JP3507834B2 - パワー半導体デバイスの冷却装置 - Google Patents

パワー半導体デバイスの冷却装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電鉄車両分野な
どの電力変換装置に適用する加圧接触式の平形IGBT
などのスイッチング素子を実施対象としたパワー半導体
デバイスの冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】頭記した電力用半導体装置に用いるパワ
ー半導体デバイスとして、従来では一般にGTOサイリ
スタ(Gate Turn-Off Thyristor)が使用されている。こ
のGTOサイリスタはチップ素子を2枚の電極板で挟持
した加圧接触式の平形パッケージ構造になり、電力変換
装置を構成する場合にはGTOサイリスタと冷却体とを
交互に重ね合わせたたスタックに対し、冷却体に冷媒を
流して通電に伴う発生熱を除去するようにしており、こ
の冷却方式には冷却効率のよい沸騰式冷却方式が多用さ
れている。
【0003】この沸騰式冷却方式には浸漬式,個別冷却
式が知られており、個別冷却式では内部に低沸点の冷媒
を封入した冷却体と放熱凝縮器との間を個別に連通接続
した構成になる。なお、沸騰冷却方式の原理は周知であ
り、通電によって半導体デバイスに発生した熱は冷却体
に満たした冷媒に熱伝達される。一方、冷媒は熱流束の
増加に伴い核沸騰して蒸気となり、冷却体から放熱凝縮
器に移動した上で蒸発時に得た潜熱を放出して凝縮,液
化した後に、冷却体に還流するように蒸発/凝縮サイク
ルを繰り返して半導体デバイスを冷却する。
【0004】一方、最近になり大電力用変換装置に適用
するパワー半導体デバイスがGTOサイリスタから低損
失のIGBT(Insulated Gate Bipolar Transister) に
移行しつつあり、これに適用する高電圧,大電流のIG
BTとして、単一の平形パッケージに複数のチップを組
み込んだ両面冷却が可能な加圧接触構造の平形IGBT
が既に製品化されている。
【0005】また、従来のGTOサイリスタスタックの
冷却装置と同様に、平形IGBTに冷却体を交互に重ね
合わせたスタックに放熱凝縮器を組合せた個別沸騰冷却
方式の装置も既に製品化されて一部で実用運転に入って
いる。次に、平形IGBTのスタック組立体に対する個
別沸騰冷却方式の冷却装置を図4に示す。図において、
1は平形IGBTのスタック組立体であり、スタック組
立体1は平形IGBT(パワー半導体デバイス)2と冷
却体(ヒートシンク)3を交互に重ね合わせ、これに皿
ばね4,左右の加圧端板5,鋼球6,スタッド7を組合
せた構成になり、皿ばね4のばね力で平形IGBT2に
加圧力を加えるようにしている。また、冷却体3は中空
構造の箱体でその内部に低沸点の絶縁性冷媒8が封入さ
れており、スタック組立体1の上方に配した放熱凝縮器
9と各冷却体3との間が個別に冷媒管10を介して連結
されている。なお、9aは冷媒液溜である。
【0006】ここで、図5により前記した平形IGBT
2の構造、および冷却体3の従来構造を説明する。な
お、図5は前記したスタック組立体1の一部を拡大した
図で、平形IGBT2の構造は略示的に、また平形IG
BT2と冷却体3との積層方向を縦向きにして描かれて
いる。すなわち、平形IGBT2は二枚の電極板(エミ
ッタ電極板とコレクタ電極板)2aの間に複数個のチッ
プ(IGBT,およびダイオード)2bを縦,横に配列
して挟み、さらに電極板2aに被せたキャップ2c,セ
ラミックケース2dを介して封止した平形パッケージ構
造になる。また、電極板2aの内面にはチップ2bの配
列パターンに合わせて各チップとの接触面域に凸状のポ
スト2eを形成し、チップ2bの表面に形成した集電電
極と電極板2aとの間で良好な加圧接触性を得るように
している。なお、詳細構造は示してないが、チップ2b
の集電電極は周縁から一回り内側の活性領域の上に形成
してこの部分を加圧面域となし、ゲート電極などはチッ
プの周縁部(非加圧面域)に形成して電極板2aで加圧
しないようにしている。
【0007】なお、平形IGBT2は電流容量に応じて
図6(a),(b) で示すようにパッケージに組み込むチップ
2b(チップ1枚当たりの通電容量は決まっている)の
