JP3498062B2 - 管体溶接装置の挿入および回収方法ならびに装置 - Google Patents

管体溶接装置の挿入および回収方法ならびに装置

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JP3498062B2
JP3498062B2 JP2001085144A JP2001085144A JP3498062B2 JP 3498062 B2 JP3498062 B2 JP 3498062B2 JP 2001085144 A JP2001085144 A JP 2001085144A JP 2001085144 A JP2001085144 A JP 2001085144A JP 3498062 B2 JP3498062 B2 JP 3498062B2
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幸男 青海
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Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、推進工法によって
管体を埋設するにあたって、複数の管体を内面側から溶
接する溶接装置を管体に挿入し、溶接後に管体から回収
するための方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図17は、従来技術の開削工法における
管体溶接装置の適用例を示す断面図であり、図18は、
管体溶接装置の挿入および回収装置1を簡略化して示す
平面図である。パイプラインは、地表部2を開削して凹
所3に設置した後に部分的に埋戻された既設管4と、ク
レーン5を用いて凹所3に新たに設置した新設管6とを
溶接し、新設管6を部分的に埋設する作業を、開削位置
を変位しながら繰返し、地中に敷設される。各管4,6
の溶接は、各管4,6に溶接装置7を挿入し、地表面8
上に設けた支援装置9を用いて溶接装置7を稼動させ、
内面側から行われる。
【0003】各管4,6を内面側から溶接するパイプラ
インの敷設では、地表面8上に設けたクレーン5によっ
て新設管6を凹所3に設置した後、溶接装置7を新設管
3に挿入し、各管4,6の突合わせ部分に変位させて溶
接し、溶接終了後、溶接装置7を新設管3から回収して
おかなければならない。この溶接装置7の挿入および回
収のために、管体溶接装置の挿入および回収装置(以下
「挿入回収装置」という)1が用いられる。
【0004】挿入回収装置1は、溶接装置7を送出およ
び受入自在に格納する格納台9と、上記管の設置機能を
備えたクレーン5とを有する。クレーン5は、2本のワ
イヤの端部を格納台9の両端部に連結し、格納台9を略
水平に吊保持した状態で上昇げおよび下降させることが
できる。
【0005】開削位置を変位するときには、溶接装置7
が格納された格納台9を地表面8よりも上方に吊保持し
た状態で、クレーン5を走行させて変位する。このよう
に変位した後、新たに新設管6を凹所3に設置して溶接
するときには、クレーン5によって格納台9を下降さ
せ、新設管6に並べて配置し、溶接装置7を新設管6に
挿入する。溶接が終了すると、溶接装置7を格納台9に
回収し、クレーン5によって格納台9を地表面8よりも
上方に上昇させて、再び上記開削位置の変位をする。こ
のようにして、溶接装置7の挿入および回収をしてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術の挿入
回収装置1では、新設管6に軸線方向に並べて格納台9
を配置するための空間が必要になる。上述のような開削
工法の場合には、格納台9を配置するための空間を容易
に確保することができるが、たとえば河川の下方を横断
するようにパイプランを敷設する場合など、敷設場所の
条件によっては、上記開削工法を用いることができず、
発進立坑から到達立坑に向けて管を推進させる推進工法
が用いられる。
【0007】内面側から溶接する溶接装置7を用いる
と、上述のように溶接装置7の挿入および回収するため
の専用の空間が必要になるので、推進工法において内面
側から溶接する溶接装置7を用いる技術はなかった。仮
に上記挿入回収装置1を用いた技術をそのまま推進工法
に用いると、格納台9を配置するための空間を有する発
進立坑を、換言すれば、管と格納台と軸線方向に並べた
ときの寸法よりも大きな寸法の発進立坑を形成しなけれ
ばならない。推進工法では、工費全体のうちの立坑形成
のための費用の占める割合が高く、費用低減のために、
発進立坑の寸法を小さくすることが望まれる。また上述
のような敷設場所の条件によって形成可能な発進立坑の
寸法が制限されてしまい、格納台9を配置するための空
間を確保することができない場合がある。
【0008】本発明の目的は、推進工法によって管体を
埋設するにあたって、各管体を内面側から溶接する溶接
装置を用い、必要な立坑の寸法を小さくすることができ
る管体溶接装置の挿入および回収方法ならびに装置に関
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、複数の管体を溶接しながら立坑から所定の推進方向
へ推進させて埋設するにあたって、立坑に臨む一側壁の
下部から露出した一方管体の露出端部と他方管体の一端
部とを溶接する溶接装置を、他方管体に挿入し、溶接後
に回収する方法であって、立坑に臨んで一側壁に対向す
る他方側壁の上部に、出入端部を一方管体の露出端部に
向けた出台位置と出入端部を略鉛直下方に向けた入台位
置とにわたって角変位自在に格納台を設け、この格納台
に溶接装置を出入自在に格納し、格納台を入台位置に配
置する準備工程と、一端部が一方管体の露出端部に臨
み、かつ他端部が出台位置に配置されたときの格納台の
出入端部に臨む装置挿入位置に、他方管体を配置した
後、格納台を各変位させて出台位置に配置し、溶接装置
を格納台から出して他方管体に挿入する挿入工程と、他
方管体および格納台を変位させて、一端部が一方管体の
露出端部に突合わされる直列位置に他方管体を配置する
とともに、格納台を入台位置に配置する管配置工程と、
一方管体の露出端部と他方管体の一端部とを溶接装置に
よって溶接した後、他方管体を推進方向へ推進させるこ
とによって、溶接装置を他方管体から露出させ、溶接装
置を格納台に入れて回収する回収工程とを含むことを特
徴とする管体溶接装置の挿入および回収方法である。
【0010】本発明に従えば、一方管体が露出する一側
壁の下部と他側壁の上部とを結ぶ方向に沿って、他方管
体および格納台を傾斜させて並べ、格納台から他方管体
に溶接装置が挿入される。このように立坑を鉛直方向に
も活用することによって、溶接装置の他方管体への挿入
のために、他方管体および格納台を並べても、その全体
の水平方向寸法を、水平に並べる場合に比べて小さくす
ることができる。これによって溶接装置の挿入にあたっ
て、他方管体および格納台を並べるために必要な各側壁
間の間隔を小さくすることができる。
【0011】また他方管体を立坑に搬入するとき、格納
台が出入端部を下方にして退避しており、他方管体の搬
入を容易にすることができる。さらに溶接装置を他方管
体に挿入した後、他方管体を変位させて一方管体に突合
せるにあたって、溶接装置を挿入するとき既に他方管体
が一端部を一方管体の露出端部に臨ませており、溶接装
置が挿入された状態の他方管体を大きく変位させる必要
がなく、容易に作業することができる。
【0012】溶接後に溶接装置を回収するにあたって
は、他方管体を推進させることによって、溶接装置を他
方管体から露出させ、格納台に入れて回収される。これ
によって溶接装置を回収するにあたって、格納台を他方
管体に並べる必要がなく、各側壁間の間隔を小さくする
ことができる。
【0013】請求項2記載の本発明は、準備工程で、一
端部が溶接装置の後端部に連結される操作索条の繰出お
よび引込をする索条駆動手段を設け、挿入工程で、索条
駆動手段によって操作索条を繰出し、溶接装置を格納台
