JP3509245B2 - おむつ交換装置 - Google Patents

おむつ交換装置

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JP3509245B2 JP34035094A JP34035094A JP3509245B2 JP 3509245 B2 JP3509245 B2 JP 3509245B2 JP 34035094 A JP34035094 A JP 34035094A JP 34035094 A JP34035094 A JP 34035094A JP 3509245 B2 JP3509245 B2 JP 3509245B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、人間の排泄部およびそ
の周辺部(以下、局部という)に当てがうおむつを交換
するためのおむつ交換装置に関する。さらに詳しくは、
局部におむつを当てがった状態で使用し、尿失禁・排便
・下血など(以下失禁と総称する)によって汚れたおむ
つを手動で、あるいは自動的に交換するための装置に関
する。 【0002】 【従来の技術】従来、寝たきり老人、身体障害者などで
失禁を常とする人にとっては、その局部が湿潤、汚染に
さらされることが多く、それによる不快感は苦痛であ
り、一方失禁感覚のない患者もいて、そのまま放置され
ることもある。また、病院、老人用施設などにおいて
は、失禁を伴う患者などに対する介護上、経済上の負担
(各種保険による自己負担、公的負担)が増加する傾向
にある。ところで、失禁に対する処理技術を大別する
と、(1)吸水性のある使い捨て式おむつを使用する方
法(従来例1)と、局部を覆うように処理器具を装着
し、真空ポンプなどにより負圧にして吸引するか、水洗
ノズルで洗浄しながら吸引する方法(従来例2)があ
る。 【0003】しかし、従来例1では、おむつの吸水性に
限度があるので、使用者の失禁の回数が増加したり、お
むつの取替えまでの時間が長いと、おむつから漏れが生
じたり、おむつの取替えまでの間に極めて不快感を与え
ることになるほか、股ずれ、ただれ、皮膚掻痒などの原
因となることが多い。とくに、病院での実態として、夜
間はおむつの取替えを放置する例も少なくなく、おむつ
の取替えが適切に行われ難いという問題がある。さらに
失禁による汚染物質を一時的に貯蔵するために、おむつ
の材質や構造を複雑なものとしがちであるが、そのため
高価格なものとなり、患者の負担を増大させるほか、使
い捨ておむつは、汚染部以外の非汚染部分まで浪費する
資源の無駄使いを余儀なくさせている。 【0004】また、従来例2では、局部を覆うように処
理器具を装着するので異和感を与え、器具代も一般に高
価であり、器具を装着したままでの歩行・寝返り・起床
などが困難であり、特定の条件下でしか適合しない。 【0005】従来、上記したような失禁に対する処理技
術の代表的な例にみられるように、失禁などによる汚染
物質の一時的な貯蔵や強制的な除去によって、患者の苦
痛やおむつの取替えの手数、補助看護人の労力の軽減に
若干は貢献している。しかし、これらの従来の処理技術
では、精神的、心理的、肉体的、経済的に極めて不十分
なものであって、局部の清潔感を常に保ち、局部を常に
良好な環境に維持することは不可能であった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記したよ
うな従来の失禁に対する処理技術に伴う問題を解決する
ためになされたもので、失禁によって汚れたおむつを常
に新しいおむつに簡単に交換し得るおむつ交換装置を提
供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明のおむつ交換装置
は、連続シート状のおむつの長手方向の一端側を巻き取
り可能な巻き取り器と、上記おむつの長手方向の他端側
を巻回状態で保持し、上記巻き取り器による巻き取りに
応じて上記連続シート状のおむつを引き出す引き出し器
と、上記連続シート状のおむつの巻き取りに伴う走行方
向を折り返させるようにおむつに対接する折り返し器
と、上記巻き取り器、引き出し器および折り返し器を保
持する保持機構とを具備し、上記引き出し器と折り返し
器との間のおむつ部分の折り返し側とは反対面を使用者
の局部に当てがうように使用されることを特徴とする。 【0008】 【作用】本発明のおむつ交換装置の使用方法の一例とし
て、引き出し器と折り返し器との間のおむつ部分の折り