個数を変えるようにしており、(a) 図ではチップ2bが
縦,横3列に、また(b) 図ではチップ2bが縦,横4列
に配列されている。一方、冷却体3は、GTOサイリス
タのスタックに採用していた冷却体をIGBT2の外
形,発熱量に合わせて設計し直したもので、平形IGB
T2の電極2aと接触し合う左右側壁を伝熱主面とした
中空構造の平角状の箱体からなり、その箱体内部には心
材として上下方向に延在して平行に並ぶ複数条の伝熱フ
ィン兼用の補強リブ3aを設け、この補強リブ3aの相
互間に冷媒を流すようにした構造になる。また、箱体の
中央部には補強リブ3a間の間隔を広げて空きスペース
を確保し、ここに冷媒管10を接続して放熱凝縮器9
(図4参照)との間で冷媒を通流するようにしている。
ここで、冷却体3は銅などを材料に、切削加工で補強リ
ブを削りだして作られたもので、箱体の肉厚は高い伝熱
性と軽量化を図るために5mm程度としている。また、平
形IGBT2と冷却体3とでスタック1を組み立てる際
の位置決め手段として、IGBTのパッケージと冷却体
の間に位置決めピン11が嵌合されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図4,図5
に示した平形IGBT2と冷却体3とで組立てたスタッ
クに放熱凝縮器9を組合せて運転テストを行ったとこ
ろ、平形IGBT2のチップ2aが破損するトラブルが
あり、そのトラブル発生の原因を究明した結果から次の
点が明らかになった。
【0009】すなわち、図5に示した従来構造の冷却体
を3列組の平形IGBT2と組合せて構成したスタック
組立体について、平形IGBT2に組み込んだ各チップ
2bに加わる面圧分布をシミュレーションしたところ、
図7に表すような結果を得た。この面圧分布から判るよ
うに、3列組のうちパッケージの中央に配置したチップ
はその周縁部にピーク状の面圧が加わるものの、その中
央部分の面圧は殆ど0に近い値であった。一方、左右列
に並ぶチップについては、その中央面域に所要の面圧が
加圧されるものの、チップの周縁部にはピーク状の面圧
が加わり、特に電極板2aの最外周側のポストで挟まれ
たチップの端縁部に最も高いピーク値(σmax )が加圧
されている。
【0010】このような面圧分布の発生は次のようなこ
とによるものと推察される。すなわち、平形IGBT2
に重ね合わせた冷却体3の中央部には、図5で述べたよ
ううに冷媒導管10を接続するための広いスペースが空
いており、かつ箱体自身の壁の撓み性も加わってこの部
分に圧力抜けが生じ、このために平形IGBT2のパッ
ケージ中央面域にはスタックの締め付け力が殆ど作用し
ない。これに対して、その両側領域では冷却体3の箱体
内部に設けた補強リブ3aを介してスタック締め付け力
が平形IGBT2に加わるとともに、チップ2bの周縁
部には電極板2aに形成したポスト2eの周縁のエッジ
部分が当接していることから、この部分に荷重が集中し
て面圧に大きなピーク値が現れる。特に、平形IGBT
2のパッケージの最外周側に並ぶチップに対しては、図
5で示すようにチップ2bの最外周端縁部を通る仮想線
X−Xの線上に冷却体3の補強リブ3aが外側にはみ出
すようにして重なり合い、さらに前記したポスト2dの
エッジ効果も加わる。このために、仮想線X−Xの線上
に対向するチップ2bの端縁部には加圧力がオーバーハ
ング状に加わってその面圧が最も高いピーク値
(σmax )となる。
【0011】この結果、上記のような面圧分布の状況で
は、平形IGBT2のパッケージ中央に並ぶチップに対
しては加圧力が不足して熱抵抗が大きくなり、このため
に通電時にはチップの接合(ジャンクション)温度が許
容値を超えて熱破壊を引き起こすおそれがある。また、
加圧力が不足するとチップ/電極板間のオーミック接触
抵抗が増大してIGBTの電気的特性も低下する。一
方、パッケージの外周側に配列したチップには、その端
縁部分にピーク状の過大な面圧(σmax )が集中して加
わり、このためにクラック,割れなどが生じてチップが
破壊するおそれがある。
【0012】この発明は上記の点に鑑みなされたもので
あり、その目的は前記課題を解決し、加圧接触型の平形
パワー半導体デバイスと内部に冷媒を通流する冷却体を
交互に重ね合わせて加圧締結したスタック組立体に対し
て、半導体デバイスのパッケージ内に配列した各チップ
