総合制御部35は、小束
紙幣繰出制御部123に指令を出力し、小束紙幣装填位
置に停止しているコンテナ12(12h)に対して該コ
ンテナ12(12h)に、小束紙幣繰出装置22で小束
紙幣を該コンテナ12(12h)に対応するパックデー
タに含まれる数だけ装填させる。さらに、棒金硬貨繰出
制御部104に指令を出力し、棒金硬貨装填第七位置に
停止しているコンテナ12(12i)に対して棒金硬貨
繰出装置23で1円硬貨50枚巻きの棒金硬貨を該コン
テナ12(12i)に対応するパックデータに含まれる
数だけ装填させる。
【0123】さらに、パック作成総合制御部35は、バ
ラ紙幣繰出制御部163に指令を出力し、バラ紙幣装填
位置に停止しているコンテナ12(12j)に対して、
バラ紙幣繰出装置32でバラ紙幣を該コンテナ12(1
2j)に対応するパックデータに含まれる数だけ一回あ
るいは複数回に分けて繰り出させる。すると、作業者が
繰り出されたバラ紙幣をバラ紙幣装填位置に停止してい
るコンテナ12(12j)に装填させる。加えて、パッ
ク作成総合制御部35は、装填整え制御部168に指令
を出力し、整え位置に停止しているコンテナ12(12
k)に対して、センサ172で棒金硬貨の装填状態を検
出させ、該センサ172で棒金硬貨が検出されると、棒
金硬貨の装填状態が不良であると判定して、駆動装置1
70により整え部材171を下降させる。すると、該整
え部材171が積み上げられた棒金硬貨に上側から当接
してこれを側方に移動させるように押圧し崩して装填状
態を整える。
【0124】ここで、パック作成総合制御部35は、ラ
ベル印字貼付制御部204に指令を出力し、コンテナ1
2に対応がとられたパックデータの順にラベル印字貼付
装置26にパックデータの内容の印字を行わせている。
ここで、印字の内容データとしては、単位グループが店
舗である場合、該当するパックデータに含まれる、契約
先と、店舗と、現金の各種類毎の数量と、各種類毎の数
量に基づいて割り出される釣銭パックの計算上の基準重
量と、単位グループを示すデータを含むバーコードデー
タとが印刷される。他方、単位グループがレジである場
合、該当するパックデータに含まれる、契約先と、店舗
と、レジと、現金の各種類毎の数量と、各種類毎の数量
に基づいて割り出される釣銭パックの計算上の基準重量
と、単位グループを示すデータを含むバーコードデータ
とが印刷される。
【0125】ここで、単位グループがいずれであって
も、単位グループの釣銭データが複数に分割されたうち
の一つのパックデータである場合には、分割されている
ことの識別表示として、分割全数が分母とされ、分割さ
れた他との識別用の番号が分子とされた分数が印字され
ることになる一方、単位グループの釣銭データが一つの
パックデータとなった場合には、このような分数の表示
がなされないことになる。そして、ラベル印字貼付制御
部204に指令を出力し、このようなラベルLを、トッ
プシートTSの該ラベルLに対応し、トップシート供給
位置に位置するコンテナ12(12m)に対し引き出さ
れる部分にラベル印字貼付装置26で貼付させる。
【0126】また、パック作成総合制御部35は、トッ
プシート供給接着制御部180に対し指令を出力し、ト
ップシート供給位置に位置するコンテナ12(12m)
のベースシートBSの上側に装填された現金を覆うよう
に上記ラベルLの貼付されたトップシートTSをトップ
シート供給装置25により供給させる。そして、接着装
置27によりトップシート供給位置に位置するコンテナ
12(12m)のベースシートBSとトップシートTS
とを前後で接着させ、縦接着位置に位置するコンテナ1
2(12n)のベースシートBSとトップシートTSと
を左右で接着させる。さらに、パック作成総合制御部3
5は、移載制御部215に対し指令を出力し、移載位置
に位置するコンテナ12(12o)から釣銭パックPを
持上装置28で持ち上げて移載装置29でチェック装置
30のベルトコンベア234に移載させる。
【0127】釣銭パックチェック制御部236は、移載
された釣銭パックPのパックデータの各種別の数量か
ら、該釣銭パックの重量の基準データを割り出してお
り、この基準データと重量計量部235で検出された実
際の計量データとを比較する。そして、これらの誤差が
予め定められた許容範囲内であれば、この釣銭パックP
については、ベルトコンベア234を駆動して下流側の
バッグ詰チェック台238に搬出する。なお、釣銭パッ
クチェック制御部236は、実際の計量データを表示さ
せる図示せぬ表示装置に電気的に接続されており、該表
示装置に実際の計量データを表示させる。その結果、作
業者はこの計量データと釣銭パックに貼付されたラベル
Lに記載された計算上の重量データとを見て誤差がどの
程度であるかを判断することができる。
【0128】そして、ベースシート供給配置制御部6
0、各棒金硬貨繰出制御部98〜104、小束紙幣繰出
制御部123、バラ紙幣繰出制御部163、装填整え制
御部168、トップシート供給接着制御部180、移載
制御部215および釣銭パックチェック制御部236か
ら出力される移動許容信号のそれぞれ対して、移動許容
信号を受けるとONされる移動制御フラグをパック作成
総合制御部35は有しており、以上のコンテナ12に関
わる各装置の作動が完了し、すべての移動制御フラグが
ONされると、パック作成総合制御部35は、コンベア
駆動制御部54に指令を出力し、コンテナ12を一ピッ
チ分だけ移動させる。他方、一ピッチコンテナ12を移
動させ終わると、パック作成総合制御部35は、移動制
御フラグをすべてOFFさせる。
【0129】以上により、コンテナ12にベースシート
供給装置14およびベースシート配置装置15でベース
シートBSが配置されると、該コンテナ12に対応する
パックデータに基づいて、移動の順に、棒金硬貨繰出装
置16から100円硬貨50枚巻きの棒金硬貨が凹部4
4のベースシートBS上に必要に応じて装填され、棒金
硬貨繰出装置17から50円硬貨50枚巻きの棒金硬貨
が凹部44のベースシートBS上に必要に応じて装填さ
れ、棒金硬貨繰出装置18から10円硬貨50枚巻きの
棒金硬貨が凹部44のベースシートBS上に必要に応じ
て装填される。
【0130】さらに、移動の順に、棒金硬貨繰出装置1
9から500円硬貨50枚巻きの棒金硬貨が凹部44の
ベースシートBS上に必要に応じて装填され、棒金硬貨
繰出装置20から500円硬貨20枚巻きの棒金硬貨が
凹部44のベースシートBS上に必要に応じて装填さ
れ、棒金硬貨繰出装置21から5円硬貨50枚巻きの棒
金硬貨が凹部44のベースシートBS上に必要に応じて
装填され、小束紙幣繰出装置22から小束紙幣が凹部4
4のベースシートBS上に必要に応じて装填され、バラ
紙幣繰出装置32からバラ紙幣が作業者により凹部44
のベースシートBS上に必要に応じて装填され、棒金硬
貨繰出装置23から1円硬貨50枚巻きの棒金硬貨が凹
部44のベースシートBS上に必要に応じて装填され
る。
【0131】さらに、移動の順に、装填整え装置24で
必要に応じて装填状態が整えられ、該コンテナ12に対
応するパックデータに基づく印字がなされたラベルLが
ラベル印字貼付装置26で貼付されたトップシートTS
がトップシート供給装置25でベースシートBSの上に
現金を覆うように供給されかつ接着装置27で前後が接
着され、次いで接着装置27で左右が接着され、移載装
置29でチェック装置30に移載されて重量チェックが
行われてバック詰チェック装置31に搬出される。
【0132】このようにして作成された釣銭パックPの
バッグ詰めについて説明する。パック作成総合制御部3
5では、直前の単位グループの釣銭パックPのバッグ詰
めが完了したことを示す確認信号が出力されると、バッ
グ詰チェック装置31にチェック装置28から次に搬出
される釣銭パックPの単位グループを割り出し、バッグ
詰チェック制御部241に出力する。すると、バック詰
チェック制御部241は、バッグを準備すべき該単位グ
ループを表示装置240に表示させる。すなわち単位グ
ループが店舗であった場合は契約先と店舗を表示させる
一方、単位グループがレジであった場合は契約先と店舗
とレジとを表示させる。
【0133】すると、作業者はこの表示と同じ単位グル
ープが記載された持出票が添付されたバックを準備し
て、該持出票のバーコードデータをスキャナ239で読
み取って入力させる。すると、バッグ詰チェック制御部
241は、該バーコードデータに含まれる単位グループ
を認識するとともに、該単位グループと表示装置240
に表示させた単位グループとが一致するか否かを確認
し、一致する場合には、一致する旨の表示を表示装置2
