JP3507626B2 - 高強度ボルト用鋼および高強度ボルト - Google Patents

高強度ボルト用鋼および高強度ボルト

Info

Publication number
JP3507626B2
JP3507626B2 JP20741596A JP20741596A JP3507626B2 JP 3507626 B2 JP3507626 B2 JP 3507626B2 JP 20741596 A JP20741596 A JP 20741596A JP 20741596 A JP20741596 A JP 20741596A JP 3507626 B2 JP3507626 B2 JP 3507626B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel
less
quenching
heating
crystal grains
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP20741596A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1053834A (ja
Inventor
周悟郎 足立
義則 山本
晃司 金子
裕一 並村
豊文 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP20741596A priority Critical patent/JP3507626B2/ja
Publication of JPH1053834A publication Critical patent/JPH1053834A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3507626B2 publication Critical patent/JP3507626B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat Treatment Of Steel (AREA)
  • Heat Treatment Of Articles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車や各種産業
機械等に用いられるボルト用鋼および該ボルト用鋼を用
いて得られるボルトに関する。詳細には、引張強度が7
85N/mm2 を超えると共に、オーステナイト結晶粒
度番号が5以上であるボルトを製造するのに有用な高強
度ボルト用鋼に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、引張強度が785〜1175N/
mm2 の高強度ボルトを製造するには、SCM435に
代表される低合金鋼が使用されていたが、近年における
コスト低減化の要請に伴い、B添加による焼入性向上効
果を利用したB添加鋼が用いられつつある。しかしなが
らB添加鋼は、焼入れ加熱時にオーステナイトの結晶粒
度が粗大化しやすいという問題がある。特に、冷間加工
を施した材料については、焼入れ・焼鈍時にオーステナ
イト結晶粒度が粗大化しやすくなる。そこで、オーステ
ナイト結晶粒の粗大化を抑制することを目的として、特
に焼入れ加熱時、或いは焼入れ加熱前における加熱速度
を制御した種々の方法が提案されている。
【0003】例えば特開平57−79116号は焼入れ
時の加熱速度を3〜50℃/secに制御する方法であ
るが、通常のボルト焼入れ時の加熱速度(0.1〜0.
8℃/sec)とは異なり急速加熱処理を施す必要があ
り、適用範囲が限定されてしまうという問題がある。
【0004】また特公昭56−13768号では、焼入
れ時の加熱速度を3℃/min以下と、通常の焼入加熱
速度に比べて非常に遅くする方法であるが、加熱手段は
誘導加熱法を前提としており、通常のボルト焼入れ・焼
鈍処理で繁用される電気炉加熱は利用しにくいという不
都合がある。更にこの方法によれば、オーステナイトの
結晶粒度を調整するために、鋼の焼入れ処理前に熱間加
工または950℃以上1000℃以下の加熱処理を行う
ことが前提となっており、工程が煩雑となりコストの上
昇を招く等の問題も伴っている。
【0005】更に、特開平3−47918号には、Ti
Nを微細析出させることによって焼入れ時のオーステナ
イト結晶粒の粗大化を防止する方法が開示されている。
即ち、連続鋳造時にTiNを微細析出させると共に、そ
の後の圧延工程においても、TiNの凝集を阻止すると
いう観点から従来の加熱温度(1000〜1250℃)
よりも低い加熱温度(800〜950℃)で加熱処理す
る方法である。しかしながら、この方法では鋳造時の凝
固速度を速くする必要があり、従って、ブルーム連続鋳
造や造塊鋳造等の如く凝固速度の遅い鋳造方法を採用し
た場合には、オーステナイト結晶粒度の粗大化を防止す
ることはできない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこうした事情
に着目してなされたものであって、その目的は、焼入れ
加熱前における加熱速度や加熱温度等を制御しなくと
も、オーステナイト結晶粒度番号が5以上の微細結晶粒
を含有し且つ引張強度が785N/mm2を超える高強
度ボルトを製造するのに有用な高強度ボルト用鋼を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成し得た本
