JP3508222B2 - 燃料電池 - Google Patents
燃料電池Info
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Fuel Cell (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は燃料の有する化学エネル
ギーを直接電気エネルギーに変換するエネルギー部門で
用いる燃料電池に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】燃料電池のうち、溶融炭酸塩型燃料電池
は、電解質としての溶融炭酸塩を多孔質物質にしみ込ま
せてなるタイル（電解質板）をカソード（酸素極）とア
ノード（燃料極）の両電極で両面から挟み、カソード側
に酸化ガスを供給すると共にアノード側に燃料ガスを供
給することによりカソード側とアノード側で各々反応を
行わせることにより発電を行わせるようにしたものを１
セルとし、各セルをセパレータを介し多層に積層してス
タックとするようにしてある。 【０００３】上記スタックとした燃料電池は、各セルご
とに電池性能が良好に維持されることが必要であり、電
極反応部においてカソード及びアノードの各電極とタイ
ルとセパレータとが一様な圧力分布で接触しているこ
と、内部マニホールド型の燃料電池にあっては、周辺部
のウェットシール部のシール性が維持されていること、
運転中におけるスタックの高さ変化に対して追従性があ
ること、等が要求される。そのため、燃料電池全体を一
定の締付力で均一に締め付けることが必要である。 【０００４】かかる必要性を満たすために、燃料電池を
締付装置で締め付けることが行われているが、燃料電池
の高出力が得られるようにするために、セルの積層数を
多くして高積層化を図ろうとする場合、一例として、図
２に示す如く、燃料電池スタックを上部スタック１１ａ
と下部スタック１１ｂに分割して、脚１２により支持さ
せてある中間ホルダー１３を挟んで上下に積層し、上部
スタック１１ａ上には、上部ホルダー１４、金属製ベロ
ーズ又はクッション１６、上部ボルスタ１７を配置し
て、中間ホルダー１３に対して締付ロッド１９及びナッ
ト２０で締め付けるようにすると共に、下部スタック１
１ｂの下側には、下部ホルダー１５、金属製ベローズ又
はクッション１６、下部ボルスタ１８を配置して、締付
ロッド及びナット２０にて締め付けるようにし、上下の
スタック１１ａ，１１ｂに所定の締付力を付与させるよ
うにしたものがある。 【０００５】上記図２に示す燃料電池で内部マニホール
ド型のものは、中間ホルダー１３の一側に酸化ガス供給
側ヘッダー２１と燃料ガス供給側ヘッダー２３を接続す
ると共に、中間ホルダー１３の反対側に酸化ガス排出側
ヘッダー２２と燃料ガス排出側ヘッダー２４を接続し、
又、上下のスタック１１ａ，１１ｂは、図３に一例を示
す如く、タイル１をカソード２とアノード３の両電極で
両側から挟んでなるセルＣを、セパレータ４を介して積
層してあり、セパレータ４のアノード側マスクプレート
４ａの中央部の切抜き部にアノード３が配置され、セパ
レータ４のカソード側マスクプレート４ｂの中央部の切
抜き部にカソード２が配置され、これら各電極がパンチ
板５、コルゲート６を介してタイル１に押し付けられる
ようにしてあり、周辺部の一側には、酸化ガス供給用マ
ニホールド７と燃料ガス供給用マニホールド９が設けて
あり、他側には、酸化ガス排出用マニホールド８と燃料
ガス排出用マニホールド１０が設けてあり、酸化ガス及
び燃料ガスが供給用マニホールド７，９から各段のセル
のカソード２側とアノード３側へ供給され、各々のセル
から排出側のマニホールド８，１０を流れて排出される
ようにしてある。又、上記図２に示す燃料電池の場合、
上部スタック１１ａのエンド部、すなわち、上部ホルダ
ー１４と中間ホルダー１３と接する部分、及び下部スタ
ック１１ｂの下部ホルダー１５と中間ホルダー１３に接
する部分には、各々エンドセパレータが用いられてい
る。 【０００６】エンドセパレータ２５は、図４に一例とし
て上部ホルダー１４の部分について示す如く、エンドプ
レート２６と、該エンドプレート２６の片側のみに配置
して周縁部をエンドプレート２６に接合したマスクプレ
ート２７と、エンドプレート２６とマスクプレート２７
との間に介在させたコルゲート２８とからなる構成とし
てある。 【０００７】 【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の燃料
電池では、図２に示す燃料電池における酸化ガス及び燃
料ガスの供給用マニホールド７，９の最終端となる上部
スタック１１ａの上部ホルダー１４と接する部分のエン