返し側とは反対面を使用者(失禁を伴う患者、寝たきり
老人、身体障害者など)の局部に当てがった状態で使用
者の腰部に保持機構で装着しておく。そして、汚れたお
むつ部を交換する際、手動で、あるいは自動的に巻き取
り器により連続シート状のおむつを所要の長さだけ巻き
取ることにより、新しいおむつ部を手動的または自動的
に引き出して汚れたおむつ部と簡単に交換することがで
きる。この場合、使用者の局部に当てがわれるおむつ部
が尿失禁などによって汚れたことを自動的に検知するセ
ンサーを備え、このセンサーの出力に基づいて報知用の
音あるいは光あるいは振動などの出力を発生して使用者
および、あるいは第3者に報知するための報知器を備え
ることが望ましい。これにより、おむつ部の汚れを補助
看護人に早く知らせることが可能になり、補助看護人の
手動操作に基づいて巻き取り器により連続シート状のお
むつにおける汚れたおむつ部を、所要の長さだけ巻き取
り、同時に新しいおむつ部を、これに連動して引き出す
ことができ、おむつ部の交換を速かにかつ簡単に行え
る。さらに、センサーの出力に基づいて巻き取り器を自
動的に駆動制御し得るように構成することにより、おむ
つ部の交換を全自動的に実施できる。したがって、本発
明のおむつ交換装置によれば、使用者の精神的、肉体的
な苦痛を除去し、補助看護人の労力を大幅に軽減し、と
くに夜間にあっては補助看護人が不在でもおむつの交換
を簡単に実施でき、局部の清潔感を常に保ち、局部を常
に良好な環境に維持することが可能になる。 【0009】 【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1ないし図5は、本発明のおむつ交換装
置の一実施例を示しており、図1は正面図、図2は背面
図、図3は側断面図、図4は図1中の保護ケースをはず
して内部を示す斜視図、図5は図1中の保護ケースの可
動機構を示す側面図、図6は電気回路図である。 【0010】図3ないし図4において、巻き取り器11
は、連続シート状のたとえば紙製のおむつ10の長手方
向の一端側を巻き取り可能であり、たとえば直流モータ
40に第1の歯車21、第2の歯車22を介して図中矢
印方向に回転駆動される巻き取り用の回転軸11aにお
むつ10を巻き取るように構成されている。なお、上記
巻き取り用の回転軸11aは、第3の歯車23、第4の
歯車24を介して手動巻き取り操作用の回転つまみ27
にも連結されている。 【0011】引き出し器12は、上記連続シート状のお
むつ10の長手方向の他端側を巻回状態で保持し、上記
巻き取り器11による巻き取りに応じて上記連続シート
状のおむつ10を引き出し自在であり、たとえば前記モ
ータ40に前記第1の歯車21、第5の歯車25を介し
て図中矢印方向に回転駆動される送り出し用の回転軸1
2aにおむつ10をあらかじめ巻回するように構成され
ている。なお、上記送り出し用の回転軸12aは、第6
の歯車26、前記第4の歯車24を介して前記回転つま
み27にも連結されている。 【0012】つまり、前記モータ40は、巻き取り用の
回転軸11aと送り出し用の回転軸12aとを共通に回
転駆動させるように連結されており、同様に、前記回転
つまみ27も巻き取り用の回転軸11aと送り出し用の
回転軸12aとを共通に回転させるように連結されてい
る。折り返し器13は、上記連続シート状のおむつ10
の巻き取りに伴う走行方向を折り返させるようにおむつ
10に対接し、回転自在に保持された回転軸で構成され
ている。走行案内用のローラー14および15は、それ
ぞれおむつ10の巻き取りに伴う走行方向を案内するた
めのものである。 【0013】図1〜3に示すように、保護ケース30
は、前記巻き取り器11、引き出し器12、折り返し器
13および走行案内用ローラー14、15を内部に収納
した状態でそれらを保持する機構を兼ねており、たとえ
ば合成樹脂により形成されている。この保護ケース30
は、前記連続シート状のおむつ10が巻回状態で保持さ
れた状態において、図2に示すように、前記引き出し器
12と折り返し器13との間のおむつ部分10aの折り
返し側とは反対面を使用者の局部に当てがうことが可能
なように外部に露出し得る窓部30aを有する。そし
て、上記連続シート状のおむつ10の入れ替え、ケース
自体の組立・分解および清掃・洗浄を容易に行うことが
可能なように、ケース半体301,302はたとえば左
右に2分割可能な組立て構造となっている。 【0014】また、上記保護ケース30は、図5に示す
ように、前記巻き取り器11および引き出し器12およ
