JP3496664B2 - 乱数発生装置 - Google Patents

乱数発生装置

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JP3496664B2
JP3496664B2 JP2001217710A JP2001217710A JP3496664B2 JP 3496664 B2 JP3496664 B2 JP 3496664B2 JP 2001217710 A JP2001217710 A JP 2001217710A JP 2001217710 A JP2001217710 A JP 2001217710A JP 3496664 B2 JP3496664 B2 JP 3496664B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フリップ・フロッ
プに入力する二つの入力信号の位相差を自動調整してフ
リップ・フロップ出力の0または1の出現率が一定にな
るようにした乱数発生装置に関し、特に効率的な位相調
整手段に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高度な科学技術計算やゲーム機、或いは
暗号処理等には乱数の使用が不可欠であり、近年、一様
性を有し、乱数出現の規則性、前後の相関性、周期性を
有しない高性能な乱数発生装置の需要が益々増大してき
ている。
【0003】そして、このような乱数発生装置として、
フリップ・フロップに入力する二つの入力信号の位相差
を自動調整してフリップ・フロップ出力の0または1の
出現率が一定になるようにした乱数発生装置が好適であ
る。係る乱数発生装置は、全てデジタル回路で構成でき
るためLSI化への対応が容易で、生産性、コスト性に
優れることから、今後の市場規模は極めて膨大である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記乱数発
生装置にあっては、通常、フリップ・フロップ出力(乱
数)の0または1の出現数を監視して、その出現率が、
例えば、50パーセントに収束するよう、二つ入力信号
の位相差を遅延回路にて自動調整する、いわゆる、フィ
ードバック制御による位相調整手段が採用されるが、特
に前記用途に対しては高速性や高性能(高精度)を要求
されることから、前記フィードバック制御の応答性が重
要な課題であり、所定の出現率に効率良く、且つ高精度
で収束できる位相調整手段の実現が望まれている。
【0005】本発明は、前記要望を満足できる高速で高
性能な乱数発生装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】二つの入力部に入力され
る信号の位相差に応じて出力の状態(0または1)が確
定するフリップ・フロップとして、例えば、Dタイプフ
リップ・フロップが公知である。このDタイプフリップ
・フロップは、図8に示すように、入力部となるクロッ
ク端子CLKとデータ端子Dを有し、CLK入力信号の
立ち上がり時のデータ端子Dの状態によって出力(Qと
/Q)の状態が確定する、所謂エッジトリガ型のフリッ
プ・フロップである。
【0007】ここで、図9(a)、若しくは図9(b)
の状態からCLK信号の立ち上がり時間とD信号の立ち
上がり時間の差(位相差)△tを0に近づけていくと、
図9(c)に示すように、フリップ・フロップ出力Q
n、/Qnが不確定となる位相差の範囲が存在する。そ
して、このフリップ・フロップの不確定動作範囲は入力
信号のジッタが大きくなる程広くなり、乱数の生成を容
易にする。本発明は、このようなフリップ・フロップの
不確定動作を積極的に利用した乱数発生装置である。
【0008】すなわち、請求項1に記載の本発明は、二
つの入力信号の位相差に応じて出力の状態(0または
1)が確定するフリップ・フロップと、前記入力信号の
位相を調整する位相調整部と、前記入力信号によるフリ
ップ・フロップ出力の0または1の出現率が所定の繰り
返し周期内で一定値に収束するように前記位相差を制御
するフィードバック回路部とで構成される乱数発生装置
であって、前記位相調整部は、それぞれ順を追って作動
する位相の粗調整手段および微調整手段を備えて構成さ
れる。
【0009】また、請求項2に記載の本発明は、請求項
1に記載の乱数発生装置において、前記粗調整手段およ
