JP3504107B2 - 内部補強材付き鋼管の製造方法 - Google Patents
内部補強材付き鋼管の製造方法Info
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Description
物の支柱間を梁材により連結する際に、支柱側の連結部
に、板厚確保などのための内部補強材を取り付けてなる
内部補強材付き鋼管の製造方法に関するものである。
部補強材の一例)の取り付けは、たとえば梁貫通方式で
行われていた。この梁貫通方式によると、支柱、すなわ
ち角形鋼管を長さ方向において複数に切断するととも
に、切断面にそれぞれ開先加工を行ったのち、ダイヤフ
ラムを取り付けることから、切断作業や開先加工作業に
多大な時間と経費とが必要になり、しかも溶接箇所が多
いなどの問題がある。
して、たとえば特開平7−238636号公報に見られ
る大径角形鋼管内ダイヤフラムの位置決め及び溶接工法
が提供されている。この従来工法は、両面の周囲に裏当
て金を仮付け溶接した内ダイヤフラムを角形鋼管内に挿
入させ、貫通孔に嵌着させたノックピンに係合させて所
定位置に位置決めし、次いで挿入口側の裏当て金を角形
鋼管の内壁に仮付け溶接したのち、貫通孔を利用して、
角形鋼管の内壁と内ダイヤフラムの外周とをエレクトス
ラグ溶接している。
断を行わない工法においては、裏当て金の外径は角形鋼
管内径壁に隙間なく、たとえば0.5mm 程度の隙間を許
容して接触するように形成してあり、したがって内ダイ
ヤフラムを角形鋼管内に挿入させる際に引っ掛かったり
詰まったりして、その挿入は容易に行えない。また角形
鋼管の内面が凹凸変化していたときには、挿入そのもの
が行えないことになる。
すればよいが、この隙間が大きいと、角形鋼管と内ダイ
ヤフラムと両裏当て金とにより囲まれた溶接空間内にエ
レクトロスラグ溶接の溶融金属が滞留するとき、この溶
融金属が隙間から外部に洩れて、良好な溶接が行えない
恐れがある。
は、鋼管内への内部補強材の挿入は、隙間を十分に取っ
て容易に円滑に行え、しかも鋼管と内部補強材との結合
は、隙間がほとんどない状態で容易に行える内部補強材
付き鋼管の製造方法を提供することを目的としたもので
ある。
ために、本発明のうちで請求項1記載の内部補強材付き
鋼管の製造方法は、その内面寸法が製品鋼管の内面寸法
よりも少し大きい寸法の原管内の所定位置に、原管の内
面寸法との間に十分な隙間が生じるように外面寸法が設
定された内部補強材を挿入したのち、原管を内部補強材
とともに加熱炉内で搬送して加熱し、この原管を加熱炉
から搬送したのち熱間で絞り成形して、製品鋼管に成形
加工するとともに、この製品鋼管の内面を内部補強材の
外面に当接させ、製品鋼管を内部補強材とともに冷却す
ることを特徴としたものである。
部補強材外面と原管内面との間に生じる十分な隙間を利
用して、原管内に対して内部補強材を、引っ掛かりや詰
まりなど生じることなく容易に円滑に挿入し得る。そし
て、原管を、内部補強材とともに加熱炉内で搬送して加
熱したのち熱間での絞り成形加工することにより、製品
鋼管を性状の良いものにし得るとともに、隙間を自動的
に埋めて製品鋼管内面を内部補強材外面に当接(圧接)
し得、以て内部補強材を製品鋼管に定着し得る。
き鋼管の製造方法は、上記した請求項1記載の構成にお
いて、内部補強材は、裏当て材が一体化された内ダイヤ
フラムであり、製品鋼管の冷却収縮後に、裏当て材と内
ダイヤフラムとを製品鋼管の内面に溶接結合することを
特徴としたものである。
て材が一体化された内ダイヤフラムを、十分な隙間を利
用して原管内に容易に円滑に挿入し得るものでありなが
ら、エレクトロスラグ溶接などの溶接結合は、溶融金属
が外部に洩れることなく行える。
付き鋼管の製造方法は、上記した請求項1または2記載
の構成において、内部補強材の外面に凹凸部が形成され
ていることを特徴としたものである。
の熱間での絞り成形加工により、製品鋼管内面を内部補
強材外面に当接(圧接)させて、内部補強材を製品鋼管
に定着させた際に、凹凸部が製品鋼管内面にめり込み状
となって、これら内部補強材と製品鋼管を強固に一体化
し得る。
付き鋼管の製造方法は、上記した請求項1〜3のいずれ
かに記載の構成において、内部補強材は、筒体と、この
筒体内の複数箇所に位置されて一体化された内ダイヤフ
ラムとにより構成されていることを特徴としたものであ
る。
箇所に内ダイヤフラムを有する内部補強材を、所定位置
に挿入した製品鋼管とし得る。
態を、四角形の角形鋼管を熱間成形する際に採用した状
態として、図1〜図12に基づいて説明する。
鋼管を製造するに当たり、多くとも二箇所にシーム溶接
部1を有する正四角形状の多角中空鋼管(原管の一例)
2が使用される。その際に、多角中空鋼管2は、相対向
した平板部2Aの内面幅寸法Waが、製品鋼管(最終製
品であって、後述する。)の平板部の内面幅寸法よりも
少し大きい寸法に成形され、また角部2Bの曲率半径R
aが製品鋼管の角部の曲率半径よりも大きく成形されて
いる。
搬入床装置20上に搬入される。ここで搬入床装置20
はコンベヤ形式であって、複数本の多角中空鋼管2を平
行させて支持し、そして長さ方向に対して直角状の横方