ドセパレータ２５、及び下部スタック１１ｂの下部ホル
ダー１５と接する部分のエンドセパレータ２５は、図４
に酸化ガス供給用マニホールド７の最終端を一例として
示す如く、エンドプレート２６が平板形状であるため、
上記酸化ガスＯＧがマニホールド７最終端に達してカソ
ード２側へ分配されるときに、マニホールド最終端の平
板部へガスが衝突することにより、エンドセパレータ２
５の近傍のガス流れに乱れを生じると共にガスの圧損が
多くなり、ガス分配性能の均一化に影響を与え、その結
果、エンドセパレータ２５近傍の発電性能の不均一が生
じる、という問題がある。 【０００８】そこで、本発明は、ガスの供給用マニホー
ルド最終端でのガス衝突による流れの乱れがガス分配部
で発生しないようにしてエンドセパレータ近傍での発電
性能の不均一化を生じさせないようにしようとするもの
である。 【０００９】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、燃料電池スタックに設けられている酸化
ガスと燃料ガスの各ガス供給用マニホールド最終端のホ
ルダーとセルとの間にエンドセパレータを介在させ、該
エンドセパレータのエンドプレートとその外側の上記ホ
ルダーとの間に、所要の空間を形成させるためのスペー
サコルゲートを設けて、該スペーサコルゲートとエンド
セパレータのエンドプレートとを接合すると共に、各ガ
ス供給用マニホールドに対応する位置の上記スペーサコ
ルゲートに、切抜き部を設け、且つ上記エンドセパレー
タのエンドプレートに、上記各ガス供給用マニホールド
に対応させて開口を設け、該エンドセパレータのエンド
プレートの開口部の外側の周縁に、上記エンドセパレー
タのエンドプレートの外側に配置した凹形状のエンドキ
ャップを、その周縁部を全周に亘り接合することにより
取り付けて、該エンドキャップの内側にガス溜り部を形
成した構成とする。 【００１０】 【作用】マニホールド最終端におけるエンドセパレータ
のエンドプレートに設けた開口の外側に、エンドキャッ
プによりガス溜り部が形成されているため、ガスは該ガ
ス溜り部で流れの乱れが生じることになって電極側への
分配部でのガス流れの乱れがなくなるので、ガス分配の
均一化が図れることになる。 【００１１】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。 【００１２】図１（イ）（ロ）は本発明の一実施例とし
て、上部ホルダー１４と接する上部スタック１１ａの最
上部について示すもので、上部スタック１１ａの最上部
のセルＣと上部ホルダー１４との間にエンドセパレータ
２５が介在させてある構成において、上記エンドセパレ
ータ２５と上部ホルダー１４との間に所要の空間を形成
させるためのスペーサコルゲート２９を設け、該スペー
サコルゲート２９とエンドセパレータ２５のエンドプレ
ート２６とを溶接接合すると共に、酸化ガスＯＧ及び燃
料ガスＦＧの各供給用マニホールド７及び９に対応する
位置のスペーサコルゲート２９に切抜き部３０を設け、
且つ上記エンドセパレータ２５のエンドプレート２６を
マニホールド７，９に対応させて開口させて、該開口３
１部の周縁に、凹状に形成されたエンドキャップ３２を
溶接にて全周にわたり接合させ、該エンドキャップ３２
をスペーサコルゲート２９の切抜き部３０内に位置させ
て、エンドキャップ３２の内側をガス溜り部３３とする
ようにした構成とする。 【００１３】酸化ガスを供給する場合は、図１（イ）に
示す酸化ガス供給用マニホールド７の最終端まで酸化ガ
スＯＧが達すると、エンドキャップ３２で形成されたガ
ス溜り部３３に衝突してからセルＣのカソード２側へと
分配されることになる。これによりガス流れの乱れはガ
ス溜り部３３で生じ、エンドセパレータ２５からカソー
ド２側への分配部から上部ホルダー１４側へガス流れの
乱れ領域を移すことができて、カソード２への分配部で
はガス流の乱れが生じないようにすることができ、ガス
分配の均一化を図ることができる。更に、マニホールド
最終端で酸化ガスＯＧの流れが円滑となることからガス
の圧損が小さくなる。 【００１４】一方、燃料ガスを供給する場合は、図１
（ロ）に示す燃料ガス供給用マニホールド９の最終端ま
で燃料ガスＦＧが達すると、エンドセパレータ２５のエ
ンドプレート２６を開口して設けたエンドキャップ３２
内のガス溜り部３３に入って流れることになり、上記酸
化ガスの場合と同様にガス分配部でのガス流れの乱れが
なくてガス分配性能の均一化を図ることができる。 【００１５】なお、上記実施例では、上部スタック１１
ａの最上部のセルの部分について示したが、中間ホルダ
ー１３を用いて高積層化したときの下部スタック１１ｂ
