JP3508593B2 - 燃焼式ヒータを有する内燃機関 - Google Patents
燃焼式ヒータを有する内燃機関Info
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Description
する内燃機関に関し、詳しくは内燃機関の暖機促進や車
室暖房等を行うための燃焼式ヒータを有する内燃機関に
関する。
るため、内燃機関本体とは別に燃焼式ヒータを設け、こ
の燃焼式ヒータの出す燃焼ガスを機関作動中に機関本体
内に送り込み、燃焼ガスの熱利用によって暖機促進を図
る技術が周知である。
送り込むということは、それだけ気筒内に入る新気量が
減ってしうことなので、エンジン出力を高めるという観
点からすると好ましくない。このため、燃料噴射量が所
定量以上に確保されている場合や暖機がある程度満たさ
れた場合等、機関本体に燃焼ガスを送る必要のなくなっ
た場合にまで、燃焼ガスを送り込む必要はない。しかし
そのような状況に内燃機関がある一方で、排気系に通常
設置する排気浄化手段である触媒コンバータの触媒が十
分活性化していない場合があり得る。
て、例えば特開昭60−78819号公報記載の技術が
挙げられる。この技術は、燃焼式ヒータの燃焼用空気を
機関吸気通路から導入し、機関排気通路に備えた触媒コ
ンバータの設置場所よりも上流に燃焼ガスを排出すると
いうものである。したがって、燃焼式ヒータの燃焼ガス
は、内燃機関の排気ガスとともに触媒コンバータによっ
て浄化できる。なお、内燃機関の排気ガスおよび燃焼式
ヒータの燃焼ガスのことをそれぞれ特に断らない限り、
単に排気ガスおよび燃焼ガスといい、これらのガスの持
つ熱をそれぞれ排気ガス熱および燃焼ガス熱ということ
にする。
排気圧と燃焼式ヒータの燃焼ガス圧とでは通常は前者の
排気圧の方が高い。したがって、前記の機関排気通路に
燃焼ガスを排出する技術では、機関始動後は、燃焼ガス
を機関排気通路に排出できないことになる。すると機関
始動後にあっては、触媒がまだ十分に活性していない場
合であっても燃焼ガスをそこに送り込んで触媒温度を上
げるということができない。また、排気圧が高いと機関
排気通路から燃焼式ヒータに向けて排気ガスが逆流する
虞れがある。逆流が生じると燃焼式ヒータに火炎の向き
が正方向でなく逆方向を向いてしまういわゆる逆火や、
失火を生じてしまうので好ましくない。
ガスを排出するには、燃焼ガス圧を高圧にするための装
置を特別に用意しなければならない。本発明は、上記実
情に鑑みて為されたものであって、機関始動後であって
も燃焼式ヒータの燃焼ガスを機関排気通路に送り出せる
ようにすることで、次の効果を奏することができる燃焼
式ヒータを有する内燃機関を提供することを技術的課題
とする。
ないようにして機関出力を高める。 触媒の活性化を促す。 機関排気通路から燃焼式ヒータに向けて排気ガスが逆
流しないようにする。
め、本発明の燃焼式ヒータを有する内燃機関は、以下の
構成とした。
このタービンと同軸で機関吸気通路に設置するコンプレ
ッサとを有し排気ガスの流力で前記タービンを回すこと
により前記コンプレッサを作動して前記機関吸気通路を
過給するターボチャージャと、機関吸気通路のうち前記
コンプレッサ設置箇所よりも下流に前記機関吸気通路の
一部として設置するとともに機関関連要素の昇温用に前
記機関吸気通路に燃焼ガスを出す燃焼式ヒータと、この
燃焼式ヒータから出る燃焼ガスを前記機関排気通路のう
ち前記タービン設置箇所よりも下流に導く燃焼ガス導入
路と、を有することを特徴とする。
けでなく、ガソリン直噴リーンバーンエンジンやディー
ゼルエンジンあるいはCNG(commpressed natural ga
s;圧縮天然ガス)エンジン等の内燃機関も含む。
関吸気通路に燃焼ガスを導入する内燃機関本体等燃焼式
ヒータの燃焼熱の影響を受けて暖まるものである。 「燃焼式ヒータ」は、機関本体とは別物として機関に
付属するものが好ましい。機関本体のシリンダ内での燃
焼に何等影響されることなく独自の燃焼を行って燃焼ガ
スを機関に供給できれば、機関始動前であっても機関排
気系の温度を高められるからである。
がやがて機関排気通路に至る通路であれば足りるが、燃
焼ガスがそこを通過する間に燃焼ガス熱が他に逃げるこ
となく機関排気通路を暖めることのみに供することがで
きる通路であることが望ましい。また、燃焼ガス導入路
は、燃焼ガス排出路から分岐しているものが好ましい。
この場合、燃焼ガス導入路と燃焼ガス排出路との交差点
には、燃焼式ヒータの燃焼室から出た燃焼ガスを燃焼ガ
ス導入路に流すかあるいは機関吸気通路に流すかを切り
替えることができる流路切替え弁を設けるとよい。流路
切替え弁としては三方弁が適当である。
では、内燃機関にターボチャージャを備えているので、
内燃機関が作動すると、機関排気ガスによってタービン
が回転し同時にコンプレッサが回転する。よって、機関
吸気通路のうちコンプレッサの設置箇所よりも下流側部
分での吸気圧が過給によって高まる。燃焼式ヒータは機
関吸気通路を構成する一部であるから、前記のように過
給によって吸気圧が高まると、燃焼式ヒータから出る燃
焼ガスの圧力が高まる。また、コンプレッサの回転に伴
って吸気圧が高まるのに対し、機関排気通路のうちター
ビン設置箇所よりも下流側での排気圧は低くなる。この
