JP3506778B2 - 絶対値エンコーダ - Google Patents

絶対値エンコーダ

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JP3506778B2
JP3506778B2 JP21526694A JP21526694A JP3506778B2 JP 3506778 B2 JP3506778 B2 JP 3506778B2 JP 21526694 A JP21526694 A JP 21526694A JP 21526694 A JP21526694 A JP 21526694A JP 3506778 B2 JP3506778 B2 JP 3506778B2
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恵司 山口
守 山下
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、0、1の2値符号で表
された直列符号(本明細書中においては、単に2進直列
符号という)を用いた絶対値エンコーダに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、絶対値エンコーダは、スリット数
の異なる複数のトラックを並べて所望のビット数のバイ
ナリコードを構成する符号板を用いていたが、この方式
ではビット数に応じてトラック数が増大して絶対値エン
コーダの小型化が困難であるという問題点を有してい
た。 【0003】そこで、例えばM系列乱数符号を用い、単
一のトラックに2進直列符号を配置した符号板を設けた
絶対値エンコーダが提案されている。この種の絶対値エ
ンコーダは、所望の分解能に相当する分割数2n 個の2
進直列符号をスリット等の形で符号板に刻しておき、n
個の検出素子でその符号列を読み取って絶対位置データ
を得る構成であるため、その2進直列符号の分割値(最
小読取単位)の境界領域(不安定領域)での検出値に読
み誤りが生じるという問題を生じる。 【0004】この問題を解決するため、n個の検出素子
をA群及びB群に分けて2組用意し、A群の検出素子と
B群の検出素子とを位相差をもって配置すると共に、境
界領域(不安定領域)判別の目的でこの循環直列符号の
2倍すなわち2×2n 個に分割されたインクリメンタル
符号トラックを符号板に別途設け、このインクリメンタ
ル符号を別の検出素子で検出し、この検出結果を用いて
A群又はB群の検出素子による検出値の安定領域を選択
し、読み誤りのない検出値を得る構成が公知である。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】このように、単一のト
ラックに2進直列符号を配置した符号板を設けた従来の
絶対値エンコーダにあっては、読み誤りのない絶対位置
データを得るため、2n個の直列符号とは別のトラック
にインクリメンタル符号を設けなければならず、結局、
複数のトラックを必要とすることになるほか、読み出さ
れたインクリメンタル符号に基づく安定領域を判別する
ための複雑なデータ変換回路を必要とするという問題点
があった。 【0006】また、分割数2n 個の1組の2進直列符号
を作成することは必ずしも容易ではない上に、その2進
直列符号の検出値の配列が不規則で取り扱いが不便なた
めに、純2進、2進化10進符号に変換する必要を生じ
るという別の問題点も有している。 【0007】本発明の目的は、2進直列符号のほかにイ
ンクリメンタル符号を用いることなくインクリメンタル
信号を発生させることができ、且つ複雑なデータ変換回
路を必要とすることなしに絶対位置データを読み誤りな
しに得ることができ、更に必要な2進直列符号も2N個
の半数を作成するだけで済む、上述した従来技術におけ
るこれらの問題点を一挙に解決することができる絶対値
エンコーダを提供することにある。本発明は、また、符
号読み取りのための検出素子の使用数を減少させること
もその目的としている。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の特徴は、単一トラックに付された2N分割の
