JP3505377B2 - ケーブル布設用管路材 - Google Patents

ケーブル布設用管路材

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JP3505377B2
JP3505377B2 JP00265498A JP265498A JP3505377B2 JP 3505377 B2 JP3505377 B2 JP 3505377B2 JP 00265498 A JP00265498 A JP 00265498A JP 265498 A JP265498 A JP 265498A JP 3505377 B2 JP3505377 B2 JP 3505377B2
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conduit
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敏一 梶川
隆男 福永
秀美 西山
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THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
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THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内部に複数のケ
ーブルを引込むための大径の管路を構成するのに適する
ケーブル布設用管路材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば道路に沿う地下や高速道路
網に沿って、広い断面積の内空部を有する大型の管路を
あらかじめ布設しておき、必要に応じて前記管路内に鞘
管を引き込むとともに、これらの鞘管内にケーブルを通
線させる複合管路が提案されている。このような複合管
路は、需要の増大により既設のケーブルによっては需要
に対応できなくなることが予想される場合に、すでに布
設されている大型の管路内に新たな鞘管を引込み、この
鞘管内に新たなケーブルを通線することにより、新規ケ
ーブルの布設を容易にしようとするものである。すなわ
ち、この複合管路の利点は、新規ケーブルの増設の際
に、路面の新規開削その他の新規布設作業を軽減しつ
つ、需要の増大に対しても柔軟に対応し得ることにあ
る。
【0003】前述のようなケーブル布設用の大型管路に
は、鉄筋コンクリート製のトラフ(JIS A532
1、A5325等)、鉄筋コンクリート製の側溝(JI
S A5345)、及び鉄筋コンクリート製のヒューム
管(JIS A5303)などが使用されていたが、こ
れらは重量が大きく(1m当り90〜125kg)、布
設作業時に重機を必要とするため、最近はポリエチレン
管(JIS K6761)などの樹脂製の管路の使用が
提案されている。
【0004】例えば特開平9−65562号公報には、
図8で示すように、一方の面に半円形断面の複数の溝3
0を有する樹脂製トラフ体3,3を、各溝30が相対す
るように組み合わせ、樹脂製トラフ体3,3の重なり合
う各溝30が形成する円孔3aへ図示しないケーブルを
通線させるように構成したケーブル布設用管路が記載さ
れている。このケーブル布設用管路は、路面を掘削した
溝内に下方の樹脂製トラフ体3を置き、当該樹脂製トラ
フ体3の各溝30にそれぞれケーブルを案内し、下方の
樹脂製トラフ体3の上に上方の樹脂製トラフ体3を重ね
て組み合わせ、トラフ体3,3を土砂で埋める要領で布
設される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図8で示したケーブル
布設用管路は、当該管路を対のトラフ体3,3で構成す
ることにより、管路の分割体であるトラフ体3の重量が
小さくなり、布設作業が容易になるなどの利点がある反
面、以下のような課題があった。すなわち第1に、全体
として多孔の管路であり、各円孔3aへそれぞれ一本ず