発明の高強度ボルト用鋼とは、鋼の化学成分がB:0.00
08〜0.004%(質量%の意味、以下同じ),C:0.4%以
下(0%を含まない),Ti:0.025〜0.06%,N:0.0
06%以下(0%を含まない),Si:0.35%以下(0%
を含まない),Mn:2%以下(0%を含まない),A
l:0.1%以下(0%を含まない),Cr:2.0%以下
(0%を含まない),残部:Feおよび不可避不純物で
あると共に、[TiNを除くTi化合物の合計量/FG
1/2]×1000で規定されるG値(FGcは鋼を熱間圧
延したときのフェライト結晶粒度を意味する。以下、単
にG値と呼ぶ場合がある)が下式(1)または(2)を
満足するところに要旨を有するものである。
【0008】 G値≧(Y−775)/70 … (1) {式中、Y:焼入温度(℃)を意味し、Yは800〜1
000℃(好ましくは850〜940℃)である} G値≧3 … (2)
【0009】また、上記ボルト用鋼を用いて得られる高
強度ボルトも本発明の範囲内に包含される。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明者らは、高強度ボルト用鋼
として有用なB添加鋼における上述した問題点、即ち焼
入れ時におけるオーステナイト結晶粒の粗大化を防止す
ることを目的として鋭意検討を行った。その結果、オ
ーステナイト結晶粒の粗大化を防止するには、TiNを
除くTi化合物を微細析出させることが有効であるこ
と、及びオーステナイト結晶粒の粗大化は鋼材のフェ
ライト結晶粒にも依存することが分かった。従って、鋼
材のフェライト結晶粒度および焼入温度に見合った量
の、TiNを除くTi化合物を微細析出させることがで
きれば上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完
成したのである。
【0011】以下、本発明を特徴付ける各要件について
説明する。
【0012】C:0.4%以下(0%を含まない) Cは鋼の焼入性と強度確保のために有用な元素である
が、過剰に添加すると;焼入れ後の靱性が低下すると共
に、割れが発生する等の問題を招くので、その上限を0.
4%とした。好ましい上限値は0.35%である。また、上
記作用を有効に発揮させるには、0.15%以上の添加が好
ましい。
【0013】Ti:0.025 〜0.06% Tiは鋼中のNをTiNの形で固定し、B添加による焼
入効果を発揮させるのに非常に有用である。特に、Ti
化合物の形成は焼入れ後のオーステナイト結晶粒の粗大
化防止に非常に有用である。この様な作用を有効に発揮
させるには0.025%以上の添加が必要である。好ましい
下限値は0.030%であり、より好ましいのは0.040%であ
る。しかしながら、0.06%以上添加してもその効果は飽
和するので、その上限を0.06%とした。
【0014】N:0.006 %以下(0%を含まない) Nは、AlNやTiNの形成によって焼入れ後のオース
テナイト結晶粒の粗大か防止に寄与する元素である。し
かしながら、過剰に添加するとAlやTiの添加によっ
ても全てを捕捉することはできず、余剰のNがBNを形
成するため、Bによる焼入性を確保できないと共に、焼
入れ後のオーステナイト結晶粒の粗大化防止に大きく寄
与するTiNを除くTi化合物の析出量が少なくなるた
め、その上限値を0.006%にした。好ましい上限値は0.0
050%であり、より好ましいのは0.0040%である。
【0015】B:0.0008〜0.004% Bは粒界に偏析することにより鋼の焼入性を向上させる
元素である。その効果を有効に発揮させるためには0.00
08%以上の添加が必要である。好ましい下限値は0.0010
%であり、より好ましいのは0.0015%である。しかしな
がら過剰に添加すると、かえって延性を阻害するので、
その上限を0.004%とした。好ましい上限値は0.0035%
であり、より好ましいのは0.0030%である。
【0016】Si:0.35 %以下(0%を含まない) Siは脱酸剤として有用な元素であり、好ましい下限値
は0.035%である。しかしながら、その添加量が増大す
るにつれて冷間鍛造性が低下するので、その上限を0.35
%以下とした。
【0017】Mn:2 %以下(0%を含まない) Mnは焼入性向上元素として使用され、高強度を付与す
るのに有用である。しかしながら、Mnの添加量が多す
ぎると、圧延後に過冷組織が生成し、冷間鍛造性が低下
する他、ボルトの寿命低下をもたらす。好ましい上限値
は1.5%であり、より好ましいのは1.2%である。
【0018】Al:0.1 %以下(0%を含まない) Alは脱酸剤として使用され、鋼中のNを固定してAl
Nを形成して結晶粒を微細化することによって頭飛び特
性の向上に寄与する元素である。この様な作用を有効に
発揮させるには0.005%以上の添加が好ましい。より好
ましい下限値は0.010%であり、更により好ましいのは
0.020%である。しかしながら多過ぎると酸化物系介在
物が生成することによって冷間鍛造性が低下するので、
その上限を0.1%とした。好ましい上限値は0.08%であ
り、より好ましいのは0.06%である。
【0019】Cr:2.0%以下(0%を含まない) Crは、焼入性を改善して強度を高めるという観点から
非常に有用である。
【0020】本発明の鋼は、上記元素を必須成分とし、