2進直列符号の内の複数個の符号を読み取って絶対位置
データを出力する絶対値エンコーダにおいて、読み取ら
れるべきK+1個の読み取り2進値が全て異なる内容と
なると共に任意の2つの読み取り2進値の和が2K+1
1にならないという条件のもとに作成された第1のN分
割2進直列符号及びこれを論理反転して成る第2のN分
割2進直列符号を用意し、前記第1のN分割2進直列符
号と前記第2のN分割2進直列符号を任意の位置におけ
る符号と、その任意の位置の前後どちらかの符号とが、
全ての位置において常に反転論理の関係になるように、
1個おきに交互に配列されて成る分割数が2Nの2進直
列符号のスリットを形成した符号板と、該符号板に形成
された前記2進直列符号を最小読取単位λの1個おきで
且つK+1個(ここでKは2K-1 <N≦2K を満足する
2以上の整数値)のうち予め定めた任意の1個を除いた
K個を読み出すため所定の配列パターンに設けられたK
個の検出素子を有する第1検出器と、前記所定の配列パ
ターンと同じ配列パターンに設けられたK個の検出素子
を有し、前記第1検出器と前記最小読取単位λより小さ
い位相差θp1(0<θp1<λ)をもって設けられた
第2検出器と、前記最小読取単位の1/2のピッチで配
設された4個の検出素子を有し、この内の1つの検出素
子が、前記K+1個の符号のうち予め除いた前記第1検
出器の1個の検出素子と前記第2検出器の1個の検出素
との間の領域に1つの検出素子が入るように、前記第
1及び第2検出器と位相差をもって設けられた第3検出
器と、該第3検出器からの読み取りデータに基づいてイ
ンクリメンタル信号を作成する手段と、前記第1及び第
2検出器からの読み取りデータと前記インクリメンタル
信号とに基づいて絶対位置データを出力する手段とを備
えて成る点にある。 【0009】 【作用】本エンコーダに使用される2N個の2進直列符
号は、作成の過程から明らかな如く、任意の位置の検出
値とその位置の前後どちらかの検出値は全ての位置で常
に論理反転されたものになっているため、第1、第2、
第3検出器の検出値は、ある任意の位置で変化した場
合、その位置から符号板が最小読取単位λの2倍の移動
範囲内で必ず変化する。 【0010】よって、上述のλ/2ピッチ配列の第3検
出器からの検出値の条件から、第1、第2検出器による
読み取りのための安定領域を選択できると共に、第1乃
至第3検出器の検出値を論理回路で処理し、インクリメ
ンタル信号を求めることができる。 【0011】以上説明した如く、絶対値エンコーダの符
号板にマークされた2進直列符号の境界領域の判別のた
めのインクリメンタル符号板を用いることなしに、安定
領域、不安定領域を判別できると共に、隣合う絶対位置
データが常に反転論理であるため2N個の分割数をN個
で処理できるのでデータ変換回路の簡素化も期待でき
る。 【0012】 【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例につ
き詳細に説明する。 【0013】図1は本発明によるロータリ式の絶対値エ
ンコーダ1の構成を示す概略構成図である。この絶対値
エンコーダ1は、図示しない被検出体の回転軸等に固定
される符号板2と、符号板2の一方の側に配置された光
源3と、符号板2に絶対位置読み取りのため後述の如く
して形成されている2進直列符号を表すスリットを介し
て光源3からの光を受け取ることにより符号板2のコー
ドを光学的に読み取るための検出素子を有する読取装置
4とを備えている。この読取装置4は、検出素子SA1
乃至SA3から成る第1検出器SAと、検出素子SB1
乃至SB3から成る第2検出器SBと、検出素子SC1
乃至SC4から成る第3検出器SCとから成っている。 【0014】図2に示されているように、本実施例で
は、符号板2の単一トラックTが16等分割されてお
り、分割された各セグメントは白い部分(透光部)が
「1」黒い部分(遮光部)が「0」として光学的に16
個の2進直列符号を表示するように構成されている。ま