つケーブルを通線する構成であるので、本来の意味の複
合管路を形成することができなかった。第2に、各樹脂
製トラフ体3,3で形成される各管路構成体は、布設作
業上の便宜や管路の曲がりなどを考慮して適切な長さに
設計されるが、各管路構成体相互を連結するのが困難で
あり、特に管路の曲がり部において管路構成体相互を連
結するのが困難であった。第3に、管路の布設にあたっ
て樹脂製トラフ体3,3を相対向状に組み合わせる際、
樹脂製トラフ体3,3相互のずれを防止するために施工
上特別な手段が必要であった。
【0006】この発明の目的は、大型の管路内に必要に
応じてケーブルを追加布設できるようにしたケーブル布
設用の複合管路において、管路の布設に重機を必要とせ
ず、より容易に布設作業を行うことができるケーブル布
設用管路材を提供することにある。この発明の他の目的
は、簡単な構造の継手部材を使用することにより、非常
に簡単に連結しながらケーブル布設用管路を布設するこ
とができるケーブル布設用管路材を提供することにあ
る。この発明のさらに他の目的は、管路の布設時に、分
割された各部を非常に簡単に組み合わせながら布設する
ことができるケーブル布設用管路材を提供することにあ
る。この発明のさらに他の目的は、必要な箇所に曲がり
を有して連続するように施工するのが容易なケーブル布
設用管路材を提供することにある。この発明のさらに他
の目的は、管路の曲がり連結部において、管路内に土砂
などが入るのを防止することができるケーブル布設用管
路材を提供することにある。この発明のさらに他の目的
は、布設施工後において、ケーブルを通線させるための
鞘管の引込み施工がより円滑に行われるケーブル布設用
管路材を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明によるケーブル
布設用管路材は、前述の課題を解決するため以下のよう
に構成されている。すなわち、請求項1に記載のケーブ
ル布設用管路材は、相対向状に組み合わされ、相対向状
に組み合わされた状態で単一の円孔1bを形成するよう
に長さ方向へ連続する半円形断面の溝10を有する一対
の樹脂製トラフ1a,1aからなる管路構成体1と、端
部が突き合わされた状態の管路構成体1 , 1相互の内側
へまたがるように挿入されて当該管路構成体1,1相互
を連結する短管状の継手部材2とを備え、前記各樹脂製
トラフ1aの溝10の両端部には周方向に沿って連続す
る一定幅の溝状の凹部11が形成され、前記継手部材2
の両端部には前記樹脂製トラフ1aの溝状の凹部11へ
案内される鍔部20が周方向へ連続し又は断続するよう
に形成され、各管路構成体1,1相互が連結された状態
において、前記継手部材2の鍔部20と前記溝状の凹部
11との間には各管路構成体1,1が軸方向へ所定量可
動になるように遊びを有することを特徴とする、ケーブ
ル布設用管路材。
【0008】請求項2に記載のケーブル布設用管路材
は、請求項1の管路材において、各樹脂製トラフ1a,
1aの溝10の両側縁部には、当該各樹脂製トラフ1
a,1aを相対向状に組み合わせたとき相互の長さ方向
及び径方向へのずれを防止する係合部12が形成されて
おり、当該係合部12は、前記溝10の一方の側縁部へ
形成された凸状片12aと、前記溝10の他方の側縁部
において前記凸状片12aとの対称位置に形成され、当
該凸状片12aとほぼ適合する収容部12bとから構成
されていることを特徴としている。
【0009】請求項3に記載のケーブル布設用管路材
は、請求項1又は2の管路材において、記継手部材2の
外周面の少なくとも前記鍔部20,20相互の間を被覆
する膨縮性ないし弾性を有するパッキン状部材21を備
えたことを特徴としている。
【0010】請求項4に記載のケーブル布設用管路材
は、請求項1〜3のいずれかに記載の管路材において、
前記継手部材2の内径は前記各管路構成体1の円孔1b
の内径とほぼ等しいことを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】図1〜図7を参照しながら、この
