JP3497142B2 - 地盤強度解析方法 - Google Patents
地盤強度解析方法Info
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Description
測されるレイリー波の速度を解析することにより、地盤
の強度を示す許容支持力度を求めることができる地盤強
度解析方法に関するものである。
の方法が採用されているが、その判定内容の信頼性が極
めて高い方法として地盤工学会基準(JGS1521−
195)に準拠した平板載荷試験方法が知られている。
平板載荷試験は、円形等の載荷板を地盤面に設置して、
その載荷板を介して地盤面に垂直荷重を加え、その荷重
の大きさと載荷板の沈下量との関係から、所定の深度
(深さ)までの地盤の変形に関する変形特性、及び、地
盤強度を示す許容支持力度などを求める試験である。
した平板載荷試験では、載荷板を介して地盤に数トン程
度の荷重を加える場合があり、その分、設備が大型化し
て試験に要するコストが高額となり、更に、かかる設備
を設置するための広いスペースが必要となるという問題
点があった。しかも、平板載荷試験により求められる許
容支持力度は、載荷板の直径の略1〜2倍程度までの深
度(地盤表面からの深さ)を対象とするものである。
を判定する場合には、地表面を掘り下げて、再度、その
掘り下げられた部分の底面に載荷板を設置して試験を行
う必要があった。この結果、地盤の深層部における地盤
強度を知るには、地盤の掘削作業や設備の再設置などの
工程が別途必要となるため、その分、多額の費用が更に
必要となるという問題点があった。
礎、ダム、トンネルおよび法面等の地盤調査方法には、
物理探査法の一つとしての表面波探査法がある。この表
面波探査法では、表面波のうちレイリー波を用いて探査
する場合が多く、かかるレイリー波を用いたものをレイ
リー波探査と称している。レイリー波は、地表面に振動
を加えることにより容易に発生させることができるエネ
ルギーの大きな表面波である。しかも、かかるレイリー
波は、実体波であるP波やS波に比べてエネルギー密度
の減少(変位振幅の減少)である幾何減衰が小さく、且
つ、計測装置が小型であるため、簡易に計測される。
度の判定方法として、特許番号第3052224号公報
に記載された地盤の許容支持力度測定方法が提案されて
いる。この方法によれば、測定対象地盤上でレイリー波
速度を測定し、その速度から許容支持力度が求められ
る。
定方法は、許容支持力度を求めるためにレイリー波速度
を測定する一方で、地盤の支持力係数、その地盤に施工
される基礎の形状係数、その基礎底面下にある地盤の単
位重量、及び、その基礎底面の最小幅などの各種パラメ
ータを決定する必要がある。よって、各種パラメータの
決定結果とレイリー波速度とから許容支持力度が求めら
れるので、許容支持力度をレイリー波速度から直接的に
求めることができず、地盤強度の判定が煩雑となってし
まうという問題点があった。
になされたものであり、地盤の地表で計測されるレイリ
ー波の計測速度に基づいて、低コスト且つ簡易に許容支
持力度を求めることができる地盤強度解析方法を提供す
ることを目的としている。
めに請求項1記載の地盤強度解析方法は、地盤の地表で
計測されるレイリー波の計測速度(Vrm)を解析し
て、その地盤内を伝播するレイリー波の伝播速度(V
r)を求める伝播速度解析過程と、その伝播速度解析過
程により求められた伝播速度(Vr)、所定の係数
(A)及び所定の指数(B)を用いて地盤の許容支持力
度(qa)を、
(A)の値が略17.0から略17.1の範囲とされ、
且つ、前記指数(B)の値が略0.440から略0.4
41の範囲とされている。
れば、表面波探査の一種であるレイリー波探査によっ
て、地盤の地表でレイリー波の計測速度(Vrm)が計
測され、この計測速度(Vrm)に基づいて、その探査
