JP3503717B2 - 悲鳴検知方法および悲鳴検知装置 - Google Patents

悲鳴検知方法および悲鳴検知装置

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明彦 横尾
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防犯等を目的とし
て、異常事態における被害者等の悲鳴を検知することに
関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、悲鳴を検知して
異常事態の発生を検知する防犯方法として、例えば、特
公平5−6718号公報によるシステムが開示されてい
る。このシステムでは、強盗の強迫音声、銃声、客等の
悲鳴などの異常波形をもった音声を検知する異常音圧検
出センサを用いて犯罪の発生を検出している。そして、
この異常音圧検出センサは、一般に人々が会話するとき
の音量や外部工事音等の波形は検知せず、強迫等の異常
な波形、音量なる人の発生音や悲鳴、銃声音にて作動す
るものであると記載されている。
【0003】しかし、上記公報と同様、異常音圧検出セ
ンサといっても、具体的にどのような波形で音量はどの
程度かという点には触れられていない。
【0004】本発明は、このような点に着目し、雑音か
ら悲鳴の存在を検知する方法およびその装置を得ること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、通常の音声に
基づく第1の周波数幅と該第1の周波数幅より高音域の
悲鳴に基づく第2の周波数幅において、前記第1の周波
数幅の音量が低下するとともに、前記第2の周波数幅の
音量が増加するときに異常事態とするものである。
【0006】また、通常の音声に基づく第1の周波数幅
の音量を検出する第1の音量検出手段と、前記第1の周
波数幅より高音域の悲鳴に基づく第2の周波数幅の音量
を検出する第2の音量検出手段と、前記第1の音量検出
手段の出力が第1のレベルを越えないとともに、前記第
2の音量検出手段の出力が第2のレベルを越えるときに
異常事態と判別する異常判別手段と、を有するものであ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て説明する。図1は、本発明を利用した悲鳴検知装置の
第1の実施形態である。
【0008】図において、1は周囲の音を集めるマイ
ク、2はマイク1の音量を増幅するアンプ、3はアンプ
2のより増幅された音声信号を所定の周波数に分離する
周波数分離器、4はマイクロプロセッサや動作のプログ
ラムや判別基準値、入力データ等を蓄えるためのメモリ
装置等で構成され、周波数分離器3から入力される周波
数ごとの音量から後述の実施例に基づいて悲鳴を判別す
る演算処理を行い、悲鳴を検知するときには公衆回線等
を用いて通報先に遠隔移報出力を行う判別装置、5は判
別装置4からの出力に基づき鳴動されるブザーである。
これらの遠隔移報やブザー等の通報および警報について
は、悲鳴検知装置としての設置先によって任意に選択で
きる。
【0009】次に、上記悲鳴検知装置の動作について説
明する。この悲鳴検知装置の設置場所において、何らか
の非常状態において悲鳴が発せられると、常時周囲の音
を収集しているマイク1がこれを拾い、アンプ2によっ
て増幅された後周波数分離器3により音声周波数を分離
して判別装置4に入力される。
【0010】そして、判別装置4には、悲鳴を認識する
ための所定の高周波域および低周波域が設定されてい
て、判別装置4が夫々の入力レベルを所定の帯域ごとの
基準値と比較する。ここで所定の高周波域は、後述の実
施例で説明されるような悲鳴の音声をスペクトル分析し
たときに顕著に現れる帯域で、900〜1200Hzで
あり、同時に、所定の低周波域は、通常の音声をスペク
トル分析したときに現れる帯域で、100〜200Hz
である。そして、入力された音声について、高周波域側
の基準値をその高周波域の入力レベルが越えるときに、
低周波域側の基準値をその低周波域の入力レベルが越え
ないときに、悲鳴であると判別する。
【0011】ここで、これら2つの帯域以外に高周波域
を高い方に越える超高周波域や低周波域を低いほうに越
える超低周波域などの帯域を設定してもよく、その結
果、グランドレベル的に広い範囲の周波数域全体の出力
変化による誤報を排除でき、また、低周波域の基準値よ
り低い第2の基準値を設けて、高周波域のレベルととも
に第2の基準値を越えることを確認し、音声に基づく悲
鳴であることを検出してもよい。その結果、高周波域の
みに対応するノイズによる誤報を排除できる。
【0012】そして、悲鳴を認識した判別装置4は、異
常事態を報知するために、ブザー5による鳴動や公衆回
線や無線信号を用いた遠隔移報出力など、設定された警
報出力を行う。
【0013】次に、図2は、図1同様、本発明を利用し
た悲鳴検知装置の第2の実施形態である。
【0014】図において、1および2は図1同様にマイ
クおよびアンプ、3aおよび3bは図1の分離器3の代
わりに設けられ、アンプ2のより増幅された音声の所定
の周波数のみを通過させる低域通過フィルタおよび高域
通過フィルタ、4a、4bおよび4cは図1の判別装置
4の代わりに設けられ、低域通過フィルタ3aまたは高
域通過フィルタ3bを通過した周波数ごとの音量から後
述の実施例に基づいて悲鳴を判別する各比較器と、その
悲鳴を検知する出力状態から公衆回線等を用いて通報先
に遠隔移報出力を行うマトリックス回路が構成される警
報制御装置、5は図1同様のブザーである。これらの遠
隔移報やブザー等の通報および警報について任意に選択
できることは同様である。
【0015】次に、上記図2の悲鳴検知装置の動作につ
いては、図1と同様に、何らかの非常状態において悲鳴
が発せられると、マイク1がこれを拾い、アンプ2によ
って増幅された後低域通過フィルタ3aまたは高域通過
フィルタ3bを通過した周波数ごとの音量が、所定の基
準値の設定された各比較器4a、4bにより比較され
