JP3506505B2 - 白斑治療剤 - Google Patents
白斑治療剤Info
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Description
る。詳しくは、本発明は1α,24―(OH)2 ―V.
D3 を有効成分として含有する新規な白斑治療剤に関す
る。
るメラノサイトが消失するか、あるいはその機能が低下
してメラニン色素の生成が減少する皮膚疾患である。メ
ラノサイトの消失あるいは機能低下は先天的な場合もあ
るが後天的に起こることもある。先天的なものには、白
斑性母斑、脱色素性色素失調症、部分的白皮症などがあ
り、一方、後天的なものには尋常性白斑、サットンの母
斑、フォークト―小柳―原田病及び外傷あるいは炎症後
の白斑などがあげられる。これらの中でも尋常性白斑が
最も多く発症するが原因はいずれも不明である。従って
治療法としては、日光照射、紫外線照射、ソラレン内服
または外用後の光線療法、ステロイドホルモンの内服、
外用等があげられるが有効なものがないのが現状であ
る。
上記のように難治性皮膚疾患である白斑の有効な治療剤
を提供しようとするものである。また、それに適した製
剤を提供しようとするものである。
題を解決すべく鋭意研究した結果、活性型V.D3 類の
一種である1α,24―(OH)2 ―V.D3 (1α,
24―ジヒドロキシ―ビタミンD3 )が白斑の有効な治
療剤であることを発見し本発明に至った。
α,25―(OH)2 ―V.D3 (1α,25―ジヒド
ロキシ―ビタミンD3 )等の化合物は活性型V.D3 類
とよばれ生体内のカルシウムレベルを調節する作用を有
し、骨粗鬆症、骨軟化症などのいわゆる骨減少症の治療
に使用されているホルモンである。近年上記の作用以外
の薬理作用、例えば細胞増殖抑制作用や細胞分化誘導作
用等が見い出され、皮膚疾患では乾癬、あるいは関節リ
ウマチ、癌の治療への応用が検討され、乾癬では既に使
用されている。
るが、皮膚表皮に存在しメラニン産生細胞であるメラノ
サイトに及ぼす活性型V.D3 あるいはその関連化合物
の作用についてもこれまでいくつかの研究報告が成され
てきた。例えば、OikawaとNakayasuは(FEBS Le
tt.42,32〜35,1974)V.D3 がマウス
のメラノーマ細胞培養系でメラニン生成とそれに必要な
チロシナーゼ活性を刺激すると報告している。また、メ
ラノーマ細胞系のいくつかでは活性型V.D3の一種で
ある1α,25―(OH)2 ―V.D3 のレセプターが
あり、それらの細胞を1α,25―(OH)2 ―V.D
3 とともに培養するメラニン合成が促進されることがSm
ith, Holick らにより報告されている(Steroids49,
103〜131,1987)。更に、これらのメラノサ
イト活性化作用を応用してV.D 3 類あるいは活性型
V.D3 類を主薬とする白髪予防、治療剤が開示されて
いる(特公平5―17202号)。一方、活性型V.D
3 類はメラニン生成には無関係とする報告も多い。例え
ば、Mansurらは正常な培養新生児メラノサイトには1
α,25―(OH)2 ―V.D3 の核レセプターがな
く、1α,25―(OH) 2 ―V.D3 は培養細胞のチ
ロシナーゼ活性をかえないと報告している(J. Invest.