された地盤内を伝播するレイリー波の伝播速度(Vr)
が解析されて求められる。この伝播速度(Vr)の解析
値が数4に代入されて、その数4の係数(A)の値が略
17.0から略17.1の範囲とされ、且つ、数4の指
数(B)の値が略0.440から略0.441の範囲と
されて演算されると、地盤内の強度を示す許容支持力度
(qa)の値が求められる。
項1記載の地盤強度解析方法において、前記伝播速度解
析過程は、計測速度(Vrm)のレイリー波が通過する
深度(D)をレイリー波の波長(λ)との関係から、
られた深度(D)に対する計測速度(Vrm)の分散特
性に基づいて地盤内の地層構造を推定し、所定の地層に
おける一方の境界面での計測速度(Vrmn−1)及び
深度(Dn−1)と、その他方の境界面での計測速度
(Vrmn)及び深度(Dn)とのデータを抽出する抽
出過程と、その抽出過程によるデータ抽出の対象となっ
た地層における計測速度(Vrmn−1,Vrmn)及
び深度(Dn−1,Dn)を用いて、その地層内を伝播
するレイリー波の伝播速度(Vr)を、
・Dnー1)/(Dn−Dnー 1)}1/2 により求める伝播速度算出過程とを備えている。
項1又は2に記載の地盤強度解析方法において、前記伝
播速度解析過程は、その伝播速度解析過程により解析さ
れる地盤内の密度(ρ)が深度(D)方向に略等しいも
のとしている。
について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発
明の一実施例である地盤強度解析方法の前段階で行われ
るレイリー波探査に使用される計測システム1の電気的
構成図である。レイリー波探査は、対象地盤E内を伝播
するレイリー波を地表面E0で検出して、その検出結果
からレイリー波の計測速度(以下、単に「計測速度」と
称す。)Vrmを算出し、その計測速度Vrmに基づき
対象地盤Eの地下構造(地層構造)を推定する探査方法
である。尚、計測速度Vrmの単位は「m/s」であ
る。
イリー波を対象地盤Eの地表面E0で観測して、その観
測結果から計測速度Vrmを演算するシステムである。
この計測システム1は、主に、CPU2と、ROM3
と、RAM4と、制御回路5と、フロッピー(登録商
標)ディスクドライブ(以下、「FDD」と称す。)6
と、地震計7と、第1検出器8と、第2検出器9と、操
作パネル10と、発振器11と、電力増幅器12と、起
振器13とを備えている。
ログラムに基づいて動作する演算装置であり、各種の情
報処理を行うものである。ROM3は、CPU2を動作
させる制御プログラムの他、各種データを記憶する書き
換え不能なメモリであり、RAM4は、各種のデータを
一時的に記憶する書き換え可能なメモリである。制御回
路5は、CPU2、ROM3、RAM4、FDD6、地
震計7、操作パネル10及び発振器11とアドレスバ
ス、データバス、及び、制御信号線などにより相互に接
続され、これらの間でインターフェイスとして機能する
回路である。
ピーディスクにデータを書き込むためのドライブ装置で
あり、後述するレイリー波の速度解析に用いられる計測
速度Vrmと深度Dとを対応つけて、フロッピーディス
クに記憶することができる。このフロッピーディスクに
記憶された計測速度Vrm及び深度Dは、フロッピーデ
ィスクを介して、パーソナルコンピュータ(以下、「P
C」と称す。)などの計算機(図示せず)に渡されて、
かかる計算機によるレイリー波の速度解析に用いられ
る。
イス(図示せず)を介して計測システム1に接続するよ
うに構成しても良い。かかる場合には、計測された計測
速度Vrm及び深度Dのデータを計算機へ直接送信し
て、計算機内の記憶媒体に記憶することができると共
に、そのデータを受信した計算機によって、後述するレ
イリー波の速度解析や地盤強度解析を現場で即座に行う
こともできる。
9による検出信号を増幅するものであり、第1検出器8