ため、ターボチャージャを有する内燃機関ではターボチ
ャージャが作動しているときの排気圧と燃焼式ヒータの
燃焼ガス圧の大きさが後者の方が大きく、ターボチャー
ジャを有していない内燃機関における場合と比べて逆転
するか、または、そうでなく排気圧の方が大きかった場
合でも燃焼式ヒータの燃焼ガス圧との差圧は僅差とな
る。そして、差圧が僅差な場合には、燃焼式ヒータの出
力調整をうまく行うことで機関作動中でも燃焼式ヒータ
の燃焼ガス圧を機関排気圧よりも高めることができる。
したがって、機関作動中において、エンジン噴射量が所
定量以上にすでに確保されている場合や暖機が十分であ
る一方、触媒コンバータの触媒暖機にあっては十分でな
い場合には、燃焼ガスを機関気筒内に流さずに燃焼ガス
導入路を経由させて機関排気通路に流し込める。このた
め、エンジン本体の気筒内に燃焼ガスが入らないように
できる分、当該気筒内に入る新気量を増やせるので、エ
ンジン性能の向上を確保できる。併せて機関排気通路に
ある触媒にあっては前記燃焼ガスの持つ高熱により暖め
ることができるのでエンジン作動後に触媒暖機を促進す
る上では好ましい。また、燃焼式ヒータに向けての排気
ガスの逆流もない。よって、逆流に起因した燃焼式ヒー
タでの逆火や失火等の弊害を防止できる。
導入路と前記機関排気通路との接続箇所は、排気浄化装
置である触媒コンバータよりも上流にあることが望まし
い。ここで「触媒コンバータ」は、その中に排気浄化可
能な触媒を充填してある。触媒としては排気浄化可能な
ものであれば何でもよいが、例えばリーンNOx触媒が
挙げられる。
では、燃焼ガス導入路の機関排気通路との接続箇所の下
流に触媒コンバータがあることになる。換言すれば、タ
ービンと、触媒コンバータとの間の部分である間部に前
記接続箇所はある。よって、燃焼式ヒータの出す高熱な
燃焼ガスが燃焼ガス導入路を経由して機関排気通路に入
ると、前記燃焼ガスは機関排気通路の下流側にある触媒
コンバータに向かって流れるようになるため、触媒を活
性化する。
ータは、その燃焼室に燃焼用空気を供給する空気供給路
と、前記燃焼室で生じる燃焼ガスを前記燃焼室から排出
する燃焼ガス排出路とを備え、前記空気供給路および前
記燃焼ガス排出路を介して前記燃焼式ヒータを前記機関
吸気通路に接続し、この機関吸気通路のうち前記空気供
給路との接続箇所よりも上流に前記コンプレッサを設置
し、前記機関吸気通路のうち前記接続箇所よりも下流の
適所を前記機関吸気通路と前記燃焼ガス排出路との接続
箇所とすることが望ましい。
導入路は、燃焼ガス排出路から分岐する分岐管であると
ともに機関本体を迂回して機関排気通路に延びるバイパ
ス通路であることが望ましい。機関本体や吸・排気通路
にある各種通気抵抗を通過することによる熱損失を避け
て、高熱な燃焼ガスをスムーズに機関排気通路に送り込
むためである。
態であるから、そこを流れる燃焼ガスは高熱を損なわれ
ることなく、触媒コンバータの触媒暖機にあたって一層
貢献する。
通路における吸気圧またはこの吸気圧と前記機関排気通
路における排気圧との差圧が所定値以上かどうかを判定
する圧力判定機構と、この圧力判定機構が前記吸気圧ま
たは前記差圧が前記所定値以上にあると判定した場合に
前記燃焼ガス導入路に前記燃焼ガスを導くガス導入機構
とを有すると好適である。
かどうかを判定する圧力判定機構」は、内燃機関全体を
制御するコンピュータすなわちECU(エンジン・コン
トロール・ユニット)の中枢部であるCPU(セントラ
ル・プロセッシング・ユニット)である。圧力判定機構
であるCPUの判断に基づいて、CPUはさらに内燃機
関の作動制御や燃焼式ヒータの燃焼状態制御を行う。
(以下これらを総称して特に断らない限り「吸気圧等」
という。)が当該所定値であったならば、吸気圧が排気
圧よりも高くなり、機関吸気通路から機関排気通路に向
けて燃焼ガス導入路内に空気流が生じる値とする。この
値は、確実に燃焼ガスを機関排気通路に送るには、吸気
圧がどれ位あれば燃焼ガスを機関排気通路に排出できる
かを実測によって得た値であるのが好ましいが、実測値
の代わりに計算によって求めた計算値でもよい。
では、圧力判定機構によって機関吸気通路における吸気
圧等が所定値以上にあると判定した場合に前記燃焼ガス
導入路に前記燃焼ガスを導くので、前記逆流防止を確実
に行える。
基づいた判定を行う場合は、少なくとも、機関吸気通路
のうち前記コンプレッサよりも下流には吸気圧センサを
配置しておくのが好ましい。
排気圧との差圧に基づいた判定を行う場合は、機関吸気
通路のうち前記コンプレッサよりも下流におよび機関排
気通路のうち前記タービンよりも下流にそれぞれ吸気圧
センサおよび排気圧センサを配置しておくとよい。
れらのセンサの検出値を電気信号に変えてCPUに入力
する。そして、CPUがそれらの電気信号に基づいた吸
気圧等が所定値以上かどうかを判定する。
機構による判定を、前記タービンに付属するウエイスト
ゲートバルブの開閉に基づいて行うと好適である。「ウ
エイストゲートバルブ」は周知の如く、機関排気通路に
おいてタービンに対してバイパスするバイパス管に備え
られている開閉弁のことであって、過給により吸気圧が
所定圧以上に高まると開き、これによりタービンに向か
う排気ガス量を減らし、タービン後方に流れる排気ガス
