JP3505683B2 - 被対象物緊縛用結束具及びその結束方法 - Google Patents

被対象物緊縛用結束具及びその結束方法

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JP3505683B2
JP3505683B2 JP2000363860A JP2000363860A JP3505683B2 JP 3505683 B2 JP3505683 B2 JP 3505683B2 JP 2000363860 A JP2000363860 A JP 2000363860A JP 2000363860 A JP2000363860 A JP 2000363860A JP 3505683 B2 JP3505683 B2 JP 3505683B2
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蔵 妻鳥
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有限会社 ディーエス福山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被対象物を緊縛し
結束して荷崩れ等が生じないようにし荷運搬等に供する
結束具及びその結束方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種技術としては、ラッシンワイ
ヤーをターンバックルに締着け使用するものが知られて
いるが就中、チェーンブロック等が多用されていること
で知られている。然し乍ら、これらは歯車等を組合せ鎖
を巻き掛ける構成であり、被対象物によって長さ調整が
難しく又チェーンにより被対象物を傷付けたり長さに対
応したチェーンブロックを使用する場合は重量増となる
他、コスト高を招く問題点を有していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明においては、上
述した従来技術の問題点を解消するため軽量で作業性が
良く構造も簡単でコスト的にも安価で被対象物の結束に
際しては結束帯巻状のものを使用することで繰り返し使
用できる被対象物緊縛用結束具及びその結束方法を提供
することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明で使用する緊縛用締結具は、中央付近に同一径
のボルト穴を2箇備えると共に前後端縁側にボルトフッ
ク及び上記中央付近のボルト穴より稍小径のボルト穴を
設けた側板と、端縁部にフック部を備え且つ該フック部
側に上記側板の中央付近のボルト穴と同一ボルト穴を、
他端側へ上記ボルト穴より稍小径のボルト穴を設けた回
転板と、前後端縁側にフック部とピンシャフト穴を備え
且つフック部側へ横長穴状に形成したボルト穴を、他端
側へ該ボルト穴より稍小径の横長穴状ボルト穴を設けて
なるスライド板とを、内側対面に側板を、外側に回転板
及びスライド板を重合して設け、ローラーを挿通してな
る2箇の内ローラー及び2箇の外ローラー並びに各止着
ナットで横架支承状態に締結させた構成にする。
【0005】而して、その使用では回転板側より挿通し
た結束帯を、回転板側の内ローラーに捲回後、回転板側
の外ローラーに向かって襷掛状に導き、再度内ローラー
に捲回して外部へ引き出した結束帯で被対象物を捲着
後、この結束帯をスライド板側の内ローラーに捲回後、
スライド板側の外ローラーに向かって襷掛状に導き、再
度内ローラーに捲回して外部に引き出さしめて被対象物
を緊縛するのである。
【0006】他方、その結束解除ではスライド板のピン
シャフト及び外ローラー間に棒状挿入物を挿入し、ピン
シャフトを外側に引っ張ってスライド板の横長穴状ボル
ト穴分だけスライド板のフック部をスライドさせること
で回転板とスライド板のフック部との係合を解除し、回
転板が時計方向に回転されることにより行われるものと
なるのである。
【0007】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例に基づ
き図面を参照して説明する。図1乃至図2a,bにおい
て、図1は本発明の全体構造を図示して成り、図2にお
いて、側板1、回転板3及びスライド板2の態様を示
し、内側で対面した側板1は先端部にボルトフック6を
形成するほか、中央付近に同一径のボルト穴5a,5b
を夫々穿孔し、後端部に上記ボルト穴5a,5bより稍
小径となしたボルト穴4を形成してある。
【0008】そして回転板3はスライド板2と相互に係
合するフック部12を片端面に備え、且つ該端面内に前
記側板の中央付近にボルト穴5a,5bと同一径のボル
ト穴9を穿孔するほか、他端面側に上記したボルト穴9
より小径にしたボルト穴10を穿孔する。而してボルト
穴10には外ローラー18を嵌合させ、該外ローラー1
8bを介し前記側板のボルトフック6と係合する構成と
なしてある。
【0009】又、スライド板2は先端部にスライド板フ
ック部11を形成して前述の回転板フック部12と係合
するよう成し、該端面内側にはスライド板ボルト穴8
を、他端側には上記スライド板ボルト穴8より稍小径の
スライド板ボルト穴7を夫々横長状に形成し、且つ後端
部には小径のピンシャフト穴を穿孔して成る。
【0010】内側に側板1を対設して設け、その夫々外
側にフック部11,12で係合し一体となって回転板3
の回転を阻止している回転板3とスライド板2を重合し
て接合し、外ローラー18bを回転板のボルト穴10へ
嵌合させると共に、側板のボルト穴5bと回転板のボル
ト穴9とを内ローラー19bを挿通して嵌合させ、一方
の側板のボルト穴5aとスライド板のボルト穴8とを内
ローラー19aを挿通して嵌合させ、他方の側板ボルト
穴4とスライド板のボルト穴7とを外ローラー18aを
挿通して夫々嵌合させ、内外ローラーボルト14a,1
4b,15a,15bを夫々れナット16a,16b,
17a及び17bの使用で横架支承状に締結して結束具
Aを構成するのである。尚、スライド板2後端に設けた
ピンシャフト穴13にピンシャフト20を嵌着して成
る。
【0011】図3は、結束具Aの結束方法を示し、図3
aにおいて結束帯21は回転板3側より挿通し内ローラ
ー19bを捲回した後、襷掛状に外ローラー18bを捲
回し再度内ローラー19bを重合して捲回後外部に引張
され、この結束帯21は被対象物を結束するよう周囲を
回続してスライド板2に於ける先端部の内ローラー19
aへ捲回し、前述同様に襷掛状に外ローラー18aを捲
回後再度内ローラー19aを捲回して外部へ引張され
る。外部に結束帯を引張する際、回転板3側及びスライ
ド板2側は夫々内部で緊縛状態を呈することは勿論であ
る。スライド板2側より外部に引張された結束帯21端
部は図4に図示した如く堅之溝を有する締付機Bの溝に
装着されレバー23の回動による強力な結束力により被
対象物は確実に緊縛し結束し荷崩れ等は生じない。
【0012】又、結束帯21の緊縛、結束力を解除する
に際しては図3b及びcに図示した如く、スライド板2
のピンシャフト20及び外ローラー18a間に棒状の挿
入物を挿入し、ピンシャフトを矢印方向に引張すること
で外ローラー18aは横長孔状に形成されたスライド板
ボルト穴7内を側板ボルト穴4が移動するためスライド
板フック部11と回転板フック部の係合が解除され離反
することで回転板3は図3cに図示した如く時計方向に
回転し結束帯は緊縛状態から解除される。
【0013】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されているような効果を奏す
る。
【0014】締結帯をポリエステルフィラメント繊維で
形成したことで軽量で而も巻尺状としたことで従来に比
し被対象物の大小、形状及び重量毎に対応した結束具を
用意する必要もなく、長さも被対象物に合わして切断し
て使用出来ることで、コスト的にも安価で操作性にも優
れている。
【0015】側板に回転板とスライド板を重合して接合
しボルト、ナットの締結により結束具を構成したことで
構造簡単で安価に作成することが出来る。
【0016】ボルト穴を真円状のものと横長孔状のもの
と穿孔し形成してあるので結束、結束解除も容易で操作
性が簡単に出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る締結具の平面図である。
【図2】締結具の部品態様説明図である。
【図3】締結具を使用した結束方法及び結束解除状態説
明図である。
【図4】本発明の全体構造図で一部断面側面図である。
【符号の説明】
1 側板 2 スライド板 3 回転板 21 結束帯 22 被対象物(荷物) A 結束具 B 締付機