発明によるケーブル布設用管路材の好ましい実施形態を
説明する。 第1実施形態 図1はこの発明による一実施形態のケーブル布設用管路
の分解斜視図、図2は図1の管路材を使用したケーブ
ル布設用管路の部分断面図、図3は図1の管路材を使用
したケーブル布設用管路の曲がり部の部分断面図、図4
は図1の管路材における管路構成体の断面図である。
【0012】ケーブル布設用管路材は、管路構成体1と
管路構成体1相互を連結する継手部材2とから構成され
る。管路構成体1は、相対向状に組み合わされた一対の
樹脂製トラフ1a,1aによって構成されており、各樹
脂製トラフ1aの材質には、例えばポリエチレンのほ
か、プラスチック製品の廃品から回収された再生樹脂が
使用される。各樹脂製トラフ1aは、それらを組み合わ
せた管路構成体1の断面外形がほぼ正方形になるような
方形の断面外形を有し、それらの一面には、対の樹脂製
トラフ1a,1aを相対向状に組み合わせた状態で単一
の円孔1b(図2,3)が形成されるように、長さ方向
へ連続する半円形断面の溝10が形成されている。前記
溝10内の両端部には、当該溝10の周方向に沿って連
続する一定幅でかつ均一な深さの溝状の凹部11が形成
されている。この凹部11と溝10の内面との境界であ
る段部は、角ばらないで丸みを持たせるように断面円弧
状に形成されている。前記溝10の両側縁には、各樹脂
製トラフ1a,1aを相対向状に組み合わせたとき相互
の長さ方向及び径方向へのずれが防止されるように係合
部12が形成されている。
【0013】前記係合部12は、溝10の一方の側縁部
へ形成された凸状片12aと、前記溝10の他方の側縁
部において前記凸状片12aとの対称位置に形成され、
当該凸状片12aとほぼ適合する収容部12bとから構
成されている。この実施形態では、前述のような凸状片
12aと収容部12bとが対になっている係合部12
が、都合四対形成されており、各樹脂製トラフ1a,1
aを相対向状に組み合わせると、凸状片12aと収容部
12bとが図4のように噛み合い状に係合し、対の樹脂
製トラフ1a,1a相互の横ずれが防止されるようにな
っている。
【0014】この実施形態の管路構成体1では、凸状片
12aと収容部12bとからなる係合部12を前述のよ
うに溝10の両側縁へ四対形成しているが、係合部12
を凸状片12aと収容部12bとで構成する場合、それ
らは例えば図7で示すように少なくとも一対形成されて
いればよい。図7の形態の係合部12は、溝10の一方
の側縁部へ長さ方向に沿って形成された凸状片12a
と、溝10の他方の側縁部へ前記凸状片12aと適合す
るように形成された溝状の収容部12bとから構成され
ている。なお、図2で示すように、同一タイプの係合部
12(例えば溝10の側縁部の内側が凸状片12aで外
側が収容部12bとなっている係合部、又はその逆)
を、樹脂製トラフ1aにおける円孔1bの中心軸線αを
中心とする回転対称位置に配置しておくと、樹脂製トラ
フ1aの向きを意識せずにそれらを組み立てることがで
きる。
【0015】ケーブル布設用管路材を地中に布設する場
合には、前述のような管路構成体1を使用して以下説明
する要領により施工する。路面を開削した図示しない溝
内に沿って、管路構成体1を一列状に並べながら、図2
のように短管状の継手部材2使用して管路構成体1相互
を順次連結する。継手部材2は樹脂製トラフ1aと同様
な樹脂によって成形されており、その両端部には、樹脂
製トラフ1aにおける溝10の端部の溝状の凹部11へ
ルーズに案内しうる寸法の鍔部20が形成されている。
各継手部材2の内径は、各管路構成体1の円孔1bの内
径とほぼ同じに設計されている。樹脂製トラフ1a,1
aを組み合わせて隣合う二つの管路構成体1を構成する
際、仰向け状で連続するように置かれた下方の樹脂製ト
ラフ1a,1aの端部へまたがるように継手部材2を挿
入し、当該端部における各溝状の凹部11へ、継手部材
2の各鍔部20を案内する。次いで、仰向け状に設置さ
れた各樹脂製トラフ1a,1aの上に他の樹脂製トラフ
