JP3503167B2 - プリント配線基板用長尺基材のスリット加工機 - Google Patents

プリント配線基板用長尺基材のスリット加工機

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JP3503167B2 JP34419893A JP34419893A JP3503167B2 JP 3503167 B2 JP3503167 B2 JP 3503167B2 JP 34419893 A JP34419893 A JP 34419893A JP 34419893 A JP34419893 A JP 34419893A JP 3503167 B2 JP3503167 B2 JP 3503167B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、プリント配線基板用長
尺基材のスリット加工機(以下、「スリット加工機」と
いう。)に関し、更に詳しく言えば、プリント配線基板
用長尺基材をその長手方向に、高い精度の下で、連続的
にスリット加工できるスリット加工機に関するものであ
る。 【0002】 【従来の技術】従来より、ICカードの製造等に用いら
れているプリント配線基板用長尺基材(以下、「長尺基
材」という。)は、ボンディングホール(以下、「ホー
ル」という。)の形成、導電パターンのエッチング、め
っき層の形成、電子部品の実装、モールド加工等の各工
程を経て、最終製品に加工されている。この長尺基材と
しては、プリント配線板1個分の幅(短手方向の幅)を
有するものが広く用いられてきたが、近年では上記各加
工工程の効率化のために、プリント配線板の複数個分の
幅を有するものも採用されている。例えば、図6に示す
様に、比較的幅の広い長尺基材Aに対して、その長手方
向に向かい6列のホール(以下、この様なホールの列を
「ホール列」という。)911、912、921、92
2、931及び932を連続形成したものを例示するこ
とができる。 【0003】そして、この様な幅広の長尺基材Aでは、
その各加工工程のうちの比較的最終工程に近い段階(例
えば、電子部品の実装工程の前等)で、各ボンディング
ホール列911、912毎、若しくはボンディングホー
ル列群(例えば、隣合う2つのホール列911及び91
2等により構成されるホール列群91、92、93毎)
に、スリット加工して分割されることが多い。このスリ
ット加工には、例えば、図26に示す様なスリット加工
機が、従来より用いられている。かかるスリット加工機
では、供給用ロール部材(予め、長尺基材が巻き込まれ
ている。)95より連続供給された長尺基材Aを、所定
のロール部材(ガイドローラ)961、962に掛け渡
しながら、スリット処理部(スリッター部)97まで搬
送し、そこに配置された図4に示す様なスリット刃3
1、32を用いて、図5(但し、同図では、図4とは別
のスリット刃を用いている。)に示す様に各ボンディン
グホール列群91〜93毎等への分割が行われている
(ボンディングホール列911、912毎への分割も同
様である。)。そして、このスリット加工を精度良く行
うためには、上記スリット刃31等に対する長尺基材A
の送り方向及び送り位置を、十分に規制することが必要
となる。 【0004】しかしながら、上記従来のスリット加工機
では、スリット刃31等に向かって搬送されてくる長尺
基材Aの長手方向に向かう端面(以下、単に「端面」と
いう。)を機械的に検出して、上記送り方向及び送り位
置の規制を行ったとしても、長尺基材Aの短手方向に対
して、±100μm程度の誤差を生ずるのが実情であ
る。これに対して、近年の配線板(特に、チョプオンボ
ードと呼ばれるものを構成するもの)においては、非常
に小型且つ高密度化されており、外形加工の精度として
は±50μm以内であることが要求される。従って、上
記従来のスリット加工機では、この様な要求を満足させ
ることはできない。 【0005】この様な事情に鑑みて、本発明者らは、図
27に示す様なスリット加工機に関する提案を行った
(特願平4−29966号)。このスリット加工機で
は、同図に示す様に、供給用ロール部材951a、95
2aとスリット刃31、32との間に、所定のピンロー
ル部材962a、964aを案内装置(搬送部)として
配置し、同スリット刃31等に対する長尺基材Aの送り
方向及び送り位置を修正せんとするものである。また、
同出願においては、このピンロール部材962a等を搬
送されてくる長尺部材Aの短手方向側の位置ずれに対応
して適宜移動させることの提案も同時に行った。そし
て、これらの加工機によれば、上記従来の加工機に僅か
な改良を加えるだけで、同加工機を用いるよりも高精度
のスリット加工が可能である。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者らが提案した上記スリット加工機は、以下の点でやや
不十分である。即ち、図27に示す様に、上記スリット
加工機においては、上記長尺基材Aは、供給用ロール部
材951aからピンロール部材962a等に、十分にテ
ンションの掛けられた状態(引っ張った状態)で掛け渡
される。そして、この様な長尺基材Aのスプロケット孔
に、少々無理をしながら、上記ピンロール部材962a
のピンを挿入するため、長尺基材のずれの大きさ(特
に、この長尺基材Aが、供給用ロール部材95aに、大
きく蛇行して巻かれている場合)によっては、この挿入
を正確に行うことが困難な場合もある。この為、上記ピ
ンは、スプロケット孔の位置から若干ずれた状態で同孔
内に挿入されることも多い(この場合、ずれた分だけ、
ピンがスプロケット孔の周壁部を破損する)。そして、
この加工機を用いた場合には、上記従来の加工機を用い
た場合に比べて、遙かに加工精度が向上するものの、所
望の加工精度(上記「±50μm以内の誤差」)を常時
得ることは困難である。 【0007】本発明は、上記観点に鑑みてなされたもの
であり、長尺基材をその長手方向に、高い精度の下で、
連続的にスリット加工できるスリット加工機を提供する
ことを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明の長尺基材のスリ
ット加工機(以下、「スリット加工機」という。)は、
長手方向に向かう両端面側に沿って連続配置されたスプ
ロケット孔を備える長尺基材を所定の供給用ロール部材
に巻き込み、この巻き込まれた長尺基材を連続供給する
供給部と、該連続供給された長尺基材を、2つ以上の搬
送用ロール部材に順次掛け渡しながら、所定の搬送ライ
ンに沿って連続搬送する搬送部と、該連続搬送された長
尺基材をその長手方向に、所定のスリット刃により連続
的にスリット加工するスリット処理部と、を備え、上記
各搬送用ロール部材のうちで、上記連続供給された長尺
基材が最初に掛け渡される搬送用ロール部材は、周面部
が略平滑な第1搬送用ロール部材であり、これに次いで
同長尺基材が掛け渡される搬送用ロール部材は、周面部
上に上記スプロケット孔と略同ピッチで、同スプロケッ
ト孔に挿入可能なピンを多数配置した第2搬送用ロール
部材であり、上記連続供給された長尺基材を、上記供給
部と上記第1搬送用ロール部材との間、及び該第1搬送
用ロール部材と上記第2搬送用ロール部材との間を所定
の弛みを持った状態で搬送した後、該第2搬送用ロール
部材付近に到達した上記長尺基材の表面側を、同第2搬
送用ロール部材の近傍に配置された押圧用ロール部材の
周面部により押圧することにより、同長尺基材の上記ス
プロケット孔に、同第2搬送用ロール部材の上記ピンを
挿入しながら、同長尺基材の裏面側を同第2搬送用ロー
ル部材の周面部に密着させて、同長尺基材の上記スリッ
