JP3505169B2 - 冷蔵コンテナおよび冷暖房パネル - Google Patents

冷蔵コンテナおよび冷暖房パネル

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JP3505169B2
JP3505169B2 JP2002109116A JP2002109116A JP3505169B2 JP 3505169 B2 JP3505169 B2 JP 3505169B2 JP 2002109116 A JP2002109116 A JP 2002109116A JP 2002109116 A JP2002109116 A JP 2002109116A JP 3505169 B2 JP3505169 B2 JP 3505169B2
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    • F28D1/00Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators
    • F28D1/06Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with the heat-exchange conduits forming part of, or being attached to, the tank containing the body of fluid
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D11/00Self-contained movable devices, e.g. domestic refrigerators
    • F25D11/003Transport containers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
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    • F25D17/00Arrangements for circulating cooling fluids; Arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces
    • F25D17/02Arrangements for circulating cooling fluids; Arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces for circulating liquids, e.g. brine

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】請求項の発明は、野菜などの生鮮
食品類の貯蔵や輸送に適した冷蔵コンテナ、およびその
コンテナ等に使用するに好適な冷暖房パネルに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な冷蔵コンテナ1’は、図
7のように、断熱性の高いコンテナ容器2’と冷凍機
3’とによって構成されている。冷凍機3’は、圧縮機
4’、凝縮器5’、膨張弁6’、蒸発器7’等からなる
冷媒循環手段と、それらを制御する制御盤8’とからな
る。冷凍機3’で冷やされた空気は、ファン(図示せ
ず)によって矢印のようにコンテナ容器2’内に吹き出
されて内部を循環する。ところが、野菜類はファンによ
る風があたると乾燥しやすく、品質の低下を招きがちで
ある。また、1箇所から冷気を送風すると、容器2’内
の全体を冷却するためには冷凍機3’の周辺を強めに冷
やす必要があり、その結果、冷凍機3’近くの野菜類は
過度に冷やされて組織が破壊されることもある。
【0003】そこで、冷風を送ることなく容器内の物を
冷やすようにした冷蔵庫が発明された。特開平6−20
1249号公報に開示されたプレハブ冷蔵庫などがそれ
に該当し、冷却されたブライン(間接冷却に用いる溶
液。不凍液など)を壁面に流すことによって内部空間を
冷却する。図8に、そのプレハブ冷蔵庫1”の断面を示
