JP2001307238A - 防犯システム及び切削音検出方法 - Google Patents

防犯システム及び切削音検出方法

Info

Publication number
JP2001307238A
JP2001307238A JP2000127257A JP2000127257A JP2001307238A JP 2001307238 A JP2001307238 A JP 2001307238A JP 2000127257 A JP2000127257 A JP 2000127257A JP 2000127257 A JP2000127257 A JP 2000127257A JP 2001307238 A JP2001307238 A JP 2001307238A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting
sound
audio signal
signal
signal input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000127257A
Other languages
English (en)
Inventor
Mutsuo Tanaka
睦男 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SEKYURION NIJUYON KK
Original Assignee
SEKYURION NIJUYON KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SEKYURION NIJUYON KK filed Critical SEKYURION NIJUYON KK
Priority to JP2000127257A priority Critical patent/JP2001307238A/ja
Publication of JP2001307238A publication Critical patent/JP2001307238A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Burglar Alarm Systems (AREA)
  • Alarm Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 侵入者による窓ガラス等の切削を適切に検出
できる防犯システムを提供することである。 【解決手段】 集音マイク11は、サッシの施錠ハンド
ル近傍の音声を集音すると、音声信号に変換してフィル
タ回路12に供給する。フィルタ回路12は、所定の周
波数成分の音声信号のみを通過させる。増幅器13は、
フィルタ回路12を通過した音声信号を増幅して処理制
御部15に供給する。処理制御部15は、増幅器13か
ら供給される音声信号を所定時間サンプリングし、記憶
部14に記憶された切削信号パターンと比較する。そし
て、音声信号と切削信号パターンとが一致した場合に、
処理制御部15は、送信部16を介して切削検出信号を
通信ユニット2に発信する。通信ユニット2は、公衆電
話網3を介して監視センタ4と通信接続し、異常事態の
発生を通報する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、侵入者による窓
ガラス等の切削を適切に検出することのできる防犯シス
テム及び切削音検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】家屋や店舗等の施設に不法侵入しようと
する侵入者の存在を検出し、所定の監視センタに通報す
る防犯装置が知られている。このような防犯装置は、例
えば、赤外線センサや超音波センサ等を備え、これらの
赤外線センサ等を窓や玄関の近傍に配置することによ
り、侵入者の存在を検出する。具体的には、侵入者が屋
外から窓等に接近した場合、配置された赤外線センサ等
の発する赤外線を遮断又は反射させる。このため、赤外
線センサ等は、侵入者の存在を検出して異常信号を防犯
装置に供給する。そして、防犯装置は、アラーム音等を
発すると共に、監視センタに異常事態を通報する。
【0003】防犯装置から異常事態が通報された監視セ
ンタは、発生現場を特定して、警備員等を速やかに派遣
する。このため、侵入者の犯罪行為による被害をできる
だけ少なく抑えることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の防犯装置が備え
る赤外線センサ等は、一般に屋外に配置される場合が多
い。このため、赤外線センサ等は、猫等の小動物の接近
等を検出した際に、異常信号を防犯装置に供給してしま
う場合がある。この場合、防犯装置は、監視センタに誤