向へと搬送させる。この搬入床装置20の部分には、搬
入床装置20により横向きで支持された多角中空鋼管2
内の所定位置に対して内ダイヤフラム(内部補強材の一
例。)10の挿入を行う内部補強材供給装置40が配置
されている。
示すように矩形板状であって、その外寸は、多角中空鋼
管2の平板部内面(原管内面)2aとの間に十分な隙間
(5〜6mm程度)Sが生じるように設定されている。そ
して内ダイヤフラム10の中央部には、所定内径(後述
する。)の貫通部11が形成されている。前記内ダイヤ
フラム10の両側面でその外周には、それぞれ裏当て材
12が溶接により一体化されている。ここで裏当て材1
2は、断面矩形の平鋼または角鋼を額縁状に一体化する
ことで形成され、その内面を介して溶接により内ダイヤ
フラム10の側面に一体化されている。
いた二枚がロッド体13を介して連結されることでワン
セット化され、そして各内ダイヤフラム10にそれぞれ
裏当て材12が一体化されている。その際に裏当て材1
2の外寸(内部補強材の外寸)Lは内ダイヤフラム10
の外寸よりも大きく、そして最終製品である製品鋼管の
内面幅寸法と同等(僅かに大きめ)に形成されている。
供給装置40は搬入床装置20の少なくとも一側方に設
けられるもので、本体41側には腕体42が摺動自在に
設けられる。この腕体42は筒状であって、その摺動は
ガイド装置(図示せず。)を介して行われ、以て多角中
空鋼管2内に対して挿抜動自在に構成されている。その
際に腕体42の往復摺動は、本体41側との間に設けら
れたシリンダー装置43の作動により行われる。
操作により、内ダイヤフラム10を支持・支持解除自在
な内ダイヤフラム支持装置45が設けられる。すなわ
ち、前記腕体42の先端には小径筒部46が一体化さ
れ、以て腕体42と小径筒部46との間に段部47が形
成されている。ここで小径筒部46の外径は、前記貫通
部11の内径よりも小さく設定されている。したがって
内ダイヤフラム10は、その貫通部11を介して小径筒
部46に外嵌され、そして内ダイヤフラム10の側面が
段部47に当接される。
この内筒体48の先端でかつ周方向の複数箇所(または
全周)にはカム体49が固定され、これらカム体49の
外面は、先端側ほど腕体中心から離れるように傾斜した
カム面49aに形成されている。そしてカム面49aに
当接される被カム面50aを有する複数の保持体50が
設けられ、これら保持体50は、前記小径筒部46に形
成されたガイド孔51に嵌合されて腕体中心に対して接
近離間動すべく構成されている。
2が固定され、前記内筒体48の基端はこのケース体5
2内にまで達している。そして内筒体48の基端には内
ブラケット53が固定され、この内ブラケット53とケ
ース体52との間には、内筒体48を腕体中心に沿って
押し引き移動させるためのシリンダー装置54が、腕体
中心の周りの複数箇所に設けられている。
8を基端側に引き移動させたとき、カム面49aと被カ
ム面50aとにより保持体50群が腕体中心に対して離
間動されて、内ダイヤフラム10の貫通部11の内面に
圧接され、以て内ダイヤフラム10の保持が行われる。
またシリンダー装置54により内筒体48を先端側に押
し移動させたとき、カム面49aと被カム面50aとに
より保持体50群が腕体中心に対して接近動されて、内
ダイヤフラム10の貫通部11内に遊嵌され、以て内ダ
イヤフラム10の保持解除が行われる。以上の46〜5
4などにより内ダイヤフラム支持装置45が構成され
る。
は、床側の架台55にリフト装置56を介して支持さ
れ、以て内部補強材供給装置40は昇降自在に構成され
ている。前述したように、搬入床装置20上において、
長さ方向に対して直角状の横方向へと間欠搬送させてい
る多角中空鋼管2を、内部補強材供給装置40に対向さ
せて停止させる。このとき、内部補強材供給装置40で
は、図3や図4の実線に示すように、抜出動(後退動)
させた位置の内ダイヤフラム支持装置45に、裏当て材
12が一体化されかつ二枚でワンセットとされた内ダイ
ヤフラム10が支持されている。
径筒部46に一枚の内ダイヤフラム10を、その貫通部
11を介して外嵌させて、内ダイヤフラム10の側面を
段部47に当接させる。そしてシリンダー装置54によ
り内筒体48を基端側に引き移動させることで、カム面
49aと被カム面50aとにより、保持体50群を腕体
中心に対して離間動させて内ダイヤフラム10の貫通部
11の内面に圧接させ、以て内ダイヤフラム10の支持
を行う。その際に多角中空鋼管2に対する内ダイヤフラ
ム10の周方向での位相は調整されている。
せ、本体41に対して腕体42を突出動させ、図3や図
4の仮想線、図5ならびに図7に示すように、多角中空
鋼管2内に一対の内ダイヤフラム10を所定位置にまで
挿入させる。その際に、内ダイヤフラム10に一体化さ
れた裏当て材12の外寸Lが、多角中空鋼管2の内面幅
寸法Waよりも小さく、裏当て材外面12aと平板部内
面2aとの間に隙間Sが生じていることから、内ダイヤ
フラム10は、引っ掛かりや詰まりなど生じることなく
挿入し得る。そして腕体42の挿入動は、内ダイヤフラ
ム10を多角中空鋼管2内の所定位置とするように、制
御装置(図示せず。)により位置制御される。