す。冷蔵庫1”は、ドア以外の壁面(左右側板H、背板
S、底板T、天板K)が、ブラインを循環させる冷却槽
(パネル)9”を断熱材20”の一側面に備えた複数の
パネルで構成されている。冷蔵庫1”の外部には、ブラ
インを冷却するための圧縮機4”、凝縮器5”、蒸発器
7”等からなる圧縮冷凍機3”が設置されている。冷却
槽9”は、2枚の薄型金属板を間隔をおいて張り合わせ
ること等により形成されている。そして、2箇所のブラ
イン出入口13”と、長手方向の中央線上に途中まで配
置された隔壁Mとにより、冷却槽9”の内部にU字状の
ブライン流路が形成されている。隣接する冷却槽9”間
では出入口13”が連結パイプ11”で順次連結され、
両端の冷却槽9”と蒸発器7”とが循環パイプ10”に
より連結されている。したがって、蒸発器7”に設けら
れた冷媒パイプ12”に接して冷却されたブラインは、
循環パイプ10”と連結パイプ11”とを経て上記した
複数壁面の各冷却槽9”へ直列的に順次送られる。各冷
却槽9”付近の空気は、そのブラインの作用で冷却され
た冷却槽9”との間の熱伝達によって冷却される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したプレハブ冷蔵
庫は、冷風を吹き出す形式をとらない点では好ましいも
のの、なおもつぎのような課題を有している。すなわ
ち、冷蔵庫内に面する冷却槽の表面が平坦であるため、
冷却槽と庫内の空気との接触面積が小さく、効率的な熱
伝達が行われにくい。したがって、庫内全体を十分に冷
却するためには、冷却槽を増やして庫内の空気との接触
面積を大きくするか、ブラインを相当に強く冷却するか
しなければならない。
【0005】冷却槽を増やすには、冷却槽を庫内のほぼ
全面に設けたり、または庫内の中ほどにも(たとえば仕
切壁のように)設けたりすることが考えられるが、設備
コストの上昇を招くほか、物の出し入れが妨げられるな
ど実施が難しい場合もある。また、直列的に接続された
ブラインの循環路が長くなるので流路抵抗が増し、循環
用ポンプの圧力を上げることになって運転コストが高く
つくことにもなる。ブラインの温度を大幅に下げる場合
には、冷却槽に近い位置にある物が冷えすぎ、野菜等で
は水分が凍ることもあり品質が低下しかねない。運転コ
ストも当然に高くなる。
【0006】請求項の発明の目的は、これらの課題を解
決して、野菜など内部の生鮮食品類を効率よく冷却しな
がら貯蔵や輸送等を行える冷蔵コンテナ等を提供するこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した冷蔵
コンテナは、貨物(生鮮食品類など)を収容し冷蔵する
冷蔵コンテナであって、冷却器にて冷却されたブライン
(間接冷却に用いる溶液。不凍液など)を流す流路とそ
の流路の外に一体化された冷却フィンとを有するパネル
を、コンテナ本体の内側(室内に面する側)壁面に設け
たことを第一の特徴とする。伝熱特性を高くする観点か
ら、上記の流路と冷却フィンとは金属等によって構成す
る。
【0008】このような冷蔵コンテナは、まず、冷風を
吹き出すことを主とする冷却方式を採用してはいないの
で、野菜等の貨物を乾燥や過度の冷却から保護できる。
したがって、品質が低下しにくい状態で野菜類を冷蔵保
存できる。
【0009】さらに、ブラインの流路を有するパネルに
放冷のためのフィンを設けているので、伝熱面積(パネ
ルとコンテナ内の空気との間で熱伝達が行われる実質上
の面積)が広い。一般に、パネル上での伝熱量はその伝
熱面積の合計値に比例するので、フィンを設けることに
より、空気との間で伝達される熱量が増加してコンテナ
内部を効果的に冷却できる。その結果、パネルをコンテ
ナ本体の一部に取り付けるだけでも十分な冷却効果が得
られることになってパネルの使用面積やブラインの循環
長さが少なくて足りるほか、ブラインの温度を過度に下
げる必要もなくなる。すなわち、冷蔵コンテナの製造が
容易であるうえ運転コストも低くてすむという利益につ
ながる。効果的な冷却ができることから、この冷蔵コン
テナを冷凍用に使用することももちろん可能である。