残部:Feおよび不可避不純物からなるが、その他、必
要に応じてMo:1.0%以下(0%を含まない)を添加
することは、焼入性を改善して強度を高めるという観点
から非常に有用である。
【0021】更に、本発明の高強度ボルト用鋼は、本発
明で規定する前記G値について、上記式(1)または
(2)を満足しなければならない。
【0022】上述した様に、焼入れ後のオーステナイト
結晶粒の粗大化はTiNを除くTi化合物量および鋼材
のフェライト結晶粒度に依存し、焼入れ後のオーステナ
イト結晶粒の粗大化を防止するには、上記G値が式
(1)または(2)の関係を満足することが必要であ
る。尚、本発明において「TiNを除くTi化合物」と
は、例えばTiC、Ti422、TiS等のTi化合
物を意味する。
【0023】このうち式(1)は、G値を焼入温度
(Y)との関係で規定したものである。図1に、後記す
る実施例において、G値や焼入温度(Y)を種々変化さ
せた場合におけるM10ボルトのオーステナイト結晶粒
粗大化の有無をグラフ化したものを示す。図中、GGと
はオーステナイト結晶粒の粗大化を示す。同図から明ら
かな様に、式(1)の関係を満たすものは、焼入温度
(Y)を変化させてもオーステナイト結晶粒の粗大化は
全く生じないことが分かる。焼入温度は800〜100
0℃であり、より好ましくは850〜940℃である。
【0024】一方、式(2)は、焼入温度(Y)とは関
係なくG値のみによって規定されるものである。即ち、
G値が3以上である鋼を用いれば、その後の製造条件に
拘わらず、焼入れ加熱前における加熱速度や加熱温度等
を制御しなくとも、オーステナイト結晶粒の粗大化は生
じないのである。G値の好ましい下限値は4である。
【0025】尚、その上限値は特に規定されないが、T
i化合物が多量に生成すると鋼の清浄化が低下する等の
点を考慮すれば、6以下が好ましい。
【0026】本発明のボルト用鋼は、この様に鋼の化学
組成およびG値を制御した点に特徴があり、この様な鋼
を用いれば、オーステナイト結晶粒度番号が5以上の高
強度ボルトを効率よく製造することができる。従って、
本発明鋼を用いてボルトを製造するに当たっては、鋼片
の加熱温度や加熱処理後の焼入れ・焼鈍条件、ボルト製
造時における冷間加工条件、溶製条件等については特に
制御されず、本発明の作用を損なわない範囲で、適宜好
ましい条件を選択することができる。
【0027】以下実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明するが、下記実施例は本発明を制限するものではな
く、前・後記の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施するこ
とは全て本発明の技術的範囲に包含される。
【0028】
【実施例】実施例1 表1に示す化学成分を有する各種鋼を連続鋳造法(30
0×430mmブルーム連鋳機)または造塊法にて溶製
した後、圧延加熱温度および圧延仕上温度を変化させる
ことにより10.3mmφの線材に熱間圧延した。後記
する表2中、圧延加熱条件における低温加熱とは約85
0℃の加熱を、高温加熱とは約1050℃の加熱を夫々
意味し、一方、圧延仕上温度条件における低温仕上とは
約750℃の仕上温度を、高温仕上とは約900℃の仕
上温度で処理することを夫々意味する。
【0029】この線材のフェライト結晶粒度およびTi
Nを除くTi化合物の合計量を測定した後、9.0mm
φに冷間伸線し、冷間加工を施すことによりM10ボル
トを作製した。このM10ボルトを更に850〜940
℃で加熱した後、焼入処理を施し、オーステナイト結晶
粒の粗大化の有無を調べた。
【0030】尚、10.3mmφ線材のフェライト結晶
粒度およびTiNを除くTi化合物量、並びにM10ボ
ルトのオーステナイト結晶粒度は、夫々、下記の方法で
測定した。
【0031】[フェライト結晶粒度] JIS G 0552に準拠して測定した。
【0032】[TiNを除くTi化合物量] ドリル(5.0mmφ)を用い、10.3mmφの線材
から切粉を採取し、以下の手順によりTi化合物を組成
別に分離して分析した。
【0033】上記切粉を10%AA系電解法および4
%MS系電解法にて溶解し、0.1μmのフィルターを
用いて残渣を抽出した(1次分離)。
【0034】1次分離で得られた残渣をHCl(HC
l:H2O=1:1)で溶解した後、超音波処理を行
い、0.1μmのフィルターを用いて残渣を抽出した
(2次分離)。
【0035】2次分離で得られた残渣を、5%Br2
−メタノールと14%I2−メタノールの混液中に加
え、60℃×5minの条件で溶解した後、超音波処理
を行い、0.1μmのフィルターを用いて残渣を抽出し
た(3次分離)。
【0036】3次分離で得られた溶液を蒸発乾固させ
た後、HCl(HCl:H2O=1:1)とH22の混
液で溶解してからICP法でTiSを定量した。……
(1) また、溶液については灼熱・灰化した後、Na23及び
Na247で融解し、更にHCl,H22及びH2Oの
混液で溶解してから、ICP分析法で[Ti+Ti42
2+TiC]を分析した。……(2) 上記(1)+(2)を、TiNを除くTi化合物量とし
て算出した。
【0037】[オーステナイト結晶粒度] JIS G 0551に準拠して測定し、オーステナイ
ト結晶粒度No.が5番未満か、或いはオーステナイト結