量を増やすので、タービン後方の排気圧力は上昇し、吸
気圧が所定値以上にあっても排気圧力が吸気圧力以上に
なる場合が生じる。
内燃機関では、ウエイストゲートバルブの開閉に基づい
ても、圧力判定機構が前記機関吸気通路における吸気圧
等が、所定値以上かどうかを判定する。したがって、ウ
エイストゲートバルブ開による逆流発生を事前に防止で
きる。
燃焼式ヒータを有する内燃機関を添付した図面に基いて
説明する。 〈第1の実施の形態〉図1〜図4に基づいて本発明の第
1の実施の形態を示す。 (ディーゼルエンジン1)内燃機関の一つとして例示す
るディーゼルエンジン1は、機関冷却水を含むウォータ
ジャケットを有するエンジン本体3と、エンジン本体3
の図示しない複数のエンジンシリンダ内に燃焼に必要な
空気を送り込む吸気装置5と、混合気が燃焼した後の排
気ガスを大気中に放出する排気装置7と、エンジン搭載
車輌の室内を暖める車室用ヒータ9とを有する。なお、
ディーゼルエンジンのことを特に断らない限り、以下単
に「エンジン」という。 (吸気装置5)吸気装置5は、エンジンシリンダ内に新
鮮な空気を取り入れるエアクリーナ13を始端とし、エ
ンジン本体3内の図示しない吸気ポートを終端する。そ
して、その間に、過給機であるターボチャージャ15の
コンプレッサ15a,インタークーラ19およびインタ
ークーラ19を経由して来た混合気を前記各エンジンシ
リンダに振り分けるインテークマニホールド21等を配
備してある。そして、吸気装置5の構成部材同士の間
は、機関吸気通路としての吸気管23に属する複数の連
結管で連結してある。 (吸気管23)吸気管23は、コンプレッサ15aを境
に、コンプレッサ15aによる過給によってエアクリー
ナ13から吸気装置5に入って来る新気が強制的に押し
込まれる下流側連結管27と、そうでない上流側連結管
25とに大別できる。 (上流側連結管25)上流側連結管25は、エアクリー
ナ13とコンプレッサ15aとの間で、図1において左
右方向にまっすぐ延びる連結管である。 (下流側連結管27)下流側連結管27は、コンプレッ
サ15aとインテークマニホールド21とを結ぶ図1に
おいて上下方向に延びるL字形をした本流管29と、本
流管29にバイパス状に接続してある支流管としてのヒ
ータ用枝管31とからなる。 (ヒータ用枝管31)ヒータ用枝管31は、本流管29
のうちインタークーラ19よりも下流に位置し、途中に
燃焼式ヒータ17を含む。また、ヒータ用枝管31は、
燃焼式ヒータ17の上流側端と本流管29とを結びかつ
本流管29から燃焼式ヒータ17に燃焼用空気を供給す
る空気供給路33と、燃焼式ヒータ17の下流側端と本
流管29とを結びかつ燃焼式ヒータ17の燃焼ガスを本
流管29に排出する燃焼ガス排出路35とを有する。ま
た、空気供給路33および燃焼ガス排出路35の本流管
29とのそれぞれの接続箇所C1およびC2は、接続箇
所C1の方が接続箇所C2よりも上流にある。そして、
燃焼ガス排出路35のうち燃焼式ヒータ17寄り箇所に
は三方弁97を設けてあり、三方弁97からは排気装置
7に向けて燃焼ガス導入路99が延びている。なお、三
方弁97および燃焼ガス導入路99については、それぞ
れ燃焼式ヒータ17および排気装置7の説明をした後で
詳しく述べるが、簡単に述べれば、三方弁97は、燃焼
ガスを燃焼ガス排出路35にそのまま流すか、燃焼ガス
導入路99に流すかを切り替える弁であり、燃焼ガス導
入路99は、燃焼ガスがそこを通過する間にその燃焼熱
が他に逃げないようになっている通路であることが望ま
しい。 (接続箇所C1およびC2周りの部品)本流管29のう
ち接続箇所C2の下流には、吸気絞り弁70を設けてあ
る。また、吸気絞り弁70の下流、つまり本流管29の
うちコンプレッサ15aの下流には、吸気圧センサ29
aを取り付けてある。この吸気圧センサ29aにより本
流管29のうちコンプレッサ15a下流部分での吸気圧
を測定する。吸気圧センサ29aで検出した吸気圧は、
電気信号としてECU46に送る。 (吸気絞り弁70)吸気絞り弁70は、その作動をEC
U46の図示しないCPUによって制御する。そして、
CPUの制御下で吸気絞り弁70を絞ることにより、エ
ンジン1を積極的に停止したりする。つまり、図示の有
無に拘わらずエンジン1が有する各種センサの検出値に
基づいてエンジン1の最適な運転状態を確保するため
に、吸気絞り弁70は適宜開閉する。
ヒータ用枝管31に分岐する吸気と、分岐せずに本流管
29をそのまま下流に向かう吸気とに分かれる。そし
て、ヒータ用枝管31に入る前記分岐した吸気は、空気
供給路33→燃焼式ヒータ17→燃焼ガス排出路35を
経由して本流管29に戻るまでの間に燃焼式ヒータ17
から受熱して高熱となる。この高熱吸気が接続箇所C2
で本流管29に戻りそこで前記C1で分岐しなかった吸
気と合流するのでエンジ本体3に入る吸気温が高まる。
なお、燃焼ガス排出路35で燃焼ガス導入路99に分岐
して排気装置7に向かう分岐ガスもある。これらについ
ては実施の形態の作用効果の項でも述べる。 (排気装置7)排気装置7は、エンジン本体3内の図示
しない排気ポートを始端とし、そこから終端のマフラ4
1までの間に、エキゾーストマニホールド37,ターボ
チャージャ15のタービン15bおよびエンジン1の排