た本実施例は、ロータリ式の絶対値エンコーダのため2
進直列符号は循環する要素が必要である(以下、本実施
例では、2進循環直列符号という)。 【0015】次に、符号板2に設けられている、16箇
所の絶対位置を示すための2進循環直列符号列の構成に
ついて図2を参照しながら詳しく説明する。この2進循
環直列符号列は、8個の2進符号A1乃至A8から成る
基本2進循環直列符号FAと、これとは別の8個の2進
符号B1乃至B8から成る2進循環直列符号FBとを含
み、基本2進循環直列符号FAの各符号A1乃至A8と
2進循環直列符号FBの各符号B1乃至B8とが、図示
の如くして交互にトラックTに付されている。 【0016】8分割の基本2進循環直列符号FAは、
「任意の連続した4つの符号で示される絶対位置データ
が全て異なる内容となると共に、任意の2つの読み取り
2進値の和が23+1 −1にならない」という条件のもと
に作成されている。本実施例では、図2から判るよう
に、11110100となっており、この2進循環直列
符号FAを構成する各符号A1乃至A8が絶対値エンコ
ーダ1の符号板2の単一トラックTに白い部分(透光
部)を「1」黒い部分(遮光部)を「0」とするスリッ
トとして1つおきに形成されている。 【0017】一方、第2の2進循環直列符号FBは、上
に示した第1の循環直列符号FAの各符号を論理反転し
て成る論理反転直列符号00001011として定めら
れており、この直列符号もまた2進循環直列符号となっ
ている。そして、第2の2進循環直列符号FBの各符号
B1乃至B8もまた、トラックTに1番地おきに配列さ
れている。ここで、符号Anの論理反転により得られた
符号Bnが隣あうように符号A1乃至A8及びB1乃至
B8が配列されている(図2参照)。 【0018】このような関係にある2組の2進循環直列
符号FA、FBの各々について連続する4個の符号を読
み出したときに、重複することのない16種の絶対位置
データを絶対値エンコーダ1の符号板2の1〜16番地
において次々と得ることができるようにするために必要
な、読取装置4の基本構成について、図3を参照して説
明する。 【0019】図3に示す符号板2は、図2に示した符号
板と全く同じものであり、検出素子SA1乃至SA4か
ら成る第1検出器SXと、検出素子SB1乃至SB4か
ら成る第2検出器SYと、検出素子SC1乃至SC4か
ら成る第3検出器SZとが設けられている。 【0020】まず、符号板2の分割数を2Nとしたとき
に必要な検出素子の数Qについて説明する。 【0021】K個の検出器によって読み取られた絶対位
置データをK個の2進値で表した場合、2進値が重複し
ない絶対位置データを得るための2進直列符号の個数は
K個以下となる。本発明の絶対値エンコーダの場合、
N(2K-1 <N≦2K )個の第1の2進直列符号FAと
第1の2進直列符号を論理反転した第2の2進直列符号
FBとが1個おきに交互に組み合わされた2進直列符号
となるため2進直列符号の個数は2N(2K <2N≦2
K+1 )個となり、2進値が重複しない絶対位置データを
得るための検出素子の数QはK+1個必要となる。 【0022】よって本実施例では前述の通り2N=16
分割の例であるから23 <16≦23+1 となりK=3と
なるため、検出素子の数QはK+1個から4個となる。
したがって絶対位置データの読み取りのため、各検出器
SX、SYには、それぞれ4個の検出素子SA1乃至S
A4及びSB1乃至SB4が用意されているのである。 【0023】一方、このようにして定められた4個1組
の検出素子によって、第1の2進循環直列符号FA及び
これを論理反転した第2の循環直列符号FBに基づく絶
対位置データの読み取りを行い、重複することのない1
6種の絶対位置データを得るため、第1の2進循環直列
符号FAは、「各検出器SX、SYによって読み取られ
た絶対位置データが全て異なる内容となると共に、任意
の2つの読み取り2進値の和が2K+1 −1にならない」
ように定められている。この結果、第1の循環直列符号
FAの連続する4個の符号を読み取った8個の2進値と