及び第2検出器9は、地表面E0の振動(変位)を検出
する圧電素子型の振動検出センサである。検出器8,9
は、対象地盤Eの地表面E0に距離Lだけ離間して設置
されており、この距離Lは略0.5〜1.0m程度とさ
れる。また、操作パネル10は、起振器13の振動周波
数である起振周波数fの値を設定するためのパネルであ
る。なお、起振周波数fの単位は「s−1=Hz」であ
る。
された起振周波数fの値に基づいて正弦波状の波形信号
を生成し、その波形信号を電力増幅器12へ出力するも
のである。電力増幅器12は、発振器11から入力され
る波形信号を増幅して起振器13へ出力するものであ
る。起振器13は、電力増幅器12により増幅された波
形信号に基づき、電磁方式によって起振周波数fの振動
力を地表面E0に印加(起振)する装置であり、振動力
の起振周波数fは、例えば、数Hzから数百Hzの範囲
とされる。また、起振器13は、第1検出器8と距離
L’だけ間隔を隔てて地表面E0に設置されており、こ
の距離L’は略0.5〜1.0m程度とされる。
波探査について説明する。まず、計測システム1が起動
されると、CPU2によって、ROM3に記憶された制
御プログラムが実行され、その制御プログラムに従って
CPU2が計測システム1の制御を開始する。ここで、
操作パネル10により起振周波数fが設定されると、C
PU2によって波形信号の生成が発振器11に指令さ
れ、起振周波数fに基づいた波形信号が発振器11によ
り生成されて電力増幅紀12へ出力される。この波形信
号は、電力増幅器12により増幅されて起振器13へ出
力される。波形信号を受けた起振器13は起振周波数f
の振動を地表面E0へ印加し、この印加によって地表面
E0が鉛直方向へ振動され、対象地盤E内にレイリー波
が発生される。
に地表面E0を変形させる。このレイリー波による地表
面E0の変形は、レイリー波の伝播に伴って、第1検出
器8により検出された後、第2検出器9により検出され
る。ここで、両検出器8,9によるレイリー波の検出タ
イミングのずれ時間、即ち、レイリー波が距離Lを通過
するために要する時間(以下、「通過時間」と称す。)
TがCPU2により演算される。なお、距離L,L’の
単位の単位は「m」であり、通過時間Tの単位は「s」
である。
Lと、その距離Lを通過するレイリー波の通過時間Tと
の関係から、
子であって「/」前の変数を「/」後の変数で除するこ
とを示している(以下、同じ。)。この数7に基づき、
計測速度Vrmの値がCPU2により演算されて、RA
M4に一時的に記憶されたり或いはFDD6に装着され
るフロッピーディスクに記憶される。
体において、波長λであるレイリー波の大部分は、地表
面E0から波長λと略同値の深度Dまでの領域を水平方
向(図1の矢印X方向)へ伝播する。このため、地表面
E0から波長λと略同値の深度Dまでの領域内を通過す
るレイリー波の計測速度Vrmは、半波長λ/2と略同
値の深度Dにおけるレイリー波の平均速度として近似的
に用いることができる。
過する深度Dは、レイリー波の波長λ、計測速度Vrm
及び起振周波数fとの関係から、
子であって「・」前の変数と「・」後の変数とを乗する
ことを示している(以下、同じ。)。この数8に基づ
き、計測速度Vrmのレイリー波が伝播する深度Dの値
がCPU2により演算され(深度解析過程)、その演算
に用いられた計測速度Vrmに対応つけて、RAM4に
一時的に記憶されたり或いはFDD6に装着されるフロ
ッピーディスクに記憶される。
囲で起振周波数fを変更(可変)して起振器13により
地表面E0にレイリー波を発生させれば、上記の数7及
び数8に基づいて、レイリー波が伝播する深度Dとその
深度Dにおける計測速度Vrmとが求められ、計測速度
Vrmの深度D方向に対する分散特性を求めることがで
きる(図2参照)。
0から鉛直下方(図1下方)へ向かう距離のことであ
り、かかる深度Dとレイリー波の波長λとは単位がとも