から出して他方管体に挿入し、管配置工程で、索条駆動
手段によって操作索条を繰出しながら、他方管体および
格納台を変位させて、他方管体を直列位置に配置すると
ともに、格納台を入台位置に配置し、回収工程で、索条
駆動手段によって操作索条を引込み、他方管体から回収
した溶接装置を格納台に入れることを特徴とする。
【0014】本発明に従えば、溶接装置の後端部に操作
索条が連結され、この操作索条を繰出すことによって、
溶接装置を格納台から出して他方管体に挿入し、他方管
体内に保持することができる。この状態から他方管体を
直列位置に変位させるときには、操作索条を繰出すこと
によって、他方管体の変位に支障を来たすことが防がれ
る。溶接後に、溶接装置を回収するあたっては、操作索
条を引込むことによって、溶接装置を格納台に容易に入
れることができ、格納台を他方管体に並べることなく、
溶接装置を容易に回収することができる。
【0015】請求項3記載の本発明は、前記挿入工程
は、装置挿入位置に配置された他方管体の他端部と送出
位置に配置された格納台の出入端部とを連結する連結段
階と、索条駆動手段によって操作索条を繰出し、溶接装
置を他方管体に挿入して他方管体の一端部に変位させる
前進段階とを有することを特徴とする。
【0016】本発明に従えば、格納台が他方管体に連結
された状態で、溶接装置を格納台から出して他方管体に
挿入するので、溶接装置を格納台から他方管体に円滑に
変位させることができる。また他方管体に挿入した溶接
装置は、他方管体の一端部に変位されるので、後続の管
配置工程で、他方管体を直列位置に変位させるときに、
重心安定性を向上し、作業を容易にすることができる。
【0017】請求項4記載の本発明は、前記回収工程
は、溶接装置が備える自走手段によって、溶接装置を他
方管体の他端部に変位させる後退段階と、溶接装置の変
位を阻止した状態で他方管体を到達立坑に向けて推進さ
せて、溶接装置を部分的に他方管体から露出させる露出
段階と、格納台の出入端部の下方位置から一側壁に向か
うにつれて下方へ傾斜して延びる案内体を設け、一端部
が案内体に変位自在に連結される吊体の他端部を溶接装
置の前端部付近に連結する吊段階と、他方管体を推進方
向へ推進させるとともに、索条駆動手段によって操作索
条を引込んで溶接装置を格納台に入れる入台段階とを有
することを特徴とする。
【0018】本発明に従えば、溶接装置を他方管体の他
端部に変位させた後、他方管体を推進して溶接装置が露
出されることによって、露出した溶接装置は、格納台の
下方にあり、操作索条を引込んで溶接装置を回収すると
き、溶接装置の水平方向の変位を少なくして、容易に回
収することができる。さらに案内体を設けて、他方管体
から露出された溶接装置の前端部付近を吊保持し、案内
することができるので、溶接装置の後端部に連結される
操作索条の引込みよって溶接装置を回収するとき、溶接
装置を案内して、格納台に容易に入れることができる。
また案内体を設けて吊保持することによって、溶接装置
の前端部が下方に不所望に垂落ち立坑に下方から臨む底
部などへの接触を防止し、溶接装置の損傷を防止するこ
とができる。
【0019】請求項5記載の本発明は、複数の管体を溶
接しながら立坑から所定の推進方向へ推進させて埋設す
るにあたって、立坑に臨む一側壁の下部から露出した一
方管体の露出端部と他方管体の一端部とを溶接する溶接
装置を、他方管体に挿入し、溶接後に回収する装置であ
って、立坑に臨んで一側壁に対向する他側壁の上部に、
出入端部を一方管体の露出端部に向けた出台位置と出入
端部を略鉛直下方に向けた入台位置とにわたって角変位
自在に設けられ、溶接装置が出入自在に格納される格納
台と、溶接装置を格納台に入れるとき、格納台の下方で
他方管体から露出された溶接装置を、格納台に案内する
ための案内手段とを含むことを特徴とする管体溶接装置
の挿入および回収装置である。
【0020】本発明に従えば、格納台を出台位置に配置
し、他方管体を、格納台と一方管体の露出端部との間に
延びるように配置することによって、一方管体が露出す
る一側壁の下部と他側壁の上部とを結ぶ方向に沿って、
他方管体および格納台を傾斜させて並べ、格納台から他
方管体に溶接装置が挿入することができる。このように
立坑を鉛直方向にも活用することによって、溶接装置の
他方管体への挿入のために、他方管体および格納台を並
べても、その全体の水平方向寸法を、水平に並べる場合
に比べて小さくすることができる。これによって溶接装
置の挿入にあたって、他方管体および格納台を並べるた
めに必要な各側壁間の間隔を小さくすることができる。
また格納台を入台位置に配置することによって、立坑へ
の他方管体の搬入を容易にすることができる。
【0021】また案内手段によって、格納台の下方にあ
る溶接装置を格納台に案内することができるので、格納
台と他方管体とを並べることなく、溶接装置を他方管体
から露出させて、格納台に回収することができる。これ
によって溶接装置を回収するにあたって、格納台を他方
管体に並べる必要がなく、各側壁間の間隔を小さくする
ことができる。また溶接装置を回収するとき以外は、案
内手段を退避位置に配置して、他の作業を容易にするこ
とができる。
【0022】請求項6記載の本発明は、一端部が溶接装
置の後端部に連結される操作索条を繰出すことによっ
て、溶接装置を格納台から出し、操作索条を引込むこと
によって、溶接装置を格納台に入れるための索条駆動手
段を含むことを特徴とする。
【0023】本発明に従えば、溶接装置の後端部に操作
索条が連結され、この操作索条を繰出すことによって、
溶接装置を格納台から出して他方管体に挿入することが
できる。溶接装置を回収するあたっては、操作索条を引
込むことによって、溶接装置を格納台に容易に入れるこ
とができ、格納台を他方管体に並べることなく、溶接装
置を容易に回収することができる。
【0024】請求項7記載の本発明は、案内手段は、格
納台の下方に、他側壁に沿った退避位置と他側壁から一
側壁に向けて突出した突出位置とにわたって角変位自在
に設けられ、突出位置に配置されたとき、入台位置に配
置された格納台の出入端部の下方位置から一側壁に向か
うにつれて下方に傾斜して延びる案内体と、一端部が案
内体に変位自在に連結され、かつ他端部が溶接装置の前
端部付近に連結および連結解除自在な吊体とを有するこ
とを特徴とする。
【0025】本発明に従えば、案内手段によって、他方
管体から露出された溶接装置の前端部付近を吊保持し、
案内することができるので、溶接装置の後端部に連結さ
れる操作索条の引込みよって溶接装置を回収するとき、
溶接装置を案内して、格納台に容易に入れることができ
る。また案内体を設けて吊保持することによって、溶接
装置の前端部が下方に不所望に垂落ち立坑に下方から臨
む底部などへの接触を防止し、溶接装置の損傷を防止す
ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
管体溶接装置の挿入および回収装置20を示す断面図で
あり、図2は、管体溶接装置の挿入および回収装置20
を示す平面図である。図1には、理解を容易にするため
に、格納台は厚みを省略して切断した断面を示す。たと
えばガスなどの流体を輸送するパイプランは、複数の管
体21,22を軸線方向に突合わせて溶接し、突合せ溶
接継手を形成して接続して、地中に敷設される。
【0027】このようなパイプラインの敷設にあたっ
て、複数の管体21,22は、突合せ溶接継手を形成し
て接続しながら、発進立坑23から図示しない到達立坑
に向かう推進方向Aへ推進されて、非開削で埋設され
る。管体溶接装置の挿入および回収装置(以下「挿入回
収装置」という)20は、このように複数の管体21,
22を、溶接しながら発進立坑23から推進方向Aへ推
進させて、非開削で埋設するにあたって、すなわち非開
削工法によって埋設するにあたって、発進立坑23に臨
む一側壁24の下部、本実施の形態では下端部24aか
ら露出した既設管とも呼ばれる一方管体21の露出端部
21aと新設管とも呼ばれる他方管体22の一端部22