び微調整手段は、前記入力信号を数段階に遅延し出力す
る遅延回路と、セレクト入力に応じて遅延出力の何れか
を選択する選択回路と、前記位相差に応じて前記セレク
ト入力を制御する可逆カウンタとで、それぞれ構成され
る。前記請求項1または請求項2に記載の構成では、位
相の祖調整、微調整を行うことにより位相調整範囲の拡
大と効率的な位相調整が可能となる。
【0010】また、請求項3に記載の本発明は、二つの
入力信号の位相差に応じて出力の状態(0または1)が
確定するフリップ・フロップと、前記入力信号の位相を
調整する位相調整部と、前記入力信号によるフリップ・
フロップ出力の0または1の出現率が所定の繰り返し周
期内で一定値に収束するように前記位相差を制御するフ
ィードバック回路部とで構成される乱数発生装置であっ
て、前記位相調整部は、前記入力信号を数段階に遅延し
出力する遅延回路と、セレクト入力に応じて遅延出力の
何れかを選択する選択回路と、前記位相差に応じて前記
セレクト入力を制御する可逆カウンタとで構成されてお
り、且つ、0または1の出現率の正規分布と前記繰り返
し周期内における0または1の出現回数を対比し、当該
出現回数が対応する前記正規分布の位置に応じて前記可
逆カウンタのカウント数を可変する制御回路を備えて構
成される。本構成では、0または1の出現回数が少ない
領域では、遅延出力の切換幅を多くして位相の粗調整を
行い、正規分布のセンターに近づくに連れて遅延出力の
切換幅を小さくして位相を微調整する。これにより、効
率的な位相調整が可能となる。
【0011】また、請求項4に記載の本発明は、請求項
1から請求項3までの何れかに記載の乱数発生装置にお
いて、電源投入時から一定期間、前記繰り返し周期を通
常動作時の繰り返し周期より短くする初期制御回路を備
えて構成される。これにより、電源投入から適切な乱数
が生成される迄の期間を短縮できる。
【0012】また、請求項5に記載の本発明は、請求項
1から請求項4までの何れかに記載の乱数発生装置にお
いて、前記フリップ・フロップの双方の入力ラインにノ
イズ発生源とノイズ/位相変換器を付加して構成され
る。
【0013】さらに、請求項6に記載の本発明は、請求
項1から請求項4までの何れかに記載の乱数発生装置に
おいて、前記フリップ・フロップの何れか片方の入力ラ
インにノイズ発生源とノイズ/位相変換器を付加して構
成される。請求項5または請求項6に記載の構成では、
フリップ・フロップに入力される信号にジッタが発生
し、フリップ・フロップの不確定動作範囲が広がる。こ
れにより、一様性を有し、規則性や相関性や周期性を有
しないより完全な自然乱数を高速、且つ高精度に生成す
ることができるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明に係
る乱数発生装置の実施形態を説明する。
【0015】 先ず、本発明の実施形態を理解し易くす
るため、図1、図2に基づいて乱数発生装置の参考例を
説明する。図1に示すように、本発明の第1実施形態に
係る乱数発生装置10は、フリップ・フロップ1と、位
相調整部2と、フィードバック回路部3を基本的構成要
素としている。
【0016】ここで、前記フリップ・フロップ1として
は、二つの入力部に入力される入力信号(CLOCK)
の位相差によって出力の状態(“0”または“1”)が
確定する機能を有するフリップ・フロップが使用可能で
あり、本実施形態では、信号入力用にクロック端子CL
Kとデータ端子Dを備えた図8に示すDタイプフリップ
・フロップを使用している。
【0017】また、前記位相調整部2は、直列に接続さ
れ、段階的に遅延量が増加する複数の遅延出力を発生す
る2つの遅延回路17,18(第1ディレー17、第2
ディレー18)とセレクト入力に応じてこの遅延出力の
何れか一つを選択する選択回路19(セレクター19)
と、このセレクト入力を制御する可逆カウンタ13(第
3カウンター13)で構成され、前記第1ディレー17
と第2ディレー18の接続点(遅延中間点となる)が第
1ノイズ/位相変換器20を介して前記フリップ・フロ
ップ1のクロック端子CLKに接続されると共に、セレ
クター19の出力が第2ノイズ/位相変換器21を介し
てデータ端子Dに接続されて、フリップ・フロップ1に
入力される二つの信号の立ち上がり時間の位相差を任意
に調整できるように構成されている。