気ガスを浄化するリーンNOx触媒を含む触媒コンバー
タ39を機関排気通路としての排気管42上に備えてい
る。また、タービン15bとコンプレッサ15aとは同
軸であり、排気ガスの流力でタービン15bを回すこと
によりコンプレッサ15aを作動して本流管29を過給
する。また、排気管42のうちタービン15bと触媒コ
ンバータ39との間の部分である間部42aには、触媒
コンバータ39の入り口寄りに排気圧センサ39aを取
付けてある。排気圧センサ39aはECU46と電気的
に接続してある。排気圧センサ39aにより排気管42
のうちタービン15b下流部分での排気圧を測定する。
排気圧センサ39aで検出した排気圧は、電気信号とし
てECU46に送る。 (燃焼ガス導入路99)燃焼ガス導入路99は、燃焼式
ヒータ17から出た燃焼ガスをエンジン本体3を通すこ
となく前記間部42aで、つまり排気管42のうちター
ビン15bの下流かつ触媒コンバータ39の上流近傍の
適所で接合し、この燃焼ガス導入路99と排気管42と
の接続箇所である間部42aに向けて燃焼ガスを送るも
のである。換言すれば、燃焼ガス導入管39は、燃焼ガ
ス排出路35から分岐する分岐管であるとともにエンジ
ン本体3を迂回して間部42aに延びるバイパス通路で
ある。よって、燃焼ガスが燃焼ガス導入路99を通って
間部42aに到ることにより、エンジン1の駆動の有無
に拘わらず、触媒コンバータ39を直接的に暖めるよう
になる。また、燃焼ガス導入路99は、エンジン本体3
や吸・排気管23・42にある各種通気抵抗を通過して
燃焼ガスを触媒コンバータ39の前に流すので、熱損失
を避けることになる。よって、燃焼ガスが燃焼ガス導入
路99を通過する間にその燃焼熱を他に逃がすことなく
触媒コンバータ39の手前に出るので、燃焼ガスを触媒
コンバータ39を暖めることにのみ利用できる。なお、
燃焼ガス導入路99と排気管42との接続箇所を符号C
3で示す。 (燃焼式ヒータ17)燃焼式ヒータ17は、吸気管23
の一部としてコンプレッサ15aの設置箇所よりも下流
に設置されている。また、燃焼式ヒータ17は、エンジ
ン本体3とは別物としてエンジン1に付属する燃焼用装
置であって、エンジン本体3の図示しないシリンダ内で
の燃焼に何等影響されることなく独自に燃焼して機関関
連要素の昇温用に燃焼ガスを出す。燃焼式ヒータ17は
エンジン1が停止状態にあるときでも運転状態にあると
きでも必要に応じて作動する。必要に応じてとは、車室
暖房が必要であるとき、冷却水温度が低いとき、触媒温
度が低いとき等、燃焼式ヒータ17の燃焼熱で機関関連
要素を暖める必要のあるときである。そして、CPU
は、図示の有無に拘わらずエンジン1に設けてある各種
センサがエンジン1の運転状態ごとに検出したそれらの
検出値に基づいて、燃焼式ヒータ17を作動制御する。 (燃焼式ヒータ17の概略構造)次に燃焼式ヒータ17
の構造を概略示す。
いる前記ウォータジャケットとつながっている。それ
故、燃焼式ヒータ17は、その内部に機関冷却水が通る
冷却水通路17aを備えている。この冷却水通路17a
は、熱源である燃焼室17dを流通する燃焼ガスによっ
て暖められる。燃焼室17dは、そこに燃焼筒17bを
配置し、この燃焼筒17bを円筒状の隔壁17cで覆う
ことによって形成する。 (燃焼室本体43)隔壁17cで燃焼筒17bを覆うこ
とで、燃焼室17dをケース体43a内に画するととも
に、ケース体43aの内面と隔壁17cの外面との間に
前記冷却水通路17aを形成する。ケース体43aと、
このケース体43が包蔵する冷却水通路17a等を含む
ものを燃焼室本体とし、これを符号43で示す。 (燃焼式ヒータの空気流通路)また、前記空気供給路3
3および燃焼ガス排出路35は、吸気管23に属する本
流管29の支流管であるヒータ用枝管31に属する通路
である。そして、これら両通路33,35は、燃焼式ヒ
ータ17にのみ適用され、燃焼室本体43に対して、燃
焼用空気を供給しかつ燃焼ガスを排出する空気流通路と
して機能するものであることから考えて、空気供給路3
3および燃焼ガス排出路35を燃焼室本体43とともに
燃焼式ヒータ17の構成要素として考えてもよい。 (燃焼室17d)燃焼室17dは、燃焼式ヒータ17内
の空気通路としても機能しており、このため燃焼室17
dは、燃焼式ヒータ17の空気供給路33および燃焼ガ
ス排出路35とそれぞれ空気供給口17d1および排気
排出口17d2でつながっている。そして、既述のよう
に吸気が本流管29から分岐してヒータ用枝管31を通
ると、図2に実線矢印で示すように、空気供給路33→
燃焼室17d→燃焼ガス排出路35を経由して、燃焼ガ
スを含んだ状態の吸気が本流管29に戻る。そして、こ
の吸気は燃焼ガスの燃焼熱によって暖められているの
で、この暖められた吸気が前記実線矢印で示す経路を経
て燃焼室本体43からその外へ排出されるまでの間に、
前記暖められた吸気を熱媒体として前記冷却水通路17
aを流れる冷却水を暖める。よって、燃焼室17dは熱
交換通路ともいえる。 (燃焼筒17b)燃焼筒17bには、燃料供給管17e
によって燃焼燃料を供給するようになっており、燃料供
給管17eが燃焼室17dに燃焼燃料を供給すると、こ
の燃料は燃焼室本体43内で気化する。そして、この気