aとを溶接する溶接装置25を、他方管体22に挿入
し、溶接後に回収するための装置である。
【0028】一例として述べると、本実施の形態では、
推進方向Aは、略水平な方向であって、管体はその軸線
に沿って推進される。したがって管体の推進経路の中心
軸線(以下「推進軸線」という)L2は、略水平であ
り、一方管体21の軸線L21は、推進軸線L2と一致
している。また推進軸線L2は、一側壁24の壁面に対
して略垂直である。
【0029】挿入回収装置20は、溶接装置25を出入
端部26aから出入自在に格納する格納台26と、溶接
装置25を格納台26に案内する案内手段27とを含
む。格納台26は、発進立坑23に臨んで一側壁24に
対向する他側壁28の上部、本実施形態では上端部28
aであって、推進軸線L2と他側壁28の壁面との交点
付近の略鉛直上方となる位置に設けられ、出台位置29
と入台位置30とにわたって、略水平な角変位軸線L1
まわりに角変位自在である。各側壁24,28の壁面
は、略平行である。出台位置29は、出入端部26a
を、他側壁28から大きく離間させて、一方管体21の
露出端部21aに向けた位置であり、格納台26の軸線
L26を、推進軸線L2を含む仮想平面内で、他側壁2
8から一側壁24に向かうにつれて下方となるように、
たとえば水平面に対して約45度を成して傾斜させた位
置である。入台位置30は、出入端部26aを、他側壁
28に近接させて略鉛直下方に向け、他側壁28に沿っ
た位置であって、格納台26の軸線L26を鉛直に配置
した位置である。
【0030】案内手段27は、他側壁28の上端部28
aおよび下端部28b間の中間部であって、他側壁28
の下端部28bの一部領域である推進軸線L2との交点
付近の上方かつ格納台26の下方に、基端部27aで設
けられ、退避位置66と突出位置67とにわたって、略
鉛直な軸線L3まわりに角変位自在である。退避位置6
6は、遊端部27bを、他側壁28に近接させ、他側壁
28に沿った位置である。突出位置67は、遊端部27
bを、他側壁28から大きく離間させ、推進軸線L2を
含む略鉛直な仮想平面に沿って、他側壁28から一側壁
24に向けて突出した位置である。この案内手段27
は、後述する溶接装置25を格納台26に入れるとき、
格納台26の下方で他方管体22から露出された溶接装
置25を、格納台26に案内する手段である。
【0031】図3は、格納台26を示す正面図であり、
図4は、格納台26を示す断面図である。また図5は、
図3の切断面線V−Vから見た断面図であり、図6は、
図3の切断面線VI−VIから見た断面図であり、図7
は、格納台26の底面図である。図1および図2を併せ
て参照して、格納台26は、周壁部31および端壁部3
2を有する略円筒の有底筒状であって、軸線方向一端部
である出入端部26aが開放され、溶接装置25のため
の出入口が形成される。周壁部31の内径は、他方管体
22の内径とほぼ同一に形成される。
【0032】周壁部31の内周部には、溶接装置25の
出入を円滑にするための少なくとも1本のレール、本実
施の形態では溶接装置25に対応させて、断面形状が略
C字状である2本の主走行レール33a,33bと、平
板状である2本の副走行レール34a,34bとが、軸
線方向に沿って設けられる。各主走行レール33a,3
3bは、周方向に180度毎に配置され、各副走行レー
ル34a,34bは、一方の主走行レール33aを周方
向両側から挟むようにして、一方の主走行レール33a
付近に偏って配置される。また各レール33a,33
b,34a,34bのうちの少なくとも1つ、本実施の
形態では一方の副走行レール34aには、底端部26b
寄りの端部付近に、溶接装置25の底端部26bへの変
位を規制する規制部材35が設けられる。
【0033】溶接装置25は、各管体21,22内を自
力走行して変位できるように走行手段36を備えてお
り、走行手段36は、2つの駆動輪37a,37bと、
2つの従動輪38a,38bとを有している。各駆動輪
37a,37bは、周方向に180度毎に配置され、各
従動輪38a,38bは、周方向に関して一方の駆動輪
37aを周方向両側から挟むようにして、一方の駆動輪
37a付近に偏って配置される。
【0034】格納台26に、上記各レール33a,33
b,34a,34bを設けることによって、各駆動輪3
7a,37bを各主走行レール33a,33bに嵌まり
込んで支持し、各従動輪38a,38bを副走行レール
34a,34bで支持して、周方向の変位を阻止した状
態で、溶接装置25を円滑に出入させることができる。
溶接装置25が格納された状態で、溶接装置25の前後
軸L25と、格納台26の軸線L26とは、一致してい
る。また格納台26に規制部材35を設けることによっ
て、溶接装置25を位置決めして、所定の格納位置に、
保護が確実な状態で格納することができる。
【0035】また格納台26の軸線方向他端部であって
端壁部32がもうけられる底端部26b付近の周壁部3
1には、周方向に関して一方の主走行レール33aが設
けられる位置の外周部に、ヒンジ手段39の一方ヒンジ
片39aが固定される。ヒンジ手段39の他方ヒンジ片
39bは、他側壁28の上端部28aに固定され、各ヒ
ンジ片39a,39bは、ヒンジピン39cによって角
変位自在に連結され、これによって格納台26は、他側
壁28に前記軸線L1まわりに角変位自在に連結され
る。
【0036】また格納台26の出入端部26aには、出
入端部26を他方管体22の他端部22bに連結するた
めの係合手段40が設けられる。係合手段40は、1本
以上、本実施の形態では周方向に180度毎に設けられ
る2本の係合ピン42a,42bと、1本以上、本実施
の形態では周方向に180度毎に設けられる2本の位置
決めピン43a,43bとを有する。これら各ピン42
a,42b,43a,43bは、周壁部31から外方に
突出して全周に延びる係合フランジ41に、底端部32
から離反する方向に突出して設けられる。
【0037】各係合ピン42a,42bは、作動油によ
って伸縮駆動されるピストンを有し、このピストンの先
端部に長方形状の係合片46が、ピストンの軸線まわり
に角変位自在に設けられている。各係合ピン42a,4
2bのピストンを駆動するための作動油は、たとえば地
表面44上に設けられる支援設備45が備える油圧源か
ら供給される。各位置決めピン43a,43bは、先端
部が先細状に形成されている。このような係合手段40
は、管体同士を突合わせて保持し、開先を形成するため
の外面装置77を利用して、格納台26の出入端部26
aを、他方管体22の他端部22bに連結するために用
いられる。
【0038】詳細に述べると、他方管体22の一端部2
2aには、外周部に外面装置77の一方構成体46aが
着脱自在に装着され、一方管体21の露出端部21aに
は、外面装置77の他方構成体46bが着脱自在に装着
される。他方管体22の一端部22aに装着される一方
構成体46aは、他方管体22を半径方向外方からクラ
ンプする機構を備えた環状のクランプ体と、このクラン
プ体に設けられる2本の係合ピンおよび2本の位置決め
ピンとを有する。一方構成体46aの係合ピンおよび位
置決めピンは、上述の係合手段40の各係合ピン42
a,42bおよび各位置決めピン43a,43bと同様
の構成を有するので、以下、同一符号を付す。
【0039】他方管体22の他端部22bにも、同様の
他方構成体46bが着脱自在に装着されるので、図3を
代用して説明する。一方管体21の露出端部21aに装
着される他方構成体46bは、一方管体21を半径方向
外方からクランプする機構を備えた環状のクランプ体4
7を有する。クランプ体47には、係合部48および位
置決め部49が形成される。係合部48には、各係合ピ
ン42a,42bの係止片46が、所定の第1位置50
(図7参照)にあるとき通過可能であり、第1位置50
から角変位した第2位置51(図7参照)にあるとき通
過不可能な係止孔52が形成される。位置決め部49に
は、各位置決めピン43a,43bががたつくことなく