Dermatol., 91,16〜21,1988)。また、
V.D欠乏症で血中にほとんど1α,25―(OH)2
―V.D3 を検出できない黒人にメラニン合成の異常が
なかったという臨床報告、腎摘患者あるいは慢性腎不全
患者で1α,25―(OH)2 ―V.D3 を合成できな
い人がメラニンを合成できるという臨床報告、更にサル
コイドーシスと甲状腺機能亢進症で1α,25―(O
H)2 ―V.D3 濃度が高い人に皮膚の色素沈着が増進
していないという臨床報告(Holickら、Arch. Dermato
l.,123,1677a―1683a,1987)があ
り、これらはいずれも1α,25―(OH)2 ―V.D
3 がメラニン合成と無関係であることを示唆している。
また、1α,25―(OH)2 ―V.D3 を皮膚に高濃
度で塗布してもメラニン合成は影響を受けなかったとい
う知見もある(Holick,in "Physiology, Biochemistry,
and Molecular Biology of the Skin", Vol.2,2nd Edi
tion,ed by L.A. Goldsmith, Oxford University Pres
s, 1991,p.928〜p.956)。従って、
V.D3 類、活性型V.D3 類がメラニン合成を促進す
るか否かについての結論は不明と言わざるを得ない。ま
して活性型V.D3 類の一つである1α,24―(O
H)2 ―V.D3 にメラニン合成促進作用があるか否か
は全く知られていなかった。
V.D3 が生理活性、例えばレセプターへの親和性等で
は1α,25―(OH)2 ―V.D3 とほとんど類似し
ているのにもかかわらず、更に1α,25―(OH)2
―V.D3 が皮膚に塗布してもメラニン合成に無影響で
あった(Holick, 前掲文献、1991)という報告が知
られていたのにもかかわらず、白斑患者に1α,24―
(OH)2 ―V.D3 を投与したところ、驚くべきこと
に白斑が治癒、軽快したことを発見し本発明に到達し
た。
―V.D3 を有効成分として含有する白斑治療剤であ
る。
2 ―V.D3 としては、1α,24(R)―(OH)2
―V.D3 及び1α,24(S)―(OH)2 ―V.D
3 のうち、1α,24(R)―(OH)2 ―V.D3 が
その薬理活性が優れているという点で好ましい。また、
1α,24(R)―(OH)2 ―V.D3 のうち純度の
点から結晶が好ましく、例えばその1水和物(タカルシ
トール)を用いることができる。
3 を白斑の治療に利用するときは、1α,24―(O
H)2 ―V.D3 は局所的あるいは全身的に投与され
る。局所的には外用剤として、軟膏、クリーム等の半固
形剤、ローション等の液剤、あるいはテープ等の剤型で
皮膚疾患部位に直接投与される。一方全身的には注射
剤、経口剤、経鼻剤等として血管内、組織内、胃腸管、
粘膜等へ水性注射剤、油性注射剤、錠剤、顆粒剤、液
剤、カプセル剤、ソフトカプセル剤、経鼻液剤、経鼻粉
剤等の剤型で投与される。かかる全身投与の場合、これ
らの剤型への製剤化方法については、原則としては通常
の方法に従うものであるが、1α,24―(OH)2 ―
V.D3 の投与量が少なく、かつ物理化学的にも不安定
であることから、水性注射剤としては特開平2―803
17号に開示した方法、錠剤としては特公昭63―60
007号に開示した方法、あるいは特開平2―2291
15号に開示した方法等により好適に製剤化される。
るが、疾患部位の局所濃度がより高いほうがより有効で
あることから、皮膚疾患部位に局所的に投与するのが好
ましい。かくして、1α,24―(OH)2 ―V.D3
の外用剤としての投与は重要であるが、同じ外用剤でも
その処方により治療効果が異なることも公知の事実であ
る。その意味で本発明者らが乾癬治療剤として提案した
軟膏剤(特公平3―68009号公報)あるいは乳剤組
成物として別個提案したクリーム剤(特願平5―217
261号明細書)は他処方より治療効果が高く有効であ
る。
以下の親油性基剤が挙げられる。液体パラフィン、鉱
油、白色ワセリン、黄色ワセリン、ワセリンゼリー、パ
ラフィン(ハードパラフィン、パラフィンワックス)、
微結晶性ワックス、ポリエチレン、スクワラン、スクワ
レン等の炭化水素類;ジメチルポリシロキサン、ポリジ
メチルシロキサン等のシリコン類;ミリスチルアルコー
ル、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリ
ルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルア
ルコール、アネトール、シトロネロール、オイゲノール
等の高級アルコール類;ラノリン、液状ラノリン、ラノ
リンワックス、イソプロピルラノリン、アセチル化ラノ
リン、ラノリンアルコール、コレステロール等のステロ
ール類もしくはステロールエステル類;カルナウバロ
ウ、ミツロウ、鯨ロウ、ポリエチレングリコールエステ
ル、エチレングリコールエステル、グリセリンモノエス