入)工程を終えた状態で、まずリフト装置56による内
部補強材供給装置40の下降動によって、図1に示すよ
うに、多角中空鋼管2における下位の平板部2Aの内面
2a上に、裏当て部材12における下位の外面12aを
当接(着地)させる。このとき、上位の平板部2Aの内
面2aと上位の外面12aとの間には、図6に示すよう
に、ほぼ2倍の隙間2Sが形成される。
よる内ダイヤフラム10の支持が解除されるともに、腕
体42が抜出動される。すなわち、内ダイヤフラム支持
装置45において、シリンダー装置54により内筒体4
8を先端側に押し移動させることで、カム面49aと被
カム面50aとにより、保持体50群をガイド孔51の
案内により腕体中心に対して接近動させて内ダイヤフラ
ム10の貫通部11内に遊嵌させ、以て内ダイヤフラム
10に対する支持を解除させる。次いで、図6に示すよ
うに、シリンダー装置43により多角中空鋼管2内から
腕体42を抜出動させる。その際に、内ダイヤフラム支
持装置45は、内ダイヤフラム10に対して、その貫通
部11を通して抜出し得る。
10が挿入された多角中空鋼管2は、図1、図2に示す
ように、搬入床装置20の終端部に搬送されたのち、ロ
ーラコンベヤ21を介して加熱炉22に搬入され、この
加熱炉22において長さ方向に搬送されて、その搬送中
に内ダイヤフラム10とともに高温加熱Aされる。
は、加熱炉22から搬出され、そして前段角形鋼管成形
ミル23に搬入される。この前段角形鋼管成形ミル23
では、複数のつづみ形ロール24などを介して熱間で成
形加工(成形温度、A3 変態点以上)を行うもので、多
角中空鋼管2に対して前段の絞り成形が行われる。次い
で多角中空鋼管2は後段角形鋼管成形ミル25に搬入さ
れる。この後段角形鋼管成形ミル25では、複数の平形
ロール26などを介して熱間で成形加工(成形温度、A
3 変態点以上)を行うもので、多角中空鋼管2に対して
後段(最終段)の絞り成形加工が行われ、以て所定寸法
の大径で四角形状の角形鋼管(製品鋼管)3が熱間で成
形加工される。
角形鋼管成形ミル23や後段角形鋼管成形ミル25によ
る複数段の絞り成形加工(または単数段の絞り成形加
工)を行うことにより、最終製品である角形鋼管(製品
鋼管)3を製作し得る。
角形鋼管3における相対向した平板部3Aの内面幅寸法
Wは、多角中空鋼管2の内面幅寸法Waに対して狭く、
すなわちW<Waとなるように成形され、以て図1や図
8に示すように、隙間Sがなくなって、角形鋼管3にお
ける平板部3Aの内面(製品鋼管の内面)3aが、裏当
て材12における外面12aに当接(圧接)され、さら
には、僅かであるがめり込み状になる。これにより内ダ
イヤフラム10側が角形鋼管3に結合化され、このと
き、平板部内面3aと内ダイヤフラム10の外面と両裏
当て材12とにより、図8や図10に示すように、密閉
状の溶接空間Xが形成される。
Bの曲率半径Rは、多角中空鋼管2の角部2Bの曲率半
径Raに対して小さく、すなわちR<Raとなるように
成形されて、四隅のコーナRが揃えられる。
熱成形し冷却した後の最終製品の寸法であって、加熱成
形した直後においては、図8に示すように、その加熱膨
張により、最終製品の内面幅寸法Wに対して広い内面幅
寸法W+αに、すなわちW<W+α<Waになってい
る。また内ダイヤフラム10側も同様に加熱膨張され、
その外寸はL+αとなっている。
Bの曲率半径Raを角形鋼管3の角部3Bの曲率半径R
よりも大きい寸法に成形し得ることで、無理のない管成
形(管プレス成形)を容易に行える。また高温加熱Aに
よって、その材質(分子配列)が元に戻っている多角中
空鋼管2を、内面幅寸法Wが狭くかつ角部3Bの曲率半
径Rが小さくなるように、熱間で絞り成形加工すること
で、残留応力も除去され、全断面で材質を変えることな
く断面係数の高い最終製品、すなわち角形鋼管3が得ら
れる。
鋼管3の先端部から後端部まで完全またはほぼ完全に成
形加工し得、したがって後工程における先端部や後端部
の切断除去は不要になり、または、切断除去は短い寸法
で行われ、以て歩留まりが良いものになる。
部3Aが直状面となり、さらに角部3Bの曲率半径Rは
シャープとなって、断面係数が高くなる。なお多角中空
鋼管2が正四角形状であることから、ローラコンベヤ2
1による搬送は一つの平板部分3Aを利用して常に一定
の向きで行え、以て角形鋼管成形ミル23,25におけ
る熱間での成形加工は、常にシーム溶接部1の位置を一
定の方向に揃えて行える。
形ミル23,25の周辺で、必要する箇所(前段角形鋼
管成形ミル23の前、両角形鋼管成形ミル23,25の
間、後段角形鋼管成形ミル25の後などの単数箇所また
は複数箇所)には、必要とする数のデスケーラー装置2
7が設けられている。このデスケーラー装置27は、角
形鋼管3などに対して水圧をかけた水を噴射するもの
で、この水噴射によりミルスケールなどを除去して、表
面肌を良くし得る。
角形鋼管3は冷却床装置30に受け取られる。この冷却
床装置30は、たとえば同期して間欠駆動自在な八条
(複数条)のチェーンコンベヤ装置31を並設して構成
される。前記冷却床装置30の終端に連続して後段冷却
床装置32が配設されている。この後段冷却床装置32
は前記冷却床装置30と同様な構成であって、複数条の