ト刃に対する送り方向及び送り位置の修正と、同長尺基
材の上記弛みの除去とを行った後に、同長尺基材を同第
2搬送用ロール部材以降の上記搬送ラインに沿って上記
スリット処理部まで搬送することを特徴とする。 【0009】 また、上記連続供給される長尺基材を長
手方向に向かって順次挿通可能な略トンネル形状の貫通
孔を有する案内部材を、上記搬送ライン上の上記第2搬
送用ロール部材の前方側に配置して、上記第1搬送用ロ
ール部材側より到達する長尺基材の同第2搬送用ロール
部材の周面部に当接する角度を適宜、調整してもよい。
に、上記同様の案内部材の幅を長尺基材の幅と略同じ
にすると共に、この案内部材を上記同様の位置に配置し
て、上記第1搬送用ロール部材側より到達する長尺基材
の上記第2搬送用ロール部材の周面部に当接するときの
短手方向のずれを調整してよい。 【0010】 また、上記連続供給される長尺基材を、
上記供給部と上記第1搬送用ロール部材との間で、下方
側に頂点が位置する略放物線の軌跡を描きながら搬送
し、且つ、該頂点の上限点及び下限点を所定の位置に定
めると共に、同頂点の該上限点への到達を探知して上記
供給用ロール部材からの上記長尺基材の供給速度を増加
させる第1巻き出し量調整手段と、同頂点の該下限点へ
の到達を探知して同供給用ロール部材からの該長尺基材
の供給速度を減少させる第2巻き出し量調整手段と、を
配置することにより、同頂点が該上限点と該下限点との
間に位置する様に制御し、上記供給部と上記第1搬送用
ロール部材との間、及び該第1搬送用ロール部材と上記
第2搬送用ロール部材との間における弛み状態を制御す
こともできる。 【0011】 また、スリット加工機は、上記と同様の
供給部と、搬送部と、スリット処理部と、を備え、上記
各搬送用ロール部材のうちで、少なくとも上記搬送ライ
ン上の上記スリット処理部の直前に位置する搬送用ロー
ル部材は、周面部上に上記スプロケット孔と略同ピッチ
で、同スプロケット孔に挿入可能なピンを多数配置した
ピンロール部材であり、このピンロール部材と上記スリ
ット刃とを、上記供給部側より到達する長尺基材の短手
方向のずれに応じて、同短手方向に一体で移動させ、上
記スプロケット孔に、上記ピンロール部材のピンを適宜
挿入し、上記スリット刃に対する該長尺基材の送り方向
及び送り位置を修正することを特徴とする。 【0012】 また、上記ピンロール部材及び上記スリ
ット刃の上記短手方向への移動を、上記搬送ライン上の
該ピンロール部材の近傍に配置され、該プリント配線板
用長尺基材の長手方向に向かう端面又は上記スプロケッ
ト孔の位置を光学的に探知する探知部と、これによって
探知された該端面又は該スプロケット孔の位置を判断す
る演算処理部と、この演算処理部からの信号を受けて上
記ピンロール部材及び上記スリット刃を移動させる駆動
手段により行ってもよい。 【0013】 また、スリット加工機は、上記と同様の
供給部と、搬送部と、スリット処理部と、を備え、上記
各搬送用ロール部材のうちで、少なくとも2つの搬送用
ロール部材は、周面部上に上記スプロケット孔と略同ピ
ッチで、同スプロケット孔に挿入可能なピンが多数配置
されていると共に、同各搬送用ロール部材の軸方向に向
かって所定の範囲内において並進可能な可動式ピンロー
ル部材であり、これらの可動式ピンロール部材を、上記
供給部側より到達する長尺基材の短手方向のずれに応じ
て同短手方向に個々に移動させ、上記スプロケット孔
に、上記ピンを適宜挿入し、上記スリット刃に対する該
長尺基材の送り方向及び送り位置を修正することを特徴
とする。また、上記各可動式ピンロール部材の各軸方向
に並進する範囲を、上記搬送ラインの上記スリット処理
部に近い部分に配置されるものほど、小さいすることが
好ましい。 【0014】 また、スリット加工機は、上記と同様の
供給部と、搬送部と、スリット処理部と、を備え、上記
供給用ロール部材を、これに巻き込まれた上記長尺基材
の巻きむらに応じて、該長尺基材の短手方向に適宜移動
させることにより、同長尺基材の巻きだし方向及び巻き
だし位置を一定にして、上記スリット刃に対する該長尺
基材の送り方向及び送り位置を一定にすることを特徴と
する。また、上記供給用ロール部材の上記移動を、上記
長尺基材の長手方向に向かう端面又は上記スプロケット
孔の位置を光学的に探知する探知部と、これによって探
知された該端面又は該スプロケット孔の位置が正しいか
否かを判断する演算処理部と、この演算処理部からの信
号を受けて、上記搬送用ロール部材を移動させる駆動手
段により行ってもよい。 【0015】 また、スリット加工機は、上記と同様の
供給部と、搬送部と、スリット処理部と、を備え、上記
各搬送用ロール部材のうちで、少なくとも2つの搬送用
ロール部材の周面部上には、上記スプロケット孔と略同
ピッチで、同スプロケット孔に挿入可能なピンをそれぞ
れ多数配置すると共に、同スプロケット孔の上記長尺基
材の長手方向に向かう端面側の壁面部と、これらのピン
の同壁面部寄りの側面部と、の間隔を、上記搬送ライン
上のより後方側に位置する搬送用ロール部材に配置され
たピンほど、小さくすることにより、同各搬送用ロール
部材に到達する上記長尺基材の短手方向のずれを、同搬
送ライン上の前方側の搬送用ロール部材より、同搬送ラ
イン上の後方側に位置する搬送用ロール部材に向かって
段階的に修正しながら、上記スプロケット孔への同各ピ
ンを適宜挿入を行って、上記スリット刃に対する該長尺
基材の送り方向及び送り位置を修正することを特徴とす
る。 【0016】 また、上記各ピンの上記長尺基材の短手
方向に沿った最大幅を、上記搬送ライン上のより後方側
に位置する搬送用ロール部材に配置されたものほど、大
きなものとしたり、上記各ピンの上記長尺基材の短手方
向に沿った配置位置を、上記搬送ライン上のより後方側
に位置する搬送用ロール部材に配置されたものほど、同
長尺基材の長手方向に向かう端面寄りにすること等によ
り、上記間隔の調整を行うことができる。 【0017】 尚、上記各ピンの上記「最大幅」を規制
するのは、上記「ピン」の形状を、上記スプロケット孔
への挿入を容易にするため、先端側が尖っていて、根本
側(ピンロールの周面に近い側)の幅を広くすることが
多いからである。そして、この場合には、この幅の広い
部分を基準にする必要があるからである。尚、上記ピン
の上記基材の長手方向の「最大幅」についても、上記短
手方向と共に同様な規制を行ってもよい。 【0018】 また、スリット加工機は、上記と同様の
供給部と、搬送部と、スリット処理部と、を備え、上記
各搬送用ロール部材のうちで、少なくとも1つの搬送用
ロール部材を略ロール状の基体部と、該基体部の両端面
側に同基体部の外側に向かって付勢された状態で配置さ
れ、同搬送用ロール部材の周面部に相当する部分に、上
記スプロケット孔と略同ピッチで、同スプロケット孔よ
りもサイズの小さなピンを多数周設配置する鎖歯車状部
と、により構成し、これらの搬送用ロール部材に到達し
た上記長尺基材の上記スプロケット孔に、同ピンを適宜
挿入すると共に、同ピンが該スプロケット孔を、上記長
尺基材の長手方向に向かう端面側に押圧して、同プリン
ト配線板用長尺基材の位置ずれを修正することにより、
上記スリット刃に対する該長尺基材の送り方向及び送り
位置を修正することを特徴とする。 【0019】 また、スリット加工機は、上記と同様の
供給部と、搬送部と、スリット処理部と、を備え、上記
スリット刃を通過する上記長尺基材の上方側若しくは下
方側であって、且つ、同スリット刃の両脇側に、同長尺
基材の各列のスプロケット孔と略同ピッチで、同各列の
スプロケット孔よりもサイズの小さいピンを周面部に多
数周設配置したピンロール部材を、同長尺基材の長手方