化燃料に図示しない点火装置で点火することで燃焼式ヒ
ータ17は燃焼する。 (冷却水通路17a)一方、冷却水通路17aは、冷却
水導入口17a1と冷却水排出口17a2とを有し、冷却
水導入口17a1は、図1からわかるように、エンジン
本体3の図示しないウォータジャケットの冷却水排出口
と水管路W1を介して連結している。
ータ9と水管路W2を介して連結している。そして、車
室用ヒータ9は、水管路W3を介してエンジン本体3の
前記ウォータジャケットの図示しない冷却水導入口と連
結している。
は、水管路W1を介して燃焼式ヒータ17に至るとそこ
で暖められ、その後、燃焼式ヒータ17から水管路W2
を介して車室用ヒータ9に至り、車室用ヒータ9の熱媒
体として熱交換されて車室内に温風を出す。熱交換によ
って温度が下がった冷却水は水管路W3を介してウォー
タジャケットに戻る。このように、水管路W1〜水管路
W3を介して冷却水がエンジン本体3と、燃焼式ヒータ
17と、車室用ヒータ9との間を循環する。なお、冷却
水の循環は、エンジン駆動時は図示しないエンジン用ウ
ォータポンプによって行うが、エンジン非駆動時には、
エンジン用ウォータポンプとは別の電動ウォータポンプ
W1aによっても行う。よって、エンジン1が動いてい
ない場合でも車室用ヒータ9を効かせることができる。 (燃焼式ヒータ17の他の構成部品)なお、燃焼室本体
43は、この他に送風ファン45や燃焼式ヒータ17専
用の図示しないCPU等を備え、これらによって燃焼式
ヒータ17を好適に作動し、燃焼室17dに火炎Fがで
きる。 (三方弁97)次に前記した三方弁97について図3を
参照して述べる。
口97aを燃焼式ヒータ17の排気出口17d2と接続
し、残りの二口のうちの一方の第2の口97bを燃焼ガ
ス排出路35と、また他方の第3の口97cを燃焼ガス
導入路99と接続する。すなわち三方弁97は、燃焼式
ヒータ17と、燃焼ガス排出路35と、燃焼ガス導入路
99との間に位置する。三方弁97のケース体97dの
中にはケース体97dの長手方向に図示しないダイアフ
ラムの作動によって移動する弁体98がある。
体98の移動場所に応じて、前記3口のうちの2口を、
すなわち図3の二点鎖線矢印のように第1の口97aと
第2の口97bとを、または図3の実線矢印のように第
1の口97aと第3の口97cとを連通する。そして、
前記第1の口97aと第2の口97bとが連通している
ときは、第3の口97cは閉じ、第1の口97aと第3
の口97cとが連通しているときは、第2の口97bが
閉じる。
しに拘わらず、燃焼式ヒータ17を作動してその燃焼ガ
スを触媒コンバータ39に送る必要のあるときは、第1
の口97aと第3の口97cとを連通するように弁体9
8が実線表示のように動く。この場合、燃焼式ヒータ1
7が燃焼すると、その時に出る燃焼ガスは、第1の口9
7aと第3の口97cを経由した後、燃焼ガス導入路9
9を経由して、排気管42の触媒コンバータ39に流せ
るようになる。つまり、燃焼ガス導入路99を経由し
て、燃焼式ヒータ17から出る燃焼ガスを排気管42の
うちタービン15bの設置箇所よりも下流に導く。
とが連通するように弁体98が二点鎖線表示のように動
くことで、燃焼ガスをエンジン本体3の図示しないシリ
ンダ内に導くが、この場合は、エンジン1が作動してい
る状態で機関暖機を要するとCPUが判断した場合であ
る。このときの燃焼ガスは、第1の口97aと第2の口
97bを経由した後、本流管29を経由して、図示しな
い吸気ポートに至り、そこからシリンダ内に入ってエン
ジン1の通常の燃焼行程で使われる燃焼用空気として使
用される。
7から出る燃焼ガスを燃焼ガス導入路99に導入した
り、燃焼ガス導入路99への燃焼ガスの進行を阻止した
りすることで、燃焼ガスの向きを切り替える切替え弁と
いえる。また、燃焼ガスは燃焼式ヒータの排気であるの
で、三方弁のことを排気切替え弁ともいう。
媒コンバータ39の手前に向けて直接送る通路であるた
め、触媒コンバータ39に含まれるリーンNOx触媒を
直接的に暖めることができる。 (触媒コンバータ39への燃焼ガス供給制御実行ルーチ
ン)次に図4を用いて触媒コンバータ39に燃焼ガス導
入路99を介して燃焼ガスを送る燃焼ガス供給制御実行
ルーチンについて述べる。
以上に確保されている場合あるいは機関暖機がある程度
満足した状態にある場合等、エンジン本体3に燃焼ガス
を送る必要のなくなった場合には、作動中のエンジン本
体3に燃焼ガスを送らないようにするためルーチンであ
る。また、エンジン本体3に燃焼ガスを送る必要のなく
なった前記場合のことを、この実施の形態では「燃焼ガ
ス導入路99を介して燃焼ガスを触媒コンバータ39の
手前である接続箇所C3に排出する必要条件が成立して
いる場合」ということにする。このような運転状態にあ
る場合を検出するには、例えば燃料噴射量の積算値を検
出したり、あるいは冷却水温度を測定したりすること等
で行う。なお、このルーチン実行用のフローチャート
は、次に述べるS101〜S104のステップからな
る。また、このルーチン実行用のフローチャートは、E
CU46のROMに記憶してあり、フローチャートを構
成する各ステップの処理は、CPUによる。なお、ステ
ップの文字を記号Sを用いて省略し、例えばステップ1
01であればS101と示す。