って異常事態を通報してしまうこととなる。すなわち、
赤外線センサ等が屋外に配置された防犯装置では、誤報
を発してしまう割合が高くなることが予想される。
【0005】また、赤外線センサ等が屋外に配置されて
いると、侵入者により容易に発見されてしまう。そのた
め、侵入者は、赤外線センサ等を回避して、他の経路
(赤外線センサ等が配置されていない窓等)から家屋内
に侵入しようと試みることとなる。すなわち、赤外線セ
ンサ等が発見されてしまうと、侵入者に回避されてしま
うため、防犯装置により侵入者の存在を検出できなくな
ることが予想される。
【0006】最近では、窓ガラスの破壊等を検出するこ
とのできる破壊検出センサを備えた防犯装置も知られて
いる。このような防犯システムは、屋内側の窓ガラスの
近傍に破壊検出センサを配置することにより、窓ガラス
を破壊して侵入してくる侵入者を検出する。破壊検出セ
ンサを備えた防犯装置は、破壊検出センサが一般に屋内
に配置されるため、発見されにくく赤外線センサ等を備
えた防犯装置に比べて侵入者に回避される割合を低くす
ることができる。しかしながら、店舗等の施設において
は、営業時間中に下見に訪れた侵入者により、破壊検出
センサが発見されてしまう場合がある。この場合、侵入
者は、破壊検出センサを回避して屋内に侵入することが
可能となる。
【0007】また、破壊検出センサには、所定以上の強
い衝撃を受けた際に、窓ガラスの破壊等を検出する種類
も多く存在する。この種の破壊検出センサは、ガラス切
り等により強い衝撃を与えることなく窓ガラスが切削さ
れ、ガラスの一部が取り除かれた場合に、窓ガラスの破
壊を検出することができない。このため、ガラス切り等
を使用して、窓ガラスを破壊する侵入者を検出できない
場合があった。
【0008】この発明は、上記実状に鑑みてなされたも
ので、侵入者による窓ガラス等の切削を適切に検出する
ことのできる防犯システム及び切削音検出方法を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の観点に係る防犯システムは、実験的
に求められた特定の切削音を示す切削信号パターンを予
め記憶する記憶手段と、監視対象の近傍に生じる音声を
集音し、音声信号に変換して入力する音声信号入力手段
と、前記音声信号入力手段により入力された音声信号と
前記記憶手段に記憶された切削信号パターンとを比較す
る比較手段と、前記比較手段による比較結果に従って、
前記音声信号入力手段により入力された音声信号が特定
の切削音であることを検出し、所定の検出信号を生成す
る検出手段と、前記検出手段が生成した検出信号に応答
して、異常事態の発生を示す情報を所定の監視センタに
送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】この発明によれば、記憶手段は、実験的に
求められた例えば、窓ガラスの切削音を示す切削信号パ
ターンを予め記憶する。音声信号入力手段は、監視対象
となる例えば、窓ガラスの近傍に生じる音声を集音し、
音声信号に変換して入力する。比較手段は、音声信号入
力手段により入力された音声信号と記憶手段に記憶され
た切削信号パターンとを比較する。検出手段は、比較手
段による比較結果に従って、音声信号入力手段により入
力された音声信号が窓ガラスの切削音であることを検出
し、所定の検出信号を生成する。送信手段は、検出手段
が生成した検出信号に応答して、異常事態の発生を示す
情報を所定の監視センタに送信する。この結果、侵入者
による窓ガラス等の切削を適切に検出することができ
る。
【0011】少なくとも前記記憶手段と、前記音声信号
入力手段と、前記比較手段と、前記検出手段とが、監視
対象となる例えば、窓ガラスの窓枠内部に埋設され、窓
ガラスの切削音を検出するセンサを構成してもよい。こ
の場合、センサの存在を隠すと共に、侵入者による窓ガ
ラス等の切削を適切に検出することができる。
【0012】上記目的を達成するため、本発明の第2の
観点に係る防犯システムは、実験的に求められた窓ガラ
スの切削音を示す複数の切削信号パターンを予め記憶す
る記憶手段と、監視対象となる窓ガラスの近傍に生じる
音声を集音し、音声信号に変換して入力する音声信号入
力手段と、前記音声信号入力手段により入力された音声
信号の内、所定の周波数成分の音声信号を通過させるフ
ィルタ手段と、前記フィルタ手段を通過した音声信号を
所定の時間サンプリングするサンプリング手段と、前記
サンプリング手段によりサンプリングされた音声信号と
前記記憶手段に記憶された切削信号パターンとを比較す
る比較手段と、前記比較手段による比較結果に従って、
前記音声信号入力手段により入力された音声信号が窓ガ
ラスの切削音であることを検出し、所定の検出信号を生