40に行わせかつ一致時特有の音を発生させるととも
に、後述する釣銭パックPのバーコードデータの入力を
許容する状態となる。
【0134】他方、バッグの単位グループと表示装置2
40に表示させた単位グループとが不一致の場合には、
不一致である旨の表示を表示装置240に行わせかつ不
一致時特有の音を発生させるとともに、後述する釣銭パ
ックPのバーコードデータの入力を拒否する状態とな
る。そして、作業者が正しいバッグのバーコードデータ
を読み取らせることにより、上記した一致時の状態とな
る。
【0135】そして、準備したバッグの単位グループと
表示装置240に表示させた単位グループとが一致する
と、バッグ詰チェック制御部241は、チェック装置3
0から搬出されてきた釣銭パックPのバーコードデータ
の入力を許容する。そして、この釣銭パックPのバーコ
ードデータが作業者によりスキャナ239で読み取られ
入力されると、該バーコードデータに含まれる単位グル
ープを認識するとともに、該単位グループと準備したバ
ッグの単位グループとが一致するか否かを確認する。そ
して、これらが一致する場合には、一致する旨の表示を
表示装置240に行わせかつ一致時特有の音を発生させ
るとともに、この単位グループが複数のパックデータを
有している場合には、他のバッグのバーコードデータの
入力を拒否しかつ同じ単位グループの次の釣銭パックP
のバーコードデータの入力を許容する状態となる。一
方、この単位グループが一つのパックデータを有してい
る場合には、他の釣銭パックPのバーコードデータの入
力を拒否しかつ次のバッグのバーコードデータの入力を
許容する状態となるとともに、表示装置240にこの単
位グループの釣銭パックPのバッグ詰めが完了した旨の
表示を行わせ、さらに、パック作成総合制御部35に、
この単位グループの釣銭パックPのバッグ詰めが完了し
た旨の確認信号を出力する。
【0136】他方、釣銭パックPの単位グループと準備
したバッグの単位グループとが不一致の場合には、不一
致である旨の表示を表示装置240に行わせかつ不一致
時特有の音を発生させるとともに、次の釣銭パックPあ
るいはバッグのバーコードデータの入力を拒否する状態
となる。そして、作業者が正しい釣銭パックのバーコー
ドデータを読み取らせることにより、上記した一致時の
状態となる。
【0137】なお、単位グループが複数のパックデータ
を有している場合には、該単位グループの釣銭パックP
のバーコードデータが入力されると、同じ単位グループ
の釣銭パックPのバーコードデータがすべて読み取られ
入力されるまで、他のバッグのバーコードデータの入力
を拒否しかつ同じ単位グループの次の釣銭パックPのバ
ーコードデータの入力を許容する状態となり、同じ単位
グループの釣銭パックのバーコードデータがすべて入力
されると、他の釣銭パックPのバーコードデータの入力
を拒否しかつ次のバッグのバーコードデータの入力を許
容する状態となるとともに、表示装置240にこの単位
グループのすべての釣銭パックPのバッグ詰めが完了し
た旨の表示を行わせ、さらに、パック作成総合制御部3
5に、この単位グループの釣銭パックPのバッグ詰めが
完了した旨の確認信号を出力する。
【0138】以上に述べた第1の実施の形態によれば、
ベースシート供給装置14で供給されたベースシートB
Sとトップシート供給装置25で供給されたトップシー
トTSとをこれらの間に棒金硬貨繰出装置16〜21,
23および小束紙幣繰出装置22から繰り出された現金
を介在させた状態で接着装置27により接着させて釣銭
パックPを作成することになるため、作成された釣銭を
袋に移し換える作業が不要となる。したがって、釣銭を
作成する際の人員コストを低減することができる。しか
も、袋に代えて、ベースシートBSとトップシートTS
とで釣銭パックPのパック部材を作成するため、パック
部材自体のコストを低減することができる上、棒金硬貨
繰出装置16〜21,23からベースシートBS上に棒
金硬貨を繰り出す際にその落下高さを比較的低く抑える
ことができ、よって棒金硬貨の折れや崩れ等が生じるの
を防止することができる。
【0139】また、チェック装置30が、作成された釣
銭パックPの重量を計量し、該計量データと、データ入
力装置36に入力されたパックデータに基づいて割り出
される重量の基準データとを比較することになるため、
作成ミスがあった釣銭パックPがそのまま流れてしまう
ことを防止できる。さらに、コンテナ12がベースシー
トBSを敷設状態で保持するとともに凹部44を有して
いるため、ベースシートBSを用いても、ベースシート
BSが敷設された凹部44により現金が脱落等すること
を防止する。したがって、安価なシートを用いても確実
に釣銭パックPを作成することができる。加えて、棒金
硬貨繰出装置16〜21,23および小束紙幣繰出装置
22が、コンテナ12のピッチに対応させて配置されて
いるため、各コンテナ12に保持されたベースシートB
Sに、棒金硬貨繰出装置16〜21,23および小束紙
幣繰出装置22から順次現金を繰り出させることができ
る。したがって、一つのベースシートBSに対するすべ
ての現金の繰り出しに要する時間を短縮することができ
る。
【0140】さらに、釣銭パックPには自動的に該釣銭
パックPに対応する、単位グループ、現金の各種類毎の
数量等の内容データが記載されたラベルLが貼付される
ことになるため、このような内容データを記載した明細
表を同封する等の作業が不要となる。したがって、釣銭
を作成する際の人員コストをさらに低減することができ
る。加えて、釣銭パックPの重量の基準データをラベル
Lに印字する内容データに含むため、作成された釣銭パ
ックPのラベルLから該釣銭パックPの重量の基準デー
タを視認することができる。したがって、チェック装置
30をなくして、釣銭パックPの実際の重量との比較を
人手により行う場合にも、比較を容易に行うことができ
る。
【0141】また、小束紙幣S1を繰り出す小束紙幣繰
出装置22および棒金硬貨Cを繰り出す棒金硬貨繰出装
置16〜21,23を有しているため、バラ紙幣を必要
としない場合には、小束紙幣S1および棒金硬貨Cを含
んだ釣銭パックPを自動的に作成することができる。さ
らに、棒金硬貨繰出装置16〜21,23は、バラ硬貨
から棒金硬貨Cを作成する硬貨包装機94を有している
ため、回収したバラ硬貨をそのまま使用することができ
る。
【0142】加えて、データ入力装置36で入力された
釣銭データに基づいて、釣銭データ分割部252が、該
釣銭データに対応する現金量を事前に計算するととも
に、該現金量が基準値を越えた場合、現金量が基準値以
内に納まるように釣銭データを複数のパックデータに分
割する。そして、釣銭データ分割部252で釣銭データ
が分割された場合には、分割された各パックデータ毎の
釣銭パックPを作成することになる。このように、現金
量が多いことが計算上求められた場合に、該現金を複数
の釣銭バックPに分割することになるため、数量が多く
てパック部材に収容しきれずに溢れたり、重量が重くな
ってパック部材が移載装置29から脱落してしまうこと
がなくなる。したがって、確実に釣銭パックPを作成す
ることができる。
【0143】また、釣銭データ分割部252が、釣銭デ
ータを複数のパックデータに分割する際に、同一金種の
現金量が基準値を越える場合を除き、同一金種は同一の
パックデータに含まれるように分割することになるた
め、釣銭データ分割部252で分割された各パックデー
タ毎の釣銭パックPを作成しても、異なる釣銭パックP
にまたがって同一金種の現金が収容されることが、同一
金種の現金量が基準値を越える場合を除いてなくなる。
したがって、複数の釣銭パックPに分割された際に、異
なる釣銭パックPにまたがって同一金種の現金が収容さ
れることにより生じる例えば数量の誤認識等を防止する
ことができる。さらに、ラベル印字貼付装置26が、釣
銭データが複数のパックデータに分割されない場合には
該釣銭データの内容が印字されたラベルLを対応する釣
銭パックPに貼付状態とする一方、釣銭データが複数の
パックデータに分割される場合には各パックデータの内
容が印字された各ラベルLをそれぞれに対応する釣銭パ
ックPに貼付状態とするため、各釣銭パックPに、収容
された現金の内容をラベルLで表示することができる。
したがって、各釣銭パックPの内容をそれぞれに貼付さ
れたラベルLで確認することができる。
【0144】加えて、ラベル印字貼付装置26が、釣銭
データを複数のパックデータに分割しない場合には該釣
銭データに基づいて割り出される基準重量を対応するラ