【0010】ブライン用の流路と冷却フィンとを一体化
したパネルを使用するので、この冷蔵コンテナは、冷房
機能のない一般的な箱形のコンテナをもとに、その内側
壁面にパネルをはり付けること等によって簡単に構成で
きるという利点もある。
【0011】 請求項1に記載のこの冷蔵コンテナは
くに、パネルが有する上記の流路を、コンテナ本体の内
側向きに突出する畝状の(つまりすじ状に盛り上がった
形の)管壁が一定間隔(間隔が一律のものには限らな
い)で平板上に配置されたものとし、上記の冷却フィン
を、隣接する管壁間をつなぐとともに表裏間に通じる開
口(長い連続開口または不連続に点在する複数の開口)
を備えた帯状の板としたことを特徴とする。
【0012】このような冷蔵コンテナは、とくに大きな
面積を介して熱伝達を行うことができ、一層効果的にコ
ンテナ内部を冷却することができる。それは、ブライン
の流路である管壁が畝状に突出していて実質上の表面積
が大きいうえ、そのような管壁に冷却フィンを一体化し
て熱伝達用の表面積をさらに増したことによる。冷却フ
ィンが上記のように表裏間に通じる開口を有しているの
でフィンの表裏両面から放冷することができ、その点で
もパネルの伝熱面積は効果的に増大している。
【0013】畝状の流路の形成は、プレス加工等により
溝や山の形に折り曲げた金属板、または金属管を分割
(縦割り)した断片などを、平板上に溶接すること等に
よって容易に行える。上記した帯状の冷却フィンも、金
属管を分割(縦割り)した断片や帯状金属板等に穴加工
をすること等により容易に形成できる。畝状の管壁にフ
ィンを一体化させることも、両者間に長手方向に沿った
溶接をすること等により簡単に行えるので、上記パネル
の製造は、低コストで容易に行えるといえる。
【0014】なお、アルミ合金などを押出し加工または
引抜き加工することによって冷却フィンと流路(の全部
または一部)との一体物を成形することも、パネルの形
状等によっては可能である。その場合、フィン内の開口
は、当該押出しまたは引抜きによる成形後に機械加工等
によって設ければよい。押出しまたは引抜きによっては
冷却フィンと流路とを含むパネルの一部しか成形できな
い場合、成形して得た一部同士を溶接等によって結合す
る工程も必要になるが、溶接量(長さ)は多くなく、製
造容易というメリットは確保される。
【0015】 請求項2に記載の冷蔵コンテナは、さら
に、一つのコンテナ本体の内側壁面に上記パネルを複数
設けていて、冷却器と各パネルとをつなぐブラインの配
管のうち、ブラインの送り出し側と戻り側とにそれぞれ
ヘッダー(分流器)を設け、二つのヘッダーの間で、パ
ネルごとに、または複数のパネルが一連に接続されたパ
ネル群ごとに、それぞれ独立した管路系統を形成したこ
とを特徴とする。
【0016】このような冷蔵コンテナは、ブラインの流
路が並列に構成されているので、全体として流路抵抗が
小さく、ブラインを循環させるために必要な圧力が低く
てすむ。したがって、コンテナ内部の貨物を効果的に冷
却できる。また、流路抵抗が小さいのでブライン流量の
変動も小さく、冷却が均一に行える。
【0017】配管工事やその後の取り扱いが容易である
という利点もある。たとえば、ブラインの管路系統が上
記のように独立しているため、複数の管路系統を並行し
て同時に工事することも難しくない。また、流量計や圧
力計によって異常が認められた場合、異常発生個所の特
定が容易である。しかも、一部の管路系統にトラブルが
あっても他の系統は影響を受けることなく正常に機能す
るので、冷蔵機能の完全停止という事態が起こらず、安
定した性能が発揮される。
【0018】 請求項3に記載の冷蔵コンテナは、さら
に、冷却器と各パネルとをつなぐブラインの配管の一部
に、気体封入型の膨張タンクを接続したことを特徴とす
る。ここにいう膨張タンクは、ブラインの圧力に応じて
封入気体の容積が変化し、それにともなってブラインの
熱膨張を吸収するものである。
【0019】ブラインには温度変化による体積の増減が
あるが、この請求項のような冷蔵コンテナでは、膨張タ
ンクが緩衝作用をなすのでブラインの配管系を密閉型に
構成することができ、ブラインの圧力相当の深さを有す