に加わる面圧が略均衡するように冷却体の構造,特にそ
の内部に設けた補強リブの配列を適正化し、チップの熱
的,機械的な破壊が回避できるように改良した沸騰冷却
方式の冷却装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明によれば、複数の半導体チップを縦,横列
に配列して二枚の電極板で挟んだ加圧接触式の平形パッ
ケージ構造になるパワー半導体デバイスと、内部に冷媒
を満たした中空構造の冷却体とを交互に重ね合わせ、か
つ外部から加圧力を加えて組立てた半導体デバイスのス
タックに対し、その上方に配した凝縮放熱器と前記冷却
体との間を連通接続した沸騰冷却方式の冷却装置であ
り、前記冷却体はその内部に心材として上下方向に延在
する伝熱フィン兼用の補強リブを設けた箱体としてな
り、前記補強リブの間の通路に冷媒を流するようにした
ものにおいて、前記補強リブを、パワー半導体デバイス
のチップ配列パターンに合わせて、そのチップ加圧面と
の対向面域に分散して設ける(請求項1)ものとし、具
体的には次のようにな態様で構成する。
【0014】(1) 補強リブを、パワー半導体デバイスの
各チップと個別に相対して設ける(請求項2)。 (2) 補強リブを、パワー半導体デバイスの縦に並ぶ各チ
ップ列と個々に相対して設ける(請求項3)。 (3) 冷却体と放熱凝縮器との間を連通する冷媒液流入管
を、チップとの対向面域外で補強リブ間の残余間隙を通
して箱体内の底部側に開口するように配管し、冷媒蒸気
流出管を冷却体の箱体上面に接続する(請求項4)。
【0015】(4) 前項(3) において、冷媒液流入管と冷
媒蒸気流出管を内外二重管で構成して冷却体と放熱凝縮
器との間に配管する(請求項5)。 (5) 前項(3) において、冷媒液流入管と冷媒蒸気流出管
を分離して冷却体と放熱凝縮器との間に別々に配管する
(請求項6)。上記のように、冷却体の内部に設けた補
強リブの配置を、パワー半導体デバイスに組み込んだチ
ップの配列パターンに合わせてそのチップ加圧面との対
向面域に設けたことにより、平形半導体デバイスに組み
込んだ複数のチップに対して、従来の冷却体構造で問題
となっていた圧力抜け,オーバーハング状の過大な加圧
を回避して各半導体チップに加わる面圧を略均衡化させ
ることができる。
【0016】また、凝縮放熱器と冷却体との間を連通す
る冷媒導管について、その冷媒液流入管は半導体チップ
との対向面域から外れた位置で補強リブ間の縦方向の間
隙を通して箱体内部の底部側に開口し、冷媒蒸気流出管
が箱体の上面に開口するよう配管することで、補強リブ
の配列を制約することなしに、冷媒の蒸発/凝縮サイク
ルに伴って冷却体と放熱凝縮器との間を移動する冷媒
液,冷媒蒸気がスムーズに通流するようになり、特に冷
媒液流入管,流出管を内外二重管で構成することで配管
がコンパクトに構成できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
1ないし図3に示す実施例で説明する。なお、実施例の
図中で図5,図6に対応する同一部材には同じ符号が付
してある。 〔実施例1〕図1(a),(b) はこの発明の請求項2,4に
対応する実施例を示すものであり、図5と同様にパワー
半導体デバイスである平形IGBTのスタック組立体の
一部を示している。なお、平形IGBT2は、上下電極
板2aの間にIGBT,およびダイオードの半導体チッ
プ2bが縦,横4列(4×4)ずつ並べて組み込まれて
いる。
【0018】一方、冷却体3は基本な構造は図5と同様
であるが、冷却体3の内部に設けた補強リブ3aが次の
ように配列パターンに形成されている。すなわち、補強
リブ3aは、平形IGBT2に組み込まれた半導体チッ
プ2aの配列パターンに合わせて形成されており、平形
IGBT2と冷却体3を重ね合わせてスタックを組立て
た状態で、補強リブ3aがチップ2bと1個づつ個別に
対向してそのチップ加圧面から外周側へはみ出さないよ
うな範囲に規制し、チップ1個当たり補強リブ3aが3
列ずつ設けてある。この場合に、補強リブ3aの長さ,
幅はチップ2bの加圧面域をできるだけ広くカバーでき
るように設定するのがよく、具体的には補強リブ3aの
長さをA,3列分の横幅をB,チップ2bの加圧面域の
一辺長をCとして、A,Bが少なくともCの80%以上