【0018】また、前記2つのノイズ/位相変換器2
0,21は、前記フリップ・フロップ入力にジッタを生
じさせるために、活性状態にある回路素子(例えば、ト
ランジスタ、抵抗、コンデンサ等)で発生する微弱な熱
雑音を利用したノイズ発生源22,23からのノイズを
遅延出力に合成する回路である。これにより、フリップ
・フロップ1の不確定動作範囲が広がり、一様性を有
し、且つ、規則性や相関性や周期性を有しないより完全
な自然乱数を容易に生成することができるようになる。
尚、このノイズ/位相変換器は、必ずしも、フリップ・
フロップ1のD端子とCLK端子の双方に付加されるも
のではなく、図2に示す乱数発生装置10のように、フ
リップ・フロップ1の何れか片方の入力ライン(図2で
はD端子のみ)に付加するようにしても良く、同様の効
果が得られるものである。
【0019】また、前記フィードバック回路部3は、第
1カウンター11、第2カウンター12、レジスター1
4、比較器15、定数設定器16で構成される。
【0020】第1カウンター11は、入力信号CLOC
Kから予め決められた繰返し周期[CLOCK数(2×
m)]を計測し、第2カウンター12は、この繰り返し
周期毎に前記フリップ・フロップ出力の“1”(または
“0”)の出現数を計測する。また、レジスター14は
第2カウンター12のカウント値を繰り返し周期毎に取
り込んで保持する。尚、カウント値がレジスター14に
セットされる毎に第2カウンター12は0にクリアされ
る。定数設定器16はフリップ・フロップ出力の“1”
(または“0”)の出現率を設定するための比較データ
を出力する。本実施形態では、前記繰返し周期[CLO
CK数(2×m)]の1/2の値(m)が出力されるよ
うに予め設定されている。また、比較器15はレジスタ
ー14の保持データ(n)と定数設定器16からの比較
データ(m)を比較し、比較結果(n>m)または(n
=m)または(n<m)に対応した比較出力を発生す
る。第3カウンター13は、前記比較器15からの比較
出力により設定される動作モードにて動作し、そのカウ
ントデータをセレクター19のセレクト信号として出力
する。そして、既述のようにセレクター19はセレクト
信号により選択されたCLOCK信号の所定の遅延信号
を出力する。
【0021】すなわち、上記構成によれば、レジスター
14の出力データ(n)と、この定数設定器16からの
出力データ(m)の比較出力に応じて第3カウンター1
3が繰り返し周期毎にアップ/ダウン動作(例えば、n
>m時はカウントアップ(+1)、n<m時はカウント
ダウン(−1))を行い、比較器15の比較出力がn=
m(n=m時はカウント動作を停止(±0)し、CLO
CK信号の位相差は一定を維持する)に収束するように
フリップ・フロップ1のデータ端子Dに入力されるCL
OCK信号の立ち上がり時間を自動的に補正する。具体
的には、図9(c)のように、CLK信号の立ち上がり
とD信号の立ち上がりの位相差Δtが0に近づいていく
ように制御される。これにより、フリップ・フロップ1
の出力に“0”と“1”の出現率が常時50%に維持さ
れた一様性のある1bitのシリアル乱数データOUT
が得られる。
【0022】 以上が参考例による乱数発生装置10の
基本動作である。
【0023】 次に図3に基づいて本発明の第実施形
態を説明する。本実施形態の乱数発生装置10の基本構
成は、図1と同様、フリップ・フロップ1と、位相調整
部2と、フィードバック回路部3より構成されるが、図
1とは位相調整部2の構成が相違している。
【0024】即ち、本構成は、第3カウンター13、第
1セレクター19、第1ディレー17、第2ディレー1
8で成る位相調整回路を微調整手段として用い、各々の
遅延出力に第3ディレー31、第2セレクター32で成
る粗調整手段と第4ディレー33、第3セレクター34
で成る粗調整手段を付加し、前記第2セレクター32お
よび第3セレクター34のセレクト動作を第4カウンタ
ー30の出力にて指定するものである。因みに、微調整
用の第1ディレー17と第2ディレー18の1ステップ
当たりの遅延時間は粗調整用の第3ディレー31と第4
ディレー33の遅延時間に比べて約1/20以下に設定
されている。また、この第4カウンター30は比較器1
5の比較出力にて制御されるもので、そのカウント動作
は第3カウンター13の場合と同様である。