チェーンコンベヤ装置33を並設して構成されている。
前記後段冷却床装置32の終端外方には、この後段冷却
床装置32からの角形鋼管3を受け入れる取り出しコン
ベヤ装置34が配設されている。
ベヤ装置31の始端部には、熱間で成形加工された角形
鋼管3が次々と供給され、その際に冷却床装置30は複
数本の角形鋼管3を平行させて支持し、そして長さ方向
に対して直角状の横方向へと搬送させる。この冷却床装
置30での搬送中に、角形鋼管3は空冷形式で放熱B、
すなわち徐冷される。このような冷却床装置30での角
形鋼管3群の搬送は、隣接した角形鋼管3の間を離した
状態で行われ、これにより角形鋼管3は、同じ雰囲気温
度下で徐冷されることになる。
は、冷却床装置30の終端部から後段冷却床装置32の
始端部へ移され、この後段冷却床装置32の同様の作動
により搬送されながら、後段の徐冷が行われる。このよ
うに冷却床装置30から後段冷却床装置32へと搬送さ
れる間に角形鋼管3は、図1、図8に示すように、冷却
されるにつれて収縮されて最終製品の内面幅寸法Wとな
り、また内ダイヤフラム10側も同様に、その外寸はL
となる。
の終端部へ達した角形鋼管3は、取り出しコンベヤ装置
34に移され、その後に、図示していない先端切断装
置、後端切断装置、洗浄装置、防錆装置へと搬送され、
それぞれで処理されたのち、製品鋼管としてストレージ
される。
た角形鋼管3、または後段冷却床装置32から取り出さ
れたあとの適宜の工程部分の角形鋼管3に対して、内部
の内ダイヤフラム10や裏当て材12が溶接固定され
る。
には、角形鋼管3を横向きで支持しかつ回転させる支持
装置60が設けられる。この支持装置60は、一対(単
数または複数)で配設された駆動支持部61と、これら
駆動支持部61間の一箇所(または複数箇所)に配設さ
れた遊動支持部62などにより構成される。
3と、このフレーム63に配設された複数個の小径歯車
64と、小径歯車64間に噛合して載置された大径歯車
65などにより構成され、そして駆動支持部61の小径
歯車64には、フレーム63側に設けられた駆動装置
(モータなど)66が連動されている。ここで大径歯車
65はリング状であるが、その内部の孔は、前記角形鋼
管3を挿通し得る矩形孔67に形成されている。
通は、この溶接作業現場において、角形鋼管3を管軸心
方向に移動させることで行うか、または別の場所におい
て角形鋼管3に対して大径歯車65群を外嵌させ、そし
てクレーンやフォークリフトなどにより角形鋼管3を運
搬して、大径歯車65群を各支持部61,62の小径歯
車64上に噛合させながら載置させることなどで行って
いる。
部3Bには、図10、図13に示すように、この角部3
Bを形成する一対の平板部3Aの端に、それぞれ貫通孔
4が板厚方向に形成(穿設)されている。これら貫通孔
4は、前記溶接空間Xに連通して形成されている。
場には、溶接機70やバッキング装置74が装備されて
いる。前記溶接機70は、エレクトロスラグ溶接機やエ
レクトロガスアーク溶接機などであって、その溶接ワイ
ヤー71が前記角形鋼管3の上位で上下方向の貫通孔4
に対して上方から挿入自在に構成されるとともに、角形
鋼管3の離れた位置にアース72が接続自在に構成され
ている。
と、このフレーム75上に設けられた上向きのシリンダ
ー76と、このシリンダー76に昇降自在に内嵌された
ピストンロッド77と、このピストンロッド77の上端
に一体化され前記角形鋼管3の下位で上下方向の貫通孔
4に対して下方から挿入自在なバッキング材(石綿やロ
ックウールなど)78と、このバッキング材78を挿入
方向に移動付勢させるばね(弾性体)79などにより構
成されている。なおバッキング装置74は、その据え付
け位置が変更自在に構成されている。
上に角形鋼管3を横向きで支持させた状態で、必要に応
じて駆動装置66を駆動させ、角形鋼管3を自転させて
内ダイヤフラム10の位相を調整する。この状態で図1
0、図11に示すように、角形鋼管3に形成された貫通
孔4を通しかつ溶接空間Xを利用して、平板部内面3a
に対し内ダイヤフラム10と両裏当て材12との溶接Y
が行われる。なお、溶接作業に先行して、バッキング装
置74をセットさせる。すなわちセットは、溶接相当箇
所に対応して形成されている下位の貫通孔4に対してバ
ッキング材78を下方から挿入させるとともに、このバ
ッキング材78をばね79により挿入方向に移動付勢さ
せることで行える。このとき横向きの貫通孔4は、別な
バッキング材78により閉塞されている。
鋼管3の上位の貫通孔4に対して上方から挿入させ、そ
して溶接空間X内で下方まで挿入させることにより、エ
レクトロスラグ溶接機やエレクトロガスアーク溶接機な
どによって、平板部内面3aに対する内ダイヤフラム1
0と両裏当て材12との溶接Yが、下方から上方へと順
次行える。その際に、溶融金属が貫通孔4から下方や側
方へ漏れることをバッキング材78により防止し得、ま
た溶融金属が平板部内面3aの前後側に漏れることは、
前述した絞り成形加工時の圧接結合化により防止し得
る。
0の一側縁側に対して行われ、そして同様にして他側縁
側に対して行われる。なお溶接Yは、両側縁側に対して
同時進行で行ってもよい。このようにして左右の両側縁