向に向かう各端面側に向かって付勢した状態で、それぞ
れ配置し、上記スリット刃に到達した同長尺基材の上記
各列のスプロケット孔に、同各ピンを適宜挿入すると共
に、同各ピンが該各列のスプロケット孔を、上記長尺基
材の長手方向に向かう端面側に、それぞれ押圧して、上
記スリット加工の際の同長尺基材の位置ずれを修正する
ことを特徴とする。 【0020】 また、スリット加工機は、上記と同様の
供給部と、搬送部と、スリット処理部と、を備え、上記
各搬送用ロール部材のうちで、少なくとも1つの搬送用
ロール部材は、周面部上に上記スプロケット孔と略同ピ
ッチで、同スプロケット孔に挿入可能なピンが多数配置
され、且つ、同搬送用ロール部材の軸方向に沿った所定
の範囲内を並進移動できる略円筒状のロール基体部と、
該ロール基体部を回転可能な状態で支持するロール軸部
と、該並進移動したロール基体部を上記搬送ライン上の
予め定められた設定位置へ戻す方向に付勢する付勢部
と、を備えた戻り機構付ピンロール部材であり、上記ロ
ール基体部を、上記供給部側より到達するプリント配線
板用長尺基材の短手方向のずれに応じて同短手方向に適
宜、並進移動させ、上記スプロケット孔に、上記ピンを
適宜挿入した後に、同ロール基体部を上記付勢部の付勢
力により上記設定位置に戻し、上記スリット刃に対する
該プリント配線板用長尺基材の送り方向及び送り位置を
修正することを特徴とする。 【0021】上記「ロール基体部」は、単独で並進移動
するもの(例えば、上記ロール軸上を摺動可能なもの)
であっても、上記ロール軸部等と一体で並進移動するも
のであってもよい。尚、搬送されてくる長尺基材に、位
置ずれ等が生じていなければ、ロール基体部を並進移動
させるまでもなく、上記スプロケット孔と上記ピンの係
合が可能である。また、上記付勢部に配置され、上記付
勢(力)を与える手段は、特に問わず、例えば、コイル
状のバネ、板バネ、油圧装置等を用いた種々の手段を挙
げることができる。更に、並進移動の態様も特に問わ
ず、例えば、上記コイル状のバネを用いた場合には、上
記設定位置を原点として、ロール基体部が左右方向に単
振動(減衰振動である。)するものを挙げることができ
る。 【0022】 【作用】本発明のスリット加工機では、上記供給部より
連続供給された長尺基材を上記スリット処理部に搬送す
る2つ以上の搬送用ロール部材のうちで、この長尺基材
が最初に掛け渡されるものを周面部が略平滑な第1搬送
用ロール部材とし、これに次いで掛け渡されるものを周
面部上に上記スプロケット孔と略同ピッチで、同スプロ
ケット孔に挿入可能なピンを多数配置した第2搬送用ロ
ール部材とする。そして、この連続供給された長尺基材
は、上記供給部と上記第1搬送用ロール部材との間、及
び該第1搬送用ロール部材と上記第2搬送用ロール部材
との間を所定の弛みを持った状態で搬送される。更に、
この長尺基材が、上記第2搬送用ロール部材付近に到達
したときに、その表面側を同ロール部材の近傍に配置さ
れた押圧用ロール部材の周面部により押圧する。 【0023】この様に、第2搬送用ロール部材付近に到
達した長尺基材が弛んだ状態になっているため、押圧用
ロール部材の押圧で、同長尺基材のスプロケット孔と第
2搬送用ロール部材のピンとの係合が無理なく行えると
共に、同長尺基材の裏面側を第2搬送用ロール部材の周
面部に、しっかりと密着させることができる。この為、
第2搬送用ロール部材に搬送される長尺基材に、同基材
の短手方向のずれ等が生じていても、これを的確に修正
することができ、上記スリット刃に対する長尺基材の送
り方向及び送り位置を十分に修正することができる。ま
た、この修正と同時に、同長尺基材の上記弛みの除去が
行われ、同基材は第2搬送用ロール部材以降の上記搬送
ラインに沿って上記スリット処理部まで、十分なテンシ
ョンが掛けられた状態で搬送される。そして、この様に
して搬送された長尺基材は、適切にスリット加工され、
所望の加工精度(上記「±50μm以内の誤差」)を得
ることができる。 【0024】 また、長尺基材を長手方向に向かって順
次挿通可能な略トンネル形状の貫通孔を有する案内部材
を、上記搬送ライン上の第2搬送用ロール部材の前方側
に配置する。そして、上記第1搬送用ロール部材側より
到達する長尺基材の第2搬送用ロール部材の周面部に当
接する角度を適宜、調整する。また、上記同様の案内部
材の幅を長尺基材の幅と略同じにして、到達する長尺基
材の第2搬送用ロール部材の周面部に当接するときの短
手方向のずれを調整する。これらの案内部材を用いた場
合には、上記スプロケット孔及び上記ピンの係合を、一
層容易、且つ、正確に行うことができる。従って、これ
らの場合には、上記長尺基材の搬送速度を大きくして
も、所望のスリット加工精度を得ることが容易であるた
め、大量処理に特に適している。 【0025】 また、上記連続供給される長尺基材を、
上記供給部と上記第1搬送用ロール部材との間で、下方
側に頂点が位置する略放物線の軌跡を描きながら搬送す
る。そして、この頂点の上限点及び下限点を所定の位置
に定めると共に、同頂点の該上限点への到達を探知して
上記供給用ロール部材からの長尺基材の供給速度を増加
させる第1巻き出し量調整手段と、同頂点の該下限点へ
の到達を探知して同供給用ロール部材からの長尺基材の
供給速度を減少させる第2巻き出し量調整手段と、を配
置し、同頂点が該上限点と該下限点との間に位置する様
に制御する。この結果、上記第1搬送用ロール部材と上
記第2搬送用ロール部材との間等におけるを弛み量を適
正なものとし、上記スプロケット孔及び上記ピンの係合
等を、より一層的確に行うことができる。 【0026】 また、少なくとも上記搬送ライン上の上
記スリット処理部の直前に位置する搬送用ロール部材
を、周面部上にスプロケット孔に挿入可能なピンを多数
配置したピンロール部材とする。そして、このピンロー
ル部材と上記スリット刃とを、上記供給部側より到達す
る長尺基材の短手方向のずれに応じて、同短手方向に一
体で移動させる。この場合には、上記長尺基材が、十分
なテンションの掛けられた状態で、供給部からスリット
処理部に搬送され、且つ、同基材の短手方向に大きなず
れを生じていても、そのずれに同調させながら、上記ピ
ンロール部材及び上記スリット刃を一体にて移動させ
る。従って、上記スプロケット孔及び上記ピンの係合等
を、無理なく、的確に行うことができる。 【0027】 また、上記ピンロール部材等の移動を、
上記スプロケット孔の位置等を探知する所定の探知部
と、これにより探知された位置を判断する演算処理部
と、この演算処理部からの信号を受けて上記ピンロール
部材等を移動させる駆動手段により行うため、スリット
加工機の自動化が容易となる。 【0028】 また、搬送ラインを形成する各搬送用ロ
ール部材のうちで、少なくとも2つの搬送用ロール部材
は、所定のピンが多数配置されると共に、各々の軸方向
に向かって所定の範囲内において並進可能な可動式ピン
ロール部材とする。そして、これらのピンロール部材
を、供給部側より到達する長尺基材の短手方向のずれに
応じて同短手方向に個々に移動させる。この場合には、
長尺基材に十分なテンションが掛けられた状態で、その
短手方向に大きなずれを生じていても、複数の可動式ピ
ンロール部材が独自に同調しながら並進する。そして、
供給部に近いピンロール部材から、順次段階的に、無理
なく、そのずれを修正する。 【0029】 また、各可動式ピンロール部材の並進す
る範囲を上記搬送ラインの上記スリット処理部に近い部
分に配置されるものほど、小さくする。即ち、供給部に
近く、それ程ずれの修正されていない部分に配置される
ピンロール部材の並進する範囲を大きくすることによ
り、その部分における上記スプロケット孔及び上記ピン