上であるかどうかを判定する。ここで「所定値P1」と
は、吸気圧Pが所定値P1になったならば、吸気圧Pが
排気圧P3よりも高くなり、よって機関吸気系から機関
排気系に向けて燃焼ガス導入路99内に空気流が生じる
値とする。この所定値P1は、実測により、燃焼ガスを
排気管42に確実に送るためには吸気圧がどれ位あれば
よいのかを確認して得た値とするのが好ましい。実測し
て得た値の代わりに計算値でもよい。なお、「吸気圧P
が所定値P1以上であるかどうかを判定する」は、「タ
ーボチャージャ15が所定の出力範囲で作動しているか
どうかを判定する」と言ってもよい。S101で肯定判
定すればS102に進み、否定判定すればS103に進
む。なお、吸気圧Pが所定値P1以上あるかどうかを判
定する代わりに、吸気圧Pが排気圧P3よりも高くかつ
吸気圧Pと排気圧P3との差圧ΔPが所定値以上あるか
どうかを判定するようにしてもよい。この場合は、吸気
圧センサ29aと排気圧センサ39aの示す検出値に基
づいて差圧ΔPを求める。このように機関吸気通路であ
る本流管29における吸気圧Pまたはこの吸気圧Pと機
関排気通路である排気管42における排気圧P3との差
圧ΔPが所定値P1以上かどうかを判定するのはCPU
であるからこのCPUを、延てはCPUの属するECU
46のことを圧力判定機構ということができる。
て、燃焼ガスを触媒コンバータ39の手前である接続箇
所C3に排出する必要条件が成立しているかどうかを判
定する。S102で肯定判定したらS104に進み、否
定判定したらS103に進む。
3の実線表示のように動かすことにより、燃焼式ヒータ
17の出す燃焼ガスを燃焼ガス導入路99を経由させて
触媒コンバータ39の上流に排出し、その後このルーチ
ンを終了する。なお、三方弁97は圧力判定機構である
CPUの判定が、吸気圧Pが所定値P1以上あるという
肯定判定であった場合に燃焼ガス導入路99に燃焼ガス
を導くので、ガス導入機構ということができる。
た場合の進路先であるS103について述べる。S10
3では、三方弁97の弁体98を図3の二点鎖線表示の
ように動かして、燃焼式ヒータ17の出す燃焼ガスを燃
焼ガス排出路35を経由させてエンジン本体3の前記吸
気ポートに向ける。その後は、このルーチンを終了す
る。なお、S101で否定判定してS103に進んだ場
合は、吸気圧P<所定値P1の関係にあるので、燃焼ガ
ス導入路99を経由して燃焼ガスが排気管42に流れな
いからである。また、S102で否定判定してS103
に進んだ場合は、エンジン出力の向上や触媒暖機よりも
エンジン本体3の暖機を優先すべき運転状態にエンジン
1があるとCPUが判断したからである。
係る燃焼式ヒータを有する内燃機関、すなわちエンジン
1である。 〈第1の実施の形態の作用効果〉次に、第1の実施の形
態の作用効果をエアクリーナ13から吸気装置5に入っ
た空気が排気装置7から大気中に排出されるまでの経路
に従って説明する(図1,図2参照)。
ジン1では、エンジン1が作動すると、機関排気ガスに
よってタービンが回転し同時にコンプレッサも回転す
る。するとエアクリーナ13から上流側連結管25に入
った空気は、コンプレッサ15aによって過給されなが
らインタークーラ19を経て本流管29の吸気絞り弁7
0に向かう。このときエンジン1は動いているので、吸
気絞り弁70は開き、したがって前記空気の大半はエン
ジン本体3の吸気ポートに向かう。
に向けて加圧状態の空気が送風ファン45を作動するこ
とにより分流し、この分流した空気は、その後、燃焼式
ヒータ17で暖められて熱を持つ。そして、燃焼ガス排
出路35の三方弁97の弁体98が、燃焼式ヒータ17
の燃焼ガスをこれが燃焼ガス排出路35を通過して接続
箇所C2に向かうように設定してあれば、燃焼ガス排出
路35に出た燃焼ガスは、その後本流管29の接続箇所
C2から本流管29に入る。このように弁体98の設定
を燃焼ガスが燃焼ガス排出路35を通過して接続箇所C
2に向かうようにする場合の条件としては、前記のよう
にリーンNOx触媒の暖機よりもエンジン本体3の暖機
が優先されるべきものとCPUが判断した場合である。
反対に触媒コンバータ39の触媒暖機を優先すべきとC
PUが判断した場合は、弁体98の設定を燃焼ガスが燃
焼ガス導入路99を通過して触媒コンバータ39の手前
に向けて流れるようにする。
ッサ15aよりも下流側における吸気圧Pは吸気圧セン
サ29aによって検出する。コンプレッサ15aの回転
に伴って吸気圧が高まるのに対し、排気管42のうちタ
ービン15bの設置箇所よりも下流側での排気圧P3は
低くなる。そして、吸気圧Pが排気圧P3よりも高くな
るか所定値P1以上になると、前記のように燃焼ガス導
入路99の中に燃焼ガスを触媒コンバータ39に向けて
流せる。よって、三方弁97を燃焼ガス導入路99側に
開けばエンジン作動中でも燃焼ガス導入路99内を燃焼
ガスが接続箇所C3に向けて流れる。反対にこのように
三方弁97を開けばエンジン本体3に向けては燃焼ガス
が流れない。また、このときのエンジン1は、燃焼ガス
を触媒コンバータ39の手前である接続箇所C3に排出
する前記必要条件が成立する運転状態にあるとき、つま
り燃焼ガスをエンジン本体3側に流し続けているとエン
ジン本体3のシリンダ内に不必要に燃焼ガスが増えてし