第2の2進循環直列符号FBの連続する4個の符号を読
み取った8個の2進値との計16個の絶対位置データは
全て異なる値となり、重複することのない16種の絶対
位置データが得られる。 【0024】図4には、符号板2の各番地(検出位置)
1〜16において絶対値エンコーダ1から出力されるこ
とになる絶対位置データPの値DO1乃至DO4が示さ
れている。ここで、番地1、3、5、・・・、15にお
いて得られる絶対位置データPの値は、符号板1に形成
された第1の2進循環直列符号FAの連続する4個の符
号を第1検出器SXまたは第2検出器SYで順次読み取
ったデータである。一方、番地2、4、・・・、16に
おいて得られる絶対位置データPの値は、符号板2に形
成された第2の2進循環直列符号FBの連続する4個の
符号を第1検出器SXまたは第2検出器SYで順次読み
取ったデータである。 【0025】第1の2進循環直列符号FAと第2の2進
循環直列符号FBとは論理反転した関係にあり、且つ各
々の2進循環直列符号から絶対位置データを得るための
検出素子の数が上述したように、定められているので、
読み取られた16個の絶対位置データは全て異なるもの
であり、これにより各番地に対応した16種類の絶対位
置データを出力することができる。 【0026】本実施例の第1の2進循環直列符号FAは
「連続したK+1個の検出器によって読み取られた絶対
位置データが全て異なる内容となると共に、任意の2つ
の読み取り2進値の和が2K+1 −1にならない。」とい
う条件のもとに作成した2進循環直列符号により説明し
たが、N=2K 個の場合2K −1個のM系列乱数符号の
「1」の符号がK個連続している部分に「1」の符号を
追加した2進循環直列符号、あるいはこの作成した上記
2例の2進循環直列符号と同じ分割数インクリメンタル
符号との排他的論理和を求めて作成しても実現できる。 【0027】絶対位置データを読み取るための2つの検
出器、即ち第1検出器SXと第2検出器SYとは、一方
が読取不安定域にある場合に他方が必ず読取安定域にあ
るようにするため、第1検出器SXと第2検出器SYと
が、該エンコーダの最小読取単位をλ(360/16)
とすると、位相差θp1 (但し0<θp1 <λ)を付し
て配置されている。 【0028】さらに、第1検出器SXまたは第2検出器
SYが読取安定域にあるか否かを判別するため、ピッチ
λ/2で配列されている4個の検出素子SC1乃至SC
4からなる第3検出器SZが、第1検出器SX及び第2
検出器SYに対して位相差θp2 (mλ/2+θp2
しmは整数、0<θp2 <θp1 )を付して配置されて
いる。図3の例では、θp1 =λ/2、m=14、θp
2 =λ/4を用いている。 【0029】さて、上記2N=16個に分割された直列
符号は、既に詳述したようにして作成されているので、
「どの検出素子の検出値も、ある任意に位置で検出値が
変化した場合、その位置から符号板が最小読取単位λの
2倍移動範囲内で、必ず検出値が変化する」という規則
性を有する直列符号となっている。この結果、第3検出
器SZの検出値の条件により、第1検出器SXまたは第
2検出器SYが読取安定域にあるか否かを判別すること
ができるのである。 【0030】上述した基本原理に忠実に従うと、第1乃
至第3検出器の検出素子をそれぞれ別個に設けなくては
ならないが、この検出素子の必要個数を少なくする目的
で、本発明では、第1検出器SXと第2検出器SYの各
検出素子のうち、符号板2の直列符号の同一符号を検出
するための予め定めた検出素子各1個(図3に示す例で
は、SA4、SB4)を除き第3検出器SZを構成する
検出素子で代用するようにしたものである。 【0031】この代用は、ピッチλ/2で配列される検
出素子SC1〜SC4のうちのどれか1つの検出素子
が、代用を希望される予め定めた検出素子各1個の定位
置間(位相差はθp1) に入るようにすることで達成さ
れる。 【0032】この構成によると、第3検出器の4つの検
出素子からの検出値の条件から、それぞれ3つの検出素
子の第1及び第2検出器の検出値の安定領域を判別する