の係合を無理なく行うことができる。同時に、供給部よ
りある程度離れ、ある程度ずれが修正された部分では、
ピンロールの並進する範囲を小さくしても上記係合を容
易に行うことができると共に、この様に並進範囲を小さ
くすることにより、長尺基材のしっかりとした位置ぎめ
を行いつつ、スリット刃への的確な搬送を行うことがで
きる。 【0030】 上記供給用ロール部材を、これに巻き込
まれた上記長尺基材の巻きむらに応じて、同基材の短手
方向に適宜移動させることにより、同基材の巻きだし方
向及び巻きだし位置を一定にする。この結果、上記スリ
ット刃に対する同基材の送り方向及び送り位置を一定に
することができる。また、上記供給用ロール部材の移動
を、上述と同様な探知部、演算処理部及び駆動手段によ
り行ため、スリット加工機の自動化が容易となる。 【0031】 また、搬送ラインを形成する各搬送用ロ
ール部材のうちで、少なくとも2つ搬送用ロール部材の
周面上に所定のピンを配置する。そして、長尺基材のス
プロケット孔の同長尺基材の長手方向に向かう端面側の
壁面部と、これらのピンの同壁面部寄りの側面部と、の
間隔を、上記搬送ライン上のより後方側に位置する搬送
用ロール部材に配置されたピンほど、小さくする。
た、上記同様に、供給部に近くずれの大きな部分では、
上記壁面部と上記側面部との間隔を大きくして、上記ス
プロケット孔及び上記ピンの係合を無理なく行うと共
に、ある程度ずれが修正された部分では、同間隔を小さ
くして、しっかりとした位置ぎめを行い、長尺基材のス
リット刃への搬送をより的確に行うものである。 【0032】 また、「間隔」の調整は、例えば、上
各ピンの上記長尺基材の短手方向に沿った最大幅を、上
記搬送ライン上のより後方側に位置する搬送用ロール部
材に配置されたものほど、大きなもにしたり、上記各ピ
ンの上記長尺基材の短手方向に沿った配置位置を、上記
搬送ライン上のより後方側に位置する搬送用ロール部材
に配置されたものほど、同基材の長手方向に向かう端面
寄りにする等の手法を用いて行うことができる。 【0033】 また、搬送ラインを形成する各搬送用ロ
ール部材のうちの少なくとも1つを略ロール状の基体部
と、その両端面側に配置されると共に、その外側に向か
って付勢され、同ロール部材の周面部に相当する部分に
所定のピンを多数周設配置できる鎖歯車状部と、により
構成する。そして、このロール部材のピンをそこに到達
した長尺基材のスプロケット孔に挿入すると、同ピンが
スプロケット孔を、長尺基材の長手方向に向かう端面側
に押圧する。従って、上記ピンの上記スプロケット孔へ
の挿入の容易化のために、両者間にある程度のクリアラ
ンスが存在しても、同ピンが同スプロケット孔の端面を
適宜押圧し、長尺基材をしっかりと固定できる。この結
果、このロール部材を通過させることにより、長尺基材
の位置ずれを適宜、修正することができる。 【0034】 また、上記スリット刃を通過する上記長
尺基材の下方側等で、且つ、同スリット刃の両脇側に、
同長尺基材の各列のスプロケット孔と略同ピッチで、同
各列のスプロケット孔よりもサイズの小さいピンを周面
部に多数周設配置したピンロール部材をそれぞれ配置す
る。そして、これのピンロール部材は、同長尺基材の長
手方向に向かう各端面側に向かって付勢されている。従
って、スリット加工の際の同長尺基材の位置決めを的確
に行うことができ、より一層加工精度を向上させること
ができる。 【0035】 また、上記各搬送用ロール部材のうち
で、少なくとも1つの搬送用ロール部材を、戻り機構付
ピンロール部材により構成する。そして、このロール部
材は、その軸方向に沿って並進移動できる略円筒状のロ
ール基体部と、これを回転可能な状態で支持するロール
軸部と、並進移動した上記ロール基体部を上記搬送ライ
ン上の所定の設定位置へ戻そうとする付勢部と、を備え
ている。この戻り機構付ピンロール部材では、搬送され
てくる位置ずれ等に応じて、上記ロール基体部が単独、
若しくは上記ロール軸と一体で、適宜、並進移動して、
上記スプロケット孔に上記ピンを無理なく挿入する。そ
して、このスプロケット孔及びピンの係合が行われた後
に、ロール基体部を上記付勢部の付勢力により上記設定
位置に戻すことにより、上記スリット刃に対する長尺基
材の送り方向等を、より一層確実に修正できる。 【0036】 【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 (1)実施例1 本実施例のスリット加工機は、図1に示す様に、供給部
1と、搬送部2と、スリット処理部3と、収納部4と、
を備えている。上記供給部1には、下方側に位置する第
1供給用ロール部材11と、上方側に位置する第2供給
用ロール部材12と、が配置されている。但し、この様
な2つのロール部材11、12を用いるのは、処理効率
の向上を図るため(一方のロール部材からの供給時に、
他方のロール部材への長尺基材Aの巻き込みを行い、該
一方のロール部材からの供給の終了後に、他方のロール
部材から供給を行いつつ、該一方のロール部材への長尺
基材Aの巻き込みを行って、連続的な供給を可能とする
ため)であり、配置する供給用ロール部材の数はこれに
限られるものではない。 【0037】上記搬送部2は、上記供給用ロール部材1
1(若しくは12)より連続供給される長尺基材の搬送
経路Lを形作る様に、所定の間隔をおいて配置された7
つの搬送用ロール部材211a、211b、212〜2
16と、押圧部22と、を備えている。これらの搬送用
ロール部材のうちで、上記供給部1に近い位置には、2
つの第1搬送用ロール部材211a、211bが上下に
配置されている。このうち、下方側に位置するロール部
材211aは、上記第1供給用ロール部材11より供給
される長尺基材Aが、上方側に位置するロール部材21
1bは上記第2供給用ロール部材12より供給される長
尺基材Aが、それぞれ最初に掛け渡されるものである。
そして、これらのロール部材211a、211bの長尺
基材の当接する周面部(以下、単に「周面部」とい
う。)は、略平滑である(以下、この様なロール部材を
「平滑ロール部材」という。)。 【0038】また、上記第1搬送用ロール部材211a
(若しくは211b)に次いで、長尺基材Aが掛け渡さ
れる第2搬送用ロール部材212の周面部上には、長尺
基材Aの両端面側に配置されたスプロケット孔(例え
ば、図6に示す長尺基材Aでは、スプロケット孔A12
22である。)と略同ピッチで、同スプロケット孔に挿
入可能なピンが多数配置されている(以下、この様なロ
ール部材を「ピンロール部材」という。)。 【0039】更に、このロール部材212に次いで、長
尺基材Aが掛け渡される位置には、第3搬送用ロール部
材(平滑ロール部材)213、第4搬送用ロール部材
(ピンロール部材)214がこの順で配置されている。
また、この第4搬送用ロール部材214の後方側で、上
記スリット処理部4に最も近い位置には、所定の隙間を
おき、周面部が相対向する第5及び6搬送用ロール部材
(いずれも平滑ロール部材)215、216が配置され
ている。 【0040】尚、上記各ロール部材211a、212等
の周面部の幅は、搬送される長尺基材Aの幅に応じて適
宜選択することが好ましい。また、上記ピンロール部材
(212及び214)に配置されるピンは、先を尖った
ものとし、且つ、周面部に近い部分の断面(即ち、最大
断面)を上記スプロケット孔よりやや小さめで、略同形
状とすることが好ましい。 【0041】また、押圧部22は、図2及び3に示す様
に、上記第2搬送用ロール部材212の近傍に配置され
ており、一端側221aを支点として移動可能なアーム
部221と、該アーム部221の他端側221bに回転