び走行案内用ローラー14を保持する第1のケース部3
01と,前記折り返し器13および走行案内ローラー1
5、汚物除去用ローラー47(図3参照)を保持する第
2のケース部302とが、軸31を中心に互いに回動可
能なように、たとえばU字あるいはV字状に湾曲した状
態で連結されている。 【0015】この場合、上記第1のケース部301と第
2のケース部302とは、たとえばコイル状態のばね3
2により連結され、上記保護ケース30の窓部30aか
ら露出しているおむつ部分10aを使用者の股間部に適
切な角度で当てがうと共に局部に適切な強さで当てがう
ような偏倚力が与えられている。これにより、おむつ部
分10aが使用者の局部に対して、柔らかく、良好な感
触で密着状態で装着されるようになっている。 【0016】また、図1〜2に示すように、前記保護ケ
ース30を使用者の股間部に密着状態で適切な角度で当
てがうことによって失禁洩れを防止すると共に装置の使
用感を良くするために、股間部に当たるケース部分は他
の部分よりも幅が徐々に狭くなるように構成されてい
る。これにより、局部に当たるおむつ部分に膨らみが生
じるようになり、おむつ部分の左右両端からの汚染物の
洩れを無くすることが可能になる。前記保護ケースに3
0は、図1に示すように連続シート状のおむつ10の使
用残量を容易に外部から視認し得る部分に透明窓30b
を形成しておくことが望ましい。さらに、おむつ30の
使用残量が一定以下になったことをたとえばリミットス
イッチ(図示せず)により検出し、この検出出力により
おむつの残量を表示するように構成しておくことが望ま
しい。 【0017】本実施例のおむつ交換装置は、使用者の局
部に当てがわれるおむつ部分10aが失禁によって汚れ
たことを自動的に検知するセンサー41と、たとえば図
6に示すように、上記センサー41の出力に基づいて報
知用の音あるいは光あるいは振動などの出力を発生する
ための駆動回路42と、報知用の発光ダイオード(ある
いはランプ)43および電子ブザー44を備えている。
これにより、おむつ部10aの汚れを補助看護人に早く
知らせることが可能になり、補助看護人あるいは使用者
本人の手動操作に基づいて巻き取り器11によりおむつ
を所要の長さだけ巻き取る(図3の矢印方向)ことによ
り、新しいおむつを引き出し巻回し、汚れたおむつ部を
簡単に交換することが可能になっている。なお、おむつ
の巻取方向は図3の矢印方向とは逆にしてもよい。すな
わち、符号11を引き出し器、符号12を巻き取り器と
して使ってもよく、局部の形状によっては好ましい場合
がある。 【0018】なお、上記センサー41の一例としては、
たとえば図4に示すように、使用者の局部に当てがわれ
るおむつ部分10aに対してたとえば一対の平行な線
(たとえば10〜20cm)上で電極が接触し、上記一
対の線間の水分量をおむつ部分10aの電気抵抗の変化
量として検知するものを設ければよい。上記一対の電極
の具体例としては、弾力性のある導電性の紐を使用すれ
ば、センサーが使用者に異和感を与えることはない。さ
らに、前記駆動回路42は、上記センサー41の出力に
基づいて前記直流モーター40を一定時間制御して前記
巻き取り器11および引き出し器12を自動的に駆動す
るための機能が付加されている。また、汚れたおむつ部
を巻き取って新しいおむつ部を引き出した状態では、セ
ンサー41の検知出力が元の状態に復帰するので、発光
ダイオード43や電子ブザー44、直流モーター40の
駆動状態が停止することが可能となっている。また、汚
れたおむつ部を巻き取って新しいおむつ部を引き出す時
のおむつの走行量を検知することにより、発光ダイオー
ド43や電子ブザー44直流モーター40の駆動状態を
停止制御することが可能になっている。これにより、お
むつの交換を全自動的に実施することができる。 【0019】なお、上記センサー41の出力に基づいて
報知用の発光ダイオード43や電子ブザー44や直流モ
ーター40を駆動するための駆動回路42の動作電源と
しては、動作頻度から考えて、図6に示すように電池電
源(たとえばNi−Cd電池)45が与えられるもので
あり、保護ケース30内に収納されている。この場合、
電源電圧としてたとえば4.8V程度を用いれば、使用
者の感電事故のおそれもなく、装置の軽量化が可能にな
り、装置を装着したままで移動することが可能である。
また、上記したようにおむつを交換する前でも、直流モ
ーター40、発光ダイオード43や電子ブザー44の駆
動状態を補助看護人あるいは使用者本人の手動操作に基