に「m」である。
ー波探査の結果を用いたレイリー波の速度解析方法(伝
播速度解析過程)について説明する。図2(a)は、計
測速度Vrmと対象地盤Eの深度Dとの関係を示すグラ
フであり、図2(b)は、図2(a)から導かれる対象
地盤E内の地層(速度層)区分を示す断面図である。
尚、図2(a)では、その横軸及び縦軸に計測速度Vr
m及び深度Dが示され、原点で計測速度Vrm及び深度
Dの双方の値が「0」とされている。
ー波探査により計測された計測速度Vrm及びそれに対
応する深度Dについて、複数のデータ点(図中の○印)
をプロットして形成される曲線であり、計測速度Vrm
と対象地盤Eの深度Dとの相関関係を示している。レイ
リー波の速度解析は曲線20に基づいて行われる。
ば、非線形な段部分、データ点の密集部分、又は曲線2
0の勾配(傾き)の急変部分)21,21,・・・が解
析され、その変曲点21,21,・・・に位置するデー
タ点から計測速度Vrmと深度Dとが算出又は読み取ら
れて抽出される(抽出過程)。この曲線20における各
変曲点21,21,・・・は、異なる性質又は地盤強度
の地層の境界を示すものである。
地層境界部分の深度Dを層境界深度D1,D2,・・
・,Dn−1,Dnと称し、各層境界深度D1,D2,
・・・,Dn−1,Dnにそれぞれ対応する計測速度V
rmを層境界速度Vrm1,Vrm2,・・・,Vrm
n−1,Vrmnと称し、更に、各地層境界部分間にあ
る地層を第1速度層E1、第2速度層E2、・・・、第
(n−1)速度層En− 1、第n速度層Enと称する。
なお、上記の添字「1」,「2」、・・・,「n−
1」,「n」は、地表面E0から数えた順序(番数)を
示している(以下、同じ。)。
地盤Eは、地表面E0から第1速度層E1、第2速度層
E2、・・・、第(n−1)速度層En−1、第n速度
層E nと区分され、地表面E0から各速度層E1,
E2,・・・,En−1,Enの下面までの深度Dは各
層境界深度D1,D2,・・・,Dn−1,Dnと解析
される。
むものとする。以下、同じ。)の剛性率Gと、地盤の密
度ρと、実体波の一つであるS波の速度(以下、「S波
速度」と称す。)Vsとの間には、
との間には、近似的に
E1,E2,・・・,En−1,E nにそれぞれ適用
し、且つ、通常の地盤では各速度層E1,E2,・・
・,En −1,Enにおける密度ρ1,ρ2,・・・,
ρn−1,ρnが略一律であると近似して、
波の伝播速度(以下、単に「伝播速度」と称す。)Vr
nは、第n速度層Enの層境界速度Vrmn及び層境界
深度Dn、並びに第(n−1)速度層Enー1の層境界
速度Vrmnー1及び層境界深度Dnー1を用いて、
nー1 2・Dnー1)/(Dn−Dn ー1)}1/2 で求められる。なお、数12を適用する場合、「{・・
・}1/2」は「{・・・}」内の式を1/2乗するこ
とを示しており、nは自然数で、D0の値は「0」とさ
れる。
ける地表面E0から数えた番数(n=1,2,3・・
・)を当てはめれば、その速度層内を伝播するレイリー
波の伝播速度Vr2が求められる(伝播速度算出過
程)。例えば、求めたい速度層が第2速度層E2である
場合、数12の各変数の添字「n」に「2」を当てはめ
て演算すれば、その第2速度層E2内を伝播するレイリ
ー波の伝播速度Vrが求められる。これと同様にして、
他の各速度層E1,E3,・・・,En−1,Enにお
ける伝播速度Vr1,Vr3,・・・,Vrn−1,V
rnもそれぞれ求めることができる。
5(即ち、n=5)を有する対象地盤Eについてレイリ
ー波探査により測定された計測速度Vrmと対象地盤E
の深度Dとの関係を示すグラフであり、図3(b)は、
図3(a)および上記数12を用いて解析された各速度
層E1〜E5の伝播速度Vr1〜Vr5を示すグラフで
ある。尚、図3(a)では、その横軸及び縦軸に計測速
度Vrm及び深度Dをとり、原点で計測速度Vrm及び