挿通される位置決め孔54が形成される。
【0040】このような外面装置77は、各位置決めピ
ン43a,43bを各位置決め孔54に挿通することに
よって、各管体21,22を同軸となるように半径方向
の位置決めをすることができる。さらに外面装置77
は、各係合ピン42a,42bによって、ピストンを伸
長させた状態で係止片46を第1位置50に配置して係
止孔52に通過させ、係止片46を第2位置51に配置
してピストンを縮退させて、相互に係合し、各管体2
1,22を突合わせて保持することができる。なお各係
合ピン42a,42bを逆に動作させることによって、
各構成体46a,46bの相互の係合を解除することが
できる。
【0041】上述のように、他方管体22の他端部22
bにもまた、後続の管体との突合せ保持のために、外面
装置77の他方構成体46bが着脱自在に装着されてい
る。格納台26の係合手段40と他方管体22の他端部
22bに設けられる他方構成体46bとは、一方構成体
46aと他方構成体46bとの係合と同様にして、相互
に係合し、また係合解除することができる。このように
係合手段40を用いるとともに外面装置77を利用し
て、格納台26の出入端部26aと他方管体22の他端
部22bとを、連結解除可能に連結することができる。
連結された状態で、格納台26と他方管体22とは同軸
に配置され、溶接装置25が、格納台26と他方管体2
2との間を円滑に変位することができる。
【0042】また格納台26の底端部26bには、端壁
部32に固定されて、索条駆動手段である装置吊ホイス
ト55が設けられる。装置吊ホイスト55は、たとえば
ワイヤロープから成り、一端部に連結フック57を有す
る操作索条としての装置吊ロープ58を有し、装置吊ロ
ープ58の他端部を装置吊ホイスト本体内に保持し、た
とえば内臓モータによって装置吊ロープ58を繰出およ
び巻取自在である。溶接装置25の後端部25bには、
溶接装置25の前後軸L25上の位置に連結片59が形
成されており、連結フック57を連結片59に着脱自在
に係合して、装置吊ロープ58を溶接装置25に連結す
ることができる。溶接装置25の後端部25bは、格納
台26に格納された状態で底端部26b寄りに配置され
る端部である。
【0043】この装置吊ホイスト55は、装置吊ロープ
58を溶接装置25に連結して、溶接装置25を吊って
保持することができる。溶接装置25が格納台26に格
納される状態では、この装置吊ホイスト55によって吊
保持されている。また装置吊ホイスト55は、装置吊ロ
ープ58を繰出すことによって、溶接装置25の前進、
すなわち底端部26bから出入端部26aに向かう方向
への変位を許容することができ、格納台26に格納され
た溶接装置25を格納台26から出すことができる。ま
た装置吊ホイスト55は、装置吊ロープ58を巻取り、
引込むことによって、溶接装置25を前進、すなわち出
入端部26aから底端部26bに向かう方向へ変位させ
ることができ、格納台26の外部にある溶接装置25を
格納台26に入れることができる。
【0044】また格納台26の周壁部31には、複数の
開口80が形成され、各開口80は、透光性を有する材
料から成る開閉扉81によって開閉自在に塞がれてい
る。このような開口80によって、格納台26の外部か
ら格納された溶接装置25を目視によって点検し、また
開口80を開いて詳細な点検、および補修をすることが
でき、メンテナンス性に優れている。
【0045】挿入回収装置20は、格納台26よりも上
方かつ他側壁28寄りの位置に設けられ、格納台26を
出台位置29と入台位置30とにわたって角変位させる
ための格納台駆動手段である格納台駆動ホイスト100
を含む。格納台駆動ホイスト100は、装置吊ホイスト
と同様の構成であり、一端部に連結フック101を有す
る格納台駆動索条としての格納台駆動ロープ102を繰
出および巻取自在である。格納台26には、ヒンジ手段
39の一方ヒンジ片39aが固定される位置に対して、
周方向に180度ずれ、かつ出入端部26a寄りの位置
に、連結片103が形成されており、連結フック101
を連結片103に着脱自在に係合して、格納台駆動ロー
プ102を格納台26に連結することができる。
【0046】この格納台駆動ホイスト100は、格納台
駆動ロープ102を繰出すことによって、格納台26を
出台位置29から入台位置30に向かう方向への変位を
許容して、自重によって角変位させることができる。ま
た格納台駆動ホイスト100は、格納台駆動ロープ10
2を巻取り、引込むことによって、格納台26を入台位
置30から出台位置29に向かう方向へ角変位駆動する
ことができる。
【0047】図8は、案内手段27を示す正面図であ
り、図9は、図8の切断面線IX−IXから見た断面図
である。図1および図2を併せて参照して、案内手段2
7は、案内体であるハンガーレール60を備える案内手
段本体61と、吊体であるハンガーロープ62とを有す
る。案内手段本体61は、鉛直に配置される軸部材63
と、基端部で軸部材63の下端部付近に固定され、軸部
材63に対してほぼ直角に、したがってほぼ水平に延び
る補助部材64と、軸部材63の上端部と補助部材64
の遊端部とを連結して、軸部材63から離反するにつれ
て下方に傾斜して設けられる前記ハンガーレール60と
を有する。本実施の形態では案内手段本体61は、ハン
ガーレール60が斜辺に位置する略二等辺直角三角形状
に形成され、ハンガーレール60は、水平面に対して約
45度を成している。
【0048】さらに詳細に述べると、ハンガーレール6
0は、軸部材63の上端部からほぼ水平に延びる水平部
60aと、水平部60aの軸部材63から離反する端部
に連なって下方に屈曲し、軸部材63から離反するにつ
れて下方に傾斜する傾斜部60bとを有する。水平部6
0aと傾斜部60bとが連なる屈曲部分は、案内手段2
7が突出位置67にあるとき、入台位置30にある格納
台26の出入端部26aの鉛直下方に配置される。ハン
ガーレール60に水平部60aを設けることによって、
案内手段本体61の上下寸法を小さくすることができ
る。
【0049】またハンガーレール60は、断面形状がI
字状に形成され、ハンガーレール60の中心軸線を含む
鉛直な仮想平面に関して両側に相互に離反するように水
平方向に開放する案内溝69a,69bが形成される。
各案内溝69a,69bは、上端部および下端部が、そ
の延在方向から塞がれている。このような案内手段本体
61は、軸部材63が、他側壁28に固定される2つの
軸受手段68a,68bによって、その軸線と一致する
前記軸線L3まわりに角変位自在に支持され、これによ
って案内手段27が角変位自在に設けられる。
【0050】ハンガーロープ62は、たとえばワイヤロ
ープから成り、一端部に連結体70を有し、他端部に連
結フック71を有する。連結体70は、軸線方向に並ん
で同軸に設けられる一対のローラ72a,72bが、略
U字状の支持部材73に支持されて設けられ、この支持
部材73においてハンガーロープ62に固定されてい
る。各ローラ72a,72bは、ハンガーレール60の
各案内溝69a,69bに、水平に配置された軸線まわ
りに回転自在に嵌まり込んでいる。これによって連結体
70は、各ローラ72a,72bが転動することによっ
て、ハンガーレール60に沿って、変位することができ
る。このような連結体70によって、ハンガーロープ6
2の一端部が、ハンガーレール60に、そのレールに沿
って変位自在に連結される。なお案内手段27の案内手
段本体61の補助部材64は、ハンガーロープ62の変
位に支障を来たさないように、連結体70およびハンガ
ーロープ62の変位経路を避けて設けられている。
【0051】溶接装置25の前端部25a付近には、溶
接装置25の周方向に関して他方の駆動輪37bが設け
られる位置に、連結片75が形成されており、連結フッ
ク71を連結片75に着脱自在に係合して、ハンガーロ
ープ62を溶接装置25に連結することができる。溶接
装置25の連結辺75形成される位置は、溶接装置25