テル、ソルビトールエステル、ソルビタンエステル、イ
ソプロピルミリステイト、イソプロピルパルミテイト、
イソプロピルアジペイト等のエステル類;アーモンド
油、トウモロコシ油、綿実油、オリーブ油、大豆油、ピ
ーナッツ油、ヤシ油、分画ヤス油、コマ油等の植物油な
どが挙げられる。
―(OH)2 ―D3 を溶解し得る基剤であり、1α,2
4(R)―(OH)2 ―D3 の軟膏剤の基剤として好適
であり、またこれら親油性基剤は揮発性が低く、これら
親油性基剤から主としてなる軟膏剤は、乾癬部位に投与
したとき、皮膚疾患への刺激が低いという点においても
好適なものである。
るには、上記の親油性基剤を単独で使用するか、あるい
は2種以上を適当に混合して使用することができる。上
記の親油性基剤だけで処方する場合には、無水系の製剤
となる。
2種以上を組み合わせ、これに疎水性・無水性の溶剤を
添加した後処方して、あるいは基剤にあらかじめ活性型
ビタミンD3 類を溶解した疎水性・無水性の溶剤を添加
した後処方して、無水系の軟膏剤とすることもできる。
ここで用いる疎水性・無水性の溶剤としては、脂肪酸エ
ステル類、高級アルコール類及び炭酸プロピレンからな
る群から選ばれる1種又は2種以上の混合物が挙げられ
る。脂肪酸エステル類としては、アジピン酸ジイソプロ
ピル、オレイン酸デシル、セバシン酸ジエチル、ミリス
チン酸イソプロピル、トリアセチン、トリカプロン酸グ
リセリン、トリカプリル酸グリセリン、トリカプリン酸
グリセリン、トリラウリル酸グリセリン、トリリノール
酸グリセリン、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジ
ベラルゴン酸プロピレングリコール、ジカプリン酸プロ
ピレングリコール等が、高級アルコール類としてはオク
チルドデカノール、ヘキサデシルアルコール、オレイル
アルコール等がある。
種以上を組み合わせ、これに通常使用する界面活性剤、
水を添加してエマルジョン系の製剤とすることもでき
る。ここで用いる界面活性剤としては、例えばラウリル
硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポ
リオキシエチレンヒマシ油、ポリソルベート80、ソル
ビタンモノ脂肪エステル、ジエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、グリセリンなどのモノステアレート
等が挙げられる。
剤、酸化防止剤、吸収促進剤、保湿剤等を添加してもよ
い。保存剤としては例えばパラオキシ安息香酸エステ
ル、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、ホウ酸などが挙
げられる。酸化防止剤としては例えばブチルヒドロキシ
アニソール、ジブチルヒドロキシトルエンなどが挙げら
れる。急周速芯材としては例えばアジピン酸ジイソプロ
ピル、ジエチルセバケート、炭酸プロピレングリコー
ル、ソルビトールなどが挙げられる。
のようにして行なうことができる。
以上を組み合わせ、1α,24(R)―(OH)2 ―D
3 とよく混合することにより無水系の軟膏剤を得ること
ができる。無水系の軟膏剤としては例えば、白色ワセリ
ンとアジピン酸ジイソプロピルの混合物(混合比4:
1)及び1α,24(R)―(OH)2 ―D3 からなる
軟膏剤;ミツロウ、植物油及び1α,24(R)―(O
H)2 ―D3 からなる単軟膏;サラシミツロウ、固形パ
ラフィン、セトステアリルアルコール、ワセリン及び1
α,24(R)―(OH)2 ―D3 からなるパラフィン
軟膏などが挙げられる。
は (a)治療有効量の1α,24―(OH)2 ―V.
D3 、(b)(ア)5〜20重量部の白色ワセリン及び
5〜15重量部の高級アルコール類からなる固形油分及
び(イ)3〜10重量部のスクワランからなる液状油分
とからなる油相成分、(c)水相成分、及び(d)約
2.5〜約7.5重量部の2種以上からなる海面活性剤
とを含んでなる1α,24―(OH)2 ―V.D3 クリ
ーム剤であって、該固形油分と該液状油分との重量比
(該固形油分/該液状油分)が2以上であり、該高級ア
ルコール類がステアリルアルコール及びセチルアルコー
ルとからなり、該ステアリルアルコールと該高級アルコ
ール類との重量比(該ステアリルアルコール/該高級ア
ルコール類)が約0.7〜約0.9であり、該界面活性
剤の50重量%以上がHLB値が約5以下の1種以上の
界面活性剤であり、該界面活性剤全体のHLB値は約8
〜約18である1α,24―(OH)2 ―V.D3 クリ
ーム剤を挙げることができる。
ら得られる炭化水素類の混合物を脱色して精製したもの
であり、その規格については例えば日本薬局方に定めら
れるものが使用される。なかでも、1α,24―(O
H)2 ―V.D3 の安定性にとっては純度の高いものが
望ましく、例えば過酸化物価が0.5以下のようなもの
が望ましい。
ルとステアリルアルコールとの混合物であり、混合物中
のステアリルアルコールの全体に占める重量比は約0.