る。そして、警報制御装置4cにおいて、比較器4a、
4bの判別出力が高周波域側の基準値をその高周波域の
入力レベルが越えるとともに、低周波域側の基準値をそ
の低周波域の入力レベルが越えない出力状態のときに、
悲鳴であるとして遠隔移報出力やブザー5出力の警報出
力を行う。
【0016】また、低域通過フィルタ3aまたは高域通
過フィルタ3bの帯域以外に高周波域を高い方に越える
超高周波域や低周波域を低いほうに越える超低周波域な
ど通過フィルタおよび各比較器4a、4b以外の比較器
を用意してアンプ2出力を分岐入力してもよく、その結
果、グランドレベル的に広い範囲の周波数域全体の出力
変化による誤報を排除でき、また、比較器4aの低周波
域の基準値より低い第2の基準値の比較器を設けて、高
周波域のレベルとともに第2の基準値を越えることを確
認してもよい。その結果、高周波域のみに対応するノイ
ズによる誤報を排除できる。
【0017】上記の各悲鳴検知装置の使用例について説
明すると、例えば路地での犯罪検知に利用することがで
きる。すなわち、街路灯などに悲鳴検知装置を併設し、
痴漢やいわゆる引ったくりのような窃盗が行われたとき
に、被害者が出す悲鳴を検知する。このとき、悲鳴検知
装置の遠隔移報出力として、自動ダイヤルで公衆回線を
用い、最寄りの警察関係施設あるいは警察の中央センタ
に通報する通報装置を設け、その通報装置によって警察
に自動連絡することができる。そして、警察への通報と
ともに、ブザーを鳴動させて犯人を威圧してもよい。
【0018】また、工場のコンベア等の輸送または生産
機器の制御装置に組み込むこともできる。通常これらの
機器には安全装置が装備され、不具合の発生時に自動停
止するような制御装置が組み込まれていることが多い。
しかし、これらの機器の不具合を検知するセンサは、予
め予想される範囲でしかない。したがって、制御装置に
悲鳴検出装置を設置して、予期せぬ自己発生時に被害者
が出す悲鳴を検知する。このとき、悲鳴検知装置の遠隔
移報出力として、制御装置への停止出力を行って、その
停止出力によって不具合の機器を緊急停止させることが
できる。さらに、工場の機器以外のエレベータやエスカ
レータ等の移動機器の制御装置であってもよい。
【0019】 以上のように、上記実施形態では、通常
の音声に基づく第1の周波数幅の音量を検出する第1の
音量検出手段と、第1の周波数幅より高音域の悲鳴に基
づく第2の周波数幅の音量を検出する第2の音量検出手
段と、第1の音量検出手段の出力が第1のレベルを越え
ないとともに、第2の音量検出手段の出力が第2のレベ
ルを越えるときに異常事態と判別する異常判別手段と、
を有するものである。
【0020】
【実施例】通常の会話と悲鳴との違いを示すため、無響
室において男女各1名の被験者の通常会話および悲鳴を
録音し、各周波数におけるスペクトルを図3および図4
に示した。そして、通常の会話と悲鳴との比較として悲
鳴/会話の比を図5および図6に示した。
【0021】その結果から、通常の会話に比較して、悲
鳴では高周波域において音量が増加し、女性の場合は1
KHzを越える位置に、男性の場合は1KHzより少し
低い位置にピークが見られた。そして、図5および図6
からもよくわかるように、通常の会話において音量の大
きかった周波数域の音量が低下して、女性の場合は25
0Hz程度に、男性の場合は120Hz程度に低下のピ
ークが見られた。
【0022】 このような会話や悲鳴の周波数は個人差
が大きく、簡単にその周波数幅を決定することはできな
い。しかし、上記の結果からは、通常の音声に基づく周
波数としては100〜200Hz程度、悲鳴に基づく周
波数としては900〜1200Hz程度に設定すれば、
周波数域が十分に離れていて悲鳴を判別することが可能
である。このことから、通常の音声に基づく第1の周波
数幅と第1の周波数幅より高音域の悲鳴に基づく第2の
周波数幅において、第1の周波数幅の音量が低下すると
ともに、第2の周波数幅の音量が増加するときに悲鳴で
あるとして異常事態とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明を利用した第1の実施形態の構
成図。
【図2】図2は、図1同様、本発明を利用した第2の実
施形態の構成図。
【図3】図3は、男性の各周波数におけるスペクトル
図。
【図4】図4は、図3同様、女性の各周波数におけるス
ペクトル図。
【図5】図5は、各周波数における悲鳴/会話の比のス
ペクトル図。
【図6】図6は、図5同様、各周波数における悲鳴/会
話の比のスペクトル図。
【符号の説明】
1 マイク 2 アンプ 3 周波数分離器 4 判別装置 5 ブザー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−267897(JP,A) 特開 昭62−259982(JP,A) 実開 昭62−53286(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 13/00 - 15/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通常の音声に基づく第1の周波数幅と該
    第1の周波数幅より高音域の悲鳴に基づく第2の周波数
    幅において、前記第1の周波数幅の音量が低下するとと
    もに、前記第2の周波数幅の音量が増加するときに異常
    事態とすることを特徴とする悲鳴検知方法。
  2. 【請求項2】 通常の音声に基づく第1の周波数幅の音
    量を検出する第1の音量検出手段と、 前記第1の周波数幅より高音域の悲鳴に基づく第2の周
    波数幅の音量を検出する第2の音量検出手段と、 前記第1の音量検出手段の出力が第1のレベルを越えな
    いとともに、前記第2の音量検出手段の出力が第2のレ
    ベルを越えるときに異常事態と判別する異常判別手段
    と、 を有することを特徴とする悲鳴検知装置。
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