が他方管体22に挿入され、その他方管体22が略水平
に配置された状態で上方に配置される位置である。
【0052】図10(1)は、溶接装置25を示す平面
図であり、図10(2)は、溶接装置25を示す正面図
である。図10には、水平に配置した状態、特に、各管
体21,22の溶接をする溶接位置に配置された状態を
想定して、溶接装置25を示す。以下、溶接装置25が
水平に配置された状態で、上方側となる部分を上部とい
い、下方側となる部分を下部という場合がある。溶接装
置25は、上述の外面装置77によって各管体21,2
2が軸線方向に相互に突合せ保持され、各管体21,2
2の端面間に形成される開先78に、電子ビームを照射
することによって、開先78付近を溶融して溶接する装
置である。この溶接装置25は、溶接台車84を有す
る。
【0053】溶接台車84には、少なくとも溶接装置2
5の前後軸L25まわりに1回転しながら電子ビームを
発生する電子銃87と、開先78に臨み、かつ電子銃8
7が配置される溶接空間89をシールするためのシール
手段90とが搭載される。溶接台車84の前後軸方向前
方の溶接装置25の前端部25aには、各管体21,2
2内を自走走行するための走行手段36が設けられる。
走行手段36は、各駆動輪37a,37bを駆動するモ
ータなどの駆動源95を有している。接続ケーブル93
は支援設備45に接続されており、支援設備45から動
力が与えられ、また支援設備45の操作者による操作な
どに基づいて、動作指令が与えられる。
【0054】また溶接装置25は、半径方向に突出およ
び縮退自在な固定脚96を有しており、固定脚96によ
って各管体21,22に対して溶接装置25を固定する
ことができる。また固定を解除した状態で、各管体2
1,22内を自走走行することができるとともに、車輪
37a,37b,38a,38bを利用して重力などの
外力を受けて円滑に変位することができる。溶接装置2
5は、各管体21,22内にあるとき、前後軸L25
と、各管体21,22の軸線L21,L22とは一致し
ている。またこの状態で、各一方の駆動輪37aが下部
に、かつ各他方の駆動輪37bが上方に配置され、各従
動輪38a,38bは、下部側に配置されている。また
装置吊ロープ58が連結される連結片59は、溶接台車
84の前後軸方向後方の溶接装置25の後端部25bに
形成され、ハンガーロープ62が連結される連結片75
は、溶接台車84の前端部25a寄りの上部に形成され
ている。
【0055】図11は、上述のような挿入回収装置20
を用いて実行される本発明の管体溶接装置の挿入および
回収方法(以下「挿入回収方法」という)を示すフロー
チャートである。図12は、挿入回収方法の準備工程お
よび挿入工程を説明するために挿入回収装置20を簡略
化して模式的に示す断面図であり、図13は、挿入回収
方法の管配置工程を説明するために挿入回収装置20を
簡略化して模式的に示す断面図であり、図14は、挿入
回収方法の回収工程を説明するために挿入回収装置20
を簡略化して模式的に示す断面図である。図1〜図10
を併せて参照して、挿入回収方法は、上述のように推進
工法によって複数の管体21,22を埋設するにあたっ
て、溶接装置25を、他方管体22に挿入し、溶接後に
回収する方法である。
【0056】挿入回収方法は、その作業手順が一方管体
21が露出端部21aを一側壁24の下端部24aから
露出させた状態で、ステップs0から開始される。この
とき一方管体21の露出端部21aには、外面装置77
の他方構成体46bが装着されている。また発進立坑2
3に下方から臨む底部111には、推進軸線L2の下方
であって、一側壁24寄りの位置および他側壁28寄り
の位置に、支持台112,113がそれぞれ設けられ、
挿入回収方法が開始される時点で、一方管体21の露出
端部21aに装着された他方構成体46bは、一側壁2
4寄りの一方支持台112に支持されている。このよう
な状態から挿入回収方法の作業手順が開始され、ステッ
プs1の準備工程に移行する。
【0057】準備工程では、図12(1)に示すよう
に、格納台26を上述のように他側壁28に設けて、溶
接装置25を出入自在に格納位置に格納し、格納台26
を入台位置30に配置する。またこの準備工程におい
て、装置吊ロープ58は、溶接装置25に連結し、溶接
装置25を吊保持する。また格納台駆動ロープ102は
格納台26に連結し、ハンガーロープ62は溶接装置2
5から連結解除されており、接続ケーブル93は溶接装
置25に接続する。
【0058】またこの準備工程において、案内手段27
は、退避位置66および突出位置67のいずれに配置し
てもよく、この準備工程および後述する挿入工程のいず
れかで、すなわち挿入工程を終了した時点で、退避位置
66に配置されればよい。本実施の形態では、準備工程
では、突出位置67に配置されている。このように各手
段を初期位置にそれぞれ配置した初期状態とし、ステッ
プs1の準備工程が終了すると、挿入工程、具体的に
は、ステップs2の連結段階に移行する。
【0059】連結段階では、まず図12(2)に示すよ
うに、他方管体22を、発進立坑23付近の地表面44
上設けられるクレーン110によって吊り、発進立坑2
3内に搬入して、装置挿入位置115に吊保持する。ク
レーン110には、管体吊手段として、装置吊ホイスト
55と同様の構成を有する2つの管体吊ホイスト(管体
吊ロープだけを図示)が設けられており、また他方管体
22の両端部22a,22bには、外面装置77の各構
成体46a,46bが着脱自在に装着され、これら構成
体46a,46bには、連結片が形成されている。一方
構成体46aの連結片に、一方の管体吊ホイストの管体
吊ロープ117がその一端部の連結フックによって、着
脱自在に連結され、他方構成体46bの連結片に、他方
の管体吊ホイストの管体吊ロープ118がその一端部の
連結フックによって、着脱自在に連結され、このように
して、他方管体22をクレーン110によって吊ること
ができる。
【0060】装置挿入位置115は、一端部22aが一
方管体21の露出端部21aに臨み、かつ他端部22b
が出台位置29に配置されたときの格納台26の出入端
部26aに臨む位置であって、格納台26が角変位する
ときの変位経路を避けてこの角変位に干渉しない位置で
ある。この装置挿入位置115にあるとき、他方管体2
2の軸線L22は、他側壁28から一側壁24に向かう
につれて下方に、たとえば水平面に対して約45度の角
度を成して傾斜している。本実施の形態では、このとき
案内手段27は、突出位置67に配置する。
【0061】このように他方管体22を装置挿入位置1
15に配置した後、図12(3)に示すように、格納台
駆動ホイスト100によって格納台駆動ロープ102を
巻取り、格納台26を出台位置29に向かう方向へ角変
位駆動して出台位置29に配置し、上記係合手段40と
他方構成体46bとを協働させて上述のように相互に係
合し、格納台26の出入端部26aと他方管体22の他
端部22bとを、相互に連結する。本実施の形態では、
このとき案内手段27は、退避位置66に配置する。こ
の連結段階が終了すると、ステップs3の前進段階に移
行する。
【0062】前進段階では、図12(4)に示すよう
に、装置吊ホイスト55によって装置吊ロープ58を繰
出し、溶接装置25の前進を許容して、溶接装置25を
自重による重力によって前進させ、格納台26から送出
して他方管体22に挿入し、他方管体22の一端部22
aまで前進させ、溶接装置25が他方管体22から露出
することなくかつ溶接装置25の前端部25aが他方管
体22の一端部22aに一致する位置に配置する。溶接
装置25がこの位置に配置されると、装置吊ロープ58
の繰出しを停止して、溶接装置25を他方管体22内に
保持する。この前進段階が終了すると、ステップs4の
連結解除段階に移行する。
【0063】連結解除段階では、図12(5)に示すよ
うに、係合手段40と他方管体22の他端部22bの他
方構成体46bとの係合を解除し、格納台26の出入端