【0025】以下、図4および表1を参照して図3に示
した乱数発生装置10による位相の粗調整動作および微
調整動作を説明する。尚、図4は位相調整時の粗調整と
微調整の動作範囲を示し、表1はその際の第3カウンタ
ー13と第4カウンター30の動作テーブルを示してい
る。ここで、微調整範囲は[0〜r×(g−1)]、粗調
整範囲は[−s×(h)〜s×(h−1)]とする。初
期状態において、粗調整用の第4カウンター30のカウ
ント値(SN)と微調整用の第3カウンター13のカウ
ント値(RN)は共に0とする。初期制御回路24によ
り電源投入時に第1カウンター11の(m)を一定クロ
ック数(図4における位相調整幅tdw、即ち、2×
(2×g+h)クロック数)だけ強制的にm=1に制御
されるため、この一定期間、第3カウンター13は比較
器15の比較出力に基づいて2クロック毎にカウント動
作(+1、または±0、または−1)することになる。
また、この間、第4カウンター30は、比較器15の比
較出力と前記第3カウンター13の状態に基づいてカウ
ント動作(+1、または±0、または−1)する。
【0026】先ず、(1)最終的に調整される位相ポイ
ントが図4中のa1にある場合は、電源投入時、第3カ
ウンター13は比較器15の比較出力(n<m)により
2クロック毎に0から(g−1)までカウントアップす
る。第3カウンター13がRN=(g−1)にカウント
アップすると、次ぎの2クロックで第4カウンター30
が2クロック毎に比較器15の比較出力(n<m)と前
記第3カウンター13のRN=(g−1)の状態を条件
として0から(h−2)までカウントアップし、SN=
(h−2)となる。ここで、SN=(h−2)の状態
は、図4中で位相設定ポイントa1に対応する粗調整ス
テップ位置であり、これに対応する微調範囲は、図4中
の(イ)の範囲[0〜r×(g−1)]となる。係るカウ
ンター動作中、第3カウンター13のRN=(g−1)
の状態は初期制御回路24の制御の基で強制的に保持さ
れている。次に、第3カウンター13がRN=(g−
1)、第4カウンター30がSN=(h−2)の状態
で、比較器15の比較出力(n>m)により第3カウン
ター13が2クロック毎にカウントダウンして位相設定
ポイントa1に逐次近付いて行き、フリップ・フロップ
出力の“1”の出現率が1/2に収束されるように自動
的に位相が調整され、最終的に前記位相設定ポイントa
1の位相前後に留まることになる。
【0027】また、(2)最終的に調整される位相がa
2の場合は、初期状態において、SN=(0)、RN=
(0)である。第3カウンター13がRN=(0)であ
ると、比較器15の比較出力(n>m)により、次ぎの
2クロックで第4カウンター30が2クロック毎に
(0)から(−2)にカウントダウンし、SN=(−
2)となる。ここで、SN=(−2)の状態は、図4中
で位相設定ポイントa2に対応する粗調整ステップ位置
(−s×2)であり、微調整範囲は、図4中の(ロ)の
範囲[0〜r×(g−1)]となる。係るカウンター動作
中、第3カウンター13のRN=(0)の状態は初期制
御回路24の制御の基で強制的に保持されている。次
に、第3カウンター13がRN=(0)、第4カウンタ
ー30がSN=(−2)の状態から、比較器15の比較
出力(n<m)により第3カウンター13が2クロック
毎にカウントアップして位相設定ポイントa2に逐次近
付いて行き、最終的にフリップ・フロップ出力の“1”
の出現率が1/2に収束されるように自動的に調整さ
れ、前記位相設定ポイントa2の位相前後に留まること
になる。
【0028】次に、(3)初期制御動作により位相設定
ポイントがa1またはa2に調整された以降の通常動作
では、表1に示すように、第3カウンター13は、RN
=(0)またはRN=(g−1)以外の時、第1カウン
ター11で設定したm(例えばm=250)による一定
期間(2×mのクロック毎)に比較器15の比較出力に
基づくカウント動作(+1、±0、−1)が行われる。
また、RN=(0)の時、第3カウンター13は、比較
器15の比較出力に基づいて[+1、±0、RN(g−
1)]のカウント動作を行い、第4カウンター30は第
3カウンター13がRN(g−1)に移行する時−1さ
れる。また、RN=(g−1)の時、第3カウンター1
3は、比較器15の比較出力に基づいて[+1、±0、