ベルLに印字する一方、釣銭データを複数のパックデー
タに分割する場合には各パックデータのそれぞれに基づ
いて割り出される各基準重量を対応するラベルLに印字
するため、各釣銭パックPに、収容された現金の基準重
量をラベルLで表示させることができる。したがって、
各釣銭パックPの基準重量をそれぞれに貼付されたラベ
ルLで確認することができる。
【0145】また、ラベル印字貼付装置26が、釣銭デ
ータを複数のパックデータに分割したか否かの識別(上
記の場合分数)をラベルLに印刷するとともに、釣銭デ
ータを複数のパックデータに分割した場合には、これら
パックデータの各別のラベルLに共通の釣銭データに基
づくものであることの表示(分数の分母)を印刷するた
め、釣銭パックPのラベルLから、該釣銭パックPは複
数に分割されたものの一つであるか否かが認識できると
ともに、複数に分割されたものである場合には分割され
た他のものがいずれであるかをも認識することができ
る。したがって、後の仕分け作業等の作業性を向上させ
ることができる。加えて、店舗単位で釣銭データを入力
すれば、店舗単位で釣銭パックPが必要に応じて複数に
分割されて作成され、レジ単位で釣銭データを入力すれ
ば、レジ単位で釣銭パックPが必要に応じて複数に分割
されて作成されることになる。したがって、所望の作成
単位で作成することができる。
【0146】また、コンテナ12(12a)の上側にベ
ースシート供給装置14から供給されたベースシートB
Sが配置されると、ベースシート押込部80が凹部44
に対し進入してコンテナ12(12a)上に配置された
ベースシートBSをコンテナ本体38の凹部44に押し
込む。そして、ベースシート入込部81が、凹部44に
押し込まれたベースシートBSの凹部44から突出する
側の端縁部をコンテナ本体38と押さえ部材50との間
位置に入れ込む。その結果、ベースシートBSが凹部4
4に沿って箱型にされるとともに凹部44から突出する
端縁部が係止される。したがって、このように箱型とさ
れたベースシートBSに、棒金硬貨繰出装置16〜2
1,23により棒金硬貨Cを繰り出させることにより、
棒金硬貨Cの落下高さをさらに抑えることができるた
め、棒金硬貨Cに生じる折れ等を確実に防止することが
できる。
【0147】また、ベースシート入込部81がベースシ
ートBSの端縁部をコンテナ12(12a)のコンテナ
本体38と押さえ部材50との間に入れ込む前に、駆動
装置83が押さえ部材50をコンテナ本体38の挾持面
52に対し離間させるため、ベースシート入込部81に
よるベースシートBSの端縁部の入れ込みが容易かつ確
実に行われる。また、駆動装置83が、ベースシート入
込部81がベースシートBSの端縁部をコンテナ本体3
8と押さえ部材50との間位置に入れ込んだ後に押さえ
部材50をコンテナ本体38の挾持面52に対し近接さ
せるため、これらの間位置に入れ込まれたベースシート
BSの端縁部の抜けを防止することができる。したがっ
て、ベースシートBSの端縁部をコンテナ本体38と押
さえ部材50との間位置に確実に入れ込んだ状態とする
ことができ、かつ入れ込んだ状態を良好に維持できる。
【0148】さらに、ベースシート引出装置57が、長
尺状のベースシートBSを挾持してコンテナ12(12
a)の上流側から下流側に移動することにより該ベース
シートBSをコンテナ12(12a)の上側に引き出し
た後、ベースシート切断装置59がベースシートBSの
コンテナ12(12a)における上流側を切断して、コ
ンテナ12(12a)に対しベースシートBSを供給す
る。したがって、予めコンテナ12(12a)に合わせ
て切断した状態のベースシートBSを用いる必要がなく
なるため、該ベースシートBSのコストを低減すること
ができる。
【0149】加えて、ベースシート係止装置58が、ベ
ースシート引出装置57で引き出されたベースシートB
Sのコンテナ12(12a)における下流側を係止する
と、ベースシート引出装置57が、ベースシートBSへ
の挾持を解除してコンテナ12(12a)の上流側に戻
ってベースシートBSのコンテナ12(12a)におけ
る上流側を挾持する。そして、ベースシート切断装置5
9によりベースシートBSを切断することになる。した
がって、ベースシート引出装置57がベースシートBS
の形状を保持し捲れ上がり等を防止するため、ベースシ
ートBSを確実にベースシート切断装置59で切断させ
ることができるとともに、ベースシート引出装置57が
戻っていることで、次のベースシートBSの引き出しに
即座に対応することができる。
【0150】また、棒金硬貨繰出装置16〜19,2
1,23の硬貨包装機94が、バラ硬貨から円柱状の棒
金硬貨Cを作成するとともに該棒金硬貨Cをその軸線方
向をメインコンベア11の延在方向に平行させた状態で
放出すると、該棒金硬貨Cは、その軸線方向に直交する
方向に棒金硬貨コンベア95で搬送される。そして、ガ
イド部材96で軸線方向の位置決めがなされた後、メイ
ンコンベア11に取り付けられたコンテナ12に計数繰
出装置97によって繰り出される。このように、棒金硬
貨Cはガイド部材96で軸線方向の位置決めがなされた
状態でコンテナ12に放出されることになるため、棒金
硬貨Cの放出位置が安定することになる。したがって、
棒金硬貨Cを確実に凹部44のベースシートBS上に収
容させることができる。
【0151】さらに、硬貨包装機94、棒金硬貨コンベ
ア95、ガイド部材96および計数繰出装置97からな
る棒金硬貨繰出装置16〜19,21,23は、それぞ
れ一金種に対し一組設けられており、このような棒金硬
貨繰出装置16〜19,21,23が全金種分設けられ
ているため、全金種の棒金硬貨を釣銭として準備する際
に、すべての棒金硬貨を常に不足のないように供給する
ことが容易にできるとともに、全金種の棒金硬貨を位置
を決めた状態でコンテナ12に放出させることができ
る。したがって、棒金硬貨Cの供給の作業に要する労力
を減らすことができ、複雑な制御をも不要とすることが
できるとともに、全金種の棒金硬貨Cを確実に凹部44
のベースシートBS上に収容させることができる。
【0152】加えて、小束紙幣繰出装置22は、各金種
別の収納部133〜136から繰出装置119が、入力
されたデータに基づいて一束ずつ小束紙幣S1を繰り出
すと、把持搬送装置122が、該小束紙幣S1を把持し
対応するコンテナ12(12h)に装填させる。よっ
て、小束紙幣S1の搬送に人手が不要となる。したがっ
て、釣銭を作成する際の人員コストを低減することがで
きる。また、把持搬送装置122が各金種別の小束紙幣
S1のすべてに対し一つ設けられているため、コストを
低減することができる。
【0153】さらに、整列装置121が、繰出装置11
9で繰り出された小束紙幣S1の位置を揃えることにな
るため、把持搬送装置122で小束紙幣S1を確実に把
持することができる。したがって、小束紙幣S1を確実
にコンテナ12(12h)に装填することができる。加
えて、把持搬送装置122が、対応するコンテナ12
(12h)内での小束紙幣S1の装填位置を、入力され
たデータに基づいて変更するため、コンテナ12(12
h)内の装填スペースに偏った状態で小束紙幣S1が装
填されることを防止できる。したがって、コンテナ12
内の装填スペースを有効に使用して小束紙幣S1を装填
することができる。
【0154】ここで、把持搬送装置122が、対応する
コンテナ12(12h)内での小束紙幣S1の装填姿勢
を、入力されたデータに基づいて変更するようにすれ
ば、他の棒金硬貨C等と干渉してしまうような場合に、
小束紙幣S1の装填姿勢を変更して、他の棒金硬貨C等
との干渉を回避しつつコンテナ12(12h)内に装填
できる。したがって、コンテナ12(12h)内の装填
スペースをさらに有効に使用して小束紙幣S1を装填す
ることができる。
【0155】また、バラ紙幣繰出装置32が、コンテナ
12が所定のバラ紙幣装填位置に達した場合に、当該コ
ンテナ12(12j)に対応するパックデータに基づい
たバラ紙幣を計数しつつ繰り出すことになる。しかも、
コンベア駆動制御部54が、確認ボタン165の外部操
作に基づいてコンベア12の移動を制御するため、バラ
紙幣の投入が完了して作業者により確認ボタン165に
外部操作が入力されるまで所定のバラ紙幣装填位置でコ
ンベア12を停止させておくことになり、よって、バラ
紙幣繰出装置32で繰り出されたバラ紙幣が投入される
ことなくコンテナ12が移動してしまうことを防止でき
る。したがって、バラ紙幣を人手によりコンテナ12
(12j)に投入させる際に、正確に投入させることが
できる。