部26aと他方管体22の他端部22bとの連結を解除
する。挿入工程は、連結段階、前進段階および連結解除
段階を有し、連結解除段階が終了すると、したがって挿
入工程が終了すると、ステップs5の管配置工程に移行
する。
【0064】管配置工程では、図13(1)に示すよう
に、他方の管体吊ホイストによって管体吊ロープ118
を繰出し、他端部22bが下降するように、一端部22
aを中心にして、他方管体22を角変位させ、推進軸線
L2にほぼ沿った略水平な状態に吊保持して、一方管体
21の軸線方向に他方管体22を並べて略直列位置に配
置するとともに、格納台駆動ホイスト100によって格
納台駆動ロープ102を繰出し、格納台26を入台位置
30に向かう方向へ自重による重力で角変位させて、入
台位置30に配置する。他方管体22が略直列位置にあ
るとき、両端部22a,22bの各構成体46a,46
bは、各支持台112,113の上方にある。
【0065】このように他方管体22および格納台26
を並べるにあたって、装置吊ホイスト55によって、装
置吊ロープ58を繰出し、装置吊ロープ58が干渉して
他方管体22および格納台26の角変位を妨げてしまう
ことを防止する。さらに装置吊ロープ58の繰出し量を
調節して、溶接装置25の他方管体に対する位置が変化
しないように、装置吊ホイスト55によって、繰出し量
を調節する。
【0066】次に各管体吊ホイストによって各管体吊ロ
ープ117,118を繰出し、各構成体46a,46b
を介して両端部22a,22bを各支持台112,11
3に支持させ、一端部22aが露出端部21aに突合わ
される直列位置120に配置する。この後、外面装置7
7によって、他方管体22の一端部22aの一方構成体
46aと、一方管体21の露出端部21aの他方構成体
46bとを係合して、各管体21,22の相互位置を微
調整して連結し、開先78を形成する。このような管配
置工程が終了すると、ステップs6の溶接工程に移行す
る。
【0067】溶接工程では、まず、図13(3)に示す
ように溶接装置25を、走行手段36によって自走走行
させて前進させ、部分的に一方管体21に挿入し、電子
銃87が開先78に臨む溶接位置(図10に示す位置)
に配置する。
【0068】次に、溶接装置25を用いて、各管体2
1,22を溶接する。具体的には、シール手段90によ
って溶接空間89をシールし、真空ポンプ(図示せず)
によって溶接空間89を真空引きするとともに、外面装
置77が備える外面シール手段によって、開先78に外
面側から臨む外部空間をシールして、この外部空間を、
別途発進立坑23に設けられる真空ポンプ125で真空
引きする。この後、電子銃87を回転させながら電子ビ
ームを開先78に全周にわたって照射し、各管体21,
22を溶接して、突合せ溶接継手を形成して、図13
(4)に示すように溶接工程が終了する。このような溶
接工程が終了すると、回収工程、具体的にはステップs
7の後退段階に移行する。
【0069】後退段階では、図14(1)に示すよう
に、溶接装置25を、走行手段36によって、他方管体
22の他端部22bまで後退させ、溶接装置25の後端
部25bを少しだけ露出させ、装置吊ロープ58を巻き
上げる。
【0070】さらに外面装置77を、したがって他方管
体22の一端部22aの一方構成体46aと、一方管体
21の露出端部21aの他方構成体46bとを、各管体
21,22から取外して離脱させる。本実施の形態で
は、管体吊ロープ117を一方構成体46aに連結し、
取外した後吊上げるとともに、クレーン110に設けら
れるもう1つの同様の構成の管体吊ホイストを用い、そ
の管体吊ロープ122を他方構成体46bに連結し、取
外した後吊上げて、発進立坑23外へ引上げている。こ
の後退段階が終了すると、ステップs8の露出段階に移
行する。
【0071】露出段階では、図14(2)に示すよう
に、他方管体22の他端部22bを吊った状態で、クレ
ーン110を推進方向Aへ変位させることによって、他
方管体22を推進方向Aへ推進する。このとき溶接装置
25は、装置吊ロープ58に連結されて変位が阻止され
ており、他方管体22だけが変位して、溶接装置25が
さらに露出する。図14(2)に示すように、溶接装置
25の前端部25aだけが他方管体22内に残る位置で
あって、案内手段27を突出位置67に配置しても、他
方管体22の他端部22bを吊る管体吊ロープ118と
干渉しない位置まで、他方管体22を推進させると、他
方管体22の推進を一時停止して、露出工程を終了し、
ステップs9の吊段階に移行する。
【0072】吊段階では、案内手段27を退避位置66
から突出位置67に、たとえば手動操作で角変位させ
て、案内手段27を突出位置67に配置し、ハンガーロ
ープ62を溶接装置25の前端部25a付近の上部に連
結し、溶接装置25の後端部25bに加えて、溶接装置
25の前端部25a付近を吊る。このときハンガーロー
プ62の長さは、ハンガーレール60の下端部と溶接装
置25の連結片75との距離に一致するように形成され
ており、連結体70がハンガーレール60の下端部に配
置された状態で、溶接装置25を吊ることができる。こ
の吊段階が終了すると、ステップs10の入台段階に移
行する。
【0073】入台段階では、まず図14(3)に示すよ
うに、上述と同様にして、他方管体22を推進方向Aへ
さらに、他端部22bだけ一側壁24から露出する位置
まで、推進させる。これによって他方管体22が、ステ
ップs0で挿入回収方法を開始する前の一方管体21の
位置と同位置に配置される。このように他方管体22が
推進されて、溶接装置25が他方管体22から完全に露
出しても、装置吊ホイスト55および案内手段27によ
って吊られているので、溶接装置25は、落下して底部
111に衝突および接触することがない。
【0074】次に図14(4)に示すように、管体吊ロ
ープ118を他方管体22から連結解除して、連結フッ
クを地表面44よりも上方に配置される位置まで巻取る
とともに、装置吊ロープ58の巻取りを開始する。これ
によって溶接装置25の後端部25bが上方へ変位さ
れ、溶接装置25が後端部25bを上方に配置して傾斜
する。
【0075】このような装置吊ロープ58の巻取りを続
けることによって、図14(5)に示すように、ハンガ
ーロープ62の連結体67がハンガーレール60の下端
部に配置されたまま、ハンガーロープ62がハンガーレ
ール60に対して略垂直に成る状態まで、溶接装置25
が後端部25bを上方にして起立する方向へ角変位しな
がらさらに上方へ引上げられる。このとき溶接装置25
の後端部25bは、格納台26の出入端部26bの略鉛
直下方に配置された状態であって、前端部25aが格納
台26の出入端部26bの略鉛直下方に近づくように、
他側壁28に向けて近づいていく。
【0076】この状態からさらに装置吊ロープ58の巻
取りを続けることによって、図14(6)に示すよう
に、連結体70がハンガーレール60に案内されて上方
へ変位することによって、ハンガーロープ62がハンガ
ーレール60に対して略垂直を成す状態を保ち、溶接装
置25が後端部25bを上方にして起立する方向へ角変
位しながらさらに上方へ引上げられる。このようにして
溶接装置25が後端部25bを格納台26の出入端部2
6bに臨ませ、前後軸L25を略鉛直にして、格納台2
6の軸線L26に略一致する状態になる。
【0077】この状態からさらに装置吊ロープ58の巻
取ることによって、溶接装置25を格納台26に引込ん
で入れることができる。このように入台させるにあたっ
て、ハンガーロープ62は、溶接装置25が部分的に、
たとえば前後軸方向の半分程度が格納台26に入り、各
従動輪38a,38bが各副走行レール34a,34b
に嵌まり込んだ状態で、溶接装置25から連結解除され
る。さらに装置吊ロープ58を巻取り、一方従動輪38
aが規制部材35に当接するまで、溶接装置25が格納
台26に入れられて格納される。
【0078】このように案内手段27は、溶接装置25
を落下させないだけでなく、溶接装置25を、前後軸L