る大気開放型タンクを接続する必要がない。そのため配
管系を移動させやすく、したがってこの冷蔵コンテナは
輸送用コンテナとしてとくに適しているといえる。故障
の原因になる塵埃がブライン中に侵入するのを防ぐうえ
でも好都合である。
【0020】なお、膨張タンクは戻り側のヘッダーに連
結して設けるのが好ましい。ヘッダーに設ければ1個の
膨張タンクが各パネル内の流路に短経路で直結するこ
と、戻り側に設けるとすれば、ブラインの圧力が小さく
て取り付け個所への負担が少ないこと、が理由である。
【0021】 請求項4に記載の冷蔵コンテナはとく
に、上記のパネルを有するコンテナ本体に対し、冷却器
を介してブラインを冷却する冷凍機と、冷却器および上
記のパネルを含む管路にブラインを循環させるブライン
供給手段とを一体に組み付けたことを特徴とする。
【0022】このような冷蔵コンテナは、全てが一体に
構成されているので全体を移動するのに適しており、し
たがって輸送用コンテナとしてきわめて好ましい。
【0023】 請求項5に記載した冷暖房パネルは、平
板上の少なくとも一方の面に、内部に流体の通路を有す
る畝状の(すなわちすじ状に盛り上がった形の)管壁を
複数条、並列または直列に接続して一定間隔(間隔が一
律のものには限らない)に配置するとともに、隣接する
各二つの管壁の間に、管壁間をつなぐとともに表裏間に
通じる開口(長い連続開口または不連続に点在する複数
の開口)を有する帯状の板をフィンとして一体化したこ
とを特徴とする。
【0024】こうした冷暖房パネルは、各種の室内に設
置したうえ低温または高温の流体を上記管壁内に流すこ
とにより、その室内を冷房または暖房することができ
る。管壁が平坦ではなく上記のように畝状のものが複数
状配置されてなるうえ、それらに上記のとおりフィンも
取り付けていることから、空気に対する実質上の伝熱面
積が広く、したがって、外形寸法が小さくても室内を効
果的に冷暖房することが可能である。フィンの表裏両面
から熱伝達できる点も、伝熱面積を広くして冷暖房の効
率を高める作用を発揮する。
【0025】また、このパネルの製造も、低コストで容
易に行うことができる。畝状の管壁は金属板のプレス加
工等により形成できるほか、帯状の冷却フィンも、帯状
金属板等に穴加工をすること等により容易に形成できる
からである。両者を一体化することも、長手方向に沿っ
て両者を溶接すること等により簡単に行える。アルミ合
金などを押出し加工または引抜き加工することを利用し
て管壁とフィンとを一体的に成形することも可能であ
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施についての一例
を図面に基づいて説明する。図1は、冷蔵コンテナ1の
全体を示す斜視図である。図2は、コンテナ本体2の2
枚の側壁をそれぞれ外側に倒した展開状態でブラインの
循環路を示す系統図、図3は、冷蔵コンテナ1における
ブラインおよび冷媒(冷凍機3)の回路図である。図4
(a)は、図2において上半部分に書かれた2組のパネ
ル群について詳細(一部省略)を示す側面図、同(b)
は同(a)におけるb−b断面図である。図5(a)は
パネル9の部分的な詳細を示す平面図(図4(a)にお
けるV部の拡大図)、同(b)および同(c)は、同
(a)におけるそれぞれb−b断面図およびc−c断面
図である。また、図6(a)はフィン20の平面図であ
り、同(b)および同(c)はそれぞれそのb−b矢視
図およびc−c断面図である。
【0027】図1に示す冷蔵コンテナ1は、断熱性の高
い壁面で構成されたコンテナ本体2の背面(ドア2aと
対向する面)に冷凍機3を備えている。コンテナ本体2
の両側壁の内側には、内部にブラインが循環するパネル
9を5枚ずつ固定している。5枚のパネル9は、隣接し
あう2枚または3枚ごとに一組のパネル群とし、パネル
群ごとにそれぞれ複数のパネル9を連結パイプ11で一
連に接続している。冷蔵コンテナ1では、上記の冷凍機
3の作用でブラインを冷却し、冷却した低温のブライン
をパネル群ごとに各パネル9内に循環させることによっ
て、コンテナ本体2内の空気および貨物を冷却する。な