1a,1aを重ね、上下の樹脂製トラフ1a,1a相互
の係合部12を噛み合わせ状に係合させる。
【0016】継手部材2を挿入した状態で、各対の樹脂
製トラフ1a,1aにより隣合う管路構成体1,1を組
み合わせると、図2のように、継手部材2の両端の鍔部
20,20が隣合う管路構成体1,1の端部相互の凹部
11,11から脱出不能な状態になるので、隣合う管路
構成体1,1は前記継手部材2により連結される。布設
すべき管路に曲がりがないときは、図2のように管路構
成体1,1相互を直線状に連結した状態で当該管路構成
体1を土砂などで埋める。
【0017】この実施形態において、前記継手部材2の
鍔部20と隣合う管路構成体1,1の各溝状の凹部11
との間には、連結された各管路構成体1,1が管軸方向
へ所定量Lx(図2)可動な遊びを有している。すなわ
ち、図1のように、継手部材2の鍔部20の幅w2は、
各樹脂製トラフ1aの内側両端部の溝状の凹部11の幅
w1よりも小さく形成されており、図2のように、直線
状に並べられた管路構成体1,1の端部の凹部11,1
1相互の間隔L2は、継手部材2の両端の鍔部20相互
の間隔L1(164mm)よりも所定量Lx(32mm)の
倍だけ小さく形成されている。したがって、管路に曲が
りあるときは、継手部材2の外周部において、図3のよ
うに隣合う管路構成体1,1相互を折曲げ状態に連結し
て布設することができる。
【0018】前記実施形態において、継手部材2は使用
時に短管状になっていれば充分であるから、一体に形成
されている必要はなく、例えば管路構成体1と同様に、
組立可能な状態で周方向に二分割されていても差し支え
ない。また、継手部材2の両端部の各鍔部20は、図示
のように連続している場合のほか、周方向へ断続するよ
うに形成されていても実施することができる。
【0019】この実施形態のケーブル布設用管路におい
て、各管路構成体1は、円孔1bの径=300mm、長さ
=1000mm、外径=390×390mm、最小肉厚部t
s(図4)=45mmに設計され、各樹脂製トラフ1aの
重量=40kg、図3の状態における管路の最小曲げ半
径=10mになるように設計されている。実験によれ
ば、鉄筋コンクリート製のトラフ(JIS A532
1、A5325等)と同じ程度の強度をもたせるために
は、各管路構成体1の最小肉厚部tsを43mm程度に設
計する必要がある。したがって、管路構成体1の円孔1
bの径が300mmである場合、管路構成体1の外径は3
86×386mm程度であることが望ましい。
【0020】前記実施形態のケーブル布設用管路材によ
れば、第1に、管路構成体1が相対向状に組み合わされ
た一対の樹脂製トラフ1a,1aによって構成されてい
るので、各部がより軽量であって、管路布設時に重機を
使用することなく人力のみで取り扱うことができる。第
2に、単一の円孔1bを形成する溝10内の両端部に
は、当該溝10の周方向に沿って連続する一定幅の溝状
の凹部11が形成されているので、両端に前記凹部11
へ案内し得る鍔部20を有する短管状の継手部材2を使
用することにより、容易に連結しながら布設することが
できる。第3に、管路構成体1を構成する各樹脂製トラ
フ1aは断面外径が方形であるので、管路布設時に安定
して取扱い易く、かつ、強度もより大きくなる。第4
に、各樹脂製トラフ1aには、当該各樹脂製トラフ1
a,1aを相対向状に組み合わせたとき相互の長さ方向
及び径方向へのずれを防止する係合部12が、前記溝1
0の両側縁部へ形成されているので、極めて簡単にそれ
らを管路構成体に組み合わせることができる。第5に、
前記係合部12は、前記溝10の一方の側縁部へ形成さ
れた凸状片12aと、前記溝10の他方の側縁部におい
て前記凸状片12aとの対称位置に形成され、当該凸状
片12aとほぼ適合する収容部12bとから構成されて
いるので、各樹脂製トラフ1aの構成が同一になり、対
の樹脂製トラフ1a,1aを管路構成体1に組み立てる
際にトラフの種別を選択する必要がない。
【0021】第6に、短管状の継手部材2の両端部に