の最下部のセルの部分でも同様に実施できること、又、
中間ホルダー１３を用いないでスタックを上下のホルダ
ーで挾持して締付装置で締め付け、且つ下部ホルダーに
酸化ガス及び燃料ガスの各給排側ヘッダーを接続した型
式の燃料電池の場合は、上部ホルダー側となるスタック
最上部に同様に実施できること、その他本発明の要旨を
逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論であ
る。 【００１６】 【発明の効果】以上述べた如く、本発明の燃料電池によ
れば、燃料電池スタックに設けられている酸化ガスと燃
料ガスの各ガス供給用マニホールド最終端のホルダーと
セルとの間にエンドセパレータを介在させ、該エンドセ
パレータのエンドプレートとその外側の上記ホルダーと
の間に、所要の空間を形成させるためのスペーサコルゲ
ートを設けて、該スペーサコルゲートとエンドセパレー
タのエンドプレートとを接合すると共に、各ガス供給用
マニホールドに対応する位置の上記スペーサコルゲート
に、切抜き部を設け、且つ上記エンドセパレータのエン
ドプレートに、上記各ガス供給用マニホールドに対応さ
せて開口を設け、該エンドセパレータのエンドプレート
の開口部の外側の周縁に、上記エンドセパレータのエン
ドプレートの外側に配置した凹形状のエンドキャップ
を、その周縁部を全周に亘り接合することにより取り付
けて、該エンドキャップの内側にガス溜り部を形成した
構成としてあるので、酸化ガスや燃料ガスが各々のガス
供給用マニホールドの最終端に達したときに、ガスがエ
ンドセパレータのエンドプレートの開口よりその外側の
エンドキャップ内のガス溜り部に入って乱れてからセル
に分配されるようになることから、ガスがエンドセパレ
ータに衝突して生じるガス流の乱れを、セルのガス分配
部からエンドキャップ内のガス溜り部へ移すことができ
て、電極反応部へのガスの分配部でのガス流れを整える
ことができて、ガス分配の均一化が図れ、エンドセパレ
ータ近傍の発電性能を改善することができる、という優
れた効果を奏し得る。
ギーを直接電気エネルギーに変換するエネルギー部門で
用いる燃料電池に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】燃料電池のうち、溶融炭酸塩型燃料電池
は、電解質としての溶融炭酸塩を多孔質物質にしみ込ま
せてなるタイル（電解質板）をカソード（酸素極）とア
ノード（燃料極）の両電極で両面から挟み、カソード側
に酸化ガスを供給すると共にアノード側に燃料ガスを供
給することによりカソード側とアノード側で各々反応を
行わせることにより発電を行わせるようにしたものを１
セルとし、各セルをセパレータを介し多層に積層してス
タックとするようにしてある。 【０００３】上記スタックとした燃料電池は、各セルご
とに電池性能が良好に維持されることが必要であり、電
極反応部においてカソード及びアノードの各電極とタイ
ルとセパレータとが一様な圧力分布で接触しているこ
と、内部マニホールド型の燃料電池にあっては、周辺部
のウェットシール部のシール性が維持されていること、
運転中におけるスタックの高さ変化に対して追従性があ
ること、等が要求される。そのため、燃料電池全体を一
定の締付力で均一に締め付けることが必要である。 【０００４】かかる必要性を満たすために、燃料電池を
締付装置で締め付けることが行われているが、燃料電池
の高出力が得られるようにするために、セルの積層数を
多くして高積層化を図ろうとする場合、一例として、図
２に示す如く、燃料電池スタックを上部スタック１１ａ
と下部スタック１１ｂに分割して、脚１２により支持さ
せてある中間ホルダー１３を挟んで上下に積層し、上部
スタック１１ａ上には、上部ホルダー１４、金属製ベロ
ーズ又はクッション１６、上部ボルスタ１７を配置し
て、中間ホルダー１３に対して締付ロッド１９及びナッ
ト２０で締め付けるようにすると共に、下部スタック１
１ｂの下側には、下部ホルダー１５、金属製ベローズ又
はクッション１６、下部ボルスタ１８を配置して、締付
ロッド及びナット２０にて締め付けるようにし、上下の
スタック１１ａ，１１ｂに所定の締付力を付与させるよ
うにしたものがある。 【０００５】上記図２に示す燃料電池で内部マニホール
ド型のものは、中間ホルダー１３の一側に酸化ガス供給
側ヘッダー２１と燃料ガス供給側ヘッダー２３を接続す
ると共に、中間ホルダー１３の反対側に酸化ガス排出側
ヘッダー２２と燃料ガス排出側ヘッダー２４を接続し、
又、上下のスタック１１ａ，１１ｂは、図３に一例を示
す如く、タイル１をカソード２とアノード３の両電極で
両側から挟んでなるセルＣを、セパレータ４を介して積
層してあり、セパレータ４のアノード側マスクプレート