深度Dの双方の値が「0」とされている。また、図3
(b)では、その横軸及び縦軸に伝播速度Vr及び深度
Dをとり、原点で伝播速度Vr及び深度Dの双方の値が
「0」とされている。
度解析によれば、対象地盤Eは、曲線30の変曲点3
1,31,・・・から各速度層E1〜E5の5層構造と
推定され、これらの各速度層E1〜E5の境界部分おけ
る層境界速度Vrm1〜Vrm 5の値と層境界深度D1
〜D5の値とが解析されて読み取られる。この読み取ら
れた各層境界速度Vrm1〜Vrm5の値と層境界深度
D1〜D5の値とを、上記の数12に代入すれば、各速
度層E1〜E5における伝播速度Vr1〜Vr5がそれ
ぞれ求められる。
1〜E5における伝播速度Vr1〜Vr5の変化を示す
グラフであり、このグラフに示すように、レイリー波の
伝播速度Vrは、各速度層E1〜E5毎に異なった伝播
速度Vr1〜Vr5となっており、深度D方向に段状に
変化している。以上のように、レイリー波探査により計
測されたレイリー波の計測速度Vrmとそれに対応する
深度Dとの値から、対象地盤Eの地層構造を解析し、且
つ、各地層毎に伝播する伝播速度Vrの分散特性を得る
ことができる。
盤Eの断面図である。平板載荷試験は、上記の伝播速度
解析により解析された伝播速度Vrと許容支持力度(長
期許容支持力度)qaとの相関関係を求めるための試験
であり、社団法人地盤工学会基準「地盤の平板載荷試験
方法」(JGS1521−195)に従って実施され
る。この平板載荷試験は、図4に示すように、上記の計
測システム1によるレイリー波探査が実施された対象地
盤Eについて行われる。
が人為的に乱されている場合が多々あることから、かか
る試験条件を統一化するために地表面E0から高さHだ
け掘り下げた凹部40の底面に載荷板41を設置して実
施される。ここで、住宅建築の基礎工事ではフーチング
(ベース)をコンクリート打設により施工するが、かか
る施工では、通常、地表面から略0.50m掘り下げ
る。よって、本実施例では、平板載荷試験を実施するに
際して地表面E0の掘り下げ量である高さHを略0.5
0mとした。
質が異なる72箇所の対象地盤Eに対して、上記の計測
システム1によるレイリー波探査とともに実施される。
72箇所の対象地盤Eは、地質が第三紀鮮新世、第三紀
洪積層、第四紀沖積層または第四紀洪積層、地形が潟湖
周辺、後背湿地、河岸段丘、低地平野、谷地、自然堤
防、丘陵地、扇状地、平野、丘陵地谷地または海岸段
丘、並びに、土質が盛土砂質粘土、シルト質粘土、粘土
質砂、盛土と粘性土、砂質粘土、砂礫、盛土と粘土質、
盛土と砂礫質、砂礫質粘土、風化凝灰岩または風化泥
岩、などの性質を有するものである。
である伝播速度Vrと、上記の平板載荷試験による計測
結果である許容支持力度qaとの対応を示す図である。
図5に示す対応表50は、横方向に3つの欄51〜53
が設けられ、各欄51〜53には縦方向に72個に区画
されている。
荷試験が実施された72箇所の対象地盤Eのサンプル番
号が1から72まで記載されている。また、欄52に
は、各サンプル番号に対応する対象地盤Eに関して解析
された伝播速度Vrが記載されている。また、欄53に
は、サンプル番号に対応する対象地盤Eで実施された平
板載荷試験により計測された許容支持力度qaの値が記
載されている。尚、伝播速度の単位は「m/s」であ
り、許容支持力度qaの単位は「103N/m2=kN
/m2」である。
径dの略1〜2倍程度の深度までしか強度判定をするこ
とができない。具体的には、円形の載荷板41が使用さ
れる場合、上記JGS1521−195の試験では載荷
板41の直径dが略0.30mであるため、強度判定可
能な深度Dは略0.30〜0.60m程度となる。この
ため、レイリー波探査結果に基づく速度解析では平板載
荷試験で判定可能な深度に対する伝播速度Vrについて