づいて停止させる機能(リセット機能)を付加しておく
ことも可能である。 【0020】また、センサー41の検知感度を調整可能
にし、微量の失禁時にはおむつ交換装置の応動を停止さ
せる、あるいは、一定時間遅延させるような制御機能を
付加してもよい。上記検知感度の調整方法の具体例とし
ては、たとえば前記一対の電極の対向間隔を調整すれば
よい。また、必要に応じて、発光ダイオード43や電子
ブザー44や直流モーター40を駆動するための駆動回
路42の感度を調整すればよい。 【0021】上記実施例のおむつ交換装置は、その使用
方法の一例として、使用者(失禁を伴う患者、寝たきり
老人、身体障害者など)を仰向けに寝させた状態にし、
引き出し器12と折り返し器13との間のおむつ部分1
0aの折り返し側とは反対面を使用者の局部に当てがう
ようにおむつ交換装置を使用者の股間に挿し込み、この
状態で使用者の腰部に装着しておく。この場合、本発明
者の臨床経験では、人間が仰臥位で寝た時、その股間は
約7cmの空間を形成する。したがって、おむつ交換装
置を、使用者に特別の姿勢を要求せずに、上記空間に異
和感なく装着することが極めて容易である。 【0022】さらに、本実施例のおむつ交換装置の使用
上の便宜を図るために、おむつ交換装置をその使用者の
腰部に装着するための、図1〜2に示すようにベルト4
6を保護ケース30に取り付けておくことが望ましい。
このベルト46の先端部には固定用のマジックテープ
(図示せず)が設けられている。このようにおむつ交換
装置をその使用者の腰部に装着すれば、使用者の歩行、
寝返り、起床などに伴うおむつ交換装置の機能低下は生
じない。また、使用者の上腹部の上方に巻き取り器11
が位置するので見苦しいかもしれないが、本発明者の臨
床経験では一般に使用者は局部の清潔感の方を優先し、
外観的スマートさに対する抵抗感は少いので、おむつ交
換装置の装着上の問題は少ない。また、本発明者の臨床
経験では、使用者が老人である場合、俯せになって寝る
ことは皆無に近いので、おむつ交換装置の装着上の問題
は少ない。また、補助看護人の手薄な夜間のみ本交換装
置を装着させるのも一つの使用方法である。 【0023】そして、汚れたおむつ部を交換する際、手
動操作に基づいてあるいは自動的に巻き取り器11によ
りおむつを所要の長さだけ巻き取ることにより、新しい
おむつ部を引き出して汚れたおむつ部と交換する巻き取
り器11と引き出し器12は同時に駆動されるので、使
用者の股間においておむつを円滑に巻き取ることができ
る。また、上記実施例のおむつ交換装置は、特殊な複雑
な構造や構成を用いなくても実現できるので、使用済み
おむつや電池電源の交換以外には特別の保守・維持のた
めの費用を必要としない。 【0024】なお、上記実施例のおむつ交換装置内に収
容しておくおむつの量は、使用者の1晩の失禁回数(本
発明者の臨床経験では、入院患者の場合には5回前後)
を考慮し、また、装置の小型・軽量化の観点から、ほぼ
5〜7回分が適切である。前記したような手動操作が可
能な使用者を対象とするおむつ交換装置の場合には、上
記実施例におけるモータ40およびその駆動回路42
は、省略することも可能である。これにより、おむつ交
換装置の一層の小型・軽量・低価格化を図ることが可能
になる。 【0025】上記実施例のおむつ交換装置内には、多量
の失禁時の対策として、図3および図4に示すように、
汚染したおむつ部10aが走行する領域に触れるように
汚染物分離用のローラー47を設け、これにより分離さ
れた汚染物を一時的に貯蔵するタンク48を第2のケー
ス302内に設けておくことが望ましい。そして、上記
タンク48の内部にはひだ部48aを形成しておき、お
むつ交換装置が上下左右に少々傾斜しても汚染物が外部
に漏出しない構造を持たせておくことが望ましい。ま
た、上記実施例のおむつ交換装置は、脱臭剤51、乾燥
剤52、熱風乾燥送風口53、熱風乾燥排出口54さら
には、芳香剤などを内部に取り付けることが可能な構造
とすることにより、使用感が一層向上する。 【0026】つぎに、本発明の他の実施例を説明する。
図7に概略的に示すように、保護ケース70内に複数枚
の市販の紙おむつ71を所定の間隔で互いに独立に装着
しておき、手前の紙おむつが汚れたらそれをハンドル
(図示せず)で巻きとり奥側の紙おむつを順次使用する
ようにしたおむつ交換装置を実現することも可能であ
る。さらに図8に示すように、紙おむつ81をエンドレ
スに巻取る方法も可能で、おむつが1サイクル(1回
転)すれば、軸82に結合したハンドル(図示せず)に