【0156】加えて、バラ紙幣繰出装置32は、繰り出
すべきバラ紙幣の総紙幣量が所定量を越える場合には、
一度の繰り出しで繰り出される紙幣量が所定量以内に納
まるように複数回に分割して繰り出しを行うため、バラ
紙幣を基本的には制限なく釣銭用に準備できる。したが
って、釣銭用としてバラ紙幣が大量に要求される場合に
も対応できる。しかも、バラ紙幣を複数回に分割して繰
り出す際に金種別に分割して繰り出すことになるため、
バラ紙幣を金種別にコンテナ12(12j)に投入する
ことができる。したがって、バラ紙幣を金種別に例えば
輪ゴム等で仕分けしてコンテナ12(12j)に投入す
ること等が容易となる。
【0157】さらに、分割報知装置166は、バラ紙幣
を複数回に分割して繰り出す際に報知を行うことになる
ため、分割して繰り出しが行われていることを作業者が
認識することができる。したがって、作業者が分割繰り
出しであることを認識できずにいることにより生じる不
具合を防止できる。また、バラ紙幣繰出装置32は、バ
ラ紙幣を複数回に分割して繰り出す際に、一の繰り出し
の後確認ボタン165に外部操作が入力されるまで次の
繰り出しを規制するため、先に繰り出されたバラ紙幣が
取り出されない状態で次のバラ紙幣が繰り出されてこれ
らが混ざり合ってしまうことがない。しかも、コンベア
駆動制御部54が、最後の繰り出しの後確認ボタン16
5に外部操作が入力されるまでコンテナ12の移動を規
制するため、分割繰り出しの途中でコンベア12が移動
してしまうことがない。したがって、バラ紙幣を複数回
に分割して繰り出す際にも、例えばバラ紙幣を仕分けし
てコンテナ12に投入すること等が容易かつ確実にでき
る上、すべてのバラ紙幣を確実にコンテナ12(12
j)に投入することができる。
【0158】また、接着装置27により、現金が収容さ
れた凹部44の外側でベースシートBSとトップシート
TSとを接着させることになるため、現金を接着部分に
挟んでしまうことがない。したがって、安価なシートを
用いても確実に釣銭パックを作成することができる。加
えて、ベースシートBSは凹部44の外側部分がコンテ
ナ本体38の挾持面52とベースシート押さえ部材50
とで押さえられるため、該外側部分が内側に折れ曲った
りすることを防止できる。したがって、ベースシートB
SとトップシートTSとを確実に接着させることができ
る。
【0159】しかも、接着装置27が、コンテナ本体3
8の凹部44より外側かつ押さえ部材50より内側でベ
ースシートBSとトップシートTSとを接着させるた
め、ベースシート押さえ部材50を設けても、釣銭パッ
クPをベースシート押さえ部材50とコンテナ本体38
との隙間から引き抜くことができる。さらに、横方向接
着部206および縦方向接着部207を別々の場所で作
動させることにより、横方向接着部206によるベース
シートBSとトップシートTSとの接着と、縦方向接着
部207によるベースシートBSとトップシートTSと
の接着とを別々に行うことができる。したがって、前後
の接着と左右の接着の交差部分をも良好に接着すること
ができ、接着強度を高めることができる。しかも、横方
向接着部206および縦方向接着部207を同時に作動
させることができるため、全体の接着に要する時間を短
縮することができる。
【0160】加えて、トップシート引出装置177が、
長尺状のトップシートTSを挾持してコンテナ12(1
2m)の上流側から下流側に移動することにより該トッ
プシートTSをコンテナ12(12m)の上側に引き出
した後、トップシート切断装置179がトップシートT
Sのコンテナ12(12m)における上流側を切断し
て、コンテナ12(12m)に対しトップシートTSを
供給する。したがって、予めコンテナ12(12m)に
合わせて切断した状態のトップシートTSを用いる必要
がなくなるため、該トップシートTSのコストを低減す
ることができる。また、トップシート係止装置178が
トップシート引出装置177で引き出されたトップシー
トTSのコンテナ12(12m)における下流側を係止
すると、トップシート引出装置177が、トップシート
TSへの挾持を解除してコンテナ12の上流側に戻って
トップシートTSのコンテナ12(12m)における上
流側を挾持する。そして、トップシート切断装置179
によりトップシートTSを切断することになる。したが
って、トップシート引出装置177がトップシートTS
の形状を保持し捲れ上がり等を防止するため、トップシ
ート切断装置179によりトップシートTSを確実に切
断させることができるとともに、トップシート引出装置
177が戻っていることで、次のトップシートTSの引
き出しに即座に対応することができる。
【0161】加えて、持上装置28は、作成された釣銭
パックPをコンテナ12(12o)の凹部44の底面部
42からピン部材217を突出させることで凹部44か
ら持ち上げることになり、この状態で移載装置29が釣
銭パックPを保持し移載させる。このように、凹部44
内に形成された釣銭パックPをピン部材217で凹部4
4から外に持ち上げることで、移載装置29による保持
が容易となる。したがって、安価なベースシートBSと
トップシートTSとで釣銭パックPを作成するようにし
ても、移載を容易に行うことができる。また、移載装置
29は、ピン部材217で持ち上げられた釣銭パックP
を櫛歯状の支持部225がピン部材217の間に入り込
んだ後に上昇することですくい上げて移載させる。した
がって、形状が不安定な釣銭パックを下側から確実に保
持することができる。
【0162】加えて、移載装置29で釣銭パックPを自
動的にチェック装置30に移載させてそのチェックを自
動的に行うことができるため、さらに人員コストを低減
することができる。また、チェック装置30では、正し
いと判定された釣銭パックPをさらに後工程に自動的に
搬出することになるため、さらに人員コストを低減する
ことができる。
【0163】加えて、バッグ詰チェック装置32は、準
備すべき単位グループ用のバッグのデータを表示装置2
40で表示させ、作業者がこれを見て対応するバッグを
準備すると、このバッグについてバッグ詰チェック制御
部241が単位グループを認識するとともに該バッグの
単位グループと表示装置240に表示された単位グルー
プとの一致を確認する。よって、バッグの単位グループ
が表示装置240に表示された単位グループと一致して
いなければ、アラームを発生させることで作業者にその
旨を認識させることができる。一方、バッグ詰チェック
制御部241でバッグの単位グループと表示装置240
に表示された単位グループとの一致が確認されると、作
業者はこのバッグと一致する単位グループの釣銭パック
Pを準備する。そして、この釣銭パックPについてバッ
グ詰チェック制御部241が単位グループを認識すると
ともに該釣銭パックPの単位グループとバッグ詰チェッ
ク制御部241で認識されたバッグの単位グループとの
一致を確認する。よって、釣銭パックPの単位グループ
がバッグ詰チェック制御部241で認識されたバッグの
単位グループと一致していなければ、アラーム等を発生
させて作業者にその旨を認識させることができる。した
がって、作成された釣銭パックPを対応するバッグに確
実に詰めさせることができる。
【0164】加えて、バッグに持出票を予め添付してお
くことで、作業者が、準備したバッグの持出票のバーコ
ードをスキャナ239で読み取ると、バッグ詰チェック
制御部241が、該バーコードデータから単位グループ
を認識するとともに該単位グループと表示装置240に
表示された単位グループとの一致を確認することにな
る。したがって、バッグの単位グループ認識を簡単かつ
確実に行うことができる。
【0165】また、釣銭パックPにラベルLを予め添付
しておくため、作業者が、準備した釣銭パックPのラベ
ルLのバーコードをスキャナ239で読み取ると、バッ
グ詰チェック制御部241が、該バーコードデータから
単位グループを認識するとともに該単位グループとバッ
グの単位グループとの一致を確認することになる。した
がって、釣銭パックPのグループ認識を簡単かつ確実に
行うことができる。さらに、バッグ用と釣銭パック用と
が一つのスキャナ239で共用されているため、コスト
を低減できる上、対応しないスキャナで読み取りを行お
うとするミスの発生を防止することができる。また、バ
ッグ用と釣銭パック用とが一つのバッグ詰チェック制御
部241で共用されているため、コストを低減すること
ができる。
【0166】加えて、バッグの単位グループと一致する
単位グループのすべての釣銭パックPをバッグ詰チェッ
ク制御部241が認識すると、表示装置240が表示を