側に対する所期の溶接Yを行ったのち、上縁側と下縁側
との溶接Yを、これら上縁側と下縁側とを両側縁側に移
動させて行う。そのために角形鋼管3を90度に亘って
自転させる。この角形鋼管3の自転は、両駆動支持部6
1を同期駆動させることで、これら駆動支持部61や遊
動支持部62に支持案内されて行える。
ラム10を取り付ける作業を終える。なお貫通孔4は、
肉盛り溶接などにより埋められる。そして上記のように
して、たとえば図12に示すような支柱(内部補強材付
き鋼管の一例)5が製作され、そして支柱5の内ダイヤ
フラム10を取り付けた部分の外側に、梁材6が溶接Y
により連結される。
を、図13、図14に基づいて説明する。すなわち、前
述した第一の実施の形態においては、裏当て材12の外
面12aが水平直線状であるのに対して、図13で示さ
れる第二の実施の形態では、挿入前方側が下位の傾斜外
面12bに形成されており、また図14で示される第三
の実施の形態では、外面12a上に突条部を複数(二
条)または単数で有する凹凸部12cに形成されてい
る。
実線に示されるように、傾斜外面12bによるガイド作
用によつて、内ダイヤフラム10を、常に円滑にかつ軽
く挿入し得る。そして、角形鋼管3が絞り成形加工され
ることで、仮想線に示すように、傾斜外面12bを形成
する上縁角部が平板部内面3aに簡単にめり込み状にな
り、以て内ダイヤフラム10側が角形鋼管3に強固に結
合化される。
は、実線に示されるように、凹凸部12cの突条部と平
板部内面2aとの間に隙間Sが生じていることから、内
ダイヤフラム10を、引っ掛かりや詰まりなど生じるこ
となく挿入し得る。そして、角形鋼管3が絞り成形加工
されることで、仮想線に示すように、凹凸部12cの突
条部が平板部内面3aに簡単にめり込み状になり、以て
内ダイヤフラム10側が角形鋼管3に強固に結合化され
る。
5、図16に基づいて説明する。すなわち、内部補強材
は筒形内部補強材80であって、角形管体(管体の一
例)81と、この角形管体81内の中間に位置して角形
管体81に一体化された矩形板体(縮径阻止体の一例)
82とにより形成されている。この矩形板体82は、そ
の外周面のほぼ全域が角形管体81の内周面に当接され
て、溶接により一体化されている。
る角形管体81の外面間距離は、最終製品である角形鋼
管3の内面幅寸法Wと同等(僅かに大きめ)に、すなわ
ちL≧Wに形成されている。しかし、多角中空鋼管2の
内面幅寸法Waは、角形鋼管3の内面幅寸法Wよりも少
し大きい寸法に成形されてW<Waであり、平板部内面
2aと角形管体81の外面81aとの間には隙間Sが生
じている。
強材供給装置90は、前記多角中空鋼管2内に対して挿
抜自在でかつ昇降自在な腕体91や、この腕体91の遊
端に設けられて前記角形管体81を内側からクランプ自
在なクランプ装置92などにより構成されている。
5の実線に示すように、内部補強材供給装置90を抜出
動(後退動)させた位置で、そのクランプ装置92によ
り筒型内部補強材80がクランプ(支持)される。な
お、多角中空鋼管2内には既に一個の角形内部補強材8
0が挿入されている。この状態で、腕体91を多角中空
鋼管2内に突入動させ、図15の仮想線に示すように、
多角中空鋼管2内の所定位置にまで筒型内部補強材80
を挿入させる。
が、多角中空鋼管2の内面幅寸法Waよりも小さく、角
形管体81の外面81aと平板部内面2aとの間に隙間
Sが生じていることから、筒型内部補強材80は引っ掛
かりや詰まりなど生じることなく挿入し得る。
入)工程を終えたのち、前述した第一の実施の形態と同
様にして、加熱と、熱間での絞り成形加工が行われ、角
形鋼管3の平板部内面3aが角形管体81の外面81a
に当接(圧接)され、さらには、僅かであるがめり込み
状になる。これにより筒型内部補強材80側が角形鋼管
3に、焼き嵌め状で定着化され、以て図16に示すよう
に、角形管体81と角形鋼管3との重合部83が形成さ
れる。
れた角形鋼管3に対して、その重合部83の複数箇所
(応力の伝達に好ましい任意の数でかつ任意の配置)に
対して、孔84が適宜の装置により形成される。その際
に角形鋼管3の平板部3Aの板圧が薄くても、筒型内部
補強材80の角形管体81により増厚し得、以て十分な
長さの孔84が形成される。
て角形鋼管3と筒型内部補強材80の角形管部81とを
結合することで、重合部83に他材連結部86を形成し
得る。ここで結合具85は、孔84に対して外側から差
し込んだのち、回転による螺合作用によって内側にナッ
ト部を形成し得るボルト形式が採用されているが、これ
はリベット形式などであってもよい。このようにして複
数本の結合具85を作用させることで、角形鋼管3と筒
型内部補強材80との結合は、十分に強固に行える。以
上のようにして、支柱5が製作され、そして支柱5の他
材連結部86の外側に梁材6が連結される。
7、図18に基づいて説明する。すなわち、図17に示
すように、たとえば大径の角形鋼管を製造するに当た
り、大径角形鋼管に見合う所定の径、板厚、長さの丸形
鋼管8が原管として搬入床装置20上に準備される。こ
の搬入床装置20は、複数本の丸形鋼管8を平行して支
持し、そして長さ方向に対して直角状の横方向へと搬送