連動した指示装置により、おむつの新規交換を行う装置
の実現も可能である。 【0027】なお、従来例における問題点がこれまで改
善されなかった理由を本発明者が鋭意検討したところ、
これまでは適切な吸水性があり、しかも取り替えの容易
な使い捨て式おむつが供給されなかったこと、および、
動力装置を用いて手動あるいは自動でおむつを移動させ
る方法にまで思考が及ばなかったものと考えられる。 【0028】 【発明の効果】上述したように本発明のおむつ交換装置
によれば、失禁によって汚れたおむつ部を常に新しいお
むつ部に簡単に交換することができる。これにより、使
用者の精神的、肉体的な苦痛を除去し、補助看護人の労
力を大幅に軽減し、夜間にあっても補助看護人が不在で
もおむつの交換を簡単に実施でき、局部の清潔感を常に
保ち、局部を常に良好な環境に維持することが可能にな
る。したがって、特に病院の現状では、夜間勤務の付添
人や補助看護婦などの労力を大幅に必要としている労務
管理上の問題や雇用が不安定になるという問題、夜間勤
務の付添人や補助看護婦などの人件費を約8千円/1日
(約24万円/1月)必要としている経済的な問題を一
挙に解決することができる。さらに本方法によれば汚染
部を取替えるため、おむつは従来の使い捨ておむつのよ
うな特別な材質、複雑な構造を必要とせず、通常1〜2
回の失禁に耐えうる簡易な吸水性のあるおむつでよいの
で、価格も安く患者の負担も大幅にへり資源保護の面か
らも極めて有益である。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明のおむつ交換装置の一実施例の一部を示
す正面図である。 【図2】図1のおむつ交換装置の背面図である。 【図3】図1のおむつ交換装置の側断面を概略的に示す
図2のIII −III 線断面図である。 【図4】図1中の保護ケースをはずして内部を概略的に
示す斜視図である。 【図5】図1中の保護ケースの可動機構を示す側面図で
ある。 【図6】図5中のセンサーの出力によりモーターを制御
する電気回路図である。 【図7】本発明の他の実施例の主要部を概略的に示す説
明図である。 【図8】本発明のさらに他の実施例を概略的に示す説明
図である。 【符号の説明】 10 連続シート状のおむつ 11 巻き取り器 12 引き出し器 13 折り返し器 14 走行案内用ローラー 15 走行案内用ローラー 21 第1の歯車 22 第2の歯車 23 第3の歯車 24 第4の歯車 25 第5の歯車 26 第6の歯車 27 回転つまみ 30 保護ケース 30a おむつ露出用窓部 30b おむつ使用残量視認用透明窓 301 第1のケース部 302 第2のケース部 31 ケース回動軸 32 コイル状態のばね 40 直流モータ 41 センサー 42 駆動回路 43 報知用の発光ダイオード 44 電子ブザー 45 電池電源 46 ベルト 47 汚物除去用ローラー 48 タンク 51 脱臭剤 52 乾燥剤 53 熱風乾燥送風口 54 熱風乾燥排出口
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−163327(JP,A) 特開 平4−309315(JP,A) 実開 平6−41593(JP,U) 実開 平2−13489(JP,U) 実開 平3−49822(JP,U) 実公 平4−43117(JP,Y2) 実公 平5−46720(JP,Y2) 登録実用新案3002386(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61F 5/44 A61F 13/15

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】連続シート状のおむつの長手方向の一端側
    を巻き取り可能な巻き取り器と、上記おむつの長手方向
    の他端側を巻回状態で保持し、上記巻き取り器による巻
    き取りに応じて上記おむつを引き出す引き出し器と、上
    記おむつの巻き取りに伴う走行方向を折り返させるよう
    におむつに対接する折り返し器と、上記巻き取り器、引
    き出し器および折り返し器を保持する保持機構とを具備
    し、上記引き出し器と折り返し器との間のおむつ部分の
    折り返し側とは反対面を使用者の局部に当てがうように
    使用されることを特徴とするおむつ交換装置。
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