晶粒度が3番以上離れたものをオーステナイト結晶粒の
粗大化発生有りと判定した。
【0038】各鋼種の圧延加熱条件・圧延仕上条件、1
0.3mmφ線材のフェライト結晶粒度、TiNを除く
Ti化合物量およびG値を表2に併記する。更に、図1
には、G値や焼入温度を種々変化させた場合におけるM
10ボルトのオーステナイト結晶粒の粗大化状況をグラ
フ化して表す。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】表および図の結果より次の様に考察するこ
とができる。
【0042】No.1〜8,11,12…本発明で規定す
る化学組成およびG値を満足する鋼を用いた例であり、
連続鋳造法、造塊法のいずれの溶製法を採用しようと
も、焼入加熱温度(圧延加熱条件、圧延仕上条件)に関
係なく、オーステ ナイト結晶粒の粗大化は見られなか
った。
【0043】No.9,10,15,16…化学組成は本
発明の要件を満足しており、式(1)を満足する範囲内
ではオーステナイト結晶粒の粗大化は認められなかっ
た。
【0044】No.13,14…Ti量が少なく且つG値
が規定外の鋼を用いた例であり、焼入加熱温度を種々変
えてもオーステナイト結晶粒の粗大化が見られた。
【0045】No.17,18…Ti量の多い鋼を用いた
例であり、オーステナイト結晶粒の粗大化効果が飽和し
ている。
【0046】
【発明の効果】本発明鋼は上記の様に構成されているの
で、焼入れ加熱前における加熱速度や加熱温度等を制御
しなくとも、オーステナイト結晶粒度番号が5以上の微
細結晶粒を含有し、且つ引張強度が785N/mm2
超える高強度ボルトを効率よく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】G値と焼入温度を種々変化させた場合における
ボルトのオーステナイト結晶粒の粗大化状況を示すグラ
フ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 並村 裕一 神戸市灘区灘浜東町2番地 株式会社神 戸製鋼所 神戸製鉄所内 (72)発明者 長谷川 豊文 神戸市灘区灘浜東町2番地 株式会社神 戸製鋼所 神戸製鉄所内 (56)参考文献 特開 平9−268320(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C22C 38/00 301 C22C 38/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼の化学成分が B :0.0008〜0.004%(質量%の意味、以下同じ), C :0.4%以下(0%を含まない), Ti:0.025 〜0.06%, N :0.006 %以下(0%を含まない),Si:0.35 %以下(0%を含まない), Mn:2 %以下(0%を含まない), Al:0.1 %以下(0%を含まない), Cr:2.0%以下(0%を含まない), 残部:Feおよび不可避不純物 であると共に、下式(1)を満足することを特徴とする
    高強度ボルト用鋼。 [TiNを除くTi化合物の合計量/FGc1/2]×100
    0 ≧(Y−775)/70 …… (1) (式中、FGc:鋼を熱間圧延したときのフェライト結
    晶粒度, Y:焼入温度(℃)を夫々意味し、 Yは800〜1000℃である
  2. 【請求項2】 前記焼入温度(Y)は850〜940℃
    である請求項1に記載の高強度ボルト用鋼。
  3. 【請求項3】 鋼の化学成分が B :0.0008〜0.004%(質量%の意味、以下同じ), C :0.4%以下(0%を含まない), Ti:0.025 〜0.06%, N :0.006 %以下(0%を含まない),Si:0.35 %以下(0%を含まない), Mn:2 %以下(0%を含まない), Al:0.1 %以下(0%を含まない), Cr:2.0%以下(0%を含まない), 残部:Feおよび不可避不純物 であると共に、下式(2)を満足することを特徴とする
    高強度ボルト用鋼。 [TiNを除くTi化合物の合計量/FGc1/2]×100
    0 ≧3 …… (2) (式中、FGcは前と同じ意味)
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のボルト
    用鋼を用いて得られる高強度ボルト。
JP20741596A 1996-08-06 1996-08-06 高強度ボルト用鋼および高強度ボルト Expired - Lifetime JP3507626B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20741596A JP3507626B2 (ja) 1996-08-06 1996-08-06 高強度ボルト用鋼および高強度ボルト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20741596A JP3507626B2 (ja) 1996-08-06 1996-08-06 高強度ボルト用鋼および高強度ボルト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1053834A JPH1053834A (ja) 1998-02-24
JP3507626B2 true JP3507626B2 (ja) 2004-03-15