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央付近に同一径のボルト穴を2箇備え
    ると共に前後端縁側にボルトフック及び上記中央付近の
    ボルト穴より稍小径のボルト穴を設けた側板と、端縁部
    にフック部を備え且つ該フック部側に上記側板の中央付
    近のボルト穴と同一ボルト穴を、他端側へ上記ボルト穴
    より稍小径のボルト穴を設けた回転板と、前後端縁側に
    フック部とピンシャフト穴を備え且つフック部側へ横長
    穴状に形成したボルト穴を、他端側へ該ボルト穴より稍
    小径の横長穴状ボルト穴を設けてなるスライド板とを、
    内側対面に側板を、外側に回転板及びスライド板を重合
    して設け、ローラーを挿通してなる2箇の内ローラー及
    び2箇の外ローラー並びに各止着ナットで横架支承状態
    に締結させてなる被対象物緊縛用締結具。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の被対象物緊縛用締結具を
    用いた緊縛対象物の結束方法であって、回転板側より挿
    通した結束帯を回転板側の内ローラーに捲回後、回転板
    側の外ローラーに向かって襷掛状に導き、再度内ローラ
    ーに捲回して外部へ引き出した結束帯で被対象物を捲着
    すると共に、この結束帯をスライド板側の内ローラーに
    捲回後、スライド板側の外ローラーに向かって襷掛状に
    導き、再度内ローラーに捲回して外部に引き出さしめて
    結束する被対象物結束方法。
  3. 【請求項3】 結束具の結束解除に際しては、スライド
    板のピンシャフト及び外ローラー間に棒状挿入物を挿入
    し、ピンシャフトを外側に引っ張ってスライド板の横長
    穴状ボルト穴分だけスライド板のフック部をスライドさ
    せることで回転板とスライド板のフック部との係合を解
    除し、回転板が時計方向に回転されて行われることを特
    徴とする請求項2記載の被対象物結束方法。
JP2000363860A 2000-10-24 2000-10-24 被対象物緊縛用結束具及びその結束方法 Expired - Lifetime JP3505683B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102983297A (zh) * 2012-08-23 2013-03-20 三一重机有限公司 蓄电池装夹装置

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