RN(g−1)]のカウント動作を行い、第4カウンタ
ー30は第3カウンター13がRN=(0)に移行する
時+1される。
【0029】以上のように、先ず始めに、所定の位相ま
で大まかに位相が調整され(粗調整)、その後、最終的
に調整される位相設定ポイントに微調整されて行く。こ
れにより、高精度の位相調整が効率的に行われ、フィー
ドバック制御による位相調整の高速化が可能となる。ま
た、粗調整手段を設けることで、少ない遅延ステップ構
成で広い位相調整幅が得られるようになり、位相調整部
2を構成する回路部品を削減できる。
【0030】
【表1】
【0031】 次に、図5〜図7に基づいて本発明の第
実施形態を説明する。ここで、図6は一様性を有した
乱数発生装置により乱数を1,000回出力した時の
“1”または“0”の出現回数をプロットした図で、正
規分布を示す。図7はこの正規分布をセンター基準に等
間隔で8分割し、センターを±0として総計10個の各
分割位置に対して図7中、右端から+5〜−5の重み付
けをしたものである。
【0032】図5に示す乱数発生装置10は、図1の乱
数発生装置10における比較器15の比較形態をマルチ
に変えると共に、その出力に制御回路40を接続して構
成したものである。本実施形態では、レジスター14の
内容(n)と比較する比較器15の比較データを、図7
に示す正規分布のマルチ分割位置データ(m+4×k)
〜(m−4×k)としており、前記出現回数のカウント
数が正規分布のどの分割位置に対応するかを即座に出力
できるように構成されている。
【0033】また、前記制御回路40は、比較器15の
比較出力((n>m+4×k)〜(n>m−4×k))
より分割位置データに対応する重み付け(−5〜+5)
を判断し、それにぞれに応じたカウント数を第3カウン
ター13にセットする。第3カウンター13は重み付け
に応じたカウント動作を行い、セレクター19による遅
延出力の切換幅(切換ステップ数)を制御する。例え
ば、重み付けが(−4)であれば、第3カウンター13
は一回の動作でダウンカウントを4回繰り返し、重み付
けが(+3)であれば、1回の動作でアップカウントを
3回繰り返す。また、重み付けが(0)であれば、カウ
ント動作は停止している。
【0034】このように、本構成では、“0”または
“1”の出現回数が少ない正規分布領域(例えば、図7
において出現回数が450或いは550の近傍)では、
重み付けにより遅延出力の切換幅を多くして位相の粗調
整を行い、正規分布のセンターに近づくに連れて(図7
における出現回数が500の近傍)遅延出力の切換幅を
小さくして位相を微調整する。これにより、効率的な位
相調整が可能となる。
【0035】 以上説明した第1、第2実施形態では、
図3,図5に示すように、第1カウンター11に初期制
御回路24を接続し、電源投入時から一定クロック数だ
け、第1カウンター11の通常動作時のカウント設定値
(2×m)を強制的にm=1とするようにしている。こ
れにより、電源投入時に確率を1/2に効率良く収束す
ることができ、位相調整期間の短縮化が図れるようにな
る。また、乱数発生用のフリップ・フロップとしてDタ
イプフリップ・フロップを用いたが、本発明はこれに限
定されるものではなく、これと同等の機能を有するフリ
ップ・フロップであれば使用可能であり、例えば、R−
Sフリップ・フロップ等が使用できる。
【0036】また、本発明のシリアル型乱数発生装置1
0をP個並列に配置することにより、Pビット構成の並
列型乱数発生装置を構成することもできる。
【0037】さらに、上記したシリアル型乱数発生装置
や並列型乱数発生装置を用いれば、一様性を有し、規則
性、相関性、周期性を有さない高速・高性能の確率発生
装置を実現することもできる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フィードバック制御による位相調整において、位相調整
部に粗調整手段と微調整手段を設けたので、効率的な位
相調整が可能となり、乱数発生の高速化が図れる。ま
た、粗調整手段を設けることで、少ない遅延ステップ構
成で広い位相調整幅が得られるようになり、その分、回
路部品も削減できる。
【0039】また、本発明によれば、乱数の0または1
の出現率の正規分布と実際の出現回数を対比し、当該出
現回数が対応する正規分布の位置に応じて位相調整幅を