行うことになるため、バッグに入れるべき釣銭パックP
が複数存在する場合にも、入れ忘れを防止できる。した
がって、バッグに入れるべき釣銭パックPが複数存在す
る場合にも、すべての釣銭パックPを確実にバッグに詰
めさせることができる。
【0167】また、装填整え装置24が、棒金硬貨繰出
装置16〜21,23によりコンテナ12(12k)の
凹部44のベースシートBS上に繰り出された現金の装
填状態を整えることになるため、現金の装填不良でトッ
プシートTSとベースシートBSと良好に接着できない
状態が生じるのを防止できる。したがって、トップシー
トTSとベースシートBSとを常に良好に接着させるこ
とができる。しかも、装填整え装置24は、コンテナ1
2(12k)の凹部44のベースシートBS上に繰り出
された現金の装填状態が不良であることがセンサ172
により検出された場合に、駆動装置170により整え部
材171で該現金の装填状態を整えることになるため、
現金の装填状態が良好な状態では整え部材171を作動
させることがない。したがって、駆動装置170を無駄
に作動させることがないため、その寿命を向上させるこ
とができる。
【0168】データ入力装置36が、店舗単位およびレ
ジ単位で釣銭データを設定可能であり、かつ1日単位で
釣銭データを設定可能であるため、日によって異なる釣
銭を準備する場合にも対応できる。加えて、釣銭パック
Pの配送日と作成日との対応関係が予め設定されている
ため、データ入力装置36で配送日を入力すれば、最適
な作成日が自動的に設定されることになる。したがっ
て、配送日が決まれば自動的に最適な作成日に釣銭パッ
クPを作成することができる。さらに、作成日を入力す
ると、準備金計算部249がこの作成日に作成すべき釣
銭の全ての釣銭データを集計し準備すべき金種別の貨幣
の数量を計算することになり、図示せぬ印字装置が、準
備金計算部249で計算された金種別の貨幣の数量を印
字することになるため、作成日の前に必要な準備金を容
易に把握することができる。
【0169】加えて、契約先別に釣銭パックを作成した
い場合に、契約先別作成指示部251に契約先を入力さ
せると、該契約先別作成指示部25が、入力された契約
先の釣銭データをすべて読み出し、この釣銭データに応
じて制御本体部243が当該契約先の釣銭パックを作成
させることになる。したがって、契約先別に釣銭パック
を作成することができる。また、店舗登録部245が店
舗とともに配送ルートを登録可能であるため、釣銭パッ
クPの配送ルートを把握することができる。さらに、配
送ルート別に釣銭パックPを作成したい場合に、配送ル
ート別作成指示部251に配送ルートを入力させると、
該配送ルート別作成指示手部251が、入力された配送
ルートの釣銭データをすべて読み出し、この釣銭データ
に応じて制御本体部243が当該配送ルートの釣銭パッ
クPを作成させることになる。したがって、配送ルート
別に釣銭パックPを作成することができる。
【0170】次に、本発明の釣銭作成装置の第2の実施
の形態を図55〜図65を参照して以下に第1の実施の
形態との相違部分を中心に説明する。なお、第1の実施
の形態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略
す。
【0171】まず、第2の実施の形態においては、第1
の実施の形態に対しレイアウトが若干変更となってい
る。すなわち、図55に示すように、上流側から順に、
100円硬貨50枚の棒金硬貨繰出用の棒金硬貨繰出装
置16、50円硬貨50枚の棒金硬貨繰出用の棒金硬貨
繰出装置17、10円硬貨50枚の棒金硬貨繰出用の棒
金硬貨繰出装置18、500円硬貨50枚の棒金硬貨繰
出用の棒金硬貨繰出装置19、5円硬貨50枚の棒金硬
貨繰出用の棒金硬貨繰出装置21、500円硬貨20枚
の棒金硬貨繰出用の棒金硬貨繰出装置20、1円硬貨5
0枚の棒金硬貨繰出用の棒金硬貨繰出装置23、小束紙
幣繰出装置22が配置されている。
【0172】また、第2の実施の形態においては、装填
報知装置と確認ボタンとが設けられておらず、バラ紙幣
繰出制御部(釣銭パック作成手段)163で制御される
バラ紙幣繰出装置(釣銭パック作成手段)32から集積
状態で繰り出されたバラ紙幣S2を、トップシートTS
をパックシートとして用いてパックしてバラ紙幣パック
部P1を自動的に作成するバラ紙幣パック作成装置25
5が設けられている。
【0173】このバラ紙幣パック作成装置255は、図
56に示すように、トップシート供給装置25の支持部
176と引出アーム183との間であって、ラベル印字
貼付装置26より上流側に設けられている。そして、バ
ラ紙幣パック作成装置255は、側方に設けられたバラ
紙幣繰出装置32から集積状態で繰り出されたバラ紙幣
を把持可能なハンド256を有しており、該ハンド25
6は、その開放側を下側にしかつバラ紙幣S2を長手方
向をY方向に沿わせかつ下方に突出させた状態で把持す
るとともに、この姿勢(昇降姿勢と以下称す)で昇降可
能とされている。
【0174】また、バラ紙幣パック作成装置255は、
トップシートTSを下側から支持するとともにハンド2
56の昇降範囲に対し前後に配置され、互いに近接およ
び離間可能に設けられた一対の支持台257と、これら
支持台257の下側に、ハンド256の昇降範囲に対し
前後に配置され、互いに近接および離間可能に設けられ
た一対のシール部258と、これらシール部258の下
側に、ハンド256の昇降範囲に対し前後に配置され、
互いに近接および離間可能に設けられた一対の挾持部2
59とを有している。なお、支持台257は相互間に所
定の間隔をあける位置まで近接可能とされている。
【0175】そして、トップシートTSの支持台257
の位置にある部分がいずれのコンテナ12に対し敷設さ
れる部分であるかは既定であるため、トップシートTS
の支持台257の位置にある部分に対応するパックデー
タにしたがって、バラ紙幣繰出装置32がバラ紙幣S2
を集積状態で繰り出させる。すると、バラ紙幣パック作
成装置255が、ハンド256によりこのバラ紙幣S2
を把持するとともに、該ハンド256を昇降姿勢とする
(図57参照)。そして、支持台257を近接させ、シ
ール部258を離間させ、挾持部259を離間させた状
態で、ハンド256を昇降姿勢のまま下降させる。する
と、該ハンド256は支持台257間の隙間を通過する
ように下降することになるが、このとき支持台257上
に敷かれたトップシートTSをバラ紙幣S2で下側に押
圧する。その結果、トップシートTSは、下流側が引出
アーム183で挾持されているため、支持部176側か
ら引き出されながら、バラ紙幣S2およびハンド256
の支持台257間の通過を許容する。そして、バラ紙幣
S2がシール部258より下側となる所定位置までハン
ド256が下降する。このとき、トップシートTSは、
支持台257で案内されることで、バラ紙幣S2の下端
部を中心に折り曲げられた状態となる(図58参照)。
【0176】次に、挾持部259が互いに近接してバラ
紙幣S2をトップシートTSとともにX方向の両側から
挾持するとともに、ハンド256がバラ紙幣S2への挾
持を解除して上昇し、支持台257の間位置から上側に
退避する(図59参照)。このとき、ハンド256と挾
持部259は、Y方向において交互にバラ紙幣S2を挾
持するように櫛歯状に形成されるので、挾持部259が
バラ紙幣S2をトップシートTSとともに挾持した後、
ハンド256がバラ紙幣S2の挾持を解除できるので、
バラ紙幣S2の集積状態が乱れることがない。次に、シ
ール部258が互いに近接することで、折り曲げられる
ことにより重なり合うトップシートTSをバラ紙幣S2
より上側すなわち折り曲げ中心に対し反対側で挟み、こ
の重なり合う部分でトップシートTS同士を熱接着させ
る(図60参照)。これにより、バラ紙幣S2をトップ
シートTSでパック状にしたバラ紙幣パック部P1がト
ップシートTSに形成される。なお、バラ紙幣パック部
P1のY方向の両側の開口からバラ紙幣S2が脱落しな
いように、バラ紙幣S2よりも左右両側のトップシート
TSの重なり部分をさらに接着させるようにしてもよ
い。
【0177】次に、シール部258が互いに離間し、挾
持部259も互いに離間し、支持台257も互いに離間
する(図61参照)。このようにしてトップシートTS
の所定の位置に形成されたバラ紙幣パック部P1がトッ
プシートTSとともに、トップシート供給接着制御部1
80で制御されるトップシート供給装置25のトップシ
ート引出装置177の引き出しで搬送され(図62参