まうので、それだけエンジン出力を高める上では好まし
くない状態にあるときである。そして、このような状態
になると前記のように三方弁97の操作によってエンジ
ン本体3に向けては燃焼ガスが流れないようにCPUが
制御するので、エンジン本体3のシリンダ内に入る新気
量がその分だけ増えるようになる。このため、エンジン
出力を高めることができるようになる。
ンバータ39に対して直接的に作用する。つまり燃焼ガ
ス導入路99を介して排気系に伝わる燃焼ガスが、触媒
コンバータ39の手前に到る間には、マニホールド等の
排気抵抗物は何もない。よって、燃焼熱を伴う燃焼ガス
は、燃焼ガス導入路99内をスムーズに流れて触媒コン
バータ39に到るため、熱損失がそれだけ少ないので、
リーンNOx触媒を一層活性化できる。また、燃焼ガス
導入路99内が高圧であるので、燃焼式ヒータ17に向
けて、エンジン排ガスが燃焼ガス導入路99を介して逆
流することもない。なお、排気圧と燃焼式ヒータ17の
燃焼ガスの圧力との差圧が僅差で燃焼ガス圧が小さな場
合もあり得るがその場合でも、燃焼式ヒータ17の送風
ファン45の出力調整をうまく行うことにより、エンジ
ン作動中でも燃焼ガス圧を排気圧よりも高められる。 〈第2の実施の形態〉次に図5および図6を用いて第2
の実施の形態に係るエンジン1Aを説明する。
が第1の実施の形態に係るエンジン1と異なるのはター
ビン15bに本来的に備えられているウエイストゲート
バルブの開閉に基づいてもCPUが圧力判定を行うこと
および触媒コンバータ39に燃焼ガスを送る燃焼ガス供
給制御実行ルーチンを実行するフローチャートが異なる
点だけである。よって、第2の実施の形態に係るエンジ
ン1Aについてはこの異なる部分およびそれに関連する
部分について述べることとし、同一部分には同一符号を
付して説明は省略する。
バイパスし、内部にウエイストゲートバルブ50を有す
るバイパス管52を設けてある。ウエイストゲートバル
ブ50は、周知の如く、ターボチャージャ15の作動に
伴う本流管29における過給に基づいた吸気圧Pの高低
に応じて開いたり閉じたりするようになっている開閉弁
のことであって、このウエイストゲートバルブ50が作
動することにより、タービン15bに向かう排気ガス量
をコントロールする。また、バイパス管52を流れずに
タービン15bに向かう排気ガス量に応じてターボチャ
ージャ15の出力つまりコンプレッサ15aによる本流
管29での過給による吸気圧Pの大きさが決まる。 (触媒コンバータ39への燃焼ガス供給制御実行ルーチ
ン)次に図6を用いて燃焼ガス導入路99を介して触媒
コンバータ39に燃焼ガスを送る燃焼ガス供給制御実行
ルーチンについて述べる。このルーチンが第1の実施の
形態に係るルーチンと異なる点は、第1の実施の形態に
係るルーチン実行用フローチャートのS101とS10
4との間にS102aを入れた点だけであるので、この
S102aおよびそれに関連する点についてのみ述べ
る。
と、S102aでは吸気圧Pがウエイストゲートバルブ
50を開く程の圧力値P2になっているかどうかを判定
する。なお、圧力値P2と前記所定値P1との大小関係
は、P2>P1である。S102aで肯定判定したらS
103に進み否定判定したらS104に進む。吸気圧が
ウエイストゲートバルブ50が開になるような高圧にな
った場合には、そのままウエイストゲートバルブ50を
排気系に開口しておくと、その影響で排気圧が吸気圧よ
り高圧になり、排気側から吸気側への逆流が発生する。
したがって、この逆流を防止するために、燃焼式ヒータ
17の排気をエンジン吸気系に排出するように排気切替
え弁である三方弁97を切り替える。なお、ウエイスト
ゲートバルブ50を排気系に開口しておくことに起因し
て排気圧が吸気圧より高圧になるのは、ウエイストゲー
トバルブ50が開状態ではタービン15b下流にも上流
の高圧がかかるためである。 〈第2の実施の形態の作用効果〉次に第2の実施の形態
の作用効果について説明する。
前記第1の実施の形態に係るエンジン1の作用効果を奏
するとともに、ウエイストゲートバルブ50の開閉に基
づいても、圧力判定機構であるCPUが本流管29にお
ける吸気圧Pまたはこの吸気圧Pと排気管42における
排気圧P3との差圧ΔPが、所定値以上かどうかを判定
するので、ウエイストゲートバルブ開時の逆流を事前に
防止できる。
燃焼式ヒータの燃焼ガスを機関排気通路に送り出せるの
で、燃焼ガスを不必要に機関本体に送り込まないように
して機関出力を高めることができるとともに、触媒の活
性化を促し、さらには機関排気通路から燃焼式ヒータに
向けて排気ガスが逆流しないようにできる。
の第1の実施の形態の概略構成図
制御開始実行ルーチンを示す図
の第2の実施の形態の概略構成図
制御実行ルーチンを示す図
接続箇所) 43…燃焼室本体 43a…ケース体 45…送風ファン 46…ECU(圧力判定機構) 50…ウエイストゲートバルブ 52…バイパス管 70…吸気絞り弁 97…三方弁(ガス導入機構) 97a…第1の口 97b…第2の口 97c…第3の口 97d…三方弁のケース体 98…弁体 99…燃焼ガス導入路,分岐管,バイパス通路 C1…空気供給路33と本流管29との接続箇所 C2…燃焼ガス排出路35と本流管29との接続箇所 C3…燃焼ガス導入路99と排気通路である排気管42