解析するものとした。即ち、図5の欄52では、載荷板
41の直径dの略1〜2倍程度の深度Dにおける伝播速
度Vrの値が示されている。
との相関関係を示すグラフであり、横軸および縦軸の双
方が対数目盛とされ、横軸及び縦軸に許容支持力qa及
び伝播速度Vrが示されている。図6のグラフには、図
5に示す72のサンプルについて72個のデータ点(図
中の●)61,61,・・・がプロットされており、こ
れらのデータ点を基にして解析されたベキ乗式による回
帰直線60が示されている。
rと許容支持力度qaとの間には係数A及び指数Bを用
いて、
指数Bの値を、
04 とすれば、標準偏差を0.3339613とすることが
でき、伝播速度Vr及び許容支持力度qa間の高い相関
関係を得ることができる。
たり、許容支持力度qaを計測した平板載荷試験では安
全率を3倍としており、かかる数13及び数14から求
められる許容支持力度qaの値は、実用的に標準偏差以
内に収まるものとすることができる。また、好適には上
記数14に示す係数A及び指数Bの値を用いれば良い
が、実用的には上記数13に示す係数Aの値を略17.
0から略17.1の範囲とし、且つ、数13の指数Bの
値を略0.440から略0.441の範囲として、数1
3により許容支持力度qaを求めることもできる。
いて具体的に説明する。例えば、図3(a)に示す対象
地盤Eの深度D方向における地盤強度を解析する場合、
まず、上記のレイリー波探査によって、図3(a)の対
象地盤Eについてレイリー波の計測速度Vrmとそれに
対応する深度Dが計測され、その計測速度Vrmと深度
Dとの相関を示す図3の曲線30が求められる。その
後、その曲線30を用いて、上記したレイリー波の速度
解析が行われる。
おける曲線30の変曲点31,31,・・・、即ち、速
度層E1〜E5の境界部分おける層境界速度Vrm1〜
Vrm5の値と層境界深度D1〜D5の値とが解析され
て抽出される。この抽出された各層境界速度Vrm1〜
Vrm5の値と層境界深度D1〜D5の値とを、上記の
数12に代入すれば、図3(b)に示すように各速度層
E1〜E5における伝播速度Vr1〜Vr5がそれぞれ
求められる。
められた対象地盤Eの各速度層E1〜E5における伝播
速度Vr1〜Vr5の値を、上記の数13に代入すれ
ば、各速度層E1〜E5における許容支持力度qaがそ
れぞれ求められ(許容支持力度解析過程)、対象地盤E
の深度D方向(例えば、地表面E0から深度Dが10m
程度までの範囲)における許容支持力度qaの値の分布
(変化)を求めることができる。
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることが容易に推察できるものである。
る装置の一例として計測システム1を用いて説明した
が、レイリー波探査に使用される装置の構成は必ずしも
これに限られるものではなく、レイリー波の計測速度V
rmとそれが伝播する深度Dとの相関関係を計測するこ
とができるものであれば良い。
度Vsとレイリー波の計測速度Vrmとを略等しいもの
としたが、S波速度Vsとレイリー波の計測速度Vrm
との関係は必ずしもこれに限られるものではなく、S波
速度Vsと計測速度Vrmとの関係は地盤のポアソン比
に応じて変化するものであるので、かかる関係を、
地盤の強度を示す許容支持力度は、地盤内を伝播するレ
イリー波の伝播速度から求められるので、地盤強度を判
定するために平板載荷試験のような大型設備やその設置
スペースを確保する必要がなく、その分、地盤強度の判
定を簡素化してコストを軽減することができる。しか
も、平板載荷試験により求められる許容支持力度と略同
値の許容支持力度をレイリー波の伝播速度から求めるこ
とができるという効果がある。
て、地盤の深層部におけるレイリー波の伝播速度も求め
られるので、かかる伝播速度から地盤の地表から離れた
深層部における許容支持力度を求めて、かかる深層部に