おブラインとしては、水とエチレングリコールとを混合
した不凍液を採用し、凍結温度を−20℃前後に設定す
るとともに、パネル9内での循環温度を−5℃程度にし
て使用する。図2に示すように、各パネル9にはブライ
ンを流すための流路17がジグザグ状に形成され、ブラ
インは、これらの流路内を流れながらコンテナ本体2内
の空気を冷却し、取り付けられた連結パイプ11を経て
次のパネル9等へと進む。
【0028】各パネル9(パネル群)へのブラインの循
環は、図2に示す配管系10Xにより行っている。配管
系10Xは、冷却器7にて冷却したブラインを、送り出
し側のヘッダー15Aに送ったうえ、そこで複数(図の
例では4本)の循環パイプ10aに分岐させ、各パイプ
10aを通し並行して各パネル群に流通させる。各パネ
ル群を経由したブラインは、戻り側の循環パイプ10b
を経て戻り側のヘッダー15Bにて1本の管に集めら
れ、再び冷却器7に送られる。図2中、符号15c・1
5fは開度調整弁であって、循環パイプ10a・10b
の分岐管にそれぞれ接続されている。
【0029】ヘッダー15A・15Bと冷却器7との間
の配管系10Xの詳細は、図3のとおりである。戻り側
ヘッダー15Bと冷凍機3との間には、ブラインの供給
手段である循環用のポンプ14を図のように設ける。ま
た、戻り側ヘッダー15Bには、気体の封入されたブラ
ダ(伸縮袋。図示せず)を内蔵した膨張タンク16を連
結し、温度変化によるブラインの体積変化がブライン配
管に負担を及ぼさないようにする。配管系10Xにおけ
る図示の部分にはそのほか、CVQセンサー15aやサ
ーモスタット15b、ストレーナー15g、圧力ゲージ
15h、アブソーバー15iなども接続している。
【0030】ブラインの配管系10Xに含まれる冷却器
7には、冷凍機3の冷媒を循環させる配管系3Xをも接
続している。冷凍機3における蒸発器である冷却器7
を、冷媒とブラインとの間での熱交換器として使用する
ことによりブラインを冷却するのである。なお、冷凍機
3では、圧縮機4、凝縮器5、膨張弁6、冷却器(蒸発
器)7をこの順に接続しているほか、レシーバ(受液
器)3a、フィルタードライヤー3b、サイトグラス3
c、電磁弁3d、CVQ3e、アキュムレータ3fなど
も図のように設けている。
【0031】パネル9の詳細は、図4〜図6に示すとお
りである。まず、図4(a)・(b)に示すとおり、各
パネル9には、ブラインの流路17を1本のジグザグ状
のものに形成している。すなわち、直線部分を並行に並
べ、隣接するものの端部同士を順次交互に接続する。こ
うすることにより、ブラインはパネル9中の全域を十分
な流速をもって流れるようになる。
【0032】図5(a)〜(c)に示すように、パネル
9における流路17は、平板19上の一側に溝形の管壁
18を畝状に一体化することにより形成している。平板
19と管壁18とはともにステンレス鋼(SUS)製で
ある。具体的に説明すると、まず管壁18については、
厚さが約1.5mmで、幅が約62mm、長さ約190
0mmの帯状板を、プレス加工によって図5(c)のよ
うに横断面が溝形(コ字状)になるよう折り曲げ、中間
部(図5(c)の右側の部分)の幅が約20mmで、下
端部(図5(c)の左側)の開脚幅が約30mmの溝形
のものに形成する。その管壁18を、厚さが約2mm
で、幅が約1800mm、長さ約1900mmのステン
レス鋼製の平板19上に、隣同士に約10mmの間隔
(開脚部間の間隔)を一律にとり平行に並べて溶接す
る。さらに、管壁18の隣接する端部同士を交互に(つ
まり図示左右の端を互い違いに)接続して、図5(a)
のように連続した1本の流路17にする。
【0033】隣合う管壁18における対向する側面の間
には、図5(c)のとおり放冷用のフィン20を一体化
する。管壁18間の一すじの連続した直線部分に対し、
図5(a)のとおりフィン20は3本ずつ取り付ける。
各フィン20は、厚さが1〜2mmで幅が約17mm、
長さが約500mmのステンレス鋼製の板などを材料と
し、図6のように形成している。横断面の形状は図6
(c)のとおり曲率をもつ円弧状のものにし、その曲率
