JP3501903B2 - 水滴検出装置 - Google Patents

水滴検出装置

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JP3501903B2
JP3501903B2 JP20528796A JP20528796A JP3501903B2 JP 3501903 B2 JP3501903 B2 JP 3501903B2 JP 20528796 A JP20528796 A JP 20528796A JP 20528796 A JP20528796 A JP 20528796A JP 3501903 B2 JP3501903 B2 JP 3501903B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水滴検出装置に関
し、特に、光学式の水滴検出装置に関する。
【0002】
【発明の背景】自動車のウインドウガラス等に用いられ
る従来の雨滴検知装置は、電気抵抗の変化や静電容量の
変化等を利用して、車室外に設けたセンサで直接雨滴を
検出するものであり、例えば、特開昭60−76684
号公報や特開昭61−292544号公報に開示されて
いる。
【0003】しかしながら、このような雨滴検知装置に
よれば、一旦センサに雨滴が付着すると、雨滴が排除さ
れるまで検出状態が継続してしまうので、雨滴を除去す
る装置が必要である。あるいは、ワイパ装置によって雨
滴を排除しようとしても、フロントウインドウに取り付
けられるセンサは、ワイパ装置等の動作の障害となる。
【0004】また、特開平2−67945号公報や特開
平2−195250号公報には、光や超音波の反射を利
用して、車室内からガラス越しに雨滴を検知する方法が
開示されている。
【0005】 しかしながら、これらの装置は、射を
利用するので発信部(投光部)と受信部(受光部)との
位置決めが難しいという問題があった。
【0006】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、構成も位置決めも簡単な水滴検出装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、空気及び水よりも光学的に
密であるとともに空気に対する光の屈折率が水に対する
屈折率より大きい材質で構成され、空間を2つの領域に
区画する光透過板と、区画された前記2つの領域の一方
から前記光透過板に入射した光のうち、前記光透過板へ
の入射時の屈折角が、前記光透過板に水滴が付いていな
い状態で空気から入射したときに最も大きく屈折する入
射角度で入射した光の屈折角よりも大きい角度であっ
て、前記光透過板に水滴が付いた状態で前記水滴から入
射したときに最も大きく屈折する入射角度で入射した光
の屈折角以下の角度である光のみが通過する導光部と、
前記導光部を通過した光のみを検出する受光素子と、を
することを特徴とする。
【0008】本発明によれば、光透過板の空気に対する
光の屈折率は、水に対する屈折率より大きい。また、光
透過板は、空気及び水よりも光学的に密であるため、透
過後の光の進行方向と法線との屈曲率が大きい。
【0009】例えば、空気に対する水の屈折率は1.3
3で、空気に対する石英ガラスの屈折率は1.45であ
り、水に対する石英ガラスの屈折率は、 1.45/1.33=1.09 である。そして、入射角度が法線に対して90°に近い
場合を想定すると、空気から石英ガラスに入射した光
が、石英ガラス内で進む角度は、法線に対して約43.
6°であり、水から石英ガラスに入射した光が、石英ガ
ラス内で進む角度は、法線に対して約66.6°であ
る。
【0010】このように、光透過板に水滴が付くと、こ
の水滴を介して光透過板に入射した光は、法線に対して
大きな角度で進む。また、光透過板に水滴が付いていな
い状態では、空気から光が入射するので、この光は法線
に対して小さな角度で進む。
【0011】 そして、受光素子が検出するのは、空気
から入射したときの最大屈折角よりも大きく、水から入
射したときの最大屈折角以下の屈折角の光だけである。
【0012】 例えば、光透過板が石英ガラスである場
合には、約43.6°より大きく約66.6°以下の角
度で進む光のみを受光素子は検出する。
【0013】 こうして、水滴のない状態では、空気か
ら光が入射して法線に対して小さい角度で進むので、こ
の光は受光素子によって検出されない。一方、水滴が付
いていると、法線に対してより大きな角度で光が進むの
で、この光は受光素子によって検出される。
【0014】 こうして、受光素子によって光を検出す
ることで、水滴の付着の有無を知ることができる。
【0015】 請求項記載の発明は、前記光透過板
は、一定の板厚の平らな平板領域と、この平板領域の外
の端面において板厚方向に設けられる黒色の無反射部
と、を有し、前記導光部は、前記平板領域に設けられ
前記導光部の側面には、光の入反射を防止する黒色処理
が施されることを特徴とする。
【0016】本発明によれば、平板領域に入射した光