させる。この間欠搬送中において、第四の実施の形態で
述べたと同様の内部補強材供給装置90により、丸形鋼
管8内に円管状の筒型内部補強材(内部補強材の一例)
95が挿入される(図18のA参照。)。
鋼管80は加熱炉22に搬入され、この加熱炉20内に
て、その長さ方向に対して直角状の横方向へと搬送され
ながら、A3 変態点以上に高温加熱Aされる。このよ
うにして加熱され搬出口の近くまで搬送された丸形鋼管
8は、短時間開放される搬出口を通して搬出され、以て
加熱炉20からローラコンベヤ6上に取り出される。
装置100へ渡され、支持ロール101や押えロール1
02などを介して管軸心の回りに回転させて、シーム溶
接部の位置を一定の方向に揃える。この溶接シーム位置
調整装置100からの丸形鋼管8は、丸形鋼管成形ミル
103に搬入され、複数のサイジングロール104など
を介して絞り状に熱間で成形加工されて、最終製品であ
る角形鋼管が所定の寸法で仕上がるように所定の直径に
精製され、以て精製丸形鋼管9にする。
により精製された精製丸形鋼管9は、前段角形鋼管成形
ミル105に搬入される。ここでは複数のつづみ形ロー
ル106などを介して熱間で成形加工(成形温度A3
変態点以上)を行うもので、その際に熱間での成形加工
直後の多角中空鋼管2は、各平板部がつづみ面に沿った
外方への円弧面に成形されている。
ミル107に搬入される。この後段角形鋼管成形ミル1
07では、複数の平形ロール108などを介して熱間で
成形加工(成形温度、A3 変態点以上)を行うもの
で、多角中空鋼管2に対して後段(最終段)の絞り成形
加工が行われ、以て所定寸法で最終製品となる大径の角
形鋼管3が熱間で成形加工される。その際に、熱間での
絞り成形加工により、筒型内部補強材95も同様に成形
されるとともに、角形鋼管3の平板部内面3aが筒型内
部補強材95の外面95aに当接(圧接)され、さらに
は、僅かであるがめり込み状になる。これにより筒型内
部補強材95が角形鋼管3に、焼き嵌め状で定着化され
(図18のB、C参照。)、以て筒型内部補強材95と
角形鋼管3との重合部96が形成される。
に基づいて説明する。なお、ここでは、原管内に内部補
強材を内嵌させ、原管の熱間での絞り成形加工により結
合化させた状態で説明する。
すもので、筒型内部補強材(内部補強材の一例)110
は、角形管体(管体の一例)111と十字形枠体(縮形
阻止体の一例)112とにより形成され、以て重合部9
6により他材連結部86が形成されている。
で、たとえば第五の実施の形態において熱間成形された
精製丸形鋼管9に筒型内部補強材(内部補強材の一例)
80が内嵌結合化されている。この筒型内部補強材54
は、円管体(管体の一例)81と、円形板体(縮形阻止
体の一例)82とにより形成され、以て重合部83によ
り他材連結部86が形成されている。
ので、たとえば第五の実施の形態において熱間成形され
た精製丸形鋼管9に筒型内部補強材(内部補強材の一
例)115が内嵌結合化されている。この筒型内部補強
材115は、円管体(管体の一例)116と、十字形枠
体(縮形阻止部の一例)117とにより形成され、以て
重合部83により他材連結部86が形成されている。
ので、たとえば第四〜第八の実施の形態において、筒型
内部補強材80、95、110、115の外面が凹凸部
120に形成されている。
絞り成形加工されることで、凹凸部120が平板部内面
3aに簡単にめり込み状になり、以て筒型内部補強材8
0、95、110、115側が角形鋼管3に、より強固
に結合化される。これにより、結合具85などによる結
合を省略することも可能になる。
ので、各実施の形態において、筒型内部補強材(内部補
強材)125は、角形または円形の筒体126と、この
筒体126内の二箇所(二箇所以上の複数箇所)に位置
されて溶接127などにより一体化された角形板状また
は円形板状の内ダイヤフラム128とにより構成され
る。
補強材125は、多角中空鋼管2内の所定位置に対して
挿入され、そして絞り成形加工が行われることで、角形
鋼管(製品鋼管)3または精製丸形鋼管9が熱間で成形
加工される。
すもので、たとえば第一の実施の形態において、搬入床
装置20の部分には、搬入床装置20により横向きで支
持された多角中空鋼管2内の所定位置に対して内ダイヤ
フラム(内部補強材の一例。)10の挿入を行う内部補
強材供給装置40が、両側に振り分けて配置されてい
る。
20上において、長さ方向に対して直角状の横方向へと
間欠搬送させている多角中空鋼管2を、両側の内部補強
材供給装置40にそれぞれの端を対向させて停止させ
る。このとき、各内部補強材供給装置40では、抜出動
(後退動)させた位置の内ダイヤフラム支持装置45
に、裏当て材12が一体化されかつ二枚でワンセットと
された内ダイヤフラム10が支持されている。
せ、本体41に対して腕体42を突出動させ、図25の
仮想線に示すように、多角中空鋼管2内の長さ方向にお
ける二箇所(複数)の所定位置に、それぞれ一対の内ダ
イヤフラム10を挿入させる。その際に、両腕体42の
挿入動は制御装置により位置制御される。このような内
ダイヤフラム10の供給(挿入)工程を終えた状態で、
内ダイヤフラム支持装置45による内ダイヤフラム10