半径は約10mm、中心角を約130°としている。ま
た、板の表裏に貫通する2mm×8mmの大きさの開口
(穴)22を、長さ方向に20mmずつの間隔をおいて
複数個形成し、フィン20の表裏両側から放冷が起こる
ようにしている。このようなフィン20の製造は、プレ
ス加工によって行うこともできるが、ステンレス鋼管を
長さ方向に分割した長尺の断片に開口22の加工を追加
することによっても可能である。曲率をつけない平板状
のフィンを形成してそれに開口22を設けるのもよい。
【0034】管壁18にフィン20を取り付けるに際し
ては、フィン20の両端部に設けた側板21を管壁18
の間に差し入れることとしている。つまり、図6(c)
のように、隣り合う管壁18の間に側板21を挿入して
管壁18に溶接固定し、そのうえで、フィン20の本体
の両側縁部を長手方向に沿って管壁18の表面上に溶接
する。
【0035】図1に示す冷蔵コンテナ1は、コンテナ本
体2に対し、以上に述べたパネル9やブラインの供給用
機器、冷凍機3などを一体的に組み付けたものである。
パネル9では、管壁18内の流路17(図5等を参照)
に流れる低温のブラインによって管壁18とフィン20
とが冷却され、それらの全表面を介してコンテナ本体2
内の空気等が冷却される。管壁18およびフィン20に
は、パネル9の見掛けの面積のおよそ3倍の表面積があ
るので、図1に示すコンテナ本体2内の冷却は効率的に
行われる。そのため、コンテナ本体2の内側壁面の全域
にパネル9を配置しなくとも、図1のように一部に配置
することのみにより、十分な冷房効果を得ることが可能
である。なお、紹介した冷蔵コンテナ1は、ブラインの
温度をさらに低温にし、または冷風吹出し式の冷却手段
を併用すること等によって、冷凍の機能をもつコンテナ
とすることも可能である。
【0036】また、上記の例で使用したものと同じかま
たは同様に構成したパネル9は、冷蔵コンテナ1とは別
に使用することも可能で、たとえば、加熱した水やオイ
ルを流路17内に循環させることによって暖房に利用す
ることもできる。
【0037】
【発明の効果】発明による冷蔵コンテナによれば、つぎ
の効果がある。すなわち、 ・ 冷風を吹き出すことを主とする冷却方式をとらない
ので、野菜等を、品質が低下しにくい状態で冷蔵保存す
るのに適している。 ・ 内側壁面における実質上の伝熱面積が広いので十分
な冷却効果が得られ、運転コストや製造の面で有利であ
る。 ・ 冷房機能のない一般的な箱形のコンテナをもとにし
て簡単に構成できる。
【0038】 この冷蔵コンテナではさらに、 ・ とくに大きな伝熱面積を介して熱伝達を行うことが
でき、一層効果的にコンテナ内部を冷却することができ
る。 ・ 畝状の流路や冷却フィンを含むパネルの製造には、
さほどのコストも手間もかからない。
【0039】 請求項2に記載の冷蔵コンテナなら、さ
らに、 ・ ブラインの流路が並列に構成されているので、全体
として流路抵抗が小さく、ブラインを循環させるために
必要な圧力が低くてすむ。 ・ 配管工事やその後の取り扱いが容易であり、安定し
た冷蔵性能が発揮される。
【0040】 請求項3に記載の冷蔵コンテナでは、さ
らに、 ・ 温度変化によるブラインの体積変化が膨張タンク内
の気体の体積変化に置き換えられ、配管系に力学的負担
がかからない。大気開放型タンクが不要なので輸送用の
コンテナとして適した構成をとることができる。
【0041】 請求項4に記載の冷蔵コンテナなら、 ・ 全てが一体に構成されるので、輸送用コンテナとし
てきわめて好ましい。
【0042】 請求項5に記載した冷暖房パネルは、 ・ 伝熱面積が広いため、外形寸法が小さくても、室内
を効果的に冷暖房することができる。 ・ 低コストで容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施についての一例を示す図であって、
冷蔵コンテナ1の全体を示す斜視図である。
【図2】コンテナ本体2の2枚の側壁をそれぞれ外側に
倒した展開状態でブラインの循環路を示す系統図であ
る。
【図3】冷蔵コンテナ1におけるブラインおよび冷媒の
回路図である。
【図4】コンテナ本体2の内壁やパネル9等を示す図で