ことができる上に、第1及び第2検出器の所要の検出素
子のうち代用した分の検出値は、第3検出器の検出値の
うちから選択して使用することで、読み誤りのない検出
ができ、図2に示す構成による場合と同一の信号を検出
することができる。 【0033】次に、図2を参照して読取装置4の構成に
ついて詳細に説明する。 【0034】第1検出器SAは検出素子SA1、SA
2、SA3から成り、第2検出器SBは検出素子SB
1、SB2、SB3から成っている。これの検出素子S
A1〜SA3及びSB1〜SB3の配列パターンは、図
3に示した対応する検出素子と同じであり、検出素子S
A4、SB4が設けられていない点でのみ異っている。 【0035】第3検出器SCは、λ/2ピッチで配列さ
れた4つの検出素子SC1〜SC4から成り、そのうち
の1つの検出素子SC3が、検出素子SA4とSB4と
の間の領域に入るよう第3検出器SCが設けられてい
る。本実施例では、検出素子SA4が設けられるべき位
置からλ/4(θp2)だけ時計方向にずれた位置に、
検出素子SC3が配置されている。 【0036】なお、第1検出器SAと第2検出器SBと
が、位相差θp1をもって配置されている点は、図3の
場合と同様である。 【0037】図1に戻ると、これらの検出素子SA1〜
SA3、SB1〜SB3、及びSC1〜SC4からの出
力は、公知の構成の波形整形回路5に入力され、ここで
波形整形された信号が検出出力信号DA1〜DA3、D
B1〜DB3、及びDC1〜DC4として出力される。 【0038】符号板2を1回転した場合に得られるこれ
らの検出信号のレベル変化の様子を示すタイムチャート
が図5に示されている。 【0039】検出出力信号DC1〜DC4は、Ex−O
RゲートG1、ANDゲートG2、G3、ORゲートG
4、インバータI1〜I4が図1に示される如く接続さ
れて成る論理演算回路6に入力されている。この結果、
各Ex−ORゲートG1、ANDゲートG2、G3から
のゲート出力信号DG1、DG2、DG3は図5に示さ
れる通りであり、これらをORゲートG4に入力するこ
とにより、インクリメンタル信号IAが得られる(図5
参照)。 【0040】図5から判るように、インクリメンタル信
号IAのレベルは、第1検出器SAの各検出素子SA1
〜SA3が安定領域にある場合に「L」となり、第2検
出器SBの各検出素子SB1〜SB3が安定領域にある
場合に「H」となる。 【0041】検出出力信号DA1〜DA3、DB1〜D
B3、及びDC2、DC3は、セレクタG5に入力され
ており、ここには、インクリメンタル信号IAが切換制
御信号として入力されている。セレクタG5は、第1群
の入力端子A1〜A4と、第2群の入力端子B1〜B4
とを有しており、各検出出力信号はこれらの入力端子に
図1に示されるようにそれぞれ入力している。 【0042】セレクタG5は、そこに示されている、一
般に2つの入力An、Bnのうち、端子Gに印加される
インクリメンタル信号IAのレベルが「L」の場合の入
力Anを出力Ynとして取り出し、その逆の場合には入
力Bnを出力Ynとして取り出す選択回路が、4組設け
られている構成である。 【0043】以上の説明から、インクリメンタル信号I
Aのレベルが「L」の場合には、各選択回路において、
第1群の入力端子A1〜A4に入力されている検出出力
信号DA1、DA2、DA3、DC2が出力端子Y1、
Y2、Y3、Y4から絶対位置データDO1、DO2、
DO3、DO4として出力される。一方、インクリメン
タル信号IAのレベルが「H」の場合には、各選択回路
において第2群の入力端子B1〜B4に入力されている
検出出力信号DB1、DB2、DB3、DC3が出力端
子Y1、Y2、Y3、Y4から絶対位置データDO1、
DO2、DO3、DO4として出力される。この結果
は、図5のタイムチャートに示す通りであり、図1に示
す構成により、各番地において図4に示す通りの絶対位
置データPを確実に読み取ることができる。 【0044】なお、図5のタイムチャート中、符号Lで
示す領域においては、検出出力信号DA1〜DA3及び
