JP3509063B2 - 介護用自動車 - Google Patents

介護用自動車

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JP3509063B2
JP3509063B2 JP28931599A JP28931599A JP3509063B2 JP 3509063 B2 JP3509063 B2 JP 3509063B2 JP 28931599 A JP28931599 A JP 28931599A JP 28931599 A JP28931599 A JP 28931599A JP 3509063 B2 JP3509063 B2 JP 3509063B2
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峰雄 岩崎
圧士 中川
隆 熊埜御堂
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サニーペット株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、訪問介護の作業に適切な
介護用自動車に関する。
【0002】
【従来の技術】高齢化にともない、地方自治体や福祉企
業などは、出張入浴用の車両や布団乾燥用の車両などを
利用して、入浴サービスや、布団の乾燥サービスなどを
行っている。しかし、介護者(ヘルパー)の作業は、多
様化しており、1台の入浴作業用の車両または布団乾燥
用の車両のみによって、適切な介護作業を遂行できない
状態にある。このような実際の作業状況から、多様な介
護作業に適切な自動車が望まれている。
【0003】
【発明の目的】したがって、本発明の目的は、各種の介
護作業に適切な介護用の自動車を提供し、多様な介護作
業に対応できるようにすることである。
【0004】
【発明の解決手段】上記目的のもとに、本発明は、介護
用自動車をバン型の車両により構成し、バン型の車両の
荷物室の後方に仕切り板により乾燥殺菌室を形成し、こ
の乾燥殺菌室をバン型の車両の後方のドアにより開閉自
在とし、乾燥殺菌室に向けて加熱送風器をバン型の車両
に取り付けるとともに、乾燥殺菌室内に殺菌器を設け、
バン型の車両の運転室と乾燥殺菌室との間の荷物室内に
衛生器具および介護用具を搭載し、介護用具をバン型の
車両の側方のドアから出し入れ自在とし、さらに加熱送
風器のファンモータおよび殺菌器の電源をバッテリーと
し、このバッテリーの直流電力をインバータにより交流
電力に変換してファンモータおよび殺菌器に給電するよ
うにしている。
【0005】特に、本発明は、上記の介護用自動車の構
成において、インバータとファンモータとの間の回路中
に、加熱送風器の点火ノブと連動するファンスイッチを
介在させ、このファンスイッチに対して遅延オフ型式の
遅延スイッチを並列に接続することにより、加熱送風器
(バーナ・熱交換器)のオフ後における温度の異常な上
昇を防止している。
【0006】
【発明の実施の形態】図1、2、3は、本発明の介護用
自動車1を示している。介護用自動車1は、バン型の車
両2によって構成されており、車両2の荷物室3の後方
に断熱材製の仕切り板4により乾燥殺菌室5が形成され
ている。この乾燥殺菌室5は、車両2の後方のドア6に
より後方から開閉自在となっている。
【0007】そして、この乾燥殺菌室5に向けて加熱送
風器7が車両2に取り付けられ、また加熱送風器7の内
部、例えば仕切り板4の上部に電気式の殺菌器8が設け
られている。加熱送風器7は、タンク9の内部の燃料を
バーナ10によって燃焼させて、熱交換器10aを加熱
し、ファンモータ11によって駆動されるファン12に
より乾燥した熱風を乾燥殺菌室5の内部の熱風箱13を
経て、乾燥殺菌室5の内部に供給するものであり、通
常、荷物室3の内部に乾燥殺菌室5に向けて設けられて
いる。なお、殺菌器8は、殺菌灯14もしくはオゾン発
生器15、または殺菌灯14およびオゾン発生器15の
組み合わせにより構成されている。
【0008】荷物室3は、運転室16と乾燥殺菌室5と
の間にあって、各種の衛生器具および介護用具を搭載し
ており、これらは、側方のドア17から出し入れ自在と
なっている。ここで、衛生器具は、手洗い器18、タオ
ル蒸し器19、アルコールなどの消毒液噴霧式の手指消
毒器20およびダストボックス21などであり、また介
護用具は、キャスター付きのシャワー椅子22および折
り畳み式の入浴昇降器23、車椅子24、その他介護に
必要な器具、医療補助具などである。
【0009】つぎに、図4は、電気回路を示している。
加熱送風器7のファンモータ11、殺菌灯14およびオ
ゾン発生器15の電源は、専用のバッテリーまたは車両
2のバッテリー25を利用する。バッテリー25の直流
電力は、電源スイッチ27を介してインバータ26によ
り商用周波数の交流電力に変換され、殺菌灯14、オゾ
ン発生器15に給電され、またファンスイッチ28を介
してファンモータ11に給電される。ファンスイッチ2
8は、加熱送風器7の点火ノブ29と連動して、点火時
にオンの状態に設定される。そして、このファンスイッ
チ28に対し遅延オフ型の温度感知式または限時式の遅
延スイッチ30が並列に接続されている。
【0010】介護者(ヘルパー)は、必要な衛生器具お
よび介護用具を搭載して、介護用自動車1を運転し、被
介護者の場所まで移動し、側方のドア17を開けて、介
護に必要な衛生用具や介護用具を取り出し、被介護者に
対し適切な介護を施す。入浴作業が必要なとき、介護者
(ヘルパー)は、シャワー椅子22または入浴昇降器2
3を利用して、被介護者の入浴の介護を行う。
【0011】介護用自動車1の停車中に、介護者(ヘル
パー)は、被介護者の衣類の洗濯を行い、洗濯物を乾燥