7から約0.9である。セチルアルコール単品からステ
アリルアルコールを徐々に増加させるに従って皮膚浸透
性は増加傾向にあり、ステアリルアルコールの重量比が
約0.7をこえると急激に皮膚浸透性が増大してステア
リルアルコール単品で最大になるが、その比率が約0.
9をこえるとエマルジョンとしての物理的安定性、特に
加熱時の物理的安定性が劣化する傾向がある。
ステアリルアルコールはそれぞれ純品でないものもあ
る。例えば、セチルアルコールと称されていてもセチル
アルコール約0.7とステアリルアルコール約0.3の
混合物もあり、さらにはセトステアリルアルコールとい
われるもののようにセチルアルコール約0.6〜約0.
3とステアリルアルコール約0.4〜約0.7の混合物
もある。セチルアルコールとステアリルアルコールとは
それぞれ純粋なものを指し、それらの混合比率はそれら
を基に計算される。
海にすむサメ類の肝油から得られる炭化水素を還元して
得られる飽和炭化水素であり、その規格については例え
ば化粧品原料基準に定められるものが使用される。
高級アルコール類、スクワランの他に、他の固形油分、
液状油分を添加してもよい。固形油分としては固形パラ
フィンが挙げられ、その添加量は例えば物理的安定性が
維持される範囲内であればよく、例えば固形油分の1/
10重量部以下であることがクリーム剤として適度の硬
度を維持できるので好ましい。液状油分としては中鎖脂
肪酸トリグリセリド、アジピン酸ジイソプロピル、ミリ
スチン酸イソプロピル等のエステル類が挙げられる。こ
れらの液状油分の添加量は本発明の目的の一つである。
例えば1α,24―(OH)2 ―V.D3 の皮膚浸透性
が維持される範囲内であればよく、スクワラインの3/
10重量部以下であることが1α,24―(OH)2 ―
V.D3の良好な皮膚浸透性を維持できるので好まし
い。
の界面活性剤からなり、それらの合計はクリーム剤全体
の約2.5〜約7.5重量部である。更に、この界面活
性剤の50重量%以上はHLB値が約5以下の1種以上
の界面活性剤であり、この界面活性剤全体のHLB値は
約8〜約18である。
構成するHLB値が約5以下の1種以上の界面活性剤と
しては、例えばソルビタンモノオレート、ソルビタンセ
スキオレート、ソルビタントリオレート、グリセリルモ
ノステアレート、グリセリルモノオレート、プロピレン
グリコールモノステアレート等からなる群から選ばれる
1種以上の界面活性剤が挙げられる。残りの界面活性剤
としては全体のHLB値が約8〜約18となるようなも
のであれば特に限定されないが、ポリオキシエチレン
(30あるいは40あるいは60)ソルビットテトラオ
レート、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油、ソ
ルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテー
ト、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレ
ート、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノパル
ミテート、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノ
ステアレート、ポリオキシエチレン(20)ソルビタン
モノオレート、ポリオキシエチレン(10)モノラウレ
ート、ポリオキシエチレン(23あるいは25あるいは
30)セチルエーテル等からなる群から選ばれる1種以
上の界面活性剤が挙げられる。
加することができる。酸化防止剤としてはブチルヒドロ
キシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、dl―α
―トコフェロール等が、より好適にはdl―α―トコフ
ェロールが添加され、その添加量は通常0.001〜
5.0重量部であり、より好適には0.01〜3.0重
量部である。
腐剤、コレート剤、緩衝剤等を添加することができる。
保湿剤としてはプロピレングリコール、グリセリン、ソ
ルビトール等が挙げられ、その添加量は1〜20重量
部、より好適には2〜15重量部である。防腐剤として
はメチルパラベン、プロピルパラベン、それらの混合物
等のパラベン類;クロロブタノール、モノチオグリセロ
ール;ソルビン酸、ソルビン酸カリウム;ベンジルアル
コール等が挙げられ、その添加量は0.001〜10.