おける地盤強度をも判定することができるという効果が
ある。即ち、平板載荷試験は地盤の深層部の許容支持力
度を求める際に地盤を掘り下げて行われるが、このよう
な掘り下げがなくとも、レイリー波の計測速度を地盤の
地表で計測することによって、地盤の深層部の許容支持
力度を簡易に求めることができるという効果がある。
度測定方法のように、地盤の支持力係数、その地盤に施
工される基礎の形状係数、その基礎底面下にある地盤の
単位重量、及び、その基礎底面の最小幅などの各種パラ
メータを用いることなく、レイリー波の伝播速度から直
接的に許容支持力度を求めるので、より簡易に地盤強度
の判定を行うことができるという効果がある。しかも、
伝播速度解析過程により解析される地盤内の密度は地盤
の深度方向に略等しいものとされるので、多層の地層が
積み重なる地盤の強度判定であっても簡易に許容支持力
度を求めることができるという効果がある。
前段階で行われるレイリー波探査に使用される計測シス
テムの電気的構成を示した概念図である。
係を示す図であり、(b)は、(a)から導かれる対象
地盤内の地層区分を示す断面図である。
波探査により測定された計測速度と対象地盤の深度との
関係を示すグラフであり、(b)は、各速度層の伝播速
度を示すグラフである。
である。
と、平板載荷試験の計測結果である許容支持力度との対
応を示す図である。
ラフである。
構造の一部) E1〜En−1 速度層(地盤内の地層構造の一部) D 深度 Dn−1 層境界深度(所定の地層における一方
の境界面での深度) Dn 層境界深度(所定の地層における他方の
境界面での深度) qa 許容支持力度 Vr 伝播速度 Vrm 計測速度 Vrmn−1 層境界速度(所定の地層における一方
の境界面での計測速度) Vrmn 層境界速度(所定の地層における他方の
境界面での計測速度) λ レイリー波の波長 ρ 速度層の密度(地層内の密度)
Claims (3)
- 【請求項1】 地盤の地表で計測されるレイリー波の計
測速度(Vrm)を解析して、その地盤内を伝播するレ
イリー波の伝播速度(Vr)を求める伝播速度解析過程
と、 その伝播速度解析過程により求められた伝播速度(V
r)、所定の係数(A)及び所定の指数(B)を用いて
地盤の許容支持力度(qa)を、 【数1】 Vr=A・qaB により求める許容支持力度解析過程とを備え、 前記係数(A)の値が略17.0から略17.1の範囲
とされ、且つ、前記指数(B)の値が略0.440から
略0.441の範囲とされていることを特徴とする地盤
強度解析方法。 - 【請求項2】 前記伝播速度解析過程は、計測速度(V
rm)のレイリー波が通過する深度(D)をレイリー波
の波長(λ)との関係から、 【数2】 D=λ/2 で求める深度解析過程と、 その深度解析過程により求められた深度(D)に対する
計測速度(Vrm)の分散特性に基づいて地盤内の地層
構造を推定し、所定の地層における一方の境界面での計
測速度(Vrmn−1)及び深度(Dn−1)と、その
他方の境界面での計測速度(Vrmn)及び深度
(Dn)とのデータを抽出する抽出過程と、 その抽出過程によるデータ抽出の対象となった地層にお
ける計測速度(Vrm n−1,Vrmn)及び深度(D
n−1,Dn)を用いて、その地層内を伝播するレイリ
ー波の伝播速度(Vr)を、 【数3】Vr={(Vrmn 2・Dn−Vrmnー1 2
・Dnー1)/(Dn−Dnー 1)}1/2 により求める伝播速度算出過程とを備えていることを特
徴とする請求項1記載の地盤強度解析方法。 - 【請求項3】 前記伝播速度解析過程は、その伝播速度
解析過程により解析される地盤内の密度(ρ)が深度
(D)方向に略等しいものとしていることを特徴とする
請求項1又は2に記載の地盤強度解析方法。
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