照)、最終的にトップシート供給位置で停止している対
応するコンベア12(12m)の上まで搬送される。こ
こで、トップシートTSは、その下流側が前の釣銭パッ
クPの作成で切断されることになり、この後、トップシ
ート供給位置で停止している対応するコンベア12(1
2m)の上にその凹部44の内側にバラ紙幣パック部P
1を装填させるようトップシート引出装置177で引き
出された後(図56参照)、接着装置27により対応す
るコンベア12(12m)のベースシートBSと接着さ
せられるとともに、トップシート切断装置179で上流
側が切断されて、釣銭パックPの一部となる。
【0178】このようにして作成された釣銭パックP
は、トップシートTSがベースシートBS側に折り曲げ
られて形成されたバラ紙幣パック部P1にバラ紙幣S2
が保持され、トップシートTSとベースシートBSとの
間に他の現金が充填された状態のものとなる(図63参
照)。
【0179】さらに、第2の実施の形態においては、装
填整え装置が設けられておらず、代りに、小束紙幣繰出
装置22とバラ紙幣パック作成装置255との間の所定
の整え位置に位置するコンテナ12(12k)の若干上
方に設けられて該コンテナ12(12k)における棒金
硬貨Cの装填状態を監視するセンサ261と、該整え位
置に位置するコンテナ12(12k)の近傍に設けられ
て、視覚的および聴覚的の少なくともいずれか一方で報
知を行う装填不良報知装置262と、作業者による押圧
操作(外部操作)が入力される確認ボタン263とを有
している。そして、これらは、図示せぬ整え作業制御部
に電気的に接続されている。
【0180】ここで、センサ261は、棒金硬貨Cの積
み上げ高さがコンテナ12(12k)より上側所定位置
に達すると、これを検出するもので、具体的には、該棒
金硬貨Cで光路が遮断されることによりこれを検出する
光学式のものが用いられている。そして、一のコンテナ
12が所定の整え位置に停止すると、整え作業制御部
は、センサ261により棒金硬貨Cが検出されているか
否かを判定する。センサ261で棒金硬貨Cが検出され
ていると、棒金硬貨Cの装填状態が不良であると判定し
て、装填不良報知装置262に報知を行わせる。他方、
センサ261で棒金硬貨Cが検出されていない場合、棒
金硬貨Cの装填状態が良好であると判定して、パック作
成総合制御部35に移動許容信号を出力して対応する移
動許容フラグをONさせる。
【0181】そして、装填不良報知装置262が報知を
行うと、作業者が装填状態が不良であることを認識し
て、整え位置にあるコンテナ12(12k)の現金の装
填状態を手作業で整える。このようにして現金の装填状
態を整えた後、作業者により確認ボタン263が操作さ
れると、整え作業制御部は、パック作成総合制御部35
に対し移動許容信号を出力して対応する移動許容フラグ
をONさせる。
【0182】ここで、整え作業制御部は、センサ261
で棒金硬貨Cが検出されていた場合には、確認ボタン2
63が操作されるまでパック作成総合制御部35に対し
移動許容信号を出力させない。これにより、パック作成
総合制御部35は移動許容フラグが一つはOFF状態と
されるため、コンテナ12の移動を許容せず、その結
果、その時点で整え位置にあるコンテナ12のベースシ
ートBSにその後にトップシートTSが供給されて熱接
着されてしまうことを規制することになる。他方、確認
ボタン263が操作されると、装填整え制御部は、パッ
ク作成総合制御部35に対し移動許容信号を出力させて
対応する移動許容フラグをONさせるため、その時点で
整え位置にあるコンテナ12(12k)のベースシート
BSにその後にトップシートTSが供給されて熱接着さ
れることになる。
【0183】また、第2の実施の形態においては、持上
装置28および移載装置29の構成が異なっている。す
なわち、第2の実施の形態の持上装置28は、図64に
示すように、ピン部材217の高さが相違しており、具
体的には、平面視格子の交点位置に配置されたピン部材
217のX方向及びY方向における両外端側のもの、言
い換えるならば、平面視で、最も外側に位置するピン部
材217のすべてが、内側のものに対して高くされてい
る。
【0184】さらに、移載装置29は、図64および図
65に示すように支持部225が相違しており、具体的
には、支持駆動装置229の各移動軸体228に互いに
鏡面対称をなすようにそれぞれ支持軸267を介して連
結された下部爪部264と、各下部爪部264の上側に
それぞれ配置された上部押さえ部265とを有してい
る。下部爪部264は、鏡面対称をなす他の下部爪部2
64の方向に延出する状態で支持軸266を中心に回動
自在となるようベース227に支持されており、支持駆
動装置229の駆動で支持軸266を中心に先端を上下
に移動させるよう回動する。そして、下部爪部264が
その先端を上側に移動させるよう回動した際に、該下部
爪部264の先端に当接する位置に上部押さえ部265
が設けられている。なお、互いに当接しうる下部爪部2
64の先端上部と、上部押さえ部265の下部には、釣
銭パックPを挾持した際に、その重量により、釣銭パッ
クPが抜け落ちないよう、高摩擦部材が設けられてい
る。
【0185】前後両側の下部爪部264は、それぞれ、
Y方向に所定の間隔をあけて多数が配置されており、こ
れにより、全体として櫛歯状とされている。ここで、下
部爪部264のY方向の間位置は、持上装置28の高さ
の高い外側のピン部材217の位置に合わせられてお
り、これにより、下部爪部264はピン部材217の間
位置に進入可能とされている。移載制御部215は、移
載位置に停止しているコンテナ12(12o)の真上の
所定の位置に搬送駆動装置222で支持部225を移動
させ、かつ昇降駆動装置224で支持部225を上昇さ
せ、かつ支持駆動装置229で前後両側の下部爪部26
4を上部押さえ部265に対し離間させた状態で待機し
ている。
【0186】そして、上記持上装置28で当該コンテナ
12(12o)の釣銭パックPが持ち上げられた後のタ
イミングで、昇降駆動装置224で支持部225を下降
させる。そして、前後両側の下部爪部264と上部押さ
え部265との間位置が釣銭パックPのトップシートT
SとベースシートBSとの接着部分の高さに合うまで支
持部225を下降させると、支軸駆動装置229で前後
両側の下部爪部264を回動させこれらをピン部材21
7の間位置に入り込ませつつ下部爪部264と上部押さ
え部265とで釣銭パックPの前後両側の接着部分近傍
を挾持させる(図64参照)。このとき、持上装置28
のピン部材217は外側が高くされているため、内部の
現金が中央側に移動しており、よって、支持部225の
挾持位置から離れることになる。
【0187】次に、昇降駆動装置224で支持部225
を上昇させる。すると、支持部225が釣銭パックPの
前後両側を挾持した状態で、釣銭パックPを持ち上げて
ピン部材217から離間させ、チェック装置30の上方
位置に移動させて、その後、支持部225を昇降駆動装
置224で下降させた後、支持部225の下部爪部26
4を回動させて該下部爪部264と上部押さえ部265
とによる釣銭パックPの挾持を解除し、釣銭パックPを
チェック装置30上に受け渡す。
【0188】以上に述べた第2の実施の形態によれば、
ピン部材217で持ち上げられた釣銭パックPを、ピン
部材217の間に入り込んだ下部爪部264と釣銭パッ
クPの上側に配置された上部押さえ部265とで挾持し
た後に、これら上部押さえ部265および下部爪部26
4が上昇することで移載させるものであるため、これら
上部押さえ部265および下部爪部264をコンパクト
にでき、その上で、形状が不安定な釣銭パックPを確実
に保持することができる。加えて、持上装置28のピン
部材217は外側のものが内側のものに対して高さを高
くされているため、ピン部材217で持ち上げる際に、
釣銭パックPの中央側に現金を寄せることができる。し
たがって、上部押さえ部265および下部爪部264で
釣銭パックPを挾持する際に、現金をも挾持してしまう
ことを防止できる。
【0189】また、バラ紙幣繰出装置32が、入力され
たデータに基づいてバラ紙幣を計数しつつ繰り出し集積
させると、バラ紙幣パック作成装置255がこのバラ紙
幣をパックシートとしてのトップシートTSによりパッ
クしてバラ紙幣パック部P1を作成し、このバラ紙幣パ
ック部P1をトップシート供給装置25が対応するコン
テナ12(12m)に装填する。よって、バラ紙幣S2
が人手によらず自動的に、まとめられかつ対応するコン
テナ12(12m)に装填されることになる。したがっ
て、バラ紙幣を含んだ釣銭パックPを自動的に作成する