４ａの中央部の切抜き部にアノード３が配置され、セパ
レータ４のカソード側マスクプレート４ｂの中央部の切
抜き部にカソード２が配置され、これら各電極がパンチ
板５、コルゲート６を介してタイル１に押し付けられる
ようにしてあり、周辺部の一側には、酸化ガス供給用マ
ニホールド７と燃料ガス供給用マニホールド９が設けて
あり、他側には、酸化ガス排出用マニホールド８と燃料
ガス排出用マニホールド１０が設けてあり、酸化ガス及
び燃料ガスが供給用マニホールド７，９から各段のセル
のカソード２側とアノード３側へ供給され、各々のセル
から排出側のマニホールド８，１０を流れて排出される
ようにしてある。又、上記図２に示す燃料電池の場合、
上部スタック１１ａのエンド部、すなわち、上部ホルダ
ー１４と中間ホルダー１３と接する部分、及び下部スタ
ック１１ｂの下部ホルダー１５と中間ホルダー１３に接
する部分には、各々エンドセパレータが用いられてい
る。 【０００６】エンドセパレータ２５は、図４に一例とし
て上部ホルダー１４の部分について示す如く、エンドプ
レート２６と、該エンドプレート２６の片側のみに配置
して周縁部をエンドプレート２６に接合したマスクプレ
ート２７と、エンドプレート２６とマスクプレート２７
との間に介在させたコルゲート２８とからなる構成とし
てある。 【０００７】 【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の燃料
電池では、図２に示す燃料電池における酸化ガス及び燃
料ガスの供給用マニホールド７，９の最終端となる上部
スタック１１ａの上部ホルダー１４と接する部分のエン
ドセパレータ２５、及び下部スタック１１ｂの下部ホル
ダー１５と接する部分のエンドセパレータ２５は、図４
に酸化ガス供給用マニホールド７の最終端を一例として
示す如く、エンドプレート２６が平板形状であるため、
上記酸化ガスＯＧがマニホールド７最終端に達してカソ
ード２側へ分配されるときに、マニホールド最終端の平
板部へガスが衝突することにより、エンドセパレータ２
５の近傍のガス流れに乱れを生じると共にガスの圧損が
多くなり、ガス分配性能の均一化に影響を与え、その結
果、エンドセパレータ２５近傍の発電性能の不均一が生
じる、という問題がある。 【０００８】そこで、本発明は、ガスの供給用マニホー
ルド最終端でのガス衝突による流れの乱れがガス分配部
で発生しないようにしてエンドセパレータ近傍での発電
性能の不均一化を生じさせないようにしようとするもの
である。 【０００９】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、燃料電池スタックに設けられている酸化
ガスと燃料ガスの各ガス供給用マニホールド最終端のホ
ルダーとセルとの間にエンドセパレータを介在させ、該
エンドセパレータのエンドプレートとその外側の上記ホ
ルダーとの間に、所要の空間を形成させるためのスペー
サコルゲートを設けて、該スペーサコルゲートとエンド
セパレータのエンドプレートとを接合すると共に、各ガ
ス供給用マニホールドに対応する位置の上記スペーサコ
ルゲートに、切抜き部を設け、且つ上記エンドセパレー
タのエンドプレートに、上記各ガス供給用マニホールド
に対応させて開口を設け、該エンドセパレータのエンド
プレートの開口部の外側の周縁に、上記エンドセパレー
タのエンドプレートの外側に配置した凹形状のエンドキ
ャップを、その周縁部を全周に亘り接合することにより
取り付けて、該エンドキャップの内側にガス溜り部を形
成した構成とする。 【００１０】 【作用】マニホールド最終端におけるエンドセパレータ
のエンドプレートに設けた開口の外側に、エンドキャッ
プによりガス溜り部が形成されているため、ガスは該ガ
ス溜り部で流れの乱れが生じることになって電極側への
分配部でのガス流れの乱れがなくなるので、ガス分配の
均一化が図れることになる。 【００１１】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。 【００１２】図１（イ）（ロ）は本発明の一実施例とし
て、上部ホルダー１４と接する上部スタック１１ａの最
上部について示すもので、上部スタック１１ａの最上部
のセルＣと上部ホルダー１４との間にエンドセパレータ
２５が介在させてある構成において、上記エンドセパレ
ータ２５と上部ホルダー１４との間に所要の空間を形成
させるためのスペーサコルゲート２９を設け、該スペー
サコルゲート２９とエンドセパレータ２５のエンドプレ
ート２６とを溶接接合すると共に、酸化ガスＯＧ及び燃
料ガスＦＧの各供給用マニホールド７及び９に対応する
位置のスペーサコルゲート２９に切抜き部３０を設け、