の支持が解除されるともに、腕体42が抜出動される。
イヤフラム10が挿入された多角中空鋼管2は、図24
に示すように、ローラコンベヤ21を介して加熱炉22
に搬入されてダイヤフラム10とともに高温加熱Aされ
たのち加熱炉22から搬出される。そして多角中空鋼管
2は、前段角形鋼管成形ミル23で前段の絞り成形が行
われ、次いで後段角形鋼管成形ミル25で後段(最終
段)の絞り成形加工が行われ、以て所定寸法の大径で四
角形状の角形鋼管(製品鋼管)3が熱間で成形加工され
る。
角形鋼管3は冷却床装置30に受け取られ、そして長さ
方向に対して直角状の横方向への搬送中に、角形鋼管3
は空冷形式で放熱B、すなわち徐冷され、次いで後段冷
却床装置32へ移されて搬送されながら、後段の徐冷が
行われる。そして後段冷却床装置32の終端部へ達した
角形鋼管3は、取り出しコンベヤ装置34に移され、そ
の後に、先端切断装置、後端切断装置、洗浄装置、防錆
装置へと搬送され、それぞれで処理されることで、二箇
所の所定位置に内ダイヤフラム10が挿入された製品鋼
管としてストレージされる。なお角形鋼管3に対して
は、二箇所の内ダイヤフラム10や裏当て材12が溶接
固定される。
0上に停止させた多角中空鋼管2に対して、両側の内部
補強材供給装置40により同時状に供給を行っている
が、これは、異なる停止位置で別々に供給する形式であ
ってもよい。また、たとえば片側の内部補強材供給装置
40を二動作させることで、長さ方向における中央と両
端との三箇所の所定位置に内ダイヤフラム10を供給で
きる。さらに、たとえば内部補強材供給装置40を片側
のみに配設して、この内部補強材供給装置40を複数動
作させることで、複数箇所の所定位置に内ダイヤフラム
10を供給できる。
により、二個所以上の複数箇所(多数箇所)の所定位置
に内ダイヤフラム10が挿入された製品鋼管とし得る。
なお第十一の実施の形態は、第一の実施の形態において
述べたが、これは、たとえば、図17、図18に示す第
五の実施の形態でも同様である。上記した各実施の形態
において、角形鋼管3は、主として大径鋼管であって、
そのサイズは、たとえば板厚tは16〜60mm、材質はSN
400 B〜SN490 BやSM520 B、外径は450 〜85
0mm である。また多角中空鋼管2としては、たとえ
ば、熱間ロール成形によるワンシーム角形鋼管、熱間プ
レス成形による一対のみぞ形材を向き合わせて突き合わ
せ溶接したツーシーム角形鋼管、一対の圧延みぞ形材を
溶接してなるツーシーム角形鋼管、圧延山形材を一対、
向き合わせて溶接したツーシーム角形鋼管、四面ボック
ス、シームレス鋼管など、いずれも既製の大径鋼管が使
用される。
フラム10は二枚が一体化された状態で取り扱われてい
るが、これは同じ発想で、三枚(複数枚)をワンセット
として取り扱うこともでき、また内ダイヤフラム10は
単体(一枚)で取り扱うこともできる。
で正四角形の角形鋼管3を製造し、筒型内部補強材80
を取り付けているが、これは断面で長方形の角形鋼管も
同様に製造し内部補強材を取り付け得るものである。そ
して両角形鋼管成形ミル23,25のローラ配置を変更
するなどして、五角形鋼管や六角形鋼管など多角形鋼管
の熱間での成形加工ならびに内部補強材の取り付けを行
えるものである。
一対の内部補強材を所定間隔を置いて配置することで他
材連結部86が形成されているが、これは必要長さの一
個の内部補強材を配置することで他材連結部86が形成
されてもよい。
部補強材外面と原管内面との間に生じる十分な隙間を利
用して、原管内に対して必要な長さの内部補強材を、引
っ掛かりや詰まりなど生じることなく容易に円滑に、か
つ所定の位置まで正確に挿入できる。そして、原管を、
内部補強材とともに加熱炉内で搬送して加熱したのち熱
間での絞り成形加工することにより、加熱によって、そ
の材質(分子配列)が元に戻っている原管を、内面寸法
が狭くなるように熱間で絞り成形加工することになっ
て、残留応力も除去され、全断面で材質を変えることな
く断面係数の高い最終製品、すなわち製品鋼管を、先端
部から後端部まで性状の良いものにできるとともに、隙
間を自動的に埋めて製品鋼管内面を内部補強材外面に当
接(圧接)でき、以て内部補強材を製品鋼管に好適に定
着できる。
原管内面との裏当て材が一体化された内ダイヤフラム
を、十分な隙間を利用して原管内に容易に円滑に挿入で
きるものでありながら、エレクトロスラグ溶接などの溶
接結合は、溶融金属が外部に洩れることなく良好に行う
ことができる。
と、原管の熱間での絞り成形加工により、製品鋼管内面
を内部補強材外面に当接(圧接)させて、内部補強材を
製品鋼管に定着させた際に、凹凸部が製品鋼管内面にめ
り込み状となって、これら内部補強材と製品鋼管を強固
に一体化できる。
と、複数箇所に内ダイヤフラムを有する内部補強材を所
定位置に挿入した製品鋼管を得ることができ、強度を向
上できて使用目的の多様化に容易に対処できる。
付き鋼管の製造方法における工程説明図である。
斜視図である。
補強材供給装置部分の側面図である。
補強材挿入前の一部切り欠き側面図である。
補強材挿入時の要部の縦断側面図である。
補強材供給装置の抜出時の要部の縦断側面図である。
補強材挿入時の縦断正面図である。