ことができ、よって、釣銭を作成する際の人員コストを
低減することができる。
【0190】さらに、バラ紙幣パック作成装置255の
ハンド256および支持台257がトップシートTSに
集積状態のバラ紙幣S2を押し付けることにより該トッ
プシートTSを折り曲げ状態として、シール部258が
トップシートTSの折り曲げ側に対し反対側同士を接着
させて、バラ紙幣パック部P1を作成することになる。
したがって、バラ紙幣パック部P1を容易に作成するこ
とができるため、複雑な機構等が不要となり、コストを
低減することができる。また、バラ紙幣S2のパックシ
ートをトップシートTSで兼用するため、バラ紙幣パッ
ク作成のためのコストを低減できる上、バラ紙幣の搬送
をトップシート供給装置25で兼用するため、装置全体
の製造コストをも低減することができる。
【0191】加えて、棒金硬貨繰出装置16〜21,2
3によりコンテナ12(12k)の凹部44のベースシ
ートBS上に繰り出された現金の装填状態が不良である
ことをセンサ261が検出すると、装填不良報知装置2
62が報知を行うとともに整え作業制御部が、結果とし
て接着装置27による当該釣銭パックPにおけるベース
シートBSとトップシートTSとの接着を規制する。そ
して、装填不良報知装置262の報知で気付いた作業者
が現金の装填状態を整えた後、確認ボタン263に外部
操作を入力させると、整え作業制御部が、接着装置27
による当該釣銭パックPにおけるベースシートBSとト
ップシートTSとの接着の規制を解除させる。よって、
現金の装填不良でトップシートTSとベースシートBS
とが良好に接着できない状態でこれらの接着が行われて
しまうことを防止できる。したがって、トップシートT
SとベースシートBSとを常に良好に接着させることが
できる。また、第1の実施の形態または第2の実施の形
態においては、コンテナ12をコンテナ12の配置ピッ
チと等しいピッチで一ピッチずつ断続的に駆動装置53
で移動させると説明したが、それ以外の中間位置でも一
時停止できるように設定し、このときにも、棒金繰出装
置16〜21,23より棒金を装填できるようにして、
コンテナ12内に棒金のみを多量に装填する場合に、棒
金をX方向に2列に装填するようにした方が、釣銭パッ
クPとして、好ましい大きさにまとめられることにな
る。この場合、棒金繰出装置16〜21,23は、コン
テナ12が所定のピッチ位置にあるときは、コンテナ1
2の下流側の壁部41に沿って棒金を装填し、コンテナ
12が一時停止した中間位置にあるときは、コンテナ1
2の上流側の壁部41に沿って棒金を装填できるよう、
その配置を定めればよい。
【0192】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
記載の釣銭作成装置によれば、準備すべき単位グループ
用のバッグのデータをデータ表示手段で表示すると、作
業者はこれを見て対応するバッグを準備する。そして、
このバッグについてバッグ確認手段が単位グループを認
識するとともに該バッグの単位グループとデータ表示手
段に表示された単位グループとの一致を確認する。よっ
て、バッグの単位グループがデータ表示手段に表示され
た単位グループと一致していなければ、アラーム等を発
生させることで作業者にその旨を認識させることができ
る。一方、バッグ確認手段でバッグの単位グループとデ
ータ表示手段に表示された単位グループとの一致が確認
されると、作業者はこのバッグと一致する単位グループ
の釣銭パックを準備する。そして、この釣銭パックにつ
いて釣銭パック確認手段が単位グループを認識するとと
もに該釣銭パックの単位グループとバッグ確認手段で認
識されたバッグの単位グループとの一致を確認する。よ
って、釣銭パックの単位グループがバッグ確認手段で認
識されたバッグの単位グループと一致していなければ、
アラーム等を発生させることで作業者にその旨を認識さ
せることができる。したがって、作成された釣銭パック
を対応するバッグに確実に詰めさせることができる。
【0193】本発明の請求項2記載の釣銭作成装置によ
れば、バッグに第1票体を予め添付しておくことで、作
業者が、準備したバッグの第1票体のバーコードを第1
スキャナで読み取ると、第1確認手段が、該バーコード
データから単位グループを認識するとともに該単位グル
ープとデータ表示手段に表示された単位グループとの一
致を確認することになる。したがって、バッグの単位グ
ループ認識を簡単かつ確実に行うことができる。
【0194】本発明の請求項3記載の釣銭作成装置によ
れば、釣銭パックに第2票体を予め添付しておくこと
で、作業者が、準備した釣銭パックの第2票体のバーコ
ードを第2スキャナで読み取ると、第2確認手段が、該
バーコードデータから単位グループを認識するとともに
該単位グループと第1確認手段で認識された単位グルー
プとの一致を確認することになる。したがって、釣銭パ
ックの単位グループ認識を簡単かつ確実に行うことがで
きる。
【0195】本発明の請求項4記載の釣銭作成装置によ
れば、第1スキャナと第2スキャナとが一つのスキャナ
で共用されているため、コストを低減できる上、対応し
ないスキャナで読み取りを行おうとするミスの発生を防
止することができる。
【0196】本発明の請求項5記載の釣銭作成装置によ
れば、第1確認手段と第2確認手段とが一つの確認手段
で共用されているため、コストを低減することができ
る。
【0197】本発明の請求項6記載の釣銭作成装置によ
れば、バッグ確認手段で認識されたバッグの単位グルー
プと一致する単位グループのすべての釣銭パックを釣銭
パック確認手段が認識すると、完了表示手段が表示を行
うことになるため、バッグに入れるべき釣銭パックが複
数存在する場合にも、入れ忘れを防止できる。したがっ
て、バッグに入れるべき釣銭パックが複数存在する場合
にも、すべての釣銭パックを確実にバッグに詰めさせる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の釣銭作成装置の第1の実施の形態の
全体構成を示す平面図。
【図2】 同全体構成を示す側面図。
【図3】 本発明の釣銭作成装置の第1の実施の形態の
制御系を示すブロック図。
【図4】 本発明の釣銭作成装置の第1の実施の形態の
コンテナを示す平面図。
【図5】 同コンテナを示す正断面図。
【図6】 本発明の釣銭作成装置の第1の実施の形態の
ベースシート供給装置およびベースシート配置装置を示
す側面図。
【図7】 同ベースシート供給装置およびベースシート
配置装置を示す正面図。
【図8】 本発明の釣銭作成装置の第1の実施の形態の
ベースシート切断装置を示す正面図。
【図9】 本発明の釣銭作成装置の第1の実施の形態の
ベースシート入込部を示す平面図であって、(a)は拡
開状態、(b)は縮閉状態を示すもの。
【図10】 本発明の釣銭作成装置の第1の実施の形態
のベースシート供給装置およびベースシート配置装置の
作動状態を示す側面図であって、ベースシートの引き出
し前の状態を示すもの。
【図11】 同作動状態を示す側面図であって、ベース
シートの引き出し後の状態を示すもの。
【図12】 同作動状態を示す側面図であって、ベース
シートの係止後を示すもの。
【図13】 同作動状態を示す側面図であって、引出ア
ームの戻り後を示すもの。
【図14】 同作動状態を示す側面図であって、ベース
シート押込部の押し込み後を示すもの。
【図15】 同作動状態を示す側面図であって、ベース
シート切断時を示すもの。
【図16】 同作動状態を示す側面図であって、押さえ
部上昇時を示すもの。
【図17】 同作動状態を示す側面図であって、ベース
シート入込部の拡開時を示すもの。
【図18】 同作動状態を示す側面図であって、ベース
シート入込部の縮閉時を示すもの。
【図19】 本発明の釣銭作成装置の第1の実施の形態
の棒金硬貨繰出装置を示す平面図。
【図20】 同棒金硬貨繰出装置の繰出装置等を示す正
断面図。
【図21】 本発明の釣銭作成装置の第1の実施の形態
の小束紙幣繰出装置を示す背面図。
【図22】 同小束紙幣繰出装置を示す平面図。
【図23】 本発明の釣銭作成装置の第1の実施の形態
の載置台および整列装置を示す平面図。
【図24】 同載置台および整列装置を示す側面図。
【図25】 本発明の釣銭作成装置の第1の実施の形態
の小束紙幣繰出装置の作動状態を示す正面図であって、
小束紙幣の繰出前の状態を示すもの。
【図26】 同作動状態を示す正面図であって、小束紙
幣の繰出時の状態を示すもの。
【図27】 同作動状態を示す正面図であって、小束紙
幣の整列時の状態を示すもの。