25まわりの回転を防止して、好適な姿勢に保持して各
駆動輪37a,37bおよび各従動輪38a,38b
を、各主走行レール33a,33bおよび各副走行レー
ル34a,34bに導いて、溶接装置25が円滑に格納
台26に進入させることができる。このようにして溶接
装置25が回収され、図12(1)に示す状態、したが
って準備工程が終了した状態と同様の状態として、入台
段階が終了し、後退段階、露出段階、吊段階および入台
段階を有する回収工程を終了すると、ステップs11に
移行して挿入回収方法の作業手順が終了する。このよう
な一連の作業を繰返すことによって、パイプラインが敷
設される。
【0079】このように挿入回収装置20を用いて挿入
回収方法を実行すれば、溶接装置25を挿入するため
に、他方管体22および格納台26を傾斜させて並べる
ので、他方管体22および格納台26を並べるために必
要な各側壁24,28間の水平方向間隔を小さくするこ
とができる。たとえば各管体21,22の軸線方向寸法
とほぼ同程度の寸法にすることができる。また溶接後に
溶接装置25を回収するにあたっては、他方管体22を
推進させることによって、溶接装置25を他方管体22
から露出させ、格納台26に入れて回収する。これによ
って溶接装置25を回収するために、格納台26を他方
管体22に並べる必要がなく、各側壁24,28間の水
平方向間隔を小さくすることができる。このように各側
壁24,28間の水平方向間隔を小さくすることができ
るので、発進立坑23の形成に必要な費用を低減するこ
とができる。また発進立坑23を小さくすることができ
るので、発進立坑23を形成可能な場所の選択の自由度
が高くなる。
【0080】一例として述べると、軸線方向寸法が9m
の管体を用いる場合、深さが10mで、かつ各側壁2
4,28間の間隔が10.5m程度の発進立坑23でよ
い。
【0081】また格納台26は、他方管体22を発進立
坑23に搬入するとき、退避しており、他方管体22の
搬入を容易にすることができる。さらに溶接装置25を
挿入した後、他方管体22を一方管体21に突合せるに
あたって、溶接装置25を挿入するとき既に一端部22
aを一方管体21の露出端部21aに臨ませており、溶
接装置25が挿入された状態の他方管体22を大きく変
位させる必要がなく、容易に作業することができる。
【0082】また溶接装置25の後端部25aには、装
置吊ロープ58が連結されて吊保持することができるの
で、溶接装置25を格納台26から出して傾斜した他方
管体22に挿入しても、他方管体22内に安定して保持
することができる。溶接後に溶接装置25を回収するあ
たっては、装置吊ロープ58を巻取ることによって、他
方管体22から露出された溶接装置25を格納台26に
容易に入れることができ、格納台26を他方管体22に
並べることなく、溶接装置25を容易に回収することが
できる。
【0083】さらに格納台26が他方管体22に連結さ
れた状態で、溶接装置25を格納台26から出して他方
管体22に挿入するので、溶接装置25を格納台26か
ら他方管体22に円滑に変位させることができる。また
他方管体22に挿入した溶接装置25は、他方管体22
の一端部22aに変位されるので、後続の管配置工程
で、他方管体22を一方管体21に軸線方向に並べた直
列位置に変位させるときに、重心安定性を向上し、作業
を容易にすることができる。
【0084】さらに溶接装置25を他方管体22の他端
部22bに変位させた後、他方管体22を推進して溶接
装置25が露出されることによって、露出した溶接装置
25は、格納台26の略鉛直下方にあり、装置吊ロープ
58を巻取って溶接装置25を回収するとき、溶接装置
25の水平方向の変位を少なくして、容易に回収するこ
とができる。さらに案内手段27を設けて、他方管体2
2から露出された溶接装置25の前端部25a付近を吊
保持し、案内することができるので、溶接装置25の後
端部25bに連結される装置吊ロープ58の巻取りによ
って溶接装置25を回収するとき、溶接装置25を案内
して、格納台26に容易に入れることができる。
【0085】図15は、管体溶接装置の他の推進工法へ
の適用例を示す断面図であり、図16は、図15の上側
から見て簡略化して示す平面図である。図15は、上下
方向の一部を省略して示す。図1〜図14を参照して、
挿入回収装置20および挿入回収方法を管体吊ロープに
よって他方管体22を推進させる推進工法で用いて説明
したけれども、本発明の実施の他の形態として、図15
および図16に示すように、油圧ジャッキ130を用い
て他方管体22を押圧し、推進方向Aへ推進する工法に
用いてもよい。
【0086】上述の実施の形態は、本発明の例示に過ぎ
ず、構成を変更することができる。たとえば格納台26
は、筒状に限定されることはなく、溶接装置25を保持
することができる構成であればよい。また格納台26を
角変位駆動する駆動手段は、油圧シリンダを用いた構成
であってもよいし、モータを用いた構成であってもよ
い。また案内手段27は、たとえばスライドして、回収
時に溶接装置を案内する位置と退避位置との間で変位す
る構成であってもよい。また挿入回収の手順について
も、可能な範囲で順序を入換えるようにしてもよい。
【0087】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、溶接装
置を他方管体に挿入するにあたって、立坑を鉛直方向に
も活用して、他方管体および格納台を並べ、他方管体お
よび格納台を並べるために必要な各側壁間の間隔を小さ
くすることができる。また溶接装置を回収するにあたっ
ては、他方管体の推進によって溶接装置を露出させ、格
納台に回収するので、格納台を他方管体に並べる必要が
なく、各側壁間の間隔を小さくすることができる。この
ように立坑の各側壁間の間隔を小さくすることができる
ので、立坑形成に必要な費用を低減することができる。
また立坑が小さくなることによって立坑を形成可能な場
所の選択の自由度が高くなる。
【0088】請求項2記載の本発明によれば、繰出およ
び引込自在な操作索条を溶接装置に連結することによっ
て、操作索条の繰出および引込を制御して、溶接装置の
位置を容易に制御することができ、溶接装置の挿入およ
び回収を容易にすることができる。
【0089】請求項3記載の本発明によれば、格納台が
他方管体に係合し、溶接装置を格納台から他方管体に円
滑に変位させることができる。また他方管体に挿入した
溶接装置は、他方管体の一端部に変位されるので、後続
の管配置工程で、重心安定性を向上し、作業を容易にす
ることができる。
【0090】請求項4記載の本発明によれば、溶接装置
を他方管体の他端部に変位させて他方管体から露出さ
せ、溶接装置を回収するときの水平方向の変位を少なく
して、容易に回収することができる。さらに案内体によ
って溶接装置の前端部付近を吊保持し、案内することが
できるので、溶接装置を格納台に容易に入れることがで
きるとともに、溶接装置が不所望に垂落ちて損傷するこ
とを防止することができる。
【0091】請求項5記載記載の本発明によれば、溶接
装置を他方管体に挿入するにあたって、立坑を鉛直方向
にも活用して、他方管体および格納台を並べ、他方管体
および格納台を並べるために必要な各側壁間の間隔を小
さくすることができる。また溶接装置を回収するにあた
っては、他方管体の推進によって溶接装置を露出させ、
格納台に回収するので、格納台を他方管体に並べる必要
がなく、各側壁間の間隔を小さくすることができる。こ
のように立坑の各側壁間の間隔を小さくすることができ
るので、立坑形成に必要な費用を低減することができ
る。また立坑が小さくなることによって立坑を形成可能
な場所の選択の自由度が高くなる。
【0092】請求項6記載の本発明によれば、繰出およ
び引込自在な操作索条を溶接装置に連結することによっ
て、操作索条の繰出および引込を制御して、溶接装置の
位置を容易に制御することができ、溶接装置の挿入およ
び回収を容易にすることができる。
【0093】請求項7記載の本発明によれば、案内手段