可能な状態で取着された押圧ロール部材(平滑ロール部
材)222により構成されている。このアーム部221
は、所定の弾性部材(板バネ、コイル、シリンダー機構
等)により、図2の矢印xの方向に向かって付勢されて
おり、これにより上記押圧ロール部材222の周面部
が、上記第2搬送用ロール部材212上に位置する長尺
基材Aの表面側を矢印yの方向に、常に押圧する構造に
なっている。また、押圧される基材Aの厚みに少々のば
らつきがあっても、同押圧ロール部材222は、それ
対応して矢印zの方向の往動して、同基材Aの表面側を
的確に押圧することができる。但し、同基材Aの厚み方
向の精度が高い場合や、押圧ロール部材222(特に、
周面部)を、基材Aの厚みの変化に適宜対応できる弾力
性のあるゴム等を材質とした場合等は、上記アーム部2
21を用いずに、上記押圧ロール部材222を上記第2
搬送用ロール部材212の近傍に直接配置してもよい。 【0042】上記スリット処理部3には、図4に示す様
な互いに交差する複数のスリット刃31、32(31
1、312、321〜323等)が配置されている。そ
して、このスリット刃に搬送されてくる長尺基材Aは、
その長手方向に連続的に剪断加工されて3分割される。
但し、このスリット刃311等の形状、配置数等は、本
実施に例示すもの(円筒状で、回転式のもの)に限ら
ず、例えば、図5に示す様に、搬送される長尺基材Aに
直交する様に配置されるスリット刃38(381〜38
4)を用いることもできる。上記収納部4は、上記スリ
ット加工された長尺基材の移動を行うロール部材(平滑
ロール部材)411〜415と、これらの基材を収納す
る巻取りロール部材421〜426と、を備えている。 【0043】次に、以上の様に構成されるスリット加工
機の使用例を説明する。本実施例では、図6に示す様な
比較的幅の広い長尺基材(幅;120mm、厚み;0.
1mm)Aのスリット加工を行った。この基材Aには、
その長手方向に3つのホール列群91〜93が配置され
ている。また、これらの各ホール列群91等は、それぞ
れ同基材の長手方向に向かい形成された2つのホール列
(911及び912、921及び922、931及び9
32)により構成されている。 【0044】そして、この長尺基材Aを上記第1供給用
ロール部材11(若しくは、第2供給用ロール部材1
2)に巻き込んだ後に、同ロール部材11より同長尺基
材を連続的に巻き出し、これを第1搬送用ロール部材2
11a(若しくは、211b)から、第6搬送用ロール
部材216まで順次掛け渡して、上記スリット処理部3
まで到達させる。その際、上記長尺基材Aは、上記第1
供給用ロール部材11と上記第1搬送用ロール部材21
1aとの間、及び該第1搬送用ロール部材211aと上
記第2搬送用ロール部材212との間を所定の弛みを持
った状態で搬送されいる。そして、この様にして搬送さ
れた長尺基材Aが、上記第2搬送用ロール部材212付
近に到達したときに、その表面側を上記押圧ロール部材
222の周面部により押圧する。このとき、第2搬送用
ロール部材212の周面部に取着されたピン212pが
正確に、上記長尺基材Aのスプロケット孔A11、A12
挿入される。 【0045】これは、長尺基材Aが弛んだ状態で搬送さ
れ、これを短手方向に移動させることが容易であるた
め、同基材Aを適宜押圧することにより、同基材Aの短
手方向の位置ずれ等を適宜修正しつつ、無理なくピン2
12pの挿入を行うことができたためである。そして、
この第2搬送用ロール部材212により、搬送方向、位
置等が修正されると共に、上記弛みの除去された長尺基
材は、第3〜6搬送用ロール部材213〜216を(テ
ンションの掛けられた状態で)通過しながら、スリット
刃311等に到達し、正確なスリット加工(上記「±5
0μm以内の誤差」)が行われる。 【0046】尚、上記長尺基材Aの上記第1搬送用ロー
ル部材211aと上記第2搬送用ロール部材212との
間等における弛み量を適切に制御すれば、本発明の目的
をより確実に達成することができる。この「弛み量」の
制御は、例えば、上記供給用ロール部材11(若しくは
12)からの長尺基材Aの供給量を調節することにより
行うことができる。例えば、図7に示す様に、同ロール
部材11(若しくは12)からの連続供給される長尺基
材Aを、同ロール部材11(若しくは12)と上記第1
搬送用ロール部材211a(211b)との間で、下方
側に頂点が位置する略放物線の軌跡を描きながら搬送
し、且つ、該頂点の上限点h及び下限点lを所定の位置
に定めると共に、同頂点を常にこれらの点h及びlの間
に位置する様に、長尺基材の供給量等を調節して、上記
「弛み量」の制御を行うことができる。 【0047】また、この場合には、同図に示す様に、該
上限点hの近傍に同点hを通過する光、赤外線等を発す
る投光器281と、この光等を受け取る受光器(図示を
省略する。)とからなる上限探知手段を配置すると共
に、該下限点lの近傍にも同様な投光器282と受光器
(図示を省略する。)とからなる下限探知手段を配置し
てもよい。そして、この上限探知手段が、上記頂点の上
限点への到達を探知した場合には、上記供給用ロール部
材11(若しくは12)の回転を速くする等して同基材
Aの供給量を多くし、一方上記上限探知手段が上記頂点
の下限点への到達を探知した場合には、上記ロール部材
11等の回転を遅くする等して同基材Aの供給量を少な
くして、上記「弛み量」を自動的に制御することができ
る。 【0048】また、上記搬送経路L上の上記第2搬送用
ロール部材212より後方側に配置される搬送用ロール
部材213等の数、種類(ピンロール部材であるか、平
滑ロール部材であるか)等は特に問わない。例えば、図
8に示す様に、第2搬送用ロール部材212の後方側
に、他の搬送用ロール部材を配置することなく、長尺基
材Aを、同ロール部材212より直接上記スリット処理
部3へ搬送することもできる(尚、同図は、第2供給用
ロール部材212を用いる場合を示している。)。 【0049】但し、図1に示すスリット加工機では、第
2搬送用ロール部材212の後方側に他のピンロール部
材214を配置して、上記長尺基材Aの位置ずれの修正
の万全を期している。従って、上記後方側の搬送用ロー
ル部材213等の配設を省略する場合には、図8の様に
スリット刃3にピンロール部材33を配置しておくこと
が好ましい。更に、配置される上記押圧部22の数は、
特に問わず、上記第2搬送用ロール部材212の近傍
に、2つ以上配置してもよいし、同ロール部材212の
後方側に位置する他のロール部材(例えば、214)等
の近傍に他の押圧部を配置してもよい。 【0050】また、図9に示す様な案内部材5を、上記
搬送ラインL上の上記第2搬送用ロール部材213の前
方側(例えば、図2の破線で描かれた矩形状の領域)に
配置することもできる。ここで示した案内部材5は、上
記長尺基材Aの断面よりも、やや大きめ矩形状断面
(幅;120.1mm、厚み;0.60mm)を有する
貫通孔(全長;100mm)51が設けられたものであ
る。そして、この部材5は、同貫通孔51が、上記搬送
ラインL上に位置する様に配置され、第1搬送用ロール
部材側211aより連続供給される長尺基材Aを、上記
第1及び2搬送用ロール部材間211a、212等にお
ける弛み状態を損なうことなく、その長手方向に向かっ
て順次挿通する構造になっている。 【0051】そして、この案内部材5を通過させること
により、長尺同基材Aの幅方向等への移動が拘束される
ため、同基材Aの上記第2搬送用ロール部材212の周
面部に当接する角度及び同部材212の周面部に当接す
るときの位置ずれ等を小さくし、本発明の目的をより有
効に達成することができる。但し、この部材5は、上記