での絞り成形加工後の縦断正面図である。
作業現場の側面図である。
接時の要部の縦断側面図である。
接時の一部切り欠き正面図である。
断面である。
材付き鋼管の製造方法における内部補強材挿入時の要部
の縦断側面図である。
材付き鋼管の製造方法における内部補強材挿入時の要部
の縦断側面図である。
材付き鋼管の製造方法における内部補強材挿入部の縦断
側面図である。
部切り欠き斜視図である。
材付き鋼管の製造方法における工程斜視図である。
程説明図で、Aは内部補強材挿入時の正面図、Bは熱間
での絞り成形加工後の正面図、Cは熱間での絞り成形加
工後の縦断側面図である。
材付き鋼管の一部切り欠き斜視図である。
材付き鋼管の一部切り欠き斜視図である。
材付き鋼管の一部切り欠き斜視図である。
材付き鋼管の縦断面図である。
材付き鋼管の縦断面図である。
強材付き鋼管の製造方法における工程斜視図である。
部補強材供給装置部分の側面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 その内面寸法が製品鋼管の内面寸法より
も少し大きい寸法の原管内の所定位置に、原管の内面寸
法との間に十分な隙間が生じるように外面寸法が設定さ
れた内部補強材を挿入したのち、原管を内部補強材とと
もに加熱炉内で搬送して加熱し、この原管を加熱炉から
搬送したのち熱間で絞り成形して、製品鋼管に成形加工
するとともに、この製品鋼管の内面を内部補強材の外面
に当接させ、製品鋼管を内部補強材とともに冷却するこ
とを特徴とする内部補強材付き鋼管の製造方法。 - 【請求項2】 内部補強材は、裏当て材が一体化された
内ダイヤフラムであり、製品鋼管の冷却収縮後に、裏当
て材と内ダイヤフラムとを製品鋼管の内面に溶接結合す
ることを特徴とする請求項1記載の内部補強材付き鋼管
の製造方法。 - 【請求項3】 内部補強材の外面に凹凸部が形成されて
いることを特徴とする請求項1または2記載の内部補強
材付き鋼管の製造方法。 - 【請求項4】 内部補強材は、筒体と、この筒体内の複
数箇所に位置されて一体化された内ダイヤフラムとによ
り構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいず
れかに記載の内部補強材付き鋼管の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12614097A JP3504107B2 (ja) | 1997-04-15 | 1997-05-16 | 内部補強材付き鋼管の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9627097 | 1997-04-15 | ||
JP9-96270 | 1997-04-15 | ||
JP12614097A JP3504107B2 (ja) | 1997-04-15 | 1997-05-16 | 内部補強材付き鋼管の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11731A JPH11731A (ja) | 1999-01-06 |
JP3504107B2 true JP3504107B2 (ja) | 2004-03-08 |
Family
ID=26437493
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12614097A Expired - Lifetime JP3504107B2 (ja) | 1997-04-15 | 1997-05-16 | 内部補強材付き鋼管の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3504107B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101139044B1 (ko) * | 2005-04-14 | 2012-04-30 | 현대중공업 주식회사 | 구조물의 하중을 지지하는 박스 빔 |
Families Citing this family (1)
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---|---|---|---|---|
CN110863611B (zh) * | 2019-11-20 | 2021-11-30 | 河北水利电力学院 | 一种锁钩连接的h型钢、槽钢装配式l型异形柱 |
-
1997
- 1997-05-16 JP JP12614097A patent/JP3504107B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101139044B1 (ko) * | 2005-04-14 | 2012-04-30 | 현대중공업 주식회사 | 구조물의 하중을 지지하는 박스 빔 |
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JPH11731A (ja) | 1999-01-06 |
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