によって溶接装置の前端部付近を吊保持し、案内するこ
とができるので、溶接装置を格納台に容易に入れること
ができるとともに、溶接装置が不所望に垂落ちて損傷す
ることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の挿入回収装置20を示
す断面図である。
【図2】挿入回収装置20を示す平面図である。
【図3】格納台26を示す正面図である。
【図4】格納台26を示す断面図である。
【図5】図3の切断面線V−Vから見た断面図である。
【図6】図3の切断面線VI−VIから見た断面図であ
る。
【図7】格納台26を示す底面図である。
【図8】案内手段27を示す正面図である。
【図9】図8の切断面線IX−IXから見た断面図であ
る。
【図10】図10(1)は、溶接装置25を示す断面図
であり、図10(2)は、溶接装置25を示す正面図で
ある。
【図11】上述のような挿入回収装置20を用いて実行
される本発明の挿入回収方法を示すフローチャートであ
る。
【図12】挿入回収方法の準備工程および挿入工程を説
明するために挿入回収装置20を簡略化して模式的に示
す断面図である。
【図13】挿入回収方法の管配置工程を説明するために
挿入回収装置20を簡略化して模式的に示す断面図であ
る。
【図14】挿入回収方法の回収工程を説明するために挿
入回収装置20を簡略化して模式的に示す断面図であ
る。
【図15】管体溶接装置の他の推進工法への適用例を示
す断面図である。
【図16】図15の上側から見て簡略化して示す平面図
である。
【図17】従来技術の開削工法における管体溶接装置の
適用例を示す断面図である。
【図18】挿入回収装置1を簡略化して示す平面図であ
る。
【符号の説明】
20 挿入回収装置 21 一方管体 21a 一方管体の露出端部 22 他方管体 22a 他方管体の一端部 22b 他方管体の他端部 23 発進立坑 24 一側壁 25 溶接装置 26 格納台 27 案内手段 28 他側壁 29 出台位置 30 入台位置 39 ヒンジ手段 40 係合手段 55 装置吊ホイスト 58 装置吊ロープ 60 ハンガーレール 62 ハンガーロープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開2001−47253(JP,A) 特開 平8−267286(JP,A) 特開 平11−267886(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 1/02 B23K 9/028 E21D 11/14 E21D 11/40 B23K 37/02 301

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の管体を溶接しながら立坑から所定
    の推進方向へ推進させて埋設するにあたって、立坑に臨
    む一側壁の下部から露出した一方管体の露出端部と他方
    管体の一端部とを溶接する溶接装置を、他方管体に挿入
    し、溶接後に回収する方法であって、 立坑に臨んで一側壁に対向する他方側壁の上部に、出入
    端部を一方管体の露出端部に向けた出台位置と出入端部
    を略鉛直下方に向けた入台位置とにわたって角変位自在
    に格納台を設け、この格納台に溶接装置を出入自在に格
    納し、格納台を入台位置に配置する準備工程と、 一端部が一方管体の露出端部に臨み、かつ他端部が出台
    位置に配置されたときの格納台の出入端部に臨む装置挿
    入位置に、他方管体を配置した後、格納台を各変位させ
    て出台位置に配置し、溶接装置を格納台から出して他方
    管体に挿入する挿入工程と、 他方管体および格納台を変位させて、一端部が一方管体
    の露出端部に突合わされる直列位置に他方管体を配置す
    るとともに、格納台を入台位置に配置する管配置工程
    と、 一方管体の露出端部と他方管体の一端部とを溶接装置に
    よって溶接した後、他方管体を推進方向へ推進させるこ
    とによって、溶接装置を他方管体から露出させ、溶接装
    置を格納台に入れて回収する回収工程とを含むことを特
    徴とする管体溶接装置の挿入および回収方法。
  2. 【請求項2】 準備工程で、一端部が溶接装置の後端部
    に連結される操作索条の繰出および引込をする索条駆動
    手段を設け、 挿入工程で、索条駆動手段によって操作索条を繰出し、
    溶接装置を格納台から出して他方管体に挿入し、 管配置工程で、索条駆動手段によって操作索条を繰出し
    ながら、他方管体および格納台を変位させて、他方管体
    を直列位置に配置するとともに、格納台を入台位置に配
    置し、 回収工程で、索条駆動手段によって操作索条を引込み、
    他方管体から回収した溶接装置を格納台に入れることを
    特徴とする請求項1記載の管体溶接装置の挿入および回
    収方法。
  3. 【請求項3】 前記挿入工程は、 装置挿入位置に配置された他方管体の他端部と送出位置
    に配置された格納台の出入端部とを連結する連結段階
    と、 索条駆動手段によって操作索条を繰出し、溶接装置を他
    方管体に挿入して他方管体の一端部に変位させる前進段
    階とを有することを特徴とする請求項2記載の管体溶接
    装置の挿入および回収方法。
  4. 【請求項4】 前記回収工程は、 溶接装置が備える自走手段によって、溶接装置を他方管
    体の他端部に変位させる後退段階と、 溶接装置の変位を阻止した状態で他方管体を到達立坑に
    向けて推進させて、溶接装置を部分的に他方管体から露
    出させる露出段階と、 格納台の出入端部の下方位置から一側壁に向かうにつれ
    て下方へ傾斜して延びる案内体を設け、一端部が案内体
    に変位自在に連結される吊体の他端部を溶接装置の前端
    部付近に連結する吊段階と、 他方管体を推進方向へ推進させるとともに、索条駆動手
    段によって操作索条を引込んで溶接装置を格納台に入れ
    る入台段階とを有することを特徴とする請求項2記載の
    管体溶接装置の挿入および回収方法。
  5. 【請求項5】 複数の管体を溶接しながら立坑から所定
    の推進方向へ推進させて埋設するにあたって、立坑に臨
    む一側壁の下部から露出した一方管体の露出端部と他方
    管体の一端部とを溶接する溶接装置を、他方管体に挿入
    し、溶接後に回収する装置であって、 立坑に臨んで一側壁に対向する他側壁の上部に、出入端
    部を一方管体の露出端部に向けた出台位置と出入端部を
    略鉛直下方に向けた入台位置とにわたって角変位自在に
    設けられ、溶接装置が出入自在に格納される格納台と、 溶接装置を格納台に入れるとき、格納台の下方で他方管
    体から露出された溶接装置を、格納台に案内するための
    案内手段とを含むことを特徴とする管体溶接装置の挿入
    および回収装置。
  6. 【請求項6】 一端部が溶接装置の後端部に連結される
    操作索条を繰出すことによって、溶接装置を格納台から
    出し、操作索条を引込むことによって、溶接装置を格納
    台に入れるための索条駆動手段を含むことを特徴とする
    請求項5記載の管体溶接装置の挿入および回収装置。
  7. 【請求項7】 案内手段は、 格納台の下方に、他側壁に沿った退避位置と他側壁から
    一側壁に向けて突出した突出位置とにわたって角変位自
    在に設けられ、 突出位置に配置されたとき、入台位置に配置された格納
    台の出入端部の下方位置から一側壁に向かうにつれて下
    方に傾斜して延びる案内体と、 一端部が案内体に変位自在に連結され、かつ他端部が溶
    接装置の前端部付近に連結および連結解除自在な吊体と
    を有することを特徴とする請求項5または6記載の管体
    溶接装置の挿入および回収装置。
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