成する検出手段と、前記検出手段が生成した検出信号に
応答して、異常事態の発生を示す情報を所定の監視セン
タに送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0013】この発明によれば、記憶手段は、実験的に
求められた例えば、ガラス切りを使用した窓ガラスの切
削音を示す複数の切削信号パターンを予め記憶する。音
声信号入力手段は、監視対象となる窓ガラスの近傍に生
じる音声を集音し、音声信号に変換して入力する。フィ
ルタ手段は、音声信号入力手段により入力された音声信
号の内、所定の周波数成分の音声信号を通過させる。サ
ンプリング手段は、フィルタ手段を通過した音声信号を
所定の時間サンプリングする。比較手段は、サンプリン
グ手段によりサンプリングされた音声信号と記憶手段に
記憶された切削信号パターンとを比較する。検出手段
は、比較手段による比較結果に従って、音声信号入力手
段により入力された音声信号が窓ガラスの切削音である
ことを検出し、所定の検出信号を生成する。送信手段
は、検出手段が生成した検出信号に応答して、異常事態
の発生を示す情報を所定の監視センタに送信する。この
結果、侵入者による窓ガラス等の切削を適切に検出する
ことができる。
【0014】少なくとも前記記憶手段と、前記音声信号
入力手段と、前記フィルタ手段と、前記サンプリング手
段と、前記比較手段と、前記検出手段とが、監視対象と
なる窓ガラスの窓枠内部に埋設され、窓ガラスの切削音
を検出するセンサを構成してもよい。この場合、センサ
の存在を隠すと共に、侵入者による窓ガラス等の切削を
適切に検出することができる。
【0015】上記目的を達成するため、本発明の第3の
観点に係る切削音検出方法は、監視対象の近傍に生じる
音声を集音し、音声信号に変換して入力する音声信号入
力ステップと、前記音声信号入力ステップにて入力され
た音声信号と予め実験的に求められた特定の切削音を示
す切削信号パターンとを比較する比較ステップと、前記
比較ステップにて比較された結果に従って、前記音声信
号入力ステップにて入力された音声信号が特定の切削音
であることを検出し、所定の検出信号を生成する検出ス
テップと、を備えることを特徴とする。
【0016】この発明によれば、音声信号入力ステップ
は、監視対象となる例えば、窓ガラスの近傍に生じる音
声を集音し、音声信号に変換して入力する。比較ステッ
プは、音声信号入力ステップにて入力された音声信号と
予め実験的に求められた例えば、窓ガラスの切削音を示
す切削信号パターンとを比較する。検出ステップは、比
較ステップにて比較された結果に従って、音声信号入力
ステップにて入力された音声信号が窓ガラスの切削音で
あることを検出し、所定の検出信号を生成する。この結
果、侵入者による窓ガラス等の切削を適切に検出するこ
とができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態にかかる防犯
システムについて、以下図面を参照して説明する。
【0018】図1は、この発明の実施の形態に適用され
る防犯システムの一例を示すブロック図である。この防
犯システムは、ガラス切削音センサ1と、通信ユニット
2と、監視センタ4とから構成される。なお、通信ユニ
ット2と監視センタ4とは、公衆電話網3を介して接続
されている。
【0019】ガラス切削音センサ1は、集音マイク11
と、フィルタ回路12と、増幅器13と、記憶部14
と、処理制御部15と、送信部16とから構成される。
このガラス切削音センサ1は、例えば、図2(a)に示
すような施錠ハンドル51等を備えた監視対象となるサ
ッシ50内部に配置される。具体的には、図2(b)に
示すように、施錠ハンドル51の近傍の窓枠52内部に
埋設される。
【0020】図1に戻って、集音マイク11は、コンデ
ンサマイク等からなり、窓枠52内部にて施錠ハンドル
51の近傍に生じた音声を集音する。集音マイク11
は、集音した音を音声信号(電気信号)に変換してフィ
ルタ回路12に供給する。
【0021】フィルタ回路12は、LCフィルタ等から
なり、予め定められた周波数成分の音声信号のみを通過
させる。具体的には、サッシ50のガラスを所定のガラ
ス切りにて切削した際に発する周波数成分を実験的に求
めておき、この実験的に求めた周波数成分の音声信号の
みを通過させる。
【0022】増幅器13は、オペアンプ等からなり、フ
ィルタ回路12を通過した波数成分の音声信号を所定の
レベルまで増幅させ、増幅させた音声信号を処理制御部
15に供給する。
【0023】記憶部14は、ROM(Read Only Memor
y)やEPROM(Erasable and Programmable ROM)等
からなり、予め実験的に求められた切削音を示す切削信