【図28】 同作動状態を示す正面図であって、把持搬
送装置の小束紙幣上への移動時の状態を示すもの。
【図29】 同作動状態を示す正面図であって、把持搬
送装置の小束紙幣の把持時の状態を示すもの。
【図30】 同作動状態を示す正面図であって、把持搬
送装置の小束紙幣の把持後の状態を示すもの。
【図31】 同作動状態を示す正面図であって、把持搬
送装置の小束紙幣の装填位置の変更状態を示すもの。
【図32】 本発明の釣銭作成装置の第1の実施の形態
の小束紙幣繰出装置による小束紙幣の装填方向を示す平
面図(a)および装填方向を変更した場合を示す平面図
(b)。
【図33】 本発明の釣銭作成装置の第1の実施の形態
の装填整え装置を示す正面図。
【図34】 同装填整え装置の作動時の状態を示す正面
図。
【図35】 本発明の釣銭作成装置の第1の実施の形態
のトップシート供給装置、ラベル印字貼付装置および接
着装置を示す側面図。
【図36】 本発明の釣銭作成装置の第1の実施の形態
のトップシート供給装置および接着装置を示す正面図。
【図37】 本発明の釣銭作成装置の第1の実施の形態
のトップシート切断装置を示す正面図。
【図38】 本発明の釣銭作成装置の第1の実施の形態
のトップシート供給装置、ラベル印字貼付装置および接
着装置の作動状態を示す側面図であって、トップシート
の引き出し前の状態を示すもの。
【図39】 同作動状態を示す側面図であって、トップ
シートの引き出し後の状態を示すもの。
【図40】 同作動状態を示す側面図であって、トップ
シートの係止後を示すもの。
【図41】 同作動状態を示す側面図であって、引出ア
ームの戻り後を示すもの。
【図42】 同作動状態を示す側面図であって、接着装
置の接着作動時を示すもの。
【図43】 同作動状態を示す側面図であって、トップ
シートの切断時を示すもの。
【図44】 同作動状態を示す側面図であって、接着装
置の離間時を示すもの。
【図45】 本発明の釣銭作成装置の第1の実施の形態
の持上装置および移載装置を示す正面図。
【図46】 本発明の釣銭作成装置の第1の実施の形態
の持上装置および移載装置を示す側面図。
【図47】 本発明の釣銭作成装置の第1の実施の形態
の持上装置および移載装置を示す平面図。
【図48】 本発明の釣銭作成装置の第1の実施の形態
の持上装置および移載装置の作動状態を示す側面図であ
って、釣銭パックの持ち上げ時を示すもの。
【図49】 同作動状態を示す側面図であって、支持部
の下降後を示すもの。
【図50】 同作動状態を示す側面図であって、支持部
の釣銭パック支持時を示すもの。
【図51】 同作動状態を示す側面図であって、釣銭パ
ック搬送時を示すもの。
【図52】 同作動状態を示す側面図であって、釣銭パ
ック移載時を示すもの。
【図53】 本発明の釣銭作成装置の第1の実施の形態
の入力データの記憶イメージの一例を示す図。
【図54】 本発明の釣銭作成装置の第1の実施の形態
の釣銭データのパックデータへの分割時の一例を示す
図。
【図55】 本発明の釣銭作成装置の第2の実施の形態
の全体構成を示す平面図。
【図56】 本発明の釣銭作成装置の第2の実施の形態
のトップシート供給装置、ラベル印字貼付装置、接着装
置およびバラ紙幣パック作成装置を示す側面図。
【図57】 本発明の釣銭作成装置の第2の実施の形態
のバラ紙幣パック作成装置の作動状態を示す側面図であ
って、バラ紙幣下降前を示すもの。
【図58】 同作動状態を示す側面図であって、バラ紙
幣下降時を示すもの。
【図59】 同作動状態を示す側面図であって、バラ紙
幣挾持時を示すもの。
【図60】 同作動状態を示す側面図であって、トップ
シート接着時を示すもの。
【図61】 同作動状態を示す側面図であって、トップ
シート接着後を示すもの。
【図62】 同作動状態を示す側面図であって、バラ紙
幣パック部の搬送時を示すもの。
【図63】 本発明の釣銭作成装置の第2の実施の形態
で作成された釣銭パックを示す側面図。
【図64】 本発明の釣銭作成装置の第2の実施の形態
の持上装置および移載装置の作動状態を示す正面図。
【図65】 同持上装置および移載装置の作動状態を示
す側面図。
【符号の説明】
14 ベースシート供給装置(釣銭パック作成手段) 16〜21,23 棒金硬貨繰出装置(釣銭パック作成
手段) 22 小束紙幣繰出装置(釣銭パック作成手段) 25 トップシート供給装置(釣銭パック作成手段) 27 接着装置(釣銭パック作成手段) 32 バラ紙幣繰出装置(釣銭パック作成手段) 36 データ入力装置(データ入力手段) 38 コンテナ本体 (釣銭パック作成手段) 60 ベースシート供給配置制御部(釣銭パック作成手
段) 98〜104 棒金硬貨繰出制御部(釣銭パック作成手
段) 123 小束紙幣繰出制御部(釣銭パック作成手段) 163 バラ紙幣繰出制御部(釣銭パック作成手段) 180 トップシート供給接着制御部(釣銭パック作成
手段) 236 釣銭パックチェック制御部( 239 スキャナ(バッグ確認手段,釣銭パック確認手
段,第1スキャナ,第2スキャナ) 240 表示装置(データ表示手段,完了表示手段) 241 バッグ詰チェック制御部(バッグ確認手段,釣
銭パック確認手段,第1確認手段,第2確認手段) 252 釣銭データ分割部(釣銭データ分割手段) BS ベースシート L ラベル(釣銭パック確認手段,第2票体) P 釣銭パック TS トップシート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07D 1/02 - 13/00 B65B 57/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現金をパック部材に詰めた釣銭パックを
    作成する釣銭作成装置であって、 釣銭データが所定の単位グループ毎に入力されるデータ
    入力手段と、 該データ入力手段で入力された釣銭データに基づき釣銭
    パックを単位グループ毎に単数または複数作成する釣銭
    パック作成手段と、 準備すべき単位グループ用のバッグのデータを表示する
    データ表示手段と、 準備されたバッグの単位グループを認識するとともに該
    バッグの単位グループと前記データ表示手段に表示され
    た単位グループとの一致を確認するバッグ確認手段と、 前記釣銭パック作成手段で作成された釣銭パックの単位
    グループを認識するとともに、該釣銭パックの単位グル
    ープと前記バッグ確認手段で認識されたバッグの単位グ
    ループとの一致を確認する釣銭パック確認手段と、を有
    することを特徴とする釣銭作成装置。
  2. 【請求項2】 前記バッグ確認手段は、 バッグ毎に発行され、単位グループを示すデータを含む
    バーコードデータが記された第1票体と、 該第1票体のバーコードデータを読み取る第1スキャナ
    と、 該第1スキャナで読み取られた第1票体のバーコードデ
    ータから単位グループを認識するとともに該単位グルー
    プと前記データ表示手段に表示された単位グループとの
    一致を確認する第1確認手段と、を有することを特徴と
    する請求項1記載の釣銭作成装置。
  3. 【請求項3】 前記釣銭パック確認手段は、 釣銭パック毎に発行され、単位グループを示すデータを
    含むバーコードデータが記された第2票体と、 該第2票体のバーコードデータを読み取る第2スキャナ
    と、 該第2スキャナで読み取られた第2票体のバーコードデ
    ータから単位グループを認識するとともに該単位グルー
    プと前記第1確認手段で認識された単位グループとの一
    致を確認する第2確認手段と、を有することを特徴とす
    る請求項2記載の釣銭作成装置。
  4. 【請求項4】 前記第1スキャナと前記第2スキャナと
    が一つのスキャナで共用されていることを特徴とする請
    求項3記載の釣銭作成装置。
  5. 【請求項5】 前記第1確認手段と第2確認手段とが一
    つの確認手段で共用されていることを特徴とする請求項
    3または4記載の釣銭作成装置。
  6. 【請求項6】 前記データ入力手段で入力された釣銭デ
    ータに基づいて、前記バッグ確認手段で認識されたバッ
    グの単位グループと一致する単位グループのすべての釣
    銭パックを釣銭パック確認手段が認識すると、表示を行
    う完了表示手段を有することを特徴とする請求項1乃至
    5のいずれか一項記載の釣銭作成装置。
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