且つ上記エンドセパレータ２５のエンドプレート２６を
マニホールド７，９に対応させて開口させて、該開口３
１部の周縁に、凹状に形成されたエンドキャップ３２を
溶接にて全周にわたり接合させ、該エンドキャップ３２
をスペーサコルゲート２９の切抜き部３０内に位置させ
て、エンドキャップ３２の内側をガス溜り部３３とする
ようにした構成とする。 【００１３】酸化ガスを供給する場合は、図１（イ）に
示す酸化ガス供給用マニホールド７の最終端まで酸化ガ
スＯＧが達すると、エンドキャップ３２で形成されたガ
ス溜り部３３に衝突してからセルＣのカソード２側へと
分配されることになる。これによりガス流れの乱れはガ
ス溜り部３３で生じ、エンドセパレータ２５からカソー
ド２側への分配部から上部ホルダー１４側へガス流れの
乱れ領域を移すことができて、カソード２への分配部で
はガス流の乱れが生じないようにすることができ、ガス
分配の均一化を図ることができる。更に、マニホールド
最終端で酸化ガスＯＧの流れが円滑となることからガス
の圧損が小さくなる。 【００１４】一方、燃料ガスを供給する場合は、図１
（ロ）に示す燃料ガス供給用マニホールド９の最終端ま
で燃料ガスＦＧが達すると、エンドセパレータ２５のエ
ンドプレート２６を開口して設けたエンドキャップ３２
内のガス溜り部３３に入って流れることになり、上記酸
化ガスの場合と同様にガス分配部でのガス流れの乱れが
なくてガス分配性能の均一化を図ることができる。 【００１５】なお、上記実施例では、上部スタック１１
ａの最上部のセルの部分について示したが、中間ホルダ
ー１３を用いて高積層化したときの下部スタック１１ｂ
の最下部のセルの部分でも同様に実施できること、又、
中間ホルダー１３を用いないでスタックを上下のホルダ
ーで挾持して締付装置で締め付け、且つ下部ホルダーに
酸化ガス及び燃料ガスの各給排側ヘッダーを接続した型
式の燃料電池の場合は、上部ホルダー側となるスタック
最上部に同様に実施できること、その他本発明の要旨を
逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論であ
る。 【００１６】 【発明の効果】以上述べた如く、本発明の燃料電池によ
れば、燃料電池スタックに設けられている酸化ガスと燃
料ガスの各ガス供給用マニホールド最終端のホルダーと
セルとの間にエンドセパレータを介在させ、該エンドセ
パレータのエンドプレートとその外側の上記ホルダーと
の間に、所要の空間を形成させるためのスペーサコルゲ
ートを設けて、該スペーサコルゲートとエンドセパレー
タのエンドプレートとを接合すると共に、各ガス供給用
マニホールドに対応する位置の上記スペーサコルゲート
に、切抜き部を設け、且つ上記エンドセパレータのエン
ドプレートに、上記各ガス供給用マニホールドに対応さ
せて開口を設け、該エンドセパレータのエンドプレート
の開口部の外側の周縁に、上記エンドセパレータのエン
ドプレートの外側に配置した凹形状のエンドキャップ
を、その周縁部を全周に亘り接合することにより取り付
けて、該エンドキャップの内側にガス溜り部を形成した
構成としてあるので、酸化ガスや燃料ガスが各々のガス
供給用マニホールドの最終端に達したときに、ガスがエ
ンドセパレータのエンドプレートの開口よりその外側の
エンドキャップ内のガス溜り部に入って乱れてからセル
に分配されるようになることから、ガスがエンドセパレ
ータに衝突して生じるガス流の乱れを、セルのガス分配
部からエンドキャップ内のガス溜り部へ移すことができ
て、電極反応部へのガスの分配部でのガス流れを整える
ことができて、ガス分配の均一化が図れ、エンドセパレ
ータ近傍の発電性能を改善することができる、という優
れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例を示すもので、（イ）は酸化
ガス供給用マニホールド最終端部分の一例を示す断面
図、（ロ）は燃料ガス供給用マニホールド最終端部分の
一例を示す断面図である。 【図２】中間ホルダーを用いてスタックを支持している
例を示す燃料電池の概略図である。 【図３】従来の燃料電池の一例を示す一部の概略断面図
である。 【図４】従来の燃料電池の酸化ガス供給用マニホールド
最終端部分の断面図である。 【符号の説明】 １ タイル ２ カソード ３ アノード ４ セパレータ ７ 酸化ガス供給用マニホールド ８ 酸化ガス排出用マニホールド ９ 燃料ガス供給用マニホールド １０ 燃料ガス排出用マニホールド １１ａ 上部スタック １１ｂ 下部スタック １３ 中間ホルダー １４ 上部ホルダー １５ 下部ホルダー ２５ エンドセパレータ ２６ エンドプレート ３０ 切抜き部 ３１ 開口 ３２ エンドキャップ ３３ ガス溜り部