DB1〜DB3に変化がないので、インクリメンタル信
号IAのみしか得ることができず、位相差を有する2つ
のインクリメンタル信号を得ることはできない。 【0045】また、図5のタイムチャートから判るよう
に、絶対位置データDO4は、検出出力信号DC3をそ
のまま使用してもよい。 【0046】図6及び図7には、本発明による絶対値エ
ンコーダの他の実施例が示されている。この絶対値エン
コーダ20は、図7から判るように、読取装置4を構成
する検出素子の配列が、先の実施例の場合と異なってい
る点、及びこの配列の特殊性によりインクリメンタル信
号IAと位相の異なるもう1つのインクリメンタル信号
IBが得られる点にある。したがって、図6、図7にお
いて、図1、図2に示した絶対値エンコーダ1の各部と
対応する部分には同一の符号を付し、その説明を省略す
る。 【0047】図7を参照すると、本実施例は、図3に示
した第1及び第2検出器SX、SYの各4つの検出素子
のうち、検出素子SA2、SB2を配置すべき場所のあ
いだに、第3検出器SCの検出素子SC3が配置されて
いる点で図2に示した検出素子配列と異なっているだけ
である。したがって、この絶対値エンコーダ20におけ
る第1検出器SPは、検出素子SA1、SA3、SA4
から構成され、第2検出器SQは、検出素子SB1、S
B3、SB4から構成されている。 【0048】第3検出器SRは、λ/2間隔で配置され
た検出素子SC1、SC2、SC3、SC4から構成さ
れ、検出素子SC3、SC4が図3に示す検出素子SA
2、SB2と同等の機能をも果す構成となっている。こ
れは、位相差の異なる2つのインクリメンタル信号をそ
の検出出力信号から得ることができるようにするため、
図4で、絶対位置データDO1〜DO4が次の番地で1
ビットだけ変化する部分(図4中四角で囲った部分)を
探し、そのデータにあてはまらない絶対位置データを検
出するための検出素子、すなわち、絶対位置データのD
O2を検出するための検出素子SA2、SB2を第3検
出器SRのいずれかの検出素子で代用するのである。 【0049】図8には、図6、図7に示す構成において
符号板2を1回転した場合には得られる検出出力信号D
A1、DA3、DA4、DB1、DB3、DB4、及び
DC1〜DC4のレベル変化の様子を示すタイムチャー
トが示されている。 【0050】図6から判るように、検出出力信号DC1
〜DC4は、論理演算回路6に入力され、ここで、図1
に示す実施例の場合と同様にしてインクリメンタル信号
Aが作成される。 【0051】セクレタG5の第1群の入力端子A1〜A
4には検出出力信号DA1、DC2、DA3、DA4が
入力され、その第2群の入力端子B1〜B4には、検出
出力信号DB1、DC3、DB3、DB4が入力されて
おり、そのG端子に印加されているインクリメンタル信
号IAのレベルに応じて、第1群又は第2群の入力端子
に与えられている1組の検出出力信号が絶対位置データ
DO1〜DO4として選択され、出力される。 【0052】この絶対値エンコーダ20は、インクリメ
ンタル信号IAと位相の異なるもう1つのインクリメン
タル信号IBを検出出力信号から作成するため、EX−
ORゲート21、22、23及びORゲート24から成
る論理演算回路30を具えており、ここで検出出力信号
DA1、DB1、DA3、DB3、DA4、DB4を下
式 〔(DA1※DB1)+(DA3※DB3)+(DA4
※DB4)〕 (ここで※は排他的論理和の演算を示すものとする。)
に従って論理演算処理し、インクリメンタル信号IBを
得ている。 【0053】インクリメンタル信号IA、IBにより、
16パルス/1回転のインクリメンタル信号(位相差2
信号)が検出でき、インクリメンタル信号により分解能
を4倍にすることも可能である。 【0054】なお、絶対値エンコーダ20の場合図8の
タイムチャートから判るように検出出力信号DC3をそ
のまま絶対位置データDO2として使用してもよい。 【0055】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
