JP3497665B2 - 積雪用道路標識 - Google Patents
積雪用道路標識Info
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- Japan
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- Road Signs Or Road Markings (AREA)
Description
寒冷地の積雪時における道路の境界を明示するために設
置される積雪用道路標識に関するものである。 【0002】 【従来の技術】雪国あるいは寒冷地においては、積雪時
に道路が白一色になって道路の境界が判然としなくな
り、車両や歩行者にとって極めて危険な状態になる。そ
こで境界を明示するために赤色と白色とで色分けされた
ポール状の積雪用道路標識が立設されている。また特に
山間部や、歩道と車道とが縁石で分離されているような
道路においては、道路内側に湾曲した支柱の先端に矢状
の標識板を取付け、その標識板によって前記境界を指向
した、いわゆるオーバーハング式の積雪用道路標識が設
置されることがある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら後者の如
きオーバーハング式の積雪用道路標識にあっては、矢状
の標識板は、積雪高さやドライバーの視認性を考慮して
一般には地上より5m以上の高さに取付けられるため、
ドライバーにとっては、遠方からはこの標識板を視認で
きるものの、近づくにつれて標識板の位置がドライバー
の目線高さ以上となり、意識的に見上げないとドライバ
ーの視野に入らなくなる欠点がある。すなわちドライバ
ーはこの道路標識に近づくにつれて道路の境界を容易に
認識することができなくなる。特に降雪時や濃霧時等の
如く視界が遮られて視程距離の短かくなる危険な天候に
おいては、一般にドライバーは低速度で約20〜30m
先を凝視して運転するため、目線高さ以上の標識板はほ
とんど視野に入らない。 【0004】また前記標識板には、ヘッドライトに照射
されるとその光を再帰反射して明るく輝く反射テープが
貼着され、夜間の視認性を高める工夫がなされているも
のもあるが、前記の如き降雪時や濃霧時等においては、
ヘッドライトの光が標識板に届きにくく、またカーブし
た道路の如く、標識板に斜めからのヘッドライトの光が
照射される場合には、うまくドライバーの方に再帰反射
しないため、反射テープだけで夜間等の視認性を高める
には充分ではない。 【0005】そこで本発明は上記の如き問題を解決し、
遠方のみならず近づいたところからでも、また夜間にお
いても、さらに降雪時や濃霧時等においても、道路の境
界をドライバーに容易に認識させることのできる積雪用
道路標識を提供せんとするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成としている。すなわちこの
発明に係る積雪用道路標識は、道路側縁に立設された支
柱が道路内側に湾曲され、その支柱の先端に矢状の標識
板が道路の境界を指向するように下方に向けて取付けら
れた積雪用道路標識であって、標識板は、道路の境界を
指向する中空状となした三角状部内に、先端を前方に向
けた多数の発光体と、下方に向けた発光体とがそれぞれ
配設されると共に下方に向けた発光体の下方にはさらに
集光レンズが配設され、先端を前方に向けた多数の発光
体の光が標識板の表面より出射され、下方に向けた発光
体の光が集光レンズで集光されてほぼ道路の境界で結像
されるようになされたことを特徴とするものである。 【0007】本発明によれば、先端を前方に向けた発光
体の光が標識板の表面より出射され、また下方に向けた
発光体の光が集光レンズで集光されてほぼ道路の境界で
結像されるようになされているので、ドライバーは、遠
方においては、表面より出射される光により輝く標識板
を主として視認することにより、またドライバーはこの
道路標識に近づいても標識板を意識的に見上げる必要が
なく、道路の境界で結像される目線上の光を主として視
認することにより、道路の境界が認識できる。また遠近
いずれのところからでも、発光体による光を主として視
認するため、降雪時や濃霧時等のヘッドライトの光が標
識板に届きにくい天候でも、またカーブした道路であっ
ても、視認性が損なわれることがない。 【0008】 【実施の形態】次に、本発明の実施の形態について図面
を参照し、具体的に説明する。図1は本発明の実施の一
形態を示す正面図、図2は図1の主要部の斜視図、図3
は主要部の断面図、図4は本発明の実施の他の形態を示
す主要部の断面図である。 【0009】図面において、1は道路側縁に立設された
支柱であり、一般に金属管に合成樹脂を被覆したものや
塗装したものが用いられる。支柱1は適宜複数本、本形
態では直立する下部支柱11と、湾曲する中間支柱12
と、水平に張り出す上部支柱13とが連結されて、道路
内側に張り出すように湾曲され、その先端に矢状の標識
板2が下方に向けて取付けられ、該矢状の標識板2の指
向する延長が、道路の境界Bに位置するようになされて
いる。 【0010】標識板2は、支柱1に支持される直線状部
3と、その先端に設けられた三角状部4とからなり、全
体が長手方向に沿ってく字状に折曲された形状となされ
ている。直線状部3は、例えばアルミ板や押出し型材等
からなり、その表面に赤色と白色の再帰性反射テープ3
1が長手方向に交互に貼着され、車両のヘッドライト等
に照射されるとその反射テープ31が再帰反射されるよ
うになされている。 【0011】三角状部4は、表面にポリカーボネート、
アクリル樹脂等の合成樹脂やガラス等からなる透光性の
カバー41が取付けられ、その内部には先端を前方に向
けた多数の発光体5と、下方に向けた発光体6とがそれ
ぞれ配設され、さらに下方に向けた発光体6の下方には
集光レンズ7が配設され、その集光レンズ7は取付位置
から地面までの距離をほぼ焦点距離とし、そしてその像
がほぼ道路の境界Bで結ばれるようになされている。な
お集光レンズ7の焦点距離は一般には約5m程度とさ
れ、従って集光レンズ7の地面からの高さは約5mとさ
れる。集光レンズ7の地面からの高さを焦点距離とほぼ
同じとすることにより、人が立った状態で前記集光レン
ズ7を下から覗いても、焦点が目に位置しないので、障
害を与える強い光が目に入らず安全である。 【0012】前記発光体5,6は、例えば発光ダイオー