をカバーするように設定するものとする。
【0019】また、冷却体3の頂部中央には放熱凝縮器
(図4参照)との間を連通する冷媒管10として、冷媒
液流入管10aと冷媒蒸気流出管10bとが内外二重管
で構成されており、かつ冷媒流入管10aはIGBT2
のチップとの対向面域から外れた補強リブ3aの間の間
隙を通してその先端が箱体の底部側に開口するように配
管されている。
【0020】次に、平形IGBTのチップ2bを4×4
に配置した平形IGBT2と前記構成になる冷却体3と
を組合せて組立てたスタックについて、図7と同様にシ
ミュレーションして得たチップの面圧分布図を図2に示
す。この面圧分布図から判るように、左右に配置したチ
ップ2bに加わる面圧はその加圧面域の周縁部分でピー
ク状の面圧が生じるものの全体としては略均衡し、パッ
ケージの中央列に並ぶチップ2bについてもその中央面
域には圧力抜けなしに所要の面圧が加わっている。ま
た、左右の外側列に並ぶチップ2b対しても、その周縁
部分に加わるピーク状の面圧は、図7の従来構造におけ
る最大ピーク値σmax と較べて1/3程度に低減してい
る。
【0021】したがって、平形IGBT2のパッケージ
に組み込んだ各チップについて、従来問題となっていた
圧力抜けに起因する面圧不足,およびオーバーハング状
の過大なピーク面圧が解消され、長時間の通電テストを
行った結果でもチップが破壊するトラブルのないことが
検証されている。なお、補強リブ3aの断面形状,およ
びチップ1個当たりに対向するリブの数は図示例に限定
されるものでなく、例えばリブを断面波形に形成するな
どして実施することも可能である。また、チップ配列が
3×3の平形IGBT2と組合せる冷却体3では、その
補強リブの配列パターンを3×3のチップ配列に合わせ
て形成するものとする。
【0022】〔実施例2〕図3はこの発明の請求項3,
5に対応する応用実施例を示すものである。この実施例
においては、平形IGBT2のパッケージ内で縦,横4
列に並べて配列したチップ2bに対し、縦一列に並ぶチ
ップ列を単位として冷却体3の補強リブ3aがそのチッ
プ列に属する各チップ2bとの対向面域をまたがるよう
に延在し、1列当たり3枚に分けて縦方向に設けてあ
る。ここで、補強リブ3aの上下端は同列の上下端に配
置したチップ2bの加圧面域から外側にはみ出さないよ
うに規制し、また幅方向では実施例1と同様に補強リブ
3aがチップ2bの加圧面域から左右外側にはみ出さな
いように規制する。
【0023】また、この実施例では、冷媒管の冷媒液流
入管10aと冷媒蒸気流出管10bが互いに分離して冷
却体3の左右端部に接続されており、冷媒液流入管10
aは図1と同様にIGBT2のチップとの対向面域から
外れた補強リブ3aの間の間隙を通して先端が箱体の底
部側に開口するように配管されている。この実施例にお
いても、平形IGBT2の各チップに加圧される面圧分
布をシュミレーションしたところ、図5と略同等な面圧
分布の得られることが確認されている。
【0024】なお、この実施例による冷却体の補強リブ
の配列は、先記実施例1のように細分化されてないの
で、リブの切削加工が容易で冷却体3が安価に製作でき
る。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
平形IGBTなどを対象とするパワー半導体デバイスの
平形パッケージに重ね合わせた冷却体について、その内
部に設けた伝熱フィン兼用の補強リブを、パワー半導体
デバイスのチップ配列パターンに合わせてそのチップ加
圧面との対向面域に分散して設けたことにより、平形半
導体デバイスに組み込んだ複数のチップに対して、従来
の冷却体構造で問題となっていた圧力抜け,オーバーハ
ング状の過大な加圧を回避して各半導体チップに加わる
面圧を略均衡化させることができ、これにより、半導体
チップの機械的,熱的破壊を回避して信頼性の向上化が
図れる。
【0026】また、凝縮放熱器と冷却体との間を連通す
る冷媒管について、その冷媒液流入管を半導体チップと
の対向面域から外れた補強リブ間の残余間隙を通して箱
体内部の底部側に開口し、冷媒蒸気流出管は箱体の上面
に開口するよう配管することにより、補強リブの配列を
妨げることなく、冷却体と放熱凝縮器との間を移動する
冷媒液,冷媒蒸気がスムーズに通流するようになり、特
