JP3497962B2 - 遠心型流体機械 - Google Patents

遠心型流体機械

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JP3497962B2
JP3497962B2 JP33335296A JP33335296A JP3497962B2 JP 3497962 B2 JP3497962 B2 JP 3497962B2 JP 33335296 A JP33335296 A JP 33335296A JP 33335296 A JP33335296 A JP 33335296A JP 3497962 B2 JP3497962 B2 JP 3497962B2
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優治 永井
淑治 植山
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株式会社 日立インダストリイズ
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ステージに水返し
羽根を有する多段の遠心型流体機械に係り、特に火力発
電所に設置されるボイラー給水ポンプなどに好適な遠心
型流体機械に関する。 【0002】 【従来の技術】水返し羽根を有するステージは、吸込側
の側板、吐出側の側板、そして水返し羽根によって構成
される。水返し羽根を有する遠心型流体機械では、ステ
ージとシャフトの摺動部にステージブッシュが取付けら
れる。 【0003】一般に、図7に示されるように羽根車3、
デイフユ−ザ4、曲り流路5、水返し羽根6、戻り流路
7及びステージブッシュ8を備える遠心型流体機械で
は、ステージブッシュ8に作用する圧力の関係(P<
P')からステージブッシュ8に作用する流体力による
抜け防止のために、ステージブッシュ8は前記デイフユ
ーザ4、曲り流路5、水返し羽根6及び戻り流路7で構
成されるステージの吐出側から組み立てられる。このた
め、水返し羽根出口径はブッシュの外径よりも大きい構
造となっている。 【0004】遠心型流体機械の場合、低流量域では遠心
羽根車(以下単に羽根車と称す)下流のディフューザ入
口部で、流れがディフューザ羽根負圧面から剥離して全
揚程が減少し、ポンプの不安定特性(揚程曲線のへこ
み)の原因になる。このため、特開平3−111698
号公報に示されるように、ディフューザ入口部にディフ
ューザ羽根に沿うように整流羽根を設ける構造のものが
ある。 【0005】さらに低流量域では、羽根車入口部のシュ
ラウド側に発生する逆流によって、戻り流路内の流れに
余分な旋回がつくため、全揚程が減少してポンプの不安
定特性(揚程曲線のへこみ)の原因になる。この戻り流
路内の流れを適性化させるためには、逆流によって生じ
る余分な予旋回を取り去る必要がある。そのために、不
安定特性を改善してポンプ効率の低下を防止するものと
して、戻り流路内に直線羽根を取付ける構造のものもあ
る。 【0006】この直線羽根は、羽根車入口部の逆流によ
って発生した戻り流路内の余分な旋回を取り除き、低流
量域で生じる不安定特性を防止するものである。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】戻り流路内に直線羽根
を取付ける構造のものでは、低流量域における余分な旋
回を取り去るには都合が良いが、設計流量点での流れに
ついては配慮されていない。水返し羽根やボリュートケ
ーシングは、設計流量点で次段羽根車入口に適した流れ
が流入するように設計されている。そのため、この下流
に直線羽根を取付けると、設計流量点では次段羽根車入
口に適した流れに余分な旋回がつくため、遠心型流体機
械の性能を低下させる。 【0008】本発明は、設計流量点での性能に悪影響を
及ぼすことなく、かつ低流量域での全揚程低下による不
安定特性を改善する遠心型流体機械を提供するものであ
る。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記目的は、主軸に取付
けられ主軸とともに回転する遠心羽根車と、この遠心羽
根車の外周に位置し遠心羽根車から出る流体の流れを外
向きに導いて静圧回復するディフューザ、前記ディフュ
ーザから出る外向き流れを軸方向流れに導く曲り流路、
この曲り流路から出る流れを内向きに導いて集める側板
と羽根が一体に形成された水返し羽根及び次段の遠心羽
根車入口へ導く戻り流路で形成されるステージとを軸方
向に多段に配設した遠心型流体機械において、前記水返
し羽根の羽根出口径を、前記ステ−ジと主軸との間の摺
動部に取り付けられたステージブッシュ外径より小さい
構造とし、且つ前記ステージブッシュ前記ステージの
吸込側から組込まれる構成にすると共に、該ステージブ
ッシュは、その吸込側の流水部に面する断面積をA、そ
の吐出側の流水部に面する断面積をA ' 、その吸込側に
作用する圧力P、その吐出側に作用する圧力P ' とした
とき、 P×A> ' ×A ' の関係が成り立つように、その形状が構成されているこ
とにより、 ステージブッシュがステージから抜けるのを
防止するようにしたことによって達成される。 【0010】 【0011】 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図に基づ
いて説明する。図1は本実施例に係る多段のボイラー給
水ポンプの縦断面図、図2は図1の1段目ステージの主
要部縦断面図である。図1において1は流体を吸込むた
めの吸込口、2は主軸、3は前記主軸2に取付けられた
羽根車、4は前記羽根車3の外周に位置するディフュー
ザDに設けられたディフューザ羽根である。5は流体の
外向き流れを内向き流れに導く曲り流路、6は前記曲り
流路5を経た流体の流れを内向きに集める水返し羽根、
7は前記水返し羽根6を経た内向き流れを、次段の羽根
車3’の入口へ導く戻り流路である。9は昇圧された流
体をポンプ外に吐出するための吐出口である。 【0013】図1で示す多段のボイラー給水ポンプは、
図2の上記羽根車3、ディフューザ羽根4、曲り流路
5、水返し羽根6及び戻り流路7を主軸2の方向に多段
に配設し、ポンプ吸込口1から吐出口9までを多段に構