ドが用いられ、適宜赤色、黄色等の着色光が出射される
ものでもよい。この発光体5,6を発光させる電源装置
(図示せず)は、商用電源でもよいし、太陽電池とその
太陽電池の起電力を蓄える充電装置とからなるものであ
ってもよい。この電源装置から電力が給電されてそれぞ
れの発光体5,6が発光されると、先端を前方に向けた
発光体5の光L1 は表面のカバー41より出射され、標
識板2の表面を明るく輝かせる。また下方に向けた発光
体6の光L2 は集光レンズ7で集光されてスポットライ
トの如く強い光となってほぼ道路の境界Bで結像され
る。 【0013】なお前記発光体5,6は、電源装置より昼
夜給電され、昼夜発光されるようになされていてもよい
が、昼夜検出センサー等により周囲の暗さが検知された
場合に発光されるようにするのが好ましく、さらに夜間
に加えて降雪時や濃霧時等においても発光されるように
するのが好ましい。 【0014】また前記標識板2の形状は特に限定される
ものでなく、三角状部4のみで直線状部3がなくてもよ
く、さらに前記形態は先端を表面に向けた発光体5が配
設され、その光L1 が表面より出射されるようになされ
ているが、図4の如く三角状部4の表裏両面に透光性の
カバー41を取付け、その内部に先端を表面に向けた発
光体5と裏面に向けた発光体5とをそれぞれ配設し、そ
れらの発光体5,5の光L1 がそれぞれ標識板2の表裏
両面より出射されるようにしてもよい。 【0015】本道路標識を、例えば道路に沿って約80
m〜100m程度の間隔をおいて設置することにより、
ドライバーは、遠方においては、表面より出射される光
L1により輝く標識板2を主として視認することによ
り、道路の線形や道路の境界を容易に認識でき、またド
ライバーはこの道路標識に近づいても標識板2を意識的
に見上げる必要がなく、ほぼ道路の境界Bで結像される
下方に向けた発光体6の光L2 を主として視認すること
により、道路の境界Bを容易に認識できる。 【0016】 【発明の効果】本発明によれば、ドライバーは、遠方に
おいては、表面より出射される光により輝く標識板を主
として視認することにより、道路の境界を容易に認識で
き、またドライバーはこの道路標識に近づいても標識板
を意識的に見上げる必要がなく、道路の境界で結像され
る目線上の光を主として視認することにより、道路の境
界を容易に認識できる。また遠近いずれのところからで
も、発光体による光を主として視認するため、降雪時や
濃霧時等のヘッドライトの光が標識板に届きにくい天候
でも、またカーブした道路であっても、これらの発光体
による光を視認でき、道路の境界を容易に認識できる。
従って、遠方のみならず近づいたところからでも、また
夜間においても、さらに降雪時や濃霧時等においても、
道路の境界をドライバーに容易に認識させることができ
る。
である。 【符号の説明】 1 支柱 2 標識板 3 直線状部 31 反射テープ 4 三角状部 41 カバー 5 先端を前方に向けた発光体 6 先端を下方に向けた発光体 7 集光レンズ B 道路の境界
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 道路側縁に立設された支柱が道路内側に
湾曲され、その支柱の先端に矢状の標識板が道路の境界
を指向するように下方に向けて取付けられた積雪用道路
標識であって、標識板は、道路の境界を指向する中空状
となした三角状部内に、先端を前方に向けた多数の発光
体と、下方に向けた発光体とがそれぞれ配設されると共
に下方に向けた発光体の下方にはさらに集光レンズが配
設され、先端を前方に向けた多数の発光体の光が標識板
の表面より出射され、下方に向けた発光体の光が集光レ
ンズで集光されてほぼ道路の境界で結像されるようにな
されたことを特徴とする積雪用道路標識。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21363696A JP3497665B2 (ja) | 1996-08-13 | 1996-08-13 | 積雪用道路標識 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21363696A JP3497665B2 (ja) | 1996-08-13 | 1996-08-13 | 積雪用道路標識 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1060833A JPH1060833A (ja) | 1998-03-03 |
JP3497665B2 true JP3497665B2 (ja) | 2004-02-16 |
Family
ID=16642442
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21363696A Expired - Lifetime JP3497665B2 (ja) | 1996-08-13 | 1996-08-13 | 積雪用道路標識 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3497665B2 (ja) |
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JP5301301B2 (ja) * | 2009-01-30 | 2013-09-25 | 株式会社吾妻製作所 | 視線誘導灯 |
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JPS6391509U (ja) * | 1986-11-28 | 1988-06-14 | ||
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JPH07305312A (ja) * | 1994-05-13 | 1995-11-21 | Kogaku Denshi Kk | レーザ標示方法およびレーザ標示装置 |
-
1996
- 1996-08-13 JP JP21363696A patent/JP3497665B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH1060833A (ja) | 1998-03-03 |
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