JP3502512B2 - 電磁界直交形増幅管の陰極構造 - Google Patents
電磁界直交形増幅管の陰極構造Info
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- JP3502512B2 JP3502512B2 JP24720496A JP24720496A JP3502512B2 JP 3502512 B2 JP3502512 B2 JP 3502512B2 JP 24720496 A JP24720496 A JP 24720496A JP 24720496 A JP24720496 A JP 24720496A JP 3502512 B2 JP3502512 B2 JP 3502512B2
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- JP
- Japan
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- cathode
- wave circuit
- electromagnetic field
- field orthogonal
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- Electron Sources, Ion Sources (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スプリアス出力を
少なくした電磁界直交形増幅管(以下“CFA”と略
す)の陰極構造に関するものである。
少なくした電磁界直交形増幅管(以下“CFA”と略
す)の陰極構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、CFAの陰極はトリア(Th
O2 )や白金(Pt)が使用されており、形状は通常マ
グネトロンと同様の円筒形をしている。そして陰極のエ
ミッション特性は全面積に渡って均一なものが使用され
ている。エミッションはまず最初にRF入力によって励
起されたイオンが陰極面を叩き、ついで2次電子が放出
され瞬時に所望のエミッション量にビルトアップする。
そしてRF電界と磁界とDC電界との相互作用によって
電子は集群して、持っているポテンシャルエネルギーを
マイクロ波回路に与え、出力では大きな電力となる。そ
してマイクロ波回路にエネルギーを与えた電子の一部は
陽極に、又一部は陰極に衝突する。このようなサイクル
を繰り返しながらマイクロ波は増幅されていく。
O2 )や白金(Pt)が使用されており、形状は通常マ
グネトロンと同様の円筒形をしている。そして陰極のエ
ミッション特性は全面積に渡って均一なものが使用され
ている。エミッションはまず最初にRF入力によって励
起されたイオンが陰極面を叩き、ついで2次電子が放出
され瞬時に所望のエミッション量にビルトアップする。
そしてRF電界と磁界とDC電界との相互作用によって
電子は集群して、持っているポテンシャルエネルギーを
マイクロ波回路に与え、出力では大きな電力となる。そ
してマイクロ波回路にエネルギーを与えた電子の一部は
陽極に、又一部は陰極に衝突する。このようなサイクル
を繰り返しながらマイクロ波は増幅されていく。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような陰極全周
に渡って均一な陰極を具備する構造では出力部にて集群
した電子の一部が陰極に激しく衝突する際に過剰な電子
が発生し、これによって動作周波数近傍のノイズ源とな
ってしまうとともに、条件によっては過剰な電子によっ
て帰還がかかって発振してしまうと言う問題があった。
に渡って均一な陰極を具備する構造では出力部にて集群
した電子の一部が陰極に激しく衝突する際に過剰な電子
が発生し、これによって動作周波数近傍のノイズ源とな
ってしまうとともに、条件によっては過剰な電子によっ
て帰還がかかって発振してしまうと言う問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は集群した電子が
衝突する陰極部分、特にセパレータ周辺の陰極のエミッ
ションを少なくするように陰極表面を処理した。そして
過剰な電子が発生しないように構成した。
衝突する陰極部分、特にセパレータ周辺の陰極のエミッ
ションを少なくするように陰極表面を処理した。そして
過剰な電子が発生しないように構成した。
【0005】
【発明の実施の形態】図1にCFAの基本的な構成を示
した。1はトリア陰極、2は遅波回路、10は集群した
電子である。図2は陰極部を拡大したもので、a部はペ
ーパー研磨してエミッションの能力を低くした。従って
集群した電子が一番激しく陰極に衝突する部分の過剰な
電子を抑制することができる。これによって電子が陰極
を周回する周波数の整数倍だけ動作周波数から離れたノ
イズを約10dB〜30dB抑制することができた。陰
極の表面処理は他の方法、例えば仕事関数が大きく2次
電子放出係数の少ない金属をスパッタさせて付着させる
方法も可能である。又、白金(Pt)陰極を使用したC
FAの場合も一部に金属をスパッタさせる方法を採用で
きる。陰極を処理する範囲については図2のa部を大き
く取りすぎるとUMB(最大動作電流値)が下がってし
まう。又、少なすぎるとノイズ抑制効果が少ない。本実