殺菌室5の内部にハンガーパイプ31などを利用して吊
るし、後方のドア6を閉じた状態で、加熱送風器7を起
動させ、また、殺菌器8(殺菌灯14およびオゾン発生
器15)を動作させることにより、洗濯物を乾燥させる
とともに殺菌灯14からの殺菌光およびオゾン発生器1
5からのオゾンやイオンを利用して、洗濯物の殺菌を行
う。この乾燥殺菌作業は、短時間で終了するから、被介
護者は、入浴後に、乾いた衣料を着用できる状態とな
る。なお、乾燥した熱風は、ファン12によって、乾燥
殺菌室5へ送られるため、運転室は、熱風により昇温ま
たは燃焼による一酸化炭素によって満たされることもな
い。乾燥殺菌室5の内部の湿った空気は、天井の排気孔
32から外部に放出される。
【0012】乾燥が終了したら、点火ノブ29の操作に
よって、加熱送風器7をオフの状態にし、バーナ10の
燃焼を停止させる。このとき、これに連動して、ファン
スイッチ28がオフの状態になるが、遅延スイッチ30
は、バーナ10またはその近くの温度を検出するか、ま
たは所定の時間の経過時点までファンモータ11を回転
させ、その後にファンモータ11を停止させる。これに
よって、加熱送風器7のオフ後における異常加熱がなく
なり、安全が確保できる。
【0013】作業が終了すると、衛生器具や介護用具
は、荷物室3の内部に納められる。作業終了後、介護者
(ヘルパー)は、手洗い器18や手指消毒器20などを
利用して、衛生管理に務め、介護用自動車1を運転し
て、つぎの作業場所に移動する。この移動中に、介護者
(ヘルパー)の着衣は、乾燥殺菌室5の内部で、殺菌灯
14およびオゾン発生器15によって殺菌される。
【0014】
【発明の効果】本発明では、荷物室の後方に乾燥殺菌室
が形成されており、介護作業中に、被介護者の衣類の殺
菌乾燥ができ、また移動中に介護者(ヘルパー)の衣類
を殺菌できるため、被介護者の入浴サービスなどと衣類
の乾燥殺菌作業が並行して、また介護者(ヘルパー)の
着衣が必要に応じて能率よく行われ、しかも荷物室内に
各種の衛生器具や介護用具を搭載できるため、被介護者
の状態に応じて、各種の介護に対応でき、また、その介
護が衛生器具によって良好な衛生状態に保持できる。
【0015】加熱送風器のファンや殺菌器の電源がバッ
テリーおよびインバータによって給電されるので、汎用
(商用周波数)のファンや殺菌灯およびオゾン発生器の
利用が可能となる。またファンモータの給電路中に遅延
スイッチが介在していて、バーナがオフになっても、し
ばらくの間ファンモータが回転するため、加熱送風器7
のオフ後における異常加熱がなくなり、安全が確保でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】介護用自動車の平面図である。
【図2】介護用自動車の側面図である。
【図3】介護用自動車の背面図である。
【図4】バッテリー、インバータ、殺菌器およびファン
モータの回路図である。
【符号の説明】
1 介護用自動車 2 車両 3 荷物室 4 仕切り板 5 乾燥殺菌室 6 後方のドア 7 加熱送風器 8 殺菌器 9 タンク 10 バーナ 10a 熱交換器 11 ファンモータ 12 ファン 13 熱風箱 14 殺菌灯 15 オゾン発生器 16 運転室 17 側方のドア 18 手洗い器 19 タオル蒸し器 20 手指消毒器 21 ダストボックス 22 シャワー椅子 23 入浴昇降器 24 車椅子 25 バッテリー 26 インバータ 27 電源スイッチ 28 ファンスイッチ 29 点火ノブ 30 遅延スイッチ 31 ハンガーパイプ 32 排気孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平2−130647(JP,U) 実開 平6−53291(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60P 3/00 A61L 2/10 A61L 2/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バン型の車両(2)の荷物室(3)の後
    方に仕切り板(4)により乾燥殺菌室(5)を形成し、
    この乾燥殺菌室(5)をバン型の車両(2)の後方のド
    (6)により開閉自在とし、乾燥殺菌室(5)に向け
    て加熱送風器(7)をバン型の車両(2)に取り付ける
    とともに、乾燥殺菌室(5)内に殺菌器(8)を設け、
    バン型の車両(2)の運転室(16)と乾燥殺菌室
    (5)との間の荷物室(3)内に衛生器具(18、1
    9、20、21)および介護用具(22、23、24)
    を搭載し、介護用具(22、23、24)をバン型の車
    (2)の側方のドア(17)から出し入れ自在とし、
    さらに加熱送風器(7)のファンモータ(11)および
    殺菌器(8)の電源をバッテリー(25)とし、このバ
    ッテリー(25)の直流電力をインバータ(26)によ
    り交流電力に変換してファンモータ(11)および殺菌
    (8)に給電し、インバータ(26)とファンモータ
    (11)との間の回路中に、加熱送風器(7)の点火ノ
    ブ(29)と連動するファンスイッチ(28)を介在さ
    せ、このファンスイッチ(28)に対して遅延オフ型式
    の遅延スイッチ(30)を並列に接続することを特徴と
    する介護用自動車(1)
  2. 【請求項2】 殺菌灯(14)およびオゾン発生器(1
    5)の少なくとも1つにより殺菌器(8)を構成するこ
    とを特徴とする請求項1記載の介護用自動車(1)。
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