「当接する角度」及び「当接するときの位置ずれ」のい
ずれか一方を修正するものであってもよい。 【0052】(2)実施例2 本実施例に示すスリット加工機は、以下の点で上記実施
例1のスリット加工機とは異なる。このスリット加工機
では、図10及び11に示す様に、供給用ロール部材1
1c、12cより供給された長尺基材Aに、十分なテン
ションを掛けた状態で、6つの搬送用ロール部材211
c(若しくは211d)、212c〜216cに掛け渡
しながら、スリット処理部3cにまで搬送するものであ
る。 【0053】このスリット加工機では、長尺基材Aの搬
送ラインL1 上の上記スリット処理部3cの直前に配置
される第5搬送用ロール部材215c(若しくは、第6
搬送用ロール部材216c)を、上記実施例で述べたも
のと同様のピンロール部材により構成している。また、
これらのロール部材215c、216cと、上記スリッ
ト処理部3cのスリット刃31c、32cとは、所定の
枠状部材61c、62cを用いて一体化され、上記供給
用ロール部材11a等側より搬送されてくる長尺部材A
の短手方向のずれに応じて、同短手方向に一体で移動す
る構造になっている。 【0054】本スリット加工機では、長尺基材Aに十分
なテンションの掛かり、且つ、短手方向等への大きなず
れを生じていても、そのずれ等に同調させながら、上記
ピンロール部材215c等及び上記スリット刃31c等
を一体で移動させ、上記スプロケット孔及びピンの係合
等を無理なく行うことができる。また、図10及び11
に示す場合には、上記ピンロール部材215c等の前方
側に、他のピンロール部材212c、214cが配置さ
れ、同ピンロール部材215cに到達する前に、ある程
度の修正がなされているため、上記係合をより的確に行
うことができる。 【0055】尚、上記ピンロール部材215c(216
c)及び上記スリット刃31c等の移動を、例えば、図
12に示す様な制御手段7cを用いて行うこともでき
る。この制御手段7cは、上記ピンロール部材215c
の前方側(後方側でもよい。)に配置され、そこに到達
する長尺基材Aの端面又は上記スプロケット孔A11等の
位置を光学的に探知する探知器71cと、この探知器7
1cからの信号と予め設定された数値との比較演算を行
う演算処理器72cと、を備えている。そして、この演
算処理器72cにより、長尺フィルムAの位置がずれて
いると判断された場合には、所定の信号が駆動手段73
cに送られ、これより上記ピンロール部材215c等及
び上記スリット刃31c等が移動し、上記係合を的確に
行うものである。この場合には、スリット加工機の自動
化が容易になる。 【0056】(3)実施例3 本実施例のスリット加工機は、図13及び14に示す様
なものであり、上記実施例2と同様に長尺基材Aの搬送
をテンションの掛けられた状態で行うものであるが、同
実施例とは、搬送用ロール部材及びスリット刃の作動状
態等が異なっている。このスリット加工機では、搬送ラ
インL2 を形成する搬送用ロール部材のうちの3つ(2
12e、213e及び214e)が、それらの各軸方向
に向かって、独自に並進可能な可動式のピンロール部材
である。このスリット加工機では、これらの可動式ピン
ロール部材212e、213e及び214eが、供給部
1e側より到達する長尺基材Aの短手方向のずれに応じ
て、個々に移動することができる。従って、上記長尺基
材Aに十分なテンションが掛けられ、且つ、大きくずれ
ていても、複数の可動式ピンロール部材が、独自に同調
しながら並進することができるため、この大きなずれを
段階的に、無理なく修正することができる。 【0057】尚、本実施例のスリット加工機では、上記
各可動式ピンロール部材の並進する範囲を、上記搬送ラ
インL2 のスリット処理部3eに近い部分に配置される
ものほど、小さくすることが好ましい。これは、それ程
ずれの修正されていない供給部1eに近くでは、ピンロ
ールの並進する範囲を大きくして、その部分における上
記スプロケット孔及び上記ピンの係合を容易にし、ある
程度ずれが修正された部分のピンロールの並進する範囲
を小さくしても長尺基材Aのスリット刃への搬送をより
的確に行うためである。また、本実施例において、いず
れの搬送用ロール部材を可動式ピンロール部材とするか
は特に問わず、更に可動式ピンロール部材は2つ以上配
置されている限り、その数も特に問わない。 【0058】(4)実施例4 本実施例のスリット加工機は、以下の点で実施例3と異
なる。即ち、本実施例のスリット加工機では、搬送用ロ
ール部材212f等を可動式にする代わりに、図15に
示す様に供給用ロール部材11f及び12fを、それら
の各軸方向に向かって並進可能としたものである。 【0059】このスリット加工機では、同図に示す様
に、上記供給用ロール部材11f(若しくは、12f)
に、巻き込まれた上記長尺基材Aに大きなむらを生じて
いても、そのまきむらに応じて、同ロール部材11f
(12f)を、同基材Aの短手方向に適宜移動させるこ
とができる。そして、同基材の巻きだし方向及び巻きだ
し位置を一定にして、スリット刃に対する同基材Aの送
り方向等の適正化を図ることができる。尚、本スリット
加工機においても、上記実施例2の変形例に述べた様な
制御手段(図12参照)を用いて、上記供給用ロール部
材11f及12fの移動を制御することもできる。 【0060】(5)実施例5 本実施例のスリット加工機は、上記実施例3と同様に搬
送用ロール部材のうちの3つを、ピンロール部材212
g、213g及び214gにしたものである。但し、こ
れらのピンロール部材212g等は、上記実施例3に示
す様な並進移動をせず固定型のものである。一方、これ
らのピンロール部材212g等は、以下の点で上記各実
施例で用いた各ピンロール部材と異なっている。 【0061】本実施例では、図16に示す様に、上記ピ
ンロール部材212g、213g及び214gの各周面
部に配置されたピン212p、213p及び214pの
大きさ〔特に、長尺基材Aの短手方向に向かう最大幅
(以下、単に「最大幅」という。)〕を、この順で段階
的に大きくしたものである。即ち、搬送される長尺基材
Aの各スプロケット孔A11(A12)の短手方向に向かう
幅が2.794mmであるのに対して、上記ピンロール
部材212gのピン212pの最大幅を2.70mm、
上記ピンロール部材213gのピン213pの最大幅を
2.73mm、上記ピンロール部材214gのピン21
4pの最大幅を2.76mmとしたものである。 【0062】本実施例のスリット加工機では、供給部に
近くずれの大きな部分では、ピンの最大幅を小さなもの
とし、スプロケット孔との係合を容易にすると共に、あ
る程度ずれが修正された部分では、ピンの最大幅を大き
くしてしっかりとした位置ぎめを行い、長尺基材Aのス
リット刃への搬送をより的確に行うことができる。尚、
本実施例のスリット加工機では、図17に示す様に、ス
プロケット孔A11(A12)の形状にあわせて、ピン21
2p、213p及び214pの形状を適宜変更すること
ができる。 【0063】また、本実施例の変形例として、図18に
示す様に、上記各ピン212p〜214pの配置位置
を、徐々に長尺基材Aの端面側に近づけたものを挙げる
ことができる。但し、この変形例に係わる各ピン212
p〜214pのサイズは、いずれも同一(上記最大幅;
2.70mm)であり、また、各スプロケット孔A
11(A12)のサイズは上記実施例の場合と同様(短手方
向の幅;2.794mm)である。この場合にも、上記
実施例と同様に、供給部に近くずれの大きな部分では、
スプロケット孔とピンとの間隔〔特に、スプロケット孔
の上記端面よりの壁面部A111(A112)と、これに対向