は、無反射部に当たると反射しないので、再び平板領域
に戻らないようになっている。したがって、0°以上9
0°未満の入射角で入射した光は、対応する屈折角で平
板領域内を進行する。したがって、この角度以外で進行
する光がない。そして、水滴付着の検出において、誤作
動を防止することができる。
【0017】
【0018】 本発明によれば、検出対象となる方向に
進む光は、導光部を通過して受光素子によって検知され
る。しかし、検出対象としない方向に進む光は、導光部
の内面に当たるが、反射が防止されて先に進まず、受光
素子に検知されない。また、導光部は光の透過も防止さ
れているので、側面から光が侵入しないようになってい
る。請求項2記載の発明は、請求項1記載の水滴検出装
置において、前記導光部は、車両の室内側に設けられ、
前記水滴は、雨滴であることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明の実
施形態について詳細に説明する。図1は、本実施形態に
係る水滴検出装置を示す図である。この水滴検出装置
は、光透過板10、受光部20及び検出部30を含み、
車両のワイパ装置40を自動的に作動させるものであ
る。
【0020】光透過板10は、車両のフロントウインド
ウであり石英ガラスで構成される。空気に対する石英ガ
ラスの屈折率は1.45である。また、空気に対する水
の屈折率は1.33であるから、水に対する石英ガラス
の屈折率は、 1.45/1.33=1.09 である。なお、上記屈折率は、ナトリウムの焔色光D線
(黄色)を標準にした値である。
【0021】光透過板10は、一定の板厚で平らな平板
領域12を有し、端面には無反射部14が形成されてい
る。無反射部14は、つや消し加工後に黒色コーティン
グを施して、端面における光の入反射を防ぐものであ
る。そして、端面で反射した光が受光部20に入射しな
いようになっている。
【0022】あるいは、光透過板10が平板領域12か
ら湾曲する形状のものであれば、平板領域12と湾曲す
る領域との境目を黒色に処理することで無反射部14を
形成することが好ましい。
【0023】なお、無反射部14は、端面で反射した光
が受光部20へ入射することを防止するものなので、反
射した光が元々受光部20へは入射しない場合は、形成
する必要がない。例えば、図1において、下側の端面
(図示せず)には無反射部を形成する必要がない。
【0024】受光部20は、導光部22及び受光素子2
4を含む。導光部22は、光透過板10の平板領域12
の法線に対して、約55°の角度で、車両の室内側に設
けられている。この導光部22は、棒状の光透過部材の
周囲に、上記無反射部14と同様の無反射部22aを有
して、光の入反射を防止するようになっている。なお、
導光部22は、光透過板10と一体的に石英ガラスにて
形成してもよく、あるいは、別部材として構成して光透
過板10に密着させてもよい。また、導光部22は、所
定の太さで構成されており、図1に示すように、法線に
対して、45°以上62°以下の角度で光透過板10内
を進行する光が入射できるようになっている。
【0025】導光部22の先端には、受光素子24が設
けられており、導光部22に入射した光を検知するよう
になっている。そして、受光素子24からの信号は、検
出部30にて検出され、必要に応じてワイパ装置40を
自動的に駆動するようになっている。
【0026】受光素子24は、光透過板10に雨滴が付
くと光を検知し、雨滴が付いていないときには光を検知
しないようになっている。その作用を以下説明する。図
2は、光透過板10に雨滴が付いていないときの作用を
示し、図3は、光透過板10に雨滴が付着したときの作
用を示す図である。
【0027】図2において、法線に対して入射角0°す
なわち平板領域12に垂直に入射する光は、屈折せずに
真っ直ぐ透過する。この場合、光の進行方向と受光部2
0の方向とが交差し、光は導光部22の無反射部22a
にて吸収され、受光素子24には達しない。
【0028】また、平板領域12に入射可能な光の入射
角は、法線に対して90°未満である。入射角90°の
ときの光の屈折角rを求めると、 sin 90°/sin r=1.45 からrを求めて、屈折角rは43.6°である。
【0029】したがって、光透過板10に雨滴が付いて
いないときに、平板領域12に入射する光の入射角は、
0°以上90°未満であるから、その光の屈折角は、0
°以上43.6°未満である。例えば、89°で入射す
る光の屈折角は43.59°である。
【0030】上述したように、受光部20は、屈折角が
45°以上62°以下の光のみが受光素子24に達する
ので、図2に示す場合には、光は検知されない。
【0031】次に、図3に示すように、光透過板10に
雨滴が付いている場合について説明する。この場合、雨
滴50は、表面張力によって球の一部をなす形状になっ
ている。外部から雨滴50に入射した光は、雨滴50か
ら平板領域12に、0°以上90°未満の入射角で入射
する。0°で入射した光は屈折しないので、直進する。