可変するようにしたので、上記同様に効率的な位相調整
が可能となり、乱数発生の高速化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る乱数発生装置の基本動作を説明す
るための参考例を示す図。
【図2】本発明に係る乱数発生装置の基本動作を説明す
るための図1とは別の参考例を示す図。
【図3】本発明の第実施形態に係る乱数発生装置の構
成を示す図。
【図4】位相調整時の粗調整と微調整の動作範囲を示す
図。
【図5】本発明の第実施形態に係る乱数発生装置の構
成を示す図。
【図6】一様性を有する乱数の正規分布を示す図。
【図7】図6の正規分布を分割し、重み付けした図。
【図8】Dタイプフリップ・フロップを示す図。
【図9】図8のDタイプフリップ・フロップの入出力波
形を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鯉渕 美佐子 東京都港区新橋5丁目36番11号 いわき 電子株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−80987(JP,A) 特開 平8−227682(JP,A) 特開 昭48−95759(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 7/58

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二つの入力信号の位相差に応じて出力の
    状態(0または1)が確定するフリップ・フロップと、 前記入力信号の位相を調整する位相調整部と、 前記入力信号によるフリップ・フロップ出力の0または
    1の出現率が所定の繰り返し周期内で一定値に収束する
    ように前記位相差を制御するフィードバック回路部とで
    構成される乱数発生装置であって、 前記位相調整部は、それぞれ順を追って作動する位相の
    粗調整手段および微調整手段を備え、位相調整幅の拡大
    と位相調整時間の短縮を図ったことを特徴とする乱数発
    生装置。
  2. 【請求項2】 前記粗調整手段および微調整手段は、前
    記入力信号を数段階に遅延し出力する遅延回路と、セレ
    クト入力に応じて遅延出力の何れかを選択する選択回路
    と、前記位相差に応じて前記セレクト入力を制御する可
    逆カウンタとで、それぞれ構成されることを特徴とする
    請求項1に記載の乱数発生装置。
  3. 【請求項3】 二つの入力信号の位相差に応じて出力の
    状態(0または1)が確定するフリップ・フロップと、 前記入力信号の位相を調整する位相調整部と、 前記入力信号によるフリップ・フロップ出力の0または
    1の出現率が所定の繰り返し周期内で一定値に収束する
    ように前記位相差を制御するフィードバック回路部とで
    構成される乱数発生装置であって、 前記位相調整部は、前記入力信号を数段階に遅延し出力
    する遅延回路と、セレクト入力に応じて遅延出力の何れ
    かを選択する選択回路と、前記位相差に応じて前記セレ
    クト入力を制御する可逆カウンタとで構成されており、 且つ、0または1の出現率の正規分布と前記繰り返し周
    期内における0または1の出現回数を対比し、当該出現
    回数が対応する前記正規分布の位置に応じて前記可逆カ
    ウンタのカウント数を可変する制御回路を備え、位相調
    整時間の短縮を図ったことを特徴とする乱数発生装置。
  4. 【請求項4】 電源投入時から一定期間、前記繰り返し
    周期を通常動作時の繰り返し周期より短くする初期制御
    回路を備えることを特徴とする請求項1から請求項3ま
    での何れかに記載の乱数発生装置。
  5. 【請求項5】 前記フリップ・フロップの双方の入力ラ
    インにノイズ発生源とノイズ/位相変換器を付加したこ
    とを特徴とする請求項1から請求項4までの何れかに記
    載の乱数発生装置。
  6. 【請求項6】 前記フリップ・フロップの何れか片方の
    入力ラインにノイズ発生源とノイズ/位相変換器を付加
    したことを特徴とする請求項1から請求項4までの何れ
    かに記載の乱数発生装置。
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