との接続箇所 F…火炎 P…吸気圧 P1…所定値 P3…排気圧 P2…ウエイストゲートバルブ50を開く程の圧力値を
有する吸気圧 ΔP…吸気圧と排気圧との差圧 W1〜W3…水管路 W1a…電動ウォータポンプ
Claims (8)
- 【請求項1】 機関排気通路に設置するタービンとこの
タービンと同軸で機関吸気通路に設置するコンプレッサ
とを有し排気ガスの流力で前記タービンを回すことによ
り前記コンプレッサを作動して前記機関吸気通路を過給
するターボチャージャと、 機関吸気通路のうち前記コンプレッサ設置箇所よりも下
流に前記機関吸気通路の一部として設置するとともに機
関関連要素の昇温用に前記機関吸気通路に燃焼ガスを出
す燃焼式ヒータと、 この燃焼式ヒータから出る燃焼ガスを前記機関排気通路
のうち前記タービン設置箇所よりも下流に導く燃焼ガス
導入路と、 を有することを特徴とする燃焼式ヒータを有する内燃機
関。 - 【請求項2】 前記燃焼ガス導入路と前記機関排気通路
との接続箇所は、排気浄化装置である触媒コンバータよ
りも上流にあることを特徴とする請求項1記載の燃焼式
ヒータを有する内燃機関。 - 【請求項3】 前記燃焼式ヒータは、 その燃焼室に燃焼用空気を供給する空気供給路と、 前記燃焼室で生じる燃焼ガスを前記燃焼室から排出する
燃焼ガス排出路とを備え、 前記空気供給路および前記燃焼ガス排出路を介して前記
燃焼式ヒータを前記機関吸気通路に接続し、この機関吸
気通路のうち前記空気供給路との接続箇所よりも上流に
前記コンプレッサを設置し、前記機関吸気通路のうち前
記接続箇所よりも下流の適所を前記機関吸気通路と前記
燃焼ガス排出路との接続箇所とすることを特徴とする請
求項2記載の燃焼式ヒータを有する内燃機関。 - 【請求項4】前記燃焼ガス導入路は、燃焼ガス排出路か
ら分岐する分岐管であるとともに機関本体を迂回して機
関排気通路に延びるバイパス通路であることを特徴とす
る請求項3記載の燃焼式ヒータを有する内燃機関。 - 【請求項5】 前記機関吸気通路における吸気圧または
この吸気圧と前記機関排気通路における排気圧との差圧
が所定値以上かどうかを判定する圧力判定機構と、 こ
の圧力判定機構が前記吸気圧または前記差圧が前記所定
値以上にあると判定した場合に前記燃焼ガス導入路に前
記燃焼ガスを導くガス導入機構と、 を有することを特徴とする請求項3記載の燃焼式ヒータ
を有する内燃機関。 - 【請求項6】 前記吸気圧に基づいた判定を行う場合
は、少なくとも、機関吸気通路のうち前記コンプレッサ
よりも下流には吸気圧センサを配置しておくことを特徴
とする請求項5記載の燃焼式ヒータを有する内燃機関。 - 【請求項7】 前記吸気圧と排気圧との差圧に基づいた
判定を行う場合は、機関吸気通路のうち前記コンプレッ
サよりも下流におよび機関排気通路のうち前記タービン
よりも下流にそれぞれ吸気圧センサおよび排気圧センサ
を配置しておくことを特徴とする請求項5記載の燃焼式
ヒータを有する内燃機関。 - 【請求項8】 前記圧力判定機構による判定を、前記タ
ービンに付属するウエイストゲートバルブの開閉に基づ
いて行うことを特徴とする請求項5記載の燃焼式ヒータ
を有する内燃機関。
Priority Applications (1)
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JP36575998A JP3508593B2 (ja) | 1998-12-22 | 1998-12-22 | 燃焼式ヒータを有する内燃機関 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP36575998A JP3508593B2 (ja) | 1998-12-22 | 1998-12-22 | 燃焼式ヒータを有する内燃機関 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2000186535A JP2000186535A (ja) | 2000-07-04 |
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ID=18485041
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP36575998A Expired - Lifetime JP3508593B2 (ja) | 1998-12-22 | 1998-12-22 | 燃焼式ヒータを有する内燃機関 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2879251B1 (fr) * | 2004-12-15 | 2007-01-26 | Renault Sas | Procede de commande pour moteur suralimente |
-
1998
- 1998-12-22 JP JP36575998A patent/JP3508593B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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