号パターンを記憶する。この切削信号パターンは、ガラ
ス切りにてガラスを切削する際に現れる特徴的な信号パ
ターンであり、切削速度及び切削荷重(ガラス切りを介
してガラスにかけられる荷重)等を所定数(所定の組み
合わせ分)変化させて得られた信号パターンである。
【0024】処理制御部15は、例えば、RAM(Rand
om Access Memory)等を備えたDSP(Digital Signal
Processor)からなり、増幅器13から供給される音声
信号を所定時間サンプリングし、記憶部14に記憶され
た切削信号パターンと比較する。すなわち、処理制御部
15は、集音マイク11にて集音した音声がサッシ50
のガラスを所定のガラス切りにて切削する音であるか否
かを判別する。サッシ50のガラスを切削する音である
と判別した場合、処理制御部15は、送信部16を介し
て通信ユニット2に切削音検出信号を発信する。
【0025】送信部16は、例えば、赤外線発信回路や
小電力電波発信回路等からなり、処理制御部15に制御
され、通信ユニット2に向けて切削音検出信号を赤外線
等により送信する。
【0026】上記の構成からなるガラス切削音センサ1
は、上述したようにサッシ50の窓枠52内に埋設され
るため、侵入者に発見されることがない。例えば、図3
に示すように、屋外からもガラス切削音センサ1の存在
が明らかとならない。そのため、侵入者は、ガラス切削
音センサ1を回避することができなくなる。そして、侵
入者が、例えば、図3に示す箇所kをガラス切りにて切
削すると、ガラス切削音センサ1は、この切削音を適切
に検出することができる。なお、図1には、1つのガラ
ス切削音センサ1だけを示しているが、実際には、複数
のガラス切削音センサ1を含んで防犯システムが構成さ
れる。すなわち、各ガラス切削音センサ1は、監視対象
となるサッシ50の窓枠52内に埋設される。そして、
何れかのガラス切削音センサ1により侵入者が検出され
ると、通信ユニット2を介して監視センタ4に異常事態
の発生が通報される。
【0027】通信ユニット2は、通信モデム等からな
り、ガラス切削音センサ1から所定の距離内の屋内に配
置される。なお、通信ユニット2は、送信部16から赤
外線等にて送信される切削音検出信号を受信することの
できる受信部や、監視センタ4の電話番号等を記憶する
記憶部を備えている。通信ユニット2は、ガラス切削音
センサ1の送信部16から切削音検出信号が送られる
と、自己の記憶部に記憶された電話番号にダイヤルし、
公衆電話網3を介して監視センタ4と通信接続する。そ
して、通信ユニット2は、ガラス切削音センサ1等が配
置された施設のID等を含む施設情報及び、異常事態の
発生を示す通報メッセージを監視センタ4に送信する。
【0028】公衆電話網3は、電気通信事業者が保有す
る一般の電話回線網等であり、通信ユニット2と監視セ
ンタ4とを有線にて接続する。
【0029】監視センタ4は、例えば、通信装置や表示
装置を備えた所定のホストコンピュータシステム等から
なり、警備員を有する所定の警備会社に設置される。監
視センタ4は、通信ユニット2から異常事態の発生が通
報されると、自己の表示装置に通信ユニット2から送ら
れた施設情報及び通報メッセージ等を表示すると共に、
直ちに警備員を通報のあった施設等に派遣する。
【0030】以下、この発明の実施の形態に係る防犯シ
ステムの動作について図面を参照して説明する。
【0031】図4は、処理制御部16等が行う異常事態
通報処理を説明するためのフローチャートである。図4
に示す異常事態通報処理は、記憶部14内に所定の切削
信号パターンが記憶された状態で、例えば、ガラス切削
センサ1に電池からの電力が供給された後に開始され
る。
【0032】まず、処理制御部15は、音声信号が入力
されるまで処理を待機する(ステップS11)。すなわ
ち、処理制御部15は、集音マイク11にて音声が集音
され、フィルタ回路12を通過した周波数成分の音声信
号が増幅器13を介して入力されるまで、以降の処理を
待機する。
【0033】そして、特定の周波数成分の音声信号が入
力されると、処理制御部15は、一定時間、増幅器13
から送られる音声信号をサンプリングする(ステップS
12)。すなわち、処理制御部15は、検査対象となる
音声信号を必要な時間だけサンプリングし、自己が備え
るRAM内に一時的に記憶する。
【0034】処理制御部15は、サンプリングした音声
信号と、記憶部14に記憶している切削信号パターンと
を比較する(ステップS13)。なお、処理制御部15
は、サンプリングした音声信号と記憶部14の切削信号
パターンとの完全一致を比較するだけでなく、サンプリ
ングした音声信号中に記憶部14の切削信号パターンが
含まれるか(一部一致)等も比較する。処理制御部15