一方、0°を超える角度で入射した光は、屈折するもの
の、屈折率は小さい。すなわち、空気に対する石英ガラ
スの屈折率は1.45であるのに対して、水に対する石
英ガラスの屈折率は、1.09である。したがって、入
射角と屈折角との差が小さくなるので、この場合には、
光透過板10の内部に大きな角度で進行する光が存在す
ることになる。
【0032】例えば、図3において、雨滴50中を60
°で進む光は、入射角60°で平板領域12に入射す
る。そして、この光は、1.09の屈折率で屈折するの
で、その屈折角rは、 sin 60°/sin r=1.09 から求めて、52.6°である。
【0033】上述したように、受光部20は、屈折角が
45°以上62°以下の光のみが受光素子24に達する
ので、図3に示す場合には、光を検知することができ
る。
【0034】以上のようにして、受光部20が所定の屈
折角の光のみを検出できるようにすることで、雨滴50
が付いたときには光を検知し、雨滴50が付いていない
ときには光を検知しないようにできる。そして、雨滴5
0を検出したときに、ワイパ装置40をONにすること
ができる。
【0035】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではない。例えば、上記実施形態では、受光部20
が検知する光の屈折角を45°以上としたが、雨滴50
の付いていないときには、0°以上43.6°未満の屈
折角の光のみが平板領域12内を進行するので、43.
6°を超える屈折角の光を受光部20が検知するように
してもよい。ただし、平板領域12に対する受光部20
の取り付け角度の誤差を考慮して、上記実施形態のよう
に、検知可能な屈折角度の最小値を幾分大きめに設定し
ておくことが好ましい。
【0036】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る水滴検出装置を示す図であ
る。
【図2】光透過板に雨滴が付いていないときの作用を示
す図である。
【図3】光透過板に雨滴が付いているときの作用を示す
図である。
【符号の説明】
10 光透過板 12 平板領域 14 無反射部 20 受光部 22 導光部 22a 無反射部(黒色処理) 24 受光素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−216245(JP,A) 特開 平7−181131(JP,A) 特開 平9−109840(JP,A) 特開 平9−142259(JP,A) 特開 平2−67945(JP,A) 特開 平7−98247(JP,A) 特開 昭57−22945(JP,A) 特開 昭59−61752(JP,A) 特開 昭58−178242(JP,A) 特開 平5−221287(JP,A) 実開 平6−28716(JP,U) 実公 昭63−49712(JP,Y1) 実公 昭64−7314(JP,Y1) 実公 平1−10587(JP,Y2) 実公 昭63−49714(JP,Y2) 特表 平6−509652(JP,A) 国際公開95/23082(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01V 8/00 - 8/26 B60S 1/00 - 1/68 G01J 1/00 - 1/60 G01N 21/41 - 21/45 G01W 1/00 - 1/18 JICSTファイル(JOIS)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気及び水よりも光学的に密であるとと
    もに空気に対する光の屈折率が水に対する屈折率より大
    きい材質で構成され、空間を2つの領域に区画する光透
    過板と、区画された前記2つの領域の一方から前記光透過板に入
    射した光のうち、前記光透過板への入射時の屈折角が、
    前記光透過板に水滴が付いていない状態で空気から入射
    したときに最も大きく屈折する入射角度で入射した光の
    屈折角よりも大きい角度であって、前記光透過板に水滴
    が付いた状態で前記水滴から入射したときに最も大きく
    屈折する入射角度で入射した光の屈折角以下の角度であ
    る光のみが通過する導光部と、 前記導光部を通過した 光のみを検出する受光素子と、 を有し、 前記光透過板は、一定の板厚の平らな平板領域と、この
    平板領域の外側の端面において板厚方向に設けられる
    色の無反射部と、を有し、 前記導光部は、前記平板領域に設けられ、 前記導光部の側面には、光の入反射を防止する黒色処理
    が施されることを特徴とする水滴検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の水滴検出装置において、 前記導光部は、車両の室内側に設けられ、 前記水滴は、雨滴であることを特徴とする水滴検出装
    置。
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