読み誤りのない絶対位置データを得るために従来必要と
されていたインクリメンタル符号トラックを設けること
なしに、所定の単一トラックからより少ない検出素子を
用いて絶対位置データを読み誤りなしに、確実にうるこ
とがでる。このため、コストの低減を図ることができ、
より小型化が可能となる。 【0056】また、必要な2進直列符号も2N個の半数
を作成するだけで済むので、この点からも設計コストを
著しく低減させることが期待できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例を示す構成図。 【図2】図1の符号板の構成と読取装置の各検出素子の
配列構成を示す図。 【図3】図2に示す検出素子の配列構成の方法を説明す
るための説明図。 【図4】図1の絶対値エンコーダから出力される各番地
毎の絶対位置データの内容を示す図。 【図5】図2に示す符号板を1回転させたとき得られる
各信号の波形を示すタイムチャート。 【図6】本発明の他の実施例を示す構成図。 【図7】図6に示す符号板の構成と読取装置の各検出素
子の配列構成を示す図。 【図8】図7に示す符号板を1回転させた場合に得られ
る各信号の波形を示すタイムチャート。 【符号の説明】 1、20 絶対値エンコーダ 2 符号板 6 論理演算回路 FA(A1〜A8) 基本2進循環直列符号 FB(B1〜B8) 2進循環直列符号 G5 セレクタ IA インクリメンタル信号 SA1〜SA3、SB1〜SB3、SC1〜SC4 検
出素子 T トラック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01D 5/00 - 5/62

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 符号板上に単一トラックに付された2N
    分割の2進直列符号の内の複数個の符号を読み取って絶
    対位置データを出力する絶対値エンコーダにおいて、 前記2N分割の2進直列符号は、N分割の第1の2進直
    列符号とN分割の第2の2進直列符号とからなり、 第1の2進直列符号は、前記2N分割の2進直列符号の
    最小読取単位の1個おきで、且つK+1個(ここでKは
    K-1 <N≦2K を満足する2以上の整数値)の符号と
    して、読み取った第1の絶対位置データが全て異なる内
    容となるとともに、第1の2進直列符号の各符号を論理
    反転して成る論理反転2進直列符号を前記と同様に読み
    取った第2の絶対位置データが前記第1の絶対位置デー
    タと全て異なるように定められており、 第2の2進直列符号は、前記第1の2進直列符号の論理
    反転2進直列符号であり、 第1の2進直列符号と第2の2進直列符号を、ある任意
    の位置における符号と、その任意の位置の前後どちから
    の符号とが全ての位置において常に反転論理の関係にな
    るように1個おきに交互に配列されて成る2N分割の2
    進直列符号の単一トラックのスリットを形成した符号板
    と、 該符号板に形成された前記2N分割の2進直列符号を最
    小読取単位の1個おきで且つK+1個のうち、予め定め
    た任意の1個を除いたK個の符号を読み取るための第1
    検出器と、 前記第1検出器と前記最小読取単位より小さい位相差を
    もって配列された前記第1検出器と同じ配列のK個の第
    2検出器と、 前記K+1個のうち、予め除いた第1検出器と第2検出
    器の各1個の検出素子との間の領域に1つの検出素子が
    入るように、前記最小読取単位の1/2ピッチで配列さ
    れた4個の第3検出器と、 該第3検出器からの検出値に基づいてインクリメンタル
    信号を作成する手段と、 前記第1及び第2検出器からの検出値と前記インクリメ
    ンタル信号とに基づいて絶対位置データを出力する手段
    とを備えていることを特徴とする絶対値エンコーダ。
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