は、隣合う管路構成体1,1の溝状の凹部11へ案内得
るような鍔部20が形成され、前記鍔部20と前記溝状
の凹部11との間には、連結された各管路構成体1,1
が管軸方向へ所定量可動な遊びを有するので、必要な箇
所に曲がりをもたせて連続的に施工することができる。
第7に、管路構成体1の円孔1bの径と継手部材2の内
径とがほぼ同じであるとともに、凹部11と溝10の内
面との境界である段部は断面円弧状に形成されているの
で、ケーブルを通線させるための鞘管の引込み施工時に
鞘管が管路の内壁に引っ掛からず、鞘管をより円滑迅速
に引き込むことができる。
【0022】第2実施形態 図5は継手部材の変形例を示す部分断面図、図6は図5
の継手部材を使用して接続された管路構成体の部分断面
図である。この実施形態において、継手部材2の外周面
には、両端の鍔部20,20の間に防縮性を有する発泡
体シートからなるパッキン状部材21が図示しない両面
接着テープにより貼り付けられている。この継手部材2
を使用して、図6のように管路構成体1,1を連結部に
おいて折曲げた状態に連結した場合、前記パッキン状部
材21が圧縮され(潰れ)、各管路構成体1,1の端部
相互の離れた部分が前記パッキン状部材21によって塞
がれるので、管路構成体1,1相互の連結部から土砂な
どが内部に侵入するのを防止することができる。この実
施形態において、管路構成体1,1の端部の内径と継手
部材2の鍔部20相互間の外径との差は約5mm(両者の
平均隙間は2.5mm)であり、パッキン状部材21の厚
みは5mmである。前記パッキン状部材21がゴムその他
の弾性を有するシートである場合には、各管路構成体
1,1相互の連結部からの土砂の侵入のみでなく、内部
へ水分が侵入するのも防止することができる。
【0023】
【発明の効果】請求項1に記載の発明に係るケーブル布
設用管路材は、管路構成体1が相対向状に組み合わされ
た一対の樹脂製トラフ1a,1aによって構成されてい
るので、各部がより軽量であり、管路布設時に重機を使
用することなく人力のみで取り扱うことができる。樹脂
性トラフ1aの溝10内の両端部には、当該溝10の周
方向に沿って連続する一定幅の溝状の凹部11が形成さ
れ、短管状の継手部材2の両端部には、隣合う管路構成
体1,1の溝状の凹部11へ案内得るような鍔部20が
形成されているので、極めて容易に連結しながら布設す
ることができる。前記鍔部20と前記溝状の凹部11と
の間に、連結された各管路構成体1,1が管軸方向へ所
定量可動な遊びを有しているので、必要な箇所に曲がり
をもたせて連続的に施工することができる。前記遊びの
量を所定の範囲に設定することにより、極端な曲がりを
防止して、後にケーブルを引き込むときの通線性を好ま
しい許容範囲に確保することができる。
【0024】請求項2に記載の発明に係るケーブル布設
用管路材は、管路構成体1における各樹脂製トラフ1a
の溝10の両側縁部には、当該各樹脂製トラフ1a,1
aを相対向状に組み合わせたとき相互の長さ方向及び径
方向へのずれを防止する係合部12が形成されているの
で、管路布設時に、極めて簡単にそれらを管路構成体に
組み合わせることができる。また、前記係合部12が、
前記溝10の一方の側縁部へ形成された凸状片12a
と、前記溝10の他方の側縁部において前記凸状片12
aとの対称位置に形成され、当該凸状片12aとほぼ適
合する収容部12bとから構成されているので、各樹脂
製トラフ1aの構成が同一になり、対の樹脂製トラフ1
a,1aを管路構成体1に組み立てる際にトラフの種別
を選択する必要がない。
【0025】請求項3に記載の発明に係るケーブル布設
用管路材によれば、継手部材2の外周面の少なくとも鍔
部20,20の間には、弾性ないし防縮性を有するパッ
キン状部材21が被覆されている。したがって、この継
手部材2を使用して管路構成体1,1をそれらの端部に
おいて折曲げた状態に連結した場合、前記パッキン状部
材21が圧縮され(潰れ)、各管路構成体1,1の端部
相互の離れた部分が前記パッキン状部材21によって塞