0重量部であり、より好適には0.01〜5.0重量部
である。キレート剤としてはクエン酸、クエン酸ナトリ
ウム;エデト酸ナトリウム等があげられ、その添加量は
0.001〜5.0重量部であり、より好適には0.0
1〜3.0重量部である。緩衝剤としてはリン酸水素2
ナトリウム、リン酸2水素ナトリウム等が挙げられ、水
相成分のpHを6.5〜8.0に調節するのに必要な量
比で添加される。
アルコール性ローション剤があげられ、1α,24―
(OH)2 ―V.D3 をエチルアルコール、イソプロピ
ルアルコール等のアルコール性溶媒等に溶解して製造さ
れる。
粘着剤、アクリル酸エステル―アクリル酸共重合体から
なる粘着剤等の高分子系粘着剤中に1α,24―(O
H)2―V.D3 を分散せしめて成型して製造される。
V.D3 の量は治療有効量であり投与法にもよるため一
概には決められないが、通常1日100μgから0.1
μg、より好適には1日50μgから0.1μgであ
り、例えば錠剤の場合には1錠あたりにそれらの量を含
有させ、外用剤の場合には100μg/gから0.1μ
g/gとなるように含有させればよい。外用剤の場合、
より好適には50μg/gから0.5μg/gである。
後天的白斑により有効であり、具体的には、尋常性白
斑、サットンの母斑、フォークト―小柳―原田病、外傷
あるいは炎症後の白斑等があげられ、なかでもより好適
には尋常性白斑である。
は通常約3ケ月間まで塗布され、その間に治癒、軽快す
ることが多い。
H)2 ―V.D3 を有効成分とする新規な白斑治療剤が
提供されるが、同疾患に有効な治療方法がないことを考
慮するとその治療上の意義は極めて大きい。
に説明するが、本発明をこれにより限定するものではな
い。なお、以下の実施例ではタカルシトールを1α,2
4―(OH)2 ―V.D3 換算量で用いている。
アジピン酸ジイソプロピル0.5gに溶解し、この溶液
を50℃に加温した白色ワセリン99.5g中に攪拌し
つつ混合して均一な組成物とし放冷して無水性の軟膏剤
(1α,24―(OH)2 ―V.D3 濃度:2μg/
g)を得た。
(成分5)、界面活性剤(成分6〜8)、抗酸化剤(成
分10)、防腐剤(成分12)を取り、混合し80℃に
加熱して均一な溶液とし、そこへ成分1を添加して均一
な溶液(溶液A)とした。一方、水(成分15)に、保
湿剤(成分9)、防腐剤(成分11)、緩衝剤(成分1
3、14)を添加して製造した均一な溶液(溶液B)を
80℃に加熱した。真空乳化機(みずほ製)内で溶液A
と溶液Bとを混合し乳化して均一な乳化組成物とした
後、室温まで冷却して白色のクリーム(実施例2)を得
た。
これをエチルアルコール/中鎖脂肪酸グリセリド混液
(100:1)に溶解しローション剤(1α,24―
(OH)2 ―V.D3 濃度:2μg/ml)を得た。
才、女性、罹病期間2年)の顔面に実施例1の1α,2
4―(OH)2 ―V.D3 軟膏剤(2μg/g)を2g
/回、2回/日、単純塗布で投与した結果を表2に記載
する。
区分は、高度、中等度、軽度、軽微、なしの5区分とし
た。また、改善度の判定区分は、治癒、著しく軽快、か
なり軽快、やや軽快、不変、増悪の6区分とした。
ど臨床検査への影響はなかった。
Claims (4)
- 【請求項1】 1α,24―(OH)2 ―V.D3 を有
効成分として含有する白斑治療剤。 - 【請求項2】 剤形が外用剤、注射剤、経口剤、経鼻剤
からなる群から選ばれるいずれかの剤形である請求項1
記載の白斑治療剤。 - 【請求項3】 外用剤が軟膏剤、クリーム剤、ローショ
ン剤またはテープ剤である請求項2記載の白斑治療剤。 - 【請求項4】 白斑が尋常性白斑である請求項1〜3の
いずれか1項記載の白斑治療剤。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP23112994A JP3506505B2 (ja) | 1994-09-27 | 1994-09-27 | 白斑治療剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23112994A JP3506505B2 (ja) | 1994-09-27 | 1994-09-27 | 白斑治療剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0892099A JPH0892099A (ja) | 1996-04-09 |
JP3506505B2 true JP3506505B2 (ja) | 2004-03-15 |
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ID=16918744
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP23112994A Expired - Lifetime JP3506505B2 (ja) | 1994-09-27 | 1994-09-27 | 白斑治療剤 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3506505B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
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CN112007039B (zh) * | 2019-05-28 | 2022-05-27 | 南京睿鹰润泽生物医药科技有限公司 | 一种包含氟西汀和维生素d3或其衍生物的组合物,及其应用 |
-
1994
- 1994-09-27 JP JP23112994A patent/JP3506505B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
Journal of Investigative Dermatology,Vol.90,No.6,pages 882−884,1988年 |
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Publication number | Publication date |
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