は、サンプリングした音声信号と記憶部14の切削信号
パターンとが一致していないと判別した場合、ステップ
S11に処理を戻し、上述のステップS11〜S14の
処理を繰り返し実行する。
【0035】一方、音声信号と切削信号パターンとが一
致したと判別した場合、処理制御部15は、ガラス切り
によるサッシ50のガラスの切削音の検出を示す切削音
検出信号を生成し、通信ユニット2に向けて発信する
(ステップS15)。すなわち、処理制御部15は、生
成した切削音検出信号を送信部16を介して通信ユニッ
ト2に送信する。
【0036】通信ユニット2は、送信部16から送られ
る切削音検出信号を受信すると、監視センタ4に異常事
態の発生を通報する。すなわち、通信ユニット2は、自
己の備える記憶部に記憶された電話番号にダイヤルし、
施設情報及び通報メッセージを監視センタ4に送信する
ことにより、異常事態の通報を行う。
【0037】このように、ガラス切削音センサ1がサッ
シ50の窓枠52内に埋設されているため、侵入者は、
ガラス切削音センサ1を発見できない。例えば、綿密な
計画を立てる侵入者が、店舗等の施設を営業中に下見に
訪れ、屋内からサッシ50等を視察したとしても、ガラ
ス切削音センサ1を発見できない。そのため、侵入者
は、ガラス切削音センサ1を回避することができなくな
る。そして、ガラス切りを用いた侵入者によりサッシ5
0のガラスが切削されると、ガラス切削音センサ1は、
その切削音を適切に検出し、通信ユニット2に向けて切
削音検出信号を発信する。切削音検出信号を受信した通
信ユニット2は、直ちに、異常事態の発生を監視センタ
4に通報する。この結果、センサの存在を隠すと共に、
侵入者による窓ガラス等の切削を適切に検出することが
できる。
【0038】上記の実施の形態では、サッシ50のガラ
スの切削音を集音マイク11にて集音したが、切削音の
取得手法は、任意である。例えば、圧電素子により、ガ
ラスの振動を得て、切削音を取得してもよい。また、上
記の実施の形態では、通信ユニット2が有線による公衆
電話網3を介して、監視センタ4に異常事態の発生を通
報したが、監視センタ4への異常事態の通報手法は、任
意である。例えば、携帯電話等を使用して無線により監
視センタ4に異常事態の発生を通報してもよい。以下、
このような防犯システムについて、図5を参照して説明
する。
【0039】図5は、この発明の他の実施の形態に適用
される防犯システムの一例を示すブロック図である。図
5に示す防犯システムは、ガラス切削音センサ6と、監
視センタ4とが移動体通信網7を介して接続されて構成
される。
【0040】ガラス切削音センサ6は、図1に示す防犯
システムと異なり、集音マイク11の代わりに圧電素子
61を備え、また、送信部62の代わりに移動体通信ユ
ニット62を備える。なお、図5中のフィルタ回路12
〜処理制御部15の構成は、図1に示す防犯システムと
同じ構成である。また、ガラス切削音センサ6も、図2
(b)に示すガラス切削音センサ1と同様に、サッシ5
0の窓枠52内に埋設される。
【0041】圧電素子61は、接触したサッシ50のガ
ラスの振動を得て、振動に応じた電気信号(音声信号)
を生成して、フィルタ回路12に供給する。
【0042】移動体通信ユニット62は、携帯電話用の
カードモデム等からなり、処理制御部15に制御され、
移動体通信網7を介して監視センタ4と通信接続する。
そして、移動体通信ユニット62は、ガラス切削音セン
サ6が配置された施設のID等を含む施設情報及び、異
常事態の発生を示す通報メッセージを監視センタ4に送
信する。
【0043】移動体通信網7は、セルラ方式等を採用す
る移動体通信事業者が保有する無線通信網であり、電波
基地局等を介してガラス切削音センサ6(移動体通信ユ
ニット62)と監視センタ4とを無線にて接続する。
【0044】図5に示す防犯システムにおいても、ガラ
ス切削音センサ6がサッシ50の窓枠52内に埋設され
ているため、侵入者は、ガラス切削音センサ6を発見で
きず、ガラス切削音センサ6を回避することができなく
なる。そして、ガラス切りを用いた侵入者によりサッシ
50のガラスが切削されると、ガラス切削音センサ6
は、その切削音を適切に検出し、移動体通信ユニット6
2を介して、異常事態の発生を監視センタ4に通報す
る。この結果、センサの存在を隠すと共に、侵入者によ
る窓ガラス等の切削を適切に検出することができる。
【0045】上記の実施の形態における処理制御部15
は、ガラス切削音のみを検出したが、併せてガラスの破
壊音を併せて検出してもよい。例えば、ガラス切削セン
サ1,6は、切削信号パターンの他に、予め実験的に求
められた破壊信号パターンを記憶部14に記憶する。な
お破壊信号パターンは、鈍器等にてガラスを破壊する際