(若しくは、接する)するピンの側面部212q等の間
隔〕の間隔を大きくして、上記係合を容易にすると共
に、ある程度ずれが修正された部分では、この間隔を小
さくしてしっかりとした位置ぎめを行うことができる。 【0064】この様に、本実施例及び変形例において
は、スプロケット孔の長尺基材の端面側の周壁部〔図1
8のA111(A112)〕と、これに対向(若しくは、接す
る)するピンの側面部(図18の212q、213q、
214q)との間隔を、長尺基材Aの搬送ラインの後方
側に向かって、徐々に小さくするものである。そして、
この為の手法は、上記実施例、変形例で具体的に述べた
ものには限らない。また、実施例等に示したピンロール
部材の配置数は2以上であれば特に問わず、上記各ピン
ロール部材に配置されるピンの大きさ、上記間隔等の変
化の割合も特に問わない。 【0065】(6)実施例6 本実施例のスリット加工機は、上記実施例3と同様に搬
送用ロール部材のうちの3つを、ピンロール部材とした
ものであるが、これらのピンロール部材は、同実施例に
示す様な並進移動をせず固定型のものである。一方、こ
れらのピンロール部材のうちで、長尺基材Aの搬送ライ
ン上で、供給部に最も近いもの212jは、図19に示
す様に、略ロール状の基体部28jと、その両端面側に
所定のバネ281jの作用により外側に向かって付勢さ
れた状態で配置された鎖歯車状部29jにより構成され
ている。 【0066】この鎖歯車状部29jは、略円板状の板の
側面部に、搬送しようとする長尺基材Aのスプロケット
孔A11(A12)と略同ピッチで、同スプロケット孔A11
(A12)よりもサイズの小さなピン(根本部分で、縦横
とも約15μm小さい。)212pが多数周設配置され
ている。そして、これらのピン212pが、ピンロール
部材212jの周面部に突出し、上記各実施例のピンロ
ール部材のピンと同様に作用することになる。 【0067】本スリット加工機では、図20に示す様
に、長尺基材Aがピンロール部材212jの周面部に当
接し、且つ、上記ピン212pが上記スプロケット孔A
11(A12)に挿入されると、同ピン212pが、同孔A
11(A12)の端面(基材Aの長手方向に向かう端面)
を押圧する。この結果、長尺基材Aはしっかりと固定さ
れる。このスリット加工機では、上記ピン212pの上
記スプロケット孔A11等への挿入を容易にするために、
両者間にある程度のクリアランスが設けられていても、
長尺基材Aを適切に固定することができる。そして、こ
のロール部材212jを通過させることにより、長尺基
材Aの位置ずれを、無理なく、的確に修正することがで
きる。 【0068】尚、本実施例においては、上記鎖歯車状部
29jの上記付勢を図21に示す様なシリンダ機構28
2jを用いて行うことができる。この場合には、上記実
施例2の変形例に述べた様な制御手段(図12参照)を
用いて、このシリンダ機構282j、ひいては鎖歯車状
部29jの移動量を制御することもできる。また、本実
施例の他の変形例として図22に示すピンロール部材2
12kを用いたものを挙げることができる。このピンロ
ール部材212kは、その周面部に所定の摺動溝291
kを配置すると共に、同溝291k内に所定のバネ29
3kにより、付勢されたピン部材292kを配置したも
のである。そして、これらのピン部材292kが独立し
てピンロール部材212kの両端面側に移動して、上記
長尺基材Aの固定を行う構造となっている。 【0069】(6)実施例7 本実施例のスリット加工機は、図23に示す様に、上記
実施例6で用いた鎖歯車状部29jと略同様の形状、機
能を備える位置決め用ピンロール部材36m等をスリッ
ト処理部3mに配置したものである。このスリット加工
機では、図4に示すスリット刃のうちで、下方側の両端
に位置するもの321、323(但し、323は、図2
3に図示しない。)の側面部に、上記鎖歯車状部29j
と略同様のピンロール部材36m等(323にも取着さ
れている。)を、配置したものである。これのピンロー
ル部材36m等も、所定のバネ321m等の作用によ
り、上記スリット刃321、323から遠ざかろうとす
る状態に付勢されている。 【0070】このスリット加工機によれば、上記ロール
部材36m等に配置されたピン36pと上記スプロケッ
ト孔との間にある程度のクリアランスが存在しても、ま
た、同基材Aが位置ずれを生じたままスリット処理部3
mに搬送されてきても、長尺基材Aを、無理なく、適切
に固定することができる。従って、スリット加工の精度
をより、一層向上させることができる。尚、本実施例に
おいては、図4に示す様なスリット刃のうちで、下方側
に位置するもの321、323に、上記ロール部材36
m等を配置したが、上方側に位置するもの311等に配
置してもよい。また、上記ロール部材36m等を配置す
るスリット刃の種類、形状等も特に問わない。 【0071】(8)実施例8 本実施例のスリット加工機は、図1に示す様に配置され
た各搬送用ロール部材のうちの1つを、図24に示す様
なピンロール部材212nで置き換えたものである。こ
のピンロール部材212nは、同図に示す様に、略円筒
状のロール基体部25nと、この基体部25n内の中空
分部251nに挿入された固定軸部26nと、を備えて
いる。また、基体部25nは、上記固定軸部26nに、
所定のスライドベアリング271n、272nを用い
て、同軸部26n上での摺動と回転とが可能な状態で支
持されている。 【0072】更に、上記固定軸部26nの略中央寄りの
部分には、所定のコイルバネ28nが巻きこまれてい
る。また、このコイルバネ28nの一方の端部281n
は、上記中空分部251nに設けられたリング状溝部2
51n内に挿入され、他方の端部282nは所定の固定
具29nにより、上記固定軸部26nに装着されてい
る。尚、上記一方の端部281nは、上記リング状溝部
251n内で、摺動可能な状態となっている。そして、
上記基体部25nの左右への移動に伴い、上記コイルバ
ネ28nが伸縮するが、このとき同バネ28nが得る弾
性力により、基体部25nは移動する前の位置に戻ろう
とする構造になっている。尚、この様な一連の動作に際
して、上記基体部25nは回転可能となっている。一
方、上記固定軸部26nは、左右への移動、回転等をせ
ず、固定された状態になっている。 【0073】本実施例のスリット加工機では、上記ピン
ロール部材212nに搬送されてくる長尺基材Aに、位
置ずれが生じていないときは、上記基体部25nを移動
させることなくそのままの状態で、同基材Aのスプロケ
ット孔に、同ロール部材212nのピンを容易に挿入で
きる状態にしておく(図26の実線に示す様に、ロール
部材212nを配置する。)。そして、同基材Aに、位
置ずれが存在する場合には、それに応じて、上記基体部
25nが移動して、上記スプロケット孔及び上記ピンの
係合を行う(図26の二点鎖線に示す様に、基体部25
nが移動する。)。その後、この基体部25nは、上記
バネ28nに蓄えられた弾性力により、移動する前の位
置に戻る。この結果、本ロール部材212n上に位置す
る長尺基材Aは、スリット処理部側へ向かって、正しい
搬送ラインに沿って送りだされることとなり、スリット
加工の精度をより一層向上させることができる。 【0074】尚、上記基体部25nを付勢する手段は、
上記コイルバネ28nに限るものではない。また、上記
固定軸部26nの両端側(一端側でもよい。)に、弾性
部材(上記コイルバネ等)を取着して、上記ピンロール
部材212nと一体で移動するものとしてもよい。ま
た、上記の様な戻り機構付のロール部材により、例え
ば、図1に示す他の搬送用ロール部材を置換してもよ
く、また、この様な戻り機構付のロール部材の配置数も