施例では出力側において、セパレータ6より角度にして
約30゜〜60゜の範囲が適当であった。
した。1はトリア陰極、2は遅波回路、10は集群した
電子である。図2は陰極部を拡大したもので、a部はペ
ーパー研磨してエミッションの能力を低くした。従って
集群した電子が一番激しく陰極に衝突する部分の過剰な
電子を抑制することができる。これによって電子が陰極
を周回する周波数の整数倍だけ動作周波数から離れたノ
イズを約10dB〜30dB抑制することができた。陰
極の表面処理は他の方法、例えば仕事関数が大きく2次
電子放出係数の少ない金属をスパッタさせて付着させる
方法も可能である。又、白金(Pt)陰極を使用したC
FAの場合も一部に金属をスパッタさせる方法を採用で
きる。陰極を処理する範囲については図2のa部を大き
く取りすぎるとUMB(最大動作電流値)が下がってし
まう。又、少なすぎるとノイズ抑制効果が少ない。本実
施例では出力側において、セパレータ6より角度にして
約30゜〜60゜の範囲が適当であった。
【0006】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればス
プリアスや動作周波数近傍のノイズの少ないCFAを得
ることが可能である。
プリアスや動作周波数近傍のノイズの少ないCFAを得
ることが可能である。
【図1】本発明のCFAの一実施例の部分断面図。
【図2】図1の陰極部の拡大図。
1……陰極
2……遅波回路
3……入力導波管
4……入力窓
5……入力トランジション
6……セパレータ
7……出力トランジション
8……出力導波管
9……出力窓
10……電子
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H01J 23/05
H01J 25/42
Claims (2)
- 【請求項1】 円筒状の陰極から出た電子が電界と直交
する磁界によって、遅波回路を構成する陽極の面に沿っ
てサイクロイド状の軌跡を描き、陽極の分割間隙に生ず
る高周波電界によって速度変調を受け該遅波回路に結合
した入力窓から入力するマイクロ波電力を増幅して、該
遅波回路に結合した窓から出力する電磁界直交形増幅管
の陰極構造において、上記陰極の中心角が、上記入力す
る側と上記出力する側との間に設けられたセパレータの
方向を基準として上記出力する側に30°〜60°とな
る範囲までの上記陰極の表面に仕事関数が陰極材質より
大きく2次電子放出係数が少ない材質を付着させたこと
を特徴とする電磁界直交形増幅管の陰極構造。 - 【請求項2】 円筒状の陰極から出た電子が電界と直交
する磁界によって、遅波回路を構成する陽極の面に沿っ
てサイクロイド状の軌跡を描き、陽極の分割間隙に生ず
る高周波電界によって速度変調を受け該遅波回路に結合
した入力窓から入力するマイクロ波電力を増幅して、該
遅波回路に結合した窓から出力する電磁界直交形増幅管
の陰極構造において、上記陰極の中心角が、上記入力す
る側と上記出力する側との間に設けられたセパレータの
方向を基準として上記出力する側に30°〜60°とな
る範囲までの上記陰極の表面を機械的に研磨して、その
部分の仕事関数を大きくしたことを特徴とする電磁界直
交形増幅管の陰極構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24720496A JP3502512B2 (ja) | 1996-08-29 | 1996-08-29 | 電磁界直交形増幅管の陰極構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24720496A JP3502512B2 (ja) | 1996-08-29 | 1996-08-29 | 電磁界直交形増幅管の陰極構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1074459A JPH1074459A (ja) | 1998-03-17 |
JP3502512B2 true JP3502512B2 (ja) | 2004-03-02 |
Family
ID=17160006
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24720496A Expired - Fee Related JP3502512B2 (ja) | 1996-08-29 | 1996-08-29 | 電磁界直交形増幅管の陰極構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3502512B2 (ja) |
-
1996
- 1996-08-29 JP JP24720496A patent/JP3502512B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1074459A (ja) | 1998-03-17 |
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Legal Events
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R250 | Receipt of annual fees |
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