に現れる特徴的な信号パターンである。そして、処理制
御部15は、増幅器13を介して音声信号を入力する
と、音声信号と切削信号パターンとの一致、及び、音声
信号と破壊信号パターンとの一致を判別する。何れかの
一致を判別した場合、処理制御部15は、通信ユニット
2(移動体通信ユニット62)を介して監視センタ4に
異常事態の発生を通報する。この場合も、センサの存在
を隠すと共に、侵入者による窓ガラス等の切削及び破壊
を適切に検出することができる。
【0046】上記の実施の形態では、家屋等の施設の窓
枠(サッシ50の窓枠52)内部にガラス切削音センタ
1,6を埋設した場合について説明したが、ガラス切削
音センタ1等の設置対象は、施設等に限られず任意であ
る。例えば、車両等の窓枠等にガラス切削音センタ1等
を埋設しても、上記と同様の効果が得られる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
侵入者による窓ガラス等の切削を適切に検出することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る防犯システムの構成
の一例を示すブロック図である。
【図2】(a)がガラス切削音センサの設置対象となる
サッシの一例を示す模式図であり、(b)が窓枠内に配
置されたガラス切削音センサを説明するための模式図で
ある。
【図3】ガラス切削音センサが埋設されたサッシを屋外
から見た様子を説明するための模式図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る異常事態通報処理を
説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の他の実施の形態に係る防犯システムの
構成の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1、6 ガラス切削音センサ 2 通信ユニット 3 公衆電話網 4 監視センタ 7 移動体通信網 11 集音マイク 12 フィルタ回路 13 増幅器 14 記憶部 15 処理制御部 16 送信部 50 サッシ 51 施錠ハンドル 52 窓枠 61 圧電素子 62 移動体通信ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04R 29/00 320 Fターム(参考) 5C084 AA03 AA07 AA16 BB04 CC08 DD02 DD79 5C087 AA02 BB12 BB21 BB74 DD03 DD24 EE08 FF01 FF04 GG08 GG20 GG66 GG83 5D015 AA06 HH13 KK01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】実験的に求められた特定の切削音を示す切
    削信号パターンを予め記憶する記憶手段と、 監視対象の近傍に生じる音声を集音し、音声信号に変換
    して入力する音声信号入力手段と、 前記音声信号入力手段により入力された音声信号と前記
    記憶手段に記憶された切削信号パターンとを比較する比
    較手段と、 前記比較手段による比較結果に従って、前記音声信号入
    力手段により入力された音声信号が特定の切削音である
    ことを検出し、所定の検出信号を生成する検出手段と、 前記検出手段が生成した検出信号に応答して、異常事態
    の発生を示す情報を所定の監視センタに送信する送信手
    段と、 を備えることを特徴とする防犯システム。
  2. 【請求項2】少なくとも前記記憶手段と、前記音声信号
    入力手段と、前記比較手段と、前記検出手段とが、監視
    対象を形成する筐体内部に埋設され、特定の切削音を検
    出するセンサを構成する、 ことを特徴とする請求項1に記載の防犯システム。
  3. 【請求項3】実験的に求められた窓ガラスの切削音を示
    す複数の切削信号パターンを予め記憶する記憶手段と、 監視対象となる窓ガラスの近傍に生じる音声を集音し、
    音声信号に変換して入力する音声信号入力手段と、 前記音声信号入力手段により入力された音声信号の内、
    所定の周波数成分の音声信号を通過させるフィルタ手段
    と、 前記フィルタ手段を通過した音声信号を所定の時間サン
    プリングするサンプリング手段と、 前記サンプリング手段によりサンプリングされた音声信
    号と前記記憶手段に記憶された切削信号パターンとを比
    較する比較手段と、 前記比較手段による比較結果に従って、前記音声信号入
    力手段により入力された音声信号が窓ガラスの切削音で
    あることを検出し、所定の検出信号を生成する検出手段