特に問わない。更に、本実施例に示した様なロール部材
212nを、上記供給部やスリット処理部等に配置する
こともできる。 【0075】本発明においては、前記具体的実施例に示
すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内
で種々変更した実施例とすることができる。即ち、上記
実施例及び変形例に述べた各スリット加工機の特徴をあ
わせもつ、スリット加工機とすることもできる。 【0076】 【発明の効果】本発明のスリット加工機によれば、長尺
基材のスリット刃に対する送り方向及び送り位置を無理
なく、的確に修正できるため、同基材を高い精度の下
で、連続的にスリット加工することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】実施例1のスリット加工機の概略を示す側面図
である。 【図2】実施例1のスリット加工機において、押圧部の
装着状態を説明するための一部側面図である。 【図3】実施例1のスリット加工機において、押圧部の
作用を説明するための一部正面図である。 【図4】スリット刃の部分拡大断面図である。 【図5】図4とは別のスリット刃により、スリット加工
を行う状態を説明する斜視図である。 【図6】長尺基材の一部平面図である。 【図7】実施例1の変形例において弛み状態の制御方法
を示す側面図である。 【図8】実施例1の変形例に係わるスリット加工機の概
略を示す一部側面図である。 【図9】実施例1の変形例で用いた案内装置の縦断面図
である。 【図10】実施例2のスリット加工機の概略を示す一部
側面図である。 【図11】実施例2のスリット加工機において、各ロー
ル部材の配置及び作用を説明するための一部平面図であ
る。 【図12】実施例2の変形例において用いた制御手段の
概略構成を示す一部平面図である。 【図13】実施例3のスリット加工機の一部側面図であ
る。 【図14】実施例3のスリット加工機において、各ロー
ル部材の配置及び作用を説明するための一部平面図であ
る。 【図15】実施例4のスリット加工機において、各ロー
ル部材の配置及び作用を説明するための一部平面図であ
る。 【図16】実施例5のスリット加工機において、各ロー
ル部材に配置されたピンの幅を説明するための一部平面
図である。 【図17】実施例5の変形例に係わるスリット加工機の
一部平面図である。 【図18】実施例5の変形例に係わるスリット加工機の
一部平面図である。 【図19】実施例6のスリット加工機における第1搬送
用ロール部材の一部縦断面図である。 【図20】実施例6のスリット加工機に長尺基材を装着
した状態を示す一部平面図である。 【図21】実施例6の変形例に係わるスリット加工機に
おける第1搬送用ロール部材の一部縦断面図である。 【図22】実施例6の変形例に係わるスリット加工機に
おける第1搬送用ロール部材の一部縦断面図である。 【図23】実施例7スリット加工機におけるスリット処
理部の一部縦断面図である。 【図24】実施例8スリット加工機における第1搬送用
ロール部材の一部縦断面図である。 【図25】実施例8スリット加工機における第1搬送用
ロール部材の設置方法及び移動状態を説明するための平
面図である。 【図26】従来例に係わるスリット加工機の概略を示す
側面図である。 【図27】本発明者らが、以前出願した特許出願に係わ
るスリット加工機の概略を示す側面図である。 [図面の簡単な説明] 1;供給部、11;第1供給用ロール部材、12;第2
供給用ロール部材、2;搬送部、211a、211b、
212〜216;搬送用ロール部材、22;押圧部、2
21;アーム部、222;押圧ロール部材、3;スリッ
ト処理部、31、32、311、312、321〜32
3;スリット刃、4;収納部、5;案内部材、51;貫
通孔、61、62;枠状部材、212p〜214p;ピ
ン、28j;基体部、281j、;バネ、282j;シ
リンダ機構、29j;鎖歯車状部、291j;ピン、
A、A1 〜A3 ;長尺基材、A11、A12;スプロケット
孔、L;搬送経路、h;上限点、l;下限点、281、
282;投光器、212n;(戻り機構付)ピンロール
部材、212q、213q、214q;側面部、25
n;ロール基体部、26n;固定軸部、36m;(位置
決め用)ピンロール部材、A111(A112);壁面部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H05K 3/00 H05K 3/00 L (56)参考文献 特開 昭52−121407(JP,A) 特開 昭53−14034(JP,A) 特開 平4−107192(JP,A) 特開 昭50−106293(JP,A) 特開 平1−267247(JP,A) 特開 平3−82572(JP,A) 特開 平1−148599(JP,A) 特開 平1−203145(JP,A) 実開 平3−66949(JP,U) 実開 昭60−78455(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B26D 1/24 B26D 7/06 B65H 20/20 B65H 20/32 B65H 35/02 H05K 3/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 長手方向に向かう両端面側に沿って連続
    配置されたスプロケット孔を備えるプリント配線板用長
    尺基材を所定の供給用ロール部材に巻き込み、この巻き
    込まれたプリント配線板用長尺基材を連続供給する供給
    部と、該連続供給されたプリント配線板用長尺基材を、
    2つ以上の搬送用ロール部材に順次掛け渡しながら、所
    定の搬送ラインに沿って連続搬送する搬送部と、該連続
    搬送されたプリント配線板用長尺基材をその長手方向
    に、所定のスリット刃により連続的にスリット加工する
    スリット処理部と、を備え、 上記各搬送用ロール部材のうちで、上記連続供給された
    プリント配線板用長尺基材が最初に掛け渡される搬送用
    ロール部材は、周面部が略平滑な第1搬送用ロール部材
    であり、これに次いで同プリント配線板用長尺基材が掛
    け渡される搬送用ロール部材は、周面部上に上記スプロ
    ケット孔と略同ピッチで、同スプロケット孔に挿入可能
    なピンを多数配置した第2搬送用ロール部材であり、 上記連続供給されたプリント配線板用長尺基材を、上記
    供給部と上記第1搬送用ロール部材との間、及び該第1
    搬送用ロール部材と上記第2搬送用ロール部材との間を
    所定の弛みを持った状態で搬送した後、該第2搬送用ロ
    ール部材付近に到達した上記プリント配線板用長尺基材
    の表面側を、同第2搬送用ロール部材の近傍に配置され
    た押圧用ロール部材の周面部により押圧することによ
    り、同プリント配線板用長尺基材の上記スプロケット孔
    に、同第2搬送用ロール部材の上記ピンを挿入しなが
    ら、 同プリント配線板用長尺基材の裏面側を同第2搬送用ロ
    ール部材の周面部に密着させて、同プリント配線板用長
    尺基材の上記スリット刃に対する送り方向及び送り位置
    の修正と、同プリント配線板用長尺基材の上記弛みの除
    去とを行った後に、同プリント配線板用長尺基材を同第
    2搬送用ロール部材以降の上記搬送ラインに沿って上記
    スリット処理部まで搬送することを特徴とするプリント
    配線基板用長尺基材のスリット加工機。
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