に冷媒液流入管,流出管を内外二重管で構成することで
配管がコンパクトに構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1に対応する平形IGBTス
タックの部分構成図であり、(a) は平形IGBT,およ
び冷却体の横断平面図、(b) は冷却体の縦断正面図
【図2】図1の構成による平形IGBTのチップ面圧分
布図
【図3】この発明の実施例2に対応する冷却体の縦断正
面図
【図4】パワー半導体デバイスのスタックに放熱凝縮器
を組合せた沸騰冷却方式の冷却系の構成図
【図5】図4における平形IGBTスタックの一部を拡
大した平形IGBT,および冷却体の横断平面図
【図6】平形IGBTのパッケージに組み込んだチップ
の配列を模式的に表した図であり、(a),(b) はそれぞれ
チップ配列が3×3,4×4の場合の例示図
【図7】図5の構成による平形IGBTのチップ面圧分
布図
【符号の説明】
1 平形IGBTスタック 2 平形IGBT(パワー半導体デバイス) 2a 電極板 2b 半導体チップ 3 冷却体 3a 補強リブ 9 放熱凝縮器 10 冷媒管 10a 冷媒液流入管 10b 冷媒蒸気流出管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 廣津 和則 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−193172(JP,A) 特開 平11−67996(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 23/40 H01L 23/427

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の半導体チップを縦,横列に配列して
    二枚の電極板で挟んだ加圧接触式の平形パッケージ構造
    になるパワー半導体デバイスと、内部に冷媒を通流する
    中空構造の冷却体とを交互に重ね合わせ、かつ外部から
    加圧力を加えて組立てた半導体デバイスのスタックに対
    し、その上方に配した凝縮放熱器と前記冷却体との間を
    連通接続した沸騰冷却方式の冷却装置であり、前記冷却
    体はその内部に心材として上下方向に延在する伝熱フィ
    ン兼用の補強リブを設けた箱体としてなり、前記補強リ
    ブの間の通路に冷媒を流するようにしたものにおいて、
    前記補強リブを、パワー半導体デバイスのチップ配列パ
    ターンに合わせて、そのチップ加圧面との対向面域に分
    散して設けたことを特徴とするパワー半導体デバイスの
    冷却装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の冷却装置において、補強リ
    ブを、パワー半導体デバイスの各チップと個別と相対し
    て設けたことを特徴とするパワー半導体デバイスの冷却
    装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の冷却装置において、補強リ
    ブを、パワー半導体デバイスの縦に並ぶ各チップ列と個
    々に相対して設けたことを特徴とするパワー半導体デバ
    イスの冷却装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の冷却装置において、冷却体
    と放熱凝縮器との間を連通する冷媒液流入管を、チップ
    との対向面域外で補強リブ間の残余間隙を通して箱体内
    の底部側に開口するように配管し、冷媒蒸気流出管を冷
    却体の箱体上面に接続したことを特徴とするパワー半導
    体デバイスの冷却装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の冷却装置において、冷媒液
    流入管と冷媒蒸気流出管を内外二重管で構成したことを
    特徴とするパワー半導体デバイスの冷却装置。
  6. 【請求項6】請求項4記載の冷却装置において、冷媒液
    流入管と冷媒蒸気流出管を分離して別々に配管したこと
    を特徴とするパワー半導体デバイスの冷却装置。
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