    と、 前記検出手段が生成した検出信号に応答して、異常事態
    の発生を示す情報を所定の監視センタに送信する送信手
    段と、 を備えることを特徴とする防犯システム。
  4. 【請求項4】少なくとも前記記憶手段と、前記音声信号
    入力手段と、前記フィルタ手段と、前記サンプリング手
    段と、前記比較手段と、前記検出手段とが、監視対象と
    なる窓ガラスの窓枠内部に埋設され、窓ガラスの切削音
    を検出するセンサを構成する、 ことを特徴とする請求項3に記載の防犯システム。
  5. 【請求項5】監視対象の近傍に生じる音声を集音し、音
    声信号に変換して入力する音声信号入力ステップと、 前記音声信号入力ステップにて入力された音声信号と予
    め実験的に求められた特定の切削音を示す切削信号パタ
    ーンとを比較する比較ステップと、 前記比較ステップにて比較された結果に従って、前記音
    声信号入力ステップにて入力された音声信号が特定の切
    削音であることを検出し、所定の検出信号を生成する検
    出ステップと、 を備えることを特徴とする切削音検出方法。
JP2000127257A 2000-04-27 2000-04-27 防犯システム及び切削音検出方法 Pending JP2001307238A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000127257A JP2001307238A (ja) 2000-04-27 2000-04-27 防犯システム及び切削音検出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000127257A JP2001307238A (ja) 2000-04-27 2000-04-27 防犯システム及び切削音検出方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001307238A true JP2001307238A (ja) 2001-11-02

Family

ID=18636884

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000127257A Pending JP2001307238A (ja) 2000-04-27 2000-04-27 防犯システム及び切削音検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001307238A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030064127A (ko) * 2002-01-26 2003-07-31 이헌상 도어 개폐 감지장치 및 감지방법
JP2005165693A (ja) * 2003-12-03 2005-06-23 Gastar Corp 防犯システム
JP2006243944A (ja) * 2005-03-01 2006-09-14 Toto Ltd 窓サッシ
JP2019149373A (ja) * 2019-03-18 2019-09-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 差込接続器、及びこれを用いた機器制御システム
US10455342B2 (en) 2013-06-05 2019-10-22 Samsung Electronics Co., Ltd. Sound event detecting apparatus and operation method thereof

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62197891A (ja) * 1986-02-25 1987-09-01 松下電工株式会社 ガラス破壊検知器
JPH07160954A (ja) * 1993-12-08 1995-06-23 Sharp Corp 防犯装置
JPH0877468A (ja) * 1994-09-08 1996-03-22 Ono Denki Kk 監視装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62197891A (ja) * 1986-02-25 1987-09-01 松下電工株式会社 ガラス破壊検知器
JPH07160954A (ja) * 1993-12-08 1995-06-23 Sharp Corp 防犯装置
JPH0877468A (ja) * 1994-09-08 1996-03-22 Ono Denki Kk 監視装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030064127A (ko) * 2002-01-26 2003-07-31 이헌상 도어 개폐 감지장치 및 감지방법