ガス供給用マニホールド最終端部分の一例を示す断面
図、（ロ）は燃料ガス供給用マニホールド最終端部分の
一例を示す断面図である。 【図２】中間ホルダーを用いてスタックを支持している
例を示す燃料電池の概略図である。 【図３】従来の燃料電池の一例を示す一部の概略断面図
である。 【図４】従来の燃料電池の酸化ガス供給用マニホールド
最終端部分の断面図である。 【符号の説明】 １ タイル ２ カソード ３ アノード ４ セパレータ ７ 酸化ガス供給用マニホールド ８ 酸化ガス排出用マニホールド ９ 燃料ガス供給用マニホールド １０ 燃料ガス排出用マニホールド １１ａ 上部スタック １１ｂ 下部スタック １３ 中間ホルダー １４ 上部ホルダー １５ 下部ホルダー ２５ エンドセパレータ ２６ エンドプレート ３０ 切抜き部 ３１ 開口 ３２ エンドキャップ ３３ ガス溜り部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
H01M 8/02
H01M 8/24
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 燃料電池スタックに設けられている酸化
ガスと燃料ガスの各ガス供給用マニホールド最終端のホ
ルダーとセルとの間にエンドセパレータを介在させ、該
エンドセパレータのエンドプレートとその外側の上記ホ
ルダーとの間に、所要の空間を形成させるためのスペー
サコルゲートを設けて、該スペーサコルゲートとエンド
セパレータのエンドプレートとを接合すると共に、各ガ
ス供給用マニホールドに対応する位置の上記スペーサコ
ルゲートに、切抜き部を設け、且つ上記エンドセパレー
タのエンドプレートに、上記各ガス供給用マニホールド
に対応させて開口を設け、該エンドセパレータのエンド
プレートの開口部の外側の周縁に、上記エンドセパレー
タのエンドプレートの外側に配置した凹形状のエンドキ
ャップを、その周縁部を全周に亘り接合することにより
取り付けて、該エンドキャップの内側にガス溜り部を形
成した構成を有することを特徴とする燃料電池。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19719694A JP3508222B2 (ja) | 1994-08-01 | 1994-08-01 | 燃料電池 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19719694A JP3508222B2 (ja) | 1994-08-01 | 1994-08-01 | 燃料電池 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0845518A JPH0845518A (ja) | 1996-02-16 |
| JP3508222B2 true JP3508222B2 (ja) | 2004-03-22 |
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Family Applications (1)
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| JP19719694A Expired - Fee Related JP3508222B2 (ja) | 1994-08-01 | 1994-08-01 | 燃料電池 |
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| JP (1) | JP3508222B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007311081A (ja) * | 2006-05-16 | 2007-11-29 | Nissan Motor Co Ltd | 燃料電池スタック並びにその製造方法 |
-
1994
- 1994-08-01 JP JP19719694A patent/JP3508222B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007311081A (ja) * | 2006-05-16 | 2007-11-29 | Nissan Motor Co Ltd | 燃料電池スタック並びにその製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0845518A (ja) | 1996-02-16 |
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