がれるので、管路構成体1,1相互の連結部のから土砂
などが内部に侵入するのを防止することができる。
【0026】請求項4に記載の発明に係るケーブル布設
用管路材によれば、管路構成体1の円孔1bの径と継手
部材2の内径とがほぼ同じであるので、ケーブルを通線
させるための鞘管の引込み施工時に鞘管が管路の内壁に
引っ掛からず、鞘管をより円滑迅速に管路内に引き込む
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による一実施形態のケーブル布設用管
路材の分解斜視図である。
【図2】図1のケーブル布設用管路材により布設した
路の上部の樹脂製トラフを除いた状態の部分断面図であ
る。
【図3】図1の管路材を使用したケーブル布設用管路の
曲がり部の部分断面図である。
【図4】図1の管路材における管路構成体の断面図であ
る。
【図5】継手部材の変形例を示す部分断面図である。
【図6】図5の継手部材を使用して管路構成体を連結し
た状態の部分断面図である。
【図7】樹脂製トラフの変形例を示す斜視図である。
【図8】従来のケーブル布設用の管路構成体を示す部分
斜視図である。
【符号の説明】
α 円孔の中心軸線 1 管路構成体 1a 樹脂製トラフ 1b 円孔 10 溝 11 溝状の凹部 12 係合部 12a 凸状片 12b 収容部 2 継手部材 20 鍔部 21 パッキン状部材 3 樹脂製トラフ体 3a 円孔 30 溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−13671(JP,A) 特開 平9−70129(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 9/06 H02G 1/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対向状に組み合わされ、相対向状に組
    み合わされた状態で単一の円孔1bを形成するように長
    さ方向へ連続する半円形断面の溝10を有する一対の樹
    脂製トラフ1a,1aからなる管路構成体1と、端部が
    突き合わされた状態の管路構成体1 , 1相互の内側へま
    たがるように挿入されて当該管路構成体1,1相互を連
    結する短管状の継手部材2とを備え、前記各樹脂製トラ
    フ1aの溝10の両端部には周方向に沿って連続する一
    定幅の溝状の凹部11が形成され、前記継手部材2の両
    端部には前記樹脂製トラフ1aの溝状の凹部11へ案内
    される鍔部20が周方向へ連続し又は断続するように形
    成され、各管路構成体1,1相互が連結された状態にお
    いて、前記継手部材2の鍔部20と前記溝状の凹部11
    との間には各管路構成体1,1が軸方向へ所定量可動に
    なるように遊びを有することを特徴とする、ケーブル布
    設用管路材。
  2. 【請求項2】 各樹脂製トラフ1a,1aの溝10の両
    側縁部には、当該各樹脂製トラフ1a,1aを相対向状
    に組み合わせたとき相互の長さ方向及び径方向へのずれ
    を防止する係合部12が形成されており、当該係合部1
    2は、前記溝10の一方の側縁部へ形成された凸状片1
    2aと、前記溝10の他方の側縁部において前記凸状片
    12aとの対称位置に形成され、当該凸状片12aとほ
    ぼ適合する収容部12bとから構成されている、請求項
    1に記載のケーブル布設用管路材。
  3. 【請求項3】 前記継手部材2の外周面の少なくとも前
    記鍔部20,20相互の間を被覆する膨縮性ないし弾性
    を有するパッキン状部材21を備えた、請求項1又は2
    に記載のケーブル布設用管路材。
  4. 【請求項4】 前記継手部材2の内径は前記各管路構成
    体1の円孔1bの内径とほぼ等しい、請求項1〜3のい
    ずれかに記載のケーブル布設用管路材。
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