あって、図4(a)は、図2において上半部分に書かれ
た2つのパネル群について詳細(一部省略)を示す側面
図、同(b)は同(a)におけるb−b断面図である。
【図5】パネル9の詳細を示す図であって、図5(a)
はパネル9の部分的な詳細を示す平面図(図4(a)に
おけるV部の拡大図)、同(b)および同(c)は、同
(a)におけるそれぞれb−b断面図およびc−c断面
図である。
【図6】パネル9に取り付けるフィン20の詳細を示す
図であって、図6(a)はフィン20の平面図、同
(b)および同(c)のそれぞれはそのb−b矢視図お
よびc−c断面図である。
【図7】従来の冷蔵コンテナ1’を示す斜視図である。
【図8】従来のプレハブ冷蔵庫1”を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 冷蔵コンテナ 2 コンテナ本体 3 冷凍機 7 冷却器(蒸発器) 9 パネル 10a・10b 循環パイプ 15A・15B ヘッダー 16 膨張タンク 17 流路 18 管壁 19 平板 20 フィン 22 開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田淵 修 兵庫県神戸市中央区中山手通3丁目11番 10−1102号 株式会社ロッコーエンジニ アリング内 (56)参考文献 特開2000−186876(JP,A) 特開 昭60−26269(JP,A) 特開2000−2448(JP,A) 特開2000−35273(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25D 13/00 101

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貨物を収容し冷蔵する冷蔵コンテナであ
    って、 冷却器にて冷却されたブラインを流す流路とその流路の
    外に一体化された冷却フィンとを有するパネルが、コン
    テナ本体の内側壁面に設けられていて、 パネルが有する上記の流路は、コンテナ本体の内側向き
    に突出する畝状の管壁が一定間隔で平板上に配置された
    ものであり、上記の冷却フィンは、隣接する管壁間をつ
    なぐとともに表裏間に通じる開口を備えた帯状の板であ
    ることを特徴とする冷蔵コンテナ。
  2. 【請求項2】 一つのコンテナ本体の内側壁面に上記パ
    ネルが複数設けられていて、冷却器と各パネルとをつな
    ぐブラインの配管のうち、ブラインの送り出し側と戻り
    側とにそれぞれヘッダーが設けられ、二つのヘッダーの
    間でパネルごとに、または複数のパネルが一連に接続さ
    れたパネル群ごとに、それぞれ独立した管路系統が形成
    されていることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵コン
    テナ。
  3. 【請求項3】 冷却器と各パネルとをつなぐブラインの
    配管の一部に、気体封入型の膨張タンクが接続されてい
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の冷蔵コン
    テナ。
  4. 【請求項4】 上記のパネルを有するコンテナ本体に対
    し、冷却器を介してブラインを冷却する冷凍機と、冷却
    器および上記のパネルを含む管路にブラインを循環させ
    るブライン供給手段とが、一体に組み付けられているこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の冷蔵コ
    ンテナ。
  5. 【請求項5】 平板上の少なくとも一方の面に、内部に
    流体の通路を有する畝状の管壁が複数条、並列または直
    列に接続されて一定間隔に配置され、隣接する各二つの
    管壁の間に、管壁間をつなぐとともに表裏間に通じる開
    口を有する帯状の板がフィンとして一体化されているこ
    とを特徴とする冷暖房パネル。
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