成したものである。 【0014】上述の実施例のボイラー給水ポンプは、水
返し羽根5に特徴があり、その詳細を図2に示す。水返
し羽根6の出口径φDを、ステージブッシュ8の外径φ
D’より小さくしている。 【0015】上記のように設定する理由を説明する。遠
心型流体機械の場合、低流量域では、羽根車3の入口部
で旋回による遠心力のため心板側から半径方向の流れが
生じ、羽根車3の入口の側板側付近で逆流が発生する。
更にこの逆流が戻り流路内に侵入すると、理論揚程の方
程式において予旋回成分が大きくなるため全揚程が減少
して、揚程曲線の不安定特性が生じる。 【0016】このため、水返し羽根6の出口径をステー
ジブッシュ8の外径よりも小さくして、戻り流路7内に
おける流れを、低流量域の逆流の影響を受けにくくする
と、全揚程の低下がなくなり安定特性が得られる。ステ
ージブッシュ8を吸込側から組み立てて抜け防止のため
の他の実施例を図3、さらに他の実施例を図4、さらに
他の実施例を図5に示す。 【0017】 図3はステージブッシュ8を吸込側から
組み立てた時の抜け防止構造の説明図である。図中の
A、A'はステージブッシュ8の吸込側、吐出側の流水
部に面する断面積を表す。ステージブッシュ8が抜けな
いためには、吸込側と吐出側に作用する圧力P、P'の
関係から、以下の式が成り立てばよい。 【0018】 P×A P'×A' (1) したがって、(1)式が成り立つような断面積A、A'
のステージブッシュ8の形状にすれば、抜けが防止でき
る。また図4に示すように、ステージブッシュ8をネジ
部8Bで固定する構造でも抜けを防止できる。 【0019】さらに図5に示すように、テージブッシ
ュ8の外周に軸方向の移動をロックさせるキー8Cを付
ける構造にしても抜けを防止できる。 【0020】以上に説明したように本実施例によれば、
低流量域での羽根車入口から逆流した流れによる戻り流
路内での余分な旋回は少なくなり、不安定特性が解消さ
れる。 【0021】本発明のさらに他の実施例を図6に示す。
図6は図1のステージ部の断面図である。図に示すよう
に水返し羽根6の羽根下流端に、旋回流を取り除くため
に水返し羽根6とは別の羽根10を取付けた構造にした
ものである。 【0022】この構造にすることによって、低流量域の
戻り流路内での余分な旋回成分を取除くことができ、本
実施例によれば、組立てがより容易になる。 【0023】 【発明の効果】本発明によれば、遠心型流体機械が多段
の場合に、水返し羽根の羽根出口径をステージブッシュ
外径より小さくすることで、低流量域での羽根車入口部
の逆流の影響により発生する戻り流路内の余分な旋回を
取除くことができ、ポンプの不安定特性(揚程曲線のへ
こみ)も回避することができる。また、本発明によれ
ば、ステージブッシュを圧力の低い吸込側から組み立て
るようにしながらステージブッシュの抜け防止をするた
めに、上記「P×A> ' ×A ' 」の関係が成り立つよ
うに、ステージブッシュの形状を構成しているので、水
返し羽根の羽根出口径をステージブッシュ外径より小さ
くしてもステージブッシュの組立てが可能となり、しか
もステージブッシュに抜け防止のための係合部等を形成
することなく、確実にその抜け防止ができ、前記抜け防
止ための係合部等が不要であるから、ステージブッシュ
をスライドさせるだけで極めて容易に組み込むことがで
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例に係る多段のボイラー給水ポ
ンプの縦断面図である。 【図2】図1の一段目ステージの主要部縦断面図であ
る。 【図3】本発明に係るステージブッシュを吸込側から組
立てる時の説明図である。 【図4】本発明に係るステージブッシュを吸込側から組
立てる時の他の実施例の説明図である。 【図5】本発明に係るステージブッシュを吸込側から組
立てる時のさらに他の実施例の説明図である。 【図6】本発明に係るさらに他の実施例のステージ部の
断面図である。 【図7】従来のステージブッシュの構造図である。 【符号の説明】 1……ポンプ吸込口、 2……主軸、 3……羽根車、 4……ディフューザ、 5……曲り流路、 6……水返し羽根、 7……戻り流路、 8……ステージブッシュ、 9……ポンプ吐出口、 10……旋回流を取り除くための羽根。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−249200(JP,A) 特開 平3−138497(JP,A) 特開 平6−33891(JP,A) 特開 平1−318790(JP,A) 特開 昭60−19985(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04D 29/44 F04D 1/08

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】主軸に取付けられ主軸とともに回転する遠
    心羽根車と、この遠心羽根車の外周に位置し遠心羽根車
    から出る流体の流れを外向きに導いて静圧回復するディ
    フューザ、前記ディフューザから出る外向き流れを軸方
    向流れに導く曲り流路、この曲り流路から出る流れを内
    向きに導いて集める側板と羽根が一体に形成された水返
    し羽根及び次段の遠心羽根車入口へ導く戻り流路で形成
    されるステージとを軸方向に多段に配設した遠心型流体
    機械において、 前記水返し羽根の羽根出口径を、前記ステ−ジと主軸と
    の間の摺動部に取り付けられたステージブッシュ外径よ
    り小さい構造とし、且つ前記ステージブッシュ前記ス
    テージの吸込側から組込まれる構成にすると共に、 該ステージブッシュは、その吸込側の流水部に面する断
    面積をA、その吐出側の流水部に面する断面積をA '
    その吸込側に作用する圧力P、その吐出側に作用する圧
    力P ' としたとき、 P×A> ' ×A ' の関係が成り立つように、その形状が構成されているこ
    とにより、 ステージブッシュがステージから抜けるのを
    防止するようにしたことを特徴とする遠心型流体機械。
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