Family

ID=16539379

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20741596A Expired - Lifetime JP3507626B2 (ja) 1996-08-06 1996-08-06 高強度ボルト用鋼および高強度ボルト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3507626B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4653389B2 (ja) * 2003-06-05 2011-03-16 新日本製鐵株式会社 耐遅れ破壊特性に優れた高強度Alめっき線材及びボルト並びにその製造方法
JP6031022B2 (ja) 2013-12-02 2016-11-24 株式会社神戸製鋼所 耐遅れ破壊性に優れたボルト用鋼線および高強度ボルト並びにそれらの製造方法
WO2017002770A1 (ja) 2015-06-29 2017-01-05 新日鐵住金株式会社 ボルト
WO2017094487A1 (ja) 2015-12-04 2017-06-08 新日鐵住金株式会社 高強度ボルト

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1053834A (ja) 1998-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4728204B2 (ja) 疲労限度比および靭性に優れた高強度非調質熱間鍛造用鋼
JP3959667B2 (ja) 高強度鋼管の製造方法
JP3858770B2 (ja) 高張力熱延鋼板およびその製造方法
JP3507626B2 (ja) 高強度ボルト用鋼および高強度ボルト
JP4113453B2 (ja) 耐遅れ破壊性に優れたボンデ皮膜付線材から成形するボルト用鋼及びボルトの製造方法
JP2756534B2 (ja) 高延性棒鋼の製造方法
JPH0830253B2 (ja) 加工性に優れた析出硬化型マルテンサイト系ステンレス鋼
JPH11131187A (ja) 迅速黒鉛化鋼および迅速黒鉛化鋼の製造方法
WO2022145063A1 (ja) 鋼材
WO2022145066A1 (ja) 鋼材
JP4012497B2 (ja) 溶接熱影響部靭性に優れた高張力鋼およびその製造方法
JPH11117019A (ja) 耐熱部品の製造方法
JPH07116552B2 (ja) ワイヤソー用ワイヤ及びその製造方法
JP3256184B2 (ja) 超快削鋼棒線材及び部品の製造方法並びにそれらによる超快削鋼棒線材及び部品
JP4116708B2 (ja) 微細結晶粒組織鋼の製造方法
JP3236756B2 (ja) 加工性および強度の優れた含b鋼および該含b鋼製鍛造部品の製造方法
JP3627393B2 (ja) 冷間切断性に優れる線棒鋼材
JP3507339B2 (ja) 溶接熱影響部の靱性に優れた鋼板
JP2014047356A (ja) 棒鋼または線材
JP4301686B2 (ja) 熱処理時の粗粒化特性および冷間加工性に優れたオーステナイト系ステンレス鋼線材
JP2004018879A (ja) 切屑処理性に優れた冷間鍛造用鋼
JP4564189B2 (ja) 熱間鍛造用高靭性非調質鋼
JP4538898B2 (ja) 熱延鋼板の製造方法
JPH09310152A (ja) 熱間鍛造用非調質鋼
JP3107695B2 (ja) 強度・靱性および溶接性の優れたフランジを有する形鋼の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20031209

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20031219

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071226

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081226

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091226

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091226

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101226

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101226

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111226

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121226

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131226

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term