JP2005165693A (ja) * 2003-12-03 2005-06-23 Gastar Corp 防犯システム
JP2006243944A (ja) * 2005-03-01 2006-09-14 Toto Ltd 窓サッシ
US10455342B2 (en) 2013-06-05 2019-10-22 Samsung Electronics Co., Ltd. Sound event detecting apparatus and operation method thereof
JP2019149373A (ja) * 2019-03-18 2019-09-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 差込接続器、及びこれを用いた機器制御システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11688274B2 (en) System and method for alarm signaling during alarm system destruction
US8552863B2 (en) Integrated mobile identification system with intrusion system that detects intruder
US8248226B2 (en) System and method for monitoring security at a premises
US6215404B1 (en) Network audio-link fire alarm monitoring system and method
US7391315B2 (en) System and method for monitoring security at a plurality of premises
US8085147B2 (en) Security system including audio alarm detection
US20110102133A1 (en) Programmable security system with transmitter
US6175307B1 (en) Security system with audible link and two-way communication
WO2004109618A1 (ja) 機械警備システム、制御装置、リモート報知器、制御方法、ならびに制御プログラム、制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
US20100052903A1 (en) Voice recorder based position registration
JP2001307238A (ja) 防犯システム及び切削音検出方法
KR100343045B1 (ko) 인터넷을 이용한 방범 방법
CN201191433Y (zh) 安全综合报警系统
KR102132316B1 (ko) 비명감지기를 이용한 돌발침입범죄 대응 방범시스템과 오경보를 방지하는 방법
EP3621045B1 (en) Alarm system and method of operation
JP4492256B2 (ja) 防犯装置
KR200332862Y1 (ko) 사용자 단말기를 이용한 사무실 원격감시장치
KR20100068516A (ko) 출입자 경비시스템용 도청감지센서
JPH11185126A (ja) 自動販売機及び自動販売機システム
KR200278931Y1 (ko) 멀티톤 경보음을 적용한 댁내 무선 원격 감시장치
EP1313076A2 (en) Security device and intrusion alarm system
KR20090000004U (ko) 방범 순찰 기능이 내장된 디지털 전관 방송 시스템
KR20030075053A (ko) 멀티톤 경보음을 적용한 댁내 무선 원격 감시장치
JP2008243108A (ja) 所有物監視システム
UA64682A (en) Method of object protection

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100420

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100422

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100824